JP2017076504A - 電池モジュール及び電池モジュールの製造方法 - Google Patents

電池モジュール及び電池モジュールの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017076504A
JP2017076504A JP2015202903A JP2015202903A JP2017076504A JP 2017076504 A JP2017076504 A JP 2017076504A JP 2015202903 A JP2015202903 A JP 2015202903A JP 2015202903 A JP2015202903 A JP 2015202903A JP 2017076504 A JP2017076504 A JP 2017076504A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
battery
battery module
transfer plate
heat conduction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015202903A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6657748B2 (ja
Inventor
祐良 山口
Masayoshi Yamaguchi
祐良 山口
高橋 英樹
Hideki Takahashi
英樹 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2015202903A priority Critical patent/JP6657748B2/ja
Publication of JP2017076504A publication Critical patent/JP2017076504A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6657748B2 publication Critical patent/JP6657748B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Abstract

【課題】放熱効率の低下を抑制することができる電池モジュール及び電池モジュールの製造方法を提供する。【解決手段】電池モジュール21は、一方向Dに配列された複数の電池セル23と、複数の電池セルを挟む一対のブラケット25,25と、一方向に互いに隣接する電池セルの間に配置される板状の伝熱プレート41と、伝熱プレートにおいて一方向に直交する主面42aに接触して配置されると共に、液状の熱伝導材料が硬化してなる固体状かつ弾性を有する第二熱伝導部47と、一対のエンドプレート同士を連結するボルトB及びナットNと、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、電池モジュール及び電池モジュールの製造方法に関する。
電池ホルダに保持された状態の電池セルが複数配列されてなる電池モジュールが筐体等に取り付けられた電池パックが知られている。特許文献1には、電池ホルダに伝熱プレートを取り付け、当該伝熱プレートを熱伝導部材を介して筐体に接触させることにより放熱性を向上させることができる電池モジュール及び電池パックが開示されている。この電池モジュール及び電池パックには、複数配列された電池セルの配列方向端部に弾性部材である加圧プレートが配置されている。これにより、電池セルの配列方向への膨張収縮が一定の範囲で吸収される。
特開2015−156303号公報
しかしながら、上記従来の電池モジュール及び電池パックでは、エンドプレートから離れた電池セル(加圧プレートに近い電池セル)ほど被固定部材である筐体に対する移動量が大きくなる。したがって、移動量の大きな電池セル又は電池ホルダに固定された伝熱プレートが、当該伝熱プレートに接触する熱伝導部材を損傷させ、放熱効率を低下させるおそれがある。
そこで、本発明の目的は、放熱効率の低下を抑制することができる電池モジュール及び電池モジュールの製造方法を提供することにある。
本発明の電池モジュールは、一方向に配列された複数の電池セルと、複数の電池セルを挟む一対のエンドプレートと、電池セルの一方向に交差する面に接触して配置される板状の伝熱プレートと、伝熱プレートにおいて一方向に交差する主面に接触して配置されると共に、液状の熱伝導材料が硬化してなる固体状かつ弾性を有する熱伝導部材と、一対のエンドプレート同士を連結する連結部材と、を備える。
この構成の電池モジュールによれば、一方向に互いに隣接する電池セルの間に、液状の熱伝導材料が硬化してなる固体状かつ弾性を有する熱伝導部材が配置されている。このため、隣接する電池セルの間に配置される板状の伝熱プレートに接触して配置される複数の熱伝導部材が、電池セルの膨張を分散して吸収する。言い換えれば、電池セルが膨張しても、隣接して配置される弾性を有する熱伝導部材にその膨張量が吸収され得るので、個々の電池セルの移動量が抑制される。この結果、電池セルの移動、すなわち伝熱プレートの移動による熱伝導部材の損傷が抑制でき、放熱効率の低下を抑制することができる。
本発明の電池モジュールでは、熱伝導部材は、熱伝導部材の外形を形成する枠状の第一熱伝導部と第一熱伝導部における枠内部の第二熱伝導部とを有し、第一熱伝導部は、シート状の熱伝導材料からなり、第二熱伝導部は、液状の熱伝導材料が硬化してなると共に固体状かつ弾性を有していてもよい。
この構成の電池モジュールでは、伝熱プレートにおける一方向に交差する主面に枠状の第一熱伝導部を配置し、第一熱伝導部の枠内部に、液状の熱導電材料を流し込んで固化することにより第二熱伝導部を形成している。これにより、液状の熱伝導材料を用いて熱伝導部材を形成することができる。すなわち、シート状の熱伝導材料を伝熱プレートに貼付する場合には、気泡が入り易いという現象が回避されるので、熱伝導効率の低減を抑制することができる。
本発明の電池モジュールでは、第一熱伝導部の熱伝導率は、第二熱伝導部の熱伝導率よりも高くてもよい。
この構成の電池モジュールでは、熱伝導部材の内側から外側に向かって熱が伝導し易いので、効率的に電池セルにおいて発生した熱を外部に放熱することができる。
本発明の電池モジュールでは、第二熱伝導部の厚みは、第一熱伝導部の厚みよりも大きくてもよい。
この構成の電池モジュールでは、第二熱伝導部が伝熱プレート及び電池セルに押し付けられるので、より確実に電池セルにおいて発生した熱を伝熱プレートに伝熱することができる。
本発明の電池モジュールの製造方法は、一方向に配列された複数の電池セルと、複数の電池セルを挟む一対のエンドプレートと、電池セルの一方向に交差する面に接触して配置される板状の伝熱プレートと、伝熱プレートにおいて一方向に交差する主面に接触して配置される熱伝導部材と、一対のエンドプレート同士を連結する連結部材と、を備える電池モジュールの製造方法において、一方向に互いに隣接する電池セルの間に板状の伝熱プレートを配置するステップと、伝熱プレートにおける一方向に交差する主面に枠状の第一熱伝導部を配置するステップと、第一熱伝導部の枠内部に、液状の熱導電材料を流し込んで固化することにより第二熱伝導部を形成するステップと、を含む。
この製造方法によれば、一方向に互いに隣接する電池セルの間に、液状の熱伝導材料が硬化してなる固体状かつ弾性を有する熱伝導部材が配置される。このため、隣接する電池セルの間に配置される板状の伝熱プレートに接触して配置される複数の熱伝導部材が、電池セルの膨張を分散して吸収する。言い換えれば、電池セルが膨張しても、隣接して配置される弾性を有する熱伝導部材にその膨張量が吸収され得るので、個々の電池セルの移動量が抑制される。この結果、電池セルの移動、すなわち伝熱プレートの移動による熱伝導部材の損傷が抑制でき、放熱効率の低下を抑制することができる。更に、この製造方法によれば、液状の熱伝導材料を用いて熱伝導部材を形成することができる。すなわち、シート状の熱伝導材料を伝熱プレートに貼付する場合には、気泡が入り易いという現象が回避されるので、熱伝導効率の低減をより一層抑制することができる。
本発明の電池モジュールの製造方法では、第一熱伝導部の熱伝導率は、第二熱伝導部の熱伝導率よりも高くてもよい。
この製造方法によれば、熱伝導部材の内側から外側に向かって熱が伝導し易いので、効率的に電池セルにおいて発生した熱を外部に放熱することができる。
本発明の電池モジュールの製造方法では、第二熱伝導部は、第一熱伝導部の厚みよりも大きくなるように形成されてもよい。
この製造方法によれば、第二熱伝導部が伝熱プレート及び電池セルに押し付けられるので、より確実に電池セルにおいて発生した熱を伝熱プレートに伝熱することができる。
本発明によれば、放熱効率の低下を抑制することができる。
一実施形態における電池パックを示す斜視図である。 一実施形態における電池モジュールを示す斜視図である。 一実施形態における電池ホルダ、電池セル、伝熱プレート及び熱伝導部材を示す分解斜視図である。 一実施形態における電池モジュールの断面図である。 (A)及び(B)は、伝熱プレートに接触して配置される熱伝導部材の平面図である。 伝熱プレートに接触して配置される熱伝導部材の断面図である。 図2の電池モジュールの製造方法の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して一実施形態に係る電池パック10について説明する。図面の説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
図1に示されるように、電池パック10は、筐体11を有している。筐体11には複数の電池モジュール21が収容されている。筐体11は、四角箱状をなしており、矩形平板状の底板12と、底板12の周縁から立設する矩形平板状の側壁13と、側壁13によって囲まれる開口部を閉塞する矩形平板状の天板14と、を有している。
図2に示されるように、電池モジュール21は、複数の電池セル23と、一対のブラケット(エンドプレート)25,25と、伝熱プレート41と、熱伝導部材45と、連結部材であるボルトB及びナットNと、を有している。
電池セル23は、例えば、リチウムイオン二次電池及びニッケル水素蓄電池などの二次電池である。電池セル23は、電池ホルダ22に保持された状態で一方向Dに並設されている。
図3に示されるように、電池ホルダ22は、第一被覆部31と、第二被覆部32と、第三被覆部33と、第四被覆部34と、一対の脚部36,36と、を有している。
第一被覆部31は、矩形平板状に形成され、電池セル23の底部を覆う部分である。第二被覆部32及び第三被覆部33は、第一被覆部31の長手方向両端から立設する部分である。第二被覆部32及び第三被覆部33は、矩形平板状に形成され、電池セル23の側面を覆う。第四被覆部34は、矩形平板状に形成され、電池セル23の一方の主面(厚み方向に直交する面)の一部を覆う部分である。第四被覆部34は、第二被覆部32の長手方向における第一端部32a(第一被覆部31が設けられる端部とは反対側の端部)と、第三被覆部33の長手方向における第一端部33a(第一被覆部31が設けられる端部とは反対側の端部)とに接続されている。第四被覆部34は、その厚み方向が電池セル23の並設方向と一致し、長手方向が第二被覆部32及び第三被覆部33の対向方向と一致するように配置されている。第一被覆部31、第二被覆部32、第三被覆部33に囲まれる領域は、電池セル23が収容される収容部Sとなる。
第二被覆部32及び第三被覆部33の長手方向における第一端部32a,33aには、各被覆部32,33と連設され、各被覆部32,33の長手方向に延びる矩形平板状の突出部35が設けられている。また、第二被覆部32及び第三被覆部33の長手方向における第二端部32c、33cには、四角柱状の脚部36が設けられている。
図3及び図4に示されるように、一対のブラケット25,25は、一方向Dに並設された電池セル23の並設方向両端に設けられている。ブラケット25は、挟持部25aと、固定部25bと、固定部25bに形成された挿通孔25cと、を有している。電池モジュール21は、ブラケット25の固定部25bが側壁13に固定されることによって、筐体11に固定される。具体的には、挿通孔25cに挿通されるボルト25dが側壁13にねじ込まれることにより、ブラケット25が筐体11に固定される。
連結部材であるボルトB及びナットNは、一対のブラケット25,25同士を連結する。両ブラケット25には、ボルトBが挿通されている。ボルトBは、一方のブラケット25から、他方のブラケット25に向けて挿通されると共に、他方のブラケット25を挿通した位置でナットNに螺合されている。
伝熱プレート41は、一方向Dに互いに隣接する電池セル23の間に配置される板状の部材である。伝熱プレート41は、金属製の板材をL字状に屈曲させることで形成されており、矩形平板状の本体部42と、本体部42の長手方向一端から直角に屈曲する矩形平板状の屈曲部43とを有している。本体部42は、電池セル23の厚み方向に電池セル23と隣り合った状態で収容部Sに設けられる。屈曲部43は、第三被覆部33の外面(第三被覆部33の厚み方向の面において収容部Sとは反対側の面)を覆っている。
熱伝導部材45は、伝熱プレート41において一方向Dに直交(交差)する主面42aに接触して配置されている。熱伝導部材45は、液状の熱伝導材料(TIM:Thermal Interface Material)が硬化してなる固体状かつ弾性を有する第二熱伝導部47を有している。具体的には、図5(A)及び図5(B)に示されるように、熱伝導部材45は、熱伝導部材の外形を形成する枠状の第一熱伝導部46と第一熱伝導部46における枠内部の第二熱伝導部47とからなる。
図5(A)に示されるように、第一熱伝導部46の例は、シート状の熱伝導材料(TIM)であり、例えば、シリコン系・アクリル系樹脂である。第一熱伝導部46は、枠状の本体部46aと、本体部46aの内側の枠内部46bと、を有している。第二熱伝導部47(液状の熱伝導材料)の例は、ポリウレタンである。固体状とは、一定の体積及び形状を有する状態であればよく、ゲル状であってもよい。また、第二熱伝導部47は、接着性を有してもよい。図5(B)に示されるように、第二熱伝導部47は、本体部46aの内側の枠内部46bに形成されている。
第一熱伝導部46の熱伝導率(例えば、1.5〔W/m・K〕〜3.0〔W/m・K〕)は、第二熱伝導部47の熱伝導率(例えば、1.6〔W/m・K〕以上)よりも高い。
また、第二熱伝導部47の厚みT2(例えば、0.5mm〜3.0mm)は、第一熱伝導部46の厚みT1(例えば、0.6mm以上)よりも大きい。第一熱伝導部46及び第二熱伝導部47の厚みT1,T2は、要求される拘束荷重、及び/又は用いられる熱伝導材料の種類に合わせて適宜調整される。
図4に示されるように、電池モジュール21は、屈曲部43が被固定部材としての側壁13と対向するように固定されている。電池モジュール21(屈曲部43)と側壁13との間には、熱伝導部材51(TIM:Thermal Interface Material)が配置されている。
熱伝導部材51は、両面が粘着性を有するシート状の材料からなる部材である。また、この熱伝導部材51は、絶縁性を有している。このような絶縁性を有する熱伝導部材として、金属フィラーを含まない熱伝導シートを用いることができる。また、このような熱伝導部材51には、シリコーン系の熱伝導シートと、アクリル系の熱伝導シートとがある。シリコーン系の熱伝導シートを用いる場合には、耐寒性及び耐熱性に優れているため使用温度の範囲を広くすることができる。また、金属フィラーを使用していないシリコーン系の熱伝導シートは、温度及び周波数による電気特性の変化が小さいため絶縁材料に適する。一方、アクリル系のシートは、シロキサンガスの発生がないため、密閉空間における機械接点の接点障害、及び磨耗が発生しない。また、アクリル系のシートは、一般的にシリコーンより安価である。
次に、本実施形態の電池モジュール21の製造方法の一例について、主に図7を用いて説明する。電池モジュール21の製造方法では、まず、伝熱プレート41を準備する(ステップS1)。次に、伝熱プレート41において一方向Dに直交する主面42aに枠状の第一熱伝導部46(図5(A)参照)を配置する(ステップS2)。第一熱伝導部46は、少なくとも一方の面が粘着性を有するシート状の材料であり、粘着面を覆うフィルム等を剥がすことにより、伝熱プレート41に貼付される。
次に、第一熱伝導部46の枠内部46b(図5(B)参照)に、液状の熱導電材料を流し込んで(塗布して)固化することにより第二熱伝導部47を形成する(ステップS3)。ステップS3では、第一熱伝導部46は、第二熱伝導部47よりも熱伝導率が高い部材が用いられる。また、第二熱伝導部47の厚みT2は、第一熱伝導部46の厚みT1よりも大きくなるように形成される(図6参照)。
次に、図3に示されるように、電池セル23を電池ホルダ22に収容する(ステップS4)。次に、電池ホルダ22に収容された電池セル23の接触するように、ステップS2及びステップS3により第一熱伝導部46及び第二熱伝導部47からなる熱伝導部材45が配置された伝熱プレート41を重ね合わせる(ステップS5)。次に、電池セル23、電池ホルダ22及び伝熱プレート41を、一方向Dに沿って配列する(ステップS6)。これにより、電池セル23、電池ホルダ22及び伝熱プレート41からなる配列体が形成される。
一対のブラケット25,25によって上記配列体を挟む(ステップS7)。そして、一対のブラケット25,25同士を連結部材によって連結する(ステップS8)。具体的には、一方のブラケット25から、他方のブラケット25に向けてボルトBが挿通され、他方のブラケット25を挿通した位置でナットNによって螺合される。これにより、図2に示されるような電池モジュール21が製造される。
次に、本実施形態の電池モジュール21の作用効果について説明する。上記実施形態の電池モジュール21によれば、一方向Dに互いに隣接する電池セル23の間に、液状の熱伝導材料が硬化してなる固体状かつ弾性を有する第二熱伝導部47が配置されている。このため、隣接する電池セル23の間に配置される板状の伝熱プレート41に接触して配置される複数の第二熱伝導部47が、電池セル23の膨張を分散して吸収する。言い換えれば、電池セル23が膨張しても、隣接して配置される弾性を有する第二熱伝導部47にその膨張量が吸収され得るので、個々の電池セル23の移動量が抑制される。この結果、電池セル23の移動、すなわち伝熱プレート41の移動による熱伝導部材51の損傷が抑制でき、放熱効率の低下を抑制することができる。
上記実施形態では、第一熱伝導部46の熱伝導率が、第二熱伝導部47の熱伝導率よりも高いので、熱伝導部材45の内側から外側に向かって熱が伝導し易い。これにより、効率的に電池セル23において発生した熱を外部に放熱することができる。
上記実施形態では、第二熱伝導部47の厚みT2が、第一熱伝導部46の厚みT1よりも大きいので、第二熱伝導部47が伝熱プレート41及び電池セル23に押し付けられる。これにより、より確実に電池セル23において発生した熱を伝熱プレート41に伝熱することができる。
また、上記電池モジュール21の製造方法によれば、液状の熱伝導材料を用いて第二熱伝導部47を形成することができる。すなわち、シート状の熱伝導材料を伝熱プレートに貼付する場合には、気泡が入り易いという現象が回避されるので、熱伝導効率の低減をより一層抑制することができる。
以上、一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施形態では、全ての伝熱プレート41の主面に熱伝導部材45が接触して配置されている例を挙げて説明したが、例えば、一方向Dに熱伝導部材45を配置する伝熱プレート41と、熱伝導部材45を配置しない伝熱プレート41とを交互に配置したり、任意の伝熱プレート41には熱伝導部材45を配置しない構成としたりしてもよい。ただし、全ての伝熱プレート41に接触して配置する方が、膨張時におけるそれぞれの伝熱プレート41の移動量を小さくかつ均等にできる点で好ましい。
上記実施形態では、図3に示されるように、伝熱プレート41の一方の主面42aに熱伝導部材45を配置した例を挙げて説明したが、伝熱プレート41の他方の主面42bに熱伝導部材45を配置してもよいし、また、伝熱プレート41の一方の主面42a及び他方の主面42bの両方に配置してもよい。また、上記実施形態において、図4左端のブラケット25と電池セル23との間に、図5(B)に示されるような熱伝導部材45を配置してもよい。
上記実施形態では、熱伝導部材45が、シート状の熱伝導材料からなる第一熱伝導部46と液状の熱伝導材料が固化してなる第二熱伝導部47とから形成される例を挙げて説明したが、液状の熱伝導材料が固化してなる第二熱伝導部47のみから形成してもよい。この場合、伝熱プレート41の一方の主面42aに枠状の冶具等を設置し、当該治具に液状の熱伝導材料を流し込む(塗布)することによって、伝熱プレート41の一方の主面42aに熱伝導部材45を配置することができる。
上記実施形態又は変形例では、シート状の材料(TIM)を配置することにより熱伝導部材51を構成する例を挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、液状のTIMを塗布した後、電池モジュール21を側壁13に締結してもよい。この場合、液状のTIMが硬化することにより熱伝導部材51が構成される。
このとき、伝熱プレート41における本体部42と屈曲部43との交差角度を90度よりも大きくしてもよい。この構成によれば、筐体11の内壁面(側壁13)に液状の熱伝導材料を塗布し、伝熱プレート41の屈曲部43を筐体11の内壁面に対向するように熱伝導材料に接触させた際、伝熱プレート41と熱伝導材料との間に気泡が発生したとしても、発生した気泡は、傾斜面に沿って移動する。これにより、熱伝導材料が硬化して熱伝導部材51が形成されたとしても、伝熱プレート41の屈曲部43と熱伝導部材51との間に気泡に起因した隙間が生じる可能性を低減することができる。すなわち、電池セル23の放熱性を向上させることができる。
更に、屈曲部43に、屈曲部43の縁から延在する溝を設け、溝の深さを、屈曲部43の縁に近づくにつれて大きくなるように形成してもよい。これにより、発生した気泡を溝に沿って屈曲部43の縁まで移動させ、伝熱プレート41の屈曲部43と熱伝導部材45との間から取り除くことが可能になる。
また、このとき、電池モジュール21の電池セル23、電池ホルダ22及び伝熱プレート41からなる配列体は、側壁13から伝熱面までの距離が一方向Dに沿って大きくなるように互いに拘束してもよい。このような構成とすれば、電池モジュールを筐体11に固定するときに、熱伝導部材51と伝熱面との間の空気が一方向Dに沿って押し出され、熱伝導部材51と伝熱面との間に気泡が残ることを抑制することができる。その結果、熱伝導部材51と伝熱面との接触面積が増加し、熱伝達効率を向上することが可能となる。
上記実施形態又は変形例では、固定部25bと挟持部25aとが一体的に形成されたブラケット25を例に挙げて説明したが、固定部25bと挟持部25aとが別部材により構成されてもよい。
上記実施形態又は変形例では、ブラケット25と側壁13との間に熱伝導部材51が配置されていない例を挙げて説明したが、ブラケット25と側壁13との間には熱伝導部材51を配置する構成としてもよい。
上記実施形態又は変形例では、電池ホルダ22に保持された状態の電池セル23が並設された電池モジュール21を例に挙げて説明したが、電池ホルダ22には保持されず、電池セル23のみからなる電池モジュール21を用いてもよい。
上記実施形態又は変形例では、被固定部材の例として電池パック10における筐体11の側壁13を例に挙げて説明したが、産業車両に搭載されるカウンタウェイトなどを用いてもよい。
上記実施形態又は変形例では、複数の電池モジュール21を全て同一の構成とする例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、異なる種類の電池セル23を有する電池モジュール21を複数有する電池パックでもよい。
以上説明した種々の実施形態及び変形例は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々、組み合わせられてもよい。
10…電池パック、11…筐体、13…側壁、21…電池モジュール、22…電池ホルダ、23…電池セル、25…ブラケット(エンドプレート)、41…伝熱プレート、42…本体部、42a…主面、43…屈曲部、45…熱伝導部材、46…第一熱伝導部、46a…本体部、46b…枠内部、47…第二熱伝導部(熱伝導部材)、51…熱伝導部材、B…ボルト(連結部材)、D…一方向、N…ナット(連結部材)。

Claims (7)

  1. 一方向に配列された複数の電池セルと、
    前記複数の電池セルを挟む一対のエンドプレートと、
    前記電池セルの前記一方向に交差する面に接触して配置される板状の伝熱プレートと、
    前記伝熱プレートにおいて前記一方向に交差する主面に接触して配置されると共に、液状の熱伝導材料が硬化してなる固体状かつ弾性を有する熱伝導部材と、
    前記一対のエンドプレート同士を連結する連結部材と、
    を備える、電池モジュール。
  2. 前記熱伝導部材は、前記熱伝導部材の外形を形成する枠状の第一熱伝導部と前記第一熱伝導部における枠内部の第二熱伝導部とを有し、
    前記第一熱伝導部は、シート状の熱伝導材料からなり、前記第二熱伝導部は、液状の熱伝導材料が硬化してなると共に固体状かつ弾性を有する、請求項1に記載の電池モジュール。
  3. 前記第一熱伝導部の熱伝導率は、前記第二熱伝導部の熱伝導率よりも高い、請求項2記載の電池モジュール。
  4. 前記第二熱伝導部の厚みは、前記第一熱伝導部の厚みよりも大きい、請求項2又は3記載の電池モジュール。
  5. 一方向に配列された複数の電池セルと、前記複数の電池セルを挟む一対のエンドプレートと、前記電池セルの前記一方向に交差する面に接触して配置される板状の伝熱プレートと、前記伝熱プレートにおいて前記一方向に交差する主面に接触して配置される熱伝導部材と、前記一対のエンドプレート同士を連結する連結部材と、を備える電池モジュールの製造方法において、
    前記一方向に互いに隣接する前記電池セルの間に板状の伝熱プレートを配置するステップと、
    伝熱プレートにおける前記一方向に交差する主面に枠状の第一熱伝導部を配置するステップと、
    前記第一熱伝導部の枠内部に、液状の熱導電材料を流し込んで固化することにより第二熱伝導部を形成するステップと、
    を含む、電池モジュールの製造方法。
  6. 前記第一熱伝導部の熱伝導率は、前記第二熱伝導部の熱伝導率よりも高い、請求項5記載の電池モジュールの製造方法。
  7. 前記第二熱伝導部は、前記第一熱伝導部の厚みよりも大きくなるように形成される、請求項5又は6記載の電池モジュールの製造方法。
JP2015202903A 2015-10-14 2015-10-14 電池モジュール及び電池モジュールの製造方法 Expired - Fee Related JP6657748B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015202903A JP6657748B2 (ja) 2015-10-14 2015-10-14 電池モジュール及び電池モジュールの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015202903A JP6657748B2 (ja) 2015-10-14 2015-10-14 電池モジュール及び電池モジュールの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017076504A true JP2017076504A (ja) 2017-04-20
JP6657748B2 JP6657748B2 (ja) 2020-03-04

Family

ID=58550327

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015202903A Expired - Fee Related JP6657748B2 (ja) 2015-10-14 2015-10-14 電池モジュール及び電池モジュールの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6657748B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107978711A (zh) * 2017-12-06 2018-05-01 力帆实业(集团)股份有限公司 电动汽车电池包的电芯单元
CN108172929A (zh) * 2017-12-22 2018-06-15 银隆新能源股份有限公司 电池芯散热结构及具有风冷散热装置的电池包
CN110289376A (zh) * 2019-05-09 2019-09-27 合肥国轩高科动力能源有限公司 一种软包电池模组
US20210028518A1 (en) * 2019-07-23 2021-01-28 Sk Innovation Co., Ltd. Battery module
JP2021015696A (ja) * 2019-07-11 2021-02-12 信越ポリマー株式会社 放熱構造体およびそれを備えるバッテリー
WO2023130665A1 (zh) * 2022-01-05 2023-07-13 宁德时代新能源科技股份有限公司 电池和用电装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09199093A (ja) * 1996-01-17 1997-07-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 蓄電池用電槽および蓄電池
WO2011061931A1 (ja) * 2009-11-17 2011-05-26 本田技研工業株式会社 蓄電装置
JP2012204129A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Hitachi Maxell Ltd 組電池
JP2012248374A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Hitachi Ltd 電池モジュール
JP2014002907A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Gs Yuasa Corp 組電池
JP2014116193A (ja) * 2012-12-10 2014-06-26 Toyota Industries Corp 電池モジュール及び電池モジュールの製造方法
JP2015109200A (ja) * 2013-12-04 2015-06-11 株式会社豊田自動織機 電池パック及び電池パックの製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09199093A (ja) * 1996-01-17 1997-07-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 蓄電池用電槽および蓄電池
WO2011061931A1 (ja) * 2009-11-17 2011-05-26 本田技研工業株式会社 蓄電装置
JP2012204129A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Hitachi Maxell Ltd 組電池
JP2012248374A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Hitachi Ltd 電池モジュール
JP2014002907A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Gs Yuasa Corp 組電池
JP2014116193A (ja) * 2012-12-10 2014-06-26 Toyota Industries Corp 電池モジュール及び電池モジュールの製造方法
JP2015109200A (ja) * 2013-12-04 2015-06-11 株式会社豊田自動織機 電池パック及び電池パックの製造方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107978711A (zh) * 2017-12-06 2018-05-01 力帆实业(集团)股份有限公司 电动汽车电池包的电芯单元
CN107978711B (zh) * 2017-12-06 2023-05-12 力帆实业(集团)股份有限公司 电动汽车电池包的电芯单元
CN108172929A (zh) * 2017-12-22 2018-06-15 银隆新能源股份有限公司 电池芯散热结构及具有风冷散热装置的电池包
CN108172929B (zh) * 2017-12-22 2024-03-15 银隆新能源股份有限公司 电池芯散热结构及具有风冷散热装置的电池包
CN110289376A (zh) * 2019-05-09 2019-09-27 合肥国轩高科动力能源有限公司 一种软包电池模组
CN110289376B (zh) * 2019-05-09 2022-09-13 合肥国轩高科动力能源有限公司 一种软包电池模组
JP2021015696A (ja) * 2019-07-11 2021-02-12 信越ポリマー株式会社 放熱構造体およびそれを備えるバッテリー
US20210028518A1 (en) * 2019-07-23 2021-01-28 Sk Innovation Co., Ltd. Battery module
US11552349B2 (en) * 2019-07-23 2023-01-10 Sk On Co., Ltd. Battery module
US11799148B2 (en) 2019-07-23 2023-10-24 Sk On Co., Ltd. Battery module
WO2023130665A1 (zh) * 2022-01-05 2023-07-13 宁德时代新能源科技股份有限公司 电池和用电装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6657748B2 (ja) 2020-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6657748B2 (ja) 電池モジュール及び電池モジュールの製造方法
JP6188725B2 (ja) 自動車用のバッテリパックの電気モジュールのためのハウジング、および関連するバッテリパック
JP2012204129A (ja) 組電池
JP6176085B2 (ja) 電池モジュール
JP5754497B2 (ja) 電池パック及び電池パックの製造方法
JP6091921B2 (ja) 電池モジュール及び組電池
JP6558198B2 (ja) 電池モジュール
JP6620478B2 (ja) 電池パック及び電池モジュール
WO2017064978A1 (ja) 電池モジュール
JP2015122265A (ja) 電池モジュールの製造方法
JP2017103158A (ja) 電池パック
JP6504014B2 (ja) 蓄電パック
JP6428055B2 (ja) 電池パック
JP2018018629A (ja) 電池モジュール
WO2017119207A1 (ja) 電池モジュール
JP2018041585A (ja) 電池モジュールの製造方法
JP2018041582A (ja) 電池モジュール及び電池パック
JP6805606B2 (ja) 電池モジュール及び電池モジュールの製造方法
JP2017142941A (ja) 電池パック
WO2017119206A1 (ja) 電池モジュール
JP6610008B2 (ja) 電池パック及び電池パックの製造方法
JP2017157424A (ja) 電池パック
JP6561756B2 (ja) 電池パック
JP2017135078A (ja) 電池モジュール及び電池パック
JP2017111872A (ja) 電池モジュール及び電池パックの製造方法、電池モジュール、並びに電池パック

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180705

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190409

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191029

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200120

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6657748

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees