JP2017074778A5 - 架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜、架橋基含有含フッ素ポリスチレン誘導体及び架橋性樹脂組成物溶液 - Google Patents

架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜、架橋基含有含フッ素ポリスチレン誘導体及び架橋性樹脂組成物溶液 Download PDF

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本発明は、架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜、架橋基含有含フッ素ポリスチレン誘導体及び架橋性樹脂組成物溶液に関する。
本発明の架橋基含有含フッ素ポリスチレン誘導体中の架橋基含有繰り返し単位の含有量は1質量%以上95質量%以下であるが、その用途や期待効果に応じて様々な架橋基含有繰り返し単位の含有量の含フッ素ポリスチレン誘導体が使用可能である。すなわち、本発明の架橋基含有含フッ素ポリスチレン誘導体中の架橋基含有繰り返し単位の含有量は、通常は1質量%以上95質量%以下の範囲から選ばれるが、好ましくは、1質量%以上80質量%以下、1質量%以上60質量%以下あるいは1質量%以上50質量%以下の範囲から選ばれる。なお、架橋基含有繰り返し単位の含有量が、1質量%未満の場合には架橋による特性改善効果が不十分なので好ましくない。なお、本発明の架橋基含有フッ素ポリスチレン誘導体中の架橋基含有繰り返し単位は一種類であっても良いし、複数種類であっても良い。
「前記の式[1]、式[1−1]あるいは式[1−2]で表される繰り返し単位を1質量%以上99質量%以下と架橋基含有繰り返し単位を1質量%以上95質量%以下の範囲で含有する架橋基含有含フッ素ポリスチレン誘導体」、あるいは、「前記の<1>ないし<6>項に記載の架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜の作製に使用される架橋基含有含フッ素ポリスチレン誘導体」は、下記のような様々な優れた特性(撥水撥油性、耐熱性、耐候性、密着性、表面硬度等)を有する本発明の新規コーティング膜および新規複合材料を形成するために必須の新規材料である。

Claims (13)

  1. 下記式[1]で表される繰り返し単位を1質量%以上99質量%以下と架橋基含有繰り返し単位を1質量%以上95質量%以下の範囲で含有する架橋基含有含フッ素ポリスチレン誘導体の架橋体を含有する架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜であって、下記の(A)、(B)及び(C)の要件を満たすことを特徴とした耐久性に優れた架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜。
    Figure 2017074778
    (式[1]中、Yは水素原子または炭素数が6以下のアルキル基を表し、Qは少なくとも1個のエーテル結合を含有し炭素原子の合計数が5個以下の2価の基を表し、Rfは少なくとも1個のエーテル基を含有する炭素原子の合計数が25個以下の1個の水素原子を含んでも良い1価のパーフルオロエーテル基である。zは1〜3から選ばれる整数である。Qの芳香核への結合位置は、芳香核とポリマー主鎖の結合位置に対してオルト位、メタ位、あるいはパラ位のいずれでもよい。式[1]中の芳香核に結合している水素原子の一部又はすべてはフッ素原子で置換されていてもよい。)
    (A)当該架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜の表面の水の接触角が100°以上またはヘキサデカンの接触角が60°以上、もしくは水の接触角が100°以上かつヘキサデカンの接触角が60°以上であること。
    (B)当該架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜の表面硬度が鉛筆(引っかき)硬度3B以上であること。
    (C)当該架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜が、下記の(C−1)から(C−3)に記載の耐久特性の少なくとも1つの特性を有すること。
    (C−1)当該架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜の基材に対する密着性評価試験で残存枡の数が、25枡中24枡以上であること。
    (C−2)当該架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜を大気中250℃の温度条件で3時間加熱した後の表面の水の接触角が加熱前の接触角の90%以上であること。
    (C−3)当該架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜を500時間の耐侯性試験に晒した後の表面の水の接触角が試験前の接触角の93%以上であること。
  2. 前記(C)の要件が、前記架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜が、前記(C−1)及び前記(C−2)に記載の耐久特性を有することである請求項1に記載の耐久性に優れた架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜。
  3. 前記(C)の要件が、前記架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜が、前記(C−1)及び前記(C−3)に記載の耐久特性を有することである請求項1に記載の耐久性に優れた架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜
  4. 前記(C)の要件が、前記架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜が、前記(C−1)から前記(C−3)に記載のすべての耐久特性を有することである請求項1に記載の耐久性に優れた架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜
  5. 請求項1から請求項4の何れか一項に記載の架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜であって、更に下記の(D)の要件を満たすことを特徴とした耐久性に優れた架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜。
    (D)当該架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜をエタノール又はメチルエチルケトンを溶剤として用いた溶剤ラビング試験に供した後の表面の水の接触角が試験前の接触角の98%以上であること。
  6. 前記式[1]で表される繰り返し単位が下記の式[1−1]で表される繰り返し単位であることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の耐久性に優れた架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜。
    Figure 2017074778
    (式[1−1]中、Y1は水素原子またはメチル基であり、Q1は炭素原子数が3以下であるエーテル結合を含有する2価基である。RfoはRfa−O−[CF(CF)CFO]n1−[CFCFCFO]2−[CFCFO]n3−[CFO]n4−Rfc−であって、Rfaは炭素数1〜6のパーフルオロアルキル基、n1、n2、n3、n4はそれぞれ0または1〜6から選ばれる整数であるとともに、n1+n2+n3+n4は0〜6であり、Rfcは炭素原子数が3以下の1個の水素原子を含んでも良いパーフルオロアルキレン基である。)
  7. 前記式[1]で表される繰り返し単位が下記の式[1−2]で表される繰り返し単位であることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の耐久性に優れた架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜。
    Figure 2017074778
    (式[1−2]中、Y2は水素原子またはメチル基、L1は0または1〜6から選ばれる整数、Rfaは炭素数1〜6のパーフルオロアルキル基である)。
  8. 下記式[1]、下記式[1−1]あるいは下記式[1−2]の少なくとも1つの式で表される繰り返し単位を1質量%以上99質量%以下と架橋基含有繰り返し単位を1質量%以上95質量%以下の範囲で含有する架橋基含有含フッ素ポリスチレン誘導体であって、その架橋コーティング膜が下記のA’)、(B’)及び(C’)の要件を満たす耐久性に優れた架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜であることを特徴とした架橋基含有含フッ素ポリスチレン誘導体。
    (A’)当該架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜の表面の水の接触角が100°以上またはヘキサデカンの接触角が60°以上、もしくは水の接触角が100°以上かつヘキサデカンの接触角が60°以上であること。
    (B’)当該架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜の表面硬度が鉛筆(引っかき)硬度3B以上であること。
    (C’)当該架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜が、下記の(C’−1)から(C’−3)の耐久特性の少なくとも1つの特性を有すること。
    (C’−1)当該架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜の基材に対する密着性評価試験で残存枡の数が、25枡中24枡以上であること。
    (C’−2)当該架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜を大気中250℃の温度条件で3時間加熱した後の表面の水の接触角が加熱前の接触角の90%以上であること。
    (C’−3)当該架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜を500時間の耐侯性試験に晒した後の表面の水の接触角が試験前の接触角の93%以上であること。
    Figure 2017074778
    (式[1]中、Yは水素原子または炭素数が6以下のアルキル基を表し、Qは少なくとも1個のエーテル結合を含有し炭素原子の合計数が5個以下の2価の基を表し、Rf は少なくとも1個のエーテル基を含有する炭素原子の合計数が25個以下の1個の水素原子を含んでも良い1価のパーフルオロエーテル基である。zは1〜3から選ばれる整数である。Qの芳香核への結合位置は、芳香核とポリマー主鎖の結合位置に対してオルト位、メタ位、あるいはパラ位のいずれでもよい。式[1]中の芳香核に結合している水素原子の一部又はすべてはフッ素原子で置換されていてもよい。)
    Figure 2017074778
    (式[1−1]中、Y1は水素原子またはメチル基であり、Q1は炭素原子数が3以下であるエーテル結合を含有する2価基である。Rfo はRfa −O−[CF(CF )CF O] n1 −[CF CF CF O] n2 −[CF CF O] n3 −[CF O] n4 −Rfc −であって、Rfa は炭素数1〜6のパーフルオロアルキル基、n1、n2、n3、n4はそれぞれ0または1〜6から選ばれる整数であるとともに、n1+n2+n3+n4は0〜6であり、Rfc は炭素原子数が3以下の1個の水素原子を含んでも良いパーフルオロアルキレン基である。)
    Figure 2017074778
    (式[1−2]中、Y2は水素原子またはメチル基、L1は0または1〜6から選ばれる整数、Rfa は炭素数1〜6のパーフルオロアルキル基である)。
  9. 前記(C’)の要件が、前記架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜が、前記(C’−1)及び前記(C’−2)に記載の条件を満たすことである請求項8に記載の架橋基含有含フッ素ポリスチレン誘導体
  10. 前記(C’)の要件が、前記架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜が、前記(C’−1)及び前記(C’−3)に記載の条件を満たすことである請求項8に記載の架橋基含有含フッ素ポリスチレン誘導体
  11. 前記(C’)の要件が、前記架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜が、前記(C’−1)から前記(C’−3)に記載のすべての条件を満たすことである請求項8に記載の架橋基含有含フッ素ポリスチレン誘導体
  12. 請求項8から請求項11の何れか一項に記載の架橋基含有含フッ素ポリスチレン誘導体であって、その架橋コーティング膜が更に下記の(D’)の要件を満たす耐久性に優れた架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜であることを特徴とした架橋基含有含フッ素ポリスチレン誘導体。
    (D’)当該架橋含フッ素ポリスチレン誘導体コーティング膜をエタノール又はメチルエチルケトンを溶剤として用いた溶剤ラビング試験に供した後の表面の水の接触角が試験前の接触角の98%以上であること
  13. 請求項8から請求項12の何れか一項に記載の架橋基含有含フッ素ポリスチレン誘導体を含有する架橋反応組成物と溶媒を含む均一溶液状の架橋性樹脂組成物溶液。
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