JP2017076505A - コネクタ - Google Patents

コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2017076505A
JP2017076505A JP2015202904A JP2015202904A JP2017076505A JP 2017076505 A JP2017076505 A JP 2017076505A JP 2015202904 A JP2015202904 A JP 2015202904A JP 2015202904 A JP2015202904 A JP 2015202904A JP 2017076505 A JP2017076505 A JP 2017076505A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
retainer
locking
housing
connector
protrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015202904A
Other languages
English (en)
Inventor
惣一 坂口
Soichi Sakaguchi
惣一 坂口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tyco Electronics Japan GK
Original Assignee
Tyco Electronics Japan GK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tyco Electronics Japan GK filed Critical Tyco Electronics Japan GK
Priority to JP2015202904A priority Critical patent/JP2017076505A/ja
Publication of JP2017076505A publication Critical patent/JP2017076505A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

【課題】フロントハウジングの構造を複雑化することなく、かつコネクタハウジングの小型化ひいてはコネクタの小型化を達成できる、リテーナの仮係止及び本係止が行えるコネクタを提供する。【解決手段】コネクタ1において、コネクタハウジング10には、第1本係止突起16が設けられ、リテーナ40には、第2本係止突起46及び仮係止突起47が設けられ、フロントハウジング30にはリテーナ抜け止め突起39が設けられる。リテーナ40が仮係止位置にあるときに、第2本係止突起46が第1本係止突起16に当接してリテーナ40の挿入方向への移動が規制されるとともに、仮係止突起47がフロントハウジング30のリテーナ抜け止め突起39に係合してリテーナ40の抜け出し方向への移動が規制される。リテーナ40が本係止位置に移動すると、第2本係止突起46が第1本係止突起16を乗り越えて、リテーナ40の仮係止位置側への移動が規制される。【選択図】図2

Description

本発明は、ハウジングの前面を覆うフロントハウジング及びハウジングに一次係止されたコンタクトを二次係止するリテーナを備えたコネクタに関する。
従来のこの種のコネクタとして、例えば、特許文献1に示すものが知られている。
特許文献1に示すコネクタは、コンタクトを前後方向に挿入可能なキャビティを有するとともにコンタクトを一次係止するコネクタハウジングを備えている。また、コネクタは、コネクタハウジングに対してキャビティと交差するように挿入され、コネクタハウジングに一次係止されたコンタクトを二次係止するリテーナを備えている。また、このコネクタは、コネクタハウジングに前方から装着され、コネクタハウジングの前面を覆うフロントホルダを備えている。このフロントホルダは、相手側コンタクトをコネクタハウジングのキャビティに導くための誘い込み傾斜面を形成するためにコネクタハウジングに取り付けられる。
そして、このコネクタにおいて、リテーナはコネクタハウジングに対し仮係止位置と本係止位置との間を移動可能に取り付けられる。リテーナが仮係止位置にあるときに、コンタクトがコネクタハウジングのキャビティ内に挿入されて一次係止される。また、リテーナが本係止位置に移動すると、コンタクトがリテーナによって二次係止される。
ここで、リテーナをコネクタハウジングに対し仮係止位置と本係止位置との間を移動可能に取り付けるために、リテーナの両側面に形成された逃がし溝内に、リテーナロック小突起とリテーナロック大突起とを有するリテーナロック部を設けている。また、フロントホルダの両側面部の内面に、リテーナロック受け小突起とリテーナロック受け大突起とを有するリテーナロック受け部を設けている。
そして、リテーナが仮係止位置にあるときには、リテーナのリテーナロック小突起がフロントホルダのリテーナロック受け小突起の下側に係合し、リテーナの上方への移動が規制される。また、このとき、リテーナのリテーナロック大突起がフロントホルダのリテーナロック受け大突起の上側に係合し、リテーナの下方への抜け止めがなされる。
また、リテーナが本係止位置に移動すると、リテーナのリテーナロック小突起がフロントホルダのリテーナロック受け小突起を乗り越える。そして、リテーナのリテーナロック小突起がリテーナロック受け小突起の上側に当接すると、リテーナの仮係止位置への戻りが規制されるようになっている。
特開2009−110669号公報
しかしながら、この従来の特許文献1に示したコネクタにあっては、以下の問題点があった。
即ち、リテーナをコネクタハウジングに対し仮係止位置と本係止位置との間を移動可能に取り付けるために、リテーナの両側面に形成された逃がし溝内にリテーナロック部を設けている。また、フロントホルダの両側面部の内面にリテーナロック受け部を設けている。このため、リテーナの仮係止及び本係止を、リテーナ以外にフロントホルダに設けた構造により行っているため、フロントホルダの構造が複雑になる、という問題があった。
一方、リテーナをコネクタハウジングに対し仮係止及び本係止をするために、リテーナ及びハウジングに仮係止手段及び本係止手段を設けた場合にも、コネクタハウジングが大型化し、コネクタの小型化が困難であるという問題がある。特に、リテーナの仮係止時においてリテーナの抜け止めを行う部材をコネクタハウジングに設けるとコネクタハウジングが大型化する。
従って、本発明はこの従来の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、フロントハウジングの構造を複雑化することなく、かつコネクタハウジングの小型化ひいてはコネクタの小型化を達成できる、リテーナの仮係止及び本係止が行えるコネクタを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るコネクタは、前後方向に延びるコンタクト収容キャビティ及び該コンタクト収容キャビティに対して交差する方向に延びるリテーナ挿入孔を有し、前記コンタクト収容キャビティに挿入されたコンタクトを一次係止するコネクタハウジングと、該コネクタハウジングの前面を覆うように前記コネクタハウジングに取り付けられるフロントハウジングと、前記コネクタハウジングの前記リテーナ挿入孔に挿入され、前記コネクタハウジングに対し仮係止位置と本係止位置との間を移動可能に取り付けられ、前記仮係止位置にあるときに前記コンタクトの前記コンタクト収容キャビティへの挿入を許容し、前記本係止位置に移動すると前記コネクタハウジングに一次係止された前記コンタクトを二次係止するリテーナとを備え、前記コネクタハウジングに第1本係止突起を設け、前記リテーナに第2本係止突起及び仮係止突起を設け、前記フロントハウジングにリテーナ抜け止め突起を設け、前記リテーナが仮係止位置にあるときに、前記リテーナの前記第2本係止突起が前記コネクタハウジングの前記第1本係止突起に当接して前記リテーナの挿入方向への移動が規制されるとともに、前記リテーナの前記仮係止突起が前記フロントハウジングの前記リテーナ抜け止め突起に係合して前記リテーナの抜け出し方向への移動が規制され、前記リテーナが本係止位置に移動すると、前記リテーナの第2本係止突起が前記コネクタハウジングの前記第1本係止突起を乗り越えて、前記リテーナの仮係止位置側への移動が規制されることを要旨とする。
本発明に係るコネクタによれば、コネクタハウジングに第1本係止突起を設け、リテーナに第2本係止突起及び仮係止突起を設け、フロントハウジングにリテーナ抜け止め突起を設けている。そして、リテーナが仮係止位置にあるときに、リテーナの第2本係止突起がコネクタハウジングの第1本係止突起に当接してリテーナの挿入方向への移動が規制されるとともに、リテーナの仮係止突起がフロントハウジングのリテーナ抜け止め突起に係合してリテーナの抜け出し方向への移動が規制される。また、リテーナが本係止位置に移動すると、リテーナの第2本係止突起がコネクタハウジングの第1本係止突起を乗り越えて、リテーナの仮係止位置側への移動が規制される。このため、リテーナの仮係止及び本係止を、コネクタハウジング、リテーナ及びフロントハウジングに設けた構造によって行うため、フロントハウジングの構造を複雑化することなく、かつコネクタハウジングの小型化ひいてはコネクタの小型化を達成できる、リテーナの仮係止及び本係止が行えるコネクタを提供できる。
本発明の一実施形態に係るコネクタの斜視図である。但し、図1においては、コンタクト及び電線は図示していない。 図1に示すコネクタの分解斜視図である。但し、図2においては、コンタクト及び電線は図示していない。 図1に示すコネクタにおけるフロントハウジングの斜視図である。 図1に示すコネクタにおけるリテーナを示し、(A)は正面図、(B)は底面図、(C)は背面図である。 図1に示すコネクタを前後方向に沿って切断した断面図であり、リテーナが仮係止位置にある状態を示している。 図1に示すコネクタを前後方向に沿って切断した断面図であり、リテーナが本係止位置にある状態を示している。 図1に示すコネクタを左右方向に沿って切断した断面図であり、リテーナが仮係止位置にあり、リテーナの第2本係止突起がコネクタハウジングの第1本係止突起に当接した様子を示している。 図7における矢印8で示す部分の拡大図である。 図1に示すコネクタを左右方向に沿って切断した断面図であり、リテーナが仮係止位置にあり、リテーナの仮係止突起がフロントハウジングのリテーナ抜け止め突起に係合した様子を示している。 図9における矢印10で示す部分の拡大図である。 図1に示すコネクタを左右方向に沿って切断した断面図であり、リテーナが本係止位置にあり、リテーナの第2本係止突起がコネクタハウジングの第1本係止突起を乗り越えた様子を示している。 図11における矢印12で示す部分の拡大図である。 図1に示すコネクタを左右方向に沿って切断した断面図であり、リテーナが本係止位置にあり、リテーナの仮係止突起がフロントハウジングのリテーナ抜け止め突起から離れた様子を示している。 図13における矢印14で示す部分の拡大図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1に示すコネクタ1は、コネクタハウジング10と、フロントハウジング30と、リテーナ40とを備えている。
ここで、コネクタハウジング10は、ハウジング本体11と、ハウジング本体11から延びるフード部12とを備えている。コネクタハウジング10は、絶縁性の合成樹脂を成形することによって形成される。
ハウジング本体11は、図1及び図2に示すように、矢印ABで示す前後方向、前後方向に直交する矢印CDで示す左右方向、及び前後方向及び左右方向に直交する矢印EFで示す上下方向に延びる略直方体形状に構成される。ここで、矢印Aは前方向、矢印Bは後方向、矢印Cは左方向、矢印Dは右方向、矢印Eは上方向、及び矢印Fは下方向を示し、以下、本明細書において方向はこれを基準として説明する。ハウジング本体11は、図2、図5及び図6に示すように、前面11a、後面11b、上面11c、下面11d、及び左右一対の側面11eを有する。
ハウジング本体11には、前後方向に延びる複数のコンタクト収容キャビティ13が設けられている。これらコンタクト収容キャビティ13は、図1及び図2に示すように、複数列複数行に上下左右に沿って配置される。また、各コンタクト収容キャビティ13は、図5及び図6に示すように、ハウジング本体11の前面11aから後面11bにかけて貫通するように形成される。また、各コンタクト収容キャビティ13には、図5及び図6に示すように、コンタクト20が挿入される。そして、各コンタクト収容キャビティ13には、コンタクト収容キャビティ13に挿入されたコンタクト20を一次係止するハウジングランス15が設けられている。
各コンタクト20は、相手側コネクタ(図示せず)の雄端子(図示せず)を受容して接触するリセプタクル部21と、電線Wが接続される電線接続部22とを備えている。各コンタクト20は、導電性金属板を打ち抜き及び曲げ加工することによって形成される。
また、ハウジング本体11の前後方向略中央部には、各コンタクト収容キャビティ13に対して交差する方向に延びるリテーナ挿入孔14が設けられている。リテーナ挿入孔14は、ハウジング本体11の下面11dから全てのコンタクト収容キャビティ13を横断するように延びている。
更に、ハウジング本体11の左右一対の側面11eには、図2、図7、図8、図11及び図12に示すように、一対の第1本係止突起16が外方に突出形成されている。各第1本係止突起16は、ハウジング本体11の側面11eにおいて、リテーナ挿入孔14よりも後側かつ上下方向やや下寄りの位置に設けられ、前後方向に所定の長さにわたって延びている。また、ハウジング本体11の左右一対の側面11eの第1本係止突起16の上側には、一対の本係止突起嵌入溝17が設けられている。各本係止突起嵌入溝17は、図2に示すように、後端が第1本係止突起16の後端と同じ位置となる位置からハウジング本体11の前面11aに至るまで延びている。各第1本係止突起16及び本係止突起嵌入溝17の機能については後述する。
また、ハウジング本体11の左右一対の側面11eには、図2に示すように、フロントハウジング30の後述するラッチアーム35のラッチ突起35aが係止される一対の係止溝18が設けられている。各係止溝18は、本係止突起嵌入溝17の上側からハウジング本体11の上面11cに至るまで延びている。
そして、フード部12は、ハウジング本体11の後面11bの四辺から後方に延びる枠状に形成されている。
次に、フロントハウジング30は、コネクタハウジング10のハウジング本体11の前面11aを覆うようにハウジング本体11に取り付けられる。フロントハウジング30は、略矩形平板状の前壁部31と、前壁部31の上縁から後方に延びる上壁部32と、前壁部31の下縁から後方に延びる下壁部33とを備えている。また、フロントハウジング30は、前壁部31の左右の側縁から後方に延び、上壁部32及び下壁部33の両端を連結する一対の側壁部34を備えている。
ここで、フロントハウジング30の前壁部31はハウジング本体11の前面11aを覆い、上壁部32はハウジング本体11の上面11cの一部を覆う。また、フロントハウジング30の下壁部33はハウジング本体11の下面11dの一部を覆い、一対の側壁部34はハウジング本体11の一対の側面11eの一部を覆う。
そして、下壁部33及び一対の側壁部34の前壁部31からの後方への長さは、上壁部32の前壁部31からの後方への長さの約半分程度である。フロントハウジング30の下壁部33及び一対の側壁部34は、図1及び図2に示すように、フロントハウジング30をハウジング本体11に取り付けた際に、ハウジング本体11に形成されたリテーナ挿入孔14の差込口に重ならない長さに調整される。
そして、各側壁部34の上下方向略中央部には、片持ち梁状のラッチアーム35が設けられている。各ラッチアーム35は、各側壁部34の後縁から後方に少しだけ延び、後端近傍には内方に突出するラッチ突起35aが設けられている。一対のラッチアーム35のラッチ突起35aは、フロントハウジング30をハウジング本体11に取り付けた際に、ハウジング本体11に形成された一対の係止溝18に係止される。フロントハウジング30は、絶縁性の合成樹脂を成形することによって形成される。
ここで、フロントハウジング30の前壁部31の後面には、図2乃至図4に示すように、複数列複数行に配置された複数のコンタクト収容凹部36が形成されている。各コンタクト収容凹部36は、図5及び図6に示すように、フロントハウジング30をハウジング本体11に取り付けた際に、ハウジング本体11に設けられた各コンタクト収容キャビティ13に整列する。そして、フロントハウジング30の前壁部31の前面には、その前面からコンタクト収容凹部36にかけて貫通する複数の相手側端子挿通用孔37が形成される。また、前壁部31の前面の各相手側端子挿通用孔37の周囲には、相手側コネクタ(図示せず)の雄端子(図示せず)を相手側端子挿通用孔37に導くための誘い込み傾斜面38が形成されている。
また、フロントハウジング30の一対のラッチアーム35の後端縁(先端縁)35bには、図3に示すように、一対のリテーナ抜け止め突起39が後方に突出するように形成されている。各リテーナ抜け止め突起39の機能については、後述する。
次に、リテーナ40は、図5及び図6に示すように、コネクタハウジング10のリテーナ挿入孔14内に下方から挿入される。そして、リテーナ40は、コネクタハウジング10に対し図5及び図7乃至図10に示す仮係止位置と図6及び図11乃至図14に示す本係止位置との間を移動可能に取り付けられる。そして、リテーナ40が仮係止位置にあるときには、図5に示すように、リテーナ40の後述するコンタクト用貫通孔42がコンタクト収容キャビティ13に整列する。これにより、各コンタクト20のコンタクト収容キャビティ13への挿入を許容する。また、リテーナ40が本係止位置にあると、図6に示すように、リテーナ40の後述するリテーナ本体41が、コネクタハウジング10に一次係止されたコンタクト20のリセプタクル部21の後側を二次係止する。
ここで、リテーナ40の仮係止及び本係止を実現するための具体的な構成について説明する。
リテーナ40は、図2及び図4乃至図6に示すように、コネクタハウジング10のリテーナ挿入孔14に挿入可能な略矩形平板状のリテーナ本体41を備えている。リテーナ40は、絶縁性の合成樹脂を成形することによって形成される。リテーナ本体41には、複数列複数行に配置された複数のコンタクト用貫通孔42が形成されている。各コンタクト用貫通孔42は、リテーナ本体41の前後方向に貫通し、図5に示すように、リテーナ40が仮係止位置にあるときにコンタクト収容キャビティ13に整列する位置に形成される。
そして、リテーナ本体41の左右一対の側面41aの下端部には、図4に示すように、一対の突起部43が形成されている。そして、一対の突起部43の後面には、一対の係止アーム44が設けられている。各係止アーム44は、その固定端が各突起部43の後面に位置し、その固定端から上方に延びる片持ち梁状に形成される。そして、一対の係止アーム44の固定端は互いに連結部45によって連結されている。ここで、各係止アーム44の内側面44aの上下方向略中央部には、第2本係止突起46が内方に突出するように形成されている。この第2本係止突起46は、係止アーム44を横断するように前後方向に所定の長さにわたって延びている。また、各係止アーム44には、前後方向に貫通する上下方向に細長く延びるスリット44bが形成され、第2本係止突起46が内外方向に変位可能となっている。さらに、各係止アーム44の上端であって第2本係止突起46よりも前側の部分には、仮係止突起47が設けられている。
そして、リテーナ40のリテーナ本体41がコネクタハウジング10のリテーナ挿入孔14に挿入され、リテーナ40が仮係止位置にある場合を想定する。このとき、図7及び図8に示すように、リテーナ40の第2本係止突起46がコネクタハウジング10の第1本係止突起16の下側に当接してリテーナ40の挿入方向への移動、すなわち上方向への移動が規制される。また、リテーナ40が仮係止位置にあるときには、図9及び図10に示すように、リテーナ40の仮係止突起47がフロントハウジング30のリテーナ抜け止め突起39の上側に係合してリテーナ40の抜け出し方向、即ち下方向への移動が規制される。これにより、リテーナ40がコネクタハウジング10に対し仮係止される。
また、リテーナ40のリテーナ本体41の挿入が進行し、リテーナ40が本係止位置に移動する場合を想定する。このとき、図11及び図12に示すように、リテーナ40の第2本係止突起46がコネクタハウジング10の第1本係止突起16を乗り越えて本係止突起嵌入溝17に入り込む。これにより、リテーナ40の仮係止位置側、即ち下側への移動が規制される。第2本係止突起46が第1本係止突起16に係合することにより、リテーナ40がコネクタハウジング10に対し本係止される。なお、リテーナ40の更なる上方への移動は、リテーナ40の第2本係止突起46が本係止突起嵌入溝17の上縁に当接することにより規制される。
なお、リテーナ40が本係止位置にあるときには、図13及び図14に示すように、リテーナ40の仮係止突起47はフロントハウジング30のリテーナ抜け止め突起39に対して上方に離間した位置にある。このため、リテーナ抜け止め突起39は仮係止突起47に干渉しない。
以上のように構成されたコネクタ1の組立方法について説明する。
コネクタ1の組立に際し、先ず、図5に示すように、リテーナ40をコネクタハウジング10に対し仮係止位置に位置させる。この際に、リテーナ40のリテーナ本体41をその上端側を先頭にして、コネクタハウジング10のリテーナ挿入孔14に下方側から挿入する。そして、リテーナ40を、図7及び図8に示すように、各第2本係止突起46がコネクタハウジング10の各第1本係止突起16の下側に係合するまで押し込む。これにより、リテーナ40が仮係止位置になり、リテーナ40の挿入方向への移動、すなわち上方向への移動が規制される。また、このとき、図9及び図10に示すように、リテーナ40の各仮係止突起47がフロントハウジング30の各リテーナ抜け止め突起39の上側に係合してリテーナ40の抜け出し方向、即ち下方向への移動が規制される。これにより、リテーナ40がコネクタハウジング10に対し仮係止される。
リテーナ40が仮係止位置にあると、図5に示すように、リテーナ40の各コンタクト用貫通孔42がコネクタハウジング10の各コンタクト収容キャビティ13に整列する。これにより、各コンタクト20のコンタクト収容キャビティ13への挿入が許容される。このため、電線Wを接続した各コンタクト20を、リセプタクル部21を先頭にしてコネクタハウジング10の後方から各コンタクト収容キャビティ13へ挿入する。各コンタクト20を各コンタクト収容キャビティ13に挿入すると、各コンタクト収容キャビティ13に設けられたハウジングランス15が各コンタクト20のリセプタクル部21を一次係止する。
次いで、図6に示すように、リテーナ40をコネクタハウジング10に対し本係止位置に移動させる。この際に、リテーナ40を仮係止位置の状態から更に押し込む。すると、図11及び図12に示すように、リテーナ40の各第2本係止突起46がコネクタハウジング10の各第1本係止突起16を乗り越えて各本係止突起嵌入溝17に入り込む。第2本係止突起46は、リテーナ本体41の側面41aから片持ち梁状に延びる係止アーム44の内側面44aに設けられている。このため、第2本係止突起46は、係止アーム44が固定端を中心として内外方向に変位することにより、容易に内外方向に変位する。また、第2本係止突起46が設けられている各係止アーム44には、前後方向に貫通する上下方向に細長く延びるスリット44bが形成されている。このため、各係止アーム44自身が容易に弾性変形して第2本係止突起46が内外方向に容易に変位する。そして、各第2本係止突起46が各本係止突起嵌入溝17に入り込むと、リテーナ40の仮係止位置側、即ち下側への移動が規制される。これにより、リテーナ40がコネクタハウジング10に対し本係止される。リテーナ40の上方への移動は、リテーナ40の各第2本係止突起46が各本係止突起嵌入溝17の上縁に当接することにより規制される。なお、前述したように、リテーナ40が本係止位置にあるときには、図13及び図14に示すように、リテーナ40の仮係止突起47はフロントハウジング30のリテーナ抜け止め突起39に対して上方に離間した位置にある。
リテーナ40が本係止位置に移動すると、図6に示すように、リテーナ40の各コンタクト用貫通孔42が各コンタクト収容キャビティ13に対して位置ずれし、リテーナ本体41が、コネクタハウジング10に一次係止されたコンタクト20のリセプタクル部21の後側を二次係止する。これにより、各コンタクト20のコネクタハウジング10からの抜け止めがなされる。
このように、本実施形態のコネクタ1によれば、リテーナ40の仮係止及び本係止を、コネクタハウジング10、リテーナ40及びフロントハウジング30に設けた構造によって行う。このため、リテーナ40の仮係止及び本係止を行う構造を、リテーナ40以外に、フロントハウジング30のみあるいはコネクタハウジング10のみに設ける必要はない。これにより、フロントハウジング30の構造を複雑化することなく、かつコネクタハウジング10の小型化ひいてはコネクタ1の小型化を達成できる、リテーナ40の仮係止及び本係止が行えるコネクタ1を提供できる。
また、本実施形態のコネクタ1によれば、第1本係止突起16は、ハウジング本体11の側面11eに外方に向けて突出形成されている。また、リテーナ40は、リテーナ挿入孔14に挿入されるリテーナ本体41を備え、リテーナ本体41の側面41aに設けられた突起部43から片持ち梁状の係止アーム44が延びている。そして、第2本係止突起46は、係止アーム44の内側面44aに内方に向けて突出形成されている。これにより、リテーナ40が本係止位置に移動する場合に、第2本係止突起46が第1本係止突起16を乗り越える際に、係止アーム44が固定端を中心として内外方向(左右方向)に変位する。これにより、第2本係止突起46は容易に内外方向に変位する。このため、リテーナ40を仮係止位置から本係止位置に容易に移動させることができる。
更に、本実施形態のコネクタ1によれば、リテーナ40に設けられる仮係止突起47は、係止アーム44の先端であって第2本係止突起46よりも前側の部分に形成される。一方、フロントハウジング30に設けられるリテーナ抜け止め突起39は、フロントハウジング30の側壁部34に設けられたラッチアーム35の後端縁35bに後方に向けて突出形成されている。このため、リテーナ40の本係止及び仮係止構造を可能にするのに、前後方向においてフロントハウジング30がリテーナ40にほとんど重ならない。これにより、フロントハウジング30の左右方向の幅を小さくでき、コネクタ1を小型化することができる。
以上本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、コネクタハウジング10に設けられる第1本係止突起16の設置位置及び形状は、リテーナ40の仮係止時及び本係止時における請求項1に記載したその機能を果たすものであれば、図示した例に限定されない。
また、リテーナ40に設けられる第2本係止突起46の設置位置及び形状も、リテーナ40の仮係止時及び本係止時における請求項1に記載したその機能を果たすものであれば、図示した例に限定されない。
更に、リテーナ40に設けられる仮係止突起47及びフロントハウジング30に設けられるリテーナ抜け止め突起39の設置位置及び形状は、リテーナ40の仮係止時における請求項1に記載したその機能を果たすものであれば、図示した例に限定されない。
また、リテーナ抜け止め突起39は、フロントハウジング30の側壁部34に設けられたラッチアーム35の後端縁35bに後方に向けて突出形成されているが、フロントハウジング30の側壁部34の後端縁から直接後方に向けて延びるように形成してもよい。
また、リテーナ40のリテーナ挿入孔14への挿入方向は、下方側から上方側への方向としてあるが、リテーナ挿入孔14がハウジング本体11に対して上方が開口するように形成されている場合、上方側から下方側への方向としてもよい。
1 コネクタ
10 コネクタハウジング
11 ハウジング本体
11a 前面
11e 側面
13 コンタクト収容キャビティ
14 リテーナ挿入孔
16 第1本係止突起
20 コンタクト
30 フロントハウジング
34 側壁部
35 ラッチアーム
35b 後端縁
39 リテーナ抜け止め突起
40 リテーナ
41 リテーナ本体
41a 側面
43 突起部
44 係止アーム
44a 内側面
46 第2本係止突起
47 仮係止突起

Claims (3)

  1. 前後方向に延びるコンタクト収容キャビティ及び該コンタクト収容キャビティに対して交差する方向に延びるリテーナ挿入孔を有し、前記コンタクト収容キャビティに挿入されたコンタクトを一次係止するコネクタハウジングと、
    該コネクタハウジングの前面を覆うように前記コネクタハウジングに取り付けられるフロントハウジングと、
    前記コネクタハウジングの前記リテーナ挿入孔に挿入され、前記コネクタハウジングに対し仮係止位置と本係止位置との間を移動可能に取り付けられ、前記仮係止位置にあるときに前記コンタクトの前記コンタクト収容キャビティへの挿入を許容し、前記本係止位置に移動すると前記コネクタハウジングに一次係止された前記コンタクトを二次係止するリテーナとを備え、
    前記コネクタハウジングに第1本係止突起を設け、前記リテーナに第2本係止突起及び仮係止突起を設け、前記フロントハウジングにリテーナ抜け止め突起を設け、
    前記リテーナが仮係止位置にあるときに、前記リテーナの前記第2本係止突起が前記コネクタハウジングの前記第1本係止突起に当接して前記リテーナの挿入方向への移動が規制されるとともに、前記リテーナの前記仮係止突起が前記フロントハウジングの前記リテーナ抜け止め突起に係合して前記リテーナの抜け出し方向への移動が規制され、
    前記リテーナが本係止位置に移動すると、前記リテーナの第2本係止突起が前記コネクタハウジングの前記第1本係止突起を乗り越えて、前記リテーナの仮係止位置側への移動が規制されることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記第1本係止突起は、前記コネクタハウジングの側面に外方に向けて突出形成され、
    前記リテーナは、前記リテーナ挿入孔に挿入されるリテーナ本体を備え、該リテーナ本体の側面に設けられた突起部から片持ち梁状の係止アームが延びており、
    前記第2本係止突起は、前記係止アームの内側面に内方に向けて突出形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記仮係止突起は、前記係止アームの先端であって前記第2本係止突起よりも前側の部分に形成され、
    前記リテーナ抜け止め突起は、前記フロントハウジングの側壁部の後端縁に後方に向けて突出形成されていることを特徴とする請求項2に記載のコネクタ。
JP2015202904A 2015-10-14 2015-10-14 コネクタ Pending JP2017076505A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015202904A JP2017076505A (ja) 2015-10-14 2015-10-14 コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015202904A JP2017076505A (ja) 2015-10-14 2015-10-14 コネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017076505A true JP2017076505A (ja) 2017-04-20

Family

ID=58549477

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015202904A Pending JP2017076505A (ja) 2015-10-14 2015-10-14 コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017076505A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4926836B2 (ja) コネクタ
JP5614369B2 (ja) 端子金具
JP5347936B2 (ja) レバー式コネクタ
JP3872054B2 (ja) 電気コネクタ
EP2337158A1 (en) Connector
US9231342B2 (en) Connector
KR101595657B1 (ko) 커넥터
CN107069299B (zh) 连接器
EP3324494B1 (en) Connector
JP5238481B2 (ja) 電気コネクタ
US9306330B2 (en) Lever-type connector and connector assembly
JP4457987B2 (ja) コネクタ
KR20170070997A (ko) 커넥터의 록킹 구조 및 커넥터
JP2005327502A (ja) コネクタ
JP5814316B2 (ja) コネクタ
WO2019035331A1 (ja) コネクタ
CN105098434B (zh) 电连接器
JP4636072B2 (ja) コネクタ
JP2010123488A (ja) 二重係止コネクタ
JP5183315B2 (ja) コネクタ
JP2017076505A (ja) コネクタ
JP6944931B2 (ja) コネクタ
JP5565184B2 (ja) コネクタ
JP2010186612A (ja) フロントホルダー、コネクタハウジング、及びコネクタ
JP2005183340A (ja) ジョイントコネクタ