JP2017071155A - 金型 - Google Patents
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Abstract
【課題】モールと台座とを連結する連結部を切断するとき、窓面に傷をつけにくい金型を提供する。
【解決手段】金型10では、固定型14に形成され、モール成形部と台座成形部20とを連通するための樹脂射出ゲート50を備える。また金型10は、モール成形部と、台座成形部20と、樹脂射出ゲート50とに溶融樹脂が射出された状態で成形された場合、モール成形部と台座成形部20との間で樹脂射出ゲート50内にモール6と台座8とを窓材3から離間した状態で連結する連結部52が形成される。連結部52は、窓2(窓成形品)が金型10(固定型14)から取り外されるとき、その一端部52aが切断される。
【選択図】図8
【解決手段】金型10では、固定型14に形成され、モール成形部と台座成形部20とを連通するための樹脂射出ゲート50を備える。また金型10は、モール成形部と、台座成形部20と、樹脂射出ゲート50とに溶融樹脂が射出された状態で成形された場合、モール成形部と台座成形部20との間で樹脂射出ゲート50内にモール6と台座8とを窓材3から離間した状態で連結する連結部52が形成される。連結部52は、窓2(窓成形品)が金型10(固定型14)から取り外されるとき、その一端部52aが切断される。
【選択図】図8
Description
本発明は、車両用の窓材に樹脂を一体成形する金型に関する。
従来、車両用の窓として嵌め殺しの三角窓があった。この三角窓は、周縁が着色されており、中央部分が無色透明で形成されていた。三角窓は、車両に三角窓を係止して保持するためのクリップ部材と、三角窓の端部を保護する軟質樹脂製のモールとを備えていた。クリップ部材は、着色された周縁に設けられた台座に一体的に取り付けられて保持されていた。
特許文献1に開示されている金型は、このような三角窓を一体成形するものである。この金型は、窓材の縁を部分的に覆いながらアウトサート成形によりモールを成形すると共に、窓材の面にクリップ部材(止め具)を保持するための台座を成形する窓成形品を一体成形可能であった。また金型は、溶融樹脂を射出することで、窓材とモールとを一体成形するためのモール成形部と、台座を窓材に当接した状態で形成するための台座成形部とを備える。また金型は、モール成形部と台座成形部とを連通するための凹溝を備える。凹溝は、窓面に樹脂を当接した状態で連結部を成形できる。そして、モール成形部と、台座成形部と、凹溝とに溶融樹脂が射出された状態で成形された場合、モールと台座とが連結され、モールと台座との間に窓面に当接された連結部が形成されて、窓成形品が一体成形されていた。また台座は、成形するとき、車両に窓を取り付けるクリップ部材を台座成形部に配置した状態で一体成形される。このとき、台座は、クリップ部材の基部の周縁を埋め込んで覆った状態で窓面に固着されていた。
上記特許文献1の金型により成形されたモールと台座は、凹溝に射出された溶融樹脂により連結されて連結部を形成している。その連結部は、窓成形品を一体成形する際に窓面に当接されながら成形されており、窓面に密着した状態で成形されている。成形された連結部は、不要であり取り除く必要がある。したがって、その不要部分である連結部を取り除く場合、カッター等で切れ目を入れて切断するとき、窓面を傷つける恐れがあった。
本発明は、上記の問題点を鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、モールと台座とを連結する連結部を切断するとき、窓面に傷をつけにくい金型を提供することにある。
本発明の金型は、第一の型と、第二の型とを備え、第一の型と、第二の型とを互いに閉じて板状の窓材を挟んだ状態で型締めしたとき、型締めにより閉じたときに形成される成形空間に溶融樹脂を射出する。また金型は、窓材の縁をアウトサート成形によりモールを成形すると共に、窓材の面に窓材を車両に固定するクリップ部材を保持するための台座を当接した状態で成形する窓成形品を一体成形できる。また成形空間は、窓材とモールとを一体成形するためのモール成形部と、台座を窓材に当接した状態で形成するための台座成形部と、第二の型の内部に潜って形成され、モール成形部と台座成形部とを連通するための樹脂射出ゲートとを備える。またこのとき、モール成形部と、台座成形部と、樹脂射出ゲートとに溶融樹脂が射出された状態で成形された場合、モール成形部と台座成形部との間で樹脂射出ゲート内にモールと台座とを窓材から離間した状態で連結する連結部が形成される。また連結部は、窓成形品が第二の型から取り外されるとき、その一端部が切断される。
この場合、連結部は、窓成形品が第二の型から取り外されるとき、その一端部が切断されるので、モールと台座とを連結する連結部の他端部を切断工具により切断するとき、連結部が窓材に密着していないため、切断工具が窓材に当たりにくく、窓面に傷をつけにくくすることができる。
またこの金型では、クリップ部材は、台座成形部に配置され、クリップ部材の周りに溶融樹脂を充填した状態で成形することで、クリップ部材と台座とが一体成形されることが好ましい。この場合、クリップ部材と台座とが一体成形されるので、クリップ部材を後から台座に嵌めあわせる工程を省くことができ、製造コストが軽減できる。
またこの金型では、樹脂射出ゲートは、湾曲状に形成されており、その内部の幅がモール成形部から台座成形部にかけて漸次狭くなるように形成されることが好ましい。この場合、樹脂射出ゲートの内部の幅がモール成形部から台座成形部にかけて漸次狭くなるように形成されるので、窓成形品が第二の型から取り外されるとき、容易に台座成形部側の成形された樹脂が切断しやすくなる。
本発明によれば、モールと台座とを連結する連結部を切断するとき、窓面に傷をつけにくい金型を提供できる。
本発明の一実施形態について説明する。本実施形態の窓2は、図1に示される車両1に取り付けられて用いられるものである。窓2は、開閉できない車両用の嵌め殺しの窓であり、略三角形状に形成されている。窓2は、車両1の前側の両側面に配置されている。窓2は、図2に示すように窓2の本体部分を形成する窓材3と、車両1に窓2を係止して保持するためのクリップ部材4と、窓2の端部を保護する軟質樹脂製(例、ゴム製)のモール6とを備える。クリップ部材4は、窓材3の着色された窓面3aに設けられた台座8によって一体的に取り付けられて保持されている。
図2に示される窓材3は、板状で略三角形状に形成されている。窓材3は、樹脂製(例、アクリル)のものであり、周縁が帯状に外周に亘って黒色に着色されており、中央部分が無色透明で形成されている。窓材3の周縁付近の窓面3aは、帯状に外周に亘って黒色に着色された部位である。窓材3の端部は、モール6が設けられて配置されている。窓材3の両面のうち一方の面において、着色された周縁上の窓材3(窓面3a)の3つの隅には、クリップ部材4が各々配置されている。
図4に示されるクリップ部材4は、窓材3の周縁に設けられた台座8に一体的に取り付けられるものである。クリップ部材4の一端側は、略円板状に形成されている。またクリップ部材4の他端側は、尖った形状を呈している。クリップ部材4は、係止部40と、保持部42とを備える。
図4に示される係止部40は、弾性変形しながら、車両1に係止する部位である。係止部40は、部分的に湾曲状に膨らんで形成されており、側面視で略菱形状に形成されている。係止部40は、一端側が保持部42に連結され、他端側が尖った形状を呈している。
図4に示される保持部42は、窓材3(窓面3a)に当接されて配置された後述する台座8に係止するための部位である。保持部42は、略円板状に形成された部位が2つ重ねられて配置されており、クリップ部材4の一端側を形成している。保持部42の略円板状に形成された2つの部位は、中央部分で各々連結されており、柱状に形成されながら繋がっている。
図2に示されるモール6は、断面視で略コ字状に形成されており、窓2の周縁の全体に亘って形成されている。またモール6は、窓材3の端部を挟むようにして一体的に形成されている。窓材3に端部を挟まない反対側の側部は、図8に示すように窓2の周縁に沿って、延設部6aが設けられている。
台座8は、図2に示すように略角柱状に形成されており、窓材3に当接されながら、クリップ部材4と一体的に成形されている。台座8は、後述する製造工程に伴う成形により、モール6と同じ樹脂で一体的に成形される。
次に窓成形品(窓2)の製造工程について説明する。まず金型装置の構成について説明する。金型装置は、例えば図3に示すように成形材料(樹脂)により成形品を成形するための金型10と、成形品を取り外すための成形品取り外し部102とを備える。
金型10は、図3に示すように可動型12と、固定型14とを備える。可動型12は、金型10が開閉するときに可動し、窓2における車両1の外観の意匠面側を形成するためのものである。固定型14は、金型装置に固定されるものである。固定型14は、可動型12の下側に配置されている。金型10は、型締めにより閉じたときに形成される図5に示される成形空間5に溶融樹脂を射出することで窓2(窓成形品)が一体成形される。この成形空間5は、後述するモール成形部30と、台座成形部20と、樹脂射出ゲート50とを有する。
金型10は、図5に示すように型締めされたとき、溶融樹脂を射出することで、窓材3とモール6とを一体成形するためのモール成形部30を備える。また金型10は、型締めされたとき、固定型14により形成され、台座8を窓材3に当接した状態で形成するための台座成形部20を備える。また金型10は、固定型14に形成され、モール成形部30と台座成形部20とを連通するための樹脂射出ゲート50を備える。樹脂射出ゲート50は、固定型14の内部に潜ることで形成される中空の部位である。固定型14に形成された樹脂射出ゲート50は、上方へ向けて曲げられて湾曲状に形成しており、その幅がモール成形部30から台座成形部20にかけて漸次狭くなるように形成されている。
また金型10は、図6に示すように型締めされたとき、溶融樹脂を射出することで、窓材3の縁を部分的に覆いながらアウトサート成形によりモール6を成形すると共に、窓材3の面にクリップ部材4を保持するための台座8を当接した状態で成形し、窓2が一体成形可能である。またこのとき、その射出した溶融樹脂がクリップ部材4の周りに充填された状態で成形されて、クリップ部材4と台座8とが一体成形可能である。またこのとき、クリップ部材4の周りに溶融樹脂を充填する際、保持部42の円板状に形成された隙間に溶融樹脂が入り込んだ状態で成形可能である。さらに、金型10は、モール成形部30と、台座成形部20と、樹脂射出ゲート50とに溶融樹脂が射出された状態で成形された場合、モール6と台座8とが連結される。それにより、モール6と台座8との間に樹脂射出ゲート50内で成形された連結部52が形成される。樹脂射出ゲート50の一端部は、モール成形部30における空間の外輪郭の一部を司る固定型14の凹部14bの最も深い位置で連結される。またその連結される部位は、詳しくは、固定型14の可動型12側の表面部14a(例、固定型14の上面)から離間された位置(例、モール成形部30の台座成形部20側の下端)であり、かつ、固定型14の凹部14bにおける台座成形部20側の部位である。また樹脂射出ゲート50の他端部は、台座成形部20の上端に連結される。なお可動型12は、本発明の第一の型に相当し、固定型14は、本発明の第二の型に相当する。
成形品取り外し部102は、図3に示すようにエジェクタ102aと、台102bと、ばね部102cとを備える。エジェクタ102aは、柱状に形成され、成形品を押し出して取り外すためのものであり、後述する固定型14を貫通した状態で配置されている。台102bは、エジェクタ102aの下端に接続され、エジェクタ102aと共に上方へ可動するためのものである。ばね部102cは、成形品取り外し部102が可動することで、固定型14と、台102bとの間の間隔を広くしたり狭くしたりされながら弾性変形するものである。またばね部102cは、一端側が固定型14に接続されており、他端側が台102bに接続されている。成形品を取り外すとき、台102bの上面側で接続されたエジェクタ102aが上方へ向けて可動されて、固定型14の上端から部分的にエジェクタ102aの上端が突出して成形品を押し出すことができる。その際、またその一方で、台102bの上面側に接続されたばね部102cは、縮む方向に移動され、最終的には、台102bと固定型14が略当接する位置まで上昇されて、図8に示すようにばね部102cが最も縮んだ状態になる。
窓成形品(窓2)の製造工程は、型開きの工程(成形前)、窓材3をセットする工程、型締めの工程、成形工程、型開きの工程(成形後)、窓成形品(窓2)を取り外す工程、窓成形品(窓2)の他端部52bを切断する工程を、この順に備える。
図3に示される金型10の型開きの工程では、可動型12は、窓材3やクリップ部材4をセットするために固定型14から離れる方向(上方向)へ可動される。可動されることで、可動型12と固定型14とが、開いた状態で、かつ、互いに向かい合った状態になり、可動型12と固定型14の間隔が、一定の長さに到達したとき制止される。
次に図4に示される窓材3をセットする工程では、金型10が開いた状態で、窓材3が固定型14の上に載置した状態で配置される。このとき、固定型14の台座8を窓材3に当接した状態で形成するための台座成形部20にクリップ部材4が配置される。なおこのとき、窓材3の下面(固定型14側の面)は、成形品取り外し部102(エジェクタ102a)が当接された状態で配置される。また窓材3の下面は、後工程の図4に示される金型10の窓材3をセットする工程から図8に示される金型の窓2(窓成形品)を取り外す工程まで成形品取り外し部102が当接された状態で維持される。
次に図5に示される金型10の型締め工程では、金型10が開いた状態から閉じた状態へ可動して型締めされる。このとき、可動型12と、固定型14とを互いに閉じて板状の窓材3を挟んだ状態で型締めされる。金型10は、型締めしたとき、モール成形部30と台座成形部20とが形成されて、樹脂射出ゲート50を介して溶融樹脂を射出可能な図5に示される成形空間5が形成される。このとき、型締めは、窓材3を車両1に固定するためのクリップ部材4が台座成形部20に配置された状態で行われる。そして図示しない溶融樹脂射出口からモール成形部30へと溶融樹脂を射出し、モール成形部30から固定型14の樹脂射出ゲート50を介して溶融樹脂を台座成形部20に射出可能な状態になる。
次に図6に示される金型10の成形工程では、型締めした状態で、溶融樹脂を射出して、成形する工程である。前工程で型締めされているので、この型締めにより閉じたときに形成される成形空間5に溶融樹脂が射出される。射出される成形空間5は、前述したモール成形部30であり、図示しない溶融樹脂射出口から射出される。その射出された溶融樹脂がモール成形部30から固定型14の樹脂射出ゲート50を介して台座成形部20に射出される。また金型10は、このように溶融樹脂が射出された状態で、窓材3の縁を部分的に覆いながらアウトサート成形によりモール6を成形すると共に、窓材3の面に窓材3を車両1に固定するクリップ部材4を保持するための台座8を当接した状態で成形し、窓2が一体成形される。またこのとき、その射出した溶融樹脂がクリップ部材4の周りに充填された状態で成形されて、クリップ部材4と台座8とが一体成形される。またこのとき、クリップ部材4の周りに溶融樹脂を充填させる際、保持部42の円板状に形成された隙間に溶融樹脂が入り込んだ状態で成形される。そうすることで、固定型14の台座成形部20の中央から上端に亘って溶融樹脂が充填された状態で成形される。またこのとき金型10は、モール成形部30と、台座成形部20と、樹脂射出ゲート50とに溶融樹脂が射出された状態で成形された場合、モール6と台座8とが連結される。さらにこのとき、モール6と台座8との間に樹脂射出ゲート50内で成形された連結部52が形成される。連結部52は、一端部52aが台座8における樹脂射出ゲート50側の面の上端に連結され、他端部52bは、モール6における樹脂射出ゲート50側の面の下端に連結される。
次に図7に示される金型10の型開き工程(成形後)では、成形された窓2が取り外し可能になるように可動型12が可動して可動型12と固定型14とが互いに開いた状態となる。このとき、窓2は、固定型14に当接した状態で維持されている。
次に図8に示される金型10の窓成形品(窓2)を取り外す工程では、窓材3の下面は、成形品取り外し部102(エジェクタ102a)が当接された状態で維持しながら、成形品取り外し部102が上昇する。このとき、エジェクタ102aの上端部が突出されながら、窓材3が固定型14側(下面側)から上方へ向けて押し出される。この押し出されて上昇する際、窓2(窓材3)が固定型14から離れる。またこの上昇する際には、台102bの上面に接続されたばね部102cは、伸びた状態から縮んだ状態へと弾性変形する。このようにして窓2が押し出されて、窓2が固定型14(金型10)から取り外されるとき、モール6と台座8との間の台座成形部20側における連結部52の一端部52aが切断される。ここで、固定型14の樹脂射出ゲート50は、上方へ向けて曲げられて湾曲状に形成しており、その樹脂射出ゲート50の幅がモール成形部30から台座成形部20にかけて漸次狭くなるように形成されている。このような樹脂射出ゲート50で成形されており、台座成形部20側における連結部52の一端部52aが切断し易い状態になっている。
最後に図9に示される金型10の窓成形品(窓2)の他端部52bを切断する工程では、一方の切断された連結部52の一端部52aに対して他方の連結部52の他端部52bを切断して窓成形品の製造を完了する。作業者が、切断工具200(例、はさみ、ニッパー等)により連結部52の他端部52bを切断して窓成形品が完成する。このとき、連結部52の他端部52bは、モール6の端部であり、窓材3から離間した位置(図8でみて、モール6の下端)でモール6に連結されており、窓材3から離間した位置で切断可能であり、作業者が切断するとき作業中に窓材3を傷つけにくい。
本発明の一実施形態は、以下のような作用効果を有する。本実施形態の金型10では、型締めしたとき、溶融樹脂を射出することで、窓材3とモール6とを一体成形するためのモール成形部30と、台座8を窓材3に当接した状態で成形するための台座成形部20とを備える。また金型10は、固定型14に形成され、モール成形部30と台座成形部20とを連通するための樹脂射出ゲート50を備える。また金型10は、モール成形部30と、台座成形部20と、樹脂射出ゲート50とに溶融樹脂が射出された状態で成形された場合、モール成形部30と台座成形部20との間で樹脂射出ゲート50内にモール6と台座8とを窓材3から離間した状態で連結する連結部52が形成される。連結部52は、窓成形品が金型10(固定型14)から取り外されるとき、その一端部52aが切断される。
そうすることで、連結部52は、窓2が金型10(固定型14)から取り外されるとき、その一端部52aが切断されるので、モール6と台座8とを連結する連結部52の他端部52bを作業者等が切断工具200により切断するとき、連結部52が窓材3に密着していないため、切断工具200が窓材3に当たりにくく、窓面に傷をつけにくくすることができる。
またこの金型10では、型締めは、窓材3を車両1に固定するためのクリップ部材4が台座成形部20に配置された状態で行われ、モール成形部30から固定型14の樹脂射出ゲート50を介して溶融樹脂が台座成形部20に射出される。またこのとき、その射出した溶融樹脂をクリップ部材4の周りに充填した状態で成形することで、クリップ部材4と台座8とが一体成形される。そうすることで、樹脂射出ゲート50により連結されながらクリップ部材4(保持部42)と台座8とが一体成形されるので、クリップ部材4を後から台座8に嵌めあわせる工程を省くことができ、製造コストが軽減できる。
またこの金型10では、樹脂射出ゲート50は、湾曲状に形成しており、その幅がモール成形部30から台座成形部20にかけて漸次狭くなるように形成される。そうすることで、樹脂射出ゲート50の幅がモール成形部30から台座成形部20にかけて漸次狭くなるように形成されるので、窓2(窓成形品)が金型10から取り外されるとき、容易に台座成形部20側に成形された樹脂が切断しやすくなる。
またこの金型10では、金型10が開閉するときに可動し、窓2(窓成形品)における車両1の外観の意匠面側を成形するための可動型12(第一の型)と、金型装置に固定された固定型14(第二の型)とを備える。この際、窓2が金型10から取り外されるとき、固定型14で成形された連結部52の一端部52aが切断される。そうすることで、窓2が金型10から取り外されるとき、固定型14で成形された連結部52の一端部52aが切断されるので、主に車両1の外観の意匠面側として用いられる窓面に傷をつけなくてすむ。
またこの金型10の成形に用いられる窓材3は、樹脂製の素材で形成されている。そのため、窓材3と金型10で成形される樹脂とで密着力を高めやすい。
また連結部52の一端部52aは、モール6と台座8との間の台座成形部20側の一端部である。そうすることで、モール6と台座8との間の台座成形部20側の一端部で切断されるので、窓面の周縁よりも目立つ内側に配置された連結部52の一端部52aが予め切断されており、その内側を切断する必要がないため、窓面の目立ちやすい位置に傷をつけにくくすることができる。
本実施形態の金型10は、上述した実施形態に限定されるものではなく他の形態でも実施できる。本実施形態の窓2(窓成形品)は、車両1の前側の側面に配置して適用したがこれに限られるものではない。車両1の後側の側面に配置してもよく、また、他の車両1の部位に配置してもよい。
また本実施形態の金型10では、窓2は、略三角形状に形成された窓材3により一体成形されて適用したがこれに限られるものでない。他の多角形や湾曲した形状を有する窓に適用してもよい。
また本実施形態の窓材3は、樹脂製の素材、例えば、アクリル樹脂等で形成して適用したがこれに限られるものではない。他の種類の樹脂や素材で形成してもよい。
また本実施形態の金型10では、窓2が金型10(固定型14)から取り外されるとき、モール6と台座8との間の台座成形部20側における連結部52の一端部52aが切断されるように形成されているがこれに限られるものではない。モール6と台座8との間の連結部52が漸次台座成形部20側からモール成形部30側にかけて狭く(細く)なるようにしてもよい。この場合、窓2は、金型10から取り外されるとき、モール6と台座8との間のモール成形部30側における連結部52の一端部52a側が切断できる。
1 車両
2 窓
3 窓材
4 クリップ部材
6 モール
8 台座
10 金型
12 可動型
14 固定型
20 台座成形部
30 モール成形部
50 樹脂射出ゲート
52 連結部
2 窓
3 窓材
4 クリップ部材
6 モール
8 台座
10 金型
12 可動型
14 固定型
20 台座成形部
30 モール成形部
50 樹脂射出ゲート
52 連結部
Claims (3)
- 第一の型と、第二の型とを備え、
前記第一の型と、前記第二の型とを互いに閉じて板状の窓材を挟んだ状態で型締めしたとき、前記型締めにより閉じたときに形成される成形空間に溶融樹脂を射出し、前記窓材の縁をアウトサート成形によりモールを成形すると共に、前記窓材の面に前記窓材を車両に固定するクリップ部材を保持するための台座を当接した状態で成形する窓成形品を一体成形可能な金型であって、
前記成形空間は、
前記窓材と前記モールとを一体成形するためのモール成形部と、
前記台座を前記窓材に当接した状態で形成するための台座成形部と、
前記第二の型の内部に潜って形成され、前記モール成形部と前記台座成形部とを連通するための樹脂射出ゲートとを備え、
前記モール成形部と、前記台座成形部と、前記樹脂射出ゲートとに溶融樹脂が射出された状態で成形された場合、前記モール成形部と前記台座成形部との間で前記樹脂射出ゲート内に前記モールと前記台座とを窓材から離間した状態で連結する連結部が形成され、
前記連結部は、前記窓成形品が前記第二の型から取り外されるとき、その一端部が切断される金型。 - 前記クリップ部材は、前記台座成形部に配置され、前記クリップ部材の周りに溶融樹脂を充填した状態で成形することで、前記クリップ部材と前記台座とが一体成形される請求項1に記載の金型。
- 前記樹脂射出ゲートは、湾曲状に形成されており、その内部の幅が前記モール成形部から前記台座成形部にかけて漸次狭くなるように形成される請求項1又は請求項2に記載の金型。
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JP2015200428A Pending JP2017071155A (ja) | 2015-10-08 | 2015-10-08 | 金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017071155A (ja) |
-
2015
- 2015-10-08 JP JP2015200428A patent/JP2017071155A/ja active Pending
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