JP2017076499A - スイッチ付同軸コネクタ - Google Patents

スイッチ付同軸コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2017076499A
JP2017076499A JP2015202812A JP2015202812A JP2017076499A JP 2017076499 A JP2017076499 A JP 2017076499A JP 2015202812 A JP2015202812 A JP 2015202812A JP 2015202812 A JP2015202812 A JP 2015202812A JP 2017076499 A JP2017076499 A JP 2017076499A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
movable
fixed
mounting portion
insulating housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015202812A
Other languages
English (en)
Inventor
辰幸 榊原
Tatsuyuki Sakakibara
辰幸 榊原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
I Pex Inc
Original Assignee
Dai Ichi Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Ichi Seiko Co Ltd filed Critical Dai Ichi Seiko Co Ltd
Priority to JP2015202812A priority Critical patent/JP2017076499A/ja
Publication of JP2017076499A publication Critical patent/JP2017076499A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

【課題】簡易な構成で、固定コンタクトの固定接点に対する可動コンタクトの電気的な接続性を良好に維持することを可能とする。
【解決手段】一対のコンタクト部材12,13の導通部12S,13Sが互いに接触・離間するコンタクト可動空間11eの少なくとも一方の端部が、絶縁ハウジング11の壁面11fにより閉塞状態になされているとともに、その閉塞状態になされているコンタクト可動空間11eの端部から延出しているコンタクト装着部11hの端部に設けられたコンタクト挿入口11kが、絶縁ハウジング11の配線基板に対向する面に開口していることから、コンタクト可動空間11eの両端部のうちの少なくとも一方が外部と遮断された状態になされ、当該コンタクト装着部11hを通してコンタクト可動空間11eの内部に侵入しようとするゴミ等の塵埃が良好に排除される構成になされたものである。
【選択図】図6

Description

本発明は、相手コネクタが嵌合されることによって離間状態になされる一対のコンタクトを備えたスイッチ付同軸コネクタに関する。
一般に、携帯電話・スマートフォンやタブレット型パソコンなどのような電子機器又は電気機器において、機器内に設けられた高周波回路等の各種電子回路の状態や性能を検査するための小型回路検査スイッチとしてスイッチ付同軸コネクタがしばしば採用されている。例えば、下記の特許文献等に開示された回路検査スイッチは、機器本体の電子回路を分断するように回路基板上に実装されたスイッチ付同軸コネクタからなるものであって、当該スイッチ付同軸コネクタの絶縁ハウジングに形成されたコンタクト可動空間の内部には、信号伝送用の可動コンタクトと固定コンタクトとからなる一対のコンタクト部材が取り付けられている。それら一対のコンタクト部材は、互いの導通部同士が接触・離間するように配置されているとともに、機器本体に設けられた電子回路(図示省略)の一方側及び他方側にそれぞれ接続されている。
そして、絶縁ハウジングに設けられた相手挿入穴を通して、相手コネクタである検査用プラグコネクタのプローブ(検査針)が、上方側からコネクタ内部に挿入されると、当該検査用プラグコネクタのプローブの先端部分は、上下方向に弾性変位可能に設けられた可動コンタクトの自由端部分を押し下げるように圧接する。それによって可動コンタクトの先端部分に設けられた導通部(可動接点)が下方側に揺動し、固定コンタクトの先端部分に設けられた導通部(固定接点)から離間される。その結果、本来の電子回路が分断されると同時に、検査用プラグコネクタのプローブの下端部分に可動コンタクトが接触して機器本体の他の電子回路が導通状態となり、当該プローブを通して電子回路からの電気信号が外部に取り出され、その外部に取り出された電気信号を用いて、例えば所定の検査が実行される。
しかしながら、このような構成を有するスイッチ付同軸コネクタは、上述したように絶縁ハウジングに形成されたコンタクト可動空間の内部にコンタクト装着部を通して可動コンタクト及び固定コンタクトが取り付けられる構造になされているため、コンタクト装着部とコンタクト部材との隙間を通った微細なゴミなどの塵埃が、コンタクト装着部を通してコンタクト可動空間の内部に侵入する虞がある。そして、コンタクト可動空間の内部に塵埃が侵入した場合にあっては、可動コンタクトと固定コンタクトとが接触する導通部同士の間部分に塵埃が噛み込まれるなどによって導通不良の原因になることも考えられ、電気的な接続が良好に行われなくなって接続信頼性の低下を招来するおそれがある。
特開2007-141665号公報
そこで本発明は、簡易な構成で、固定コンタクトの固定接点に対する可動コンタクトの電気的な接続性を良好に維持することができるようにしたスイッチ付同軸コネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1にかかる発明では、配線基板上に実装される絶縁ハウジングに、一対のコンタクト部材が互いに対向した状態に配置され、それらコンタクト部材の対向方向に延在するように前記絶縁ハウジングに形成されたコンタクト可動空間の内部で、前記一対のコンタクト部材の導通部が互いに接触・離間する構成になされたものであって、前記絶縁ハウジングには、前記コンタクト可動空間から延出して前記絶縁ハウジングの外部に開口する中空通路からなるコンタクト装着部が設けられ、前記コンタクト装着部を通して前記コンタクト可動空間の内部に前記コンタクト部材が挿入された状態になされる構成を備えたスイッチ付同軸コネクタにおいて、前記コンタクト可動空間の延在方向における両端部のうちの少なくとも一方が、前記絶縁ハウジングの壁面により閉塞状態になされているとともに、前記コンタクト装着部が、前記閉塞状態になされた前記コンタクト可動空間の端部から延出するように設けられ、当該コンタクト装着部の延出側の端部に、前記絶縁ハウジングの外表面であって前記実装時に前記配線基板に対向する面に開口するコンタクト挿入口が設けられた構成になされている。
このような構成を有するスイッチ付同軸コネクタによれば、コンタクト可動空間の両端部のうちの少なくとも一方が、絶縁ハウジングの壁面により基本的に閉塞状態になされているとともに、その閉塞状態になされているコンタクト可動空間の端部から延出しているコンタクト装着部の端部に設けられたコンタクト挿入口が、絶縁ハウジングの配線基板に対向する面に開口していることから、コンタクト可動空間が外部と遮断された状態になされ、当該コンタクト装着部を通してコンタクト可動空間の内部に侵入しようとするゴミ等の塵埃が良好に排除される。
ここで、請求項2にかかる発明のように、前記一対のコンタクト部材は、弾性変位可能に取り付けられた可動コンタクト部材と、当該可動コンタクト部材が自身の弾性により接触・離間する固定コンタクト部材と、から構成されることが可能である。
また、請求項3にかかる発明のように、前記コンタクト装着部が、前記可動コンタクト部材が固定状態になされる可動コンタクト装着部と、前記固定コンタクト部材が固定状態になされる固定コンタクト装着部とからなるものであって、前記固定コンタクト装着部は、前記絶縁ハウジングの外表面であって前記実装時に前記配線基板に対向する面に開口する固定コンタクト挿入口を有しているとともに、前記可動コンタクト装着部は、前記実装時に前記配線基板に対して略平行に延在し、前記絶縁ハウジングの外表面であって前記配線基板に対向しない面に開口する可動コンタクト挿入口を有していることが望ましい。
このような構成を有する構成によれば、固定コンタクト装着部に設けられた固定コンタクト挿入口が配線基板により外部と遮断されることから、当該固定コンタクト装着部の外方開口部である固定コンタクト挿入口を通したコンタクト可動空間へのゴミ等の塵埃の侵入が良好に防止される。
さらに、請求項4にかかる発明のように、前記コンタクト可動空間を形成している前記絶縁ハウジングの内壁面に、前記固定コンタクト部材の導通部に対する位置決め部が形成されていることが望ましい。
このような構成を有する構成によれば、固定コンタクト部材の組み付けが位置決め部によって容易かつ高精度に行われる。
さらにまた、請求項5にかかる発明のように、前記固定コンタクト部材の導通部には、前記可動コンタクト部材の導通部を弾性変位可能に挿通させる貫通穴が形成されていることが望ましい。また、請求項6にかかる発明のように、前記固定コンタクト部材の貫通穴を形成している内周壁面に、前記可動コンタクト部材に対する接点部が形成されていることが望ましい。
このような構成を有する構成によれば、先に取り付けられた固定コンタクト部材の貫通穴を通すようにして可動コンタクト部材が組み付けられるため、固定コンタクト部材及び可動コンタクト部材が、固定コンタクト装着部及び可動コンタクト装着部に沿って容易に組み付けられる。
一方、請求項7にかかる発明のように、前記可動コンタクト部材には、前記可動コンタクト装着部の開口部を外部から覆うように塞ぐ舌片が設けられていることが望ましい。
このような構成を有する構成によれば、可動コンタクト装着部が、舌片により外部と遮断されるため、当該可動コンタクト装着部を通したコンタクト可動空間へのゴミ等の塵埃の侵入が防止される。
以上述べたように本発明にかかるスイッチ付同軸コネクタは、一対のコンタクト部材の導通部が互いに接触・離間するコンタクト可動空間の少なくとも一方の端部が、絶縁ハウジングの壁面により閉塞状態になされているとともに、その閉塞状態になされているコンタクト可動空間の端部から延出しているコンタクト装着部の端部に設けられたコンタクト挿入口が、絶縁ハウジングの配線基板に対向する面に開口していることから、コンタクト可動空間の両端部のうちの少なくとも一方が外部と遮断された状態になされ、当該コンタクト装着部を通してコンタクト可動空間の内部に侵入しようとするゴミ等の塵埃が良好に排除される構成になされていることから、簡易な構成で、固定コンタクトの固定接点に対する可動コンタクトの電気的な接続性を良好に維持することができ、スイッチ付同軸コネクタの信頼性を安価かつ大幅に高めることができる。
本発明の一実施形態にかかる回路検査スイッチを構成しているスイッチ付同軸コネクタの全体構造を左側面上方から見たときの外観斜視説明図である。 図1に示された本発明の一実施形態にかかるスイッチ付同軸コネクタの全体構造を左側面下方から見たときの外観斜視説明図である。 図1及び図2に示された本発明の一実施形態にかかるスイッチ付同軸コネクタの全体構造を右側面上方から見たときの外観斜視説明図である。 図1〜図3に示された本発明の一実施形態にかかるスイッチ付同軸コネクタの全体構造を右側面下方から見たときの外観斜視説明図である。 図1〜図4に示された本発明の一実施形態にかかるスイッチ付同軸コネクタの全体構造の平面説明図である。 図5中の VI−VI 線に沿った縦断面説明図である。 図1〜図6に示された本発明の一実施形態にかかるスイッチ付同軸コネクタの左側面説明図である。 図1〜図6に示された本発明の一実施形態にかかるスイッチ付同軸コネクタの右側面説明図である。 図1〜図8に示された本発明の一実施形態にかかるスイッチ付同軸コネクタの分解斜視説明図である。 図1〜図9に示された本発明の一実施形態にかかるスイッチ付同軸コネクタに用いられている可動コンタクトを前方側上方から見たときの外観斜視説明図である。 図10に示された可動コンタクトの側面説明図である。 図10及び図11に示された可動コンタクトの平面説明図である。 図10及び図11に示された可動コンタクトの底面説明図である。 図10〜図13に示された可動コンタクトを後方側から見たときの背面説明図である。 図10〜図13に示された可動コンタクトを前方側から見たときの正面説明図である。 図1〜図9に示された本発明の一実施形態にかかるスイッチ付同軸コネクタに用いられている固定コンタクトを後方側上方から見たときの外観斜視説明図である。 図16に示された固定コンタクトの側面説明図である。 図16及び図17に示された固定コンタクトの平面説明図である。 図16及び図17に示された固定コンタクトの底面説明図である。 図16〜図19に示された固定コンタクトを後方側から見たときの背面説明図である。 図16〜図19に示された固定コンタクトを前方側から見たときの正面説明図である。 本発明の一実施形態にかかるスイッチ付同軸コネクタに対して、相手コネクタ(検査用プラグコネクタ)を含む検査用治具を装着した状態を表した外観斜視説明図である。
以下、本発明にかかるスイッチ付同軸コネクタを回路検査スイッチとして採用した実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[回路検査スイッチの全体構造について]
まず、図1〜図9に示された本発明の一実施形態にかかるスイッチ付同軸コネクタ10は、図示を省略した印刷配線基板上に実装されるものであって、当該スイッチ付同軸コネクタ10の上方側に、相手コネクタとしての検査用プラグコネクタ20(図22参照)が配置され、作業者の手で把持された状態で検査用プラグコネクタ20が下方側のスイッチ付同軸コネクタ10に向かって適宜の力で押し込まれ、それによって両コネクタ10,20同士が嵌合された装着状態になされる。
また、そのような両コネクタ10,20同士の嵌合装着状態から、検査用プラグコネクタ20を把持して上方側に適宜の力で引き上げれば、当該検査用プラグコネクタ20がスイッチ付同軸コネクタ10から上方に離脱して抜出が行われる。なお、検査用プラグコネクタ20の挿抜は、作業者の手で行われることに限られることはなく、機械によって自動的に行うようにしてもよい。以下、この検査用プラグコネクタ20の挿入方向及び抜出方向を、それぞれ「下方向」及び「上方向」とする。また、スイッチ付同軸コネクタ10が実装される印刷配線基板における実装表面の延在方向を「水平方向」とする。
上述した両コネクタ10,20からなる回路検査スイッチ装置の基板実装部分を構成しているスイッチ付同軸コネクタ10は、携帯電話・スマートフォンやタブレット型パソコン等の電子機器に設けられた電子回路基板(図示省略)上に半田付けにより実装されて使用され、その電子機器に設けられた電子回路を、例えば機器本体側とアンテナ側とを分断又は接続するように配置される。
[絶縁ハウジングについて]
上述したスイッチ付同軸コネクタ10の本体部を構成している絶縁ハウジング11は、プラスチック等の樹脂材を用いて例えばモールド成形されたものであって、平面略矩形状の板状部材からなるベース枠体部11aと、そのベース枠体部11aの上面における略中央部分に配置された挿入ガイド部11bと、を一体的に有している。
そのうちの挿入ガイド部11bは、上述したベース枠体部11aの上側表面から略円筒状をなして上方に立ち上がるように形成されている。この挿入ガイド部11bの内周側表面は、略すり鉢状をなすように形成されており、当該挿入ガイド部11bの上端縁部分に形成された円環状外縁部から、当該挿入ガイド部11bの中心部分に相手挿入穴として設けられたプローブ挿入穴11cの上方開口部に向かって、斜め下方に延在する傾斜ガイド面11dが形成されている。この傾斜ガイド面11dは、前述した検査用プラグコネクタ20に設けられたプローブをプローブ挿入穴11cに向かって案内する機能を有するものであって、検査用プラグコネクタ20のプローブが、プローブ挿入穴11cの真上に配置されていない状態で下方移動された場合であっても、傾斜ガイド面11dの傾斜面上にプローブの先端部が当接されれば、当該プローブの先端部が傾斜ガイド面11dに沿って下方に滑り落ちるように移動され、プローブ挿入穴11cまで円滑に案内されるようになっている。
相手挿入穴として設けられたプローブ挿入穴11cは、上述したように挿入ガイド部11bの上端開口部からベース枠体部11aの中心軸に沿って下方に延出しており、絶縁ハウジング11の正面と背面との間に延在するように設けられたコンタクト可動空間(コンタクト挿入通路)11eに対して上方側から開口するように設けられている。このプローブ挿入穴11cは、後述する一方の可動コンタクト12の上方位置に上下方向に延在するように設けられており、検査用プラグコネクタ20のプローブが挿入可能な内径を有する中空円筒状の通路構造をなすように形成されている。また、当該プローブ挿入穴11cの上方開口部の周囲には、上述した挿入ガイド部11bが略同心状をなすように配置されている。
一方、絶縁ハウジング11のベース枠体部11aに設けられたコンタクト可動空間(コンタクト挿入通路)11eは、当該絶縁ハウジング11の内壁面により囲まれるようにして形成された細長状の中空通路から構成されており、実装が行われる印刷配線基板の表面と平行な方向である「水平方向」にほぼ沿うように延在している。そして、そのコンタクト可動空間11eの延在方向(水平方向)における左方側の端部、すなわち後述する固定コンタクト13が配置されている側の端部には、絶縁ハウジング11の内方立壁面11fが設けられており、その絶縁ハウジング11の内方立壁面11fが、コンタクト可動空間11eの端面を構成するように設けられていることで、当該コンタクト可動空間11eの水平方向の左方側端部が基本的に閉塞状態になされている。
これに対して、上述したコンタクト可動空間11eの延在方向(水平方向)における右方側の端部、すなわち後述する可動コンタクト12が配置されている側の端部は、水平方向に開放状態になされている。この点については後述する。
一方、このようなコンタクト可動空間11eにおける延在方向の両端部分の各々には、可動コンタクト装着部11g及び固定コンタクト装着部11hが連設されている。それらの可動コンタクト装着部11g及び固定コンタクト装着部11hは、後述する可動コンタクト12及び固定コンタクト13が挿入可能となるように形成された中空通路からなるものであって、可動コンタクト装着部11gが、コンタクト可動空間11eの右方側の端部から水平方向に延在しているとともに、固定コンタクト装着部11hは、コンタクト可動空間11eの左方側の端部から下方向に延在している。
そして、前述したように水平方向に開放状態になされているコンタクト可動空間11eにおける右方側端部は、同じく水平方向に延在する可動コンタクト装着部11gに連通されており、その可動コンタクト装着部11gの延出端部には、印刷配線基板の実装表面に対面しない面、より具体的には印刷配線基板の実装表面から略垂直に立ち上がる絶縁ハウジング11の右側面を構成している外方立壁面11iに開口する可動コンタクト挿入口11jが設けられている。
この可動コンタクト装着部11gの可動コンタクト挿入口11j、及びその可動コンタクト挿入口11jから延出している可動コンタクト装着部11gは、水平方向に細長に延在するスリット状をなすように形成されており、当該スリット状をなす可動コンタクト挿入口11jを通して可動コンタクト装着部11gの内部に、後述する可動コンタクト12が挿入され、さらにその可動コンタクト装着部11gを通してコンタクト可動空間11eの内部に可動コンタクト12が装着されるようになっている。
これに対して、前述した内方立壁面11fによって水平方向に閉塞状態になされているコンタクト可動空間11eの左方側端部には、中空通路からなる固定コンタクト装着部11hが連設されている。この固定コンタクト装着部11hは、前記コンタクト可動空間11eを形成している絶縁ハウジング11の底壁面に開口しているが、当該中空通路からなる固定コンタクト装着部11hの開口部は、コンタクト可動空間11eの通路幅方向に細長に延在するスリット状をなすように形成されている。
このような固定コンタクト装着部11hは、上述したコンタクト可動空間11eの底面開口部から細長スリット状の断面形状を維持しながら下方に向かって延出しており、絶縁ハウジング11の底面部、すなわちスイッチ付同軸コネクタ10の実装が行われた際に印刷配線基板の表面に対面する面に、下端開口部としての固定コンタクト挿入口11kを有している。
そして、その固定コンタクト挿入口11kを通して後述する固定コンタクト13が挿入され、当該固定コンタクト挿入口11kから挿入された固定コンタクト13は、固定コンタクト装着部11hを通してコンタクト可動空間11eの内部に装着されるようになっている。このとき、上述した固定コンタクト装着部11hの下端開口部である固定コンタクト挿入口11kは、スイッチ付同軸コネクタ10の実装が行われた際に、印刷配線基板の表面に対面するように配置されることから、実質的には閉塞状態になされる。
[コンタクト部材について]
上述したような可動コンタクト挿入口11j及び固定コンタクト挿入口11kから可動コンタクト装着部11g及び固定コンタクト装着部11hを通してコンタクト可動空間11eの内部に挿入された可動コンタクト12及び固定コンタクト13は、後述するようにして固定状態になされるが、そのうちの可動コンタクト12は、前述した可動コンタクト装着部11gを通して水平方向に挿入され、また固定コンタクト13は、固定コンタクト装着部11hを通して上方向に挿入される。
このようにしてコンタクト可動空間11eの内部に挿入された可動コンタクト12及び固定コンタクト13は、前述した検査用プラグコネクタ(相手コネクタ)20の挿入・抜去の方向(上下方向)に対して略直交する水平方向に互いに対向するように配置されている。
ここで、以下においては、可動コンタクト12及び固定コンタクト13同士が対向する方向を「コンタクト対向方向」と呼び、また、各々のコンタクト12,13自身の説明においては、相手側のコンタクトに向かっている方向を「前方」、その反対方向を「後方」とする。
上述した可動コンタクト12及び固定コンタクト13は、いわゆるコンタクト対を構成するものであるが、後述するように可動コンタクト12の前端部分に設けられた可動側導通部(接点部)12Sは、当該可動コンタクト12自身の弾性力によって、固定コンタクト13の上端部分に設けられた固定側導通部(接点部)13Sに対して弾性的に接触する状態に配置されている。このような両コンタクト12,13同士の接触状態は、検査用プラグコネクタ(相手コネクタ)20の嵌合によって解除され、そのときに両コンタクト12,13同士は離間状態になされる。
[可動コンタクト部材について]
これらの両コンタクト12,13のうちの可動コンタクト12は、特に図10〜図15に示されているように、「上下方向」の可撓性を有するように延在する弾性ビーム状部材12aを有している。その可動コンタクト12に設けられた弾性ビーム状部材12aは、後述するように絶縁ハウジング11に対して固定状態となるように保持された固定基板12bから、コンタクト対向方向である前方に向かって片持ち状に延出している。この弾性ビーム状部材12aの根元部分を構成している固定基板12bは、略水平に延在する板状部材から形成されており、その固定基板12bの両側縁部、すなわち「コンタクト対向方向」及び「上下方向」の双方と直交する「板幅方向」の両端部からは、絶縁ハウジング11に対する固定部としての固定延設片12cが、両側外方に向かって略水平に延出している。
一方、可動コンタクト12の弾性ビーム状部材12aは、前方に向かって片持ち状をなして突出する帯板状のバネ部材から形成されている。すなわち、当該可動コンタクト12の弾性ビーム状部材12aは、略水平に延在する固定基板12bの前端縁部から一体的に連続しており、前方側である相手側の固定コンタクト13の固定基板13aに向かって斜め上方に直線状に延出するように形成されている。
また、上述した可動コンタクト部材12の固定延設片12cは、固定基板12bの両側外方において、弾性ビーム状部材12aに沿うようにして前後方向に略水平に突出するように形成されており、絶縁ハウジング11の壁面に溝状をなすように凹設された固定溝部に対して圧入されている。そして、それらの固定延設片12cの絶縁ハウジング11に対する係合力によって、可動コンタクト12全体の保持が行われる構成になされている。
このように本実施形態においては、可動コンタクト部材12の固定基部12bを保持する固定延設片12cが、固定基部12bの両側において弾性ビーム状部材12aの長手方向に突出するように形成されていることから、当該固定延設片12cの固定力で固定基部12bが強固に支持されることとなり、弾性ビーム状部材12aの後述する弾性変位及び保持性に対する支持力が高められていることによって、弾性ビーム状部材12aの全体が、より安定的に保持されて接点部の機能が良好に維持されるようになっている。
また、各固定延設片12cが固定基板12bと連結されている両部材同士の連結境界部分には、コンタクト対向方向に沿って延在する切欠き部12dが、それぞれ形成されている。それらの切欠き部12dは、平面略U字形状をなす細幅の溝形状をなすように形成されていて、弾性ビーム状部材12aの根本部分を前方側及び後方側から後方側及び前方側に向かって所定の長さだけ切り込むようにして形成されている。
これらの弾性ビーム状部材12aに設けられた前方側の切欠き部12dは、片持ち状をなす弾性ビーム状部材12aの根本位置を決定している。すなわち、当該弾性ビーム状部材12aは、前方側に設けられた切欠き部12dにおける奥側(後端側)の溝端を起点として、固定基板12bから前方側(相手コンタクト側)に向かって片持ち状をなして一体的に延出しており、前方側の切欠き部12dの溝端と、後方側の切欠き部12dの溝端との間部分が、固定基板12bの前後方向における中実肉厚領域になされている。
この可動コンタクト12側の固定基板12bを構成している中実肉厚領域の前後方向における寸法は、上述した検査用プラグコネクタ(相手コネクタ)20の押圧力に抗して可動コンタクト12の全体を良好に保持可能とする剛性を備えるように決定されている。
また、前述したように本実施形態における可動コンタクト12の弾性ビーム状部材12aは、前方側の切欠き部12dにおける奥側(後端側)の溝端を起点として相手側の固定コンタクト13側に片持ち状に延出する構成になされているが、その片持ち状部材からなる弾性ビーム状部材12aの延出起点である溝端の位置に対して、当該弾性ビーム状部材12aが、十分な弾性を備える程度のスパン長を有するように構成されている。
すなわち、前方側切欠き部12dの溝端から片持ち状に延出している弾性ビーム状部材12aは、前方側の切欠き部12dの溝端から当該弾性ビーム状部材12aの先端部に至るまでの片持ちのスパン長が、上述した固定基板12bによって実質的に拡大された構成になされている。より具体的に説明すると、可動コンタクト12の弾性ビーム状部材12aにおいては、上述した固定基板12bの前端部との連結部分、つまり切欠き部12dの奥側(後端側)溝端を起点として片持ち状に延出している根本部分から相手側の固定コンタクト13側に向かって上方に傾斜しながら直線状に延出する構成になされている。
このような弾性ビーム状部材12aの全体は、固定基板12bとの連結部分、より具体的には片持ち構造の起点である切欠き部12dの奥側(後端側)溝端又はその近傍を支点とした弾性的な可撓性を有し、前記支点を中心とした「上下方向」に揺動可能な構成になされている。
さらに、上述した可動コンタクト部材12の固定基板12bにおいて、弾性ビーム状部材12aが突出している端縁部と反対側の端縁部分、すなわち可動コンタクト12の固定基板12bにおける後端縁部分においては、当該固定基板12bの板幅方向の両側部分が、上述した固定延設片12cから連続するようにして下方側に向かって略直角に折り曲げ形成されている。その固定基板12bの板幅方向の両側部分に2箇所にわたって設けられた略直角下方折り曲げ部分の下端部分からは、同じく板状をなす2体の基板接続部12e,12eが、コネクタ対向方向である前方側に向かって略水平に延出している。これらの各基板接続部12eは、印刷配線基板(図示省略)の導電路に合わせた幅法を有するように形成されている。
このような可動コンタクト12の弾性ビーム状部材12aは、前述したプローブ挿入穴11cの直下位置に延在するように配置されており、当該プローブ挿入穴11cの下端開口部が、弾性ビーム状部材12aの途中部分に上方側から臨む位置関係になされている。そして、図20に示されているように、スイッチ付同軸コネクタ10の上方位置に検査用プラグコネクタ(相手コネクタ)20が配置されて、当該検査用プラグコネクタ20のプローブが、スイッチ付同軸コネクタ10のプローブ挿入穴11cを通してコネクタ内部に挿入されてくると、プローブ挿入穴11cから下方に突出したプローブが、可動コンタクト12の弾性ビーム状部材12aの途中部分に上方側から当接する。その後、さらに検査用プラグコネクタ20が下方に押し下げられると、可動コンタクト12の弾性ビーム状部材12aに設けられた可動側導通部(接点部)12Sが、プローブの押圧力によって下方側に揺動するように撓み、後述する固定コンタクト13の固定基板13aに設けられた固定側導通部(接点部)13Sから下方に離間されるようになっている。
このとき、可動コンタクト12の弾性ビーム状部材12aの途中位置、すなわち検査用プラグコネクタ20のプローブが当接する位置には、当該検査用プラグコネクタ20のプローブが上方側から接触する接触貫通穴12a1がスリット状をなすように形成されている。この接触貫通穴12a1は、弾性ビーム状部材12aの長手方向に沿って細長状に延在する長穴から形成されており、上述したプローブ挿入穴11cの直下位置から前後方向に延在するように設けられている。
このように可動コンタクト12の弾性ビーム状部材12aに接触貫通穴12a1を設けておけば、検査用プラグコネクタ(相手コネクタ)20が嵌合されていないときに開放状態にあるプローブ挿入穴(相手挿入穴)11cを通して内部に進入するゴミ等の塵埃が、特に弾性ビーム状部材12aの傾斜面に沿って下方に案内されていき、接触貫通穴12a1を通して下方に落下することにより接点部分の外方側に排出される。その結果、可動コンタクト12や固定コンタクト13の上に塵埃が蓄積することがなくなり、可動コンタクト12と固定コンタクト13との電気的な導通性が塵埃により妨げられるおそれが低減される。
また、上述した接触貫通穴12a1の開口縁部には、検査用プラグコネクタ(相手コネクタ)20のプローブに接触する傾斜面が設けられており、当該接触貫通穴12a1の開口縁部が、検査用プラグコネクタ20のプローブの先端側部分に形成された湾曲面に対して略接線方向に接触して、当該接触貫通穴12a1の対角線方向の両側からプローブと多点的に当接されるようになっている。
このときの可動コンタクト12は、前述したように絶縁ハウジング11に形成されたコンタクト可動空間11eの内部に収容されるようにして取り付けられているが、上述した固定基板12bの後端縁部から後方側の斜め上方に向かって延出する後端舌片12fの延出端部が、コンタクト可動空間11eの内壁面に対して近接又は接触するように配置されている。
すなわち、前述した可動コンタクト12の弾性ビーム状部材12a及び固定基板12bは、絶縁ハウジング11に設けられた可動コンタクト装着部11g及びコンタクト可動空間11eの通路幅に合わせた板幅寸法を備えており、それらの弾性ビーム状部材12a及び固定基板12bが、コンタクト可動空間11e及び可動コンタクト装着部11gの内壁面に近接した状態に配置されることで、コンタクト可動空間11e及び可動コンタクト装着部11gの内方領域にゴミ等の塵埃が侵入することを防止する構成になされている。
また、上述したコンタクト可動空間11eに連通している可動コンタクト装着部11gの後端部は、絶縁ハウジング11の外端面に開口部を有しているが、その可動コンタクト装着部11gの後端開口部は、上述した後端舌片12fに対応した形状になされている。そして、その可動コンタクト装着部11gの後端開口部を、可動コンタクト12の後端舌片12fが閉塞するように配置されていることによって、コンタクト可動空間11eの内部に外部から侵入しようとするゴミ等の塵埃が後端舌片12fで堰き止められることとなり、その結果、後述する固定側導通部(接点部)13Sと可動側導通部(接点部)12Sとの接点機能が良好に維持されるようになっている。
[固定コンタクト部材について]
一方、固定コンタクト13は、略不動の状態で延在する固定基板13aを有しているが、その固定コンタクト13の固定基板13aは、「コンタクト対向方向」と直交する上下方向に延在するように配置されている。この固定コンタクト13の固定基板13aは、上下方向に延在する板状部材から形成されており、当該固定基板13aの両側縁部、すなわち「コンタクト対向方向」及び「上下方向」の双方と直交する「板幅方向」の両端縁部分には、絶縁ハウジング11に対する固定部としての固定係止片13bが、外方に向かって凹凸形状をなすように形成されている。
この固定コンタクト部材13に設けられた固定係止片13bは、前述した固定基板13aの両側縁部に沿って上下方向(鉛直方向)に並列するように形成されており、絶縁ハウジング11に溝状をなすように凹設された固定溝部(図示省略)に圧入されて係合状態になされている。そして、これらの固定係止片13bによる絶縁ハウジング11に対する係合力によって、固定コンタクト13全体の保持が行われる構成になされている。
また、固定コンタクト部材13の固定基板13aの下端部分からは、コネクタ対向方向である前方側に向かって、板状をなす基板接続部13eが略水平に延出している。そして、この基板接続部13eの下面が、上述した印刷配線基板(図示省略)上に設けられた信号伝送用の導電路に半田接合されることで実装が行われるようになっている。
この固定コンタクト13に設けられた固定基板13aは、絶縁ハウジング11に設けられた固定コンタクト装着部11hの通路幅に合わせた板幅寸法を備えており、その固定基板13aが、固定コンタクト装着部11hの内壁面に近接配置されることで、固定コンタクト装着部11h及びコンタクト可動空間11eの内方領域にゴミ等の塵埃が侵入することを防止する構成になされている。また、その固定基板13aから延出している基板接続部13eは、各々、印刷配線基板(図示省略)の導電路に合わせた幅法を有するように形成されている。
一方、前述した固定コンタクト13の固定基板13aは、上述したように印刷配線基板(図示省略)に半田接合される基板接続部13eの根元部分から上方に向かって延出している。この固定コンタクト13の固定基板13aは、特に図16〜図21に示されているように、基板接続部13eよりも幅広をなす板状部材から形成されており、その固定基板13aの板幅方向が、コンタクト対向方向に対して略直交する方向に設定された状態で取付けが行われる。
すなわち、当該固定基板13aが挿入される固定コンタクト装着部11hも、コンタクト対向方向に対して略直交する方向に細長スリット状に延在するように形成されており、その細長スリット状の固定コンタクト装着部11hの下端開口部から内部に挿入された固定コンタクト13の固定基板13aが、その固定コンタクト装着部11hを上方に通過してコンタクト可動空間11eの内部に露出した状態に配置されるようになっている。
このような固定コンタクト13の固定基板13aの取付けが行われるにあたっては、コンタクト可動空間11eを構成している絶縁ハウジング11の内側壁面の天井面に設けられた位置決め部11mに対して、固定基板13aの上端縁部分が挿入される構成になされている。その位置決め部11mは、絶縁ハウジング11の内側壁面の天井面であって、前記固定コンタクト装着部11hに対向する位置に凹溝状をなすように形成されており、固定コンタクト装着部11hを通して挿入されて来た固定コンタクト13の固定基板13aの上端縁部分が、当該位置決め部11mの内部に嵌り込むことによって、固定基板13aが予定された位置に装着されるようになっている。
また、固定コンタクト13に設けられた固定基板13aには、略矩形状の開口形状を有する貫通穴13cが設けられており、当該貫通穴13cの内方側空間に、上述した可動コンタクト12の弾性ビーム状部材12aの先端部分が、コンタクト対向方向に貫通するように配置される構成になされている。
この固定コンタクト13の固定基板13aに設けられた貫通穴13cは、伝送信号の導通部をなすように形成されており、当該貫通穴13cの内方側空間を形成している四辺の内周端縁部のうちの上方側端縁部には、前述した可動コンタクト12の弾性ビーム状部材12aの先端部分に設けられた可動側導通部(接点部)12Sが接触する固定側導通部(接点部)13Sが設けられている。
その固定コンタクト13に設けられた固定側導通部(接点部)13Sは、上述した貫通穴13cの上方側端縁部から下方に向かって尖塔形状をなして突出する二体の突起片から形成されており、それら二体の固定側導通部(接点部)13Sに対して、貫通穴13cの内方側空間に挿通された可動コンタクト12の可動側導通部(接点部)12Sが、固定側導通部(接点部)13Sの下方側に配置され、弾性ビーム状部材12aの弾性力によって可動側導通部(接点部)12Sが上方に押し上げられることによって接触状態に維持される構成になされている。
[導電性シェルについて]
一方、上述した絶縁ハウジング11の上面側表面には、薄板状の導電性部材からなる導電性シェル14が上方側から覆うようにして装着されている。この導電性シェル14は、絶縁ハウジング11の上面側から挿入ガイド部11bの外周面の一部を覆うように装着されているが、この導電性シェル14が絶縁ハウジング11の上面側表面を覆っている上面基板14aが平面略矩形状をなすように形成されている。
その導電性シェル14における略矩形状をなす上面基板14aの中央部分には、上述した絶縁ハウジング11の挿入ガイド部11bを外方側から覆うグランド端子部14bが略中空円筒状をなすようにして一体に設けられている。このグランド端子部14bの外周表面には、円環状をなす固定係止溝14cが凹設されており、その固定係止溝14cに対して、前述した検査用プラグコネクタ(相手コネクタ)20の導電性シェルに設けられた係合突部(図示省略)が嵌め込まれ、それによってスイッチ付同軸コネクタ10に検査用プラグコネクタ20が適宜の嵌合力で連結された状態に維持されるようになっている。
また、上述した導電性シェル14の上面基板14aにおける略矩形状の四隅部分には、下方に向かって垂れ下がるように延在する基板接続部14dがそれぞれ連設されている。それらの各基板接続部14dの下端部から、コネクタ内方に向かって略水平に突出する水平壁面からなる半田接合片14fが連設されている。
それら4体の基板接続部14dの先端部分を形成している半田接合片14fのうち、上述したコンタクト対向方向に隣接する2体の半田接合片14f,14f同士は、一体的に連結されており、各基板接続部14dが、図示を省略した配線基板上のグランド用導電路に半田接合されることによって、グランド接続が行われるとともに、スイッチ付同軸コネクタ10の全体の保持が行われるようになっている。
このような構成を有する本実施形態にかかるスイッチ付同軸コネクタによれば、コンタクト可動空間11eの固定コンタクト13が配置されている側の端部が、絶縁ハウジング11の内方立壁面11fを介して基本的に閉塞状態になされているとともに、そのコンタクト可動空間11eにおける閉塞側の底壁面から下方に延出している固定コンタクト装着部11hの下端開口部が、実装時に印刷配線基板の表面に対面することによって、実質的に閉塞状態になされている。従って、コンタクト可動空間11eの固定コンタクト13が配置されている側の端部は、外部と遮断された状態になされていることから、コンタクト装着部11hからコンタクト可動空間11eの内部に至る経路を通したゴミ等の塵埃の侵入が良好に防止されるようになっている。
また、本実施形態における可動コンタクト部材12には、前記可動コンタクト装着部11gの開口部を外部から覆うように塞ぐ後端舌片12fが設けられていることから、可動コンタクト装着部11gが後端舌片12fにより外部と遮断されることとなり、当該可動コンタクト装着部11gを通したコンタクト可動空間11eへのゴミ等の塵埃の侵入が、さらに良好に防止されるようになっている。
さらに、本実施形態におけるコンタクト可動空間11eを形成している絶縁ハウジング11の天井側の内壁面には、固定コンタクト部材13の導通部である固定側導通部(接点部)13Sに対する位置決め部11mが形成されていることから、固定コンタクト部材13の組み付けが容易かつ高精度に行われるようになっている。
さらにまた、本実施形態における固定コンタクト部材13の導通部である固定側導通部(接点部)13Sには、可動コンタクト部材12の導通部である可動側導通部(接点部)12Sを弾性変位可能に挿通させる貫通穴13cが形成されており、加えて固定コンタクト部材13の貫通穴13cを形成している内周壁面には、可動コンタクト部材12に対する固定側導通部(接点部)13Sが形成されていることから、可動コンタクト部材12及び固定コンタクト部材13を組み付けるにあたって、先に組み付けられた固定コンタクト部材13の貫通穴13c対して可動コンタクト部材12の先端部分を貫通させるようにして可動コンタクト部材12が組み付けられる。その結果、可動コンタクト装着部11g及び固定コンタクト装着部11hに沿って、可動コンタクト部材12及び固定コンタクト部材13を容易に組み付けることが可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態においては、コンタクト可動空間11eの延在方向の両端部のうち、固定コンタクト13が配置されている側の端部のみが絶縁ハウジング11の壁面により閉塞状態になされているが、可動コンタクト部材12が配置されている側の端部も同様に絶縁ハウジング11の壁面により閉塞状態とすることが可能である。
さらに、本発明は、上述した実施形態のような回路検査スイッチ以外の用途に用いられるスイッチ付同軸コネクタに対しても同様に適用可能である。
以上のように本発明は、各種電子・電気機器に使用される多種多様なスイッチ付同軸コネクタに対して広く適用することが可能である。
10 スイッチ付同軸コネクタ
11 絶縁ハウジング
11a ベース枠体部
11b 挿入ガイド部
11c プローブ挿入穴(相手挿入穴)
11d 傾斜ガイド面
11e コンタクト可動空間
11f 内方立壁面
11g 可動コンタクト装着部
11h 固定コンタクト装着部
11i 外方立壁面
11j 可動コンタクト挿入口
11k 固定コンタクト挿入口
11m 位置決め部
12 可動コンタクト
12a 弾性ビーム状部材
12a1 接触貫通穴
12b 固定基板
12c 固定延設片
12d 切欠き部
12e 基板接続部
12f 後端舌片
12S 可動側導通部(接点部)
13 固定コンタクト
13a 固定基板
13b 固定係止片
13c 貫通穴
13e 基板接続部
13S 固定側導通部(接点部)
14 導電性シェル
14a 上面基板
14b グランド端子部
14c 固定係止溝
14d 基板接続部
14f 半田接合片
20 検査用プラグコネクタ(相手コネクタ)

Claims (7)

  1. 配線基板上に実装される絶縁ハウジングに、一対のコンタクト部材が互いに対向した状態に配置され、
    それらコンタクト部材の対向方向に延在するように前記絶縁ハウジングに形成されたコンタクト可動空間の内部で、前記一対のコンタクト部材の導通部が互いに接触・離間する構成になされたものであって、
    前記絶縁ハウジングには、前記コンタクト可動空間から延出して前記絶縁ハウジングの外部に開口する中空通路からなるコンタクト装着部が設けられ、
    前記コンタクト装着部を通して前記コンタクト可動空間の内部に前記コンタクト部材が挿入された状態になされる構成を備えたスイッチ付同軸コネクタにおいて、
    前記コンタクト可動空間の延在方向における両端部のうちの少なくとも一方が、前記絶縁ハウジングの壁面により閉塞状態になされているとともに、
    前記コンタクト装着部が、前記閉塞状態になされた前記コンタクト可動空間の端部から延出するように設けられ、
    当該コンタクト装着部の延出側の端部に、前記絶縁ハウジングの外表面であって前記実装時に前記配線基板に対向する面に開口するコンタクト挿入口が設けられていることを特徴とするスイッチ付同軸コネクタ。
  2. 前記一対のコンタクト部材は、弾性変位可能に取り付けられた可動コンタクト部材と、当該可動コンタクト部材が自身の弾性により接触・離間する固定コンタクト部材と、から構成されていることを特徴とする請求項1記載のスイッチ付同軸コネクタ。
  3. 前記コンタクト装着部が、前記可動コンタクト部材が固定状態になされる可動コンタクト装着部と、前記固定コンタクト部材が固定状態になされる固定コンタクト装着部と、からなるものであって、
    前記固定コンタクト装着部は、前記絶縁ハウジングの外表面であって前記実装時に前記配線基板に対向する面に開口する固定コンタクト挿入口を有しているとともに、
    前記可動コンタクト装着部は、前記実装時に前記配線基板に対して略平行に延在し、前記絶縁ハウジングの外表面であって前記配線基板に対向しない面に開口する可動コンタクト挿入口を有していることを特徴とする請求項2記載のスイッチ付同軸コネクタ。

  4. 前記コンタクト可動空間を形成している前記絶縁ハウジングの内壁面に、前記固定コンタクト部材の導通部に対する位置決め部が形成されていることを特徴とする請求項2記載のスイッチ付同軸コネクタ。
  5. 前記固定コンタクト部材の導通部には、前記可動コンタクト部材の導通部を弾性変位可能に挿通させる貫通穴が形成されていることを特徴とする請求項2記載のスイッチ付同軸コネクタ。
  6. 前記固定コンタクト部材の貫通穴を形成している内周壁面に、前記可動コンタクト部材に対する接点部が形成されていることを特徴とする請求項5記載のスイッチ付同軸コネクタ。
  7. 前記可動コンタクト部材には、前記可動コンタクト装着部の開口部を外部から覆うように塞ぐ舌片が設けられていることを特徴とする請求項2記載のスイッチ付同軸コネクタ。
JP2015202812A 2015-10-14 2015-10-14 スイッチ付同軸コネクタ Pending JP2017076499A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015202812A JP2017076499A (ja) 2015-10-14 2015-10-14 スイッチ付同軸コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015202812A JP2017076499A (ja) 2015-10-14 2015-10-14 スイッチ付同軸コネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017076499A true JP2017076499A (ja) 2017-04-20

Family

ID=58551419

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015202812A Pending JP2017076499A (ja) 2015-10-14 2015-10-14 スイッチ付同軸コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017076499A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109950757A (zh) * 2019-04-28 2019-06-28 昆山嘉华电子有限公司 电连接器
CN110265823A (zh) * 2019-06-28 2019-09-20 昆山嘉华电子有限公司 电连接器
DE112018001901T5 (de) 2017-04-07 2019-12-19 Thk Co., Ltd. Kugelgehäuseband und bewegungsführungsvorrichtung

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112018001901T5 (de) 2017-04-07 2019-12-19 Thk Co., Ltd. Kugelgehäuseband und bewegungsführungsvorrichtung
CN109950757A (zh) * 2019-04-28 2019-06-28 昆山嘉华电子有限公司 电连接器
CN109950757B (zh) * 2019-04-28 2024-03-15 昆山嘉华电子有限公司 电连接器
CN110265823A (zh) * 2019-06-28 2019-09-20 昆山嘉华电子有限公司 电连接器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5979407B2 (ja) スイッチ付同軸コネクタ
EP2523272B1 (en) Switch-equipped coaxial connector
KR101324446B1 (ko) 스위치 부착 동축 커넥터
TWI483491B (zh) 附開關之同軸連接器
US9214751B2 (en) Coaxial connector plug and coaxial connector receptacle
JP2017076499A (ja) スイッチ付同軸コネクタ
JP5929232B2 (ja) スイッチ付同軸コネクタ
JP6281418B2 (ja) スイッチ付同軸コネクタ
JP6078991B2 (ja) スイッチ付同軸コネクタ
JP5928166B2 (ja) スイッチ付同軸コネクタ
JP2016213073A (ja) スイッチ付同軸コネクタ
JP6331635B2 (ja) スイッチ付同軸コネクタ
JP2017143023A (ja) スイッチ付同軸コネクタ
JP5477604B2 (ja) スイッチ付きコネクタ及び回路検査スイッチ
JP2009238401A (ja) スイッチ付きコネクタ及び回路検査スイッチ
JP2014007118A (ja) スイッチ付同軸コネクタ及びその製造方法
JP2012064317A (ja) 電気コネクタ及び電気コネクタ組立体