JP2017070129A - 電力制御システム及び電力制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の電源システムから電力網へ電力を安定的に供給するように制御し得る電力制御システムを提供する。【解決手段】出力の変動を抑制する安定化機能を有する第1種電源システム10からの電力と安定化機能を有さない第2種電源システム20a〜20cからの電力とを合成して出力電力を出力する電力制御システム1000は、合成した出力電力の量を示す出力電力量を検出する検出部110と、検出部110により検出された出力電力量に応じて、第1種電源システム10及び第2種電源システム20a〜20cのそれぞれが分担する、電力網30に出力する出力電力についての分担量を決定することで出力に係る制御を行う制御部120とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、需要家へ配電する電力網に対して電力を供給する電源システムを制御するための電力制御システム及び電力制御方法に関する。
近年、環境保護等のために電力供給源(電源)として太陽光発電、風力発電といった自然エネルギー発電設備等の分散電源の導入が促進されつつある。自然エネルギーに由来する電源は気象条件等により出力の周波数、電圧等の変動を生じ易い。系統電力と自然エネルギーによる電力とを受電して、高品質の電力を要求する需要家と低品質の電力でもよい需要家との各々に対して、制御された電力を供給する電力設備接続装置が知られている(特許文献1参照)。特許文献1の技術では、周波数等の変動等に対して電力潮流が安定する方向に低品質の電力系統の受電量を制限する制御を行う。また、出力調整が可能な分散電源が、自律的に特定範囲内の需要(負荷電力)を計測して負荷に応じた発電(負荷追従運転)を行う系統安定化装置が知られている(特許文献2参照)。
特開2006−288079号公報 特開2007−020361号公報
崎元謙一、外2名、「仮想同期発電機の機能を有する分散電源による系統安定化」、パワーエレクトロニクス学会誌、2010年3月、Vol.35
自然エネルギー発電設備(例えば太陽電池)等の電圧、周波数等の変動を生じ得る電源(分散電源)を電力網に複数接続して、電力を安定的に供給することは、容易でない。例えば、特許文献2の技術では、各分散電源が負荷追従運転を行うため出力の干渉が生じて電力の安定的な供給ができない。
そこで、本発明は、自然エネルギー発電設備等を含み得る複数の電源(分散電源)から電力を安定的に供給するための電力制御システムを提供することを目的とする。また、本発明は、この電力制御システムにおいて用いられる電力制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る電力制御システムは、出力の変動を抑制する安定化機能を有する第1種電源システムからの電力と前記安定化機能を有さない第2種電源システムからの電力とを合成して出力電力を出力する電力制御システムであって、前記出力電力の量を示す出力電力量を検出する検出部と、前記検出部により検出された前記出力電力量に応じて、前記第1種電源システム及び前記第2種電源システムそれぞれが分担する、前記出力電力についての分担量を決定することで前記出力に係る制御を行う制御部とを備える。
また、上記目的を達成するために本発明の一態様に係る電力制御方法は、出力の変動を抑制する安定化機能を有する第1種電源システムからの電力と前記安定化機能を有さない第2種電源システムからの電力とを合成して出力電力を出力する電力制御システムにおいて用いられる電力制御方法であって、前記出力電力の量を示す出力電力量に応じて、前記第1種電源システム及び前記第2種電源システムそれぞれが分担する、前記出力電力についての分担量を決定する。
本発明の一態様に係る電力制御システム及び電力制御方法は、複数の電源(分散電源)から電力を安定的に供給し得る。
実施の形態に係る電力制御システムの概略構成図である。 実施の形態1に係る電力制御システムにおける電力制御処理を示すフローチャートである。 各電力変換機の出力及び電力制御システム全体からの出力電力量の時間的変化を示す図である。 実施の形態2に係る電力制御システムにおける電力制御処理を示すフローチャートである。 変形例に係る電力制御システムの概略構成図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。ここで示す実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。従って、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、並びに、ステップ(工程)及びステップの順序等は、一例であって本発明を限定するものではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意に付加可能な構成要素である。また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
(実施の形態1)
以下、本発明の一実施形態に係る電力制御システムについて説明する。
(構成)
図1は、実施の形態1に係る電力制御システム1000の構成の一例を示す図である。電力制御システム1000は、電力制御方法を用い、電力を使用する者の施設(住宅等)への電力供給用の電力網30に対して、各電源(分散電源)からの電力を合成して供給する機能を有するシステムである。図1では、電力使用に係る施設(住宅等)について需要家40a、40bとして表している。需要家40a、40bでは、各種電気機器等の負荷により、電力網30から供給される電力を使用(消費)する。
図1に示すように、電力制御システム1000は、複数の電源システム(即ち第1種電源システム10及び第2種電源システム20a〜20c)並びに電力制御装置100を含んで構成される。ここでは、電源システムを、出力の変動を抑制して電力網の安定化に資する安定化機能を有する第1種電源システムと、安定化機能を有さない第2種電源システムとの2種類に大別している。第1種電源システム10は、直流電源11及び第1種電力変換機12を備え、第2種電源システム20a〜20cはそれぞれ、直流電源(つまり直流電源21a〜21c)及び第2種電力変換機(つまり第2種電力変換機22a〜22c)を備える。直流電源11、21a〜21cは、直流電力を出力する、例えば太陽電池等の自然エネルギー発電設備、燃料電池、二次電池等の電源(分散電源)である。
第1種電力変換機12は、直流電源11の電力を直流から交流に変換して電力網30に出力する電力変換機(インバータ)である。第1種電力変換機12は、一時的な電力貯蔵装置としての二次電池、キャパシタ等と、電力貯蔵装置の充放電等を制御するためのコンピュータとを含み、電力網30の周波数、電圧等の変動を抑制して電力を安定化させるための安定化機能を有する。コンピュータは、プロセッサ(マイクロプロセッサ)、メモリ、通信インタフェース(I/F)等を備える。第1種電力変換機の安定化機能は、例えば、上述の電力貯蔵装置、コンピュータ等を用いた仮想同期発電機(VSG:Virtual Synchronous Generator)制御により実現される(非特許文献1参照)。同期発電機は、回転子の慣性力等により出力の変動を抑制する特性を有するところ、VSG制御では、インバータ連係の分散電源に擬似的に同期発電機と同じ特性を持たせる。即ち、VSG制御では、回転機の運動方程式を用いて同期発電機の過渡特性をインバータで模擬し、過渡的なエネルギーを発電機の慣性に相当する電力貯蔵装置で吸収させて、出力を制御する。VSG制御では、例えば擬似的な慣性力のパラメータを調整することよって、出力の安定化の度合いを調整し得る。このVSG制御により第1種電力変換機12は、例えば、第1種電源システム10の出力分担量に基づいて仮想同期発電機(VSG)の回転を特定し、回転子の位相を交流電圧の位相として用いて交流電力の出力を行う。
第2種電力変換機22a〜22cのそれぞれは、対応する直流電源21a〜21cのいずれかからの電力を、直流から交流に変換して電力網30に出力する電力変換機(インバータ)であり、電力網30の電力を安定化させるための安定化機能を有さない。例えば第2種電源システム20aの第2種電力変換機22aは、第2種電源システム20aの出力分担量に基づいた交流電力の出力を行う。
電力制御装置100は、電力網30に合成して出力される出力電力量に対する各電源システムの出力分担を決定して、その出力分担に応じて各電源システムの出力の制御を行う装置である。電力制御装置100は、電力制御システム1000における電力網30への電力供給の開始及び停止の際に、適切に各電源システムの出力分担を定めることで、円滑(スムーズ)な電力供給の開始及び停止を実現する。電力制御装置100は、例えば、プロセッサ、メモリ、通信I/F等を備えるコンピュータ等により構成される。メモリは、プログラム及びデータを予め保持しているROM、プログラムの実行に際してデータ等の記憶に利用するためのRAM等であり、例えば不揮発性メモリを含んでいてもよい。プロセッサは、メモリに格納された制御プログラム等を実行することにより例えば通信I/F等を制御して各種処理を行う。通信I/Fは、各電源システム(電力変換機等)とデータの送受を行うための通信回路である。コンピュータ等のハードウェアで構成される電力制御装置100は、図1に示すように、機能面において検出部110及び制御部120を備える。
検出部110は、通信I/F、プログラムを実行するプロセッサ等で実現され、各電源システムから合成された出力電力の量を示す出力電力量を検出して制御部120に通知する機能を有する。出力電力量の検出は、例えば、電力計等を用いて電力制御システム1000から電力網30に出力される出力電力を測定することで実現可能である。また、検出部110は、出力分担に応じた各電源システムの出力電力を合計する等の演算処理によって、電力制御システム1000からの出力電力量の検出を実現してもよい。また、検出部110は、負荷側である需要家40a、40b等から電力使用量(需要量)に係る情報を通信によって取得することで、出力電力量を検出してもよい。電力使用量に係る情報は、例えば需要家40a、40b等に設置された電力量計による測定値、或いは、分電盤に設けた電流センサ等を用いて測定される測定値に基づいて導出され得る。
制御部120は、通信I/F、プログラムを実行するプロセッサ等で実現される。制御部120は、検出部110により検出された出力電力量に応じて、第1種電源システム10及び第2種電源システム20a〜20cが分担する、出力電力についての分担量(出力分担量)を決定することで電力の合成出力に係る制御(電力制御処理)を行う。具体的には、制御部120は、検出部110により検出された出力電力量が所定閾値より小さい場合において、第1種電源システム10の分担量をゼロ(0W)にして第2種電源システム20a〜20cからの出力のみを電力網30に供給するように制御する。出力電力量が所定閾値(例えば5kW)より小さい状態は、例えば、定常状態ではなく、電力供給の開始及び停止の際等といった過渡的な状態である。定常状態は、例えば、電力制御システム1000で電力網30へ比較的大きな出力電力量(例えば10kW、5kW以上等)の電力供給を比較的長期に亘り継続的に行っている状態である。なお、制御部120による、決定した分担量に応じた各電源システムの出力の制御は、分担量を示す制御用情報(制御信号)を各電源システムへと送信することにより実行される。各電源システムにおいては、制御用情報(制御信号)が示す分担量に応じた電力を出力する。例えば各電源システムにおける電力変換機が、直流電源からの電力を受けて制御用情報が示す分担量に応じた電力を出力する。
安定化機能を有する第1種電源システム10は、例えばVSG制御等の安定化機能を有する電力変換機により、一定量以上の出力を行っている定常状態において電力網の電力を安定させ得る。しかし、出力電力量が所定閾値より小さい過渡的な状態(電力供給の開始の際の上昇傾向にある状態又は電力供給の停止の際の下降傾向にある状態)においては、変動を抑制する安定化機能が逆に悪影響を及ぼして、安定した電力供給の実現を阻害し得る。このため、制御部120は、出力電力量が所定閾値より小さい場合に、安定化機能を有する第1種電源システム10の分担量をゼロにして出力させなくすることで、その安定化機能の悪影響を抑制している。これにより、電力制御システム1000は電力網30への電力供給の開始及び停止を円滑に行い、開始及び停止の際に安定した電力供給を行い得る。
(動作)
以下、上述の構成を備える電力制御システム1000の動作例について説明する。
図2は、電力制御装置100が実行する電力制御処理を示すフローチャートである。この電力制御処理は、電力制御装置100において繰り返し実行される。以下、図2に即して電力制御装置100の動作を説明する。
電力制御装置100の検出部110は、各電源システム(第1種電源システム10及び第2種電源システム20a〜20c)から供給される電力を合成して電力制御システム1000が出力する電力量である出力電力量を、取得する(ステップS11)。なお、検出部110は、取得した出力電力量を制御部120に伝える。
制御部120は、出力電力量が所定閾値より小さいかを判断し(ステップS12)、所定閾値より小さくない場合には、所定の配分アルゴリズムAにより、各電源システムの分担量を決定する(ステップS13)。配分アルゴリズムAは、出力電力量をある程度適切に各電源システムに分担させるための任意のアルゴリズムであり、例えば各電源システムの最大出力、平均出力等の比を用いて、出力電力量を按分するように各電源システムの分担量を算定するアルゴリズムである。また、配分アルゴリズムAでは、制御部120が各電源システムから供給可能な電力の測定結果を収集して、その測定結果に基づいて各電源システムの分担量を算定するようにしてもよい。
ステップS12で出力電力量が所定閾値より小さいと判断した場合には、制御部120は、所定の配分アルゴリズムBにより、各電源システムの分担量を決定する(ステップS14)。配分アルゴリズムBは、第1種電源システム10の分担量をゼロにした上で、第2種電源システム20a〜20cの各々に出力電力量をある程度適切に分担させるための任意のアルゴリズムである。即ち、配分アルゴリズムBは、第1種電源システム10の分担量をゼロにするアルゴリズムであり、かつ、例えば、第2種電源システム20a〜20cの各々の最大出力、平均出力等の比、或いは供給可能な電力の測定結果等の比を用いて、出力電力量を按分するように各第2種電源システムの分担量を算定するアルゴリズムである。
ステップS13或いはステップS14で各電源システムの分担量を決定した後、制御部120は、各電源システムに、対応する分担量を示す制御用情報(制御信号)を送信する(ステップS15)。
このような電力制御処理が電力制御装置100により逐次繰り返して実行されることにより、電力網30への電力供給の開始及び停止の際等といった過渡的な状態においても安定的な電力供給がなされるようになる。図3に、電力制御システム1000による電力供給の停止の際の、各電力変換機の出力及び電力制御システム1000からの出力電力量の時間的変化の一例を示す。図3に示すように、電力制御システム1000の出力電力量が所定閾値を下回った時点以降において、第1種電力変換機12の出力が抑止され、第2種電力変換機22a〜22cの合成出力のみが電力網30へと出力されるようになる。
(実施の形態2)
以下、実施の形態1に係る電力制御システム1000を部分的に変形した実施の形態について説明する。本実施の形態に係る電力制御システムは、実施の形態1で示した電力制御システム1000と同様の構成を有するため、ここでは構成要素に同じ符号を用いて説明する。本実施の形態では、電力制御装置100の実行する電力制御処理が、実施の形態1とは異なる。なお、ここで、説明しない点については実施の形態1と同様である。
図4は、本実施の形態に係る電力制御装置100が実行する電力制御処理を示すフローチャートである。この電力制御処理は、繰り返し実行される。以下、図4に即して電力制御装置100の動作を説明する。
電力制御装置100の検出部110は、電力制御システム1000が各電源システム(第1種電源システム10及び第2種電源システム20a〜20c)から供給される電力を合成して出力する電力量である出力電力量を、取得して制御部120に伝える(ステップS21)。
制御部120は、検出部110から伝えられた出力電力量に基づいて、所定の配分アルゴリズムCにより、各電源システムの分担量を決定する(ステップS22)。配分アルゴリズムCは、第1種電源システムの分担量(つまり第1種電源システム10の分担量)の第2種電源システムの分担量(つまり第2種電源システム20a〜20c各々の分担量の合計)に対する比Rを、出力電力量が小さいほど、小さくするように各電源システムの分担量を算定するアルゴリズムである。例えば比Rは、出力電力量に比例するように定められてもよい。なお、配分アルゴリズムCは、出力電力量が小さいほど比Rを小さくする点以外に関しては任意のアルゴリズムである。配分アルゴリズムCは、例えば、各第2種電源システム20a〜20cの最大出力、平均出力等の比、或いは供給可能な電力の測定結果等の比を用いて、第2種電源システム20a〜20cの間での分担量を算定するものであってもよい。このような配分アルゴリズムCは、出力電力量が比較的小さい場合に、安定化機能を有する第1種電源システム10の分担量を相対的に小さくすることで、その安定化機能の悪影響を抑制するように働く。
ステップS22で各電源システムの分担量を決定した後、制御部120は、各電源システムに、対応する分担量を示す制御用情報(制御信号)を送信する(ステップS23)。
このような電力制御処理が電力制御装置100により逐次繰り返して実行されることにより、電力網30への電力供給の開始及び停止の際等といった、出力電力量が比較的小さい過渡的な状態においても、安定的な電力供給がなされるようになる。
(他の実施の形態等)
以上、実施の形態1、2により電力制御装置100を備える電力制御システム1000について説明したが、上述した実施の形態は一例にすぎず、各種の変更、付加、省略等が可能であることは言うまでもない。
上述した電力制御システム1000における第1種電源システム10及び第2種電源システム20a〜20c(図1参照)は、電源システムの代表例を示したにすぎない。このため、電力制御システム1000が制御する第1種電源システム、第2種電源システムそれぞれの数は、1以上であればいくつであってもよい。例えば、上述した電力制御システム1000を変形して、図5に示す電力制御システム1000aのようにしてもよい。電力制御システム1000aでは、上述の第2種電源システム20b、20cを備えず、また、上述した第1種電源システム10に加えてディーゼル発電機(同期発電機)11aを含む第1種電源システム10aを備えている。なお、ディーゼル発電機(同期発電機)11aは、回転子の慣性力等により出力の変動を抑制する安定化機能を有し、交流電力を出力する。このような構成であっても、電力制御装置100における電力制御処理(図2、図4参照)により、安定的な電力供給が実現される。なお、図5のような構成で、定常状態においては、VSG制御機能を有する第1種電力変換機12を含む第1種電源システムが安定化に寄与することで、ディーゼル発電機(同期発電機)11aの安定化への負担が低減され、その分、燃料コストが低下し得る。
また、上述の実施の形態では、電力制御システム1000が複数の電源システム(第1種電源システム10及び第2種電源システム20a〜20c)を備える構成を示した。しかし、その複数の電源システムの全部又は一部が、電力制御システム1000の外部に存在することとしてもよい。
また、実施の形態1で示した制御部120は、ステップS12で出力電力量が所定閾値より小さいと判断した場合に、VSG制御機能を実行している第1種電力変換機12についてVSG制御機能の実行を停止させるように制御してもよい。制御部120は、VSG制御機能の実行を停止することで、第1種電力変換機12を、安定化機能を実行しない第2種電力変換機として取り扱うこととしてもよい。なお、第2種電力変換機は、安定化機能を全く有さないものに限定されず、安定化機能を実行しない状態の電力変換機をも含む。VSG制御機能の実行を停止させた電力変換機を有する電源システムはもはや安定化機能を有する第1種電源システムではなく第2種電源システムとして取り扱われる。この場合には、制御部120は、第1種電力変換機12にVSG制御機能を実行させない状態にすることで、第1種電源システム10を第2種電源システムとして取り扱い、その第2種電源システムに、出力電力量の按分等により出力分担を担わせ得る。
また、上述した制御部120が、決定した出力の分担量を各電源システムに伝えることとしたが、電力制御システム1000では、その決定された分担量に応じた出力がなされるように各電源システムの出力する電力量を調整するためのいかなる手段を用いてもよい。
また、上述の電力制御装置100の動作手順(図2、図4の電力制御処理等)の実行順序は、必ずしも、上述した通りの順序に制限されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、実行順序を入れ替えたりその一部を省略したりすることができる。また、電力制御装置100の動作手順の全部又は一部を、電力制御システム1000が備える電源システムにおけるコンピュータ(メモリ、プロセッサ等)等の装置に実行させてもよい。また、電力制御装置100の動作手順の一部を、電力制御装置100と通信可能な外部装置(例えばサーバ装置等)に実行させてもよい。この場合に、電力制御装置100の代わりに、電源システムにおける装置或いは外部装置が検出部110及び制御部120のいずれかの機能を担い得る。また、上述の動作手順の全部又は一部は、電力制御装置100、電源システムにおける装置、或いは外部装置のハードウェアにより実現されても、ソフトウェアを用いて実現されてもよい。なお、ソフトウェアによる処理は、電力制御装置100、電源システムにおける装置或いは外部装置に含まれるプロセッサがメモリに記憶された制御プログラムを実行することにより実現されるものである。また、その制御プログラムを記録媒体に記録して頒布や流通させてもよい。例えば、頒布された制御プログラムを装置にインストールして、装置のプロセッサに実行させることで、その装置に、例えば上述した電力制御装置100の動作(電力制御処理)の全部又は一部を行わせることが可能となる。
また、上述した実施の形態で示した構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明の範囲に含まれる。
なお、本発明の包括的又は具体的な各種態様には、装置、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体等の1つ又は複数の組み合わせが含まれる。
以下、本発明の一態様に係る電力制御システム及び電力制御方法の構成、変形態様、効果等について示す。
(1)本発明の一態様に係る電力制御システムは、出力の変動を抑制する安定化機能を有する第1種電源システム(例えば第1種電源システム10、10a)からの電力と安定化機能を有さない第2種電源システム(例えば第2種電源システム20a〜20c)からの電力とを合成して出力電力を出力する電力制御システム(例えば電力制御システム1000、1000a等)であって、その合成した出力電力の量を示す出力電力量を検出する検出部110と、検出部110により検出された出力電力量に応じて、第1種電源システム及び第2種電源システムそれぞれが分担する、前記出力電力についての分担量を決定することで電力の合成出力に係る制御を行う制御部120とを備える。
これにより、電力制御システム1000、1000a等は、出力電力量を反映して分担量を決定し得るため、複数の電源システムから電力網へ電力を安定的に供給できる可能性を有する。
(2)例えば、電力制御システム1000は、第1種電源システム10及び第2種電源システム20aを備え、第1種電源システム10は、直流電源11と、安定化機能としての仮想同期発電機(VSG)制御機能を有して直流電源11からの直流電力を交流電力に変換して出力する第1種電力変換機12とを備え、第2種電源システム20aは、直流電源21aと、安定化機能を有さず直流電源21aからの直流電力を交流電力に変換して出力する第2種電力変換機22aとを備えることとしてもよい。
これにより、電力制御システム1000は、外部から電力を受電せずに電力網30に電力の供給を行い得る。
(3)例えば、制御部120は、検出部110により検出された出力電力量が小さいほど、第1種電源システム10の分担量の第2種電源システム20a〜20cの分担量に対する比が小さくなるように各電源システムの分担量を決定することにより、電力の合成出力に係る制御を行うこととしてもよい。
これにより、電力供給の開始及び停止の際等といった、出力電力量が比較的小さい状態において安定化機能の悪影響を抑制し得るため、安定的に電力網30への電力供給を行い得る。
(4)例えば、制御部120は、検出部110により検出された出力電力量が所定閾値より小さい場合において、第1種電源システム10の分担量をゼロにして第2種電源システム20a〜20cからの電力のみを出力電力とするように、電力の合成出力に係る制御を行うこととしてもよい。
これにより、電力供給の開始及び停止の際等といった、出力電力量が所定閾値より小さい状態において安定化機能の悪影響を抑制し得るため、安定的に電力網30への電力供給を行い得る。
(5)本発明の一態様に係る電力制御方法は、出力の変動を抑制する安定化機能を有する第1種電源システム10からの電力と安定化機能を有さない第2種電源システム20a〜20cからの電力とを合成して出力電力を出力する電力制御システム1000において用いられる電力制御方法であって、合成された出力電力の量を示す出力電力量に応じて、第1種電源システム10及び第2種電源システム20a〜20cそれぞれが分担する、前記出力電力についての分担量を決定する(例えばステップS12〜S14)。
これにより、複数の電源システムから電力網へ電力を安定的に供給し得る。
10、10a 第1種電源システム
11、21a〜21c 直流電源
12 第1種電力変換機
20a〜20c 第2種電源システム
22a〜22c 第2種電力変換機
110 検出部
120 制御部
1000、1000a 電力制御システム

Claims (5)

  1. 出力の変動を抑制する安定化機能を有する第1種電源システムからの電力と前記安定化機能を有さない第2種電源システムからの電力とを合成して出力電力を出力する電力制御システムであって、
    前記出力電力の量を示す出力電力量を検出する検出部と、
    前記検出部により検出された前記出力電力量に応じて、前記第1種電源システム及び前記第2種電源システムそれぞれが分担する、前記出力電力についての分担量を決定することで前記出力に係る制御を行う制御部とを備える
    電力制御システム。
  2. 前記電力制御システムは、前記第1種電源システム及び前記第2種電源システムを備え、
    前記第1種電源システムは、
    直流電源と、
    前記安定化機能としての仮想同期発電機制御機能を有し、前記直流電源からの直流電力を交流電力に変換して出力する第1種電力変換機とを備え、
    前記第2種電源システムは、
    直流電源と、
    前記安定化機能を有さず、前記直流電源からの直流電力を交流電力に変換して出力する第2種電力変換機とを備える
    請求項1記載の電力制御システム。
  3. 前記制御部は、前記検出部により検出された前記出力電力量が小さいほど、前記第1種電源システムの分担量の、前記第2種電源システムの分担量に対する比が小さくなるように、当該各分担量を決定することにより前記制御を行う
    請求項1又は2記載の電力制御システム。
  4. 前記制御部は、前記検出部により検出された前記出力電力量が所定閾値より小さい場合において、前記第1種電源システムの分担量をゼロにして前記第2種電源システムからの電力のみを前記出力電力とするように前記制御を行う
    請求項1又は2記載の電力制御システム。
  5. 出力の変動を抑制する安定化機能を有する第1種電源システムからの電力と前記安定化機能を有さない第2種電源システムからの電力とを合成して出力電力を出力する電力制御システムにおいて用いられる電力制御方法であって、
    前記出力電力の量を示す出力電力量に応じて、前記第1種電源システム及び前記第2種電源システムそれぞれが分担する、前記出力電力についての分担量を決定する
    電力制御方法。
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