JP2017075272A - タイヤ用ゴム組成物 - Google Patents

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強 野間口
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【課題】低燃費性能に優れ、同時に加工性および摩耗性能も優れるタイヤを得ることができるゴム組成物の提供。【解決手段】天然ゴムおよび/または合成ポリイソプレンを30〜70質量%含むジエン系ゴム100質量部に対し、窒素吸着比表面積(N2SA)が91〜150m2/gであるカーボンブラックを30〜100質量部、酸化アンチモン化合物を1〜30質量部含み、引張試験を行った場合に100%モジュラスが2.5〜7.0MPaとなる、タイヤ用ゴム組成物。【選択図】図1

Description

本発明はタイヤ用ゴム組成物に関する。
近年、空気入りタイヤにはラベリング(表示方法)制度が施行され、より高度な低燃費化技術が求められている。
従来、シリカを配合することでタイヤの低転がり抵抗性を改善する手法が提案されているが、同時に粘度が上昇して加工性が悪化し、加えて摩耗性能も悪化する傾向があった。
一方、タイヤ用ゴム組成物に関連する従来法として、例えば特許文献1に記載のものが提案されている。
特許文献1には、共役ジエン化合物由来部分の含有量が40mol%以上である共役ジエン化合物−非共役オレフィン共重合体(A)と、共役ジエン系重合体(B)と、エチレン−プロピレン−ジエンゴムを含有する非共役ジエン化合物−非共役オレフィン共重合体(C)とを含むことを特徴とするゴム組成物が記載されており、共役ジエン化合物−非共役オレフィン共重合体(A)は、三塩化アンチモン、五塩化アンチモンを含む特定の化合物を重合触媒組成物として用いて、共役ジエン化合物と非共役オレフィンとを重合させることが記載されている。
国際公開第2012/117715号パンフレット
上記のように、低燃費性能に優れ、同時に加工性および摩耗性能にも優れるタイヤを得ることができるゴム組成物は、従来、提案されていなかった。
本発明の目的は、低燃費性能に優れ、同時に加工性および摩耗性能も優れるタイヤを得ることができるゴム組成物を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するための鋭意検討を重ね、特定の比率で、特定のジエン系ゴム、カーボンブラック、酸化アンチモン化合物を含む、特定の物性を備えるゴム組成物が、上記の目的を達成することを見出し、本発明を完成させた。
なお、特許文献1に記載のゴム組成物では、その製造過程において、触媒として、三塩化アンチモンまたは五塩化アンチモンを用い得ることが記載されているが、製造して最終的に得られるゴム組成物に、その製造過程において用いた触媒としての三塩化アンチモンまたは五塩化アンチモンは含まれない。
本発明は以下の(1)〜(4)である。
(1)天然ゴムおよび/または合成ポリイソプレンを30〜70質量%含むジエン系ゴム100質量部に対し、窒素吸着比表面積(N2SA)が91〜150m2/gであるカーボンブラックを30〜100質量部、酸化アンチモン化合物を1〜30質量部含み、引張試験を行った場合に100%モジュラスが2.5〜7.0MPaとなる、タイヤ用ゴム組成物。
(2)前記酸化アンチモン化合物が、平均粒子径が20〜60nmの微粒子であることを特徴とする、上記(1)に記載のタイヤ用ゴム組成物。
(3)さらにシリカを含み、硫黄含有シランカップリング剤を、前記シリカと前記酸化アンチモン化合物との合計量に対する比率で3〜20質量%含む、上記(1)または(2)に記載のタイヤ用ゴム組成物。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物をリムクッションに用いた空気入りタイヤ。
本発明によれば、低燃費性能に優れ、同時に加工性および摩耗性能も優れるタイヤを得ることができるゴム組成物を提供することができる。
本発明の空気入りタイヤの実施態様の一例を表すタイヤの部分断面概略図である。
本発明について説明する。
本発明は、天然ゴムおよび/または合成ポリイソプレンを30〜70質量%含むジエン系ゴム100質量部に対し、窒素吸着比表面積(N2SA)が91〜150m2/gであるカーボンブラックを30〜100質量部、酸化アンチモン化合物を1〜30質量部含み、引張試験を行った場合に100%モジュラスが2.5〜7.0MPaとなる、タイヤ用ゴム組成物である。
このようなタイヤ用ゴム組成物を、以下では「本発明の組成物」ともいう。
<ジエン系ゴム>
本発明の組成物が含有するジエン系ゴムは、天然ゴムおよび/または合成ポリイソプレンを30〜70質量%含む。すなわち、前記ジエン系ゴムが含む天然ゴムと合成ポリイソプレンとの合計含有率は30〜70質量%である。この合計含有率が低すぎると、破断物性が悪化する傾向がある。
前記ジエン系ゴムが含む天然ゴムおよび合成ポリイソプレン以外の成分は、主鎖に二重結合を有するジエン系ゴムであれば特に限定されない。具体例としては、ブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム(NBR)等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、その分子量やミクロ構造は特に制限されず、アミン、アミド、シリル、アルコキシシリル、カルボキシル、ヒドロキシル基等で末端変性されていても、エポキシ化されていてもよい。
ジエン系ゴムとして、耐摩耗性と低燃費性能とのバランスが取れるという理由から、ブタジエンゴム(BR)を用いるのが好ましい。
ジエン系ゴムとしてブタジエンゴム(BR)を用いる場合には、ジエン系ゴム中、BRが10〜70質量%であることが好ましく、30〜50質量%であることがより好ましい。この範囲内であると、加硫後のゴム組成物の一般的物性がより良好なものとなる。
<カーボンブラック>
本発明の組成物が含有するカーボンブラックは、窒素吸着比表面積(N2SA)が91〜150m2/gであり、100〜120m2/gであることがより好ましい。
なお、窒素吸着比表面積(N2SA)はJIS K6217−2に準拠して求めた値である。
本発明においては、前記カーボンブラックの含有量は、前記ジエン系ゴム100質量部に対して30〜100質量部であり、得られるタイヤの耐摩耗性が良好となり、低燃費性能のバランスが良好となるため、30〜75質量部であることがさらに好ましい。
<酸化アンチモン化合物>
本発明の組成物が含有する酸化アンチモン化合物は特に限定されず、平均粒子径が20〜60nmの微粒子であることが好ましく、25〜50nmの微粒子であることがより好ましい。
平均粒子径は、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて、酸化アンチモン化合物を倍率5000倍で写真撮影し、得られた写真から任意に500個を選び、ノギスを用いて各々の投影面積円相当径を測定して積算粒度分布(体積基準)を求め、それより平均粒子径(メジアン径)を算出して求める値とする。
酸化アンチモン化合物として、酸化アンチモンスズ、酸化アンチモン亜鉛、酸化アンチモンチタンが挙げられる。
また、酸化アンチモン化合物は、酸化アンチモンを含むものとする。
本発明の組成物が含む酸化アンチモン化合物は、酸化アンチモン−スズ系または酸化アンチモン−インジウム系であることが好ましい。スズまたはインジウム系化合物を配合することでゴムに導電性を付与することができるため、シリカ配合ゴムの帯電防止が可能となる。
本発明において前記酸化アンチモン化合物の含有量は、前記ジエン系ゴム100質量部に対して1〜30質量部であり、5〜30質量部であることがより好ましい。酸化アンチモン化合物の配合量が1質量部未満の場合、タイヤの低転がり性、強靭性および加工能が改善されず、30質量部より多くなると加工性、強靭性および破断物性が定下する傾向がある。
<シリカ>
本発明の組成物はシリカを含有することが好ましい。
本発明の組成物がシリカを含有する場合、シリカは特に限定されず、タイヤ等の用途でゴム組成物に配合されている従来公知の任意のシリカを用いることができる。
前記シリカとしては、具体的には、例えば、ヒュームドシリカ、焼成シリカ、沈降シリカ、粉砕シリカ、溶融シリカ、コロイダルシリカ等が挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明においては、前記シリカの含有量は、前記ジエン系ゴム100質量部に対して10〜50であることが好ましく、得られるタイヤの耐摩耗性が良好となり、低燃費性能のバランスが良好となるため、20〜45質量部であることがさらに好ましい。
<硫黄含有シランカップリング剤>
本発明の組成物は硫黄含有シランカップリング剤を含むことが好ましい。
硫黄含有シランカップリング剤は特に限定されず、タイヤ等の用途でゴム組成物に配合されている従来公知の任意の硫黄を含有するシランカップリング剤を用いることができる。
前記硫黄含有シランカップリング剤としては、具体的には、例えば、3−トリメトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイル−テトラスルフィド、トリメトキシシリルプロピル−メルカプトベンゾチアゾールテトラスルフィド、トリエトキシシリルプロピル−メタクリレート−モノスルフィド、ジメトキシメチルシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイル−テトラスルフィド、ビス−[3−(トリエトキシシリル)−プロピル]テトラスルフィド、ビス−[3−(トリメトキシシリル)−プロピル]テトラスルフィド、ビス−[3−(トリエトキシシリル)−プロピル]ジスルフィド、3−メルカプトプロピル−トリメトキシシラン、3−メルカプトプロピル−トリエトキシシラン等が挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明においては、前記硫黄含有シランカップリング剤の含有量は、前記シリカと前記酸化アンチモン化合物との合計量(シリカを含まない場合は酸化アンチモン化合物のみの含有量)に対する比率(硫黄含有シランカップリング剤の含有量/(シリカの含有量+酸化アンチモン化合物の含有量)×100)として3〜20質量%であることが好ましく、5〜15質量%であることがより好ましく、7〜10質量%であることがさらに好ましい。前記硫黄含有シランカップリング剤の配合量が前記シリカと前記酸化アンチモン化合物との合計量(シリカを含まない場合は酸化アンチモン化合物のみの含有量)に対する比率が3質量%未満の場合、タイヤの低燃費性能や加工性および強靭性が改善されずゴムの加工性も悪化する。一方、前記シリカと前記酸化アンチモン化合物との合計量に対する比率が20質量%より高くなると、摩耗性能が低下する傾向がある。
<その他の成分>
本発明の組成物には、上記の成分の他に、シリカおよびカーボンブラック以外のフィラー、上記の硫黄含有シランカップリング剤以外のシランカップリング剤、加硫または架橋剤、加硫または架橋促進剤、酸化亜鉛、軟化剤(オイル)、老化防止剤、可塑剤等のタイヤ用ゴム組成物に一般的に用いられている各種のその他添加剤を配合することができる。これらの添加剤の配合量は本発明の目的に反しない限り、従来の一般的な配合量とすることができる。
例えば、加硫剤または架橋剤の含有量は、前記ジエン系ゴム100質量部に対して0.3〜3.0質量部であることが好ましく、0.5〜2.5質量部であることがより好ましい。
加硫促進剤または架橋促進剤の含有量は、一次促進剤単独もしくは二次とのブレンドで前記ジエン系ゴム100質量部に対して0.5〜4.0質量部であることが好ましく、1.0〜2.5質量部であることがより好ましい。
酸化亜鉛の含有量は、前記ジエン系ゴム100質量部に対して0.2〜10.0質量部であることが好ましく、0.4〜5.0質量部であることがより好ましい。
軟化剤(オイル)の含有量は、前記ジエン系ゴム100質量部に対して1〜50質量部であることが好ましく、5〜20質量部であることがより好ましい。
老化防止剤の含有量は、前記ジエン系ゴム100質量部に対して0.1〜5.0質量部であることが好ましく、0.2〜4.0質量部であることがより好ましい。
熱可塑性樹脂のような可塑剤の含有量は、前記ジエン系ゴム100質量部に対して0〜30質量部であることが好ましく、0〜20質量部であることがより好ましい。
<物性:100%モジュラス>
本発明の組成物は上記のような各成分を含み、引張試験を行った場合に100%モジュラスが2.5〜7.0MPaとなる。
すなわち、本発明の組成物(未加硫)を金型(15cm×15cm×0.2cm)中、160℃で20分間プレス加硫して加硫ゴムシートを作製し、JIS K6251:2010に準拠して、JIS3号ダンベル型試験片(厚さ2mm)を打ち抜き、温度100℃、引張り速度500mm/分の条件で引張試験を行って測定される100%変形時の応力(100%モジュラス)が、2.5〜7.0MPaとなる。
この100%モジュラスは3.0〜5.5MPaであることが好ましく、3.5〜4.5MPaであることがより好ましい。
[製造方法]
本発明のゴム組成物は、上記の各成分を混合・混錬することによって製造することができる。
上記の成分のうち、加硫(架橋)剤および加硫(架橋)促進剤以外の成分を混合および混練してマスターバッチを作成し、このマスターバッチに加硫(架橋)剤および加硫(架橋)促進剤を混合し、オープンロール等を用いて混練してゴム組成物を製造することが好ましい。このように、加硫(架橋)剤および加硫(架橋)促進剤以外の成分からなるマスターバッチを作成し、そのマスターバッチに加硫(架橋)剤および加硫(架橋)促進剤を混合・混練すると、加硫(架橋)剤および加硫(架橋)促進剤を混合してからの混練時間を短くすることができ、不均一な加硫(架橋)が生じることによる加硫(架橋)ゴム組成物の物性低下を防止することができるうえ、加硫(架橋)の制御が容易となる。
[空気入りタイヤ]
本発明の空気入りタイヤは、上述した本発明の組成物を用いて製造した空気入りタイヤである。なかでも、本発明の組成物をリムクッションに用いて製造した空気入りタイヤであることが好ましい。
図1に、本発明の空気入りタイヤの実施態様の一例を表すタイヤの部分断面概略図を示すが、本発明の空気入りタイヤは図1に示す態様に限定されるものではない。
図1において、符号1はビード部を表し、符号2はサイドウォール部を表し、符号3はタイヤトレッド部を表す。
また、左右一対のビード部1間においては、繊維コードが埋設されたカーカス層4が装架されており、このカーカス層4の端部はビードコア5およびビードフィラー6の廻りにタイヤ内側から外側に折り返されて巻き上げられている。
また、タイヤトレッド3においては、カーカス層4の外側に、ベルト層7がタイヤ1周に亘って配置されている。
また、ビード部1においては、リムに接する部分にリムクッション8が配置されている。
本発明の空気入りタイヤは、例えば従来公知の方法に従って製造することができる。また、タイヤに充填する気体としては、通常のまたは酸素分圧を調整した空気の他、窒素、アルゴン、ヘリウムなどの不活性ガスを用いることができる。
以下に、実施例を示して本発明を具体的に説明する。ただし、本発明は実施例に限定されない。
[ゴム組成物の製造]
<標準例、実施例1〜8、比較例1〜5>
第1表および第2表の標準例の欄、実施例の欄および比較例の欄に示すとおり、標準例1、標準例2、実施例1〜8および比較例1〜5に係るゴム組成物は、第1表および第2表に示す各成分を、第1表および第2表に示す配合量で配合して製造した。
具体的には、まず、下記第1表および第2表に示す成分のうち硫黄および加硫促進剤を除く成分を、1.7リットルの密閉式バンバリーミキサーを用いて5分間混合し、150±5℃に達したときに放出し、室温まで冷却してマスターバッチを得た。さらに、上記バンバリーミキサーを用いて、得られたマスターバッチに硫黄および加硫促進剤を混合し、ゴム組成物を得た。
[評価用加硫ゴムシートの作製]
製造したゴム組成物(未加硫)を、金型(15cm×15cm×0.2cm)中、160℃で20分間プレス加硫して、加硫ゴムシートを作製した。
[試験評価方法]
<加工性>
JIS K6300に準拠して、ムーニー粘度計にてL型ロータ(38.1mm径、5.5mm厚)を使用し、予熱時間1分、ロータの回転時間4分、100℃、2rpmの条件で測定した。
結果を第1表および第2表に示す。結果は標準例を100として指数で示した。この値が低いほど粘度が小さく加工性が優れる。
<低燃費性能>
JIS K6394:2007に準じて、粘弾性スペクトロメーター(東洋精機製作所社製)を用いて、伸張変形歪率10%±2%、振動数20Hz、温度60℃の条件で、tanδ(60℃)を測定した。
結果を第1表および第2表に示す。結果は標準例を100として指数で示した。この値が低いほど低燃費性能に優れる。
<100%モジュラス>
上記のように作製した加硫ゴムシートについて、JIS K6251:2010に準拠し、JIS3号ダンベル型試験片(厚さ2mm)を打ち抜き、温度100℃、引張り速度500mm/分の条件で100%モジュラス(M100:100%変形時の応力)を測定した。
結果を第1表および第2表に示す。
100%モジュラスは実測値(MPa)の測定結果を示す。
<摩耗性能>
上述のとおり作製した加硫ゴムシートについて、JIS K6264−1、2:2005に準拠し、ランボーン摩耗試験機(岩本製作所製)を用いて、温度20℃、スリップ率50%の条件で摩耗減量を測定した。
結果を第1表および第2表に示す。結果は標準例の摩耗量を100として、次式により指数化したものを表した。指数が大きいほど摩耗量が小さく、タイヤにしたときに摩耗性能に優れる。
摩耗性能=(標準例の摩耗量/試料の摩耗量)×100
Figure 2017075272
Figure 2017075272
[表中の各成分の具体的な説明]
表に示される各成分の詳細は以下のとおりである。
・NR:天然ゴム TSR20
・BR:日本ゼオン NIPOL 1220
・カーボンブラック:新日化カーボン(株)製 ニテロン#300、N2SA 117m2/g
・シリカ:ニプシルAQ 東ソーシリカ(株)製
・酸化アンチモンスズ1:Nanotechnology社製 Nano−D CEP 平均粒子径=30−40nm
・酸化アンチモンスズ2:Nyacol Nano Technology社製 NYACOL SN902SD 平均粒子径=7μm
・酸化亜鉛:正同化学工業(株)製 酸化亜鉛3種
・硫黄含有シランカップリング剤:ビス−(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラサルファイド(TESPT)、Evonik社製Si69
・アロマオイル:出光興産(株)製ダイアナプロセスNH−60
・ステアリン酸:日油(株)製ステアリン酸YR
・ワックス:日本精鑞(株)製 OZOACE−0015A
・老化防止剤:FLEXSYS(株)製 SANTOFLEX 6PPD
・硫黄:鶴見化学工業社製 金華印油入微粉硫黄(硫黄の含有量95.24重量%)
・加硫促進剤:FLEXSYS社製SANTOCURE CBS
[試験結果の説明]
<実施例1〜8>
実施例1〜8では低燃費性能、加工性および摩耗性能を改善することができた。
<比較例1、3、4>
酸化アンチモン化合物を含まないか、その量が少ない態様である。この場合、摩耗性能または加工性が悪化した。
<比較例2、5>
酸化アンチモン化合物の量が多い態様である。この場合、低燃費性能および摩耗性能が悪化した。
1 ビード部
2 サイドウォール部
3 タイヤトレッド部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ビードフィラー
7 ベルト層
8 リムクッション

Claims (4)

  1. 天然ゴムおよび/または合成ポリイソプレンを30〜70質量%含むジエン系ゴム100質量部に対し、窒素吸着比表面積(N2SA)が91〜150m2/gであるカーボンブラックを30〜100質量部、酸化アンチモン化合物を1〜30質量部含み、引張試験を行った場合に100%モジュラスが2.5〜7.0MPaとなる、タイヤ用ゴム組成物。
  2. 前記酸化アンチモン化合物が、平均粒子径が20〜60nmの微粒子であることを特徴とする、請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
  3. さらにシリカを含み、硫黄含有シランカップリング剤を、前記シリカと前記酸化アンチモン化合物との合計量に対する比率で3〜20質量%含む、請求項1または2に記載のタイヤ用ゴム組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物をリムクッションに用いた空気入りタイヤ。
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