JP2017065022A - プリント装置およびプラテン - Google Patents

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Abstract

【課題】複数に分割されたシート支持部の間の段差を簡易な作業で抑制することが可能なプラテンを備えたプリンタ装置を提供する。【解決手段】インクを吐出するプリントヘッド7と対向してシート3を支持するプラテン2を有する。プラテン2は、シート支持部2Aと、シート支持部を支持するベース部2Bと、を備える。シート支持部2Aおよびベース部2Bは、それぞれシートの幅方向(X方向)において分割され、シート支持部2Aの分割位置と、ベース部2Bの分割位置とはシートの幅方向において異なる。【選択図】図6

Description

本発明は、シートを支持するプラテンを備えたプリント装置、およびプラテンに関する。
特許文献1には、プリンタに用いるプラテンを複数のブロックに分割すると共に、各ブロックの高さを調整する構成が開示されている。具体的には、プラテンと筐体の間にプラテン支持体を設け、各ブロックとプラテン支持体、プラテン支持体と基台、それぞれを独立に調整することで、プラテン全体の高さを調整する構成が開示されている。
特開2004-330578号公報
特許文献1では、複数のブロックを組み合わせることによってプラテンを構成した際、隣接するブロックとの隣接部で段差が発生しやすい。プラテン内に段差が生じている場合、プラテンに対向するプリントヘッドの吐出口面とシート表面との距離(紙間)が部分的に変化し、プラテンの内の段差を境にインク滴の着弾位置にずれが生じ、画像品位が低下する。
また、各ブロックを取り付けるに際し、ブロックと支持体、プラテン支持体と筐体、それぞれを独立して調整する構成となっているため、プラテンとプラテン支持体を調整した後、プラテン支持体と筐体を調整した場合、各ブロックの高さが合わなくなることがある。この場合、再度、ブロックとプラテン支持体とを調整する必要があり、煩雑な調整作業を余儀なくされることとなる。このため、ブロックの組立作業および交換作業には多くの時間と労力を要する。
本発明は、複数に分割されたシート支持部の間の段差を簡易な作業で抑制することが可能なプラテンおよびこれを備えたプリンタ装置の提供を目的とする。
上述した課題を解決する本発明のある形態は、インクを吐出するプリントヘッドと、前記プリントヘッドと対向してシートを支持するプラテンとを有するプリント装置であって、前記プラテンは、シート支持部と、前記シート支持部を支持するベース部と、を備え、前記シート支持部および前記ベース部は、それぞれ前記シートの幅方向において分割され、前記シート支持部の分割位置と、前記ベース部の分割位置とは前記シートの幅方向において異なることを特徴とする。
本発明によれば、複数に分割されたシート支持部の間の段差を簡易な作業で抑制することが可能になる。
プリント装置の主要部の構成を示す斜視図である。 プリント装置の主要部の構成を示す側面図である。 プラテンの全体構成図である。 プラテンの部分平面図である。 インク受け溝を示す拡大図である。 プラテンの部分側面図である。 プラテンの部分断面図である。 プラテンの部分断面図である。
本発明に係るプリント装置およびプラテンの実施形態について説明する。以下、一定方向に間欠的に搬送されるシートに対し、インクを吐出可能なプリントヘッドをシートの搬送方向と交差する方向に往復移動させてプリントを行うシリアル型のインクジェットプリント装置を例に採り説明する。本発明は、シリアル型のプリント装置に限らず、長尺プリントヘッドを用いて連続的かにプリントを行うラインプリント装置にも適用可能である。また、プリント装置は、単機能のプリント装置に限らず、コピー機能、ファクシミリ機能等を併せ持つマルチファンクプリンタにも適用することができる。
(プリント装置)
図1はプリント装置の主要部の構成を示す斜視図、図2はプリント装置の主要部の構成を示す側面図である。プリント装置100の内部には筐体1が設けられている。筐体1上にはプラテン2が配置されている。筐体1内にはシート3をプラテン2に吸着させるための負圧を発生させる負圧発生手段としての吸引装置4が設けられている。プラテン2の上方には、メインレール5に沿って主走査方向(X方向)に往復移動するキャリッジ6が設けられている。キャリッジ6は、インクジェット方式のプリントヘッド7を搭載している。プリントヘッド7は、キャリッジ6と共に移動しつつ、プラテン2に支持されたシート3に向けてインクを吐出可能となっている。プリントヘッド7のインク吐出方式としては、発熱体を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式など、さまざまなインクジェット方式を用いることができる。キャリッジモータ8は、キャリッジ6を主走査方向に移動させるための駆動源であり、その駆動力はベルト9を介してキャリッジ6に伝達される。キャリッジ6の主走査方向における位置は、リニアエンコーダによって検出される。リニアエンコーダは、筐体1に取り付けた直線状のエンコーダパターン10と、キャリッジ6に搭載された読取部からなる。読取部は、エンコーダパターン10を光学的、磁気的あるいは機械的に読み取り、パルス信号を制御手段に出力する。制御手段は、パルス信号に基づいていてキャリッジの位置を判断する。シート3は、スプール18に巻き付けられたシートロール23から繰り出される。スプール18には繰り出されたシート3にブレーキ力を作用させるためのトルクリミッタ19が設けられている。シートロール23から繰り出されたシート3はプラテン2上で、キャリッジ6の主走査方向と直交する副走査方向(Y方向)に間欠的に搬送される。このシート搬送は、搬送ローラ11、ピンチローラ16、ベルト12、搬送モータ13からなる搬送機構により行う。搬送ローラ11の駆動状態(回転量、回転速度)は、ロータリエンコーダから出力されたパルス信号に基づいて制御手段がモニタする。ロータリエンコーダは、搬送ローラ11と共に回転するエンコーダパターン14と、それを光学的、磁気的あるいは機械的に読み取ってパルス信号を出力する読取部15からなる。
(プラテン)
図3はプラテンの全体構成図であり、図3(a)は平面図、図3(b)は側面図、図3(c)は底面図である。プラテン2は、シートを支持するシート支持部2Aと、シート支持部2Aを保持するベース部2Bとを備える。シート支持部2Aは、キャリッジ6の主走査方向であるシートの幅方向(X方向)に沿って5個の平板状をなすプラテントップ20(20−1〜20−5)に分割されている。また、ベース部2Bは、主走査方向に沿って中空箱状の4個のプラテンベース17(17−1〜17−4)に分割されている。以下、プラテントップおよびプラテンベースを個別的に言及する場合には、括弧内の符号を用い、包括的に言及する場合には、総称的な符号としてプラテントップには20を、プラテンベースには17を用いる。シート支持部2Aの分割位置、つまりプラテントップ20の端部が互いに隣接する位置と、ベース部2Bの分割位置、つまりプラテンベース17の端部が互いに隣接する位置とはプラテン2の長手方向(X方向)において異なっている。この点は本実施形態のプラテン2の特徴的構成の1つとなっている。なお、プラテンベース17と、これに支持されるプラテントップ20とにより、4個のプラテンモジュールM1〜M4が構成されている。ここで、プラテンモジュールM1は、プラテントップ20−1とプラテンベース17−1を備え、プラテンモジュールM2はプラテントップ20−2とプラテンベース17−2とを備える。また、プラテンモジュールM3は、プラテントップ20−3とプラテンベース17−3とを備え、プラテンモジュールM4はプラテントップ20−4、20−5とプラテンベース17−4を備える。
図3では、44インチサイズのプリント装置を例示したが、44インチサイズ以外のプリント装置では、シート支持部2A、ベース部2Bを、図3の例とは異なる分割数で構成する。例えば、24インチサイズのプリント装置では、シート支持部2Aを3分割、ベース部2Bを2分割とし、36インチサイズのプリント装置では、シート支持部2Aを4分割、ベース部2Bを3分割とする。また、60インチサイズのプリント装置では、シート支持部2Aを7分割、ベース部2Bを5分割とする。このようにプリント装置のサイズによってプラテントップ20およびプラテンベース17の分割数を異ならせることにより、24インチサイズから60インチサイズのプリンタに対して、部品の共通化を行うことが可能になる。これにより、プラテンベース17およびプラテントップ20の種類を必要最小限に抑えることができ、製造コスト低減を図ることができる。
図4は、図3に示したプラテンのプラテントップ20の一部を拡大して示す平面図、図5は、図4に示す縁なし溝の拡大図である。プラテントップ20の平面には、シートを支持する支持面20sと、これより一段低い凹部20rと、縁無し溝20gとが形成されている。縁無し溝20gは、シートの端部に余白を形成することなくシート全体に画像をプリントする縁無しプリントにおいて、シートの外側に吐出されたインクを受けるための溝であり、ここには打ち捨てられたインクを吸引する吸引孔27が形成されている。また、凹部20rにはシートをプラテントップ20の支持面20sに吸着するための複数の吸引孔24が形成されている。これらの吸引孔27、24は、いずれもプラテンベース17内の空間に連通しており、プラテンベース17は、吸引通路28を介して筐体1内に連通している。筐体1の内部空間は吸引装置4によって負圧に保たれるため、これに連通する吸引孔27、24における吸引力によって、シート3は支持面20sに吸着される。また、縁無し溝20gに打ち捨てられたインクおよびインクミストは筐体1へと吸引され、筐体1に設けられたインク回収部に回収される。なお、図中、26は縁無し溝20gの底部をなす傾斜した着弾面、29は着弾面26に着弾したインクを吸引孔27へ導くリブである。
図6は、図3に示したプラテン2の一部を示す側面図である。図7は図6の断面図であり、図7(a)はプラテンの長手方向に沿った断面図、図8(b)はプラテンの短手方向に沿った断面図である。互いに隣接する2つのプラテントップ20(例えば、20−1、20−2)の端部の間には、弾性体としてのプラテントップシール30が配置されている。このプラテントップシール30は、隣接するプラテントップ20のいずれか一方に両面テープで取り付けられている。プラテントップ20とプラテンベース17の間には、プラテンベースシール31が配置されている。プラテンベースシール31は、図7(b)のようにプラテンベース17の短手方向の両側2ヵ所に、プラテン2の長手方向の全域にわたって配置されている(図7(a))。このプラテンベースシール31は、各プラテンベース17に合わせて分割して設けてもよいし、長手方向に連続した一体形状のものを設けてもよい。この2種類のシール30、31によりプラテン2の密閉が保たれており、吸引装置4の吸引力により吸引孔24、27における吸引が可能となっている。
また、図3、図6、および図7のように、プラテンベース17には、プラテン2の高さ調整の際に使用する高さ調整部材としての、ゴム部材33とビス34が、プラテン2の長手方向(X方向)における複数個所に取り付けられている。ここでは、図3(c)のように、プラテンベース17−1〜17−3の18箇所にゴム部材33とビス34が設けられ、プラテンベース17−4には、4箇所にゴム部材33とビス34が設けられている。ビス34は、いずれもプラテン2を支持する筐体1の平面部に形成されたねじ孔に螺合する。
図6および図7(b)のように、プラテントップ20には、長手方向(X方向)における両側部に、第1係合部21と第2係合部32が形成されている。第1係合部21は、プラテントップ20とプラテンベース17とを係合させる係合部であり、プラテンベースの側面に形成された凸部22と係合、離脱が可能なフック状をなしている。第2係合部32は、隣接するプラテントップ20と下方に位置するプラテンベース17の双方に係合する係合部である。すなわち、第2係合部32は、隣接するプラテントップ20のフック状の第1係合部21に係合する凸部36と、プラテンベース17の凸部22に係合するフック状部35とを有する。本実施形態では、第1係合部21、第2係合部32、凸部22を、図7(b)に示すように、プラテントップ20およびプラテンベース17の上流側側面および下流側側面(図7(b)の左右両側面)において、相対向する対称位置に設けた。しかし、第1、第2の係合部21、32および凸部22それぞれの形成位置は、対称位置に限定されるものではなく、上流側側面と下流側側面とに各部を互い違いに配置しても構わない。さらに、互いに隣接するプラテンベース17の端部の間の空間は、負圧が形成される筐体1内の空間から遮断されているため、この空間の上部に対向する、プラテントップ20の部分は吸引を行わない非吸引部となっている。すなわち、非吸引部には、シートを吸引するための吸引穴24および縁無し溝20gが形成されていない。
次に、プラテン2の組立方法について説明する。まず、プラテンベース17にゴム部材33とビス34を仮固定する。なお、プラテンベース17−1〜17−3それぞれには、長手方向に3箇所、短手方向に2箇所の合計6箇所にゴム33とビス34を備えており、これらを全て仮固定する。プラテンベース17−4は、他に比べると長さが短いので、長手方向に2箇所、短手方向に2箇所の合計4箇所にゴム33とビス34が設けられており、これらを仮固定する。
次に、ゴム部材33とビス34を仮固定したプラテンベース17を、筐体1にビス34で仮固定する。この時、ビス34の締付けトルクを通常より弱いトルクで設定しておくことで、仮固定の高さをある程度均一にすることができる。続いて、筐体1に仮固定したプラテンベース17に、プラテントップ20−1を取り付ける。この取り付けは、プラテンベース17の全ての凸部22と、プラテントップ20−1の全ての第1係止部21とを係合させながら、図3の矢印Aの方向(図3の左から右)にプラテントップ20−1をスライドさせて取り付ける。同じ要領で、プラテントップ20−2も矢印Aの方向にスライドさせながら取り付ける。この時、プラテントップ20−1の凸部36とプラテントップ20−2の第1係止部21も同時に係合させる。同様に、プラテントップ20−3、プラテントップ20−4、プラテントップ20−5もスライドさせて取付ける。そして、筐体1に取り付けたプラテンベース17に、全てのプラテントップ20を取り付けた後、各部の高さ調整を行う。
次に、プラテンの高さ調整について説明する。プラテンベース17は、ゴム部材33を介して筐体1にビス34で固定されている。従って、ゴム部材33の弾性力を利用しつつ、ビス34の締付け具合を変えることによってプラテンベース17の高さを調整することができる。このプラテンベース17の高さを調整することにより、プラテンベース17に係合しているプラテントップ20の高さも連動して変化する。なお、プラテンベース17と筐体1の間にゴム部材33を設けているため、このゴム部材33がプラテンベース17に形成されているビス挿通孔を密閉している。このため、吸引装置4の吸引力によってビス挿通孔から空気が流入することはなく、吸引孔24、20gおよび空気通路28での吸引を適正に行なうことができる。
プラテンベース17の高さ調整を行なう場合には、まず、プラテンベース17−1を筐体1に固定しているビス34の締め付け具合を調整する。その結果、プラテンベース17−1の上部に係合しているプラテントップ20−1も連動して高さが変化する。さらに、プラテントップ20−1に隣接するプラテントップ20−2の第1係合部21が、プラテントップ20−1の第2係合部36と係合しているため、プラテントップ20−1に連動して、プラテントップ20−2の隣接部の高さも変化する。そして、プラテンベース17−2を固定しているビス34の締付け具合で、プラテンベース17−2の高さが調整され、これに連動して、プラテントップ20−2の高さも最終的に調整される。この調整を全てのプラテンベース17に対して行うことで、プラテントップ20の高さが全て調整される。この調整作業において、プラテンベース17の隣接部の上部には、必ずプラテントップ20の平面部が存在するため、プラテンベース17の隣接部の上部においてプラテントップ20に段差が生じることはない。
また、プラテンベース17は、全て、底面とその側辺部に4個の壁を有する箱形状をなしており、長手方向の凹凸変形や短手方向の凹凸変形に対して非常に高い剛性を有している。この高い剛性を有するプラテンベース17はゴム部材33を介して筐体1に対する調整を行なっているため、ビス34の近傍での局所的な変形を生じることがない。このため、プラテンベース17の上部に位置するプラテントップ20にも局所的な変形が生じることはない。
従来のプラテンには、プラテントップの下部に弾性部材やバネを用いて、プラテントップを直接調整するような構成を有するものがある。しかし、このような構成の場合、プラテントップは平面形状をなす部材で構成された剛性の低いものとなっているため、ビスなどの締め付けにより、ビスの近傍での局所的な変形をすることがある。これに対し、剛性の高いプラテンベース17を調整する本実施形態では、ビス34による高さ調整時において局所的な変形を生じることはない。
また、高さを調整するためのビス34の上部に位置するプラテントップ20には、工具を挿入するための孔である調整用孔37が形成されている。この調整用孔37が存在することで、ビス34を回しながら、プラテントップ20の上面、シートが搬送する面を直接測定することができる。例えば、プラテントップ20の表面に測定子を当て、その値をリアルタイムで表示するデジタル表示計を用い、デジタル表示計を見ながらビス34を回してプラテントップ20の上面を高さ調整することができる。この際、測定子が複数個あればさらに効率的かつ高精度に調整を行うことができ、必要な個所のビスを必要な分だけ回すことで、余分な動きもなくなる。さらに、従来のように、1箇所目を調整したあと、2箇所目を調整し、その後、また1箇所目を調整し直す、といった手戻りが生じないため、非常に効率よく最短の時間で調整をすることができる。
調整の手順は、プラテンベース17−1の矢印Aと逆の方向に従って順番にビスを調整していく。すなわち、図3の右側に位置するビス34から順番に調整を行い、プラテンベース17−1の全体の高さを調整する。次に、プラテンベース17−2の調整を行なう。これも同様に、プラテンベース17−2に設けられているビス34を矢印Aと逆の方向に従って順番に調整してプラテンベース17−2の高さを調整していく。同様の作業を繰り返し、プラテンベース17−3、プラテンベース17−4も調整する。このような手順で作業を行うことにより、プラテンベース17に係合している全てのプラテントップ20の高さを、手戻りなく調整することができる。なお、調整用孔37は、調整後は、シートをプラテン上に吸着するための複数の吸引孔24と同様にシートをプラテン2に吸着させる役目も果たしている。調整用孔37の直径は、吸引孔24と同じ程度であり、シートをプラテン上に吸着するための吸引孔として機能する。このように、調整用孔37は、組立で使用した後、シートをプラテン2に吸着させるための吸引穴として使用する、という2つの機能を果たすものであり、調整後に不要となるものではない。
図8は、シート支持部2Aの分割位置と、ベース部2Bの分割位置との関係を示す図である。ここでシート支持部2Aの分割位置とは、隣接するプラテントップ20の端部の間の位置(隣接部の位置)を意味する。また、ベース部2Bの分割位置とは、隣接するプラテンベース2Bの端部の間の位置(隣接部の位置)を意味する。図8(a)の従来例では、隣接するプラテントップ20の端部の間の位置(分割位置)と、隣接するプラテンベース17の端部の間の位置(分割位置)とがプラテンの長手方向(X方向)において一致している。この場合、プラテンベース17の隣接部の位置には、プラテンベース17の2枚の壁が存在するため、この壁に対応する比較的広い領域が、プラテントップ20において吸引孔を形成することができないエリアとなっている。つまり、シートの吸引を行うことができないエリア39となっている。
これに対し、本実施形態では、図8(b)のように、シート支持部2Aの分割位置(隣接部の位置)と、ベース部2Bの分割位置(隣接部の位置)とがプラテン2の長手方向において異なる位置となっている。すなわち隣接するプラテントップ20の端部の間の位置と、隣接するプラテンベース30の端部の間の位置とがプラテンの長手方向(X方向)にずれている。この場合、プラテントップ20の端部の間の位置は、プラテンベース17内に形成される負圧が生じる空間領域上に配置されることとなるため、プラテントップ20の端部に近接する位置に吸引孔を形成することができる。従って、シートを吸引できないエリア40を、従来のエリア39に比べて格段に小さくすることができる。このため高剛度のシートやカールの大きいシートの場合、従来では吸引できないエリア39が広いため、シートの浮きが発生することがあったが、本実施形態では吸引できないエリアが狭いためシートの浮きは抑えられる。このため、全域にわたってシートの浮きを抑制することができる。
以上の構成によれば、各部品を精度良く作ることで、隣接するプラテントップ20の間に段差が発生するのを抑制することができる。さらに、各プラテンベース17の高さ調整を行っても、この隣接するプラテンベースの間に段差が生じることはない。そして、プラテントップ20の一部が汚損、損傷した場合には、その一部のプラテントップのみ交換すればよく、複雑な再調整を必要としないため、メンテナンスが容易になり、製品出荷後にサービス交換が可能となる。
2 プラテン
2A シート支持部
2B ベース部
3 シート
6 キャリッジ
7 プリントヘッド
17 プラテンベース
20 プラテントップ
24 吸引孔
30 プラテントップシール
31 プラテンベースシール
33 ゴム部材
34 ビス
100 プリント装置

Claims (10)

  1. インクを吐出するプリントヘッドと、前記プリントヘッドと対向してシートを支持するプラテンとを有するプリント装置であって、
    前記プラテンは、シート支持部と、前記シート支持部を支持するベース部と、を備え、
    前記シート支持部および前記ベース部は、それぞれ前記シートの幅方向において分割され、
    前記シート支持部の分割位置と、前記ベース部の分割位置とは前記シートの幅方向において異なることを特徴とするプリント装置。
  2. 前記シート支持部は、複数のプラテントップに分割して構成され、
    前記ベース部は、複数のプラテンベースに分割して構成され、
    隣接する前記プラテントップは、互いに係合するとともに、前記プラテンベースに係合し、
    前記プラテンベースの高さを調整することに連動して、隣接するプラテントップの高さが変化することを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。
  3. 前記プラテンベースは、高さ調整部材を備え、その高さ調整部材は、前記プラテントップに設けられた吸引孔の下方に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のプリント装置。
  4. 前記高さ調整部材は、前記プラテンベースの下部に設けられた弾性体とビスとを備え、前記ビスは、前記吸引孔の下方に位置することを特徴とする請求項3に記載のプリント装置。
  5. 前記プラテントップは、隣接する前記プラテントップにスライドして係合すると共に、前記プラテンベースにスライドして係合することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか一項に記載のプリント装置。
  6. 前記プラテントップは、隣接するプラテントップとの間に弾性体を有することを特徴とする請求項2ないし5のいずれか一項に記載のプリント装置。
  7. 前記プラテントップは、前記プラテンベースの隣接部の上部に位置する部分においては、シートを吸引するための吸引孔が形成されていないことを特徴とする請求項2ないし6のいずれか一項に記載のプリント装置。
  8. 前記プラテンは、前記シート支持部に形成された吸引孔にてシートを前記シート支持部に吸着させることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載のプリント装置。
  9. 前記プリントヘッドを保持して往復移動するキャリッジを有することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載のプリント装置。
  10. インクを吐出するプリントヘッドと対向してシートを支持するプラテンであって、
    前記プラテンは、シート支持部と、前記シート支持部を支持するベース部と、を備え、
    前記シート支持部および前記ベース部は、それぞれ前記シートの幅方向において分割され、
    前記シート支持部の分割位置と、前記ベース部の分割位置とは前記シートの幅方向において異なることを特徴とするプラテン。
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