JP2017075852A - 回転角度検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】角度演算テーブルの信頼性を容易に確認することのできる回転角度検出装置を提供する。【解決手段】回転角度検出装置は、従動歯車との間の相対回転に応じた検出信号を各々異なる位相で出力する磁気センサと、磁気センサの検出信号から求められる算出値に基づき従動歯車と磁気センサとの間の回転角度を算出する算出部と、角度演算テーブルが記憶された記憶部と、検出信号から求められた第1算出値に紐づけられた第1回転角度α1と第1算出値との差である第1差D1と、角度演算テーブルに含まれる算出値の数量と第1算出値との差である第2算出値に紐づけられた第2回転角度α2と第2算出値との差である第2差D2と、を求め、第1差D1と第2差D2との差である判定差D0が所定値以内であるときに、算出された第1回転角度α1の信頼性があると判定する判定部とを備える。【選択図】図6

Description

本発明は、回転体の回転角度を絶対値で検出する回転角度検出装置に関する。
車両のステアリングコラムの内部には、ステアリングの舵角を検出するための回転角度検出装置が設けられている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の回転角度検出装置は、ステアリングシャフトと一体的に回転する主動歯車に歯数の異なる第1従動歯車及び第2従動歯車を噛合させて、これら従動歯車の回転角度に基づいて主動歯車、つまりステアリングシャフトの回転角度を求めている。
特許文献1に記載の回転角度検出装置では、第1従動歯車及び第2従動歯車には磁石が一体回転可能に設けられるとともに、これら磁石に対応して磁気センサが設けられている。第1従動歯車及び第2従動歯車の回転に伴い磁石から発せられる磁束の方向が変化することで、当該磁気センサはこの磁束方向の変化に応じて正弦信号及び余弦信号を出力する。回転角度検出装置は、これら正弦信号及び余弦信号に基づく逆正接値を第1従動歯車及び第2従動歯車の回転角度として算出し、これら回転角度に基づき主動歯車の回転角度を絶対値で算出する。
このような回転角度検出装置では、正弦信号及び余弦信号に基づく正接値から第1従動歯車の回転角度及び第2従動歯車の回転角度をそれぞれ算出する際に、正接値に対応する回転角度が予め決められた角度演算テーブルを用いている。回転角度検出装置は、この角度演算テーブルを用いることで正接値から第1従動歯車の回転角度及び第2従動歯車の回転角度を容易に算出することができる。
特開2010−236935号公報
ところで、回転角度の演算において演算結果が安全なレベルで機能させる機能安全が図られているため、角度演算テーブルの信頼性を容易に確認することが求められている。なお、舵角に限らず、回転角度を検出する装置であれば、同様の課題を有している。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、角度演算テーブルの信頼性を容易に確認することのできる回転角度検出装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について説明する。
上記課題を解決する回転角度検出装置は、被検出体との間の相対回転に応じた検出信号を各々異なる位相で出力する検出部と、前記検出部の検出信号から求められる算出値に基づき前記被検出体と前記検出部との間の回転角度を算出する算出部と、前記算出値に紐づけられた前記回転角度が並んだ角度演算テーブルが記憶された記憶部と、前記検出信号から求められた算出値である第1算出値に紐づけられた第1回転角度と前記第1算出値との差である第1差と、前記角度演算テーブルに含まれる前記算出値の数量と前記第1算出値との差である第2算出値に紐づけられた第2回転角度と前記第2算出値との差である第2差と、を求め、前記第1差と前記第2差との差である判定差が所定値以内であるときに、算出された前記第1回転角度の信頼性があると判定する判定部と、を備えることをその要旨としている。
上記構成によれば、第1算出値と第1回転角度との差である第1差を求め、角度演算テーブルに含まれる算出値の数量と第1算出値との差から第2算出値を求めて、第2算出値と第2回転角度との差である第2差を求める。そして、第1差と第2差とがほぼ同じ値となるはずであるので、これらの第1差と第2差との差である判定差が所定値以内であれば、算出された第1回転角度の信頼性があると判定する。これにより、角度演算テーブルの信頼性を容易に確認することができる。
上記課題を解決する回転角度検出装置は、被検出体との間の相対回転に応じた検出信号を各々異なる位相で出力する検出部と、前記検出部の検出信号から求められる算出値に基づき前記被検出体と前記検出部との間の回転角度を算出する算出部と、前記算出値に紐づけられた前記回転角度が並び、並んだ前記算出値の中央値を境界として前記中央値よりも小さい値を有する第1領域と前記中央値よりも大きい値を有する第2領域とを有する角度演算テーブルが記憶された記憶部と、前記角度演算テーブルの前記第1領域と前記第2領域との一方に含まれ、前記検出信号から求められた算出値である第1算出値に紐づけられた第1回転角度と前記第1算出値との差である第1差と、前記角度演算テーブルの前記第1領域と前記第2領域との他方に含まれ、前記中央値との差の絶対値が前記第1算出値と前記中央値との差の絶対値と同一である第2算出値に紐づけられた第2回転角度と前記第2算出値との差である第2差と、を求め、前記第1差と前記第2差との差である判定差が所定値以内であるときに、算出された前記第1回転角度の信頼性があると判定する判定部と、を備えることをその要旨としている。
上記構成によれば、第1算出値と第1回転角度との差である第1差を求め、中央値との差の絶対値が第1算出値と中央値との差の絶対値と同一である第2算出値を求めて、第2算出値と第2回転角度との差である第2差を求める。そして、第1差と第2差とがほぼ同じ値となるはずであるので、これらの第1差と第2差との差である判定差が所定値以内であれば、算出された第1回転角度の信頼性があると判定する。これにより、角度演算テーブルの信頼性を容易に確認することができる。
本発明によれば、角度演算テーブルの信頼性を容易に確認することができる。
回転角度検出装置の第1の実施形態の概略構成を示すブロック図。 同実施形態の回転角度検出装置による回転角度の算出手順を示すフローチャート。 同実施形態の回転角度検出装置による回転角度と検出信号とを示す模式図。 同実施形態の回転角度検出装置が用いる角度演算テーブルの一例を示す図。 同実施形態の回転角度検出装置が用いる配列番号と回転角度とを示す図。 同実施形態の回転角度検出装置による角度演算テーブルの信頼性判定処理を示すフローチャート。
(第1の実施形態)
以下、図1〜図6を参照して、回転角度検出装置の第1の実施形態について説明する。
図1に示すように、回転角度検出装置10は、ステアリングホイールと操舵輪とを連結するステアリングシャフト11の周囲に配設される図示しないステアリングコラム等の構造体に固定される箱体状のハウジング12を備えている。このハウジング12内には、ステアリングシャフト11に一体回転可能に且つ同軸状に外嵌固定された主動歯車13が収容されるとともに、当該主動歯車13に噛合する第1従動歯車14及び第2従動歯車15が回転可能に支持されている。なお、第1従動歯車14及び第2従動歯車15が被検出体に相当する。
第1従動歯車14及び第2従動歯車15はそれぞれ歯数が異なるように設けられている。このため、ステアリングシャフト11の回転に連動して主動歯車13が回転した場合、主動歯車13の回転角度θに対する第1従動歯車14の回転角度α′及び第2従動歯車15の回転角度β′はそれぞれ異なった値となる。例えば主動歯車13の歯数をz、第1従動歯車14の歯数をm、第2従動歯車15の歯数をnとした場合(m<n<z)、主動歯車13が1回転したときには、第1従動歯車14はz/m回転、第2従動歯車15はz/n回転する。
図1に破線で示されるように、第1従動歯車14には、永久磁石である第1磁石16が一体回転可能に設けられている。また、第1磁石16の近傍、例えばその直下には、これから発せられる磁界を検出する第1磁気センサ18が配設されている。第2従動歯車15には、永久磁石である第2磁石17が一体回転可能に設けられている。また、第2磁石17の近傍、正確にはその直下には、これらから発せられる磁界をそれぞれ検出する第2磁気センサ19が配設されている。第1磁気センサ18及び第2磁気センサ19としては、例えば4つの磁気抵抗素子(MRE)がブリッジ状に接続されてなるいわゆるMRセンサが採用可能である。磁気抵抗素子の抵抗値は、与えられる磁界、正確には磁束の向きに応じて変化する。そして、第1磁気センサ18及び第2磁気センサ19は、それらに与えられる磁界の変化、正確には磁束の向きの変化に応じて前述したブリッジ状の回路の中点電位を磁束の検出信号として出力する。なお、第1磁気センサ18及び第2磁気センサ19が検出部に相当する。
第1磁気センサ18は、第1従動歯車14の回転に伴う第1磁石16から発せられる磁束の方向の変化を検出し、主動歯車13の回転角度θに対する第1従動歯車14の回転角度α′に応じて連続的に変化する2つのアナログ信号、すなわち第1正弦信号Vs1及び第1余弦信号Vc1をハウジング12内に配設された制御装置20へ出力する。第1正弦信号Vs1及び第1余弦信号Vc1は、第1従動歯車14が第1磁気センサ18の検出範囲Ωだけ回転したときに、すなわち主動歯車13が(m/z)Ωだけ回転したときに1周期となる。第1余弦信号Vc1の位相は、第1正弦信号Vs1に対して1/4周期だけずれる。
第2磁気センサ19は、第2従動歯車15の回転に伴う第2磁石17から発せられる磁束の方向の変化を検出し、主動歯車13の回転角度θに対する第2従動歯車15の回転角度β′に応じて連続的に変化する2つのアナログ信号、すなわち第2正弦信号Vs2及び第2余弦信号Vc2を制御装置20へ出力する。第2正弦信号Vs2及び第2余弦信号Vc2は、第2従動歯車15が第2磁気センサ19の検出範囲Ωだけ回転したときに、すなわち主動歯車13が(n/z)Ωだけ回転したときに1周期となる。第2余弦信号Vc2の位相は、第2正弦信号Vs2に対して1/4周期だけずれる。
制御装置20は、CPU(中央演算装置)、ROM(読み出し専用メモリ)及びRAM(随時アクセスメモリ)等を備えてなる。ROMには、回転角度検出装置10の全体を統括的に制御するための各種の制御プログラムが格納されている。RAMはROMの制御プログラムを展開してCPUが各種の処理を実行するためのデータ記憶領域、すなわち作業領域である。ROMに格納される制御プログラムとしては、例えば回転角度算出プログラムがある。回転角度算出プログラムは、第1磁気センサ18及び第2磁気センサ19からの検出信号に基づいてステアリングシャフト11の回転角度θを絶対値で求めるためのプログラムである。
制御装置20によるステアリングシャフト11の絶対回転角度θrの算出処理の概要は次の通りである。
ここでまず、主動歯車13の回転角度θと、当該回転角度θに対する第1従動歯車14の回転角度α′との間には、それらの歯数z,mにより、次式(1)で示される関係が成立する。
θ=mα′/z・・・(1)
また、主動歯車13の回転角度θに対する第1従動歯車14の回転角度α′は次式(2)のようにも表すことができる。
α′=α+iΩ・・・(2)
ただし、αは、第1磁気センサ18の検出範囲(1周期)Ωにおける第1従動歯車14の回転角度である。iは、第1磁気センサ18の検出範囲を何回繰り返しているのか、すなわち第1正弦信号Vs1及び第1余弦信号Vc1の何周期目かを示す整数値である。以下の説明では、当該整数値を第1従動歯車14の周期数という。
そして、式(1)に式(2)を代入すると、次式(3)が得られる。
θ=m(α+iΩ)/z・・・(3)
当該式(3)を展開して整理すると、次式(4)が得られる。
θ=θa+(m/z)Ωi・・・(4)
ただし、θaは、第1磁気センサ18の検出範囲(1周期)Ωにおける第1従動歯車14の回転角度αに対する主動歯車13の回転角度(絶対値)である。なお、この回転角度(θa)は、次式で表される。
θa=mα/z
したがって、回転角度(θa)及び第1従動歯車14の周期数iが分かれば、前記式(4)に基づき回転角度θが算出可能となる。制御装置20は、ROMに格納された回転角度算出プログラムに基づき、回転角度(θa)、及び第1従動歯車14の周期数iを求め、これらを前記式(4)に適用することにより、主動歯車13の絶対回転角度θrを算出する。
制御装置20は、第1従動歯車14の回転角度αと第2従動歯車15の回転角度βとを算出する算出部21を備える。算出部21は、第1磁気センサ18の検出信号から求められる算出値に基づき第1従動歯車14と第1磁気センサ18との間の回転角度αを算出する。ここで、図3に示すように、検出信号である第1正弦信号Vs1から正弦値(sinα=x)が得られ、検出信号である第1余弦信号Vc1から余弦値(cosα=y)が得られる。第1磁気センサ18の検出信号から求められる算出値は、余弦値yを正弦値xで割る(y/x)ことで求められる配列番号である。
同様に、算出部21は、第2磁気センサ19の検出信号から求められる算出値に基づき第2従動歯車15と第2磁気センサ19との間の回転角度βを算出する。ここで、図3に示すように、検出信号である第2正弦信号Vs2から正弦値(sinβ=x)が得られ、検出信号である第2余弦信号Vc2から余弦値(cosβ=y)が得られる。第2磁気センサ19の検出信号から求められる算出値は、余弦値yを正弦値xで割る(y/x)ことで求められる配列番号である。
余弦値と正弦値とから正接値を求めることができれば、逆正接値によって回転角度を求めることができるはずであるが、余弦値と正弦値とを算出する際に行うキャリブレーションによって余弦値と正弦値とから求められる正接値から逆正接値(回転角度)を直接算出することができない。そこで、制御装置20は、正接値に紐づけられた逆正接値(回転角度)を並べた角度演算テーブルを予め用意して、回転角度を算出する。なお、本実施形態では、角度演算テーブルは、0〜45degの範囲において用意され、この0〜45degの範囲を1回転に応用することで、回転角度を算出する。なお、角度演算テーブルは、0.01deg単位で設定されている。
制御装置20は、算出値(配列番号)に紐づけられた回転角度αが並んだ角度演算テーブルTαと、算出値(配列番号)に紐づけられた回転角度βが並んだ角度演算テーブルTβとが記憶された記憶部23を備えている。なお、記憶部23は、ROMに相当する。回転角度αの角度演算テーブルTαを図4に示している。
制御装置20は、算出された第1従動歯車14の回転角度α及び第2従動歯車15の回転角度βが正しい値であるか否かを判定する判定部22を備えている。以下では、回転角度αについて記載する。判定部22は、検出信号から求められた配列番号である第1配列番号に紐づけられた第1回転角度と第1配列番号との差である第1差を算出する。続いて、判定部22は、角度演算テーブルに含まれる第1配列番号の数量と第1配列番号との差である第2配列番号に紐づけられた第2回転角度と第2配列番号との差である第2差を算出する。続いて、判定部22は、第1差と第2差との差である判定差が所定値以内であるときには、算出された第1回転角度の信頼性があると判定する。判定部22は、第1差と第2差との差である判定差が所定値よりも大きいときには、算出された第1回転角度の信頼性がないと判定する。所定値は、例えば許容誤差の最大値である。
<1.絶対舵角値の演算処理>
次に、図2を参照して、前述のように構成した回転角度検出装置10によるステアリングシャフト11、すなわち主動歯車13の回転角度θの検出方法を説明する。ここでは、主動歯車13の回転角度θの検出方法として、前述した制御装置20による絶対回転角度θrの算出処理の手順を説明する。当該算出処理は、ROMに格納された回転角度算出プログラムに従って実行される。
<1−1.従動歯車の回転角度算出処理>
図2に示されるように、制御装置20は、主動歯車13の絶対回転角度θrを求めるに際して、まず第1磁気センサ18からの検出信号を図示しないA/D変換器を通じて取得する(ステップS1)。そして制御装置20は、この取得されるA/D変換後の検出信号に基づき、第1磁気センサ18の検出範囲(1周期)における第1従動歯車14の回転角度αを求める(ステップS3)。
また制御装置20は、主動歯車13の絶対回転角度θrを求めるに際して、第2磁気センサ19からの検出信号を図示しないA/D変換器を通じて取得する(ステップS2)。そして制御装置20は、この取得されるA/D変換後の検出信号に基づき、第2磁気センサ19の検出範囲(1周期)における第2従動歯車15の回転角度βを求める(ステップS4)。
すなわち、回転角度αは、第1正弦信号Vs1及び第1余弦信号Vc1から求められる算出値である配列番号に基づき角度演算テーブルTαから制御装置20により算出される。また、回転角度βは、第2正弦信号Vs2及び第2余弦信号Vc2から求められる算出値である配列番号に基づき角度演算テーブルTβから制御装置20により算出される。
<2.回転角度の信頼性判定処理>
ここで、制御装置20は、算出した回転角度α,βの信頼性があるか否かの信頼性判定処理を行う。図4〜図6を参照して、制御装置20による信頼性判定処理を説明する。
図6に示すように、制御装置20は、検出信号から第1算出値を算出する(ステップS11)。すなわち、判定部22は、検出信号である第1正弦信号Vs1から正弦値(sinα=x)を得て、検出信号である第1余弦信号Vc1から余弦値(cosα=y)を得る(図3参照)。そして、判定部22は、余弦値yを正弦値xで割る(y/x)ことで求められる配列番号N(第1配列番号N1)を第1算出値として算出する(図5参照)。
制御装置20は、第1回転角度α1を角度演算テーブルTαから読み出す(ステップS12)。すなわち、判定部22は、ステップS11において算出された第1算出値(第1配列番号N1)に紐づけられた回転角度αを第1回転角度α1として図4に示す角度演算テーブルTαから読み出す(図5参照)。
ここで、図5に示すように、算出値(配列番号N)はテーブル数と同様に1ずつ増加する比例直線であるところ、回転角度αはテーブル数に対して中央値に近づくほど配列番号Nよりも大きくなり乖離する曲線である。しかしながら、配列番号Nと回転角度αとは両端において一致する。角度演算テーブルは、配列番号Nの中央値を境界として中央値よりも小さい値を有する第1領域と中央値よりも大きい値を有する第2領域とを有する。配列番号Nの中央値を境界として、第1領域と第2領域とにそれぞれ含まれる配列番号Nと回転角度αとの差はほぼ左右対称となっている。配列番号Nの中央値は、2249と2250との間となり、2249.5である。なお、中央値は、有限個の配列番号Nを小さい順に並べたとき中央に位置する値であって、配列番号Nが偶数個の場合は中央に近い2つの値の算術平均によって求める。
制御装置20は、第1算出値と第1回転角度α1との差である第1差D1を算出する(ステップS13)。例えば、図5に示すように、第1算出値(第1配列番号N1)が「1000」であった場合、第1配列番号N1に紐づけられた第1回転角度α1は「1253」である。よって、判定部22は、第1差D1として第1回転角度α1から第1配列番号N1を引くことで算出する。すなわち、第1差D1=1253−1000=253となる。
制御装置20は、第2算出値を角度演算テーブルTαから読み出す(ステップS14)。すなわち、判定部22は、角度演算テーブルTαに含まれる第1配列番号N1の数量と第1配列番号N1との差である配列番号N(第2配列番号N2)を第2算出値として算出する。例えば、図5に示すように、配列番号Nの数量「4499」と第1配列番号N1「1000」との距離は「4499−1000=3499」となる。
制御装置20は、第2回転角度α2を角度演算テーブルTαから読み出す(ステップS15)。すなわち、判定部22は、ステップS14において算出された第2算出値(第2配列番号N2)に紐づけられた回転角度αを第2回転角度α2として図4に示す角度演算テーブルTαから読み出す。例えば、図5に示すように、第2配列番号N2「3499」に紐づけられた第2回転角度α2は、「3787」となる。
制御装置20は、第2算出値と第2回転角度α2との差である第2差D2を算出する(ステップS16)。例えば、図5に示すように、第2算出値(第2配列番号N2)が「3499」であった場合、第2配列番号N2に紐づけられた第2回転角度α2は「3787」である。よって、判定部22は、第2回転角度α2から第2配列番号N2を引くことで第2差D2を算出する。すなわち、第2差D2は、「3787−3499=288」となる。
制御装置20は、第1差D1と第2差D2との差である判定差D0を算出する(ステップS17)。すなわち、判定部22は、第1差D1と第2差D2との差の絶対値によって判定差D0を算出する。判定差D0は、「|D1−D2|=|(α1−N1)−(α2−N2)|」となる。例えば、図5に示すように、判定差D0は、「|253−288|=35」となる。
制御装置20は、判定差D0が所定値以内であるか否かを判定する(ステップS18)。すなわち、判定部22は、回転角度検出装置10が誤差として許容している最大値である「36」を所定値として判定差D0と比較して判定する。その結果、制御装置20は、判定差D0が所定値よりも大きいと判定した場合(ステップS18:NO)には、「信頼性なし」と判断する(ステップS20)。すなわち、判定部22は、判定差D0が所定値「36」よりも大きいので、ROMの故障等により角度演算テーブルTαの値が正常ではないと判断する。そして、制御装置20は、算出された回転角度αをRAMに格納せず、角度を使用する外部装置等にエラーを出力する。
一方、制御装置20は、判定差D0が所定値以内であると判定した場合(ステップS18:YES)には、「信頼性あり」と判断する(ステップS19)。例えば、図5に示すように、判定差D0が「35」である場合には、所定値「36」よりも小さいので、「信頼性あり」と判断する。制御装置20は、算出された回転角度αをRAMに格納する。
このように、角度演算テーブルTαのデータを比較することで、回転角度αの信頼性を容易に確認することができる。また、算出された回転角度βも同様に信頼性を確認することで、2つの回転角度α,βによってROMの故障を高速に診断することができ、機能安全を図ることができる。
<1−2.主動歯車の仮回転角度算出処理>
次に、図2に示すように、制御装置20は、ステップS3,S4で算出された第1磁気センサ18及び第2磁気センサ19の検出範囲(1周期)Ωにおける第1従動歯車14の回転角度α及び第2従動歯車15の回転角度βをRAMから読み出し、これら回転角度α,βに基づき主動歯車13の第1仮絶対回転角度θabを求める(ステップS5)。そして制御装置20は、この算出される第1仮絶対回転角度θabをRAMに格納する。この第1仮絶対回転角度θabは、第1磁気センサ18の検出範囲(1周期)Ωにおける第1従動歯車14の回転角度αと、第2磁気センサ19の検出範囲(1周期)Ωにおける第2従動歯車15の回転角度βとの差である差Δab(=α−β)に基づき求められる主動歯車13の回転角度である。そしてこの第1仮絶対回転角度θabは、式(1),(2)、及び第2磁気センサ19の検出範囲(1周期)Ωにおける第2従動歯車15の回転角度βについても同様に算出される次式(5),(6)に基づき、次式(7)のように表される。
θ=nβ′/z・・・(5)
β′=β+jΩ・・・(6)
ただし、βは、第2磁気センサ19の検出範囲(1周期)Ωにおける第2従動歯車15の回転角度である。jは、第2磁気センサ19の検出範囲を何回繰り返しているのか、すなわち第2正弦信号Vs2及び第2余弦信号Vc2の何周期目かを示す整数値である。
θab=Δab・mn/z(n−m)・・・(7)
ただし、mは第1従動歯車14の歯数、nは第2従動歯車15の歯数、zは主動歯車13の歯数、Ωは第1磁気センサ18及び第2磁気センサ19の検出範囲(周期)である。
<1−3.α→θa変換>
次に、制御装置20は、第1磁気センサ18の検出範囲(1周期)Ωにおける第1従動歯車14の回転角度αに対する主動歯車13の第2仮絶対回転角度θaを次式(8)に基づき算出する(ステップS6)。そして制御装置20は、この算出される第2仮絶対回転角度θaをRAMに格納する。
θa=mα/z・・・(8)
<1−4.周期数算出処理>
次に、制御装置20は、ステップS5,S6で算出された第1仮絶対回転角度θab及び第2仮絶対回転角度θaをRAMから読み出し、これら第1仮絶対回転角度θab及び第2仮絶対回転角度θaに基づき、第1従動歯車14の周期数iを算出する(ステップS7)。そして、制御装置20は、この算出される周期数iをRAMに格納する。前述したように、この周期数iは、第1磁気センサ18の検出範囲を何回繰り返しているのかを示す整数値であり、次式(9)により求められる。この式(9)は、前記式(4)においてθ=θabとして周期数iについて解くことにより得られる。
i=(θab−θa)/(mΩ/z)・・・(9)
ただし、mΩ/zは、第1磁気センサ18の出力1周期当たりの主動歯車13の変化量(回転量)を示す。
<1−5.絶対回転角度算出処理>
最後に、制御装置20は、先のステップS6で算出した第2仮絶対回転角度θa及びステップS7で算出した周期数iをRAMから読み出し、これら第2仮絶対回転角度θa及び周期数iに基づき主動歯車13の正式な絶対回転角度θrを算出する(ステップS8)。
具体的には、先に算出された第2仮絶対回転角度θa及び周期数iを、前記式(4)、すなわち「θ=θa+(m/z)Ωi」に適用することにより、絶対回転角度θrを算出する。
上記のように、第1従動歯車14の回転角度αと第2従動歯車15の回転角度βとを算出した際に信頼性を判定することで、算出した回転角度α,βの信頼性を維持しつつ、絶対回転角度θrを算出することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)第1配列番号N1と第1回転角度α1との差である第1差D1を求め、角度演算テーブルTαに含まれる配列番号Nの数量と第1配列番号N1との差から第2配列番号N2を求めて、第2配列番号N2と第2回転角度α2との差である第2差D2を求める。そして、第1差D1と第2差D2とがほぼ同じ値となるはずであるので、これらの第1差D1と第2差D2との差である判定差D0が所定値以内であれば、算出された第1回転角度α1の信頼性があると判定する。これにより、角度演算テーブルの信頼性を容易に確認することができる。
(第2の実施形態)
以下、回転角度検出装置の第2の実施形態について説明する。この実施形態の回転角度検出装置は、判定処理が上記第1の実施形態と異なっている。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
判定部22は、検出信号から求められた配列番号である第1配列番号に紐づけられた第1回転角度と第1配列番号との差である第1差を算出する。続いて、判定部22は、中央値との差の絶対値が第1配列番号と中央値との差の絶対値と同一である第2配列番号に紐づけられた第2回転角度と第2配列番号との差である第2差を算出する。続いて、判定部22は、第1差と第2差との差である判定差が所定値以内であるときには、算出された第1回転角度の信頼性があると判定する。判定部22は、第1差と第2差との差である判定差が所定値よりも大きいときには、算出された第1回転角度の信頼性がないと判定する。
回転角度の信頼性判定処理のステップS14において、判定部22は、配列番号Nの中央値との差の絶対値が第1配列番号N1と中央値との差の絶対値と同一である配列番号N(第2配列番号N2)を第2算出値として算出する。例えば、図5に示すように、配列番号Nの中央値「2249.5」と第1配列番号N1「1000」との差の絶対値は「|2249.5−1000|=1249.5」となる。第1配列番号N1は「1000」なので、中央値よりも小さい値を有する第1領域に含まれる。よって、第2配列番号N2は、中央値よりも大きい値を有する第2領域に含まれ、配列番号Nの中央値との差の絶対値が第1配列番号N1と中央値との差の絶対値と同一である「1249.5=|N2−2249.5|」ので、「N2=2249.5+1249.5=3499」となる。なお、第1配列番号N1が第2領域に含まれるときには、第2配列番号N2が第1領域に含まれるように算出する。
また、第2従動歯車15の回転角度βについても同様に算出し、信頼性を判定する。
上記のように、第1従動歯車14の回転角度αと第2従動歯車15の回転角度βとを算出した際に信頼性を判定することで、算出した回転角度α,βの信頼性を維持しつつ、絶対回転角度θrを算出することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(2)第1配列番号N1と第1回転角度α1との差である第1差D1を求め、中央値との差の絶対値が第1配列番号N1と中央値との差の絶対値と同一である第2配列番号N2を求めて、第2配列番号N2と第2回転角度α2との差である第2差D2を求める。そして、第1差D1と第2差D2とがほぼ同じ値となるはずであるので、これらの第1差D1と第2差D2との差である判定差D0が所定値以内であれば、算出された第1回転角度α1の信頼性があると判定する。これにより、角度演算テーブルの信頼性を容易に確認することができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記実施形態では、信頼性の判定に用いる所定値を許容される誤差の最大値としたが、所定値は算出する回転角度によって任意に設定可能である。
・上記実施形態では、主動歯車13の絶対回転角度θrを算出する過程における第1従動歯車14の回転角度α及び第2従動歯車15の回転角度βの算出において、算出された回転角度α,βの信頼性を判定した。しかしながら、算出された回転角度α,βのいずれか一方の信頼性を判定してもよい。また、角度演算テーブルを用いて回転角度を算出するものであれば、本発明を適用可能であって、同様に信頼性の判定を行うことが可能である。
10…回転角度検出装置、11…ステアリングシャフト、12…ハウジング、13…主動歯車、14…第1従動歯車、15…第2従動歯車、16…第1磁石、17…第2磁石、18…第1磁気センサ、19…第2磁気センサ、20…制御装置、21…算出部、22…判定部、23…記憶部、α1…第1回転角度、α2…第2回転角度、D0…判定差、D1…第1差、D2…第2差。

Claims (2)

  1. 被検出体との間の相対回転に応じた検出信号を各々異なる位相で出力する検出部と、
    前記検出部の検出信号から求められる算出値に基づき前記被検出体と前記検出部との間の回転角度を算出する算出部と、
    前記算出値に紐づけられた前記回転角度が並んだ角度演算テーブルが記憶された記憶部と、
    前記検出信号から求められた算出値である第1算出値に紐づけられた第1回転角度と前記第1算出値との差である第1差と、前記角度演算テーブルに含まれる前記算出値の数量と前記第1算出値との差である第2算出値に紐づけられた第2回転角度と前記第2算出値との差である第2差と、を求め、前記第1差と前記第2差との差である判定差が所定値以内であるときに、算出された前記第1回転角度の信頼性があると判定する判定部と、を備える
    回転角度検出装置。
  2. 被検出体との間の相対回転に応じた検出信号を各々異なる位相で出力する検出部と、
    前記検出部の検出信号から求められる算出値に基づき前記被検出体と前記検出部との間の回転角度を算出する算出部と、
    前記算出値に紐づけられた前記回転角度が並び、並んだ前記算出値の中央値を境界として前記中央値よりも小さい値を有する第1領域と前記中央値よりも大きい値を有する第2領域とを有する角度演算テーブルが記憶された記憶部と、
    前記角度演算テーブルの前記第1領域と前記第2領域との一方に含まれ、前記検出信号から求められた算出値である第1算出値に紐づけられた第1回転角度と前記第1算出値との差である第1差と、前記角度演算テーブルの前記第1領域と前記第2領域との他方に含まれ、前記中央値との差の絶対値が前記第1算出値と前記中央値との差の絶対値と同一である第2算出値に紐づけられた第2回転角度と前記第2算出値との差である第2差と、を求め、前記第1差と前記第2差との差である判定差が所定値以内であるときに、算出された前記第1回転角度の信頼性があると判定する判定部と、を備える
    回転角度検出装置。
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