JP2017072019A - トンネル掘削機及びトンネル掘削方法 - Google Patents

トンネル掘削機及びトンネル掘削方法 Download PDF

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Abstract

【課題】地山で拘束された際に外胴部材を縮径可能で、極力簡単な構成で信頼性に優れるトンネル掘削機を提供する。【解決手段】トンネル掘削機1において、前胴部材3は所定半径の前部内胴3aとこの前部内胴3aの外側の前部外胴3bとを有し、中胴部材は所定半径の中部内胴とこの中部内胴の外側の中部外胴とを備え、前部外胴3bの底部以外の部分は、周方向に複数分割された複数の前部分割胴板3sで構成されると共に、中部外胴の底部以外の部分は、周方向に複数分割された複数の中部分割胴板で構成され、複数の前部分割胴板3sを縮径位置と拡径位置とに亙って切換え可能な第1拡縮駆動手段20を設け、複数の中部分割胴板を縮径位置と拡径位置とに亙って切換え可能な第2拡縮駆動手段を設けた。【選択図】図3

Description

本発明は、トンネル掘削機及びトンネル掘削方法に関し、特に地山からの締め付けによる拘束が発生した場合に胴部材を縮径させて拘束解除可能にしたトンネル掘削機に関する。
長距離、大深度のトンネルを掘削するトンネル掘削機においては、断層帯に遭遇した際に地山の崩壊等により、胴体が地山に拘束され、掘削不能となる可能性がある。この場合、胴体を拘束している地山の上部崩壊等を解除するために、大きな水圧や土圧が作用する環境下で地山が崩壊するのを防ぐ措置として、地山に後方から地盤改良材を注入した後、人力により拘束解除の為の切り拡げ作業を行っていた。
特許文献1には、シールド坑道の掘削直径を必要に応じて拡縮する為に掘削断面の直径を全方向に漸増、漸減可能にした断面可変シールド掘削機が開示されている。
この特許文献1の図17〜図22に示すシールド掘削機においては、前胴部を内胴と外胴で構成し、その外胴を複数の外殻プレートに周方向に分割し、外殻プレートの分割境界部に裏当てプレートを設け、それら裏当てプレートを拡縮駆動可能な複数の油圧ジャッキを設けている。後胴部も同様の構成としている。
特開平8−93381号公報
特に、大深度における断層帯に拘束された場合に、地盤改良材を注入したとしても、水圧や土圧を完全に封止できる可能性が低く、作業者が胴体外に出て行う切り広げ作業にはつねに危険が伴う。しかも、作業期間が長期間になるものと予想される。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、人力に頼らずに短時間で地山からの拘束を解除可能とするトンネル掘削機とトンネル掘削方法を提供することを目的とする。
請求項1のトンネル掘削機は、胴体と、胴体の前方に配置されたカッターヘッドとを備えたトンネル掘削機において、前記胴体は、掘削機本体に固定された内胴と、この内胴の外側に同心状に配置された外胴とを有し、前記外胴の底部は所定半径の外面を有し、前記外胴の底部以外の部分は周方向に複数分割された複数の分割胴板で構成され、前記複数の分割胴板を前記内胴に接続し且つこれら複数の分割胴板を前記内胴に接近させた縮径位置と前記内胴から外側へ所定距離離隔させた拡径位置とに亙って切換え可能な拡縮駆動手段を設けたことを特徴としている。
請求項2のトンネル掘削機は、請求項1の発明において、前記胴体は、前部内胴と前部外胴とを有する前胴部材と、中部固定胴体に摺動自在に外嵌される中部内胴と中部外胴とを有する中胴部材とを含むことを特徴としている。
請求項3のトンネル掘削機は、請求項1の発明において、前記胴体は、前部胴体と中部胴体と後部胴体とを有し、前記内胴は、前部胴体の前部内胴と、中部胴体の中部固定胴体に摺動自在に外嵌される中部内胴と、後部胴体の後部内胴とを有し、前記外胴は、前部胴体の前部外胴と、中部胴体の中部外胴と、後部胴体の後部外胴とを有することを特徴としている。
請求項4のトンネル掘削機は、請求項2又は3の発明において、前記拡縮駆動手段は複数の油圧ジャッキを備え、各油圧ジャッキは、前記分割胴板を拡縮させる拡縮用油圧ジャッキ部と、この拡縮用油圧ジャッキ部に同心状に組み込まれ且つ前記分割胴板の外側へ所定長さ突出可能なグリップ部材を有するグリップ用油圧ジャッキ部とを備え、拡縮用油圧ジャッキ部とグリップ用油圧ジャッキ部とを独立に伸縮作動可能に構成したことを特徴としている。
請求項5のトンネル掘削機は、請求項1〜3の何れか1項の発明において、前記分割胴板の周方向の端部側部分と、周方向に隣接する前記分割胴板の周方向の端部側部分を周方向に重複するように構成したことを特徴としている。
請求項6のトンネル掘削機は、請求項1〜3の何れか1項の発明において、前記各分割胴板の、前記拡縮駆動手段に対応する周方向位置の土圧を検知する土圧計を設けたことを特徴としている。
請求項7のトンネル掘削機は、請求項1〜3の何れか1項の発明において、前記内胴の外周面の前端近傍部と後端近傍部に、前記内胴と外胴間の隙間をシールする1対のワイヤブラシ型シールを外径側へ向けて装備し、各ワイヤブラシ型シールは、1対のワイヤブラシとこれらワイヤブラシ間に形成されたグリース溜まりを有することを特徴としている。
請求項8のトンネル掘削機は、請求項2又は3の発明において、前記前部外胴の複数の分割胴板に、その後端から後方へ延びて中部外胴が摺動自在に内嵌可能な複数の延長カバーを夫々固定的に設けたことを特徴としている。
請求項9のトンネル掘削機は、請求項3の発明において、前記外胴に装備されたメイングリッパーは、前記外胴を貫通するグリップ部材を有し、このグリップ部材の前後両端に前記外胴の分割胴板の一部として機能する分割胴板前端部分と分割胴板後端部分を固定的に設けたことを特徴としている。
請求項10のトンネル掘削機は、請求項3の発明において、前記掘削機本体の後端部に前端部が連結されて後方へ所定長さ延び且つセグメント組み付け用支持面を形成する支持面形成胴体と、この支持面形成胴体の内面にセグメントを組み付けるエレクタ装置を取り外し可能に設けたことを特徴としている。
請求項11のトンネル掘削機は、請求項10の発明において、前記支持面形成胴体の底部は所定半径の部分円筒面を有し、前記支持面形成胴体の底部以外の部分は、周方向に複数分割された複数の分割胴体で構成され、前記支持面形成胴体の底部は、1又は複数の底部分割体で構成されていることを特徴としている。
請求項12のトンネル掘削方法は、胴体と、この胴体の前方に配置されたカッターヘッドとを備えたトンネル掘削機によりトンネルを掘削する方法において、前記胴体を、径不変の内胴と、この内胴の外側に配置され且つ底部以外の部分を径可変に形成した外胴とで予め構成し、通常のトンネル掘削時は外胴の底部以外の部分を拡径状態に保持し、トンネル掘削機が地山に拘束されたときには、前記外胴の底部以外の部分を縮径状態に切換えて拘束を解除することを特徴としている。
請求項13のトンネル掘削方法は、請求項12の発明において、崩落し易い地山を掘削する際には、セグメント組み付け用のエレクタ装置と、複数のシールドジャッキと、前記胴体の後端側にセグメント組み付け用支持面を形成する支持面形成胴体とを着脱可能に取り付けた状態で、トンネルを掘削すると共にセグメントを組み付け、崩落し難い地山を掘削する際には、前記エレクタ装置と支持面形成胴体を取り外した状態で、トンネルを掘削することを特徴としている。
請求項14のトンネル掘削方法は、請求項13の発明において、前記支持面形成胴体の底部以外の部分を、周方向に複数分割された複数の分割胴体で予め構成し、前記支持面形成胴体を組み付ける際に、前記底部を組み付けてから、複数の分割胴体を前記底部側から順次組み付けることを特徴としている。
本願の発明は、「課題解決手段」の欄に記載の構成を有するため次の効果を奏する。
請求項1の発明によれば、外胴の底部以外の部分を構成する複数の分割胴板を拡縮駆動手段により縮径位置と拡径位置とに切換えることができる。それ故、地山の崩壊等でトンネル掘削機が地山に拘束された際に、複数の分割胴板を縮径位置に切換えて、拘束を解除することができ、安全に能率的に経済的に拘束解除を行うことができる。
しかも、外胴の底部は所定半径の外面を有し且つ内胴に固定されているため、外胴の底部以外の部分を縮径する場合にも、トンネル掘削機の軸心の高さ位置を一定に維持することができ、トンネル掘削機が下方に沈む虞がなく、健全な掘削が可能である。
請求項2の発明によれば、前記胴体は、前部内胴と前部外胴とを有する前胴部材と、中部固定胴体に摺動自在に外嵌される中部内胴と中部外胴とを有する中胴部材とを含むため、前胴部材が地山に拘束された際にも、中胴部材が地山に拘束された際にも前記のようにして拘束を解除することができ、安全に能率的に経済的に拘束解除を行うことができる。
請求項3の発明によれば、前部胴体が地山に拘束された際にも、中部胴体が地山に拘束された際にも、後部胴体が地山に拘束された際にも、前記のようにして拘束を解除することができ、安全に能率的に経済的に拘束解除を行うことができる。
請求項4の発明によれば、前記拡縮駆動手段としての複数の油圧ジャッキの各々が、拡縮用油圧ジャッキ部と、グリップ部材を有するグリップ用油圧ジャッキ部を備えているため、複数の油圧ジャッキを同数のグリッパーとして機能させることができる。それ故、グリッパーを装備するスペースの面で有利である。また、拡縮用油圧ジャッキ部とグリップ用油圧ジャッキ部とを独立に伸縮作動させることができる。
請求項5の発明によれば、前記分割胴板の周方向の端部側部分と、周方向に隣接する前記分割胴板の周方向の端部側部分を周方向に重複するように構成したため、分割胴板同士間に隙間が発生しない。それ故、分割胴板同士間を塞ぐ板部材を設ける必要がないから、部材数を節減できるうえ、複数の油圧ジャッキで、夫々、複数の分割胴板を拡縮駆動可能になる。
請求項6の発明によれば、各分割胴板の前記拡縮駆動手段に対応する周方向位置の土圧を土圧計により検知することができる。
請求項7の発明によれば、前記内胴の外周面の前端近傍部と後端近傍部に、前記内胴と外胴間の隙間をシールする1対のワイヤブラシ型シールを外径側へ向けて装備し、各ワイヤブラシ型シールは、1対のワイヤブラシとこれらワイヤブラシ間に形成されたグリース溜まりを有するため、内胴と外胴間に土砂や岩片が侵入するのを防止することができる。
請求項8の発明によれば、前部外胴の複数の分割胴板に、その後端から延びて中部外胴が摺動自在に内嵌可能な複数の延長カバーを固定的に設けたため、複数の延長カバーの内側の空間に岩片や土砂や礫が侵入しにくくなる。
請求項9の発明によれば、メイングリッパーのグリップ部材の前後両端に分割胴板前端部分と分割胴板後端部分を固定的に設けたため、グリップ部材と分割胴板前端部分と分割胴板後端部分とを外胴の1つの分割胴板として機能させることができる。
請求項10の発明によれば、掘削機本体の後端部に連結された支持面形成胴体と、この
支持面形成胴体の内面にセグメントを組み付けるエレクタ装置を取り外し可能に設けたため、崩落しやすい地山を掘削する際にはエレクタ装置により支持面形成胴体の内面にセグメントを安定的に組み付けることができ、崩落し難い地山を掘削する際にはエレクタ装置と支持面形成胴体とを取り外しておくことができる。
請求項11の発明によれば、支持面形成胴体の底部以外の部分が分割胴体で構成され、前記底部も1又は複数の底部分割体で構成されているため、支持面形成胴体の組み付けや解体を行う上で有利である。
請求項12の発明によれば、通常のトンネル掘削時は外胴の底部以外の部分を拡径状態に保持し、トンネル掘削機が地山に拘束されたときには、外胴の底部以外の部分を縮径状態に切換えて拘束を解除するため、トンネル掘削機が地山に拘束されたときに、人手による拘束解除作業に頼ることなく、トンネル掘削機の機能によって短時間で能率的に拘束を解除することができる。
請求項13の発明によれば、崩落し易い地山を掘削する際には、セグメント組み付け用のエレクタ装置と、複数のシールドジャッキと、支持面形成胴体とを着脱可能に取り付けた状態で、トンネルを掘削すると共にセグメントを組み付けるため、トンネル内面をセグメントで覆工しながらトンネルを掘削することができ、支持面形成胴体の内面にセグメントを組み付けることができるため、セグメントを能率的に整然と組み付けることができる。
また、崩落し難い地山を掘削する際には、前記エレクタ装置と支持面形成胴体を取り外した状態で、トンネルを掘削するため、崩落し易い地山に遭遇して薬液注入ドリルにより地山に薬液を注入する際に、ドリル挿通管を用いることなく、直接地山にドリルして注入可能になり、薬液注入の作業性が向上する。
請求項14の発明によれば、前記支持面形成胴体を組み付ける際に、底部を組み付けてから、複数の分割胴体を前記底部側から順次組み付けるため、能率的に組み付けることができる。
本発明の実施例1に係るトンネル掘削機の縦断側面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 第1油圧ジャッキの断面図である。 図1のV−V線断面図である。 図1のVI−VI線断面図である。 図1のVII−VII線断面図である。 図1のVIII−VIII線断面図である。 前胴部材と中胴部材部の要部の平面図である。 (a)は前部内胴の前端近傍部に設けたワイヤブラシ型シールとその周辺の断面図、(b)は前部内胴の後端近傍部に設けたワイヤブラシ型シールとその周辺の断面図、(c)は中部内側外胴の前端近傍部に設けたワイヤブラシ型シールとその周辺の断面図、(d)は中部内側外胴の後端近傍部に設けたワイヤブラシ型シールとその周辺の断面図である。 実施例2に係るトンネル掘削機(スラストジャッキ収縮状態)の縦断側面図である。 トンネル掘削機の縦断側面図である。 トンネル掘削機(スラストジャッキ伸長状態)の縦断側面図である。 第1油圧ジャッキの断面図である。 図11のXIV−XIV線矢視図である。 トンネル掘削機(スラストジャッキ収縮状態かつメイングリッパー進出状態)の概略斜視図である。 トンネル掘削機(スラストジャッキ伸長状態かつメイングリッパー退入状態)の概略斜視図である。
本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
最初に、実施例1に係るトンネル掘削機1の全体構造について説明する。
図1に示すように、トンネル掘削機1は、カッターヘッド2、前胴部材3、中胴構造4、後胴部材5、掘削機本体6、カッターヘッド駆動機構7、岩石片や土砂等の掘削物を排出する掘削物排出機構8、4本のスラストジャッキ9、8本のシールドジャッキ10、1対のローリングジャッキ11、1対のメイングリッパー12、セグメントSを組み付けるエレクタ装置13、1対の薬液注入ドリル14等を備えている。
次に、カッターヘッド2とカッターヘッド駆動機構7について説明する。
カッターヘッド2は、複数のカッタースポーク2aと、これらカッタースポーク2aに取り付けた回転自在の複数のローラカッター2bと、外周フレーム2c等を有する。
カッターヘッド駆動機構7は、カッタースポーク2aの後端の環状板2dに固定された環状のカッタードラム2e、このカッタードラム2eに回転駆動力を伝達する旋回ベアリング7a、旋回ベアリング7aの内歯ギヤに噛合した複数のピニオン7bを夫々回転駆動する複数のカッター駆動モータ7c(油圧モータ又は減速機付き電動モータ)などを有する。
掘削機本体6は、カッターヘッド2の後側に形成されたチャンバー15の後端を仕切る隔壁6w、環状部材16a〜16gを含む種々の構造部材を有するが、それら構造部材についての説明は省略する。隔壁6wは、環状板6aと筒状体6bと円形板6c等を含むものである。掘削機本体6は、中胴構造4と後胴部材5の境界部よりも前側の掘削機本体前半部と、後胴部材5の内部の掘削機本体後半部とに分割され且つ4本のスラストジャッキを介して連結されており、掘削機本体前半部には前部内胴3aと中部固定胴体4aが固定され、掘削機本体後半部には中部内胴4cと後胴部材5が固定されている。
前胴部材3と中胴構造4と後胴部材5の長さの比は約1:1:2であり、前胴部材3の前端はカッターヘッド2の後端に接近している。前胴部材3は、掘削機本体6に固定された前部内胴3aと、この前部内胴3aの外側に所定間隔(例えば約100mm)あけて同心状に配設された前部外胴3bとを有する。
中胴構造4は、掘削機本体6の前半部に固定された中部固定胴体4aと、この中部固定胴体4aに摺動自在に外嵌された中胴部材4bとを備えている。中胴部材4bは、二重構造の中部内胴4cと、この中部内胴4cの外側に所定間隔(例えば約100mm)あけて同心状に配置された中部外胴4dとを備えている。
中胴構造4は、4本のスラストジャッキ9により前後にスライドして伸縮可能に構成され、図1の状態では中部固定胴体4aと中胴部材4bとがラップした収縮状態である。
4本のスラストジャッキ9のうち、2本のスラストジャッキ9は上部に、2本のスラストジャッキ9は下部に、前後方向向きに配設されている。スラストジャッキ9の前端部が前胴部材3の内部で掘削機本体6に固定された1対のブラケット17にピン結合されると共に後端部が後胴部材5の内部で掘削機本体6に固定された1対のブラケット18にピン結合されている。
掘削物排出機構8は、掘削機本体6の内部の中心部付近に後方上がり傾斜状に配設されたベルトコンベヤで構成されている。シールドジャッキ10は、後胴部材5の内面付近に配設され、ジャッキ本体の前端は環状部材16eに固定され、ジャッキ本体の後端部が環状部材16gを貫通し、ジャッキ本体の後端から後方へ進退するロッドの後端に、セグメントSの前端に当接可能なスプレッダー19が設けられている。
1対のローリングジャッキ11は、トンネル掘削機後半部に対して、トンネル掘削機前半部がカッターヘッド2の回転方向と反対方向へ小角度ローリングした場合に、そのローリング角を解消するように調整するものである。
図1、図7に示すように、左右1対のメイングリッパー12が 後胴部材5と掘削機本体6とに装備されてトンネル掘削機後半部の中段位置に左右対称に水平に配設されている。このメイングリッパー12は、後胴部材5を貫通する進退可能なグリップ部材12aと、このグリップ部材12aに固定された可動部材12bと、固定部材12cと、軸部材12d等を有し、可動部材12bと固定部材12cの内部に組み込んだ複動式油圧シリンダによりグリップ部材12aと可動部材12bをトンネル掘削機1の径方向へ進退駆動可能に構成してある。グリップ部材12aと可動部材12bとを進出させると、グリップ部材12aの先端部が地山に突入して地山をグリップする。
エレクタ装置13は、複数の遊転ローラ13aに回転自在に支持された環状体13bと、この環状体13bに装備されたエレクタ本体13cと、環状体13bとエレクタ本体13cとを回転駆動する回転駆動手段13dとを有し、掘削したトンネル内面にセグメントSを覆工するものである。
次に、本願特有の前胴部材3と中胴構造4の構造について説明する。
最初に、前胴部材3とその付随機器について図1〜図5、図9に基づいて説明する。
前記のように前胴部材3は、掘削機本体6に固定された径不変の前部内胴3aと、この前胴内胴3aの外側に配置された径可変の前部外胴3bとを有する。
前部外胴3bの上部と左右中段部(底部以外の部分)は、周方向に複数(本実施例では8)分割された複数(本実施例では8枚)の前部分割胴板3sで構成されている。但し、前部外胴3bの上部と左右中段部に代えて、前部外胴3bの少なくとも上半部を複数の前部分割胴板3sで構成してもよい。前部外胴3bの底部3mは複数のリブ3rを介して前部内胴3aと一体的に構成され、底部3mの外周面は、拡径状態の前部外胴3bの外周面とほぼ同一の部分円筒面(所定半径の外面)になっている。底部3mの周方向両端部分にはテーパ部3tが形成されている。
前部分割胴板3sの周方向の端部側部分に、周方向に隣接する前部分割胴板3sの周方向の端部側部分を係合させ重複させるための板厚減少部3i,3jが形成されている。
最も下側の前部分割胴板3sの周方向の上端側部分には、外面側の板厚の約半分を削除した第1の板厚減少部3iが形成され、その上側に隣接する前部分割胴板3sの周方向の端部側部分には内面側の板厚の約半分を削除した第2の板厚減少部3jが形成され、第1,第2の板厚減少部3i,3jを重複させている。
最も下方の前部分割胴板3s以外の各前部分割胴板3sには、1対の第1の板厚減少部3i又は1対の第2の板厚減少部3jが形成されている。第1の板厚減少部3iを有する前部分割胴板3sの周方向に隣接する位置には第2の板厚減少部3jを有する前部分割胴板3sが配置されている。そのため、前部分割胴板3sの境界部において、第1,第2の板厚減少部3i,3jが係合して重なり合うため、前部外胴3bの外周面を平滑な円筒面に保持することできる。
図2の左半部には前部外胴3bを前部内胴3aから所定距離離隔するように最大限拡径させた拡径状態が示され、図2の右半部には前部外胴3bを前部内胴3aに接近させた縮径状態が示されている。
前部外胴3bが拡径状態のとき、前部分割胴板3s同士の境界部において、隣接する第1,第2の板厚減少部3i,3jがその周方向長さの約半分において重複して密着し、前部外胴3bが縮径状態になると、隣接する第1,第2の板厚減少部3i,3jがその周方向長さの略全部において重複して密着するため、前部分割胴板3s同士の境界部において外部の土砂が前部分割胴板3sの内側へ流入することはない。
図3、図4、図9に示すように、複数の前部分割胴板3sを前部内胴3aに接近させた縮径位置と前部内胴3aから外側へ所定距離離隔させた拡径位置とに亙って切換える為の第1拡縮駆動手段20が設けられている。第1拡縮駆動手段20は複数の前部分割胴板3sと同数の複数の第1油圧ジャッキ21を備え、各前部分割胴板3sは少なくとも1つの第1油圧ジャッキ21により拡縮駆動される。
各第1油圧ジャッキ21は、前部分割胴板3sを拡縮させる拡縮用油圧ジャッキ部22と、この拡縮用油圧ジャッキ22に同心状に組み込まれ且つ前部分割胴板3sの外側へ所定長さ突出可能なグリップ部材28を有するグリップ用油圧ジャッキ部23(第1のフロントグリッパー23Gに相当する)とを備えている。尚、拡縮用油圧ジャッキ部22とグリップ用油圧ジャッキ部23とを独立に伸縮作動可能に構成してある。
前記の第1油圧ジャッキ21について説明する。
図3、図4、図9に示すように、第1油圧ジャッキ21は、前部分割胴板3sの周方向中央部且つ前後方向中央部のやや前寄り部位に対応する位置に、軸心を径方向に向けて配設されている。第1油圧ジャッキ21は、ケース部材24と、シール用筒部材25と、シリンダ本体26と、ピストン部材27と、グリップ部材28等を備えている。
ケース部材24は、前部内胴3aと部材16a,16bに固定されている。シール用筒部材25の外端部は前部分割胴板3sの内面に固定され、このシール用筒部材25は、ケース部材24に摺動自在に内嵌され、ケース部材24の外端近傍部の内周部の2本のシール溝には泥水の侵入を防止するシール部材24aが夫々装着されている。
シリンダ本体26は、シール用筒部材25に隙間をあけて内装され、シリンダ本体26の内端面がケース部材24の内端壁24bに図示外のボルトで固定されている。
シリンダ本体26の一側部には第1油圧ジャッキ21の軸心と平行に延びる規制溝29が形成され、シール用筒部材25に固着された規制片25aが規制溝29に摺動自在に装着され、これによりシリンダ本体26がシール用筒部材25とケース部材24に対して相対回転しないように規制されている。シリンダ本体26にはピストン部材27が軸心と平行方向へ可動に装着されている。ピストン部材27は内径側へ延びる油路形成軸部27aを有し、この油路形成軸部27aがシリンダ本体26のヘッド側端壁とケース部材24の内端壁24bを貫通して内方へ突出している。
ピストン部材27は、ピストン部27aとロッド部27bとを有し、ピストン部27aがシリンダ本体26のシリンダ孔26aに摺動自在に装着され、ロッド部27bがシリンダ本体26のロッド孔26bに摺動自在に挿通して外径側へ延び、ロッド部27bの先端部が前部分割胴板3sの内面部の浅い嵌合凹部30に嵌合され、複数のボルト31で前部分割胴板3sに固定されている。尚、前部分割胴板3sのうちのピストン部材27が固定される部分は、板厚を増大した厚板部3zに形成され、厚板部3zの周囲には徐々に減厚するテーパ部32が形成されている。
前記の拡縮用油圧ジャッキ部22がシリンダ本体26とピストン部材27とで構成されている。この拡縮用油圧ジャッキ部22には、往動油室22aと、この往動油室22aに油圧を供給する第1油路22bと、復動油室22cと、この復動油室22cに油圧を供給する第2油路22dとが形成されている。往動油室22aに油圧を供給すると、ピストン部材27が外径側へ進出して前部分割胴板3sが外径側へ所定距離(例えば約100mm)拡径駆動され、復動油室22cに油圧を供給すると、ピストン部材27が内径側へ退入して前部分割胴板3sがシリンダ本体26及び前部内胴3aに接近した状態になる。第1,第2油路22b,22dは、図示外の油圧配管や油圧ホース等で油圧供給源に接続されている。尚、本明細書において「油圧」は圧縮油を意味する。
ピストン部材27にはシリンダ孔27cとロッド孔27dとが形成され、グリップ部材28のピストン部28aがシリンダ孔27cに摺動自在に装着され、グリップ部材28のロッド部28bがロッド孔27dと前部分割胴板3sに形成したロッド孔33に挿通して、外部へ突出可能に形成されている。前記のグリップ用油圧ジャッキ部23(第1のフロントグリッパー23G)がピストン部材27とグリップ部材28とで構成されている。このグリップ用油圧ジャッキ部23には、往動油室23aと、この往動油室23aに油圧を供給する第3油路23bと、復動油室23cと、この復動油室23cに油圧を供給する第4油路23dが形成されている。第3,第4油路23b,23dは図示外の油圧配管や油圧ホース等で油圧供給源に接続されている。
往動油室23aに油圧を供給すると、グリップ部材28が進出駆動されて、前部分割胴板3sの外面より外径側へ所定長さ(例えば約90mm)突出し、地山をグリップする状態になる。復動油室23cに油圧を供給すると、グリップ部材28が退入してグリップ部材28の先端が前部分割胴板3sの外面と同一面となる。
次に、第2のフロントグリッパー35について説明する。
図3に示すように、複数の第1油圧ジャッキ21と同じ前後方向位置において、掘削機本体6の下部には、左右1対の第2のフロントグリッパー35が設けられている。この第2のフロントグリッパー35は、ケース部材36内にグリップ部材37と可動部材38を進退自在に組み込み、そのグリップ部材37と可動部材38を内部の複動油圧シリンダにより進退駆動可能に構成したものである。グリップ部材37と可動部材38を進出位置に切換えると、グリップ部材37は、前部外胴3bの外面外へ所定長さ(例えば約50mm)突出し、グリップ部材37を退入位置に切換えると、グリップ部材37の先端面が前部外胴3bの外面と同一面となる。
図1、図2、図9に示すように、各前部分割胴板3sの、第1拡縮駆動手段20に対応する周方向位置の土圧を検知する第1土圧計40が設けられている。第1土圧計40は土水圧から地山の土圧を検知するもので、小径のパイプ状部材を有し、この第1土圧計40は第1油圧ジャッキ21の前側近傍部位において前部外胴3bを貫通し且つ前部内胴3aに固定された案内筒41を貫通し、第1土圧計40の先端部が前部外胴3bに固定され且つそれ以外の大部分は案内筒41を摺動自在に挿通して掘削機本体6内へ延びている。第1土圧計40の検出信号は、後方台車(図示略)内の制御ユニット(図示略)へ供給される。
図1、図9、図10(a),(b)に示すように、前部内胴3aの外周面の前端近傍部と後端近傍部に、前部内胴3aと前部外胴3b間の隙間をシールする1対のワイヤブラシ型シール42A,42Bが外径側へ向けて装備されている。これらワイヤブラシ型シール42A,42Bは、図2におけるA−A線間の範囲に装備される。
図10(a)に示すように、前部内胴3aの外周面の前端近傍部のワイヤブラシ型シール42Aは、前後1対の円弧状且つテーパ状のワイヤブラシ42aを前後に所定間隔空けて配置したもので、ワイヤブラシ42aの基端部が前部内胴3aの外周面に固定されると共に、ワイヤブラシ42aの大部分は前方程外径側へ移行するように傾斜状に形成され、前後1対のワイヤブラシ42a間にはグリースを充填したグリース溜まり42gが形成されている。尚、隔壁6wの一部をなす環状板6aの外周端部の後面には、環状板6aと前部分割胴板3sの間をシールする環状バネ板製のシール部材6sが設けられている。
図10(b)に示すように、前部内胴3aの外周面の後端近傍部のワイヤブラシ型シール42Bは、前後1対の円弧状且つテーパ状のワイヤブラシ42bを前後に所定間隔空けて配置したもので、ワイヤブラシ42bの基端部が前部内胴3aの外周面に固定されると共に、後方程外径側へ移行するように傾斜状に形成され、前後1対のワイヤブラシ42b間にはグリース溜まり42gが形成されている。尚、前部内胴3aの後端部には掘削機本体6に属する筒部材16hが内嵌され、前部内胴3aの後端部と筒部材16h間をシールするシール部材42cが設けられ、前部内胴3aの後端と筒部材16h間をシールする環状のバネ板製シール部材42dが設けられている。
次に、中胴構造4とその付随機器について図1、図6、図9に基づいて説明する。
図1、図6に示すように、中胴構造4は、掘削機本体6の前半部に固定された中部固定胴体4aと、この中部固定胴体4aに摺動自在に外嵌された中胴部材4bとで構成されている。中胴部材4bは、二重構造の中部内胴4cと、この中部内胴4cの外側に同心状に配置された中部外胴4dを備えている。
二重構造の中部内胴4cは、中部固定胴体4aに小さな隙間を空けて外嵌された円筒状の第1胴部材4c1と、この第1胴部材4c1の外側に所定間隔空けて外嵌された円筒状の第2胴部材4c2とで構成されている。第1,第2胴部材4c1,4c2の前端部は環状テーパ板4fで連結され、第1,第2胴部材4c1,4c2の後端部は環状板4rで連結され、後胴部材5内の掘削機本体後半部に固定されている。第1胴部材4c1の前端部分の内側には、第1胴部材4c1と中部固定胴体4aの間をシールするシール部材43が装着されている。
中部外胴4dの上部と左右の中段部(底部以外の部分)は、周方向に複数(本実施例では8)分割された複数(本実施例では8枚)の中部分割胴板4sで構成されている。但し、中部外胴4dの上部と左右の中段部に代えて、中部外胴4dの少なくとも上半部を複数の中部分割胴板4sで構成してもよい。中部外胴4dの底部4mは中部内胴4cと一体的に構成され、底部4mの外周面は、拡径状態の中部外胴4dの外周面と略同一の部分円筒面(所定半径の外面)になっていて、底部4mの周方向両端部分にはテーパ部4tが形成されている。尚、前胴部材3と中胴部材4bが「胴体」に相当し、前部内胴3aと中部内胴4cが「内胴」に相当し、前部外胴3bと中部外胴4dが「外胴」に相当する。
中部分割胴板4sの周方向の端部側部分に、周方向に隣接する中部分割胴板4sの周方向の端部側部分を係合させ重複させるための板厚減少部4i,4jが形成されている。
最も下側の中部分割胴板4sの周方向の上端側部分には、外面側の板厚の約半分を削除した第1の板厚減少部4iが形成され、その上側に隣接する中部分割胴板4sの周方向の端部側部分には内面側の板厚の約半分を削除した第2の板厚減少部4jが形成され、第1,第2の板厚減少部4i,4jを重複させている。最も下側の中部分割胴板4s以外の各中部分割胴板4sには、1対の第1の板厚減少部4i又は1対の第2の板厚減少部4jが形成されている。第1の板厚減少部4iを有する中部分割胴板4sの周方向に隣接する位置には第2の板厚減少部4jを有する中部分割胴板4sが配置されている。
図6の左半部には中部外胴4dを中部内胴4cから所定距離離隔するように最大限拡径させた拡径状態が示され、図6の右半部には中部外胴4dを中部内胴4cに接近させた縮径状態が示されている。
中部外胴4dが拡径状態のとき、中部分割胴板4s同士の境界部において、隣接する第1,第2の板厚減少部4i,4jがその周方向長さの約半分において重複して密着し、中部外胴4dが縮径状態になると、隣接する第1,第2の板厚減少部4i,4jがその周方向長さの略全部において重複して密着するため、中部分割胴板4s同士の境界部において外部の土砂が中部分割胴板4sの内側へ流入することはない。
複数の中部分割胴板4sを中部内胴4cに接近させた縮径位置と中部内胴4cから外側へ所定距離離隔させた拡径位置とに亙って切換え可能な第2拡縮駆動手段50が設けられている。第2拡縮駆動手段50は、複数の中部分割胴板4sの数の2倍の数の複数の第2油圧ジャッキ51を備え、中部分割胴板4sの各々に対応するように少なくとも2つの第2油圧ジャッキ51が設けられている。
図9に示すように、中部分割胴板4sの周方向中央部に対応する部位の前部と後部に、2つの第2油圧ジャッキ51がその軸心をトンネル掘削機1の径方向へ向けて配設されている。第2油圧ジャッキ51は、第2胴部材4c2を貫通状に装備されて環状部材52を介して第2胴部材4c2に固定され、第2油圧ジャッキ51のロッド51aの先端が中部分割胴板4sに固着されている。第2油圧ジャッキ51の内側において第1胴部材4c1には、第2油圧ジャッキ51に接続された油圧配管や油圧ホース(図示略)を通す為の開口穴53が形成されている。前記の油圧配管や油圧ホースは油圧供給源(図示略)に接続されている。
第2油圧ジャッキ51は複動型のものであり、ロッド51aを進出させると、図6の左半部に示すように、中部分割胴板4sが第2胴部材4c2から所定距離(例えば100mm)だけ外側へ離隔した拡径状態になり、ロッド51aを退入させると、中部分割胴板4sが第2胴部材4c2に接近して第2油圧ジャッキ51のシリンダ本体51bに当接状態となり縮径状態となる。つまり、ロッド51aが進出したとき中部外胴4dが拡径状態となって中部内胴4cから離隔した状態になり、ロッド51aが退入したとき中部外胴4dが縮径状態となって中部内胴4cに接近した状態になる。
前記の1対の第2油圧ジャッキ51の間に対応部位には、各中部分割胴板4sに対応する位置の土圧を検知する第2土圧計54が設けられている。この第2土圧計54は第1土圧計40と同様のものであるので、その説明を省略する。
図9に示すように、前記の第2土圧計54の周方向両側近傍に対応する部位には、各中部分割胴板4sに作用する前後方向向きのスラストを中部内胴4cに支持させる1対のスラスト支持機構55が設けられている。図1に示すように、スラスト支持機構55は、第2胴部材4c2に固定された環状支持部材55aと、この環状支持部材55aを摺動自在に挿通した鍔付き軸部材55bとを有する。鍔付き軸部材55bの先端部は中部外胴4dに嵌合固定されている。尚、環状支持部材55aの内周部にはシール部材が装着されている。
図1、図9、図10(c),(d)に示すように、中部内胴4cの外周面の前端近傍部と後端近傍部に、中部内胴4cと中部外胴4d間の隙間をシールする1対のワイヤブラシ型シール56A,56Bが外径側へ向けて装備されている。これらワイヤブラシ型シール56A,56Bは、図6におけるB−B線間の範囲に配設される。
中部内胴4cの外周面の前端近傍部のワイヤブラシ型シール56Aは、前後1対の円弧状且つテーパ状のワイヤブラシ56aを前後に所定間隔空けて配置したもので、ワイヤブラシ56aの基端部が中部内胴4cの外周面に固定されると共に、前方程外径側へ移行するように傾斜状に形成され、前後1対のワイヤブラシ56a間にはグリース溜まり56gが形成されている。
中部内胴4cの外周面の後端近傍部のワイヤブラシ型シール56Bは、前後1対の円弧状且つテーパ状のワイヤブラシ56bを前後に所定間隔空けて配置したもので、ワイヤブラシ56bの基端部が中部内胴4cの外周面に固定される共に、後方程外径側へ移行するように傾斜状に形成され、前後1対のワイヤブラシ56b間にはグリース溜まり56gが形成されている。
次に、後胴部材5について説明する。
図1、図8に示すように、後胴部材5の底部5m以外の部分は、前部内胴3aや中部内胴4cとほぼ同径に構成されている。後胴部材5の底部5mは、所定厚さのある二重構造部とされ、底部5m以外の部分と一体的に形成され、底部5mの外周面は前部底部3m,4mの外周面と略同一の円筒面に形成されている。底部5mの周方向両端部分にはテーパ部5tが形成されている。尚、トンネル掘削機前半部に対してトンネル掘削機後半部を僅少角度だけ中折れさせる中折れ機構6pも設けられている。
尚、図1、図8に示すように、後胴部材5の上部側部分と下部側部分には、薬液注入ドリル14を挿通させる為の複数のドリル挿通管14aが装備されている。
次に、以上説明したトンネル掘削機1の作用、効果について説明する。
トンネルを掘削する際には、前部外胴3bと中部外胴4dを拡径状態にしてトンネル掘削を行う。但し、掘削中には第1,第2のフロントグリッパー23G,35が退入状態(非グリップ状態)に保持される。このトンネル掘削時、1対のメイングリッパー12をグリップ状態に保持し、カッターヘッド2を回転させながら、4本のスラストジャッキ9を伸長させていくと、トンネル掘削機前半部分がトンネル掘削機後半部分に対して前進移動し、中胴構造4が伸長しながらトンネルを掘削する。
その後、複数の第1,第2フロントグリッパー23G,35をグリップ状態に切換え、1対のメイングリッパー12を非グリップ状態に切換えた状態で、4本のスラストジャッキ12を収縮させると、トンネル掘削機前半部分に対してトンネル掘削機後半部分が前進移動して中胴構造4が収縮状態になる。以上の動作を繰り返すことで、トンネルを掘削する。これと並行して、掘削したトンネル内面に、エレクタ装置13により適宜セグメントSの組み付けを行っていく。尚、硬岩を掘削する場合は、掘削したトンネル内面にセグメントを覆工することなく、トンネル軸心方向に所定間隔おきに支保工を構築する。
尚、崩落し易い地山など地山が軟弱のためメイングリッパー12や第1,第2のフロントグリッパー23G,35が正常に機能しない場合は、複数のシールドジャッキ10のロッドの先端部に連結したスプレッダー19を覆工済のセグメントSの前端に当接させて反力を取りながら、複数のシールドジャッキ10の推進力でトンネル掘削機1の全体を前進させながらトンネルを掘削する。この場合、スラストジャッキ9は収縮状態に保持する。
トンネル掘削中に、複数の第1,第2土圧計40,54で土圧の検知を行い、第1,第2土圧計40,54の何れか1つ又は複数により検知される土圧が設定値以上に高まり、トンネル掘削機1が地山に拘束される可能性が生じたり、地山に拘束されたりした場合には、薬液注入ドリル14を複数のドリル挿通管14aに順次挿通させて地山へ約15m程度穿孔させ、薬液注入ドリル14から地山へ薬液(例えば、モルタル等)を注入し、トンネル掘削機1の周囲の地山とトンネル掘削機1の前方外周側の地山を硬化させることで地山を安定させてから、前部外胴3bと中部外胴4dを縮径状態に切換えて拘束を予防又は解除し、トンネル掘削を再開する。
前部外胴3bを縮径状態に切換える際には、第1拡縮駆動手段20により全部の前部分割胴板3sを拡径位置から縮径位置に切換える。この場合、全部の第1油圧ジャッキ21において、ピストン部材27を退入させると共にグリップ部材28を退入させる。また、中部外胴4dを縮径状態に切換える際には、第2拡縮駆動手段50により全部の中部分割胴板4sを拡径位置から縮径位置に切換える。この場合、全部の第2油圧ジャッキ51のロッド51aを退入させる。
以上のようにして、トンネル掘削機1に対する地山からの拘束を解除することができるため、トンネル掘削機1の外周側の地山を人力作業にて掘削する必要がなく、第1,第2油圧ジャッキ21,51の操作を介して拘束解除できるため、トンネル掘削機1の機能を用いて安全に能率的に経済的に拘束解除を行うことが可能になる。
しかも、前部外胴3bの底部3m及び中部外胴4dの底部4mは所定半径の外面を有し且つ夫々前部内胴3aと中部内胴4cに固定されているため、前部外胴3bと中部外胴4dの底部以外の部分を縮径する場合にも、トンネル掘削機1の軸心の高さ位置を一定に維持することができ、トンネル掘削機1が下方に沈む虞がなく、健全な掘削が可能である。
しかも、第1油圧ジャッキ21が拡縮用油圧ジャッキ22とグリップ用油圧ジャッキ23を備えているため、複数の第1油圧ジャッキ21を同数のグリッパーとして機能させることができるため、グリッパーを装備するスペースの面で有利である。
前部分割胴板3sの周方向の端部側部分に第1,第2の板厚減少部3i,3jを形成するため、隣接する第1,第2の板厚減少部3i,3j同士を係合させ重複させることができるため、前部分割胴板3s同士間の隙間を塞ぐ板部材を設ける必要がないから部材数を節減できるうえ、第1油圧ジャッキ21で前部分割胴板3sを拡縮駆動できる。しかも、前部外胴3bの外周面を平滑な円筒面に保持できるため有利である。
中部分割胴板4sの周方向の端部側部分に、第1,第2の板厚減少部4i,4jを形成するため、隣接する第1,第2の板厚減少部4i,4j同士を係合させ重複させることができるため、前記前部外胴3bと同様の作用、効果が得られる。
前部外胴3bの上部と左右の中段部を拡縮可能に構成したため、前部外胴3bの上部に対する拘束にも、前部外胴3Bの左右の側部に対する拘束にも対処することができる。このことは、中部外胴4dについても同様である。
前部外胴3bの底部3mは前部内胴3aと一体的に構成したため、前部外胴3bの底部3mの構造を簡単化できる。中部外胴4dの底部4mは中部内胴4cと一体的に構成したので、中部外胴4dの底部4mの構造を簡単化できる。
各前部分割胴板3sに対応する少なくとも1つの第1油圧ジャッキ21を設けるため、前部分割胴板3sを1つ以上の第1油圧ジャッキ21で拡縮駆動可能になる。各中部分割胴板4sに対応する少なくとも2つの第2油圧ジャッキ51を設けるため、中部分割胴板4sを2つ以上の第2油圧ジャッキ51で拡縮駆動可能になる。
各中部分割胴板4sに作用する前後方向向きのスラストを、1対のスラスト支持機構55により、中部内胴4cに支持させることができる。
各前部分割胴板3sに対応する位置の土圧を第1土圧計40により検知することができる。各中部分割胴板4sに対応する位置の土圧を第2土圧計54により検知することができる。前部内胴3aと前部外胴3b間の隙間をシールする1対のワイヤブラシ型シール42A,42Bを外径側へ向けて装備したため、前部内胴3aと前部外胴3b間に土砂や岩片が侵入するのを防止できる。
中部内胴4cと中部外胴4d間の隙間をシールする1対のワイヤブラシ型シール56A,56Bを外径側へ向けて装備したため、中部内胴4cと中部外胴4d間に土砂や岩片が侵入するのを防止できる。
この実施例2に係るトンネル掘削機1Aについて、図11〜図17に基づいて説明する。但し、実施例1のトンネル掘削機1の構成要素(構成部材)と同様の構成要素に同一の符号を付して説明を省略し、主として異なる構成要素について説明する。
崩落し易い不安定な地山を掘削する際には、図11に示すように、このトンネル掘削機1Aに、エレクタ装置13と、セグメント組み付け用支持面63fを形成する支持面形成胴体63とを取り付け、トンネル内面をセグメントSで覆工しながら、複数のシールドジャッキ10の推力によりトンネル掘削機1Aを前進させながらトンネル掘削を行なう。
一方、崩落し難い安定した地山を掘削する際には、図12、図13に示すように、エレクタ装置13と支持面形成胴体63と複数のシールドジャッキ10とを取り外した状態でトンネル掘削を行う。但し、必要に応じて、一部又は全部のシールドジャッキ10を取り外さなくてもよい。
図11、図14に基づいて、第1のフロントグリッパー23Gのグリップ部材28Aについて説明する。グリップ部材28Aのグリップ力を高めるため、グリップ部材28Aが変更されている。グリップ部材28Aは、ロッド部28cと、このロッド部28cの先端部にボルト28fにて固定されたヘッド部28dとで構成されている。
ヘッド部28dの先端部分には、ロッド部28cよりも大径の円板部28eが形成されている。グリップ部材28Aを退入状態に切換えた状態では、円板部28eが前部分割胴板3sの厚板部3zに形成した凹部3vに嵌まり円板部28eの外面と前部分割胴板3sの外面とが同一面となる。
通常のトンネル掘削の前進時には、グリップ部材28Aを退入状態に保持したまま、前部分割胴板3sを外径側へ拡径した拡径状態にして掘削する。第1のフロントグリッパー23Gにより地山をグリップする際には、グリップ部材28Aが進出位置へ切換えられる。このように、グリップ部材28Aに円板部28eを形成したため、グリッパー面圧を下げ、グリップ性能を向上させることができる。
図11〜図13に示すように、前部外胴3bの複数の前部分割胴板3sには、その後端から後方へ延びて中部外胴4dが摺動自在に内嵌可能な複数の延長カバー3cが夫々固着されている。延長カバー3cの周方向幅は、前部分割胴板3sの周方向幅と等しく、延長カバー3cの前端が前部分割胴板3sの後端に一体的に接合され、スラストジャッキ9が伸長状態になったとき、延長カバー3cの後端部が中部外胴4dの前端部の外側にラップしている。
このように複数の前部分割胴板3sの後端から延びる複数の延長カバー3cを設けて、中部固定胴体4aの外周側を覆ったため、図13に示すように、スラストジャッキ9が伸長した際にも、中部固定胴体4aの外周側の空間4kに岩片や土砂や礫が落ち込むことがなく、スラストジャッキ9の収縮に支障を来すことがない。
実施例1と同様に、前部胴体3(前胴部材)は、掘削機本体6の前部に固定された前部内胴3aであって全周に亙って一体構造の前部内胴3aと、この前部内胴3aの外側に同心状に配置された前部外胴3bを備えている。実施例1と同様に、中胴構造4は、掘削機本体6の前半部に固定され且つ全周に亙って一体構造の中部固定胴体4aと、この中部固定胴体4aに前後方向に相対摺動自在に同心状に外嵌可能な中部胴体4b(中胴部材)を備えている。中部胴体4bは、全周に亙って一体構造かつ二重構造の中部内胴4cと、この中部内胴4cの外側に同心状に配置された中部外胴4dを備えている。
後部胴体5A(後胴部材)が、掘削機本体6の後半部に固定され且つ全周に亙って一体構造の後部内胴5aと、この後部内胴5aの外側に同心状に配置された後部外胴5bを備えている。前部内胴3aと中部固定胴体4aと中部内胴4cと後部内胴5aは径不変のものであり、前部内胴3aと中部内胴4cと後部内胴5aはほぼ同じ外径を有する。前部外胴3bと中部外胴4dと後部外胴5bは後述するように縮径状態と拡径状態とに亙って径可変のものであり、前部外胴3bと中部外胴4dと後部外胴5bは、拡径状態のときにも縮径状態のときにもほぼ同じ外径を有する。
後部外胴5bは、中部外胴4dと同様の構造であるので、簡単に説明する。
後部外胴5bの上部と中段部(底部以外の部分)は、周方向に複数(本実施例では8枚)の後部分割胴板5sで構成されている。後部分割胴板5sには実施例1の中部分割胴板4sの板厚減少部4i,4jと同様の板厚減少部(図示略)が形成されている。
後部外胴5bの底部5mは、中部外胴4dの底部4mと同様の構造であり、この底部5mは、後部内胴5aと一体的に構成され、底部5mの外周面は拡径状態の後部外胴5bの外周面と略同一の部分円筒面(所定半径の外面)に形成され、底部5mの周方向の両端部分にはテーパ部(図示略)が形成されている。尚、前進時の抵抗低減のため、底部4mの前端部には前方程内径側へ移行する傾斜部4uが形成され、底部5mの前端部にも前方程内径側へ移行する傾斜部5uが形成されている。
後部外胴5bを拡径状態と縮状態とに亙って駆動する第3拡縮駆動手段60が設けられているが、第3拡縮駆動手段60は実施例1の第2拡縮駆動手段50と同様のものであるので簡単に説明する。第3拡縮駆動手段60は、後部分割胴板5sの数の2倍の数の複数の第3油圧ジャッキ61を備えている。各後部分割胴板5sの周方向中央部には前後1対の第3油圧ジャッキ61が設けられ、第3油圧ジャッキ61のシリンダ本体は環状部材を介して後部内胴5aに貫通状に固定され、ロッドの先端が後部分割胴板5sに固着されている。
また、各後部分割胴板5sに作用する前後方向向きに作用するスラストを後部内胴5aに支持させる1対のスラスト支持機構65も設けられている。このスラスト支持機構65は実施例1のスラスト支持機構55と同様のものである。各後部分割胴板5sに作用する土圧や水圧を検出する為の第3土圧計(図示略)も、実施例1の第2土圧計54とほぼ同様に設けられている。
実施例1のトンネル掘削機1のメイングリッパー12とほぼ同様のメイングリッパー12Aが装備されているが、後部外胴5bが複数の後部分割胴板5sで構成される関係上、メイングリッパー12Aとその周辺構造が次のように構成されている。
図16、図17に示すように、メイングリッパー12Aのグリップ部材12aは外形がほぼ正方形状に形成され、グリップ部材12aの周方向幅は後部分割胴板5sの周方向幅と等しく設定されている。グリップ部材12aの前側に分割胴板前端部分5fが配設され、グリップ部材12aの後側に分割胴板後端部分5rが配設されている。分割胴板前端部分5fの後端がグリップ部材12aの前端に固着され、分割胴板後端部分5rの前端部がグリップ部材12aの後端には固着されている。グリップ部材12aと分割胴板前端部分5fと分割胴板後端部分5rとで1枚の後部分割胴板5sに相当するサイズと形状の拡大グリップ部材5kが構成されている。メイングリッパー12Aのその他の構成は、図7のメイングリッパー12と同様に構成されている。尚、図16、図17は、前記延長カバー3cを省略した場合の図である。
図16、図17には、拡径状態にした前部外胴3bと中部外胴4dと後部外胴5bが図示されている。メイングリッパー12Aで地山をグリップする際には、図16に示すように、拡大グリップ部材5kが油圧シリンダ(図示略)により進出位置に切換えられる。また、地山をグリップしない場合には、図17に示すように拡大グリップ部材5kが後退位置に切換えられる。
次に、図11、図15に基づいてセグメント組み付け用支持面63fを形成する支持面形成胴体63について説明する。
この支持面形成胴体63は、掘削機本体6の後端部に取り外し可能に取り付けられている。支持面形成胴体63は、後部内胴5aよりも小径の胴体部材であり、後部胴体5Aの後側に同心状に配設される。この支持面形成胴体63の上部と左右中段部(底部以外の部分)は、周方向に複数分割(本実施例では9分割)された複数の分割胴体63sで構成されている。
分割胴体63sは、外面板63pと、その周方向の中央部の内面に固着した溝型材63cと、外面板63pの内面の外周部に固着した複数のリブ材63rとを有し、分割胴体63sの前端部は複数のボルト63bにより掘進機本体6の環状部材16gに連結解除可能に固定され、分割胴体63sの周方向の両端部は、隣接する分割胴体63sの周方向の端部に複数のボルト63dにより連結解除可能に固定されている。
支持面形成胴体63の底部63mは、後部外胴5bの底部5mとほぼ同外径の部分円筒状の外面を有し、この底部63mは3分割された3つの底部分割体63x,63y,63zからなる。底部分割体63x,63y,63zは、その上面に当接させた分割胴体63sと一体的に接合されており、その分割胴体63sを介して環状部材16gに連結解除可能に固定されている。
前記支持面形成胴体63を組み付ける場合、最初に底部分割体63x,63y,63zを組み付けてから、複数の分割胴体63sを底部側から順次組み付けることが望ましい。
尚、ここで前記底部63mの変更例について説明する。
前記底部63mを構成する底部分割体63x,63y,63zは、分割胴体63sと一体的に接合するとは限らず、分割胴体63sとは別体に構成してからボルト等により一体的に連結してもよい。また、前記底部63mを1つ又は2つ又は4つの底部分割体で構成してもよい。
エレクタ装置13を用いてセグメントSを組み付ける際には、支持面形成胴体63の内面にセグメントSが当接状に組み付けられる。上記の支持面形成胴体63を取り外す場合は、複数のボルト63b,63dによる締結を解除することにより、9つの分割形成胴体63sと、3つの分割胴体付きの底部分割体63x,63y,63zとに分割して掘削機本体6から取り外すことができる。
次に、エレクタ装置13とシールドジャッキ10について補足説明する。
エレクタ装置13は、実施例1のエレクタ装置13と同様のものであるが、掘削機本体6の後半部に取り外し可能に取り付けられる。そのため、環状体13bを支持する複数の遊転ローラ13aを支持する複数の支持体13fが支持面形成胴体63の内面に連結解除可能に固定され、回転駆動手段13d(油圧モータ又は電動モータ)を支持する支持部材13gが掘削機本体6に連結解除可能に固定され、回転駆動手段13dの出力軸を支持する支持部材13hも掘削機本体6に連結解除可能に固定されている。それ故、エレクタ装置13は、必要に応じて掘削機本体6から解体したり、取り付けたりすることができる。
複数のシールドジャッキ10が後部内胴5aの内径側に配設され、各シールドジャッキ10のジャッキ本体10aが掘削機本体6に取り外し可能に固定され、出力ロッド10bが後方へ伸長可能になっている。複数のシールドジャッキ10の出力ロッド10bの先端のスプレッダー19によりセグメントSの後端を後方へ押圧することで、掘進の推進力を発生させることができる。尚、スプレッダー19の周方向両端部が、隣接する分割胴体63sの1対の溝型材63cの内面で案内される。
次に、以上説明したトンネル掘削機1Aの作用、効果について補足的に説明する。
崩落し難い安定した地山を掘削する際には、シールドジャッキ10及びスプレッダ19とエレクタ装置13と支持面形成胴体63を取り外した状態にして、トンネルを掘削していく。この場合、前部外胴3bと中部外胴4dと後部外胴5bを拡径状態に保持し、4本のスラストジャッキ9の推進力によりトンネル掘削機前半部分をトンネル掘削機後半部分に対して前進移動させながら、実施例1と同様にして掘削を行う。
上記のように掘削していって崩落しやすい不安定な地山に遭遇した場合には、その不安定な地山の手前において、前部外胴3bと中部外胴4dと後部外胴5bを拡径状態に保持した状態で、薬液注入ノズル14を用いて、トンネル掘削機1Aの周囲と前方の地山を薬液注入により固化させ、崩落の危険が解消又はほぼ解消した状態で、前部外胴3bと中部外胴4dと後部外胴5bを縮径状態に切換え、シールドジャッキ10及びスプレッダ19とエレクタ装置13と支持面形成胴体63をトンネル掘削機1Aに組み付けて、トンネル掘削を再開し、トンネル内面にセグメントを覆工しながらシールドジャッキ10の推進力にてトンネルを掘削していく。
この場合、エレクタ装置13でセグメントSを組み付けるため、掘削したトンネル内面をセグメントSで覆工して地山の崩落を防ぐことができるうえ、セグメント組み付けの際に、支持面形成胴体63の内面にセグメントSを組み付けることにより、セグメントSを能率的に整然と組み付けることができる。
その後、トンネル掘削機1Aの全体が崩落し難い安定した地山(硬岩の地山など)に突入するまで掘削した段階で、シールドジャッキ10及びスプレッダ19とエレクタ装置13と支持面形成胴体63を取り外し、前部外胴3bと中部外胴4dと後部外胴5bを拡径状態に切換えて、スラストジャッキ9の推進力によりトンネルを掘削していく。
崩落し難い不安定な地山を掘削する際に、支持面形成胴体63を取り外しておくため、
崩落し易い地山に遭遇して薬液注入ドリル14により地山に薬液を注入する際に、ドリル挿通管を用いることなく、直接地山にドリルして注入可能になり、薬液注入の作業性が向上する。
複数の延長カバー3cを設けたため、中部固定胴体4aの外側の空間4kに岩片や土砂や礫が侵入しなくなるため、4本のスラストジャッキ9を円滑に収縮可能になる。
また、第1のフロントグリッパー23Gのグリップ部材28Aの先端部に外径を拡大した円板部28eを形成したため、グリッパー面圧を下げてグリッパー機能を高めることができる。
メイングリッパー12Aのグリップ部材12aの前後両端に分割胴板前端部分5fと分割胴板後端部分5rを固定的に設けたため、グリップ部材12aと分割胴板前端部分5fと分割胴板後端部分5rとを後部外胴5bの1つの分割胴板5sとして機能させることができる。
前記支持面形成胴体63を後部内胴5aよりも幾分小径に形成したので、シールドジャッキ10を後部内胴5aよりも内径側に配置可能になり、後部内胴5aに第3拡縮駆動手段60を装備可能となった。
次に、前記実施例1,2を部分的に変更する例について説明する。
1)第1油圧ジャッキ21に組み込んだ第1のフロントグリッパー23Gを省略し、第1のフロントグリッパーを第1油圧ジャッキ21とは独立に設けてもよい。
2)カッター駆動モータ7cの数、スラストジャッキ9の数、シールドジャッキ10の数などは図示のものに限定されるものではない。
3)前記ワイヤブラシ型シール42A,42B,56A,56Bに代えて、テーパ状に環状に配置した複数の鋼板をゴム材料で被覆した開閉式のテーパ状板部材の内側に加圧水で膨らむチューブ体を装着した構造のチューブシールを採用してもよい。
4)前部分割胴板3sが拡径状態のとき、第1の板厚減少部3iを形成した前部分割胴板3sを駆動する第1油圧ジャッキ21のストロークよりも、第2の板厚減少部3jを形成した前部分割胴板3sを駆動する第1油圧ジャッキ21のストロークを僅かに小さく設定することで、第1,第2板厚減少部3i,3jの接触圧を大きくすることが望ましい。尚、このことは、中部分割胴板4sと後部分割胴板5sについても同様である。
5)前記実施例のトンネル掘削機1,1Aは、例えば3〜5m程度の直径のトンネルを掘削する掘削機であるが、種々の直径の大径トンネルを掘削するトンネル掘削機にも本発明を同様に適用することができる。その場合、前部分割胴板3sの数や中部分割胴板4sの数や後部分割胴板5sの数を増したり、前部分割胴板3sの周方向の幅や前後長を大きくする場合もある。これと併せて、各前部分割胴板3sに対応するように少なくとも2つの第1油圧ジャッキ21を設けてもよく、各中部分割胴板4sや後部分割胴板5sに対応するように2つ以上の第2,第3油圧ジャッキ51,61を設けてもよい。
6)第1〜第3拡縮駆動手段20,50,60を油圧ジャッキを主体として構成する代わりに、電動モータを主体として構成することも可能である。
7)第1〜第3拡縮駆動手段20,50,60として、分割胴板3s,4s,5sの内面側に配置する前後方向にストレートに延びる複数のチューブ体であって、加圧水の注入により膨張して分割胴板3s,4s,5sを拡径状態にする複数のチューブ体を採用してもよい。この場合、設定した拡径寸法とするための拡径寸法規制手段を設けることが望ましい。
分割胴板3s,4s,5sを縮径させる際には、複数のチューブ体の加圧水を抜くと、分割胴板3s,4s,5sに作用する土圧により縮径状態に切換わることになる。但し、圧縮コイルスプリング等で縮径させる縮径機構を設けることも考えられる。尚、分割胴板3s,4s,5sの境界部の内側にチューブ体を配置して、チューブ体にシール機能を発揮させるように構成してもよい。
8)請求項13に記載のトンネル掘削方法は、トンネル掘削機の胴体の直径が一定で拡縮不可能な通常のトンネル掘削機にも適用可能である。
9)その他、当業者ならば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はその種の変更形態も包含するものである。
1 トンネル掘削機
2 カッターヘッド
3 前胴部材(前部胴体)
3a 前部内胴
3b 前部外胴
3c 延長カバー
3s 前部分割胴板
3i 第1の板厚減少部
3j 第2の板厚減少部
4 中胴構造
4a 中部固定胴体
4b 中胴部材(中部胴体)
4c 中部内胴
4d 中部外胴
4s 中部分割胴板
4i 第1の板厚減少部
4j 第2の板厚減少部
5 後胴部材(後部胴体)
5A 後部胴体(後胴部材)
5a 後部内胴
5b 後部外胴
5f 分割胴板前端部分
5r 分割胴板後端部分
5s 後部分割胴板
10 シールドジャッキ
12A メイングリッパー
12a グリップ部材
13 エレクタ装置
20 第1拡縮駆動手段
21 第1油圧ジャッキ
22 拡縮用油圧ジャッキ部
23 グリップ用油圧ジャッキ部
23G 第1のフロントグリッパー
28 グリップ部材
40 第1土圧計
42A,42B ワイヤブラシ型シール
50 第2拡縮駆動手段
51 第2油圧ジャッキ
54 第2土圧計
55 スラスト支持機構
56A,56B ワイヤブラシ型シール
60 第3拡縮駆動手段
61 第3油圧ジャッキ
63 支持面形成胴体
63s 分割胴体
63m 底部

Claims (14)

  1. 胴体と、胴体の前方に配置されたカッターヘッドとを備えたトンネル掘削機において、
    前記胴体は、掘削機本体に固定された内胴と、この内胴の外側に同心状に配置された外胴とを有し、
    前記外胴の底部は所定半径の外面を有し、前記外胴の底部以外の部分は周方向に複数分割された複数の分割胴板で構成され、
    前記複数の分割胴板を前記内胴に接続し且つこれら複数の分割胴板を前記内胴に接近させた縮径位置と前記内胴から外側へ所定距離離隔させた拡径位置とに亙って切換え可能な拡縮駆動手段を設けたことを特徴とするトンネル掘削機。
  2. 前記胴体は、前部内胴と前部外胴とを有する前胴部材と、中部固定胴体に摺動自在に外嵌される中部内胴と中部外胴とを有する中胴部材とを含むことを特徴とする請求項1に記載のトンネル掘削機。
  3. 前記胴体は、前部胴体と中部胴体と後部胴体とを有し、
    前記内胴は、前部胴体の前部内胴と、中部胴体の中部固定胴体に摺動自在に外嵌される中部内胴と、後部胴体の後部内胴とを有し、
    前記外胴は、前部胴体の前部外胴と、中部胴体の中部外胴と、後部胴体の後部外胴とを有することを特徴とする請求項1に記載のトンネル掘削機。
  4. 前記拡縮駆動手段は複数の油圧ジャッキを備え、
    各油圧ジャッキは、前記分割胴板を拡縮させる拡縮用油圧ジャッキ部と、この拡縮用油圧ジャッキ部に同心状に組み込まれ且つ前記分割胴板の外側へ所定長さ突出可能なグリップ部材を有するグリップ用油圧ジャッキ部とを備え、前記拡縮用油圧ジャッキ部とグリップ用油圧ジャッキ部とを独立に伸縮作動可能に構成したことを特徴とする請求項2又は3に記載のトンネル掘削機。
  5. 前記分割胴板の周方向の端部側部分と、周方向に隣接する前記分割胴板の周方向の端部側部分を周方向に重複するように構成したことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のトンネル掘削機。
  6. 前記各分割胴板の、前記拡縮駆動手段に対応する周方向位置の土圧を検知する土圧計を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のトンネル掘削機。
  7. 前記内胴の外周面の前端近傍部と後端近傍部に、前記内胴と外胴間の隙間をシールする1対のワイヤブラシ型シールを外径側へ向けて装備し、
    各ワイヤブラシ型シールは、1対のワイヤブラシとこれらワイヤブラシ間に形成されたグリース溜まりを有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のトンネル掘削機。
  8. 前記前部外胴の複数の分割胴板に、その後端から後方へ延びて中部外胴が摺動自在に内嵌可能な複数の延長カバーを夫々固定的に設けたことを特徴とする請求項2又は3に記載のトンネル掘削機。
  9. 前記外胴に装備されたメイングリッパーは、前記外胴を貫通するグリップ部材を有し、このグリップ部材の前後両端に前記外胴の分割胴板の一部として機能する分割胴板前端部分と分割胴板後端部分を固定的に設けたことを特徴とする請求項3に記載のトンネル掘削機。
  10. 前記掘削機本体の後端部に前端部が連結されて後方へ所定長さ延び且つセグメント組み付け用支持面を形成する支持面形成胴体と、この支持面形成胴体の内面にセグメントを組み付けるエレクタ装置を取り外し可能に設けたことを特徴とする請求項3に記載のトンネル掘削機。
  11. 前記支持面形成胴体の底部は所定半径の部分円筒面を有し、前記支持面形成胴体の底部
    以外の部分は、周方向に複数分割された複数の分割胴体で構成され、
    前記支持面形成胴体の底部は、1又は複数の底部分割体で構成されていることを特徴とする請求項10に記載のトンネル掘削機。
  12. 胴体と、この胴体の前方に配置されたカッターヘッドとを備えたトンネル掘削機によりトンネルを掘削する方法において、
    前記胴体を、径不変の内胴と、この内胴の外側に配置され且つ底部以外の部分を径可変に形成した外胴とで予め構成し、
    通常のトンネル掘削時は外胴の底部以外の部分を拡径状態に保持し、
    トンネル掘削機が地山に拘束されたときには、前記外胴の底部以外の部分を縮径状態に切換えて拘束を解除することを特徴とするトンネル掘削方法。
  13. 崩落し易い地山を掘削する際には、セグメント組み付け用のエレクタ装置と、複数のシールドジャッキと、前記胴体の後端側にセグメント組み付け用支持面を形成する支持面形成胴体とを着脱可能に取り付けた状態で、トンネルを掘削すると共にセグメントを組み付け、
    崩落し難い地山を掘削する際には、前記エレクタ装置と複数のシールドジャッキと支持面形成胴体を取り外した状態で、トンネルを掘削することを特徴とする請求項12に記載のトンネル掘削方法。
  14. 前記支持面形成胴体の底部以外の部分を、周方向に複数分割された複数の分割胴体で予め構成し、
    前記支持面形成胴体を組み付ける際に、前記底部を組み付けてから、複数の分割胴体を前記底部側から順次組み付けることを特徴とする請求項13に記載のトンネル掘削方法。
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