JP2017074663A - 搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者の負担を低減する搬送装置を提供する。
【解決手段】ワークWの搬送路70上に、ワークWに対してダミープラグ2の設置作業を行うダミープラグの使用工程Aと、ワークWに設置されたダミープラグ2の回収作業を行うダミープラグの回収工程Bとが設けられた生産ライン1用の搬送装置3であって、ダミープラグ2のガイドレール4を、回収工程Bから使用工程Aまで設置し、ガイドレール4の長手方向における回収工程B側の高さh1を、使用工程A側の高さh2よりも高くして、ダミープラグ2が、自重により、ガイドレール4の回収工程B側から使用工程A側まで移動するよう構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、搬送装置に関する。
車両用の自動変速機の生産ラインでは、ワークベースの搬送路に沿って複数の作業工程が設定されており、ワークベースに載置されたワークが、作業工程を順番に通過することで、最終的に自動変速機が組み立てられるようになっている。
作業工程の中には、ワークベース上のワークに対して部品の組付け作業を行う作業工程があり、この作業工程には、ワークに組み付けた部品をダミープラグで仮止めする作業を含む工程や、仮止めに用いたダミープラグを回収する作業を含む工程がある。
この種のダミープラグの生産への利用は、例えば特許文献1に開示されている。
特開2003−326908号公報
ここで、仮止めする作業を含む工程(ダミープラグの使用工程)には、ダミープラグが搭載された部品箱が用意されており、この工程の作業者は、ダミープラグを部品箱から取り出して、部品の仮止め作業を行うようになっている。
また、仮止めに用いたダミープラグを回収する作業を含む工程(ダミープラグの回収工程)には、ダミープラグを回収する部品箱が用意されており、この工程の作業者は、抜き取ったダミープラグを部品箱に回収する回収作業を行うようになっている。
そのため、ダミープラグの使用工程の作業者は、部品箱が空になる度に部品箱を入れ替える作業が必要であり、ダミープラグの回収工程の作業者は、部品箱が回収したダミープラグで一杯になる度に、空の部品箱に交換する作業が必要である。
さらに、回収したダミープラグで一杯になった部品箱を、ダミープラグの回収工程からダミープラグの使用工程まで運搬して供給する作業者または機構が必要である。
そのため、ダミープラグの使用工程と回収工程が生産ラインに含まれている場合には、ダミープラグの供給、回収、運搬に作業コストがかかり、作業者の負担が増える傾向があった。
そのため、ダミープラグの使用工程と回収工程が含まれている生産ラインにおいて、作業者の負担を低減することが求められている。
本発明は、
ワークの搬送路上に、前記ワークに対してダミープラグの設置作業を行うダミープラグの使用工程と、前記ワークに設置された前記ダミープラグの回収作業を行うダミープラグの回収工程とが設けられた生産ライン用の搬送装置であって、
前記ダミープラグの搬送レールを、前記回収工程から前記使用工程まで設置し、前記搬送レールの長手方向における前記回収工程側の高さを、前記使用工程側の高さよりも高くして、前記ダミープラグが、自重により、前記搬送レールの前記回収工程側から前記使用工程側まで移動するようにした構成の搬送装置とした。
本発明によれば、ダミープラグの回収工程の作業者が回収したダミープラグが、自重により、搬送レールに沿ってダミープラグの使用工程まで戻るので、ダミープラグの供給、回収、運搬に必要な部品箱を廃止できる。
これにより、部品箱によるダミープラグの供給、回収、運搬が無くなるので、その分だけ、作業者の負担を低減できる。
生産ラインを説明する図である。 ダミープラグを説明する図である。 導入用ガイドを説明する図である。 導入用ガイドを説明する図である。 誘導部と姿勢保持部を説明する図である。 取出用ガイドを説明する図である。 取出用ガイドの姿勢変更部を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、生産ライン1を説明する図であり、(a)は、平面図であり、(b)は、側面図であって、ダミープラグ2の搬送装置3の設置状態を模式的に示した図である。
図2は、ダミープラグ2を説明する図であり(a)は、斜視図であり、(b)は側面図である。
図3は、ガイドレール4の一端4a側に設けられた導入用ガイド5を説明する図であり、(a)は、導入用ガイド5の斜視図であり、(b)は、導入用ガイド5の平面図であり、(c)は、(b)におけるA−A断面図である。
図1に示すように、車両用の自動変速機の生産ライン1では、ワークベースWBに載置されたワークWが、ワークベースWBの搬送路70に沿って設定された複数の作業工程を順番に通過することで、最終的に自動変速機が組み立てられるようになっている。
作業工程の中には、ワークWに組み付けた部品をダミープラグ2で仮止めする作業を含む工程(ダミープラグの使用工程A)や、仮止めに用いたダミープラグ2を回収する作業を含む工程(ダミープラグの回収工程B)がある。
この生産ライン1では、ダミープラグの回収工程Bで回収されたダミープラグ2を、ダミープラグの使用工程Aに戻すための搬送装置3が、搬送路70に沿って設けられている。
[ダミープラグ]
図2に示すように、この搬送装置3で搬送されるダミープラグ2は、軸部21の長手方向の一端21aに、軸部21の外径D1よりも大きい外径D2の円板部22が設けられており、この円板部22から他端21b側に所定幅W1離れた位置に、円板部22の外径D2よりも大きい外径D3のフランジ状のストッパ部23が設けられている。
軸部21の外周においてストッパ部23は、軸部21の中心軸X周りの周方向の全周に亘って設けられており、ストッパ部23は、中心軸X方向から見てリング状を成している。
ストッパ部23は、軸部21の長手方向における中央よりも一端21a側に位置しており、全長Lのダミープラグ2の重心は、一端21a側に位置している。
ダミープラグ2の軸部21は、ストッパ部23よりも一端21a側が、作業者が把持する把持部211となっており、他端21b側が、ワークW側のダミープラグ2の挿入孔(図示せず)に挿入される挿入部212となっている。
実施の形態では、作業者によるダミープラグ2の把持を容易にするために、把持部211は、挿入部212の外径D1よりも僅かに小さい外径D4で形成されている。
図1に示すように、ダミープラグ2の搬送装置3は、ワークベースWBの搬送路70に沿って直線状に延びるガイドレール4と、このガイドレール4の長手方向における一端4a側に設けられた導入用ガイド5と、他端4b側に設けられた取出用ガイド10と、を有している。
[ガイドレール]
図3の(c)に示すように、ガイドレール4は、ダミープラグ2のストッパ部23が挿入される溝41を有する柱状の部材であり、長手方向の一端4aから他端4bまで延びる溝41を上側に向けて設置されている。
このガイドレール4は、図1に示すように、長手方向の一端4a側と他端4b側を、ダミープラグの回収工程Bとダミープラグの使用工程Aに、それぞれ位置させた状態で、直線状に設けられている。
図1の(b)に示すように、この状態において、ガイドレール4の回収工程B側の一端4aは、使用工程A側の他端4bよりも上下方向における上側に位置しており、回収工程Bに位置するガイドレール4の一端4a側の高さh1は、使用工程Aに位置するガイドレール4の他端4bの高さh2よりも、上下方向における上側に位置している。
そのため、回収工程B側でガイドレール4にセットされたダミープラグ2は、自重により、ガイドレール4の一端4a側から他端4b側まで転動して、使用工程Aまで戻されるようになっている。
図3の(c)に示すように、ガイドレール4では、溝41を挟んだ一方部42を、ダミープラグ2の円板部22とストッパ部23の間の軸部21(把持部211)が転動すると共に、他方部43を、ダミープラグ2のストッパ部23よりも他端21b側の軸部21(挿入部212)が転動するようになっている。
一方部42の幅W2は、ダミープラグ2における円板部22とストッパ部23との幅W1(図2参照)よりも狭い幅に設定されており、ダミープラグ2は、円板部22とストッパ部23の間に一方部42を位置させた状態で、ガイドレール4の一端4a側から他端4b側に向けて転動するようになっている。そのため、ガイドレール4の一方部42は、ダミープラグ2の転動をガイドするレールとして機能している。
他方部43は、ダミープラグ2がガイドレール4から脱落することを防止するために、ダミープラグ2の重心位置に応じて決まる所定幅W3で形成されており、ダミープラグ2がガイドレール4に沿って移動する際に、ダミープラグ2の挿入部212側が、他方部43により支持されるようになっている。
[導入用ガイド]
図3の(a)、(b)に示すように、ガイドレール4の一端4a側に設けられた導入用ガイド5は、ダミープラグ2をガイドレール4に導入するために設けられており、ダミープラグ2をガイドレール4まで誘導しつつ、ダミープラグ2の移動速度を増加させる誘導部6と、ダミープラグ2の姿勢をガイドレール4で搬送可能な姿勢に調整する姿勢調整部7と、ダミープラグ2を誘導部6に受け渡す際のダミープラグ2の姿勢を保持する姿勢保持部8と、を有している。
[誘導部]
誘導部6は、ダミープラグ2のストッパ部23が挿入される溝61を有する柱状の部材であり、長手方向の一端6aから他端6bまで延びる溝61を上側に向けて設置されている(図5の(a)参照)。
この誘導部6は、長手方向の一端6aを他端6bよりも上方に位置させて設けられており、前記したガイドレール4よりも大きい傾きで設けられている。
誘導部6では、ガイドレール4の場合と同様に、溝41を挟んだ一方部62を、ダミープラグ2の把持部211が転動すると共に、他方部63を、ダミープラグ2の挿入部212が転動するようになっている。
誘導部6は、長手方向の他端6bを、ガイドレール4の一端4aに隣接させて設けられており、この誘導部の一方部62と他方部63の幅は、それぞれ、ガイドレール4の一方部42と他方部43の幅W2、W3と同じ幅となっている(図3の(b)参照)。
そのため、誘導部6の一端6a側に、姿勢調整部7からダミープラグ2が受け渡されると、受け渡されたダミープラグ2は、自重により、誘導部6を一端6a側から他端6b側まで加速しながら移動したのち、ガイドレール4に受け渡されるようになっている。
[姿勢調整部]
図4は、導入用ガイド5を説明する図であり、(a)は、図3の(b)におけるB-B断面図であり、(b)は、(a)におけるA-A断面図であり、(c)は、(a)におけるB-B断面図である。
図5は、姿勢保持部8と誘導部6を説明する図であり、(a)は、図4の(a)におけるC−C断面図であり、(b)は、図4の(a)におけるD−D断面図である。
姿勢調整部7は、ガイドレール4と誘導部6に直交する向きで配置された一対のガイド壁71、71を有している。
図4の(a)に示すように、側面視においてガイド壁71は、互いに直交する側縁部711、712と、これら側縁部711と側縁部712とを接続する弧状のスライド面713と、を有する扇形状を成している。
側面視においてガイド壁71、71は、スライド面713の高さ位置を揃えて設けられており、ガイド壁71、71の側縁部712、712は、上下方向の全長に亘って、共通の支持板73に連結されている。
ガイド壁71、71は、ダミープラグ2の軸部21の外径D1よりも大きく、かつストッパ部23の外径D3よりも小さい間隔Wa(図4の(b)参照)をあけて互いに平行に配置されており、これらガイド壁71、71の間が、ダミープラグ2の軸部21(挿入部212)が挿入される溝部72となっている。
姿勢調整部7は、図示しない支持部材により支持されており、側縁部711、711と、前記した誘導部6の他方部63との間に、ダミープラグ2の軸部21を通過可能な間隔Wb(図4の(a)参照)を空けて設けられている。
ここで、姿勢調整部7には、当該姿勢調整部7の上方に配置したガイド部75から、ダミープラグ2が供給されるようになっており、このガイド部75は、ダミープラグ2のストッパ部23の外径D3と略整合すると共に、ダミープラグ2の全長Lよりも小さい内径D5の円筒部751と、円筒部751から上方に向けて離れるにつれて内径が広がる向きで拡径した拡径部752と、から一体に形成されている。
拡径部752の最大の開口径D6(図4の(c)参照)は、ダミープラグ2のストッパ部23の外径よりも大きい外径であって、内側に投入されたダミープラグ2が内部で転倒して横向きになることや、反転することのない径に設定されている。
そのため、ダミープラグ2を、軸部21の挿入部212側からガイド部75に投入すると、ダミープラグ2が、拡径部752の領域から円筒部751の領域に進入する際にダミープラグ2の中心軸Xが上下方向に沿う向きに整えられたのち、円筒部751の領域を通過したダミープラグ2が、ガイド部75の下方に位置する姿勢調整部7に向けて落下するようになっている。
ここで、図3の(a)、(b)に示すように、上方から見てガイド部75は、当該ガイド部75の円筒部751の中心Cを、姿勢調整部7の溝部72の幅方向の中央と整合させて設けられている。
そのため、ガイド部75から、軸部21の挿入部212を下側に向けたダミープラグ2が落下すると、ストッパ部23が、姿勢調整部7のガイド壁71、71のスライド面713が当接するまで、軸部21の挿入部212側が、ガイド壁71、71の間の溝部72に挿入されるようになっている。
ここで、ガイド壁71、71のスライド面713、713は、側面視において弧状を成しており、誘導部6の溝61側(図4の(a)における左側)のほうが、反対側(図中、右側)よりも上下方向における下側に位置している。
そのため、ガイド部75側から落下したダミープラグ2は、ストッパ部23における溝61とは反対側の領域が先にスライド面713、713に当接することなる。
そうするとストッパ部23における溝61側は、未だスライド面713、713に当接していないので、ダミープラグ2は、自重により、溝61に近づく方向(図中、左側)に傾くことになる。
前記したように、ダミープラグ2は、ストッパ部23よりも一端21a側に重心が位置しているので、溝61に近づく方向に傾いたダミープラグ2は、自重により、スライド面713、713に沿って、誘導部6側に移動する。
これにより、ダミープラグ2は、スライド面713、713に沿って移動して、中心軸Xを上下方向に沿わせた向きから、水平方向に沿わせた向きまで、姿勢が変更されることになる。
[姿勢保持部]
ここで、誘導部6の溝61を挟んで、ガイド壁71、71(姿勢調整部7)の反対側には、ダミープラグ2が傾く際の水平方向の姿勢を保持するための姿勢保持部8が設けられている。
姿勢保持部8は、ガイドレール4と誘導部6に直交する向きで配置された一対の保持壁81、81と、これら保持壁81、81を互いに接続する接続壁83と、を有している。
保持壁81、81は、ダミープラグ2の円板部22の外径D2よりも大きく、ストッパ部23の外径D3よりも小さい間隔Wcを空けて互いに平行に配置されており、これら保持壁81、81の間が、ダミープラグ2の円板部22が挿入される溝部82となっている。
前記したように、ダミープラグ2は、姿勢調整部7のスライド面713、713に沿って移動する際に、中心軸Xを上下方向に沿わせた向きから、水平方向に沿わせた向きまで、姿勢が変更される。そのため、ダミープラグ2が姿勢を変更している途中で、ダミープラグ2の円板部22側が溝部82内に挿入されることで、ダミープラグ2の水平方向(図4の(b)における上下方向)の姿勢の振れが生じないようにされている。
さらに、ダミープラグ2のストッパ部23が、保持壁81、81の先端面81a、81aに接触することで、ダミープラグ2が、姿勢調整部7のガイド壁71、71から抜け出すことを防止している。
姿勢保持部8は、図示しない支持部材により支持されており、この状態において保持壁81、81の先端面81a、81aは、上方から見て、溝61の内部に突出させて設けられている(図4の(b)参照)。
そのため、姿勢調整部7により、中心軸Xを水平方向に沿わせた姿勢に変更されたダミープラグ2は、保持壁81、81の先端面81a、81aにより、ストッパ部23を誘導部6の溝61の上方に配置させた位置に誘導される。
これにより、ダミープラグ2は、姿勢調整部7と姿勢保持部8により、水平方向の姿勢が保持された状態で、誘導部6の溝61内にストッパ部23を挿入することになり、姿勢調整部7と姿勢保持部8から誘導部6へのダミープラグ2の受け渡しが行われることになる。
図5の(a)に示すように、保持壁81、81のうちのガイドレール4側の保持壁81では、誘導部6側の下部に切欠部811が設けられており、誘導部6の一方部62との間に、ダミープラグ2の把持部211を通過可能な間隔Wdが設けられている。
そのため、誘導部6に受け渡されたのち、自重により他端6b側に転動を開始したダミープラグ2は、切欠部811が設けられた保持壁81と干渉することなく、誘導部6の他端6b側まで加速しながら移動したのち、ガイドレール4に受け渡されるようになっている。
[取出用ガイド]
図6は、取出用ガイド10を説明する図であり、(a)は、斜視図であり、(b)は、(a)における面Aで壁13を切断した断面図である。
図7は、姿勢変更部11によるダミープラグ2の姿勢変化を説明する図であり、(a)は、図6の(b)におけるB−B断面図であり、(b)は、図6の(b)におけるC−C断面図であり、(c)は、図6の(b)におけるD−D断面図であり、(d)は、図6の(b)におけるE−E断面図である。
図6に示すように、ガイドレール4の他端4b側には、ガイドレール4で搬送されたダミープラグ2を取り出すための取出用ガイド10が設けられており、この取出用ガイド10は、ダミープラグ2の姿勢を変更する姿勢変更部11と、姿勢変更部11で姿勢が変更されたダミープラグ2を、一列に並べて保持するプラグ保持部15と、を有している。
姿勢変更部11では、ガイドレール4の他端4bに固定された板状の基部12の上面に、ダミープラグ2のストッパ部23が挿入される溝121が設けられている。
溝121は、ガイドレール4の延長上を直線状に延びており、ガイドレール4の溝41と同じ幅W4で形成されている。
基部12におけるガイドレール4とは反対側の側縁には、溝121の延出方向に直交してストッパ壁131が設けられており、このストッパ壁131は、基部12におけるプラグ保持部15とは反対側の側縁に沿って設けられた側壁132に連結されている。
そのため、基部12の上面には、上面視においてL字形状を成す壁13が、ストッパ壁131と側壁132とから形成されている。
基部12の幅方向における溝121を挟んだ一方部122は、ガイドレール4の一方部42の幅W2よりも幅広に形成されており、他方部123は、ガイドレール4の他方部43と同じ幅W3で形成されている。
一方部122のガイドレール4側の側縁122aでは、溝121と同方向に延びる傾斜溝122bが、側壁132に沿って設けられている。
この傾斜溝122bは、側縁122aから離れるにつれて基部12の厚み方向の深さha(図7の(b)参照)が浅くなる向きで形成されており、ガイドレール4の幅方向における傾斜溝122bの幅Wfは、ダミープラグ2の円板部22の中心軸X方向の幅Weよりも広い幅で形成されている。
図6の(b)に示すように、上面視において傾斜溝122bは、ガイドレール4の一方部42の側縁42cよりも溝41側に及んで形成されており、ダミープラグ2が、ガイドレール4の他端4bまで到達すると、ダミープラグ2の円板部22が傾斜溝122bに確実に乗り上げるようにされている。
この傾斜溝122bは、ダミープラグ2がガイドレール4から姿勢変更部11に受け渡される際に、ダミープラグ2の円板部22がこの傾斜溝122bを転動することで、円板部22が基部12の上面に乗り上げて、傾斜溝122bを通過した後のダミープラグ2の傾きが、挿入部212側を、把持部211側よりも下側に向けた姿勢に変更されるようにしている(図7の(a)から(c)参照)。
基部12の他方部123では、ストッパ壁131の近傍に、姿勢変更ピン14を収容する凹溝123aが設けられており、この凹溝123aは、他方部123を横切って溝121まで及んで形成されている。
この凹溝123a内には、尖り状の先端部14aを、上側に向けた姿勢変更ピン14が設けられており、この状態において姿勢変更ピン14の先端部14aは、一方部122および他方部123の上面よりも下方に配置されている(図7の(d)参照)。
そのため、基部12上をストッパ壁131に向けて転動するダミープラグ2が、この姿勢変更ピン14の位置まで到達すると、ダミープラグ2は、円板部22が基部12の上面に乗り上げていることで、他端21b側を下方に向けているので、ダミープラグ2は、円板部22が設けられた一端21a側を上方に向ける方向に姿勢が変更されるようになっている。
基部12(溝121)の幅方向における凹溝123aの外側には、プラグ保持部15が位置しており、このプラグ保持部15の溝151は、基部12側の凹溝123aに連絡している。
そのため、姿勢変更ピン14により姿勢が変更されたダミープラグ2は、この凹溝123aからプラグ保持部15の溝151に移動するようになっている。
ここで、プラグ保持部15は、ダミープラグ2の軸部21(挿入部212)が挿入される溝151を有する柱状の部材であり、基部12との接続部である長手方向の一端15aから他端15bまで延びる溝151を上側に向けて設置されている。
そして、プラグ保持部15は、長手方向の一端15aを他端15bよりも上方に位置させて設けられている。
そのため、姿勢変更ピン14により姿勢が変更されて、溝151内に移動したダミープラグ2は、ストッパ部23を、溝151を挟んだ両側の一方部152と他方部153に係止させた状態で、一端15aから他端15bに向けて摺動するようになっている。
プラグ保持部15の他端15bには、ダミープラグ2のプラグ保持部15からの脱落を阻止するためのストッパ板154が固定されており、プラグ保持部15では、姿勢変更部11側から供給された複数のダミープラグ2が、溝151に沿って直列に配置されるようになっている。
かかる構成のダミープラグ2の搬送装置3の作用を説明する。
ダミープラグの回収工程Bの作業者は、ダミープラグ2をワークWから引き抜くと、引き抜いたダミープラグ2を、作業者の手が届く範囲内に設置された導入用ガイド5のガイド部75に投入する。
この際にダミープラグ2を挿入部212側から、ガイド部75の拡径部752に投入する。そうすると、ダミープラグ2が、拡径部752の領域から円筒部751の領域に進入する際にダミープラグ2の中心軸Xが上下方向に沿う向きに整えられたのち、円筒部751の領域を通過したダミープラグ2が、ガイド部75の下方に位置する姿勢調整部7に向けて落下する(図4参照)。
そして、ガイド部75から、軸部21の挿入部212を下側に向けたダミープラグ2が落下すると、ストッパ部23が、姿勢調整部7のガイド壁71、71のスライド面713が当接するまで、軸部21の挿入部212側が、ガイド壁71、71の間の溝部72に挿入される。
ここで、ガイド壁71、71のスライド面713、713は、側面視において弧状を成しており、誘導部6の溝61側(図4の(a)における左側)のほうが、反対側(図中、右側)よりも上下方向における下側に位置している。
そのため、ダミープラグ2は、ストッパ部23がスライド面713、713に当接すると、スライド面713、713の傾斜により、一端21a側を溝61に近づける方向に傾くことになる。
そして、ダミープラグ2では、ストッパ部23よりも一端21a側(円板部22側)に重心が位置しているので、溝61に近づく方向に傾いたダミープラグ2は、自重により、スライド面713、713に沿って、誘導部6側の下方に向けて移動するようになっている。
これにより、スライド面713、713に沿って移動するダミープラグ2は、中心軸Xを上下方向に沿わせた向きから、水平方向に沿わせた向きまで、姿勢が変更されることになる。
そして、中心軸Xを水平方向に沿わせた姿勢に変更される途中においてダミープラグ2は、円板部22側が保持壁81、81の間に挿入されて、水平方向の位置ずれが規制された状態で、誘導部6側の下方に移動することになる。
さらに、保持壁81、81の先端面81a、81aにより、ストッパ部23を誘導部6の溝61の上方に配置させた位置に誘導されるので、姿勢調整部7と姿勢保持部8により、姿勢を保持された状態で、誘導部6の溝61内にストッパ部23を挿入することになり、これにより、姿勢調整部7と姿勢保持部8から、誘導部6へのダミープラグ2の受け渡しが行われることになる。
そして、誘導部6に受け渡されたダミープラグ2は、切欠部811が設けられた保持壁81と干渉することなく、自重により誘導部6の他端6b側まで加速しながら転動したのち、ガイドレール4に受け渡されるようになっている。
これにより、ダミープラグ2は、ガイドレール4の一端4a側から、使用工程A内に位置する他端4b側まで転動しながら移動することになる。
図6に示すように、ガイドレール4の他端4b側には、ガイドレール4で搬送されたダミープラグ2の姿勢を変更する姿勢変更部11と、姿勢変更部11で姿勢が変更されたダミープラグ2を、一列に並べて保持するプラグ保持部15と、を有する取出用ガイド10が設けられている。
そのため、ガイドレール4の他端4bまで到達したダミープラグ2は、姿勢変更部11への進入時に、円板部22が、姿勢変更部11の基部12に設けた傾斜溝122bを転動することで、円板部22が基部12の上面に乗り上げて、傾斜溝122bを通過した後のダミープラグ2の傾きが、挿入部212側を、把持部211側よりも下側に向けた姿勢に変更されるようにしている(図7の(a)から(c)参照)。
そして、基部12上をストッパ壁131に向けて転動するダミープラグ2が、姿勢変更ピン14の位置まで到達すると、ダミープラグ2では、円板部22が基部12の上面に乗り上げていることで、重心が挿入部212側に位置しているので、ダミープラグ2は、姿勢変更ピン14の先端部14aを支点として、円板部22が設けられた一端21a側を上方に向ける方向に変位して、中心軸Xを上下方向に沿わせた向きとなるように、ダミープラグ2の姿勢が変更されるようになっている(図7の(d)参照)。
基部12の幅方向における凹溝123aの外側には、プラグ保持部15が位置しており、このプラグ保持部15の溝151が、基部12側の凹溝123aに連絡している(図6参照)。
そのため、姿勢変更ピン14により姿勢が変更されたダミープラグ2は、この凹溝123aからプラグ保持部15の溝151に移動して、ストッパ板154側に移動する結果、複数のダミープラグ2が、溝151に沿って直列に配置されるようになっている。
このプラグ保持部15は、使用工程Aの作業者の手の届く範囲内に設けられているので、作業者は、プラグ保持部15に保持されているダミープラグ2を持ち上げて、ワークWへの組み付け作業を行うことができる。
さらに、プラグ保持部15は、ストッパ板154が設けられた他端15b側の方が、姿勢変更部11側よりも下側に位置しているので、姿勢変更部11で姿勢が変更されたダミープラグ2は、常にストッパ板154側に並んだ状態となる。
以上の通り、実施の形態では
(1)ワークWの搬送路70上に、ワークWに対してダミープラグ2の設置作業を行うダミープラグの使用工程Aと、ワークWに設置されたダミープラグ2の回収作業を行うダミープラグの回収工程Bとが設けられた生産ライン1用の搬送装置3であって、
ダミープラグ2のガイドレール4(搬送レール)を、回収工程Bから使用工程Aまで設置し、ガイドレール4の長手方向における回収工程B側の高さh1を、使用工程A側の高さh2よりも高くして、ダミープラグ2が、自重により、ガイドレール4の回収工程B側から使用工程A側まで移動するよう構成した。
このように構成すると、ダミープラグ2の回収工程Bの作業者が回収したダミープラグ2が、自重により、ガイドレール4に沿ってダミープラグの使用工程Aまで戻るので、ダミープラグ2の供給、回収、運搬に必要な部品箱を廃止できる。
これにより、部品箱によるダミープラグ2の供給、回収、運搬が無くなるので、その分だけ、作業者の負担を低減できる。
(2)ダミープラグ2では、軸部21の中心軸X方向の途中位置に、中心軸Xの径方向外側に延出するフランジ状のストッパ部23(フランジ部)が、中心軸X周りの周方向の全周に亘って設けられており、
ガイドレール4では、ストッパ部23を収容可能な深さの溝41が、上面に開口すると共に、ガイドレール4の長手方向に沿って回収工程B側の一端4aから、使用工程A側の他端4bまで設けられて、ガイドレール4の幅方向における溝41の両側部(一方部42、他方部43)が、軸部21の一端21a側の把持部211と、他端21b側の挿入部212が転動する転動面となっており、
ガイドレール4の長手方向における回収工程B側には、ダミープラグ2の姿勢を、ストッパ部23を溝41に収容させたガイドレール4で搬送可能な姿勢(図3の(c)参照)に調整する姿勢調整部7(姿勢調整手段)が設けられている構成とした。
このように構成すると、ダミープラグ2は、ガイドレール4で搬送可能な姿勢に調整された上で、ガイドレール4に供給されるので、ダミープラグ2をガイドレール4の一端4a側から他端4b側まで確実に供給することができる。
(3)ガイドレール4の長手方向における回収工程B側の一端4aには、ガイドレール4の溝41の延長上に助走用の溝61を位置させた誘導部6(助走レール)が、ガイドレール4側の他端6bよりも一端6a側の方を上方に位置させて、ガイドレール4よりも大きい傾きで設けられており、
姿勢調整部7は、ガイドレール4で搬送可能な姿勢に調整されたダミープラグ2を、誘導部6とガイドレール4で搬送可能な姿勢に変更すると共に、姿勢を変更したダミープラグ2を誘導部6に導入する位置に設けられている構成とした。
このように構成すると、誘導部6を移動する際に移動速度が高められたダミープラグ2を、ガイドレール4に供給することができるので、ガイドレール4の全長が短いために一端4aと他端4bの間で高低差を付けにくい場合であっても、ダミープラグ2をガイドレール4の一端4aから他端4bまで確実に供給することができる移動速度で、ガイドレール4に供給することができる。
(4)姿勢調整部7は、
ガイドレール4の延長上に位置する誘導部6の幅方向に沿う向きで配置されると共に、ダミープラグ2の軸部21の他端21b側(挿入部212側)を挿入可能な間隔Waをあけて配置された一対のガイド壁71、71を有しており、
一対のガイド壁71、71は、ガイドレール4の長手方向から見て弧状を成す外周面(スライド面713)の高さが、誘導部6の溝61の近傍に位置する一方側から他方側の側縁部712に向けて離れるにつれて高くなる向きで配置されて、外周面がストッパ部23のスライド面713とされている構成とした。
このように構成すると、一対のガイド壁71、71の間の溝部72に、挿入部212側を挿入したダミープラグ2は、誘導部6の溝61とは反対側の領域が先にスライド面713、713に当接することなる。
そうするとストッパ部23における溝61側は、未だスライド面713、713に当接していないので、ダミープラグ2は、自重により、溝61に近づく方向(図中、左側)に傾くことになる。
ダミープラグ2は、ストッパ部23よりも一端21a(円板部22)側に重心が位置しているので、溝41に近づく方向に傾いたダミープラグ2は、自重により、スライド面713、713に沿って、誘導部6の溝61側に移動するようになっている。
これにより、スライド面713、713に沿って移動するダミープラグ2は、中心軸Xを上下方向に沿わせた向きから、水平方向に沿わせた向きまで、姿勢が変更されることになる。
特に、ガイドレール4の長手方向から見てガイド壁71の下側の側縁部711と誘導部6の他方部63との間に、ダミープラグ2の軸部21(挿入部212)が通過可能な最小の間隙Wbが設けられているので、誘導部6に導入されたダミープラグ2のガイドレール4側への転動が阻害されることがない。
また、ガイド壁71の下側の側縁部711を、誘導部6の他方部63に可能な限り近づけて配置することができるので、ダミープラグ2を誘導部6への受け渡す際に、ダミープラグの水平方向の姿勢が大きく乱れることを好適に防止できる。よって、ダミープラグ2の誘導部6への受け渡しを確実に行うことができる。
(5)誘導部6の幅方向における溝61を挟んで姿勢調整部7の反対側には、ダミープラグ2が、誘導部6で搬送可能な姿勢に調整される際のダミープラグ2の水平方向の姿勢を保持する姿勢保持部8(姿勢保持手段)が設けられており、
姿勢保持部8は、
誘導部6の幅方向に沿う向きで配置されると共に、ダミープラグ2の軸部21の一端21aの円板部22を挿入可能な間隔Wcをあけて配置された一対の保持壁81、81を有している構成とした。
このように構成すると、ダミープラグ2は、姿勢調整部7のスライド面713、713に沿って移動して、中心軸Xを上下方向に沿わせた向きから、水平方向に沿わせた向きまで姿勢が変更される途中で、ダミープラグ2の円板部22側が、保持壁81,81の間の溝部82内に挿入される。
これにより、ダミープラグ2の誘導部6への受け渡しの際に、ダミープラグ2の水平方向の姿勢の振れを好適に防止でき、誘導部6への受け渡しをより確実に実施できる。
(6)一対のガイド壁71、71の上方には、ダミープラグ2のストッパ部23の外径D3と略整合する内径D5の円筒部751と、円筒部751から離れて上側に向かうにつれて内径が広がる形状の拡径部752と、を有するガイド部75(ガイド筒)が設けられており、
上方から見てガイド部75は、円筒部751の中心Cを、姿勢調整部7の溝部72の幅方向の中央と整合させて設けられて、一対のガイド壁71、71の間の溝部72の上方に、円筒部751の開口を位置させている構成とした。
このように構成すると、ダミープラグ2を、挿入部212側からガイド部75に投入すると、ダミープラグ2が、拡径部752の領域から円筒部751の領域に進入する際にダミープラグ2の中心軸Xが上下方向に沿う向きに調整されたのち、円筒部751の領域を通過したダミープラグ2が、ガイド部75の下方に位置する姿勢調整部7に向けて落下する。
よって、ダミープラグ2の軸部21(挿入部212)側を、一対のガイド壁71、71の間の溝部72により確実に挿入することができる。
(7)ガイドレール4の長手方向における使用工程A側の他端4bには、ダミープラグ2の姿勢を、ストッパ部23を溝41に収容させたガイドレール4で搬送可能な姿勢から、搬送レールから取出し可能な姿勢に変更する姿勢変更部11(姿勢変更手段)が設けられている構成とした。
このように構成すると、ガイドレール4においてダミープラグ2は、軸部21の把持部211と挿入部212がガイドレール4の一方部42と他方部43に支持させた姿勢(ガイドレール4で搬送可能な姿勢)で搬送される。このダミープラグ2の姿勢は、使用工程Aの作業者にとって、ダミープラグ2をピックアップし難い姿勢であるので、ダミープラグ2を、作業者にとってピックアップしやすい姿勢である取り出し可能な姿勢に変更することで、使用工程Aでの作業効率の向上が期待できる。
(8)姿勢変更部11は、
上面に開口する溝121(ガイド溝)を、ガイドレール4の溝41の延長上に位置させた板状の基部12と、
溝121の幅方向における基部12の一側から、基部12の他方部123を横切って溝121まで及んで形成された凹溝123aと、
凹溝123a内の溝121と重なる位置で、上下方向に沿う向きで配置された姿勢変更ピン14(円柱体)と、から構成し、
凹溝123aの幅を、ダミープラグ2の軸部21(挿入部212)を収容可能な幅で形成した構成とした。
このように構成すると、ダミープラグ2は、姿勢変更ピン14の先端部14aを支点として、軸部21の挿入部212側を凹溝123a内に挿入すると共に把持部211側を上方に向ける方向に変位する。
これにより、ダミープラグ2は、軸部21の中心軸Xを上下方向に沿わせた向きに姿勢が変更されて(図7の(d)参照)、把持部211と挿入部212を、それぞれ上方と下方に向けた姿勢となる。
この変更後のダミープラグ2の姿勢は、使用工程Aの作業者にとって、ダミープラグ2をピックアップしやすい姿勢であるので、使用工程Aでの作業効率の向上が期待できる。
(9)ガイドレール4から取出し可能な姿勢に変更されたダミープラグ2を搬出するプラグ保持部15(搬出レール)をさらに有しており、
プラグ保持部15では、ダミープラグ2の軸部21の他端21b側を挿入可能な溝151(搬出溝)が、長手方向の一端15aから他端15b側まで及んで形成されており、
プラグ保持部15の長手方向の一端15aは、溝151と凹溝123a(搬出溝)との位置を合わせて、基部12に連結されている構成とした。
このように構成すると、姿勢変更ピン14により、凹溝123a内で把持部211を上方に向けた姿勢に変更されたダミープラグ2は、プラグ保持部15の溝151内に順次押し出されて、溝151内で直列に配置されることになる。
これにより、使用工程Aの作業者の手の届く範囲に、プラグ保持部15を位置させることで、作業者は、プラグ保持部15で一列に並んだダミープラグ2のうちの一つを引き抜いて、ワークWに組み付けることができる。
よって、部品箱によりダミープラグ2を供給する場合よりも、作業効率が向上することになる。
(10)ダミープラグ2の軸部21では、ストッパ部23よりも一端21a側に、軸部21よりも外径の大きい円板部22が設けられており、基部12には、ガイドレール4からダミープラグ2が受け渡される際に、円板部22を基部12の上面まで誘導する傾斜溝122b(傾斜部)が設けられている構成とした。
このように構成すると、基部12に乗り上げたダミープラグ2では、円板部22が基部12の上面に乗り上げていることで重心が他端21b側に位置した状態となる。
よって、ダミープラグ2が姿勢変更ピン14まで到達した際に、ダミープラグ2を、把持部211と挿入部212をそれぞれ上方と下方に向けた姿勢に、より確実に変更することができる。
なお、前記した実施の形態では、姿勢調整部7と姿勢保持部8で、姿勢を変更したダミープラグ2を、誘導部6に導入する場合を例示したが、誘導部6を省略して、姿勢を変更したダミープラグ2を、ガイドレール4の一端4a側に直接供給するようにしても良い。
1 生産ライン
2 ダミープラグ
21 軸部
21a 一端
21b 他端
22 円板部
23 ストッパ部
211 把持部
212 挿入部
3 搬送装置
4 ガイドレール
4a 一端
4b 他端
41 溝
42 一方部
43 他方部
5 導入用ガイド
6 誘導部
6a 一端
6b 他端
61 溝
62 一方部
63 他方部
7 姿勢調整部
70 搬送路
71 ガイド壁
711 側縁部
712 側縁部
713 スライド面
72 溝部
73 支持板
75 ガイド部
751 円筒部
752 拡径部
8 姿勢保持部
81 保持壁
81a 先端面
811 切欠部
82 溝部
83 接続壁
10 取出用ガイド
11 姿勢変更部
12 基部
121 溝
122 一方部
122a 側縁
122b 傾斜溝
123 他方部
123a 凹溝
13 壁
131 ストッパ壁
132 側壁
14 姿勢変更ピン
14a 先端部
15 プラグ保持部
15a 一端
15b 他端
151 溝
152 一方部
153 他方部
154 ストッパ板
A 使用工程
B 回収工程
W ワーク
WB ワークベース
X 中心軸

Claims (10)

  1. ワークの搬送路上に、前記ワークに対してダミープラグの設置作業を行うダミープラグの使用工程と、前記ワークに設置された前記ダミープラグの回収作業を行うダミープラグの回収工程とが設けられた生産ライン用の搬送装置であって、
    前記ダミープラグの搬送レールを、前記回収工程から前記使用工程まで設置し、前記搬送レールの長手方向における前記回収工程側の高さを、前記使用工程側の高さよりも高くして、前記ダミープラグが、自重により、前記搬送レールの前記回収工程側から前記使用工程側まで移動するようにしたことを特徴とする搬送装置。
  2. 前記ダミープラグでは、軸部の中心軸方向の途中位置に、前記中心軸の径方向外側に延出するフランジ部が、前記中心軸周りの周方向に沿って設けられており、
    前記搬送レールでは、前記フランジ部を収容可能な溝が、上面に開口すると共に、前記搬送レールの長手方向に沿って設けられて、前記搬送レールの幅方向における前記溝の両側が、前記軸部の一端側と他端側が転動する転動面となっており、
    前記搬送レールの長手方向における前記回収工程側には、前記ダミープラグの姿勢を、前記搬送レールで搬送可能な姿勢に調整する姿勢調整手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記姿勢調整手段は、
    前記搬送レールの幅方向に沿う向きで配置されると共に、前記軸部の前記他端側を挿入可能な間隔をあけて配置された一対のガイド壁を有しており、
    前記一対のガイド壁は、前記搬送レールの長手方向から見て弧状を成す外周面の高さが、前記搬送レールの幅方向における前記溝の近傍に位置する一方側から他方側に離れるにつれて高くなる向きで配置されて、前記外周面が前記フランジ部のスライド面とされていることを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。
  4. 前記搬送レールの幅方向における前記溝を挟んで前記姿勢調整手段の反対側には、前記ダミープラグが、前記搬送レールで搬送可能な姿勢に調整される際に前記ダミープラグの姿勢を保持する姿勢保持手段が設けられており、
    前記姿勢保持手段は、
    前記搬送レールの幅方向に沿う向きで配置されると共に、前記軸部の前記一端側を挿入可能な間隔をあけて配置された一対の保持壁を有していることを特徴とする請求項3に記載の搬送装置。
  5. 前記一対のガイド壁の上方には、上側に向かうにつれて内径が広がる形状のガイド筒が設けられており、
    前記ガイド筒の下側の開口は、前記フランジ部の外径と整合する内径で形成されていると共に、前記下側の開口は、前記一対のガイド壁の間の上方に位置していることを特徴とする請求項4に記載の搬送装置。
  6. 前記搬送レールの長手方向における前記回収工程側には、前記搬送レールの前記溝の延長上に助走用の溝を位置させた助走レールが、前記搬送レールよりも大きい傾きで設けられており、前記姿勢調整手段は、前記搬送レールで搬送可能な姿勢に調整された前記ダミープラグを、前記助走レールに供給する位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。
  7. 前記搬送レールの長手方向における前記使用工程側には、前記ダミープラグの姿勢を、前記搬送レールで搬送可能な姿勢から、前記搬送レールから取出し可能な姿勢に変更する姿勢変更手段が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか一項に記載の搬送装置。
  8. 前記姿勢変更手段は、
    上面に開口するガイド溝を、前記搬送レールの前記溝の延長上に位置させた基部と、
    前記ガイド溝の幅方向における前記基部の一側から、前記ガイド溝まで及んで形成された切欠部と、
    前記切欠部内の前記ガイド溝と重なる位置で、上下方向に沿う向きで配置された円柱体と、から構成されることを特徴とする請求項7に記載の搬送装置。
  9. 前記搬送レールから取出し可能な姿勢に変更されたダミープラグを搬出する搬出レールをさらに有しており、
    前記搬出レールでは、前記ダミープラグの前記軸部の前記他端側を挿入可能な搬出溝が、長手方向の一端から他端側まで及んで形成されており、
    前記搬出レールの前記長手方向の一端は、前記搬出溝と前記切欠部との位置を合わせて、前記基部に連結されていることを特徴とする請求項8に記載の搬送装置。
  10. 前記ダミープラグの軸部では、前記フランジ部よりも前記一端側に、軸部よりも外径の大きい円板部が設けられており、前記基部には、前記搬送レールから前記ダミープラグが受け渡される際に、前記円板部を前記基部の上面まで誘導する傾斜部が設けられていることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の搬送装置。



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