JP2017066971A - エンジンの排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃費性能の悪化を抑制しながら外部に排出される煤等の微粒子とNOxとをより確実に低減する。
【解決手段】排気通路40に、上流側から順に、NOxを吸蔵および還元可能なNOx吸蔵還元触媒81aを備えた第1触媒装置81と、煤を含む排ガス中の微粒子を捕集可能なフィルタ82とを設けるとともに、排気通路40のうち第1触媒装置81とフィルタ82との間の部分に空気を供給する二次空気供給装置90を設け、NOx吸蔵還元触媒81aのNOx吸蔵能力の回復要求があると、NOx吸蔵還元触媒81aに流入する排ガスの空燃比をリッチにする空燃比リッチ化制御を実施するとともに、当該空燃比リッチ化制御の実施時に、二次空気供給装置90によって排気通路40に空気を供給する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジン本体から排出された排ガスが流通する排気通路を備えたエンジン排気浄化装置に関する。
従来、排ガス中の煤を除去するために、煤等からなる微粒子を捕集可能なフィルタいわゆるDPF(Diesel Particulate Filter)をエンジンの排気通路に設けることが行われている。また、DPFを用いる場合において、DPFで捕集された煤を適宜、酸化して除去してDPFを再生することが行われている。
例えば、特許文献1には、排気通路にDPFを設けるとともにDPFの上流側に酸化触媒を設けたエンジンであって、DPF内の煤量が所定量以上になると、噴射タイミングが大幅に遅角側に設定されたいわゆるポスト噴射をエンジン本体において実施して排気通路に未燃成分を供給し、この未燃成分を酸化触媒で酸化させるなどでDPFに流入する排ガスを空燃比リーン状態で昇温して、これによりDPFに捕集されている煤を酸化、除去するものが開示されている。
また、排ガス中のNOxを除去するために、排気通路にNOxを吸蔵および還元可能なNOx吸蔵還元触媒を設けることが行われている。そして、排気通路にこのNOx吸蔵還元触媒を設けた場合には、触媒に吸蔵されているNOxを還元、除去してNOx吸蔵能力を回復させるべく、所定のタイミングで空燃比がリッチ状態となるように当該触媒に未燃成分を供給することなどが行われている。
特開2013−136986号公報
ここで、排ガス性能をより高めることを目的として、外部に排出される煤などの微粒子とNOxとを同時に低減するべく、排気通路にDPFとNOx吸蔵還元触媒との両方を設けることが求められている。しかしながら、排気通路にこれら両方を設けた場合には、それぞれの浄化性能(DPFの微粒子捕集性能およびNOx吸蔵還元触媒のNOx吸蔵能力)を高く維持するために要求される排ガスの空燃比などの状態が異なることから、個別に排気通路へ未燃成分を供給する必要があり、エンジン出力に寄与しない燃料消費が多くなり燃費性能の悪化が著しくなる。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、燃費性能の悪化を抑制しながら外部に排出される煤等の微粒子とNOxとをより確実に低減することのできるエンジンの制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、エンジン本体から排出された排ガスが流通する排気通路と、上記排気通路に設けられて、NOxを吸蔵および還元可能なNOx吸蔵還元触媒を有する第1触媒装置と、上記排気通路のうち上記NOx吸蔵還元触媒の下流側に設けられて、煤を含む排ガス中の微粒子を捕集可能なフィルタと、上記排気通路のうち上記第1触媒装置と上記フィルタとの間の部分に空気を供給する二次空気供給装置と、上記NOx吸蔵還元触媒のNOx吸蔵能力の回復要求があると、上記NOx吸蔵還元触媒に流入する排ガスの空燃比をリッチにする空燃比リッチ化制御を実施するとともに、当該空燃比リッチ化制御の実施時に、上記二次空気供給装置によって上記排気通路に空気を供給させる制御手段とを備えることを特徴とするエンジンの排気浄化装置を提供する(請求項1)。
本発明によれば、排気通路に排ガス中の微粒状物質を捕集可能なフィルタとNOxを吸蔵および還元可能なNOx吸蔵還元触媒を備えた第1触媒装置との両方が設けられている。そのため、煤等の微粒子とNOxの外部排出量を少なく抑えて排ガス性能を高めることができる。特に、空燃比リッチ化制御の実施によってNOx吸蔵還元触媒のNOxを脱離、還元することでNOxを吸蔵できる空き容量を回復させ、NOx吸蔵能力を高く維持することができるので、NOxの排出をより確実に抑制することができる。
しかも、この装置では、第1触媒装置の下流側にフィルタが設けられ、かつ、空燃比リッチ化制御の実施時に第1触媒装置とフィルタとの間に空気が供給されるように構成されている。そのため、空燃比リッチ化制御の実施時に、NOx吸蔵還元触媒から流下した未燃成分と空気とをフィルタ内で反応させてフィルタ内の温度を高めることができるとともにフィルタ内において流入した空気と煤等とを反応させて酸化、除去することができる。すなわち、NOx吸蔵還元触媒のNOx吸蔵能力を回復させるための未燃成分を利用してフィルタの微粒子捕集能力を高めることができる。従って、燃費性能の悪化を抑制しつつNOx吸蔵還元触媒とフィルタとの浄化性能を高めることができる。
本発明において、上記排気通路のうち上記フィルタの下流側に設けられて、三元触媒を有する第2触媒装置をさらに備えるのが好ましい(請求項2)。
このようにすれば、空燃比リッチ化制御の実施時等にNOx吸蔵還元触媒で吸蔵されなかったNOx、および、フィルタで酸化されなかった未燃成分を三元触媒で浄化することができ、排ガス性能を高めることができる。
上記構成において、上記制御手段は、上記空燃比リッチ化制御の実施時に、上記フィルタに流入する排ガスの空燃比をリッチ側の所定値とリーン側の所定値との間で周期的に変動させるパータベーション制御を実施するのが好ましい(請求項3)。
このようにすれば、フィルタに流入する酸素量を確保してフィルタ内でより確実に煤等の酸化、除去を行うことができるとともに、三元触媒におけるガスの空燃比を理論空燃比近傍として未燃成分およびNOxをより適切に浄化することができる。
上記構成において、上記制御手段は、上記パータベーション制御時に、上記二次空気供給装置から上記排気通路に供給される空気の量を周期的に変動させるのが好ましい(請求項4)。
このようにすれば、二次空気供給装置よりも上流側に配置された第1触媒装置すなわちNOx吸蔵還元触媒における空燃比をより適切に維持しつつ、二次空気供給装置よりも下流側に配置されたフィルタにおける空燃比および第2触媒装置すなわち三元触媒における空燃比を適切な値にすることができる。
上記構成において、上記排気通路のうち上記三元触媒の下流側に設けられて当該三元触媒から排出された排気の空燃比を検出可能な空燃比検出手段をさらに備え、上記制御手段は、上記空燃比検出手段で検出された空燃比が予め設定された基準値となるように、上記フィルタに流入する排ガスの空燃比を調整するのが好ましい(請求項5)。
このようにすれば、三元触媒内の空燃比をより確実に適切な値にすることができる。
本発明において、上記制御手段は、SOxによる上記NOx吸蔵還元触媒の被毒量が所定値以上になる条件が成立すると上記NOx吸蔵還元触媒のNOx吸蔵能力の回復要求があると判定して、上記空燃比リッチ化制御を実施するのが好ましい(請求項6)。
このようにすれば、NOx吸蔵還元触媒から適切にSOxを除去して、当該触媒の浄化性能を高く維持することができる。
また、本発明において、上記制御手段は、上記NOx吸蔵還元触媒に吸蔵されているNOxの量が所定値以上となる条件が成立すると上記NOx吸蔵還元触媒のNOx吸蔵能力の回復要求があると判定して、上記空燃比リッチ化制御を実施するのが好ましい(請求項7)。
このようにすれば、NOx吸蔵還元触媒から適切にNOxを除去して、当該触媒の浄化性能を高く維持することができる。
以上説明したように、本発明のエンジンの制御装置によれば、燃費性能の悪化を抑えて、NOxおよび煤等の微粒子の外部への排出をより確実に抑制することができる。
本発明の一実施形態にかかるエンジンシステムの構成を示した図である。 図1に示すエンジンシステムの制御系を示したブロック図である。 DPFの上流側と三元触媒の下流側の各空燃比の様子を示した図である。 DeSOx制御およびDPF制御に係る制御手順を示したフローチャートである。
(1)エンジンの全体構成
図1は、本発明の一実施形態にかかるエンジンの排気浄化装置を備えたエンジンシステムの全体構成を示す図である。本図に示されるエンジンは、走行用の動力源として車両に搭載される4サイクルのディーゼルエンジンである。なお、エンジンの具体的種類はこれに限らない。例えば、ガソリンエンジンであってもよい。
エンジンシステムは、エンジン本体1と、エンジン本体1に燃焼用の空気を導入するための吸気通路30と、エンジン本体1で生成された排ガスを車両外部に排出するための排気通路40と、排気通路40の途中部分に空気を供給するための二次エア供給装置90と、排気通路40を通過する排ガスの一部を吸気通路30に還流するためのEGR装置50と、排気通路40を通過する排ガスにより駆動される第1ターボ過給機60および第2ターボ過給機70とを備えている。
エンジン本体1は、気筒2が内部に形成されたシリンダブロック3と、シリンダブロック3の上面に設けられたシリンダヘッド5と、気筒2に往復摺動可能に挿入されたピストン4とを有している。ピストン4の上方には燃焼室9が形成されている。
シリンダヘッド5には、インジェクタ20が、各気筒2につきそれぞれ1組ずつ設けられている。インジェクタ20は、そのピストン4側の先端部が燃焼室9の中心部を臨むような姿勢で取り付けられている。
インジェクタ20は燃焼室9内に燃料を噴射する。噴射された燃料と空気との混合気は燃焼室9で燃焼し、ピストン4はその燃焼による膨張力で押し下げられて上下に往復運動する。
ピストン4はコネクティングロッドを介してクランク軸7と連結されており、ピストン4の往復運動に応じて、クランク軸7は中心軸回りに回転する。
シリンダブロック3には、クランク軸7の回転数をエンジンの回転数として検出するエンジン回転数センサSW1が設けられている。
シリンダヘッド5には、吸気通路30から供給される空気を各気筒2の燃焼室9に導入するための吸気ポート16と、吸気ポート16を開閉する吸気弁18と、各気筒2の燃焼室9で生成された排気を排気通路40に導出するための排気ポート17と、排気ポート17を開閉する排気弁19とが設けられている。
吸気通路30には、上流側から順に、エアクリーナ31、第1ターボ過給機60のコンプレッサ61、第2ターボ過給機70のコンプレッサ71、スロットルバルブ36、インタークーラ35、サージタンク37が設けられている。サージタンク37よりも下流側には、各気筒2とそれぞれ個別に連通する独立通路が設けられており、各気筒2には、エアクリーナ31でろ過されて各コンプレッサ61,62によって圧縮された後インタークーラ35によって冷却された空気が、サージタンク37およびこれら独立通路を介して分配される。吸気通路30のうちエアクリーナ31と第1コンプレッサ61との間には、この部分を通過する空気であって気筒2に流入する充填量を検出するためのエアフローセンサSW2が設けられている。
なお、吸気通路30には、第2ターボ過給機70のコンプレッサ71をバイパスするコンプレッサバイパス通路33と、この通路33を開閉するバルブ33aが設けられており、この通路33がバルブ33aにより開弁された場合には、空気は、第2ターボ過給機70のコンプレッサ71により圧縮されることなくインタークーラ35に流入する。
スロットルバルブ36は、吸気通路30を開閉するものである。
排気通路40には、上流側から順に、第1ターボ過給機60のタービン62と、第2ターボ過給機70のタービン72と、排ガス中の有害成分を浄化するための複数の浄化装置81〜83とが設けられている。
各ターボ過給機60,70は、タービン62,72が、排気通路40を流れる排ガスのエネルギーを受けて回転し、これに連動して各タービン62,72に連結されているコンプレッサ61,71が回転することにより、吸気通路30を流通する空気を圧縮(過給)する。
なお、排気通路40には、第1ターボ過給機60のタービン62をバイパスする第1タービンバイパス通路41と、この通路41を開閉するバルブ41aと、第2ターボ過給機70のタービン72をバイパスする第2タービンバイパス通路42と、この通路42を開閉するバルブ42aとが設けられており、各バイパス通路41,42が各バルブ41a,42aにより開閉されることで、排ガスが各タービン62,72を通過するか、各タービン62,72をバイパスするかが変更される。
本実施形態では、浄化装置として、上流側から順に、NSC(NOx Storage Catalyst)装置(第1触媒装置)81、DPF(Disel Particulate Filter、フィルタ)82、三元触媒装置(第2触媒装置)83が設けられている。
NSC装置81は、NOxを吸蔵および還元可能なNOx吸蔵還元触媒81aが内蔵された触媒装置であり、排ガス中のNOxを吸蔵してNOxの外部への排出を抑制するとともに、還元剤すなわちHC、CO、H等が供給されることで吸蔵しているNOxを還元して無害なNに変化させる。具体的には、NSC装置81では、担体にPt(白金)等と吸蔵材(Ba(バリウム)やK(カリウム)等)が担持されており、吸蔵材にNOxを硝酸塩の形で吸蔵し、これに還元剤が供給されることで吸蔵されているNOxをNに還元させつつ放出する。ここで、NOx吸蔵還元触媒81aは、NOxに加えてSOxを吸蔵可能であり、NSC装置81には排ガス中のSOxも吸蔵される。また、高温および空燃比リッチ下で還元剤が供給された場合には、NOx吸蔵還元触媒81aから吸蔵されているSOxが離脱する。
DPF82は、排ガス中の煤等の粒子状物質を捕集可能なフィルタであり、排ガス中の煤等を捕集して外部への排出を抑制するとともに、高温下で酸素が供給されることで捕集している煤等を酸化して除去する。具体的には、煤をCOにして排出する。
本実施形態では、DPF82内で未燃成分の酸化が促進されるように、DPF82にはPt等の酸化触媒が担持されている。
三元触媒装置83は、三元触媒83aが内蔵された触媒装置であり、三元触媒装置83内の空燃比が理論空燃比近傍である場合に、HC、COを酸化させつつNOxを還元して無害化させる。三元触媒83aは、例えば、担体にRh(ロジウム)、Pd(パラジウム)、Pt(白金)および酸素吸蔵材などが担持されたものからなる。
排気通路40のうちNSC装置81と第1タービン62との間の部分であってNSC装置81のすぐ上流側の部分、および、NSC装置81とDPF82との間の部分であってNSC装置81のすぐ下流側の部分には、それぞれ、これら部分を通過するガスの温度すなわちNSC装置81に流入する排ガスの温度およびNSC装置81から流出した排ガスの温度をそれぞれ検出するためのNSC上流側温度センサSW3、NSC下流側温度センサSW4が設けられている。
また、排気通路40のうち後述する二次エア供給部93とDPF82との間の部分には、この部分を通過するガスの空燃比を検出するための第1λセンサSW5が設けられている。さらに、排気通路40の三元触媒装置83よりも下流側の部分には、この部分を通過するガスすなわち三元触媒装置83から流出したガスの空燃比を検出するための第2λセンサ(空燃比検出手段)SW6が設けられている。なお、詳細には、これらλセンサSW5,SW6は、ガスの空気過剰率λを検出する。
二次エア供給装置90は、排気通路40のうちNSC装置81とDPF82との間の部分に空気(以下、二次エア供給装置90により排気通路40に供給される空気を二次エアという場合がある)を供給するための装置である。本実施形態では、吸気通路30内の吸気の一部である空気を排気通路40に導入するよう構成されており、二次エア供給装置90は、排気通路40のうちNSC装置81とDPF82との間の部分に形成された二次エア供給部93と吸気通路30とを連通する二次エア供給通路91と、この通路91を開閉する二次エアバルブ92とを有する。
二次エア供給通路91は、吸気通路30のうち第2コンプレッサ71とスロットルバルブ36との間の部分であって排気通路40よりも圧力が高い部分に接続されており、二次エアバルブ92が開弁すると、二次エア供給通路91の上下流端の差圧によって二次エア供給通路91を介して吸気通路30から排気通路40に空気が流入する。図1に示した例では、二次エア供給通路91は、吸気通路30のうちインタークーラ35よりも下流側の部分に接続されている。
二次エア供給部93は、上記のように、第1λセンサSW5の設置位置よりも上流側に設けられており、第1λセンサSW5は、二次エアバルブ92が開弁して排気通路40に二次エアが供給された場合には、二次エア供給部90aよりも上流側を流通する排ガスと二次エアとの混合ガスの空気過剰率を検出する。また、第2λセンサSW6は、排気通路40に二次エアが供給された場合には、三元触媒装置83から流出した二次エアを含むガスの空気過剰率を検出する。
EGR装置50は、排ガスの一部を吸気側に還流するためのものである。EGR装置50は、排気通路40における第2タービン62よりも上流側の部分と、吸気通路30のうちインタークーラ35よりも下流側の部分とを接続するEGR通路51を備えており、このEGR通路51を介して一部の排ガス(以下、EGRガスという場合がある)を吸気側に還流させる。EGR通路51は、その途中で第1EGR通路51aと第2EGR通路51bとに分岐している。第1EGR通路51aには、EGRクーラ55が設けられており、この第1EGR通路51aを通過するガスはEGRクーラ55により冷却される。第1EGR通路51a、第2EGR通路51bにはそれぞれ各通路51a,51bを開閉する第1EGRバルブ52a、第2EGRバルブ52bが設けられており、これらEGRバルブ52a,52bの開閉によって、EGRガスの還流量が変更されるとともに、EGRクーラ55により冷却されたEGRガスを還流させるか、あるいは、冷却されていない高温のEGRガスを還流させるかが変更される。
(2)制御系
次に、図2を用いて、エンジンシステムの制御系について説明する。当実施形態のエンジンシステムは、車両に備わるECU(エンジン制御ユニット、制御手段)100によって制御される。ECU100は、周知のとおり、CPU、ROM、RAM、I/F等から構成されるマイクロプロセッサである。
ECU100には、各種センサからの情報が入力される。例えば、ECU100は、エンジン回転数センサSW1、エアフローセンサSW2、NSC上流側温度センサSW3、NSC下流側温度センサSW4、第1λセンサSW5、第2λセンサSW6と電気的に接続されており、これらのセンサからの入力信号(エンジン回転数、充填量、NSC装置82に流入する排ガスの温度、NSC装置82から流出する排ガスの温度、DPF82に流入するガスの空気過剰率λ、三元触媒装置83から流出するガスの空気過剰率λ)を受け付ける。また、車両には、運転者により操作されるアクセルペダル(不図示)の開度を検出するアクセル開度センサSW7が設けられており、このセンサSW7で検出されたアクセル開度の信号もECU100に入力される。
ECU100は、SW1〜SW7等の各種センサからの入力信号に基づいて種々の演算等を実行しつつ、エンジンシステムの各部を制御する。すなわち、ECU100は、インジェクタ11、スロットルバルブ36、第1EGRバルブ52a、第2EGRバルブ52b、二次エアバルブ92等と電気的に接続されており、上記演算の結果等に基づいて、これらの機器にそれぞれ駆動用の制御信号を出力する。
ECU100は、機能的に、推定部110と、メイン制御部120とを有する。
推定部110は、各種パラメータを推定する部分であり、機能的に、NOx吸蔵量推定部112、S被毒量推定部114、NSC温度推定部116を有する。
推定部110は、各種パラメータを推定する部分であり、機能的に、NOx吸蔵量推定部112、S被毒量推定部114、NSC温度推定部116を有する。
NSC温度推定部116は、NSC装置81内の温度すなわちNOx吸蔵還元触媒81aの温度を推定する。本実施形態では、NSC上流側温度センサSW3の検出値と、NSC下流側温度センサSW4の検出値と、エンジン本体1の運転状態等に基づいて、NOx吸蔵還元触媒81aの温度を推定する。以下、この推定されたNOx吸蔵還元触媒81aの温度を、推定NSC温度という場合がある。
NOx吸蔵量推定部112は、NSC装置81すなわちNOx吸蔵還元触媒81aに吸蔵されているNOx量を推定する。
本実施形態では、NOx吸蔵量推定部112は、エンジン本体1から排出されたNOx量を推定して、これと、推定NSC温度、排ガスの流量等からNSC装置81に吸蔵されるNOx量を推定し、これを積算していく。また、NOx吸蔵量推定部112は、NSC装置81から除去されたNOx量を推定し、上記積算値から、この除去量を差し引いた値をNSC装置81に吸蔵されているNOx量として推定する。すなわち、本実施形態では、後述するDeNOx制御(空燃比リッチ化制御)やDeSOx制御(空燃比リッチ化制御)の実施によってNSC装置81からNOxが除去されるようになっている。また、これら制御中以外でも未燃成分の流入によってNSC装置81からNOxが除去される場合がある。そこで、NOx吸蔵量推定部112は、DeNOx制御およびDeSOx制御の実施中等において、NSC装置81に供給された未燃成分の量と推定NSC温度等からNSC装置81から除去されたNOxの量を推定して、上記積算値からこの除去されたNOx量の推定値を差し引き、得られた値をNSC装置81に吸蔵されているNOx量として推定する。
なお、NOx吸蔵量の推定手順はこれに限らず、NSC装置81の下流側等にガス中のNOx量を検出可能なNOxセンサを設け、このNOxセンサの検出値に基づいてNSC装置81に吸蔵されているNOx量を推定してもよい。
S被毒量推定部114は、NSC装置81すなわちNOx吸蔵還元触媒81aに吸蔵されているSOx量すなわちNOx吸蔵還元触媒81aのS被毒量を推定する。具体的には、S被毒量推定部114は、エンジン本体1から排出されてNSC装置81に流入したSOx量を時々刻々推定してこの推定量を積算していく。また、本実施形態では、DeSOx制御の実施によってNSC装置81からSOxが除去されるようになっており、S被毒量推定部114は、DeSOx制御の実施に伴ってNSC装置81から離脱したSOx量を推定する。そして、上記積算値からこの除去されたSOx量の推定値を差し引いた値をNSC装置81に吸蔵されているSOx量として推定する。例えば、S被毒量推定部114は、燃料噴射量からNSC装置81に流入する各時刻のSOx量を推定する。また、S被毒量推定部114は、DeSOx制御実施時には、NSC装置81に供給された未燃成分の量と推定NSC温度等からNSC装置81から離脱したSOxの量を推定する。
メイン制御部120は、インジェクタ20、スロットルバルブ36、第1EGRバルブ52a、第2EGRバルブ52b、二次エアバルブ92等の制御を実施する。
メイン制御部120は、機能的に、通常制御部121と、DeSOx制御部122と、DeNOx制御部123と、DPF再生制御部124とを有する。
DeSOx制御部122は、NSC装置81からSOxを離脱させるためのDeSOx制御を実施する。上記のように、NOx吸蔵還元触媒81aにはNOxとともにSOxが吸蔵しNOx吸蔵還元触媒81aはSOxにより被毒する。すなわち、NOx吸蔵還元触媒81aにSOxが吸蔵すると、NOx吸蔵還元触媒81aのNOx吸蔵能力は低減する。そこで、DeSOx制御部122は、後述する所定の条件が成立すると、NOx吸蔵還元触媒81aからSOxを除去してNOx吸蔵還元触媒81aのNOx吸蔵能力を回復させるDeSOx制御を実施する。NOx吸蔵還元触媒81aに吸蔵しているSOxは、高温下で、多量の還元剤が供給されて強い還元雰囲気に晒されると離脱する。そこで、DeSOx制御部122は、DeSOx制御として、NSC装置81に流入する排ガスの空燃比をリッチにしてNSC装置81に多量の未燃成分を供給するというDeSOx制御を実施する。また、DeSOx制御部122は、NSC装置81に流入する排ガスの温度が低い場合には、これを高めるための昇温制御を実施する。
本実施形態では、DeSOx制御部122は、昇温制御として、燃料の噴射時期を遅角させる。この噴射時期の遅角により燃料はより遅角側で燃焼し、これに伴って排気通路40に排出されてNSC装置81に流入する排ガスの温度は上昇する。
また、DeSOx制御部122は、DeSOx制御としてポスト噴射を行わせ、これによりNSC装置81に流入する排ガスを空燃比リッチにする。具体的には、DeSOx制御部122は、エンジン回転数とアクセル開度等から決定される目標のエンジントルクを実現するために必要な燃料噴射に加えて、この噴射よりも大幅な遅角した時期であって燃料を気筒2内に噴射するポスト噴射をインジェクタ20に実施させ、排ガスの空燃比をリッチにする。
DPF再生制御部124は、DPF82から煤等を酸化除去するためのDPF再生制御を実施する。すなわち、DPF82にはエンジン本体1の運転に伴って煤等が貯留していく。そのため、適宜DPF82から煤等を除去する必要がある。ここで、煤等を酸化除去するためにはDPF82内を、高温で、ある程度の酸素を有する状態にする必要があり、DPF再生制御部124は、DPF82内にこの状態を作り出す。
上記のように、DeSOx制御では、DPF82よりも上流のNSC装置81には、空燃比リッチで多量の未燃成分を含む排ガスが供給されるが、この未燃成分の一部はNSC装置81をすり抜けてDPF内に流入する。また、上記のように、DeSOx制御の実施時の排ガスの温度は高く、その値はDPF82を再生するために必要な温度であるDPF再生温度より高い。そのため、DeSOx制御の実施時には、NSC装置81からDPF82に、高温で未燃成分を含む排ガスを流入させることができ、この未燃成分をDPF82内で酸化させることでさらにDPF82内の温度を高めることができる。
ただし、この未燃成分を確実に酸化させるためには、十分な酸素すなわち空気が必要となり、DPF82内の空燃比をリーンにする必要がある。そのため、DPF再生制御部124は、DeSOx制御実施時であってDPF82に高温で未燃成分を含む排ガスが流入するタイミングで排気通路40に二次エアを供給する。すなわち、DPF再生制御部124は、DPF再生制御として、DeSOx制御実施時に排気通路40に二次エアを供給するという制御を実施する。
ここで、DeSOx制御の実施中は、NSC装置81内が還元雰囲気となるためNOx吸蔵還元触媒81aでのNOxの吸蔵は困難となりNOxおよび、NSC装置81で還元されたNHが流下する。なお、DPF82に流入したNHは酸化雰囲気中で酸化され、再びNOxに戻る。また、ポスト噴射により排気通路40に供給された未燃成分のうちの一部はDPF82で酸化せずに流下するおそれがある。これに対して、本実施形態では、DPF82の下流に三元触媒83aが設けられているため、この三元触媒83aにおいてNOxおよび未燃成分を無害化することができる。
ただし、上記のように、DeSOx制御と同タイミングで実施されるDPF再生制御では、DPF82内の空燃比をリーンにする必要がある。一方、三元触媒83aにおいてNOxおよび未燃成分を無害化するためには、三元触媒83aに流入するガスの空燃比を理論空燃比近傍にする必要がある。
そこで、DPF再生制御部124は、DPF再生制御として、三元触媒83aから排出されるガスの空燃比すなわち三元触媒83a内のガスの空燃比が理論空燃比付近となるように、DPF82に流入するガスの空燃比を、図3の実線で示すように所定の基本空燃比を基準としてリーン側とリッチ側とに所定の振幅で周期的に変動させるパータベーション制御を実施する。本実施形態では、二次エアの供給量を周期的に変動させることでDPF82に流入するガスの空燃比を周期的に変動させる。すなわち、三元触媒83aは酸素吸蔵材を担持し、酸素を保持する能力を有しているため、三元触媒装置83に流入するガスの空燃比すなわち酸素量がある程度変動しても、図3の破線で示すように、三元触媒装置83から排出されるガスの空燃比の変動量は小さく抑えられてこの空燃比はほぼ一定の空燃比となる。そこで、DPF82に流入するガスの空燃比を、所定時間、理論空燃比よりもリーンとしてDPF82内で煤を酸化除去させ、その後この空燃比を理論空燃比よりもリッチにすることで、三元触媒装置83内のガスの空燃比を理論空燃比近傍として三元触媒装置83内でのHC,CO,NOxの無害化を実現する。
DeNOx制御部123は、NSC装置81からNOxを離脱させるためのDeNOx制御を実施する。上記のように、NOx吸蔵還元触媒81aにはNOxがエンジン本体1の運転とともに吸蔵されていくため、所定のタイミングでこのNOxを放出する必要がある。そこで、DeNOx制御部123は、所定の条件が成立すると、NOx吸蔵還元触媒81aからNOxを除去してNOx吸蔵還元触媒81aのNOx吸蔵能力を回復させるDeNOx制御を実施する。上記のように、NOx吸蔵還元触媒81aに吸蔵されているNOxは、高温下で、還元剤が供給されて還元雰囲気に晒されることで、還元されつつ除去される。そこで、DeNOx制御部123は、DeNOx制御として、NSC装置81に流入する排ガスの空燃比をリッチにしてNSC装置81に未燃成分を供給するという制御を実施する。また、DeNOx制御部123は、NSC装置81に流入する排ガスの温度が低い場合には、これを高めるための昇温制御を実施する。
本実施形態では、DeNOx制御部123は、DeSOx制御部122と同様に、昇温制御として、燃料の噴射時期を遅角させる制御を実施する。また、DeNOx制御部123は、DeSOx制御部122と同様に、ポスト噴射を行うことでNSC装置81に流入する排ガスの空燃比をリッチにする。ただし、NOx吸蔵還元触媒81aからNOxを除去するのに必要な還元力は、SOxを除去するのに必要な還元力よりも小さくてよい。そのため、本実施形態では、DeNOx制御時の排ガスの温度はDeSOx制御時よりも低く抑えられるとともに、DeNOx制御時のポスト噴射量はDeSOx制御時のポスト噴射量よりも小さく抑えられてDeNOx制御時の空燃比はDeSOx制御時の空燃比よりも若干大きくされる。
通常制御部121は、DeSOX制御およびDPF再生制御すなわちパータベーション制御が実施されていない通常運転時の制御を実施する。メイン制御部120は、アクセル開度に基づいて目標のエンジントルクを決定し、このエンジントルクが実現される燃料噴射量、過給圧や吸気の酸素濃度等を決定する。そして、これらの値に基づいてインジェクタ20に指令を出すとともに、スロットルバルブ36の開度等を変更する。また、メイン制御部120は、吸気の酸素濃度の目標値に基づいて、第1EGRバルブ52a、第2EGRバルブ52bの開弁量を変更する。また、メイン制御部120は、通常運転時は、排気通路40への二次エアの供給を停止するべく、二次エアバルブ92を全閉とする。
メイン制御部120のDeSOx制御およびDPF再生制御に係る制御手順について、図4のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS1にて、S被毒量推定部114で推定されたS被毒量が予め設定されたDeSOx開始被毒量以上か否かを判定する。
ステップS1の判定がNOであってS被毒量がDeSOx開始被毒量未満の場合は、ステップS12に進み、通常運転を実施する(通常運転を継続する)。
一方、ステップS1の判定がYESの場合、ステップS2に進む。
ステップS2では、推定NSC温度が予め設定されたDeSOx可能温度以上か否かを判定する。この判定がNOの場合はステップS15に進み、排ガス温度を上昇させる昇温制御を行う。上記のように、本実施形態では、燃料の噴射時期を遅角させて排ガスの温度を上昇させる。ステップS15の後は、再び、ステップS2に戻る。すなわち、本実施形態では、ステップS1の判定がYESの場合は、推定NSC温度がDeSOx可能温度以上になるまで排ガスの昇温制御を実施する。
上記DeSOx可能温度は、NOx吸蔵還元触媒81aからSOxを還元、離脱させることのできる触媒温度の最小値以上の値に設定されており、本実施形態では、ステップS2の判定がYESとなり触媒温度(推定NSC温度)がこのDeSOx可能温度以上の場合にのみステップS4のDeSOx制御を実施する。
ステップS2の判定がYESであって推定NSC温度がDeSOx可能温度以上の場合は、ステップS3に進む。ステップS3では、排ガスの昇温制御を停止する。なお、この昇温制御停止ステップは、排ガスの昇温制御が実施されている場合にのみ実施される。ステップS3の後は、ステップS4に進む。
ステップS4では、DeSOx制御を実施する。具体的には、上記のように、ポスト噴射を実施して、NSC装置81に流入する排ガスの空燃比をリッチにする。ステップS4の後は、ステップS5に進む。
ステップS5では、DPF82に流入する未燃成分量を推定する。すなわち、ステップS5では、NSC装置81をすり抜けた未燃成分量を推定する。例えば、メイン制御部120は、エンジン回転数とエンジン負荷等から気筒2内で消費された燃料を推定するとともに、エンジン回転数とエンジン負荷と推定NSC温度とからNSC装置81で酸化された燃料を推定する。そして、気筒2内に噴射された燃料噴射量(ポスト噴射量を含む)の全量からこれら消費および酸化された燃料を差し引いた量を、DPF82に流入する未燃成分量として算出する。なお、未燃成分量の算出値はS被毒量推定部114に反映される。ステップS5の後は、ステップS6に進む。
ステップS6では、パータベーション制御の基準の空燃比となる基本空燃比の目標値である目標基本空燃比を設定する。最初にステップS6を実施する場合は、この目標基本空燃比の初期値を設定する。この初期値は、空気過剰率λ(以下、λとする)=1とする値の空燃比(例えば14.7)に所定量を加えた値とし、この所定量はDPF82の入口温度(DPF82に流入する排ガスの温度)、排ガスの流量等から決定される。ステップS6の後は、ステップS7に進む。
ステップS7では、基本二次エアバルブ開度を設定する。この基本二次エアバルブ開度は、ステップS6で設定された目標基本空燃比に対応する二次エア量(基本二次エア量)を実現するための、二次エアバルブ92の開度である。基本二次エアバルブ開度は、例えば、目標基本空燃比と、排ガス流量、過給圧等に基づいて決定される。ステップS7の後は、ステップS8に進む。
ステップS8では、排気通路40に二次エアが供給される。具体的には、二次エアバルブ92が開弁されて、排気通路40のうちNSC装置81とDPF82との間の二次エア供給部93に二次エアが供給される。このとき、DPF82に流入するガスの空燃比が周期的に変動するように、二次エアは、その排気通路40内への導入量が基本二次エア量値に対して所定の振幅で変動するように供給される(パータベーション制御の実施)。具体的には、二次エアバルブ92の開度が変動するように変更される。ここで、この二次エアバルブ92の開度の振幅・周波数ひいては二次エア量の振幅・周波数およびDPF82に流入するガスの空燃比の振幅・周波数は、煤の酸化速度などが適切な状態になるように設定される。
なお、DPF82に流入する排ガスの空燃比のリッチ度合が不足し、二次エアの変動だけでは目標とするリッチ側の空燃比が実現できない場合は、NSC装置81に流入する排ガスの空燃比を変化(例えば、よりリッチ側に変更する)させることで、リッチ側の空燃比を実現するようにしてもよい。
ステップS8の後は、ステップS9に進む。
ステップS9では、DPF82に流入するガス(DPF流入ガス)の空燃比の実際の値と目標値との偏差を計算する。具体的には、第1λセンサSW5で検出されたDPF82に流入するガスの空燃比の所定時間の平均値と、上記目標基本空燃比との偏差を計算する。ステップS9の後は、ステップS10に進む。
ステップS10では、三元触媒装置83から流下したガス(三元触媒流出ガス)の空燃比とこの空燃比の目標値との偏差を計算する。なお、この三元触媒装置83から流下したガスの空燃比の目標値(基準値)は、三元触媒83aで適切にHC,CO,NOxが無害化される値であって理論空燃比近傍の値に設定されている。ステップS10の後は、ステップS11に進む。
ステップS11では、S被毒量が予め設定されたDeSOx停止被毒量未満となったか否かを判定する。すなわち、S被毒量推定部114は、DeSOx制御の実施中も時々刻々S被毒量を推定しており、メイン制御部120は、この推定されたS被毒量に基づいてこの判定を行う。
ステップS11の判定がYESであってS被毒量がDeSOx停止被毒量未満の場合はステップS12に進み、DeSOx制御を停止して通常制御を実施する。
一方、ステップS11の判定がNOであってS被毒量がDeSOx停止被毒量以上の場合はステップS4に戻る。すなわち、ステップS12の判定がYESとなるまで、ステップS4〜S10を繰り返す。
ただし、2回目以降のステップS6では、ステップS11で算出された偏差(三元触媒装置83から流下したガスの空燃比とこの空燃比の目標値との偏差)を加味して目標基本空燃比が再設定される。また、2回目以降のステップS7では、ステップS9で算出された偏差(DPF82に流入するガスの空燃比の実際の値と目標値との偏差)を加味して基本二次エアバルブ開度が再設定される。すなわち、本実施形態では、三元触媒装置83から流下したガスの空燃比が目標値に適切に制御されるように、この空燃比と目標値との偏差に応じてDPF82に流入するガスの空燃比の基準値である基本空燃比の目標値を時々刻々補正するとともに、このDPF82に流入するガスの空燃比の基準値がこの目標値に適切に制御されるように、この空燃比と目標基本空燃比との偏差に応じて基本二次エアバルブの開度を補正する。
(3)作用
以上のように、本実施形態では、排気通路40に排ガス中の微粒状物質を捕集可能なDPF82とNOxを吸蔵および還元可能なNOx吸蔵還元触媒81aを内蔵するNSC装置81との両方が設けられている。そのため、煤等の微粒子とNOxの外部排出量を少なく抑えて排ガス性能を高めることができる。特に、DeNOx制御およびDeSOx制御の実施によってNOx吸蔵還元触媒81aから適宜NOxおよびSOxが除去されるとともに、DPF再生制御の実施によってDPF82から適宜煤等が除去されるので、NOx吸蔵還元触媒81aのNOx吸蔵能力およびDPF82の微粒子捕集能力を高く維持することができ、排ガス性能をより確実に良好にすることができる。
しかも、この装置では、NSC装置81の下流側にDPF82が設けられるとともに、DeSOx制御の実施時にNSC装置81とDPF82との間に空気が供給されるように構成されている。そのため、NOx吸蔵還元触媒81aとDPF83との浄化能力を高くしつつ燃費性能の悪化を抑制することができる。すなわち、DeSOx制御の実施時には、上記のように、排気通路40のうちNSC装置81の上流側の部分の空燃比をリッチにしてNSC装置81内に未燃成分が供給されるように構成されるが、このとき、未燃成分の一部はNSC装置81をすり抜けて流下する。そのため、このDeSOx制御の実施時に、NSC装置81とDPF82との間に空気が供給されることで、DPF82内でNSC装置81をすり抜けた未燃成分を空気で酸化させてDPF82内のガスの温度を高めることができ、DPF82内で煤等を酸化、除去することができる。従って、NOx吸蔵還元触媒81aとDPF82の浄化性能を高めるために、個別のタイミングで排気通路40に未燃成分を供給する場合に比べて、未燃成分の排気通路40内への供給時間を短くすることができ燃費性能の悪化を抑制することができる。
特に、本実施形態では、DPF82の下流側に三元触媒83aが内蔵された三元触媒装置83が設けられている。そのため、DeSOx制御やDeNOx制御の実施時等においてNOx吸蔵還元触媒で吸蔵されなかったNOx、および、DPF82で酸化されなかった未燃成分を三元触媒83aで浄化することができ、排ガス性能を高めることができる。
また、NSC装置81のNOx吸蔵、還元性能などの機能が低下した場合であってNSC装置81からのNOx、HC、CO等の流下量が増加した場合であっても、三元触媒83aによりこれらを浄化することができ、排ガス性能を高く維持することができる。
また、本実施形態では、DeSOx制御時に上記パータベーション制御を実施してDPF82に流入するガスの空燃比をリッチ側とリーン側とで変動させている。そのため、DPF82内をリーンにしてDPF82内での煤等の酸化除去を実現しつつ、三元触媒装置83内の空燃比を理論空燃比近傍として三元触媒83aによる未燃成分およびNOxの適切な浄化を実現することができる。
特に、第2λセンサSW6で検出された三元触媒装置83から排出されたガスの空燃比に基づいて、上記目標基本空燃比すなわちDPF82に流入するガスの空燃比が調整されるため、DPF82および三元触媒装置83内の空燃比をより確実に適切な値としてこれらにおいて排ガスを適切に浄化することができる。
(4)変形例
上記実施形態では、DeSOx制御時にDPF再生制御すなわち二次エアを排気通路40に供給する場合について説明したが、DeNOx制御時にもDPF再生制御を実施してもよい。また、DeNOx制御の実施後にDeSOx制御を実施するようにし、このDeNOx制御時とDeSOx制御時との両方においてDPF再生制御を実施してもよい。
また、DeNOx制御の実施時にのみDPF再生制御を実施してもよい。
DeNOx制御時の実施時にDPF再生制御を実施する手順は、図4のフローチャートにおいて、ステップS1の判定を、NOx吸蔵量推定部112で推定されたNOx吸蔵量が予め設定されたDeNOx開始吸蔵量以上か否かの判定に変更し、ステップS2の判定を、推定NSC温度が予め設定されたDeNOx可能温度以上か否かの判定に変更し、ステップS4をDeNOx制御の実施に変更し、ステップS11の判定をDeNOx制御の終了条件が成立したか否かの判定に変更すればよい。なお、NOx吸蔵還元触媒81aからNOxを除去するのに必要な温度は、SOxを除去するのに必要な温度よりも低くてよく、DeNOx可能温度はDeSOx可能温度よりも低く設定される。また、DeNOx制御の終了条件が成立したか否かの判定としては、NOx吸蔵還元触媒81aにおけるNOx吸蔵量の推定値等からDeNOx制御の実施期間を決定し、DeNOx制御の開始後この実施期間が経過すると、DeNOx制御の終了条件が成立したと判定すればよい。なお、この判定の具体的内容はこれに限らず、例えば、NSC下流側温度センサSW4の検出値の変化量や、NSC上流側温度センサSW3で検出されたNSC装置81に流入するガスの空気過剰率とNSC下流側温度センサSW4で検出されたNSC装置81から排出されたガスの空気過剰率との差などに基づいて、DeNOx制御の終了条件が成立したか否かを判定してもよい。
ここで、DeNOx制御の実施時は、上記のように、DeSOx制御時よりも排ガスの温度は低く抑えられる。そのため、DeSOx制御時よりもDPF82の再生効果は比較的小さくなるが、三元触媒装置83内でのHC、COの無害化およびNSC装置81からスリップしたNOxの無害化を行うことで、排ガス性能を高めることができる。
また、図4のフローチャートにおいて、ステップS9、S10の偏差の計算処理は省略可能である。ただし、ステップS9を実施して、DPF82に流入するガスの空燃比の実際の値と目標値との偏差に基づいて基本二次エアバルブ開度を調整すれば、DPF82に流入するガスの空燃比をより確実に適切な値にすることができる。また、ステップS10を実施して、三元触媒装置83から流下したガスの空燃比とこの空燃比の目標値との偏差に基づいて目標基本空燃比を調整すれば、三元触媒装置83内の空燃比をより確実に適切な値にすることができる。
また、上記実施形態では、DeNOx制御およびDeSOx制御の実施時において、ポスト噴射を行うことでNSC装置81に流入するガスの空燃比をリッチにさせる場合について説明したが、この空燃比をリッチにするための具体的手順はこれに限らない。例えば、気筒2に流入する新気量を通常制御時よりも減少させることで上記空燃比をリッチにしてもよい。そして、この場合には、スロットルバルブ36の開弁量を通常制御時よりも小さくする(閉弁側)ことで気筒2に流入する新気量を減少させてもよいし、第1EGRバルブ52aと第2EGRバルブ52bの少なくとも一方の開弁量を通常制御時よりも大きくする(開弁側)ことで気筒2に流入するEGRガス量を増大させ、これにより気筒2に流入する新気量を減少させてもよい。
また、二次エア供給通路91の接続先は、吸気通路30のうちのインタークーラ35とスロットルバルブ36との間の部分に限らず、吸気通路30の他の部分であってもよい。また、二次エア供給通路91を吸気通路30に接続するのではなく、二次エア供給通路91をエンジンシステム外部の空間に開放させて外部から排気通路40に空気を導入するようにしてもよい。また、二次エア供給通路91にポンプ等を設けて、排気通路40側に強制的に空気を導入するよう構成してもよい。また、二次エア供給通路91に、排気通路40向きにのみガスが流通するように逆止弁を設け、排気通路40の脈動を利用して二次エア供給通路91から排気通路40に空気が流入するよう構成してもよい。ただし、二次エア供給通路91を吸気通路30のうちコンプレッサよりも下流側の部分に接続すれば、この部分と排気通路40との差圧を利用して、簡単な構成で排気通路40に二次エアを供給することができる。
1 エンジン本体
40 排気通路
81 NSC装置(第1触媒装置)
81a NOx吸蔵還元触媒
82 DPF(フィルタ)
83 三元触媒装置(第2触媒装置)
90 二次エア供給装置
100 ECU(制御手段)

Claims (7)

  1. エンジン本体から排出された排ガスが流通する排気通路と、
    上記排気通路に設けられて、NOxを吸蔵および還元可能なNOx吸蔵還元触媒を有する第1触媒装置と、
    上記排気通路のうち上記NOx吸蔵還元触媒の下流側に設けられて、煤を含む排ガス中の微粒子を捕集可能なフィルタと、
    上記排気通路のうち上記第1触媒装置と上記フィルタとの間の部分に空気を供給する二次空気供給装置と、
    上記NOx吸蔵還元触媒のNOx吸蔵能力の回復要求があると、上記NOx吸蔵還元触媒に流入する排ガスの空燃比をリッチにする空燃比リッチ化制御を実施するとともに、当該空燃比リッチ化制御の実施時に、上記二次空気供給装置によって上記排気通路に空気を供給させる制御手段とを備えることを特徴とするエンジンの排気浄化装置。
  2. 請求項1に記載のエンジンの排気浄化装置であって、
    上記排気通路のうち上記フィルタの下流側に設けられて、三元触媒を有する第2触媒装置をさらに備えることを特徴とするエンジンの排気浄化装置。
  3. 請求項2に記載のエンジンの排気浄化装置であって、
    上記制御手段は、上記空燃比リッチ化制御の実施時に、上記フィルタに流入する排ガスの空燃比をリッチ側の所定値とリーン側の所定値との間で周期的に変動させるパータベーション制御を実施することを特徴とするエンジンの排気浄化装置。
  4. 請求項3に記載のエンジンの排気浄化装置、
    上記制御手段は、上記パータベーション制御時に、上記二次空気供給装置から上記排気通路に供給される空気の量を周期的に変動させることを特徴とするエンジンの排気浄化装置。
  5. 請求項3または4に記載のエンジンの排気浄化装置であって、
    上記排気通路のうち上記第2触媒装置の下流側に設けられて当該第2触媒装置から排出された排気の空燃比を検出可能な空燃比検出手段をさらに備え、
    上記制御手段は、上記空燃比検出手段で検出された空燃比が予め設定された基準値となるように、上記フィルタに流入する排ガスの空燃比を調整することを特徴とするエンジンの排気浄化装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のエンジンの排気浄化装置であって、
    上記制御手段は、SOxによる上記NOx吸蔵還元触媒の被毒量が所定値以上になる条件が成立すると上記NOx吸蔵還元触媒のNOx吸蔵能力の回復要求があると判定して、上記空燃比リッチ化制御を実施することを特徴とするエンジンの排気浄化装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のエンジンの排気浄化装置であって、
    上記制御手段は、上記NOx吸蔵還元触媒に吸蔵されているNOxの量が所定値以上となる条件が成立すると上記NOx吸蔵還元触媒のNOx吸蔵能力の回復要求があると判定して、上記空燃比リッチ化制御を実施することを特徴とするエンジンの排気浄化装置。
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