JP2017069851A - Icカートリッジ及環境調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】環境調整装置に無線機能を安価にかつ安全に付加することのできるICカートリッジを提供する。【解決手段】ICカートリッジ200は、接続端子203がコネクタ150に挿入されることによって絶縁ケース210が空気調和機1の内部に収納されて空気調和機1に支持されるように構成されている。また、ICカートリッジ200は、接続端子203がコネクタ150から抜去されることによって空気調和機1から絶縁ケース210が分離されるように構成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、無線機能を付加するためのICカートリッジ及び、ICカートリッジを備える、屋内の環境を調整するための環境調整装置に関する。
従来から、空気調和機などの屋内環境を調整する環境調整装置をネットワーク接続してネットワークを介して屋内の居住環境の制御に必要な情報のやり取りを行うことができる環境調整装置が開発されている。例えば、特許文献1(特開2014−31957号公報)に記載されている空気調和機では、外部に取り付けられた無線アダプタを介してインターネットなどのネットワークに接続される。しかし、空気調和機の制御装置が室内機内部の電装品箱の中に格納されていることから、外部無線アダプタと制御装置とを接続するためには、室内機を開いて、電装品箱の中の制御装置と外部無線アダプタとを接続する必要があった。このように、外付けの無線アダプタを用いる場合の取り付け作業が煩雑で、外付けの無線アダプタ自身が安全構造を有しなければならないことから、特許文献2(特開2015−31480号公報)に記載されているように、無線アダプタを室内機の内部に収納するものが提案されている。また、特許文献3(特開2014−120964号公報)に記載されているように、電装品箱の中に無線通信ユニットを組み込むことが提案されている。
しかしながら、特許文献2や特許文献3に記載されているように、空気調和機の中に無線アダプタ又は無線通信ユニットを内蔵した場合には、無線アダプタなどの機器の価格が上乗せされるだけでなく、空気調和機が使用される国によっては電波法に係る認証を空気調和機の機種毎にとることが必要になり、さらなるコストの増加が考えられる。
本発明の課題は、環境調整装置に無線機能を安価にかつ安全に付加することのできるICカートリッジを提供することである。また、無線機能を安価にかつ安全に付加することが可能な環境調整装置を提供することである。
本発明の第1観点に係るICカートリッジは、屋内の環境を調整する環境調整装置のコネクタに取り付けられて無線機能を付加するためのICカートリッジであって、屋内の環境の調整に使用される情報の送受信に用いられる無線通信用の電波を送受信するためのアンテナと、アンテナで電波の送受信を行なうためにアンテナとの間で電気信号の送受信を行なう無線ICチップと、コネクタに対する挿入及び抜去ができるように配設され、コネクタと無線ICチップとの間の回路接続を行なわせるための接続端子と、接続端子を除きかつ無線ICチップ及びアンテナを含む電気回路の全体を覆う絶縁ケースとを備え、接続端子がコネクタに挿入されることによって絶縁ケースが環境調整装置の内部に収納されて環境調整装置に支持されるように構成され、接続端子がコネクタから抜去されることによって環境調整装置から絶縁ケースが分離されるように構成されている、ものである。
このICカートリッジでは、接続端子を除きかつ絶縁ケースが無線ICチップ及びアンテナを含む電気回路の全体を覆うことから、作業者がICカートリッジを手で掴んで接続端子をコネクタに挿入したり抜去したりしても作業者の手が接続端子とコネクタが接続された後に電気回路に接触することがないので、安全にICカートリッジを取り扱うことができる。また、接続端子がコネクタに挿入されることによって絶縁ケースが環境調整装置に支持され、接続端子がコネクタから抜去されることによって環境調整装置から絶縁ケースが分離されることから、ICカートリッジの取り付け作業及び取り外し作業が容易になるので無線機能を付加する作業を省くために無線アダプタの内蔵化を行う必要がなくなり、さらには環境統制装置として無線に係る認証を受けるのではなくて、ICカートリッジで無線に係る認証を受ければよくなる場合もあり、安価に無線機能を環境調整装置に付加することができるようになる。
本発明の第2観点に係るICカートリッジは、第1観点に係るICカートリッジにおいて、絶縁ケースは、電気回路の周囲に沿面距離を延ばすための絶縁構造が形成されている、ものである。
このICカートリッジでは、絶縁ケースの絶縁構造により電気回路の周囲の沿面距離が延ばされるから、絶縁ケースにより電気回路に対して十分な絶縁を確保することができる。
本発明の第3観点に係るICカートリッジは、第2観点に係るICカートリッジにおいて、絶縁ケースは、接続端子が配置される第1縁部と第1縁部に対向する第2縁部とを持ち、絶縁ケースは、絶縁構造として、少なくとも第2縁部の縁と電気回路との間の内面に凹凸構造を有する、ものである。
このICカートリッジでは、凹凸構造によって形成された絶縁構造で電気回路と絶縁ケースの第2縁部の縁とが隔てられることから、電気回路と第2縁部の縁の距離を適切に設定して電気回路と第2縁部の縁との間で十分な絶縁を確保することができる。
本発明の第4観点に係るICカートリッジは、第3観点に係るICカートリッジにおいて、アンテナは、電気回路が形成されている回路領域の内の第2縁部に近接する場所まで延在されている、ものである。
このICカートリッジでは、接続端子の配置されている第1縁部から離れた第2縁部に近接する場所までアンテナが延在されていることから、コネクタ及びコネクタ周辺の金属部分からアンテナを離して配置することができる。
本発明の第5観点に係る環境調整装置は、本体ケーシングと、本体ケーシングの内部に設けられたコネクタと、屋内環境の調整に使用される情報の送受信に用いられる無線通信用の電波を送受信するためのアンテナと、アンテナで電波の送受信を行なうためにアンテナとの間で電気信号の送受信を行なう無線ICチップと、コネクタに対する挿入及び抜去ができるように配設され、コネクタと無線ICチップとの間の回路接続を行なわせるための接続端子と、接続端子を除きかつ無線ICチップ及びアンテナを含む電気回路の全体を覆う絶縁ケースとを有するICカートリッジとを備え、接続端子がコネクタに挿入されることによって絶縁ケースが内部に収納されて本体ケーシングに支持されるように構成され、接続端子がコネクタから抜去されることによって本体ケーシングから絶縁ケースが分離されるように構成されている、ものである。
この環境調整装置では、ICカートリッジが、絶縁ケースが接続端子を除きかつ無線ICチップ及びアンテナを含む電気回路の全体を覆うことから、作業者がICカートリッジを手で掴んで接続端子を環境調整装置のコネクタに挿入したり抜去したりしても作業者の手が接続端子とコネクタが接続された後に電気回路に接触することがないので、安全にICカートリッジを取り扱うことができる。また、ICカートリッジの接続端子がコネクタに挿入されることによって絶縁ケースが環境調整装置に支持され、接続端子がコネクタから抜去されることによって環境調整装置から絶縁ケースが分離されることから、ICカートリッジの取り付け作業及び取り外し作業が容易になるので無線機能を付加する作業を省くために無線アダプタの内蔵化を行う必要がなくなり、さらにはICカートリッジごとに無線に係る認証を行えばよくなるようになって環境調整装置の機種ごとの認証を省くことができる場合もあり、環境調整装置に無線機能を安価に付加することができるようになる。
本発明の第6観点に係る環境調整装置は、第5観点に係る環境調整装置において、本体ケーシング内に設けられ、複数の電気部品が設置されている電装部をさらに備え、無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部が電装部に配置され、ICカートリッジがコネクタに挿入された状態でICカートリッジと電装部が回路接続されてICカートリッジと電装部とが協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されている、ものである。
この環境調整装置では、無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部が電装部に配置されていることから、ICカートリッジの電気部品点数を減らしてICカートリッジを簡素化して小型化することができる。
本発明の第7観点に係る環境調整装置は、第5観点又は第6観点に係る環境調整装置において、本体ケーシング内に設けられ、複数の電気部品が設置されている電装部と、電装部との間でデータの送受信が行えるリモートコントローラとをさらに備え、無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部がリモートコントローラに配置され、ICカートリッジがコネクタに挿入された状態でICカートリッジと電装部が回路接続されてICカートリッジと電装部とリモートコントローラが協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されている、ものである。
この環境調整装置では、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部がリモートコントローラに配置されていることから、ICカートリッジの電気部品点数を減らしてICカートリッジを簡素化して小型化することができる。
本発明の第8観点に係る環境調整装置は、第5観点から第7観点のいずれかに係る環境調整装置において、本体ケーシング内に設けられ、複数の電気部品が設置されている電装部をさらに備え、ICカートリッジは、スマートフォンとの間でデータの送受信が行えるように構成され、無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部がスマートフォンに配置され、ICカートリッジがコネクタに挿入された状態でICカートリッジと電装部が回路接続されてICカートリッジと電装部とスマートフォンが協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されている、ものである。
この環境調整装置では、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部がスマートフォンに配置されていることから、ICカートリッジの電気部品点数を減らしてICカートリッジを簡素化して小型化することができる。
本発明の第9観点に係る環境調整装置は、第5観点から第8観点のいずれかに係る環境調整装置において、本体ケーシングの内部に設置されている金属部材をさらに備え、コネクタは、ICカートリッジが挿入された状態でアンテナから金属部材までの距離が20mm以上離れる場所に配置されている、ものである。
この環境調整装置では、コネクタにICカートリッジが挿入された状態でアンテナから金属部材までの距離が20mm以上離れることから、アンテナで送受信される電波が金属部材から受ける影響を十分に抑制することができる。
本発明の第1観点に係るICカートリッジでは、環境調整装置に無線機能を安価にかつ安全に付加することができる。
本発明の第2観点に係るICカートリッジでは、環境調整装置に対してICカートリッジを挿抜する際に、絶縁ケースを手で掴んだり押したりする作業者の安全を向上させることができる。
本発明の第3観点に係るICカートリッジでは、第2縁部を手で掴んだり押したりする作業者の安全を確保することができる。
本発明の第4観点に係るICカートリッジでは、アンテナで送受信される電波がコネクタに接続されている回路などの影響を受けるのを抑制することができる。
本発明の第5観点に係る環境調整装置では、ICカートリッジにより無線機能を安価にかつ安全に付加することができる。
本発明の第6観点に係る環境調整装置では、無線機能の付加に必要な電気部品の少なくとも一部が電装部に配置されることにより、ICカートリッジを安価で取り扱い易いものにすることができる。
本発明の第7観点に係る環境調整装置では、無線機能の付加に必要な電気部品の少なくとも一部がリモートコントローラに配置されることにより、ICカートリッジを安価で取り扱い易いものにすることができる。
本発明の第8観点に係る環境調整装置では、無線機能の付加に必要な機能の少なくとも一部がスマートフォンで実現されることにより、ICカートリッジを安価で取り扱い易いものにすることができる。
本発明の第9観点に係る環境調整装置では、送受信される電波の良好な状態を保ち易くなる。
本発明の第1実施形態に係る空気調和機の外観を示す斜視図。 図1に示されている空気調和機の回路図。 ICカートリッジの外観を示す平面図。 ICカートリッジと空気調和機の関係を説明するための概念図。 ICカートリッジの挿抜操作を説明するための部分拡大斜視図。 (a)空気調和機の金属部材とICカートリッジの位置関係を説明するための正面図、(b)空気調和機の金属部材とICカートリッジの位置関係を説明するための底面図、(c)空気調和機の金属部材とICカートリッジの位置関係を説明するための側面図。 ICカートリッジの下蓋側の内部構造を示す平面図。 ICカートリッジの上蓋側の内部構造を示す平面図。 空気調和機の無線機能を構成するための電気部品を説明するためのブロック図。 図3のI-I線に沿って切断されたICカートリッジの断面図。 ICカートリッジとコネクタについての変形例1Fを説明するための概念図。 ICカートリッジとコネクタについての変形例1Gを説明するための概念図。 第2実施形態に係る空気清浄機の斜視図。 図13の空気清浄機の分解斜視図。 空気清浄機の電装部を説明するためのブロック図。 第3実施形態に係る床暖房装置の回路図。 図16の床暖房装置の斜視図。 床暖房装置の水熱交換部の分解斜視図。 第4実施形態に係る給湯システムの回路図。 図19の給湯システムの給湯器を示す斜視図。 第5実施形態に係る調湿装置の回路図。 図21に示された調湿装置の外観を示す斜視図。 図22に示された調湿装置の内部構造を示す斜視図。
<第1実施形態>
環境調整装置は、屋内の環境を調整するための装置である。屋内の環境には、例えば、室内温度、室内湿度、室内空気に含まれる塵埃、及び室内で使用される水(湯)の温度が含まれる。このような屋内の環境を調整する環境調整装置には、例えば、空気調和機、空気清浄機、床暖房装置、給湯器、及び調湿装置が含まれる。そこで、本発明の一実施形態に係る環境調整装置として、空気調和機を例に挙げて説明する。
(1)空気調和機の構成
本発明の第1実施形態に係る空気調和機の構成の概要について図1及び図2を用いて説明する。図1に示す空気調和機1は、室内の壁面WLなどに取り付けられる室内機2と、屋外に設置される室外機3とを備えている。図2は、空気調和機1の回路図である。この空気調和機1は、冷凍回路10を備えており、冷凍回路10の中の冷媒を循環させることにより蒸気圧縮式冷凍サイクルを実行することができる。この冷凍回路10に冷媒を循環させるために、連絡配管4によって、室内機2と室外機3が接続されている。
(1−1)冷凍回路10
冷凍回路10は、圧縮機11と、四路切換弁12と、室外熱交換器13と、膨張機構14と、アキュムレータ15と、室内熱交換器16とを備えている。吸入口から冷媒を吸入して圧縮した冷媒を吐出口から吐出する圧縮機11は、吐出口から吐出した冷媒を四路切換弁12の第1ポートに対して送出する。
四路切換弁12は、空気調和機1が暖房運転をするとき、破線で示されているように、第1ポートと第4ポートとの間で冷媒を流通させると同時に第2ポートと第3ポートの間で冷媒を流通させる。また、空気調和機1が冷房運転をするとき、実線で示されているように、四路切換弁12は、第1ポートと第2ポートの間で冷媒を流通させると同時に第3ポートと第4ポートの間で冷媒を流通させる。
室外熱交換器13は、四路切換弁12の第2ポートとの間でガス冷媒を主に流通させるためのガス側出入口を有するとともに、膨張機構14との間で液冷媒を主に流通させるための液側出入口を有している。室外熱交換器13は、室外熱交換器13の液側出入口とガス側出入口との間に接続された伝熱管(図示せず)を流れる冷媒と室外空気との間で熱交換を行なわせる。
膨張機構14は、室外熱交換器13と室内熱交換器16との間に配置されている。膨張機構14は、室外熱交換器13と室内熱交換器16の間を流れる冷媒を膨張させて減圧する機能を有している。
室内熱交換器16は、膨張機構14との間で液冷媒を流通させるための液側出入口を有するとともに、四路切換弁12の第4ポートとの間でガス冷媒を流通させるためのガス側出入口を有している。室内熱交換器16は、室内熱交換器16の液側出入口とガス側出入口との間に接続された伝熱管(図示せず)を流れる冷媒と室内空気との間で熱交換を行なわせる。
四路切換弁12の第3ポートと圧縮機11の吸入口との間には、アキュムレータ15が配置されている。アキュムレータ15では、四路切換弁12の第3ポートから圧縮機11に流れる冷媒がガス冷媒と液冷媒とに分離される。そして、アキュムレータ15から圧縮機11の吸入口には主にガス冷媒が供給される。
(1−2)室外ファン、室内ファン及びセンサ
室外機3は、室外熱交換器13を通過する室外空気の気流を発生させるための室外ファン21を備えている。室内機2は、室内熱交換器16を通過する室内空気の気流を発生させるための室内ファン31を備えている。また、室外機3は、各種センサを備えており、例えば、室外空気の温度を測定するための室外温度センサ22と、室外熱交換器13の温度を測定するための室外熱交換器用温度センサ23とを備えている。また、室内機2も、各種センサを備えており、例えば、室内空気の温度を測定するための室内温度センサ32と、室内熱交換器16の温度を測定するための室内熱交換器用温度センサ33とを備えている。
(1−3)電装部
電装部100は、室外電装部101と室内電装部102とを含んでいる。室外電装部101の中には、圧縮機11、四路切換弁12、膨張機構14及び室外ファン21を制御する室外側制御装置24が含まれる。この室外側制御装置24は、例えばCPU(図示せず)とメモリー(図示せず)を備えており、記憶されているプログラムなどに従って室外機3の制御を行うことができる構成になっている。また、室内電装部102の中には、室内ファン31を制御する室内側制御装置34が含まれる。この室内側制御装置34は、例えば、後述する電装品箱190(図6(c)参照)の内部に収納されているCPU(図示せず)とメモリー(図示せず)を備えており、記憶されているプログラムなどに従って室外機3の制御を行うことができる構成になっている。そして、室外側制御装置24と室内側制御装置34とは、相互に信号線で接続され、互いに信号を送受信できるように構成されている。
室外側制御装置24には、室外温度センサ22及び室外熱交換器用温度センサ23が測定した温度に関する信号を受信するために、室外温度センサ22及び室外熱交換器用温度センサ23が接続されている。また、室内側制御装置34には、室内温度センサ32及び室内熱交換器用温度センサ33が測定した温度に関する信号を受信するために、室内温度センサ32及び室内熱交換器用温度センサ33が接続されている。
さらに、室内電装部102には、表示部110が設けられており、表示部110には、例えばLED111が含まれている(図6(a)及び図6(b)参照)。また、図2に示されているように、室内電装部102に対してICカートリッジ200を挿抜することができるように構成されている。ICカートリッジ200は、室内電装部102に挿入された状態で室内機2に支持される。換言すると電装部100に挿入された状態でICカートリッジ200が空気調和機1に支持される。具体的には、ICカートリッジ200の自重が軽いため、ICカートリッジ200はコネクタ150によって支持される。
室内電装部102に対するICカートリッジ200の挿抜を行うために、また室内電装部102に挿入されたICカートリッジ200を保護するために、室内機2の開閉可能な本体ケーシング2aに外蓋2bが設けられている。この外蓋2bは、例えば室内機2の前面パネル2g(図1参照)である。ICカートリッジ200がコネクタ150に差し込まれた状態において、この外蓋2bで覆われる作業空間WSに、ICカートリッジ200の第2縁部212が突出するように、本体ケーシング2aが構成されている。作業者は、外蓋2bを開けて第2縁部212を例えば手で掴むことにより、ICカートリッジ200の挿抜を行うことができる。
(1−4)リモートコントローラ5及びスマートフォン6
図1に示されているように、空気調和機1は、リモートコントローラ5を備えている。リモートコントローラ5は、例えば、赤外線によって、指令を電装部100に対して送信する。また、リモートコントローラ5は、電装部100から赤外線によって送信される信号を受信できるように構成されていてもよい。また、リモートコントローラ5は、電線で室内機2に接続されて、電線を介して信号の送受信ができるように構成されてもよい。リモートコントローラ5には、液晶表示部5a及び複数のボタン5bが設けられている。
図1に示されている空気調和機1は、インターネットを介してスマートフォン6に接続可能に構成されている。空気調和機1とスマートフォン6との接続は、ICカートリッジ200を使って実現される無線機能によって行われる。
(2)ICカートリッジ
図3には、ICカートリッジ200の平面形状が示されている。ICカートリッジ200は、絶縁ケース210と複数の接続端子203を備えている。ICカートリッジ200の長さL1は、例えば数cmから十数cmであり、幅W1は、例えば長さL1の半分程度であり、厚みD1(図10参照)は、例えば数mmから1cmである。図3に示されている二点鎖線と第2縁部212の縁の間の領域が、作業空間WSに突出する突出領域Ar1である。絶縁ケース210は、これら複数の接続端子203を露出させている以外はICカートリッジ200の電気回路220(図3参照)を覆っている。
複数の接続端子203が形成されているのは、絶縁ケース210の第1縁部211である。また、絶縁ケース210において第1縁部211に対向する箇所が第2縁部212であり、作業者は、ICカートリッジ200の挿抜時に頻繁に手などで掴む箇所が、第2縁部212又はその近傍になる。絶縁ケース210の4つの縁部のうち、第3縁部213と第4縁部214は、第1縁部211と第2縁部212と直交する縁の周囲である。これら第1縁部211から第4縁部214まではある程度の面積を持っているので、互いに一部重なる領域がある。また、突出領域Ar1には、WPSボタン201とLED202が配置されている。ここで、WPSは、Wi-Fi(登録商標) Protected Setupの略称である。このICカートリッジ200では、WPSボタン201を押すと、WPS機能を使って簡単に無線LANの設定を行うことができる。LED202は、電源のオン/オフを表示するためのPOWERランプである。ICカートリッジ200には後述する制御及び電源供給用プリント配線基板35(図4参照)から電源が供給されており、ICカートリッジ200が運転状態にあれば、LED202が発光する。
(2−1)本体ケーシングにおけるICカートリッジの配置
図4には、ICカートリッジ200が室内機2の本体ケーシング2a内の室内電装部102に挿入された状態が概念的に示されている。図4に示されているように、室内電装部102は、制御及び電源供給用プリント配線基板35と表示用プリント配線基板36とを含んでいる。制御及び電源供給用プリント配線基板35には、後述する電装品箱190(図6(c)参照)の内部に収納されており、室内側制御装置34と電源回路37が形成されている。電源回路37は、例えば、100V又は200Vの交流電圧を供給する商用電源8から室内側制御装置34を動作させるために必要な例えば12Vの直流電圧を生成する。制御及び電源供給用プリント配線基板35から表示用プリント配線基板36には、電源回路37で生成された直流電圧が供給される。
表示用プリント配線基板36には、上述のLED111が配置されている。表示用プリント配線基板36には、ICカートリッジ200が挿入されるコネクタ150が取り付けられている。表示用プリント配線基板36は、内壁2cよりもさらに内部にある内部空間ISに配置されている。外蓋2bと内壁2cとの間が作業空間WSになっている。この内壁2cには、絶縁ケース210の幅W1と厚みD1より僅かに大きいだけの細長い穴であるスロット入口2d(図5参照)が形成されている。このスロット入口2dを使って、ICカートリッジ200の挿抜が行われる。
図4に示されているように、ICカートリッジ200の複数の接続端子203がコネクタ150に挿入されてICカートリッジ200と室内電装部102が接続された状態で、ICカートリッジ200の突出領域Ar1は、内壁2cの外に突出して作業空間WSに配置される。このように、突出領域Ar1が作業空間WSに配置されることにより、ICカートリッジ200の挿抜時に突出領域Ar1を作業者が掴むことができるのでICカートリッジ200の挿抜が容易になる。
図6(a)、図6(b)及び図6(c)には、それぞれ、室内機2の本体ケーシング2aの正面から見たとき、本体ケーシング2aを下面から見たとき及び本体ケーシング2aの側面から見たときのICカートリッジ200の配置位置が示されている。図6(a)、図6(b)及び図6(c)により、ICカートリッジ200の周囲にある金属部材が示されている。ICカートリッジ200の周囲にある主な金属部材は、室内熱交換器16、銅配管17、金属製の電装品箱190及び金属製の据え付け板2eである。ICカートリッジ200は、電装品箱190の外部に配置されている表示用プリント配線基板36に装着される。後述するアンテナ230(図7参照)は、ICカートリッジ200を右側面から挿入したり抜去したりする場合には、右側面2fに近い側に配置される。このように、ICカートリッジ200が表示用プリント配線基板36のコネクタ150(図4参照)にはめ込まれた状態で、アンテナ230から室内熱交換器16、銅配管17、金属製の電装品箱190及び金属製の据え付け板2eまでの距離は、いずれも20mm以上である。言い換えると、コネクタ150は、ICカートリッジ200が挿入された状態でアンテナ230から金属部材である室内熱交換器16、銅配管17、電装品箱190及び据え付け板2eまでの距離が20mm以上離れる場所に配置されているということである。
(2−2)ICカートリッジの内部構造
図7及び図8には、絶縁ケース210が下蓋215と上蓋216とに分離されて、電気回路220が下蓋215に設置されている状態が示されている。電気回路220及び複数の接続端子203を含む接続端子群290は、ICチップ用プリント配線基板240の上に設けられている。これら複数の接続端子203に対応して、上蓋216の第1縁部211には、複数の長方形状の開口部217が形成されている。
図8には、ICチップ用プリント配線基板240の回路構成が示されている。ICチップ用プリント配線基板240に形成されている電気回路220は、アンテナ230以外に、無線ICチップ250とシリアル・フラッシュメモリ260とドライバ/レシーバ270とDC-DCコンバータ280とを含んでいる。
また、図9には、無線機能を構成するための電気部品であるスイッチ群310、LED群320、DC-DCコンバータ330、セキュリティチップ350及び端子台360が表示用プリント配線基板36に配置されていることが示されている。表示用プリント配線基板36には室内機2の表示用の電気部品も実装されているが、図9では、室内機2の専用の電気部品の記載が省略されている。セキュリティチップ350は、セキュリティ関連の処理機能を実装した集積回路である。なお、LED群320は、室内機2の表示部110に含まれるLED111と兼用されてもよい。あるいは、LED群320は、室内機2の表示部110に含まれるLED111とは別個に設けられてもよい。
端子台360には、電装品箱190の内部にある例えば制御及び電源供給用プリント配線基板35などとの接続を行うための配線が接続されている。端子台360を介してDC14Vの電圧がDC-DCコンバータ330に供給されている。DC-DCコンバータ330は、DC14Vの電圧をDC5Vの電圧に変換して、コネクタ150に接続された接続端子群290を介してICカートリッジ200内部のDC-DCコンバータ280及びドライバ/レシーバ270にDC5Vの電圧を供給する。DC-DCコンバータ280は、DC5Vの電圧をDC3.3Vの電圧に変換して、DC3.3Vの電圧をICカートリッジ200の電気回路220に供給する。
端子台360を介して接続端子群290(コネクタ150)と制御及び電源供給用プリント配線基板35との間では、制御信号TXD,RXDが伝送される。この接続端子群290(コネクタ150)とドライバ/レシーバ270とを介して無線ICチップ250と制御及び電源供給用プリント配線基板35との間で制御信号TXD,RXDが送受信される。無線ICチップ250とセキュリティチップ350との間では、接続端子群290(コネクタ150)を介してシリアル・ペリフェラル・インタフェース(SPI)にて情報の遣り取りが行われる。また、無線ICチップ250とスイッチ群310及び無線ICチップ250とLED群320との間では、コネクタ150(接続端子群290)を介してDC0.0Vの電圧の印加と非印加が選択的に行われる。例えば、スイッチ311,312がオンされれば、オンされたスイッチ311,312から無線ICチップ250にDC0.0Vの電圧が印加される。スイッチ311,312がオフされれば、オフされたスイッチ311,312から無線ICチップ250へのDC0.0Vの電圧供給が遮断される。これらスイッチ311,312のオン/オフにより、無線ICチップ250の設定が行われる。また、例えば、無線ICチップ250からLED321,322,323にDC3.3Vの電圧が印加されると、印加されたLED321,322,323が発光する。つまり、無線ICチップ250は、DC3.3Vの電圧を選択的にLED321,322,323に印加することにより、無線機能に関する表示を行うことができる。
無線ICチップ250には、アンテナ230が接続されている。このアンテナ230により、無線ICチップ250は、屋内の環境の調整に使用される情報の送受信のために無線通信用の電波を送受信することができる。空気調和機1において屋内の環境の調整に使用される情報としては、例えば、室内温度及び室内湿度がある。この無線ICチップ250は、シリアル・フラッシュメモリ260にこれらの情報を一時的に記憶することができる。
アンテナ230は、図7に示されているように、電気回路220が形成されている回路領域であるICチップ用プリント配線基板240の内の第2縁部212に近接する場所Ar2まで延在されている。この場所Ar2は、図4に示されているように、作業空間WSに突出する突出領域Ar1に含まれる領域である。
さらに、電気回路220には、WPSスイッチ221が設けられている。WPSボタン201は、WPSスイッチ221を押すための絶縁性の棒状部材である。WPSボタン201の横に並べて配置されているLED202は、例えば、導光体202aが設けられている。導光体202aはLED202の光を導くための絶縁性の部材である。このようにWPSボタン201及びLED202には、十分な絶縁処理が施されている。
(2−3)ICカートリッジの絶縁構造
図10には、図3に示されているようにI−I線でICカートリッジ200を切断した断面形状が示されている。互いに合わさった下蓋215と上蓋216との間には、電気回路収納空間ESが形成されている。電気回路収納空間ESには、ICチップ用プリント配線基板240が収納されている。下蓋215は、電気回路220の絶縁物とするために、ICチップ用プリント配線基板240が収納されている部分の厚みD2は1mm以上に設定されている。ここでは、上蓋216も下蓋215と同様の厚みに設定されている。
この電気回路収納空間ESと第2縁部212の縁212aとの間には、下蓋215の凸部218及び、その凸部218が嵌合する上蓋216の凹部219が形成されている。また、この電気回路収納空間ESと第2縁部212の縁212aとの間には、上蓋216の凸部218及び、その凸部218が嵌合する下蓋215の凹部219が形成されている。これら凹凸構造204により、電気回路収納空間ESから第2縁部212の縁212aまでの沿面距離が、凹凸構造204の無い場合に比べて長くなっている。ここでは、商用電源8が100V又は200Vの交流電圧を供給することから、凹凸構造204により、沿面距離を好ましくは3mm以上、さらに好ましくは10mm以上確保される。
(2−3)無線アダプタ機能の分担
無線アダプタとしての機能を発揮するために、ICカートリッジ200が差し込まれた状態で、例えば、WPSボタン201及びPOWERランプであるLED202以外に、MODEボタンとRUNランプとAPランプとTESTランプが室内機2に設定される。無線アダプタとは、無線機能を持たない装置に装着することで、その装置に無線機能を付加する装置である。
WPSボタン201が図示しないルーター(無線LANアクセスポイント)を接続する際に使用されるものであったのに対し、MODEボタンは、モード(各ランプ)を切り換えるために使用される。また、MODEボタンを使って、例えば、インターネットを介した外部からの遠隔操作の有効/無効が行われる。このようなMODEボタンには、例えば、スイッチ311が割り当てられる。無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能を形成する電気部品であるWPSボタン201がICカートリッジ200に設けられている一方、無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能を形成する電気部品であるMODEボタンのスイッチ311が表示用プリント配線基板36に設けられている。これはつまり、無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能を形成する電気部品の一部であるスイッチ311が電装部100に配置されているということである。これら電装部100のスイッチ311とICカートリッジ200のWPSボタン201とが協働して無線アダプタのスイッチ機能を発揮する。
RUNランプは、例えば、ルーター(無線LANアクセスポイント)と接続した際に点灯するように設定される。このようなRUNランプには、LED321が割り当てられる。APランプは、例えば、スマートフォン6に直接、無線LAN接続する際に点灯するように設定される。このAPランプには、LED322が割り当てられる。TESTランプは、例えば、ICカートリッジ200を用いて実現される空気調和機1の無線機能のテスト動作時に点滅するように設定される。このTESTランプには、LED323が割り当てられる。無線機能を付加する無線アダプタの表示機能を形成する電気部品であるLED202がICカートリッジ200に設けられている一方、無線機能を付加する無線アダプタの表示機能を形成する電気部品であるLED321,322,323が表示用プリント配線基板36に設けられている。これはつまり、無線機能を付加する無線アダプタの表示機能を形成する電気部品の一部であるLED321,322,323が電装部100に配置されているということである。これら電装部100のLED321,322,323とICカートリッジ200のLED202とが協働して無線アダプタの表示機能を発揮する。
また、ICカートリッジ200にDC5Vの電圧を供給するためのDC−DCコンバータ330が表示用プリント配線基板36に設置されている。これはつまり、無線機能を付加する無線アダプタの電源機能を形成する電気部品の一部であるDC−DCコンバータ330が電装部100に配置されているということである。これら電装部100のDC-DCコンバータ330とICカートリッジ200のDC−DCコンバータ280とが協働して無線アダプタの電源機能を発揮する。
(3)変形例
(3−1)変形例1A
上記第1実施形態では、空気調和機1に無線機能を付加するための無線アダプタの機能分担について、電装部100とICカートリッジ200とで行う場合が説明されている。例えば、ICカートリッジ200にLED202が配置される場合について説明したが、例えば、LED群320に含まれるLED数を一つ増やして、全ての表示機能を電装部100に担わせるようにしてもよい。また、ICカートリッジ200にWPSボタン201が配置される場合について説明したが、例えば、スイッチ群310のスイッチ312にPOWERランプの役割を割り当てて、全ての表示機能を電装部100に担わせるようにしてもよい。また、ICカートリッジ200にDC−DCコンバータ280が配置される場合について説明したが、例えば、DC−DCコンバータ280の役割をDC−DCコンバータ340に兼用させて、全ての電源機能を電装部100に担わせるようにしてもよい。
(3−2)変形例1B
上記第1実施形態では、空気調和機1に無線機能を付加するための無線アダプタの表示機能の機能分担について、電装部100とICカートリッジ200とで行う場合が説明されている。しかし、空気調和機1において、電装部100とICカートリッジ200のみで無線アダプタの表示機能の機能分担を行うのではなく、電装部100とICカートリッジ200とリモートコントローラ5で無線アダプタの機能分担を行ってもよい。例えば、リモートコントローラ5の液晶表示部5aに、POWERランプ、RUNランプ、APランプ及びTESTランプの一部又は全てを表示させることもできる。言い換えると、無線アダプタの表示機能を形成する複数の電気部品の一部又は全てがリモートコントローラ5に配置されてもよいということである。つまり、電装部100とICカートリッジ200とリモートコントローラ5が協働して無線アダプタの表示機能を発揮してもよく、ICカートリッジ200とリモートコントローラ5が協働して無線アダプタの表示機能を発揮してもよく、又はリモートコントローラ5のみで無線アダプタの表示機能を発揮してもよいということである。
(3−3)変形例1C
上記第1実施形態では、空気調和機1に無線機能を付加するための無線アダプタのスイッチ機能の機能分担について、電装部100とICカートリッジ200とで行う場合が説明されている。しかし、空気調和機1において、電装部100とICカートリッジ200のみで無線アダプタのスイッチ機能の機能分担を行うのではなく、電装部100とICカートリッジ200とリモートコントローラ5で無線アダプタの機能分担を行ってもよい。例えば、リモートコントローラ5の複数のボタン5bに、WPSボタン201及びMODEボタンの一部又は全てを割り付けることもできる。言い換えると、無線アダプタのスイッチ機能を形成する複数の電気部品の一部又は全てがリモートコントローラ5に配置されてもよいということである。つまり、ICカートリッジ200とリモートコントローラ5が協働して無線アダプタのスイッチ機能を発揮してもよく、又はリモートコントローラ5のみで無線アダプタのスイッチ機能を発揮してもよいということである。なお、上記第1実施形態では、無線アダプタのスイッチ機能が2つの場合について説明したが、スイッチ機能を3つ以上持たせてもよく、その場合には電装部100とICカートリッジ200とリモートコントローラ5が協働して無線アダプタのスイッチ機能を発揮するように構成することもできる。
(3−4)変形例1D
また、上記第1実施形態のように電装部100とICカートリッジ200のみで無線アダプタの表示機能の機能分担を行うのではなく、空気調和機1において、電装部100とICカートリッジ200とスマートフォン6で無線アダプタの機能分担を行ってもよい。例えば、スマートフォン6のタッチスクリーン6aに、POWERランプ、RUNランプ、APランプ及びTESTランプの一部又は全てを表示させることもできる。言い換えると、無線アダプタの表示機能を形成する複数の電気部品の一部又は全てがスマートフォン6に配置されてもよいということである。つまり、電装部100とICカートリッジ200とスマートフォン6が協働して無線アダプタの表示機能を発揮してもよく、ICカートリッジ200とスマートフォン6が協働して無線アダプタの表示機能を発揮してもよく、又はスマートフォン6のみで無線アダプタの表示機能を発揮してもよいということである。
(3−5)変形例1E
また、上記第1実施形態のように電装部100とICカートリッジ200のみで無線アダプタのスイッチ機能の機能分担を行うのではなく、空気調和機1において、電装部100とICカートリッジ200とスマートフォン6で無線アダプタの機能分担を行ってもよい。例えば、スマートフォン6のタッチスクリーン6aに、MODEボタン全てを割り付けることもできる。言い換えると、無線アダプタのスイッチ機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部がスマートフォン6に配置されてもよいということである。つまり、ICカートリッジ200とスマートフォン6が協働して無線アダプタのスイッチ機能を発揮してもよいということである。なお、上記第1実施形態では、無線アダプタのスイッチ機能が2つの場合について説明したが、スイッチ機能を3つ以上持たせてもよく、その場合には電装部100とICカートリッジ200とスマートフォン6が協働して無線アダプタのスイッチ機能を発揮するように構成することもできる。また、スマートフォン6の場合には、インターネットによる空気調和機1とスマートフォン6の接続を確立する必要があるため、リモートコントローラ5のように、WPSボタン201をタッチスクリーン6aに割り付けることはできない。
(3−6)変形例1F
上記第1実施形態では、ICカートリッジ200が挿抜されるコネクタ150は、表示用プリント配線基板36に実装されている。しかし、本発明においては、ICカートリッジ200が挿抜されるコネクタが必ずしも表示用プリント配線基板36などの配線基板に実装されていなくてもよい。例えば、図11に示されているように、表示用プリント配線基板36の端子台361にハーネス362によって接続されているコネクタ150Aに対して、ICカートリッジ200が挿抜されるように構成されてもよい。このコネクタ150Aは、例えば、本体ケーシング2aに固定される。
(3−7)変形例1G
上記第1実施形態のICカートリッジ200では、接続端子203を露出するための絶縁ケース210に開口部217が形成されている。しかし、本発明に係るICカートリッジの構成は、ICカートリッジ200のように接続端子203の露出部分だけに開口部217が形成されているものには限られない。例えば、図12に示されているICカートリッジ200Bのように、接続端子203の周囲を覆わない絶縁ケース210Bが用いられてもよい。このICカートリッジ200Bの場合にも、電気回路220Bは、絶縁ケース210Bで覆われおり、ICカートリッジ200Bがコネクタ150Bに差し込まれた状態では接続端子203を含め電気回路220Bのいずれの部分にも作業者が触れることができない構造になっている。
(3−8)変形例1H
上述の説明では、ICカートリッジ200を引き抜くときに、作業者の力のみで引き抜くように構成されている場合について説明している。しかし、挿抜の方法はこのような態様に限られるものではなく、例えば、SD(Secure Digital)カードのように、一回押し込むとロックが掛かり、ロックが掛かった状態で再度押し込むとロックが外れてバネの力でカードが押し戻されるように作業者の力以外の動力を用いる構成となっていてもよい。
(4)特徴
(4−1)
以上説明したように、上述のICカートリッジ200,200Bでは、絶縁ケース210,210Bが無線ICチップ250及びアンテナ230を含む電気回路220,220Bの全体を覆っている。このことから、作業者がICカートリッジ200,200Bを手で掴んで接続端子203をコネクタ150,150A,150Bに挿入したり抜去したりしても作業者の手が接続端子203とコネクタ150,150A,150Bが接続された後に電気回路220,220Bに接触することがないので、安全にICカートリッジ200,200Bを取り扱うことができる。また、接続端子203がコネクタ150,150A,150Bに挿入されることによって絶縁ケース210,210Bが環境調整装置である空気調和機1に支持される。そして、接続端子203がコネクタ150,150A,150Bから抜去されることによって空気調和機1から絶縁ケース210,210Bが分離される。従って、ICカートリッジ200,200Bの取り付け作業及び取り外し作業が容易になるので、無線機能を付加する作業を省くために従来のように無線アダプタの内蔵化を行う必要がなくなる。さらには、空気調和機1として無線に係る認証を受けるのではなくて、ICカートリッジ200,200Bで無線に係る認証を受ければよくなる場合もある。通常、ICカートリッジ200,200Bで、無線に係る認証を受ける方が、空気調和機1として無線に係る認証を受ける方よりも容易であるケースが多い。特に、バージョンアップをする場合にバージョンアップされた新たなICカートリッジ200,200Bが認証を受けていれば、その認証を受けたICカートリッジ200,200Bを空気調和機1に装着すればよいだけであるので、無線機能のバージョンアップが簡単に行える。以上の結果から、ICカートリッジ200,200Bを用いていることで、安価に無線機能を環境調整装置に付加することができることが分かる。
(4−2)
また、絶縁ケース210は、電気回路220の周囲に沿面距離を延ばすための絶縁構造である凹凸構造204が形成されている。このICカートリッジ200では、絶縁ケース210の絶縁構造により電気回路220の周囲の沿面距離が延ばされるから、絶縁ケース210により電気回路220に対して十分な絶縁を確保することができる。なお、上記第1実施形態では、沿面距離を延ばすために凹凸構造204を用いているが、例えば、第2縁部212の縁212aに向かって斜めに傾斜させる傾斜構造又はC字形状に折り返す折り返し構造などの凹凸構造204以外の絶縁構造を、沿面距離を延ばすための絶縁構造として適用してもよい。
(4−3)
上述のように、絶縁ケース210は、絶縁構造として、第2縁部212の縁212aと電気回路220との間の内面に凹凸構造204を有している。従って、電気回路220から第2縁部212の縁212aまでの沿面距離が凸部218及び凹部219の側面の分だけ延長されているので、絶縁ケース210が小型でも電気回路220と第2縁部212の縁212aとが十分に隔てられている。その結果、電気回路220から縁212aまでの距離を適切に設定して電気回路220と縁212aとの間で十分な絶縁を確保することができ、第2縁部212を手で掴んだり押したりする作業者の安全を確保することができる。なお、上記第1実施形態では、凸部218及び凹部219が断面矩形の形状を呈しているが、断面が例えばサインカーブのような曲線状の凹凸であってもよく、凹凸構造204を形成するための凹部と凸部の形状は矩形に限られるものではない。
(4−4)
上記第1実施形態のICカートリッジ200では、接続端子203の配置されている第1縁部211の反対側にある第2縁部212に近接する場所までアンテナ230が延在されている。コネクタ150及びコネクタ150周辺の金属部分からアンテナ230を離して配置することができるので、アンテナ230で送受信される電波がコネクタ150やコネクタ150に接続されている回路などの影響を受けるのを抑制することができる。
(4−5)
ICカートリッジ200,200Bにおいては、絶縁ケース210,210Bがコネクタ150,150A,150Bに近づく向きに移動されることにより、接続端子203がコネクタ150,150A,150Bに挿入される。また、ICカートリッジ200,200Bは、コネクタ150,150A,150Bに接続端子203が挿入された状態で少なくとも無線ICチップ250が空気調和機1の内部に収納される。さらにICカートリッジ200,200Bは、絶縁ケース210,210Bがコネクタ150,150A,150Bから離れる向きに移動されることにより、接続端子203がコネクタコネクタ150,150A,150Bから抜去されるように構成されている。
その結果、空気調和機1に対するICカートリッジ200,200Bの取り付け取外しが簡単に行え、コネクタ150,150A,150Bに接続端子203が挿入された状態で無線ICチップ250を空気調和機1の内部に簡単に収納することができる。従って、ICカートリッジ200,200Bのメンテナンス、ICカートリッジ200,200Bの機能の向上及びICカートリッジ200,200Bの不具合の修正を簡単に行うことができるとともに、無線ICチップ250に対する十分な保護機能が得られる。
(4−6)
上記第1実施形態では、環境調整装置である空気調和機1がICカートリッジ200,200Bを備えている。例えば、空気調和機1に無線機能を付加するために、各国によって方式は異なるものの、無線認証を要するケースがある。無線認証を得る場合に、空気調和機1について無線認証を受けることも、ICカートリッジ200,200Bについて無線認証を受けるとことも可能な場合がある。このような場合、空気調和機1で無線認証を受けていると、無線機能のバージョンアップのときに再度空気調和機1で無線認証を取り直さなければならないケースが生じることがある。それに対して、ICカートリッジ200,200Bで無線認証を受けていれば、バージョンアップ後のICカートリッジ200,200Bに差し替えるだけで、空気調和機1の無線機能のバージョンアップを完了することができ、空気調和機1の無線機能のバージョンアップなどを安価に行える。上記(4−1)で説明した事項も合わせて、空気調和機1によれば、ICカートリッジ200,200Bにより無線機能を安価にかつ安全に付加することができる。
(4−7)
上記第1実施形態の空気調和機1は、本体ケーシング2a内に設けられ、複数の電気部品が設置されている電装部100を備えている。無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部が電装部100に配置されている。具体的には、スイッチ機能を形成する電気部品として、図9に示されているように、表示用プリント配線基板36に配置されたスイッチ311を空気調和機1が備えている。また、表示機能を形成する電気部品として、表示用プリント配線基板36に配置されたLED321,322,323を空気調和機1が備えている。また、電源機能を形成する電気部品として、DC−DCコンバータ330を空気調和機1が備えている。そして、ICカートリッジ200がコネクタ150に挿入された状態でICカートリッジ200と電装部100が回路接続されてICカートリッジ200と電装部100とが協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されている。
その結果、空気調和機1では、無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品であるスイッチ311、LED321,322,323及びDC−DCコンバータ330が電装部100に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができている。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の少なくとも一部が電装部100に配置されることにより、空気調和機1のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(4−8)
上記の変形例1B,1Cで説明した空気調和機1は、電装部100との間でデータの送受信が行えるリモートコントローラ5を備えている。変形例1B,1Cの空気調和機1では、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部がリモートコントローラ5に配置されている。ICカートリッジ200がコネクタ150に挿入された状態でICカートリッジ200と電装部100が回路接続されてICカートリッジ200と電装部100とリモートコントローラ5が協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されている。具体的には、変形例1Bにおいて、リモートコントローラ5の液晶表示部5aが、無線アダプタの表示機能を形成する電気部品である。また、変形例1Cにおいて、リモートコントローラ5のボタン5bが、無線アダプタのスイッチ機能を形成する電気部品である。
その結果、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部がリモートコントローラ5に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができる。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の少なくとも一部がリモートコントローラ5に配置されることにより、空気調和機1のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(4−9)
上記の変形例1D,1Eで説明した空気調和機1において、ICカートリッジ200は、スマートフォン6との間でデータの送受信が行えるように構成されている。そして、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能の内の少なくとも一部がスマートフォン6で実現される。具体的には、変形例1Dにおいて、スマートフォン6のタッチスクリーン6aが、無線アダプタの表示機能を形成する電気部品である。また、変形例1Eにおいて、スマートフォン6のタッチスクリーン6aが、無線アダプタのスイッチ機能を形成する電気部品である。
その結果、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部がスマートフォン6に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができる。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の少なくとも一部がスマートフォン6に配置されることにより、空気調和機1のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(4−10)
第1実施形態の空気調和機1は、図6を用いて説明したように、本体ケーシング2aの内部に設置されている金属部材を備えている。空気調和機1が備える金属部材は、例えば、室内熱交換器16、銅配管17、金属製の電装品箱190及び金属製の据え付け板2eである。コネクタ150は、ICカートリッジ200が挿入された状態でアンテナ230からこれらの金属部材までの距離が20mm以上離れる場所に配置されている。
このように、空気調和機1では、コネクタ150にICカートリッジ200が挿入された状態でアンテナ230から金属部材までの距離が20mm以上離れることから、アンテナ230で送受信される電波が金属部材から受ける影響を十分に抑制することができ、送受信される電波の良好な状態を保ち易くなる。
<第2実施形態>
(5)空気清浄機の外観
次に、本発明の第2実施形態に係る環境調整装置として、空気清浄機を例に挙げて説明する。第2実施形態に係る空気清浄機は、屋内の環境の調整に使用される情報として、例えば、電源のオン/オフ、風量、風向、加湿を行うか否か、コロナ放電を行なうか否か、及びストリーマ放電を行なうか否かなどの情報の全部又は一部を、上述のICカートリッジ200を挿入することにより送受信するように構成される。なお、以下の説明において、上、下、左、右、正面(前)、背面(後)といった方向を示す語句を用いているが、これらの方向は、特にことわりのない限り、図13に示す方向を意味する。
図13は、空気清浄機の正面に向かって右斜め上から見た斜視図である。つまり、この斜視図に記載されている空気清浄機400は、空気清浄機400を基準として、左正面上方から見られていることになる。図13に示されているように、空気清浄機400は、本体ケーシング410と電装部490とリモートコントローラ430を備えている。この空気清浄機400は、本体ケーシング410の脚部416を床面に置いて設置される床置きタイプである。
本体ケーシング410には、吸込口411と吹出口412が設けられている。吸込口411には、本体ケーシング410の左側面及び右側面に設けられている。空気清浄機400は、吸込口411から吸込んだ室内空気を調和して吹出口412から吹出す空気調和機である。
(6)空気清浄機の内部構成
図14は、空気清浄機400の分解斜視図である。図14に示されているように、本体ケーシング410は、前面パネル413、背面パネル414及び底フレーム415を含んでいる。また、電装部490は、操作パネル420と電装品ユニット425とを含んでいる。この空気清浄機400には、例えば空気清浄モード、除湿モード及び加湿モードの運転モードが設定されており、操作パネル420又はリモートコントローラ430の操作によって運転モードが切り換えられる。空気清浄機400は、これら前面パネル413、背面パネル414及び底フレーム415に囲まれた空間内に、電装品ユニット425、コロナ放電ユニット431、ストリーマ放電ユニット432、フィルタユニット440、前フレーム455、除湿フレーム456、後フレーム457、冷凍サイクルユニット460、加湿ユニット470及びファンユニット480を備えている。
コロナ放電ユニット431の内部においては、正極と負極電極間に発生する電位差によってコロナ放電を生じさせることができる。吸込口411から取り込まれた空気は、コロナ放電ユニット431を通過する。前面パネル413の背面側では前フレーム455にフィルタユニット440が収容されており、吸込口411から取り込まれてコロナ放電ユニット431を通過した空気は、フィルタユニット440に導かれるように構成されている。図14に示されているフィルタユニット440は、塵埃や臭気などを取り除くために、例えば、前から順に配置されるプレフィルタと集塵フィルタと脱臭フィルタとで構成される。
前フレーム455の後部には除湿フレーム456が設けられており、前フレーム455と除湿フレーム456との間に冷凍サイクルユニット460が配置されている。冷凍サイクルユニット460は、例えば、圧縮機、凝縮器、減圧機構及び蒸発器を順に冷媒が循環するように接続された冷媒回路を備えている。冷凍サイクルユニット460は、除湿運転時に冷媒回路において行われる冷凍サイクルによって、蒸発器などを用いて空気を露点以下に冷やし、結露した水分を除去することで除湿が行えるように構成されている。
除湿フレーム456の背面側に後フレーム457が設けられて除湿フレーム456と後フレーム457の間には加湿ユニット470が収容され、フィルタユニット440と冷凍サイクルユニット460を通過した空気が加湿ユニット470に導かれるように構成されている。加湿ユニット470は、通過する空気の加湿を行うために、例えば、加湿ロータ、貯留ケース及び水タンクを備えている。
除湿フレーム456の背面側には後フレーム457が設けられており、ファンユニット480は、後フレーム457と背面パネル414との間に収容されている。ファンユニット480は、吹出口412から吹出させる気流を発生し、吸込口411から吸い込まれてフィルタユニット440、冷凍サイクルユニット460及び加湿ユニット470を順に通過する空気の流れをつくる。このファンユニット480は、ファンモータ485(図15参照)の回転速度を切り替えることで風量を切り換えられる。このファンユニット480の上方には、フラップ486が配置されている。フラップ486が閉じた状態では、吹出口412がフラップ486で覆われる。フラップ486は、フラップ用モータ487(図15参照)により駆動され開閉動作及びスイング動作を行う。
図15には、電装部490によって制御される各ブロックが示されている。電装部490の中には、制御部426が設けられている。制御部426は、操作パネル420に接続されている。制御部426は、冷凍サイクルユニット460の圧縮機用モータ461、加湿ユニット470の加湿ロータ用モータ471、ファンモータ485、フラップ用モータ487、コロナ放電ユニット431及びストリーマ放電ユニット432を制御する。
この電装部490は、ICカートリッジ200と、ICカートリッジ200が挿抜可能に装着されるコネクタ150とを含んでいる。
(7)電装部490による無線アダプタ機能の分担
空気清浄機400においても、電装部490の複数の電気部品のうち、無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品の一部が電装部490に配置されている。具体的には、スイッチ機能を形成する電気部品として、操作パネル420に配置されたボタン421を空気清浄機400が備えている。また、表示機能を形成する電気部品として、操作パネル420に配置された液晶表示装置422を空気清浄機400が備えている。また、電源機能を形成する電気部品として、電源部427を空気清浄機400が備えている。そして、ICカートリッジ200がコネクタ150に挿入された状態でICカートリッジ200と電装部490が回路接続されてICカートリッジ200と電装部490とが協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されている。
このような空気清浄機400では、無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品であるボタン421、液晶表示装置422及び電源部427が電装部490に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができている。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部が電装部490に配置されることにより、空気清浄機400のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(8)リモートコントローラ430による無線アダプタ機能の分担
空気清浄機400は、電装部490との間でデータの送受信が行えるリモートコントローラ430を備えている。空気清浄機400では、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部がリモートコントローラ430に配置されてもよい。ICカートリッジ200がコネクタ150に挿入された状態でICカートリッジ200と電装部490が回路接続されてICカートリッジ200と電装部490とリモートコントローラ430が協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されてもよい。例えば、リモートコントローラ430の液晶表示部436を、無線アダプタの表示機能を形成する電気部品としてもよい。また、リモートコントローラ430のボタン435を、無線アダプタのスイッチ機能を形成する電気部品としてもよい。このように構成すると、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部がリモートコントローラ430に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができる。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部がリモートコントローラ430に配置されることにより、空気清浄機400のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(9)スマートフォン6による無線アダプタの機能分担
また、空気清浄機400においても、ICカートリッジ200は、スマートフォン6との間でデータの送受信が行えるように構成されている。そして、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能の内の一部がスマートフォン6で実現されてもよい。そのようにする場合には、例えば、スマートフォン6のタッチスクリーン6aを、無線アダプタの表示機能を形成する電気部品としてもよい。また、スマートフォン6のタッチスクリーン6aを、無線アダプタのスイッチ機能を形成する電気部品としてもよい。このように構成すると、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部がスマートフォン6に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができる。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部がスマートフォン6に配置されることにより、空気清浄機400のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(10)ICカートリッジ200の装着部
本体ケーシング410の左側面には、外蓋417と内壁418が設けられている。そして、内壁418には、スロット入口419が形成されている。このスロット入口419を使ってICカートリッジ200の挿抜が行われる。外蓋417と内壁418の間に作業空間WSが形成されている。ICカートリッジ200がコネクタ150に差し込まれた状態において、この外蓋417で覆われる作業空間WSに、ICカートリッジ200の第2縁部212が突出するように、本体ケーシング410が構成されている。作業者は、外蓋417を開けて第2縁部212を例えば手で掴むことにより、ICカートリッジ200の挿抜を行うことができる。なお、本体ケーシング410が金属板で形成される場合には、ICカートリッジ200が電波の送受信を行えるように、外蓋417は、例えば電波を透過させることのできる樹脂板で構成する。また、内壁418も電波を透過させることができる樹脂で形成することが好ましい。
<第3実施形態>
(11)床暖房装置の概要
次に、本発明の第3実施形態に係る環境調整装置として、床暖房装置を例に挙げて説明する。第3実施形態に係る床暖房装置は、屋内の環境の調整に使用される情報として、床暖房を行うか否か、及び床温度の温度設定などの情報の全部又は一部を、上述のICカートリッジ200を挿入することにより送受信するように構成される。
図16には、床暖房装置の回路構成の概要が示されている。床暖房装置500は、水循環経路501とヒートポンプユニット502と床暖房機器503とを備えている。ヒートポンプユニット502で加熱された温水が水循環経路501を循環することにより、床暖房機器503が暖められる。
床暖房機器503は、床パネル504と温水循環パイプ505を有する。また、ヒートポンプユニット502は、水熱交換器506と、膨張タンク507と、循環ポンプ508と、ヘッダ509,510とを有する。配管511,512によりヒートポンプユニット502と床暖房機器503とが接続されて、ヘッダ509,510と温水循環パイプ505が接続されて水熱交換器506と膨張タンク507と循環ポンプ508とヘッダ509,510と配管511,512と温水循環パイプ505を循環ポンプ508により温水が循環する水循環経路501が形成される。
(12)ヒートポンプユニットの構成
図16に示されているヒートポンプユニット502は、圧縮機520と、水熱交換器506と、空気熱交換器522と、膨張弁523と、四路切換弁524と、アキュムレータ525を備える。すなわち、四路切換弁524の一方の1次ポートが圧縮機520の吐出管に接続され、四路切換弁524の他方の1次ポートがアキュムレータ525を介して圧縮機520の吸込管に接続されている。四路切換弁524の一方の2次ポートが水熱交換器506のガス出入口管に接続され、四路切換弁524の他方の2次ポートが空気熱交換器522のガス出入口管に接続されている。さらに、水熱交換器506の液出入口管と膨張弁523の一方出入口とが接続され、膨張弁523の他方出入口と空気熱交換器522の液出入口管が接続されている。また、空気熱交換器522にはファン533が付設されている。
次に、この床暖房装置500の床暖房運転を説明する。まず、四路切換弁524を図1の実線で示す状態に切換え、圧縮機520を駆動する。すると、圧縮機520から吐出された冷媒が、四路切換弁524、水熱交換器506、膨張弁523、空気熱交換器522、四路切換弁524へと順に流れる。このとき、水熱交換器506が凝縮器として機能し、空気熱交換器522が蒸発器として機能する。このような状態で、循環ポンプ508が駆動されると、膨張タンク507内の温水がヘッダ509を介して、配管511に流入して温水循環パイプ505を巡って配管512に返流される。配管512に戻ってきた温水は、ヘッダ510を介して水熱交換器506の熱交換路を流通する。このとき、凝縮器として機能している水熱交換器506の熱交換路を流れる温水が加熱され、加熱された温水が水熱交換器506から膨張タンク507へと供給される。上述のような温水の循環によって床暖房機器503が温められる。なお、この床暖房装置500によれば、図1に示す状態から四路切換弁524を切換えて、圧縮機520を駆動することもできる。このとき、四路切換弁524の一方の2次ポートが空気熱交換器522のガス出入口管に接続され、四路切換弁524の他方の2次ポートが水熱交換器506のガス出入口管に接続されている。従って、圧縮機520から吐出された冷媒が、四路切換弁524、空気熱交換器522、膨張弁523、水熱交換器506、四路切換弁524へと順に流れる。このように、空気熱交換器522が凝縮器として機能し、水熱交換器506が蒸発器として機能するようにすれば、温水が冷却され、これによって床冷房運転を行うことが可能となる。
床暖房装置500は、上述のような床暖房運転を制御するための電装部590を備えている。電装部590は、床暖房装置500の各部を制御する制御回路を搭載したプリント基板591を有している。プリント基板591には、ICカートリッジ200が挿抜可能に装着されるコネクタ592が実装されている。また、この床暖房装置500は、プリント基板591に接続されたリモートコントローラ580を備えている。このような電装部590は、ヒートポンプユニット502に設置されている。
ヒートポンプユニット502は、直方体状の外観を持っており、図17に示されているように、空気熱交換部540と水熱交換部550とに分かれている。上述の電装部590のプリント基板591は、図18に示されている水熱交換部550に設置された電装品箱571の中に取り付けられている。
図18に示されているように、水熱交換部550は、例えば、底板と側面板の一部が一体化されてなる底フレーム561と、配管カバー563と、天板564などからなる本体ケーシング565を有している。この本体ケーシング565の内部には、水熱交換器506、膨張タンク507、循環ポンプ508及びヘッダ509,510などの温水回路部品が収納されている。水熱交換器506は、例えば二重管熱交換器で構成される。この水熱交換器506は、下部断熱部材551および上部断熱部材552からなる断熱材組立体によって覆われており、周辺と断熱されている。
膨張タンク507の上面には、施工時の温水回路への給水や水の補給を行うための給水口566が設けられており、この給水口566を閉塞するためのタンクキャップ567が取り付けられる。天板564には、膨張タンク507の給水口566に対応する位置に給水用開口568が設けられており、この給水用開口568を閉塞するための給水口蓋569が取り付けられる。循環ポンプ508は、底フレーム561に取り付けられて固定されている。
また、床暖房装置500の各部を制御する制御回路を搭載したプリント基板591を含む電装品を収納する電装品箱571が底フレーム561内部に取り付けられている。電装品箱571は、上面に防滴板572が取り付けられることによって、外部からの水の侵入を防止するように構成されている。
(13)電装部590による無線アダプタ機能の分担
床暖房装置500においても、電装部590の複数の電気部品のうち、無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品の一部が電装部590に配置されてもよい。例えば、電源機能を形成する電気部品として、電源部593を床暖房装置500が備えている。そして、ICカートリッジ200がコネクタ150に挿入された状態でICカートリッジ200と電装部590が回路接続されてICカートリッジ200と電装部590とが協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されてもよい。
このような床暖房装置500では、無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品である電源部593などが電装部590に配置されていることにより、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができている。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部が電装部590に配置されることにより、床暖房装置500のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(14)リモートコントローラ580による無線アダプタ機能の分担
ヒートポンプユニット502は、電装部590との間でデータの送受信が行えるリモートコントローラ580を備えている。ヒートポンプユニット502では、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部がリモートコントローラ580に配置されている。ICカートリッジ200がコネクタ150に挿入された状態でICカートリッジ200と電装部590が回路接続されてICカートリッジ200と電装部590とリモートコントローラ580が協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されている。例えば、リモートコントローラ580の液晶表示装置581を、無線アダプタの表示機能を形成する電気部品として兼用してもよい。また、リモートコントローラ580のボタン582を、無線アダプタのスイッチ機能を形成する電気部品として兼用してもよい。このように構成すると、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部がリモートコントローラ580に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができる。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部がリモートコントローラ580に配置されることにより、床暖房装置500のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(15)スマートフォン6による無線アダプタの機能分担
また、ヒートポンプユニット502においても、ICカートリッジ200は、スマートフォン6との間でデータの送受信が行えるように構成されている。そして、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能の内の一部がスマートフォン6で実現される。例えば、スマートフォン6のタッチスクリーン6aを、無線アダプタの表示機能を形成する電気部品として兼用してもよい。また、スマートフォン6のタッチスクリーン6aを、無線アダプタのスイッチ機能を形成する電気部品として兼用してもよい。無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部がスマートフォン6に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができる。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部がスマートフォン6に配置されることにより、ヒートポンプユニット502のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(16)ICカートリッジ200の装着部
本体ケーシング565の左側面には、外蓋557と内壁558が設けられている(図16参照)。そして、内壁558及び電装品箱571には、スロット入口559が形成されている。このスロット入口559を使ってICカートリッジ200の挿抜が行われる。外蓋557と内壁558の間に作業空間WSが形成されている。ICカートリッジ200がコネクタ150に差し込まれた状態において、この外蓋557で覆われる作業空間WSに、ICカートリッジ200の第2縁部212が突出するように、本体ケーシング565が構成されている。作業者は、外蓋557を開けて第2縁部212を例えば手で掴むことにより、ICカートリッジ200の挿抜を行うことができる。なお、本体ケーシング565が金属板で形成される場合には、ICカートリッジ200が電波の送受信を行えるように、外蓋557は、例えば電波を透過させることのできる樹脂板で構成する。また、内壁558も電波を透過させることができる樹脂で形成することが好ましい。
<第4実施形態>
(17)給湯システムの概要
次に、本発明の第4実施形態に係る環境調整装置として、給湯システムを例に挙げて説明する。第4実施形態に係る給湯システムは、屋内の環境の調整に使用される情報として、給湯を行うか否か、浴槽の湯張りを行うか否か、浴槽の湯の追い焚きを行うか否か、及び給湯温度の温度設定などの情報の全部又は一部を、上述のICカートリッジ200を挿入することにより送受信するように構成される。
図19には、第4実施形態に係る給湯システム600の構成が示されえている。図19の給湯システム600は、住宅に設置されており、給湯器602、台所用リモートコントローラ604、及び浴室用リモートコントローラ605で構成される。このような給湯システム600は、住宅の浴室に設置された浴槽681の浴槽吐出口682及び、台所等に設置された水栓685に温められた水を供給することができる。
(18)給湯器602の構成
給湯器602は、ヒートポンプユニット621、貯湯タンク622及び第2水熱交換器623を有している。図20にはヒートポンプユニット621と貯湯タンク622の外観が示されている。ヒートポンプユニット621は、空気熱交換器625、圧縮機626、第1水熱交換器627及び膨張弁628を有しており、これらは順次接続されて冷凍回路を構成している。ヒートポンプユニット621は、空気熱交換器625において大気中の熱を汲み上げて冷媒に伝える。圧縮機626においては、冷媒が圧縮されて、高温化された冷媒が、第1水熱交換器627において配管629を流れる水に冷媒の熱を伝える。膨張弁628においては冷媒が減圧されて低温化され、低温化された冷媒が空気熱交換器625に送られる。
貯湯タンク622内には水道源645から給水がされる。貯湯タンク622内に給水された水は、配管629に送られ、第1水熱交換器627で沸き上げられて湯となる。貯湯タンク622に貯湯された水(湯)は、給湯器602を利用するユーザの要求に応じて、水栓685に提供されたり、浴槽681に提供されたりする。また、浴槽681内に貯められた水は、ユーザの要求に応じて、浴槽681の浴槽回収口683から浴槽循環路630を介して第2水熱交換器623に送られ、その後浴槽吐出口682を介して浴槽681内に戻される。この時、貯湯タンク622内の水は、貯湯タンク循環路640を介して第2水熱交換器623に送られた後、再度貯湯タンク622内に戻される。そのため、浴槽681内に貯められていた水は、第2水熱交換器623により貯湯タンク622内の高音の水と熱交換を行い、温められる(追い焚き動作)。
ヒートポンプユニット621の本体ケーシング650内には、CPUやROM等で構成されるマイクロコンピュータ671が取り付けられている。マイクロコンピュータ671は、ヒートポンプユニット621内の各機能部の制御や、貯湯タンク622内の水位センサ(図示せず)及び温度検知用サーミスタ(図示せず)の検知結果に基づいて沸き上げ動作、お湯はり動作及び追い焚き動作等の制御を行う。また、マイクロコンピュータ671は、台所用リモートコントローラ604及び浴室用リモートコントローラ605とも接続されており、給湯器602に関する情報を台所用リモートコントローラ604及び浴室用リモートコントローラ605に出力する。ここで、給湯器602に関する情報としては、給湯器602が湯張り動作や追い焚き動作等の各種動作を現在行っているか否かを示す情報、貯湯タンク622内の残湯量を示す情報、及び浴槽681内に貯められた水の現在の温度及びその量等が挙げられる。
台所用リモートコントローラ604は、ユーザの利便性を考慮してユーザ宅の台所の側壁に取り付けられている。台所用リモートコントローラ604は、給湯器602を遠隔制御するためのものであって、給湯器602のマイクロコンピュータ671に接続されている。台所用リモートコントローラ604が有する機能としては、給湯を行うか否か、浴槽の湯張りを行うか否か、浴槽の湯の追い焚きを行うか否か、及び給湯温度などを設定する設定機能、並びに湯張り動作の終了、追い焚き動作の終了及び貯湯タンク622の湯量変化などを知らせるためのガイダンス機能が挙げられる。
浴室用リモートコントローラ605は、台所用リモートコントローラ604と同様、給湯器602を遠隔制御するためのものであって、住宅の浴室内の側壁に取り付けられている。また、浴室用リモートコントローラ605は、上述の設定機能及びガイダンス機能を有している。
(19)電装部690による無線アダプタ機能の分担
給湯システム600においても、電装部690の複数の電気部品のうち、無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品の一部が電装部690に配置されてもよい。例えば、電源機能を形成する電気部品として、電源部672を給湯システム600が備えている。そして、ICカートリッジ200がコネクタ150に挿入された状態でICカートリッジ200と電装部690が回路接続されてICカートリッジ200と電装部690とが協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されてもよい。
このような給湯システム600では、無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品である電源部672などが電装部690に配置されていることにより、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができている。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部が電装部690に配置されることにより、給湯システム600のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(20)電装部690による無線アダプタ機能の分担
給湯システム600においても、電装部690の複数の電気部品のうち、無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品の一部が電装部690に配置されてもよい。例えば、電源機能を形成する電気部品として、電源部672を給湯システム600が備えている。そして、ICカートリッジ200がコネクタ150に挿入された状態でICカートリッジ200と電装部690が回路接続されてICカートリッジ200と電装部690とが協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されてもよい。
このような給湯システム600では、無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品である電源部672などが電装部690に配置されていることにより、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができている。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部が電装部690に配置されることにより、給湯システム600のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(21)リモートコントローラによる無線アダプタ機能の分担
ヒートポンプユニット621は、電装部690との間でデータの送受信が行える台所用リモートコントローラ604及び浴室用リモートコントローラ605を備えている。ヒートポンプユニット621では、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部が台所用リモートコントローラ604及び浴室用リモートコントローラ605に配置されている。ICカートリッジ200がコネクタ150に挿入された状態でICカートリッジ200と電装部690が回路接続されてICカートリッジ200と電装部690と台所用リモートコントローラ604及び浴室用リモートコントローラ605が協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されている。例えば、台所用リモートコントローラ604及び浴室用リモートコントローラ605の液晶表示装置606,607を、無線アダプタの表示機能を形成する電気部品として兼用してもよい。また、台所用リモートコントローラ604及び浴室用リモートコントローラ605のボタン608,609を、無線アダプタのスイッチ機能を形成する電気部品として兼用してもよい。このように構成すると、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部が台所用リモートコントローラ604及び浴室用リモートコントローラ605に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができる。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部が台所用リモートコントローラ604及び浴室用リモートコントローラ605に配置されることにより、ヒートポンプユニット621のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(22)スマートフォン6による無線アダプタの機能分担
また、ヒートポンプユニット621においても、ICカートリッジ200は、スマートフォン6との間でデータの送受信が行えるように構成されている。そして、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能の内の一部がスマートフォン6で実現される。例えば、スマートフォン6のタッチスクリーン6aを、無線アダプタの表示機能を形成する電気部品として兼用してもよい。また、スマートフォン6のタッチスクリーン6aを、無線アダプタのスイッチ機能を形成する電気部品として兼用してもよい。無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部がスマートフォン6に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができる。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部がスマートフォン6に配置されることにより、ヒートポンプユニット621のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(23)ICカートリッジ200の装着部
本体ケーシング650の前面には、外蓋651と内壁652が設けられている。そして、内壁652には、スロット入口653が形成されている。このスロット入口653を使ってICカートリッジ200の挿抜が行われる。外蓋651と内壁652の間に作業空間WSが形成されている。ICカートリッジ200がコネクタ150に差し込まれた状態において、この外蓋651で覆われる作業空間WSに、ICカートリッジ200の第2縁部212が突出するように、本体ケーシング650が構成されている。作業者は、外蓋651を開けて第2縁部212を例えば手で掴むことにより、ICカートリッジ200の挿抜を行うことができる。なお、本体ケーシング650が金属板で形成される場合には、ICカートリッジ200が電波の送受信を行えるように、外蓋651は、例えば電波を透過させることのできる樹脂板で構成する。また、内壁652も電波を透過させることができる樹脂で形成することが好ましい。
<第5実施形態>
(24)調湿装置の概要
次に、本発明の第5実施形態に係る環境調整装置として、調湿装置を例に挙げて説明する。第5実施形態に係る調湿装置は、屋内の環境の調整に使用される情報として、換気を行うか否か、調湿を行うか否か、及び室内湿度の設定湿度などの情報の全部又は一部を、上述のICカートリッジ200を挿入することにより送受信するように構成される。
図21には、第5実施形態に係る調湿装置700の構成が示されえている。図21の調湿装置700は、調湿装置700は、圧縮機701、四路切換弁702、第1吸着熱交換器703、第2吸着熱交換器704、4つの逆止弁からなるブリッジ回路705、主膨張弁706、再加熱用熱交換器707及び再加熱用膨張弁708を含む冷媒回路710を備えている。この調湿装置700は、室内を除湿する除湿運転と、室内を加湿する加湿運転とを切換可能に構成されている。
そのため、図22に示されているように、調湿装置700は、本体ケーシング720を備えており、本体ケーシング720の天面に、調湿した供給空気SAを室内に供給するための給気接続口721、排出空気EAを室外に排出するための排気接続口722、室外空気OAを取り込むための外気接続口723、室内空気RAを取り込むための内気接続口724が設けられている。
(25)除湿運転
除湿運転は、室外の温度と湿度とが比較的高い条件下で実行される。除湿運転では、室外空気OAが除湿され、除湿後の供給空気SAが室内へ供給される。同時に、室内空気RAが排出空気EAとして室外へ排出される。除湿運転では、第1状態と第2状態とが所定間隔で交互に切り換えられる。
除湿運転の第1状態における冷媒回路710では、四路切換弁702が第1状態(実線の接続状態)に設定され、再加熱用膨張弁708が閉じられて、主膨張弁706が所定の開度まで開かれる。圧縮機701で圧縮された冷媒は、第2吸着熱交換器704からブリッジ回路705と主膨張弁706とを通過して、再びブリッジ回路705を通過した後、第1吸着熱交換器703から四路切換弁702を介して圧縮機701に戻る。圧縮機701で圧縮された冷媒が第2吸着熱交換器704で凝縮して放熱し、主膨張弁706で減圧された冷媒が第1吸着熱交換器703で蒸発する。
除湿運転の第1状態において、外気接続口723から取り込まれた室外空気OAは、再加熱用熱交換器707及び第1吸着熱交換器703を通過するが、このとき、第1吸着熱交換器703では、空気中の水蒸気が吸着剤に吸着される。第1吸着熱交換器703で除湿された空気は、供給空気SAとして給気接続口721から室内に供給される。
除湿運転の第1状態において、内気接続口724から取り込まれた室内空気RAは、第2吸着熱交換器704を通過するが、このとき、第2吸着熱交換器704では、吸着剤から空気中へ水蒸気が脱離し、吸着剤が再生される。第2吸着熱交換器704を通過することにより脱離した水蒸気を含む空気は、排出空気EAとして排気接続口722から室外空間へ排出される。
除湿運転の第2状態における冷媒回路710では、四路切換弁702が第2状態(破線の接続状態)に設定され、再加熱用膨張弁708が閉じられて、主膨張弁706が所定の開度まで開かれる。圧縮機701で圧縮された冷媒は、第1吸着熱交換器703からブリッジ回路705と主膨張弁706とを通過して、再びブリッジ回路705を通過した後、第2吸着熱交換器704から四路切換弁702を介して圧縮機701に戻る。圧縮機701で圧縮された冷媒が第1吸着熱交換器703で凝縮して放熱し、主膨張弁706で減圧された冷媒が第2吸着熱交換器704で蒸発する。
除湿運転の第2状態において、外気接続口723から取り込まれた室外空気OAは、再加熱用熱交換器707及び第2吸着熱交換器704を通過するが、このとき、第2吸着熱交換器704では、空気中の水蒸気が吸着剤に吸着される。第2吸着熱交換器704で除湿された空気は、供給空気SAとして給気接続口721から室内に供給される。
除湿運転の第2状態において、内気接続口724から取り込まれた室内空気RAは、第1吸着熱交換器703を通過するが、このとき、第1吸着熱交換器703では、吸着剤から空気中へ水蒸気が脱離し、吸着剤が再生される。第1吸着熱交換器703を通過することにより脱離した水蒸気を含む空気は、排出空気EAとして排気接続口722から室外空間へ排出される。
(26)加湿運転
加湿運転は、室外の温度と湿度とが比較的低い条件下で実行される。加湿運転では、室外空気OAが加湿され、加湿後の供給空気SAが室内へ供給される。同時に、室内空気RAが排出空気EAとして室外へ排出される。加湿運転では、第1状態と第2状態とが所定間隔で交互に切り換えられる。
加湿運転の第1状態における冷媒回路710では、四路切換弁702が第2状態(破線の接続状態)に設定され、主膨張弁706が閉じられ、再加熱用膨張弁708が所定の開度まで開かれる。圧縮機701で圧縮された冷媒は、第1吸着熱交換器703からブリッジ回路705と再加熱用熱交換器707と再加熱用膨張弁708とを通過して、再びブリッジ回路705を通過した後、第2吸着熱交換器704から四路切換弁702を介して圧縮機701に戻る。
第1吸着熱交換器703で冷媒が放熱し、再加熱用熱交換器707では、気液二相状態の高圧冷媒が室外空気OAに放熱し、再加熱用膨張弁708で減圧された冷媒は、第2吸着熱交換器704で蒸発する。
加湿運転の第1状態において、外気接続口723から取り込まれた室外空気OAは、再加熱用熱交換器707及び第1吸着熱交換器703を通過するが、このとき、室外空気OAが再加熱用熱交換器707によって加熱され、放熱器として機能している第1吸着熱交換器703では、吸着剤から空気中へ水蒸気が脱離される。第1吸着熱交換器703で加湿された空気は、供給空気SAとして給気接続口721から室内に供給される。
加湿運転の第1状態において、内気接続口724から取り込まれた室内空気RAは、第2吸着熱交換器704を通過するが、このとき、第2吸着熱交換器704では、空気中の水蒸気が吸着剤に吸着され、この吸着剤に水分が付与される。第2吸着熱交換器704を通過することにより吸着剤に水分を付与した空気は、排出空気EAとして排気接続口722から室外空間へ排出される。
加湿運転の第2状態における冷媒回路710では、四路切換弁702が第1状態(実線の接続状態)に設定され、主膨張弁706が閉じられ、再加熱用膨張弁708が所定の開度まで開かれる。圧縮機701で圧縮された冷媒は、第2吸着熱交換器704からブリッジ回路705と再加熱用熱交換器707と再加熱用膨張弁708とを通過して、再びブリッジ回路705を通過した後、第1吸着熱交換器703から四路切換弁702を介して圧縮機701に戻る。
第2吸着熱交換器704で冷媒が放熱し、再加熱用熱交換器707では、気液二相状態の高圧冷媒が室外空気OAに放熱し、再加熱用膨張弁708で減圧された冷媒は、第1吸着熱交換器703で蒸発する。
加湿運転の第2状態において、外気接続口723から取り込まれた室外空気OAは、再加熱用熱交換器707及び第2吸着熱交換器704を通過するが、このとき、室外空気OAが再加熱用熱交換器707によって加熱され、放熱器として機能している第2吸着熱交換器704では、吸着剤から空気中へ水蒸気が脱離される。第2吸着熱交換器704で加湿された空気は、供給空気SAとして給気接続口721から室内に供給される。
加湿運転の第2状態において、内気接続口724から取り込まれた室内空気RAは、第1吸着熱交換器703を通過するが、このとき、第1吸着熱交換器703では、空気中の水蒸気が吸着剤に吸着され、この吸着剤に水分が付与される。第1吸着熱交換器703を通過することにより吸着剤に水分を付与した空気は、排出空気EAとして排気接続口722から室外空間へ排出される。
(27)調湿装置700の制御
図21に示すように、調湿装置700は、CPUやROMを用いて構成されるマイクロコンピュータ740と、各種のセンサとを備えている。マイクロコンピュータ740は、運転条件並びに複数の湿度センサ(図示せず)及び複数の温度センサ(図示せず)の検出結果に応じて、圧縮機701の運転容量や主膨張弁706及び再加熱用膨張弁708の開度を調節する。また、マイクロコンピュータ740は、運転条件に応じて、複数のダンパ(図示せず)の開閉状態や、複数のファン(図示せず)の風量を調節する。このマイクロコンピュータ740では、種々のセンサの検出値に基づいて、調湿装置700の必要な調湿能力(除湿運転時の除湿負荷や加湿運転時の加湿負荷)が求められる。そして、マイクロコンピュータ740は、この調湿能力を満たすように圧縮機701の運転周波数を制御する。
(28)電装部790による無線アダプタ機能の分担
調湿装置700においても、電装部790の複数の電気部品のうち、無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品の一部が電装部790に配置されてもよい。例えば、電源機能を形成する電気部品として、電源部793を調湿装置700が備えている。そして、ICカートリッジ200がコネクタ150に挿入された状態でICカートリッジ200と電装部790が回路接続されてICカートリッジ200と電装部790とが協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されてもよい。
このような調湿装置700では、無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品である電源部793などが電装部790に配置されていることにより、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができている。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部が電装部790に配置されることにより、調湿装置700のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(29)電装部790による無線アダプタ機能の分担
調湿装置700においても、電装部790の複数の電気部品のうち、無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品の一部が電装部790に配置されてもよい。例えば、電源機能を形成する電気部品として、電源部793を調湿装置700が備えている。そして、ICカートリッジ200がコネクタ150に挿入された状態でICカートリッジ200と電装部790が回路接続されてICカートリッジ200と電装部790とが協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されてもよい。
このような調湿装置700では、無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品である電源部793などが電装部790に配置されていることにより、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができている。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部が電装部790に配置されることにより、調湿装置700のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(30)リモートコントローラによる無線アダプタ機能の分担
調湿装置700は、電装部790との間でデータの送受信が行えるリモートコントローラ750を備えている。調湿装置700では、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部がリモートコントローラ750に配置されている。ICカートリッジ200がコネクタ150に挿入された状態でICカートリッジ200と電装部790が回路接続されてICカートリッジ200と電装部790とリモートコントローラ750が協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されている。例えば、リモートコントローラ750の液晶表示装置751を、無線アダプタの表示機能を形成する電気部品として兼用してもよい。また、リモートコントローラ750のボタン752を、無線アダプタのスイッチ機能を形成する電気部品として兼用してもよい。このように構成すると、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部がリモートコントローラ750に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができる。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部がリモートコントローラ750に配置されることにより、調湿装置700のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(31)スマートフォン6による無線アダプタの機能分担
また、調湿装置700においても、ICカートリッジ200は、スマートフォン6との間でデータの送受信が行えるように構成されている。そして、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能の内の一部がスマートフォン6で実現される。例えば、スマートフォン6のタッチスクリーン6aを、無線アダプタの表示機能を形成する電気部品として兼用してもよい。また、スマートフォン6のタッチスクリーン6aを、無線アダプタのスイッチ機能を形成する電気部品として兼用してもよい。無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部がスマートフォン6に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができる。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部がスマートフォン6に配置されることにより、調湿装置700のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(32)ICカートリッジ200の装着部
本体ケーシング720の前面には、外蓋731と内壁732が設けられている。そして、内壁732には、スロット入口733が形成されている。このスロット入口733を使ってICカートリッジ200の挿抜が行われる。外蓋731と内壁732の間に作業空間WSが形成されている。ICカートリッジ200がコネクタ150に差し込まれた状態において、この外蓋731で覆われる作業空間WSに、ICカートリッジ200の第2縁部212が突出するように、本体ケーシング720が構成されている。作業者は、外蓋731を開けて第2縁部212を例えば手で掴むことにより、ICカートリッジ200の挿抜を行うことができる。なお、本体ケーシング720が金属板で形成される場合には、ICカートリッジ200が電波の送受信を行えるように、外蓋731は、例えば電波を透過させることのできる樹脂板で構成する。また、内壁732も電波を透過させることができる樹脂で形成することが好ましい。
図23には、図22に記載されている調湿装置700の本体ケーシング720の外周の金属板を外した状態が示されている。調湿装置700は、本体ケーシング720の内部に電装品箱780を備えている。マイクロコンピュータ740、電源部793及びコネクタ150は、この電装品箱780に収納されている。この電装品箱780にも、ICカートリッジ200の挿抜を行うためのスロット入口733が形成されている。
(33)特徴
(33−1)
以上説明した第2実施形態乃至第5実施形態において、上述のICカートリッジ200では、絶縁ケース210が無線ICチップ250及びアンテナ230を含む電気回路220の全体を覆っている。このことから、作業者がICカートリッジ200を手で掴んで接続端子203をコネクタ150に挿入したり抜去したりしても作業者の手が接続端子203とコネクタ150が接続された後に電気回路220に接触することがないので、安全にICカートリッジ200を取り扱うことができる。また、接続端子203がコネクタ150に挿入されることによって絶縁ケース210が環境調整装置である空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700にそれぞれ支持される。そして、接続端子203がコネクタ150から抜去されることによって空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700から絶縁ケース210がそれぞれ分離される。従って、ICカートリッジ200の取り付け作業及び取り外し作業が容易になるので、無線機能を付加する作業を省くために従来のように無線アダプタの内蔵化を行う必要がなくなる。さらには、空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700としてそれぞれ無線に係る認証を受けるのではなくて、ICカートリッジ200で無線に係る認証を受ければよくなる場合もある。通常、ICカートリッジ200で、無線に係る認証を受ける方が、空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700としてそれぞれに無線に係る認証を受ける方よりも容易である。特に、バージョンアップをする場合にバージョンアップされた新たなICカートリッジ200が認証を受けていれば、その認証を受けたICカートリッジ200を空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700にそれぞれ装着すればよいだけであるので、無線機能のバージョンアップが簡単に行える。以上の結果から、ICカートリッジ200を用いていることで、安価に無線機能を環境調整装置に付加することができることが分かる。
(33−2)
上記第2実施形態乃至第5実施形態のICカートリッジ200でも、第1実施形態の場合と同様に、絶縁ケース210がコネクタ150に近づく向きに移動されることにより、接続端子203がコネクタ150に挿入される。また、ICカートリッジ200は、コネクタ150に接続端子203が挿入された状態で少なくとも無線ICチップ250が空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600又は調湿装置700の内部に収納される。さらにICカートリッジ200は、絶縁ケース210がコネクタ150から離れる向きに移動されることにより、接続端子203がコネクタコネクタ150から抜去されるように構成されている。
その結果、空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700に対するICカートリッジ200の取り付け取外しが簡単に行える。また、コネクタ150,に接続端子203が挿入された状態で無線ICチップ250を、空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600又は調湿装置700の内部に簡単に収納することができる。従って、ICカートリッジ200のメンテナンス、ICカートリッジ200の機能の向上及びICカートリッジ200の不具合の修正を簡単に行うことができるとともに、無線ICチップ250に対する十分な保護機能が得られる。
(33−3)
上記第2実施形態乃至第5実施形態では、環境調整装置である空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700のいずれもがICカートリッジ200を備えている。例えば、空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700のうちのいずれか又はそれらの組み合わせに無線機能を付加するために、各国によって方式は異なるものの、無線認証を要するケースがある。無線認証を得る場合に、空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700のいずれか又はそれらの組み合わせについて無線認証を受けることも、ICカートリッジ200について無線認証を受けるとことも可能な場合がある。このような場合、空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700のいずれか又はそれらの組み合わせで無線認証を受けていると、無線機能のバージョンアップのときに再度空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700のいずれか又はそれらの組み合わせで無線認証を取り直さなければならないケースが生じることがある。それに対して、ICカートリッジ200で無線認証を受けていれば、バージョンアップ後のICカートリッジ200に差し替えるだけで、空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700のうちのいずれか又はそれらの組み合わせの無線機能のバージョンアップを完了することができ、無線機能のバージョンアップなどを安価に行える。上記(33−1)で説明した事項も合わせて、空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700農地のいずれか又はそれらの組み合わせによれば、ICカートリッジ200により無線機能を安価にかつ安全に付加することができる。
(33−4)
上記第2実施形態乃至第5実施形態の空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700は、それぞれ本体ケーシング410,565,650,720内に設けられ、複数の電気部品が設置されている電装部490,590,690,790を備えている。無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品の一部が電装部490,590,690,790に配置されている。例えば、スイッチ機能を形成する電気部品として、図13に示されているように、操作パネル420に配置されたボタン421を空気清浄機400が備えている。また、表示機能を形成する電気部品として、操作パネル420に配置された液晶表示装置422を空気清浄機400が備えている。また、電源機能を形成する電気部品として、電源部427,593,672,793を空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700がそれぞれ備えている。そして、ICカートリッジ200がコネクタ150に挿入された状態でICカートリッジ200と電装部490,590,690,790がそれぞれ回路接続されてICカートリッジ200と電装部100とが協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されている。
その結果、空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700では、無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品の一部が電装部490,590,690,790に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができている。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部が電装部100に配置されることにより、空気調和機1のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(33−5)
上記の第2実施形態乃至第5実施形態で説明した空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700は、それぞれ電装部490,590,690,790との間でデータの送受信が行えるリモートコントローラ430,580,604,605,750をそれぞれ備えている。第2実施形態乃至第5実施形態の空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700では、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部がそれぞれのリモートコントローラ430,580,604,605,750に配置されている。ICカートリッジ200がコネクタ150に挿入された状態でICカートリッジ200と電装部490,590,690,790が回路接続されてICカートリッジ200と電装部490,590,690,790とリモートコントローラ430,580,604,605,750がそれぞれ協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されている。具体的には、リモートコントローラ430,580,604,605,750の液晶表示装置422,581、606,607,751が、無線アダプタの表示機能を形成する電気部品である。また、リモートコントローラ430,580,604,605,750のボタン435,582,608,609,752が、無線アダプタのスイッチ機能をそれぞれ形成する電気部品である。
その結果、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部がリモートコントローラ430,580,604,605,750に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができる。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部がリモートコントローラ5に配置されることにより、空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(33−6)
上記の第2実施形態乃至第5実施形態で説明した空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700において、ICカートリッジ200は、スマートフォン6との間でデータの送受信が行えるように構成されている。そして、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能の内の一部がスマートフォン6で実現される。具体的には、変形例1Dにおいて、スマートフォン6のタッチスクリーン6aが、無線アダプタの表示機能を形成する電気部品である。また、スマートフォン6のタッチスクリーン6aが、無線アダプタのスイッチ機能を形成する電気部品である。
その結果、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部がスマートフォン6に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができる。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部がスマートフォン6に配置されることにより、空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(33−7)
第2実施形態乃至第5実施形態の空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700は、本体ケーシング410,565,650,720及びその内部に設けられている金属部材を備えている。例えば、本体ケーシング410,565,650,720が金属部材であるときは外蓋417,557,651,731を電波が透過する樹脂で形成する。コネクタ150は、ICカートリッジ200が挿入された状態でアンテナ230からこれらの金属部材までの距離が20mm以上離れる場所に配置されている。このように、空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700では、コネクタ150にICカートリッジ200が挿入された状態でアンテナ230から金属部材までの距離が20mm以上離れることから、アンテナ230で送受信される電波が金属部材から受ける影響を十分に抑制することができ、送受信される電波の良好な状態を保ち易くなる。
1 空気調和機
2 室内機
2a、410,565,650,720 本体ケーシング
2e 据え付け板(金属部材の一例)
3 室外機
5,430,580,604,605,750 リモートコントローラ
6 スマートフォン
10 冷凍回路
16 室内熱交換器(金属部材の一例)
17 銅配管(金属部材の一例)
100,490,590,690,790 電装部
150 コネクタ
190 電装品箱(金属部材の一例)
200,200B ICカートリッジ
203 接続端子
204 凹凸構造
210,210B 絶縁ケース
211 第1縁部
212 第2縁部
212a 第2縁部の縁
220,220B 電気回路
230 アンテナ
250 無線ICチップ
400 空気清浄機
500 床暖房装置
600 給湯システム
700 調湿装置
特開2014−31957号公報 特開2015−31480号公報 特開2014−120964号公報
本発明は、無線機能を付加するためのICカートリッジ及び、ICカートリッジを備える、屋内の環境を調整するための環境調整装置に関する。
従来から、空気調和機などの屋内環境を調整する環境調整装置をネットワーク接続してネットワークを介して屋内の居住環境の制御に必要な情報のやり取りを行うことができる環境調整装置が開発されている。例えば、特許文献1(特開2014−31957号公報)に記載されている空気調和機では、外部に取り付けられた無線アダプタを介してインターネットなどのネットワークに接続される。しかし、空気調和機の制御装置が室内機内部の電装品箱の中に格納されていることから、外部無線アダプタと制御装置とを接続するためには、室内機を開いて、電装品箱の中の制御装置と外部無線アダプタとを接続する必要があった。このように、外付けの無線アダプタを用いる場合の取り付け作業が煩雑で、外付けの無線アダプタ自身が安全構造を有しなければならないことから、特許文献2(特開2015−31480号公報)に記載されているように、無線アダプタを室内機の内部に収納するものが提案されている。また、特許文献3(特開2014−120964号公報)に記載されているように、電装品箱の中に無線通信ユニットを組み込むことが提案されている。
しかしながら、特許文献2や特許文献3に記載されているように、空気調和機の中に無線アダプタ又は無線通信ユニットを内蔵した場合には、無線アダプタなどの機器の価格が上乗せされるだけでなく、空気調和機が使用される国によっては電波法に係る認証を空気調和機の機種毎にとることが必要になり、さらなるコストの増加が考えられる。
本発明の課題は、環境調整装置に無線機能を安価にかつ安全に付加することのできるICカートリッジを提供することである。また、無線機能を安価にかつ安全に付加することが可能な環境調整装置を提供することである。
本発明の第1観点に係る環境調整装置のICカートリッジは、屋内の環境を調整する環境調整装置のコネクタに取り付けられて無線機能を付加するためのICカートリッジであって、屋内の環境の調整に使用される情報の送受信に用いられる無線通信用の電波を送受信するためのアンテナと、アンテナで電波の送受信を行なうためにアンテナとの間で電気信号の送受信を行なう無線ICチップと、コネクタに対する挿入及び抜去ができるように配設され、コネクタと無線ICチップとの間の回路接続を行なわせるための接続端子と、接続端子を除きかつ無線ICチップ及びアンテナを含む電気回路の全体を覆う絶縁ケースとを備え、接続端子がコネクタに挿入されることによって絶縁ケースが環境調整装置の内部に収納されて環境調整装置に支持されるように構成され、接続端子がコネクタから抜去されることによって環境調整装置から絶縁ケースが分離されるように構成されている、ものである。
この環境調整装置のICカートリッジでは、接続端子を除きかつ絶縁ケースが無線ICチップ及びアンテナを含む電気回路の全体を覆うことから、作業者がICカートリッジを手で掴んで接続端子をコネクタに挿入したり抜去したりしても作業者の手が接続端子とコネクタが接続された後に電気回路に接触することがないので、安全にICカートリッジを取り扱うことができる。また、接続端子がコネクタに挿入されることによって絶縁ケースが環境調整装置に支持され、接続端子がコネクタから抜去されることによって環境調整装置から絶縁ケースが分離されることから、ICカートリッジの取り付け作業及び取り外し作業が容易になるので無線機能を付加する作業を省くために無線アダプタの内蔵化を行う必要がなくなり、さらには環境統制装置として無線に係る認証を受けるのではなくて、ICカートリッジで無線に係る認証を受ければよくなる場合もあり、安価に無線機能を環境調整装置に付加することができるようになる。
また、本発明の第1観点に係る環境調整装置のICカートリッジは、絶縁ケースは、接続端子が配置される第1縁部と第1縁部に対向する第2縁部とを持ち、第1縁部が収納される内部空間から環境調整装置の壁で仕切られた突出領域に第2縁部が突出するよう構成され、第2縁部に電気回路の周囲に沿面距離を延ばすための絶縁構造が形成されている、ものである。さらに、絶縁ケースは、突出領域に突出する電気回路が収納されている部分の厚みが1mm以上に設定されている、ものである。
このICカートリッジでは、絶縁ケースの絶縁構造により電気回路の周囲の沿面距離が延ばされるから、絶縁ケースにより電気回路に対して十分な絶縁を確保することができる。
本発明の第2観点に係る環境調整装置のICカートリッジは、第1観点に係る環境調整装置のICカートリッジにおいて、絶縁ケースは、絶縁構造として、少なくとも第2縁部の縁と電気回路との間の内面に凹凸構造を有する、ものである。
この環境調整装置のICカートリッジでは、凹凸構造によって形成された絶縁構造で電気回路と絶縁ケースの第2縁部の縁とが隔てられることから、電気回路と第2縁部の縁の距離を適切に設定して電気回路と第2縁部の縁との間で十分な絶縁を確保することができる。
本発明の第3観点に係る環境調整装置のICカートリッジは、第2観点に係る環境調整装置のICカートリッジにおいて、アンテナは、電気回路が形成されている回路領域の内の第2縁部に近接する場所まで延在されている、ものである。
この環境調整装置のICカートリッジでは、接続端子の配置されている第1縁部から離れた第2縁部に近接する場所までアンテナが延在されていることから、コネクタ及びコネクタ周辺の金属部分からアンテナを離して配置することができる。
本発明の第4観点に係る環境調整装置は、本体ケーシングと、本体ケーシングの内部に設けられたコネクタと、ICカートリッジと、本体ケーシング内に設けられ、複数の電気部品が設置されている電装部と、電装部との間でデータの送受信が行えるリモートコントローラとを備え、接続端子がコネクタに挿入されることによって絶縁ケースが内部に収納されて本体ケーシングに支持されるように構成され、接続端子がコネクタから抜去されることによって本体ケーシングから絶縁ケースが分離されるように構成され、無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部がリモートコントローラに配置され、ICカートリッジがコネクタに挿入された状態でICカートリッジと電装部が回路接続されてICカートリッジと電装部とリモートコントローラが協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されている、ものである。また、ICカートリッジは、屋内環境の調整に使用される情報の送受信に用いられる無線通信用の電波を送受信するためのアンテナと、アンテナで電波の送受信を行なうためにアンテナとの間で電気信号の送受信を行なう無線ICチップと、コネクタに対する挿入及び抜去ができるように配設され、コネクタと無線ICチップとの間の回路接続を行なわせるための接続端子と、接続端子を除きかつ無線ICチップ及びアンテナを含む電気回路の全体を覆う絶縁ケースとを有する。
この環境調整装置では、ICカートリッジが、絶縁ケースが接続端子を除きかつ無線ICチップ及びアンテナを含む電気回路の全体を覆うことから、作業者がICカートリッジを手で掴んで接続端子を環境調整装置のコネクタに挿入したり抜去したりしても作業者の手が接続端子とコネクタが接続された後に電気回路に接触することがないので、安全にICカートリッジを取り扱うことができる。また、ICカートリッジの接続端子がコネクタに挿入されることによって絶縁ケースが環境調整装置に支持され、接続端子がコネクタから抜去されることによって環境調整装置から絶縁ケースが分離されることから、ICカートリッジの取り付け作業及び取り外し作業が容易になるので無線機能を付加する作業を省くために無線アダプタの内蔵化を行う必要がなくなり、さらにはICカートリッジごとに無線に係る認証を行えばよくなるようになって環境調整装置の機種ごとの認証を省くことができる場合もあり、環境調整装置に無線機能を安価に付加することができるようになる。
さらに、この環境調整装置では、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部がリモートコントローラに配置されていることから、ICカートリッジの電気部品点数を減らしてICカートリッジを簡素化して小型化することができる。
本発明の第5観点に係る環境調整装置は、第4観点に係る環境調整装置において、無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部が電装部に配置され、ICカートリッジがコネクタに挿入された状態でICカートリッジと電装部が回路接続されてICカートリッジと電装部とが協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されている、ものである。
この環境調整装置では、無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部が電装部に配置されていることから、ICカートリッジの電気部品点数を減らしてICカートリッジを簡素化して小型化することができる。
発明の第6観点に係る環境調整装置は、第4観点または第5観点に係る環境調整装置において、ICカートリッジは、スマートフォンとの間でデータの送受信が行えるように構成され、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部がスマートフォンに配置され、ICカートリッジがコネクタに挿入された状態でICカートリッジと電装部が回路接続されてICカートリッジと電装部とスマートフォンが協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されている、ものである。
この環境調整装置では、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部がスマートフォンに配置されていることから、ICカートリッジの電気部品点数を減らしてICカートリッジを簡素化して小型化することができる。
本発明の第7観点に係る環境調整装置は、第4観点から第6観点のいずれかに係る環境調整装置において、本体ケーシングの内部に設置されている金属部材をさらに備え、コネクタは、ICカートリッジが挿入された状態でアンテナから金属部材までの距離が20mm以上離れる場所に配置されている、ものである。
この環境調整装置では、コネクタにICカートリッジが挿入された状態でアンテナから金属部材までの距離が20mm以上離れることから、アンテナで送受信される電波が金属部材から受ける影響を十分に抑制することができる。
本発明の第8観点に係る環境調整装置は、本体ケーシングと、本体ケーシングの内部に設けられたコネクタと、ICカートリッジと、本体ケーシング内に設けられ、複数の電気部品が設置されている電装部と、を備え、ICカートリッジは、スマートフォンとの間でデータの送受信が行えるように構成され、接続端子がコネクタに挿入されることによって絶縁ケースが内部に収納されて本体ケーシングに支持されるように構成され、接続端子がコネクタから抜去されることによって本体ケーシングから絶縁ケースが分離されるように構成され、さらに、無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部がスマートフォンに配置され、ICカートリッジがコネクタに挿入された状態でICカートリッジと電装部が回路接続されてICカートリッジと電装部とスマートフォンが協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されている、ものである。
また、ICカートリッジは、屋内環境の調整に使用される情報の送受信に用いられる無線通信用の電波を送受信するためのアンテナと、アンテナで電波の送受信を行なうためにアンテナとの間で電気信号の送受信を行なう無線ICチップと、コネクタに対する挿入及び抜去ができるように配設され、コネクタと無線ICチップとの間の回路接続を行なわせるための接続端子と、接続端子を除きかつ無線ICチップ及びアンテナを含む電気回路の全体を覆う絶縁ケースとを有する。
この環境調整装置では、ICカートリッジが、絶縁ケースが接続端子を除きかつ無線ICチップ及びアンテナを含む電気回路の全体を覆うことから、作業者がICカートリッジを手で掴んで接続端子を環境調整装置のコネクタに挿入したり抜去したりしても作業者の手が接続端子とコネクタが接続された後に電気回路に接触することがないので、安全にICカートリッジを取り扱うことができる。また、ICカートリッジの接続端子がコネクタに挿入されることによって絶縁ケースが環境調整装置に支持され、接続端子がコネクタから抜去されることによって環境調整装置から絶縁ケースが分離されることから、ICカートリッジの取り付け作業及び取り外し作業が容易になるので無線機能を付加する作業を省くために無線アダプタの内蔵化を行う必要がなくなり、さらにはICカートリッジごとに無線に係る認証を行えばよくなるようになって環境調整装置の機種ごとの認証を省くことができる場合もあり、環境調整装置に無線機能を安価に付加することができるようになる。
さらに、この環境調整装置では、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部がスマートフォンに配置されていることから、ICカートリッジの電気部品点数を減らしてICカートリッジを簡素化して小型化することができる。
本発明の第9観点に係る環境調整装置は、第8観点に係る環境調整装置において、無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部が電装部に配置され、ICカートリッジがコネクタに挿入された状態でICカートリッジと電装部が回路接続されてICカートリッジと電装部とが協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されている、ものである。
この環境調整装置では、無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部が電装部に配置されていることから、ICカートリッジの電気部品点数を減らしてICカートリッジを簡素化して小型化することができる。
本発明の第1観点に係るICカートリッジでは、環境調整装置に無線機能を安価にかつ安全に付加することができる。また、
また、本発明の第1観点に係るICカートリッジでは、環境調整装置に対してICカートリッジを挿抜する際に、絶縁ケースを手で掴んだり押したりする作業者の安全を向上させることができる。
本発明の第観点に係るICカートリッジでは、第2縁部を手で掴んだり押したりする作業者の安全を確保することができる。
本発明の第観点に係るICカートリッジでは、アンテナで送受信される電波がコネクタに接続されている回路などの影響を受けるのを抑制することができる。
本発明の第観点または請求項8に係る環境調整装置では、ICカートリッジにより無線機能を安価にかつ安全に付加することができる。
また、本発明の第4観点に係る環境調整装置では、無線機能の付加に必要な電気部品の少なくとも一部がリモートコントローラに配置されることにより、ICカートリッジを安価で取り扱い易いものにすることができる。
本発明の第観点または請求項9に係る環境調整装置では、無線機能の付加に必要な電気部品の少なくとも一部が電装部に配置されることにより、ICカートリッジを安価で取り扱い易いものにすることができる。
本発明の第観点または請求項8に係る環境調整装置では、無線機能の付加に必要な機能の少なくとも一部がスマートフォンで実現されることにより、ICカートリッジを安価で取り扱い易いものにすることができる。
本発明の第観点に係る環境調整装置では、送受信される電波の良好な状態を保ち易くなる。
本発明の第1実施形態に係る空気調和機の外観を示す斜視図。 図1に示されている空気調和機の回路図。 ICカートリッジの外観を示す平面図。 ICカートリッジと空気調和機の関係を説明するための概念図。 ICカートリッジの挿抜操作を説明するための部分拡大斜視図。 (a)空気調和機の金属部材とICカートリッジの位置関係を説明するための正面図、(b)空気調和機の金属部材とICカートリッジの位置関係を説明するための底面図、(c)空気調和機の金属部材とICカートリッジの位置関係を説明するための側面図。 ICカートリッジの下蓋側の内部構造を示す平面図。 ICカートリッジの上蓋側の内部構造を示す平面図。 空気調和機の無線機能を構成するための電気部品を説明するためのブロック図。 図3のI-I線に沿って切断されたICカートリッジの断面図。 ICカートリッジとコネクタについての変形例1Fを説明するための概念図。 ICカートリッジとコネクタについての変形例1Gを説明するための概念図。 第2実施形態に係る空気清浄機の斜視図。 図13の空気清浄機の分解斜視図。 空気清浄機の電装部を説明するためのブロック図。 第3実施形態に係る床暖房装置の回路図。 図16の床暖房装置の斜視図。 床暖房装置の水熱交換部の分解斜視図。 第4実施形態に係る給湯システムの回路図。 図19の給湯システムの給湯器を示す斜視図。 第5実施形態に係る調湿装置の回路図。 図21に示された調湿装置の外観を示す斜視図。 図22に示された調湿装置の内部構造を示す斜視図。
<第1実施形態>
環境調整装置は、屋内の環境を調整するための装置である。屋内の環境には、例えば、室内温度、室内湿度、室内空気に含まれる塵埃、及び室内で使用される水(湯)の温度が含まれる。このような屋内の環境を調整する環境調整装置には、例えば、空気調和機、空気清浄機、床暖房装置、給湯器、及び調湿装置が含まれる。そこで、本発明の一実施形態に係る環境調整装置として、空気調和機を例に挙げて説明する。
(1)空気調和機の構成
本発明の第1実施形態に係る空気調和機の構成の概要について図1及び図2を用いて説明する。図1に示す空気調和機1は、室内の壁面WLなどに取り付けられる室内機2と、屋外に設置される室外機3とを備えている。図2は、空気調和機1の回路図である。この空気調和機1は、冷凍回路10を備えており、冷凍回路10の中の冷媒を循環させることにより蒸気圧縮式冷凍サイクルを実行することができる。この冷凍回路10に冷媒を循環させるために、連絡配管4によって、室内機2と室外機3が接続されている。
(1−1)冷凍回路10
冷凍回路10は、圧縮機11と、四路切換弁12と、室外熱交換器13と、膨張機構14と、アキュムレータ15と、室内熱交換器16とを備えている。吸入口から冷媒を吸入して圧縮した冷媒を吐出口から吐出する圧縮機11は、吐出口から吐出した冷媒を四路切換弁12の第1ポートに対して送出する。
四路切換弁12は、空気調和機1が暖房運転をするとき、破線で示されているように、第1ポートと第4ポートとの間で冷媒を流通させると同時に第2ポートと第3ポートの間で冷媒を流通させる。また、空気調和機1が冷房運転をするとき、実線で示されているように、四路切換弁12は、第1ポートと第2ポートの間で冷媒を流通させると同時に第3ポートと第4ポートの間で冷媒を流通させる。
室外熱交換器13は、四路切換弁12の第2ポートとの間でガス冷媒を主に流通させるためのガス側出入口を有するとともに、膨張機構14との間で液冷媒を主に流通させるための液側出入口を有している。室外熱交換器13は、室外熱交換器13の液側出入口とガス側出入口との間に接続された伝熱管(図示せず)を流れる冷媒と室外空気との間で熱交換を行なわせる。
膨張機構14は、室外熱交換器13と室内熱交換器16との間に配置されている。膨張機構14は、室外熱交換器13と室内熱交換器16の間を流れる冷媒を膨張させて減圧する機能を有している。
室内熱交換器16は、膨張機構14との間で液冷媒を流通させるための液側出入口を有するとともに、四路切換弁12の第4ポートとの間でガス冷媒を流通させるためのガス側出入口を有している。室内熱交換器16は、室内熱交換器16の液側出入口とガス側出入口との間に接続された伝熱管(図示せず)を流れる冷媒と室内空気との間で熱交換を行なわせる。
四路切換弁12の第3ポートと圧縮機11の吸入口との間には、アキュムレータ15が配置されている。アキュムレータ15では、四路切換弁12の第3ポートから圧縮機11に流れる冷媒がガス冷媒と液冷媒とに分離される。そして、アキュムレータ15から圧縮機11の吸入口には主にガス冷媒が供給される。
(1−2)室外ファン、室内ファン及びセンサ
室外機3は、室外熱交換器13を通過する室外空気の気流を発生させるための室外ファン21を備えている。室内機2は、室内熱交換器16を通過する室内空気の気流を発生させるための室内ファン31を備えている。また、室外機3は、各種センサを備えており、例えば、室外空気の温度を測定するための室外温度センサ22と、室外熱交換器13の温度を測定するための室外熱交換器用温度センサ23とを備えている。また、室内機2も、各種センサを備えており、例えば、室内空気の温度を測定するための室内温度センサ32と、室内熱交換器16の温度を測定するための室内熱交換器用温度センサ33とを備えている。
(1−3)電装部
電装部100は、室外電装部101と室内電装部102とを含んでいる。室外電装部101の中には、圧縮機11、四路切換弁12、膨張機構14及び室外ファン21を制御する室外側制御装置24が含まれる。この室外側制御装置24は、例えばCPU(図示せず)とメモリー(図示せず)を備えており、記憶されているプログラムなどに従って室外機3の制御を行うことができる構成になっている。また、室内電装部102の中には、室内ファン31を制御する室内側制御装置34が含まれる。この室内側制御装置34は、例えば、後述する電装品箱190(図6(c)参照)の内部に収納されているCPU(図示せず)とメモリー(図示せず)を備えており、記憶されているプログラムなどに従って室外機3の制御を行うことができる構成になっている。そして、室外側制御装置24と室内側制御装置34とは、相互に信号線で接続され、互いに信号を送受信できるように構成されている。
室外側制御装置24には、室外温度センサ22及び室外熱交換器用温度センサ23が測定した温度に関する信号を受信するために、室外温度センサ22及び室外熱交換器用温度センサ23が接続されている。また、室内側制御装置34には、室内温度センサ32及び室内熱交換器用温度センサ33が測定した温度に関する信号を受信するために、室内温度センサ32及び室内熱交換器用温度センサ33が接続されている。
さらに、室内電装部102には、表示部110が設けられており、表示部110には、例えばLED111が含まれている(図6(a)及び図6(b)参照)。また、図2に示されているように、室内電装部102に対してICカートリッジ200を挿抜することができるように構成されている。ICカートリッジ200は、室内電装部102に挿入された状態で室内機2に支持される。換言すると電装部100に挿入された状態でICカートリッジ200が空気調和機1に支持される。具体的には、ICカートリッジ200の自重が軽いため、ICカートリッジ200はコネクタ150によって支持される。
室内電装部102に対するICカートリッジ200の挿抜を行うために、また室内電装部102に挿入されたICカートリッジ200を保護するために、室内機2の開閉可能な本体ケーシング2aに外蓋2bが設けられている。この外蓋2bは、例えば室内機2の前面パネル2g(図1参照)である。ICカートリッジ200がコネクタ150に差し込まれた状態において、この外蓋2bで覆われる作業空間WSに、ICカートリッジ200の第2縁部212が突出するように、本体ケーシング2aが構成されている。作業者は、外蓋2bを開けて第2縁部212を例えば手で掴むことにより、ICカートリッジ200の挿抜を行うことができる。
(1−4)リモートコントローラ5及びスマートフォン6
図1に示されているように、空気調和機1は、リモートコントローラ5を備えている。リモートコントローラ5は、例えば、赤外線によって、指令を電装部100に対して送信する。また、リモートコントローラ5は、電装部100から赤外線によって送信される信号を受信できるように構成されていてもよい。また、リモートコントローラ5は、電線で室内機2に接続されて、電線を介して信号の送受信ができるように構成されてもよい。リモートコントローラ5には、液晶表示部5a及び複数のボタン5bが設けられている。
図1に示されている空気調和機1は、インターネットを介してスマートフォン6に接続可能に構成されている。空気調和機1とスマートフォン6との接続は、ICカートリッジ200を使って実現される無線機能によって行われる。
(2)ICカートリッジ
図3には、ICカートリッジ200の平面形状が示されている。ICカートリッジ200は、絶縁ケース210と複数の接続端子203を備えている。ICカートリッジ200の長さL1は、例えば数cmから十数cmであり、幅W1は、例えば長さL1の半分程度であり、厚みD1(図10参照)は、例えば数mmから1cmである。図3に示されている二点鎖線と第2縁部212の縁の間の領域が、作業空間WSに突出する突出領域Ar1である。絶縁ケース210は、これら複数の接続端子203を露出させている以外はICカートリッジ200の電気回路220(図3参照)を覆っている。
複数の接続端子203が形成されているのは、絶縁ケース210の第1縁部211である。また、絶縁ケース210において第1縁部211に対向する箇所が第2縁部212であり、作業者は、ICカートリッジ200の挿抜時に頻繁に手などで掴む箇所が、第2縁部212又はその近傍になる。絶縁ケース210の4つの縁部のうち、第3縁部213と第4縁部214は、第1縁部211と第2縁部212と直交する縁の周囲である。これら第1縁部211から第4縁部214まではある程度の面積を持っているので、互いに一部重なる領域がある。また、突出領域Ar1には、WPSボタン201とLED202が配置されている。ここで、WPSは、Wi-Fi(登録商標) Protected Setupの略称である。このICカートリッジ200では、WPSボタン201を押すと、WPS機能を使って簡単に無線LANの設定を行うことができる。LED202は、電源のオン/オフを表示するためのPOWERランプである。ICカートリッジ200には後述する制御及び電源供給用プリント配線基板35(図4参照)から電源が供給されており、ICカートリッジ200が運転状態にあれば、LED202が発光する。
(2−1)本体ケーシングにおけるICカートリッジの配置
図4には、ICカートリッジ200が室内機2の本体ケーシング2a内の室内電装部102に挿入された状態が概念的に示されている。図4に示されているように、室内電装部102は、制御及び電源供給用プリント配線基板35と表示用プリント配線基板36とを含んでいる。制御及び電源供給用プリント配線基板35には、後述する電装品箱190(図6(c)参照)の内部に収納されており、室内側制御装置34と電源回路37が形成されている。電源回路37は、例えば、100V又は200Vの交流電圧を供給する商用電源8から室内側制御装置34を動作させるために必要な例えば12Vの直流電圧を生成する。制御及び電源供給用プリント配線基板35から表示用プリント配線基板36には、電源回路37で生成された直流電圧が供給される。
表示用プリント配線基板36には、上述のLED111が配置されている。表示用プリント配線基板36には、ICカートリッジ200が挿入されるコネクタ150が取り付けられている。表示用プリント配線基板36は、内壁2cよりもさらに内部にある内部空間ISに配置されている。外蓋2bと内壁2cとの間が作業空間WSになっている。この内壁2cには、絶縁ケース210の幅W1と厚みD1より僅かに大きいだけの細長い穴であるスロット入口2d(図5参照)が形成されている。このスロット入口2dを使って、ICカートリッジ200の挿抜が行われる。
図4に示されているように、ICカートリッジ200の複数の接続端子203がコネクタ150に挿入されてICカートリッジ200と室内電装部102が接続された状態で、ICカートリッジ200の突出領域Ar1は、内壁2cの外に突出して作業空間WSに配置される。このように、突出領域Ar1が作業空間WSに配置されることにより、ICカートリッジ200の挿抜時に突出領域Ar1を作業者が掴むことができるのでICカートリッジ200の挿抜が容易になる。
図6(a)、図6(b)及び図6(c)には、それぞれ、室内機2の本体ケーシング2aの正面から見たとき、本体ケーシング2aを下面から見たとき及び本体ケーシング2aの側面から見たときのICカートリッジ200の配置位置が示されている。図6(a)、図6(b)及び図6(c)により、ICカートリッジ200の周囲にある金属部材が示されている。ICカートリッジ200の周囲にある主な金属部材は、室内熱交換器16、銅配管17、金属製の電装品箱190及び金属製の据え付け板2eである。ICカートリッジ200は、電装品箱190の外部に配置されている表示用プリント配線基板36に装着される。後述するアンテナ230(図7参照)は、ICカートリッジ200を右側面から挿入したり抜去したりする場合には、右側面2fに近い側に配置される。このように、ICカートリッジ200が表示用プリント配線基板36のコネクタ150(図4参照)にはめ込まれた状態で、アンテナ230から室内熱交換器16、銅配管17、金属製の電装品箱190及び金属製の据え付け板2eまでの距離は、いずれも20mm以上である。言い換えると、コネクタ150は、ICカートリッジ200が挿入された状態でアンテナ230から金属部材である室内熱交換器16、銅配管17、電装品箱190及び据え付け板2eまでの距離が20mm以上離れる場所に配置されているということである。
(2−2)ICカートリッジの内部構造
図7及び図8には、絶縁ケース210が下蓋215と上蓋216とに分離されて、電気回路220が下蓋215に設置されている状態が示されている。電気回路220及び複数の接続端子203を含む接続端子群290は、ICチップ用プリント配線基板240の上に設けられている。これら複数の接続端子203に対応して、上蓋216の第1縁部211には、複数の長方形状の開口部217が形成されている。
図8には、ICチップ用プリント配線基板240の回路構成が示されている。ICチップ用プリント配線基板240に形成されている電気回路220は、アンテナ230以外に、無線ICチップ250とシリアル・フラッシュメモリ260とドライバ/レシーバ270とDC-DCコンバータ280とを含んでいる。
また、図9には、無線機能を構成するための電気部品であるスイッチ群310、LED群320、DC-DCコンバータ330、セキュリティチップ350及び端子台360が表示用プリント配線基板36に配置されていることが示されている。表示用プリント配線基板36には室内機2の表示用の電気部品も実装されているが、図9では、室内機2の専用の電気部品の記載が省略されている。セキュリティチップ350は、セキュリティ関連の処理機能を実装した集積回路である。なお、LED群320は、室内機2の表示部110に含まれるLED111と兼用されてもよい。あるいは、LED群320は、室内機2の表示部110に含まれるLED111とは別個に設けられてもよい。
端子台360には、電装品箱190の内部にある例えば制御及び電源供給用プリント配線基板35などとの接続を行うための配線が接続されている。端子台360を介してDC14Vの電圧がDC-DCコンバータ330に供給されている。DC-DCコンバータ330は、DC14Vの電圧をDC5Vの電圧に変換して、コネクタ150に接続された接続端子群290を介してICカートリッジ200内部のDC-DCコンバータ280及びドライバ/レシーバ270にDC5Vの電圧を供給する。DC-DCコンバータ280は、DC5Vの電圧をDC3.3Vの電圧に変換して、DC3.3Vの電圧をICカートリッジ200の電気回路220に供給する。
端子台360を介して接続端子群290(コネクタ150)と制御及び電源供給用プリント配線基板35との間では、制御信号TXD,RXDが伝送される。この接続端子群290(コネクタ150)とドライバ/レシーバ270とを介して無線ICチップ250と制御及び電源供給用プリント配線基板35との間で制御信号TXD,RXDが送受信される。無線ICチップ250とセキュリティチップ350との間では、接続端子群290(コネクタ150)を介してシリアル・ペリフェラル・インタフェース(SPI)にて情報の遣り取りが行われる。また、無線ICチップ250とスイッチ群310及び無線ICチップ250とLED群320との間では、コネクタ150(接続端子群290)を介してDC0.0Vの電圧の印加と非印加が選択的に行われる。例えば、スイッチ311,312がオンされれば、オンされたスイッチ311,312から無線ICチップ250にDC0.0Vの電圧が印加される。スイッチ311,312がオフされれば、オフされたスイッチ311,312から無線ICチップ250へのDC0.0Vの電圧供給が遮断される。これらスイッチ311,312のオン/オフにより、無線ICチップ250の設定が行われる。また、例えば、無線ICチップ250からLED321,322,323にDC3.3Vの電圧が印加されると、印加されたLED321,322,323が発光する。つまり、無線ICチップ250は、DC3.3Vの電圧を選択的にLED321,322,323に印加することにより、無線機能に関する表示を行うことができる。
無線ICチップ250には、アンテナ230が接続されている。このアンテナ230により、無線ICチップ250は、屋内の環境の調整に使用される情報の送受信のために無線通信用の電波を送受信することができる。空気調和機1において屋内の環境の調整に使用される情報としては、例えば、室内温度及び室内湿度がある。この無線ICチップ250は、シリアル・フラッシュメモリ260にこれらの情報を一時的に記憶することができる。
アンテナ230は、図7に示されているように、電気回路220が形成されている回路領域であるICチップ用プリント配線基板240の内の第2縁部212に近接する場所Ar2まで延在されている。この場所Ar2は、図4に示されているように、作業空間WSに突出する突出領域Ar1に含まれる領域である。
さらに、電気回路220には、WPSスイッチ221が設けられている。WPSボタン201は、WPSスイッチ221を押すための絶縁性の棒状部材である。WPSボタン201の横に並べて配置されているLED202は、例えば、導光体202aが設けられている。導光体202aはLED202の光を導くための絶縁性の部材である。このようにWPSボタン201及びLED202には、十分な絶縁処理が施されている。
(2−3)ICカートリッジの絶縁構造
図10には、図3に示されているようにI−I線でICカートリッジ200を切断した断面形状が示されている。互いに合わさった下蓋215と上蓋216との間には、電気回路収納空間ESが形成されている。電気回路収納空間ESには、ICチップ用プリント配線基板240が収納されている。下蓋215は、電気回路220の絶縁物とするために、ICチップ用プリント配線基板240が収納されている部分の厚みD2は1mm以上に設定されている。ここでは、上蓋216も下蓋215と同様の厚みに設定されている。
この電気回路収納空間ESと第2縁部212の縁212aとの間には、下蓋215の凸部218及び、その凸部218が嵌合する上蓋216の凹部219が形成されている。また、この電気回路収納空間ESと第2縁部212の縁212aとの間には、上蓋216の凸部218及び、その凸部218が嵌合する下蓋215の凹部219が形成されている。これら凹凸構造204により、電気回路収納空間ESから第2縁部212の縁212aまでの沿面距離が、凹凸構造204の無い場合に比べて長くなっている。ここでは、商用電源8が100V又は200Vの交流電圧を供給することから、凹凸構造204により、沿面距離を好ましくは3mm以上、さらに好ましくは10mm以上確保される。
(2−3)無線アダプタ機能の分担
無線アダプタとしての機能を発揮するために、ICカートリッジ200が差し込まれた状態で、例えば、WPSボタン201及びPOWERランプであるLED202以外に、MODEボタンとRUNランプとAPランプとTESTランプが室内機2に設定される。無線アダプタとは、無線機能を持たない装置に装着することで、その装置に無線機能を付加する装置である。
WPSボタン201が図示しないルーター(無線LANアクセスポイント)を接続する際に使用されるものであったのに対し、MODEボタンは、モード(各ランプ)を切り換えるために使用される。また、MODEボタンを使って、例えば、インターネットを介した外部からの遠隔操作の有効/無効が行われる。このようなMODEボタンには、例えば、スイッチ311が割り当てられる。無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能を形成する電気部品であるWPSボタン201がICカートリッジ200に設けられている一方、無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能を形成する電気部品であるMODEボタンのスイッチ311が表示用プリント配線基板36に設けられている。これはつまり、無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能を形成する電気部品の一部であるスイッチ311が電装部100に配置されているということである。これら電装部100のスイッチ311とICカートリッジ200のWPSボタン201とが協働して無線アダプタのスイッチ機能を発揮する。
RUNランプは、例えば、ルーター(無線LANアクセスポイント)と接続した際に点灯するように設定される。このようなRUNランプには、LED321が割り当てられる。APランプは、例えば、スマートフォン6に直接、無線LAN接続する際に点灯するように設定される。このAPランプには、LED322が割り当てられる。TESTランプは、例えば、ICカートリッジ200を用いて実現される空気調和機1の無線機能のテスト動作時に点滅するように設定される。このTESTランプには、LED323が割り当てられる。無線機能を付加する無線アダプタの表示機能を形成する電気部品であるLED202がICカートリッジ200に設けられている一方、無線機能を付加する無線アダプタの表示機能を形成する電気部品であるLED321,322,323が表示用プリント配線基板36に設けられている。これはつまり、無線機能を付加する無線アダプタの表示機能を形成する電気部品の一部であるLED321,322,323が電装部100に配置されているということである。これら電装部100のLED321,322,323とICカートリッジ200のLED202とが協働して無線アダプタの表示機能を発揮する。
また、ICカートリッジ200にDC5Vの電圧を供給するためのDC−DCコンバータ330が表示用プリント配線基板36に設置されている。これはつまり、無線機能を付加する無線アダプタの電源機能を形成する電気部品の一部であるDC−DCコンバータ330が電装部100に配置されているということである。これら電装部100のDC-DCコンバータ330とICカートリッジ200のDC−DCコンバータ280とが協働して無線アダプタの電源機能を発揮する。
(3)変形例
(3−1)変形例1A
上記第1実施形態では、空気調和機1に無線機能を付加するための無線アダプタの機能分担について、電装部100とICカートリッジ200とで行う場合が説明されている。例えば、ICカートリッジ200にLED202が配置される場合について説明したが、例えば、LED群320に含まれるLED数を一つ増やして、全ての表示機能を電装部100に担わせるようにしてもよい。また、ICカートリッジ200にWPSボタン201が配置される場合について説明したが、例えば、スイッチ群310のスイッチ312にPOWERランプの役割を割り当てて、全ての表示機能を電装部100に担わせるようにしてもよい。また、ICカートリッジ200にDC−DCコンバータ280が配置される場合について説明したが、例えば、DC−DCコンバータ280の役割をDC−DCコンバータ340に兼用させて、全ての電源機能を電装部100に担わせるようにしてもよい。
(3−2)変形例1B
上記第1実施形態では、空気調和機1に無線機能を付加するための無線アダプタの表示機能の機能分担について、電装部100とICカートリッジ200とで行う場合が説明されている。しかし、空気調和機1において、電装部100とICカートリッジ200のみで無線アダプタの表示機能の機能分担を行うのではなく、電装部100とICカートリッジ200とリモートコントローラ5で無線アダプタの機能分担を行ってもよい。例えば、リモートコントローラ5の液晶表示部5aに、POWERランプ、RUNランプ、APランプ及びTESTランプの一部又は全てを表示させることもできる。言い換えると、無線アダプタの表示機能を形成する複数の電気部品の一部又は全てがリモートコントローラ5に配置されてもよいということである。つまり、電装部100とICカートリッジ200とリモートコントローラ5が協働して無線アダプタの表示機能を発揮してもよく、ICカートリッジ200とリモートコントローラ5が協働して無線アダプタの表示機能を発揮してもよく、又はリモートコントローラ5のみで無線アダプタの表示機能を発揮してもよいということである。
(3−3)変形例1C
上記第1実施形態では、空気調和機1に無線機能を付加するための無線アダプタのスイッチ機能の機能分担について、電装部100とICカートリッジ200とで行う場合が説明されている。しかし、空気調和機1において、電装部100とICカートリッジ200のみで無線アダプタのスイッチ機能の機能分担を行うのではなく、電装部100とICカートリッジ200とリモートコントローラ5で無線アダプタの機能分担を行ってもよい。例えば、リモートコントローラ5の複数のボタン5bに、WPSボタン201及びMODEボタンの一部又は全てを割り付けることもできる。言い換えると、無線アダプタのスイッチ機能を形成する複数の電気部品の一部又は全てがリモートコントローラ5に配置されてもよいということである。つまり、ICカートリッジ200とリモートコントローラ5が協働して無線アダプタのスイッチ機能を発揮してもよく、又はリモートコントローラ5のみで無線アダプタのスイッチ機能を発揮してもよいということである。なお、上記第1実施形態では、無線アダプタのスイッチ機能が2つの場合について説明したが、スイッチ機能を3つ以上持たせてもよく、その場合には電装部100とICカートリッジ200とリモートコントローラ5が協働して無線アダプタのスイッチ機能を発揮するように構成することもできる。
(3−4)変形例1D
また、上記第1実施形態のように電装部100とICカートリッジ200のみで無線アダプタの表示機能の機能分担を行うのではなく、空気調和機1において、電装部100とICカートリッジ200とスマートフォン6で無線アダプタの機能分担を行ってもよい。例えば、スマートフォン6のタッチスクリーン6aに、POWERランプ、RUNランプ、APランプ及びTESTランプの一部又は全てを表示させることもできる。言い換えると、無線アダプタの表示機能を形成する複数の電気部品の一部又は全てがスマートフォン6に配置されてもよいということである。つまり、電装部100とICカートリッジ200とスマートフォン6が協働して無線アダプタの表示機能を発揮してもよく、ICカートリッジ200とスマートフォン6が協働して無線アダプタの表示機能を発揮してもよく、又はスマートフォン6のみで無線アダプタの表示機能を発揮してもよいということである。
(3−5)変形例1E
また、上記第1実施形態のように電装部100とICカートリッジ200のみで無線アダプタのスイッチ機能の機能分担を行うのではなく、空気調和機1において、電装部100とICカートリッジ200とスマートフォン6で無線アダプタの機能分担を行ってもよい。例えば、スマートフォン6のタッチスクリーン6aに、MODEボタン全てを割り付けることもできる。言い換えると、無線アダプタのスイッチ機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部がスマートフォン6に配置されてもよいということである。つまり、ICカートリッジ200とスマートフォン6が協働して無線アダプタのスイッチ機能を発揮してもよいということである。なお、上記第1実施形態では、無線アダプタのスイッチ機能が2つの場合について説明したが、スイッチ機能を3つ以上持たせてもよく、その場合には電装部100とICカートリッジ200とスマートフォン6が協働して無線アダプタのスイッチ機能を発揮するように構成することもできる。また、スマートフォン6の場合には、インターネットによる空気調和機1とスマートフォン6の接続を確立する必要があるため、リモートコントローラ5のように、WPSボタン201をタッチスクリーン6aに割り付けることはできない。
(3−6)変形例1F
上記第1実施形態では、ICカートリッジ200が挿抜されるコネクタ150は、表示用プリント配線基板36に実装されている。しかし、本発明においては、ICカートリッジ200が挿抜されるコネクタが必ずしも表示用プリント配線基板36などの配線基板に実装されていなくてもよい。例えば、図11に示されているように、表示用プリント配線基板36の端子台361にハーネス362によって接続されているコネクタ150Aに対して、ICカートリッジ200が挿抜されるように構成されてもよい。このコネクタ150Aは、例えば、本体ケーシング2aに固定される。
(3−7)変形例1G
上記第1実施形態のICカートリッジ200では、接続端子203を露出するための絶縁ケース210に開口部217が形成されている。しかし、本発明に係るICカートリッジの構成は、ICカートリッジ200のように接続端子203の露出部分だけに開口部217が形成されているものには限られない。例えば、図12に示されているICカートリッジ200Bのように、接続端子203の周囲を覆わない絶縁ケース210Bが用いられてもよい。このICカートリッジ200Bの場合にも、電気回路220Bは、絶縁ケース210Bで覆われおり、ICカートリッジ200Bがコネクタ150Bに差し込まれた状態では接続端子203を含め電気回路220Bのいずれの部分にも作業者が触れることができない構造になっている。
(3−8)変形例1H
上述の説明では、ICカートリッジ200を引き抜くときに、作業者の力のみで引き抜くように構成されている場合について説明している。しかし、挿抜の方法はこのような態様に限られるものではなく、例えば、SD(Secure Digital)カードのように、一回押し込むとロックが掛かり、ロックが掛かった状態で再度押し込むとロックが外れてバネの力でカードが押し戻されるように作業者の力以外の動力を用いる構成となっていてもよい。
(4)特徴
(4−1)
以上説明したように、上述のICカートリッジ200,200Bでは、絶縁ケース210,210Bが無線ICチップ250及びアンテナ230を含む電気回路220,220Bの全体を覆っている。このことから、作業者がICカートリッジ200,200Bを手で掴んで接続端子203をコネクタ150,150A,150Bに挿入したり抜去したりしても作業者の手が接続端子203とコネクタ150,150A,150Bが接続された後に電気回路220,220Bに接触することがないので、安全にICカートリッジ200,200Bを取り扱うことができる。また、接続端子203がコネクタ150,150A,150Bに挿入されることによって絶縁ケース210,210Bが環境調整装置である空気調和機1に支持される。そして、接続端子203がコネクタ150,150A,150Bから抜去されることによって空気調和機1から絶縁ケース210,210Bが分離される。従って、ICカートリッジ200,200Bの取り付け作業及び取り外し作業が容易になるので、無線機能を付加する作業を省くために従来のように無線アダプタの内蔵化を行う必要がなくなる。さらには、空気調和機1として無線に係る認証を受けるのではなくて、ICカートリッジ200,200Bで無線に係る認証を受ければよくなる場合もある。通常、ICカートリッジ200,200Bで、無線に係る認証を受ける方が、空気調和機1として無線に係る認証を受ける方よりも容易であるケースが多い。特に、バージョンアップをする場合にバージョンアップされた新たなICカートリッジ200,200Bが認証を受けていれば、その認証を受けたICカートリッジ200,200Bを空気調和機1に装着すればよいだけであるので、無線機能のバージョンアップが簡単に行える。以上の結果から、ICカートリッジ200,200Bを用いていることで、安価に無線機能を環境調整装置に付加することができることが分かる。
(4−2)
また、絶縁ケース210は、電気回路220の周囲に沿面距離を延ばすための絶縁構造である凹凸構造204が形成されている。このICカートリッジ200では、絶縁ケース210の絶縁構造により電気回路220の周囲の沿面距離が延ばされるから、絶縁ケース210により電気回路220に対して十分な絶縁を確保することができる。なお、上記第1実施形態では、沿面距離を延ばすために凹凸構造204を用いているが、例えば、第2縁部212の縁212aに向かって斜めに傾斜させる傾斜構造又はC字形状に折り返す折り返し構造などの凹凸構造204以外の絶縁構造を、沿面距離を延ばすための絶縁構造として適用してもよい。
(4−3)
上述のように、絶縁ケース210は、絶縁構造として、第2縁部212の縁212aと電気回路220との間の内面に凹凸構造204を有している。従って、電気回路220から第2縁部212の縁212aまでの沿面距離が凸部218及び凹部219の側面の分だけ延長されているので、絶縁ケース210が小型でも電気回路220と第2縁部212の縁212aとが十分に隔てられている。その結果、電気回路220から縁212aまでの距離を適切に設定して電気回路220と縁212aとの間で十分な絶縁を確保することができ、第2縁部212を手で掴んだり押したりする作業者の安全を確保することができる。なお、上記第1実施形態では、凸部218及び凹部219が断面矩形の形状を呈しているが、断面が例えばサインカーブのような曲線状の凹凸であってもよく、凹凸構造204を形成するための凹部と凸部の形状は矩形に限られるものではない。
(4−4)
上記第1実施形態のICカートリッジ200では、接続端子203の配置されている第1縁部211の反対側にある第2縁部212に近接する場所までアンテナ230が延在されている。コネクタ150及びコネクタ150周辺の金属部分からアンテナ230を離して配置することができるので、アンテナ230で送受信される電波がコネクタ150やコネクタ150に接続されている回路などの影響を受けるのを抑制することができる。
(4−5)
ICカートリッジ200,200Bにおいては、絶縁ケース210,210Bがコネクタ150,150A,150Bに近づく向きに移動されることにより、接続端子203がコネクタ150,150A,150Bに挿入される。また、ICカートリッジ200,200Bは、コネクタ150,150A,150Bに接続端子203が挿入された状態で少なくとも無線ICチップ250が空気調和機1の内部に収納される。さらにICカートリッジ200,200Bは、絶縁ケース210,210Bがコネクタ150,150A,150Bから離れる向きに移動されることにより、接続端子203がコネクタ150,150A,150Bから抜去されるように構成されている。
その結果、空気調和機1に対するICカートリッジ200,200Bの取り付け取外しが簡単に行え、コネクタ150,150A,150Bに接続端子203が挿入された状態で無線ICチップ250を空気調和機1の内部に簡単に収納することができる。従って、ICカートリッジ200,200Bのメンテナンス、ICカートリッジ200,200Bの機能の向上及びICカートリッジ200,200Bの不具合の修正を簡単に行うことができるとともに、無線ICチップ250に対する十分な保護機能が得られる。
(4−6)
上記第1実施形態では、環境調整装置である空気調和機1がICカートリッジ200,200Bを備えている。例えば、空気調和機1に無線機能を付加するために、各国によって方式は異なるものの、無線認証を要するケースがある。無線認証を得る場合に、空気調和機1について無線認証を受けることも、ICカートリッジ200,200Bについて無線認証を受けるとことも可能な場合がある。このような場合、空気調和機1で無線認証を受けていると、無線機能のバージョンアップのときに再度空気調和機1で無線認証を取り直さなければならないケースが生じることがある。それに対して、ICカートリッジ200,200Bで無線認証を受けていれば、バージョンアップ後のICカートリッジ200,200Bに差し替えるだけで、空気調和機1の無線機能のバージョンアップを完了することができ、空気調和機1の無線機能のバージョンアップなどを安価に行える。上記(4−1)で説明した事項も合わせて、空気調和機1によれば、ICカートリッジ200,200Bにより無線機能を安価にかつ安全に付加することができる。
(4−7)
上記第1実施形態の空気調和機1は、本体ケーシング2a内に設けられ、複数の電気部品が設置されている電装部100を備えている。無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部が電装部100に配置されている。具体的には、スイッチ機能を形成する電気部品として、図9に示されているように、表示用プリント配線基板36に配置されたスイッチ311を空気調和機1が備えている。また、表示機能を形成する電気部品として、表示用プリント配線基板36に配置されたLED321,322,323を空気調和機1が備えている。また、電源機能を形成する電気部品として、DC−DCコンバータ330を空気調和機1が備えている。そして、ICカートリッジ200がコネクタ150に挿入された状態でICカートリッジ200と電装部100が回路接続されてICカートリッジ200と電装部100とが協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されている。
その結果、空気調和機1では、無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品であるスイッチ311、LED321,322,323及びDC−DCコンバータ330が電装部100に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができている。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の少なくとも一部が電装部100に配置されることにより、空気調和機1のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(4−8)
上記の変形例1B,1Cで説明した空気調和機1は、電装部100との間でデータの送受信が行えるリモートコントローラ5を備えている。変形例1B,1Cの空気調和機1では、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部がリモートコントローラ5に配置されている。ICカートリッジ200がコネクタ150に挿入された状態でICカートリッジ200と電装部100が回路接続されてICカートリッジ200と電装部100とリモートコントローラ5が協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されている。具体的には、変形例1Bにおいて、リモートコントローラ5の液晶表示部5aが、無線アダプタの表示機能を形成する電気部品である。また、変形例1Cにおいて、リモートコントローラ5のボタン5bが、無線アダプタのスイッチ機能を形成する電気部品である。
その結果、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部がリモートコントローラ5に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができる。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の少なくとも一部がリモートコントローラ5に配置されることにより、空気調和機1のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(4−9)
上記の変形例1D,1Eで説明した空気調和機1において、ICカートリッジ200は、スマートフォン6との間でデータの送受信が行えるように構成されている。そして、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能の内の少なくとも一部がスマートフォン6で実現される。具体的には、変形例1Dにおいて、スマートフォン6のタッチスクリーン6aが、無線アダプタの表示機能を形成する電気部品である。また、変形例1Eにおいて、スマートフォン6のタッチスクリーン6aが、無線アダプタのスイッチ機能を形成する電気部品である。
その結果、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部がスマートフォン6に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができる。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の少なくとも一部がスマートフォン6に配置されることにより、空気調和機1のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(4−10)
第1実施形態の空気調和機1は、図6を用いて説明したように、本体ケーシング2aの内部に設置されている金属部材を備えている。空気調和機1が備える金属部材は、例えば、室内熱交換器16、銅配管17、金属製の電装品箱190及び金属製の据え付け板2eである。コネクタ150は、ICカートリッジ200が挿入された状態でアンテナ230からこれらの金属部材までの距離が20mm以上離れる場所に配置されている。
このように、空気調和機1では、コネクタ150にICカートリッジ200が挿入された状態でアンテナ230から金属部材までの距離が20mm以上離れることから、アンテナ230で送受信される電波が金属部材から受ける影響を十分に抑制することができ、送受信される電波の良好な状態を保ち易くなる。
<第2実施形態>
(5)空気清浄機の外観
次に、本発明の第2実施形態に係る環境調整装置として、空気清浄機を例に挙げて説明する。第2実施形態に係る空気清浄機は、屋内の環境の調整に使用される情報として、例えば、電源のオン/オフ、風量、風向、加湿を行うか否か、コロナ放電を行なうか否か、及びストリーマ放電を行なうか否かなどの情報の全部又は一部を、上述のICカートリッジ200を挿入することにより送受信するように構成される。なお、以下の説明において、上、下、左、右、正面(前)、背面(後)といった方向を示す語句を用いているが、これらの方向は、特にことわりのない限り、図13に示す方向を意味する。
図13は、空気清浄機の正面に向かって右斜め上から見た斜視図である。つまり、この斜視図に記載されている空気清浄機400は、空気清浄機400を基準として、左正面上方から見られていることになる。図13に示されているように、空気清浄機400は、本体ケーシング410と電装部490とリモートコントローラ430を備えている。この空気清浄機400は、本体ケーシング410の脚部416を床面に置いて設置される床置きタイプである。
本体ケーシング410には、吸込口411と吹出口412が設けられている。吸込口411には、本体ケーシング410の左側面及び右側面に設けられている。空気清浄機400は、吸込口411から吸込んだ室内空気を調和して吹出口412から吹出す空気調和機である。
(6)空気清浄機の内部構成
図14は、空気清浄機400の分解斜視図である。図14に示されているように、本体ケーシング410は、前面パネル413、背面パネル414及び底フレーム415を含んでいる。また、電装部490は、操作パネル420と電装品ユニット425とを含んでいる。この空気清浄機400には、例えば空気清浄モード、除湿モード及び加湿モードの運転モードが設定されており、操作パネル420又はリモートコントローラ430の操作によって運転モードが切り換えられる。空気清浄機400は、これら前面パネル413、背面パネル414及び底フレーム415に囲まれた空間内に、電装品ユニット425、コロナ放電ユニット431、ストリーマ放電ユニット432、フィルタユニット440、前フレーム455、除湿フレーム456、後フレーム457、冷凍サイクルユニット460、加湿ユニット470及びファンユニット480を備えている。
コロナ放電ユニット431の内部においては、正極と負極電極間に発生する電位差によってコロナ放電を生じさせることができる。吸込口411から取り込まれた空気は、コロナ放電ユニット431を通過する。前面パネル413の背面側では前フレーム455にフィルタユニット440が収容されており、吸込口411から取り込まれてコロナ放電ユニット431を通過した空気は、フィルタユニット440に導かれるように構成されている。図14に示されているフィルタユニット440は、塵埃や臭気などを取り除くために、例えば、前から順に配置されるプレフィルタと集塵フィルタと脱臭フィルタとで構成される。
前フレーム455の後部には除湿フレーム456が設けられており、前フレーム455と除湿フレーム456との間に冷凍サイクルユニット460が配置されている。冷凍サイクルユニット460は、例えば、圧縮機、凝縮器、減圧機構及び蒸発器を順に冷媒が循環するように接続された冷媒回路を備えている。冷凍サイクルユニット460は、除湿運転時に冷媒回路において行われる冷凍サイクルによって、蒸発器などを用いて空気を露点以下に冷やし、結露した水分を除去することで除湿が行えるように構成されている。
除湿フレーム456の背面側に後フレーム457が設けられて除湿フレーム456と後フレーム457の間には加湿ユニット470が収容され、フィルタユニット440と冷凍サイクルユニット460を通過した空気が加湿ユニット470に導かれるように構成されている。加湿ユニット470は、通過する空気の加湿を行うために、例えば、加湿ロータ、貯留ケース及び水タンクを備えている。
除湿フレーム456の背面側には後フレーム457が設けられており、ファンユニット480は、後フレーム457と背面パネル414との間に収容されている。ファンユニット480は、吹出口412から吹出させる気流を発生し、吸込口411から吸い込まれてフィルタユニット440、冷凍サイクルユニット460及び加湿ユニット470を順に通過する空気の流れをつくる。このファンユニット480は、ファンモータ485(図15参照)の回転速度を切り替えることで風量を切り換えられる。このファンユニット480の上方には、フラップ486が配置されている。フラップ486が閉じた状態では、吹出口412がフラップ486で覆われる。フラップ486は、フラップ用モータ487(図15参照)により駆動され開閉動作及びスイング動作を行う。
図15には、電装部490によって制御される各ブロックが示されている。電装部490の中には、制御部426が設けられている。制御部426は、操作パネル420に接続されている。制御部426は、冷凍サイクルユニット460の圧縮機用モータ461、加湿ユニット470の加湿ロータ用モータ471、ファンモータ485、フラップ用モータ487、コロナ放電ユニット431及びストリーマ放電ユニット432を制御する。
この電装部490は、ICカートリッジ200と、ICカートリッジ200が挿抜可能に装着されるコネクタ150とを含んでいる。
(7)電装部490による無線アダプタ機能の分担
空気清浄機400においても、電装部490の複数の電気部品のうち、無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品の一部が電装部490に配置されている。具体的には、スイッチ機能を形成する電気部品として、操作パネル420に配置されたボタン421を空気清浄機400が備えている。また、表示機能を形成する電気部品として、操作パネル420に配置された液晶表示装置422を空気清浄機400が備えている。また、電源機能を形成する電気部品として、電源部427を空気清浄機400が備えている。そして、ICカートリッジ200がコネクタ150に挿入された状態でICカートリッジ200と電装部490が回路接続されてICカートリッジ200と電装部490とが協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されている。
このような空気清浄機400では、無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品であるボタン421、液晶表示装置422及び電源部427が電装部490に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができている。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部が電装部490に配置されることにより、空気清浄機400のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(8)リモートコントローラ430による無線アダプタ機能の分担
空気清浄機400は、電装部490との間でデータの送受信が行えるリモートコントローラ430を備えている。空気清浄機400では、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部がリモートコントローラ430に配置されてもよい。ICカートリッジ200がコネクタ150に挿入された状態でICカートリッジ200と電装部490が回路接続されてICカートリッジ200と電装部490とリモートコントローラ430が協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されてもよい。例えば、リモートコントローラ430の液晶表示部436を、無線アダプタの表示機能を形成する電気部品としてもよい。また、リモートコントローラ430のボタン435を、無線アダプタのスイッチ機能を形成する電気部品としてもよい。このように構成すると、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部がリモートコントローラ430に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができる。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部がリモートコントローラ430に配置されることにより、空気清浄機400のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(9)スマートフォン6による無線アダプタの機能分担
また、空気清浄機400においても、ICカートリッジ200は、スマートフォン6との間でデータの送受信が行えるように構成されている。そして、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能の内の一部がスマートフォン6で実現されてもよい。そのようにする場合には、例えば、スマートフォン6のタッチスクリーン6aを、無線アダプタの表示機能を形成する電気部品としてもよい。また、スマートフォン6のタッチスクリーン6aを、無線アダプタのスイッチ機能を形成する電気部品としてもよい。このように構成すると、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部がスマートフォン6に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができる。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部がスマートフォン6に配置されることにより、空気清浄機400のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(10)ICカートリッジ200の装着部
本体ケーシング410の左側面には、外蓋417と内壁418が設けられている。そして、内壁418には、スロット入口419が形成されている。このスロット入口419を使ってICカートリッジ200の挿抜が行われる。外蓋417と内壁418の間に作業空間WSが形成されている。ICカートリッジ200がコネクタ150に差し込まれた状態において、この外蓋417で覆われる作業空間WSに、ICカートリッジ200の第2縁部212が突出するように、本体ケーシング410が構成されている。作業者は、外蓋417を開けて第2縁部212を例えば手で掴むことにより、ICカートリッジ200の挿抜を行うことができる。なお、本体ケーシング410が金属板で形成される場合には、ICカートリッジ200が電波の送受信を行えるように、外蓋417は、例えば電波を透過させることのできる樹脂板で構成する。また、内壁418も電波を透過させることができる樹脂で形成することが好ましい。
<第3実施形態>
(11)床暖房装置の概要
次に、本発明の第3実施形態に係る環境調整装置として、床暖房装置を例に挙げて説明する。第3実施形態に係る床暖房装置は、屋内の環境の調整に使用される情報として、床暖房を行うか否か、及び床温度の温度設定などの情報の全部又は一部を、上述のICカートリッジ200を挿入することにより送受信するように構成される。
図16には、床暖房装置の回路構成の概要が示されている。床暖房装置500は、水循環経路501とヒートポンプユニット502と床暖房機器503とを備えている。ヒートポンプユニット502で加熱された温水が水循環経路501を循環することにより、床暖房機器503が暖められる。
床暖房機器503は、床パネル504と温水循環パイプ505を有する。また、ヒートポンプユニット502は、水熱交換器506と、膨張タンク507と、循環ポンプ508と、ヘッダ509,510とを有する。配管511,512によりヒートポンプユニット502と床暖房機器503とが接続されて、ヘッダ509,510と温水循環パイプ505が接続されて水熱交換器506と膨張タンク507と循環ポンプ508とヘッダ509,510と配管511,512と温水循環パイプ505を循環ポンプ508により温水が循環する水循環経路501が形成される。
(12)ヒートポンプユニットの構成
図16に示されているヒートポンプユニット502は、圧縮機520と、水熱交換器506と、空気熱交換器522と、膨張弁523と、四路切換弁524と、アキュムレータ525を備える。すなわち、四路切換弁524の一方の1次ポートが圧縮機520の吐出管に接続され、四路切換弁524の他方の1次ポートがアキュムレータ525を介して圧縮機520の吸込管に接続されている。四路切換弁524の一方の2次ポートが水熱交換器506のガス出入口管に接続され、四路切換弁524の他方の2次ポートが空気熱交換器522のガス出入口管に接続されている。さらに、水熱交換器506の液出入口管と膨張弁523の一方出入口とが接続され、膨張弁523の他方出入口と空気熱交換器522の液出入口管が接続されている。また、空気熱交換器522にはファン533が付設されている。
次に、この床暖房装置500の床暖房運転を説明する。まず、四路切換弁524を図1の実線で示す状態に切換え、圧縮機520を駆動する。すると、圧縮機520から吐出された冷媒が、四路切換弁524、水熱交換器506、膨張弁523、空気熱交換器522、四路切換弁524へと順に流れる。このとき、水熱交換器506が凝縮器として機能し、空気熱交換器522が蒸発器として機能する。このような状態で、循環ポンプ508が駆動されると、膨張タンク507内の温水がヘッダ509を介して、配管511に流入して温水循環パイプ505を巡って配管512に返流される。配管512に戻ってきた温水は、ヘッダ510を介して水熱交換器506の熱交換路を流通する。このとき、凝縮器として機能している水熱交換器506の熱交換路を流れる温水が加熱され、加熱された温水が水熱交換器506から膨張タンク507へと供給される。上述のような温水の循環によって床暖房機器503が温められる。なお、この床暖房装置500によれば、図1に示す状態から四路切換弁524を切換えて、圧縮機520を駆動することもできる。このとき、四路切換弁524の一方の2次ポートが空気熱交換器522のガス出入口管に接続され、四路切換弁524の他方の2次ポートが水熱交換器506のガス出入口管に接続されている。従って、圧縮機520から吐出された冷媒が、四路切換弁524、空気熱交換器522、膨張弁523、水熱交換器506、四路切換弁524へと順に流れる。このように、空気熱交換器522が凝縮器として機能し、水熱交換器506が蒸発器として機能するようにすれば、温水が冷却され、これによって床冷房運転を行うことが可能となる。
床暖房装置500は、上述のような床暖房運転を制御するための電装部590を備えている。電装部590は、床暖房装置500の各部を制御する制御回路を搭載したプリント基板591を有している。プリント基板591には、ICカートリッジ200が挿抜可能に装着されるコネクタ592が実装されている。また、この床暖房装置500は、プリント基板591に接続されたリモートコントローラ580を備えている。このような電装部590は、ヒートポンプユニット502に設置されている。
ヒートポンプユニット502は、直方体状の外観を持っており、図17に示されているように、空気熱交換部540と水熱交換部550とに分かれている。上述の電装部590のプリント基板591は、図18に示されている水熱交換部550に設置された電装品箱571の中に取り付けられている。
図18に示されているように、水熱交換部550は、例えば、底板と側面板の一部が一体化されてなる底フレーム561と、配管カバー563と、天板564などからなる本体ケーシング565を有している。この本体ケーシング565の内部には、水熱交換器506、膨張タンク507、循環ポンプ508及びヘッダ509,510などの温水回路部品が収納されている。水熱交換器506は、例えば二重管熱交換器で構成される。この水熱交換器506は、下部断熱部材551および上部断熱部材552からなる断熱材組立体によって覆われており、周辺と断熱されている。
膨張タンク507の上面には、施工時の温水回路への給水や水の補給を行うための給水口566が設けられており、この給水口566を閉塞するためのタンクキャップ567が取り付けられる。天板564には、膨張タンク507の給水口566に対応する位置に給水用開口568が設けられており、この給水用開口568を閉塞するための給水口蓋569が取り付けられる。循環ポンプ508は、底フレーム561に取り付けられて固定されている。
また、床暖房装置500の各部を制御する制御回路を搭載したプリント基板591を含む電装品を収納する電装品箱571が底フレーム561内部に取り付けられている。電装品箱571は、上面に防滴板572が取り付けられることによって、外部からの水の侵入を防止するように構成されている。
(13)電装部590による無線アダプタ機能の分担
床暖房装置500においても、電装部590の複数の電気部品のうち、無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品の一部が電装部590に配置されてもよい。例えば、電源機能を形成する電気部品として、電源部593を床暖房装置500が備えている。そして、ICカートリッジ200がコネクタ150に挿入された状態でICカートリッジ200と電装部590が回路接続されてICカートリッジ200と電装部590とが協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されてもよい。
このような床暖房装置500では、無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品である電源部593などが電装部590に配置されていることにより、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができている。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部が電装部590に配置されることにより、床暖房装置500のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(14)リモートコントローラ580による無線アダプタ機能の分担
ヒートポンプユニット502は、電装部590との間でデータの送受信が行えるリモートコントローラ580を備えている。ヒートポンプユニット502では、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部がリモートコントローラ580に配置されている。ICカートリッジ200がコネクタ150に挿入された状態でICカートリッジ200と電装部590が回路接続されてICカートリッジ200と電装部590とリモートコントローラ580が協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されている。例えば、リモートコントローラ580の液晶表示装置581を、無線アダプタの表示機能を形成する電気部品として兼用してもよい。また、リモートコントローラ580のボタン582を、無線アダプタのスイッチ機能を形成する電気部品として兼用してもよい。このように構成すると、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部がリモートコントローラ580に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができる。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部がリモートコントローラ580に配置されることにより、床暖房装置500のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(15)スマートフォン6による無線アダプタの機能分担
また、ヒートポンプユニット502においても、ICカートリッジ200は、スマートフォン6との間でデータの送受信が行えるように構成されている。そして、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能の内の一部がスマートフォン6で実現される。例えば、スマートフォン6のタッチスクリーン6aを、無線アダプタの表示機能を形成する電気部品として兼用してもよい。また、スマートフォン6のタッチスクリーン6aを、無線アダプタのスイッチ機能を形成する電気部品として兼用してもよい。無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部がスマートフォン6に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができる。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部がスマートフォン6に配置されることにより、ヒートポンプユニット502のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(16)ICカートリッジ200の装着部
本体ケーシング565の左側面には、外蓋557と内壁558が設けられている(図16参照)。そして、内壁558及び電装品箱571には、スロット入口559が形成されている。このスロット入口559を使ってICカートリッジ200の挿抜が行われる。外蓋557と内壁558の間に作業空間WSが形成されている。ICカートリッジ200がコネクタ150に差し込まれた状態において、この外蓋557で覆われる作業空間WSに、ICカートリッジ200の第2縁部212が突出するように、本体ケーシング565が構成されている。作業者は、外蓋557を開けて第2縁部212を例えば手で掴むことにより、ICカートリッジ200の挿抜を行うことができる。なお、本体ケーシング565が金属板で形成される場合には、ICカートリッジ200が電波の送受信を行えるように、外蓋557は、例えば電波を透過させることのできる樹脂板で構成する。また、内壁558も電波を透過させることができる樹脂で形成することが好ましい。
<第4実施形態>
(17)給湯システムの概要
次に、本発明の第4実施形態に係る環境調整装置として、給湯システムを例に挙げて説明する。第4実施形態に係る給湯システムは、屋内の環境の調整に使用される情報として、給湯を行うか否か、浴槽の湯張りを行うか否か、浴槽の湯の追い焚きを行うか否か、及び給湯温度の温度設定などの情報の全部又は一部を、上述のICカートリッジ200を挿入することにより送受信するように構成される。
図19には、第4実施形態に係る給湯システム600の構成が示されえている。図19の給湯システム600は、住宅に設置されており、給湯器602、台所用リモートコントローラ604、及び浴室用リモートコントローラ605で構成される。このような給湯システム600は、住宅の浴室に設置された浴槽681の浴槽吐出口682及び、台所等に設置された水栓685に温められた水を供給することができる。
(18)給湯器602の構成
給湯器602は、ヒートポンプユニット621、貯湯タンク622及び第2水熱交換器623を有している。図20にはヒートポンプユニット621と貯湯タンク622の外観が示されている。ヒートポンプユニット621は、空気熱交換器625、圧縮機626、第1水熱交換器627及び膨張弁628を有しており、これらは順次接続されて冷凍回路を構成している。ヒートポンプユニット621は、空気熱交換器625において大気中の熱を汲み上げて冷媒に伝える。圧縮機626においては、冷媒が圧縮されて、高温化された冷媒が、第1水熱交換器627において配管629を流れる水に冷媒の熱を伝える。膨張弁628においては冷媒が減圧されて低温化され、低温化された冷媒が空気熱交換器625に送られる。
貯湯タンク622内には水道源645から給水がされる。貯湯タンク622内に給水された水は、配管629に送られ、第1水熱交換器627で沸き上げられて湯となる。貯湯タンク622に貯湯された水(湯)は、給湯器602を利用するユーザの要求に応じて、水栓685に提供されたり、浴槽681に提供されたりする。また、浴槽681内に貯められた水は、ユーザの要求に応じて、浴槽681の浴槽回収口683から浴槽循環路630を介して第2水熱交換器623に送られ、その後浴槽吐出口682を介して浴槽681内に戻される。この時、貯湯タンク622内の水は、貯湯タンク循環路640を介して第2水熱交換器623に送られた後、再度貯湯タンク622内に戻される。そのため、浴槽681内に貯められていた水は、第2水熱交換器623により貯湯タンク622内の高音の水と熱交換を行い、温められる(追い焚き動作)。
ヒートポンプユニット621の本体ケーシング650内には、CPUやROM等で構成されるマイクロコンピュータ671が取り付けられている。マイクロコンピュータ671は、ヒートポンプユニット621内の各機能部の制御や、貯湯タンク622内の水位センサ(図示せず)及び温度検知用サーミスタ(図示せず)の検知結果に基づいて沸き上げ動作、お湯はり動作及び追い焚き動作等の制御を行う。また、マイクロコンピュータ671は、台所用リモートコントローラ604及び浴室用リモートコントローラ605とも接続されており、給湯器602に関する情報を台所用リモートコントローラ604及び浴室用リモートコントローラ605に出力する。ここで、給湯器602に関する情報としては、給湯器602が湯張り動作や追い焚き動作等の各種動作を現在行っているか否かを示す情報、貯湯タンク622内の残湯量を示す情報、及び浴槽681内に貯められた水の現在の温度及びその量等が挙げられる。
台所用リモートコントローラ604は、ユーザの利便性を考慮してユーザ宅の台所の側壁に取り付けられている。台所用リモートコントローラ604は、給湯器602を遠隔制御するためのものであって、給湯器602のマイクロコンピュータ671に接続されている。台所用リモートコントローラ604が有する機能としては、給湯を行うか否か、浴槽の湯張りを行うか否か、浴槽の湯の追い焚きを行うか否か、及び給湯温度などを設定する設定機能、並びに湯張り動作の終了、追い焚き動作の終了及び貯湯タンク622の湯量変化などを知らせるためのガイダンス機能が挙げられる。
浴室用リモートコントローラ605は、台所用リモートコントローラ604と同様、給湯器602を遠隔制御するためのものであって、住宅の浴室内の側壁に取り付けられている。また、浴室用リモートコントローラ605は、上述の設定機能及びガイダンス機能を有している。
(19)電装部690による無線アダプタ機能の分担
給湯システム600においても、電装部690の複数の電気部品のうち、無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品の一部が電装部690に配置されてもよい。例えば、電源機能を形成する電気部品として、電源部672を給湯システム600が備えている。そして、ICカートリッジ200がコネクタ150に挿入された状態でICカートリッジ200と電装部690が回路接続されてICカートリッジ200と電装部690とが協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されてもよい。
このような給湯システム600では、無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品である電源部672などが電装部690に配置されていることにより、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができている。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部が電装部690に配置されることにより、給湯システム600のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(20)電装部690による無線アダプタ機能の分担
給湯システム600においても、電装部690の複数の電気部品のうち、無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品の一部が電装部690に配置されてもよい。例えば、電源機能を形成する電気部品として、電源部672を給湯システム600が備えている。そして、ICカートリッジ200がコネクタ150に挿入された状態でICカートリッジ200と電装部690が回路接続されてICカートリッジ200と電装部690とが協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されてもよい。
このような給湯システム600では、無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品である電源部672などが電装部690に配置されていることにより、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができている。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部が電装部690に配置されることにより、給湯システム600のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(21)リモートコントローラによる無線アダプタ機能の分担
ヒートポンプユニット621は、電装部690との間でデータの送受信が行える台所用リモートコントローラ604及び浴室用リモートコントローラ605を備えている。ヒートポンプユニット621では、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部が台所用リモートコントローラ604及び浴室用リモートコントローラ605に配置されている。ICカートリッジ200がコネクタ150に挿入された状態でICカートリッジ200と電装部690が回路接続されてICカートリッジ200と電装部690と台所用リモートコントローラ604及び浴室用リモートコントローラ605が協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されている。例えば、台所用リモートコントローラ604及び浴室用リモートコントローラ605の液晶表示装置606,607を、無線アダプタの表示機能を形成する電気部品として兼用してもよい。また、台所用リモートコントローラ604及び浴室用リモートコントローラ605のボタン608,609を、無線アダプタのスイッチ機能を形成する電気部品として兼用してもよい。このように構成すると、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部が台所用リモートコントローラ604及び浴室用リモートコントローラ605に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができる。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部が台所用リモートコントローラ604及び浴室用リモートコントローラ605に配置されることにより、ヒートポンプユニット621のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(22)スマートフォン6による無線アダプタの機能分担
また、ヒートポンプユニット621においても、ICカートリッジ200は、スマートフォン6との間でデータの送受信が行えるように構成されている。そして、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能の内の一部がスマートフォン6で実現される。例えば、スマートフォン6のタッチスクリーン6aを、無線アダプタの表示機能を形成する電気部品として兼用してもよい。また、スマートフォン6のタッチスクリーン6aを、無線アダプタのスイッチ機能を形成する電気部品として兼用してもよい。無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部がスマートフォン6に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができる。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部がスマートフォン6に配置されることにより、ヒートポンプユニット621のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(23)ICカートリッジ200の装着部
本体ケーシング650の前面には、外蓋651と内壁652が設けられている。そして、内壁652には、スロット入口653が形成されている。このスロット入口653を使ってICカートリッジ200の挿抜が行われる。外蓋651と内壁652の間に作業空間WSが形成されている。ICカートリッジ200がコネクタ150に差し込まれた状態において、この外蓋651で覆われる作業空間WSに、ICカートリッジ200の第2縁部212が突出するように、本体ケーシング650が構成されている。作業者は、外蓋651を開けて第2縁部212を例えば手で掴むことにより、ICカートリッジ200の挿抜を行うことができる。なお、本体ケーシング650が金属板で形成される場合には、ICカートリッジ200が電波の送受信を行えるように、外蓋651は、例えば電波を透過させることのできる樹脂板で構成する。また、内壁652も電波を透過させることができる樹脂で形成することが好ましい。
<第5実施形態>
(24)調湿装置の概要
次に、本発明の第5実施形態に係る環境調整装置として、調湿装置を例に挙げて説明する。第5実施形態に係る調湿装置は、屋内の環境の調整に使用される情報として、換気を行うか否か、調湿を行うか否か、及び室内湿度の設定湿度などの情報の全部又は一部を、上述のICカートリッジ200を挿入することにより送受信するように構成される。
図21には、第5実施形態に係る調湿装置700の構成が示されえている。図21の調湿装置700は、調湿装置700は、圧縮機701、四路切換弁702、第1吸着熱交換器703、第2吸着熱交換器704、4つの逆止弁からなるブリッジ回路705、主膨張弁706、再加熱用熱交換器707及び再加熱用膨張弁708を含む冷媒回路710を備えている。この調湿装置700は、室内を除湿する除湿運転と、室内を加湿する加湿運転とを切換可能に構成されている。
そのため、図22に示されているように、調湿装置700は、本体ケーシング720を備えており、本体ケーシング720の天面に、調湿した供給空気SAを室内に供給するための給気接続口721、排出空気EAを室外に排出するための排気接続口722、室外空気OAを取り込むための外気接続口723、室内空気RAを取り込むための内気接続口724が設けられている。
(25)除湿運転
除湿運転は、室外の温度と湿度とが比較的高い条件下で実行される。除湿運転では、室外空気OAが除湿され、除湿後の供給空気SAが室内へ供給される。同時に、室内空気RAが排出空気EAとして室外へ排出される。除湿運転では、第1状態と第2状態とが所定間隔で交互に切り換えられる。
除湿運転の第1状態における冷媒回路710では、四路切換弁702が第1状態(実線の接続状態)に設定され、再加熱用膨張弁708が閉じられて、主膨張弁706が所定の開度まで開かれる。圧縮機701で圧縮された冷媒は、第2吸着熱交換器704からブリッジ回路705と主膨張弁706とを通過して、再びブリッジ回路705を通過した後、第1吸着熱交換器703から四路切換弁702を介して圧縮機701に戻る。圧縮機701で圧縮された冷媒が第2吸着熱交換器704で凝縮して放熱し、主膨張弁706で減圧された冷媒が第1吸着熱交換器703で蒸発する。
除湿運転の第1状態において、外気接続口723から取り込まれた室外空気OAは、再加熱用熱交換器707及び第1吸着熱交換器703を通過するが、このとき、第1吸着熱交換器703では、空気中の水蒸気が吸着剤に吸着される。第1吸着熱交換器703で除湿された空気は、供給空気SAとして給気接続口721から室内に供給される。
除湿運転の第1状態において、内気接続口724から取り込まれた室内空気RAは、第2吸着熱交換器704を通過するが、このとき、第2吸着熱交換器704では、吸着剤から空気中へ水蒸気が脱離し、吸着剤が再生される。第2吸着熱交換器704を通過することにより脱離した水蒸気を含む空気は、排出空気EAとして排気接続口722から室外空間へ排出される。
除湿運転の第2状態における冷媒回路710では、四路切換弁702が第2状態(破線の接続状態)に設定され、再加熱用膨張弁708が閉じられて、主膨張弁706が所定の開度まで開かれる。圧縮機701で圧縮された冷媒は、第1吸着熱交換器703からブリッジ回路705と主膨張弁706とを通過して、再びブリッジ回路705を通過した後、第2吸着熱交換器704から四路切換弁702を介して圧縮機701に戻る。圧縮機701で圧縮された冷媒が第1吸着熱交換器703で凝縮して放熱し、主膨張弁706で減圧された冷媒が第2吸着熱交換器704で蒸発する。
除湿運転の第2状態において、外気接続口723から取り込まれた室外空気OAは、再加熱用熱交換器707及び第2吸着熱交換器704を通過するが、このとき、第2吸着熱交換器704では、空気中の水蒸気が吸着剤に吸着される。第2吸着熱交換器704で除湿された空気は、供給空気SAとして給気接続口721から室内に供給される。
除湿運転の第2状態において、内気接続口724から取り込まれた室内空気RAは、第1吸着熱交換器703を通過するが、このとき、第1吸着熱交換器703では、吸着剤から空気中へ水蒸気が脱離し、吸着剤が再生される。第1吸着熱交換器703を通過することにより脱離した水蒸気を含む空気は、排出空気EAとして排気接続口722から室外空間へ排出される。
(26)加湿運転
加湿運転は、室外の温度と湿度とが比較的低い条件下で実行される。加湿運転では、室外空気OAが加湿され、加湿後の供給空気SAが室内へ供給される。同時に、室内空気RAが排出空気EAとして室外へ排出される。加湿運転では、第1状態と第2状態とが所定間隔で交互に切り換えられる。
加湿運転の第1状態における冷媒回路710では、四路切換弁702が第2状態(破線の接続状態)に設定され、主膨張弁706が閉じられ、再加熱用膨張弁708が所定の開度まで開かれる。圧縮機701で圧縮された冷媒は、第1吸着熱交換器703からブリッジ回路705と再加熱用熱交換器707と再加熱用膨張弁708とを通過して、再びブリッジ回路705を通過した後、第2吸着熱交換器704から四路切換弁702を介して圧縮機701に戻る。
第1吸着熱交換器703で冷媒が放熱し、再加熱用熱交換器707では、気液二相状態の高圧冷媒が室外空気OAに放熱し、再加熱用膨張弁708で減圧された冷媒は、第2吸着熱交換器704で蒸発する。
加湿運転の第1状態において、外気接続口723から取り込まれた室外空気OAは、再加熱用熱交換器707及び第1吸着熱交換器703を通過するが、このとき、室外空気OAが再加熱用熱交換器707によって加熱され、放熱器として機能している第1吸着熱交換器703では、吸着剤から空気中へ水蒸気が脱離される。第1吸着熱交換器703で加湿された空気は、供給空気SAとして給気接続口721から室内に供給される。
加湿運転の第1状態において、内気接続口724から取り込まれた室内空気RAは、第2吸着熱交換器704を通過するが、このとき、第2吸着熱交換器704では、空気中の水蒸気が吸着剤に吸着され、この吸着剤に水分が付与される。第2吸着熱交換器704を通過することにより吸着剤に水分を付与した空気は、排出空気EAとして排気接続口722から室外空間へ排出される。
加湿運転の第2状態における冷媒回路710では、四路切換弁702が第1状態(実線の接続状態)に設定され、主膨張弁706が閉じられ、再加熱用膨張弁708が所定の開度まで開かれる。圧縮機701で圧縮された冷媒は、第2吸着熱交換器704からブリッジ回路705と再加熱用熱交換器707と再加熱用膨張弁708とを通過して、再びブリッジ回路705を通過した後、第1吸着熱交換器703から四路切換弁702を介して圧縮機701に戻る。
第2吸着熱交換器704で冷媒が放熱し、再加熱用熱交換器707では、気液二相状態の高圧冷媒が室外空気OAに放熱し、再加熱用膨張弁708で減圧された冷媒は、第1吸着熱交換器703で蒸発する。
加湿運転の第2状態において、外気接続口723から取り込まれた室外空気OAは、再加熱用熱交換器707及び第2吸着熱交換器704を通過するが、このとき、室外空気OAが再加熱用熱交換器707によって加熱され、放熱器として機能している第2吸着熱交換器704では、吸着剤から空気中へ水蒸気が脱離される。第2吸着熱交換器704で加湿された空気は、供給空気SAとして給気接続口721から室内に供給される。
加湿運転の第2状態において、内気接続口724から取り込まれた室内空気RAは、第1吸着熱交換器703を通過するが、このとき、第1吸着熱交換器703では、空気中の水蒸気が吸着剤に吸着され、この吸着剤に水分が付与される。第1吸着熱交換器703を通過することにより吸着剤に水分を付与した空気は、排出空気EAとして排気接続口722から室外空間へ排出される。
(27)調湿装置700の制御
図21に示すように、調湿装置700は、CPUやROMを用いて構成されるマイクロコンピュータ740と、各種のセンサとを備えている。マイクロコンピュータ740は、運転条件並びに複数の湿度センサ(図示せず)及び複数の温度センサ(図示せず)の検出結果に応じて、圧縮機701の運転容量や主膨張弁706及び再加熱用膨張弁708の開度を調節する。また、マイクロコンピュータ740は、運転条件に応じて、複数のダンパ(図示せず)の開閉状態や、複数のファン(図示せず)の風量を調節する。このマイクロコンピュータ740では、種々のセンサの検出値に基づいて、調湿装置700の必要な調湿能力(除湿運転時の除湿負荷や加湿運転時の加湿負荷)が求められる。そして、マイクロコンピュータ740は、この調湿能力を満たすように圧縮機701の運転周波数を制御する。
(28)電装部790による無線アダプタ機能の分担
調湿装置700においても、電装部790の複数の電気部品のうち、無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品の一部が電装部790に配置されてもよい。例えば、電源機能を形成する電気部品として、電源部793を調湿装置700が備えている。そして、ICカートリッジ200がコネクタ150に挿入された状態でICカートリッジ200と電装部790が回路接続されてICカートリッジ200と電装部790とが協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されてもよい。
このような調湿装置700では、無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品である電源部793などが電装部790に配置されていることにより、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができている。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部が電装部790に配置されることにより、調湿装置700のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(29)電装部790による無線アダプタ機能の分担
調湿装置700においても、電装部790の複数の電気部品のうち、無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品の一部が電装部790に配置されてもよい。例えば、電源機能を形成する電気部品として、電源部793を調湿装置700が備えている。そして、ICカートリッジ200がコネクタ150に挿入された状態でICカートリッジ200と電装部790が回路接続されてICカートリッジ200と電装部790とが協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されてもよい。
このような調湿装置700では、無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品である電源部793などが電装部790に配置されていることにより、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができている。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部が電装部790に配置されることにより、調湿装置700のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(30)リモートコントローラによる無線アダプタ機能の分担
調湿装置700は、電装部790との間でデータの送受信が行えるリモートコントローラ750を備えている。調湿装置700では、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部がリモートコントローラ750に配置されている。ICカートリッジ200がコネクタ150に挿入された状態でICカートリッジ200と電装部790が回路接続されてICカートリッジ200と電装部790とリモートコントローラ750が協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されている。例えば、リモートコントローラ750の液晶表示装置751を、無線アダプタの表示機能を形成する電気部品として兼用してもよい。また、リモートコントローラ750のボタン752を、無線アダプタのスイッチ機能を形成する電気部品として兼用してもよい。このように構成すると、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部がリモートコントローラ750に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができる。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部がリモートコントローラ750に配置されることにより、調湿装置700のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(31)スマートフォン6による無線アダプタの機能分担
また、調湿装置700においても、ICカートリッジ200は、スマートフォン6との間でデータの送受信が行えるように構成されている。そして、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能の内の一部がスマートフォン6で実現される。例えば、スマートフォン6のタッチスクリーン6aを、無線アダプタの表示機能を形成する電気部品として兼用してもよい。また、スマートフォン6のタッチスクリーン6aを、無線アダプタのスイッチ機能を形成する電気部品として兼用してもよい。無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部がスマートフォン6に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができる。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部がスマートフォン6に配置されることにより、調湿装置700のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(32)ICカートリッジ200の装着部
本体ケーシング720の前面には、外蓋731と内壁732が設けられている。そして、内壁732には、スロット入口733が形成されている。このスロット入口733を使ってICカートリッジ200の挿抜が行われる。外蓋731と内壁732の間に作業空間WSが形成されている。ICカートリッジ200がコネクタ150に差し込まれた状態において、この外蓋731で覆われる作業空間WSに、ICカートリッジ200の第2縁部212が突出するように、本体ケーシング720が構成されている。作業者は、外蓋731を開けて第2縁部212を例えば手で掴むことにより、ICカートリッジ200の挿抜を行うことができる。なお、本体ケーシング720が金属板で形成される場合には、ICカートリッジ200が電波の送受信を行えるように、外蓋731は、例えば電波を透過させることのできる樹脂板で構成する。また、内壁732も電波を透過させることができる樹脂で形成することが好ましい。
図23には、図22に記載されている調湿装置700の本体ケーシング720の外周の金属板を外した状態が示されている。調湿装置700は、本体ケーシング720の内部に電装品箱780を備えている。マイクロコンピュータ740、電源部793及びコネクタ150は、この電装品箱780に収納されている。この電装品箱780にも、ICカートリッジ200の挿抜を行うためのスロット入口733が形成されている。
(33)特徴
(33−1)
以上説明した第2実施形態乃至第5実施形態において、上述のICカートリッジ200では、絶縁ケース210が無線ICチップ250及びアンテナ230を含む電気回路220の全体を覆っている。このことから、作業者がICカートリッジ200を手で掴んで接続端子203をコネクタ150に挿入したり抜去したりしても作業者の手が接続端子203とコネクタ150が接続された後に電気回路220に接触することがないので、安全にICカートリッジ200を取り扱うことができる。また、接続端子203がコネクタ150に挿入されることによって絶縁ケース210が環境調整装置である空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700にそれぞれ支持される。そして、接続端子203がコネクタ150から抜去されることによって空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700から絶縁ケース210がそれぞれ分離される。従って、ICカートリッジ200の取り付け作業及び取り外し作業が容易になるので、無線機能を付加する作業を省くために従来のように無線アダプタの内蔵化を行う必要がなくなる。さらには、空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700としてそれぞれ無線に係る認証を受けるのではなくて、ICカートリッジ200で無線に係る認証を受ければよくなる場合もある。通常、ICカートリッジ200で、無線に係る認証を受ける方が、空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700としてそれぞれに無線に係る認証を受ける方よりも容易である。特に、バージョンアップをする場合にバージョンアップされた新たなICカートリッジ200が認証を受けていれば、その認証を受けたICカートリッジ200を空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700にそれぞれ装着すればよいだけであるので、無線機能のバージョンアップが簡単に行える。以上の結果から、ICカートリッジ200を用いていることで、安価に無線機能を環境調整装置に付加することができることが分かる。
(33−2)
上記第2実施形態乃至第5実施形態のICカートリッジ200でも、第1実施形態の場合と同様に、絶縁ケース210がコネクタ150に近づく向きに移動されることにより、接続端子203がコネクタ150に挿入される。また、ICカートリッジ200は、コネクタ150に接続端子203が挿入された状態で少なくとも無線ICチップ250が空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600又は調湿装置700の内部に収納される。さらにICカートリッジ200は、絶縁ケース210がコネクタ150から離れる向きに移動されることにより、接続端子203がコネクタコネクタ150から抜去されるように構成されている。
その結果、空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700に対するICカートリッジ200の取り付け取外しが簡単に行える。また、コネクタ150,に接続端子203が挿入された状態で無線ICチップ250を、空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600又は調湿装置700の内部に簡単に収納することができる。従って、ICカートリッジ200のメンテナンス、ICカートリッジ200の機能の向上及びICカートリッジ200の不具合の修正を簡単に行うことができるとともに、無線ICチップ250に対する十分な保護機能が得られる。
(33−3)
上記第2実施形態乃至第5実施形態では、環境調整装置である空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700のいずれもがICカートリッジ200を備えている。例えば、空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700のうちのいずれか又はそれらの組み合わせに無線機能を付加するために、各国によって方式は異なるものの、無線認証を要するケースがある。無線認証を得る場合に、空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700のいずれか又はそれらの組み合わせについて無線認証を受けることも、ICカートリッジ200について無線認証を受けるとことも可能な場合がある。このような場合、空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700のいずれか又はそれらの組み合わせで無線認証を受けていると、無線機能のバージョンアップのときに再度空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700のいずれか又はそれらの組み合わせで無線認証を取り直さなければならないケースが生じることがある。それに対して、ICカートリッジ200で無線認証を受けていれば、バージョンアップ後のICカートリッジ200に差し替えるだけで、空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700のうちのいずれか又はそれらの組み合わせの無線機能のバージョンアップを完了することができ、無線機能のバージョンアップなどを安価に行える。上記(33−1)で説明した事項も合わせて、空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700農地のいずれか又はそれらの組み合わせによれば、ICカートリッジ200により無線機能を安価にかつ安全に付加することができる。
(33−4)
上記第2実施形態乃至第5実施形態の空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700は、それぞれ本体ケーシング410,565,650,720内に設けられ、複数の電気部品が設置されている電装部490,590,690,790を備えている。無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品の一部が電装部490,590,690,790に配置されている。例えば、スイッチ機能を形成する電気部品として、図13に示されているように、操作パネル420に配置されたボタン421を空気清浄機400が備えている。また、表示機能を形成する電気部品として、操作パネル420に配置された液晶表示装置422を空気清浄機400が備えている。また、電源機能を形成する電気部品として、電源部427,593,672,793を空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700がそれぞれ備えている。そして、ICカートリッジ200がコネクタ150に挿入された状態でICカートリッジ200と電装部490,590,690,790がそれぞれ回路接続されてICカートリッジ200と電装部100とが協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されている。
その結果、空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700では、無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品の一部が電装部490,590,690,790に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができている。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部が電装部100に配置されることにより、空気調和機1のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(33−5)
上記の第2実施形態乃至第5実施形態で説明した空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700は、それぞれ電装部490,590,690,790との間でデータの送受信が行えるリモートコントローラ430,580,604,605,750をそれぞれ備えている。第2実施形態乃至第5実施形態の空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700では、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部がそれぞれのリモートコントローラ430,580,604,605,750に配置されている。ICカートリッジ200がコネクタ150に挿入された状態でICカートリッジ200と電装部490,590,690,790が回路接続されてICカートリッジ200と電装部490,590,690,790とリモートコントローラ430,580,604,605,750がそれぞれ協働して無線アダプタの機能を発揮するように構成されている。具体的には、リモートコントローラ430,580,604,605,750の液晶表示装置422,581、606,607,751が、無線アダプタの表示機能を形成する電気部品である。また、リモートコントローラ430,580,604,605,750のボタン435,582,608,609,752が、無線アダプタのスイッチ機能をそれぞれ形成する電気部品である。
その結果、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部がリモートコントローラ430,580,604,605,750に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができる。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部がリモートコントローラ5に配置されることにより、空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(33−6)
上記の第2実施形態乃至第5実施形態で説明した空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700において、ICカートリッジ200は、スマートフォン6との間でデータの送受信が行えるように構成されている。そして、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能の内の一部がスマートフォン6で実現される。具体的には、変形例1Dにおいて、スマートフォン6のタッチスクリーン6aが、無線アダプタの表示機能を形成する電気部品である。また、スマートフォン6のタッチスクリーン6aが、無線アダプタのスイッチ機能を形成する電気部品である。
その結果、無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の一部がスマートフォン6に配置されていることから、ICカートリッジ200の電気部品点数を減らしてICカートリッジ200を簡素化して小型化することができる。このように、無線機能の付加に必要な電気部品の一部がスマートフォン6に配置されることにより、空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700のICカートリッジ200が安価で取り扱い易いものになる。
(33−7)
第2実施形態乃至第5実施形態の空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700は、本体ケーシング410,565,650,720及びその内部に設けられている金属部材を備えている。例えば、本体ケーシング410,565,650,720が金属部材であるときは外蓋417,557,651,731を電波が透過する樹脂で形成する。コネクタ150は、ICカートリッジ200が挿入された状態でアンテナ230からこれらの金属部材までの距離が20mm以上離れる場所に配置されている。このように、空気清浄機400、床暖房装置500、給湯システム600及び調湿装置700では、コネクタ150にICカートリッジ200が挿入された状態でアンテナ230から金属部材までの距離が20mm以上離れることから、アンテナ230で送受信される電波が金属部材から受ける影響を十分に抑制することができ、送受信される電波の良好な状態を保ち易くなる。
1 空気調和機
2 室内機
2a、410,565,650,720 本体ケーシング
2e 据え付け板(金属部材の一例)
3 室外機
5,430,580,604,605,750 リモートコントローラ
6 スマートフォン
10 冷凍回路
16 室内熱交換器(金属部材の一例)
17 銅配管(金属部材の一例)
100,490,590,690,790 電装部
150 コネクタ
190 電装品箱(金属部材の一例)
200,200B ICカートリッジ
203 接続端子
204 凹凸構造
210,210B 絶縁ケース
211 第1縁部
212 第2縁部
212a 第2縁部の縁
220,220B 電気回路
230 アンテナ
250 無線ICチップ
400 空気清浄機
500 床暖房装置
600 給湯システム
700 調湿装置
特開2014−31957号公報 特開2015−31480号公報 特開2014−120964号公報

Claims (9)

  1. 屋内の環境を調整する環境調整装置(1,400,500,600,700)のコネクタ(150)に取り付けられて無線機能を付加するためのICカートリッジ(200,200B)であって、
    屋内の環境の調整に使用される情報の送受信に用いられる無線通信用の電波を送受信するためのアンテナ(230)と、
    前記アンテナで電波の送受信を行なうために前記アンテナとの間で電気信号の送受信を行なう無線ICチップ(250)と、
    前記コネクタに対する挿入及び抜去ができるように配設され、前記コネクタと前記無線ICチップとの間の回路接続を行なわせるための接続端子(203)と、
    前記接続端子を除きかつ前記無線ICチップ及び前記アンテナを含む電気回路(220,220B)の全体を覆う絶縁ケース(210,210B)と
    を備え、
    前記接続端子が前記コネクタに挿入されることによって前記絶縁ケースが前記環境調整装置の内部に収納されて前記環境調整装置に支持されるように構成され、前記接続端子が前記コネクタから抜去されることによって前記環境調整装置から前記絶縁ケースが分離されるように構成されている、ICカートリッジ。
  2. 前記絶縁ケースは、前記電気回路の周囲に沿面距離を延ばすための絶縁構造が形成されている、
    請求項1に記載のICカートリッジ。
  3. 前記絶縁ケースは、前記接続端子が配置される第1縁部(211)と前記第1縁部に対向する第2縁部(212)とを持ち、
    前記絶縁ケースは、前記絶縁構造として、少なくとも前記第2縁部の縁(211a)と前記電気回路との間の内面に凹凸構造(204)を有する、
    請求項2に記載のICカートリッジ。
  4. 前記アンテナは、前記電気回路が形成されている回路領域の内の前記第2縁部に近接する場所まで延在されている、
    請求項3に記載のICカートリッジ。
  5. 本体ケーシング(2a,410,565,650,720)と、
    前記本体ケーシングの内部に設けられたコネクタ(150)と、
    屋内環境の調整に使用される情報の送受信に用いられる無線通信用の電波を送受信するためのアンテナ(230)と、前記アンテナで電波の送受信を行なうために前記アンテナとの間で電気信号の送受信を行なう無線ICチップ(250)と、前記コネクタに対する挿入及び抜去ができるように配設され、前記コネクタと前記無線ICチップとの間の回路接続を行なわせるための接続端子(203)と、前記接続端子を除きかつ前記無線ICチップ及び前記アンテナを含む電気回路の全体を覆う絶縁ケース(210,210B)とを有するICカートリッジと
    を備え、
    前記接続端子が前記コネクタに挿入されることによって前記絶縁ケースが内部に収納されて前記本体ケーシングに支持されるように構成され、前記接続端子が前記コネクタから抜去されることによって前記本体ケーシングから前記絶縁ケースが分離されるように構成されている、環境調整装置。
  6. 前記本体ケーシング内に設けられ、複数の電気部品が設置されている電装部(100,490,590,690,790)をさらに備え、
    無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能、表示機能及び電源機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部が前記電装部に配置され、前記ICカートリッジが前記コネクタに挿入された状態で前記ICカートリッジと前記電装部が回路接続されて前記ICカートリッジと前記電装部とが協働して前記無線アダプタの機能を発揮するように構成されている、
    請求項5に記載の環境調整装置。
  7. 前記本体ケーシング内に設けられ、複数の電気部品が設置されている電装部(100,490,590,690,790)と、
    前記電装部との間でデータの送受信が行えるリモートコントローラ(5,430,580,604,605,750)とをさらに備え、
    無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部が前記リモートコントローラに配置され、前記ICカートリッジが前記コネクタに挿入された状態で前記ICカートリッジと前記電装部が回路接続されて前記ICカートリッジと前記電装部と前記リモートコントローラが協働して前記無線アダプタの機能を発揮するように構成されている、
    請求項5又は請求項6に記載の環境調整装置。
  8. 前記本体ケーシング内に設けられ、複数の電気部品が設置されている電装部(100,490,590,690,790)をさらに備え、
    前記ICカートリッジは、スマートフォン(6)との間でデータの送受信が行えるように構成され、
    無線機能を付加する無線アダプタのスイッチ機能及び表示機能を形成する複数の電気部品の少なくとも一部が前記スマートフォンに配置され、前記ICカートリッジが前記コネクタに挿入された状態で前記ICカートリッジと前記電装部が回路接続されて前記ICカートリッジと前記電装部と前記スマートフォンが協働して前記無線アダプタの機能を発揮するように構成されている、
    請求項5から7のいずれか一項に記載の環境調整装置。
  9. 前記本体ケーシングの内部に設置されている金属部材(16,17,190,2e)をさらに備え、
    前記コネクタは、前記ICカートリッジが挿入された状態で前記アンテナから前記金属部材までの距離が20mm以上離れる場所に配置されている、
    請求項5から8のいずれか一項に記載の環境調整装置。
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