JP2017142941A - 電池パック - Google Patents
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Abstract
【課題】経時変化に伴う放熱効率の低下を抑制することができる電池パックを提供する。【解決手段】電池パック10は、伝熱プレート41を有する電池モジュール21と、筐体とを備える。伝熱プレート41は、電池セルの主面に接触する第一本体部42と、第一本体部の一端から一方向Dに延在すると共に当該筐体と対向する対向面を有する第二本体部43とを有する。電池モジュールは、一方向に配列されると共に筐体に貼付された複数の熱伝導部材51を介して筐体に取り付けられる。複数の熱伝導部材のそれぞれは、第二本体部のそれぞれに対向するように配置されると共に、一方向における長さL2が第二本体部の一方向における長さよりL1も短く、一方向における一方側の端部51aが、第二本体部の一方向における一方側の端部43bに対し、電池セルの膨張量に基づいた距離G離された状態で配置されている。【選択図】図4
Description
本発明は、電池パックに関する。
電池ホルダに保持された状態の電池セルが複数配列されてなる電池モジュールが筐体等に取り付けられた電池パックが知られている。特許文献1には、電池ホルダに伝熱プレートを取り付け、当該伝熱プレートを熱伝導部材を介して筐体に接触させることにより放熱性を向上させることができる電池モジュールが開示されている。この電池モジュールは、複数配列された電池セルの配列方向端部に弾性部材が配置されており、複数の電池セル及び弾性部材は、配列方向に加圧された状態で一体的に拘束されている。
しかしながら、上記従来の電池モジュールでは、電池パックとして筐体に取り付けられた後、熱伝導部材からの反力を受け、筐体の取付面に交差する方向に電池セルがずれる場合がある。この場合、経時変化に伴って伝熱プレートが熱伝導部材に接触しなくなるようなことがあり、放熱効率が低下することがある。
そこで、本発明の目的は、経時変化に伴う放熱効率の低下を抑制することができる電池パックを提供することにある。
本発明の電池パックは、一方向に配列される複数の電池セルと、電池セルの一方向に交差する面である主面に接触するように配置されて一方向に配列される複数の伝熱プレートとを有する配列体と、配列体の一方向における一方側の端部に配置される弾性部材と、配列体と弾性部材とを一方向から挟持することにより拘束する拘束部材と、を有する電池モジュールと、電池モジュールを収容する筐体と、を備える。伝熱プレートは、主面に接触する第一本体部と、第一本体部の一端から一方向に延在すると共に、筐体に取り付けられる際に当該筐体と対向する対向面を有する第二本体部と、を有する。電池モジュールは、一方向に配列されると共に筐体に貼付された複数の熱伝導部材を介して筐体に取り付けられており、複数の熱伝導部材のそれぞれは、第二本体部のそれぞれに対向するように配置されると共に、一方向における長さが第二本体部の一方向における長さよりも短く、一方向における一方側の端部が、第二本体部の一方向における一方側の端部に対し、電池セルの膨張量に基づいた距離離された状態で配置されている。
この構成の電池パックでは、複数の熱伝導部材のそれぞれは、第二本体部のそれぞれに対向するように配置されると共に、一方向における長さが第二本体部の一方向における長さよりも短い。これにより、熱伝導部材が第二本体部における対向面の全面に接触するように配置される従来の場合と比べ、伝熱プレート、すなわち電池モジュールが熱伝導部材から受ける反力が小さくなる。これにより、筐体の取付面に交差する方向に電池セルがずれてしまうことを抑制できる。更に、この構成の電池パックでは、複数の熱伝導部材のそれぞれの一方向における一方側(弾性部材が配置される側)の端部が、第二本体部の一方向における一方側の端部に対し、電池セルの膨張量に基づいた距離離された状態で配置されている。このため、電池セルが膨張した場合であっても、第二本体部の一方向における一方側とは反対の他方側の端部が、熱伝導部材の一方向における一方側の端部よりも一方側に移動してしまうことを抑制できる。すなわち、伝熱プレートの第二本体部と熱伝導部材との接触が離れてしまうことを抑制できる。これらの結果、経時変化に伴う放熱効率の低下を抑制することができる。
本発明の電池パックにおいて、複数の熱伝導部材のそれぞれの一方向における一方側の端部が、第二本体部の一方向における一方側の端部に対し、電池セルの膨張量に基づいて予め予測される伝熱プレートの最大移動量に等しい距離離された状態で配置されていてもよい。
この構成の電池パックでは、電池セルが膨張した場合であっても、第二本体部の一方向における一方側とは反対の他方側の端部が、熱伝導部材の一方向における他方側の端部よりも一方側に移動してしまうことを防止できる。すなわち、伝熱プレートの第二本体部と熱伝導部材との接触面積を維持することができる。言い換えれば、経時変化に伴って、伝熱プレートの第二本体部と熱伝導部材との接触面積が減少するようなことがない。この結果、経時変化に伴う放熱効率の低下をより一層抑制することができる。
本発明の電池パックにおいて、上記距離は、一方向において弾性部材から遠い位置に配置された熱伝導部材ほど長くしてもよい。
このような電池パックでは、通常、一方向において弾性部材に近い位置に配置される伝熱プレートほど、複数の電池セルのそれぞれの膨張量を累積した距離移動するようになるので、一方向への移動量が大きくなる。この構成の電池パックの構成では、このような距離移動する伝熱プレートに合わせて、複数の熱伝導部材のそれぞれが第二本体部との接触が離れてしまうことを防止できるように配置されている。この結果、経時変化に伴う放熱効率の低下をより一層抑制することができる。
本発明の電池パックにおいて、複数の熱伝導部材の一方向における長さを全て等しくしてもよい。
この構成の電池パックでは、どの長さの熱伝導部材をどの位置に貼付する等を考慮することなく、熱伝導部材を筐体に貼付すればよいので、組立時の作業性を向上させることができる。
本発明の電池パックにおいて、伝熱プレートの第二本体部は、第一本体部の一端から一方向において一方側に延在していてもよい。
この構成の電池パックでは、電池セルの膨張により伝熱プレートが移動する場合でも、伝熱プレートが曲がっている方向に移動するため、熱伝導部材の損傷を抑制することができる。
本発明の電池パックにおいて、複数の熱伝導部材は、一方向に延在する連結部材によって互いに連結されていてもよい。
この構成の電池パックでは、第二本体部のそれぞれに対応する熱伝導部材を一枚一枚筐体に貼付することなく、まとめて筐体に貼付することができるので、組立時の作業性を向上させることができる。
本発明によれば、経時変化に伴う放熱効率の低下を抑制することができる。
以下、図面を参照して第一実施形態に係る電池パック10について説明する。図面の説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、説明の電池モジュール及び電池パックと必ずしも一致していない。
図1に示されるように、電池パック10は、筐体11を有している。筐体11には複数の電池モジュール21が収容されている。筐体11は、四角箱状をなしており、矩形平板状の底板12と、底板12の周縁から立設する矩形平板状の側壁13と、側壁13によって囲まれる開口部を閉塞する矩形平板状の天板14と、を有している。
図2に示されるように、電池モジュール21は、複数の電池セル23(図1参照)と、一対のブラケット(拘束部材)25,25と、弾性部材47と、ボルト(拘束部材)B及びナット(拘束部材)Nと、伝熱プレート41と、を備えている。
電池セル23は、例えば、リチウムイオン二次電池及びニッケル水素蓄電池などの二次電池である。電池セル23は、電池ホルダ22に保持された状態で一方向Dに並設されている。図3に示されるように、電池ホルダ22は、第一被覆部31と、第二被覆部32と、第三被覆部33と、第四被覆部34と、一対の脚部36,36と、を有している。
第一被覆部31は、矩形平板状に形成され、電池セル23の底面24cを覆う部分である。第二被覆部32及び第三被覆部33は、第一被覆部31の長手方向両端から立設する部分である。第二被覆部32及び第三被覆部33は、矩形平板状に形成され、電池セル23の側面24bを覆う。第四被覆部34は、矩形平板状に形成され、電池セル23の一方の主面(厚み方向に直交する面)24aの一部を覆う部分である。第四被覆部34は、第二被覆部32の長手方向における第一端部32a(第一被覆部31が設けられる端部とは反対側の端部)と、第三被覆部33の長手方向における第一端部33a(第一被覆部31が設けられる端部とは反対側の端部)とに接続されている。第四被覆部34は、その厚み方向が電池セル23の並設方向と一致し、長手方向が第二被覆部32及び第三被覆部33の対向方向と一致するように配置されている。第一被覆部31、第二被覆部32、第三被覆部33に囲まれる領域は、電池セル23が収容される収容部Sとなる。
第二被覆部32及び第三被覆部33の長手方向における第一端部32a,33aには、それぞれ第二被覆部32及び第三被覆部33と連設され、第二被覆部32及び第三被覆部33の長手方向に延びる矩形平板状の突出部35が設けられている。また、第二被覆部32及び第三被覆部33の長手方向における第二端部32c、33cには、それぞれ四角柱状の脚部36,36が設けられている。
図1に示されるように、一対のブラケット25,25は、一方向Dに並設された電池セル23の並設方向両端に設けられている。ブラケット25は、挟持部25aと、固定部25bと、固定部25bに形成された挿通孔25cと、を有している。電池モジュール21は、ブラケット25の固定部25bが側壁13に固定されることによって、筐体11に固定される。具体的には、挿通孔25cに挿通されるボルト(図示せず)が側壁13にねじ込まれることにより、ブラケット25、すなわち電池モジュール21が、筐体11に固定される。
図2に示されるように、弾性部材47は、配列体28の一方の端部に配置されている。弾性部材47は、ウレタン系ゴム等の材料により形成されている。配列体28及び弾性部材47は、後段にて詳述するボルトB及びナットNによって、電池セル23の配列方向(一方向D)に加圧した状態で拘束される。弾性部材47は、電池セル23の膨張を一定の範囲で吸収する。
ボルトB及びナットNは、一対のブラケット25,25同士を連結する。一対のブラケット25,25には、ボルトBが挿通されている。ボルトBは、一方のブラケット25から、他方のブラケット25に向けて挿通されると共に、他方のブラケット25を挿通した位置でナットNに螺合されている。一対のブラケット25,25は、一方向Dに配列される複数の電池セル23と、電池セル23の一方向D(配列の方向)に交差する面である主面24aに接触するように配置される複数の伝熱プレート41と、からなる配列体28及び弾性部材47を一方向Dに加圧した状態で拘束する。
図3及び図4に示されるように、伝熱プレート41は、電池ホルダ22に収容された電池セル23の主面24aに接触して配置される板状の部材である。伝熱プレート41は、アルミニウム等の金属製の板材を屈曲させることで形成されており、矩形平板状の第一本体部42と、第一本体部42の長手方向一端から直角に屈曲する矩形平板状の第二本体部43と、を有している。第一本体部42は、電池セル23の厚み方向において電池セル23と隣り合った状態で収容部Sに設けられる。第二本体部43は、第二被覆部32の一方の側面(第二被覆部32の厚み方向の面において収容部Sとは反対側の面)を覆っている。第二本体部43は、筐体11に取り付けられる際に当該筐体11の側壁と対向する対向面43aを有する。
上述した構成の電池モジュール21が筐体11の側壁13に取り付けられて、図1に示されるような電池パック10となる。電池モジュール21が筐体11の側壁13に取り付けられる場合には、一対のブラケット25,25によって取り付けられる。また、配列体28と側壁13との間には、熱伝導部材51としてのTIM(Thermal Interface Material)が配置される。すなわち、伝熱プレート41の第二本体部43は、TIMを介して筐体11の側壁13に接触している。
熱伝導部材51は、その厚みは、例えば、0.5mm〜8.0mmでほぼ一様のシート状部材である。また、この熱伝導部材51は、絶縁性を有している。このような絶縁性を有する熱伝導部材として、金属フィラーを含まない熱伝導シートを用いることができる。また、このような熱伝導部材51には、シリコーン系の熱伝導シートと、アクリル系の熱伝導シートとがある。シリコーン系の熱伝導シートを用いる場合には、耐寒性及び耐熱性に優れているため使用温度の範囲を広くすることができる。また、金属フィラーを使用していないシリコーン系の熱伝導シートは、温度及び周波数による電気特性の変化が小さいため絶縁材料に適する。一方、アクリル系のシートは、シロキサンガスの発生がないため、密閉空間における機械接点の接点障害、及び磨耗が発生しない。また、アクリル系のシートは、一般的にシリコーンより安価である。
図5及び図6に示されるように、熱伝導部材51は、一方向Dに配列されると共に筐体11の側壁13に貼付されている。複数の熱伝導部材51のそれぞれは、第二本体部43の対向面43aに対向するように配置されると共に、一方向Dにおける長さL2が第二本体部43の一方向Dにおける長さL1よりも短い。また、複数の熱伝導部材51のそれぞれは、一方向Dにおける一方側の端部51aが、第二本体部43の一方向Dにおける一方側の端部43bに対し、電池セル23の膨張量に基づいた距離G(G1>G2>G3>G4>G5>G6>G7)離された状態で配置されている。
本実施形態の複数の熱伝導部材51のそれぞれは、一方向Dにおける一方側の端部51aが、第二本体部43の一方向Dにおける一方側の端部43bに対し、電池セル23の膨張量に基づいて予め予測される伝熱プレート41の最大移動量L(図7参照)に等しい距離(G1〜G7)離された状態で配置されている。具体的には、複数の熱伝導部材51のそれぞれは、一方向Dにおいて弾性部材47から遠い位置に配置された熱伝導部材51ほど上記距離Gが長くなるように、すなわち、G1>G2>G3>G4>G5>G6>G7の関係となるように配置されている。弾性部材47に隣接して配置される電池セル23に接触する伝熱プレート41における上記距離Gは0としてもよい。
なお、伝熱プレート41がプレス加工等によって加工され、第一本体部42と第二本体部43との間に曲線部分が形成されている場合、第二本体部43の一方向Dにおける一方側の端部43bは、曲線部分と第二本体部43との境界部となる。
次に、図1に示される電池モジュール21の組立方法について説明する。まず、電池ホルダ22と、電池セル23と、伝熱プレート41と、を準備する。次に、電池セル23を電池ホルダ22に収容する。次に、電池ホルダ22に収容された複数の電池セル23の主面のそれぞれに伝熱プレート41を接触させた配列体28を組み立てる。次に、当該配列体28を、一対のブラケット25,25によって電池セル23の配列方向(一方向D)の両端から加圧した状態で拘束する。
次に、一方向Dに配列される複数の熱伝導部材51を、筐体11の側壁13に貼付する。このとき、上記に説明した通り、複数の熱伝導部材51のそれぞれの一方向Dにおける一方側の端部51aと、第二本体部43の一方向Dにおける一方側の端部43bとの距離Gが、一方向Dにおいて弾性部材47から遠い位置に配置された熱伝導部材51ほど長くなるように、すなわち、G1>G2>G3>G4>G5>G6>G7の関係となるように貼付される。側壁13への熱伝導部材51の貼付は、当該熱伝導部材51が有する粘着性を利用してもよいし、熱伝導部材51に粘着性が無い場合には、接着材等を利用してもよい。次に、電池モジュール21を、筐体11の側壁13に固定する。電池モジュール21の筐体11への取付方法は、上述したとおりである。これにより、電池パック10が製造される。
次に、上記実施形態の電池パック10の作用効果について説明する。上記実施形態の電池パック10では、複数の熱伝導部材51のそれぞれは、第二本体部43のそれぞれに対向するように配置されると共に、一方向Dにおける長さL2が第二本体部43の一方向Dにおける長さL1よりも短い。これにより、従来の第二本体部43における対向面43aの全面に熱伝導部材51が接触する場合と比べ、伝熱プレート41、すなわち電池モジュール21が熱伝導部材51から受ける反力が小さくなる。更に、上記実施形態の電池パック10では、複数の熱伝導部材51のそれぞれの一方向Dにおける一方側の端部51aが、第二本体部43の一方向Dにおける一方側の端部43bに対し、電池セル23の膨張量に基づいた距離G離された状態で配置されている。このため、図6に示されるように、電池セル23が膨張し、伝熱プレート41が一方向における一方側に移動量L移動する場合であっても、第二本体部43の一方向Dにおける一方側とは反対の他方側の端部43cが、熱伝導部材51の一方向Dにおける一方側の端部51aよりも一方側に移動してしまうことを抑制できる。すなわち、伝熱プレート41の第二本体部43と熱伝導部材51との接触が離れてしまうことを抑制できる。この結果、経時変化に伴う放熱効率の低下を抑制することができる。
更に、上記実施形態の電池パック10では、電池セル23の膨張量に基づいて予め予測される伝熱プレート41の最大移動量Lと等しい距離を移動した場合であっても、第二本体部43の一方向Dにおける一方側とは反対の他方側の端部43bが、熱伝導部材51の一方向Dにおける他方側の端部51bよりも一方側に移動してしまうことを防止できる。すなわち、伝熱プレート41の第二本体部43と熱伝導部材51との接触面積を維持することができる。この結果、経時変化に伴う放熱効率の低下をより一層抑制することができる。
上記実施形態の電池パック10では、複数の熱伝導部材51のそれぞれの一方向Dにおける一方側の端部51aと、第二本体部43の一方向Dにおける一方側の端部43bとの距離Gは、一方向Dにおいて弾性部材47から遠い位置に配置された熱伝導部材51ほど長くなるように配置されている。配列体28の一方向Dにおける一方側の端部に弾性部材47が配置されるような電池パック10では、通常、一方向Dにおいて弾性部材47に近い位置に配置される伝熱プレート41ほど、複数の電池セル23のそれぞれの膨張量を累積した距離移動するようになるので、一方向Dへの移動量が大きくなる。上記実施形態の電池パック10では、このような構成の電池パック10に合わせて熱伝導部材51が配置されているので、経時変化に伴う放熱効率の低下をより一層抑制することができる。
上記実施形態の電池パック10では、複数の熱伝導部材51の一方向Dにおける長さL2が全て等しくされている。これにより、どの長さの熱伝導部材51をどの位置に貼付する等を考慮することなく、熱伝導部材51を筐体11の側壁13に貼付すればよいので、組立時の作業性を向上させることができる。また、上記実施形態の電池パック10では、伝熱プレート41の第二本体部43は、第一本体部42の一端から一方向Dにおいて一方側(弾性部材47が配置されている側)に延在している。これにより、電池セル23の膨張により伝熱プレート41が移動する場合でも、伝熱プレート41が曲がっている方向に移動するため、熱伝導部材51の損傷を抑制することができる。
以上、一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施形態では、複数の熱伝導部材51のそれぞれの一方向Dにおける一方側の端部51aと、第二本体部43の一方向Dにおける一方側の端部43bとの距離Gは、一方向において弾性部材47から遠い位置に配置された熱伝導部材51ほど長くなるように配置されている例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図7に示されるように、当該距離Gは、互いに等しくてもよく、複数の熱伝導部材51のそれぞれの一方向Dにおける一方側の端部51aが、第二本体部43の一方向Dにおける一方側の端部43bに対し、電池セル23の膨張量に基づいた距離G離された状態で配置されておればよい。この構成の電池パック10Aでは、電池セル23が膨張した場合であっても、第二本体部43の一方向Dにおける一方側とは反対の他方側の端部43cが、熱伝導部材51の一方向Dにおける一方側の端部51aよりも一方側に移動してしまうことを抑制できる。すなわち、伝熱プレート41の第二本体部43と熱伝導部材51との接触が離れてしまうことを抑制できる。この結果、経時変化に伴う放熱効率の低下を抑制することができる。
上記実施形態又は変形例では、複数の熱伝導部材51が一方向Dに配列されている例を挙げて説明したが、例えば、図8に示されるように、複数の熱伝導部材51は、一方向Dに延在する連結部材52,53によって互いに連結されていてもよい。また、複数の熱伝導部材51は、連結部材52,53のうち一方のみで連結されていてもよい。連結部材52,53は、複数の熱伝導部材51と、同様の厚みを有している。連結部材52,53は、複数の熱伝導部材51と同様の材料を用いてもよいし、複数の熱伝導部材51と同様の熱伝導性を有する別の材料を用いてもよい。
この変形例の電池パック10Bによれば、複数の熱伝導部材51が連結部材52,53によって互いに連結されているので、筐体11の側壁13に対して複数の熱伝導部材51を一枚一枚貼付する必要がない。したがって、電池パック10Bを組み付ける際の組み付け性を向上させることができる。
上記実施形態又は変形例では、複数の熱伝導部材51として一方向Dにおける長さL2が全て等しい部材が用いられる例を挙げて説明したが、それぞれ又は部分的に一方向Dにおける長さL2が異なる部材を用いてもよい。
上記実施形態又は変形例では、伝熱プレート41における第二本体部43は、第一本体部42から弾性部材47が配置された方向に折れ曲がっている例を挙げて説明したが、全ての伝熱プレート41における一部又は全ての第二本体部43が第一本体部42から弾性部材47が配置された方向とは反対側に折れ曲がっていてもよい。
上記実施形態又は変形例では、筐体11への取り付け機能を有する一対のブラケット25,25によって配列体28を一方向Dに加圧した状態で拘束された電池モジュール21を例に挙げて説明したが、筐体11への取り付け機能を有さない一対のエンドプレートによって配列体28を一方向Dに加圧した状態で拘束される構成の電池モジュールであってもよい。この構成の電池モジュールは、例えば、一対のエンドプレートとは別部材のブラケットによって筐体11に取り付けられる。
上記実施形態又は変形例では、弾性部材47は、配列体28の一方の端部に一つだけ配置される例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、弾性部材47は、配列体28の両方の端部に配置されてもよいし、電池セル23の間に配置されてもよい。また、弾性部材47は、全て又は一部の電池セル23間に分散されて配置されてもよい。この場合の複数の熱伝導部材51のそれぞれの一方向Dにおける一方側の端部51aと、第二本体部43の一方向Dにおける一方側の端部43bとの距離Gは、一方向Dの一方側に最も近い位置に配置された弾性部材との距離となる。
上記実施形態又は変形例では、ウレタン系ゴム等の弾性材料によって形成されている弾性部材47を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されることなく、例えば、バネ等の弾性部材であってもよい。
上記実施形態又は変形例では、電池ホルダ22に保持された状態の電池セル23が並設された電池モジュール21を例に挙げて説明したが、電池ホルダ22には保持されず、電池セル23のみからなる電池モジュール21を用いてもよい。
以上説明した種々の実施形態及び変形例は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々、組み合わせられてもよい。
10,10A,10B…電池パック、11…筐体、21…電池モジュール、22…電池ホルダ、23…電池セル、25…ブラケット(拘束部材)、41…伝熱プレート、42…第一本体部、43…第二本体部、43a…対向面、43b…一方側の端部、43c…他方側の端部、47…弾性部材、51…熱伝導部材、51a…一方側の端部、51b…他方側の端部、52,53…連結部材、B…ボルト(拘束部材)、N…ナット(拘束部材)、D…一方向(配列方向)、G(G1〜G7)…距離、L…移動量(最大移動量)。
Claims (6)
- 一方向に配列される複数の電池セルと、前記電池セルの前記一方向に交差する面である主面に接触するように配置されて前記一方向に配列される複数の伝熱プレートとを有する配列体と、前記配列体の前記一方向における一方側の端部に配置される弾性部材と、前記配列体と前記弾性部材とを前記一方向から挟持することにより拘束する拘束部材と、を有する電池モジュールと、
前記電池モジュールを収容する筐体と、を備え、
前記伝熱プレートは、
前記主面に接触する第一本体部と、
前記第一本体部の一端から前記一方向に延在すると共に、前記筐体に取り付けられる際に当該筐体と対向する対向面を有する第二本体部と、を有し、
前記電池モジュールは、前記一方向に配列されると共に前記筐体に貼付された複数の熱伝導部材を介して前記筐体に取り付けられており、
前記複数の熱伝導部材のそれぞれは、前記第二本体部のそれぞれに対向するように配置されると共に、前記一方向における長さが前記第二本体部の前記一方向における長さよりも短く、前記一方向における一方側の端部が、前記第二本体部の前記一方向における一方側の端部に対し、前記電池セルの膨張量に基づいた距離離された状態で配置されている、電池パック。 - 前記複数の熱伝導部材のそれぞれは、前記一方向における一方側の端部が、前記第二本体部の前記一方向における一方側の端部に対し、前記電池セルの膨張量に基づいて予め予測される前記伝熱プレートの最大移動量と等しい距離離された状態で配置されている、請求項1記載の電池パック。
- 前記距離は、前記一方向において前記弾性部材から遠い位置に配置された前記熱伝導部材ほど長い、請求項1又は2記載の電池パック。
- 前記複数の熱伝導部材の前記一方向における長さは全て等しい、請求項1〜3の何れか一項記載の電池パック。
- 前記伝熱プレートの前記第二本体部は、前記第一本体部の前記一端から前記一方向において前記一方側に延在している、請求項1〜4の何れか一項記載の電池パック。
- 前記複数の熱伝導部材は、前記一方向に延在する連結部材によって互いに連結されている、請求項1〜5の何れか一項記載の電池パック。
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