以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[1.第1実施形態]本発明の第1実施形態に係るゲームシステムについて説明する。
[1−1.ゲームシステムの構成]図1は、第1実施形態に係るゲームシステムの構成を示す。図1に示すように、第1実施形態に係るゲームシステム1はサーバ10と複数のゲーム端末30−1,・・・,30−Nとを含む。複数のゲーム端末30−1,・・・,30−Nはサーバ10とネットワークNを介して相互にデータ通信を行うことが可能である。また、複数のゲーム端末30−1,・・・,30−NはネットワークNを介して相互にデータ通信を行うことも可能である。以下では、ゲーム端末30−1,・・・,30−Nを総称して「ゲーム端末30」と記載する。
サーバ10(ゲーム制御装置の一例)は例えばサーバコンピュータである。図1に示すように、サーバ10は制御部11、記憶部12、及び通信部13を含む。制御部11は少なくとも一つのマイクロプロセッサ(CPU)を含み、記憶部12に記憶されたオペレーティングシステムやその他のプログラムに従って情報処理を実行する。記憶部12は、主記憶部(例えばRAM)及び補助記憶部(例えば、不揮発性の半導体メモリ、ハードディスクドライブ、又はソリッドステートドライブ)を含む。記憶部12はプログラムやデータを記憶するためのものである。通信部13は、ネットワークNを介して他の装置とデータ通信するためのものである。
サーバ10はデータベース14にアクセスできるようになっている。データベース14はサーバ10内に構築されていてもよいし、サーバ10とは別のサーバコンピュータ内に構築されていてもよい。
ゲーム端末30(ゲーム装置の一例)は、ユーザがゲームをプレイするために使用するコンピュータである。例えば、ゲーム端末30は、業務用ゲーム機(遊戯施設等に設置されるゲーム機)、家庭用ゲーム機(据置型ゲーム機)、携帯用ゲーム機、携帯電話機(スマートフォンを含む)、携帯情報端末(タブレット型コンピュータを含む)、デスクトップ型コンピュータ、又はラップトップ型コンピュータである。
図1に示すように、ゲーム端末30は制御部31、記憶部32、通信部33、操作部34、表示部35、及び音声出力部36を含む。制御部31、記憶部32、及び通信部33はサーバ10の制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様である。
操作部34は、ユーザが各種操作を行うためのものである。操作部34は、例えばボタン(キー)、レバー(スティック)、タッチパネル、又はマウス等を含む。操作部34は、ユーザが音声又はジェスチャによって操作を行うためのものであってもよい。表示部35は各種画面画像を表示するためのものであり、例えば液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等である。音声出力部36は音声データを出力するためのものであり、例えばスピーカ又はヘッドホン等である。操作部34、表示部35、及び音声出力部36はゲーム端末30自体に設けられていてもよいし、ゲーム端末30に接続された外部装置として設けられてもよい。
プログラムやデータはネットワークNを介して遠隔地からサーバ10又はゲーム端末30に供給されて、記憶部12又は記憶部32に記憶される。なお、情報記憶媒体(例えば光ディスク又はメモリカード等)に記憶されたプログラムやデータを読み取るための構成要素(例えば光ディスクドライブ又はメモリーカードスロット等)がサーバ10又はゲーム端末30に備えられるようにしてもよい。そして、プログラムやデータが情報記憶媒体を介してサーバ10又はゲーム端末30に供給されるようにしてもよい。
以下では、ゲームシステム1の一例として、複数のゲーム端末30−1,・・・,30−Nの各々が業務用ゲーム機である場合について説明する。なお、複数のゲーム端末30−1,・・・,30−Nは同じ種類のゲーム機でなくてもよく、異なる種類のゲーム機が複数のゲーム端末30−1,・・・,30−Nに含まれていてもよい。
[1−2.ゲームの概要]ゲームシステム1では、複数のユーザが参加する各種ゲームを実行することが可能である。
ここで、「複数のユーザが参加するゲーム」とは、例えば、複数のユーザが対戦するゲームである。「複数のユーザが参加するゲーム」とは、例えば、複数のユーザが協力して目的を達成することを目指すゲームであってもよい。なお、「目的」とは、例えば、敵との対戦に勝利すること、敵を退治すること、又はゲームアイテムを入手すること等である。
以下では、ゲームシステム1で実行されるゲームの一例として、4名のユーザが参加して対局(対戦)を行うことが可能な麻雀ゲームについて説明する。麻雀ゲームは、2名又は3名のユーザが参加して対局を行うことが可能なものであってもよい。
上記の麻雀ゲームでは、プロ雀士等の特別ユーザと対局を行う機会がユーザに提供される。従来の麻雀ゲームでは、特別ユーザと対局を行うことができるか否かが事前にはっきりしないことにより、例えば、ユーザは特別ユーザとの対局に十分な準備をして臨むことができず、特別ユーザとの対局に対する意欲が損なわれてしまう場合があった。以下、このような不都合を解消するための構成について説明する。
なお以下では、特別ユーザ以外のユーザを特別ユーザと区別するため、便宜上、特別ユーザ以外のユーザのことを「一般ユーザ」と記載する。また、特別ユーザが参加する対局のことを「特別対局」と記載し、特別対局以外の対局のことを「一般対局」と記載する。
図2は、特別対局が行われるまでの流れの一例を説明するための図である。図2に示すt軸は時間軸である。また、「T1」,「T2」,「T3」は時点を示している。
図2に示すように、ゲームシステム1では、特別対局の実行に先立って、事前対局期間(T1〜T2)に一般対局が行われる(S1)。すなわち、一般ユーザ同士の対局が行われる。事前対局期間内に行われる一般対局は、特別対局に参加する一般ユーザを決定するために行われる。なお、例えば1週間、2週間、又は1ヶ月等の期間が事前対局期間として設定される。
事前対局期間中に一般ユーザは複数回の一般対局を行う必要がある。例えば、事前対局期間中に各一般ユーザが少なくとも行うべき一般対局の回数が定められており、事前対局期間中に各一般ユーザは当該回数以上の一般対局を行う。例えば、一般ユーザは任意の時間に遊戯施設に行き、ゲーム端末30を使用してゲームシステム1にアクセスする。ゲームシステム1では、同じ時間帯にゲームシステム1にアクセスしている4名の一般ユーザが選出され、それらの一般ユーザの間で麻雀ゲームの対局が行われるようになっている。
事前対局期間が終了すると、特別対局に参加可能な一般ユーザが確定される(S2)。
具体的には、まず、事前対局期間中の各一般ユーザの一般対局の戦績に基づいて、一般ユーザのランキングが生成される。図3は一般ユーザのランキングの一例を示す。例えば、事前対局期間中の各一般ユーザの戦績に基づいて所定の演算処理を実行することによって、各一般ユーザのランキングポイントが算出される。このランキングポイントは戦績が反映されたものであり、例えば、戦績が良いほどランキングポイントが大きくなる。そして、各一般ユーザのランキングポイントに基づいてランキングが決定される。例えば、ランキングポイントの降順で一般ユーザをソートすることによってランキングが生成される。なお、ランキングの決定方法は上記方法に限られず、種々の方法を採用することができる。
例えば、上記のようなランキングに基づいて、特別対局に参加可能な一般ユーザが確定される。図4は、ゲームシステム1で予定されている特別対局の一例を示す。図4では、実行予定日時(実行予定日)及び特別ユーザの少なくとも一方が異なる複数の特別対局A,B,C,Dが予定されていることを示している。
特別対局A〜Dの各々ごとに開始予定日時や参加する特別ユーザが定められている。また、特別対局A〜Dの各々ごとに参加者条件が定められている。参加者条件は、特別対局に参加可能な一般ユーザの条件を示している。すなわち、参加者条件は、特別対局に参加するために一般ユーザが満足する必要のある条件を示している。
図4では、ランキングの順位に関する条件が参加者条件として設定されている。このため、ランキングの順位が参加者条件を満足する一般ユーザが特別対局に参加可能な一般ユーザとして確定される。例えば、特別対局Aの参加者条件は「第1位,第5位,第9位」であるため、ランキングの順位が第1位,第5位,第9位である一般ユーザU9,U1,U12が、特別対局Aに参加可能な一般ユーザとして確定される。
特別対局に参加可能な一般ユーザが確定されると、通知期間(T2〜T3)内において、確定された一般ユーザに対して通知が行われる(S3)。通知期間は、特別対局に参加可能な一般ユーザが確定された後、特別対局の開始予定日時よりも前に設けられる。例えば1週間等の期間が通知期間として設定される。
例えば、通知期間中に、特別対局に参加可能と確定された一般ユーザが遊戯施設に行き、ゲーム端末30を使用してゲームシステム1にアクセスすると、特別対局に参加可能な一般ユーザとして確定されたことを通知するための通知画面画像が表示部35に表示される。
図5は通知画面画像の一例を示す。図5に示すように、通知画面画像G10はメッセージM11,M12,M13を含む。メッセージM11は、特別対局に参加可能な一般ユーザとして確定されたことを示す。メッセージM12は、特別対局の開始予定日時を示す。メッセージM13は、特別対局の当日に行うべきことを示す。なお、通知画面画像G10のオブジェクトP14は、一般ユーザがメッセージM11,M12,M13を確認した場合に選択するものである。
なお、特別対局に参加可能な一般ユーザへの通知方法は上記方法に限られず、種々の方法を採用することができる。例えば、電子メール等を用いてメッセージを一般ユーザ宛に送信することによって通知を行うようにしてもよい。
そして、上記のようなステップを経て特別対局の当日が到来すると、特別対局が行われる(S4)。
図6は特別対局の当日の流れの一例を示す。図6では、特別ユーザSU1が参加する特別対局Aに一般ユーザU9,U1,U12が参加する場合を想定して、このような特別対局Aが開始されるまでの流れについて示す。なお、図6に示す時点T3は図4に示す時点T3と同じ時点を示しており、特別対局Aの開始予定日時を示している。
図6に示すように、時点Ta〜Tbの期間が特別対局Aへの参加を受け付ける受付期間として設定される。時点Taは、特別対局Aの開始予定日時(T3)よりも第1所定時間(ΔT1:例えば5分)前の時点である。時点Tbは、特別対局Aの開始予定日時(T3)よりも第2所定時間(ΔT2:例えば10分)後の時点である。
受付期間中、ゲームシステム1は特別対局Aの参加者がゲームシステム1にアクセスしてくるのを待ち受ける。図6に示す時点Tcは一般ユーザU12がゲームシステム1にアクセスしてきた時点を示している。時点Tdは特別ユーザSU1がゲームシステム1にアクセスしてきた時点を示している。時点Teは一般ユーザU9がゲームシステム1にアクセスしてきた時点を示している。時点Tfは一般ユーザU1がゲームシステム1にアクセスしてきた時点を示している。時点Tfで特別対局Aのすべての参加者がゲームシステム1にアクセスしているため、特別対局Aが開始される。
特別対局Aを実行するのに先立って、特別対局Aの参加者(特別ユーザSU1及び一般ユーザU1,U9,U12)がそれぞれ使用する複数のゲーム端末30のうちのいずれかがマスター装置として選出され、他のゲーム端末30がスレーブ装置として設定される。そして、マスター装置と各スレーブ装置との間でデータ通信を行うことによって特別対局Aが実行される。
ここで、「マスター装置」とは、ゲームサーバとしての役割を担い、他のゲーム端末30(スレーブ装置)を制御するゲーム端末30である。例えば、「マスター装置」は、各スレーブ装置で行われた操作に関するデータを各スレーブ装置から受信し、マスター装置で行われた操作と、各スレーブ装置で行われた操作とに基づいて、特別対局Aの現在の状況(例えば牌山の状態、各参加者の持ち点、手牌、捨牌、立直の有無等)を更新し、更新された状況を示すデータを各スレーブ装置に送信する。マスター装置がこのような役割を果たすことによって、特別対局Aの参加者がそれぞれ使用する複数のゲーム端末30の間で、特別対局Aの現在の状況が共有(共通化)される。
ゲームシステム1では、特別対局Aの参加者のうちで、受付期間中に最初にゲームシステム1にアクセスしてきた参加者のゲーム端末30がマスター装置として選出される。
図6に示す例の場合、最初に、一般ユーザU12からのアクセスがあった場合に(Tc)、一般ユーザU12のゲーム端末30がマスター装置として設定される。この場合、マスター装置として設定されたことが一般ユーザU12のゲーム端末30に通知される。
そして、次に、特別ユーザSU1からのアクセスがあった場合に(Td)、特別ユーザSU1のゲーム端末30がスレーブ装置として設定される。この場合、マスター装置のアドレス情報等(IPアドレス等)が特別ユーザSU1のゲーム端末30に通知される。また、特別ユーザSU1のゲーム端末30がスレーブ装置として設定されたこと、特別ユーザSU1の情報、及び、特別ユーザSU1のゲーム端末30のアドレス情報等がマスター装置に通知される。
同様に、その後、一般ユーザU9からのアクセスがあった場合に(Te)、一般ユーザU9のゲーム端末30がスレーブ装置として設定される。さらに、一般ユーザU1からのアクセスがあった場合に(Tf)、一般ユーザU1のゲーム端末30がスレーブ装置として設定される。この場合、特別対局Aのすべての参加者からアクセスがあったことになるため、特別対局Aが開始される。この時点ではすでにマスター装置の設定等が完了しているため、特別対局Aを速やかに開始できるようになっている。
以上のように、ゲームシステム1では、一般ユーザが特別対局に参加できるか否かが事前に確定され、かつ、特別対局に参加できることが一般ユーザに事前に通知される(S2,S3)。その結果、一般ユーザは特別ユーザとの対局に十分な準備をして臨むことができる。特別ユーザとの対局に十分な準備して臨むことができないと、特別ユーザとの対局に対する意欲が損なわれてしまう場合があるが、ゲームシステム1によれば、一般ユーザは特別ユーザとの対局が確定していることにより精神的な安定感を得られ、かつ、対局に対する十分な準備をして臨むことができるため、上記のような意欲が損なわれないようにできる。また、ゲームシステム1では、一般ユーザが特別対局に参加できるか否かが事前対局期間中の一般対局の成績に基づいて決定されるため、一般ユーザが特別対局に参加できるか否かの決定に関与できるようになり、他の一般ユーザとの対局に対する意欲も高めることもできる。
[1−3.機能ブロック]次に、ゲームシステム1で実現される機能ブロックについて説明する。図7はゲームシステム1で実現される機能ブロックの一例を示す。図7に示すように、ゲームシステム1はデータ記憶部100、確定部110、通知部120、待受部130、マスター装置選出部140、及び参加制御部150を含む。例えば、これらの機能ブロックのうち、データ記憶部100はデータベース14によって実現され、他の機能ブロックはサーバ10の制御部11によって実現される。
[1−3−1]データ記憶部100はゲームを実行するために必要な各種データを記憶する。図7に示すように、例えば、ユーザテーブルTBL101、一般対局履歴テーブルTBL102、及び特別対局テーブルTBL103がデータ記憶部100に記憶される。
図8はユーザテーブルTBL101の一例を示す。ユーザテーブルTBL101は、ゲームシステム1の各ユーザに関する情報を示すデータである。ユーザテーブルTBL101は「ユーザID」、「名前」、「メールアドレス」、「ランキングポイント」、及び「アクセス状況」フィールドを含む。
「ユーザID」フィールドはユーザを一意に識別する識別情報を示す。図8に示す例では、特別ユーザのユーザIDの先頭にアルファベット「S」を付加することによって特別ユーザを一般ユーザIDと区別しているが、特別ユーザであるか否かを示すフィールドを別途設けるようにしてもよい。
「名前」及び「メールアドレス」フィールドはユーザの名前及びメールアドレスを示す。「ランキングポイント」フィールドはユーザのランキングポイントを示す。「アクセス状況」フィールドは、ユーザによるゲームシステム1へのアクセス状況を示す。例えば、ユーザがゲームシステム1にアクセスしているか否かを示す情報、ゲームシステム1にアクセスしているユーザのゲーム端末30のアドレス情報、及び、ユーザの最終アクセス日時情報等が「アクセス状況」フィールドに登録される。
図9は一般対局履歴テーブルTBL102の一例を示す。一般対局履歴テーブルTBL102は、ゲームシステム1で行われた一般対局の履歴を示すデータである。一般対局履歴テーブルTBL102は「ユーザID」、「対局日時」、「対局相手」、及び「成績」フィールドを含む。
「ユーザID」フィールドは、一般対局を行った一般ユーザのユーザIDを示す。「対局日時」フィールドは一般対局が行われた日時を示す。「対局相手」フィールドは対局相手の一般ユーザを示す。「成績」フィールドは一般対局における一般ユーザの成績を示す。
なお、ゲームシステム1では、一般対局が完了する度に、当該対局に参加した一般ユーザの各々が当該対局で収めた成績が一般対局履歴テーブルTBL102に登録される。さらに、当該対局に参加した一般ユーザの各々のランキングポイントが更新される。
図10は特別対局テーブルTBL103の一例を示す。特別対局テーブルTBL103は、特別対局に関する情報を示すデータである。特別対局テーブルTBL103は「特別対局ID」、「対局名」、「開始予定日時」、「参加者条件」、及び「参加者」フィールドを含む。
「特別対局ID」フィールドは、各特別対局を一意に識別する識別情報を示す。「対局名」及び「開始予定日時」フィールドは特別対局の名称及び開始予定日時を示す。「参加者条件」フィールドは、特別対局に参加するために一般ユーザが満足する必要のある条件を示す。
「参加者」フィールドは特別対局の参加者を示す。「参加者」フィールドは「特別ユーザ」及び「一般ユーザ」フィールドを含む。「特別ユーザ」フィールドには、特別対局に参加する特別ユーザのユーザIDが登録される。「一般ユーザ」フィールドには、特別対局に参加する一般ユーザのユーザIDが登録される。特別対局の参加者として一般ユーザが確定される前では「一般ユーザ」フィールドは空欄になっている。特別対局の参加者として一般ユーザが確定されると、当該一般ユーザのユーザIDが「一般ユーザ」フィールドに登録される。
[1−3−2]確定部110は、少なくとも一人の特定ユーザが参加する特定ゲームに参加可能な参加者として、複数の参加者候補のユーザのうちから少なくとも一人を、所定の条件に基づいて確定する。
ここで、「特定ユーザ」とは特別のユーザである。「特定ユーザ」とは、一般のユーザと区別されるユーザである。例えば、著名人、芸能人、ゲームの題材に関連する分野のプロフェッショナル、ランキング上位のユーザ、又はゲーム大会で優勝したユーザ等である。例えば麻雀ゲームの場合であれば、プロ雀士や麻雀を得意な著名人・芸能人が「特定ユーザ」の一例に相当する。また例えばサッカーゲーム又は野球ゲームの場合であれば、現役又は引退したプロサッカー選手若しくはプロ野球選手や、サッカーゲーム又は野球ゲームを得意な著名人・芸能人等が「特定ユーザ」の一例に相当する。
「特定ゲーム」とは、複数のユーザが参加するゲームであって、かつ、当該複数のユーザのうちの少なくとも一人として特定ユーザが参加するゲームである。
「参加者」とは、特定ゲームに参加することが可能な状態にあるユーザである。言い換えれば、「参加者」とは、特定ゲームに参加する権利を有するユーザである。
「参加者候補のユーザ」とは、参加者として選択される可能性のあるユーザである。「参加者候補のユーザ」とは、特定ユーザ以外のユーザであるということもできる。
「所定の条件」とは、複数の参加者候補のユーザのうちから少なくとも一人を参加者として確定するための条件である。
例えば、「所定の条件」は、ゲームでの成績に関する条件である。この場合、確定部110は、複数の参加者候補のユーザのうちから、事前に実行されたゲームでの成績が所定の条件を満足するユーザを参加者として確定する。
ここで、「事前に実行されたゲーム」とは、特定ゲームの実行に先立って実行されたゲームである。
また、「ゲームでの成績に関する条件」とは、ゲームにおいてユーザが収めた成績に関する条件である。例えば、ランキングにおける順位、勝利数、勝率、又は得点等に関する条件が「ゲームでの成績に関する条件」の一例に相当する。具体的には、例えば、ランキングにおける順位が所定順位以上であるとの条件、複数の参加者候補のユーザのうちで勝率が最も高いとの条件、又は、複数の参加者候補のユーザのうちで勝利数(又は得点)が最も多いとの条件等である。
なお、「所定の条件」はゲームでの成績に関する条件に限られない。例えば、過去のゲームのプレイ履歴に関する条件であってもよい。具体的には、例えば、過去のゲームの総プレイ回数(対局回数等)に関する条件や、直近の所定期間内のゲームのプレイ回数(対局回数等)に関する条件であってもよい。または、例えば、所定のゲームアイテム(挑戦状等)を保有しているか否かの条件や、所定のゲームアイテムを使用したか否かの条件であってもよい。すなわち、例えば、複数の参加者候補のユーザのうちから、所定のゲームアイテムを保有しているユーザ(または、所定のゲームアイテムを使用したユーザ)を参加者として確定するようにしてもよい。
図2〜図6を用いて説明した麻雀ゲームの場合、特別ユーザSU1〜SU4が「特定ユーザ」の一例に相当し、特別ユーザSU1〜SU4がそれぞれ参加する特別対局A〜Dが「特定ゲーム」の一例に相当する。また、一般ユーザが「参加者候補のユーザ」の一例に相当する。さらに、特別対局A〜Dの参加者条件が「所定の条件」の一例に相当し、事前対局期間中に行われた一般対局が「事前に行われたゲーム」の一例に相当する。
このため、確定部110は、特別対局A〜Dに参加可能な参加者として、一般ユーザのうちから少なくとも一人を、特別対局A〜Dの参加者条件に基づいて確定する。特別対局A〜Dの参加者条件は、図2に示す事前対局期間中に行われた一般対局の成績のランキングの順位に関する条件であるため(図4参照)、確定部110は、ランキングの順位が上記条件を満足する一般ユーザを、特別対局A〜Dに参加可能な参加者として確定する。
[1−3−3]通知部120は、特定ゲームの実行予定日又は実行予定日時を示す特定ゲーム情報を、確定部110によって特定ゲームの参加者として確定されたユーザに通知する。
ここで、「通知」とは、例えば、ゲーム端末30からのアクセスがあった場合に、特定ゲーム情報をゲーム端末30の表示部35に表示することである。または、「通知」とは、特定ゲーム情報をゲーム端末30の音声出力部36から音声出力することであってもよい。また、「通知」とは、ユーザ(ユーザのメールアドレス等)宛に特定ゲーム情報を示すメッセージを送信することであってもよい。「通知」は特定ゲームの実行予定日又は実行予定日時よりも前に行われる。
図2〜図6を用いて説明した麻雀ゲームの場合、通知画面画像G10を表示部35に表示することが上記の「通知」の一例に相当する。また、通知画面画像G10に表示されるメッセージM11〜M13が「特定ゲーム情報」の一例に相当する。このため、通知部120は、通知画面画像G10をゲーム端末30の表示部35に表示するための制御を実行する。
[1−3−4]待受部130は、特定ゲームの実行予定日又は実行予定日時に基づいて設定される所定の受付期間において、特定ゲームの参加者として確定されたユーザからのアクセスを待ち受ける。
ここで、「受付期間」とは、特定ゲームの参加者として確定されたユーザからのアクセスを待ち受ける期間である。「受付期間」は、特定ゲームの実行予定日又は実行予定日時に基づいて設定される期間である。例えば、「受付期間」は、特定ゲームの実行予定日の所定時刻又は特定ゲームの実行予定日時(開始予定日時)よりも前の時点から始まる期間である。具体的には、「受付期間」は、特定ゲームの実行予定日の所定時刻又は特定ゲームの実行予定日時(開始予定日時)よりも所定時間前の時点から始まる期間である。「受付期間」は、特定ゲームの実行予定日の所定時刻又は特定ゲームの実行予定日時(開始予定日時)から始まる期間であってもよい。
「ユーザからのアクセス」とは、ゲーム端末30から送信された要求を受信することである。ここで、「要求」とは、例えば、認証を要求すること、特定画面画像(トップ画面画像、メイン画面画像、又はメニュー画面画像等)を表示するためのデータを要求すること、ゲームの実行開始を要求すること、又は、ゲームへの参加を要求すること等である。また、「ユーザからのアクセスを待ち受ける」とは、ユーザからのアクセスがあったか否かを監視することである。
図2〜図6を用いて説明した麻雀ゲームの場合、待受部130は、図6に示す受付期間(時点Ta〜Tbの期間)において、特別対局の参加者である一般ユーザ及び特別ユーザからのアクセスを待ち受ける。
[1−3−5]マスター装置選出部140は、特定ゲームに参加する複数のユーザがそれぞれ使用する複数のゲーム端末30のうちで、待受部130の受付期間内に最初にアクセスしてきたユーザが使用するゲーム端末30をマスター装置として選出する。特定ゲームは、マスター装置として選出されたゲーム端末30が、通信部13を介して、上記複数のゲーム端末30のうちの他のゲーム端末30を制御することによって実行される。
ここで、「マスター装置」とは、他のゲーム装置(スレーブ装置)を制御するゲーム装置である。例えば、「マスター装置」はゲームサーバの役割を担う。すなわち、「マスター装置」は、各スレーブ装置で行われた操作に関するデータを各スレーブ装置から受信し、マスター装置で行われた操作と、各スレーブ装置で行われた操作とに基づいて、ゲームにおける現在の状況を更新し、更新された状況を示すデータを各スレーブ装置に送信する。マスター装置がこのような役割を担うことによって、特定ゲームに参加する複数のユーザがそれぞれ使用する複数のゲーム端末30で、特定ゲームにおける現在の状況が共有(共通化)される。
[1−3−6]参加制御部150は、待受部130の受付期間において、特定ゲームの参加者として確定されたユーザからのアクセスがあった場合に、当該ユーザを特定ゲームに参加させるための制御を行う。
「ユーザを特定ゲームに参加させるための制御を行う」とは、特定ゲームに参加するために必要な情報をゲーム端末30に提供することである。例えば、特定ゲームに参加する複数のユーザが使用している複数のゲーム端末30間でデータ通信が行われることによって特定ゲームが実行される場合であれば、「ユーザXを特定ゲームに参加させるための制御を行う」とは、ユーザXのゲーム端末30とデータ通信するために必要な情報(アドレス情報等)を他のユーザのゲーム端末30に提供することや、他のユーザのゲーム端末30とデータ通信するために必要な情報(アドレス情報等)をユーザXのゲーム端末30に提供すること等である。
図2〜図6を用いて説明した麻雀ゲームでは、特別対局の参加者である一般ユーザ又は特別ユーザからのアクセスがあった場合に、参加制御部150は、当該ユーザのゲーム端末30に下記の情報を提供する。例えば、ユーザのゲーム端末30がマスター装置として選出された場合、参加制御部150は、マスター装置として選出されたことを示す情報や、スレーブ装置のアドレス情報等を当該ユーザのゲーム端末30に提供する。また例えば、ユーザのゲーム端末30がスレーブ装置である場合、参加制御部150は、スレーブ装置として設定されたことを示す情報や、マスター装置のアドレス情報等を当該ユーザのゲーム端末30に提供する。
[1−4.処理]次に、以上に説明した機能ブロック(データ記憶部100を除く)は、サーバ10の制御部11がプログラムに基づいて処理を実行することによって実現される。以下、以上に説明した機能ブロックを実現するための処理について説明する。
[1−4−1]図11は、図2に示す事前対局期間(時点T1〜T2の期間)が終了した場合に実行される処理の一例を示すフロー図である。制御部11が図11に示す処理をプログラムに従って実行することによって、制御部11が確定部110として機能するようになる。
図11に示すように、制御部11は、事前対局期間中に行われた一般対局の結果に基づいて、一般ユーザのランキングデータを生成する(S100)。
例えば、制御部11はユーザテーブルTBL101にアクセスして、ランキングポイントの降順で一般ユーザをソートすることによって一般ユーザのランキングデータを生成する。
ステップS100の実行後、制御部11は、特別対局の参加者条件を満足する一般ユーザを特定する(S102)。
特別対局A〜Dの参加者条件はランキングの順位に関する条件であるため(図4参照)、制御部11は、ランキングの順位が特別対局A〜Dの参加者条件を満足する一般ユーザを特定する。例えば、特別対局Aの参加者条件は「第1位,第5位,第9位」であるため、制御部11は、順位が第1位,第5位,第9位であるユーザを特定する。図3に示すランキングの場合であれば、一般ユーザU9,U1,U12が特定される。
ステップS102の実行後、制御部11は、ステップS102で特定された一般ユーザを特別対局の参加者として登録する(S104)。
すなわち、制御部11は特別対局テーブルTBL103にアクセスし、ステップS102で特定された一般ユーザのユーザIDを「一般ユーザ」フィールドに登録する。例えば、制御部11は、特別対局Aの「一般ユーザ」フィールドにユーザID「U9,U1,U12」に登録する。
[1−4−2]図12は、図2に示す通知期間(時点T2〜T3の期間)中に一般ユーザからゲームシステム1にアクセスがあった場合に実行される処理の一例を示すフロー図である。制御部11が図12に示す処理をプログラムに従って実行することによって、制御部11が通知部120として機能するようになる。
図12に示すように、制御部11は、一般ユーザが特別対戦の参加者として登録されているか否かを判定する(S110)。
一般ユーザがゲーム端末30を使用してゲームシステム1にアクセスした場合、当該一般ユーザのユーザIDがゲーム端末30からサーバ10に送信される。このため、制御部11は特別対局テーブルTBL103にアクセスし、当該ユーザIDがいずれかの特別対局の「一般ユーザ」フィールドに登録されているか否かを判定する。
一般ユーザが特別対戦の参加者として登録されている場合、制御部11は通知画面画像G10のデータをゲーム端末30に送信する(S112)。
通知画面画像G10のデータは、通知画面画像G10を表示するためのデータである。通知画面画像G10のデータは、通知画面画像G10を生成するために必要なデータであってもよいし、通知画面画像G10自体を示すデータであってもよい。通知画面画像G10のデータは、一般ユーザが参加者として登録されている特別対局のデータに基づいて生成される。
なお、一般ユーザが特別対戦の参加者として登録されていない場合、制御部11は通常画面画像のデータをゲーム端末30に送信する(S114)。「通常画面画像」とは、通常のトップ画面、メイン画面画像、メニュー画面等である。
[1−4−3]図13は、図6に示す受付期間(時点Ta〜Tbの期間)中にユーザからゲームシステム1にアクセスがあった場合に実行される処理の一例を示すフロー図である。制御部11が図13に示す処理をプログラムに従って実行することによって、制御部11が待受部130、マスター装置選出部140、及び参加制御部150として機能するようになる。以下では、上記の受付期間が特別対局Aへの参加を受け付ける期間である場合を想定して、図13に示す処理について説明する。
図13に示すように、制御部11は変数nを0に初期化する(S120)。変数nは、特別対局Aの参加者のうちの参加受付済みの参加者をカウントするために使用される。
その後、制御部11はユーザからのアクセスがあったか否かを監視する(S122)。ユーザからのアクセスがあった場合、制御部11は下記のステップS124〜S140を実行する。以下では、便宜上、アクセスしてきたユーザのことを「ユーザX」と記載する。
まず、制御部11は特別対局テーブルTBL103を参照して、ユーザXが特別対局Aの参加者として登録されているか否かを判定する(S124)。
ユーザXが特別対局Aの参加者として登録されている場合、制御部11は変数nの値に1を加算する(S126)。そして、制御部11は変数nの値が1であるか否かを判定する(S128)。すなわち、制御部11は、ユーザXが特別対局Aの参加者のうちで最初にアクセスしてきたユーザである否かを判定する。
変数nの値が1である場合、すなわち、ユーザXが特別対局Aの参加者のうちで最初にアクセスしてきたユーザである場合、制御部11は、ユーザXが使用しているゲーム端末30をマスター装置として決定する(S130)。この場合、制御部11は、ユーザXのゲーム端末30をマスター装置として決定したことを示すデータを記憶部12に保持するとともに、マスター装置として決定されたことをユーザXのゲーム端末30に通知する。
一方、変数nの値が1でない場合、すなわち、ユーザXが特別対局Aの参加者のうちで最初にアクセスしてきたユーザでない場合、制御部11は、ユーザXが使用しているゲーム端末30をスレーブ装置として決定する(S132)。この場合、制御部11は、ユーザXのゲーム端末30をスレーブ装置として決定したことを示すデータを記憶部12に保持するとともに、スレーブ装置として決定されたことやマスター装置のアドレス情報をユーザXのゲーム端末30に通知する。また制御部11は、ユーザXのゲーム端末30がスレーブ装置として決定されたことやユーザXのゲーム端末30のアドレス情報をマスター装置に通知する。
ステップS130又はS132の実行後、制御部11は変数nの値が4であるか否かを判定する(S134)。ここで、「4」は特別対局Aの参加者の総数である。このため、ステップS134において、制御部11は、特別対局Aの全参加者からの参加受付が完了したか否かを判定していることになる。
変数nの値が4である場合、すなわち、特別対局Aの全参加者からの参加受付が完了した場合、制御部11は特別対局Aを開始する(S136)。すなわち、制御部11は特別対局Aの開始をマスター装置に指示する。例えば、制御部11は、特別対局Aの開始を指示する指示データをマスター装置に送信する。この場合、マスター装置はスレーブ装置とデータ通信を行うことによって、特別対局Aを開始する。なお、特別対局Aが終了した場合にマスター装置は特別対局Aの結果を示すデータをサーバ10に送信する。
一方、変数nの値が4でない場合、すなわち、特別対局Aの全参加者からの参加受付が完了していない場合、制御部11は、特別対局Aの開始予定日時から所定時間(例えば10分)が経過したか否かを判定する(S138)。なお、ステップS122において、ユーザからアクセスがなかったと判定された場合や、ステップS124において、ユーザが特別対局の参加者として登録されていないと判定された場合にもステップS138の処理が実行される。
ここで、ステップS138において、特別対局Aの開始予定日時から所定時間(例えば10分)が経過したと判定される場合とは、特別対局Aの参加者として登録されている全ユーザからの参加受付が図6に示す受付期間内に完了しなかった場合である。
この場合、制御部11は特別対局Aの参加者として登録されているユーザがアクセスしてくるのを待つのを中止し、代替参加者を設定する(S140)。
例えば、制御部11はCPUを代替参加者として設定する。この場合、制御部11は、CPUを代替参加者として設定することを指示する指示データをマスター装置に送信する。
または、例えば、制御部11は、その時点でゲームシステム1にアクセスしている一般ユーザのうちから代替参加者を選出するようにしてもよい。より具体的には、制御部11は、特別対局Aの参加者として登録されていない一般ユーザ(すなわち、特別対局Aの参加者条件を満足していない一般ユーザ)であって、かつ、その時点でゲームシステム1にアクセスしている一般ユーザのうちで、ランキングの順位が最も高い一般ユーザを代替参加者として選出するようにしてもよい。この場合、制御部11は、代替参加者として選出した一般ユーザのゲーム端末30をスレーブ装置として設定する。この処理はステップS132と同様である。
ステップS140の実行後、制御部11は特別対局Aを開始する(S136)。すなわち、制御部11は特別対局Aの開始をマスター装置に指示する。なお、ステップS138において、特別対局Aの開始予定日時から所定時間が経過していないと判定された場合、制御部11はステップS122を再実行する。
[1−5.まとめ]第1実施形態に係るゲームシステム1では、一般ユーザが特別ユーザと対局を行うことができるか否かが事前に確定され、特別ユーザと対局を行うことが可能な一般ユーザに事前に通知される。その結果、一般ユーザは特別ユーザとの対局に十分な準備をして臨むことができる。特別ユーザとの対局に十分な準備して臨むことができないと、特別ユーザとの対局に対する意欲が損なわれてしまう場合があるが、ゲームシステム1によれば、一般ユーザは特別ユーザとの対局に十分な準備して臨むことができるため、特別ユーザとの対局に対する意欲が損なわれないようにすることが可能になる。
また、第1実施形態に係るゲームシステム1では、一般ユーザが特別対局に参加できるか否かが事前対局期間中の一般対局の成績に基づいて決定されるため、一般ユーザが特別対局に参加できるか否かの決定に関与できるようになり、他の一般ユーザとの対局に対する意欲も高めることも可能になる。
また、第1実施形態に係るゲームシステム1では、特別対局の参加者のうちで、特別対局への参加の受付期間内に最初にゲームシステム1にアクセスしてきた参加者のゲーム端末30がマスター装置として選出される。その結果、特別対局の全参加者の受付が完了した段階で速やかに特別対局を開始できるようになる。
[2.第2実施形態]本発明の第2実施形態に係るゲームシステムについて説明する。第2実施形態に係るゲームシステムは第1実施形態と同様の全体構成を有する(図1参照)。また、特別対局が行われるまでの流れも基本的に第1実施形態と同様である(図2参照)。
第1実施形態では、ランキングの順位が特別対局A〜Dのいずれか一つと関連付けられているため(図4参照)、一般ユーザが参加する特別対局が一般ユーザの希望(好み・都合等)と関係なく決定されるようになっていた。これに対し、第2実施形態に係るゲームシステムは、一般ユーザの希望を考慮して、一般ユーザが参加する特別対局を決定する点で第1実施形態と異なる。以下では、第1実施形態と異なる点について主に説明する。
[2−1.ゲームの概要]第2実施形態に係るゲームシステムでは、一般ユーザの希望を受け付けるべく、例えば図14に示すような希望受付画面画像G20をゲーム端末30の表示部35に表示する。なお、希望受付画面画像G20は、例えば、図2に示す事前対局期間内に各一般ユーザが最初にゲームシステム1Aにアクセスした際に表示部35に表示される。
希望受付画面画像G20の領域A21には、特別対局A〜Dの開始予定日時や特別ユーザが表示される。希望受付画面画像G20は、一般ユーザから希望を受け付けるためのオブジェクトP22,P23,P24,P25を含む。
オブジェクトP22は、特別対局A〜Dのうちから第1希望の特別対局を選択するためのオブジェクトである。同様に、オブジェクトP23は、特別対局A〜Dのうちから第2希望の特別対局を選択するためのオブジェクトであり、オブジェクトP24は、特別対局A〜Dのうちから第3希望の特別対局を選択するためのオブジェクトである。オブジェクトP25は、他のユーザとの調整の結果として第1希望〜第3希望の特別対局に参加できないことになった場合にそれら以外の特別対局であっても参加を希望するか否か、すなわち、図14の場合、第1希望〜第3希望以外の4つ目の特別対局であっても参加を希望するか否かを選択するためのオブジェクトである。このような4つ目の特別対局であっても参加を希望する場合には「OK」を選択し、希望しない場合には「NG」を選択する。なお、図示はしていないが、いずれの特別対局でもOK(いずれの特別対局でも参加する)という選択を示すオブジェクト(ボタン)を設けておいてもよい。
また、希望受付画面画像G20はオブジェクトP26を含む。オブジェクトP26には、オブジェクトP22〜P25における選択結果を一般ユーザの希望として登録するための処理が関連付けられている。このため、一般ユーザがオブジェクトP26を選択すると、オブジェクトP22〜P25における選択結果を示すデータが一般ユーザの希望を示すデータとしてサーバ10に送信され、当該一般ユーザのユーザIDに関連付けて保存される。
[2−2.機能ブロック]図15は、第2実施形態に係るゲームシステム1Aで実現される機能ブロックの一例を示す。図15に示すように、ゲームシステム1Aはデータ記憶部100A、確定部110A、通知部120A、待受部130A、マスター装置選出部140A、参加制御部150A、及び選択受付部160Aを含む。例えば、これらの機能ブロックのうち、データ記憶部100Aはデータベース14によって実現され、他の機能ブロックはサーバ10の制御部11によって実現される。
[2−2−1]データ記憶部100AはユーザテーブルTBL101A、一般対局履歴テーブルTBL102A、特別対局テーブルTBL103A、及び選択結果テーブルTBL104Aを記憶する。このうち、ユーザテーブルTBL101A及び一般対局履歴テーブルTBL102Aは第1実施形態のユーザテーブルTBL101及び一般対局履歴テーブルTBL102と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図16は特別対局テーブルTBL103Aの一例を示す。特別対局テーブルTBL103Aは第1実施形態の特別対局テーブルTBL103と基本的に類似する。ただし、第1実施形態の特別対局テーブルTBL103では、一つの順位が複数の特別対局A〜Dのうちのいずれか一つの参加者条件として登録されているのに対し、特別対局テーブルTBL103Aでは、一つの順位が複数の特別対局A〜Dの参加者条件として登録されている。この点で特別対局テーブルTBL103Aは第1実施形態の特別対局テーブルTBL103と異なる。なお、図16は、特別対局A〜Dに参加する一般ユーザが確定される前の状態を示している。このため、「一般ユーザ」フィールドが空欄になっている。
図17は選択結果テーブルTBL104Aの一例を示す。選択結果テーブルTBL104Aは「ユーザID」、「第1希望」、「第2希望」、「第3希望」、及び「第1希望〜第3希望以外」フィールドを含む。選択結果テーブルTBL104Aには、希望受付画面画像G20のオブジェクトP22〜P25における選択結果が各一般ユーザのユーザIDに関連付けて登録される。
[2−2−2]選択受付部160A及び確定部110Aについて説明する。
[2−2−2−1]例えば、選択受付部160Aは、特別ユーザ(特定ユーザの一例)と実行予定日又は実行予定日時との少なくとも一方が異なる複数の特別対局A〜D(特定ゲームの一例)のうちから少なくとも一つの選択をユーザから受け付ける。
ここで、「複数の特別対局A〜Dのうちから少なくとも一つの選択をユーザから受け付ける」とは、複数の特別対局A〜Dのうちからユーザによって選択された少なくとも一つの特別対局を示すデータをゲーム端末30から受信することである。なお、「複数の特別対局A〜Dのうちから少なくとも一つの選択をユーザから受け付ける」とは、複数の特別対局A〜Dのうちから少なくとも一つを選択する操作をユーザから受け付けることであってもよい。
また、確定部110Aは、複数の特別対局A〜Dの少なくとも一つに参加可能な参加者として、複数の一般ユーザ(参加者候補のユーザの一例)のうちから複数の一般ユーザを、複数の特別対局A〜Dの参加者条件(所定の条件の一例)に基づいて確定する。そして、確定部110Aは、上記参加者として確定された一般ユーザが参加する特別対局を、当該一般ユーザの選択した特別対局のうちから確定する。
例えば、選択受付部160Aは、希望受付画面画像G20をゲーム端末30の表示部35に表示するための制御を行う。そして、選択受付部160Aは、希望受付画面画像G20のオブジェクトP22〜P25における選択結果を示すデータ、すなわち、一般ユーザが第1希望〜第3希望として選択した特別対局を示すデータをゲーム端末30から受信する。
また、確定部110Aは、特別対局A〜Dに参加可能な参加者として、ランキングの順位が第1位〜第12位である一般ユーザを確定する(図16参照)。そして、確定部110Aは、ランキングの順位が第1位〜第12位である一般ユーザの各々が参加する特別対局を、当該一般ユーザが第1希望〜第3希望として選択した特別対局のうちから確定する。
[2−2−2−2]また例えば、選択受付部160Aは、複数の特別対局A〜Dに対する希望順序(優先順位の一例)の設定をユーザから受け付けるようにしてもよい。
例えば、一般ユーザが希望受付画面画像G20のオブジェクトP22〜P25を介して設定した特別対局の第1希望〜第3希望等が「希望順序(優先順序)」の一例に相当する。ここで、「優先順序」とは、優先度の高低を示す情報である。優先順序が高いほど、優先度が高いことを示す。
また、確定部110Aは、複数の特別対局A〜Dの少なくとも一つに参加可能な参加者として、複数の一般ユーザのうちから複数の一般ユーザを、複数の特別対局A〜Dの参加者条件(所定の条件の一例)に基づいて確定し、当該確定されたユーザが参加する特別対局を、特別対局A〜Dのうちから、当該ユーザの設定した希望順序に基づいて確定するようにしてもよい。
ここで、「ユーザが参加する特別対局を、ユーザの設定した希望順序に基づいて確定する」とは、ユーザの設定した希望順序が高い特別対局を、ユーザの設定した希望順序が低い特別対局よりも優先的に、ユーザが参加する特別対局として確定することである。例えば、ユーザの設定した希望順序が最も高い特別対局を、ユーザの参加する特別対局として確定することである。また例えば、ユーザの設定した希望順序が高い特別対局が、ユーザの設定した希望順序が低い特別対局よりも、ユーザが参加する特別対局として確定される可能性が高くなるようにして、ユーザが参加する特別対局を確定することである。
例えば、確定部110Aは、特別対局A〜Dに参加可能な参加者として、ランキングの順位が第1位〜第12位である一般ユーザを確定し(図16参照)、それら一般ユーザの各々が参加する特別対局を、当該一般ユーザの設定した特別対局の希望順序(第1希望〜第3希望)に基づいて確定するようにしてもよい。
[2−2−2−3]また例えば、確定部110Aは、特別ユーザと実行予定日又は実行予定日時との少なくとも一方が異なる複数の特別対局A〜Dのうちの少なくとも一つに参加可能な参加者として、一般ユーザのうちから複数の一般ユーザを確定し、さらに、確定部110A(優先順序設定手段の一例)は、当該確定された複数のユーザの各々に対する優先順序を設定するようにしてもよい。例えば、確定部110Aは、上記確定された複数のユーザの各々の、事前に実行されたゲームでの成績に基づいて、上記確定された複数のユーザに対する優先順序を設定するようにしてもよい。
ここで、「ゲームでの成績に基づいて、複数のユーザに対する優先順序を設定する」とは、例えば、ユーザのゲームでの成績が高いほど、当該ユーザの優先順序が高くなるようにして、複数のユーザに対する優先順序を設定することである。言い換えれば、ゲームでの成績が高いユーザの優先順序が、ゲームでの成績が低いユーザの優先順序よりも高くなるようにして、複数のユーザに対する優先順序を設定することである。例えば、ランキングの順位の昇順(言い換えれば、ランキングポイントの降順)が「複数のユーザに対する優先順序」の一例に相当する。
また、確定部110Aは、上記参加者として確定された複数の一般ユーザに対して設定された優先順序に基づいて、当該複数の一般ユーザの各々が参加する特別対局を、特別対局A〜Dのうちから、各特別対局に参加するユーザの人数が各特別対局の上限人数を超えないようにして確定するようにしてもよい。
ここで、「上限人数」とは、特別対局に参加可能なユーザ(一般ユーザ及び特別ユーザ)の上限人数である。例えば、上限人数は複数の特別対局の各々に対して設定される。上限人数よりも多いユーザが特別対局に参加することは認められない。
「優先順序に基づいて、複数の一般ユーザの各々が参加する特別対局を確定する」とは、例えば、優先順序が高い一般ユーザから順番に、当該一般ユーザが参加する特別対局を確定していくことである。例えば、「まず、優先順序が最も高い一般ユーザが参加する特別対局を確定し、次に、優先順序が第2番目に高い一般ユーザが参加する特別対局を確定する」というようにして、順番に、各一般ユーザが参加する特別対局を確定していくことである。
なお、確定部110Aは、上記参加者として確定された複数の一般ユーザに対して設定された優先順序に基づいて、当該複数の一般ユーザの各々が参加する特別対局を、当該複数のユーザの各々が選択した特定ゲームのうちから、各特別対局に参加するユーザの人数が各特別対局の上限人数を超えないようにして確定するようにしてもよい。
ここで、「優先順序に基づいて、複数の一般ユーザの各々が参加する特別対局を、複数の一般ユーザの各々が選択した特定ゲームのうちから確定する」とは、例えば、優先順序が高い一般ユーザから順番に、当該一般ユーザが参加する特別対局を、当該一般ユーザが選択した特別対局のうちから確定していくことである。また例えば、「まず、優先順序が最も高い一般ユーザが参加する特別対局を、当該一般ユーザが選択した特別対局のうちから決定し、次に、優先順序が第2番目に高い一般ユーザが参加する特別対局を、当該一般ユーザが選択した特別対局のうちから決定する」というように、順番に、各一般ユーザが参加する特別対局を確定していくことである。
または、確定部110Aは、上記確定された複数の一般ユーザに対して設定された優先順序と、当該複数の一般ユーザの各々によって複数の特別対局に対して設定された希望順序とに基づいて、当該複数の一般ユーザの各々が参加する特別対局を、特別対局A〜Dのうちから、各特別対局に参加するユーザの人数が上限人数を超えないようにして確定するようにしてもよい。
ここで、「複数の一般ユーザに対して設定された優先順序と、複数の一般ユーザの各々によって複数の特別対局に対して設定された希望順序とに基づいて、複数の一般ユーザの各々が参加する特別対局を確定する」とは、例えば、優先順序が高い一般ユーザから順番に、当該一般ユーザが高い希望順序を設定した特別対局を、当該一般ユーザが低い希望順序を設定した特別対局よりも優先的に、当該一般ユーザが参加する特別対局として選択するようにして、一般ユーザが参加する特別対局を確定していくことである。具体的には、例えば、優先順序が高い一般ユーザから順番に、当該一般ユーザが最も高い希望順序を設定した特別対局を、当該一般ユーザが参加する特別対局として選択するようにして、一般ユーザが参加する特別対局を確定していくことである。
例えば、確定部110Aは、特別対局A〜Dに参加可能な参加者として、ランキングの順位が第1位〜第12位である一般ユーザを確定し(図16参照)、ランキングの順位の昇順で、第1位の一般ユーザから順番に、各一般ユーザが参加する特別対局を、当該一般ユーザの設定した特別対局の希望順序(第1希望〜第3希望)に基づいて確定していくようにしてもよい。
[2−2−3]通知部120A、待受部130A、マスター装置選出部140A、及び参加制御部150Aは、第1実施形態の通知部120、待受部130、マスター装置選出部140、及び参加制御部150と基本的に同様であるため、ここでは説明を省略する。
[2−3.処理]第2実施形態に係るゲームシステム1Aでは、図2に示す事前対局期間(時点T1〜T2の期間)が終了した場合に、図11に示した処理の代わりに、図18に示す処理が実行される。
図18に示すように、制御部11は、事前対局期間中に行われた一般対局の結果に基づいて、一般ユーザのランキングデータを生成する(S100A)。この処理は図11のステップS100と同様である。
ステップS100Aの実行後、制御部11は、特別対局の参加者条件を満足する一般ユーザを特定する(S102A)。図16に示す例の場合であれば、制御部11は、ランキングの順位が第1位〜第12位である一般ユーザを特定する。
ステップS102Aの実行後、制御部11は変数xの値を1に初期化する(S104A)。そして、制御部11は、ステップS102Aで特定された一般ユーザのうちの、第x番目の一般ユーザが参加する特別対局を確定する(S106A)。ここで、「第x番目の一般ユーザ」とは、優先順序が第x番目である一般ユーザであり、具体的には、ランキングの順位が第x位である一般ユーザである。以下、便宜上、第x番目の一般ユーザのことを一般ユーザXと記載する。
ステップS106Aにおいて、制御部11は選択結果テーブルTBL104Aを参照して、一般ユーザXが第1希望として選択した特別対局を取得する。そして、制御部11は特別対局テーブルTBL103Aを参照して、上記第1希望の特別対局の4人(上限人数)の参加者がすでに確定されているか否かを確認する。すなわち、制御部11は、第1希望の特別対局を、一般ユーザXが参加する特別対局として確定することが可能であるか否かを確認する。4人の参加者がすでに確定されていなければ、制御部11は、第1希望の特別対局を、一般ユーザXが参加する特別対局として確定する。
一方、上記第1希望の特別対局の4人の参加者がすでに確定されていれば、制御部11は選択結果テーブルTBL104Aを参照して、一般ユーザXが第2希望として選択した特別対局を取得する。そして、制御部11は特別対局テーブルTBL103Aを参照して、上記第2希望の特別対局の4人の参加者がすでに確定されているか否かを確認する。4人の参加者がすでに確定されていなければ、制御部11は、第2希望の特別対局を、一般ユーザXが参加する特別対局として確定する。
また、上記第2希望の特別対局の4人の参加者がすでに確定されていれば、制御部11は選択結果テーブルTBL104Aを参照して、一般ユーザXが第3希望として選択した特別対局を取得する。そして、制御部11は特別対局テーブルTBL103Aを参照して、上記第3希望の特別対局の4人の参加者がすでに確定されているか否かを確認する。4人の参加者がすでに確定されていなければ、制御部11は、第3希望の特別対局を、一般ユーザXが参加する特別対局として確定する。
なお、上記第3希望の特別対局の4人の参加者がすでに確定されていれば、制御部11は選択結果テーブルTBL104Aを参照して、一般ユーザXが第1希望〜第3希望以外の特別対局への参加を希望しているか否かを確認する。一般ユーザXが第1希望〜第3希望以外の特別対局への参加を希望していれば、制御部11は、4人の参加者が確定されていない状態の特別対局を、一般ユーザXが参加する特別対局として確定する。一方、一般ユーザXが第1希望〜第3希望以外の特別対局への参加を希望していなければ、制御部11は、一般ユーザXが参加する特別対局として確定しない。この場合、一般ユーザXは特別対局に参加できなくなる。
ステップS106Aの実行後、制御部11は、ステップS106Aで確定された特別対局の参加者として、第x番目の一般ユーザを登録する(S108A)。例えば、ステップS106Aで確定された特別対局が特別対局Bである場合、制御部11は特別対局テーブルTBL103Aにアクセスし、第x番目の一般ユーザのユーザIDを特別対局Bの「一般ユーザ」フィールドに追加する。
ステップS108Aの実行後、制御部11は、変数xの値が、ステップS102Aで特定された一般ユーザの総数(Xmax)と等しいか否かを判定する(S110A)。
変数xの値が上記総数(Xmax)と等しくない場合、制御部11は変数xの値に1を加算して(S112A)、ステップS106Aを再度実行する。一方、変数xの値が上記総数(Xmax)と等しい場合とは、ステップS102Aで特定されたすべての一般ユーザに関してステップS106A,S108Aの処理が実行された場合である。この場合、制御部11は本処理を終了する。
以上説明したように、第2実施形態に係るゲームシステム1Aでは、一般ユーザの希望(都合・都合等)を考慮して、一般ユーザが参加する特別対局を確定するようになっている。その結果、例えば、日程の都合が合わないことや特別ユーザが好みでないこと等を理由として、特別対局の参加者として確定された一般ユーザが特別対局への参加をやめてしまうことを抑制できるようになる。
また、第2実施形態に係るゲームシステム1Aでは、事前対局期間中の一般対局の成績のランキングにおける順位が高い一般ユーザから順に(すなわち、第1位の一般ユーザから順に)、当該一般ユーザの第1希望〜第3希望の特別対局が、当該一般ユーザが参加する特別対局として確定されていく。このようにすることによって、事前対局期間中の一般対局の高成績者の優先度を確保しながら、一般ユーザが希望する特別対局を、当該一般ユーザが参加する特別対局として確定できるようになる。
[3.変形例]本発明は以上に説明した第1実施形態及び第2実施形態に限定されるものではない。
[3−1]例えば第2実施形態では、図2に示す事前対局期間(時点T1〜T2の期間)内に希望受付画面画像G20を表示部35に表示するのではなく、事前対局期間の終了後に希望受付画面画像G20を表示部35に表示するようにしてもよい。
図19はこの場合の特別対局が行われるまでの流れの一例を示す。なお、図2と同様、図19に示すt軸は時間軸を示している。また、図19に示す時点T1,T2,T3は図2に示す時点T1,T2,T3と同様である。
図19に示す例でも、図2と同様、まず、事前対局期間(時点T1〜T2の期間)内に一般対局が行われる(S1)。そして、事前対局期間が終了すると、特別対局A〜Dに参加可能な一般ユーザが確定される(S2A)。図16に示す例の場合であれば、ランキングの順位が第1位〜第12位である一般ユーザが、特別対局A〜Dに参加可能な一般ユーザとして確定される。
その後、希望受付期間(時点T2〜T4の期間)内において、上記確定された一般ユーザから特別対局に関する希望を受け付ける(S2B)。希望受付期間中に、特別対局A〜Dに参加可能と確定された一般ユーザが遊戯施設に行き、ゲーム端末30を使用してゲームシステム1にアクセスすると、特別対局A〜Dに関する希望を受け付けるための画面画像が表示部35に表示される。この画面画像は、例えば、特別対局A〜Dに参加可能な一般ユーザとして確定されたことを通知するメッセージと、希望受付画面画像G20のオブジェクトP22〜P26とを含むような画面画像である。この画面画像を介して受け付けられた各一般ユーザの希望を示すデータは選択結果テーブルTBL104Aに登録される。
希望受付期間の終了後、特別対局A〜Dに参加可能と確定された一般ユーザの各々について、当該一般ユーザが参加する特別対局が確定される(S2C)。ここで実行される処理は図18に示した処理と同様である。
特別対局A〜Dに参加可能と確定された一般ユーザの各々が参加する特別対局が確定された後、通知期間(時点T4〜T3の期間)において、それらの一般ユーザに対して通知が行われる(S3)。通知期間及び通知期間以降は図2と同様である。
このようにしても、一般ユーザの希望(都合・好み等)を考慮して、一般ユーザが参加する特別対局を確定することが可能である。また、このようにすれば、特別対局A〜Dに参加が可能な一般ユーザのみに対して、特別対局A〜Dに関する希望の問い合わせが行われ、特別対局A〜Dに参加できない一般ユーザに対しては、特別対局A〜Dに関する希望の問い合わせが行われないようになるため、一般ユーザの手間を軽減できるようになる。
[3−2]なお、図19に示す希望受付期間(時点T2〜T4の期間)では、特別対局A〜Dに参加可能と確定された複数の一般ユーザに対して設定されたランキングの順位(優先順序の一例)に基づいて、当該複数の一般ユーザの各々から、特別対局A〜Dのうちからいずれかの選択を、各特別対局A〜Dに参加するユーザの人数が上限人数を超えないようにして受け付けるようにしてもよい。そして、当該複数の一般ユーザの各々によって選択された特別対局を、当該複数の一般ユーザの各々が参加する特別対局として確定するようにしてもよい。
ここで、「複数の一般ユーザに対して設定されたランキング順位に基づいて、当該複数の一般ユーザの各々から、特別対局A〜Dのうちからいずれかの選択を受け付ける」とは、例えば、ランキングの順位が高い一般ユーザから順番に、特別対局A〜Dのうちからいずれかの選択を受け付けていくことである。例えば、「まず、ランキング順位が最も高い一般ユーザ(ランキングの順位が第1位である一般ユーザ)から特別対局A〜Dのうちからいずれかの選択を受け付け、次に、ランキングの順位が第2番目に高い一般ユーザ(ランキング順位が第2位である一般ユーザ)から特別対局A〜Dのうちからいずれかの選択を受け付ける」というように、順番に、各一般ユーザから特別対局A〜Dのうちからいずれかの選択を受け付けていくことである。
一般ユーザから特別対局A〜Dのうちからいずれかの選択を受け付ける際には、例えば図14に示した希望受付画面画像G20のオブジェクトP22,P26を含むような画面画像をゲーム端末30の表示部35に表示すればよい。なお、既に全ての参加者(4名の参加者)が確定している特別対局が存在している場合には、当該特別対局の選択を制限するようにしてもよい。例えば、当該特別対局をオブジェクトP22で選択できないようにしてもよい。または、当該特別対局がオブジェクトP22で選択された場合に警告メッセージを表示したり、当該特別対局がオブジェクトP22で選択された状態でオブジェクトP26が選択された場合に警告メッセージを表示したりするようにしてもよい。
[3−3]以上では、本発明を麻雀ゲームに適用した例について主に説明したが、本発明は麻雀ゲーム以外のゲームにも適用することが可能である。本発明は、複数のユーザが参加するゲームに適用することが可能である。
[4.発明のまとめ]以上のような記載から、本発明は例えば以下のように把握される。なお、本発明の理解を容易にするために、適宜図面に記載された符号を括弧書きで記載するが、それにより本発明が図示の態様に限定されるものではない。
1)本発明の一態様に係るゲームシステム(1,1A)は、複数のユーザが参加するゲームを実行するゲームシステム(1,1A)において、少なくとも一人の特定ユーザ(例えば特別ユーザSU1)が参加する特定ゲーム(例えば特別対局A)に参加可能な参加者として、複数の参加者候補のユーザ(例えば一般ユーザ)のうちから少なくとも一人を、所定の条件(例えば参加者条件)に基づいて確定する確定手段(110,110A)と、前記特定ゲームの実行予定日又は実行予定日時を示す特定ゲーム情報(例えばメッセージM2)を、前記参加者として確定されたユーザに通知する通知手段(120,120A)と、前記実行予定日又は前記実行予定日時に基づいて設定される所定の受付期間(例えば時点Ta〜T3の期間)において、前記参加者として確定されたユーザからのアクセスを待ち受ける待受手段(130,130A)と、前記受付期間において、前記参加者として確定されたユーザからのアクセスがあった場合に、当該ユーザを前記特定ゲームに参加させるための制御を行う参加制御手段(150,150A)と、を含む。
11)本発明の一態様に係るゲーム制御装置(10)は、複数のユーザが参加するゲームに関する制御を行うゲーム制御装置(10)において、少なくとも一人の特定ユーザが参加する特定ゲームに参加可能な参加者として、複数の参加者候補のユーザのうちから少なくとも一人を、所定の条件に基づいて確定する確定手段(110,110A)と、前記特定ゲームの実行予定日又は実行予定日時を示す特定ゲーム情報を、前記参加者として確定されたユーザに通知する通知手段(120,120A)と、前記実行予定日又は前記実行予定日時に基づいて設定される所定の受付期間において、前記参加者として確定されたユーザからのアクセスを待ち受ける待受手段(130,130A)と、前記受付期間において、前記参加者として確定されたユーザからのアクセスがあった場合に、前記参加者として確定されたユーザを前記特定ゲームに参加させるための制御を行う参加制御手段(150)と、を含む。
12)また、本発明の一態様に係るプログラムは、1)〜10)のいずれかに記載のゲームシステム(1)、又は、11)に記載のゲーム制御装置(10)としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
13)また、本発明の一態様に係る情報記憶媒体は、9)に記載のプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な情報記憶媒体である。
14)また、本発明の一態様に係るゲームシステム(1,1A)の制御方法は、複数のユーザが参加するゲームを実行するゲームシステム(1,1A)の制御方法において、少なくとも一人の特定ユーザが参加する特定ゲームに参加可能な参加者として、複数の参加者候補のユーザ(例えば一般ユーザ)のうちから少なくとも一人を、所定の条件に基づいて確定する確定ステップ(S104)と、前記特定ゲームの実行予定日又は実行予定日時を示す特定ゲーム情報を、前記参加者として確定されたユーザに通知する通知ステップ(S112)と、前記実行予定日又は前記実行予定日時に基づいて設定される所定の受付期間において、前記参加者として確定されたユーザからのアクセスを待ち受ける待受ステップ(S122,S124)と、前記受付期間において、前記参加者として確定されたユーザからのアクセスがあった場合に、当該ユーザを前記特定ゲームに参加させるための制御を行う参加制御ステップ(S126〜S136)と、を含む。
15)また、本発明の一態様に係るゲーム制御装置(10)の制御方法は、複数のユーザが参加するゲームに関する制御を行うゲーム制御装置(10)の制御方法において、少なくとも一人の特定ユーザが参加する特定ゲームに参加可能な参加者として、複数の参加者候補のユーザのうちから少なくとも一人を、所定の条件に基づいて確定する確定ステップ(S104)と、前記特定ゲームの実行予定日又は実行予定日時を示す特定ゲーム情報を、前記参加者として確定されたユーザに通知する通知ステップ(S112)と、前記実行予定日又は前記実行予定日時に基づいて設定される所定の受付期間において、前記参加者として確定されたユーザからのアクセスを待ち受ける待受ステップ(S122,S124)と、前記受付期間において、前記参加者として確定されたユーザからのアクセスがあった場合に、前記参加者として確定されたユーザを前記特定ゲームに参加させるための制御を行う参加制御ステップ(S126〜S136)と、を含む。
上記1)、11)〜15)に記載の発明によれば、特定ユーザが参加する特定ゲームに参加可能な参加者として、複数の参加者候補のユーザのうちから少なくとも一人が事前に確定されるため、特定ゲームに参加可能であることが事前にはっきりするようになり、例えば、ユーザは、特定ゲームに十分な準備して臨むことができるようになる。その結果、特定ユーザが参加する特定ゲームへの参加意欲を向上することが可能になる。
2)本発明の一態様では、前記所定の条件は、前記ゲームでの成績に関する条件であってもよい。前記確定手段(110,110A)は、前記複数の参加者候補のユーザのうちから、事前に実行されたゲームでの成績が前記所定の条件を満足するユーザを前記参加者として確定するようにしてもよい。
2)に記載の発明によれば、事前に実行されるゲームの成績が所定の条件を満足すれば、特定ゲームに参加可能な参加者として確定されるため、特定ゲームへの参加意欲を向上させることができるとともに、事前に実行されるゲームへのプレイ意欲も向上させることができる。
3)本発明の一態様では、前記特定ゲームは、前記特定ゲームに参加する複数のユーザがそれぞれ使用する複数のゲーム装置(30)のうちからマスター装置として選出されたゲーム装置(30)が通信手段(33)を介して前記複数のゲーム装置(30)のうちの他のゲーム装置(30)を制御することによって実行されるようにしてもよい。前記ゲームシステム(1)は、前記複数のゲーム装置(30)のうちで、前記受付期間内に最初にアクセスしてきたユーザが使用するゲーム装置(30)を前記マスター装置として選出するマスター装置選出手段(140,140A)を含むようにしてもよい。
3)に記載の発明によれば、特定ゲームに参加する複数のユーザのうちで、受付期間内に最初にアクセスしてきたユーザが使用するゲーム装置がマスター装置として選出されて、特定ゲームの実行開始が準備されるため、特定ゲームに参加する全てのユーザがそろった時点で速やかに特定ゲームを開始できるようになる。
4)本発明の一態様では、特定ユーザと実行予定日又は実行予定日時との少なくとも一方が異なる複数の特定ゲームのうちから少なくとも一つの選択をユーザから受け付ける手段(160A)と、前記参加者として確定されたユーザが参加する特定ゲームを、当該ユーザの選択した特定ゲームのうちから確定する手段(110A)と、を含むようにしてもよい。
4)に記載の発明によれば、特定ゲームに参加可能な参加者として確定されたユーザは、自らの好みや都合に合わせて、自らが参加する特定ゲームを選択できるようになる。特定ゲームに参加可能な参加者として確定された場合であっても、特定ユーザや実行予定日時(実行予定日)がユーザの好み・都合に合わなければ、ユーザが特定ゲームに参加するのをやめてしまう場合がある。この点、以上のようにすれば、このような不都合の発生を抑制することが可能になる。
5)本発明の一態様では、特定ユーザと実行予定日又は実行予定日時との少なくとも一方が異なる複数の特定ゲームに対する優先順序(例えば希望順序)の設定をユーザから受け付ける手段(160A)と、前記参加者として確定されたユーザが参加する特定ゲームを、当該ユーザの設定した優先順序に基づいて、前記複数の特定ゲームのうちから確定する手段(110A)と、を含むようにしてもよい。
5)に記載の発明によれば、特定ゲームに参加可能な参加者として確定されたユーザは、自らの好み・都合に合わせて、複数の特定ゲームに対する優先順序を設定できるようになる。特定ゲームに参加可能な参加者として確定された場合であっても、特定ユーザや実行予定日時(実行予定日)がユーザの好み・都合に合わなければ、ユーザが特定ゲームに参加するのをやめてしまう場合がある。この点、以上のようにすれば、このような不都合の発生を低減することが可能になる。
6)本発明の一態様では、前記確定手段(110A)は、特定ユーザと実行予定日又は実行予定日時との少なくとも一方が異なる複数の特定ゲームのうちの少なくとも一つに参加可能な参加者として、前記複数の参加者候補のユーザのうちから複数のユーザを確定するようにしてもよい。前記複数の特定ゲームの各々に対しては、参加可能な上限人数が設定されていてもよい。前記ゲームシステム(1A)は、前記参加者として確定された複数のユーザに対する優先順序を設定するユーザ優先順序設定手段(110A)と、前記ユーザ優先順序設定手段(110A)によって設定された優先順序に基づいて、当該複数のユーザの各々が参加する特定ゲームを、前記複数の特定ゲームのうちから、各特定ゲームに参加するユーザの人数が前記上限人数を超えないようにして確定する手段(110A)と、を含むようにしてもよい。
6)に記載の発明によれば、参加者として確定された複数のユーザに対して設定された優先順序に基づいて、各ユーザが参加する特定ゲームが、各特定ゲームに参加するユーザの人数が上限人数を超えないようにして確定されるため、例えば、各特定ゲームに万遍なく参加が行われるように調整することが可能になる。
7)本発明の一態様では、前記ユーザ優先順序設定手段(110A)は、前記参加者として確定された複数のユーザの各々の、事前に実行されたゲームでの成績に基づいて、前記参加者として確定された複数のユーザに対する優先順序を設定するようにしてもよい。
7)に記載の発明によれば、参加者として確定された複数のユーザに対する優先順序が、当該複数のユーザの各々の、事前に実行されたゲームでの成績に基づいて設定されるため、事前に実行されるゲームへのプレイ意欲を向上させることができる。
8)本発明の一態様では、前記複数の特定ゲームのうちから少なくとも一つの選択を、前記参加者として確定された複数のユーザの各々から受け付ける手段と、前記ユーザ優先順序設定手段(110A)によって設定された優先順序に基づいて、当該複数のユーザの各々が参加する特定ゲームを、当該複数のユーザの各々が選択した特定ゲームのうちから、各特定ゲームに参加するユーザの人数が前記上限人数を超えないようにして確定する手段(110A)と、を含むようにしてもよい。
8)に記載の発明によれば、参加者として確定された複数のユーザに対して設定された優先順序に基づいて、各ユーザが参加する特定ゲームが、各ユーザが選択した特定ゲームのうちから、各特定ゲームに参加するユーザの人数が上限人数を超えないようにして確定される。このため、各ユーザの好み・都合を考慮しつつ、しかも、事前に実行されたゲームの成績に基づく優先順序の順で、ユーザが選択した特定ゲームへの参加の可能性が高くなるよう構成されるので、事前に実行されたゲームの高成績者の優先度を確保しながら、各特定ゲームに万遍なく参加が行われるように調整することが可能になる。
9)本発明の一態様では、前記複数の特定ゲームに対する優先順序を、前記参加者として確定された複数のユーザの各々から受け付ける手段(160A)と、前記ユーザ優先順序設定手段(110A)によって設定された優先順序と、前記複数のユーザの各々によって前記複数の特定ゲームに対して設定された優先順序とに基づいて、前記複数のユーザの各々が参加する特定ゲームを、前記複数の特定ゲームのうちから、各特定ゲームに参加するユーザの人数が前記上限人数を超えないようにして確定する手段(110A)と、を含むようにしてもよい。
9)に記載の発明によれば、参加者として確定された複数のユーザに対して設定された優先順序と、各ユーザによって複数の特定ゲームに対して設定された優先順序とに基づいて、各ユーザが参加する特定ゲームが、各特定ゲームに参加するユーザの人数が上限人数を超えないようにして確定される。このため、ユーザの好み・都合を考慮しつつ、しかも、事前に実行されたゲームの成績に基づく優先順序の順で、ユーザが希望する特定ゲームへの参加の可能性が高くなるよう構成されるので、事前に実行されたゲームの高成績者の優先度を確保しながら、各特定ゲームに万遍なく参加が行われるように調整することが可能になる。
10)本発明の一態様では、前記参加者として確定された複数のユーザに対して設定された優先順序に基づいて、前記参加者として確定された複数のユーザの各々から、前記複数の特定ゲームのうちから少なくとも一つの選択を、各特定ゲームに参加するユーザの人数が前記上限人数を超えないようにして受け付ける手段(160A)と、前記参加者として確定された複数のユーザの各々によって選択された特定ゲームを、前記複数のユーザの各々が参加する特定ゲームとして確定する手段(110A)と、を含むようにしてもよい。
10)に記載の発明によれば、参加者として確定された複数のユーザに対して設定された優先順序に基づいて、各ユーザから、特定ゲームの選択が、各特定ゲームに参加するユーザの人数が上限人数を超えないようにして受け付けられ、各ユーザによって選択された特定ゲームが当該ユーザの参加する特定ゲームとして確定されるため、ユーザの好み・都合を考慮しつつ、各特定ゲームに万遍なく参加が行われるように調整することが可能になる。