図1〜図6に示すように、パチンコ遊技機1には、遊技ホールの島構造に取付けられる外枠(図示略)に開閉枠2(内枠2)が開閉自在に装着され、開閉枠2に開閉扉3が開閉自在に装着されている。開閉扉3に窓3aが形成され、その窓3aに透明板3bが装着されている。
開閉枠2の左端部に開閉扉3の左端部が鉛直軸心回りに回動自在に支持され、開閉扉3の右部には、開閉扉3を開閉枠2に施錠するキーシリンダ3cが装着されている。開閉枠2に遊技盤4が装着され、遊技盤4とその前側の透明板3bとの間に遊技球が流下可能な遊技領域4aが形成され、この遊技領域4aが開閉扉3により開閉される。
開閉扉3には、窓3aの下側に遊技球を貯留する上皿5aと下皿5bとを有する皿ユニット5が設けられ、その皿ユニット5に演出操作装置6が装着され、皿ユニット5の右下側に発射ハンドル7が装着されている。発射ハンドル7が回動操作されると、上皿5aから発射位置に導入された遊技球が発射され、上皿5aに複数の遊技球が貯留されている場合、複数の遊技球が約0.6 秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール8で案内され遊技領域4aの上部に導入される。
演出ボタン装置6は、遊技者が操作可能な演出ボタン6a(操作手段6a)と、この演出ボタン6aを通常位置A1(図1参照)と特殊位置A2(突出位置A2、図2参照)とにわたって移動(進退)させることが可能な電動モータを含むボタン動作機構(図示略)とを有し、演出ボタン6aは遊技者によって操作され移動させられるものであるが、このボタン動作機構によって、演出ボタン6aが通常位置A1から特殊位置A2に、また、特殊位置A2から通常位置A1に自動的に移動可能である。
演出ボタン装置6は、演出ボタン6aを通常位置A1、特殊位置A2、及び通常位置A1と特殊位置A2間の任意の位置から押下位置(図示略)に操作可能に、また、ボタン動作機構により演出ボタン6aが移動されている途中でも、押下位置に操作可能になっており、この押下位置への演出ボタン6aの操作を検出可能な操作検出SW(図示略、「SW」はスイッチを意味する)を有し、演出ボタン6aは、押下位置に操作された後は通常位置A1に復帰する。尚、演出ボタン装置6は、ボタン動作機構の原点位置(例えば、演出ボタン6aが通常位置A1にあること)を検出可能な原点SWも有する。
図3〜図7に示すように、遊技領域4aには、多数の障害釘(図示略)の他、第1始動口10と、開閉式の第2始動口11aを有する第2始動口装置11と、ゲート12と、開閉式の大入賞口13aを有する大入賞口装置13と、複数の一般入賞口14が、夫々遊技球が入賞(入球・通過)可能に図示の配置で設けられている。第1始動口10とゲート12と複数の一般入賞口14には、入賞した遊技球を検出する第1始動口SW10aとゲートSW12aと複数の一般入賞口SW14aが夫々付設されている。
第2始動口装置11は、第2始動口11aと、第2始動口11aを開閉する開閉部材11bと、第2始動口11aに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW11cと、開閉部材11bを開閉駆動する第2始動口SOL11d(「SOL」はソレノイドアクチュエータを意味する)とを有する。第2始動口11aは、開閉部材11bと第2始動口SOL11dにより、通常は遊技球が入賞し難い(入賞不可能な)閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い開状態とに作動し得る。
大入賞口装置13は、大入賞口13aと、大入賞口13aを開閉する開閉部材13bと、大入賞口13aに入賞した遊技球を検出する大入賞口SW13cと、開閉部材13bを開閉駆動する大入賞口SOL13dとを有する。大入賞口13aは、開閉部材13bと大入賞口SOL13dにより、通常は遊技球が入賞し難い(入賞不可能な)閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い開状態とに作動し得る。
遊技領域4aに発射された遊技球が入賞口10,11a,13a,14の何れかに入賞すると、そこから遊技領域4aの外部へ排出されるとともに、遊技球1個の入賞につき入賞口10,11a,13a,14毎に設定された数(数個〜10数個)の遊技球が賞球として上皿5aに払い出され、上皿5aが遊技球で満杯の場合には下皿5bに払い出される。一方、遊技領域4aに発射された遊技球が入賞口10,11a,13a,14の何れにも入賞しないと、最終的に下部排出口9から遊技領域4aの外部へ排出される。
遊技球が始動口10,11aの何れかに入賞すると特別遊技抽選が行われ、その特別遊技抽選で当選すると、「大当り」となり大入賞口13aが開放する特別遊技が発生する。遊技球がゲート12を通過すると補助遊技抽選が行われ、その補助遊技抽選で当選すると、「当り」となり第2始動口11aが開放する補助遊技が発生する。
遊技盤4にはセンタ役物15が取付けられ、このセンタ役物15に演出用のメイン画像表示装置16と第1,第2可動役物装置17,18とサブ画像表示装置19が装備されている。センタ役物15は、そのセンタ枠体15aが遊技盤4に形成されたセンタ開口部(図示略)に嵌合装着され、そのセンタ枠体15aの下部には遊技球が転動可能なステージ15bが形成されている。遊技球はステージ15bを転動すると、そのステージ15bから第1始動口10に入賞する可能性が高くなる。
メイン画像表示装置16は、比較的大型のメイン画面16a(第1表示部16a)を有し、そのメイン画面16aをパチンコ遊技機1の前側からセンタ枠体15aの内側を通して視認可能に、センタ役物15に固定的に取付けられている。
第1可動役物装置17は、ギミックである第1可動体17aと、この第1可動体17aを第1待機位置B1(第1位置B1、図3参照)と第1進出位置B2(第2位置B2、特定位置B2、図4参照)とにわたって移動(進退)させることが可能な電動モータを含む第1役物動作機構(図示略)とを有し、第1可動体17aは、通常は第1待機位置B1に滞在するが、第1役物動作機構によって、第1待機位置B1から第1進出位置B2に、また、第1進出位置B2から第1待機位置B1に移動可能である。尚、第1役物動作機構の原点位置(例えば、第1可動体17aが第1待機位置B1にあること)を検出可能な原点SWも有する。
更に、第1役物動作機構によって、第1可動体17aは、第1進出位置B2にあるときに回転動作(図5参照)を行うことが可能に構成されている。つまり、第1役物動作機構は、前記のように、第1可動体17aを第1待機位置B1と第1進出位置B2とにわたって移動させることが可能である一方、第1進出位置B2にある第1可動体17aを回転(鉛直軸心回りに自転)させることが可能である。
このように、第1可動体17aは、第1待機位置B1と第1進出位置B2とにわたって移動する、第1進出位置B2にあるときに回転する、等の所定の動作を行うことが可能である。例えば、第1可動体17aは、その大部分がメイン画面16aよりも上方に位置して第1待機位置B1になり、メイン画面16aの中央前側に位置して第1進出位置B2になり、つまり、メイン画面16aは第1可動体17aの近傍に設けられ、第1可動体17aはメイン画面16aの前側において可動に設けられている。
サブ画像表示装置19は、第1可動体17aに搭載されて、第1可動体17aの構造に応じたサブ画面19a(第2表示部19a)を有し、例えば、このサブ画面19aは、第1可動体17aの前面の大部分を占める領域に設けられている。つまり、第1可動体17aは、一体となって動作(前記の移動、回転等)するサブ画面19aを有する。
第2可動役物装置18は、ギミックである第2可動体18aと、この第2可動体18aを第2待機位置C1(第1位置C1、図3参照)と第2進出位置C2(第2位置C2、図6参照)とにわたって移動(進退)させることが可能な電動モータを含む第2役物動作機構(図示略)とを有し、第2可動体18aは、通常は第2待機位置C1に滞在するが、第2役物動作機構によって、第2待機位置C1から第2進出位置C2に、また、第2進出位置C2から第2待機位置C1に移動可能である。尚、第2役物動作機構の原点位置(例えば、第2可動体18aが第2待機位置C1にあること)を検出可能な原点SWも有する。
尚、第2役物動作機構によって、第2可動体18aは、第2進出位置C2にあるときに回転動作を行うことが可能に構成されてもよい。つまり、第2役物動作機構は、前記のように、第2可動体18aを第2待機位置C1と第2進出位置C2とにわたって移動させることが可能である一方、第2進出位置C2にある第2可動体18aを回転(例えば、水平軸心回りに自転)させることが可能であってもよい。
例えば、第2可動体18aは、その大部分がメイン画面16aの左下前側に位置して第2待機位置C1になり、メイン画面16aの左中央前側に位置して第2進出位置C2になり、つまり、メイン画面16aは第2可動体18aの近傍に設けられ、第2可動体18aはメイン画面16aの前側において可動に設けられている。
第2可動体18aは、メイン画面16aと対向する透明又は半透明の透過部18bを有する。この透過部18bは、例えば、メイン画面16aと平行な矩形板状に形成され、メイン画面16aの一部を遮蔽することになるが、その遮蔽したメイン画面16aの一部に表示された画像を前方へ透過可能(遊技者が視認可能)にして、その画像が透過部18bに表示されているように見せることができる。
遊技盤4の右下部に遊技表示盤20が設けられ、この遊技表示盤20は、第1特図表示器20a、第2特図表示器20b、普図表示器20c、第1特図保留ランプ20d、第2特図保留ランプ20e、普図保留ランプ20fを備えている。
第1特図表示器20aに第1特別図柄が変動可能に表示され、第1特図保留ランプ20dに第1特図保留数が表示され、第1特図保留数は4未満の場合に第1始動口10に遊技球が入賞する毎に1加算される。第2特図表示器20bに第2特別図柄が変動可能に表示され、第2特図保留ランプ20eに第2特図保留数が表示され、第2特図保留数は4未満の場合に第2始動口11aに遊技球が入賞する毎に1加算される。
第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第1特図保留数が1以上の場合に1減算されて、第1特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で特別遊技抽選の結果が表示され、或いは、第2特図保留数が1以上の場合に1減算されて、第2特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で特別遊技抽選の結果が表示される。
普図表示器20cに普通図柄が変動可能に表示され、普図保留ランプ20fに普図保留数が表示され、普図保留数は4未満の場合にゲート12に遊技球が入賞する毎に1加算される。普通図柄が変動停止状態で、普図保留数が1以上の場合に1減算されて、普通図柄が変動開始され、その後の停止図柄で補助遊技抽選の結果が表示される。
次に、パチンコ遊技機1の制御系について説明する。
図7に示すように、制御装置30は、遊技制御基板31、払出制御基板32、演出制御基板33、画像制御基板34、ランプ制御基板35を備え、これら制御基板31〜35に夫々CPUとROMとRAMを含むコンピュータを備えて構成され、演出制御基板33は更にRTC(「RTC」はリアルタイムクロックを意味する)を備えている。
遊技制御基板31のコンピュータは、第1始動口SW10a、第2始動口SW11c、ゲートSW12a、大入賞口SW13c、複数の一般入賞口SW14aからの信号、払出制御基板32からの制御情報を受けて、第2始動口SOL11d、大入賞口SOL13d、図柄表示器20a〜20c、図柄保留ランプ20d〜20fを制御し、払出制御基板32、演出制御基板33に制御情報(コマンド)を出力する。
払出制御基板32のコンピュータは、遊技制御基板31からの制御情報、払出球検出SW36b、球有り検出SW36c、満タン検出SW36dからの信号を受けて、払出モータ36aを制御し、遊技制御基板31に制御情報を出力する。演出制御基板33のコンピュータは、遊技制御基板31、画像制御基板34、ランプ制御基板35からの制御情報、演出操作装置6(操作検出SW)からの信号を受けて、画像制御基板34、ランプ制御基板35に制御情報を出力する。
画像制御基板34のコンピュータは、演出制御基板33からの制御情報を受けて、メイン画像表示装置16、サブ画像表示装置19、スピーカ37を制御し、演出制御基板33に制御情報を出力する。ランプ制御基板35のコンピュータは、演出制御基板33からの制御情報、演出操作装置6(原点SW)、第1,第2可動役物装置17,18(原点SW)からの信号を受けて、演出操作装置6(電動モータ)、枠ランプ38a、盤ランプ38b、第1,第2可動役物装置17,18(電動モータ)を制御し、演出制御基板33に制御情報を出力する。
次に、図8に示すように、遊技制御基板31の主にコンピュータにより構成される図示の各手段40〜45,50〜55,59の機能、演出制御基板33、画像制御基板34、及びランプ制御基板35の主にコンピュータにより構成される図示の各手段60〜64の機能について説明する。先ず、特図カウンタ手段40は、大当り判定値、図柄判定値、リーチ判定値、及び変動パターン判定値を夫々設定範囲内で微小時間毎に順次更新する。
特図取得手段41は、第1特図保留数が4未満の場合に、遊技球が第1始動口10に入賞すると、特図カウンタ手段40により更新された大当り判定値、図柄判定値、リーチ判定値、及び変動パターン判定値を1組の第1特図判定情報として取得し、第2特図保留数が4未満の場合に、遊技球が第2始動口11aに入賞すると、特図カウンタ手段40により更新された大当り判定値、図柄判定値、リーチ判定値、及び変動パターン判定値を、1組の第2特図判定情報として取得する。
特図保留記憶手段42は、特図取得手段41により取得され且つ特図判定手段43の当該判定手段43aによる判定に供されていない特図判定情報を記憶し、特図保留記憶手段42に記憶されている第1特図判定情報の数が第1特図保留数となり、特図保留記憶手段42に記憶されている第2特図判定情報の数が第2特図保留数となる。
特図保留記憶手段42に記憶されている特図判定情報(複数の特図判定情報が記憶されている場合には、そのうち最も先に記憶された1の特図判定情報)が、特別図柄の変動開始毎に、当該判定手段43aによる判定に供され、特図保留記憶手段42から消去される。但し、特図保留記憶手段42に第1,第2特図判定情報の両方が記憶されている場合、第2特図判定情報が第1特図判定情報よりも優先して、当該判定手段43aによる判定に供され、特図保留記憶手段42から消去されるようにしてもよい。
特図判定手段43において、当該判定手段43aは、特別図柄の変動開始毎に、特図保留記憶手段42に記憶された特図判定情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定し、特別遊技を行うと判定した場合、複数の特別遊技(図9(1)に示す「第1特別遊技(8R短期開放)」「第2特別遊技(8R長期開放)」「第3特別遊技(16R長期開放)」)の何れを行うかを、また、特別遊技終了後に複数の遊技状態(図10に示す「通常遊技状態」「時短遊技状態」「潜確遊技状態」「確変遊技状態」)の何れを設定するかを判定し、更に、特別図柄を変動表示させる特図変動時間を判定(決定)する。
特図判定手段43において、事前判定手段43bは、特図取得手段41により取得された特図判定情報に基づいて、当該判定手段43aが判定を行う前に、具体的には、特図取得手段41により特図判定情報が取得された際、その特図判定情報に対して、当該判定手段43aによる判定と同等の判定(特別遊技を行うか否かの判定、特別遊技を行うと判定した場合、複数の特別遊技の何れを行うか、また、特別遊技終了後に複数の遊技状態の何れを設定するかの判定、特図変動時間の判定)を事前に行う。
特図表示制御手段44は、当該判定手段43aにより第1特図判定情報に基づいて判定が行われたことを契機に第1特別図柄の変動表示を開始させ、第2特図判定情報に基づいて判定が行われたことを契機に第2特別図柄の変動表示を開始させ、当該判定手段43aにより決定された特図変動時間、特別図柄を変動表示させた後、当該判定手段43aによる判定結果を示す当該判定図柄で停止表示させる。
特別遊技実行手段45は、当該判定手段43aにより特別遊技を行うと判定された場合、特図表示制御手段44により特別図柄が当該判定図柄で停止表示された後、当該判定手段43aにより判定された特別遊技(「第1特別遊技」「第2特別遊技」「第3特別遊技」の何れか)を行い、その特別遊技において、対応する開放パターン(「第1特別遊技」では「8R短期開放」、「第2特別遊技」では「8R長期開放」、「第3特別遊技」では「16R長期開放」)で大入賞口13aを開放させ、「8R短期開放」では、遊技球を実質獲得することができないが、「8R長期開放」では、例えば約1000個の遊技球を、「16R長期開放」では、例えば約2000個の遊技球を獲得することが可能になる。
一方、普図カウンタ手段50は、当り判定値、及び普図判定値を夫々微小時間毎に順次更新する。普図取得手段51は、普図保留数が4未満の場合に、遊技球がゲート12を通過すると、普図カウンタ手段50により更新された当り判定値、及び普図判定値を1組の普図判定情報を取得する。普図保留記憶手段52は、普図取得手段51により取得され且つ普図判定手段53による判定に供されていない普図判定情報を記憶し、普図保留記憶手段52に記憶されている普図判定情報の数が普図保留数となる。
普図保留記憶手段52に記憶されている普図判定情報(複数の普図判定情報が記憶されている場合には、そのうち最も先に記憶された1の普図判定情報)が、普通図柄の変動開始毎に、普図判定手段53による判定に供され、普図保留記憶手段52から消去される。普図判定手段53は、普通図柄の変動開始毎に、普図保留記憶手段52に記憶された普図判定情報に基づいて、補助遊技を行うか否かを判定し、補助遊技を行うと判定した場合、複数の補助遊技(図9(2)に示す「第1補助遊技(短期開放)」「第2補助遊技(長期開放)」)の何れを行うかを判定する。普図表示制御手段54は、普図判定手段53により判定が行われたことを契機に普通図柄の変動表示を開始させ、その後、普図判定手段53による判定結果を示す当該判定図柄で停止表示させる。
補助遊技実行手段55は、普図判定手段53により補助遊技を行うと判定された場合、普図表示制御手段54により普通図柄が当該判定図柄で停止表示された後、普図判定手段53により判定された補助遊技(「第1補助遊技」「第2補助遊技」の何れか)を行い、その補助遊技において、対応する開放パターン(「第1補助遊技」では「短期開放」、「第2補助遊技」では「長期開放」)で第2始動口11aを開放させ、「短期開放」では、遊技球を第2始動口11aに殆ど入賞させることができないが、「長期開放」では、数個の遊技球を第2始動口11aに入賞させることが可能になる。
遊技状態制御手段59は、複数の遊技状態(図10示す「通常遊技状態」「時短遊技状態」「潜確遊技状態」「確変遊技状態」)の何れかを設定し、その遊技状態で遊技を制御する。電源投入時には前回の電源遮断時の遊技状態を継続的に設定し、電源投入時に所謂RAMクリアが実行された場合には「通常遊技状態」を設定し、特別遊技終了後は、当該判定手段43aにより判定された遊技状態を設定し、「通常遊技状態」以外の遊技状態を設定した場合、その後、所定条件の成立により「通常遊技状態」に設定変更する。
「通常遊技状態」では、特図判定手段34により特別遊技を行うと判定される当選確率が低確率(例えば、1/320 )に、第2始動口作動モードが第2始動口11aを長期開放させ難い(短期開放させ易い)低作動モードになり、「時短遊技状態」では、当選確率が低確率に、第2始動口作動モードが第2始動口11aを長期開放させ易い高作動モードになる。「潜確遊技状態」では、当選確率が高確率(例えば、1/32)に、第2始動口作動モードが低作動モードになり、「確変遊技状態」では、当選確率が高確率に、第2始動口作動モードが高作動モードになる。
図8に示すように、演出制御手段60は、変動演出制御手段61、保留演出制御手段62、特別遊技演出制御手段63、先読み演出制御手段64を有し、遊技制御基板31のコンピュータによる処理・制御に基づいて、遊技の進行に伴う演出を演出手段70(演出操作装置6、メイン画像表示装置16、第1,第2可動役物装置17,18、サブ画像表示装置19、スピーカ37、ランプ38a,38b)に行わせる。この演出制御手段60と演出手段70が、所定の演出を実行可能な演出実行手段80を構成している。
変動演出制御手段61は、特図表示制御手段44により特別図柄が変動表示されているときに、メイン画像表示装置16のメイン画面16aに表示される画像(動画)、及びその画像に合わせてスピーカ37から出力される音声、そして、場合によっては更に、演出操作装置6の演出ボタン6aの動作、第1,第2可動役物装置17,18の第1,第2可動体17a,18aの動作、サブ画像表示装置19のサブ画面19aに表示される画像により、当該判定手段43aによる判定結果に基づいて、当該判定結果を示唆する図柄変動演出であって、当該判定手段43aにより決定された特図変動時間に応じて複数の図柄変動演出(図11に示す図柄変動演出1,2,3・・・,n)の中から選択した図柄変動演出を行わせる。
図11に示すように、図柄変動演出1,2,3・・・,nの各々は、特別遊技が行われる(当該判定手段43aにより特別遊技を行うと判定された)期待度;大当り期待度が比較的低い「第1種変動演出」と、大当り期待度が「第1種変動演出」よりも高い「第2種変動演出」及び「第3種変動演出」の何れかに分類され、当該判定手段43aにより特別遊技を行わないと判定されると、「第1種変動演出」又は「第2種変動演出」が行われ、特別遊技を行うと判定されると、「第3種変動演出」が行われる。
図12に示すように、図柄変動演出では、基本的に、メイン画像表示装置16のメイン画面16aに、(1)3組の演出図柄列16bが変動開始した後、(2)左側の演出図柄「X」が変動停止し、(3)右側の演出図柄「Y」が変動停止し、(4)中央の演出図柄「Z」が変動停止するように表示され、これら3つの停止図柄列「XZY」が確定表示されて、当該判定手段43aによる判定結果を示す組み合わせ表示態様になる。
具体的な図柄変動演出では、図13に示すように、メイン画面16aに、(1)3組の演出図柄列16bが変動開始後、(2)先ず、左側の演出図柄「7」が変動停止し、(3)次に、右側の演出図柄「1」が変動停止すると、これら演出図柄「7」「1」が揃わない非リーチ状態になり、(4)次に、中央の演出図柄「6」が変動停止し、「761」となるハズレ停止図柄列が確定表示されると、「ハズレ」となる判定結果が報知される。
(2)左側の演出図柄「7」が変動停止後、(5)右側の演出図柄「7」が変動停止すると、これら演出図柄「7」「7」が揃うリーチ状態になって「リーチ演出」が開始され、その「リーチ演出」において発展演出に移行しない「ノーマルリーチ演出」が行われると、その後、(6)中央の演出図柄「6」が変動停止し、「767」となるハズレ停止図柄列が確定表示されると、「ハズレ」となる判定結果が報知され、(7)中央の演出図柄「7」が変動停止し、「777」となる当り停止図柄列が確定表示されると、「大当り」となる判定結果が報知される。
(5)「リーチ演出」が開始後、その「リーチ演出」において、(8)演出図柄「7」「7」が画面隅側へ移動し縮小表示され、発展演出である「SPリーチ演出」が行われると、その後、「SPリーチ演出」の終了により、(6)中央の演出図柄「6」が変動停止し、「767」となるハズレ停止図柄列が確定表示されると、「ハズレ」となる判定結果が報知され、(7)中央の演出図柄「7」が変動停止し、「777」となる当り停止図柄列が確定表示されると、「大当り」となる判定結果が報知される。
(5)「リーチ演出」が開始後、その「リーチ演出」において、(8)の「SPリーチ演出」が行われないで、或いは「SPリーチ演出」が行われてから、(9)演出図柄「7」「7」が画面隅側へ移動し縮小表示され、発展演出である「SP・SPリーチ演出」が行われると、その後、「SP・SPリーチ演出」の終了により、(6)中央の演出図柄「6」が変動停止し、「767」となるハズレ停止図柄列が確定表示されると、「ハズレ」となる判定結果が報知され、(7)中央の演出図柄「7」が変動停止し、「777」となる当り停止図柄列が確定表示されると、「大当り」となる判定結果が報知される。
尚、「SP」はスペシャルを意味し、「SPリーチ演出」は、基本的に「ノーマルリーチ演出」よりも大当り期待度が高い演出であり、「SP・SPリーチ演出」は、基本的に「SPリーチ演出」よりも大当り期待度が高い演出である。尚、図13の(1)から(4)までの一連の演出が「第1種変動演出」、(1)から(6)までの一連の演出が「第2種変動演出」、(1)から(7)までの一連の演出が「第3種変動演出」である。
保留演出制御手段62は、メイン画像表示装置16のメイン画面16bに、特図保留数(第1,第2特図保留数の合計)と相当数の保留図柄16cを、特図保留記憶手段42に記憶されている特図判定情報ごとに、且つ第1特図判定情報に対応する保留図柄と第2特図判定情報に対応する保留図柄とを識別可能に表示する保留演出を行わせる。尚、図3〜図6では、メイン画面16aに3個の保留図柄16cが表示されている。尚、サブ画像表示装置19のサブ画面19aに保留図柄16cが表示されてもよい。
特別遊技演出制御手段63は、メイン画像表示装置16のメイン画面16aに表示される画像(動画)、及びその画像に合わせてスピーカ37から出力される音声により、特別遊技が行われているときに、その特別遊技や特別遊技終了後に設定される遊技状態に応じた特別遊技演出を行わせ、その特別遊技演出の終盤にエンディング演出を行わせる。
先読み演出制御手段64は、事前判定手段43bによる判定結果に基づいて、先読み演出を行うか否かを判定し、先読み演出を行うと判定した場合に、その先読み演出の対象とされた特図判定情報に対して、その特図判定情報が当該判定情報43aによる判定に供される前から、図柄変動演出や保留演出によって、事前判定手段43bによる判定結果を示唆して、大当り期待度を高め得る先読み演出を行わせる。
さて、変動演出制御手段61は、当該判定手段43aによる判定結果に基づいて、「特定変動演出」(例えば、少なくとも一部の「第2種変動演出」、少なくとも一部の「第3種変動演出」)を行わせているとき、その「特定変動演出」において、第1可動役物装置17(第1可動体17a)とサブ画像表示装置19(サブ画面19a)、又は、第2可動役物装置18(第2可動体18a)とメイン画像表示装置16(メイン画面16a)を用いた「役物表示演出」を行わせることが可能である。
この「役物表示演出」として、図14〜図21に示す「役物表示演出A」〜「役物表示演出L」を実行可能であり、即ち「役物表示演出A」〜「役物表示演出L」の何れかの「役物表示演出」を択一的に選択し実行する。
先ず、第1可動役物装置17とサブ画像表示装置19を用いた「役物表示演出A」〜「役物表示演出H」について詳細に説明する。
図14(1)(2)に示す「役物表示演出A」「役物表示演出B」では、夫々、第1可動体17aが第1待機位置B1にあるときに第1の操作有効期間T1が設定され、このとき、演出ボタン6aは非操作状態で通常位置A1にあり、第1の操作有効期間T1中、演出ボタン6aの操作を促す「第1待機通常操作演出」が実行され、図14(3)に示すように、この「第1待機通常操作演出」において、第1待機位置B1にある第1可動体17aのサブ画面19aに、第1通常操作図柄Pa(「押せ」、矢印、演出ボタン(通常位置A1に対応する形状)、第1の操作有効期間T1の経過を示すゲージ)が表示される。
第1の操作有効期間T1中に演出ボタン6aが操作(通常位置A1から押下位置に操作)されると、その操作時に、サブ画面19aでの第1通常操作図柄Paの表示が消去され、「役物表示演出A」では、第1可動体17aは、特に変化なく第1待機位置B1に滞在し続け、一方、「役物表示演出B」では、その操作時から、第1可動体17aが、第1待機位置B1から第1進出位置B2に移動し、続いて第1進出位置B2で回転動作を行い、その後、第1進出位置B2から第1待機位置B1に移動する。
「役物表示演出A」「役物表示演出B」では、夫々、第1の操作有効期間T1中に演出ボタン6aが操作されなかった場合、第1の操作有効期間T1の終了時に、サブ画面19aでの第1通常操作図柄Paの表示が消去され、「役物表示演出B」では、第1の操作有効期間T1の終了時から、第1可動体17aが、第1待機位置B1から第1進出位置B2に移動し、続いて第1進出位置B2で回転動作を行い、その後、第1進出位置B2から第1待機位置B1に移動する。尚、「役物表示演出B」では、第1の操作有効期間T1中に演出ボタン6aが操作されなかった場合、第1可動体17aは、第1待機位置B1から第1進出位置B2に移動しない(第1進出位置B2で回転動作を行わない)で、第1待機位置B1に滞在し続けてもよい。
「役物表示演出A」と「役物表示演出B」とを比較すると、少なくとも、第1の操作有効期間T1の開始時から、第1の操作有効期間T1中に演出ボタン6aが操作されるまでは同じ演出となり、演出ボタン6aが操作されることで、第1可動体17aが第1待機位置B1から第1進出位置B2に移動し且つ第1進出位置B2で回転動作を行うか否かに分岐し、第1可動体17aが第1進出位置Bに移動して回転動作を行った(「役物表示演出B」となる)場合、第1可動体17aが第1進出位置Bに移動しなかった(「役物表示演出A」となる)場合よりも大当り期待度が高くなる。
図15(1)(2)に示す「役物表示演出C」「役物表示演出D」では、夫々、第1可動体17aが第1待機位置B1にあるときに第1の操作有効期間T1が設定され、この第1の操作有効期間T1の開始時に、演出ボタン6aは非操作状態で通常位置A1から特殊位置A2に自動的に移動して切り換わり、第1の操作有効期間T1中、演出ボタン6aの操作を促す「第1待機特殊操作演出」が実行され、図15(3)に示すように、この「第1待機特殊操作演出」において、第1待機位置B1にある第1可動体17aのサブ画面19aに、第1特殊操作図柄Pb(「押せ」、矢印、演出ボタン(特殊位置A2に対応する形状)、第1の操作有効期間T1の経過を示すゲージ)が表示される。
第1の操作有効期間T1中に演出ボタン6aが操作(特殊位置A2から押下位置に操作)されると(その後、演出ボタン6aは通常位置A1に復帰するが)、その操作時に、サブ画面19aでの第1特殊操作図柄Pbの表示が消去され、「役物表示演出C」では、第1可動体17aは、特に変化なく第1待機位置B1に滞在し続け、一方、「役物表示演出D」では、その操作時から、第1可動体17aが、第1待機位置B1から第1進出位置B2に移動し、続いて第1進出位置B2で回転動作を行い、その後、第1進出位置B2から第1待機位置B1に移動する。
「役物表示演出C」「役物表示演出D」では、夫々、第1の操作有効期間T1中に演出ボタン6aが操作されなかった場合、第1の操作有効期間T1の終了時に、サブ画面19aでの第1特殊操作図柄Pbの表示が消去され、第1の操作有効期間T1の終了時から、演出ボタン6aが非操作状態で特殊位置A2から通常位置A1に自動的に移動して切り換わり、更に、「役物表示演出D」では、第1可動体17aが、第1待機位置B1から第1進出位置B2に移動し、続いて第1進出位置B2で回転動作を行い、その後、第1進出位置B2から第1待機位置B1に移動する。尚、「役物表示演出D」では、第1の操作有効期間T1中に演出ボタン6aが操作されなかった場合、第1可動体17aは、第1待機位置B1から第1進出位置B2に移動しな(第1進出位置B2で回転動作を行わない)で、第1待機位置B1に滞在し続けてもよい。
「役物表示演出C」と「役物表示演出D」とを比較すると、少なくとも、第1の操作有効期間T1の開始時から、第1の操作有効期間T1中に演出ボタン6aが操作されるまでは同じ演出となり、演出ボタン6aが操作されることで、第1可動体17aが第1待機位置B1から第1進出位置B2に移動し且つ第1進出位置B2で回転動作を行うか否かに分岐し、第1可動体17aが第1進出位置Bに移動して回転動作を行った(「役物表示演出D」となる)場合、第1可動体17aが第1進出位置Bに移動しなかった(「役物表示演出C」となる)場合よりも大当り期待度が高くなる。
尚、「役物表示演出A」「役物表示演出B」「役物表示演出C」「役物表示演出D」では、第1可動体17aが、第1待機位置B1にあるときに第1進出位置B2に移動する可能性があることを示唆する示唆動作(例えば、複数回の微小な往復移動を行ってガタガタする動作)を行ってもよい。この場合、この第1可動体17aの示唆動作が終了してから、第1の操作有効期間T1が設定される。
図16(1)(2)に示す「役物表示演出E」「役物表示演出F」では、夫々、第1可動体17aが第1待機位置B1から第1進出位置B2に移動し、第1可動体17aが第1進出位置B2にあるときに第2の操作有効期間T2が設定され、このとき、演出ボタン6aは非操作状態で通常位置A1にあり、第2の操作有効期間T2中、演出ボタン6aの操作を促す「第1進出通常操作演出」が実行され、図16(3)に示すように、この「第1進出通常操作演出」において、第1進出位置B2にある第1可動体17aのサブ画面19aに、前記と同等の第1通常操作図柄Pa(「押せ」、矢印、演出ボタン(通常位置A1に対応する形状)、第2の操作有効期間T2の経過を示すゲージ)が表示される。尚、第1可動体17aが第1進出位置B2にあるときには、第1通常操作図柄Pa(第1可動体17aが第1待機位置B1にあるときに表示される図柄)と表示態様が異なる図柄が、大当り期待度を示唆し、また演出ボタン6aの操作を促す図柄として表示されてもよい。
第2の操作有効期間T2中に演出ボタン6aが操作(通常位置A1から押下位置に操作)されると、その操作時に、サブ画面19aでの第1通常操作図柄Paの表示が消去され、「役物表示演出E」では、その操作時から、第1可動体17aが、第1進出位置B2から第1待機位置B1に移動し、一方、「役物表示演出F」では、その操作時から、第1可動体17aが、第1進出位置B2で回転動作を行い、その後、第1進出位置B2から第1待機位置B1に移動する。
「役物表示演出E」「役物表示演出F」では、夫々、第2の操作有効期間T2中に演出ボタン6aが操作されなかった場合、第2の操作有効期間T2の終了時に、サブ画面19aでの第1通常操作図柄Paの表示が消去され、第2の操作有効期間T2の終了時から、「役物表示演出E」では、第1可動体17aが、第1進出位置B2から第1待機位置B1に移動し、一方、「役物表示演出F」では、第1可動体17aが、第1進出位置B2で回転動作を行い、その後、第1進出位置B2から第1待機位置B1に移動する。尚、「役物表示演出F」では、第2の操作有効期間T2中に演出ボタン6aが操作されなかった場合、第2の操作有効期間T2の終了時から、第1可動体17aが、第1進出位置B2で回転動作を行わないで、第1進出位置B2から第1待機位置B1に移動してもよい。
「役物表示演出E」と「役物表示演出F」とを比較すると、少なくとも、第1可動体17aの第1待機位置B1から第1進出位置B2への移動開始時から、第2の操作有効期間T2中に演出ボタン6aが操作されるまでは同じ演出となり、演出ボタン6aが操作されることで、第1可動体17aが第1進出位置B2で回転動作を行うか否かに分岐し、第1可動体17aが回転動作を行った(「役物表示演出F」となる)場合、第1可動体17aが回転動作を行わなかった(「役物表示演出E」となる)場合よりも大当り期待度が高くなる。
図17(1)(2)に示す「役物表示演出G」「役物表示演出H」では、夫々、第1可動体17aが第1待機位置B1から第1進出位置B2に移動し、第1可動体17aが第1進出位置B2にあるときに第2の操作有効期間T2が設定され、この第2の操作有効期間T2の開始時に、演出ボタン6aは非操作状態で通常位置A1から特殊位置A2に自動的に移動して切り換わり、第2の操作有効期間T2中、演出ボタン6aの操作を促す「第1進出特殊操作演出」が実行され、図17(3)に示すように、この「第1進出特殊操作演出」において、第1進出位置B2にある第1可動体17aのサブ画面19aに、前記と同等の第1特殊操作図柄Pb(「押せ」、矢印、演出ボタン(特殊位置A2に対応する形状)、第2の操作有効期間T2の経過を示すゲージ)が表示される。尚、第1可動体17aが第1進出位置B2にあるときには、第1特殊操作図柄Pb(第1可動体17aが第1待機位置B1にあるときに表示される図柄)と表示態様が異なる図柄(高示唆図柄)が、大当り期待度を示唆し、また演出ボタン6aの操作を促す図柄として表示されてもよい。
第2の操作有効期間T2中に演出ボタン6aが操作(特殊位置A2から押下位置に操作)されると(その後、演出ボタン6aは通常位置A1に復帰するが)、その操作時に、サブ画面19aでの第1特殊操作図柄Pbの表示が消去され、「役物表示演出G」では、その操作時から、第1可動体17aが、第1進出位置B2から第1待機位置B1に移動し、一方、「役物表示演出H」では、その操作時から、第1可動体17aが、第1進出位置B2で回転動作を行い、その後、第1進出位置B2から第1待機位置B1に移動する。
「役物表示演出G」「役物表示演出H」では、夫々、第2の操作有効期間T2中に演出ボタン6aが操作されなかった場合、第2の操作有効期間T2の終了時に、サブ画面19aでの第1特殊操作図柄Pbの表示が消去され、第2の操作有効期間T2の終了時から、演出ボタン6aが非操作状態で特殊位置A2から通常位置A1に自動的に移動して切り換わり、更に、「役物表示演出G」では、第1可動体17aが、第1進出位置B2から第1待機位置B1に移動し、一方、「役物表示演出H」では、第1可動体17aが、第1進出位置B2で回転動作を行い、その後、第1進出位置B2から第1待機位置B1に移動する。尚、「役物表示演出H」では、第2の操作有効期間T2中に演出ボタン6aが操作されなかった場合、第2の操作有効期間T2の終了時から、第1可動体17aが、第1進出位置B2で回転動作を行わないで、第1進出位置B2から第1待機位置B1に移動してもよい。
「役物表示演出G」と「役物表示演出H」とを比較すると、少なくとも、第1可動体17aの第1待機位置B1から第1進出位置B2への移動開始時から、第2の操作有効期間T2中に演出ボタン6aが操作されるまでは同じ演出となり、演出ボタン6aが操作されることで、第1可動体17aが第1進出位置B2で回転動作を行うか否かに分岐し、第1可動体17aが回転動作を行った(「役物表示演出H」となる)場合、第1可動体17aが回転動作を行わなかった(「役物表示演出G」となる)場合よりも大当り期待度が高くなる。
尚、「役物表示演出E」「役物表示演出F」「役物表示演出G」「役物表示演出H」では、第1可動体17aが、第1進出位置B2にあるときに回転動作を行う可能性があることを示唆する示唆動作(例えば、複数回の微小な往復回転を行ってガタガタする動作)を行ってもよい。この場合、この第1可動体17aの示唆動作が終了してから、第2の操作有効期間T2が設定される。
「役物表示演出A」〜「役物表示演出H」においては、全体的に、サブ画面19aに第1特殊操作図柄Pbが表示された場合、第1通常操作図柄Paが表示された場合よりも大当り期待度が高く、また、第1可動体17aが第1進出位置B2に移動した場合、第1進出位置B2に移動しなかった場合よりも大当り期待度が高くなる。
尚、「役物表示演出B」「役物表示演出D」において、第1可動体17aが、第1待機位置B1から第1進出位置B2に移動し、第1進出位置B2で回転動作を行うとき、また、「役物表示演出F」「役物表示演出H」において、第1可動体17aが、第1進出位置B2で回転動作を行うとき、メイン画面16aやサブ画面19aに表示される画像、スピーカ37から出力される音声、ランプ38a,38bの点灯(点滅)等により、この第1可動体17aの動作に対応する(動作を強調する)演出が実行されてもよい。
尚、「役物表示演出B」「役物表示演出D」において、第1可動体17aが第1待機位置B1から第1進出位置B2に移動する移動態様(例えば、移動速度V1)と、「役物表示演出F」「役物表示演出H」において、第1可動体17aが第1待機位置B1から第1進出位置B2に移動する移動態様(例えば、移動速度V2)とが同じになる(例えば、V1=V2)ようにしてもよいし、異なる(例えば、V1>V2)ようにしてもよい。
尚、「役物表示演出B」「役物表示演出D」において、第1可動体17aが第1進出位置B2で回転動作を行う動作態様(例えば、回転速度V3)と、「役物表示演出F」「役物表示演出H」において、第1可動体17aが第1進出位置B2で回転動作を行う動作態様(例えば、回転速度V4)とが同じになる(例えば、V3=V4)ようにしてもよいし、異なる(例えば、V3<V4)ようにしてもよい。
尚、第1可動体17aは、第1進出位置B2で回転動作と異なる傾動、揺動等の動作を行ってもよい。尚、第1可動体17aにランプ(LED)を含む電飾構造を設け、第1可動体17aが回転動作を行っているとき、回転動作を行っていないときには消灯させているランプを点灯させる、或いは回転動作を行っていないときの点灯態様とは異なる点灯態様でランプを点灯させてもよい。尚、第1可動体17aが、第1進出位置B1で回転動作を行わないで、このランプの点灯で以て回転動作の代わりとなる動作を行ってもよい。
ここで、「役物表示演出A」〜「役物表示演出H」において、「第1待機通常操作演出」「第1待機特殊操作演出」「第1進出通常操作演出」「第1進出特殊操作演出」を「示唆演出」とし、「第1待機通常操作演出」「第1待機特殊操作演出」を「第1演出」とし、「第1進出通常操作演出」「第1進出特殊操作演出」を「第2演出」とし、第1通常操作図柄Paと第1特殊操作図柄Pbを「示唆図柄」とし、第1特殊操作図柄Pbを「高示唆図柄」とすると、演出実行手段80は次のように構成されている。
即ち、演出実行手段80は、特図判定手段43(当該判定手段43a)による判定結果に基づいて、大当り期待度を示唆する「示唆図柄」を第1可動体17aのサブ画面19aに表示する「示唆演出」を実行可能であり、「示唆演出」として、第1待機位置B1(第1位置)にある第1可動体17aのサブ画面19aに「示唆図柄」を表示する「第1演出」を実行する場合と、第1進出位置B2(第2位置)にある第1可動体17aのサブ画面19aに「示唆図柄」を表示する「第2演出」を実行する場合とがある。
そして、「示唆図柄」は、大当り期待度が互いに異なる複数の「示唆図柄」(第1通常操作図柄Paと第1特殊操作図柄Pb)を含み、後で詳しく説明するが、「第1演出」において複数の「示唆図柄」のうち大当り期待度が高い「高示唆図柄」が表示される確率と、「第2演出」において「高示唆図柄」が表示される確率とが異なり、また、演出実行手段80は、「示唆演出」の実行後に、大当り期待度が高い「特別演出」(本実施例では、「SP・SPリーチ演出」)を実行可能であり、「特別演出」は、「示唆演出」において「高示唆図柄」が表示されなかった場合よりも表示された場合の方が実行され易い。
また、「役物表示演出A」〜「役物表示演出H」において、「第1待機通常操作演出」「第1待機特殊操作演出」「第1進出通常操作演出」「第1進出特殊操作演出」を「操作演出」とし、「第1待機通常操作演出」「第1待機特殊操作演出」を「第1演出」とし、「第1進出通常操作演出」「第1進出特殊操作演出」を「第2演出」とし、第1通常操作図柄Paと第1特殊操作図柄Pbを「操作図柄」とすると、演出実行手段80は次のように構成されている。
即ち、演出実行手段80は、特図判定手段43(当該判定手段43a)による判定結果に基づいて、遊技者に演出ボタン6aの操作を促す「操作図柄」を第1可動体17aのサブ画面19aに表示する「操作演出」を実行可能であるとともに、「操作演出」実行中の演出ボタン6aの操作に応じて、大当り期待度が高い「特別演出」(「SP・SPリーチ演出」)を実行可能であり、「操作演出」として、第1待機位置B1(第1位置)にある第1可動体17aのサブ画面19aに「操作図柄」を表示する「第1演出」を実行する場合と、第1進出位置B2(第2位置)にある第1可動体17aのサブ画面19aに「操作図柄」を表示する「第2演出」を実行する場合とがある。
そして、後で詳しく説明するが、「第1演出」実行中の演出ボタン6aの操作に応じて「特別演出」が実行される確率と、「第2演出」実行中の演出ボタン6aの操作に応じて「特別演出」が実行される確率とが異なる。
次に、第2可動役物装置18とメイン画像表示装置16を用いた「役物表示演出I」〜「役物表示演出L」について詳しく説明する。
図18(1)に示す「役物表示演出I」では、第2可動体18aが第2待機位置C1にあるときに第3の操作有効期間T3が設定され、ここで、演出ボタン6aは非操作状態で通常位置A1にあり、第3の操作有効期間T3中、演出ボタン6aの操作を促す「第2待機通常操作演出」が実行され、図18(2)に示すように、この「第2待機通常操作演出」において、メイン画面16aのうち第2待機位置C1にある第2可動体18aに対応する第1の表示部16a1に、第2通常操作図柄Pc(矢印、演出ボタン(通常位置A1に対応する形状)、第3の操作有効期間T3の経過を示すゲージ)が表示される。第1の表示部16a1は、第2待機位置C1にある第2可動体18aの透過部18bと対向し、つまり、この透過部18bが、第1の表示部16a1に表示された第2通常操作図柄Pcを前方へ透過可能(遊技者が視認可能)にして、その第2通常操作図柄Pcが透過部18bに表示されているように見させられる。
「役物表示演出I」では、第3の操作有効期間T3中に演出ボタン6aが操作(通常位置A1から押下位置に操作)されると、その操作時に、第1の表示部16a1での第2通常操作図柄Pcの表示が消去され、一方、第3の操作有効期間T3中に演出ボタン6aが操作されなかった場合、第3の操作有効期間T3の終了時に、第1の表示部16a1での第2通常操作図柄Pcの表示が消去される。
図19(1)に示す「役物表示演出J」では、第2可動体18aが第2待機位置C1にあるときに第3の操作有効期間T3が設定され、この第3の操作有効期間T3の開始時に、演出ボタン6aは非操作状態で通常位置A1から特殊位置A2に自動的に移動して切り換わり、第3の操作有効期間T3中、演出ボタン6aの操作を促す「第2待機特殊操作演出」が実行され、図19(2)に示すように、この「第2待機特殊操作演出」において、第1の表示部16a1に、第2特殊操作図柄Pd(矢印、演出ボタン(特殊位置A2に対応する形状)、第3の操作有効期間T3の経過を示すゲージ)が表示される。つまり、第2待機位置C1にある第2可動体18aの透過部18bが、第1の表示部16a1に表示された第2特殊操作図柄Pdを前方へ透過可能(遊技者が視認可能)にして、その第2特殊操作図柄Pdが透過部18bに表示されているように見させられる。
「役物表示演出J」では、第3の操作有効期間T3中に演出ボタン6aが操作(特殊位置A2から押下位置に操作)されると(その後、演出ボタン6aは通常位置A1に復帰するが)、その操作時に、第1の表示部16a1での第2特殊操作図柄Pdの表示が消去され、一方、第3の操作有効期間T3中に演出ボタン6aが操作されなかった場合、第3の操作有効期間T3の終了時に、第1の表示部16a1での第2特殊操作図柄Pdの表示が消去され、第3の操作有効期間T3の終了時から、演出ボタン6aが非操作状態で特殊位置A2から通常位置A1に自動的に移動して切り換わる。
図20(1)に示す「役物表示演出K」では、第2可動体18aが第2待機位置C1から第2進出位置C2に移動し、第2可動体18aが第2進出位置C2にあるときに第4の操作有効期間T4が設定され、ここで、演出ボタン6aは非操作状態で通常位置A1にあり、第4の操作有効期間T4中、演出ボタン6aの操作を促す「第2進出通常操作演出」が実行され、図20(2)に示すように、この「第2進出通常操作演出」において、メイン画面16aのうち第2進出位置C2にある第2可動体18aに対応する第2の表示部16a2に、前記と同等の第2通常操作図柄Pc(矢印、演出ボタン(通常位置A1に対応する形状)、第4の操作有効期間T4の経過を示すゲージ)が表示される。第2の表示部16a2は、第2進出位置C2にある第2可動体18aの透過部18bと対向し、つまり、この透過部18bが、第2の表示部16a2に表示された第2通常操作図柄Pcを前方へ透過可能(遊技者が視認可能)にして、その第2通常操作図柄Pcが透過部18bに表示されているように見させられる。尚、第2可動体18aが第2進出位置C2にあるときには、第2通常操作図柄Pc(第2可動体18aが第2待機位置C1にあるときに表示される図柄)と表示態様が異なる図柄が、大当り期待度を示唆し、また演出ボタン6aの操作を促す図柄として表示されてもよい。
「役物表示演出K」では、第4の操作有効期間T4中に演出ボタン6aが操作(通常位置A1から押下位置に操作)されると、その操作時に、第2の表示部16a2での第2通常操作図柄Pcの表示が消去されるとともに、その操作時から、第2可動体18aが第2進出位置C2から第2待機位置C1に移動し、一方、第4の操作有効期間T4中に演出ボタン6aが操作されなかった場合、第4の操作有効期間T4の終了時に、第2の表示部16a1での第2通常操作図柄Pcの表示が消去されるとともに、第4の操作有効期間T4の終了時から、第2可動体18aが第2進出位置C2から第2待機位置C1に移動する。
図21(1)に示す「役物表示演出L」では、第2可動体18aが第2待機位置C1から第2進出位置C2に移動し、第2可動体18aが第2進出位置C2にあるときに第4の操作有効期間T4が設定され、この第4の操作有効期間T4の開始時に、演出ボタン6aは非操作状態で通常位置A1から特殊位置A2に自動的に移動して切り換わり、第4の操作有効期間T4中、演出ボタン6aの操作を促す「第2進出特殊操作演出」が実行され、図21(2)に示すように、この「第2進出特殊操作演出」において、第2の表示部16a2に、前記と同等の第2特殊操作図柄Pd(矢印、演出ボタン(特殊位置A2に対応する形状)、第4の操作有効期間T4の経過を示すゲージ)が表示される。つまり、第2進出位置C2にある第2可動体18aの透過部18bが、第2の表示部16a2に表示された第2特殊操作図柄Pdを前方へ透過可能(遊技者が視認可能)にして、その第2特殊操作図柄Pdが透過部18bに表示されているように見させられる。尚、第2可動体18aが第2進出位置C2にあるときには、第2特殊操作図柄Pd(第2可動体18aが第2待機位置C1にあるときに表示される図柄)と表示態様が異なる図柄(高示唆図柄)が、大当り期待度を示唆し、また演出ボタン6aの操作を促す図柄として表示されてもよい。
「役物表示演出L」では、第4の操作有効期間T4中に演出ボタン6aが操作(特殊位置A2から押下位置に操作)されると(その後、演出ボタン6aは通常位置A1に復帰するが)、その操作時に、第2の表示部16a2での第2特殊操作図柄Pdの表示が消去されるとともに、その操作時から、第2可動体18aが第2進出位置C2から第2待機位置C1に移動し、一方、第4の操作有効期間T4中に演出ボタン6aが操作されなかった場合、第4の操作有効期間T4の終了時に、第2の表示部16a1での第2特殊操作図柄Pdの表示が消去されるとともに、第4の操作有効期間T4の終了時から、第2可動体18aが第2進出位置C2から第2待機位置C1に移動し、また、演出ボタン6aが非操作状態で特殊位置A2から通常位置A1に自動的に移動して切り換わる。
ここで、「役物表示演出I」〜「役物表示演出L」において、「第2待機通常操作演出」「第2待機特殊操作演出」「第2進出通常操作演出」「第2進出特殊操作演出」を「示唆演出」とし、「第2待機通常操作演出」「第2待機特殊操作演出」を「第1演出」とし、「第2進出通常操作演出」「第2進出特殊操作演出」を「第2演出」とし、第2通常操作図柄Pcと第2特殊操作図柄Pdを「示唆図柄」とし、第2特殊操作図柄Pdを「高示唆図柄」とすると、演出実行手段80は次のように構成されている。
即ち、演出実行手段80は、特図判定手段43(当該判定手段43a)による判定結果に基づいて、大当り期待度を示唆する「示唆図柄」をメイン画面16aに表示する「示唆演出」を実行可能であり、「示唆演出」として、メイン画面16aのうちの第2待機位置C1(第1位置)にある第2可動体18aに対応する第1の表示部16a1に「示唆図柄」を表示する「第1演出」を実行する場合と、メイン画面16aのうちの第2進出位置C2(第2位置)にある第2可動体18aに対応する第2の表示部16a2に「示唆図柄」を表示する「第2演出」を実行する場合とがある。
そして、「示唆図柄」は、大当り期待度が互いに異なる複数の「示唆図柄」(第2通常操作図柄Pcと第2特殊操作図柄Pd)を含み、後で詳しく説明するが、「第1演出」において複数の「示唆図柄」のうち大当り期待度が高い「高示唆図柄」が表示される確率と、「第2演出」において大当り期待度が高い「高示唆図柄」が表示される確率とが異なり、また、演出実行手段80は、「示唆演出」の実行後に、大当り期待度が高い「特別演出」(「SP・SPリーチ演出」)を実行可能であり、「特別演出」は、「示唆演出」において「高示唆図柄」が表示されなかった場合よりも表示された場合の方が実行され易い。
また、「役物表示演出I」〜「役物表示演出L」において、「第2待機通常操作演出」「第2待機特殊操作演出」「第2進出通常操作演出」「第2進出特殊操作演出」を「操作演出」とし、「第2待機通常操作演出」「第2待機特殊操作演出」を「第1演出」とし、「第2進出通常操作演出」「第2進出特殊操作演出」を「第2演出」とし、第2通常操作図柄Pcと第2特殊操作図柄Pdを「操作図柄」とすると、演出実行手段80は次のように構成されている。
即ち、演出実行手段80は、特図判定手段43(当該判定手段43a)による判定結果に基づいて、遊技者に演出ボタン6aの操作を促す「操作図柄」をメイン画面16aに表示する「操作演出」を実行可能であるとともに、「操作演出」実行中の演出ボタン6aの操作に応じて、大当り期待度が高い「特別演出」(「SP・SPリーチ演出」)を実行可能であり、「操作演出」として、メイン画面16aのうちの第2待機位置C1(第1位置)にある第2可動体18aに対応する第1の表示部16a1に「操作図柄」を表示する「第1演出」を実行する場合と、メイン画面16aのうちの第2進出位置C2(第2位置)にある第2可動体18aに対応する第2の表示部16a2に「操作図柄」を表示する「2演出」を実行する場合とがある。
そして、後で詳しく説明するが、「第1演出」実行中の演出ボタン6aの操作に応じて「特別演出」が実行される確率と、「第2演出」実行中の演出ボタン6aの操作に応じて「特別演出」が実行される確率とが異なる。
更に、「役物表示演出A」〜「役物表示演出L」において、「第1待機通常操作演出」「第1待機特殊操作演出」「第1進出通常操作演出」「第1進出特殊操作演出」「第2待機通常操作演出」「第2待機特殊操作演出」「第2進出通常操作演出」「第2進出特殊操作演出」を「操作演出」とし、「第2待機通常操作演出」「第2待機特殊操作演出」「第2進出通常操作演出」「第2進出特殊操作演出」を「第1演出」とし、「第1進出通常操作演出」「第1進出特殊操作演出」を「第2演出」とし、第1通常操作図柄Paと第1特殊操作図柄Pbと第2通常操作図柄Pcと第2特殊操作図柄Pdを「操作図柄」とすると、演出実行手段80は次のように構成されている。
即ち、演出実行手段80は、特図判定手段43(当該判定手段43a)による判定結果に基づいて、遊技者に演出ボタン6aの操作を促す「操作図柄」をメイン画面16a又はサブ画面19aに表示する「操作演出」を実行可能であるとともに、「操作演出」実行中の演出ボタン6aの操作に応じて、大当り期待度が高い「特別演出」(「SP・SPリーチ演出」)を実行可能であり、「操作演出」として、第1可動体17aが第1進出位置B2(特定位置)にないときにメイン画面16aに「操作図柄」を表示する「第1演出」を実行する場合と、第1可動体17aが第1進出位置B2にあるときにサブ画面19aに「操作図柄」を表示する「第2演出」を実行する場合とがある。
そして、後で詳しく説明するが、「第1演出」実行中の演出ボタン6aの操作に応じて「特別演出」が実行される確率と、「第2演出」実行中の演出ボタン6aの操作に応じて「特別演出」が実行される確率とが異なる。
以上、「役物表示演出」(「役物表示演出A」〜「役物表示演出L」)について詳細に説明したが、次に、この「役物表示演出」の「特定変動演出」における適用箇所、「役物表示演出A」〜「役物表示演出L」の実行率に関して詳細に説明する。
図22(1)に示すように、「特定変動演出」(一部の「第2種変動演出」、一部の「第3種変動演出」)では、特別図柄(演出図柄列)の変動開始後、リーチ状態になり、その後、「役物表示演出」(「役物表示演出A」〜「役物表示演出L」の何れか)が実行されてから、「ノーマルリーチ演出」「SPリーチ演出」「SP・SPリーチ演出」の何れかが実行される。
図22(2)に示すように、「役物表示演出I」〜「役物表示演出L」の何れかが実行された場合、その後、「SP・SPリーチ演出」が実行される場合にだけ、その「SP・SPリーチ演出」の実行前に、「特別前兆演出」が実行され、その「特別前兆演出」として、例えば、メイン画面16aでの表示画像、サブ画面19aでの表示画像、更にはスピーカ37からの出力音声を一時的に消去して、「SP・SPリーチ演出」が実行されることを示唆する「ブラックアウト演出」が実行される。
図23に示すように、「役物表示演出」として、「役物表示演出A」〜「役物表示演出L」の何れを実行するかについては、当該特別図柄の変動で「ハズレ」になる(「第2種変動演出」が行われる)ときと「大当り」になる(「第3種変動演出」が行われる)ときとで、夫々、「ノーマルリーチ演出」「SPリーチ演出」「SP・SPリーチ演出」の各演出実行時別に規定される図示の割合で決定される。
ここで、図24は、「役物表示演出A」〜「役物表示演出L」の各々について、「操作図柄」の強弱と「表示位置」の強弱とを示し、更に「役物表示演出A」〜「役物表示演出H」の各々について、「操作後の動作」の強弱を示している。
図24において、「操作図柄」として、特殊操作図柄Pb,Pdが表示されるものを「強」、通常操作図柄Pa,Pcが表示されるものを「弱」とし、また、「表示位置」として、可動体17a,18aが進出位置B2,C2にあるときに「操作図柄」が表示されるものを「強」、可動体17a,18aが待機位置B1,C1にあるときに「操作図柄」が表示されるものを「弱」とし、また、「操作後の動作」として、可動体15aが演出ボタン6aの操作により回転するものを「強」、回転しないものを「弱」としている。
図23に示す実行率、及び図24に基づいて、基本的に、「強」の数が多い「役物表示演出」ほど大当り期待度が高くなり、「役物表示演出A」〜「役物表示演出H」の大当り期待度については、概ね「役物表示演出A」<「役物表示演出B」「役物表示演出C」「役物表示演出E」<「役物表示演出D」「役物表示演出F」「役物表示演出G」<「役物表示演出H」の順位が付けられ、「役物表示演出I」〜「役物表示演出L」の大当り期待度については、概ね「役物表示演出I」<「役物表示演出J」「役物表示演出K」<「役物表示演出L」の順位が付けられる。
さて、図23に示す実行率に基づいて、「役物表示演出A」〜「役物表示演出D」の実行率に対する「役物表示演出C」「役物表示演出D」の実行率(「第1演出」において「高示唆画像」が表示される確率)と、「役物表示演出E」〜「役物表示演出H」の実行率に対する「役物表示演出G」「役物表示演出H」の実行率(「第2演出」において「高示唆画像」が表示される確率)とが全体的に異なり(後者の方が高い)、「SP・SPリーチ演出」(特別演出)は、「役物表示演出A」「役物表示演出B」「役物表示演出E」「役物表示演出F」が実行された(「高示唆画像」が表示されなかった)場合よりも、「役物表示演出C」「役物表示演出D」「役物表示演出G」「役物表示演出H」が実行された(「高示唆画像」が表示された)場合の方が全体的に実行され易い。尚、そうなるように、図23に示す実行率を種々変更可能である。
また、「役物表示演出I」「役物表示演出J」の実行率に対する「役物表示演出J」の実行率(「第1演出」において「高示唆画像」が表示される確率)と、「役物表示演出K」「役物表示演出L」の実行率に対する「役物表示演出L」の実行率(「第2演出」において「高示唆画像」が表示される確率)とが全体的に異なり(後者の方が高い)、「SP・SPリーチ演出」(特別演出)は、「役物表示演出I」「役物表示演出K」が実行された(「高示唆画像」が表示されなかった)場合よりも、「役物表示演出J」「役物表示演出L」が実行された(「高示唆画像」が表示された)場合の方が全体的に実行され易い。尚、そうなるように、図23に示す実行率を種々変更可能である。
また、図23に示す実行率に基づいて、「役物表示演出A」〜「役物表示演出D」(「第1演出」)実行中の演出ボタン6aの操作に応じて「SP・SPリーチ演出」(特別演出)が実行される確率と、「役物表示演出E」〜「役物表示演出H」(「第2演出」)実行中の演出ボタン6aの操作に応じて「SP・SPリーチ演出」(特別演出)が実行される確率とが全体的に異なる(後者の方が高い)。尚、そうなるように、図23に示す実行率を種々変更可能である。
また、「役物表示演出I」「役物表示演出J」(「第1演出」)実行中の演出ボタン6aの操作に応じて「SP・SPリーチ演出」(特別演出)が実行される確率と、「役物表示演出K」「役物表示演出L」(「第2演出」)実行中の演出ボタン6aの操作に応じて「SP・SPリーチ演出」(特別演出)が実行される確率とが全体的に異なる(後者の方が高い)。尚、そうなるように、図23に示す実行率を種々変更可能である。
また、図23に示す実行率に基づいて、「役物表示演出I」〜「役物表示演出L」(「第1演出」)実行中の演出ボタン6aの操作に応じて「SP・SPリーチ演出」(特別演出)が実行される確率と、「役物表示演出E」〜「役物表示演出H」(「第2演出」)実行中の演出ボタン6aの操作に応じて「SP・SPリーチ演出」(特別演出)が実行される確率とが全体的に異なる(後者の方が高い)。尚、そうなるように、図23に示す実行率を種々変更可能である。
尚、図25に示すように、「役物表示演出」として、「役物表示演出A」〜「役物表示演出H」の何れを実行するかについては、当該特別図柄の変動で「ハズレ」になる(「第2種変動演出」が行われる)ときと「大当り」になる(「第3種変動演出」が行われる)ときとで、夫々、「ノーマルリーチ演出」「SPリーチ演出」「SP・SPリーチ演出」の各演出実行時別に規定される図示の割合で決定されてもよい。
ここで、「役物表示演出A」〜「役物表示演出H」において、「第1待機通常操作演出」「第1待機特殊操作演出」「第1進出通常操作演出」「第1進出特殊操作演出」を「操作演出」とし、第1通常操作図柄Paと第1特殊操作図柄Pbを「操作図柄」とすると、演出実行手段80は次のように構成されている。
即ち、演出実行手段80は、特図判定手段43(当該判定手段43a)による判定結果に基づいて、遊技者に演出ボタン6aの操作を促す「操作図柄」をサブ画面19aに表示する「操作演出」を実行可能であるとともに、「操作演出」の実行後に、大当り期待度が高い「特別演出」(「SP・SPリーチ演出」)を実行可能である。
そして、演出実行手段80は、「操作演出」実行中の演出ボタン6aの操作に応じて、第1可動体17aを動作させる「可動体演出」を実行可能にし、「可動体演出」において、「特別演出」が実行されるときの第1可動体17aの動作態様と、「特別演出」が実行されないときの第1可動体17aの動作態様とが異なる。
このことについて、図25に示す実行率に基づいて、「役物表示演出B」「役物表示演出D」「役物表示演出F」「役物表示演出H」の何れかが実行されると、必ず「SP・SPリーチ演出」(「特別演出」) が実行され、「役物表示演出A」「役物表示演出C」「役物表示演出E」「役物表示演出G」の何れかが実行されると、必ず「ノーマルリーチ演出」「SPリーチ演出」の何れかが実行される(「SP・SPリーチ演出」が実行されない)。
つまり、「役物表示演出A」〜「役物表示演出D」において、「SP・SPリーチ演出」を実行するとき(「役物表示演出B」「役物表示演出D」の実行時)は、第1待機位置B1にある第1可動体17aを第1進出位置B2に移動させ、第1進出位置B2で回転させる「可動体演出」を実行する一方、「SP・SPリーチ演出」を実行しないとき(「役物表示演出A」「役物表示演出C」の実行時)は、第1待機位置B1にある第1可動体17aを第1進出位置B2に移動させないで第1待機位置B1に滞在させ続ける。
また、「役物表示演出E」〜「役物表示演出H」において、「SP・SPリーチ演出」を実行するとき(「役物表示演出F」「役物表示演出H」の実行時)は、第1進出位置B2にある第1可動体17aを第1待機位置B1に移動させないで回転させる「第1可動体演出」を実行する一方、「SP・SPリーチ演出」を実行しないとき(「役物表示演出E」「役物表示演出G」の実行時)は、第1進出位置B2にある第1可動体17aを回転させないで第1待機位置B1に移動させる「第2可動体演出」を実行する。
尚、「特定変動演出」、つまり「役物表示演出」(「役物表示演出A」〜「役物表示演出L」)は、遊技状態に関わらず、「通常遊技状態」「時短遊技状態」「潜確遊技状態」「確変遊技状態」の何れの遊技状態が設定されていても、実行され得るようにしてもよいし、特定の遊技状態(例えば、「通常遊技状態」或いは「確変遊技状態」等)が設定されているときにだけ、実行され得るようにしてもよい。
尚、「役物表示演出A」〜「役物表示演出H」は、第1の遊技状態(例えば、「通常遊技状態」や「潜確遊技状態」)が設定されているときに実行され得るように、「役物表示演出I」〜「役物表示演出L」は、他の第2の遊技状態(例えば、「時短遊技状態」や「確変遊技状態」)が設定されているときに実行され得るようにしてもよい。
或いは、「役物表示演出A」〜「役物表示演出H」において、「役物表示演出A」〜「役物表示演出D」は、第1の遊技状態(例えば、「通常遊技状態」や「潜確遊技状態」)が設定されているときに実行され得るように、「役物表示演出E」〜「役物表示演出H」は、他の第2の遊技状態(例えば、「時短遊技状態」や「確変遊技状態」)が設定されているときに実行され得るようにしてもよい。
また、「役物表示演出I」〜「役物表示演出L」において、「役物表示演出I」「役物表示演出J」は、第1の遊技状態(例えば、「通常遊技状態」や「潜確遊技状態」)が設定されているときに実行され得るように、「役物表示演出K」「役物表示演出L」は、他の第2の遊技状態(例えば、「時短遊技状態」や「確変遊技状態」)が設定されているときに実行され得るようにしてもよい。
以上説明したパチンコ遊技機1の作用・効果は次の通りである。
先ず、遊技者は、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」であるときには、発射ハンドル7を操作して遊技球がセンタ役物15の左側を落下するように、遊技球を発射させる所謂「左打ち」を行い、遊技球が第1始動口10に入賞して特別遊技抽選が受けられるように遊技を行う。
一方、遊技者は、「時短遊技状態」又は「確変遊技状態」であるときには、発射ハンドル7を操作して遊技球がセンタ役物15の右側を落下するように、遊技球を発射させる所謂「右打ち」を行い、遊技球がゲート12に入賞して補助遊技抽選を受けられるように、更に、遊技球が第2始動口11aに入賞して特別遊技抽選が受けられるように遊技を行い、また、特別遊技が行われているときにも「右打ち」を行い、多数の遊技球が大入賞口13aに入賞して相当数の遊技球を獲得できるように遊技を行う。
特別遊技抽選が行われると、特別図柄が変動表示された後、その特別遊技抽選の結果を示す判定図柄(「ハズレ」又は「大当り」を示す図柄)で停止表示されるが、特別図柄が変動表示されているとき、特別遊技抽選の結果(大当り期待度)を示唆する図柄変動演出が、メイン画像表示装置16のメイン画面16aに表示される画像(動画)、及びその画像に合わせてスピーカ37から出力される音声、更に場合によっては、演出操作装置6の演出ボタン6aの動作、第1,第2可動役物装置17,18の第1,第2可動体17a,18aの動作、サブ画像表示装置17のサブ画面17aに表示される画像により行われ、この図柄変動演出により遊技性並びに遊技興趣が高められる。
遊技者は、勿論、特別遊技抽選に当選して、特別遊技が行われること、その特別遊技でより有利な(遊技球獲得数が大きな)特別遊技が行われること、その特別遊技の終了後、より有利な遊技状態(「確変遊技状態」)になることを期待して遊技を行うが、特別遊技抽選の結果が導出される(特別図柄が変動を開始後停止する)までの過程で図柄変動演出を楽しみながら前記期待を持って遊技を行うことができる。
つまり、遊技者は、その図柄変動演出において、複数の演出図柄が変動を開始(特別図柄が変動を開始)すると、先ず、リーチ状態になることを期待して、次に、リーチ状態になると、「ノーマルリーチ演出」よりも大当り期待度が高い「SPリーチ演出」、更には「SPリーチ演出」よりも大当り期待度が高い「SP・SPリーチ演出」が行われること、そして、その「ノーマルリーチ演出」や「SPリーチ演出」や「SP・SPリーチ演出」で「大当り」となることを期待して遊技を行うことができる。
特に、本発明のパチンコ遊技機1によれば、図柄変動演出として「特定変動演出」(一部の「第2種変動演出」、一部の「第3種変動演出」)が行われると、その「特定変動演出」において「役物表示演出」が行われ、その「役物表示演出」として、図14〜図21に示す「役物表示演出A」〜「役物表示演出L」の何れかが、特別遊技抽選の結果に基づいて選択実行される。
そして、先ず、「役物表示演出A」〜「役物表示演出H」において、大当り期待度を示唆する「示唆図柄」(操作図柄Pa/Pb)を第1可動体17aのサブ画面19aに表示する「示唆演出」を実行可能であり、「示唆演出」として、第1待機位置B1にある第1可動体17aのサブ画面19aに「示唆図柄」を表示する「第1演出」(「役物表示演出A」〜「役物表示演出D」)を実行する場合と、第1進出位置B1にある第1可動体17aのサブ画面19aに「示唆図柄」を表示する「第2演出」(「役物表示演出E」〜「役物表示演出H」)を実行する場合とがあり、「第1演出」において「高示唆図柄」(操作図柄Pb)が表示される確率と、「第2演出」において「高示唆図柄」が表示される確率とが異なるように構成した。
具体的には、「第1演出」において「高示唆図柄」が表示される確率よりも、「第2演出」において「高示唆図柄」が表示される確率の方が高くなり、「特別演出」(「SP・SPリーチ演出」)は、「高示唆図柄」が表示されなかった場合よりも表示された場合の方が実行され易いようにすることで、遊技者は、第1可動体17aが第1待機位置B1から第1進出位置B2に移動すること、そして、第1進出位置B2にある第1可動体17aのサブ画面19aに「高示唆図柄」が表示されることを期待することができ、第1進出位置B2にある第1可動体17aのサブ画面19aに「高示唆図柄」が表示されると、次に、「特別演出」が実行されて、大当りとなる期待を高めることができる。
つまり、前記の「示唆演出」において、遊技者に演出ボタン6にaの操作を促す「操作図柄」(操作図柄Pa/Pb)を第1可動体17aのサブ画面19aに表示する「操作演出」を実行可能であるとともに、「操作演出」実行中の演出ボタン6aの操作に応じて、大当り期待度が高い「特別演出」(「SP・SPリーチ演出」)を実行可能であり、「操作演出」として、第1待機位置B1にある第1可動体17aのサブ画面19aに「操作図柄」を表示する「第1演出」(「役物表示演出A」〜「役物表示演出D」)を実行する場合と、第1進出位置B2にある第1可動体17aのサブ画面19aに「操作図柄」を表示する「第2演出」(「役物表示演出E」〜「役物表示演出H」)を実行する場合とがあり、「第1演出」実行中の演出ボタン6aの操作に応じて「特別演出」が実行される確率と、「第2演出」実行中の演出ボタン6aの操作に応じて「特別演出」が実行される確率とが異なるように構成した。
具体的に、「第1演出」実行中の演出ボタン6aの操作に応じて「特別演出」が実行される確率よりも、「第2演出」実行中の演出ボタン6aの操作に応じて「特別演出」が実行される確率の方が高くなるようにすることで、遊技者は、第1可動体17aが第1待機位置B1から第1進出位置B2に移動して、第1進出位置B2にある第1可動体17aのサブ画面19aに「操作図柄」が表示されることを期待することができ、第1進出位置B2にある第1可動体17aのサブ画面19aに「操作図柄」が表示されると、次に、「特別演出」が実行されて、大当りとなる期待を高めることができる。
次に、「役物表示演出I」〜「役物表示演出L」において、大当り期待度を示唆する「示唆図柄」(操作図柄Pc/Pd)をメイン画面16aに表示する「示唆演出」を実行可能であり、「示唆演出」として、メイン画面16aのうち第2待機位置C1にある第2可動体18aに対応する第1の表示部16a1に「示唆図柄」を表示する「第1演出」(「役物表示演出I」「役物表示演出J」)を実行する場合と、メイン画面16aのうち第2進出位置C2にある第2可動体18aに対応する第2の表示部16a2に「示唆図柄」を表示する「第2演出」(「役物表示演出K」「役物表示演出L」)を実行する場合とがあり、「第1演出」において「高示唆図柄」(操作図柄Pb)が表示される確率と、「第2演出」において「高示唆図柄」が表示される確率とが異なるように構成した。
具体的には、「第1演出」において「高示唆図柄」が表示される確率よりも、「第2演出」において「高示唆図柄」が表示される確率の方が高くなり、「特別演出」(「SP・SPリーチ演出」)は、「高示唆図柄」が表示されなかった場合よりも表示された場合の方が実行され易いようにすることで、遊技者は、第2可動体18aが第2待機位置C1から第2進出位置C2に移動すること、そして、メイン画面16aの第2の表示部16a2に「高示唆図柄」が表示されることを期待することができ、メイン画面16aの第2の表示部16a2に「高示唆図柄」が表示されると、次に、「特別演出」が実行されて、大当りとなる期待を高めることができる。
つまり、前記の「示唆演出」において、遊技者に演出ボタン6にaの操作を促す「操作図柄」(操作図柄Pc/Pd)をメイン画面16aに表示する「操作演出」を実行可能であるとともに、「操作演出」実行中の演出ボタン6aの操作に応じて、大当り期待度が高い「特別演出」(「SP・SPリーチ演出」)を実行可能であり、「操作演出」として、メイン画面16aのうち第2待機位置C1にある第2可動体18aに対応する第1の表示部16a1に「操作図柄」を表示する「第1演出」(「役物表示演出I」「役物表示演出J」)を実行する場合と、メイン画面16aのうち第2進出位置C2にある第2可動体18aに対応する第2の表示部16a2に「操作図柄」を表示する「第2演出」(「役物表示演出K」「役物表示演出L」)を実行する場合とがあり、「第1演出」実行中の演出ボタン6aの操作に応じて「特別演出」が実行される確率と、「第2演出」実行中の演出ボタン6aの操作に応じて「特別演出」が実行される確率とが異なるように構成した。
具体的に、「第1演出」実行中の演出ボタン6aの操作に応じて「特別演出」が実行される確率よりも、「第2演出」実行中の演出ボタン6aの操作に応じて「特別演出」が実行される確率の方が高くなるようにすることで、遊技者は、第2可動体18aが第2待機位置C1から第2進出位置C2に移動して、メイン画面16aの第2の表示部16a2に「操作図柄」が表示されることを期待することができ、メイン画面16aの第2の表示部16a2に「操作図柄」が表示されると、次に、「特別演出」が実行されて、大当りとなる期待を高めることができる。
また、「役物表示演出A」〜「役物表示演出L」において、遊技者に演出ボタン6aの操作を促す「操作図柄」(操作図柄Pa/Pb/Pc/Pd)をメイン画面16a又はサブ画面19aに表示する「操作演出」を実行可能であるとともに、「操作演出」実行中の演出ボタン6aの操作に応じて、大当り期待度が高い「特別演出」(SP・SPリーチ演出」)を実行可能であり、「操作演出」として、第1可動体17aが「特定位置」(第2進出位置B2)にないときにメイン画面16aに「操作図柄」を表示する「第1演出」(「役物表示演出I」〜「役物表示演出L」)を実行する場合と、第1可動体17aが「特定位置」にあるときにサブ画面19aに「操作図柄」を表示する「第2演出」(「役物表示演出E」〜「役物表示演出H」)を実行する場合とがあり、「第1演出」実行中の演出ボタン6aの操作に応じて「特別演出」が実行される確率と、「第2演出」実行中の演出ボタン6aの操作に応じて「特別演出」が実行される確率とが異なるように構成した。
具体的に、「第1演出」実行中の演出ボタン6aの操作に応じて「特別演出」が実行される確率よりも、「第2演出」実行中の演出ボタン6aの操作に応じて「特別演出」が実行される確率の方が高くなるようにすることで、遊技者は、第1可動体17aが「特定位置」に移動すること、そして、「特定位置」にある第1可動体17aのサブ画面19aに「操作図柄」が表示されることを期待することができ、「特定位置」にある第1可動体17aのサブ画面19aに「操作図柄」が表示されると、次に、「特別演出」が実行されて、大当りとなる期待を高めることができる。
このように、本発明のパチンコ遊技機1によれば、特別遊技を行うか否かの判定結果に基づいて実行する第1,第2可動体17a,18a、及びメイン画面16a、サブ画面19aを用いた演出において、特別遊技を行うと判定された期待度に関して演出効果(演出性)を高めることができる。
尚、前記実施例を次のように部分的に変更可能である。
(1)第1待機位置B1にある第1可動体17aのサブ画面19aには(「役物表示演出A」〜「役物表示演出D」の実行時)、100 %の割合で第1通常操作図柄Paが表示される(「高示唆図柄」が表示されない)ようにしてもよいし、第1進出位置B2にある第1可動体17aのサブ画面19aには(「役物表示演出E」〜「役物表示演出H」の実行時)、100 %の割合で第1特殊操作図柄Pbが表示される(「高示唆図柄」が表示される)ようにしてもよい。
(2)第2待機位置C1にある第2可動体18aに対応するメイン画面16aの第1の表示部16a1には(「役物表示演出I」「役物表示演出J」の実行時)、100 %の割合で第2通常操作図柄Pcが表示される(「高示唆図柄」が表示されない)ようにしてもよいし、第2進出位置C2にある第2可動体18aに対応するメイン画面16aの第2の表示部16a2には(「役物表示演出K」「役物表示演出L」の実行時)、100 %の割合で第2特殊操作図柄Pdが表示される(「高示唆図柄」が表示される)ようにしてもよい。
(3)「示唆図柄」としては、「操作図柄」(操作図柄Pa,Pb,Pc,Pd)とする以外に、以降の演出の展開を予告する予告図柄(例えば、「SPリーチ演出」や「SP・SPリーチ演出」が行われることを予告する予告図柄、例えば、「SPリーチ」や「SP・SPリーチ」を記した図柄)が表示されてもよい。
(4)第1,第2可動体17a,18aにランプ(LED)を含む電飾構造を夫々設け、「示唆図柄」として、「操作図柄」の表示とともに、「示唆演出」を行っていないときには消灯させているランプを点灯させる、或いは「示唆演出」を行っていないときの点灯態様とは異なる点灯態様でランプを点灯させてもよい。尚、「示唆図柄」が、「操作図柄」の表示を行わないで、このランプの点灯で以て表示されるようにしてもよい。
(5)「特別演出」としては、「SP・SPリーチ演出」以外の演出としてもよい。例えば、「SP・SPリーチ演出」の実行前、或いは実行中に、大当り期待度が低い弱カットイン画像と大当り期待度が高い強カットイン画像の何れかのカットイン画像が表示されるものとして、強カットイン画像の表示を「特別演出」としてもよい。また、第1可動体17aの回転動作を「特別演出」としてもよい。また、前記の「ブラックアウト演出」を「特別演出」としてもよい。
(6)「特別演出」としては、複数種類の「特別演出」(例えば、強カットイン画像の表示、「SP・SPリーチ演出」、「ブラックアウト演出」等)の何れかが選択実行されるようにして、「役物表示演出」の実行後、その種類(「役物表示演出A」〜「役物表示演出L」)によって、行われ易い種類の「特別演出」が決められていてもよい。例えば、「役物表示演出A」〜「役物表示演出D」が行われると、強カットイン画像の表示が行われ易く、「役物表示演出E」〜「役物表示演出H」が行われると、「SP・SPリーチ演出」が行われ易く、「役物表示演出I」〜「役物表示演出L」が行われると、「ブラックアウト演出」が行われ易くなるようにしてもよい。
(7)「役物表示演出」において、演出ボタン6aの操作によって、第1可動体17aが第1進出位置B2で回転動作を行うとき、この第1可動体17aの動作に対応する(動作を強調する)演出を、メイン画面16aやサブ画面19aに表示される画像、スピーカ37から出力される音声、ランプ38a,38bの点灯(点滅)等により実行する一方、演出ボタン6aの操作によって、第1可動体17aが第1進出位置B2で回転動作を行わないときには、このことに対応する(非動作を強調する)演出を、前記の動作を強調する演出と異なるように、メイン画面16aやサブ画面19aに表示される画像、スピーカ37から出力される音声、ランプ38a,38bの点灯(点滅)等により実行してもよい。
(8)「役物表示演出J」「役物表示演出L」では、演出ボタン6aの操作によって、「ブラックアウト演出」を実行するが、「役物表示演出J」「役物表示演出L」では、演出ボタン6aの操作によって、「ブラックアウト演出」を実行しないことを示す演出を実行してもよい。この演出として、「ブラックアウト演出」の途中までは実行するが、途中から「ブラックアウト演出」が解除される演出を実行してもよい。
(9)前記実施例では、1つの演出ボタン6aを通常位置A1からの操作と、特殊位置A2からの操作の両方可能にしているが、そうしないで、通常演出ボタンと特殊演出ボタンの2つの演出ボタンを設け、「操作演出」として、通常演出ボタンの操作を促す通常操作図柄と、特殊演出ボタンの操作を促す特殊操作図柄の何れかを表示させるようにしてもよい。尚、特殊ボタンは、通常ボタンよりも大きいもの、目立つもの、電飾が派手なもの、等が適用され、また、この特殊ボタンも可動(操作位置が切り換わるように可動、或いは、内部の装飾部材が可動)に構成されていてもよい。
(10)メイン画面16aの第1,第2の表示部16a1,16a2については、第2可動体18aの第2待機位置C1、第2進出位置C2に夫々対応する位置であれば、第2可動体18aの透過部18bと対向する位置に限定されず、例えば、第2待機位置C1、第2進出位置C2にある第2可動体18aの近傍位置や、第2可動体18aに何らかの指示部が設けられている場合には、第2待機位置C1、第2進出位置C2にある第2可動体18aが指し示す位置に、第1,第2の表示部16a1,16a2を設定してもよい。
(11)前記実施例では、図22に示すように、「特定変動演出」において、「役物表示演出」(「役物表示演出A」〜「役物表示演出L」)は、リーチ状態になった後、「ノーマルリーチ演出」「SPリーチ演出」「SP・SPリーチ演出」が行われる前に実行されるが、リーチ状態になる前や、「ノーマルリーチ演出」「SPリーチ演出」「SP・SPリーチ演出」が行われているとき等、他の演出箇所で実行可能にしてもよい。
例えば、図26に示すように、「特定変動演出」において、「役物表示演出」として、リーチ状態になった後、「ノーマルリーチ演出」「SPリーチ演出」「SP・SPリーチ演出」が行われる前に、「第1の役物表示演出」が実行され、その後、「SPリーチ演出」「SP・SPリーチ演出」が行われる場合には、その「SPリーチ演出」「SP・SPリーチ演出」が行われているとき(例えば、その終盤で)、「第2の役物表示演出」が実行される。
この場合、例えば、「第1の役物表示演出」では、「役物表示演出I」〜「役物表示演出L」の何れかが、特別遊技抽選の結果に基づいて選択実行され、「第2の役物表示演出」では、「役物表示演出A」〜「役物表示演出H」の何れかが、特別遊技抽選の結果に基づいて選択実行されるようにしてもよい。つまり、演出箇所が異なる「第1の可動体演出」と「第2の可動体演出」とで、実行される演出が異なるようにしてもよい。
「SPリーチ演出」「SP・SPリーチ演出」が行われているとき、特に、その終盤で行われる「第2の役物表示演出」においては、当該特別図柄の変動で「ハズレ」となる場合には、100 %の割合で「役物表示演出A」「役物表示演出C」「役物表示演出E」「役物表示演出G」の何れを実行させ、つまり演出ボタン6aの操作で第1可動体17aが回転動作しないようにし、当該特別図柄の変動で「大当り」となる場合には、100 %の割合で「役物表示演出B」「役物表示演出D」「役物表示演出F」「役物表示演出H」の何れかを実行させ、つまり演出ボタン6aの操作で第1可動体17aが回転動作するようにしてもよい。
(12)前記実施例では、図柄変動演出において、「役物表示演出」(「役物表示演出A」〜「役物表示演出L」を実行可能にしているが、その他に、特別遊技が行われているときに、「役物表示演出」を実行可能にしてもよい。その場合、例えば、「第2特別遊技」とそれよりも出球が多い「第3特別遊技」の何れかの特別演出が行われているとき、その特別遊技の種類を示さない不明示な演出が行われている状態で、「役物表示演出」を行わせ、そこで、その「役物表示演出」によって、「第2特別遊技」が行われているのか、或いは「第3特別遊技」が行われているのかを示唆するようにしてもよい。
或いは、特別遊技が行われているときに、例えば、当該特別遊技の終了後の遊技状態を示さない不明示な演出が行われている状態で、「役物表示体演出」を行わせ、その「役物表示体演出」によって、当該特別遊技の終了後に「時短遊技状態」になるのか、或いは「確変遊技状態」になるのかを示唆するようにしてもよい。
(13)事前判定手段43bによる判定結果に基づいて、先読み演出の対象となった特図判定情報に基づく特別図柄の変動が行われる前から、例えば、その先読み演出の対象となった特図判定情報に対して、図柄変動演出を通常の演出モードと異なる特殊な先読みモード(例えば、画像表示装置16により表示される画像背景が特殊)で行わせる際、その先読みモードへの切り換え時に、例えば、「役物表示演出A」〜「役物表示演出L」の何れかが行われるようにしてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加して実施が可能であり、種々のパチンコ遊技機等の遊技機、更にはパチンコ遊技機以外に、回胴式遊技機(スロットマシン)等の種々の遊技機に本発明を適用可能である。