JP6845196B2 - コネクタおよび配管の接続構造 - Google Patents

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Description

本発明は、仕切り部を貫通するスリーブに取り付け可能なコネクタと、これを用いた配管の接続構造に関するものである。
従来、例えば屋外に設置される設備等の屋外ケーブルなどを屋内に引き込む際には、屋外と屋内を仕切る壁部にケーブルを挿通させて設置する必要がある。この場合には貫通部にはスリーブが設けられ、スリーブに電線管が挿通される(例えば特許文献1)。
実開平02−142916号公報
図7は、従来の配管接続構造100を示す図である。仕切り部101には貫通孔102が形成される。貫通孔102には、スリーブ103が配置される。スリーブ103は貫通孔102よりも径の小さな管状部と、管状部の端部に設けられたフランジ部とを有する。
例えば、屋内外を仕切る仕切り部101の場合には、屋内側にフランジ部を配置し、フランジ部と仕切り部101とが接着される。また、スリーブ103の管状部と貫通孔102との隙間には、シーリング材などの止水部材105が充填されて止水性が確保される。
この状態で、可撓性を有する配管107がスリーブ103に挿通される。なお、配管107とスリーブ103の隙間も、必要に応じて止水部材が配置される。この際、スリーブ103を仕切り部101へ固定するための接着剤やシーリング材が完全に硬化するまでには時間を要するため、配管107の敷設作業までの手待ち時間が生じるという問題がある。
一方、配管107は、屋内において、所望の方向に引き出されて敷設される。このため、スリーブ103から突出する配管107には曲げ力が付与される。このため、配管107に、このような曲げ力が付与されると、スリーブ103が、配管107からの反力を受ける。この際、完全にスリーブ103が仕切り部101へ固定されていないと、スリーブ103が仕切り部101から外れて脱落するおそれがある(図中矢印Z)。特に、シーリング材が硬化する前は、スリーブ103が外れやすい。
これに対し、配管107の引き出し方向に屈曲した特殊なスリーブ103を用いると、スリーブ103の設置の際に、設置方向の間違いが生じるおそれがある。さらに、その後、配管にケーブルを挿通する際に、挿通作業が困難となるなどのおそれがある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、スリーブに過剰な力が付与されずに、配管を任意の方向に引き出すことが可能であるとともに、配管へのケーブルの挿通作業が容易なコネクタおよびこれを用いた配管の接続構造を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、第1の発明は、仕切り部を貫通するスリーブに取り付け可能なコネクタであって、長手方向に曲り部を有する本体部と、前記本体部の一方の端部に設けられ、スリーブと接続される接続部と、前記本体部の他方の端部に設けられ、配管が挿入される挿入部と、を具備し、前記接続部は、前記本体部の一方の端部よりも内径が大きく、前記接続部の中心軸が前記本体部の中心軸に対して、前記本体部の曲り外周側にずれており、前記本体部の曲りの内周側における前記接続部と前記本体部との段差よりも、前記本体部の曲りの外周側における前記接続部と前記本体部との段差が大きく、前記挿入部は、前記本体部の他方の端部よりも内径が大きく、前記挿入部の中心軸が前記本体部の中心軸に対して、前記本体部の曲り外周側にずれており、前記本体部の曲りの内周側における前記挿入部と前記本体部との段差よりも、前記本体部の曲りの外周側における前記挿入部と前記本体部との段差が大きいことを特徴とするコネクタである。
前記本体部の曲りの外周側は、直線部が接続されて形成され、前記本体部の曲りの内周側は、円弧状に形成されてもよい。
前記本体部は、半割部材を組み合わせて形成されることが望ましい。
第1の発明によれば、コネクタが曲り部を有するため、スリーブと接続した際に、配管の挿入部を任意の方向に向けて配置することができる。このため、スリーブに対して、配管からの過剰な反力が加わることがない。また、コネクタの本体部に対して接続部の位置を偏心させることで、配管にケーブルを挿通する際に、接続部の段差等でケーブルや通線ワイヤが引っかかることを抑制することができる。このため、ケーブルの挿通作業が容易である。
同様に、コネクタの本体部に対して挿入部の位置を偏心させることで、ケーブルを挿通する際に、挿入部の段差でケーブルや通線ワイヤが引っかかることを抑制することができる。このため、ケーブルの挿通作業がさらに容易である。
また、本体部の曲りの外周側を直線部で構成することで、ケーブルの挿通作業において通線ワイヤの挿通抵抗を小さくすることができる。また、本体部の曲りの内周側を円弧状に形成することで、ケーブルを引き抜く際の引っ掛かりを抑制することができる。
また、本体部を一対の半割部材によって形成することで、一体では射出成形で成形できない本体部の形状を、射出成形によって形成することができる。
第2の発明は、第1の発明にかかるコネクタを用いた、配管の接続構造であって、前記コネクタの前記接続部と接続されるスリーブと、前記コネクタの前記挿入部に挿入される配管と、を具備し、前記スリーブは、壁部の貫通孔に固定され、前記スリーブの一方の端部と前記コネクタの前記接続部とが接続され、前記スリーブの一方の端部の内径は、前記本体部の一方の端部の内径よりも大きく、前記本体部の曲りの内周側における前記スリーブの一方の端部と前記本体部との段差よりも、前記本体部の曲りの外周側における前記スリーブの一方の端部と前記本体部との段差が大きいことを特徴とする配管の接続構造である。
第3の発明は、仕切り部を貫通するスリーブに取り付け可能なコネクタを用いた、配管の接続構造であって、前記コネクタは、長手方向に曲り部を有する本体部と、前記本体部の一方の端部に設けられ、スリーブと接続される接続部と、前記本体部の他方の端部に設けられ、配管が挿入される挿入部と、を具備し、前記配管の接続構造は、前記コネクタの前記接続部と接続されるスリーブと、前記コネクタの前記挿入部に挿入される配管と、を具備し、前記接続部は、前記本体部の一方の端部よりも内径が大きく、前記接続部の中心軸が前記本体部の中心軸に対して、前記本体部の曲り外周側にずれており、前記本体部の曲りの内周側における前記接続部と前記本体部との段差よりも、前記本体部の曲りの外周側における前記接続部と前記本体部との段差が大きく、前記スリーブは、壁部の貫通孔に固定され、前記スリーブの一方の端部と前記コネクタの前記接続部とが接続され、前記スリーブの一方の端部の内径は、前記本体部の一方の端部の内径よりも大きく、前記本体部の曲りの内周側における前記スリーブの一方の端部と前記本体部との段差よりも、前記本体部の曲りの外周側における前記スリーブの一方の端部と前記本体部との段差が大きく、前記配管の内径は、前記本体部の他方の端部の内径よりも大きく、前記本体部の曲りの内周側における前記配管と前記本体部との段差よりも、前記本体部の曲りの外周側における前記配管と前記本体部との段差が大きいことを特徴とする配管の接続構造である。
前記スリーブの一方の端部には雄ねじ部が設けられ、前記コネクタの前記接続部には雌ねじ部が設けられ、前記雄ねじ部と前記雌ねじ部とが接続されてもよい。
第2、第3の発明によれば、スリーブとコネクタとが接続され、スリーブとの接続部と配管の挿入部とが異なる方向に向けて配置されるため、配管を任意の方向に向けて配置することができる。また、本体部の曲りの内周側におけるスリーブと本体部との段差よりも、本体部の曲りの外周側におけるスリーブと本体部との段差を大きくすることで、ケーブルや通線ワイヤが引っかかることを抑制することができる。
同様に、本体部の曲りの内周側における配管と本体部との段差よりも、本体部の曲りの外周側における配管と本体部との段差を大きくすることで、ケーブルや通線ワイヤが引っかかることをさらに抑制することができる。
特に、スリーブの一方の端部の雄ねじ部と前記コネクタの接続部の雌ねじ部が接続されることで、容易に、配管を任意の方向に向けて配置することができる。なお、スリーブの雄ねじ部とコネクタの雌ねじ部との螺合長に応じた隙間が形成される場合があるが、本発明では、この隙間が生じた場合でも、容易にケーブル等の挿通を行うことができる。
本発明によれば、スリーブに過剰な力が付与されずに、配管を任意の方向に引き出すことが可能であるとともに、配管へのケーブルの挿通作業が容易なコネクタおよびこれを用いた配管の接続構造を提供することができる。
コネクタ1を示す斜視図。 コネクタ1を示す分解斜視図。 コネクタ1を示す断面図。 配管接続構造20を示す断面図。 (a)、(b)は、通線ワイヤ29を挿通する工程を示す図。 (a)、(b)は、ケーブル33を通線する工程を示す図。 従来の配管接続構造100を示す断面図。
以下、本発明にかかるコネクタについて説明する。図1は、コネクタ1を示す斜視図であり、図2は、コネクタ1の分解斜視図であり、図3は、コネクタ1の断面図である。
コネクタ1は、仕切り部を貫通するスリーブに取り付け可能であり、本体部5の一方の端部には、スリーブと接続される接続部9が設けられる。また、本体部5の他方の端部には配管が挿入される挿入部7が設けられる。
本体部5は、長手方向に曲り部を有する。すなわち、接続部9と挿入部7とは、異なる方向に向けて配置される。なお、本体部5の曲がり角度は特に限定されないが、図示した例では、略90度の角度で曲げられる。
図2に示すように、コネクタ1は、半割部材2a、2bによって構成され、互いに対向させて組み合わせることで、コネクタ1が形成される。このように、半割部材2a、2bに分割して組み合わせることで、一体での射出成型が不可能な形状も、射出成形で製造することができる。半割部材2aの接続部9には、係合穴11aが設けられ、半割部材2bの接続部9には、係合爪11bが設けられる。係合穴11aと係合爪11bとを係合することで、接続部9が略筒状となる。この際、接続部9の内面には、雌ねじ部13が形成される。
同様に、半割部材2aの挿入部7には、穴15aが設けられ、半割部材2bの挿入部7には、ピン15bが設けられる。ピン15bと穴15aに挿入してすることで、挿入部7が略筒状となる。この際、挿入部7の外面には、雄ねじ部17が形成される。
挿入部7の雄ねじ部17には、キャップ3(図1参照)が取り付けられる。キャップ3の内面には、雄ねじ部17と螺合する雌ねじ部と、配管を保持する複数の爪部が設けられる。コネクタ1は、接続部9の係合構造と、挿入部7に取り付けられるキャップ3によって、一体化される。
図3は、半割部材2aの端面におけるコネクタ1の断面図である。前述した様に、本体部5は曲り形状を有する。ここで、本体部5の曲りの外周側は、複数の直線部が接続されて形成される。一方、本体部5の曲りの内周側は、円弧状に形成される。
また、接続部9の内径(図中B)は、接続部9との境界部における本体部5の端部の内径(図中A)よりも大きい。したがって、接続部9の内面には、本体部5に対して拡径するように段差が形成される。
ここで、接続部9は、本体部5に対して偏心して配置される。より詳細には、接続部9の中心軸D(接続部9の内径Bの中心)は、接続部9との境界部における本体部5の中心軸C(本体部5端部の内径Aの中心)に対して、本体部5の曲りの外周側(図中左側)にずれている。このため、本体部5の曲りの内周側(図中右側)における接続部9と本体部5との段差(図中F)よりも、本体部5の曲りの外周側(図中左側)における接続部9と本体部5との段差(図中E)が大きくなる。
また、同様に、挿入部7の内径(図中H)は、挿入部7との境界部における本体部5の端部の内径(図中G)よりも大きい。したがって、挿入部7の内面には、本体部5に対して拡径するように段差が形成される。
この場合にも、挿入部7は、本体部5に対して偏心して配置されることが望ましい。より詳細には、挿入部7の中心軸J(挿入部7の内径Hの中心)は、挿入部7との境界部における本体部5の中心軸I(本体部5端部の内径Gの中心)に対して、本体部5の曲りの外周側(図中上側)にずれている。このため、本体部5の曲りの内周側(図中下側)における挿入部7と本体部5との段差(図中L)よりも、本体部5の曲りの外周側(図中上側)における挿入部7と本体部5との段差(図中K)が大きくなる。
次に、コネクタ1の使用方法について説明する。図4は、コネクタ1を用いた配管接続構造20を示す図である。仕切り部21は、例えば、屋内外を仕切る壁部である。
仕切り部21には、貫通孔22が設けられる。貫通孔22には、スリーブ23が固定される。スリーブ23は、略筒状であり、一部にフランジ部を有する。フランジ部は、仕切り部21の屋内側に接着される。また、スリーブ23と貫通孔22との間には、シーリング材などの止水部材24が設けられて止水性が確保される。
スリーブ23のフランジ部よりも屋内側の端部近傍には、スリーブ23の軸方向に向けて雄ねじ部25が設けられる。スリーブ23の雄ねじ部25は、コネクタ1の接続部9の雌ねじ部13と接続される。なお、コネクタ1とスリーブ23との接続方法は、スリーブ23の雄ねじ部25とコネクタ1の雌ねじ部13との接続には限られない。例えば、スリーブ23の一方の端部に、周方向に溝や突起を形成して、コネクタ1の接続部9に、これと係合可能な爪等を形成してもよい。このように、コネクタ1とスリーブ23との接続方法は、いずれの接続方法であってもよい。また、スリーブ23の形態は、図示した例には限られず、仕切り部21の貫通孔に固定可能なものであれば、形状や仕切り部21への固定方法は図示した例には限られない。
接続部9とスリーブ23とを接続する際、スリーブ23の雄ねじ部25とコネクタ1の雌ねじ部13との螺合長を調整することで、コネクタ1を任意の方向に向けることができる。すなわち、スリーブ23の先端と接続部9との最奥部(本体部5の端部)とが接触するまでスリーブ23とコネクタ1とをねじ込む必要はない。このため、スリーブ23の先端と本体部5との間には、スリーブ23の雄ねじ部25とコネクタ1の雌ねじ部13との螺合長に応じた隙間8が形成されてもよい。
スリーブ23の雄ねじ部25側の端部の内径は、本体部5の接続部9側の端部の内径よりも大きい。したがって、接続部9の内部において、本体部5に対してスリーブ23が拡径するように段差が形成される。
前述したように、接続部9は、本体部5に対して偏心して配置される。スリーブ23は、接続部9と略同一軸上に接続されるため、本体部5の曲りの外周側(図中下側)における、本体部5の内面とスリーブ23の内面との段差(図中M)が、本体部5の曲りの内周側(図中上側)における本体部5の内面とスリーブ23の内面との段差(図中O部近傍)よりも大きくなる。
なお、本体部5の曲りの内周側(図中上側)における本体部5の内面とスリーブ23の内面との段差(図中O部近傍)は小さく、段差がほとんどないことが望ましい。すなわち、スリーブ23の内面と本体部5の内面とが、なだらかにつながるように形成されることが望ましい。
一方、コネクタ1の挿入部7には、配管27が挿入される。配管27は、波付可撓管であり、キャップ3の内面の爪部によって保持される。
配管27の内径(波付形状の最小径部の内径)は、本体部5の挿入部7側の端部の内径よりも大きい。したがって、挿入部7の内部において、本体部5に対して配管27が拡径するように段差が形成される。
前述したように、挿入部7は、本体部5に対して偏心して配置される。配管27は、挿入部7と略同一軸上に接続されるため、本体部5の曲りの外周側(図中右側)における、本体部5の内面と挿入部7の内面との段差(図中N)が、本体部5の曲りの内周側(図中左側)における本体部5の内面と配管27の内面との段差(図中P部近傍)よりも大きくなる。
なお、本体部5の曲りの内周側(図中左側)における本体部5の内面と配管27の内面との段差(図中P部近傍)は小さく、段差がほとんどないことが望ましい。すなわち、配管27の内面と本体部5の内面とが、なだらかにつながるように形成されることが望ましい。
次に、配管接続構造20への通線方法の一例について説明する。まず、図5(a)に示すように、配管接続構造20に対して、配管27の端部から、通線ワイヤ29を挿通する(図中Q)。通線ワイヤ29の先端には、ケーブルと接続するための連結部31が設けられる。連結部31は径が大きくなっているため、通線中に凹凸に引っかかりやすい。
ここで、前述したように、配管27の端部において、コネクタ1の本体部5との間の一部に、段差が形成される(図中R部近傍)。このため、配管27に通線ワイヤ29を挿通する際、通線ワイヤ29の先端が段差に引っかかるおそれがある。しかし、通線ワイヤ29の先端の連結部31のR形状に対して、この段差は十分に小さい(例えば、段差の大きさ(図4のN)は2mm以下である)ので、通線ワイヤ29が段差によって挿通不可能となることはない。
さらに配管27に通線ワイヤ29を挿通すると、図5(b)に示すように、通線ワイヤ29は、本体部5の曲り形状に応じて曲げられてスリーブ23に挿通される。この際、通線ワイヤ29の先端は、本体部5の曲りの外側の一部と接触して(図中S部近傍)、通線ワイヤ29の方向が曲げられる。
この際、前述したように、本体部5の外周側は、断面視において直線形状が組み合わせられて構成される。このため、通線ワイヤ29の押込み方向の力に対する曲り方向への分力が一定になり、挿通抵抗の増大を抑制することができる。例えば、曲り部の外周が円弧状だと、円弧形状に沿って通線ワイヤ29が変形して押し込まれるため、部位によって曲り方向への分力が小さくなり、押し込むにつれて徐々に通線抵抗が大きくなる傾向がある。
また、本体部5の曲り部の外周側において、通線ワイヤ29が本体部5を通り抜けてスリーブ23に挿通される部位では、スリーブ23との間に大きな段差が形成される(図中T部近傍)。前述したように、本体部5とスリーブ23との間には隙間8(図4参照)が形成される場合があるため、段差が小さいと、隙間8に通線ワイヤ29の先端が嵌り込み、通線不能となるおそれがある。特に、通線ワイヤ29は本体部5に沿って方向を変えながら押し込まれるため、通線ワイヤ29の先端は、本体部5の曲りの外周側に押し付けられるようにして挿通される。したがって、通線ワイヤ29の先端は、当該部において隙間8に押し込まれやすい。
しかし、本実施形態では、この部位の段差が十分に大きいため、隙間8を超えて、通線ワイヤ29を確実にスリーブ23内に誘導させることができる。したがって、通線ワイヤ29が引っかかることなく、通線ワイヤ29を配管27側からスリーブ23の他端側(仕切り部21の反対側)まで容易に通線することができる。
次に、図6(a)に示すように、通線ワイヤ29の先端の連結部31にケーブル33を接続する。ケーブル33は、例えばビニルテープ等で固定される。この状態で、通線ワイヤ29を配管27の端部から引き抜く(図中矢印U)。
通線ワイヤ29を引き抜く際には、通線ワイヤ29とケーブル33の連結部31は、本体部5の曲りの内側に沿って移動する。この際、本体部5の曲り部の内周側において、ケーブル33がスリーブ23を通り抜けて本体部5に挿通される部位では、スリーブ23と本体部5との間にはほとんど段差が形成されない(図中V部近傍)。このため、ケーブル33はスムーズに本体部5へ誘導される。
さらに配管27から通線ワイヤ29を引き抜くと、図6(b)に示すように、通線ワイヤ29とケーブル33の連結部31は、本体部5の曲りの内周側に押し付けられるようにして挿通されて本体部5内を移動する。この際、本体部5の曲り部の内周側の内面は円弧状(図中W部近傍)であるため、通線ワイヤ29とケーブル33の連結部31が本体部5内で引っかかることがない。
通線ワイヤ29とケーブル33の連結部31が本体部5の端部まで移動すると、本体部5から配管27内へ移動する。この際、本体部5の曲り部の内周側において、ケーブル33が本体部5を通り抜けて配管27に挿通される部位では、本体部5の内面と配管27の内面との間にはほとんど段差が形成されない(図中X部近傍)。このため、ケーブル33をスムーズに配管27へ誘導することができる。
その後、さらに通線ワイヤ29を引き抜くことで、ケーブル33を配管27の端部まで挿通することができる。この際、ケーブル33は、本体部5の曲りの内周側に押し付けられながら引き抜かれるが、本体部5の曲り内周側は円弧状であり、直線同士が接続される突形状が形成されないため、ケーブル33を傷付けることなく引き抜くことができる。
なお、通線ワイヤ29とケーブル33の通線方向は、図示した例には限られない。通線ワイヤ29をスリーブ23側から挿通し、配管27の端部でケーブル33と接続して、スリーブ23側から通線ワイヤ29とケーブル33を引き抜いてもよい。この場合には、本体部5の曲りの外周側において、コネクタ1と、スリーブ23との間に相対的に大きな段差(図5(b)のT位置)が形成されるが、通線作業の手元の近くであり、通線ワイヤ29の先端位置を容易に修正することができるため、通線作業は容易である。また、本体部5の曲りの内周側おいて、コネクタ1と、スリーブ23または配管27との間の段差が小さいため、挿通時における引っ掛かりを抑制することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、スリーブ23に接続可能であり、曲り部を有するコネクタ1を用いることで、配管27を任意の方向に向けて配置することができる。この際、配管27によってスリーブ23に過剰な力が加わらないため、スリーブ23の脱落を抑制することができる。
また、接続部9が本体部5に対して偏心しているため、通線ワイヤ29を押し込む際には、本体部5とスリーブ23との隙間8に通線ワイヤ29の先端が嵌ることを抑制することができる。また、ケーブル33を引く抜く際には、本体部5とスリーブ23との段差に通線ワイヤ29とケーブル33との連結部31が引っかかることを抑制することができる。
また、挿入部7が本体部5に対して偏心しているため、ケーブル33を引く抜く際には、本体部5と配管27との段差に通線ワイヤ29とケーブル33との連結部31が引っかかることを抑制することができる。
また、上記の効果は、通線ワイヤ29をスリーブ23側から挿通した場合でも同様の効果を得ることができる。
また、本体部5の曲りの外周側が複数の直線形状で形成されるため、通線ワイヤ29を押し込む際に、通線ワイヤ29の押込み量に応じて徐々に曲り方向が変わる場合と比較して、押込み抵抗が大きくなることを抑制することができる。
一方、本体部5の曲りの内周側が円弧状に形成されるため、通線ワイヤ29を引き抜く際に、通線ワイヤ29とケーブル33との連結部31が、直線同士の接続部の突形状に引っかかることがない。また、ケーブル33が、突形状で擦れることがないため、ケーブル33が傷つくことも抑制することができる。
以上添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………コネクタ
2a、2b………半割部材
3………キャップ
5………本体部
7………挿入部
8………隙間
9………接続部
11a……係合穴
11b……係合爪
13………雌ねじ部
15a………穴
15b………ピン
17………雄ねじ部
20………配管接続構造
21………仕切り部
22………貫通孔
23………スリーブ
24………止水部材
25………雄ねじ部
27………配管
29………通線ワイヤ
31………連結部
33………ケーブル
100………配管接続構造
101………仕切り部
102………貫通孔
103………スリーブ
105………止水部材
107………配管

Claims (6)

  1. 仕切り部を貫通するスリーブに取り付け可能なコネクタであって、
    長手方向に曲り部を有する本体部と、
    前記本体部の一方の端部に設けられ、スリーブと接続される接続部と、
    前記本体部の他方の端部に設けられ、配管が挿入される挿入部と、
    を具備し、
    前記接続部は、前記本体部の一方の端部よりも内径が大きく、前記接続部の中心軸が前記本体部の中心軸に対して、前記本体部の曲り外周側にずれており、前記本体部の曲りの内周側における前記接続部と前記本体部との段差よりも、前記本体部の曲りの外周側における前記接続部と前記本体部との段差が大きく、
    前記挿入部は、前記本体部の他方の端部よりも内径が大きく、前記挿入部の中心軸が前記本体部の中心軸に対して、前記本体部の曲り外周側にずれており、前記本体部の曲りの内周側における前記挿入部と前記本体部との段差よりも、前記本体部の曲りの外周側における前記挿入部と前記本体部との段差が大きいことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記本体部の曲りの外周側は、直線部が接続されて形成され、前記本体部の曲りの内周側は、円弧状に形成されることを特徴とする請求項記載のコネクタ。
  3. 前記本体部は、半割部材を組み合わせて形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
  4. 請求項1から請求項のいずれかに記載のコネクタを用いた、配管の接続構造であって、
    前記コネクタの前記接続部と接続されるスリーブと、
    前記コネクタの前記挿入部に挿入される配管と、
    を具備し、
    前記スリーブは、壁部の貫通孔に固定され、前記スリーブの一方の端部と前記コネクタの前記接続部とが接続され、
    前記スリーブの一方の端部の内径は、前記本体部の一方の端部の内径よりも大きく、
    前記本体部の曲りの内周側における前記スリーブの一方の端部と前記本体部との段差よりも、前記本体部の曲りの外周側における前記スリーブの一方の端部と前記本体部との段差が大きいことを特徴とする配管の接続構造。
  5. 仕切り部を貫通するスリーブに取り付け可能なコネクタを用いた、配管の接続構造であって、
    前記コネクタは、長手方向に曲り部を有する本体部と、
    前記本体部の一方の端部に設けられ、スリーブと接続される接続部と、
    前記本体部の他方の端部に設けられ、配管が挿入される挿入部と、
    を具備し、
    前記配管の接続構造は、
    前記コネクタの前記接続部と接続されるスリーブと、
    前記コネクタの前記挿入部に挿入される配管と、
    を具備し、
    前記接続部は、前記本体部の一方の端部よりも内径が大きく、前記接続部の中心軸が前記本体部の中心軸に対して、前記本体部の曲り外周側にずれており、前記本体部の曲りの内周側における前記接続部と前記本体部との段差よりも、前記本体部の曲りの外周側における前記接続部と前記本体部との段差が大きく、
    前記スリーブは、壁部の貫通孔に固定され、前記スリーブの一方の端部と前記コネクタの前記接続部とが接続され、
    前記スリーブの一方の端部の内径は、前記本体部の一方の端部の内径よりも大きく、
    前記本体部の曲りの内周側における前記スリーブの一方の端部と前記本体部との段差よりも、前記本体部の曲りの外周側における前記スリーブの一方の端部と前記本体部との段差が大きく、
    前記配管の内径は、前記本体部の他方の端部の内径よりも大きく、
    前記本体部の曲りの内周側における前記配管と前記本体部との段差よりも、前記本体部の曲りの外周側における前記配管と前記本体部との段差が大きいことを特徴とする配管の接続構造。
  6. 前記スリーブの一方の端部には雄ねじ部が設けられ、前記コネクタの前記接続部には雌ねじ部が設けられ、前記雄ねじ部と前記雌ねじ部とが接続されることを特徴とする請求項または請求項に記載の配管の接続構造。
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