JP2018041585A - 電池モジュールの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】各電池セルの温度のばらつきを良好に抑制できる電池モジュールの製造方法を提供する。【解決手段】複数の電池セルと、一方向に交差する方向に延在する板状の本体部、及び本体部の一端から一方向に延在する板状の伝熱部を有する複数の伝熱プレートとが、一方向に沿って交互に配列されて形成される電池モジュールの製造方法は、電池セルと伝熱プレートとの間に、加熱硬化型接着剤層を形成する形成工程と、電池セル及び伝熱プレートを一方向に沿って交互に配列することにより、加熱硬化型接着剤層を本体部及び電池セルによって挟む挟持工程と、伝熱プレートの伝熱部の露出面を選択的に加熱することで接着性を発揮した加熱硬化型接着剤層によって、伝熱プレート及び電池セルを互いに固着する固着工程と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、電池モジュールの製造方法に関する。
従来、一方向に配列された複数の電池セルを有する電池モジュールが知られている。電池セルは発生した熱により劣化するため、電池モジュールには、当該熱を外部に逃がすための放熱構造が設けられる。例えば、特許文献1に記載の電池モジュールは、放熱構造として電池セルに接する複数の伝熱プレートを有しており、電池セルにて発生する熱は、伝熱プレート等を介して放熱体であるケースに伝導する。
特開2014−116193号公報
上記特許文献1のような放熱構造においては、特定の電池セルの急激な劣化等を防ぐために、電池モジュールに含まれる各電池セルの温度のばらつきを良好に抑制することが望まれている。このため、各伝熱プレートにおいて放熱体に接する部分は、振動等による位置ずれの発生がなく、且つ、放熱体に確実に接するように設けられることが望まれている。
本発明は、各電池セルの温度のばらつきを良好に抑制できる電池モジュールの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る電池モジュールの製造方法は、複数の電池セルと、一方向に交差する方向に延在する板状の本体部、及び本体部の一端から一方向に延在する板状の伝熱部を有する複数の伝熱プレートとが、一方向に沿って交互に配列されて形成される電池モジュールの製造方法であって、電池セルと伝熱プレートとの間に、加熱硬化型接着剤層を形成する形成工程と、電池セル及び伝熱プレートを一方向に沿って交互に配列することにより、加熱硬化型接着剤層を本体部及び電池セルによって挟む挟持工程と、伝熱プレートの伝熱部の露出面を選択的に加熱することで接着性を発揮した加熱硬化型接着剤層によって、伝熱プレート及び電池セルを互いに固着する固着工程と、を備える。
この製造方法によれば、上記挟持工程の後、加熱されて接着性を発揮した加熱硬化型接着剤層によって、伝熱プレート及び電池セルを互いに固着する固着工程を実施している。これにより、配列された各伝熱プレートにおける伝熱部の露出面を、放熱体に良好に接する位置に調整した後、加熱硬化型接着剤層によって各伝熱プレートの位置を固定することができる。この場合、各伝熱プレートが各電池セル内の熱を良好に放出できるので、電池モジュールに含まれる各電池セルの温度のばらつきを良好に抑制できる。加えて、固着工程においては、伝熱部の露出面を選択的に加熱することによって、伝熱部から本体部に伝わった熱を利用して加熱硬化型接着剤層の接着性を発揮させている。これにより、例えば電池モジュールの全体を加熱する場合よりも電池セルに与えられる熱量を低減しつつ、省エネルギーにて加熱硬化型接着剤層の接着性を発揮できる。
上記製造方法は、締結部材により、配列された電池セルを一方向に沿って拘束する拘束工程をさらに備え、拘束工程は、挟持工程の後であって固着工程の前に実施されてもよい。これにより、拘束工程を経て露出面の位置が放熱体に接しない位置にずれた場合であっても、当該露出面の位置を再度調整できる。
固着工程においては、露出面の位置を揃えつつ、露出面を加熱してもよい。この場合、固着工程における露出面の位置ずれの発生を抑制できる。
加熱硬化型接着剤層の硬化温度は、80℃以下であってもよい。この場合、固着工程にて伝熱部を加熱するときに、電池セルの劣化を抑制しつつ、十分に加熱硬化型接着剤層の接着性を発揮できる。
本発明によれば、各電池セルの温度のばらつきを良好に抑制できる電池モジュールの製造方法が提供される。
図1は、本実施形態における電池パックを示す斜視図である。 図2は、本実施形態における電池モジュールを示す斜視図である。 図3は、電池ユニットの分解斜視図である。 図4は、電池モジュールの模式断面図である。 図5は、本実施形態に係る電池モジュールの製造方法を説明するための工程図である。 図6は、ステップS5を説明するための図である。 図7(a)は、変形例に係るステップS5にて用いられる加熱器及び規定部材の模式平面図であり、図7(b)は、図7(a)のVIIb−VIIb線に沿った断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。なお、図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
図1は、本実施形態における電池パックを示す斜視図である。図1に示されるように、電池パック10は、筐体11を有している。筐体11には複数の電池モジュール21が収容されている。筐体11は、例えば四角箱状をなしており、矩形平板状の底板12と、底板12の周縁から立設する矩形平板状の側壁13と、側壁13によって囲まれる開口部を閉塞する矩形平板状の天板14と、を有している。
図2は、本実施形態における電池モジュールを示す斜視図である。図2に示されるように、電池モジュール21は、一方向に沿って配列された複数の電池ユニット23を有する配列体22と、配列体22の一方向に沿った動きを拘束する拘束部材である一対のエンドプレート24と、各エンドプレート24に装着されるブラケット25とを有している。各エンドプレート24には、締結部材の一部であるボルトBが挿通されている。ボルトBは、一方のエンドプレート24から、他方のエンドプレート24に向けて挿通されると共に、他方のエンドプレート24を挿通した位置で、締結部材の一部であるナットNに螺合されている。これにより、配列体22は、一対のエンドプレート24によって挟持される。電池モジュール21は、例えば、ブラケット25が側壁13に固定されることによって、筐体11に固定されている。なお、二次電池としては、例えば、リチウムイオン電池及びニッケル水素電池等が挙げられる。
図3は、電池ユニットの分解斜視図である。図3に示されるように、電池ユニット23は、電池セル26と、電池ホルダ31と、伝熱プレート41とを有している。電池ユニット23において、電池セル26は、伝熱プレート41が取り付けられた電池ホルダ31に保持されている。また、電池ホルダ31は、第1被覆部32と、第2被覆部33と、第3被覆部34と、第4被覆部35と、一対の脚部37,37と、を有している。
第1被覆部32は、矩形平板状に形成され、電池セル26の底部を覆う部分である。第2被覆部33及び第3被覆部34は、第1被覆部32の長手方向両端から立設する部分である。第2被覆部33及び第3被覆部34は、矩形平板状に形成され、電池セル26の側面を覆う。第4被覆部35は、矩形平板状に形成され、電池セル26の一方の主面(厚み方向に直交する面)の一部を覆う部分である。第4被覆部35は、第2被覆部33の長手方向における第1端部33a(第1被覆部32が設けられる端部とは反対側の端部)と、第3被覆部34の長手方向における第1端部34a(第1被覆部32が設けられる端部とは反対側の端部)とに接続されている。第4被覆部35は、その厚み方向が電池セル26の並設方向と一致し、長手方向が第2被覆部33及び第3被覆部34の対向方向と一致するように配置されている。第1被覆部32、第2被覆部33、第3被覆部34に囲まれる領域は、電池セル26が収容される収容部Hとなる。
第2被覆部33及び第3被覆部34の長手方向における第1端部33a,34aには、各被覆部33,34と連設され、各被覆部33,34の長手方向に延びる矩形平板状の突出部36が設けられている。第2被覆部33及び第3被覆部34の長手方向における第2端部33c、34cには、四角柱状の脚部37が設けられている。第4被覆部35における第1被覆部32と反対側には、ボルトBが挿通されるガイド部38a,38bが設けられている。
伝熱プレート41は、電池セル26にて発生した熱を外部へ伝導することにより、電池セル26の温度を調整するためのL字状部材である。伝熱プレート41は、高い熱伝導性を有する金属製又は合金製の板材をL字状に屈曲させることで形成されている。伝熱プレート41は、矩形平板状の本体部42と、本体部42の長手方向一端から直角に屈曲して延在する矩形平板状の伝熱部43とを有している。
本体部42は、電池セル26にて発生した熱が伝導される部分であり、且つ、伝熱部43に加えられた熱が伝導される部分である。本体部42は、電池セル26の厚み方向において、電池セル26と隣り合った状態で設けられる。このため、電池ユニット23及び伝熱プレート41が配列されて配列体22が形成される場合、本体部42は、配列体22の配列方向である上記一方向に交差するように配置される。本体部42は、電池セル26に対向する第1主面42aと、第1主面42aの反対側に位置する第2主面42bとを有している。
伝熱部43は、本体部42から伝導された熱を外部に放出する部分であり、且つ、外部から熱を受け取る部分である。伝熱部43は、電池ホルダ31から露出しており、第3被覆部34の外面(第3被覆部34の厚み方向の面において収容部Hとは反対側の面)を覆うように設けられている。伝熱部43における第3被覆部34の外面に対向する対向面43aと、当該対向面43aの反対側に設けられる露出した表面43b(露出面)とのそれぞれは、平坦面となっている。
図4は、電池モジュールの模式断面図である。図4に示されるように、配列体22を形成するとき、本体部42の第2主面42bは、異なる電池ユニット23の電池セル26と隣り合うように設けられる。このため、配列体22においては、電池セル26及び本体部42(すなわち、伝熱プレート41)が、一方向に沿って交互に配列されている。よって、本体部42は一方向に交差する方向に延在し、伝熱部43は一方向に沿って延在する。また、各電池ユニット23における伝熱部43の表面43bの位置は、互いに面一になるように揃えられている。なお、隣り合う伝熱部43は、互いに接触してもよいし、互いに離間してもよい。
図3及び図4に示されるように、本体部42の第1主面42a上には、加熱硬化型接着剤層51が設けられている。このため、電池ユニット23においては、加熱硬化型接着剤層51が電池セル26及び第1主面42aによって挟持されており、電池セル26と第1主面42aとは、加熱硬化型接着剤層51によって互いに固着されている。なお、第1主面42aの一部は、加熱硬化型接着剤層51を介することなく、電池セル26に直接接してもよい。また、図4に示されるように、異なる電池セル26と隣り合う本体部42の第2主面42b上には、第1主面42aと同様に、加熱硬化型接着剤層52が設けられている。換言すると、電池セル26を介さずにエンドプレート24と隣り合う本体部42の第2主面42b上には、加熱硬化型接着剤層が設けられていない。
加熱硬化型接着剤層51,52のそれぞれは、加熱されるまで接着性を発揮しない又はほぼ接着性を発揮しない接着剤層である。また、加熱硬化型接着剤層51,52のそれぞれは、加熱されて接着性を発揮した後、硬化する。加熱硬化型接着剤層51,52のそれぞれは、例えば、加熱硬化型接着剤を含む両面テープ、又は加熱硬化型接着剤の塗布物等である。両面テープとしては、例えばスリーエムジャパン株式会社製のボンディングテープ、又はデクセリアルズ株式会社製の熱接着テープ等が挙げられる。加熱硬化型接着剤としては、例えばポリエステル系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤又はアクリル樹脂系接着剤等が挙げられる。
加熱硬化型接着剤層51,52の接着性を発揮させるための温度(硬化温度)は、例えば40℃以上80℃以下である。この硬化温度を40℃以上に設定することにより、室温にて加熱硬化型接着剤層51,52の接着性が発揮することを良好に防止できる。また、硬化温度を80℃以下に設定することにより、加熱硬化型接着剤層51,52の加熱硬化時における電池セル26の劣化を良好に防止できる。なお、加熱硬化型接着剤層51,52の接着性を発揮させるための硬化温度は、60℃以下であってもよい。
次に、本実施形態に係る電池モジュールの製造方法について図5及び図6を用いながら説明する。図5は、本実施形態に係る電池モジュールの製造方法を説明するための工程図である。図6は、ステップS5を説明するための図である。
図5に示されるように、まず、伝熱プレート41の本体部42上に、加熱硬化型接着剤層51,52を形成する(ステップS1、形成工程)。ステップS1では、本体部42の第1主面42a上に加熱硬化型接着剤層51を形成する(図3参照)。また、一部の本体部42の第2主面42b上に、加熱硬化型接着剤層52を形成する(図4参照)。これにより、後に形成される配列体22において、電池セル26と伝熱プレート41との間に位置する加熱硬化型接着剤層52を形成する。
次に、電池セル26、電池ホルダ31、及び伝熱プレート41を組み立てて電池ユニット23を準備する(ステップS2)。このとき、電池セル26と本体部42の第1主面42aとによって加熱硬化型接着剤層51を挟む。
次に、電池セル26及び伝熱プレート41を一方向に沿って交互に配列し、加熱硬化型接着剤層52を本体部42及び電池セル26によって挟む(ステップS3、挟持工程)。ステップS3では、同じ向きに揃えた各電池ユニット23を一方向に沿って配列し、配列体22を形成する(図4参照)。これにより、ある電池ユニット23の伝熱プレート41上に設けられた加熱硬化型接着剤層52を、異なる電池ユニット23の電池セル26に接触させる。このとき、各加熱硬化型接着剤層52が、対応する本体部42及び電池セル26によって挟まれる。ステップS3では、各電池ユニット23の伝熱プレート41における表面43bの位置を、互いに面一になるように調整する。
次に、締結部材により、配列された各電池セル26を一方向に沿って拘束する(ステップS4、拘束工程)。ステップS4では、まず、一対のエンドプレート24によって、配列体22を一方向に沿って挟む。そして、締結部材であるボルトBを各電池ホルダ31のガイド部38a又は38b(図3参照)、及び一対のエンドプレート24に挿通させ、ナットNをボルトBに螺合する。これにより、配列体22及び一対のエンドプレート24を、締結部材であるボルトB及びナットNにより締結する(図2参照)。
ステップS4では、ボルトBに対するナットNの螺合後、各電池ユニット23の伝熱プレート41における表面43bの位置を検査する。この検査は、拘束工程にて各電池ユニット23(特に、伝熱プレート41の伝熱部43の表面43b)に位置ずれが発生しているか否かを判断するために実施される。この検査によって、各表面43bの位置が互いに面一になっていないと判断された場合、各電池ユニット23の位置調整を行う。
次に、伝熱プレート41の伝熱部43の表面43bを選択的に加熱することで接着性を発揮した加熱硬化型接着剤層51,52によって、伝熱プレート41及び電池セル26を互いに固着する(ステップS5、固着工程)。ステップS5では、図6に示されるように、各電池ユニット23における伝熱部43の表面43bを、加熱器61に接触させる。そして、加熱器61により各伝熱部43を選択的に加熱する。これにより、加熱器61から伝熱部43に伝わった熱が、本体部42を介して加熱硬化型接着剤層51,52に伝導する。このように伝熱プレート41を介して加熱された加熱硬化型接着剤層51,52は接着性を発揮し、伝熱プレート41及び電池セル26を互いに固着する。これにより、図2に示される電池モジュール21を製造する。
ステップS5において用いられる加熱器61は、例えば平面61aを有するラバーヒーターである。ラバーヒーターは、例えば電熱線がシリコーンラバー等の耐熱性樹脂にて覆われた加熱装置である。このような加熱器61を用いることによって、平面61aを伝熱部43の表面43bに密着させ、ムラの発生を防ぎつつ各伝熱プレート41を加熱する。なお、加熱器61は、必ずしも表面43bに密着させなくてもよい。
なお、電池モジュール21に制御装置等を取り付けた後、電池モジュール21を筐体11に固定することにより、電池パック10を製造する。このとき、伝熱プレート41における伝熱部43の表面43bを、筐体11の側壁13に接触させる。各電池ユニット23における伝熱部43の表面43bの位置が互いに面一になるように調整されていることにより、各表面43bが、筐体11の側壁13に良好に接する。
以下では、加熱硬化型接着剤層51,52の代わりに、単に接着性を有する両面テープが使用された場合、及び加熱硬化型接着剤層51,52及び当該両面テープが用いられない場合と比較しながら、本実施形態に係る電池モジュールの製造方法の作用効果について説明する。
加熱硬化型接着剤層51,52の代わりに、単に接着性を有する両面テープが使用された場合、上記ステップS2,S3にて、電池セル26と伝熱プレート41とが両面テープによって接着される。これにより、例えばステップS4にて各電池ユニット23の伝熱プレート41における表面43bの位置がずれた場合、両面テープの存在により、当該表面43bの位置を再度調整することが困難となる。
また、加熱硬化型接着剤層51,52及び上記両面テープが用いられない場合、各電池モジュール21が、振動等によって容易に位置ずれしやすくなる。すなわち、電池モジュール21の完成品としての強度が低下してしまう。これにより、放熱体である筐体11と、伝熱プレート41との接触が阻害されてしまうおそれがある。
これらに対して、本実施形態に係る電池モジュール21の製造方法によれば、ステップS4の後、加熱されて接着性を発揮した加熱硬化型接着剤層51,52によって、伝熱プレート41及び電池セル26を互いに固着するステップS5(固着工程)を実施している。これにより、配列された各伝熱プレート41における伝熱部43を、放熱体である筐体11に良好に接する位置に調整した後、加熱硬化型接着剤層51,52によって各伝熱プレート41の位置を固定できる。この場合、各伝熱プレート41が各電池セル26内の熱を良好に放出できるので、電池モジュール21に含まれる各電池セル26の温度のばらつきを良好に抑制できる。
加えて、ステップS5においては、伝熱部43の表面43bを選択的に加熱することによって、伝熱部43から本体部42に伝わった熱を利用して加熱硬化型接着剤層51,52を硬化している。これにより、例えば電池モジュール21の全体を加熱する場合よりも、電池セル26に与えられる熱量を低減しつつ、省エネルギーにて加熱硬化型接着剤層51,52の接着性を発揮できる。したがって、伝熱プレート41の加熱による加熱硬化型接着剤層51,52の加熱硬化時において、電池セル26内の正極及び負極の劣化と、電池モジュール21内の各電池セル26の位置ずれとの両方を防止できる。
上記製造方法は、締結部材により、配列された電池セル26の一方向に沿った動きを拘束する拘束工程を備え、拘束工程は、挟持工程の後であって固着工程の前に実施される。これにより、例えば拘束工程を経て一部の伝熱部43の位置が放熱体である筐体11に接しない位置にずれた場合であっても、伝熱部43の位置を再度調整できる。
加熱硬化型接着剤層51,52の硬化温度は、80℃以下である。このため、ステップS5にて伝熱部43を加熱するときに、電池セル26の劣化を抑制しつつ、十分に加熱硬化型接着剤層51,52を硬化できる。
図7(a)は、変形例に係るステップS5にて用いられる加熱器及び規定部材の模式平面図であり、図7(b)は、図7(a)のVIIb−VIIb線に沿った断面図である。変形例に係るステップS5では、配列体22内の各伝熱部43の表面43bの位置を揃えつつ、加熱器61によって各伝熱部43の表面43bを加熱する。この変形例に係るステップS5では、図7(a),(b)に示されるように、仮想線で表される各伝熱プレート41における伝熱部43の両端部を、一対の規定部材62上に載置する。これにより、各伝熱部43の表面43bが面一になるように、各伝熱部43の位置を揃える。そして、伝熱部43の表面43bにおいて規定部材62に接触していない部分に加熱器61Aを接触させ、伝熱部43の表面43bの位置を揃えながら、当該表面43bを加熱する。このような変形例によれば、上記実施形態と同様の作用効果に加えてステップS5(固着工程)における伝熱部43の位置ずれの発生を抑制できる作用効果が奏される。
なお、本発明に係る電池モジュールの製造方法は上記実施形態及び上記変形例に限定されない。例えば、上記実施形態及び上記変形例における電池モジュールの製造方法は、ステップS1〜ステップS6を備えているが、これに限られない。ステップS1〜S6のいずれかが省略されていてもよいし、ステップS1〜S6以外のステップが含まれてもよい。また、ステップS1〜S6の一部の順番が変更されてもよい。あるいは、ステップS1〜S6のいずれかは、同時に行われてもよい。例えば、ステップS2,S3は、連続して行われてもよい。この場合、ステップS2にて電池ユニット23を形成せず、電池ホルダ31が装着された電池セル26と、伝熱プレート41とを一方向に沿って交互に配列してもよい。これにより、電池ユニット23の形成と、配列体22の形成と、加熱硬化型接着剤層52の本体部42及び電池セル26による挟持とを同時に行ってもよい。また、例えばステップS5がステップS4よりも前に行われてもよい。すなわち、拘束工程の前に固着工程を行ってもよい。
上記実施形態及び上記変形例のステップS4では、ボルトBに対するナットNの螺合後、各電池ユニット23の位置ずれの検査を実施しているが、これに限られない。すなわち、ステップS4において、上記検査は実施されなくてもよい。
上記実施形態及び上記変形例では、電池セル26を介さずにエンドプレート24と隣り合う本体部42の第2主面42b上には、加熱硬化型接着剤層52が設けられてもよい。すなわち、全ての本体部42において、第1主面42a上には加熱硬化型接着剤層51が設けられ、第2主面42b上には加熱硬化型接着剤層52が設けられてもよい。
上記実施形態及び上記変形例では、各伝熱部43の表面43bは面一になるように揃えられているが、これに限られない。放熱体の形状に応じて、各電池ユニット23における伝熱プレート41の伝熱部43の位置を調整すればよい。
上記実施形態及び上記変形例では、放熱体は筐体11であるがこれに限られず、他の部材であってもよい。例えば、各伝熱部43の表面43bと筐体11との間には、弾性を有する伝熱シートが設けられており、表面43bは、当該伝熱シートを介して筐体11に接続してもよい。この場合、放熱体は、伝熱シート及び筐体11となり得る。
上記実施形態及び上記変形例では、本体部42に加熱硬化型接着剤層51,52が設けられているが、これに限られない。例えば、加熱硬化型接着剤層51の代わりに、単に接着性を有する両面テープが設けられてもよい。この場合、電池ユニット23の組み立て時に、両面テープによって各電池ユニット23の電池セル26と伝熱プレート41とが互いに固着されてもよい。また、加熱硬化型接着剤層51,52の少なくともいずれかは、伝熱プレート41の本体部42上ではなく電池セル26上に設けられてもよい。
10…電池パック、11…筐体、21…電池モジュール、22…配列体、23…電池ユニット、24…エンドプレート、26…電池セル、31…電池ホルダ、41…伝熱プレート、42…本体部、42a…第1主面、42b…第2主面、43…伝熱部、43a…対向面、43b…表面(露出面)、51,52…加熱硬化型接着剤層、61,61A…加熱器。

Claims (5)

  1. 複数の電池セルと、一方向に交差する方向に延在する板状の本体部、及び前記本体部の一端から前記一方向に延在する板状の伝熱部を有する複数の伝熱プレートとが、前記一方向に沿って交互に配列されて形成される電池モジュールの製造方法であって、
    前記電池セルと前記伝熱プレートとの間に、加熱硬化型接着剤層を形成する形成工程と、
    前記電池セル及び前記伝熱プレートを前記一方向に沿って交互に配列することにより、前記加熱硬化型接着剤層を前記本体部及び前記電池セルによって挟む挟持工程と、
    前記伝熱プレートの前記伝熱部の露出面を選択的に加熱することで接着性を発揮した前記加熱硬化型接着剤層によって、前記伝熱プレート及び前記電池セルを互いに固着する固着工程と、
    を備える電池モジュールの製造方法。
  2. 締結部材により、配列された前記電池セルを前記一方向に沿って拘束する拘束工程をさらに備え、
    前記拘束工程は、前記挟持工程の後であって前記固着工程の前に実施される、請求項1に記載の電池モジュールの製造方法。
  3. 前記固着工程においては、前記露出面の位置を揃えつつ、前記露出面を加熱する、請求項1又は2に記載の電池モジュールの製造方法。
  4. 前記加熱硬化型接着剤層の硬化温度は、80℃以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電池モジュールの製造方法。
  5. 前記形成工程においては、前記伝熱プレートの前記本体部上に、前記加熱硬化型接着剤層を形成する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の電池モジュールの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114365339A (zh) * 2019-11-13 2022-04-15 株式会社Lg新能源 电池模块及其制造方法及含电池模块的车辆和电池组
WO2022119154A1 (ko) * 2020-12-03 2022-06-09 주식회사 엘지에너지솔루션 전지 팩 및 이를 포함하는 디바이스
WO2022124660A1 (ko) * 2020-12-10 2022-06-16 주식회사 엘지에너지솔루션 전지 모듈 및 이를 포함하는 전지팩

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