JP2017065979A - ガラス母材の昇降装置 - Google Patents
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Abstract
Description
前記ガラス母材を昇降する昇降機構部と、
前記昇降機構部を動作させるための駆動機構部と、
少なくとも前記駆動機構部を含む前記昇降装置の内部空間を外部と仕切る仕切機構と、
前記内部空間の圧力を外部より高い圧力に維持する圧力維持機構と、を備えている。
前記ガラス母材を昇降する昇降機構部と、
前記昇降機構部を動作させるための駆動機構部と、
前記昇降部の摺動部と、前記駆動機構部とを含む前記昇降装置の内部空間を外部と仕切る仕切機構と、を備えている。
最初に本発明の実施形態の概要を説明する。
本実施形態にかかるガラス母材の昇降装置は、
(1)前記ガラス母材を昇降する昇降機構部と、
前記昇降機構部を動作させるための駆動機構部と、
少なくとも前記駆動機構部を含む前記昇降装置の内部空間を外部と仕切る仕切機構と、
前記内部空間の圧力を外部より高い圧力に維持する圧力維持機構と、を備えている。
この構成によれば、ガラス母材の製造装置に備わる昇降装置の内部にシリカ微粒子や腐食性ガスが侵入することを防止し、駆動機構部の構成部品が腐食することによる昇降装置の故障を防ぐことができる。
この構成によれば、昇降機構部の摺動部の劣化や故障も防止することができる。
この構成によれば、簡便な構成でガス等の侵入を確実に防ぐことができる。
この構成によれば、昇降装置外部の空気を連続的にファンで内部空間に送り込むことで、内部空間の圧力を外部に対して高くしてガス等の侵入をより確実に防ぐことができる。
この構成によれば、内部空間内に圧縮ガスを導入することで、内部空間の圧力を外部に対して高くしてガス等の侵入をより確実に防ぐことができる。
(6)前記ガラス母材を昇降する昇降機構部と、
前記昇降機構部を動作させるための駆動機構部と、
前記昇降部の摺動部と、前記駆動機構部とを含む前記昇降装置の内部空間を外部と仕切る仕切機構と、を備えている。
この構成によれば、ガラス母材の製造装置に備わる昇降装置の内部にシリカ微粒子や腐食性ガスが侵入することを防止し、昇降装置の駆動機構部や昇降機構部の構成部品が腐食することによる昇降装置の故障を防ぐことができる。
なお、(6)に記載の前記仕切機構はロールカーテンであることが好ましい。これにより、簡便な構成でガス等の侵入を確実に防ぐことができる。
以下、本発明に係るガラス母材の昇降装置の実施の形態の例を、図面を参照して説明する。以下の説明に用いる各図面では、説明の便宜のために縮尺を適宜変更している。
図1および図2に示すように、本実施形態に係るガラス母材製造装置1は、例えばOVD法によりガラスロッド5の周囲にシリカ微粒子の堆積を行いガラス母材6を作製するものである。ガラス母材製造装置1は、反応容器2を備えており、反応容器2の上方から内部にガラスロッド5が吊り下げられている。
駆動機構部12は、昇降装置10の内部空間S内に配置されており、モータ13と、不図示の減速機やクラッチが収容されたギヤボックス14とを備えている。モータ13の出力軸にはプーリ15が固定されている。また、ギヤボックス14にもプーリ16が固定されている。モータ13に固定されたプーリ15と、ギヤボックス14に固定されたプーリ16との間には、タイミングベルト17が巻き回されている。
なお、反応容器2やガラス微粒子堆積体(ガラス母材6)から発生する腐食性ガスやシリカ微粒子をファン30により昇降装置10内部に取り込んでしまわないようにするために、ファン30は反応容器2から離れた筐体11の背面部または側面部に取り付けることが好ましい。
これに対して、本実施形態においては、ロールカーテン27により外部と仕切られた内部空間S内に昇降機構部20の摺動部(スライドレール23、ボールねじ24、昇降チャック21のスライドレール23に支持された部分およびボールねじ24に貫通された部分)が配置されている。そのため、摺動部の劣化を防止して、ガラスロッド5の昇降動作の精度を維持することができる。
ガラス母材の火炎研磨工程で用いられる縦型火炎研磨機において、ガラス母材の昇降装置の駆動機構部および昇降機構部をロールカーテンで仕切り、仕切られた内部に外気を吹き込むファンを設置した。このような縦型火炎研磨機において、定期的に駆動機構部の回転部や摺動部のグリスアップを行いつつ、ガラス母材表面の火炎研磨を連続して行った。その結果、100本のガラス母材を連続して火炎研磨しても駆動機構部等に故障が発生することはなかった。
一方、駆動機構部や昇降機構部が外気と仕切られていない縦型火炎研磨機を用い、上記実施例と同様に、定期的に駆動機構部の回転部や昇降機構部の摺動部のグリスアップを行いつつ、ガラス母材表面の火炎研磨を連続して行った。その結果、30本のガラス母材を連続して火炎研磨した段階で、ガラス母材の振動が大きくなり所望の厚さで研磨することができなくなった。原因としては、駆動機構部や昇降機構部へのシリカ微粒子の侵入によるスライドレールおよびボールねじの錆びやシリカ微粒子の付着により、振動が大きくなったことが考えられる。
図3に示す昇降装置110のように、ファン30の代わりに筐体111へ配管40を連結し、圧縮空気などの圧縮ガスを筐体111の外部から配管40により内部空間Sに導入する構成としても良い。配管40を通じて筐体111内に導入された圧縮ガスは、筐体111から(例えば、ロールカーテン27と筐体111との間に生じる隙間から)外部に放出されることで、昇降装置110の内部空間Sの圧力を外部より高く維持することができる。なお、配管40の内部等にエアフィルターを設け、配管40を通る圧縮ガスから塵埃などを取り除き、清浄空気にすることが好ましい。
2:反応容器
3:クラッド用バーナー
5:ガラスロッド
6:ガラス母材
10,110:昇降装置
11,111:筐体
12:駆動機構部
13:モータ
14:ギヤボックス
20:昇降機構部
21:昇降チャック
22:ベース板
23:スライドレール
24:ボールねじ
27:ロールカーテン
30:ファン
40:配管
Claims (7)
- ガラス母材を昇降させる昇降装置であって、
前記ガラス母材を昇降する昇降機構部と、
前記昇降機構部を動作させるための駆動機構部と、
少なくとも前記駆動機構部を含む前記昇降装置の内部空間を外部と仕切る仕切機構と、
前記内部空間の圧力を外部より高い圧力に維持する圧力維持機構と、
を備えている、ガラス母材の昇降装置。 - 前記内部空間に、前記昇降機構部の摺動部が収容されている、請求項1に記載のガラス母材の昇降装置。
- 前記仕切機構はロールカーテンである、請求項1または請求項2に記載のガラス母材の昇降装置。
- 前記圧力維持機構は、前記内部空間に空気を送り込むためのファンである、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のガラス母材の昇降装置。
- 前記圧力維持機構は、前記内部空間に圧縮ガスを導入する機構である、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のガラス母材の昇降装置。
- ガラス母材を昇降させる昇降装置であって、
前記ガラス母材を昇降する昇降機構部と、
前記昇降機構部を動作させるための駆動機構部と、
前記昇降部の摺動部と、前記駆動機構部とを含む前記昇降装置の内部空間を外部と仕切る仕切機構と、
を備えている、ガラス母材の昇降装置。 - 前記仕切機構はロールカーテンである、請求項6に記載のガラス母材の昇降装置。
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