JP2017069264A - 基板保持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】チャック機構を簡素化できる基板保持装置を提供する。
【解決手段】可動ピン41が閉位置に配置されているとき、可動ピン41と一対の第1固定ピン42とは、回転軸線A1に対して可動ピン41側に偏心した第1仮想円上で基板Wの周端面に接触しており、一対の第2固定ピン62は、基板Wの周端面から離れている。可動ピン41が閉位置から開位置に移動すると、遠心力により回転軸線A1に対する基板Wの偏心量が増加する。可動ピン41が開位置に配置されると、一対の第2固定ピン62は、回転軸線A1に対して第1仮想円の偏心量よりも大きい偏心量で可動ピン41側に偏心した第2仮想円上で基板Wの周端面に接触し、一対の第1固定ピン42は、基板Wの周端面から離れる。
【選択図】図4

Description

本発明は、基板保持装置に関し、特に、チャンバー内で処理される基板を保持するための基板保持装置に関する。処理対象の基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板、太陽電池用基板などが含まれる。
特許文献1に記載の基板処理装置は、基板を水平に保持しながら基板の中心を通る鉛直軸線まわりに回転させるスピンチャックを備えている。スピンチャックは、円盤状のスピンベースと、スピンベースに結合された回転軸とを備えている。スピンベースの上面には、基板の周端面に当接して基板を挟持するための複数の挟持ピンが取り付けられている。複数の挟持ピンによる基板の挟持および開放は、スピンチャックの回転と連動する連動機構によって切り替えられる。
特開2004−115872号公報
特許文献1の基板保持装置では、リンス液や薬液などの処理液を基板の周端面と挟持ピンとの間に進入させるために、全ての挟持ピンではなく、一部の挟持ピンだけを基板の周端面に接触させる。基板が回転すると、連動機構の働きにより、基板の周端面に接触する挟持ピンが切り替わる。しかしながら、この構成では、全ての挟持ピンが可動ピンでなければならず、基板を挟持するための機構を簡素化することができない。
そこで、本発明の目的の一つは、チャック機構を簡素化できる基板保持装置を提供することである。
前記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、円板状の基板の周端面に押し付けられる閉位置と前記基板の周端面から離れる開位置との間で移動可能であり鉛直な回転軸線に直交する水平な仮想直線上に配置された可動ピンと、前記回転軸線に対して前記可動ピンとは反対側の領域で前記仮想直線の両側に配置された一対の第1固定ピンと、を含み、前記可動ピンを前記閉位置に位置させることにより、前記回転軸線に対して前記可動ピン側に偏心した第1仮想円上で前記可動ピンと前記一対の第1固定ピンとを前記基板の周端面に接触させる第1チャック機構と、前記回転軸線に対して前記可動ピンと同じ側の領域で前記仮想直線の両側に配置されており、前記可動ピンが前記開位置に配置されているときに、前記回転軸線に対して前記第1仮想円の偏心量よりも大きい偏心量で前記可動ピン側に偏心した第2仮想円上で前記基板の周端面に接触する一対の第2固定ピン、を含む第2チャック機構と、前記第1チャック機構および第2チャック機構を回転させることにより、前記第1チャック機構または第2チャック機構によって支持された前記基板を前記回転軸線まわりに回転させる回転駆動機構と、を含む、基板保持装置である。
この構成によれば、可動ピンが閉位置に配置されると、基板が可動ピンによって一対の第1固定ピンの方に押され、基板の周縁部が一対の第1固定ピンに接触する。これにより、基板が可動ピンと一対の第1固定ピンとによって挟持される。この状態で、回転駆動機構が第1チャック機構および第2チャック機構を回転させると、基板は、可動ピン等に保持された状態で鉛直な回転軸線まわりに回転する。
可動ピンが閉位置に配置されているとき、可動ピンと一対の第1固定ピンとは、回転軸線に対して可動ピン側に偏心した第1仮想円上に配置されている。その一方で、一対の第2固定ピンは、回転軸線に対して第1仮想円よりも可動ピン側に偏心した第2仮想円上に配置されている。そのため、基板が可動ピンと一対の第1固定ピンによって挟持されているときは、一対の第2固定ピンが基板の周端面から離れている。
可動ピン等が基板を挟持しているときは、基板が回転軸線に対して可動ピン側に偏心しているので、基板が回転しているときに、可動ピンが開位置に配置されると、基板は遠心力により可動ピン側に移動する。基板は、この移動により一対の第1固定ピンから離れ、一対の第2固定ピンに接触する。可動ピンを再び閉位置に移動させると、基板は、一対の第2固定ピンから離れ、可動ピンと一対の第1固定ピンによって挟持される。
このように、各ピンを基板の周端面に接触した接触状態と基板の周端面から離れた離間状態との間で切り替えることができるので、基板の周端面とピンとの間に処理液を進入させることができる。これにより、基板の周端面全域に処理液を供給することができ、基板の周端面をむらなく処理することができる。さらに、基板に加わる遠心力を利用して、基板を第1チャック機構および第2チャック機構に対して移動させるので、全てのピンが可動ピンでなくてもよい。したがって、チャック機構を簡素化することができる。
請求項2に記載の発明は、鉛直方向への前記基板の移動を規制する規制手段をさらに備える、請求項1に記載の基板保持装置である。
この構成によれば、上方向および下方向の少なくとも一方への基板の移動が規制手段によって規制される。そのため、基板の姿勢が一定またはほぼ一定に維持される。したがって、第2固定ピンだけが基板の周端面に接触している状態であっても、基板の姿勢を安定させることができる。
請求項3に記載の発明は、前記規制手段は、上方向および下方向への前記基板の移動を規制するベルヌーイ機構を含み、前記ベルヌーイ機構は、前記基板の下面に平行に対向する回転台の上面で開口しており、前記回転軸線まわりの方向である周方向に並んだ複数のガス吐出口から不活性ガスを吐出することにより、前記基板の下面と前記回転台の上面との間の空間を外方に流れる不活性ガスの流れを形成する不活性ガス供給手段を含む、請求項2に記載の基板保持装置である。
この構成によれば、基板の下面と回転台の上面との間の空間に不活性ガスが供給される。基板と回転台との間に不活性ガスが介在するので、基板は、下方向への移動が規制される。その一方で、基板の周縁部に向かって放射状に流れる不活性ガスの気流が、基板と回転台との間の空間に形成されるので、ベルヌーイの定理により、基板を回転台の上面に引き付ける吸引力が発生する。この吸引力により、基板は、上方向への移動が規制される。これにより、基板の姿勢が保持される。
請求項4に記載の発明は、前記規制手段は、前記基板の周縁部に上下方向に対向するように前記基板の上方に配置された対向部を含む、請求項2または3に記載の基板保持装置である。
この構成によれば、対向部が基板の上方に配置されているので、対向部は、基板の周縁部に上下方向に対向している。基板が上方に移動すると、基板の周縁部が対向部に接触し、上方向への基板の移動が規制される。これにより、上下方向への基板の移動量を所定範囲内に抑えることができる。そのため、回転している基板の浮き上がりを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る基板処理装置を示す模式的な部分断面図である。 基板処理装置に備えられた基板保持装置を上から見た模式図である。 第1チャック機構の可動ピンと基板との位置関係を示す模式図である。図3(a)は、可動ピンが閉位置にある状態を示している。図3(b)は、可動ピンが開位置にある状態を示している。 基板と回転台との位置関係を示す模式図である。図4(a)では、基板が第1の偏心状態で保持されている。図4(b)では、基板が第2の偏心状態で保持されている。 基板が第2の偏心状態で保持されているときの不活性ガスの流れを示す模式図である。 本実施形態の変形例に係る第2チャック機構の固定ピンの周辺を示す模式図である。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る基板処理装置2を示す模式的な部分断面図である。
基板処理装置2は、半導体ウエハ等の円板状の基板Wを一枚ずつ処理する枚葉式の装置である。基板処理装置2は、リンス液や薬液などの処理液で基板Wを処理する処理ユニット3と、基板処理装置2を制御する制御装置4とを含む。制御装置4は、演算部と記憶部とを含むコンピュータである。処理ユニット3に対する基板Wの搬入および搬出は、搬送ロボット(図示せず)によって行われる。
処理ユニット3は、内部空間5を有する箱型のチャンバーと、チャンバー内で基板Wを水平に保持しながら鉛直な回転軸線A1まわりに基板Wを回転させる基板保持装置1とを含む。処理ユニット3は、基板保持装置1に保持されている基板Wの上面に向けてリンス液を吐出するリンス液ノズル6と、基板保持装置1に保持されている基板Wの上面に向けて薬液を吐出する薬液ノズル7とをさらに含む。
リンス液ノズル6は、リンス液バルブ10および流量調整バルブ11が介装されたリンス液配管12に接続されている。リンス液バルブ10が開かれると、リンス液が、流量調整バルブ11の開度に対応する流量でリンス液配管12からリンス液ノズル6に供給され、リンス液ノズル6から基板Wの上面に向けて下方に吐出される。リンス液は、たとえば、純水(脱イオン水:Deionized Water)である。リンス液は、炭酸水、電解イオン水、水素水、オゾン水、および希釈濃度(たとえば、10〜100ppm程度)の塩酸水のいずれかであってもよい。
薬液ノズル7は、薬液バルブ13および流量調整バルブ14が介装された薬液配管15に接続されている。薬液バルブ13が開かれると、薬液が、流量調整バルブ14の開度に対応する流量で薬液配管15から薬液ノズル7に供給され、薬液ノズル7から基板Wの上面に向けて下方に吐出される。薬液は、たとえば、FOM(オゾンが溶け込んだフッ酸)やFPM(フッ酸と過酸化水素水とを含む混合液)である。薬液は、FOMやFPMに限らず、硫酸、酢酸、硝酸、塩酸、フッ酸、リン酸、アンモニア水、過酸化水素水、有機酸(たとえばクエン酸、蓚酸等)、有機アルカリ(たとえば、TMAH:テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド等)、界面活性剤、および腐食防止剤の少なくとも1つを含む液であってもよい。
薬液ノズル7は、チャンバー内で移動可能なスキャンノズルである。処理ユニット3は、先端部に薬液ノズル7が取り付けられた水平に延びるノズルアーム16と、ノズルアーム16を移動させることにより、薬液ノズル7を鉛直方向および水平方向の少なくとも一方に移動させるノズル移動機構17とを含む。
ノズル移動機構17は、薬液ノズル7から吐出された薬液が基板保持装置1に保持されている基板Wの上面に着液する処理位置と、平面視で薬液ノズル7が基板保持装置1のまわりに位置する待機位置との間で、薬液ノズル7を移動させる。処理位置は、薬液ノズル7から吐出された薬液が基板Wの上面中央部に着液する中央処理位置と、薬液ノズル7から吐出された薬液が基板Wの上面周縁部に着液する周縁部処理位置とを含む。ノズル移動機構17は、制御装置4によって制御される。
<基板保持装置1の構成>
基板保持装置1は、鉛直方向に沿う回転軸線A1まわりに回転可能な円板状の回転台20と、回転台20から下方に突出した円板状のボス21と、ボス21を介して回転台20に結合された回転軸22とを備えている。回転台20の上面は、基板Wの直径よりも大きい外径を有している。基板Wは、回転台20の上方で水平に保持される。
回転軸22は、鉛直方向に延びる中空軸である。基板保持装置1は、回転軸22を回転軸線A1まわりに回転させる回転駆動機構37と、回転駆動機構37を収容するハウジング38とを備えている。回転駆動機構37は、例えば電動モータである。回転駆動機構37は、回転軸22に取り付けられたロータ37Aと、ハウジング38に固定されたモータハウジング37Bと、モータハウジング37Bに取り付けられたステータ37Cとを含む。回転駆動機構37は、制御装置4によって制御される。
図2は、基板保持装置1を上から見た模式図である。図2に示す仮想直線Lは、回転台20の中心(回転軸線A1)を通り、平面視で回転台20を2等分する水平な直線である。以下では、仮想直線Lに沿う方向のうちの一方(図2において回転軸線A1よりも紙面の左側)を一方側X1といい、仮想直線Lに沿う方向のうちの他方(図2において回転軸線A1よりも紙面の右側)を他方側X2という。
また、説明の便宜上、回転台20の周縁部は、回転軸線A1よりも一方側X1の部分である一方側周縁部25と、回転台20の周縁部において回転軸線A1よりも他方側X2の部分である他方側周縁部26とに分けて説明することがある。他方側周縁部26は、回転台20の中心(回転軸線A1)に対して一方側周縁部25と反対側に位置する。
同様に、基板Wの周縁部(ベベル部ともいう)も回転軸線A1よりも一方側X1の部分である一方側周縁部W1と、基板Wの周縁部において回転軸線A1よりも他方側X2の部分である他方側周縁部W2とに分けて説明することがある。他方側周縁部W2は、回転台20の中心(回転軸線A1)に対して一方側周縁部W1と反対側に位置する。
図2を参照して、基板保持装置1は、回転台20の上方で基板Wを水平に支持する第1チャック機構40を備えている。第1チャック機構40は、たとえば1本の可動ピン41と一対の第1固定ピン42とを含む。可動ピン41は、一方側周縁部25に配置されており、第1固定ピン42は、回転台20の他方側周縁部26に配置されている。可動ピン41と可動ピン41のピン回動軸線A2とは、仮想直線L上に位置している。一対の第1固定ピン42は、仮想直線Lに対して線対称の位置に配置されている。
図3は、第1チャック機構40の可動ピン41と基板Wとの位置関係を示す模式図である。可動ピン41は、開位置と閉位置との間でピン回動軸線A2まわりに回動可能である。図3(a)は、可動ピン41が閉位置にある状態を示している。図3(b)は、可動ピン41が開位置にある状態を示している。開位置は、受け部43が基板Wの周縁部から離れる位置であり、閉位置は、受け部43が基板Wの周縁部に押し付けられる位置である。
図3(a)を参照して、可動ピン41は、鉛直方向に延びる円柱状の受け部43と、受け部43の下方に一体的に設けられたガイド部44とを含む。ガイド部44は、受け部43に向かって斜め上に延びるガイド面44aを有する。また、可動ピン41は、ガイド部44の下方に一体的に設けられ、受け部43およびガイド部44と共に鉛直なピン回動軸線A2まわりに回転台20に対して回転する土台部45を含む。円柱状の受け部43の中心軸線Bは、ピン回動軸線A2に対して偏心している。土台部45は、軸受45aを介して回転台20に支持されている(図1参照)。
各第1固定ピン42は、閉位置(図3(a)に示す位置)に位置する可動ピン41と同等の形状を有している。各第1固定ピン42は、回転台20に対して移動不能である。図2に示すように、第1固定ピン42は、鉛直方向に延びる円筒状の外周面を基板Wの周端面に接触させる受け部46と、受け部46の下方に一体的に設けられたガイド部47と、ガイド部47の下方に一体的に設けられ、回転台20に固定された土台部48とを含む。ガイド部47は、受け部46に向かって斜め上に延びるガイド面47aを有する。
図3(b)に示すように、可動ピン41が閉位置にあるとき、基板Wの周縁部は、ガイド面44aによって下から支持される。可動ピン41が開位置から閉位置の方へ移動すると、基板Wは、ガイド面44aによって受け部43の方に案内される。図3(a)に示すように、可動ピン41が閉位置にあるとき、受け部43の円筒状の外周面が、基板Wの周端面に接触する。可動ピン41が閉位置から開位置に移動すると、基板Wに対する受け部43の押し付けが解除される。この状態を以下では押し付け解除状態という。
図2を参照して、基板保持装置1は、回転台20の上方で基板Wを水平に支持する第2チャック機構60を備えている。第2チャック機構60は、一対の第2固定ピン62を含む。一対の第2固定ピン62は、一方側周縁部25で仮想直線Lに対して線対称の位置に立設されている。第2固定ピン62は、第1固定ピン42と同様の構成を有しているため、可動ピン41と同じ符号を付してその説明を省略する。
図4は、基板Wと回転台20との位置関係を示す模式図である。図4(a)では、基板Wが第1の偏心状態で保持されている。図4(b)では、基板Wが第2の偏心状態で保持されている。図4(a)に示す基板Wの輪郭線は、回転軸線A1に対して可動ピン41側に偏心した第1仮想円に相当し、図4(b)に示す基板Wの輪郭線は、回転軸線A1に対して可動ピン41側に偏心した第2仮想円に相当する。
実際には、回転台20および基板Wが回転するが、図4では、説明の便宜上、周方向S(回転軸線A1まわりの方向)における可動ピン41の位置を図4(a)と図4(b)とで一致させている。仮想直線Lの一方側X1が紙面の左側となるように回転台20の位置を固定して図示している。また、図4では、各ピン41、42、62を簡略化して図示している。
可動ピン41が閉位置に配置されている場合、図4(a)に示すように、基板Wの一方側周縁部W1は、可動ピン41によって一対の第1固定ピン42の方に押される。これにより、基板Wの他方側周縁部W2が、一対の第1固定ピン42に当接する。そのため、基板Wは、可動ピン41と一対の第1固定ピン42との3点で第1チャック機構40によって把持される。
可動ピン41が閉位置にある状態では、可動ピン41および一対の第1固定ピン42が基板Wに当接する部分が、平面視で回転台20の中心(回転軸線A1)から仮想直線Lに沿って一方側X1にずれた位置に中心C1を有する仮想円D1上に並んでいる。中心C1は、回転軸線A1よりも一方側X1に0.2mm〜0.4mm程度ずれている。基板Wは、その中心Cが仮想円D1の中心C1と一致する位置で保持される。中心Cが中心C1と一致するように回転中心(回転軸線A1)から偏心した基板Wの状態を第1の偏心状態という。基板Wが第1の偏心状態で保持されているとき、基板Wの一方側周縁部W1は、一対の第2固定ピン62から離間している。
一方、可動ピン41が開位置に配置されている場合、図4(b)に示すように、可動ピン41による基板Wの押し付けが解除されている(押し付け解除状態)。ここで、基板Wの回転中には、第1の偏心状態の基板Wには、回転軸線A1から離れる方向(一方側X1に相当)に回転力F(図4(b)の白抜き矢印参照)が発生する。したがって、回転力Fによって、基板Wの一方側周縁部W1が一対の第2固定ピン62に対して押し当てられる。
一対の第2固定ピン42に押し付けられた基板Wの中心C2は、平面視で回転台20の中心(回転軸線A1)から仮想直線Lに沿って中心C1よりも一方側X1にずれている。中心C2は、回転軸線A1よりも一方側X1に0.4mm〜0.5mm程度ずれている。中心Cが中心C2となるように回転中心(回転軸線A1)から偏心した基板Wの状態を第2の偏心状態という。基板Wは、第2チャック機構60によって第2の偏心状態で保持される。基板Wが第2の偏心状態で保持されているとき、基板Wの他方側周縁部W2は、一対の第1固定ピン42から離間している。
図1を参照して、第1チャック機構40は、可動ピン41を基板Wに対して開閉するチャック開閉機構70を含む。チャック開閉機構70は、可動ピン41に取り付けられた従動マグネット71と、従動マグネット71と磁界を形成し可動ピン41を閉位置に位置させる閉用駆動マグネット72とを含む。チャック開閉機構70は、閉用駆動マグネット72を収容し回転台20に固定されたマグネットカバー73をさらに含む。
従動マグネット71は、マグネットカバー73に対して、可動ピン41と共にピン回動軸線A2まわりに回転可能である。従動マグネット71、閉用駆動マグネット72およびマグネットカバー73は、回転軸線A1まわりに回転台20と一体回転する。
チャック開閉機構70は、閉用駆動マグネット72が形成する磁界に抗して可動ピン41を開位置に位置させる磁界を形成する開用駆動マグネット74を含む。開用駆動マグネット74は、たとえば、回転台20の周方向Sに沿った環状のマグネットである(図2参照)。また、チャック開閉機構70は、開用駆動マグネット74を下方から支持するマグネット支持部材75と、マグネット支持部材75を昇降させる昇降アクチュエータ76とを含む。昇降アクチュエータ76は、たとえば、エアシリンダである。
昇降アクチュエータ76が、制御装置4によって制御されて開用駆動マグネット74の位置を下降させると、開用駆動マグネット74が離反位置としての下位置(図1に実線で示す位置)に配置される。すると、従動マグネット71は、閉用駆動マグネット72が形成する磁界によって回動する。これにより、可動ピン41は、閉位置(図1に実線で示す位置)に配置される。
昇降アクチュエータ76が、制御装置4によって制御されて開用駆動マグネット74の位置を上昇させると、開用駆動マグネット74が従動マグネット71に近接する近接位置としての上位置(図1に破線で示す位置)に配置される。すると、従動マグネット71は、開用駆動マグネット74が形成する磁界によって、閉用駆動マグネット72が形成する磁界に抗して回動する。これにより、可動ピン41は、開位置(図1に破線で示す位置)に配置される。
<基板保持装置1の動作>
搬送ロボット(図示せず)が、基板保持装置1に基板Wを置いたり、基板保持装置1から基板Wを取るときは、制御装置4が、開用駆動マグネット74が上位置に配置するように昇降アクチュエータ76を制御する。これにより、可動ピン41は、開位置に配置される。この状態で、基板保持装置1に対する基板Wの搬入および搬出が、搬送ロボット(図示せず)によって行われる。
第1チャック機構40が基板Wを保持するときは、制御装置4が、開用駆動マグネット74が下位置に位置するように昇降アクチュエータ76を制御する。これにより、可動ピン41は、閉用駆動マグネット72が形成する磁界によって閉位置に配置される。そのため、基板Wは、第1チャック機構40によって第1の偏心状態(図4(a)参照)で保持される。
この状態で、制御装置4が回転駆動機構37を制御し、回転軸22を回転させる。回転軸22の回転に伴って回転台20が回転し、第1チャック機構40によって保持された基板Wも回転する。開用駆動マグネット74が周方向Sの全周に設けられているため、可動ピン41は、回転中も閉位置で維持される。そのため、基板Wは、第1チャック機構40によって第1の偏心状態(図4(a)参照)で保持されたまま回転する。
なお、従動マグネット71と閉用駆動マグネット72とが引き合う力は、第1の偏心状態で基板Wに働く回転力Fよりも強い(図1参照)。そのため、開用駆動マグネット74が下位置に配置されているときは、可動ピン41が基板Wを押す力が回転力Fに勝るので、可動ピン41が閉位置に維持される。
第2チャック機構60が基板Wを保持するときは、制御装置4が、回転駆動機構37に回転軸22を回転させながら、開用駆動マグネット74が上位置に位置するように昇降アクチュエータ76を制御する。これにより、可動ピン41は、開用駆動マグネット74が形成する磁界によって開位置に配置される。このとき、可動ピン41が押し付け解除状態になるため、基板Wは、偏心による回転力Fによって第1の偏心位置(図4(a)に示す位置)から、第2の偏心位置(図4(b)に示す位置)へ移動する。これにより、基板Wの周端面が一対の第2固定ピン62に押し付けられるので、基板Wは、第2チャック機構60によって第2の偏心状態(図4(b)参照)で保持されたまま回転する。
<偏心状態での基板Wの姿勢保持>
基板保持装置1は、上方向および下方向への基板Wの移動を規制することにより、基板Wの姿勢を保持する規制手段80を備えている。規制手段80は、たとえば、ベルヌーイ機構である。規制手段80は、基板Wと回転台20との間に空間28を形成するように基板Wを下方から支持する支持部材としての第1固定ピン42および第2固定ピン62と、基板Wと回転台20との間の空間28に窒素ガスなどの不活性ガスを供給するための不活性ガス供給手段29とを備えている。
不活性ガス供給手段29は、回転軸22の内部に挿通された不活性ガス供給管30と、不活性ガス供給源31からの不活性ガスを導く不活性ガス供給路32と、不活性ガス供給路32に介装された不活性ガスバルブ33とを含む。不活性ガス供給路32は、不活性ガス供給管30の下端に接続されている。制御装置4が不活性ガスバルブ33を開くと、不活性ガス供給管30へと不活性ガスが送り込まれる。この不活性ガスは、基板Wと回転台20との間の空間28に供給される。
回転軸22の上端に結合されたボス21は、不活性ガス供給管30の上端部を支持するための軸受機構34を保持している。軸受機構34は、回転台20と不活性ガス供給管30との間に配置された軸受と、同じく回転台20と不活性ガス供給管30との間において軸受よりも上方に設けられた磁性流体軸受とを含む。
図5は、基板Wが第2の偏心状態で保持されているときの不活性ガスの流れを示す模式図である。図5は、図4(b)に示すV−V線に沿う断面を示している。
図5を参照して、不活性ガス供給手段29は、不活性ガス供給管30の上端を露出させるボス21の内部空間50と、基板Wと回転台20との間の空間28と、ボス21の内部空間50とを連結する複数の連結路51とを含む。複数の連結路51は、回転台20の周方向Sに等間隔で配置されている(図2も参照)。複数の連結路51は、内部空間50から空間28に向かうにしたがって、回転軸線A1から離れるように放射状に延びている。連結路51は、ボス21の内部空間50から基板Wと回転台20との間の空間28の周縁領域28Aまで延びている。
連結路51の上端は、基板Wの下面に平行に対向する回転台20の上面で開口するガス吐出口を形成している。複数のガス吐出口は、回転軸線A1上に中心を有する円周上で等間隔で配置されている。ガス吐出口は、基板Wと回転台20との間の空間28の中央領域28Bよりも外方に配置されている。ガス吐出口は、ボス21の内部空間50に供給された不活性ガスを回転台20の上面から斜め上に外方に吐出する。これにより、基板Wと回転台20との間の空間28を外方に流れる不活性ガスの気流が、空間28の中央領域28Bのまわりに形成される。
不活性ガス供給管30の上端から流出する不活性ガスは、内部空間50および複数の連結路51を通って空間28の周縁領域28Aに供給される。この不活性ガスは、空間28に不活性ガスの気流Gを形成し、空間28において基板Wの周縁部と回転台20の周縁部との間に形成された開口52から空間28の外部へ流出する。これにより、空間28内(特に周縁領域28Aよりも基板Wの回転半径方向内方の中央領域28B)の圧力が低下するため、回転している基板Wを回転台20と非接触の状態で保持でき、基板Wの浮き上がりを抑制することができる。
第1の偏心状態では、1本の可動ピン41と2本の第1固定ピン42とで基板Wが挟まれる一方で、第2の偏心状態では、基板Wの挟持が解除される。しかしながら、第1の偏心状態および第2の偏心状態のいずれにおいても、ベルヌーイ機構が上下方向への基板Wの移動を規制するので、第2の偏心状態で回転している基板Wの浮き上がりが抑制される。そのため、第2の偏心状態の基板Wの浮き上がりを防止するための可動ピンを設ける必要がない。
<基板Wの処理>
次に、図1を参照して、処理ユニット3によって行われる基板Wの処理について説明する。処理の内容としては、パーティクル等の異物を除去するための洗浄や、基板W上の不要な薄膜(窒化膜やレジスト)の除去が挙げられる。以下では、基板Wから異物を除去する例について説明する。
処理ユニット3で基板Wを処理するときは、制御装置4が、搬送ロボットに基板Wをチャンバーに搬入させる。そして、制御装置4が、開用駆動マグネット74が下位置に位置するように昇降アクチュエータ76を制御することによって、第1チャック機構40による基板Wの保持が実施される。そして、制御装置4が、不活性ガスバルブ33を開き、回転台20と基板Wとの間の空間28に不活性ガスを充満させる。その後、基板保持装置1に基板Wを回転させる。その後、制御装置4は、薬液ノズル7を待機位置から処理位置に移動させる。さらに、制御装置4は、薬液バルブ13を開いて、薬液ノズル7に薬液を噴射させる。制御装置4は、回転している基板Wの上面に向けて薬液ノズル7に薬液を吐出させながら、薬液ノズル7を中央処理位置と周縁部処理位置との間で移動させる。これにより、薬液が基板Wの上面全域に衝突し、異物が基板Wから除去される(基板洗浄工程)。基板洗浄工程において、制御装置4が開用駆動マグネット74を上昇または下降させることによって、第1チャック機構40と第2チャック機構60とで少なくとも1回の基板Wの持ち替えが実施される。
制御装置4は、薬液バルブ13を閉じて、薬液ノズル7を待機位置に移動させた後、リンス液バルブ10を開いて、リンス液ノズル6にリンス液を吐出させる。リンス液ノズル6から吐出されたリンス液は、回転している基板Wの上面中央部に着液した後、基板Wの上面周縁部まで基板Wの上面に沿って外方に流れる。これにより、リンス液が基板Wの上面の全域に供給され、パーティクル等の異物が基板Wから洗い流される(上面リンス工程)。上面リンス工程において、制御装置4が開用駆動マグネット74を上昇または下降させることによって、第1チャック機構40と第2チャック機構60とで少なくとも1回の基板Wの持ち替えが実施される。
制御装置4は、リンス液バルブ10を閉じて、リンス液ノズル6にリンス液の吐出を停止させた後、開用駆動マグネット74を下位置に配置させるように昇降アクチュエータ76を制御する。これにより、第1チャック機構40による基板Wの保持が実施される。この状態で、基板保持装置1に基板Wを高速回転させる。これにより、基板W上のリンス液が遠心力によって基板Wの周囲に振り切られ、液体が基板Wから除去される。そのため、基板Wが乾燥する(基板乾燥工程)。その後、制御装置4は、基板保持装置1に基板Wの回転を停止させる。その後、制御装置4は、不活性ガスバルブ33を閉じる。その後、制御装置4は、開用駆動マグネット74を上位置に配置させるように昇降アクチュエータ76を制御して第1チャック機構40による保持から基板Wを解放する。その後、制御装置4は、搬送ロボットに基板Wをチャンバーから搬出させる。
以上のように本実施形態では、第1チャック機構40が、第1偏心状態で基板Wを支持し、第2チャック機構60が、第2偏心状態で基板Wを支持する。第1チャック機構40および第2チャック機構60の間での基板Wの持ち替えは、開用駆動マグネット74、94を昇降させるという簡単な機構で、基板Wの回転中に行われる。
具体的には、第1の偏心状態で保持されて回転する基板Wから可動ピン41を離間させて押し付け解除状態とすると、遠心力により基板Wの中心が回転軸線A1から離れる方向に水平に移動する。そのため、基板Wの他方側周縁部W2が一対の第1固定ピン42から離間し、基板Wの一方側周縁部W1が一対の第2固定ピン62に押し付けられる。これにより、基板Wの保持が第2の偏心状態での保持に切り替えられる。そのため、基板Wを第1の偏心位置から第2の偏心位置に移動させるための可動ピンを設ける必要がない。
逆に、基板Wが第2の偏心状態で回転しているときに、可動ピン41を基板Wに押し付けると、基板Wが一対の第1固定ピンの方に押される。そのため、基板Wの一方側周縁部W1が一対の第2固定ピン62から離間し、基板Wの他方側周縁部W2が一対の第1固定ピン42に押し付けられる。これにより、基板Wの保持が第1の偏心状態での保持に切り替えられる。
このように、回転台20の回転中に基板Wを移動させて基板Wの偏心状態を切り替えることによって、基板Wの周縁部から全てのピン41、42、62を接離させることができる。そのため、基板洗浄工程や上面リンス工程において、基板Wの周縁部と第1固定ピン42との間や、基板Wの周縁部と第2固定ピン62との間に、リンス液や薬液を入り込ませることができる。つまり、第1チャック機構40および第2チャック機構60を用いて基板Wの周縁部を万遍なく処理することができる。したがって、全てのピン41、42、62を可動ピンとして設ける必要がないので第1チャック機構40および第2チャック機構60を簡素化することができる。
また、第2の偏心状態で保持された基板Wの中心C2は、第1の偏心状態で保持された基板Wの中心C1よりも仮想直線Lの一方側X1に位置している。そのため、基板Wは、回転力Fによって常に一方側X1へ向けて押し付けられる。したがって、可動ピン41の解除状態では、基板Wを第2の偏心位置に素早く移動させることができる。
この発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内において種々の変更が可能である。
図6は、本実施形態の変形例に係る第2チャック機構60の第2固定ピン62の周辺を示す模式図である。図6に示すように、基板Wの周縁部に上下方向に対向するように基板Wの上方に配置された対向部82が、第2固定ピン62の受け部46の上端に設けられていてもよい。対向部82は、第2固定ピン62と一体的に設けられている。そのため、第2固定ピン62とは別の新たな部材を設けることなく、第2の偏心状態で回転する基板Wの浮き上がりを抑制することができる。対向部82は、第2の偏心状態での基板Wの移動を規制する規制手段80を構成している。この変形例は、可動ピン41の受け部43や一対の第1固定ピン42の受け部46にも適用することができる。
また、図示しないが、各ピン41、42、62は、ガイド部44、47を含んでおらず、円柱状の受け部43、46が土台部45、48から上方に延びていてもよい。この場合、基板Wを下方から支持する支持部材を各ピン41、42、62とは別に回転台20に設けてもよい。
基板Wの下面に接触することにより基板Wを水平に支持する複数の支持部材が設けられている場合は、前述のベルヌーイ機構や対向部82を省略してもよい。ガイド部44、47は、支持部材の一例である。支持部材は、各ピン41、42、62と一体であってもよいし、各ピン41、42、62とは別の部材であってもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 :基板保持装置
20 :回転台
25 :一方側周縁部
26 :他方側周縁部
28 :空間
28A:周縁領域
29 :不活性ガス供給手段
37 :回転駆動機構
40 :第1チャック機構
41 :可動ピン
42 :第1固定ピン
52 :開口
60 :第2チャック機構
62 :第2固定ピン
80 :規制手段
82 :対向部
A1 :回転軸線
C1 :中心
C2 :中心
F :回転力
L :仮想直線
W :基板
W1 :一方側周縁部
W2 :他方側周縁部
X1 :一方側

Claims (4)

  1. 円板状の基板の周端面に押し付けられる閉位置と前記基板の周端面から離れる開位置との間で移動可能であり鉛直な回転軸線に直交する水平な仮想直線上に配置された可動ピンと、前記回転軸線に対して前記可動ピンとは反対側の領域で前記仮想直線の両側に配置された一対の第1固定ピンと、を含み、前記可動ピンを前記閉位置に位置させることにより、前記回転軸線に対して前記可動ピン側に偏心した第1仮想円上で前記可動ピンと前記一対の第1固定ピンとを前記基板の周端面に接触させる第1チャック機構と、
    前記回転軸線に対して前記可動ピンと同じ側の領域で前記仮想直線の両側に配置されており、前記可動ピンが前記開位置に配置されているときに、前記回転軸線に対して前記第1仮想円の偏心量よりも大きい偏心量で前記可動ピン側に偏心した第2仮想円上で前記基板の周端面に接触する一対の第2固定ピン、を含む第2チャック機構と、
    前記第1チャック機構および第2チャック機構を回転させることにより、前記第1チャック機構または第2チャック機構によって支持された前記基板を前記回転軸線まわりに回転させる回転駆動機構と、を含む、基板保持装置。
  2. 鉛直方向への前記基板の移動を規制する規制手段をさらに備える、請求項1に記載の基板保持装置。
  3. 前記規制手段は、上方向および下方向への前記基板の移動を規制するベルヌーイ機構を含み、
    前記ベルヌーイ機構は、前記基板の下面に平行に対向する回転台の上面で開口しており、前記回転軸線まわりの方向である周方向に並んだ複数のガス吐出口から不活性ガスを吐出することにより、前記基板の下面と前記回転台の上面との間の空間を外方に流れる不活性ガスの流れを形成する不活性ガス供給手段を含む、請求項2に記載の基板保持装置。
  4. 前記規制手段は、前記基板の周縁部に上下方向に対向するように前記基板の上方に配置された対向部を含む、請求項2または3に記載の基板保持装置。
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