JP2017065437A - 車両ガラスのワイパー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両のガラスの外面にウォッシャ液が残留することを抑制する。【解決手段】ワイパー装置1は、ガラス2の外面へウォッシャ液を供給した状態でガラス2の外面を払拭可能なワイパーブレード11,13と、撮像デバイス20により撮像された撮像画像41,42を用いて、ガラス2の外面に残留するウォッシャ液を検出する検出部21と、を有する。ワイパーブレード11,13は、検出部21により残留したウォッシャ液が検出された場合、ウォッシャ液の供給を止めた状態でガラス2の外面を払拭する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両ガラスのワイパー装置に関する。
自動車といった車両では、フロントガラスなどに雨、雪、泥といった付着物が付着することがある。そして、ガラスに付着物が付着したままだと視野を確保できないので、ワイパー装置が用いられる。ワイパー装置は、ガラスの外面をワイパーブレードで払拭したり、ガラスの外面へウォッシャ液を供給したりする。(特許文献1)
特開2014−133425号公報
しかしながら、ワイパー装置では、ガラスの外面へウォッシャ液を供給した場合、ウォッシャ液をガラスの外面に行きわたらせるためにガラスの外面をワイパーブレードで払拭する。この際、ガラスの外面にウォッシャ液が残留することがある。特に、高速走行などに対応するために大量のウォッシャ液をガラスの外面へ供給した場合、ガラスの外面にウォッシャ液が残留する可能性が高くなる。
このように車両ガラスのワイパー装置では、ガラスの外面にウォッシャ液が残留することを抑制することが求められている。
本発明に係る車両ガラスのワイパー装置は、車両のガラスの内側に配置され、前記ガラスを通じて車外を撮像する撮像デバイスと、前記ガラスの外面へウォッシャ液を供給した状態で前記ガラスの外面を払拭可能なワイパーブレードと、前記撮像デバイスと接続され、前記撮像デバイスにより撮像された撮像画像を用いて、前記ガラスの外面に残留するウォッシャ液を検出する検出部と、を有し、前記ワイパーブレードは、前記検出部により残留したウォッシャ液が検出された場合、前記ウォッシャ液の供給を止めた状態で前記ガラスの外面を払拭する。
好適には、前記ワイパーブレードとして、前記ガラスの外面の一部である第一領域を往復(回転)運動により払拭する第一ワイパーブレードと、前記ガラスの外面の残部である第二領域から前記第一領域の一部にかけて往復(回転)運動により払拭する第二ワイパーブレードと、を有し、前記撮像デバイスは、前記第二領域についての前記第一領域の外側に位置する液滴検出領域を含む範囲を通じて、車外を撮像し、前記検出部は、前記液滴検出領域の近くを前記第一ワイパーブレードが通過した後の前記撮像画像に基づいて、前記液滴検出領域でのウォッシャ液を検出する、とよい。
好適には、前記検出部は、時間的に前後して撮像された複数の前記撮像画像の各々について前記液滴検出領域での画像の歪みを特定し、複数の前記撮像画像の間において前記液滴検出領域での画像の歪みが異なる場合、前記液滴検出領域にウォッシャ液が付着しているとする、とよい。
好適には、前記検出部は、前記第二ワイパーブレードが往運動により前記液滴検出領域を払拭し、さらに前記第一ワイパーブレードが往復運動により前記液滴検出領域の近くを払拭した後の複数の前記撮像画像において、前記液滴検出領域での画像の歪みが、復運動中の前記第一ワイパーブレードの進行方向後側において前記第一領域の外縁と直交する方向に沿って延びるように変化する場合、または復運動中の前記第一ワイパーブレードの進行方向後側において前記第一ワイパーブレードの延在方向に沿って延びるように変化する場合、前記液滴検出領域にウォッシャ液が付着しているとする、とよい。
本発明では、撮像デバイスにより撮像された撮像画像を用いてガラスの外面に残留するウォッシャ液を検出し、検出された場合にはウォッシャ液の供給を止めた状態でワイパーブレードがガラスの外面を払拭する。よって、ガラスの外面に残留していたウォッシャ液は、ワイパーブレードの払拭により取り除かれ得る。
図1は、本発明の実施形態に係る自動車ガラスのワイパー装置の概略構成図である。 図2は、フロントガラスの付着物を洗う処理の流れを示すフローチャートである。 図3は、フロントガラスの部分拡大図である。 図4は、ウォッシャ液の残留検出処理の流れを示すフローチャートである。 図5は、時間をずらして撮像された複数の撮像画像の一例を説明する図である。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る自動車ガラスのワイパー装置1の概略構成図である。
ワイパー装置1は、自動車のフロントガラス2に用いられるものである。自動車は、車両の一例である。
ワイパー装置1は、第一ワイパーブレード11、第一モータ12、第二ワイパーブレード13、第二モータ14、ウォッシャ液のタンク15、ポンプ16、第一ノズル17、第二ノズル18、制御部19、一対の撮像デバイス20、検出部21、操作部22、を有する。
第一モータ12は、フロントガラス2の下縁中央寄りの位置に設けられる。第一ワイパーブレード11は、フロントガラス2の外面と接触可能な状態で、第一モータ12に取り付けられる。第一ワイパーブレード11は、第一モータ12が回転駆動することにより、第一モータ12の周囲で往復回転運動する。これにより、第一ワイパーブレード11は、フロントガラス2の左側2/3の範囲である第一領域31について、雨滴、汚れ、ウォッシャ液などの付着物をフロントガラス2の外面から払拭できる。
第二モータ14は、フロントガラス2の下縁右端寄りの位置に設けられる。第二ワイパーブレード13は、フロントガラス2の外面と接触可能な状態で、第二モータ14に取り付けられる。第二ワイパーブレード13は、第二モータ14が回転駆動することにより、第二モータ14の周囲で往復回転運動する。これにより、第二ワイパーブレード13は、フロントガラス2の右側2/3の範囲である第二領域32について、雨滴、汚れ、ウォッシャ液などの付着物をフロントガラス2の外面から払拭できる。
タンク15は、ウォッシャ液を貯蔵する。タンク15は、たとえば自動車のエンジンルーム内に配置される。第一ノズル17は、フロントガラス2の中央より左側に寄った位置において、フロントガラス2に向けて配置される。第二ノズル18は、フロントガラス2の中央より右側に寄った位置において、フロントガラス2に向けて配置される。タンク15、第一ノズル17および第二ノズル18は、ポンプ16に接続される。ポンプ16が動作することにより、タンク15から第一ノズル17および第二ノズル18へウォッシャ液が供給される。ウォッシャ液は、第一ノズル17および第二ノズル18から吐出し、フロントガラス2へ供給される。
一対の撮像デバイス20は、たとえばCMOS(Complementary Metal Oxide Sensor)撮像素子でよい。一対の撮像デバイス20は、たとえばフロントガラス2の内側において、フロントガラス2の上縁中央寄りの位置に車体幅方向に並べて、前向きに配置される。一対の撮像デバイス20は、フロントガラス2を通じて車外を撮像する。一対の撮像デバイス20は、たとえば自動車の前方の障害物等を検出するために自動車に設けられたものでよい。このような一対の撮像デバイス20により前方を撮像することにより、一対の撮像画像には自動車の前方の障害物等が映り込む。一対の撮像画像中の障害物等の位置により各撮像デバイス20からの障害物等方向を特定し得る。また、一対の撮像デバイス20の間隔を併せて用いることで、たとえば一対の撮像デバイス20の中心、すなわち自動車から障害物までの距離および向きを三角法により演算し得る。
検出部21は、一対の撮像デバイス20に接続される。検出部21は、一対の撮像デバイス20により撮像された一対の撮像画像を用いて、フロントガラス2の外面に残留するウォッシャ液を検出する。残留するウォッシャ液を検出した場合、検出部21は、検出信号を出力する。
操作部22は、ワイパー装置1の動作を制御するために、たとえば自動車の車内のステアリングホイールの周囲に配置されたレバーを有する。操作部22は、レバーがドライバにより操作された場合、その操作に応じた操作信号を出力する。たとえばレバーが引き下げられた場合、第一ワイパーブレード11および第二ワイパーブレード13を断続的に往復回転運動させるための操作信号を出力する。また、レバーが手前に引かれた場合、ウォッシャ液をフロントガラス2の外面へ供給させるとともにフロントガラス2の外面を第一ワイパーブレード11および第二ワイパーブレード13を1回払拭させるためのウォッシャ用の操作信号を出力する。
制御部19は、たとえば1乃至複数のマイクロコントローラでよい。マイクロコントローラは、一般的に中央処理ユニット、メモリ、タイマ、入出力ポートを有する。中央処理ユニットは、メモリに記憶されているプログラムを読み込んで実行する。これにより、マイクロコントローラに制御部19が実現される。また、検出部21や、操作部22の操作内容の判断機能は、制御部19とともにマイクロコントローラに実現されてよい。制御部19には、第一モータ12、第二モータ14、ポンプ16、検出部21、操作部22が接続される。制御部19は、検出部21の検出信号、操作部22の操作信号に基づいて、第一モータ12、第二モータ14、ポンプ16の動作を制御する。制御部19は、第一モータ12、第二モータ14、ポンプ16の起動、停止、動作速度などを制御してよい。
次に、図1のワイパー装置1の動作について説明する。
図2は、図1のワイパー装置1がフロントガラス2の付着物を洗い流す場合における制御部19および検出部21の処理の流れを示すフローチャートである。
図2のフローチャートは、フロントガラス2の付着物を洗い流すワイパーウォッシャの一連の制御動作の一例を示すものである。
フロントガラス2の付着物を洗い流す場合、制御部19には、操作部22からウォッシャ用の操作信号が入力される(ステップST1)。これに基づいて、制御部19は、図2の処理を実行する。
まず、制御部19は、ポンプ16の動作を開始させる(ステップST2)。これにより、タンク15のウォッシャ液は、第一ノズル17および第二ノズル18から吐出されて、フロントガラス2へ供給される。なお、制御部19は、所定時間でポンプ16の動作を停止させても、または操作部22からのウォッシャ用の操作信号の入力が無くなったらポンプ16の動作を停止させても、よい。
ポンプ16の動作を開始してウォッシャ液の供給を開始した後、制御部19は、第一モータ12および第二モータ14を動作させてワイパーブレードの往復動作を開始させる(ステップST3)。これにより、第一ワイパーブレード11および第二ワイパーブレード13は、往復回転運動を1回実施する。これにより、ウォッシャ液が供給されたフロントガラス2の外面は、第一ワイパーブレード11および第二ワイパーブレード13により一回払拭される。
第一モータ12および第二モータ14の動作を開始させた後、制御部19は、検出部21へ検出開始信号を出力して検出処理を開示させる(ステップST4)。これにより、検出部21は、フロントガラス2の外面にウォッシャ液が残留しているか否かの判断を開始する。検出部21による検出判断処理は後述する。検出部21は、ウォッシャ液の残留を検出した場合、検出信号を制御部19へ出力する。
検出部21へ検出開始信号を出力した後、制御部19は、検出部21からの検出信号の待ち状態になる(ステップST5)。そして、たとえば所定時間内に検出信号が入力されるか否かに基づいて、ウォッシャ液の残留有無を判断する。所定時間内に検出信号が入力されなかった場合、制御部19は、図2の処理を終了する。
これに対して、所定時間内に検出信号が入力された場合、制御部19は、ウォッシャ液の残留が有ると判断する。そして、制御部19は、第一ワイパーブレード11および第二ワイパーブレード13により追加的に再度払拭させる(ステップST6)。
追加的な再度の払拭処理では、制御部19は、第一モータ12および第二モータ14を動作させる。また、ポンプ16が動作中である場合には、その動作を一時中断させる。これにより、フロントガラス2に対してウォッシャ液が追加供給されない状態で、第一ワイパーブレード11および第二ワイパーブレード13によりフロントガラス2の外面を払拭することができる。
この追加的な再度の払拭処理により、フロントガラス2の外面に残留していたウォッシャ液は、第一ワイパーブレード11および第二ワイパーブレード13の往復回転運動によりフロントガラス2から払拭され得る。フロントガラス2にウォッシャ液が残留し難くなる。
次に、第一ワイパーブレード11および第二ワイパーブレード13によりフロントガラス2を払拭している最中での、検出部21による残留ウォッシャ液の検出判断処理について説明する。
図3は、フロントガラス2の部分拡大図である。図3には、図左側の第一領域31の外縁を示す破線と、図右側の第二領域32の外縁を示す破線と、ウォッシャ液の残留を検出するための液滴検出領域33とが図示されている。
第一領域31は、第一ワイパーブレード11が往復回転運動する領域である。
第二領域32は、第二ワイパーブレード13が往復回転運動する領域である。
液滴検出領域33は、たとえば第一領域31および第二領域32と部分的に重なるように設定されてよい。図3の液滴検出領域33は、第二領域32内であって、第一領域31が部分的に重なる領域として設定されている。
この場合、液滴検出領域33は、第一ワイパーブレード11および第二ワイパーブレード13が一回往復回転運動する際に、第二領域32と重なる部分が第二ワイパーブレード13の往回転運動により払拭され、第一領域31と重なる部分が第一ワイパーブレード11の往回転運動により払拭され、第一領域31と重なる部分が第一ワイパーブレード11の復回転運動により払拭され、第二領域32と重なる部分が第二ワイパーブレード13の復回転運動により払拭される。
そして、このような払拭により、基本的には液滴検出領域33からウォッシャ液といった付着物が除去され得る。
しかしながら、たとえばフロントガラス2に対して供給するウォッシャ液の量が過多である場合、一回の払拭動作により液滴検出領域33からウォッシャ液を好適に取り除くことができない場合が想定され得る。
そこで、本実施形態では、検出部21が、ウォッシャ液の残留を検出する。
図4は、検出部21によるウォッシャ液の残留検出処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示すように、検出部21は、まず、所定の払拭状態、すなわち液滴検出領域33についての第一領域31と重なる部分が第一ワイパーブレード11の復回転運動により払拭されるまで待つ(ステップST11)。検出部21は、たとえば撮像デバイス20から順次受け取る撮像画像においてこれを判断しても、制御部19からの検出開始信号の入力タイミングに基づいてこれを判断してもよい。
次に、検出部21は、第一ワイパーブレード11の復回転運動により液滴検出領域33が払拭された後において、時間をずらして撮像された複数の撮像画像を取得し(ステップST12)、ウォッシャ液の液滴を特定する処理を開始する。
具体的にはたとえば、検出部21は、各撮像画像について、液滴などの付着に起因する画像の歪みを検出する(ステップST13)。
フロントガラス2の外面に液滴などが付着している場合、その液滴を光が透過する際に屈折されるため、液滴が付着している部分の画像が歪むことになる。検出部21は、液滴検出領域33の撮像画像についてたとえば微分解析などにより画像の歪み部分を特定する。該特定歪み部分が特定された場合、検出部21は、フロントガラス2の外面に付着物があると特定してよい。
次に、検出部21は、さらに、一対の撮像デバイス20により同時に撮像された一対の撮像画像中の該特定歪み部分の位置に基づいて、該特定歪み部分までの距離を演算する(ステップST14)。
そして、液滴などの付着に起因する画像の歪みが検出され、その歪みまでの距離が一対の撮像デバイス20からフロントガラス2の外面の液滴検出領域33までの距離に対応する場合、すなわちガラス面での歪みが検出された場合、検出部21は、フロントガラス2の外面に付着物があると特定する(ステップST15)。
なお、検出部21は、ステップST13の画像の歪み検出のみに基づいて、フロントガラス2の外面に付着物があると特定してもよい。
付着物が無かった場合、検出部21は、制御部19へ検出信号を出力することなく、図4の処理を終了する。
付着物があった場合、検出部21は、時間をずらして撮像された複数の撮像画像の該特定歪み部分同士を比較する(ステップST16)。
図5は、時間をずらして撮像された複数の撮像画像の一例を説明する図である。
図5(A)は、第一時間に撮像された第一撮像画像41である。図5(B)は、第一時間より後の第二時間に撮像された第二撮像画像42である。
第一撮像画像41および第二撮像画像42には、ウォッシャ液の液滴43と、雨による液滴44とが撮像されている。
第一撮像画像41および第二撮像画像42は、液滴検出領域33の近くを第一ワイパーブレード11が復通過した後の撮像画像である。また、第二領域32と重なる部分が第二ワイパーブレード13の復回転運動により払拭される前の撮像画像である。
ウォッシャ液は、第一ワイパーブレード11の復回転運動の際に、第一ワイパーブレード11の先端から外方へ押し出されることがある。この場合、ウォッシャ液は、液滴検出領域33において、第一領域31の上側の部分に液滴43として取り残される。
第一撮像画像41より後に撮像された第二撮像画像42では、ウォッシャ液の液滴43は、第一撮像画像41における場合と比べて図の右上方向へ伸びている。
これに対して、第一ワイパーブレード11の復回転運動の後に液滴検出領域33に付着した雨による液滴44は、上から下へ向かって流れている。このため、雨による液滴44は、第一撮像画像41における位置より第二撮像画像42における位置が下側となっている。
そして、これらの液滴43,44が付着した部分の画像は、液滴43,44により画像の光が屈折されるので、その周囲の画像に対して歪んだものとなる。
検出部21は、これらの第一撮像画像41および第二撮像画像42について、たとえば微分処理などにより、画像の歪み部分を特定する。
次に、検出部21は、第一撮像画像41における画像の歪み部分と、第二撮像画像42における画像の歪み部分と、を比較する。
図5の場合、第一撮像画像41におけるウォッシャ液の液滴43による画像の歪み部分と、第二撮像画像42におけるウォッシャ液の液滴43による画像の歪み部分とは異なっている。時間的に後に撮像された第二撮像画像42では、ウォッシャ液の液滴43は、画像のより右上方向へ伸びている。
また、第一撮像画像41における雨滴44による画像の歪み部分の位置と、第二撮像画像42における雨滴44による画像の歪み部分の位置とは異なっている。時間的に後に撮像された第二撮像画像42では、雨滴44は、画像の下方向へ移動している。
このため、単に画像間での歪み部分同士の相違(差)を比較した場合、ウォッシャ液の液滴43による画像の歪み部分と、雨滴43による画像の歪み部分との双方が、相違点として抽出されることになる。
したがって、図5と異なり仮にたとえば雨滴44による画像の歪み部分のみがある場合でも、雨滴44による画像の歪み部分が相違点として抽出され、これを誤ってウォッシャ液の液滴43が残留していると判断してしまうことになる。
そこで、本実施形態では、検出部21は、単に画像中の歪み部分同士の範囲や位置のみを比較するのではなく、画像の歪み部分が変化する方向を特定し(ステップST16)、その歪み部分の変化方向がウォッシャ液による所定の方向に沿っているか否かに基づいて付着物がウォッシャ液か否かを判断する(ステップST17)。
そして、付着物がウォッシャ液であると判断した場合、検出部21は、検出信号を制御部19へ出力する。(ステップST18)。
付着物がウォッシャ液でない場合、検出部21は、検出信号を制御部19へ出力することなく、図4の処理を終了する。
図5(B)の場合、画像左側での歪み部分の変化方向として、画像の右上方向が特定される。また、画像右側での歪み部分の変化方向として、画像の下方向が特定される。
そして、検出部21は、各々の特定した歪み部分の変化方向と、予め記憶するウォッシャ液の液滴43の動き方向とを比較する。上述したように、第一ワイパーブレード11の復回転運動の際に第一ワイパーブレード11の先端から外方へ押し出されるウォッシャ液の液滴43の動き方向は、図5の画像の右上方向である。この場合、検出部21は、該方向をウォッシャ液の液滴43の動き方向として予め保持する。
これらの方向が合致する場合、検出部21は、ウォッシャ液の液滴43が残留していると判定する。
それ以外の方向への動きである場合、検出部21は、ウォッシャ液の液滴43が残留していないと判定する。
図5(B)での画像左側での歪み部分の変化方向は、上述したように画像の右上方向であり、予め記憶されているウォッシャ液の液滴43の動き方向に沿った方向である。
この場合、検出部21は、図5(B)の撮像画像の左側での画像の歪み部分の変化方向として右上方向を特定しているので、これらの方向が合致すると判断し、液滴検出領域33にウォッシャ液が残留していると判断する。
以上のように、本実施形態では、ワイパーウォッシャの一連の制御において、撮像デバイス20により撮像された撮像画像を用いてフロントガラス2の外面に残留するウォッシャ液を検出し、検出された場合にはウォッシャ液の供給を止めた状態で第一ワイパーブレード11および第二ワイパーブレード13がフロントガラス2の外面を払拭する。よって、フロントガラス2の外面に残留していたウォッシャ液は、第一ワイパーブレード11および第二ワイパーブレード13の払拭により取り除かれ得る。
特に、フロントガラス2の外面に残留するウォッシャ液の検出にあっては、液滴検出領域33の近くを第一ワイパーブレード11が通過した後の撮像画像を用いている。液滴検出領域33は、第二ワイパーブレード13が往復回転運動により払拭する第二領域32についての、第一ワイパーブレード11が往復回転運動により払拭する第一領域31の外側に位置する。この液滴検出領域33は第二ワイパーブレード13により払拭された後、さらに第一ワイパーブレード11がその近くを往復回転運動により払拭されることにより、第一ワイパーブレード11により第一領域31からはじかれたウォッシャ液が付着し易い。また、液滴検出領域33は予め第二ワイパーブレード13により払拭されて液滴がきれいに除去されているため、第一ワイパーブレード11によりはじかれたウォッシャ液は液滴検出領域33において液滴になり易い。第一領域31からはじかれたウォッシャ液は、液滴検出領域33に予め付着している他の液体や液滴と一体化して垂れてしまうことが起き難い。よって、ウォッシャ液の残留をウォッシャ液の液滴により歪んだ撮像画像の歪みとして、すなわちウォッシャ液の液滴によって屈折率が変化したことに起因する画像の歪みとして検出し易い。
また、本実施形態では、時間的に前後する複数の撮像画像の間において画像の歪みが異なる場合にウォッシャ液が残留しているとしている。よって、撮像画像中にたとえば雨滴や氷などの付着物があったとしても、一枚の撮像画像を用いて画像の歪みを検出する場合のように、それを残留したウォッシャ液の液滴として誤って検出し難い。
特に、液滴検出領域33に残留したウォッシャ液の液滴の動きは、復運動中の第一ワイパーブレード11の進行方向後側において第一領域31の外縁と直交する方向に沿って延びるように変化したり、第一ワイパーブレード11の延在方向に沿って延びるように変化したりする傾向にある。そして、検出部21は、特定した画像の歪みの変化方向が、この液滴検出領域33でのウォッシャ液の液滴の特有の動き方向に沿った方向であることを判断している。よって、検出に用いる撮像画像中においてウォッシャ液以外のたとえば雨滴による画像の歪みの動き方向が特定され得るとしても、その雨滴の動きと残留したウォッシャ液の動きとを区別することができ、残留したウォッシャ液を正確に検出することができる。
以上の実施形態は、本発明の好適な実施形態の例であるが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形または変更が可能である。
たとえば上記実施形態では、ワイパー装置1は、自動車のフロントガラス2に用いられている。この他にもたとえば、ワイパー装置1は、自動車のリアガラスに用いられてもよい。
1…ワイパー装置、2…フロントガラス、11…第一ワイパーブレード、12…第一モータ、13…第二ワイパーブレード、14…第二モータ、15…タンク、16…ポンプ、17…第一ノズル、18…第二ノズル、19…制御部、20…撮像デバイス、21…検出部、22…操作部、31…第一領域、32…第二領域、33…液滴検出領域、41…第一撮像画像、42…第二撮像画像、43…ウォッシャ液の液滴、44…雨の液滴

Claims (4)

  1. 車両のガラスの内側に配置され、前記ガラスを通じて車外を撮像する撮像デバイスと、
    前記ガラスの外面へウォッシャ液を供給した状態で前記ガラスの外面を払拭可能なワイパーブレードと、
    前記撮像デバイスと接続され、前記撮像デバイスにより撮像された撮像画像を用いて、前記ガラスの外面に残留するウォッシャ液を検出する検出部と、
    を有し、
    前記ワイパーブレードは、前記検出部により残留したウォッシャ液が検出された場合、前記ウォッシャ液の供給を止めた状態で前記ガラスの外面を払拭する、
    車両ガラスのワイパー装置。
  2. 前記ワイパーブレードとして、
    前記ガラスの外面の一部である第一領域を往復(回転)運動により払拭する第一ワイパーブレードと、
    前記ガラスの外面の残部である第二領域から前記第一領域の一部にかけて往復(回転)運動により払拭する第二ワイパーブレードと、を有し、
    前記撮像デバイスは、前記第二領域についての前記第一領域の外側に位置する液滴検出領域を含む範囲を通じて、車外を撮像し、
    前記検出部は、
    前記液滴検出領域の近くを前記第一ワイパーブレードが通過した後の前記撮像画像に基づいて、前記液滴検出領域でのウォッシャ液を検出する、
    請求項1記載の車両ガラスのワイパー装置。
  3. 前記検出部は、
    時間的に前後して撮像された複数の前記撮像画像の各々について前記液滴検出領域での画像の歪みを特定し、
    複数の前記撮像画像の間において前記液滴検出領域での画像の歪みが異なる場合、前記液滴検出領域にウォッシャ液が付着しているとする、
    請求項2記載の車両ガラスのワイパー装置。
  4. 前記検出部は、
    前記第二ワイパーブレードが往運動により前記液滴検出領域を払拭し、さらに前記第一ワイパーブレードが往復運動により前記液滴検出領域の近くを払拭した後の複数の前記撮像画像において、前記液滴検出領域での画像の歪みが、復運動中の前記第一ワイパーブレードの進行方向後側において前記第一領域の外縁と直交する方向に沿って延びるように変化する場合、または復運動中の前記第一ワイパーブレードの進行方向後側において前記第一ワイパーブレードの延在方向に沿って延びるように変化する場合、前記液滴検出領域にウォッシャ液が付着しているとする、
    請求項3記載の車両ガラスのワイパー装置。
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