JP2017073981A - 害獣忌避装置 - Google Patents

害獣忌避装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017073981A
JP2017073981A JP2015201838A JP2015201838A JP2017073981A JP 2017073981 A JP2017073981 A JP 2017073981A JP 2015201838 A JP2015201838 A JP 2015201838A JP 2015201838 A JP2015201838 A JP 2015201838A JP 2017073981 A JP2017073981 A JP 2017073981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft member
flange plates
flange
pest
gripping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015201838A
Other languages
English (en)
Inventor
真太郎 門脇
Shintaro Kadowaki
真太郎 門脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alinco Inc
Original Assignee
Alinco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alinco Inc filed Critical Alinco Inc
Priority to JP2015201838A priority Critical patent/JP2017073981A/ja
Publication of JP2017073981A publication Critical patent/JP2017073981A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)

Abstract

【課題】地上に設置された支柱等の軸部材を移動経路として移動する鼠等の害獣が所定領域に侵入することを阻止するための害獣忌避装置を提供する。【解決手段】小動物から成る害獣の移動経路Pを形成する軸部材1の全周から張出す平板状のフランジ体3と、該フランジ体を軸部材1に着脱自在に固着する着脱手段4とから成り、前記フランジ体3により軸部材1の周囲に害獣の乗り越えを不能とする遮壁3Xを形成する害獣忌避装置であり、左右に分割されると共に開閉手段3Pを介して開閉自在に枢結された左右フランジ板3L、3Rにより前記フランジ体3を構成しており、両フランジ板3L、3Rを閉じた状態で、両フランジ板の切欠き部に軸部材1を受入れると共に、両フランジ板の縁部13aR、13aL、13bR、13bLを相互に接続させるように構成している。【選択図】図1

Description

本発明は、地上に設置された支柱等の軸部材を移動経路として移動する鼠等の害獣が所定領域に侵入することを阻止するための害獣忌避装置に関する。
例えば、建物等においては、鼠等の害獣が外部から侵入することを阻止するための鼠返し等の防鼠部材を設けることが公知である。
特開2013−221326公報 特開2007−113215公報
ところで、従来、漁業用の漁獲網の乾燥や補修作業のため、適宜の部材を用いることにより、地面から所定高さ位置に支持構造体を構築し、その上に漁獲網を展開状態で敷設することが行われている。しかしながら、地面から鼠等の害獣が支持構造体の上部によじ登ると共に、漁獲網を食い荒らすという被害を受けている。
この点に関して、漁獲網を敷設する支持構造体は、構築と解体を容易とするためには、従来から建設工事現場で使用されている仮設足場の構成部材を利用することにより構築することが好ましいが、その場合、地面に立設した多数の支柱を横架材で連結することにより構築されるので、該支柱を移動経路として鼠等の害獣が支持構造体の上部によじ登ることが予想される。
そこで、前記移動経路に害獣の移動を阻止するための装置を設けることが要望されているが、仮設式の支持構造体の場合、所望個所に簡単容易に着脱可能な装置とすることが好ましく、このため、上述した建物等に設けられている従来公知の防鼠部材とは異なる種々の課題を解決する必要がある。
本発明は、上記課題を解決した害獣忌避装置を提供するものであり、その手段として構成したところは、小動物から成る害獣の移動経路を形成する軸部材の全周から張出す平板状のフランジ体と、該フランジ体を前記軸部材に着脱自在に固着する着脱手段とから成り、前記フランジ体により前記軸部材の周囲に害獣の乗り越えを不能とする遮壁を形成するように構成して成る点にある。
本発明の好ましい実施形態は、前記フランジ体を左右に分割された左右フランジ板により構成し、各フランジ板に前記軸部材の周面を受入れ自在とした切欠き部と、該切欠き部の両側に延びる縁部を形成しており、左右フランジ板の切欠き部及び縁部を相互に対向して進退させるように両フランジ板を開閉自在に枢結する開閉手段を設け、左右フランジ板を閉じることにより、前記切欠き部に軸部材の周面を受入れた状態で、左右フランジ板の縁部を相互に接続させるように構成している。
本発明の第1実施形態は、前記軸部材の外周面を着脱自在に挟持する挟持具により前記着脱手段及び開閉手段を構成しており、前記挟持具は、枢軸を介して回動自在に枢結された一対のアームにより、前記軸部材の周面を左右から開閉自在に挟持する掴持部と、前記掴持部を開閉させる操作部を形成し、前記操作部を相互に近接方向に回動したとき前記掴持部が開くように構成すると共に、前記掴持部を閉じる方向に向けて弾発付勢する付勢手段を設けており、前記左右フランジ板を両アームの掴持部の開閉に同行して開閉するように該掴持部に連結している。
この際、前記挟持具を構成する一対のアームの掴持部は、軸部材の軸方向に離間して配置された第1掴持部と第2掴持部により構成することが好ましい。
本発明の第2実施形態は、前記軸部材に固設された固定部材の上に前記フランジ体を搭載するように構成されており、左右フランジ板を閉じることにより、前記切欠き部に軸部材の周面を受入れると共に、左右フランジ板の縁部を相互に接続させた状態で、左右フランジ板を前記固定部材に固定する固定手段を設けている。
上記第1実施形態及び第2実施形態の何れの場合においても、前記フランジ体を構成する左右フランジ板は、両フランジ板を閉じたとき、一方のフランジ板の縁部を他方のフランジ板の縁部に重ね合わせることにより接続部を形成することが好ましい。
請求項1に記載の本発明によれば、害獣忌避装置2は、着脱手段4を軸部材1に固着させることにより、所定個所に簡単容易にフランジ体3による遮壁3Xを形成することができるので、軸部材1を介して移動経路Pを移動する鼠等の害獣が所定領域に侵入することを好適に阻止することが可能となる。そして、仮設構造体等を解体するときは、簡単容易に軸部材1から取外すことができる。
請求項2に記載の本発明によれば、左右フランジ板3L、3Rは、開閉手段3Pを介して開閉自在とされ、両フランジ板3L、3Rを閉じることにより、切欠き部12に軸部材1の周面を受入れると共に、縁部13a、13bを相互に接続させるように構成されているので、軸部材1の所定個所に対して、左右フランジ3L、3Rを開いた状態で臨ませると共に閉じるという簡単容易な作業により、該軸部材1の全周から張出すフランジ体3を形成することができる。
この際、軸部材1に装着された害獣忌避装置2は、左右フランジ板3L、3Rの切欠き部12、12を軸部材1の周面に近接させると共に、対向する左右フランジ板の縁部を相互に接続する構成であるから、鼠等の害獣の通過を許さない優れた遮壁3Xを提供することができる。
請求項3に記載の本発明(第1実施形態)によれば、挟持具5により着脱手段4と開閉手段3Pを構成しているので、ユーザが挟持具5の操作部7、7を手指で握持することにより掴持部6、6を開いたとき、左右フランジ板3L、3Rの第1縁部13a、L13aRと共に切欠き部12、12を開口させ、握持力を解放したとき、付勢手段10により掴持部6、6を閉じて軸部材1を挟持すると共に、左右フランジ板3L、3Rを閉じることができ、害獣忌避装置2を軸部材1に着脱するための作業が簡単容易である。
この際、請求項4に記載の本発明によれば、軸部材1を挟持する挟持具5は、それぞれ軸部材1の軸方向に離間して配置された第1掴持部6aと第2掴持部6bにより左右アーム5L、5Rの掴持部6、6を構成しているので、フランジ体3が強風等により煽られるような場合でも、軸部材1に沿ってずれ落ちることはなく、軸部材1に対して好適に固定することができる。
請求項5に記載の本発明(第2実施形態)によれば、軸部材1に固設された固定部材1aの上にフランジ体(3)を搭載するように構成されているので、一般的に建設現場等で使用されている仮設足場の楔緊締用フランジ付き支柱が軸部材1として利用されている場合において、前記楔緊結用フランジを固定部材1aとすることにより、本発明の害獣忌避装置2を好適に装着することができる利点がある。
上記の第1実施形態(請求項3及び4)と第2実施形態(請求項5)の何れの場合においても、請求項6に記載の本発明によれば、害獣忌避装置2を軸部材1に装着した状態で、左右フランジ板3L、3Rは、相互に、第1縁部13aL、13Raを重ね合わせることにより第1接続部16aを形成すると共に、第2縁部13bL、13bRを重ね合わせることにより第2接続部16bを形成しているので、鼠等の害獣の乗り越えを阻止するための優れた遮壁3Xを形成することができる。
本発明の第1実施形態に係る害獣忌避装置を示し、(A)は装着状態を示す斜視図、(B)は着脱手段を示す拡大斜視図である。 第1実施形態に係る害獣忌避装置の分解状態を示す斜視図である。 第1実施形態に係る害獣忌避装置の装着状態を示す平面図である。 第1実施形態に係る害獣忌避装置の着脱方法を示す平面図である。 第1実施形態に係る害獣忌避装置の着脱時の作用を示し、(A)はアームの掴持部を開いた状態を部分的に示す拡大平面図、(B)はアームの掴持部を閉じて軸部材を挟持した状態を部分的に示す拡大平面図である。 第1実施形態に係る害獣忌避装置の装着時の作用を示し、図5(B)のA−A線に対応する断面図である。 本発明の第2実施形態に係る害獣忌避装置の分解状態を示す斜視図である。 第2実施形態に係る害獣忌避装置の装着状態を示す平面図である。
以下図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。図示省略しているが、本発明の害獣忌避装置を装着するための構造体の1例として、地面から所定高さ位置に漁獲網を展開状態で敷設するための支持構造体が構築されており、この支持構造体は、建設工事現場で使用されている仮設足場の構成部材を利用することにより、地面に多数の支柱を立設すると共に、支柱を横架材で連結することにより構築されている。支柱は、金属製の丸パイプから成る軸部材により構成され、従って、鼠等の小動物から成る害獣がよじ登る移動経路が形成されている。しかしながら、本発明の害獣忌避装置は、このような漁獲網用の支持構造体に限らず、鼠等の害獣の移動経路を形成する軸部材に広く利用可能であることを諒解されたい。
(第1実施形態)
図1ないし図6は、本発明の第1実施形態に係る害獣忌避装置2を示している。図1に示すように、害獣忌避装置2は、鼠等の害獣がよじ登る移動経路Pを形成する軸部材1の全周から張出す平板状のフランジ体3と、該フランジ体3を前記軸部材1に着脱自在に固着する着脱手段4とから成り、前記フランジ体3により前記軸部材1の周囲に害獣の乗り越えを不能とする遮壁3Xを形成するように構成されている。
前記フランジ体3は、左右に分割された左右フランジ板3L、3Rにより構成され、各フランジ板3L、3Rに軸部材1の周面を受入れ自在とする切欠き部12と、該切欠き部12の両側に延びる縁部13を形成しており、左右フランジ板3L、3Rの切欠き部12と縁部13を相互に対向して進退させるように両フランジ板3L、3Rを開閉自在に枢結する開閉手段3Pを設けている。
この際、図示実施形態は、フランジ体3の全体が円板状となるように左右フランジ板3L、3Rを半円板状に形成しているが、円形に限らず、矩形その他の角形に形成しても良く、要するに、切欠き部12を介して軸部材1の外周に配置されたとき、軸部材1をよじ登る鼠等の害獣が乗り越え不可能となる遮壁3Xを形成する大きさのものとして軸部材1の全周から張出すものであれば良い。
第1実施形態の場合、図1及び図2に示すように、前記着脱手段4と開閉手段3Pは、軸部材1の外周面を着脱自在に挟持する挟持具5により構成されている。
前記挟持具5は、金属板を折曲形成して成る左右一対のアーム5L、5Rを備え、両アーム5L、5Rの先端領域に前記軸部材1の周面を左右から開閉自在に挟持する掴持部6、6を設けると共に、尾端領域に前記掴持部6、6を開閉させる操作部7、7を設けており、両アーム5L、5Rの相互に対向するブラケット8、8を重ね合わせた状態で枢軸9により回動自在に枢結し、該枢軸9に外挿した鶴巻バネ等から成る付勢手段10により、操作部7、7を開く方向に弾発付勢している。
従って、左右アーム5L、5Rは、掴持部6、6により挟持される軸部材1から離間して配置された枢軸9を介して回動自在であり、常時は付勢手段10により掴持部6、6を閉じ方向に弾発し、操作部7、7を開いている。そこで、作業者が操作部7、7を手指で握持することにより付勢手段10に抗して閉じ方向に回動すると、掴持部6、6が開き、その間に軸部材1を介入させることができる。そして、軸部材1を介入した状態で握持力を解放すると、付勢手段10により掴持部6、6が閉じ、軸部材1の外周面を両側から挟持する。
図示のように、左右アーム5L、5Rは、それぞれの掴持部6を断面コ字形に折曲形成することにより、軸部材1の軸方向(図例の場合、上下方向)に離間して配置された第1掴持部6aと第2掴持部6bを構成し、何れの掴持部6a、6bも、丸パイプから成る軸部材1の周面に接する円弧縁11を形成することが好ましい。
前記左右フランジ板3L、3Rは、前記挟持具5により構成された開閉手段3Pに対して、一対の左右アーム5L、5Rの掴持部6、6の開閉に同行して開閉するようにそれぞれの掴持部6、6に連結されており、該掴持部6に臨む部位に前記切欠き部12を円弧状に凹設し、該切欠き部12の両側から前記縁部13を構成する第1縁部13aと第2縁部13bを前記円弧の直径方向に向けて延設している。即ち、図示のように、左フランジ板13Lは、第1縁部13aL及び第2縁部13bLを形成しており、右フランジ板13Rは、第1縁部13aR及び第2縁部13bRを形成している。
図示実施形態の場合、左右フランジ板3L、3Rは、切欠き部12の近傍個所にボルト・ナット等の固着手段14を介して固着された板状の連結片15を立設し、該連結片15の上部を前記アーム5L、5Rの断面コ字形に形成された掴持部6、6の背面部に重ね合わせ、ボルト・ナット等の固着手段16により固着している。この際、図2に示すように、連結片15の上部に上下方向に間隔をあけて複数のボルト用孔15aを設け、選択された孔15aにボルトを挿通することにより、前記連結片15に対するアーム5L、5Rの連結固着位置を上下に変更可能とするように構成することが好ましい。これにより、挟持具5とフランジ体3の間にユーザの手指を挿入できる必要十分な空間を確保することができる。また、左右フランジ板3L、3Rに固設された左右の連結片15、15の間において、上下に異なる位置のボルト用孔15aを選択することにより、後述するように左右フランジ板3L、3Rの対向する縁部を重ね合わせることが可能となる。
このようにして挟持具5とフランジ体3を組付けた状態の害獣忌避装置2は、左右フランジ板3L、3Rの第2縁部13bL、13bRを左右アーム5L、5Rの操作部7、7の下方に配置すると共に、第1縁部13aL、13aRを掴持部6、6の先端延長方向に向けて配置している。この際、図1及び図3に示すように、掴持部6、6により軸部材1を挟持した状態で、左右フランジ板3L、3Rの第1縁部13aL、13Raが相互に重ね合わせられた第1接続部16aを形成すると共に、左右フランジ板3L、3Rの第2縁部13bL、13bRが相互に重ね合わせられた第2接続部16bを形成し、両フランジ板3L、3Rの切欠き部12、12が軸部材1の周面に近接するように構成されている。
図示実施形態の場合、右フランジ板3Rの第1縁部13aR及び第2縁部13bRを左フランジ板3Lの第1縁部13aL及び第2縁部13bLの上面に重ね合わせることにより前記第1接続部16aと第2接続部16bを形成しているが、反対に下面に重ね合わせても良い。
そこで、図4に示すように、挟持具5の左右アーム5L、5Rを枢軸9の廻りに回動し、掴持部6、6を開いたとき、左右フランジ板3L、3Rの第1縁部13aL、13aRが相互に離反方向に回動することにより開き、同時に開いた切欠き部12、12の間に軸部材1を挿入可能とする開口部17を形成する。この際、左右フランジ板3L、3Rの第2縁部13bL、13bRは、重ね領域を拡大する方向に向けて相互に摺動する。
上記のように構成した害獣忌避装置2によれば、漁獲網を展開状態で敷設するための支持構造体等における支柱等の軸部材1の軸方向に関して任意の個所に害獣の乗り越えを不可能とする遮壁3Xを設けることができ、しかも、仮設される支持構造体等の構築又は解体に応じて、簡単容易に着脱することができる。
図4及び図5(A)に示すように、ユーザが挟持具5の操作部7、7を手指で握持することにより閉じると、掴持部6、6が開くと共に、これに同行する左右フランジ板3L、3Rの第1縁部13a、L13aRが相互に後退してほぼV形に開き、切欠き部12、12の間に開口部17が形成される。
そこで、この状態で、軸部材1を前記掴持部6、6の間に進入させると共に、前記開口部17から切欠き部12、12の間に進入させ、その後、前記握持力を解放すれば、付勢手段10により掴持部6、6が閉じることにより軸部材1の周面を挟持すると共に、左右フランジ板3L、3Rが閉じるので、簡単容易に害獣忌避装置2を軸部材1の所望の任意個所に装着することが可能であり、これにより、軸部材1にフランジ体3による遮壁3Xが形成される。従って、軸部材1により形成された移動経路Pをよじ登ろうとする鼠等の害獣は、遮壁3Xを乗り越えることができず、軸部材1の上方領域に侵入不能とされることにより忌避される。
前記遮壁3Xを形成するフランジ体3の左右フランジ板3L、3Rは、切欠き部12、12を軸部材1の周面に近接させた状態で、第1縁部13aL、13Raを重ね合わせることにより第1接続部16aを形成すると共に、第2縁部13bL、13bRを重ね合わせることにより第2接続部16bを形成している。従って、鼠等の害獣の通過を許す空間を全く形成しておらず、しかも、第1接続部13a及び第2接続部13bは、左右フランジ板3L、3Rの縁部を密に重ね合わせているので、害獣が指先を引掛けて渡ることも不可能とされており、優れた遮壁3Xが形成される。
この際、図示実施形態の場合、軸部材1を挟持する挟持具5は、左右アーム5L、5Rの掴持部6、6がそれぞれ離間して配置された第1掴持部6aと第2掴持部6bにより構成されているので、フランジ体3が強風等により煽られるような場合でも、軸部材1に沿ってずれ落ちることはなく、好適に軸部材1の所定個所に固定される。
図6に示すように、挟持具5を介して連結された左右フランジ板3L、3Rは、例えば、左フランジ板3Lが上向きUに煽られたとき、右フランジ板3Rは下向きDに押下げられる。この際、挟持具5の左アーム5Lにおいては、下側の第2掴持部6bが矢印Rのように軸部材1から離反しようとするが、上側の第1掴持部6aは矢印Fのように軸部材1に圧接させられる。反対に、右アーム5Rにおいては、上側の第1掴持部6aが矢印Rのように軸部材1から離反しようとするが、下側の第2掴持部1bは矢印Fのように軸部材1に圧接させられる。
従って、左右フランジ板3L、3Rが上下方向に煽られたときでも、常に、左右アーム5L、5Rの相互において、少なくとも、軸部材1を挟んで対向する一対の第1掴持部6aと第2掴持部6bが該軸部材1に圧接されるので、軸部材1の軸方向に摺動しながらずれ落ちることはなく、所定位置に固定された姿勢を保持する。
その結果、鶴巻バネ等から成る付勢手段10の弾発力を不必要に強力な構成としなくても足りるので、ユーザが操作部7、7を軽い力で閉じることができる挟持具5を提供することが可能となる。
上述のように漁獲網を展開状態で敷設するために構築された仮設の支持構造体等を解体する場合は、ユーザが挟持具5の操作部7、7を握持することにより、軸部材1から害獣忌避装置2を簡単容易に取外すことができる。この際、上記連結片15の固着手段14、16の一方又は両方をボルト・ナット等の着脱可能な手段により構成しておけば、挟持具5と左右フランジ板3L、3Rを分解し、嵩張らない状態で保管・運搬することが可能となる。
(第2実施形態)
図7及び図8は、本発明の第2実施形態に係る害獣忌避装置2を示しており、害獣忌避装置2は、軸部材1に固設された固定部材1aの上にフランジ体3を搭載するように構成されている。
上述したような地面から所定高さ位置に漁獲網を展開状態で敷設するための支持構造体は、建設工事現場で使用されている仮設足場の構成部材を利用することにより、地面に多数の支柱を立設すると共に、支柱を横架材で連結することにより構築することができる。その際、楔緊結式の足場構成部材を利用する場合、軸部材1として使用する支柱は、図示のような楔緊結用フランジを固設しているので、これを前記固定部材1aとして利用することによりフランジ体3を搭載させることが可能である。
そこで、第2実施形態の場合、フランジ体3を構成する左右フランジ板3L、3Rは、それぞれ、切欠き部12と、第1縁部13a及び第2縁部13bを形成している点において上記第1実施形態と同様であるが、左フランジ板3Lの第1縁部13aLと右フランジ板3Rの第1縁部13aRの端部をボルト・ナット等から成る枢軸9aで回動自在に枢結することにより開閉手段3Pを構成し、左右フランジ板3L、3Rを閉じることにより、切欠き部12を軸部材1の周面に近接させ、左フランジ板3Lの縁部13aL、13bLと右フランジ板3Rの縁部13aR、13bRを接続させるように構成している。
図示実施形態の場合、左フランジ板3Lは、第2縁部13bLよりも第1縁部13aLを板厚に相当して上方に位置するように折曲し、該第1縁部13aLの下面に右フランジ板3Rの第1縁部13aRを重ねることにより第1接続部16aを形成している。同様に、右フランジ板3Rは、第1縁部13aRよりも第2縁部13bRを板厚に相当して上方に位置するように折曲し、該第2縁部13bRの下面に左フランジ板3Lの第2縁部13bLを重ねることにより第2接続部16bを形成している。従って、図示のように、左右フランジ板3L、3Rは、同一構成とされた1部品を2枚使用することにより構成することができる。
前記フランジ体3を固定部材1aに搭載した状態で、左右フランジ板3L、3Rを前記固定部材1aに固定するための固定手段18が設けられており、該固定手段18により、フランジ体3を軸部材1に対して前記固定部材1aを介して着脱自在に固定する着脱手段4を構成している。図例の場合、固定手段18は、第1固定手段18aと第2固定手段18bの両方により構成されているが、何れかの一方だけでも良い。
第1固定手段18aは、左右フランジ板3L、3Rの下面に位置して切欠き部12に臨んで設けられた嵌合手段19により形成されており、左右フランジ板3L、3Rを開いた状態から閉じることにより、切欠き部12を軸部材1の周面に近接させたとき、該嵌合手段19により花形状に形成された楔緊結用フランジから成る固定部材1aの花弁状突部1bを抱持状に嵌合するように構成されている。図例の場合、嵌合手段19は、各フランジ板を構成する金属板を下向きに打ち抜くと共に折曲することにより一対のL形片を形成し、一対のL形片の間に前記突部1bを嵌入させるように構成している。
第2固定手段18bは、左右フランジ板3L、3Rを閉じたとき相互に重なり合う第2縁部13bL、13bRに開設された挿通孔20と、楔緊結用フランジにより構成された固定部材1aの楔孔1cに挿入される楔部材21により構成されている。左右フランジ板3L、3Rを閉じることにより形成したフランジ体3を固定部材1aの上に搭載した状態で、相互に重なり合う第2縁部13bLの挿通孔20と第2縁部13bRの挿通孔20を合致させると共に、該挿通孔20を固定部材1aの楔孔1cに合致させ、この状態で挿通孔20と楔孔1cに楔部材21を打ち込み挿通させると、フランジ体3が固定部材1aに固定される。
図示実施形態の場合、枢軸9aにより構成された開閉手段3Pの反対側、つまり、左右フランジ板3L、3Rの第2縁部13bL、13bRの端部近傍に位置して、該第2縁部が重ね合わせられたとき相互に合致する止め孔22が開設されており、該止め孔22を介して第2縁部13bL、13bRを重ね合わせた状態で固定するボルト・ナット等から成るファスナ23が設けられている。
第2実施形態によれば、第1実施形態よりも部品点数が少なく構造が簡単であり、害獣忌避装置2を安価に提供できる利点がある。
P 移動経路
1 軸部材
1a 固定部材(楔緊結用フランジ)
1b 固定部材の突部
1c 固定部材の楔孔
2 害獣忌避装置
3 フランジ体
3L、3R 左右フランジ板
3X 遮壁
3P 開閉手段
4 着脱手段
5 挟持具
5L、5R 左右アーム
6 掴持部
6a 第1掴持部
6b 第2掴持部
7 操作部
8 ブラケット
9 枢軸
10 付勢手段
11 円弧縁
12 切欠き部
13aL、13aR 第1縁部
13bL、13bR 第2縁部
14 固着手段
15 連結片
15a ボルト用孔
16a 第1接続部
16b 第2接続部
17 開口部
18 固定手段
18a 第1固定手段
18b 第2固定手段
19 嵌合手段
20 挿通孔
21 楔部材
22 止め孔
23 ファスナ

Claims (6)

  1. 小動物から成る害獣の移動経路(P)を形成する軸部材(1)の全周から張出す平板状のフランジ体(3)と、該フランジ体を前記軸部材(1)に着脱自在に固定する着脱手段(4)とから成り、前記フランジ体(3)により前記軸部材(1)の周囲に害獣の乗り越えを不能とする遮壁(3X)を形成するように構成して成ることを特徴とする害獣忌避装置。
  2. 前記フランジ体(3)を左右に分割された左右フランジ板(3L,3R)により構成し、各フランジ板(3L,3R)に前記軸部材(1)の周面を受入れ自在とした切欠き部(12)と、該切欠き部(12)の両側に延びる縁部(13a,13b)を形成しており、
    左右フランジ板(3L,3R)の切欠き部(12)及び縁部(13a,13b)を相互に対向して進退させるように両フランジ板(3L,3R)を開閉自在に枢結する開閉手段(3P)を設け、
    左右フランジ板(3L,3R)を閉じることにより、前記切欠き部(12)に軸部材(1)の周面を受入れた状態で、左右フランジ板の縁部(13a,13b)を相互に接続させるように構成して成ることを特徴とする請求項1に記載の害獣忌避装置。
  3. 前記軸部材(1)の外周面を着脱自在に挟持する挟持具(5)により前記着脱手段(4)及び開閉手段(3P)を構成しており、
    前記挟持具(5)は、枢軸(9)を介して回動自在に枢結された一対のアーム(5L,5R)により、前記軸部材の周面を左右から開閉自在に挟持する掴持部(6,6)と、前記掴持部を開閉させる操作部(7,7)を形成し、前記操作部(7,7)を相互に近接方向に回動したとき前記掴持部(6,6)が開くように構成すると共に、前記掴持部(6,6)を閉じる方向に向けて弾発付勢する付勢手段(10)を設けており、
    前記左右フランジ板(3L,3R)を両アームの掴持部の開閉に同行して開閉するように該掴持部(6,6)に連結して成ることを特徴とする請求項2に記載の害獣忌避装置。
  4. 前記挟持具(5)を構成する一対のアームの掴持部(6)は、軸部材の軸方向に離間して配置された第1掴持部(6a)と第2掴持部(6b)により構成されて成ることを特徴とする請求項3に記載の害獣忌避装置。
  5. 前記軸部材(1)に固設された固定部材(1a)の上に前記フランジ体(3)を搭載するように構成されており、
    左右フランジ板(3L,3R)を閉じることにより、前記切欠き部(12)に軸部材(1)の周面を受入れると共に、左右フランジ板の縁部(13a,13b)を相互に接続させた状態で、左右フランジ板(3L,3R)を前記固定部材(1a)に固定する固定手段(18)を設けて成ることを特徴とする請求項2に記載の害獣忌避装置。
  6. 前記左右フランジ板(3L,3R)は、両フランジ板を閉じたとき、一方のフランジ板(3L)の縁部(13aL,13bL)を他方のフランジ板(3R)の縁部(13aR,13bR)に重ね合わせることにより接続部(16a,16b)を形成して成ることを特徴とする請求項2、3、4又は5に記載の害獣忌避装置。
JP2015201838A 2015-10-13 2015-10-13 害獣忌避装置 Pending JP2017073981A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015201838A JP2017073981A (ja) 2015-10-13 2015-10-13 害獣忌避装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015201838A JP2017073981A (ja) 2015-10-13 2015-10-13 害獣忌避装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017073981A true JP2017073981A (ja) 2017-04-20

Family

ID=58550449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015201838A Pending JP2017073981A (ja) 2015-10-13 2015-10-13 害獣忌避装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017073981A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109649582A (zh) * 2019-01-29 2019-04-19 蒙正欢 一种用于船舶的安装稳定的便捷型防鼠设备

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109649582A (zh) * 2019-01-29 2019-04-19 蒙正欢 一种用于船舶的安装稳定的便捷型防鼠设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9732541B2 (en) T-post puller
USD904552S1 (en) Bird and pest deterrent / repellent device with rotatable spikes members
JP2017073981A (ja) 害獣忌避装置
US10278339B2 (en) Device for protection against terrestrial gastropods
JP5945663B1 (ja) 動物捕獲用箱わな
JP6764146B2 (ja) 防鳥ネット接合具
JP2017079623A (ja) 動物侵入防止装置、及び、動物侵入防止装置の施工方法
DE202005002684U1 (de) Vorrichtung zum Befestigen von einem Nistkasten, einer Bruthilfe, einem Futterhaus oder einer Futterstelle für Vögel an einem Pfahl, einer Stange oder einem Mast
GB2471778A (en) A system for controlling the movement of fauna
JP2012249609A (ja) 害獣類侵入防止具
US6886498B1 (en) Animal leash and running device
JP2018007596A (ja) 動物捕獲装置
JP3199638U (ja) 逃亡防止手段を有する有害鳥獣捕獲檻
JP3123804U (ja) 捕獲用包囲柵
JP5258943B2 (ja) 鳥類忌避ゴミ収納具
JP2020145937A (ja) 有害獣捕獲装置
KR101789465B1 (ko) 와이어 프레임 및 그의 고정장치를 갖는 능형망 울타리
JP6593758B2 (ja) 金属製網目パネル構造物
CN103403287A (zh) 纱网
JP3089986U (ja) ネズミのよじのぼり防止装置
JP2011032648A (ja) 愛玩動物通行規制ゲート
JP4771251B2 (ja) 防犯用フエンス
KR102229372B1 (ko) 유해동물 퇴치와 가축전염병 방지용 다기능판 및 이의 시공방법
JP3104071U (ja) 動物捕獲網罠
US8640654B2 (en) Attachment for fence system and method of use