JP2017069680A - 受信装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】放送番組の視聴中に緊急ニュース速報が放送された場合の視認性及び利便性を向上する。
【解決手段】受信装置は、放送信号を受信する受信部と、受信部が受信した放送信号に特定の記述子が含まれているか否かを判定する判定部と、放送信号による放送番組を表示する表示画面の一部又は全部に所定の情報を表示する処理を少なくとも有する機能を実行する第1処理部と、機能の実行中に、判定部により放送信号に特定の記述子が含まれていると判定された場合、実行中の機能を終了する第2処理部と、第2処理部が終了した機能を再起動させる第3処理部と、を備える。
【選択図】図3
【解決手段】受信装置は、放送信号を受信する受信部と、受信部が受信した放送信号に特定の記述子が含まれているか否かを判定する判定部と、放送信号による放送番組を表示する表示画面の一部又は全部に所定の情報を表示する処理を少なくとも有する機能を実行する第1処理部と、機能の実行中に、判定部により放送信号に特定の記述子が含まれていると判定された場合、実行中の機能を終了する第2処理部と、第2処理部が終了した機能を再起動させる第3処理部と、を備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、受信装置、制御方法、及びプログラムに関する。
放送番組の視聴中に各種オーバーレイ表示が行われる機能(チャンネルコール、時計表示、電子番組表等)がある。このような各種オーバーレイ表示は、一般的に機能毎に定められた表示画面上の位置に所定のサイズで表示される。例えば、特許文献1は、表示画面上に電子番組表を表示するものである。
ところで、緊急ニュース速報が放送された場合には、安心安全にかかわるため、その緊急ニュース速報の視認性を確保することが望ましい。そのため、放送番組の表示画面にオーバーレイ表示を同時に行っているときに緊急ニュース速報が放送された場合、受信装置は、自動でオーバーレイ表示を解除して放送番組を全画面表示することにより、緊急ニュース速報の視認性を確保することが考えられる。しかしながら、ユーザの意思とは無関係にこの処理が行なわれると、ユーザによっては、放送番組が全画面表示された後にその機能を再び使用したいケースが考えられる。その場合、ユーザは、その機能を再起動させるための操作が必要であり煩わしかった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、放送番組の視聴中に緊急ニュース速報が放送された場合の視認性及び利便性を向上する受信装置、制御方法、及びプログラムを提供することを課題とする。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、放送信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した前記放送信号に特定の記述子が含まれているか否かを判定する判定部と、前記放送信号による放送番組を表示する表示画面の一部又は全部に所定の情報を表示する処理を少なくとも有する機能を実行する第1処理部と、前記機能の実行中に、前記判定部により前記放送信号に特定の記述子が含まれていると判定された場合、実行中の前記機能を終了する第2処理部と、前記第2処理部が終了した前記機能を再起動させる第3処理部と、を備える受信装置である。
また、本発明の一態様は、上記受信装置において、前記特定の記述子は、緊急ニュース速報の放送に対応して前記放送信号に含まれる記述子である。
また、本発明の一態様は、上記受信装置において、前記第3処理部は、前記放送信号に前記特定の記述子が含まれている状態から含まれない状態に遷移したと判定された場合、前記第2処理部が終了した前記機能を再起動させる。
また、本発明の一態様は、上記受信装置において、前記第3処理部は、前記放送信号に前記特定の記述子が含まれている状態であっても、操作入力を受け付けた場合、前記第2処理部が終了した前記機能を再起動させる。
また、本発明の一態様は、上記受信装置において、前記第3処理部は、前記機能を再起動させるか否かを選択する操作入力に基づいて、前記第2処理部が終了した前記機能を再起動させるか否かを決定する。
また、本発明の一態様は、上記受信装置において、前記第3処理部は、前記機能ごとに再起動させるか否かが設定された管理情報に基づいて、前記第2処理部が終了した前記機能のうち再起動させると設定されている前記機能を再起動させる。
また、本発明の一態様は、上記受信装置において、前記第1処理部は、前記放送信号に前記特定の記述子が含まれている状態から含まれない状態に遷移したと判定された場合、特定の前記機能を実行させる。
また、本発明の一態様は、放送信号を受信する受信装置における制御方法であって、判定部が、受信された前記放送信号に特定の記述子が含まれているか否かを判定する判定ステップと、第1処理部が、前記放送信号による放送番組を表示する表示画面の一部又は全部に所定の情報を表示する処理を少なくとも有する機能を実行する第1処理ステップと、第2処理部が、前記機能の実行中に、前記判定部により前記放送信号に特定の記述子が含まれていると判定された場合、実行中の前記機能を終了する第2処理ステップと、第3処理部が、前記第2処理部が終了した前記機能を再起動させる第3処理ステップと、を有する制御方法である。
また、本発明の一態様は、コンピュータに、受信された放送信号に特定の記述子が含まれているか否かを判定する判定ステップと、前記放送信号による放送番組を表示する表示画面の一部又は全部に所定の情報を表示する処理を少なくとも有する機能を実行する第1処理ステップと、前記機能の実行中に、前記放送信号に特定の記述子が含まれていると判定された場合、実行中の前記機能を終了する第2処理ステップと、終了した前記機能を再起動させる第3処理ステップと、を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、放送番組の視聴中に緊急ニュース速報が放送された場合の視認性及び利便性を向上できる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態について説明する。
(放送システムの構成)
図1は、本実施形態に係る放送システム1の概略構成を示すブロック図である。
放送システム1は、受信装置10と、送信装置20とを含んで構成される。放送システム1において、受信装置10と、送信装置20との台数は、一般的にそれぞれ複数である。以下の説明においては、説明を容易にするため、受信装置10と、送信装置20との台数が、それぞれ1台である場合について説明する。また、以下の説明では、放送システム1において、例えば高度BSデジタル放送(スーパーハイビジョン)などのデジタル放送が伝送され、このデジタル放送のメディアトランスポート方式として、MMT(MPEG Media Transport)方式が採用されている場合を例とする。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態について説明する。
(放送システムの構成)
図1は、本実施形態に係る放送システム1の概略構成を示すブロック図である。
放送システム1は、受信装置10と、送信装置20とを含んで構成される。放送システム1において、受信装置10と、送信装置20との台数は、一般的にそれぞれ複数である。以下の説明においては、説明を容易にするため、受信装置10と、送信装置20との台数が、それぞれ1台である場合について説明する。また、以下の説明では、放送システム1において、例えば高度BSデジタル放送(スーパーハイビジョン)などのデジタル放送が伝送され、このデジタル放送のメディアトランスポート方式として、MMT(MPEG Media Transport)方式が採用されている場合を例とする。
送信装置20は、番組データi1と、制御データとを多重化した多重化データを示す信号を電波で送信する。制御データは、番組配列情報i2と、番組構成情報i3と、を含むデータである。送信装置20は、例えば、放送局などの放送事業者が有する送信装置である。番組データi1は、番組を構成する映像を示す映像データを少なくとも含むコンテンツデータである。なお、以下の説明においては、番組データi1が、映像データと音声データの両方を含むコンテンツデータであるものとして説明する。なお、映像データと音声データとのそれぞれは、予め定めた符号化方式で符号化されたデータである。例えば、映像データは、H.265、いわゆる、HEVC(High Efficiency Video Coding)などの符号化方式で符号化されたデータである。また、例えば、音声データは、ISO/IEC 14496 Part3、いわゆる、MPEG−4オーディオなどの符号化方式で符号化されたデータである。
番組配列情報i2は、その時点(現在)において各チャンネルで放送される番組と、その時点から所定時間後までの間に各チャンネルで放送予定の番組のそれぞれに関する情報を含む。従って、番組配列情報i2には、番組データi1に係る番組、つまり、その時点で放送される番組に関する情報が含まれる。例えば、番組配列情報i2には、各番組について含まれる放送情報として、番組識別情報と、放送日時情報とが含まれる。ここで、番組識別情報は、例えば、放送される番組の種類および配列などの番組やその属性を識別する情報である。また、放送日時情報は、番組の放送日時を示す情報である。その他、番組配列情報i2には、電子番組表を生成する際に用いられる種々の情報が含まれている。番組配列情報i2として、例えば、MMT−SI(MMT−System Information)を構成するMH−EIT(Event Information Table)が含まれる。
番組構成情報i3は、番組データi1に係る番組、つまり放送される番組の構成要素であるアセットのリストや、それらの諸要件を示す要件情報を含む。アセットとは、番組の構成要素である要素データである。要件情報として、例えば、番組データi1に含まれる映像データの解像度を示す情報が含まれる。また、高度BSデジタル放送(スーパーハイビジョン)では、番組構成情報i3には緊急ニュース記述子(Emergency_News_Descriptor)が含まれる。緊急ニュース記述子は、安心安全にかかわる緊急ニュース速報(緊急地震速報、臨時ニュース、分断ニュース、速報スーパーなど)が放送された場合に確実に視聴者に情報を届けるための記述子であり、緊急ニュース速報の放送中に配置される。例えば、番組構成情報i3としては、MMT−SIを構成するMPT(MMT Package Table;MPテーブル)が含まれる。上記緊急ニュース記述子は、例えば、MPTの第1ループ(プログラムループ)に配置される。
図2は、緊急ニュース記述子のデータ構造の一例を示す図である。緊急ニュース記述子は、送出時刻タイムスタンプ(transmit_timestamp)を含んで構成される。送出時刻タイムスタンプの64ビットのフィールドは、緊急ニュース記述子を配置したときの送出時刻をタイムスタンプフォーマットで示す。
図1に戻り、送信装置20は、番組データi1と、制御データとを多重化した多重化データを所定の暗号化方式(例えば、AES:Advanced Encryption Standard)で暗号化する。そして、送信装置20は、暗号化された多重化データについて誤り訂正符号化を行い、生成された誤り訂正符号を多重化データに付加する。送信装置20は、誤り訂正符号として、例えば、BCH(Bose Chaudhuri Hocquenghem)符号とLDPC(Low Density Parity Check)符号を付加する。送信装置20は、誤り訂正符号を付加した多重化データを所定の変調方式(例えば、8PSK:8 Phase Shift Keying(八相位相変調)、APSK:Amplitude and Phase Shift Keying(振幅位相変調))を用いて変調する。送信装置20は、変調により生成された放送信号を、放送伝送路BTを介して受信装置10に送信する。放送伝送路BTは、不特定の送信先として1台又は複数台の受信装置10に一斉に放送信号を送信することができる伝送路である。
図1に示す例では、放送伝送路BTは、放送信号を電波で伝送する伝送路である。この例では、送信装置20は、変調により生成された基底帯域の放送信号を、所定のチャンネルの周波数帯域の信号にアップコンバートする。送信装置20は、アップコンバートにより生成された放送信号を電波として放送伝送路BTに送出する。放送伝送路BTは、その一部又は全部に無線又は有線の通信ネットワークを含んで構成されてもよい。
上述した多重化データから放送信号に変換するまでの一連の処理、及びそれらの逆処理、つまり、受信装置10において放送信号から多重化データに変換するまでの処理については、次の文献に詳しく記載されている。
「高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式 標準規格」,一般社団法人 電波産業会,2014年7月,ARIB STD−B44,2.0版
「高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式 標準規格」,一般社団法人 電波産業会,2014年7月,ARIB STD−B44,2.0版
受信装置10は、送信装置20から放送伝送路BTを介して伝送された放送信号を受信する。受信装置10は、放送信号から番組データi1と制御データを分離し、分離した番組データi1に含まれる映像データと音声データを出力する。また、受信装置10は、分離した制御データに含まれる番組構成情報i3を解析して緊急ニュース記述子が含まれているか否かを判定する。
また、受信装置10は、番組データi1に基づく映像(放送番組の映像)を表示する表示画面の一部又は全部に所定の情報をオーバーレイ表示(オンスクリーン表示)する処理を少なくとも有する機能を実行する。この機能は、例えば、チャンネルコール、時計表示、電子番組表等のように特定の目的のために実行する機能であり、受信装置10で予め用意されたアプリケーションプログラムを実行することで実現される。以下の説明において、この受信装置10で実行される上記機能のことを「受信機アプリ」とも称する。受信機アプリには、チャンネルコール、時計表示、電子番組表等の他に、受信装置10の各種設定(受信設定、画質設定、音声設定等)や、1画面表示と2画面表示との画面切り替え等も含まれる。
例えば、受信装置10は、受信機アプリの実行中に、放送信号に緊急ニュース記述子が含まれていると判定した場合、実行中の受信機アプリを終了する。即ち、受信装置10は、表示画面のオーバーレイ表示を解除する。また、受信装置10は、所定の条件を満たした場合、終了した前記機能を再起動させる。ここで、所定の条件とは、緊急ニュース速報が終了したことや、ユーザがチャンネルの変更等の操作入力をしたことである。これにより、受信装置10は、受信機アプリの実行中であっても一旦終了することで緊急ニュース速報の視認性を確保できるとともに、終了した受信機アプリをその後再起動させることで緊急ニュース速報の放送前の状態に戻るため、その受信機アプリを再び使用したいユーザの利便性を向上できる。以下、受信装置10の構成について詳しく説明する。
(受信装置の構成)
図3は、本実施形態に係る受信装置10の概略構成を示すブロック図である。
受信装置10は、例えば、テレビジョン装置であり、放送受信部11と、操作入力部12と、拡声部13と、表示部14と、記憶部15と、制御部16とを含んで構成される。制御部16は、復調部161と、分離部162と、音声処理部163と、処理部164とを含んで構成される。また、処理部164は、選局処理部1641と、表示処理部1642と、判定部1643と、機能処理部1644とを含んで構成される。
図3は、本実施形態に係る受信装置10の概略構成を示すブロック図である。
受信装置10は、例えば、テレビジョン装置であり、放送受信部11と、操作入力部12と、拡声部13と、表示部14と、記憶部15と、制御部16とを含んで構成される。制御部16は、復調部161と、分離部162と、音声処理部163と、処理部164とを含んで構成される。また、処理部164は、選局処理部1641と、表示処理部1642と、判定部1643と、機能処理部1644とを含んで構成される。
放送受信部11は、選局処理部1641から入力された選局信号で指示されるチャンネルに対応する周波数帯域の放送信号を電波で受信する。放送信号として、送信装置20から放送伝送路BTを介して伝送された放送信号が受信される。放送受信部11は、受信した放送信号を基底周波数帯域にダウンコンバートする。放送受信部11は、ダウンコンバートにより生成された放送信号を復調部161に出力する。放送受信部11は、例えば、チューナーを含んで構成される。
操作入力部12は、受信装置10のユーザである視聴者の操作に基づいて生成された操作信号を取得する。操作入力部12は、取得した操作信号を制御部16に出力する。操作入力部12は、例えば、リモートコントローラRCから赤外線で伝送された操作信号を受信する赤外線インタフェースを含んで構成される。リモートコントローラRCは、複数のボタンを備え、視聴者の操作により押下されたボタンに対応する指示(コマンド)を示す操作信号を生成する。指示には、放送信号を受信するチャンネルの指示や、表示部14にオーバーレイ表示される各種の受信機アプリ(チャンネルコール、時計表示、電子番組表等)の実行の指示などがある。
なお、操作入力部12は、ボタン、つまみなどの、物理的な部材を含んで構成され、部材が受け付けた操作に応じた操作信号を生成してもよい。また、操作入力部12は、他の電子機器からの操作信号を無線又は有線で受信する入出力インタフェースを含んで構成されてもよい。他の電子機器は、例えば、画像を表示可能なディスプレイと、操作入力を受け付けるタッチセンサーなどのポインティングデバイスとを備える電子機器、例えば、多機能携帯電話機(いわゆる、スマートフォンを含む)、タブレット端末装置などでもよい。
拡声部13は、制御部16の音声処理部163から入力された音声信号に基づく音声を再生する。拡声部13は、例えば、スピーカーを含んで構成される。拡声部13は、例えば、放送信号で送信装置20から搬送される番組データi1に基づく音声を再生する。
表示部14は、例えば、液晶パネルを含んで構成され、処理部164から入力された映像信号に基づく映像(放送番組の映像)を表示する。表示部14は、例えば、放送信号で送信装置20から搬送された番組データi1に基づく放送番組の映像及び緊急ニュース速報の映像又は情報を表示する。また、表示部14は、実行された受信機アプリによるオーバーレイ表示を行う。例えば、表示部14は、リモートコントローラRCでチャンネルコールの操作がされると、チャンネルコールをオーバーレイ表示する。また、表示部14は、リモートコントローラRCで番組表を表示させる操作がされると、番組配列情報i2に基づく電子番組表を表示する。
記憶部15は、制御部16または制御部16内の構成要素が種々の処理を実行するためのプログラム、処理に用いられるデータ、処理により生成されるデータを記憶する。記憶部15は、例えば、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体を含んで構成される。なお、記憶部15は、その他の記憶媒体や、HDD(Hard disk drive)などの記憶装置を含んで構成されてもよい。
制御部16は、放送受信部11から入力された放送信号から番組データi1と制御データを抽出する。例えば、制御部16は、抽出した番組データi1に基づく音声信号を拡声部13に出力し、番組データi1に基づく映像信号を表示部14に出力する。また、制御部16は、受信機アプリの実行に応じて、チャンネルコール、時計表示、電子番組表などを示す映像信号を表示部14に出力する。
復調部161は、放送受信部11から入力された放送信号についてフロントエンド処理を行って多重化データに変換する。フロントエンド処理とは、アナログ信号である放送信号を復号し、ディジタルデータである多重化信号に変換するまでの一連の処理である。フロントエンド処理には、復調、誤り訂正及び暗号化の各処理が含まれる。復調、暗号化の各処理は、送信装置20における変調、暗号化の逆の処理に相当する。誤り訂正処理では、送信装置20において付加された誤り訂正符号が用いられる。例えば、復調部161は、誤り訂正処理として、BCH符号を用いてシンドローム復号を行い、LDPC符号を用いてパリティ検査を行う。復調部161は、変換した多重化データを分離部162に出力する。
分離部162は、復調部161から入力された多重化データを番組データi1と制御データに分離する。分離部162は、制御データをさらに番組配列情報i2と番組構成情報i3に分離する。分離部162は、分離した番組構成情報i3に含まれるMPTを参照して番組データi1から音声データと映像データを抽出する。分離部162は、抽出した音声データを音声処理部163に出力し、抽出した映像データを処理部164の表示処理部1642に出力する。また、分離部162は、分離した番組配列情報i2を処理部164の機能処理部1644に出力し、分離した番組構成情報i3を判定部1643に出力する。
音声処理部163は、分離部162から入力される音声データを所定の音声復号方式を用いて復号する。音声処理部163が用いる音声復号方式は、送信装置20が送信する音声データの符号化に用いられた音声符号化方式に対応する音声復号方式である。音声処理部163は、復号により得られた音声信号を拡声部13に出力する。
選局処理部1641は、操作入力部12から入力された操作信号に基づいて、放送信号を受信するチャンネルを選択する。特定のチャンネルを指示する操作信号が入力される場合には、選局処理部1641は、当該操作信号が示すチャンネルを選択する。特定のチャンネルは、リモートコントローラRCが備えるチャンネルボタンのうち、押下されたチャンネルボタンに係るチャンネルに相当する。電子番組表が表示部14に表示されている場合には、選局処理部1641は、番組毎の表示枠のうち、操作信号が指示する表示枠に係る番組を放送するチャンネルを選択してもよい。選局処理部1641は、選択したチャンネルを示す選局信号を放送受信部11に出力する。これにより、選局処理部1641は、放送受信部11に選択したチャンネルで放送信号を受信させることができる。
表示処理部1642は、分離部162から入力された映像データを所定の映像復号方式を用いて復号する。表示処理部1642が用いる映像復号方式は、送信装置20が送信する映像データの符号化に用いられた映像符号化方式に対応する映像復号方式である。この復号により放送番組の映像を表す映像信号が生成される。表示処理部1642は、生成した映像信号を表示部14に出力する。また、放送信号に緊急ニュース速報が含まれる場合、表示処理部1642は、緊急ニュース速報データが含まれる映像データから映像信号を生成して表示部14に出力する。また、表示処理部1642は、受信機アプリの実行に応じて機能処理部1644で生成されたチャンネルコール、時計表示、電子番組表などを示すオーバーレイ表示信号を取得し、取得したオーバーレイ表示信号を放送番組の映像信号に重畳したオーバーレイ表示を含む映像信号を生成して表示部14に出力する。
判定部1643は、放送信号に緊急ニュース記述子が含まれているか否かを判定する。具体的には、判定部1643は、分離部162から入力される番組構成情報i3を解析して緊急ニュース記述子が含まれているか否かを判定する。そして、判定部1643は、判定結果を機能処理部1644に出力する。
機能処理部1644は、受信機アプリの実行を制御する。例えば、機能処理部1644は、受信機アプリを実行する。例えば、機能処理部1644は、操作入力部12から制御部16に入力される操作信号に基づいて、受信機アプリを実行する。このときの操作信号は、各種の受信機アプリ(チャンネルコール、時計表示、電子番組表等)の実行の指示を示す操作信号である。
例えば、機能処理部1644は、チャンネルコールの受信機アプリを実行した場合、視聴中の番組配列情報i2に基づいて、チャンネルを示す文字等を含むオーバーレイ表示信号を生成して表示処理部1642に出力する。また、機能処理部1644は、時計表示の受信機アプリを実行した場合、放送信号に含まれる時刻情報、または受信装置10の内部の時計機能の時刻情報等に基づいて、日時及び時刻を示す文字を含むオーバーレイ表示信号を生成して表示処理部1642に出力する。また、機能処理部1644は、電子番組表の受信機アプリを実行した場合、番組配列情報i2に含まれるMH−EITに基づいて電子番組表を含むオーバーレイ表示信号を生成して表示処理部1642に出力する。
また、機能処理部1644は、受信機アプリの実行中に、判定部1643により放送信号に緊急ニュース記述子が含まれていると判定された場合、実行中の受信機アプリを終了する。例えば、機能処理部1644は、判定部1643から入力される判定結果に基づいて、放送信号に緊急ニュース記述子が含まれていると判定された場合、実行中の受信機アプリを終了する。一方、機能処理部1644は、放送信号に緊急ニュース記述子が含まれていないと判定された場合、実行中の受信機アプリの実行を継続させる。
また、機能処理部1644は、終了した受信機アプリを再起動させる。例えば、機能処理部1644は、放送信号に緊急ニュース記述子が含まれている状態から含まれない状態に遷移したと判定部1643により判定された場合、終了した受信機アプリを再起動させる。即ち、機能処理部1644は、緊急ニュース速報が終了した場合、終了した受信機アプリを再起動させる。
なお、機能処理部1644は、緊急ニュース速報の途中であってもユーザがチャンネルの変更等の操作入力をした場合には、ユーザがその緊急ニュース速報を継続して視聴する意思がない(或いは緊急ニュース速報を継続して視聴する意思がない可能性ある)と判断して、終了した受信機アプリを再起動させてもよい。例えば、機能処理部1644は、放送信号に緊急ニュース記述子が含まれている状態であっても、操作入力を受け付けた場合、終了した受信機アプリを再起動させる。
また、機能処理部1644は、受信機アプリを再起動させる前に、受信機アプリを再起動させるか否かをユーザに選択させてもよい。例えば、機能処理部1644は、受信機アプリを再起動させるか否かを選択する操作入力に基づいて、終了した受信機アプリを再起動させるか否かを決定する。これにより、受信装置10は、ユーザがその緊急ニュース速報を継続して視聴する意思がないことの確認や、ユーザが緊急ニュース速報の開始前に使用していた受信機アプリを再び使用したいか否かの確認を行うことができる。
また、機能処理部1644は、受信機アプリごとに再起動させるか否かが設定された管理情報(以下、「受信機アプリ管理情報」ともいう)に基づいて、終了した受信機アプリのうち再起動させると設定されている受信機アプリを再起動させてもよい。
(受信機アプリ管理情報)
図4は、受信機アプリ管理情報の一例を示す図である。この受信機アプリ管理情報は、例えば記憶部15に記憶されている。図示する受信機アプリ管理情報は、受信機アプリと、起動状態と、緊急ニュース速報開始時の状態と、再起動の必要性とが関連付けられている。起動状態は、受信機アプリの現在の起動状態であり、「○」が実行中(起動している状態)を示し、「×」が起動していない状態を示す。ここでは、アプリA、アプリB、及びアプリCが実行中の状態であり、アプリDが起動していない状態であることを示している。
図4は、受信機アプリ管理情報の一例を示す図である。この受信機アプリ管理情報は、例えば記憶部15に記憶されている。図示する受信機アプリ管理情報は、受信機アプリと、起動状態と、緊急ニュース速報開始時の状態と、再起動の必要性とが関連付けられている。起動状態は、受信機アプリの現在の起動状態であり、「○」が実行中(起動している状態)を示し、「×」が起動していない状態を示す。ここでは、アプリA、アプリB、及びアプリCが実行中の状態であり、アプリDが起動していない状態であることを示している。
緊急ニュース速報開始時の状態は、緊急ニュース速報が開始されたときの受信機アプリの起動状態が保持される。ここでは、緊急ニュース速報が開始されていない状態を示しており、全ての受信機アプリの緊急ニュース速報開始時の状態は「×」である。緊急ニュース速報が開始されると、その開始時の各受信機アプリの起動状態が反映される。この緊急ニュース速報開始時の状態は、例えば、緊急ニュース速報の終了時に再起動させる対象の受信機アプリであるか否かの判定に用いられる。
再起動の必要性は、終了した受信機アプリを再起動させるか否かを示す情報であり、「○」が再起動の必要性ありを示し、「×」が再起動の必要性なしを示す。この再起動の必要性は、例えば、緊急ニュース速報の終了時に再起動させる必要がある受信機アプリであるか否かの判定に用いられる。再起動なしと設定されている受信機アプリは、緊急ニュース速報の開始時に実行中(起動している状態)であったとしても、再起動の対象とはならない。なお、再起動の必要性は、例えば、受信機アプリごとに予め初期値が設定されており、ユーザが変更することも可能である。ここでは、アプリA、アプリB、及びアプリDの再起動の必要性ありに設定されている。
図5は、受信機アプリ管理情報のデータの遷移の一例を示す図であり、緊急ニュース速報の開始時と終了時に管理情報が更新される例を示している。
ST101:緊急ニュース速報が開始される前の管理情報であり、ここでは図4に示す例と同じである。この状態で、緊急ニュース速報が開始されるとST102の状態に遷移する。
ST101:緊急ニュース速報が開始される前の管理情報であり、ここでは図4に示す例と同じである。この状態で、緊急ニュース速報が開始されるとST102の状態に遷移する。
ST102:緊急ニュース速報が開始されると、実行中のアプリA、アプリB、及びアプリCが終了することにより、アプリA、アプリB、及びアプリCの起動状態が「×」に更新される。また、緊急ニュース速報が開始されたときの受信機アプリの起動状態を保持するために、アプリA、アプリB、及びアプリCの緊急ニュース速報開始時の状態が「○」に更新される。つまり、図示する例では、例えば緊急ニュース速報が放送された後に再起動させる受信機アプリは、緊急ニュース速報が開始時に実行中であって、且つ再起動の必要性ありと設定されているアプリA及びアプリBである。
次に、例えば、緊急ニュース速報の終了時に受信機アプリの再起動が選択された場合にはST103の状態に遷移する。一方、緊急ニュース速報の終了時に受信機アプリを再起動が選択されなかった場合(選択しないことが選択された場合)にはST104の状態に遷移する。
ST103:アプリA及びアプリB再起動したことにより、ST102の状態から、アプリA及びアプリB起動状態が「○」に更新される。また、アプリA、アプリB、及びアプリCの緊急ニュース速報開始時の状態は「×」に戻る(クリアされる)。
ST104:受信機アプリの再起動を行わないため、ST102の状態から、アプリA、アプリB、及びアプリCの緊急ニュース速報開始時の状態は「×」に戻る(クリアされる)のみである。
(表示画面の遷移)
次に、図6及び図7を参照して、緊急ニュース速報の放送に伴う表示画面の遷移について説明する。
図6は、表示部14の表示画面の遷移の第1例を示す図である。
表示画面G10は、緊急ニュース速報の開始前の表示画面例である。表示画面G10では、アプリA、アプリB、及びアプリCの3つの受信機アプリが実行中であり、放送番組の映像にアプリA、アプリB、及びアプリCのオーバーレイ表示がされている。
次に、図6及び図7を参照して、緊急ニュース速報の放送に伴う表示画面の遷移について説明する。
図6は、表示部14の表示画面の遷移の第1例を示す図である。
表示画面G10は、緊急ニュース速報の開始前の表示画面例である。表示画面G10では、アプリA、アプリB、及びアプリCの3つの受信機アプリが実行中であり、放送番組の映像にアプリA、アプリB、及びアプリCのオーバーレイ表示がされている。
表示画面G11は、緊急ニュース速報の放送中の表示画面例である。受信装置10は、緊急ニュース速報が開始されると、放送信号に緊急ニュース記述子が含まれていると判定し、アプリA、アプリB、及びアプリCを終了する。これにより、表示画面G11に示すように、オーバーレイ表示が解除され、放送番組の映像が全画面表示される。
次に、表示画面G12は、緊急ニュース速報が終了した時の表示画面例である。受信装置10は、放送信号に緊急ニュース記述子が含まれている状態から含まれない状態に遷移したと判定する。そして、受信装置10は、緊急ニュース速報によって終了した受信機アプリを再起動させるか否かを選択させる選択画面K1をオーバーレイ表示する。図示する選択画面K1の例には、緊急ニュース速報が終了したことを通知する通知情報と、受信機アプリを再起動させるか否か選択する選択ボタンとが含まれる。選択ボタンとしては、再起動させることを選択する「はい」が記述されたボタンと、再起動させないことを選択する「いいえ」が記述されたボタンとが表示される。
表示画面G13は、選択画面K1において「いいえ」が選択された場合の表示画面例である。この場合、受信装置10は、緊急ニュース速報によって終了した受信機アプリを再起動させないため、表示画面G13に示すように、選択画面K1のオーバーレイ表示が解除され、継続して放送番組の映像が全画面表示される。
表示画面G14は、選択画面K1において「はい」が選択された場合の表示画面例である。この場合、受信装置10は、緊急ニュース速報によって終了した受信機アプリのうち、受信機アプリ管理情報(図3)で再起動の必要性ありに設定されているアプリA及びアプリBを再起動させる。これにより、表示画面G14に示すように、選択画面K1のオーバーレイ表示が解除されるとともに、放送番組の映像に重畳してアプリA及びアプリBのオーバーレイ表示がされる。
図7は、表示部14の表示画面の遷移の第2例を示す図である。上記図6の例では、緊急ニュース速報の終了に起因して受信機アプリの再起動の制御が行われる場合の表示画面例を説明したが、図7では、緊急ニュース速報の放送中に操作入力がされたことして受信機アプリの再起動の制御が行われる場合の表示画面例を説明する。なお、図7において、図6と同様の表示画面には同じ符号を付しており、その説明を省略する。
緊急ニュース速報の放送中(表示画面G11)に、ユーザが操作入力(キー操作)を行った場合、表示画面G22に遷移する。表示画面G22では、終了した受信機アプリを再起動させるか否かを選択させる選択画面K2がオーバーレイ表示される。図示する選択画面K2の例には、緊急ニュース速報の放送中であることを通知する通知情報と、受信機アプリを再起動させるか否か選択する選択ボタンとが含まれる。選択ボタンとしては、再起動させることを選択する「はい」が記述されたボタンと、再起動させないことを選択する「いいえ」が記述されたボタンとが表示される。
なお、図6の例と同様に、選択画面K2において「いいえ」が選択された場合、表示画面G13に遷移し、選択画面K2において「はい」が選択された場合、表示画面G14に遷移する。
(動作)
次に、図8を参照して、緊急ニュース速報の放送に伴う受信機アプリの再起動処理の動作を説明する。図8は、本実施形態に係る受信機アプリの再起動処理の一例を示すフローチャートである。
次に、図8を参照して、緊急ニュース速報の放送に伴う受信機アプリの再起動処理の動作を説明する。図8は、本実施形態に係る受信機アプリの再起動処理の一例を示すフローチャートである。
受信装置10は、放送信号を受信する(ステップS101)。ここで、受信した放送信号による放送番組(放送番組の映像)を表示する表示画面には、実行中の受信機アプリのオーバーレイ表示がされている(図6、7の表示画面G10参照)。そして、受信装置10は、受信した放送信号に緊急ニュース記述子が含まれているか否かを判定する(ステップS102)。放送信号に緊急ニュース記述子が含まれていないと判定された場合(ステップS102:NO)、ステップS101に戻る。
一方、放送信号に緊急ニュース記述子が含まれていると判定された場合(ステップS102:YES)、受信装置10は、受信機アプリ管理情報を更新し、受信機アプリの起動状態を、緊急ニュース速報開始時の状態に保持する(ステップS103)。また、受信装置10は、実行中の受信機アプリを終了する(ステップS104)。これにより、受信装置10の表示画面は、受信機アプリのオーバーレイ表示が解除され、放送番組の映像の全画面表示となる(図6、7の表示画面G11参照)。
次に、受信装置10は、受信した放送信号に緊急ニュース記述子が含まれているか否かを引き続き判定する(ステップS105)。つまり、受信装置10は、放送信号に緊急ニュース記述子が含まれている状態から含まれない状態に遷移したか否かを判定する。
放送信号に緊急ニュース記述子が含まれていないと判定された場合、即ち、放送信号に緊急ニュース記述子が含まれている状態から含まれない状態に遷移したと判定された場合(ステップS105:NO)、ステップS107の処理に進む。
一方、放送信号に緊急ニュース記述子が含まれていると判定された場合、即ち、放送信号に緊急ニュース記述子が含まれている状態のままであると判定された場合(ステップS105:YES)、受信装置10は、ユーザによる操作入力を受け付けたか否か(キー操作の有無)を判定する(ステップS106)。
ユーザによる操作入力を受け付けていない(キー操作なし)と判定された場合(ステップS106:NO)、ステップS105の処理に戻る。即ち、緊急ニュース速報が放送中であって、放送番組の映像の全画面表示の状態が継続される(図6、7の表示画面G11参照)。一方、ユーザによる操作入力を受け付けた(キー操作あり)と判定された場合(ステップS106:YES)、ステップS107の処理に進む。
ステップS107において、受信装置10は、受信機アプリを再起動させるか否かを選択させる選択画面をオーバーレイ表示する(ステップS107)。例えば、放送信号に緊急ニュース記述子が含まれている状態から含まれない状態に遷移したと判定された場合(ステップS105:NO)には、受信装置10は、図6に示す選択画面K1をオーバーレイ表示する(図6の表示画面G12参照)。また、ユーザによる操作入力を受け付けた(キー操作あり)と判定された場合(ステップS106:YES)には、受信装置10は、図7に示す選択画面K2をオーバーレイ表示する(図7の表示画面G22参照)。
そして、受信装置10は、表示した選択画面に対するユーザの操作入力に基づいて、受信機アプリを再起動させるか否かを判定する(ステップS108)。選択画面に対するユーザの操作入力により受信機アプリを再起動させることが選択された場合、受信装置10は、受信機アプリを再起動させると判定する(ステップS108:YES)。この場合、受信装置10は、選択画面の表示を終了するとともに、受信機アプリ管理情報に従って受信機アプリを再起動させる(ステップS109)。つまり、受信装置10は、受信機アプリ管理情報において、緊急ニュース速報が開始時に実行中であって、且つ再起動の必要性ありと設定されている受信機アプリを再起動させる。これにより、表示画面には再起動した受信機アプリのオーバーレイ表示がされる(図6、7の表示画面G14参照)。
一方、選択画面に対するユーザの操作入力により受信機アプリを再起動させないことが選択された場合、受信装置10は、受信機アプリを再起動させないと判定する(ステップS108:NO)。この場合、受信装置10は、選択画面のオーバーレイ表示を終了し、継続して放送番組の映像が全画面表示される。
以上説明したように、本実施形態に係る受信装置10は、放送信号を受信する放送受信部11と、判定部1643と、機能処理部1644とを備えている。判定部1643は、放送受信部11が受信した放送信号に緊急ニュース記述子(特定の記述子の一例)が含まれているか否かを判定する。機能処理部1644は、第1処理部と、第2処理部と、第3処理部とを主な構成として備えている。例えば、機能処理部1644は、第1処理部として、放送信号による放送番組を表示する表示画面の一部又は全部に所定の情報を表示する処理を少なくとも有する機能の一例としての受信機アプリを実行する。また、機能処理部1644は、第2処理部として、受信機アプリの実行中に、判定部1643により放送信号に緊急ニュース記述子が含まれていると判定された場合、実行中の受信機アプリを終了する。また、機能処理部1644は、第3処理部として、終了した受信機アプリを再起動させる。
このように、受信装置10は、受信機アプリの実行中であってオーバーレイ表示がされている場合には、緊急ニュース速報が放送されると、実行中の受信機アプリを終了することでオーバーレイ表示を解除する。これにより、オーバーレイ表示を解除することで緊急ニュース速報の視認性を確保できる。また、受信装置10は、終了した受信機アプリをその後再起動させることができるため、その受信機アプリを再び使用したいユーザの利便性を向上できる。よって、受信装置10は、放送番組の視聴中に緊急ニュース速報が放送された場合の視認性及び利便性を向上できる。
なお、本実施形態において、特定の記述子は緊急ニュース速報の放送に対応して放送信号に含まれる記述子であり、その記述子の名称を「緊急ニュース記述子」として説明したが、この名称に限られるものではない。
例えば、機能処理部1644は、放送信号に緊急ニュース記述子が含まれている状態から含まれない状態に遷移したと判定された場合、終了した受信機アプリを再起動させる。
これにより、受信装置10は、緊急ニュース速報の終了後に、緊急ニュース速報の開始時に実行中であった受信機アプリを再起動させることができるため、その受信機アプリを再び使用したいユーザの利便性を向上できる。
これにより、受信装置10は、緊急ニュース速報の終了後に、緊急ニュース速報の開始時に実行中であった受信機アプリを再起動させることができるため、その受信機アプリを再び使用したいユーザの利便性を向上できる。
また、機能処理部1644は、放送信号に緊急ニュース記述子が含まれている状態であっても、操作入力を受け付けた場合、終了した受信機アプリを再起動させる。
これにより、受信装置10は、緊急ニュース速報の放送中であってもその緊急ニュース速報を必要としないユーザが操作入力(キー操作)をすることで、緊急ニュース速報の開始時に実行中であった受信機アプリを再起動させることができる。よって、緊急ニュース速報を必要としないユーザがその受信機アプリをすぐに使用できるようになるため利便性を向上できる。
これにより、受信装置10は、緊急ニュース速報の放送中であってもその緊急ニュース速報を必要としないユーザが操作入力(キー操作)をすることで、緊急ニュース速報の開始時に実行中であった受信機アプリを再起動させることができる。よって、緊急ニュース速報を必要としないユーザがその受信機アプリをすぐに使用できるようになるため利便性を向上できる。
また、機能処理部1644は、受信機アプリを再起動させるか否かを選択する操作入力に基づいて、終了した受信機アプリを再起動させるか否かを決定する。
これにより、受信装置10は、終了した受信機アプリをユーザが再び使用したい場合のみ再起動させることができるため、ユーザの利便性を向上できる。
これにより、受信装置10は、終了した受信機アプリをユーザが再び使用したい場合のみ再起動させることができるため、ユーザの利便性を向上できる。
また、機能処理部1644は、受信機アプリごとに再起動させるか否かが設定された管理情報(受信機アプリ管理情報)に基づいて、終了した受信機アプリのうち再起動させると設定されている受信機アプリを再起動させる。
これにより、受信装置10は、再起動の必要性の高い受信機アプリのみ再起動させることができるため、ユーザの利便性を向上できる。
これにより、受信装置10は、再起動の必要性の高い受信機アプリのみ再起動させることができるため、ユーザの利便性を向上できる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本実施形態では、受信装置10は、緊急ニュース速報が終了した後に、緊急ニュース速報の開始時に実行中であった受信機アプリとは関係なく、特定の受信機アプリを起動させる。ここで、特定のアプリとは、例えば、災害時に安否確認情報の登録と確認が行える安否確認アプリ等である。受信装置10は、緊急ニュース速報の内容に関連する安否確認アプリ等を、緊急ニュース速報の終了とともに起動させることで、ユーザの利便性を向上することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本実施形態では、受信装置10は、緊急ニュース速報が終了した後に、緊急ニュース速報の開始時に実行中であった受信機アプリとは関係なく、特定の受信機アプリを起動させる。ここで、特定のアプリとは、例えば、災害時に安否確認情報の登録と確認が行える安否確認アプリ等である。受信装置10は、緊急ニュース速報の内容に関連する安否確認アプリ等を、緊急ニュース速報の終了とともに起動させることで、ユーザの利便性を向上することができる。
本実施形態の放送システム1及び受信装置10の基本的な構成は、図1及び図3に示す構成と同様である。本実施形態では、受信機アプリ管理情報に、緊急ニュース速報の終了時に起動する受信機アプリの情報を持つことで実現できる。
図9は、本実施形態に係る受信機アプリ管理情報の一例を示す図である。図示する例では、受信機アプリ管理情報には、受信機アプリと、起動状態と、緊急ニュース速報開始時の状態と、再起動の必要性と、緊急ニュース速報終了時に起動とが関連付けられている。緊急ニュース速報終了時に起動は、受信機アプリが緊急ニュース速報の終了時に起動させるか否かを示す情報であり、「○」が起動させることを示し、「×」が起動させないことを示す。ここでは、アプリWが緊急ニュース速報の終了時に起動させるアプリとして設定されている。例えば、機能処理部1644は、放送信号に緊急記述子が含まれている状態から含まれない状態に遷移したと判定された場合、受信機アプリ管理情報を参照して、特定の受信機アプリを実行させる。
図9は、本実施形態に係る受信機アプリ管理情報の一例を示す図である。図示する例では、受信機アプリ管理情報には、受信機アプリと、起動状態と、緊急ニュース速報開始時の状態と、再起動の必要性と、緊急ニュース速報終了時に起動とが関連付けられている。緊急ニュース速報終了時に起動は、受信機アプリが緊急ニュース速報の終了時に起動させるか否かを示す情報であり、「○」が起動させることを示し、「×」が起動させないことを示す。ここでは、アプリWが緊急ニュース速報の終了時に起動させるアプリとして設定されている。例えば、機能処理部1644は、放送信号に緊急記述子が含まれている状態から含まれない状態に遷移したと判定された場合、受信機アプリ管理情報を参照して、特定の受信機アプリを実行させる。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。例えば、上述の第1、第2の実施形態において説明した各構成は、任意に組み合わせることができる。
なお、上記実施形態では、受信装置10は、放送信号に緊急ニュース記述子が含まれていると判定した場合、実行中の受信機アプリを終了させたが、終了させずに、受信機アプリのオーバーレイ表示のサイズや表示位置を変更してもよい。例えば、受信装置10は、受信機アプリのオーバーレイ表示のサイズを小さくしたり、表示位置を表示画面内の端の位置に移動したりすることで、緊急ニュース速報の視認性を確保してもよい。
また、受信装置10は、再起動後の受信機アプリのオーバーレイ表示のサイズや表示位置を、緊急ニュース速報の開始前のサイズや表示位置から変更してもよい。例えば、受信装置10は、緊急ニュース速報の放送中に受信機アプリを起動した場合、受信機アプリのオーバーレイ表示のサイズを小さくしたり、表示位置を表示画面内の端の位置に移動したりすることで、緊急ニュース速報の視認性を確保してもよい。また、受信装置10は、再起動後の受信機アプリの数が緊急ニュース速報の開始前より少なくなる場合、再起動後の受信機アプリのオーバーレイ表示のサイズを大きくしたり、表示位置を表示画面内で適切な位置に再配置したりすることで、ユーザの操作性を向上できる。
また、上記実施形態では、受信装置10がテレビジョン装置である例を説明したが、受信装置10は、放送信号を受信する機能を備えたテレビジョン放送の録画機(ハードディスクレコーダ等)、パーソナルコンピュータ、多機能携帯電話機(いわゆる、スマートフォンを含む)、タブレット端末装置等であってもよい。
また、上記実施形態において、特定の記述子は、緊急ニュース速報の放送に対応して放送信号に含まれる記述子である例を説明したが、他の用途の記述子であってもよい。
なお、上述した実施形態における受信装置10の一部の機能をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、受信装置10に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、受信装置10の一部、例えば、制御部16や、制御部16が備える各部の一部又は全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。また、本実施形態の受信装置10内の各構成要素は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
1 放送システム、10 受信装置、11 放送受信部、12 操作入力部、13 拡声部、14 表示部、15 記憶部、16 制御部、20 送信装置、161 復調部、162 分離部、163 音声処理部、164 処理部、1641 選局処理部、1642 表示処理部、1643 判定部、1644 機能処理部
Claims (9)
- 放送信号を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記放送信号に特定の記述子が含まれているか否かを判定する判定部と、
前記放送信号による放送番組を表示する表示画面の一部又は全部に所定の情報を表示する処理を少なくとも有する機能を実行する第1処理部と、
前記機能の実行中に、前記判定部により前記放送信号に特定の記述子が含まれていると判定された場合、実行中の前記機能を終了する第2処理部と、
前記第2処理部が終了した前記機能を再起動させる第3処理部と、
を備える受信装置。 - 前記特定の記述子は、緊急ニュース速報の放送に対応して前記放送信号に含まれる記述子である、
請求項1に記載の受信装置。 - 前記第3処理部は、
前記放送信号に前記特定の記述子が含まれている状態から含まれない状態に遷移したと判定された場合、前記第2処理部が終了した前記機能を再起動させる、
請求項1または請求項2に記載の受信装置。 - 前記第3処理部は、
前記放送信号に前記特定の記述子が含まれている状態であっても、操作入力を受け付けた場合、前記第2処理部が終了した前記機能を再起動させる、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の受信装置。 - 前記第3処理部は、
前記機能を再起動させるか否かを選択する操作入力に基づいて、前記第2処理部が終了した前記機能を再起動させるか否かを決定する、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の受信装置。 - 前記第3処理部は、
前記機能ごとに再起動させるか否かが設定された管理情報に基づいて、前記第2処理部が終了した前記機能のうち再起動させると設定されている前記機能を再起動させる、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の受信装置。 - 前記第1処理部は、
前記放送信号に前記特定の記述子が含まれている状態から含まれない状態に遷移したと判定された場合、特定の前記機能を実行させる、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の受信装置。 - 放送信号を受信する受信装置における制御方法であって、
判定部が、受信された前記放送信号に特定の記述子が含まれているか否かを判定する判定ステップと、
第1処理部が、前記放送信号による放送番組を表示する表示画面の一部又は全部に所定の情報を表示する処理を少なくとも有する機能を実行する第1処理ステップと、
第2処理部が、前記機能の実行中に、前記判定部により前記放送信号に特定の記述子が含まれていると判定された場合、実行中の前記機能を終了する第2処理ステップと、
第3処理部が、前記第2処理部が終了した前記機能を再起動させる第3処理ステップと、
を有する制御方法。 - コンピュータに、
受信された放送信号に特定の記述子が含まれているか否かを判定する判定ステップと、
前記放送信号による放送番組を表示する表示画面の一部又は全部に所定の情報を表示する処理を少なくとも有する機能を実行する第1処理ステップと、
前記機能の実行中に、前記放送信号に特定の記述子が含まれていると判定された場合、実行中の前記機能を終了する第2処理ステップと、
終了した前記機能を再起動させる第3処理ステップと、
を実行させるためのプログラム。
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