JP2017070198A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017070198A
JP2017070198A JP2016191488A JP2016191488A JP2017070198A JP 2017070198 A JP2017070198 A JP 2017070198A JP 2016191488 A JP2016191488 A JP 2016191488A JP 2016191488 A JP2016191488 A JP 2016191488A JP 2017070198 A JP2017070198 A JP 2017070198A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
sxn
circuit
switch
turned
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016191488A
Other languages
English (en)
Inventor
笠松 晃
Akira Kasamatsu
晃 笠松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Publication of JP2017070198A publication Critical patent/JP2017070198A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】ターンオン以外のタイミングでも短絡電流を低減できる電力変換装置を提供する。
【解決手段】一対のスイッチング部Sxp,Sxnは第1直流母線LHと、第1直流母線よりも低い電位が印加される第2直流母線(LL)との間において、出力端Pxを介して相互に直列に接続される。一対のスイッチング部Sxp,Sxnの一方は、ノーマリオフ型のトランジスタQ1とノーマリオン型のトランジスタQ2とを備える。トランジスタQ2は、トランジスタQ1の一端に接続される制御電極を有してトランジスタQ1とカスコード接続され、トランジスタQ1の定格電流よりも大きい定格電流を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
非特許文献1には、IGBTに対する短絡保護回路が記載されている。この短絡保護回路には、IGBTのゲート電荷を測定するゲート電荷測定回路が設けられている。そして、IGBTのターンオン時のゲート電荷が基準値を超えることで、負荷短絡を検出している。
特許文献1には、インバータ回路が記載されている。このインバータ回路は、直流電源の出力端の間で互いに直列に接続される一対のMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)を複数相備えている。このMOSFETはゲート駆動回路によって駆動される。ゲート駆動回路は、複数のゲート抵抗と、複数のゲート抵抗を択一的にMOSFETのゲート電極に接続する切替回路とを有している。切替回路は、MOSETが導通しているときに、MOSFETに接続されるゲート抵抗の合成抵抗値が大きくなるように、制御される。これにより、一対のMOSFETに直流電源が直接印加される場合に、当該MOSFETを流れる電流(短絡電流)を低減できる。
特開2014−241671号公報
谷村、湯浅および大村、「フルデジタル回路によるIGBTの高速短絡保護」、電子デバイス半導体電力変換合同研究会、2011年10月28日、p.7-11
しかしながら、非特許文献1では、短絡保護回路の動作はIGBTのターンオン時に動作しており、これ以外のタイミングでは適切に負荷短絡を検出できない可能性がある。
そこで本願は、ターンオン以外のタイミングでも短絡電流を低減できる電力変換装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる電力変換装置の第1の態様は、第1直流母線(LH)と、前記第1直流母線よりも低い電位が印加される第2直流母線(LL)と、出力端(Px)と、前記第1直流母線と前記第2直流母線との間において、前記出力端を介して相互に直列に接続される一対のスイッチング部(Sxp,Sxn)とを備え、前記一対のスイッチング部の一方は、ノーマリオフ型の第1トランジスタ(Q1)と、前記第1トランジスタの一端に接続される制御電極を有して前記第1トランジスタとカスコード接続され、前記第1トランジスタの定格電流よりも大きい定格電流を有するノーマリオン型の第2トランジスタ(Q2)とを備える。
本発明にかかる電力変換装置の第2の態様は、第1の態様にかかる電力変換装置であって、前記第1トランジスタ(Q1)は第1半導体によって形成され、前記第2トランジスタ(Q2)は前記第1半導体よりもバンドギャップが広い第2半導体によって形成される。
本発明にかかる電力変換装置の第3の態様は、第1または第2の態様にかかる電力変換装置であって、前記第1トランジスタ(Q1)がオンした状態で前記第2トランジスタ(Q2)がオフしたときに、前記第2トランジスタの制御電極に印加される制御電圧を維持するチャタリング防止回路(2)を更に備える。
本発明にかかる電力変換装置の第4の態様は、第3の態様にかかる電力変換装置であって、前記チャタリング防止回路(2)は、前記第1トランジスタ(Q1)の前記一端と、前記第2トランジスタ(Q2)の前記制御電極との間に接続されるスイッチ(20)と、前記スイッチと前記第2トランジスタの前記制御電極とを接続する接続点と、前記第1トランジスタの他端との間に接続されるコンデンサ(C1)と、前記第1トランジスタがオンした状態で前記第2トランジスタがオフしたときに、前記スイッチをターンオフするスイッチ駆動回路(21)とを備える。
本発明にかかる電力変換装置の第5の態様は、第4の態様にかかる電力変換装置であって、前記スイッチ駆動回路(21)は、前記一対のスイッチング部(Sxp,Sxn)の両方をオフした後で、前記スイッチ(20)をターンオンする。
本発明にかかる電力変換装置の第6の態様は、第4または第5の態様にかかる電力変換装置であって、前記スイッチ(20)は、前記第2トランジスタ(Q2)の前記制御電極から前記第1トランジスタ(Q1)の前記一端に向かう順方向を有するダイオード(D1)と、前記ダイオードの順方向とは反対の方向に流れる電流の導通/非導通を制御し、前記ダイオードと並列に接続される第3トランジスタ(Q3)とを備える。
本発明にかかる電力変換装置の第7の態様は、第1から第6のいずれか一つの態様にかかる電力変換装置であって、前記一対のスイッチング部(Sxp,Sxn)の前記一方は前記出力端(Px)と前記第2直流母線(LL)との間に接続される。
本発明にかかる電力変換装置の第1の態様によれば、第1トランジスタの定格電流を第2トランジスタの定格電流よりも小さく設定している。これにより、一対のスイッチング部の両方が導通したときに流れる短絡電流を低減することができる。
ところで、定格電流を小さくすると、そのトランジスタのオン抵抗が大きくなる。第1の態様においては、第1トランジスタの定格電流は第2トランジスタの定格電流よりも小さい。よって、第1トランジスタのオン抵抗は大きい。したがって、第1トランジスタおよび第2トランジスタに短絡電流が流れたときの、第1トランジスタの電圧は比較的速やかに増大する。第1トランジスタの電圧が増大すると、第2トランジスタはオフするので、短絡電流が流れたときに、速やかに第2トランジスタがオフして、短絡電流を速やかに遮断することができる。
本発明にかかる電力変換装置の第2の態様によれば、短絡耐量という観点で好適である。具体的に説明する。定格電流が同じであれば、バンドギャップが広い方が短絡耐量は小さい。第1態様では、バンドギャップという観点で比較的大きな短絡耐量を有する第1トランジスタの定格電流を小さく設定しているので、その逆に比べて、第1トランジスタおよび第2トランジスタの短絡耐量の最小値を低減しにくい。
本発明にかかる電力変換装置の第3の態様によれば、第1トランジスタおよび第2トランジスタに短絡電流が流れたときの、第1トランジスタのチャタリングを防止できる。
本発明にかかる電力変換装置の第4の態様によれば、チャタリング防止回路を簡易に形成できる。
本発明にかかる電力変換装置の第5の態様によれば、チャタリングが生じない状態でスイッチをターンオンすることができる。
本発明にかかる電力変換装置の第6の態様によれば、スイッチとして、双方向のスイッチを採用する必要がない。
本発明にかかる電力変換装置の第7の態様によれば、チャタリング防止回路を簡易に構成できる。
電力変換装置の構成の一例を概略的に示す図である。 電力変換装置の構成の一例を概略的に示す図である。 電力変換装置の構成の一例を概略的に示す図である。 電力変換装置の構成の一例を概略的に示す図である。 電力変換装置の構成の一例を概略的に示す図である。 タイミングチャートの一例を概略的に示す図である。
第1の実施の形態.
<電力変換装置の構成>
図1は、電力変換装置1の構成の一例を概略的に示している。電力変換装置1は直流母線LH,LLとレグ1xと出力端Pxとを備えている。
直流母線LH,LLの間には、不図示の電源によって直流電圧が印加される。ここでは直流母線LLに印加される電位は、直流母線LHに印加される電位よりも小さい。
レグ1xは一対のスイッチング部Sxp,Sxnを備えている。この一対のスイッチング部Sxp,Sxnは直流母線LH,LLの間において、出力端Pxを介して互いに直列に接続されている。スイッチング部Sxpは直流母線LHと出力端Pxとの間に接続され、スイッチング部Sxnは出力端Pxと直流母線LLとの間に接続される。
電力変換装置1には、レグ1xが複数設けられていてもよい。この場合、図2に示すように、複数のレグ1xは相互に並列に接続される。図2の例示では、3つのレグ1xが設けられている。ここでは、左側のレグ1xをU相のレグ1xとも呼び、中央のレグ1xをV相のレグ1xとも呼び、右側のレグ1xをW相のレグ1xとも呼ぶ。レグ1xに属するスイッチング部Sxp,Sxnおよび出力端Pxについても同様である。例えばU相のレグ1xに属するスイッチング部SxpをU相のスイッチング部Sxpとも呼ぶ。
各相のスイッチング部Sxp,Sxnが適切に制御されることで、電力変換装置1は直流母線LH,LLの間の直流電圧を交流電圧に変換し、この交流電圧を出力端Pxから出力することができる。かかる制御は公知であるので詳細な説明を省略する。図2の例示では、出力端Pxには負荷3(例えばモータ)が接続されており、この負荷3には電力変換装置1によって三相交流電圧が出力されることとなる。
図1および図2の例示では、スイッチング部Sxpは単一のトランジスタによって形成されており、例えばNチャネルのMOS(Metal Oxide Semiconductor)電界効果トランジスタである。
図1および図2の例示では、スイッチング部SxnはトランジスタQ1,Q2を備えている。このトランジスタQ1は第1半導体によって形成され、トランジスタQ2は、第1半導体よりもバンドギャップが広い第2半導体によって形成される。第1半導体としては、例えばSi(シリコン)半導体を採用できる。また、第2半導体は例えばいわゆるワイドバンドギャップ半導体であって、例えばSi半導体のバンドギャップの2倍よりも広いバンドギャップを有している。ワイドバンドギャップ半導体には、例えばSiC(炭化ケイ素)、GaN(窒化ガリウム)、Ga(酸化ガリウム)、および、ダイヤモンドを採用できる。
トランジスタQ1はノーマリオフ型のトランジスタであって、図1の例示ではNチャネルのMOS電界効果トランジスタである。トランジスタQ2はノーマリオン型のトランジスタであって、図1の例示ではNチャネルの接合型電界効果トランジスタである。
トランジスタQ1は、一端(ここではソース電極)と、この一端よりも直流母線LH側に位置する他端(ここではドレイン電極)と、これら一端と他端との間のオン/オフを司る制御電極(ここではゲート電極)とを備えている。
トランジスタQ2は、一端(ここではソース電極)と、この一端よりも直流母線LH側に位置する他端(ここではドレイン電極)と、これら一端と他端との間のオン/オフを司る制御電極(ここではゲート電極)とを備えている。
トランジスタQ2はトランジスタQ1のソース電極に接続されるゲート電極を有して、トランジスタQ1とカスコード接続されている。つまりトランジスタQ2のゲート電極がトランジスタQ1のソース電極に接続され、トランジスタQ2のソース電極がトランジスタQ1のドレイン電極に接続される。
トランジスタQ2のドレイン電極は出力端Pxに接続され、トランジスタQ1のソース電極およびトランジスタQ2のゲート電極は、直流母線LLに接続される。
また図1の例示では、スイッチング部Sxp,Sxnをそれぞれ駆動する駆動回路DRp,DRnが示されている。駆動回路DRp,DRnには、不図示の制御回路からそれぞれスイッチング部Sxp,Sxnの制御電圧が入力される。駆動回路DRp,DRnは、入力された制御電圧をそれぞれスイッチング部Sxp,Sxnへと出力する。具体的には、駆動回路DRpはスイッチング部Sxpのゲート電極と出力端Pxとの間に制御電圧を出力する。スイッチング部Sxpはこの制御電圧に基づいてオン/オフする。駆動回路DRnはトランジスタQ1のゲート電極と直流母線LLとの間に制御電圧VGS1を出力する。スイッチング部Sxnはこの制御電圧VGS1に基づいてオン/オフする。以下に詳述する。
トランジスタQ1のゲート電極に、正の閾値Vth1よりも小さな制御電圧VGS1(例えばほぼ零)が印加されると、トランジスタQ1はオフする。これに伴って、トランジスタQ1のドレイン電極とソース電極との間のドレイン・ソース間電圧VDS1は増大する。
トランジスタQ1,Q2が上述のようにカスコード接続されているので、このドレイン・ソース間電圧VDS1は逆バイアス電圧として、トランジスタQ2のゲート電極に印加される。つまり、この逆バイアス電圧はトランジスタQ2の制御電圧VGS2となる。
よってトランジスタQ1がオフするときには、トランジスタQ2の制御電圧VGS2は負の領域で低下する。そして制御電圧VGS2が負の閾値Vth2を下回ると、トランジスタQ2もオフする。これを絶対値で次のようにも説明できる。即ち、トランジスタQ1のオフに伴って制御電圧VGS2の絶対値が閾値Vth2の絶対値よりも大きくなり、これにより、トランジスタQ2もオフする。
以上のように、正の閾値Vth1よりも小さな制御電圧VGS1によって、スイッチング部Sxnはオフする。
一方で、トランジスタQ1のゲート電極に正の閾値Vth1よりも大きな制御電圧VGS1が印加されると、トランジスタQ1はオンする。これに伴って、トランジスタQ1のドレイン・ソース間電圧VDS1がほぼ零となる。よって、トランジスタQ2の制御電圧VGS2もほぼ零となり、負の閾値Vth2より大きくなる。これを絶対値で説明すると、制御電圧VGS2の絶対値は閾値Vth2の絶対値よりも小さくなる。これにより、トランジスタQ2がオンする。これにより、スイッチング部Sxnがオンする。
以上のように、正の閾値Vth1よりも大きな制御電圧VGS1によって、スイッチング部Sxnはオンする。
かかる構成によれば、バンドギャップの広い半導体によって形成されるノーマリオン型のトランジスタQ2を採用しつつも、スイッチング部Sxnをノーマリオフ型のスイッチとして機能させることができる。
<定格電流>
第1の実施の形態では、トランジスタQ1の定格電流はトランジスタQ2の定格電流よりも小さい。これにより、以下で詳述するように、スイッチング部Sxnの短絡耐量の低下を抑制しつつも、スイッチング部Sxnに流れる短絡電流を低減することができる。
ここでいう短絡電流とは、負荷3を経由せずに、直流母線LHからスイッチング部Sxp,Sxnを経由して直流母線LLへと流れる電流である。この短絡電流は、例えば異なるレグ1xの出力端Px同士が短絡したときに流れ得る。例えば図3に示すように、U相の出力端PxとV相の出力端Pxとが短絡した場合を考慮する。図3の例示では、符号SC1で示す領域で、U相およびV相の出力端Px同士が短絡している。
ところで、電力変換装置1においては、同じレグ1xに属するスイッチング部Sxp,Sxnは相互に排他的にオンするように、制御される。よって例えば、U相のスイッチング部SxpとV相のスイッチング部Sxnとがオンしているときには、それぞれU相のスイッチング部SxnとV相のスイッチング部Sxpがオフしている。このとき、U相のスイッチング部SxpおよびV相のスイッチング部Sxnには、負荷3を経由しない短絡電流が流れる。図3では、この短絡電流を矢印で示している。
あるいは、同じレグ1xに属するスイッチング部Sxp,Sxnは異常によって同時にオンすることもある。この場合にも、当該レグ1xに属するスイッチング部Sxp,Sxnには短絡電流が流れる。また、スイッチング部Sxp,Sxnの一方に短絡異常が発生した場合にも、短絡電流は流れる。
本電力変換装置1によれば、トランジスタQ1の定格電流をトランジスタQ2の定格電流よりも小さくしている。定格電流を小さくすれば、そのトランジスタを流れる電流も小さくなる。よってトランジスタQ1を流れる電流を低減できる。ひいては、スイッチング部Sxnを流れる短絡電流を低減することができる。
なお短絡電流の低減は、トランジスタQ2の定格電流を低減することによっても達成される。しかるに、本電力変換装置1においては、トランジスタQ1の定格電流をトランジスタQ2の定格電流よりも低減している。これは以下に詳述するように、スイッチング部Sxnの短絡耐量の低下を抑制するという点で有利である。
スイッチング部Sxnの短絡耐量は、トランジスタQ1,Q2の短絡耐量の小さい方の値となる。このトランジスタの短絡耐量について考察する。トランジスタの構造および材料が同じであれば、トランジスタのチップサイズが小さい方が、電流によって温度が上昇しやすくなるので、短絡耐量は小さくなる。そして、構造および材料が同じであれば、チップサイズが小さいほど、一般的に定格電流は小さくなる。よって、構造及び材料が同じであれば、トランジスタの定格電流が小さいほど、そのトランジスタの短絡耐量は小さくなる。
また、定格電流が同じであれば、トランジスタの半導体のバンドギャップが広い方が短絡耐量は小さい。なぜなら、バンドギャップが広い方がチップサイズを小さくすることができるからである。
第1の実施の形態では、トランジスタQ1の第1半導体のバンドギャップはトランジスタQ2の第2半導体のバンドギャップよりも狭い。つまり、定格電流が同じであれば、バンドギャップという観点において、トランジスタQ1の短絡耐量はトランジスタQ2の短絡耐量よりも大きい。
そして第1の実施の形態では、バンドギャップという観点において大きい短絡耐量を有するトランジスタQ1の定格電流を、トランジスタQ2の定格電流よりも小さくしているのである。
一方で第1の実施の形態とは異なって、トランジスタQ2の定格電流をトランジスタQ1の定格電流よりも小さくすると、バンドギャップという観点で小さい方のトランジスタQ2の短絡耐量を、定格電流という観点で更に低減することになる。したがってこの場合には、スイッチング部Sxnとしての短絡耐量は低減しやすい。
他方、第1実施の形態では、トランジスタQ1の定格電流をトランジスタQ2の定格電流よりも小さくする。これによりトランジスタQ1の短絡耐量が低下しても、これがトランジスタQ2の短絡耐量を下回らない限り、スイッチング部Sxnの短絡耐量を低減しない。つまり、スイッチング部Sxnとしての短絡耐量の低下を抑制することができるのである。
しかも、非特許文献1とは異なって、スイッチング部Sxnのターンオンのタイミングに限らず、短絡電流を低減できる。また、特許文献1のように切替回路等のアクティブな装置を必要としない。
なお、図2の例示では、複数のレグ1xが設けられているところ、全ての相のスイッチング部SxnがトランジスタQ1,Q2を有している。これにより、出力端Pxのいずれの二つに短絡が生じても、短絡電流は、スイッチング部Sxnのいずれかを流れることとなる。よって、短絡電流は低減される。
また図1の例示では、スイッチング部Sxpは単一のトランジスタで形成され、スイッチング部SxnはトランジスタQ1,Q2を有している。しかるに、スイッチング部SxpがトランジスタQ1,Q2を有し、スイッチング部Sxnが単一のトランジスタによって形成されてもよい。複数のレグ1xが設けられる場合には、全ての相のスイッチング部SxpがトランジスタQ1,Q2を有していればよい。
これによっても、短絡電流はスイッチング部Sxpによって低減され、しかもスイッチング部Sxpの短絡耐量の低下は抑制される。
また、スイッチング部Sxp,Sxnの両方がトランジスタQ1,Q2を有していてもよい。ただし、スイッチング部Sxp,Sxnの一方が単一のトランジスタで形成される構造であれば、スイッチング部Sxp,Sxnの両方がトランジスタQ1,Q2を有する構造に比して、回路規模および製造コストを低減できる。
なお、トランジスタQ1の第1半導体のバンドギャップの広さは、トランジスタQ2の第2半導体のバンドギャップの広さと同等であってもよい。この場合であっても、トランジスタQ1の定格電流を小さくすることで、スイッチング部Sxnを流れる短絡電流を低減できるからである。ここでいう「同等」とは、近いバンドギャップであれば異なる半導体でも構わない、例えばSiCのバンドギャップはポリタイプにより2.2〜3.3eVの幅をもち、一般的な縦型パワーデバイスに使用される4H−SiCのバンドギャップは3.3eVであり、GaNのバンドギャップは3.4eVであるので、SiCとGaNのバンドギャップは同等と言える。一方でGaまたはダイヤモンドのバンドギャップは4.8〜5.5eVであるので、これらのバンドギャップと、SiCまたはGaNのバンドギャップとは、同等ではない。
またトランジスタQ1の第1半導体のバンドギャップの広さは、トランジスタQ2のバンドギャップの広さと同等であってもよく、あるいは、それ以上であっても、それ以下であってもよい。要するに、トランジスタQ1の定格電流を、トランジスタQ2の定格電流よりも小さく設定すればよい。以下に、その理由について説明する。
トランジスタの定格電流とオン抵抗とは負の相関関係にある。よって、トランジスタQ1の定格電流を小さく設定すれば、トランジスタQ1のオン抵抗は比較的大きくなる。トランジスタQ1のオン抵抗が大きい場合には、スイッチング部Sxnに短絡電流が流れたときに、トランジスタQ1のソース・ドレイン間電圧VDS1(≒短絡電流×オン抵抗)は、オン抵抗が小さい場合に比して、速やかに増大する。これにより、ソース・ドレイン間電圧VDS1が速やかにトランジスタQ2の負の閾値Vth2を超え、速やかにトランジスタQ2がオフする。これによれば、速やかに短絡電流を遮断することができる。
したがって、本実施の形態では、トランジスタQ2の定格電流を低減して、スイッチング部Sxnの短絡電流を低減するのではなく、トランジスタQ1の定格電流を低減して、スイッチング部Sxnの短絡電流を低減しているのである。これにより、短絡電流を低減しつつ、その短絡電流を速やかに遮断できるのである。
第2の実施の形態.
第2の実施の形態では、トランジスタQ1,Q2を有するスイッチング部に短絡電流が流れたときの、当該スイッチング部に生じるチャタリングを防止する。まず、このチャタリングについて、説明する。
例えば図1において、短絡電流がスイッチング部Sxp,Sxnに流れると、そのスイッチング部SxpのトランジスタQ1はオンしているにも関わらず、そのドレイン・ソース間電圧VDS1は増大する。なぜなら、スイッチング部Sxp,Sxnとの一組に、直流母線LH,LLの間の直流電圧が直接に印加されるからである。
ドレイン・ソース間電圧VDS1は、その極性を除いてトランジスタQ2の制御電圧VGS2とほぼ一致する。よって、ドレイン・ソース間電圧VDS1の増大は、制御電圧VGS2が負の領域で低下することを意味する。そして、トランジスタQ2の制御電圧VGS2が負の閾値Vth2を下回ると、トランジスタQ2がオフする。これにより、短絡電流は一旦は遮断される。
しかるに、トランジスタQ2がオフすると、トランジスタQ1のドレイン・ソース間電圧VDS1は低減に転じる。なぜなら、トランジスタQ2のオフに伴ってトランジスタQ2のドレイン・ソース間電圧が増大する一方で、トランジスタQ1のゲート電極には、正の閾値Vth1よりも大きな制御電圧VGS1が印加されているからである。トランジスタQ1のドレイン・ソース間電圧VDS1の低減は、トランジスタQ2の制御電圧VGS2が負の領域で増大することを意味する。そして、この制御電圧VGS2が負の閾値Vth2を超えると、再びトランジスタQ2がオンし、スイッチング部Sxnに短絡電流が流れる。以後、この動作が繰り返される。つまり、スイッチング部Sxnにチャタリングが生じる。
図4は、第2の実施の形態にかかる電力変換装置1の構成の一例を概略的に示す図である。図4のレグ1xは、図1と比較して、チャタリング防止回路2を更に備えている。このチャタリング防止回路2はトランジスタQ1のソース電極とトランジスタQ2のゲート電極との間に接続されている。チャタリング防止回路2は、トランジスタQ1がオンした状態でトランジスタQ2がオフしたときに、トランジスタQ2のゲート電極に印加される制御電圧VGS2を維持する(ラッチする)。つまり、トランジスタQ1のゲート電極に、正の閾値Vth1よりも大きな制御電圧VGS1が印加された状態で、トランジスタQ2の制御電圧VGS2が負の閾値Vth2よりも小さくなったときに、この制御電圧VGS2を維持するのである。
よって、スイッチング部Sxnに短絡電流が流れることにより、トランジスタQ2がオフすると、トランジスタQ2の制御電圧VGS2はチャタリング防止回路2によって維持されることとなる。したがって、トランジスタQ2はオフを維持することができる。これにより、短絡電流が流れる際のスイッチング部Sxnのチャタリングを防止できるのである。
<チャタリング防止回路の内部構成>
図5は、チャタリング防止回路2の内部構成の一例を示す図である。例えば、チャタリング防止回路2は、コンデンサC1とスイッチ20とスイッチ駆動回路21とを備えている。
スイッチ20はトランジスタQ1のソース電極とトランジスタQ2のゲート電極との間に接続されている。
コンデンサC1は、スイッチ20とトランジスタQ2のゲート電極とを接続する接続点P1と、トランジスタQ2のソース電極との間に接続される。よって、コンデンサC1の両端電圧は実質的にトランジスタQ2の制御電圧VGS2として機能することとなる。
また図5の例示では、スイッチング部Sxnにはゲート抵抗R1も設けられている。ゲート抵抗R1は接続点P1とトランジスタQ2のゲート電極との間に接続されている。言い換えれば、ゲート抵抗R1とコンデンサC1とはトランジスタQ2のゲート電極とソース電極との間において互いに直列に接続されている。
スイッチ駆動回路21はスイッチ20のオン/オフを制御する。例えば通常運転においては、スイッチ駆動回路21はスイッチ20をオンに維持する。ここでいう通常運転とは、電力変換装置1が負荷3へと正常に交流電圧を出力する運転であり、短絡電流が流れる異常時とは相違する。スイッチ20がオンするときには、コンデンサC1はトランジスタQ1に並列に接続されることになる。よって、通常運転時には、トランジスタQ1がオンすればコンデンサC1の両端電圧VC1はほぼ零となる。換言すれば、制御電圧VGS2が負の閾値Vth2よりも大きくなる。よってトランジスタQ2もオンし、ひいてはスイッチング部Sxnはオンする。したがって正の閾値Vth1よりも大きな制御電圧VGS1によって、スイッチング部Sxnがオンする。
一方で、トランジスタQ1がオフすればコンデンサC1の両端電圧VC1は増大し、閾値Vth2の絶対値を超える。換言すれば、制御電圧VGS2が負の閾値Vth2よりも小さくなる。よってトランジスタQ2もオフし、ひいてはスイッチング部Sxnもオフする。したがって正の閾値Vth1よりも小さな制御電圧VGS1によって、スイッチング部Sxnがオフする。
一方で、スイッチ駆動回路21は、短絡電流によりトランジスタQ2がオフしたときには、スイッチ20をターンオフする。つまり、トランジスタQ1がオンした状態でトランジスタQ2がオフしたときに、スイッチ20をターンオフする。図5の例示では、スイッチ駆動回路21がトランジスタQ1,Q2のオン/オフ状態を認識すべく、トランジスタQ1の制御電圧VGS1とコンデンサC1の両端電圧VC1(=トランジスタQ2の制御電圧VGS2)とがスイッチ駆動回路21に入力されている。スイッチ駆動回路21は制御電圧VGS1が正の閾値Vth1よりも大きく、かつ、コンデンサC1の両端電圧が負の閾値Vth2の絶対値よりも大きい(つまり、制御電圧VGS2が負の閾値Vth2よりも小さい)ときに、スイッチ20をターンオフする。制御電圧VGS1と閾値Vth1の大小関係および両端電圧VC1と閾値Vth2の絶対値の大小関係は、例えば比較器によって判別できる。
なおスイッチ駆動回路21はソフトウェアで構成されてもよく、その一部または全部がハードウェアで構成されてもよい。
図6は、本電力変換装置1におけるタイミングチャートの一例を概略的に示す図である。初期的には、スイッチ20はオンしている。また、トランジスタQ1の制御電圧VGS1は正の閾値Vth1よりも小さく、トランジスタQ1のドレイン・ソース間電圧VDS1(=コンデンサC1の両端電圧VC1)は負の閾値Vth2の絶対値よりも大きい。つまりトランジスタQ2の制御電圧VGS2は負の閾値Vth2よりも小さい。よってトランジスタQ1,Q2はオフしている。
時点t1において、不図示の制御回路がスイッチング部Sxnをターンオンすべく、制御電圧VGS1を増大させる。これにより、制御電圧VGS1は正の閾値Vth1を超える。トランジスタQ1のターンオン遅延時間が時点t1から経過した時点t2において、ドレイン・ソース間電圧VDS1がほぼ零となる。つまり、制御電圧VGS2が負の閾値Vth2を超える。トランジスタQ2のターンオン遅延時間が時点t2から経過した時点t3において、スイッチング部Sxnに電流が流れ始める。
その後の時点t4において、例えば出力端Px同士に短絡が生じることにより、スイッチング部Sxpに流れる電流が時間の経過とともに増大し始める(短絡電流)。また、これに伴って、ドレイン・ソース間電圧VDS1も時間の経過とともに増大する。言い換えれば、制御電圧VGS2が時間の経過とともに負の領域で低減する。制御電圧VGS2が負の閾値Vth2を下回ると、これに応答して、スイッチ駆動回路21は、時点t5においてスイッチ20をターンオフする。これにより、コンデンサC1の放電が禁止され、コンデンサC1の両端電圧VC1の値が維持される。換言すれば、制御電圧VGS2の値が維持される。
制御電圧VGS2が負の閾値Vth2を下回った時点からトランジスタQ2のターンオフ遅延時間が経過した後の時点t6において、トランジスタQ2がオフして、スイッチング部Sxnに流れる電流がほぼ零となる。つまり、短絡電流が遮断される。
かかる構成によれば、短絡電流に起因してトランジスタQ2がターンオフした以降において、制御電圧VGS2の値が維持されるので、トランジスタQ2はオフを維持する。よって、スイッチング部Sxnのチャタリングが防止される。
なお、チャタリング防止回路2は必ずしも図5の態様に限らない。例えば、チャタリング防止回路2は、不図示の直流電源とスイッチとを備えていてもよい。この直流電源の電圧は閾値Vth2の絶対値よりも大きい。そして、直流電源の高電位端を直流母線LLに接続し、その低電位端を、短絡電流時においてトランジスタQ2のゲート電極に接続させる。これにより、短絡電流時に、トランジスタQ2をオフさせる制御電圧VGS2として、直流電源の電圧を採用するのである。スイッチは、トランジスタQ2のゲート電極を、直流電源の低電位端および直流母線LLのいずれか一方に選択的に接続する。このスイッチは、通常運転においては、トランジスタQ2のゲート電極を直流母線LLに接続させ、短絡電流が流れるときには、トランジスタQ2のゲート電極を直流電源の低電位端に接続させる。これにより、短絡電流が流れたときの制御電圧VGS2の値を、直流電源の電圧に維持することができる。
しかるに図5の態様によれば、コンデンサC1をトランジスタQ1と並列に接続している。よって、時定数を増大することができ、短絡電流の上昇速度を抑制することができる。これは短絡電流の最大値の抑制に資する。また、上述の例では、スイッチが3接点を有するのに対して、図5のスイッチ20は2接点で足りる。よってチャタリング防止回路2を簡易に構成できる。
<スイッチ20>
また図5の例示では、スイッチ20は、トランジスタQ3とダイオードD1とを有している。ダイオードD1はトランジスタQ2のゲート電極とトランジスタQ1のソース電極との間に接続されている。ダイオードD1の順方向はトランジスタQ2のゲート電極からトランジスタQ1のソース電極に向かう方向である。
トランジスタQ3はダイオードD1に並列に接続されている。トランジスタQ3はダイオードD1の順方向とは反対の方向に流れる電流のオン/オフを選択する。トランジスタQ3のオン/オフはスイッチ駆動回路21によって制御される。
トランジスタQ3がオンしているときには、コンデンサC1はダイオードD1を経由して充電され、トランジスタQ3を経由して放電する。一方で、トランジスタQ3がオフすると、ダイオードD1によってコンデンサC1の放電が禁止されて、コンデンサC1の両端電圧VC1の値、ひいては制御電圧VGS2の値が維持される。
かかるスイッチ20によれば、双方向のスイッチを形成する必要がない。よって回路規模および製造コストを低減することができる。
<スイッチング部Sxn>
図5の例示では、スイッチング部SxnがトランジスタQ1,Q2とチャタリング防止回路2を有している。しかるに、スイッチング部SxpがトランジスタQ1,Q2とチャタリング防止回路2を有してもよい。
なおチャタリング防止回路2を簡易に構成するという点では、スイッチング部SxnがトランジスタQ1,Q2とチャタリング防止回路2を有していてもよい。スイッチング部Sxpにチャタリング防止回路2を設けた場合には、チャタリング防止回路2は出力端Pxに接続されるところ、出力端Pxの電位はスイッチング部Sxp,Sxnのオン/オフ状態に応じて変動する。例えばスイッチング部Sxpがオンするときには、出力端Pxには直流母線LH,LLの間の電圧が印加される。よって、チャタリング防止回路2はそのような高い電圧にも耐える構造を有する必要があるのである。
<短絡電流時のスイッチング部Sxp,Sxnの非導通>
短絡電流が流れたときには、スイッチ駆動回路21はスイッチ20をオフしつつ、全てのスイッチング部Sxp,Sxnをオフさせてもよい。例えば、スイッチ駆動回路21は、トランジスタQ1がオンした状態でトランジスタQ2がオフしたとき(つまり短絡電流が流れたとき)に、スイッチング部Sxp,Sxnの全てをオフするための信号を制御回路(不図示)へと出力してもよい。これを受けた制御回路は駆動回路DRp,DRnへとオフ用の制御電圧を出力する。これにより、スイッチング部Sxp,Sxnがオフし、短絡電流を遮断できる。
しかるに、スイッチ駆動回路21からの信号は一旦制御回路を経由することから、スイッチング部Sxp,Sxnをオフするのに要する時間は、スイッチ20をオフするのに要する時間よりも長い。よって、スイッチ駆動回路21はスイッチ20をターンオフすることによって、速やかに短絡電流を遮断できる。
一方で、制御回路によってスイッチング部Sxnをオフすれば、スイッチ20がオンしてもスイッチング部Sxnはオフを維持する。なぜなら、制御電圧VGS1が閾値Vth1よりも小さくなり、トランジスタQ1がオフするからである。このとき、トランジスタQ1のドレイン・ソース間電圧VDS1は大きく、制御電圧VGS2は負の閾値Vth2を下回る。よってトランジスタQ2はスイッチ20によらずオフを維持する。
したがって、スイッチ駆動回路21は、スイッチング部Sxp,Sxnの全てをオフした後で、スイッチ20をオンしても構わない。スイッチング部Sxp,Sxnがオフしていれば、チャタリングは生じないからである。より具体的には、スイッチ20をターンオフした時点から、トランジスタQ1がオフするのに十分な時間が経過したときに、スイッチ20をターンオンしてもよい。この時間は例えば予め設定されて、スイッチ駆動回路21に格納される。また時間の経過は計時回路(例えばタイマ回路)によって測定される。
これにより、チャタリングが生じない状態でスイッチ20をターンオンできる。またこの制御は、スイッチ20としてノーマリオン型のスイッチを採用した場合に特に有効である。なぜなら、スイッチ20をターンオンした後は、スイッチ20に制御電圧を印加する必要がないからである。また、通常運転においてスイッチ20は主としてオンに維持されるので、この観点でもノーマリオン型のスイッチ20は有効である。
なお、第2の実施の形態は第1の実施の形態で説明した定格電流の大小関係を前提としなくてもよい。
また相互に矛盾しない限り、上記の種々の実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。例えば第2の実施の形態においても、トランジスタQ1の定格電流をトランジスタQ2の定格電流よりも小さくしてもよい。
2 チャタリング防止回路
20 スイッチ
21 スイッチ駆動回路
C1 コンデンサ
D1 ダイオード
LH,LL 直流母線
Px 出力端
Q1,Q2,Q3 トランジスタ
Sxp,Sxn スイッチング部

Claims (7)

  1. 第1直流母線(LH)と、
    前記第1直流母線よりも低い電位が印加される第2直流母線(LL)と、
    出力端(Px)と、
    前記第1直流母線と前記第2直流母線との間において、前記出力端を介して相互に直列に接続される一対のスイッチング部(Sxp,Sxn)と
    を備え、
    前記一対のスイッチング部の一方は、
    ノーマリオフ型の第1トランジスタ(Q1)と、
    前記第1トランジスタの一端に接続される制御電極を有して前記第1トランジスタとカスコード接続され、前記第1トランジスタの定格電流よりも大きい定格電流を有するノーマリオン型の第2トランジスタ(Q2)と
    を備える、電力変換装置。
  2. 前記第1トランジスタ(Q1)は第1半導体によって形成され、
    前記第2トランジスタ(Q2)は前記第1半導体よりもバンドギャップが広い第2半導体によって形成される、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記第1トランジスタ(Q1)がオンした状態で前記第2トランジスタ(Q2)がオフしたときに、前記第2トランジスタの制御電極に印加される制御電圧を維持するチャタリング防止回路(2)を更に備える、請求項1または請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記チャタリング防止回路(2)は、
    前記第1トランジスタ(Q1)の前記一端と、前記第2トランジスタ(Q2)の前記制御電極との間に接続されるスイッチ(20)と、
    前記スイッチと前記第2トランジスタの前記制御電極とを接続する接続点と、前記第1トランジスタの他端との間に接続されるコンデンサ(C1)と、
    前記第1トランジスタがオンした状態で前記第2トランジスタがオフしたときに、前記スイッチをターンオフするスイッチ駆動回路(21)と
    を備える、請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記スイッチ駆動回路(21)は、前記一対のスイッチング部(Sxp,Sxn)の両方をオフした後で、前記スイッチ(20)をターンオンする、請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 前記スイッチ(20)は、
    前記第2トランジスタ(Q2)の前記制御電極から前記第1トランジスタ(Q1)の前記一端に向かう順方向を有するダイオード(D1)と、
    前記ダイオードの順方向とは反対の方向に流れる電流の導通/非導通を制御し、前記ダイオードと並列に接続される第3トランジスタ(Q3)と
    を備える、請求項4または請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 前記一対のスイッチング部(Sxp,Sxn)の前記一方は前記出力端(Px)と前記第2直流母線(LL)との間に接続される、請求項1から請求項6のいずれか一つに記載の電力変換装置。
JP2016191488A 2015-10-01 2016-09-29 電力変換装置 Pending JP2017070198A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015195609 2015-10-01
JP2015195609 2015-10-01

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017070198A true JP2017070198A (ja) 2017-04-06

Family

ID=58495525

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016191488A Pending JP2017070198A (ja) 2015-10-01 2016-09-29 電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017070198A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9059076B2 (en) Gate drivers for circuits based on semiconductor devices
CN107615664B (zh) 功率晶体管驱动装置
JP2015047068A (ja) 回路を動作させる方法及び回路
JP5831528B2 (ja) 半導体装置
US11146254B2 (en) Driving device and power module
US20160301351A1 (en) Gate driving circuit, inverter circuit, and motor control device
KR101986475B1 (ko) 구동 장치
US10050553B2 (en) Rectifier circuit including a self-clamping transistor
CN110401335B (zh) 驱动电路、功率模块以及电力变换系统
US20130314834A1 (en) Semiconductor driving circuit and semiconductor device
US20130002336A1 (en) Bidirectional switch
JP2017079534A (ja) ゲート制御回路
US11545972B2 (en) Overcurrent protection circuit for switching element turned on and off based on control voltage
US8971071B2 (en) Driver circuit and inverter circuit
JP6512193B2 (ja) トランジスタ駆動回路
JP5646070B2 (ja) 電力用半導体素子のゲート駆動回路、および電力用半導体素子の駆動方法
JP2010172078A (ja) スイッチ回路
CN106330152B (zh) 包括场效应晶体管的功率半导体电路
JP2019088104A (ja) パワー半導体素子の駆動装置
JP2010166301A (ja) スイッチ回路
JP2017070198A (ja) 電力変換装置
JP2019122116A (ja) 電力変換装置
US20160336883A1 (en) Semiconductor device and motor driving method
WO2016174756A1 (ja) 保護回路および保護回路システム
JP2020167915A (ja) スイッチ制御回路