JP2017067091A - ギヤ取付構造 - Google Patents

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智之 春日
Tomoyuki Kasuga
智之 春日
晃 日比野
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Abstract

【課題】振動を抑制することができるギヤ取付構造を提供すること。【解決手段】ギヤ取付構造30は、遊星歯車機構におけるキャリア10の外周縁部に形成された複数のフランジ111にギヤ20が一体的に取り付けられており、フランジ111の外周面111aとギヤ20の内周面20aとが一体化されている取付部31と、取付部31の周方向両側に設けられており、フランジ111の外周面111aとギヤ20の内周面20aとが常に接触している第1接触部32と、第1接触部32の周方向両側のうち、取付部31とは反対側に設けられており、フランジ111の外周面111aとギヤ20の内周面20aとが、第1接触部32よりも弱い加圧状態で接触している第2接触部33と、を有している。【選択図】図2A

Description

本発明は、ギヤ取付構造に関する。
遊星歯車機構のキャリアに、例えばオイルポンプを駆動させるためのギヤを一体的に取り付けるギヤ取付構造が知られている。例えば特許文献1には、第二キャリアのキャリアフランジにポンプ駆動ギヤを取り付け、第二キャリアとポンプ駆動ギヤを一体回転させるギヤ取付構造が開示されている。
特開2015−77846号公報
ここで、従来のギヤ取付構造は、キャリアおよびギヤの回転に伴って振動が発生するとともに、例えば図4の波形R1〜R3に示すように、ギヤ取付構造における複数の部位において、固有周波数で共振が発生し(同図の波形の3つのピーク部分参照)、振動がより増幅される場合があった。なお、図4に示す波形R1〜R3は、例えばキャリアとギヤとの取付部位における複数の部位の振動状態を示している。従って、従来のギヤ取付構造は、振動を抑制する点において改善の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、振動を抑制することができるギヤ取付構造を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るギヤ取付構造は、遊星歯車機構におけるキャリアの外周縁部に形成された複数のフランジに、ギヤが一体的に取り付けられたギヤ取付構造であって、前記フランジの外周面と前記ギヤの内周面とが一体化されている取付部と、前記取付部の周方向両側に設けられており、前記フランジの外周面と前記ギヤの内周面とが常に接触している第1接触部と、前記第1接触部の周方向両側のうち、前記取付部とは反対側に設けられており、前記フランジの外周面と前記ギヤの内周面とが、前記第1接触部よりも弱い加圧状態で接触している第2接触部と、を有することを特徴とする。
これにより、ギヤ取付構造は、フランジの外周面とギヤの内周面とが第1接触部よりも弱い加圧状態で接触する第2接触部を設けることにより、キャリアおよびギヤに発生する振動をこの第2接触部で摩擦減衰させ、共振による振動の増幅を抑制することができる。また、簡易な構成によって振動を抑制することができるため、キャリアおよびギヤの加工精度や熱膨張、負荷変形の影響を受けにくく、上記効果を安定的に確保することができる。
本発明に係るギヤ取付構造によれば、キャリアおよびギヤに発生する振動を摩擦減衰させることができるため、共振による振動の増幅を抑制し、振動全体を抑制することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るギヤ取付構造におけるキャリアとギヤの構成を模式的に示す斜視図である。 図2Aは、本発明の実施形態に係るギヤ取付構造におけるキャリアとギヤの構成を模式的に示す平面図である。 図2Bは、本発明の実施形態に係るギヤ取付構造を模式的に示す図である。 図3Aは、従来技術に係るギヤ取付構造におけるキャリアとギヤの構成を模式的に示す平面図である。 図3Bは、従来技術に係るギヤ取付構造を模式的に示す図である。 図4は、従来技術に係るギヤ取付構造における振動の周波数とイナータンスとの関係を示すグラフである。
本発明の実施形態に係るギヤ取付構造について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。また、以下で説明する図2Aは、図1を矢印X方向からみた図であり、図3Aは、従来のギヤ取付構造を図2Aと同じ方向からみた図である。
ギヤ取付構造30は、図1に示すように、キャリア10にギヤ20が取り付けられた構造である。キャリア10は、遊星歯車機構の回転要素の一つであり、キャリアプレート11と、キャリアベース12と、を備えている。
キャリアプレート11は、図1に示すように円環状に形成され、キャリアベース12と所定の空間を隔てて対向している。また、キャリアプレート11の外周縁部には、複数(同図では3つ)のフランジ111が周方向に等間隔で形成されている。そして、キャリアプレート11の外周縁部においてフランジ111が形成されていない部分には、キャリアベース12側に延びる柱状部112が複数(同図では3本)形成され、キャリアベース12の外周縁部と接続されている。すなわち、キャリアプレート11とキャリアベース12とは、3本の柱状部112によって連結されている。
キャリアベース12は、図1に示すように円盤状に形成され、キャリアプレート11と同様に、外周縁部に複数(同図では3つ)のフランジ121が等間隔で形成されている。また、キャリアベース12の中心には、遊星歯車機構の中心軸が挿通される円筒状のボス部122が形成されている。また、キャリアプレート11およびキャリアベース12には、図1に示すように、ピニオンギヤのピニオン軸が挿入される複数の軸孔13が形成されている。
ギヤ20は、例えばオイルポンプを駆動させるためのオイルポンプドライブギヤ等である。ギヤ20は、図1に示すように、キャリアプレート11のフランジ111に一体的に取り付けられ、キャリア10と一体回転するように構成されている。
ここで、従来技術に係るギヤ取付構造130は、図3Aおよび図3Bに示すように、取付部131と、取付部131の周方向両側に設けられた接触部132と、接触部132の周方向両側のうち、取付部131とは反対側に設けられた非接触部134と、から構成されている。
取付部131は、フランジ111Aの外周面111Aaとギヤ20の内周面20aとが溶接によって一体化されている部位である。また、接触部132は、フランジ111Aにギヤ20が圧入されることにより、フランジ111Aの外周面111Aaとギヤ20の内周面20aとが常に接触している部位である。そして、非接触部134は、フランジ111Aの外周面111Aaとギヤ20の内周面20aとが離間しており、両者が常に接触しない部位である。
このようなギヤ取付構造130の場合、図3Aにおける各部位D,Eの剛性は以下の通りとなる。すなわち、取付部131が設けられた部位Dは、キャリアプレート11Aとギヤ20とが剛結されているため、剛性が最も高くなる。また、接触部132が設けられた部位Eは、キャリアプレート11Aとギヤ20とが圧入によって完全に密着しているものの、剛結されてはいないため、剛性は中程度となる。
そして、各部位D,Eの剛性が上記のようなものである場合、例えばキャリア10Aおよびギヤ20の回転に伴って振動が発生すると、部位Eが硬いバネの役割を果たす。従って、振動の逃げ場がなく、前記した図4の波形R1〜R3に示すように、複数の部位において、固有周波数で共振が発生し、振動がより増幅されるおそれがある。
そこで、本実施形態に係るギヤ取付構造30は、図2Aおよび図2Bに示すように、フランジ111の外周面111aとギヤ20の内周面20aとの間に、フランジ111の周方向における端部に向かうにつれて大きくなる隙間35を形成することにより、従来はなかった振動の逃げ場を形成し、振動を抑制することとした。すなわち、ギヤ取付構造30は、図2Aおよび図2Bに示すように、取付部31と、取付部31の周方向両側に設けられた第1接触部32と、第1接触部32の周方向両側のうち、取付部31とは反対側に設けられた第2接触部33と、第2接触部33の周方向両側のうち、第1接触部32とは反対側に設けられた非接触部34と、から構成され、第1接触部32と非接触部34との間に第2接触部33が設けられている。
取付部31は、従来の取付部131(図3B参照)と同様に、フランジ111の外周面111aとギヤ20の内周面20aとが溶接によって一体化されている部位である。第1接触部32は、従来の接触部132と同様に、フランジ111にギヤ20が圧入され、フランジ111の外周面111aとギヤ20の内周面20aとが常に接触している部位であるが、従来の接触部132よりも周方向長さが短く形成され、従来の接触部132の位置に第2接触部33が設けられている。
第2接触部33は、フランジ111の外周面111aとギヤ20の内周面20aとが、第1接触部32よりも弱い加圧状態で接触している部位である。この第2接触部33は、フランジ111とギヤ20の動きを規制しない程度の弱い力で弱接触している。
このようなギヤ取付構造30の場合、図2Aにおける各部位A,B,Cの剛性は以下の通りとなる。すなわち、取付部31が設けられた部位Aは、キャリアプレート11とギヤ20とが剛結されているため、剛性が最も高くなる。また、第1接触部32が設けられた部位Bは、キャリアプレート11とギヤ20とが圧入によって完全に密着しているものの、剛結されてはいないため、剛性は中程度となる。また、第2接触部33が設けられた部位Cは、キャリアプレート11とギヤ20とが弱接触しているため、剛性は低くなる。
そして、各部位A,B,Cの剛性が上記のようなものである場合、例えばキャリア10およびギヤ20の回転に伴って振動が発生すると、部位Bが硬いバネの役割を果たし、それに続く部位Cが柔らかいバネとダンパー(減衰要素)の役割を果たす。これにより、部位Cにおいて振動を減衰させて逃がすことが可能となる。このように、第2接触部33は、振動が生じた際にフランジ111の外周面111aとギヤ20の内周面20aとが弱接触する弱接触部位となる。従って、振動時に第2接触部33で摩擦減衰が発生し、共振による振動の増幅が抑制されることになる。
なお、このような第2接触部33を設ける場合、従来のように部位Eにおけるフランジ111Aの外周の曲率を一定にするのではなく(図3A参照)、図2Aに示すように、部位Cにおけるフランジ111の外周の曲率を変化させて(曲率を大きくして)、隙間35を形成すればよい。この隙間35の起点付近が第2接触部33となる。なお、隙間35は、ギヤ20側の形状を調整することによっても形成可能であるが、加工性や組み付け時の位置出しを考慮すると、フランジ111の形状を調整することが好ましい。
以上のような構成を備える本実施形態に係るギヤ取付構造30は、フランジ111の外周面111aとギヤ20の内周面20aとが第1接触部32よりも弱い加圧状態で接触する第2接触部33を設けることにより、キャリア10およびギヤ20に発生する振動をこの第2接触部33で摩擦減衰させ、共振による振動の増幅を抑制することができる。また、簡易な構成によって振動を抑制することができるため、キャリア10およびギヤ20の加工精度や熱膨張、負荷変形の影響を受けにくく、上記効果を安定的に確保することができる。
なお、例えば振動を抑制する方法として、部材(キャリア10、ギヤ20)の肉厚増加による剛性の向上、減衰材の貼付、ダンパーの設置、あるいは起振源であるギヤ20の加工精度の向上、等も考えられる。しかしながら、これらの方法は重量やコストの増加を招くとともに、スペース確保が困難である。また、ギヤ20の加工精度は既にマイクロオーダーであり、これ以上の加工精度向上は困難である。一方、本実施形態に係るギヤ取付構造30によれば、これらの方法を考慮することなく、上記のような簡易な構成によって振動を抑制することができる。
以上、本発明に係るギヤ取付構造について、発明を実施するための形態により具体的に説明したが、本発明の趣旨はこれらの記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈されなければならない。また、これらの記載に基づいて種々変更、改変等したものも本発明の趣旨に含まれることはいうまでもない。
例えば本実施形態に係るギヤ取付構造30において、取付部31は、合計3カ所設けられていたが、3カ所以上、あるいは2カ所のみ設けても構わない。また、取付部31と柱状部112とは同数(3つ)設けられていたが、両者の数は異なっていても構わない。また、第2接触部33は、取付部31の周方向両側に設けられていたが、いずれか片側のみでも構わない。また、取付部31における溶接範囲(取付部31の長さ)は、任意に設定することができる。
また、キャリアプレート11の外周には、ギヤ20が取り付けられていたが、ギヤ20ではなく、例えばプーリー、スプロケット等を取り付けても構わない。また、取付部31は、フランジ111の外周面111aとギヤ20の内周面20aとを溶接によって一体化していたが、溶接ではなく、ろう付けや摩擦溶着によって一体化しても構わない。また、第1接触部32は、フランジ111にギヤ20を圧入していたが、例えばルーズスプライン等で嵌合しても構わない。
10,10A キャリア
11,11A キャリアプレート
111,111A フランジ
111a,111Aa 外周面
112 柱状部
12 キャリアベース
121 フランジ
122 ボス部
13 軸孔
20 ギヤ
20a 内周面
30,130 ギヤ取付構造
31,131 取付部
32 第1接触部
33 第2接触部
34,134 非接触部
35 隙間
132 接触部

Claims (1)

  1. 遊星歯車機構におけるキャリアの外周縁部に形成された複数のフランジに、ギヤが一体的に取り付けられたギヤ取付構造であって、
    前記フランジの外周面と前記ギヤの内周面とが一体化されている取付部と、
    前記取付部の周方向両側に設けられており、前記フランジの外周面と前記ギヤの内周面とが常に接触している第1接触部と、
    前記第1接触部の周方向両側のうち、前記取付部とは反対側に設けられており、前記フランジの外周面と前記ギヤの内周面とが、前記第1接触部よりも弱い加圧状態で接触している第2接触部と、
    を有することを特徴とするギヤ取付構造。
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