JP2017066244A - 加飾用シートおよび加飾用積層シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】オレフィン系樹脂を主成分とし、90℃における引張弾性率が30MPa以上110MPa以下であることを特徴とする加飾用シート、および該加飾用シートを少なくとも1層有する加飾用積層シートとする。
【選択図】なし
Description
なお、ここで説明する融点とは、示差走査熱量測定(条件:昇温速度10℃/min)より得られる融点のうち、融解熱量が最も大きいものに由来する融点のことをいう。
また、本発明に規定する加飾用シートを中間層とし、表裏層にオレフィン系樹脂やその他の樹脂を使用して3層および/または3層以上の多層の加飾用積層シートとすることもできる。
(実施例1)
ランダムポリプロピレン系樹脂((A−1):日本ポリプロ社製、ウィンテック WFX6、融点126℃、融解熱量ΔHm=59.1J/g)70質量%と環状オレフィン系樹脂((B−1):ポリプラスチックス社製、TOPAS9506F−500、ガラス転移温度65℃)30質量%とを配合し、40mmφの単軸押出機を用いTダイ法にて樹脂温度200℃で押出成形し、厚み200μmの実施例1に係る加飾用シートを作製し、後述する評価を行った。
中間層の配合をランダムポリプロピレン系樹脂(A−1)60質量%、環状オレフィン系樹脂(B−1)40質量%、表/裏層の配合を上記ランダムポリプロピレン系樹脂(A−1)100質量%として、50mmφの押出機1台と35mmφの押出機2台を使用し、Tダイ法にて樹脂温度220℃の条件で押出成形し、厚さ200μmの三層の実施例2に係る加飾用シートを作製し、後述する評価を行った。
尚、三層の場合の各層の厚み比率は、表層:中間層:裏層=5:90:5で作製した。
配合をランダムポリプロピレン系樹脂(A−1)50質量%、環状オレフィン系樹脂(B−1)50質量%とした以外は、実施例1と同様の方法で実施例3に係る加飾用シートを作製し、後述する評価を行った。
配合をホモポリプロピレン系樹脂((A−3):日本ポリプロ社製、ノバテックPP FY6HA、融点167℃、融解熱量ΔHm=96.7J/g)100質量%とした以外は、実施例1と同様の方法で比較例1に係る加飾用シートを作製し、後述する評価を行った。
配合をホモポリプロピレン系樹脂(A−3)60質量%、環状オレフィン系樹脂(B−1)40質量%とした以外は、実施例1と同様の方法で比較例2に係る加飾用シートを作製し、後述する評価を行った。
配合をホモポリプロピレン系樹脂(A−3)40質量%、環状オレフィン系樹脂((B−2):ポリプラスチックス社製、TOPAS7010F−600、ガラス転移温110℃)60質量%とした以外は、実施例1と同様の方法で比較例3に係る加飾用シートを作製し、後述する評価を行った。
配合をホモポリプロピレン系樹脂(A−3)60質量%、環状オレフィン系樹脂(B−2)40質量%とした以外は、実施例1と同様の方法で比較例4に係る加飾用シートを作製し、後述する評価を行った。
配合をランダムポリプロピレン系樹脂((A−2):日本ポリプロ社製、ウィンテック WFW5T、融点144℃、融解熱量ΔHm=78.5J/g)60質量%、環状オレフィン系樹脂(B−1)40質量%とした以外は、実施例1と同様の方法で比較例5に係る加飾用シートを作製し、後述する評価を行った。
得られた加飾用シートについて、以下の評価を行った。加飾用シートの構成と評価結果を表1に記す。
得られた加飾用シートから試験片のサンプルを幅5mm、厚み200μm、初期長300mmの短冊形で採取し、試験条件は、島津製作所製卓上形精密万能試験機AGS−Xを用いて90℃雰囲気下おいて引張速度5mm/minの条件で引張試験を行い、引張試験により得られた初期の弾性領域の傾きを引張弾性率とした。
得られた200μmの加飾用シートを90℃雰囲気下においてJIS K 7127(試験片形状:試験片タイプ5)に準ずる方法で引張試験を行い、伸度200%、500%における引張強度を測定し、200%での引張強度に対する引張伸度500%での引張強度の比を算出した。
得られた加飾用シートの融点をJIS K 2721に準ずる方法で示差走査熱量測定より算出した。
尚、熱量の測定は、ファーストランにおける測定結果である。
得られた加飾用シートを550mm×550mmの大きさに切り出したサンプルを、布施真空株式会社製の三次元真空加熱成形機(TOM成形機/NGF−0404−S)を用いて、90℃の温度になるように加熱し、50℃に加熱した金型に沿って真空・圧空成形(圧空:0.2MPa)を行い、成形体を得た。得られた成形体の状態を均一成形性、型への追従性、加飾用シートのしわ、破けについて以下の基準で評価した。
i)均一成形性
○:厚みムラなく成形できている。
×:伸びて厚みが薄くなっている部分がある。
ii)追従性
○:金型に対してシャープに成形できている。
△:金型に対して部分的に追従できていないところがある。
×:金型に対して追従できていない。
iii)しわ
○:しわなく成形できている。
△:金型の角付近に1か所あるいは2か所しわがみられる。
×:3か所以上しわがみられる。
iv)破け
○:成形後の加飾用シートに破けがみられない。
×:成形後の加飾用シートに破けがみられる。
表1より、実施例1〜3に係る本発明の加飾用シートは低温での成形性に優れることがわかる。一方、90℃の引張弾性率が本発明の範囲外にある比較例1〜5に係る加飾用シートは成形性に劣るものであった。
Claims (10)
- オレフィン系樹脂を主成分とし、90℃における引張弾性率が30MPa以上110MPa以下であることを特徴とする加飾用シート。
- 前記オレフィン系樹脂は、少なくとも融点が110℃以上135℃以下のポリプロピレン系樹脂(A)と、環状オレフィン系樹脂(B)とを含有することを特徴とする請求項1に記載の加飾用シート。
- 前記環状オレフィン系樹脂(B)は、ガラス転移温度が40℃以上100℃以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の加飾用シート。
- 前記ポリプロピレン系樹脂(A)と前記環状オレフィン系樹脂(B)との質量比は、(A):(B)=90:10〜40:60であることを特徴とする請求項2または3に記載の加飾用シート。
- 示差走査熱量測定における昇温速度10℃/minで測定される融点が110℃以上135℃以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の加飾用シート。
- JIS K 7127に準拠する90℃における引張試験において、引張伸度200%での引張強度に対する引張伸度500%での引張強度の比が1以上1.3以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の加飾用シート。
- 単層シートまたは2層以上の積層シートである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の加飾用シート。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の加飾用シートを少なくとも1層有する加飾用積層シート。
- 成形転写に使用する請求項1〜7のいずれか1項に記載の加飾用シート。
- 成形転写に使用する請求項8に記載の加飾用積層シート。
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