JP2017070154A - ゴムリング式波乗防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】管路内に敷設されたケーブルの負荷が大きくなり(電流量が多くなる)と熱を持ちゴムが膨張しても、ケーブルの面圧が高くなりケーブルの変形等悪影響が生じないゴムリング式波乗防止装置を提供する。【解決手段】挿入棒10の入口側押え板9の管路外側方向に設けられたバネ部材11により入口側押え板9と管路内側押え板8の間のゴム部材7に圧縮され、その圧縮力によりゴム部材7とケーブル3との接触面の圧力をあらかじめ定められた範囲内の圧力に保持し、管路内のケーブル3に電流が流れ、ケーブル3とゴム部材7が熱を持って膨張し、ケーブル3とゴム部材7の接触面の圧力が増大する場合、バネ部材11のバネ力に逆らって管路外方向に入口側押え板9が押圧移動し、ケーブル3とゴム部材7の接触面の圧力をあらかじめ定められた範囲内の圧力にする。【選択図】図3

Description

本発明は、地中電線地中管路内に敷設されたケーブルが一方向に移動するケーブル波乗り現象の進行を防止するゴムリング式波乗防止装置に関する。
従来より、地中管路内に敷設されたケーブルが一方向に移動するケーブル波乗り現象の進行を防止するケーブル移動防止装置が知られている。
この種のケーブル移動防止装置として、管路内に敷設されたケーブルがその敷設方向に移動するのを防止するために、管路111とケーブル112の間に、流体圧入により径方向に膨張拡大する可変押え具120が設けられ、その可変押え具120は、半剛性弾性材である硬質ゴムを用いて形成されている第1の板部材121と第2の板部材122、および可撓性伸縮材である軟質ゴムを用いて形成されている側方部材123を有している(図10参照)。この側方部材123は、第1の板部材121と第2の板部材122間の扁平矩形状空間部125を側方から囲繞して気密閉塞され、この扁平矩形状空間部125に流体である空気を圧入させるために、空気バルブが設けられている。そして、この側方部材123で囲繞された扁平矩形状空間部125に加圧空気126を送り込むことにより、扁平矩形状空間部125は第1と第2の板部材121,122を押しながら膨張し、第1の板部材121が管路111の内壁面に押圧され、第2の板部材122はケーブル112の外周面を押圧する。これにより、ケーブル112の移動を確実に防止するのに必要な拘束効果を得ることができるというものであった(たとえば、技術文献1)。ここで、図10従来のケーブル移動防止装置の断面図である。
特開2005−253241号公報
しかしながら、従来のケーブル移動防止装置では、管路内に敷設されたケーブルの負荷が大きくなる(電流量が多くなる)と熱を持ちゴムが膨張するので、ケーブルの面圧が高くなりケーブルの変形等悪影響が生じるという問題があった。また、ケーブルの負荷が小さくなる(電流量が少なくなる)とゴムが収縮するので、ゴムの収縮による面圧が低下することも懸念される。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、管路内に敷設されたケーブルに対する接触面の面圧が許容される面圧に保持することができるゴムリング式波乗防止装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決し上記目的を達成するために、本発明のうち第1の態様に係るものは、地中電線管路内に敷設されたケーブルが一方向に移動するケーブル波乗り現象の進行を防止するゴムリング式波乗防止装置であって、地中電線管路内壁とケーブルの外周部の間にそれぞれと接触して設けられたゴム部材と、ゴム部材の一方の側面側に接触し、地中電線管路外のケーブルの外周部に設けられ、地中電線管路入口の径より外径が大きい入口側押え板と、ゴム部材の他方の側面側に接触し、地中電線管路内のケーブルの外周部に設けられた管路内側押え板と、管路内側押え板からゴム部材を介し入口側押え板を貫通して形成させた挿入口が少なくとも4つ設けられ、それぞれの挿入口に挿入された挿入棒と、入口側押え板の地中電線管路外側方向の挿入棒の部位と嵌合し、入口側押え板と管路内側押え板の間のゴム部材に圧縮力を付与するバネ部材と、を有し、バネ部材は、入口側押え板と管路内側押え板の間のゴム部材に付与される圧縮力によりゴム部材とケーブルとの接触面の圧力をあらかじめ定められた範囲内の圧力に保持させることを特徴とするものである。
管路内のケーブルに電流が流れていない低温時においてはゴム部材が収縮しケーブルとゴム部材の接触面の圧力が低下するが、本発明によれば、挿入棒の入口側押え板の管路外側方向に設けられたバネ部材により入口側押え板と管路内側押え板の間のゴム部材が圧縮され、その圧縮力によりゴム部材とケーブルとの接触面の圧力をあらかじめ定められた範囲内の圧力に保持することができる。また、管路内のケーブルに電流が流れると、ケーブルとゴム部材が熱を持って膨張し、ケーブルとゴム部材の接触面の圧力が増大するが、この場合においても、バネ部材のバネ力に逆らって管路外方向に入口側押え板が押圧移動されるので、その分ケーブルとゴム部材の接触面の圧力が弱くなり、ケーブルとゴム部材の接触面の圧力をあらかじめ定められた範囲内の圧力にすることができる。
本発明のうち第2の態様に係るものは、第1の態様に係るゴムリング式波乗防止装置であって、ゴム部材は、ケーブルと接触する部分をテーパー形状としたことを特徴とするものである。
本発明によれば、ゴム部材のケーブルと接触する部分をテーパー形状としているので、ゴム部材とケーブルの接触面の移動抵抗が大きくなり、ケーブルが管路内を移動しにくくなる。これにより、管路内に敷設されたケーブルが一方向に移動するケーブル波乗り現象の進行を防止することができる。
本発明のうち第3の態様に係るものは、第1の態様に係るゴムリング式波乗防止装置であって、ゴム部材は、管路断面方向に5層として形成され、両端および中央の層を硬度が略30のゴムリングとし、両端と中央の層の硬度が略30のゴムリングの間をそれぞれ塩化ビニル製リングとしたことを特徴とするものである。
本発明によれば、ゴム部材を管路断面方向に5層とし、その両端および中央の層を硬度が略30のゴムリングとし、そして両端と中央の層の硬度が略30のゴムリングの間をそれぞれ塩化ビニル製リングとしているので、ゴム部材全体をゴム材質とした場合と比較してゴム部材全体の熱膨張率が低くなりゴム部材全体の膨張・収縮量を減らすことができる。これにより、ゴム部材全体の膨張・収縮量を減らされるので、ケーブルとゴム部材の接触面の圧力がある一定の範囲(許容される圧力範囲)により保持させやすくできる。このように、ケーブルとゴム部材の接触面の圧力が高くなることによるケーブルの変形等を防止することができるとともに、ケーブルとゴム部材の接触面の圧力が小さくなることによるケーブルに対する面圧(把持力)が低下することも防止することもできる。
本発明のうち第4の態様に係るものは、第3の態様に係るゴムリング式波乗防止装置であって、入口側押え板およびゴム部材の塩化ビニル製リングに形成された挿入口の口径は、挿入棒の断面径より略2mm大きいことを特徴とするものである。
本発明によれば、入口側押え板およびゴム部材の塩化ビニル製リングに形成された挿入口の口径を挿入棒の断面径より略2mm大きいとしているので、硬度が略30のゴムリングおよびケーブルが熱により膨張したときでも、入口側押え板およびゴム部材の塩化ビニル製リングに形成された挿入口と挿入棒の間に膨張した硬度が略30のゴムリングが入り込むことにより、ケーブルとゴム部材の接触面の圧力を低下させることができる。これにより、ケーブルとゴム部材の接触面の圧力が許容される圧力により保持させやすくすることができる。
本発明のゴムリング式波乗防止装置によれば、管路内に敷設されたケーブルに対する接触面の面圧が許容される面圧に保持することができる。
本発明の一実施形態におけるゴムリング式波乗防止装置を地中電線管路に取り付けた図である。 (a) 本発明の第1実施形態におけるゴムリング式波乗防止装置の上方斜視図である。 (b) 同ゴムリング式波乗防止装置の下方斜視図である。 (a) 同ゴムリング式波乗防止装置の正面図である。 (b) 同ゴムリング式波乗防止装置の側面図である。 (c) 同ゴムリング式波乗防止装置の背面図である。 (d) A−A断面を示す図である。 同ゴムリング式波乗防止装置をケーブルに取り付ける手順を示す図である。 同ゴムリング式波乗防止装置を地中電線管路に取り付けた状態を示す断面図である。 (a) 本発明の第2実施形態におけるゴムリング式波乗防止装置の上方斜視図である。 (b) 同ゴムリング式波乗防止装置の下方斜視図である。 (a) 同ゴムリング式波乗防止装置の正面図である。 (b) 同ゴムリング式波乗防止装置の側面図である。 (c) 同ゴムリング式波乗防止装置の背面図である。 同ゴムリング式波乗防止装置の構成部品を示す図である。 同ゴムリング式波乗防止装置をケーブルに取り付ける手順を示す図である。 従来のケーブル移動防止装置の断面図である。
以下、本発明にかかる一実施形態におけるゴムリング式波乗防止装置について説明する。 ここで、図1は、本発明の一実施形態におけるゴムリング式波乗防止装置を地中電線管路に取り付けた図である。
図1に示すように、ゴムリング式波乗防止装置1は、地中電線管路2内にケーブル(電線)3が敷設され、その地中電線管路2の管路口4を止水するものである。具体的には、地中に埋設された地中電線管路2に敷設されたケーブル3の適宜長さの箇所にマンホール5(人孔)が設けられているが、その地中電線管路2の開口部である管路口4からマンホール5内に水が入るのを防ぐものである。ここで、ケーブル接続部6は、マンホール5内で左右のケーブル3を接続する部材である。
(第1実施形態)
次に、地中電線管路2に取り付けられるゴムリング式波乗防止装置1について具体的に説明する。ここで、図2(a)は本発明の第1実施形態におけるゴムリング式波乗防止装置の上方斜視図であり、図2(b)は同ゴムリング式波乗防止装置の下方斜視図であり、図3(a)はゴムリング式波乗防止装置の正面図であり、図3(b)は同ゴムリング式波乗防止装置の側面図であり、図3(c)は同ゴムリング式波乗防止装置の背面図であり、図3(d)はA−A断面を示す図である。なお、第1実施形態では単芯用のゴムリング式波乗防止装置を用いている。
図2に示すように、ゴムリング式波乗防止装置1は、ゴム部材7と管路内側押え板8と入口側押え板9と挿入棒10とバネ部材11などを有している。
ゴム部材7は、中空形状で、内径がケーブル3の外形と略同径であり、外径が地中電線管路2の内径と略同径で形成されている(図5参照)。このような形状であるので、ゴムリング式波乗防止装置1を地中電線管路2に設置した場合には、ゴム部材7は地中電線管路2内壁とケーブル3の外周部にそれぞれ接するように配置される。なお、本実施形態では、ゴム部材7の外形を地中電線管路2の内径と略同径としたが、この「略同径」にはゴム部材7の外形を地中電線管路2の内径より少し小さくした形状も含まれる。このゴム部材7の内周面(ケーブルと接触する部分)はテーパー形状に形成されている(図3(d)参照)。また、このゴム部材7は、両端および中央に硬度が略30のゴムリング(点模様)が配置され、その中央の硬度が略30のゴムリングと両端の硬度が略30のゴムリングの間に塩化ビニル製リングが配置されている。このように、本実施形態のゴム部材7は5層から形成されている。なお、本実施形態では、ゴム部材7を硬度が略30のゴムリングと塩化ビニル製リングから形成されたが、これに限らず、両端および中央に硬度が略30のゴムリングを配置し、その中央の硬度が略30のゴムリングと両端の硬度が略30のゴムリングの間に硬度が略70のゴムリングを配置してもよい。また、ゴム部材7は、上部および下部の切れ目(図3(a)参照)で略2等分した形状をしており、後述する挿入棒10が挿入される挿入口13が設けられている。
管路内側押え板8は、ゴム部材7の横断面と略同形状で形成されている。すなわち、管路内側押え板8は、中空形状で、内径がケーブル3の外形と略同径であり、外径が地中電線管路2の内径と略同径で形成されている(図5参照)。なお、本実施形態では、管路内側押え板8の外形を地中電線管路2の内径と略同径としたが、ゴム部材7の形状と同様、この「略同径」には管路内側押え板8の外形を地中電線管路2の内径より少し小さくした形状も含まれる。このような形状の管路内側押え板8は、ゴムリング式波乗防止装置1を地中電線管路2に設置した場合にはゴム部材7の側面側(管路奥側)で地中電線管路2内のケーブル3の外周部に配置される。ここで、管路内側押え板8は、プラスチックまたはステンレスを材質とし、上部および下部の切れ目で略2等分した形状をしており、後述する挿入棒10が挿入される挿入口13が形成されている(図3(c)参照)。なお、本実施形態では、管路内側押え板8の材質をプラスチックまたはステンレスとしているが、これに限らず、他の材料を材質としたものでもよい。
入口側押え板9は、中空形状で、内径がケーブル3の外形と略同径であり、外径が地中電線管路2の管路口4の径より少し大きく形成されている(図5参照)。このように、入口側押え板9の外径を地中電線管路2の管路口4の径より少し大きく形成しているので、入口側押え板9は地中電線管路2の管路口4で係止され、ゴムリング式波乗防止装置1は地中電線管路2内に入り込まない。ここで、入口側押え板9はプラスチックまたはステンレスを材質とし、上部および下部の切れ目で略2等分した形状をしており、後述する挿入棒10が挿入される挿入口13が形成されている。なお、本実施形態では、入口側押え板9の材質をプラスチックまたはステンレスとしているが、これに限らず、他の材料を材質としたものでもよい。上述したように、ゴム部材7、管路内側押え板8、入口側押え板9にはそれぞれ挿入口13が設けられているが、本実施形態では、説明の便宜上、それぞれの挿入口の符号を同一符号(13)を用いて説明する。
挿入棒10は、管路内側押え板8、ゴム部材7、入口側押え板9にそれぞれ形成された挿入口13に挿入するものである。この挿入棒10の管路内側押え板8方向の端部は外径が少し大きくなった凸形状をしている。これにより、挿入棒10を管路内側押え板8の挿入口13からゴム部材7の挿入口13を介し入口側押え板9の挿入口13をそれぞれ貫通させて挿入し、入口側押え板9の挿入口13から外部に出た挿入棒10を引っ張ると、管路内側押え板8が入口側押え板9方向に引っ張られ、入口側押え板9と管路内側押え板8の間に配置されたゴム部材7が圧縮される。なお、本実施形態では、管路内側押え板8に挿入口13を設けて、その管路内側押え板8の挿入口13から挿入棒10を挿入することとしたが、これに限らず、管路内側押え板8に挿入口13を設けず、挿入棒10の端部を管路内側押え板8の入口側押え板9側の面に溶着させてもよい。この場合は、管路内側押え板8と挿入棒10は一体のものとなる。また、本実施形態では、管路内側押え板8、ゴム部材7、入口側押え板9にそれぞれ挿入口13を9つ設けたが、9つに限らず、4つ以上設けそれぞれの挿入口13に挿入棒10を挿入させるようにしてもよい。
バネ部材11は、螺旋形状で、入口側押え板9の挿入口13から外部に出た側(地中電線管路外側方向)の挿入棒10の外周部に配置されている。このバネ部材11は、挿入棒10に嵌められた座金12とナット14により規制されている。具体的には、挿入棒10の外周部に座金12、バネ部材11の順で嵌め込み、挿入棒10のネジ部とナット14(バネ留め具)の内周部のネジ部が螺合することにより、挿入棒10にバネ部材11が嵌められる。このように、バネ部材11は、座金12とナット14の間に配置される。なお、本実施形態では、挿入棒10のネジ部とナット14の内周部のネジ部が螺合させてバネ部材11を規制したが、これに限らず、挿入棒10にバネ留め具を取り付けバネ部材14が規制される構造であれば他の構造のものでもよい。
次に、ゴムリング式波乗防止装置1をケーブルに取り付ける手順について図4を参照しながら説明する。ここで、図4は本発明の第1実施形態におけるゴムリング式波乗防止装置をケーブルに取り付ける手順を示す図である。
まず、略2等分した形状の管路内側押え板8の挿入口13に挿入棒10を挿入させる(図4(a)参照)。なお、図4(a)に示すように、略2等分した管路内側押え板8の右側上端の挿入口13には挿入棒10を挿入させない。これは、ゴムリング式波乗防止装置1内にケーブル3を取り付ける際にケーブル3を通す経路が必要だからである。
次に、略2等分した形状の硬度が略30のゴムリングを管路内側押え板8に対して挿入口13を1個分時計回転方向に回転させてずらし、硬度が略30のゴムリングの挿入口13に上記挿入棒10を挿入させ、硬度が略30のゴムリングの側面と管路内側押え板8の側面を接触させる(図4(b)参照)。ここで、略2等分した硬度が略30のゴムリングの左側上端の挿入口13には挿入棒10を挿入させない。これは、上記の略2等分した管路内側押え板8の右側上端の挿入口13に対応する挿入口13だからである。
次に、略2等分した形状の塩化ビニル製リングの挿入口13を管路内側押え板8の挿入口13と同じ配置(硬度が略30のゴムリングの挿入口13を1個分反時計方向に回転させた位置)にして、塩化ビニル製リングの挿入口13に上記挿入棒10を挿入させる。そして、5層からなるゴム部材7を硬度が略30のゴムリング→塩化ビニル製リング→硬度が略30のゴムリング→塩化ビニル製リング→硬度が略30のゴムリングの順で同一部材について挿入口13の配置を同一にして、それぞれの挿入口13に上記挿入棒10を挿入させる(図4(c)参照)。
次に、略2等分した形状の入口側押え板9を管路内側押え板8の挿入口13と同じ配置(塩化ビニル製リングの挿入口13と合わせた位置)にして、入口側押え板9の挿入口13から上記挿入棒10を挿入させ、入口側押え板9とゴム部材7の硬度が略30のゴムリングの側面を接触させる。なお、本実施形態では、略2等分した形状の硬度が略30のゴムリングを管路内側押え板8に対して挿入口13を1個分時計回転方向に回転させてずらして装着したが、これに限らず、略2等分した形状の硬度が略30のゴムリングを管路内側押え板8に対して挿入口13を1個分反時計回転方向に回転させてずらして装着してもよい。
次に、入口側押え板9の挿入口13から出た挿入棒10の外周部に座金12、バネ部材11を取り付けた後に、ナット14を挿入棒10に螺合させる(図4(d)参照)。
次に、ゴムリング式波乗防止装置1内にケーブル3を挿入する。そして、挿入棒10を挿入されていないゴムリング式波乗防止装置1の挿入口13に挿入棒10を挿入し、座金12、バネ部材11およびナット14を取り付ける(図4(e)参照)。ここで、挿入棒10を挿入されていない挿入口13とは、管路内側押え板8の右側上端の挿入口13と対応する挿入口13である。
次に、ケーブル3に取り付けられたゴムリング式波乗防止装置1をケーブル3に沿って地中電線管路2内に挿入させる(図4(f)参照)。ゴムリング式波乗防止装置1を地中電線管路2内に挿入する際に、ゴムリング式波乗防止装置1のバネ部材11を圧縮させ、ゴム部材7を横方向に拡張させて地中電線管路2に挿入することにより挿入しやすくなる。これにより、ゴムリング式波乗防止装置1が地中電線管路2内に取り付けられる。
次に、本実施形態におけるゴムリング式波乗防止装置1の動きについて図5を参照にして説明する。図5は本発明の第1実施形態におけるゴムリング式波乗防止装置を地中電線管路に取り付けた状態を示す断面図である。
ゴムリング式波乗防止装置1は地中電線管路2に取り付けられているが、地中電線管路2内のケーブル3に電流が流れていない状態(低温時)においては、ゴム部材7が収縮し、ゴム部材7とケーブル3との接触面の圧力が低下するが、本実施形態では、挿入棒10の入口側押え板9の地中電線管路2外側方向に設けられたバネ部材11により入口側押え板9と管路内側押え板8の間のゴム部材7が圧縮され、その圧縮力によりゴム部材7とケーブル3との接触面の圧力を面圧許容値範囲(あらかじめ定められた範囲内の圧力)に保持することができる。
この状態において、ケーブル3に電流が流れるとケーブル3およびゴム部材7が熱を持って膨張し、ケーブル3とゴム部材7の接触面の圧力が増大するが、本実施形態では、バネ部材11のバネ力に逆らって地中電線管路2外方向に入口側押え板9が押圧移動されるので、その分ケーブル3とゴム部材7の接触面の圧力が弱くなり、ケーブル3とゴム部材7の接触面の圧力を面圧許容値範囲(あらかじめ定められた範囲)内の圧力にすることができる。ここで、面圧許容値とは、ケーブル3に対する接触面の圧力の許容値であり、面圧が高くなればケーブル3の変形等の悪影響が懸念されるためケーブルメーカーにより規定されている。
また、ゴム部材7を地中電線管路2方向に5層とし、その両端および中央の層を硬度が略30のゴムリングとし、その両端および中央の層を硬度が略30のゴムリングの間をそれぞれ塩化ビニル製リングとしているので、ゴム部材7全体をゴム材質とした場合と比較してゴム部材7全体の熱膨張率が低くなりゴム部材7全体の膨張・収縮量を減らすことができる。これにより、ゴム部材7全体の膨張・収縮量を減らされるので、ケーブル3とゴム部材7の接触面の圧力が面圧許容値範囲(あらかじめ定められた範囲)により保持させやすくなる。このように、ケーブル3とゴム部材7の接触面の圧力が高くなることによるケーブル3の変形等を防止することができるとともに、ケーブル3とゴム部材7の接触面の圧力が小さくなることによるケーブル3に対する面圧(把持力)が低下することも防止することもできる。
さらに、入口側押え板9およびゴム部材7の塩化ビニル製リングに形成された挿入口13の口径を挿入棒10の断面径より略2mm大きくしているので、硬度が略30のゴムリングおよびケーブル3が熱により膨張したときでも、入口側押え板9およびゴム部材7の塩化ビニル製リングに形成された挿入口13と挿入棒10の間に膨張した硬度が略30のゴムリングが入り込むことにより、ケーブル3とゴム部材7の接触面の圧力を低下させることができる。これにより、ケーブル3とゴム部材7の接触面の圧力が面圧許容値範囲(許容される圧力)により保持させやすくなる。
また、ゴム部材7のケーブル3と接触面をテーパー形状としているので、ゴム部材7とケーブル3の接触面の移動抵抗が大きくなり、ケーブル3が地中電線管路2内を移動しにくくなる。これにより、地中電線管路2内に敷設されたケーブル3が一方向に移動するケーブル波乗り現象の進行を防止することができる。
(第2実施形態)
以下、本発明にかかる第2実施形態におけるゴムリング式波乗防止装置について説明する。ここで、第1実施形態と第2実施形態では、第1実施形態は単芯用のケーブルに用いられるゴムリング式波乗防止装置について説明したが、第2実施形態では3本撚りのケーブルに用いられるゴムリング式波乗防止装置である点で異なる。第2実施形態では第1実施形態と異なるところを説明し、第1実施形態と同一のところの説明は割愛する。ここで、図6(a)は本発明の第2実施形態におけるゴムリング式波乗防止装置の上方斜視図であり、図6(b)は同ゴムリング式波乗防止装置の下方斜視図であり、図7(a)はゴムリング式波乗防止装置の正面図であり、図7(b)は同ゴムリング式波乗防止装置の側面図であり、図7(c)は同ゴムリング式波乗防止装置の背面図であり、図8は同ゴムリング式波乗防止装置の構成部品を示す図である。
図6に示すように、ゴムリング式波乗防止装置21は、ゴム部材22と管路内側押え板23と入口側押え板24と挿入棒25とバネ部材26とを有している。
ゴム部材72と管路内側押え板23と入口側押え板24は、内部が3本撚りのケーブル27の外形と略同径で形成されている(図6参照)。なお、ゴムリング式波乗防止装置21に嵌められたケーブル27は、ゴムリング式波乗防止装置21の管路内側押え板23から入口側押え板24に進むにつれ、少し捻じられている。具体的には、管路内側押え板23、入口側押え板24、そして5層からなるゴム部材72の硬度が略30のゴムリングおよび塩化ビニル製リングのケーブル27が挿入される孔の形状がすべて一致しておらず、少し回転した形状となっている(図8参照)。ここで、図8(a)は入口側押え板24であり、図8(b)は管路内側押え板23であり、図8(c)から図8(g)の順に5層からなるゴム部材72が積層されている。これにより、ゴムリング式波乗防止装置21の管路内側押え板23から入口側押え板24に進むにつれて、ケーブル27が少し捻じられた形状となる。その他については第1実施形態と同様であるので説明は割愛する。
次に、ゴムリング式波乗防止装置1をケーブルに取り付ける手順について図9を参照しながら説明する。ここで、図9は本発明の第2実施形態におけるゴムリング式波乗防止装置をケーブルに取り付ける手順を示す図である。
第2実施形態のゴムリング式波乗防止装置21についても、第1実施形態と同様、まず管路内側押え板23の挿入口30に挿入棒25を挿入する(図9(a)参照)。
次に、硬度が略30のゴムリングを管路内側押え板23に対して挿入口30を1個分反時計回転方向に回転させてずらし、硬度が略30のゴムリングの挿入口30に上記挿入棒25を挿入させる(図9(b)参照)。なお、本実施形態では、略2等分した形状の硬度が略30のゴムリングを管路内側押え板23に対して挿入口30を1個分反時計回転方向に回転させてずらして装着したが、これに限らず、略2等分した形状の硬度が略30のゴムリングを管路内側押え板23に対して挿入口30を1個分時計回転方向に回転させてずらして装着してもよい。
次に、塩化ビニル製リングの挿入口30を管路内側押え板23の挿入口30と同じ配置にして、塩化ビニル製リングの挿入口30に上記挿入棒25を挿入し、そして、5層からなるゴム部材72を硬度が略30のゴムリング→塩化ビニル製リング→硬度が略30のゴムリング→塩化ビニル製リング→硬度が略30のゴムリングの順で同一部材について挿入口30の配置を同一にして、それぞれの挿入口30に上記挿入棒25を挿入させる(図9(c)参照)。
次に、入口側押え板24を管路内側押え板23の挿入口30と同じ配置にして、入口側押え板24の挿入口30から上記挿入棒25を挿入させ、入口側押え板24の挿入口30から出た挿入棒25の外周部に座金29、バネ部材26を取り付けた後に、ナット31(バネ留め具)を挿入棒25に螺合させる(図9(d)参照)。
次に、ゴムリング式波乗防止装置21内にケーブル27を挿入する。そして、挿入棒25を挿入されていないゴムリング式波乗防止装置31の挿入口30に挿入棒25を挿入し、座金29、バネ部材26およびナット31を取り付ける(図9(e)参照)。
次に、ケーブル27に取り付けられたゴムリング式波乗防止装置21をケーブル27に沿って地中電線管路28内に挿入させる(図9(f)参照)。
本実施形態におけるゴムリング式波乗防止装置21の動きについては、第1実施形態と同様であるので、説明は割愛する。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。さらに本発明の範囲は、上記した説明ではなく特許請求の範囲の記載によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ゴムリング式波乗防止装置
2 地中電線管路
3 ケーブル
4 管路口
5 マンホール
6 ケーブル接続部
7 ゴム部材
8 管路内側押え板
9 入口側押え板
10 挿入棒
11 バネ部材
12 座金
13 挿入口
14 ナット
21 ゴムリング式波乗防止装置
22 ゴムリング
23 管路内側押え板
24 入口側押え板
25 挿入棒
26 バネ部材
27 ケーブル
28 地中電線管路
29 座金
30 挿入口
31 ナット


Claims (4)

  1. 地中電線管路内に敷設されたケーブルが一方向に移動するケーブル波乗り現象の進行を防止するゴムリング式波乗防止装置であって、
    地中電線管路内壁と前記ケーブルの外周部の間にそれぞれと接触して設けられたゴム部材と、
    前記ゴム部材の一方の側面側に接触し、前記地中電線管路外の前記ケーブルの外周部に設けられ、前記地中電線管路入口の径より外径が大きい入口側押え板と、
    前記ゴム部材の他方の側面側に接触し、前記地中電線管路内の前記ケーブルの外周部に設けられた管路内側押え板と、
    前記管路内側押え板から前記ゴム部材を介し前記入口側押え板を貫通して形成させた挿入口が少なくとも4つ設けられ、それぞれの前記挿入口に挿入された挿入棒と、
    前記入口側押え板の前記地中電線管路外側方向の前記挿入棒の部位と嵌合し、前記入口側押え板と前記管路内側押え板の間の前記ゴム部材に圧縮力を付与するバネ部材と、を有し、
    該バネ部材は、前記入口側押え板と前記管路内側押え板の間の前記ゴム部材に付与される圧縮力により該ゴム部材と前記ケーブルとの接触面の圧力をあらかじめ定められた範囲内の圧力に保持させることを特徴とするゴムリング式波乗防止装置。
  2. 前記ゴム部材は、前記ケーブルと接触する部分をテーパー形状としたことを特徴とする請求項1に記載のゴムリング式波乗防止装置。
  3. 前記ゴム部材は、前記地中電線管路断面方向に5層として形成され、
    両端および中央の層を硬度が略30のゴムリングとし、該両端と中央の層の硬度が略30のゴムリングの間をそれぞれ塩化ビニル製リングとしたことを特徴とする請求項1のゴムリング式波乗防止装置。
  4. 前記入口側押え板および前記ゴム部材の塩化ビニル製リングに形成された前記挿入口の口径は、前記挿入棒の断面径より略2mm大きいことを特徴とする請求項3に記載のゴムリング式波乗防止装置。
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