JP2017073349A - 電源装置および照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な回路構成により保護動作を実現できる電源装置および照明器具を提供する。【解決手段】電源装置100は、入力端子11と、ノイズ抑制回路1と、整流回路2と、昇圧チョッパ回路3と、降圧チョッパ回路4と、制御回路5と、出力端子12とを備えている。降圧チョッパ回路4を駆動させた後、制御回路5は、昇圧チョッパ回路3の出力電圧Vbusの大きさを抵抗R2の両端電圧に基づいて検出し、その最大値を検出電圧ピーク値Vbuspとして取得する。制御回路5は、昇圧チョッパ回路3による検出電圧ピーク値Vbuspと保護閾値Vthとを比較する。期間Ts内に検出電圧ピーク値Vbuspが保護閾値Vth以上となった回数が所定回数Sに達した場合には、降圧チョッパ回路4を制御して保護動作を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、電源装置および照明器具に関する。
従来、例えば、下記の特許文献1に記載されているように、LED点灯時の負荷電圧を監視し、LEDが外れた場合に保護動作させる技術が知られている。
特開2012−160322号公報
特許文献1の技術では、LED点灯時の負荷電圧を監視するためのモニタ回路が必要であった。回路構成のさらなる簡素化のため、より少ない回路要素で同等の保護動作を実現したいという要求があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、簡素な回路構成により保護動作を実現できる電源装置および照明器具を提供することを目的とする。
本発明にかかる電源装置は、スイッチング素子を用いて交流電力を直流電力に変換した直流出力電圧を出力する直流電源回路と、前記直流出力電圧を降圧して出力する出力側電源回路と、前記直流出力電圧を検出した検出電圧を得る検出回路と、前記検出電圧を前記スイッチング素子のスイッチング制御にフィードバックするとともに、前記検出電圧の高電位側ピーク値が予め定められた保護閾値以上となった回数が予め定められた回数に達したときに、前記直流電源回路と前記出力側電源回路の少なくとも一方の出力を下げる保護動作を行う制御回路と、を備える。
本発明にかかる照明器具は、固体発光素子で構成された光源モジュールと、スイッチング素子を用いて交流電力を直流電力に変換した直流出力電圧を出力する直流電源回路と、前記直流出力電圧を降圧して出力することで前記光源モジュールを点灯させる出力側電源回路と、前記直流出力電圧を検出した検出電圧を得る検出回路と、前記検出電圧を前記スイッチング素子のスイッチング制御にフィードバックするとともに、前記検出電圧の高電位側ピーク値が予め定められた保護閾値以上となった回数が予め定められた回数に達したときに、前記直流電源回路と前記出力側電源回路の少なくとも一方の出力を下げる保護動作を行う制御回路と、を備える。
本発明によれば、フィードバック制御に使用される検出電圧と電源装置の保護動作判定のための電圧とを共通の検出回路から取得できるので、別々の検出回路を設ける場合と比較して回路構成が簡素化される。
本発明の実施の形態にかかる電源装置を示す回路図である。 本発明の実施の形態にかかる電源装置を示す回路図である。 本発明の実施の形態にかかる電源装置の動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態にかかる電源装置の動作を説明するための図である。
図1および図2は、本発明の実施の形態にかかる電源装置100を示す回路図である。電源装置100は、交流電源Vacを入力し、光源モジュール20のLEDに定電流を流し、LEDを点灯させる。電源装置100および光源モジュール20により、本発明の実施の形態にかかる照明器具が提供されている。
電源装置100は、入力端子11と、ノイズ抑制回路1と、整流回路2と、昇圧チョッパ回路3と、降圧チョッパ回路4と、制御回路5と、出力端子12とを備えている。制御回路5は、電源装置100外部に配置された調光器200と接続されている。
交流電源Vacは、ノイズ抑制回路1を介して整流回路2に接続している。ノイズ抑制回路1は、L型やΠ型のノイズフィルタなどからなる。整流回路2は、具体例としてダイオードブリッジであり、ノイズ抑制回路1を通過してノイズが除去された交流電力を全波整流する。
昇圧チョッパ回路3は、本発明にかかる「直流電源回路」に相当している。昇圧チョッパ回路3は、一端が整流回路2の高電位側に接続されるインダクタ(チョークコイル)L2と、このインダクタL2の他端にドレインが接続されるMOSFETであるスイッチング素子Q1と、アノード端子がスイッチング素子Q1のドレインとインダクタL2の他端との接続点に接続されるダイオードD1と、このダイオードD1のカソード端子に正極が接続され、整流回路2の低電位側に負極が接続される平滑コンデンサC3と、この平滑コンデンサC3に並列に接続される抵抗R1および抵抗R2からなる直列回路とを備えている。抵抗R1および抵抗R2からなる直列回路は、平滑コンデンサC3の両端電圧(いいかえると昇圧チョッパ回路3の出力電圧)を検出する分圧回路であり、実施の形態においては「検出回路31」とも称する。
制御回路5は、抵抗R4、R5からなる分圧回路と、スイッチング素子Q1の制御電極(ゲート)と、抵抗R1,R2からなる検出回路31にそれぞれ接続している。制御回路5は、抵抗R5の両端電圧の位相に応じて、スイッチング素子Q1を、交流電源Vacの電源周波数よりも十分に高い周波数(例えば数百kHz)でオンオフさせる。
スイッチング素子Q1をオンオフさせると、昇圧チョッパ回路3でスイッチング素子Q1のオン期間にインダクタL2に蓄積されたエネルギが、スイッチング素子Q1のオフ期間にダイオードD1を介して放出される。そして、整流回路2からの出力にインダクタL2から放出されるエネルギが重畳される形で平滑コンデンサC3が充電されるため、平滑コンデンサC3の両端電圧を、整流回路2の出力電圧よりも昇圧することができる。この昇圧チョッパ回路3が力率改善(PFC)回路として機能しても良い。
平滑コンデンサC3の両端電圧が検出回路31を用いて分圧され、検出回路31に含まれる抵抗R2の両端電圧が制御回路5に入力される。制御回路5は、入力された抵抗R2の両端電圧に基づいて、平滑コンデンサC3の両端電圧の平均値が一定化されるようにスイッチング素子Q1をオンオフする。
すなわち、制御回路5には、アンプが内蔵されている。抵抗R2の両端電圧がアンプに入力される基準電圧と一致するように、スイッチング素子Q1のオンオフが制御される。具体的には、平滑コンデンサC3の両端電圧を抵抗R1,R2からなる検出回路31で検出し、平滑コンデンサC3の両端電圧が予め定めた目標値に保たれるように検出回路31で検出したフィードバック電圧値をスイッチング素子Q1のオンオフ制御にフィードバックするという負帰還制御を行っている。このように、検出回路31の第1の用途は、この負帰還制御に使用するためのフィードバック電圧値を取得することである。
降圧チョッパ回路4は、本発明にかかる「出力側電源回路」に相当している。降圧チョッパ回路4は、MOSFETからなるスイッチング素子Q2と、ダイオードD2と、インダクタ(チョークコイル)L3と、平滑コンデンサC4と、光源モジュール20に流れるLED電流を検出するための抵抗R3とを備えている。スイッチング素子Q2とダイオードD2の直列回路が、昇圧チョッパ回路3の平滑コンデンサC3と並列に接続される。インダクタ(チョークコイル)L3、平滑コンデンサC4、および抵抗R3の直列回路が、ダイオードD2に並列に接続されている。
降圧チョッパ回路4は、いわゆる非絶縁の降圧型コンバータと称される回路である。降圧チョッパ回路4は、入力される平滑コンデンサC3の平滑電圧をこれよりも低い直流電圧に変換する。
降圧チョッパ回路4は、スイッチング素子Q2のオン期間に入力から出力へ電流が流れるとともに、インダクタL3にエネルギが蓄えられる。スイッチング素子Q2のオフ期間に、インダクタL3に蓄えられたエネルギにて、ダイオードD2を介して、光源モジュール20のLEDに電流を流す。さらに、平滑コンデンサC4にて高周波リップルを抑制し、LED電流を平均値にて流している。
このとき、光源モジュール20の電流を検出する抵抗R3からの電流値検出電圧VILEDが制御回路5に入力され、制御回路5はこの電流値検出電圧VILEDに基づいて、LED電流が一定になるようにスイッチング素子Q2をオンオフする。
また、制御回路5では、抵抗R3からの電流値検出電圧VILEDに基づいて、光源モジュール20が電源装置100に接続されているか否かが判定される。なお、特開2012−160322号公報に記載のモジュール接続判定方法を利用してもよい。
図3および図4は、本発明の実施の形態にかかる電源装置100の動作を説明するための図であり、具体的には制御回路5の動作を説明するための図である。以下、制御回路5で行われる動作を便宜上複数のステップに分けて説明する。
(ステップ1)制御回路5は、LED電源装置100に、交流電源Vacが入力されると、昇圧チョッパ回路3を駆動させるとともに、降圧チョッパ回路4を起動(つまりスイッチング素子Q1の発振を開始)させる。
(ステップ2)制御回路5は、光源モジュール20の電流を検出する抵抗R3からの電流値検出電圧VILEDより、光源モジュール20の接続有無を判定する。
(ステップ3)制御回路5は、抵抗R3からの電流値検出電圧VILEDより光源モジュール20の接続有無を判定し、接続有りと判定された場合、制御回路5は降圧チョッパ回路4を駆動(つまりスイッチング素子Q2の発振を開始)させる。一方、光源モジュール20が接続されていないと判定された場合、制御回路5は昇圧チョッパ回路3と降圧チョッパ回路4が備えるスイッチング素子Q1、Q2の発振を停止させる。
(ステップ4)上記(ステップ3)で接続有りの判定をもとに降圧チョッパ回路4を駆動させた後、制御回路5は、昇圧チョッパ回路3の出力電圧の大きさを検出回路31に含まれる抵抗R2の両端電圧に基づいて検出することで、検出電圧Vbusを取得する。制御回路5は、この検出電圧Vbusから更に検出電圧ピーク値Vbuspを取得する。検出電圧ピーク値Vbuspは、リップル1周期内における検出電圧Vbusの高電位側最大値である。リップル一周期(ms)内の最大値が検出電圧ピーク値Vbuspなので、リップル1周期ごとに1つずつ検出電圧ピーク値Vbuspが特定されることになる。このように、検出回路31の第2の用途は検出電圧ピーク値Vbuspを取得することである。
(ステップ5)制御回路5は、昇圧チョッパ回路3による検出電圧ピーク値Vbuspと保護閾値Vthとを比較する。ここで、保護閾値Vthとして調光器200からの調光度に応じた複数の値が予め記憶されており、調光度に応じて複数の閾値の1つが保護閾値Vthに代入される。保護閾値Vthの設定について、図3を用いて説明する。本実施の形態において、保護閾値Vthは、下記の式(3)で求められ、式(1)で計算される「あるべきVrip(V0−P)」をn倍した値である。式(1)において、C3は平滑コンデンサC3の容量値であり、ωは交流電源Vacの電源周波数f(式(1)では角周波数ω=2πfとして代入されている)であり、Ioは昇圧チョッパ回路3の出力電流であり、IFはLED電流であり、VFはLED電圧である。式(3)のnは、予め定めた定数である。
Vrip(V0−P)=Io/(2×ω×C3) ・・・(1)
Io=(VF×IF)/Vbus ・・・(2)
Vth=n×Vrip(V0−P) ・・・(3)
本実施の形態において、調光度に応じて保護閾値Vthを複数個定めてもよく、この場合も、出力電圧リップルVripの値に応じて保護閾値Vthを決めればよい。調光機種の場合に、調光指令値ごとに保護閾値Vthを設けることで、調光度ごとに適切な電圧レベル判定で保護動作を行うことが可能である。例えば、図3には、調光度100%、50%、および25%それぞれの場合の保護閾値Vthが図示されている。制御回路5において調光度に応じて保護閾値Vthが可変に設定されるようにしておけばよく、制御回路5がマイコンを含む場合には内蔵メモリに複数の保護閾値Vthと調光度との関係を定めたテーブルを記憶しておけばよい。
あるいは、上記の式(1)〜(3)に記載された計算を行うための演算処理を制御回路5内で行うようにしてもよい。その場合、平滑コンデンサC3の容量値と、抵抗R5の両端電圧位相より試算できる電源周波数(式(1)では角周波数ω=2πfとして代入されている)と、調光度に応じて制御回路5内の記憶部に予め記憶されたLED電流(IF)およびLED電圧(VF)と、を用いて式(1)〜(3)の計算処理を実行することができる。式(1)で使用される角周波数ωを決める電源周波数fは、全波整流後における直流電圧波形のゼロクロス期間に基づいて計算される。例えば交流電源Vacが周波数50Hzの商用電源であるとすると、ゼロクロス期間は10msであり、例えば交流電源Vacが周波数60Hzの商用電源であるとすると、ゼロクロス期間は8.3msとなる。そこで、制御回路5は、抵抗R5の両端電圧位相からゼロクロス期間を検出し、このゼロクロス期間が予め定めた判定値(例えば9.2ms)以上であれば電源周波数を50Hzと設定し、ゼロクロス期間がこの判定値未満であれば電源周波数を60Hzと設定するようにしてもよい。このような計算を行うための計時機能は、制御回路5が内蔵するタイマ(例えばマイコンのクロックを利用したものなど)を使用すればよい。
(ステップ6)制御回路5は、「予め定めた期間Ts内(以下、単に期間Tsとも称す)」に「予め定めた所定回数S(以下、所定回数Sとも称す)」だけ検出電圧ピーク値Vbuspが保護閾値Vth以上となったか否かを判定する。実施の形態では、「期間Ts」と「所定回数S」を次のように定めることができる。例えば、所定回数Sは2回以上とすることができる。期間Tsは、例えばリップルの5周期分の期間とすることができる。リップルの1周期がどの程度の時間になるかは電源周波数から決まるので、その1周期分の時間を5倍すればよい。
図4は、所定回数S=3かつ期間Ts=5周期分とした場合の例を示している。図4では、リップルの5周期以内に累積で3回ほど検出電圧ピーク値Vbuspが保護閾値Vth以上となった時刻t1に、保護動作を行うべきタイミングが到来した様子が示されている(ただし、便宜上、図4では実際の保護動作による昇圧チョッパ回路3の出力低下は図示していない)。逆に、検出電圧ピーク値Vbuspが保護閾値Vth以上となった累積回数が、リップルの5周期以内に2回以下であった場合には、保護動作は行われない。このような動作を実現するためのカウント処理は、一例として、検出電圧ピーク値Vbuspが保護閾値Vth以上となった累積回数を計数しつつ、1回目のカウントから3回のカウントまでの時間長が期間Ts以内であるかを判定することにより実現することができる。このような判定機能は、マイコン等による演算処理で実現してもよく、アナログ回路素子で構成した判定回路で実現しても良い。
(ステップ7)上述したステップ6で説明したように期間Ts内に検出電圧ピーク値Vbuspが保護閾値Vth以上となった回数が予め定められた所定回数Sに達した場合には、降圧チョッパ回路4を制御して保護動作を行う。
保護動作としては、制御回路5が降圧チョッパ回路4のスイッチング素子Q2のゲートに制御信号を送ってスイッチング素子Q2をオフ状態に維持してもよい。あるいは、降圧チョッパ回路4側だけでなく昇圧チョッパ回路3のスイッチング素子Q1もオフし、スイッチング素子Q1、Q2の両方をオフ状態に維持しても良く、スイッチング素子Q1のみをオフ状態に維持してもよい。あるいは、スイッチング素子Q1、Q2それぞれを完全にオフとする前に、オンデューティを下げるなどして出力を大きく低下させるような保護動作を行っても良い。
以上説明したように、実施の形態によれば、検出電圧ピーク値Vbuspが保護閾値Vth以上となる回数が所定回数Sだけ発生したときに(つまりVbusp≧Vthが所定回数Sだけ発生したときに)、保護動作を行うことができる。
例えば、光源モジュール20を点灯しているときに光源モジュール20が電源装置100の出力端子12から外された場合、降圧チョッパ回路4が一定電流を流そうとする結果、降圧チョッパ回路4の出力電圧が上昇する。降圧チョッパ回路4の出力電圧は、最大、昇圧チョッパ回路3の出力電圧まで上昇する。そのような出力電圧の上昇が起きる前に、昇圧チョッパ回路3および降圧チョッパ回路4が有するスイッチング素子Q1、Q2の発振を停止することで、降圧チョッパ回路4の出力電圧が適正なLED電圧に対して過度に大きな値とならないようにすることができる。これにより、光源モジュール20が電源装置100の出力端子12に再接続されたときに、過大なサージ電流がLEDに流れることを防止できる。
また、負荷電圧をモニタする回路が不要であり、回路の簡素化が図れる。つまり、抵抗R1,R2からなる検出回路31は、検出電圧Vbusを検出してこれを負帰還制御のためのフィードバック電圧値に利用するという第1の用途とともに、検出電圧ピーク値Vbuspを取得するという第2の用途でも使用されている。このように、検出回路31を複数の用途に兼用することで、別用途(負帰還制御)に使用している検出回路31(抵抗R1、R2)を用いて保護動作検出用の検出電圧ピーク値Vbuspをも取得することができる。これにより特開2012−160322号公報にかかる負荷電圧モニタ回路を備えなくともよく、電源装置100全体の回路を簡素化することができる。
(期間Tsおよび所定回数Sの変形例)
実施の形態では、所定回数Sが「期間Tsに含まれるリップルの数」よりも小さな値とされており、具体例として図4のように所定回数S=3かつ期間Ts=5周期分などという設定がされている。言い換えると、期間Ts内におけるVbusp≧Vthの累積回数が所定回数Sに達したときに保護動作を行う、という制御処理を制御回路5が行うことになる。このような場合には、検出電圧ピーク値Vbuspが保護閾値Vth以上となる事態が連続して起こらなくとも、ある程度の頻度でVbusp≧Vthが観測されたことを条件に保護動作を行うことができる。
一方、所定回数Sと「期間Tsに含まれるリップルの数」とを同じ値にした場合、例えば所定回数S=3かつ期間Ts=3周期分と設定した場合には、3個のリップルで連続して検出電圧ピーク値Vbuspが保護閾値Vth以上となった場合に保護動作が行われる。この変形例の場合、予め定めた期間Tsを定めずに、単に検出電圧ピーク値Vbuspの最大値(ピーク値)が連続して保護閾値Vth以上となった回数をカウントし、そのカウント値が予め定めた所定回数Sに達したか否かを判定することもできる。
所定回数Sは、複数回つまり2以上の整数に定められることが好ましい。その理由は、外来ノイズなどによる影響で偶発的に検出電圧ピーク値Vbuspが保護閾値Vth以上となったというケースを排除するためである。このようなケースを排除することで、異常検出を正確に行い、誤った保護動作を避けることができる。
ただし、所定回数Sは1回としてもよく、この場合には、制御回路5は、検出電圧ピーク値Vbuspが保護閾値Vth以上となった時点で直ちに保護動作を行う。この場合にも、検出回路31を複数の用途に兼用することによる回路構成の簡素化という効果は達成されている。なお、所定回数S=1とする変形例の場合、期間Tsを特定の長さに定めない(つまり点灯開始から消灯までの時間内に1度でもVbusp≧Vthとなったら保護動作となる)こともできる。
期間Tsと所定回数Sの関係については、例えば期間Tsをリップル5周期分の時間とした場合には、所定回数Sの数は5以下の値(1〜5回)に設定される。短周期のノイズが乗るなどしない限りリップル5周期内に発生する高電位側ピーク値は通常5個なので、検出電圧ピーク値Vbuspが保護閾値Vth以上となる回数は通常は最大5回であり、従って所定回数Sもリップルの個数(5個)を超えない範囲で設定する。同様に、例えば予め定めた期間Tsがリップル4周期分の時間とされる場合には、所定回数Sの数はリップルの個数4個以下の値(1〜4回)に設定される。
(半壊故障への対処)
実施の形態では、LED電圧(VF)が低い光源モジュール20脱着時に、出力電圧とVFとの差が大きいために光源モジュール20に過大電流が流れ故障する恐れがある場合を説明したが、以下のようなケースにも保護動作を行うことができる。
例えば、降圧チョッパ回路4内のスイッチング素子Q2等の部品故障(例えば、完全には故障していないもののスイッチングの遮断が完全に行われなくなる等の半壊状態)が生じると、光源モジュール20に過大な電流が流れ、基板劣化および基板湾曲などのおそれがある。即ち、制御回路5は抵抗R3によりLED電流を検出し、このLED電流検出値を目標値となるよう定電流制御を行おうとしてスイッチング素子Q2を制御するので、半壊状態において光源モジュール20に過大な電流が流れてしまうおそれがある。
このとき、制御回路5の保護動作として、仮に、LED電流検出値がある閾値以上となったとき、保護動作として降圧チョッパ回路4内のスイッチング素子Q2を停止すればよいと考えることもできる。しかしながら、スイッチング素子Q2が半壊状態のような時、保護動作として制御回路5によりスイッチング素子Q2を停止させようとしても、スイッチング素子Q2が停止しない現象が生じることが本願発明者により見出された。
そこで、このような半壊故障に対処するために、制御回路5により、抵抗R3により検出したLED電流検出値(つまり電流値検出電圧VILED)がある閾値以上となったときは、制御回路5により、降圧チョッパ回路4内のスイッチング素子Q2のみでなく、昇圧チョッパ回路3内のスイッチング素子Q1も停止させるように制御することが好ましい。これにより、降圧チョッパ回路4内のスイッチング素子Q2が半壊状態の時も、確実に保護動作を実現できる。
上記では、LED電流検出値がある閾値以上となったときスイッチング素子Q1、Q2の両方を停止して保護動作を行う場合を説明したが、昇圧チョッパ回路3側のスイッチング素子Q1のみを停止するように制御してもよい。
1 ノイズ抑制回路、2 整流回路、3 昇圧チョッパ回路、4 降圧チョッパ回路、5 制御回路、11 入力端子、12 出力端子、20 光源モジュール、31 電圧検出回路、100 電源装置、200 調光器、Vbus 検出電圧、Vbusp 検出電圧ピーク値、VILED 電流値検出電圧、Vth 保護閾値

Claims (8)

  1. スイッチング素子を用いて交流電力を直流電力に変換した直流出力電圧を出力する直流電源回路と、
    前記直流出力電圧を降圧して出力する出力側電源回路と、
    前記直流出力電圧を検出した検出電圧を得る検出回路と、
    前記検出電圧を前記スイッチング素子のスイッチング制御にフィードバックするとともに、前記検出電圧の高電位側ピーク値が予め定められた保護閾値以上となった回数が予め定められた回数に達したときに、前記直流電源回路と前記出力側電源回路の少なくとも一方の出力を下げる保護動作を行う制御回路と、
    を備える電源装置。
  2. 前記保護閾値は、調光度が高いほど大きな値に設定される請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記制御回路は、予め定めた期間内に前記高電位側ピーク値が前記予め定めた回数だけ前記保護閾値以上となったときに前記保護動作を行うものであり、
    前記予め定めた期間は、前記検出電圧に含まれるリップルの2周期以上の長さであり、
    前記予め定めた回数は、2回以上かつ前記予め定めた期間に含まれる前記リップルの個数を超えない値である請求項1または2に記載の電源装置。
  4. 前記予め定めた期間は、前記検出電圧に含まれるリップルの5周期以下の長さである請求項3に記載の電源装置。
  5. 前記予め定めた回数は、前記予め定めた期間に前記検出電圧に含まれる前記リップルの個数よりも少ない請求項3または4に記載の電源装置。
  6. 前記予め定めた回数は2回以上であり、
    前記制御回路は、前記検出電圧の前記高電位側ピーク値が前記保護閾値を連続で超えた回数が前記予め定めた回数に達したときに、前記保護動作を行う請求項1または2に記載の電源装置。
  7. 前記制御回路は、予め定めた期間内に前記高電位側ピーク値が前記予め定めた回数だけ前記保護閾値以上となったときに前記保護動作を行うものであり、
    前記予め定めた回数は2回以上であり、
    前記制御回路は、前記予め定めた期間において前記検出電圧の前記高電位側ピーク値が前記保護閾値を超えた累積の回数が前記予め定めた回数に達したときに、前記保護動作を行う請求項1または2に記載の電源装置。
  8. 固体発光素子で構成された光源モジュールと、
    スイッチング素子を用いて交流電力を直流電力に変換した直流出力電圧を出力する直流電源回路と、
    前記直流出力電圧を降圧して出力することで前記光源モジュールを点灯させる出力側電源回路と、
    前記直流出力電圧を検出した検出電圧を得る検出回路と、
    前記検出電圧を前記スイッチング素子のスイッチング制御にフィードバックするとともに、前記検出電圧の高電位側ピーク値が予め定められた保護閾値以上となった回数が予め定められた回数に達したときに、前記直流電源回路と前記出力側電源回路の少なくとも一方の出力を下げる保護動作を行う制御回路と、
    を備える照明器具。
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