JP2017072350A - 搬送式フリーザ - Google Patents
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Abstract
Description
本出願人は、ハウジングの内部を極低温雰囲気に保持し、食品をコンベアに載せてこのハウジング内に搬入し、ハウジング内の冷気で連続的に凍結することで、処理能力を高めた搬送式フリーザを提案している(特許文献1)。
この搬送式フリーザを運転現場まで陸上輸送や海上輸送する場合、船舶やトラック等に搭載可能なコンテナに収容して輸送する。コンテナの寸法は、例えば、長さ40フィート×幅2.3m×高さ2.5mであり、搬送式フリーザをコンテナに収容できない場合、分解して現地まで搬送し、現地で再組立する必要がある。
そこで、本出願人は、コンテナに収容可能にコンパクト化した搬送式フリーザを提案している(特許文献2)。
そのため、これら水分が多いばら物を互いに固着することなく分離した状態で急速冷凍する処理(以下「IQF(Individual Quick Freezing)処理」と言う。)を行う必要がある。
特許文献3には、IQF処理を行う冷凍装置として、被冷凍品を搬送するネットコンベアをハンマー状のもので上下に振動させる打撃振動装置を備えた冷凍装置が開示されている。この冷凍装置では、被冷凍品が冷却開始から冷凍されるまでの搬送領域で打撃振動装置によってネットコンベアを振動させることで、被冷凍品がネットコンベアにこびりつくのを防止している。
また、特許文献3に開示された冷凍装置は、コンテナに収容可能にコンパクト化するという課題を解決するものではない。そのため、図示された冷凍室は大型化しており、コンテナで運搬できるほどコンパクト化されていない。即ち、コンベアの下方に空気冷却器が配置されているため、その分冷凍室の高さが高くなり、コンテナに収容できない。また、空気冷却器が送風機の吐出側に形成される正圧空間に配置されるため、空気冷却器を通る冷気の圧力損失が増加し、コンベアに載置された被冷凍品の吹き上げ力を低下させるおそれがある。
断熱壁で構成され内部に横長の冷却空間を形成するハウジングと、
前記冷却空間の左右一側に配置され、搬送方向両端部が前記ハウジングの外部に導設されるコンベアと、
前記冷却空間に設けられ前記冷却空間の横断方向に循環する冷気循環流を形成する送風機と、
前記冷却空間に設けられ前記冷気循環流を冷却する空気冷却器と、
を備え、
前記コンベアは、通気可能な細孔を有する無端状のコンベアベルトと、該コンベアベルトの往路を上下方向へ振動させる起振部と、を備え、
前記送風機は平面視で前記コンベアの側方に配置され、吐出口が前記コンベアベルトの往路下方に向くように横向きに配置され、
前記冷気循環流は、前記送風機から吐出された冷気が前記コンベアベルトの往路を下方から上方へ吹き抜け、前記空気冷却器を経て前記送風機の入口に循環するものであり、
前記冷気循環流によって前記送風機の吐出側から前記コンベアベルトの往路までの領域に正圧空間が形成されると共に、前記コンベアベルトの往路上方から前記送風機の入口までの領域に負圧空間が形成され、
前記空気冷却器は前記負圧空間に配置され、冷却した空気を前記送風機の入口側へ排出する。
また、空気冷却器が上記正圧空間に配置されていないため、コンベアに載置された被搬送品(被冷却品又は被冷凍品)の吹き上げ力を低下させない。
また、コンベア上に載置された被搬送品を冷気循環流の吹き上げ力と上記起振部による振動との相乗効果により、被搬送品の飛び跳ね効果を向上できるため、IQF処理が可能になる。
前記ハウジングは矩形の横断面を有し、
前記コンベアベルトの往路の下方に前記送風機の吐出空気を受け入れる正圧空間が形成され、
前記空気冷却器は前記送風機上方の前記負圧空間に配置される。
上記構成(2)によれば、ハウジングの横断面を矩形とすることで、矩形横断面を有するコンテナへの収容が容易になる。
また、ハウジング横断面の左右一側にコンベアを配置すると共に、他側に送風機及び空気冷却器を配置することで、ハウジングをさらにコンパクト化できると共に、コンベアの上下領域に十分な広さの負圧空間及び正圧空間を確保でき、これによって、コンベアにおける被搬送品の吹き上げ力を確保できる。
前記コンベア、及び前記コンベアが配置される側の前記ハウジングの第1の下部側壁及び第1の底壁が一体に構成された第1のユニットと、
前記送風機、前記送風機が配置される側の前記ハウジングの第2の下部側壁及び第2の底壁、及び前記空気冷却器の架台が一体に構成された第2のユニットと、
前記ハウジングの上部隔壁と、
前記空気冷却器と、
に分割可能に構成される。
上記構成(3)によれば、仮にハウジングがコンテナに収容できない大きさになったとしても、搬送式フリーザを上記第1のユニット、上記第2のユニット、ハウジング上部隔壁及び空気冷却器に分割して製造することで、これらを分離してコンテナに収容できる。
前記ハウジングの横断面の幅方向中央部であって、前記コンベアと前記送風機との間に前記コンベアの搬送方向に沿い、かつ前記第1の底壁と前記第2の底壁との結合部に面して形成された点検用通路をさらに備える。
上記構成(4)によれば、上記点検用通路は第1の底壁と第2の底壁との結合部に面しているので、ハウジングの組立時にこの点検用通路に作業員が入って第1の底壁と第2の底壁との結合作業が可能になる。また、組立後もこの点検用通路がハウジング内機器類の点検用として利用でき、ハウジング内の各機器の点検が容易になる。
前記ハウジングの搬送始端部及び搬送終端部に前記冷却空間と仕切られた圧力緩衝室を設ける。
搬送式フリーザの運転中、ハウジング内に正圧空間及び負圧空間が形成されるため、外気との間で差圧が生じる。この差圧によってハウジング内への外気の侵入又はハウジング内冷気の外部への漏洩が生じやすくなる。
上記構成(5)によれば、上記圧力緩衝室を設けることで、前記差圧を緩和でき、ハウジング内への外気の侵入又はハウジング内冷気の外部への漏洩を抑制できる。
前記起振部を着脱可能な複数の取付け部が前記コンベアの搬送方向に沿って設けられる。
上記構成(6)によれば、コンベアベルトの往路で所望の搬送方向位置に起振部を配置できる。そのため、コンベアベルトの往路に所望の振動分布を形成できる。
複数の前記起振部が前記コンベアの搬送方向に沿って配置されると共に、
前記コンベアの冷却開始領域に配置される前記異径回転体の数を前記コンベアの他の領域より多くし、
前記冷却開始領域において前記被搬送品に対する振動作用を高めるようにする。
コンベアの冷却開始領域では、被搬送品中に未凍結の水分が多く残存しているため、搬送方向下流側領域よりも被搬送品が互いに固着しやすい。
上記構成(7)によれば、コンベアの冷却開始領域で被搬送品に対する振動作用を高めることができるので、冷却開始領域での被搬送品同士の固着を抑制できる。
前記起振部は、
前記コンベアベルトの往路下面に該コンベアベルトの幅方向に設けられた回転軸と、
前記回転軸に固定され周方向で回転中心からの径が異なる異径回転体と、
前記回転軸を回転させる駆動部と、
を備える。
ここで、「異径回転体」とは、回転軸を中心をして周方向で外径が異なる回転体を言う。
上記構成(6)によれば、上記異径回転体を回転させることで、異径回転体の大径部がコンベアベルトの往路に打撃振動を付加でき、これによって、コンベアベルトの往路を上下方向へ振動させることができる。こうして、冷気の吹き上げ力との相乗効果でコンベア上の被搬送品を飛び跳ねさせることで、被搬送品相互の固着を抑制しつつ冷却又は冷凍できる。
また、上記回転軸に取り付けられる異径回転体の取付け位置及び数を調整することで、コンベアの幅方向における振動分布を調整できる。
また、1個の回転軸に複数の異径回転体を取り付けることで、少ない数の駆動部で振動領域を広げることができる。
前記起振部は、
前記コンベアベルトの往路に対して前記コンベアの搬送方向下流側へ回転する前記異径回転体を有する第1の起振部と、
前記コンベアベルトの往路に対して前記コンベアの搬送方向上流側へ回転する前記異径回転体を有する第2の起振部と、
で構成され、
前記第1の起振部が被搬送品に与える前記搬送方向下流側の分力と前記第2の起振部が前記被搬送品に与える前記搬送方向上流側の分力との合力により、前記被搬送品の前記コンベア上の滞留時間を調整する。
上記構成(9)によれば、上記第1の起振部と上記第2の起振部とをコンベアベルトの往路の所望の位置に組合せ配置することで、被搬送品のコンベア上の滞留時間を調整できる。そのため、被搬送品の冷却時間及び処理時間を調整可能になる。
また、第1の起振部と第2の起振部とで被搬送品に搬送方向で異なる向きの分力を加えることで、被搬送品のばらけ効果を向上できる。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一つの構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
搬送式フリーザ10(10A、10B)は、断熱壁で構成され横長のハウジング12を備える。ハウジング12の内部に横長の冷却空間が形成され、該冷却空間にコンベア14が設けられる。コンベア14の搬送方向両端部はハウジング12の長手方向両端に形成された入口12a及び出口12bからハウジング12の外部に導設される。ハウジング12の内部は入口12a及び出口12b以外は密閉されている。
コンベア14は、ハウジング12の外部で、被搬送品(被冷却品又は被冷凍品)をコンベア14に載置するための搬入部14aと、ハウジング内で冷却又は冷凍された被冷却品又は被冷凍品を搬出するための搬出部14bを有する。
ハウジング12の内部に空気冷却器24及び送風機26が設けられ、空気冷却器24は前記冷却空間を冷却し、送風機26は平面視でコンベア14の側方に配置され、横向きに配置される。送風機26の吐出口は往路18の下方に向けられる。送風機26から吐出される空気によってハウジング内で冷却空間の横断方向に循環する冷気循環流cが形成される。冷気循環流cは往路18を下方から上方へ吹き抜け、往路18の上方から空気冷却器24を経て送風機26の入口に循環する。
冷気循環流cによって送風機26の吐出側から往路18の下方に至る領域に正圧空間Spが形成され、往路18の上方から送風機26の入口に至る領域に負圧空間Snが形成される。
空気冷却器24はこの負圧空間Snに配置され、空気冷却器24で冷却された冷気は送風機26の入口側へ排出される。
搬入部14aでコンベアベルト16aの往路18aに載置された被搬送品は、往路18aの終端からコンベアベルト16bの往路18bに載せ替えられ、搬出部14bまで搬送される。
図示した実施形態では、コンベアベルト16(16a、16b)は、夫々駆動モータ(不図示)で駆動される駆動スプロケット28によって矢印で示す搬送方向へ移動し、複数の従動スプロケット30によって位置決めされ案内される。
第1のユニットU1は、コンベア14、コンベア14が配置される側のハウジング12の第1の下部側壁12d及び第1の底壁12e、及びコンベア14の構成機器(例えば、コンベアベルト16、駆動スプロケット28、従動スプロケット30及び起振部22を構成する機器等を含む。)が一体で構成される。
第2のユニットU2は、送風機26、送風機26が配置される側のハウジング12の第2の下部側壁12f及び第2の底壁12g、及び空気冷却器24の架台32が一体で構成される。
図示した実施形態では、点検用通路34の上方であってハウジング12の横断面の幅方向中央部に空気冷却器24に隣接して点検用通路36が形成される。点検用通路34と点検用通路36との間に床壁37が設けられ、ハウジング12の搬送始端部及び搬送方向終端部の側壁に、搬送式フリーザ10の運転停止時又は運転中に作業員が点検用通路34及び36に出入り可能なように点検用扉38及び40が設けられる。また、作業員が点検用通路36に出入りできるように、階段(不図示)が設けられる。
また、搬送式フリーザ10Bでは、図4及び図5に示すように、圧力緩衝室42及び44には、ハウジング内部との隔壁に点検用扉45が設けられる。
搬送式フリーザ10の運転中、ハウジング12の内部に正圧空間Sp及び負圧空間Snが形成されるため、外気とハウジング内とで圧力差が生じ、ハウジング内への外気の侵入又はハウジング内冷気の外部への漏洩が生じやすくなる。
本実施形態では、圧力緩衝室42及び44を設けることで、上記圧力差を緩和できる。
かかる構成では、異径回転体48を回転させることで、異径回転体48の大径部が断続的にコンベアベルト16の往路18の下面に当り、往路18に打撃振動を付加し、往路18を上下方向へ振動させる。この振動と冷気の吹き上げ力との相乗効果で往路18上の被搬送品を飛び跳ねさせ、被搬送品相互の固着を抑制できる。
1個の回転軸46に複数の異径回転体48を適宜位置に配置でき、かつコンベア14に搬送方向に沿って複数の起振部22を適宜位置に配置できる。異径回転体48の取付け位置及び数を調整することで、往路18の搬送面に所望の振幅分布を形成できる。
かかる構成において、大径部を形成するローラ48cが往路18の下面を打撃して往路18を振動させる。ローラ48cは回動自在であるため、往路18との摩擦を低減でき、駆動部50の動力を低減できると共に、双方の接触面の摩耗を低減できる。
これによって、往路18の搬送方向の所望の位置に所望の数の異径回転体48を配置できるので、往路18の任意の位置に所望の振動力を付加できる。
図示した実施形態では、コンベアベルト16を支持する支持フレーム54に、起振部22を収容する複数の孔54aが搬送方向に沿って形成されている。孔54aは搬送方向(矢印a方向)に沿って延設された長方形を有する。孔54aに起振部22を収容し、起振部22に設けられたフランジ56をボルト58などで支持フレーム54に固定する。
前者の起振部22が被搬送品に与える搬送方向下流側の分力と、後者の起振部22が被搬送品に与える搬送方向上流側の分力との合力により、被搬送品のコンベア上の滞留時間を調整できる。
例示的な実施形態では、図1及び図4に示すように、コンベア14の冷却開始領域に配置される異径回転体48の数をコンベア14の他の領域より多くし、冷却開始領域において被搬送品に対する振動作用を高めるようにする。
これによって、コンベア14の冷却開始領域で被搬送品同士の固着を抑制できる。
また、搬送方向に配置されたハウジング12の側壁に複数の点検用扉68が設けられているため、ハウジング内に設けられた機器類の点検が容易になる。
なお、図3及び図6において、手前側にあり本来図示されない扉68を便宜のため二点鎖線で図示している。
また、空気冷却器24は負圧空間Snに配置され、正圧空間Spに配置されないため、往路18に向かう冷気循環流cの圧力損失が発生しない。そのため、往路18における被搬送品の吹き上げ力が低下しない。
また、往路16aのコンベアベルト上に載置された被搬送品を冷気循環流cの吹き上げ力と、起振部22により往路16aに付加される打撃振動との相乗効果で、被搬送品の飛び跳ね効果を向上できるため、水分を含むばら物食品のIQF処理が可能になる。
また、ハウジング横断面の左右一側にコンベア14を配置し、左右他側に空気冷却器24及び送風機26を配置することで、ハウジング12の容積をさらにコンパクト化できると共に、コンベア14の上下領域に十分な負圧空間及び正圧空間を確保でき、これによって、コンベア14における被搬送品の吹き上げ力を確保できる。
また、このように4分割することで、現地での組立が容易になる。例えば、第2のユニットU2には空気冷却器24の架台32が一体に取り付けられているので、第1のユニットU1と第2のユニットU2の組立が終われば、空気冷却器24及びハウジング12の上部隔壁12cの組立は容易である。
また、点検用通路34及び36を設けることで、ハウジング内の機器類の点検が容易になる。
例示的な実施形態によれば、圧力緩衝室42及び44を設けることで、外気とハウジング内とで生じる圧力差を緩和でき、ハウジング内への外気の侵入又はハウジング内冷気の外部への漏洩を抑制できる。
また、図4〜図6に示す搬送式フリーザ10Bによれば、作業員がハウジングから圧力緩衝室42又は44を通ってハウジング12の内部に入るようにすれば、搬送式フリーザ10の運転中でも、ハウジング内に形成される正圧空間及び負圧空間と外部との差圧による危険を回避できる。
また、図示された実施形態によれば、ローラ48cを取り付けることで、往路18との摩擦を低減できる。これによって、駆動部50の動力を低減できると共に、双方の接触面の摩耗を低減できる。
例示的な実施形態によれば、異径回転体48の往路18に対する回転方向が異なる起振部22を往路18の搬送方向に沿って適宜組合せ配置することで、被搬送品のコンベア上の滞留時間を調整できる。これによって、被搬送品の搬送速度を調整できるため、冷却又は冷凍時間を調整できる。
12 ハウジング
12a 入口
12b 出口
14 コンベア
14a 搬入部
14b 搬出部
16(16a、16b) コンベアベルト
18(18a、18b) 往路
20(20a、20b) 復路
22 起振部
24 空気冷却器
26 送風機
28 駆動スプロケット
30 従動スプロケット
32 架台
34、36 点検用通路
37 床壁
38、40、45、68 点検用扉
42、44 圧力緩衝室
46 回転軸
48 異径回転体
48a スリーブ
48b 端板
48c ローラ
49 軸受
50 駆動部
52 取付け部
54 支持フレーム
54a 孔
56 フランジ
58 ボルト
60 リング
62 バー
64 ドレンパン
66 排出口
Sn 負圧空間
Sp 正圧空間
a 搬送方向
c 冷気循環流
Claims (9)
- 断熱壁で構成され内部に横長の冷却空間を形成するハウジングと、
前記冷却空間の左右一側に配置され、搬送方向両端部が前記ハウジングの外部に導設されるコンベアと、
前記冷却空間に設けられ前記冷却空間の横断方向に循環する冷気循環流を形成する送風機と、
前記冷却空間に設けられ前記冷気循環流を冷却する空気冷却器と、
を備え、
前記コンベアは、通気可能な細孔を有する無端状のコンベアベルトと、該コンベアベルトの往路を上下方向へ振動させる起振部と、を備え、
前記送風機は平面視で前記コンベアの側方に配置され、吐出口が前記コンベアベルトの往路下方に向くように横向きに配置され、
前記冷気循環流は、前記送風機から吐出された冷気が前記コンベアベルトの往路を下方から上方へ吹き抜け、前記空気冷却器を経て前記送風機の入口に循環するものであり、
前記冷気循環流によって前記送風機の吐出側から前記コンベアベルトの往路までの領域に正圧空間が形成されると共に、前記コンベアベルトの往路上方から前記送風機の入口までの領域に負圧空間が形成され、
前記空気冷却器は前記負圧空間に配置され、冷却した空気を前記送風機の入口側へ排出することを特徴とする搬送式フリーザ。 - 前記ハウジングは矩形の横断面を有し、
前記コンベアベルトの往路の下方に前記送風機の吐出空気を受け入れる正圧空間が形成され、
前記空気冷却器は前記送風機上方の前記負圧空間に配置されることを特徴とする請求項1に記載の搬送式フリーザ。 - 前記コンベア、及び前記コンベアが配置される側の前記ハウジングの第1の下部側壁及び第1の底壁が一体に構成された第1のユニットと、
前記送風機、前記送風機が配置される側の前記ハウジングの第2の下部側壁及び第2の底壁、及び前記空気冷却器の架台が一体に構成された第2のユニットと、
前記ハウジングの上部隔壁と、
前記空気冷却器と、
に分割可能に構成されることを特徴とする請求項2に記載の搬送式フリーザ。 - 前記ハウジングの横断面の幅方向中央部であって、前記コンベアと前記送風機との間に前記コンベアの搬送方向に沿い、かつ前記第1の底壁と前記第2の底壁との結合部に面して形成された点検用通路をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の搬送式フリーザ。
- 前記ハウジングの搬送始端部及び搬送終端部に、前記冷却空間と仕切られた圧力緩衝室を設けることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の搬送式フリーザ。
- 前記起振部を着脱可能な複数の取付け部が前記コンベアの搬送方向に沿って設けられることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の搬送式フリーザ。
- 複数の前記起振部が前記コンベアの搬送方向に沿って配置されると共に、
前記コンベアの冷却開始領域に配置される前記異径回転体の数を前記コンベアの他の領域より多くし、
前記冷却開始領域において前記被搬送品に対する振動作用を高めるようにすることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の搬送式フリーザ。 - 前記起振部は、
前記コンベアベルトの往路下面に該コンベアベルトの幅方向に設けられた回転軸と、
前記回転軸に固定され周方向で回転中心からの径が異なる異径回転体と、
前記回転軸を回転させる駆動部と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の搬送式フリーザ。 - 前記起振部は、
前記コンベアベルトの往路に対して前記コンベアの搬送方向下流側へ回転する前記異径回転体を有する第1の起振部と、
前記コンベアベルトの往路に対して前記コンベアの搬送方向上流側へ回転する前記異径回転体を有する第2の起振部と、
で構成され、
前記第1の起振部が被搬送品に与える前記搬送方向下流側の分力と前記第2の起振部が前記被搬送品に与える前記搬送方向上流側の分力との合力により、前記被搬送品の前記コンベア上の滞留時間を調整することを特徴とする請求項8に記載の搬送式フリーザ。
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