JP2017064960A - 認証装置 - Google Patents

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【課題】適切な消耗品のみを許可認証することにより印刷品質の低下や装置故障を防止する。
【解決手段】 インクカートリッジ150に記憶された消耗品記憶情報に基づいて、本体装置2により生成された第1の照合情報と、消耗品記憶情報に基づいて生成され、インクカートリッジ150のメモリ153に記憶されている第2の照合情報とを照合する第1照合手段と、本体装置2の取得情報に基づいて本体装置2により生成された第3の照合情報と、インクカートリッジ150の取得情報に基づいて生成されてインクカートリッジ150のメモリ153に記憶されている第4の照合情報とを照合する第2照合手段と、第1〜第2照合手段の照合結果が、いずれも一致すると判定された場合に、インクカートリッジ150を許可認証する認証手段16と、を備え、第1〜第2の照合情報の組と、第3〜第4の照合情報の組との少なくとも一方の組は、動的情報である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、適切な消耗品のみを許可認証することにより印刷品質の低下や装置故障を防止する認証装置に関する。
印刷装置ではその印刷方式によってインクカートリッジや孔版原紙など様々な消耗品が着脱可能に設けられている。
例えば、インクジェット印刷装置では、消耗品として色ごとにインクが貯留されたインクカートリッジが着脱可能に設けてられており、インクカートリッジからインクジェットヘッドへインクが供給され、インクジェットヘッドのノズルからインクを印刷用紙に向けて吐出して画像や文字などを印刷する。
このとき、不適切なインクカートリッジがインクジェット印刷装置に装着されて使用されると、例えば、インクが凝集し、凝集したインクがノズルを閉塞させ吐出不良が発生したり、用紙に着弾したインクがにじみ、画像のエッジ不良などが発生したりする。これらの不具合は印刷画像の品質低下の原因となっていた。また、インクが凝集すると装置内の各機器に過剰な負荷がかかり装置故障の原因となる場合もある。
そこで、特許文献1には、装着された消耗品と本体装置との間で情報を伝達し、消耗品に設置された消耗品記憶情報(例えば、適合機種情報、マッチングパラメータの設定情報、製造年月日など)に基づいて、特性を照合する画像記録装置に関する技術が開示されている。
特開2001−18507号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の画像記録装置では、伝達した消耗品記憶情報に基づいて特性を照合するので、照合の精度が低いという問題点があった。
照合の精度が低いと不適切な消耗品が装着されることがあり、これにより印刷画像品質の低下や印刷装置の故障の原因となる場合があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、適切な消耗品のみを許可認証することにより印刷品質の低下や装置故障を防止する認証装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る認証装置の第1の特徴は、内部にメモリを有し、印刷機に取り付けられる消耗品の認証を行う認証装置であって、前記消耗品に記憶された消耗品記憶情報に基づいて、前記印刷機により生成された第1の照合情報と、前記消耗品記憶情報に基づいて生成され、前記メモリに記憶されている第2の照合情報とを照合する第1照合手段と、前記印刷機の取得情報に基づいて前記印刷機により生成された第3の照合情報と、前記消耗品の取得情報に基づいて生成されて前記メモリに記憶されている第4の照合情報とを照合する第2照合手段と、前記第1照合手段と前記第2照合手段との照合結果が、いずれも一致すると判定された場合に、前記消耗品を許可認証する認証手段と、を備え、前記第1の照合情報と前記第2の照合情報との組と、前記第3の照合情報と前記第4の照合情報との組との少なくとも一方の組は、動的情報であることにある。
ここで、消耗品記憶情報とは、消耗品に記憶された情報のことであり、例えば、位置情報やID、またはその組み合わせなどのことをいう。
また、印刷機の取得情報は、印刷機に対して外部から入力される情報や印刷機内部で生成されることにより取得する情報であり、製造時に取得されてもよいし、流通過程において取得されてもよいし、使用開始時に取得されてもよく、取得の時期は問わない。例えば、印刷機の取得情報は、接続された消耗品や時計その他入力装置など外部から入力されるID、仕向け情報(位置情報)、インク残量情報、時刻情報、またはその組み合わせや、印刷機が内蔵する時計などにより印刷機内部で取得した時刻情報や、印刷機が内蔵するGPS(Global Positioning System)機能などにより印刷機内部で取得した位置情報などが該当する。
また、消耗品の取得情報は消耗品に対して外部から入力される情報や消耗品内部で生成されることにより取得する情報であり、製造時に取得されてもよいし、流通過程において取得されてもよいし、使用開始時に取得されてもよく、取得の時期は問わない。例えば、取得情報は、接続された印刷装置や時計その他入力装置など外部から入力されるID、仕向け情報(位置情報)、インク残量情報、時刻情報、またはその組み合わせや、消耗品が内蔵する時計などにより消耗品内部で取得した時刻情報や、消耗品が内蔵するGPS(Global Positioning System)機能などにより消耗品内部で取得した位置情報などが該当する。
本発明に係る認証装置の第2の特徴は、前記消耗品記憶情報は、前記消耗品を特定するIDであり、前記印刷機の取得情報と前記消耗品の取得情報とは、時刻情報であることにある。
本発明に係る認証装置の第3の特徴は、前記消耗品記憶情報には、前記消耗品の残量情報も含むことにある。
本発明に係る認証装置の第4の特徴は、前記消耗品記憶情報には、時刻情報も含むことにある。
本発明に係る認証装置の第1の特徴によれば、第1照合手段が、消耗品に記憶された消耗品記憶情報に基づいて、印刷機により生成された第1の照合情報と、消耗品記憶情報に基づいて生成され、メモリに記憶されている第2の照合情報とを照合し、第2照合手段は、印刷機の取得情報に基づいて印刷機により生成された第3の照合情報と、消耗品の取得情報に基づいて生成されてメモリに記憶されている第4の照合情報とを照合し、認証手段が、第1照合手段と第2照合手段との照合結果がいずれも一致すると判定された場合に、消耗品を許可認証する。また、第1の照合情報と第2の照合情報との組と、第3の照合情報と第4の照合情報との組との少なくとも一方の組は、動的情報である。
そのため、第1の照合情報と第2の照合情報との組と、第3の照合情報と第4の照合情報との組の両方が静的情報である場合に比べて、認証の精度を上げることができる。これにより不適切なインクカートリッジが使用されることを確実に識別することができるので、印刷品質の低下や装置故障を防止することができる。
本発明に係る認証装置の第2の特徴によれば、消耗品記憶情報は、消耗品を特定するIDであり、印刷機の取得情報と消耗品の取得情報とは、時刻情報である。これにより、第1照合手段により照合される第1照合情報および第2照合情報の生成元となる情報と、第2照合手段に照合される第3照合情報および第4照合情報の生成元となる情報とが異なるので、より認証の精度を上げることができる。
本発明に係る認証装置の第3の特徴によれば、消耗品記憶情報は、消耗品の残量情報も含む。これにより、第1照合手段により照合される第1照合情報および第2照合情報の生成元となる情報と、第2照合手段により照合される第3照合情報および第4照合情報の生成元となる情報とが、互いに異なるとともに、いずれも動的情報とすることができるので、より認証の精度を上げることができる。
本発明に係る認証装置の第4の特徴によれば、消耗品記憶情報は、時刻情報も含む。これにより、第1照合手段により照合される第1照合情報および第2照合情報の生成元となる情報と、第2照合手段により照合される第3照合情報および第4照合情報の生成元となる情報とを、何れも動的情報とすることができるので、より認証の精度を上げることができる。
本発明の実施例1に係る認証装置であるインクジェット印刷装置の構成を説明した図である。 本発明の実施例1に係るインクジェット印刷装置が備える本体装置とインクカートリッジの機能を説明した説明図である。 本発明の実施例1に係るインクジェット印刷装置における処理手順を示したシーケンス図である。 本発明の実施例2に係るインクジェット印刷装置が備える本体装置とインクカートリッジの機能を説明した説明図である。 本発明の実施例2に係るインクジェット印刷装置における処理手順を示したシーケンス図である。 本発明の実施例3に係るインクジェット印刷装置が備える本体装置とインクカートリッジの機能を説明した説明図である。 本発明の実施例3に係るインクジェット印刷装置における処理手順を示したシーケンス図である。 本発明の実施例3の変形例1に係るインクジェット印刷装置における処理手順を示したシーケンス図である。 本発明の実施例3の変形例2に係るインクジェット印刷装置における処理手順を示したシーケンス図である。
以下、本発明の実施例に係る認証装置を、図面を参照しながら詳細に説明する。また、以下に示す実施例は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
[実施例1]
本発明の実施例1では、本体装置と、本体装置に対して着脱可能に取り付けられた消耗品である色毎のインクカートリッジとを備えたインクジェット印刷装置に適用された認証装置を例に挙げて説明する。
<インクジェット印刷装置の構成>
図1は、本発明の実施例1に係る認証装置であるインクジェット印刷装置1の構成を説明した図である。
本発明の実施例1に係るインクジェット印刷装置1は、インクカートリッジと、インクカートリッジ以外の構成を有する本体装置とを備えており、図1では、本体装置(印刷機)にインクカートリッジが装着された状態のインクジェット印刷装置1を例に挙げて説明する。
図1に示すように、インクジェット印刷装置1は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)のインクに対応するインクジェットヘッド110C,110M,110Y,110Kを備えており、印刷用紙は、インクジェットヘッド110C,110M,110Y,110Kの対向面に設けられた環状の搬送ベルト(図示しない)によって印刷条件により定められる速度で搬送されながら、インクジェットヘッド110C,110M,110Y,110Kから吐出されたインクによりライン単位で印刷される。
各インクは着脱可能なインクカートリッジに設けられたインクボトルから供給されるようになっており、C(シアン)のインクを供給するインクボトル151C、M(マゼンタ)のインクを供給するインクボトル151M、Y(イエロー)のインクを供給するインクボトル151Y、K(ブラック)のインクを供給するインクボトル151Kが備えられている。なお、以下においてインク色にこだわらない場合にはインクボトル151で代表させて説明する。他の機能部についても同様である。
インクボトル151から供給されたインクは、樹脂、金属等のパイプにより形成されたインク循環経路を通って、インクジェットヘッド110の下流側に設けられた下流タンクに一旦溜められる。このため、インクジェット印刷装置1には、C(シアン)のインクを溜める下流タンク120C、M(マゼンタ)のインクを溜める下流タンク120M、Y(イエロー)のインクを溜める下流タンク120Y、K(ブラック)のインクを溜める下流タンク120Kが備えられている。
インクジェット印刷装置1には、ポンプ170C、ポンプ170M、ポンプ170Y、ポンプ170Kおよび上流タンク130C、上流タンク130M、上流タンク130Y、上流タンク130Kが備えられている。下流タンク120に溜められたインクは、ポンプによりインクジェットヘッド110の上流側に設けられた上流タンクに送られる。上流タンク130に送られたインクは、インクを吐出する多数のノズルが設けられているインクジェットヘッド110に送液される。
上流タンク130は共通空気室172と接続されている。共通空気室172には、ポンプ173および図示しない大気開放弁が備えられており、大気開放弁を全閉してポンプ173により上流タンク130に空気を送り込んだり、大気開放弁を全開して大気圧にしたりすることにより、上流タンク130内の空気の圧力を調整する。
インクジェットヘッド110で吐出されなかったインクは、下流タンク120に戻される。上流タンク130からインクジェットヘッド110を経由して下流タンク120へのインク帰還は、上流タンク130と下流タンク120との水頭差を利用している。
インクは印刷品質が保証される温度範囲が定められており、環境温度が低く、インク温度が印刷可能である下限温度を下回っているとインクを加熱する必要がある。一方、インクジェットヘッド110内に設けられたドライバやピエゾ素子は動作することにより発熱し、これらの発熱やインク振動のジュール熱により、高温時におけるインク温度上昇の影響等を抑制する必要がある。そこで、インク循環経路上に、温度調節器161が設けられており、温度調節器161により、インクは、加温又は冷却される。
このような構成を有するインクジェット印刷装置に不適切なインクカートリッジが装着されると、例えば、インクが凝集してしまい凝集したインクがインクジェットヘッド110のノズルを閉塞させ吐出不良を発生させたり、搬送された印刷用紙に着弾したインクがにじみ、画像のエッジ不良などが発生したりする。さらに、インク循環経路内でインクが凝集すると、ポンプ170などインク送液手段に過剰な負荷がかかり装置故障の原因になる場合もある。
そこで、本発明の実施例1に係るインクジェット印刷装置1は、印刷品質の低下や印刷装置の故障を防止するため、装着されたインクカートリッジが使用可能か否かの認証を行う。
図2は、本発明の実施例1に係るインクジェット印刷装置1が備える本体装置とインクカートリッジの機能を説明した説明図である。なお、図2に示す矢印は、主な情報の送受信関係を示しているが、インクジェット印刷装置1において、情報の送受信関係は、図2に示す矢印に限定されるものでない。
図2に示すように、本発明の実施例1に係るインクジェット印刷装置1は、本体装置2と、本体装置2に装着されたインクカートリッジ150K,150C,150M,150Yとを備えており、インクカートリッジ150K,150C,150M,150Yがそれぞれ使用可能か否かの認証を行う。ここで、インクカートリッジ150K、150C,150M,150Yのそれぞれは、同一の構成を有しているため、ここでは、インクカートリッジ150Kに着目して、その構成を説明する。また、簡略化のため、インクカートリッジ150K、150C,150M,150Yのそれぞれを、適宜、インクカートリッジ150と示す。
インクカートリッジ150は、インクボトル151と、非接触IC152とを備えている。
非接触IC152は、メモリ153と処理部154とを有しており、本体装置2との間で無線によるデータ通信を行う。
メモリ153には、インクカートリッジ150を一意に特定するID(消耗品記憶情報)と、インクボトル151に貯留されたインクの属性データと、IDに基づいて生成された静的パスワード(第2の照合情報)と、動的パスワード(第4の照合情報)を生成するためのプログラムである動的アルゴリズムとが記憶される。メモリ153には、インクカートリッジ150が使用される地域を示す仕向け情報が記憶されてもよい。
インクの属性データには、インク色情報、インク溶媒種類情報、インク残量情報が含まれている。本実施例において、インク残量情報は、消耗品の残量情報を構成する。
また、静的パスワードは、静的情報である。ここで、静的情報とは、照合や認証の度に変化しない固定的な情報のことである。静的パスワードは、IDに基づいて、静的アルゴリズムを用いて生成されて、メモリ153に予め記憶されている。なお、静的アルゴリズムは、静的パスワードを生成するためのプログラムであり、メモリ153に記憶されていてもよい。
処理部154は、CPUなどの演算処理装置によって構成されており、演算処理機能を有する。処理部154は、例えば、インクジェットヘッド110C,110M,110Y,110Kから吐出されたインクの吐出量に基づいて、インクカートリッジ150Kのインクボトル151内のインク残量を算出し、インク残量情報として、メモリ153に記憶させる。
処理部154は、インク残量情報を所定のタイミングで算出してメモリ153に記憶する。所定のタイミングは、例えば、電源オン、省電力モードからの復帰、または図示しないセンサーの検出結果に基づいて本体装置2にインクカートリッジ150が装着されたことを検出したタイミングであってもよい。
また、処理部154は、動的パスワード生成手段1541と、動的パスワード照合手段1542とを備える。
動的パスワード生成手段1541は、時刻情報(消耗品の取得情報)に基づいて、動的パスワード(第4の照合情報)を生成する。具体的に、動的パスワード生成手段1541は、無線通信手段11により読み込まれたIDと、時刻情報取得手段12によって取得された時刻情報とに基づいて、メモリ18に記憶された動的アルゴリズムを用いて動的パスワードを生成する。
なお、動的パスワードは、動的情報である。ここで、動的情報とは、照合や認証の度に変化する可変的な情報のことである。動的パスワード生成手段1541によって生成された動的パスワードは、メモリ18に記憶される。
動的パスワード照合手段1542は、時刻情報(印刷機の取得情報)に基づいて本体装置2により生成された動的パスワード(第3の照合情報)と、時刻情報(消耗品の取得情報)に基づいて生成されてメモリ153に記憶されている動的パスワード(第4の照合情報)とを照合する。本実施例において、動的パスワード照合手段1542は、第2照合手段を構成する。
本体装置2は、無線通信手段11と、時刻情報取得手段12と、動的パスワード生成手段13と、静的パスワード生成手段14と、静的パスワード照合手段15と、認証手段16と、表示手段17と、メモリ18とを備えている。
無線通信手段11は、非接触IC152との間で無線通信を確立し、非接触IC152から種々の情報を読み込み、読み込んだ情報を本体装置2内の各種機能に供給する。なお、無線通信手段11と非接触IC152との間で無線通信を行う際、送信側は乱数を付加して送信し、受信側は付加された乱数を削除することにより情報を取り出す。これにより、通信する情報の傍受を防止することができる。
時刻情報取得手段12は、時刻情報を取得する。本実施例において、時刻情報は、印刷機の取得情報及び消耗品の取得情報である。具体的に、時刻情報取得手段12は、内部時計を備えており、印刷機の取得情報及び消耗品の取得情報として、時刻情報を取得する。なお、時刻情報は、本体装置2で生成される動的情報であり、本体動的情報と言い換えられる。
動的パスワード生成手段13は、時刻情報取得手段12により取得された時刻情報に基づいて、メモリ18に記憶された動的アルゴリズムを用いて動的パスワード(第3の照合情報)を生成する。
静的パスワード生成手段14は、無線通信手段11により読み込まれたID(消耗品記憶情報)に基づいて、メモリ18に記憶された静的アルゴリズムを用いて静的パスワード(第1の照合情報)を生成する。
静的パスワード照合手段15は、メモリ153に記憶されたID(消耗品記憶情報)に基づいて、本体装置2により生成された静的パスワード(第1の照合情報)と、ID(消耗品記憶情報)に基づいて生成され、インクカートリッジ150のメモリ153に記憶されている静的パスワード(第2の照合情報)とを照合する。本実施例において、静的パスワード照合手段15は、第1照合手段を構成する。
認証手段16は、静的パスワード照合手段15と動的パスワード照合手段1542との照合結果が、いずれも一致すると判定された場合に、インクカートリッジ150を許可認証する。この認証許可により装着されたインクカートリッジ150は使用可能となる。
表示手段17は、認証手段16により認証が不許可の場合、装着されているインクカートリッジ150は使用することができない旨警告メッセージを表示する。
メモリ18は、本体装置2内の各種処理に用いられる情報を記憶する。メモリ18は、静的パスワード(第1の照合情報)を生成するためのプログラムである静的アルゴリズムと、動的パスワード(第3の照合情報)を生成するためのプログラムである動的アルゴリズムとを記憶している。
メモリ18に記憶される静的アルゴリズムは、インクカートリッジ150のメモリ153に記憶される静的パスワードを生成するために用いられた静的アルゴリズムと共通である。また、メモリ18に記憶される動的アルゴリズムは、インクカートリッジ150のメモリ153に記憶される動的アルゴリズムと共通である。なお、メモリ18には、インクジェット印刷装置1が使用される地域を示す仕向け情報が記憶されていてもよい。
<インクジェット印刷装置の作用>
次に、本発明の実施例1に係るインクジェット印刷装置1の作用について説明する。
図3は、本発明の実施例1に係るインクジェット印刷装置1における処理手順を示したシーケンス図である。
図3に示すように、本発明の実施例1に係るインクジェット印刷装置1は、電源オン、省電力モードからの復帰、または図示しないセンサーの検出結果に基づいて本体装置2にインクカートリッジ150が装着されたことを検出すると(ステップS100;“YES”)、時刻情報取得手段12は、時刻情報を取得する(ステップS101)。取得された時刻情報は、メモリ18に記憶される。
そして、本体装置2の無線通信手段11が非接触IC152との間で無線通信を確立し、非接触IC152のメモリ153からIDを読み出す(ステップS102)。読み出されたIDは、メモリ18に記憶される。
次に、本体装置2の動的パスワード生成手段13が、IDと時刻情報とに基づいて、メモリ18に記憶された動的アルゴリズムを用いて動的パスワード(第3の照合情報)を生成する(ステップS103)。
そして、本体装置2の無線通信手段11が、動的パスワードと時刻情報とをインクカートリッジ150に送信する(ステップS104)。
次に、インクカートリッジ150では、本体装置2から送信された動的パスワードと時刻情報とが、メモリ153に記憶される。そして、インクカートリッジ150では、動的パスワード生成手段1541が、メモリ153に記憶されるIDを読み出すとともに、読み出したIDと、本体装置2から送信された時刻情報とに基づいて、メモリ153に記憶される動的アルゴリズムを用いて動的パスワード(第4の照合情報)を生成し、生成した動的パスワードをメモリ153に記憶する(ステップS105)。
そして、動的パスワード照合手段1542は、本体装置2から送信された動的パスワード(第3の照合情報)と、ステップS103において記憶された動的パスワード(第4の照合情報)との2つの動的パスワードが一致するか否かの照合を行う(ステップS106)。
ここで、インクカートリッジ150がインクジェット印刷装置1に適合する製品である場合には、2つの動的パスワードは、いずれも共通のIDと共通の時刻情報とに基づいて、共通の動的アルゴリズムを用いて生成されることになるので、ステップS103において記憶された動的パスワードと、本体装置2から送信された動的パスワードとが一致することになる。また、ステップS106において、動的パスワード照合手段1542は、2つの動的パスワードが一致する場合、照合結果を“一致”と判定し、一致しない場合、照合結果を“不一致”と判定する。
そして、処理部154は、メモリ153に記憶されている静的パスワード(第2の照合情報)を読み出すとともに(ステップS107)、読み出した静的パスワードと、動的パスワードの照合結果(“一致”又は“不一致”)とを、本体装置2に送信する(ステップS108)。
次に、本体装置2では、カートリッジ150から送信された静的パスワードと、動的パスワードの照合結果(“一致”又は“不一致”)とが、メモリ18に記憶される。そして、本体装置2では、認証手段16は、動的パスワードの照合結果が“一致”又は“不一致”のいずれであるかを判定する(ステップS109)。認証手段16は、動的パスワードの照合結果が“不一致”である場合(ステップS109;NO)、インクカートリッジ150はインクジェット印刷装置1に適合する製品ではないことになるので、表示手段17に装着されているインクカートリッジは使用することができない旨の警告メッセージを表示させる(ステップS113)。
一方、動的パスワードの照合結果が“一致”である場合(ステップS109;YES)、装着されているインクカートリッジは適切なものである可能性がある。
そこで、本体装置2では、静的パスワード生成手段14が、ステップS102で取得したIDに基づいて、メモリ18に記憶される静的アルゴリズムを用いて静的パスワード(第1の照合情報)を生成する(ステップS110)。
そして、静的パスワード照合手段15は、静的パスワード生成手段14によって生成された静的パスワード(第1の照合情報)と、ステップS108でインクカートリッジ150から送信された静的パスワード(第2の照合情報)との2つの静的パスワードが一致するか否かの照合を行う(ステップS111)。
ここで、インクカートリッジ150がインクジェット印刷装置1に適合する製品である場合には、2つの静的パスワードは、いずれも共通のIDに基づいて、共通の静的アルゴリズムを用いて生成されることになるので、2つの静的パスワードは一致することになる。ステップS111において、静的パスワード照合手段15は、2つの静的パスワードが一致する場合、照合結果を“一致”と判定し、一致しない場合、照合結果を“不一致”と判定する。
続いて、認証手段16は、静的パスワード照合手段15による静的パスワードの照合結果が“一致”又は“不一致”のいずれであるかを判定する(ステップS112)。認証手段16は、2つの静的パスワードの認証結果が“不一致”である場合(ステップS112;NO)、インクカートリッジ150はインクジェット印刷装置1に適合する製品ではないことになるので、表示手段17に装着されているインクカートリッジは使用することができない旨の警告メッセージを表示させる(ステップS113)。
一方、認証手段16は、2つの静的パスワードの認証結果が“一致”である場合(ステップS112;YES)、装着されているインクカートリッジは適切なものであると判定し、装着されているインクカートリッジの使用を許可認証する(ステップS114)。
以上のように、本発明の実施例1に係るインクジェット印刷装置1によれば、動的パスワード照合手段1542と静的パスワード照合手段15との照合結果がいずれも一致すると判定された場合に、認証手段16が、消耗品であるインクカートリッジ150を許可認証するので、認証の精度を上げることができる。
さらに、動的パスワード照合手段1542は、動的情報である2つの動的パスワード(第3の照合情報と第4の照合情報との組)を照合する。すなわち、静的情報である2つの静的パスワードの組(第1の照合情報と第2の照合情報との組))だけでなく、動的情報である2つの動的パスワード(第3の照合情報と第4の照合情報との組)を照合するため、認証手段16による認証の精度を一層向上させることができる。
これにより不適切なインクカートリッジが使用されないように確実に識別することができるので、印刷品質の低下や装置故障を防止することができる。
なお、本発明の実施例1では、ステップS103及びS105において、動的パスワード生成手段13及び動的パスワード生成手段1541が、IDと時刻情報とに基づいて、動的パスワードを生成していたが、これに限定されない。例えば、動的パスワード生成手段13及び動的パスワード生成手段1541は、IDと時刻情報とに加えて、他の情報(例えば、インクカートリッジ150のメモリ153に記憶される情報)に基づいて、動的パスワードを生成してもよい。また、当該他の情報がインクカートリッジ150のメモリ153に記憶される情報である場合、ステップS102において、本体装置2の無線通信手段11が、メモリ153から他の情報も読み出すように構成される。ステップS105において、インクカートリッジ150の動的パスワード生成手段1541が、メモリ153から他の情報も読み出すように構成される。
また、本発明の実施例1では、ステップS110において、静的パスワード生成手段14が、IDに基づいて、静的パスワード(第1の照合情報)を生成していたが、これに限定されない。例えば、静的パスワード生成手段14が、IDと本体静的情報とに基づいて、静的パスワード(第1の照合情報)を生成してもよい。ここで、本体静的情報とは、本体装置2のメモリ18に記憶される静的情報であり、例えば、インクジェット印刷装置1が使用される地域を示す仕向け情報が一例として挙げられる。
例えば、IDと本体静的情報とに基づいて、静的パスワード(第1の照合情報)を生成する場合、インクカートリッジ150のメモリ153に記憶される静的パスワードも、IDと本体静的情報とに基づいて生成される。 なお、この場合も、上述したように、動的パスワード生成手段13及び動的パスワード生成手段1541は、IDと時刻情報(印刷機の取得情報及び消耗品の取得情報)とに加えて、他の情報(例えば、インクカートリッジ150のメモリ153に記憶される情報)に基づいて、動的パスワード(第3〜第4の照合情報)を生成してもよい。
なお、本発明の実施例1では、ステップS103及びS105において、動的パスワード生成手段13及び動的パスワード生成手段1541が、IDと時刻情報(印刷機の取得情報及び消耗品の取得情報)とに基づいて、動的パスワード(第3〜第4の照合情報)を生成していたが、これに限定されない。例えば、動的パスワード生成手段13及び動的パスワード生成手段1541は、IDとインクカートリッジ150のメモリ153に記憶される消耗品動的情報(印刷機の取得情報及び消耗品の取得情報)とに基づいて、動的パスワード(第3〜第4の照合情報)を生成してもよい。ここで、消耗品動的情報とは、インクカートリッジ150において生成される動的情報であり、インクカートリッジ150のメモリ153に記憶されるインク残量情報が一例として挙げられる。
例えば、IDと消耗品動的情報とに基づいて動的パスワード(第3〜第4の照合情報)を生成する場合、ステップS102において、本体装置2の無線通信手段11が、メモリ153からIDに加えて、消耗品動的情報も読み出すように構成される。また、ステップS105において、インクカートリッジ150の動的パスワード生成手段1541が、メモリ153に記憶されるIDと消耗品動的情報とを読み出すように構成される。
さらに、ステップS110において、静的パスワード生成手段14が、IDと本体静的情報とに基づいて、静的アルゴリズムを用いて静的パスワード(第1の照合情報)を生成してもよい。IDと本体静的情報とに基づいて静的パスワードを生成する場合、インクカートリッジ150のメモリ153に記憶される静的パスワード(第2の照合情報)は、IDと本体静的情報とに基づいて、静的アルゴリズムを用いて予め生成される。
なお、本発明の実施例1では、ステップS109において、認証手段16は、2つの動的パスワードの照合結果が“一致”であるか否かを判定し、2つの動的パスワードの照合結果が“一致”であると判定した後に、ステップS112において、2つの静的パスワードの照合結果が“一致”であるか判定していたが、これに限定されない。認証手段16は、先に、2つの静的パスワードの照合結果が“一致”であるかを判定し、2つの静的パスワードの照合結果が“一致”である場合に、2つの動的パスワードの照合結果が“一致”であると判定してもよい。すなわち、ステップS109と、ステップS110〜S112との順序は、入れ替えてもよい。
なお、本発明の実施例1では、インクカートリッジ150が、動的パスワード照合手段1542を備え、本体装置2が、静的パスワード照合手段15を備えていたが、これに限定されない。例えば、本体装置2又はインクカートリッジ150の一方が、動的パスワード照合手段1542と静的パスワード照合手段15との両方を備えてもよい。
なお、本発明の実施例1では、インクカートリッジ150が、動的パスワード生成手段1541を備え、本体装置2が、動的パスワード生成手段13と静的パスワード生成手段14とを備えていたが、これに限定されない。例えば、本体装置2又はインクカートリッジ150の一方が、動的パスワード生成手段1541と動的パスワード生成手段13と静的パスワード生成手段14とを備えていてもよい。
また、本発明の実施例1において、メモリ153は、インクカートリッジ150の外部から情報を読み取り可能な領域である読み取り可能領域と、インクカートリッジ150の外部から情報を読み取り不可な領域である読み取り不可領域とを備えていてもよい。この場合、照合に用いられる情報(ここでは、静的パスワード(第2の照合情報)及び動的アルゴリズム)を読み取り不可領域に記憶させておくことが好ましい。
例えば、静的パスワード(第2の照合情報)と動的アルゴリズムとをメモリ153の読み取り不可領域に記憶させておくことで、インクカートリッジの外部から読み取られることを防止できるため、静的パスワード照合手段15及び動的パスワード照合手段1542による照合の精度を上げることができる。これにより、より確実に使用不可のインクカートリッジを識別することができるため、印刷品質の低下や装置故障を防止することができる。
[実施例2]
<インクジェット印刷装置の構成>
次に、本発明の実施例2に係るインクジェット印刷装置1の構成について説明する。
ここで、上述した実施例1では、2つの動的パスワードを照合した後に、2つの静的パスワードを照合する構成であったが、実施例2では、2つの静的パスワードを照合した後に、2つの動的パスワードの照合するように構成される。
図4は、本発明の実施例2に係るインクジェット印刷装置1が備える本体装置2とインクカートリッジ150の機能を説明した説明図である。なお、本発明の実施例2に係るインクジェット印刷装置1と実施例1に係るインクジェット印刷装置1との主な相違点は、次の通りである。
具体的に、図4に示すように、実施例2に係るインクジェット印刷装置1では、本体装置2が、動的パスワード照合手段19を備える。また、インクカートリッジ150の処理部154が、静的パスワード生成手段1543と静的パスワード照合手段1544とを備え、メモリ153が、静的アルゴリズムを記憶する。なお、カートリッジ150のメモリ153に記憶される静的アルゴリズムは、本体装置2のメモリ18に記憶される静的アルゴリズムと共通である。
本実施例において、動的パスワード照合手段19は、第2照合手段を構成し、静的パスワード照合手段1544は、第1照合手段を構成する。
<インクジェット印刷装置の作用>
次に、本発明の実施例2に係るインクジェット印刷装置1の作用について説明する。
図5は、本発明の実施例2に係るインクジェット印刷装置1における処理手順を示したシーケンス図である。
図5に示すように、本発明の実施例2に係るインクジェット印刷装置1は、電源オン、省電力モードからの復帰、または図示しないセンサーの検出結果に基づいて本体装置2にインクカートリッジ150が装着されたことを検出すると(ステップS200;“YES”)、本体装置2の無線通信手段11が非接触IC152との間で無線通信を確立し、非接触IC152のメモリ153からID(消耗品記憶情報)を読み出す(ステップS201)。読み出されたIDは、メモリ18に記憶される。
そして、本体装置2では、動的パスワード生成手段13が、ステップS201で取得したIDに基づいて、メモリ18に記憶される静的アルゴリズムを用いて静的パスワード(第1の照合情報)を生成する(ステップS202)。
次に、本体装置2の時刻情報取得手段12は、時刻情報を取得する(ステップS203)。取得された時刻情報は、メモリ18に記憶される。そして、本体装置2の無線通信手段11が、静的パスワードと時刻情報とをインクカートリッジ150に送信する(ステップS204)。
次に、インクカートリッジ150では、本体装置2から送信された静的パスワードと時刻情報とが、メモリ153に記憶される。そして、インクカートリッジ150では、静的パスワード生成手段1543が、メモリ153に記憶されるIDを読み出すとともに、読み出したIDに基づいて、メモリ153に記憶される静的アルゴリズムを用いて静的パスワード(第2の照合情報)を生成し、生成した静的パスワードをメモリ153に記憶する(ステップS205)。
静的パスワード照合手段1544は、本体装置2から送信された静的パスワード(第1の照合情報)と、ステップS205において記憶された静的パスワード(第2の照合情報)との2つの静的パスワードが一致するか否かの照合を行う(ステップS206)。
ここで、インクカートリッジ150がインクジェット印刷装置1に適合する製品である場合には、2つの静的パスワードは、いずれも共通のIDに基づいて、共通の静的アルゴリズムを用いて生成されることになるので、ステップS205において記憶された静的パスワードと、本体装置2から送信された静的パスワードとが一致することになる。ステップS206において、静的パスワード照合手段1544は、2つの静的パスワードが一致する場合、照合結果を“一致”と判定し、一致しない場合、照合結果を“不一致”と判定する。
次に、動的パスワード生成手段1541は、メモリ153に記憶されるIDを読み出すとともに、読み出したIDと、本体装置2から送信された時刻情報とに基づいて、メモリ153に記憶される動的アルゴリズムを用いて動的パスワード(第4の照合情報)を生成し、生成した動的パスワードをメモリ153に記憶する(ステップS207)。
そして、処理部154は、ステップS207においてメモリ153に記憶された動的パスワードと、ステップS206において照合した静的パスワードの照合結果(“一致”又は“不一致”)とを、本体装置2に送信する(ステップS208)。
次に、本体装置2では、カートリッジ150から送信された動的パスワードと静的パスワードの照合結果(“一致”又は“不一致”)とが、メモリ18に記憶される。そして、本体装置2では、認証手段16は、静的パスワードの照合結果が“一致”又は“不一致”のいずれか判定する(ステップS209)。認証手段16は、静的パスワードの照合結果が“不一致”である場合(ステップS209;NO)、インクカートリッジ150はインクジェット印刷装置1に適合する製品ではないことになるので、表示手段17に装着されているインクカートリッジは使用することができない旨の警告メッセージを表示させる(ステップS213)。
一方、静的パスワードの照合結果が“一致”である場合(ステップS209;YES)、装着されているインクカートリッジは適切なものである可能性がある。
そこで、本体装置2では、動的パスワード生成手段13が、ステップS201で取得したIDとステップS203で取得した時刻情報とに基づいて、メモリ18に記憶される動的アルゴリズムを用いて動的パスワード(第3の照合情報)を生成する(ステップS210)。
そして、動的パスワード照合手段19は、動的パスワード生成手段13によって生成された動的パスワード(第3の照合情報)と、ステップS208でインクカートリッジ150から送信された動的パスワード(第4の照合情報)との2つの動的パスワードが一致するか否かの照合を行う(ステップS211)。
ここで、動的パスワード照合手段19は、2つの動的パスワードが一致する場合、照合結果を“一致”と判定し、一致しない場合、照合結果を“不一致”と判定する。
続いて、認証手段16は、動的パスワード照合手段19による2つの動的パスワードの照合結果が“一致”又は“不一致”のいずれであるかを判定する(ステップS212)。認証手段16は、2つの動的パスワードの認証結果が“不一致”である場合(ステップS212;NO)、インクカートリッジ150はインクジェット印刷装置1に適合する製品ではないことになるので、表示手段17に装着されているインクカートリッジは使用することができない旨の警告メッセージを表示させる(ステップS213)。
一方、認証手段16は、2つの動的パスワードの認証結果が“一致”である場合(ステップS212;YES)、装着されているインクカートリッジは適切なものであると判定し、装着されているインクカートリッジの使用を許可認証する(ステップS214)。
以上のように、本発明の実施例1に係るインクジェット印刷装置1によれば、静的パスワード照合手段1544と動的パスワード照合手段19との照合結果がいずれも一致すると判定された場合に、認証手段16が消耗品であるインクカートリッジ150を許可認証するので、認証の精度を上げることができる。
さらに、動的パスワード照合手段19は、動的情報である2つの動的パスワード(第3の照合情報と第4の照合情報との組)を照合する。すなわち、静的情報である2つの静的パスワードの組(第1の照合情報と第2の照合情報との組))だけでなく、動的情報である2つの動的パスワード(第3の照合情報と第4の照合情報との組)を照合するため、認証手段16による認証の精度を一層向上させることができる。
これにより不適切なインクカートリッジが使用されないように確実に識別することができるので、印刷品質の低下や装置故障を防止することができる。
なお、本発明の実施例2では、ステップS207及びS210において、動的パスワード生成手段13及び動的パスワード生成手段1541が、IDと時刻情報とに基づいて、動的パスワードを生成していたが、これに限定されない。例えば、動的パスワード生成手段13及び動的パスワード生成手段1541は、IDと時刻情報とに加えて、他の情報(例えば、インクカートリッジ150のメモリ153に記憶される情報)に基づいて、動的パスワードを生成してもよい。また、当該他の情報がインクカートリッジ150のメモリ153に記憶される情報である場合、ステップS207において、インクカートリッジ150の動的パスワード生成手段1541が、メモリ153に記憶されるIDと他の情報とを読み出すように構成される。また、ステップS208において、メモリ153から他の情報も送信するように構成される。
また、本発明の実施例2では、ステップS202及びS205において、静的パスワード生成手段14静的パスワード生成手段1543が、IDに基づいて、静的パスワード(第1〜第2の照合情報)を生成していたが、これに限定されない。例えば、静的パスワード生成手段14及び静的パスワード生成手段1543が、IDと本体静的情報とに基づいて、静的パスワード(第1〜第2の照合情報)を生成してもよい。
例えば、IDと本体静的情報とに基づいて、静的パスワード(第1〜第2の照合情報)を生成する場合、ステップS202において、本体装置2の静的パスワード生成手段14が、メモリ18から本体静的情報を読み出すように構成される。また、ステップS204において、静的パスワードと時刻情報と本体静的情報とが、本体装置2からインクカートリッジ150に送信するように構成される。なお、この場合も、上述したように、動的パスワード生成手段13及び動的パスワード生成手段1541は、IDと時刻情報とに加えて、他の情報(例えば、インクカートリッジ150のメモリ153に記憶される情報)に基づいて、動的パスワードを生成してもよい。
なお、本発明の実施例2では、ステップS207及びS210において、動的パスワード生成手段13及び動的パスワード生成手段1541が、IDと時刻情報とに基づいて、動的パスワードを生成していたが、これに限定されない。例えば、動的パスワード生成手段13及び動的パスワード生成手段1541は、IDとインクカートリッジ150のメモリ153に記憶される消耗品動的情報とに基づいて、動的パスワードを生成してもよい。
例えば、IDと消耗品動的情報とに基づいて動的パスワードを生成する場合、ステップS201において、本体装置2の無線通信手段11が、メモリ153からIDに加えて、消耗品動的情報も読み出すように構成される。また、ステップS207において、インクカートリッジ150の動的パスワード生成手段1541が、メモリ153に記憶されるIDと消耗品動的情報とを読み出すように構成される。
さらに、ステップS202において、静的パスワード生成手段14が、IDと本体静的情報に基づいて、静的アルゴリズムを用いて静的パスワード(第1の照合情報)を生成し、ステップS205において、静的パスワード生成手段1543が、IDと本体静的情報とに基づいて、静的パスワード(第2の照合情報)を生成してもよい。
なお、本発明の実施例2では、ステップS209において、認証手段16は、2つの静的パスワードの照合結果が“一致”であるか否かを判定した後、ステップS212において、2つの動的パスワードの照合結果が“一致”であるか判定していたが、これに限定されない。認証手段16は、先に、2つの動的パスワードの照合結果が“一致”であるかを判定した後、2つの静的パスワードの照合結果が“一致”である場合に、2つの動的パスワードの照合結果が“一致”であるかを判定してもよい。すなわち、ステップS209と、ステップS210〜S212との順序は、入れ替えてもよい。
なお、本発明の実施例2では、インクカートリッジ150が、静的パスワード照合手段1544を備え、本体装置2が、動的パスワード照合手段19を備えていたが、これに限定されない。例えば、本体装置2又はインクカートリッジ150の一方が、静的パスワード照合手段1544と静的パスワード照合手段15との両方を備えてもよい。
なお、本発明の実施例2では、インクカートリッジ150が、動的パスワード生成手段1541と静的パスワード生成手段1543とを備え、本体装置2が、動的パスワード生成手段13と静的パスワード生成手段14とを備えていたが、これに限定されない。例えば、本体装置2又はインクカートリッジ150の一方が、動的パスワード生成手段1541と静的パスワード生成手段1543と動的パスワード生成手段13と静的パスワード生成手段14とを備えていてもよい。
また、本発明の実施例2において、メモリ153は、インクカートリッジ150の外部から情報を読み取り可能な領域である読み取り可能領域と、インクカートリッジ150の外部から情報を読み取り不可な領域である読み取り不可領域とを備えていてもよい。この場合、照合に用いられる情報(ここでは、静的パスワード(第2の照合情報)、動的パスワード(第4の照合情報)、静的アルゴリズム、及び動的アルゴリズム)を読み取り不可領域に記憶させておくことで、より照合の精度を上げることができる。
[実施例3]
<インクジェット印刷装置の構成>
次に、本発明の実施例3に係るインクジェット印刷装置1の構成について説明する。
ここで、上述した実施例1〜2では、2つの静的パスワード(第1〜2の照合情報)の照合結果と、2つの動的パスワード(第3〜4の照合情報)による照合結果とが、いずれも“一致”である場合に、インクカートリッジ150を許可認証していた。すなわち、2つの静的パスワードと2つの動的パスワードとを照合情報として用いていた。
実施例3では、4つの動的パスワードを照合情報として用いる。具体的に、2つの第1動的パスワードの照合結果と、2つの第2動的パスワードの照合結果が、いずれも“一致”である場合に、消耗品であるインクカートリッジ150を許可認証する。
図6は、本発明の実施例3に係るインクジェット印刷装置1が備える本体装置2とインクカートリッジ150の機能を説明した説明図である。なお、本発明の実施例3に係るインクジェット印刷装置1と実施例1に係るインクジェット印刷装置1との主な相違点は、次の通りである。
具体的に、図6に示すように、実施例3に係るインクジェット印刷装置1では、本体装置2が、第1動的パスワード生成手段21と、第2動的パスワード生成手段22と、第2動的パスワード照合手段23とを備え、本体装置2のメモリ18が、第1〜第2動的アルゴリズムを記憶する。
また、インクカートリッジ150の処理部154が、第1動的パスワード生成手段1551と第2動的パスワード生成手段1552と第1動的パスワード照合手段1553とを備え、インクカートリッジ150のメモリ153が、第1〜第2動的アルゴリズム及び第1動的パスワードを記憶する。
本実施例において、第1動的パスワード照合手段1553は、第1照合手段を構成し、第2動的パスワード照合手段23は、第2照合手段を構成する。
<インクジェット印刷装置の作用>
次に、本発明の実施例3に係るインクジェット印刷装置1の作用について説明する。
図7は、本発明の実施例3に係るインクジェット印刷装置1における処理手順を示したシーケンス図である。
図7に示すように、本発明の実施例3に係るインクジェット印刷装置1は、電源オン、省電力モードからの復帰、または図示しないセンサーの検出結果に基づいて本体装置2にインクカートリッジ150が装着されたことを検出すると(ステップS300;“YES”)、本体装置2の時刻情報取得手段12は、第1時刻情報(印刷機の取得情報及び消耗品の取得情報)を取得する(ステップS301)。取得された第1時刻情報は、メモリ18に記憶される。
そして、本体装置2では、無線通信手段11が非接触IC152との間で無線通信を確立し、非接触IC152のメモリ153からID(消耗品記憶情報)を読み出す(ステップS302)。読み出されたIDは、メモリ18に記憶される。
次に、本体装置2では、第1動的パスワード生成手段21が、ステップS301で取得した第1時刻情報とステップS302で取得したIDとに基づいて、メモリ18に記憶される第1動的アルゴリズムを用いて第1動的パスワード(第1の照合情報)を生成する(ステップS303)。
次に、本体装置2の時刻情報取得手段12は、第2時刻情報(印刷機の取得情報及び消耗品の取得情報)を取得する(ステップS304)。取得された第2時刻情報は、メモリ18に記憶される。そして、本体装置2の無線通信手段11が、第1動的パスワードと第1〜第2時刻情報とをインクカートリッジ150に送信する(ステップS305)。
次に、インクカートリッジ150では、本体装置2から送信された第1動的パスワードと第1〜第2時刻情報とが、メモリ153に記憶される。そして、インクカートリッジ150では、第1動的パスワード生成手段1551が、メモリ153に記憶されるID(消耗品記憶情報)を読み出すとともに、読み出したIDと第1時刻情報とに基づいて、メモリ153に記憶される第1動的アルゴリズムを用いて第1動的パスワード(第2の照合情報)を生成し、生成した第1動的パスワードをメモリ153に記憶する(ステップS306)。
そして、第1動的パスワード照合手段1553は、本体装置2から送信された第1動的パスワード(第1の照合情報)と、ステップS306において記憶された第1動的パスワード(第2の照合情報)との2つの第1動的パスワードが一致するか否かの照合を行う(ステップS307)。
ここで、インクカートリッジ150がインクジェット印刷装置1に適合する製品である場合には、2つの第1動的パスワードは、いずれも共通のIDと共通の第1時刻情報とに基づいて、共通の第1動的アルゴリズムを用いて生成されることになるので、2つの第1動的パスワードが一致することになる。ステップS307において、第1動的パスワード照合手段1553は、2つの第1動的パスワードが一致する場合、照合結果を“一致”と判定し、一致しない場合、照合結果を“不一致”と判定する。
次に、第2動的パスワード生成手段1552は、メモリ153に記憶されるIDを読み出すとともに、読み出したIDと第2時刻情報とに基づいて、メモリ153に記憶される第2動的アルゴリズムを用いて第2動的パスワード(第4の照合情報)を生成し、生成した第2動的パスワードをメモリ153に記憶する(ステップS308)。
そして、処理部154は、ステップS308においてメモリ153に記憶された第2動的パスワードと、ステップS306において照合した第1動的パスワードの照合結果(“一致”又は“不一致”)とを、本体装置2に送信する(ステップS309)。
次に、本体装置2では、カートリッジ150から送信された第2動的パスワードと第1動的パスワードの照合結果(“一致”又は“不一致”)とが、メモリ18に記憶される。そして、本体装置2では、認証手段16は、第1動的パスワードの照合結果が“一致”又は“不一致”のいずれであるかを判定する(ステップS310)。認証手段16は、第1動的パスワードの照合結果が“不一致”である場合(ステップS310;NO)、インクカートリッジ150はインクジェット印刷装置1に適合する製品ではないことになるので、表示手段17に装着されているインクカートリッジは使用することができない旨の警告メッセージを表示させる(ステップS314)。
一方、第1動的パスワードの照合結果が“一致”である場合(ステップS310;YES)、装着されているインクカートリッジは適切なものである可能性がある。
そこで、本体装置2では、第2動的パスワード生成手段22が、ステップS302で取得したIDとステップS304で取得した第2時刻情報とに基づいて、メモリ18に記憶される第2動的アルゴリズムを用いて第2動的パスワード(第3の照合情報)を生成する(ステップS311)。
そして、第2動的パスワード照合手段23は、第2動的パスワード生成手段22によって生成された第2動的パスワード(第3の照合情報)と、ステップS309においてインクカートリッジ150から送信された第2動的パスワード(第4の照合情報)との2つの第2動的パスワードが一致するか否かの照合を行う(ステップS312)。
ここで、第2動的パスワード照合手段23は、2つの第2動的パスワードが一致する場合、照合結果を“一致”と判定し、一致しない場合、照合結果を“不一致”と判定する。
続いて、認証手段16は、第2動的パスワード照合手段23による2つの第2動的パスワードの照合結果が“一致”又は“不一致”のいずれであるかを判定する(ステップS313)。認証手段16は、2つの第2動的パスワードの認証結果が“不一致”である場合(ステップS313;NO)、インクカートリッジ150はインクジェット印刷装置1に適合する製品ではないことになるので、表示手段17に装着されているインクカートリッジは使用することができない旨の警告メッセージを表示させる(ステップS314)。
一方、認証手段16は、2つの第2動的パスワードの認証結果が“一致”である場合(ステップS313;YES)、装着されているインクカートリッジは適切なものであると判定し、装着されているインクカートリッジの使用を許可認証する(ステップS315)。
以上のように、本発明の実施例1に係るインクジェット印刷装置1によれば、第1動的パスワード照合手段1553と第2動的パスワード照合手段23との照合結果がいずれも一致すると判定された場合に、認証手段16が消耗品であるインクカートリッジ150を許可認証するので、認証の精度を上げることができる。
さらに、第1動的パスワード照合手段1553によって照合される2つの第1動的パスワードの組(第1〜第2の照合情報の組)と、第2動的パスワード照合手段23によって照合される2つの第2動的パスワードの組(第3の照合情報と第4の照合情報の組)は、いずれも動的情報であるため、第1動的パスワード照合手段1553及び第2動的パスワード照合手段23による照合の精度を高めるとともに、認証手段16による認証の精度を一層向上させることができる。
これにより不適切なインクカートリッジが使用されないように確実に識別することができるので、印刷品質の低下や装置故障を防止することができる。
なお、本発明の実施例3では、本体装置2の時刻情報取得手段12が第1〜第2時刻情報の両方を計時することにより取得していたが、これに限定されない。例えば、第1時刻情報は、インクカートリッジ150のメモリ153から取得してもよい。具体的に、第1時刻情報が、インクカートリッジ150のメモリ153に記憶された消耗品記憶情報に含まれていてもよい。また、第2時刻情報が、印刷機の取得情報及び消耗品の取得情報であってもよい。つまり、消耗品記憶情報と印刷機の取得情報と消耗品の取得情報とは、いずれも時刻情報であってもよい。この場合も、第1動的パスワード照合手段1553によって照合される2つの第1動的パスワードの組(第1〜第2の照合情報の組)と、第2動的パスワード照合手段23によって照合される2つの第2動的パスワードの組(第3の照合情報と第4の照合情報の組)は、いずれも動的情報であるため、第1動的パスワード照合手段1553及び第2動的パスワード照合手段23による照合の精度を高めることができる。なお、第1時刻情報が消耗品記憶情報である場合、この消耗品記憶情報は、動的情報(消耗品動的情報)であるとも言い換えられる。
また、この場合、インクカートリッジ150の処理部154は、内部に時計を備えており、所定のタイミングで、第1時刻情報をメモリ153に記憶するように構成される。そして、ステップS302において、第1時刻情報は、本体装置2に送信される。なお、この場合、第1動的パスワード生成手段21と第1動的パスワード照合手段1553とは、ID(消耗品記憶情報)と第1時刻情報(消耗品記憶情報)とに基づいて、第1動的パスワードを生成してもよいし、第1時刻情報(消耗品記憶情報)のみに基づいて、第1動的パスワードを生成してもよい。
なお、本発明の実施例3では、第1動的パスワード生成手段21及び第1動的パスワード生成手段1551が、IDと第1時刻情報とに基づいて、第1動的パスワードを生成し、第2動的パスワード生成手段22及び第2動的パスワード生成手段1552が、IDと第2時刻情報とに基づいて、第2動的パスワードを生成していたが、これに限定されない。
例えば、第1〜第2時刻情報に替えて、インク残量情報を用いて、第1〜第2動的パスワードを生成してもよい。具体的に、第1動的パスワード生成手段21及び第1動的パスワード生成手段1551は、ID(消耗品記憶情報)とインク残量情報(印刷機の取得情報及び消耗品の取得情報)とに基づいて、第1動的アルゴリズムを用いて第1動的パスワードを生成し、第2動的パスワード生成手段22及び第2動的パスワード生成手段1552が、IDとインク残量情報とに基づいて、第2動的アルゴリズムを用いて第2動的パスワードを生成してもよい。
この場合、ステップS302において、本体装置2の無線通信手段11が、メモリ153に記憶されるIDとインク残量情報とを読み出すように構成される。また、ステップS306において、第1動的パスワード生成手段1551は、メモリ153からインク残量情報も読み出すように構成される。また、ステップS302において、本体装置2の無線通信手段11が、メモリ153に記憶されるIDとインク残量情報とを読み出すように構成される。また、ステップS308において、第2動的パスワード生成手段1552は、メモリ153からインク残量情報も読み出すように構成される。
なお、本発明の実施例3では、ステップS303及びS306において、第1動的パスワード生成手段21及び第1動的パスワード生成手段1551が、IDと第1時刻情報とに基づいて、第1動的パスワードを生成していたが、これに限定されない。例えば、第1動的パスワード生成手段21及び第1動的パスワード生成手段1551は、IDと第1時刻情報と他の情報(例えば、インクカートリッジ150のメモリ153に記憶される情報)とに基づいて、第1動的パスワードを生成してもよい。また、当該他の情報がインクカートリッジ150のメモリ153に記憶される情報である場合、ステップS302において、本体装置2の無線通信手段11が、メモリ153に記憶されるIDと他の情報とを読み出すように構成される。また、ステップS306において、インクカートリッジ150の動的パスワード生成手段1541が、メモリ153に記憶されるIDと他の情報とを読み出すように構成される。同様に、ステップS308及びS311において、第2動的パスワード生成手段1552及び第2動的パスワード生成手段22が、IDと第2時刻情報と他の情報とに基づいて、第2動的パスワードを生成してもよい。
なお、本発明の実施例3では、ステップS310において、認証手段16は、2つの第1動的パスワードの照合結果が“一致”であるか否かを判定した後、ステップS312において、2つの第2動的パスワードの照合結果が“一致”であるか否かを判定していたが、これに限定されない。認証手段16は、先に、2つ第2動的パスワードの照合結果が“一致”であるかを判定した後、2つ第1動的パスワードの照合結果が“一致”であるかを判定してもよい。すなわち、ステップS310と、ステップS311〜S312との順序は、入れ替えてもよい。
なお、本発明の実施例3では、インクカートリッジ150が、第1動的パスワード照合手段1553を備え、本体装置2が、第2動的パスワード照合手段23を備えていたが、これに限定されない。例えば、本体装置2又はインクカートリッジ150の一方が、第1動的パスワード照合手段1553と第2動的パスワード照合手段23との両方を備えてもよい。
なお、本発明の実施例3では、インクカートリッジ150が、第1動的パスワード生成手段1551と第2動的パスワード生成手段1552とを備え、本体装置2が、第1動的パスワード生成手段21と第2動的パスワード生成手段22とを備えていたが、これに限定されない。例えば、本体装置2又はインクカートリッジ150の一方が、第1動的パスワード生成手段1551と第2動的パスワード生成手段1552と第1動的パスワード生成手段21と第2動的パスワード生成手段22とを備えていてもよい。
[実施例3の変形例1]
<インクジェット印刷装置の構成>
次に、本発明の実施例3の変形例1に係るインクジェット印刷装置1の構成について説明する。
ここで、本発明の実施例3の変形例1では、上述した実施例3と比較して、主に、第1動的パスワード生成手段21及び第1動的パスワード生成手段1551の構成が異なる。
具体的に、上述した実施例3では、第1動的パスワード生成手段21及び第1動的パスワード生成手段1551は、ID(消耗品記憶情報)と第1時刻情報(印刷機の取得情報及び消耗品の取得情報)とに基づいて第1動的パスワードを生成していた。
一方、本発明の実施例3の変形例1では、第1動的パスワード生成手段21及び第1動的パスワード生成手段1551は、インクカートリッジ150のメモリ153に記憶されるID(消耗品記憶情報)とインク残量情報(消耗品記憶情報)とに基づいて、第1動的パスワードを生成する。すなわち、本実施例では、インク残量情報が、消耗品記憶情報に含まれる。また、時刻情報が、印刷機の取得情報及び消耗品の取得情報を構成する。
<インクジェット印刷装置の作用>
次に、本発明の実施例3の変形例1に係るインクジェット印刷装置1の作用について説明する。
図8は、本発明の実施例3の変形例1に係るインクジェット印刷装置1における処理手順を示したシーケンス図である。
図8に示すように、本発明の実施例3の変形例1に係るインクジェット印刷装置1は、電源オン、省電力モードからの復帰、または図示しないセンサーの検出結果に基づいて本体装置2にインクカートリッジ150が装着されたことを検出すると(ステップS400;“YES”)、本体装置2では、無線通信手段11が非接触IC152との間で無線通信を確立し、非接触IC152のメモリ153からID(消耗品記憶情報)とインク残量情報(消耗品記憶情報)とを読み出す(ステップS401)。読み出されたIDとインク残量情報とは、メモリ18に記憶される。
次に、本体装置2では、第1動的パスワード生成手段21が、取得したIDとインク残量情報とに基づいて、メモリ18に記憶される第1動的アルゴリズムを用いて第1動的パスワード(第1の照合情報)を生成する(ステップS402)。
次に、本体装置2の時刻情報取得手段12は、時刻情報を取得する(ステップS403)。取得された時刻情報は、メモリ18に記憶される。そして、本体装置2の無線通信手段11が、第1動的パスワードと時刻情報とをインクカートリッジ150に送信する(ステップS404)。
次に、インクカートリッジ150では、本体装置2から送信された第1動的パスワードと時刻情報とが、メモリ153に記憶される。そして、インクカートリッジ150では、第1動的パスワード生成手段1551が、メモリ153に記憶されるIDとインク残量情報とを読み出すとともに、読み出したIDとインク残量情報とに基づいて、メモリ153に記憶される第1動的アルゴリズムを用いて第1動的パスワード(第2の照合情報)を生成し、生成した第1動的パスワードをメモリ153に記憶する(ステップS405)。
そして、第1動的パスワード照合手段1553は、本体装置2から送信された第1動的パスワード(第1の照合情報)と、ステップS405において記憶された第2動的パスワード(第2の照合情報)との2つの第1動的パスワードが一致するか否かの照合を行う(ステップS406)。
ここで、インクカートリッジ150がインクジェット印刷装置1に適合する製品である場合には、2つの第1動的パスワードは、いずれも共通のIDと共通のインク残量情報とに基づいて、共通の第1動的アルゴリズムを用いて生成されることになるので、ステップS405において記憶された第1動的パスワードと、本体装置2から送信された第1動的パスワードとが一致することになる。ステップS406において、第1動的パスワード照合手段1553は、2つの第1動的パスワードが一致する場合、照合結果を“一致”と判定し、一致しない場合、照合結果を“不一致”と判定する。
次に、第2動的パスワード生成手段1552は、メモリ153に記憶されるIDを読み出すとともに、読み出したIDと、本体装置2から送信された時刻情報とに基づいて、メモリ153に記憶される第2動的アルゴリズムを用いて第2動的パスワード(第4の照合情報)を生成し、生成した動的パスワードをメモリ153に記憶する(ステップS407)。
そして、第2動的パスワード生成手段1552は、ステップS407においてメモリ153に記憶された第2動的パスワードと、ステップS406において照合した第1動的パスワードの照合結果(“一致”又は“不一致”)とを、本体装置2に送信する(ステップS408)。
次に、本体装置2では、カートリッジ150から送信された第2動的パスワードと第1動的パスワードの照合結果(“一致”又は“不一致”)とが、メモリ18に記憶される。そして、本体装置2では、認証手段16は、第1動的パスワードの照合結果が“一致”又は“不一致”のいずれであるかを判定する(ステップS409)。認証手段16は、第1動的パスワードの照合結果が“不一致”である場合(ステップS409;NO)、インクカートリッジ150はインクジェット印刷装置1に適合する製品ではないことになるので、表示手段17に装着されているインクカートリッジは使用することができない旨の警告メッセージを表示させる(ステップS413)。
一方、第1動的パスワードの照合結果が“一致”である場合(ステップS409;YES)、装着されているインクカートリッジは適切なものである可能性がある。
そこで、本体装置2では、第2動的パスワード生成手段22が、ステップS401で取得したIDとステップS403で取得した時刻情報とに基づいて、メモリ18に記憶される第2動的アルゴリズムを用いて第2動的パスワード(第3の照合情報)を生成する(ステップS410)。
そして、第2動的パスワード照合手段23は、第2動的パスワード生成手段22によって生成された第2動的パスワード(第3の照合情報)と、ステップS408においてインクカートリッジ150から送信された第2動的パスワード(第4の照合情報)との2つの第2動的パスワードが一致するか否かの照合を行う(ステップS411)。
ここで、第2動的パスワード照合手段23は、2つの第2動的パスワードが一致する場合、照合結果を“一致”と判定し、一致しない場合、照合結果を“不一致”と判定する。
続いて、認証手段16は、第2動的パスワード照合手段23による2つの第2動的パスワードの照合結果が“一致”又は“不一致”のいずれであるかを判定する(ステップS412)。認証手段16は、2つの第2動的パスワードの認証結果が“不一致”である場合(ステップS412;NO)、インクカートリッジ150はインクジェット印刷装置1に適合する製品ではないことになるので、表示手段17に装着されているインクカートリッジは使用することができない旨の警告メッセージを表示させる(ステップS413)。
一方、認証手段16は、2つの第2動的パスワードの認証結果が“一致”である場合(ステップS412;YES)、装着されているインクカートリッジは適切なものであると判定し、装着されているインクカートリッジの使用を許可認証する(ステップS414)。
以上のように、本発明の実施例1に係るインクジェット印刷装置1によれば、第1動的パスワード照合手段1553と第2動的パスワード照合手段23との照合結果がいずれも一致すると判定された場合に、認証手段16が消耗品であるインクカートリッジ150を許可認証するので、認証の精度を上げることができる。
さらに、第1動的パスワード照合手段1553によって照合される2つの第1動的パスワードの組(第1〜第2の照合情報の組)と、第2動的パスワード照合手段23によって照合される2つの第2動的パスワードの組(第3の照合情報と第4の照合情報の組)は、いずれも動的情報である。このため、これらが静的情報である場合に比べて、認証手段16による認証の精度を一層向上させることができる。
さらに、第1動的パスワード照合手段1553によって照合される2つの第1動的パスワードの組(第1〜第2の照合情報の組)は、インク残量情報に基づいて生成され、第2動的パスワード照合手段23によって照合される2つの第2動的パスワードの組(第3の照合情報と第4の照合情報の組)は、時刻情報に基づいて生成される。すなわち、2つの第1動的パスワードの組(第1〜第2の照合情報の組)が生成される元となる情報と、第2動的パスワードの組(第3の照合情報と第4の照合情報の組)が生成される元となる情報とが異なるので、第1動的パスワード照合手段1553及び第2動的パスワード照合手段23による照合の精度を高めるとともに、認証の精度を一層向上させることができる。
これにより不適切なインクカートリッジが使用されないように確実に識別することができるので、印刷品質の低下や装置故障を防止することができる。
なお、本発明の実施例3の変形例1では、ステップS407及びS410において、第2動的パスワード生成手段1552及び第2動的パスワード生成手段22が、IDと時刻情報とに基づいて、第2動的パスワードを生成していたが、これに限定されない。例えば、第2動的パスワード生成手段1552及び第2動的パスワード生成手段22は、IDと時刻情報と他の情報(インクカートリッジ150のメモリ153に記憶されるインク残量情報)とに基づいて、第2動的パスワードを生成してもよい。
[実施例3の変形例2]
<インクジェット印刷装置の構成>
次に、本発明の実施例3の変形例2に係るインクジェット印刷装置1の構成について説明する。
ここで、本発明の実施例3の変形例2では、上述した実施例3と比較して、主に、第2動的パスワード生成手段22及び第2動的パスワード生成手段1552の構成が異なる。
具体的に、上述した実施例3では、第2動的パスワード生成手段22及び第2動的パスワード生成手段1552は、ID(消耗品記憶情報)と第2時刻情報(印刷機の取得情報及び消耗品の取得情報)とに基づいて第2動的パスワードを生成していた。
本発明の実施例3の変形例2では、第2動的パスワード生成手段22及び第2動的パスワード生成手段1552は、インクカートリッジ150のメモリ153に記憶されるID(消耗品記憶情報)とインク残量情報(印刷機の取得情報及び消耗品の取得情報)とに基づいて、第2動的パスワードを生成する。本実施例では、インク残量情報が、印刷機の取得情報及び消耗品の取得情報を構成する。
<インクジェット印刷装置の作用>
次に、本発明の実施例3の変形例2に係るインクジェット印刷装置1の作用について説明する。
図9は、本発明の実施例3の変形例2に係るインクジェット印刷装置1における処理手順を示したシーケンス図である。
図9に示すように、本発明の実施例3の変形例2に係るインクジェット印刷装置1は、電源オン、省電力モードからの復帰、または図示しないセンサーの検出結果に基づいて本体装置2にインクカートリッジ150が装着されたことを検出すると(ステップS500;“YES”)、本体装置2の時刻情報取得手段12は、時刻情報を取得する(ステップS501)。取得された時刻情報は、メモリ18に記憶される。
そして、本体装置2では、無線通信手段11が非接触IC152との間で無線通信を確立し、非接触IC152のメモリ153からIDを読み出す(ステップS502)。読み出されたIDは、メモリ18に記憶される。
次に、本体装置2では、第1動的パスワード生成手段21が、取得したIDと時刻情報とに基づいて、メモリ18に記憶される第1動的アルゴリズムを用いて第1動的パスワード(第1の照合情報)を生成する(ステップS503)。
そして、本体装置2の無線通信手段11が、第1動的パスワードと時刻情報とをインクカートリッジ150に送信する(ステップS504)。
次に、インクカートリッジ150では、本体装置2から送信された第1動的パスワードと時刻情報とが、メモリ153に記憶される。そして、インクカートリッジ150では、第1動的パスワード生成手段1551が、メモリ153に記憶されるIDを読み出すとともに、読み出したIDと本体装置2から送信された時刻情報とに基づいて、メモリ153に記憶される第1動的アルゴリズムを用いて第1動的パスワード(第2の照合情報)を生成し、生成した第1動的パスワードをメモリ153に記憶する(ステップS505)。
そして、第1動的パスワード照合手段1553は、本体装置2から送信された第1動的パスワード(第1の照合情報)と、ステップS505において記憶された第2動的パスワード(第2の照合情報)との2つの第1動的パスワードが一致するか否かの照合を行う(ステップS506)。
ここで、インクカートリッジ150がインクジェット印刷装置1に適合する製品である場合には、2つの第1動的パスワードは、いずれも共通のIDと共通の時刻情報とに基づいて、共通の第1動的アルゴリズムを用いて生成されることになるので、ステップS505において記憶された第1動的パスワードと、本体装置2から送信された第1動的パスワードとが一致することになる。ステップS506において、第1動的パスワード照合手段1553は、2つの第1動的パスワードが一致する場合、照合結果を“一致”と判定し、一致しない場合、照合結果を“不一致”と判定する。
次に、第2動的パスワード生成手段1552は、メモリ153に記憶されるIDとインク残量情報とを読み出すとともに、読み出したIDとインク残量情報とに基づいて、メモリ153に記憶される第2動的アルゴリズムを用いて第2動的パスワード(第4の照合情報)を生成し、生成した第2動的パスワードをメモリ153に記憶する(ステップS507)。
そして、第2動的パスワード生成手段1552は、ステップS507においてメモリ153に記憶された第2動的パスワードと、ステップS506において照合した第1動的パスワードの照合結果(“一致”又は“不一致”)とを、本体装置2に送信する(ステップS508)。
次に、本体装置2では、カートリッジ150から送信された第2動的パスワードと第1動的パスワードの照合結果(“一致”又は“不一致”)とが、メモリ18に記憶される。そして、本体装置2では、認証手段16は、第1動的パスワードの照合結果が“一致”又は“不一致”のいずれであるかを判定する(ステップS509)。認証手段16は、第1動的パスワードの照合結果が“不一致”である場合(ステップS509;NO)、インクカートリッジ150はインクジェット印刷装置1に適合する製品ではないことになるので、表示手段17に装着されているインクカートリッジは使用することができない旨の警告メッセージを表示させる(ステップS513)。
一方、第1動的パスワードの照合結果が“一致”である場合(ステップS509;YES)、装着されているインクカートリッジは適切なものである可能性がある。
そこで、本体装置2では、第2動的パスワード生成手段22が、ステップS508で送信されたIDとインク残量情報とに基づいて、メモリ18に記憶される第2動的アルゴリズムを用いて第2動的パスワード(第3の照合情報)を生成する(ステップS510)。
そして、第2動的パスワード照合手段23は、第2動的パスワード生成手段22によって生成された第2動的パスワード(第3の照合情報)と、ステップS508においてインクカートリッジ150から送信された第2動的パスワード(第4の照合情報)との2つの第2動的パスワードが一致するか否かの照合を行う(ステップS511)。
ここで、第2動的パスワード照合手段23は、2つの第2動的パスワードが一致する場合、照合結果を“一致”と判定し、一致しない場合、照合結果を“不一致”と判定する。
続いて、認証手段16は、第2動的パスワード照合手段23による2つの第2動的パスワードの照合結果が“一致”又は“不一致”のいずれであるかを判定する(ステップS512)。認証手段16は、2つの第2動的パスワードの認証結果が“不一致”である場合(ステップS512;NO)、インクカートリッジ150はインクジェット印刷装置1に適合する製品ではないことになるので、表示手段17に装着されているインクカートリッジは使用することができない旨の警告メッセージを表示させる(ステップS513)。
一方、認証手段16は、2つの第2動的パスワードの認証結果が“一致”である場合(ステップS512;YES)、装着されているインクカートリッジは適切なものであると判定し、装着されているインクカートリッジの使用を許可認証する(ステップS514)。
以上のように、本発明の実施例1に係るインクジェット印刷装置1によれば、第1動的パスワード照合手段1553と第2動的パスワード照合手段23との照合結果がいずれも一致すると判定された場合に、認証手段16が消耗品であるインクカートリッジ150を許可認証するので、認証の精度を上げることができる。
さらに、第1動的パスワード照合手段1553によって照合される2つの第1動的パスワードの組(第1〜第2の照合情報の組)は、時刻情報に基づいて生成され、第2動的パスワード照合手段23によって照合される2つの第2動的パスワードの組(第3の照合情報と第4の照合情報の組)は、インク残量情報に基づいて生成される。すなわち、2つの第1動的パスワードの組(第1〜第2の照合情報の組)が生成される元となる情報と、第2動的パスワードの組(第3の照合情報と第4の照合情報の組)が生成される元となる情報とが異なるので、第1動的パスワード照合手段1553及び第2動的パスワード照合手段23による照合の精度を高めるとともに、認証の精度を一層向上させることができる。
これにより不適切なインクカートリッジが使用されないように確実に識別することができるので、印刷品質の低下や装置故障を防止することができる。
なお、本発明の実施例3の変形例2では、ステップS503及びS505において、第1動的パスワード生成手段21及び第1動的パスワード生成手段1551が、IDと時刻情報とに基づいて、第1動的パスワードを生成していたが、これに限定されない。例えば、第1動的パスワード生成手段21及び第1動的パスワード生成手段1551は、IDと時刻情報と他の情報(例えば、インクカートリッジ150のメモリ153に記憶されるインク残量情報)とに基づいて、第1動的パスワードを生成してもよい。
[本発明のその他の実施例]
以上、上述の実施例を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施例に限定されるものではないということは明らかである。
例えば、上述した実施例では、認証装置がインクジェット印刷装置1である場合を例に挙げて説明したが、本発明に係る認証装置は、消耗品を備えた印刷装置であればどのような印刷方式の印刷装置でも適用することができる。例えば、認証装置は、孔版印刷装置であってもよい。この場合、消耗品は、孔版マスター、孔版インク、又は、その他消耗品であり、消耗品の残量情報は、孔版マスター残量情報、孔版インク残量情報、又は、その他消耗品の残量情報である。
更に、認証装置は、電子写真方式(所謂、トナー方式)により印刷するトナー印刷装置であってもよい。この場合、消耗品は、トナーカートリッジ(トナーボトル)であり、消耗品の残量情報は、トナー残量情報である。
また、例えば、上述した実施例では、本体装置2の時刻情報取得手段12が、印刷機の取得情報及び消耗品の取得情報として、時刻情報(又は、第1〜第2時刻情報)を取得する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。時刻情報取得手段12は、印刷機の取得情報及び消耗品の取得情報として、本体装置2の初回起動時からの積算時間(例えば、積算秒数)や、本体装置2又は外部に設けられ、ランダムな文字列を出力可能な専用装置から出力された文字列情報や、外部の専用サーバから出力されたランダムな文字列情報などを取得してもよい。
また、印刷機の取得情報及び消耗品の取得情報は、本体装置2のメモリ18に記憶される情報(例えば、本体装置2のマックアドレス、本体製造番号)を含んでもよい。
このように、本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
1…インクジェット印刷装置
2…本体装置
11…無線通信手段
12…時刻情報取得手段
13…動的パスワード生成手段
14…静的パスワード生成手段
15…静的パスワード照合手段
16…認証手段
17…表示手段
18…メモリ
19…動的パスワード照合手段
21…第1動的パスワード生成手段
22…第2動的パスワード生成手段
23…第2動的パスワード照合手段
110C,110M,110Y,110K…インクジェットヘッド
150…インクカートリッジ
151…インクボトル
152…非接触IC
153…メモリ
154…処理部
1541…動的パスワード生成手段
1542…動的パスワード照合手段
1543…静的パスワード生成手段
1544…静的パスワード照合手段
1551…第1動的パスワード生成手段
1552…第2動的パスワード生成手段
1553…第1動的パスワード照合手段

Claims (4)

  1. 内部にメモリを有し、印刷機に取り付けられる消耗品の認証を行う認証装置であって、
    前記消耗品に記憶された消耗品記憶情報に基づいて、前記印刷機により生成された第1の照合情報と、前記消耗品記憶情報に基づいて生成され、前記メモリに記憶されている第2の照合情報とを照合する第1照合手段と、
    前記印刷機の取得情報に基づいて前記印刷機により生成された第3の照合情報と、前記消耗品の取得情報に基づいて生成されて前記メモリに記憶されている第4の照合情報とを照合する第2照合手段と、
    前記第1照合手段と前記第2照合手段との照合結果が、いずれも一致すると判定された場合に、前記消耗品を許可認証する認証手段と、を備え、
    前記第1の照合情報と前記第2の照合情報との組と、前記第3の照合情報と前記第4の照合情報との組との少なくとも一方の組は、動的情報である
    ことを特徴とする認証装置。
  2. 前記消耗品記憶情報は、前記消耗品を特定するIDであり、
    前記印刷機の取得情報と前記消耗品の取得情報とは、時刻情報である
    ことを特徴とする請求項1に記載の認証装置。
  3. 前記消耗品記憶情報には、前記消耗品の残量情報も含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の認証装置。
  4. 前記消耗品記憶情報には、時刻情報も含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の認証装置。

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