JP2018102522A - 遊技機 - Google Patents

Abstract

【課題】特別遊技が行われることが確定する図柄変動時の特別演出に関して演出性を高め得る遊技機を提供する。
【解決手段】判定手段により特別遊技を行うと判定された場合、複数の図柄を変動開始させた後、所定タイミングから当該判定結果を夫々示す複数の特別組合せ図柄態様に揃えて変動させた後に何れかの前記特別組合せ図柄態様で停止させるように表示する特別演出を実行可能であり、特別演出が実行される場合、所定タイミングの前に、特別演出が実行されることを予告する予告演出を実行可能である。
【選択図】図２３

Description

本発明は遊技機に関し、特に、特別遊技が行われることが確定する特別演出の実行前に、その特別演出の実行を予告する予告演出を実行する遊技演出に関する。

パチンコ遊技機において、遊技球が流下可能な遊技領域に始動口と大入賞口が設けられた機種では、遊技球が始動口に入賞して判定情報が取得されると、その判定情報に基づいて大当り判定が行われ、すると、特別図柄が変動した後、その大当り判定の結果を示す判定図柄で停止するように表示される。「大当り」と判定されると、判定図柄として大当り図柄が停止表示されて、通常は閉塞している大入賞口を開放する特別遊技が行われ、そこで、遊技者は多数の遊技球を大入賞口に入賞させて、相当数の遊技球を獲得できる。

一方、大当り判定の結果に基づいて、特別図柄が変動表示されているときに、遊技演出が画像表示器やスピーカ等の演出装置を用いて実行され、この遊技演出によって遊技性並びに遊技興趣が高められる。この遊技演出では、画像表示器に、複数の演出図柄が変動してから、当該大当り判定の結果を示す組合せ図柄態様で停止するように表示され、また、演出図柄とは別に種々の演出画像（例えば、リーチ演出動画等）が表示される。

ところで、「大当り」と判定された場合、複数の演出図柄が変動開始後、「大当り」となる判定結果を夫々示す複数の当り組合せ図柄態様（「１１１」「２２２」「３３３」・・・等）に揃って変動した後に何れかの当り組合せ図柄態様（「７７７」等）で停止するように表示される全回転演出を実行可能な遊技機（特許文献１，２等）が公知である。この全回転演出は、複数の演出図柄の変動停止を待たずに特別遊技が行われることが確定するプレミアム演出であり、遊技者が最も実行されることを望む演出であると言える。

特開２０１３−９９８６号公報 特開２０１５−２１９号公報

特許文献１，２のように全回転演出を実行可能な遊技機において、この全回転演出が実行されることを期待させる演出について演出性を高める得る余地がある。
本発明の目的は、演出性を高め得る遊技機を提供することである。

第１の発明は、取得された判定情報に基づいて遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する判定手段(43/46) と、この判定手段(43/46) による判定結果に基づいて遊技演出を実行する演出実行手段(70)とを備えた遊技機(1) において、前記演出実行手段(70)は、複数の図柄を変動させてから、前記判定結果を示す組合せ図柄態様で停止させるように表示する図柄演出実行手段(71a) を有し、前記図柄演出実行手段(71a) は、前記判定手段(43/46) により前記特別遊技を行うと判定された場合、前記複数の図柄を変動開始させた後、所定タイミングから当該判定結果を夫々示す複数の特別組合せ図柄態様に揃えて変動させた後に何れかの前記特別組合せ図柄態様で停止させるように表示する特別演出を実行可能な特別演出実行手段(71b) を有し、前記演出実行手段(70)は、前記特別演出実行手段(71b) により前記特別演出が実行される場合、前記所定タイミングの前に、前記特別演出が実行されることを予告する予告演出を実行可能であることを特徴とする。

第２の発明は、第１の発明において、前記演出実行手段(70)は、前記特別演出実行手段(71b) により前記特別演出が実行されない場合でも、前記予告演出を実行可能であることを特徴とする。

第３の発明は、第２の発明において、前記演出実行手段(70)は、前記複数の図柄を特定の表示態様で表示して前記予告演出を実行することを特徴とする。

第４の発明は、第１〜第３の何れかの発明において、前記判定手段(43/46) は、前記判定を行う第１判定手段(43)と、この第１判定手段(43)が判定を行う前に前記判定を行うことが可能な第２判定手段(46)とを有し、前記特別演出実行手段(71b) は、前記第１判定手段(43)による判定結果に基づいて前記特別演出を実行し、前記演出実行手段(70)は、前記第２判定手段(46)による判定結果に基づいて前記複数の図柄の１回又は連続する複数回の変動において前記予告演出を実行することを特徴とする。

本発明によれば、演出性を高めることができる。

本発明の実施例１に係る遊技機の正面図である。 遊技機の制御系のブロック図である。 遊技機の機能ブロック図である。 大当り判定テーブルを示す図表である。 図柄判定テーブルを示す図表である。 特別遊技中の大入賞口の開放パターンと特別遊技終了後の遊技状態等を示す図表である。 第２始動口作動テーブルを示す図表である。 当り図柄の選択率と補助遊技中の第２始動口開放パターンを示す図表である。 複数の遊技状態とそれらの設定内容を示す図表である。 通常／潜確遊技状態用の変動パターン決定テーブルを示す図表である。 時短／確変遊技状態用の変動パターン決定テーブルを示す図表である。 各種コマンドの出力を示すタイムチャートである。 （ａ）が複数の図柄変動演出、（ｂ）が複数の特別遊技演出、（ｃ）が複数のエンディング演出を夫々示す図表である。 図柄変動演出での演出図柄の表示を示す図である。 複数の演出モードを示す図表である。 図柄変動演出での演出図柄の表示例を示す図である。 リーチ演出を含む図柄変動演出での演出図柄の表示例を示す図である。 全回転演出を含む図柄変動演出での演出図柄の表示例を示す図である。 保留図柄の表示を示す図である。 保留図柄の表示変化を示す図である。 （１）通常／潜確遊技状態での全回転予告演出の実行条件、（２）が同遊技状態での全回転予告演出の実行回数を決定する為のテーブルを夫々示す図表である。 （１）時短／確変遊技状態での全回転予告演出の実行条件、（２）が同遊技状態での全回転予告演出の実行回数を決定する為のテーブルを夫々示す図表である。 複数の全回転予告演出及び全回転演出を含む複数の図柄変動演出での演出図柄の表示例を示す図である。 変更形態１の保留図柄を用いた全回転予告演出に関する図である。 変更形態４の保留ボタンＳＷを用いた全回転予告演出に関する図である。 本発明の実施例２に係る全回転演出を含む図柄変動演出での演出図柄の表示例を示す図である。

以下、発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。

図１に示すように、遊技機１（パチンコ遊技機１）には、遊技場の島構造に取付けられる外枠２に開閉枠３（内枠３）が開閉可能に装着され、この開閉枠３に開閉扉４が開閉可能に装着されている。開閉扉４に窓４ａが形成され、その窓４ａに透明板４ｂが装着されている。開閉枠３の左端部に開閉扉４の左端部が鉛直軸心回りに回動自在に支持され、開閉扉４の右端部に、開閉扉４を開閉枠３に施錠するキーシリンダ４ｃが装着されている。開閉枠３に遊技盤５が装着され、この遊技盤５と透明板４ｂとの間に遊技球が流下可能な遊技領域５ａが形成され、その遊技領域５ａが開閉扉４により開閉される。

開閉扉４には、窓４ａの下側に遊技球を貯留する上皿６ａと下皿６ｂとを有する皿ユニット６が装着され、この皿ユニット６に遊技者が操作可能な演出ボタンＳＷ７（「ＳＷ」はスイッチを意味する）が設けられ、皿ユニット６の右下側に発射ハンドル８が装着されている。発射ハンドル８が回動操作されると、上皿６ａから発射位置に導入された遊技球が発射され、上皿６ａに複数の遊技球が貯留されている場合には、複数の遊技球が約0.6 秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール９ａで案内され、遊技領域５ａの上部に導入され、遊技領域５ａを流下する。

図１、図２に示すように、遊技領域５ａには、多数の障害釘１０、第１始動口１１、開閉式の第２始動口１２ａを有する始動口装置１２、１対のゲート１３、開閉式の大入賞口１４ａを有する大入賞口装置１４、複数の一般入賞口１５が、夫々遊技球が通過（入球・入賞）可能に図示の配置で設けられている。第１始動口１１、１対のゲート１３、複数の一般入賞口１５には、夫々、そこに入賞した遊技球を検出する第１始動口ＳＷ１１ａ、１対のゲートＳＷ１３ａ、複数の一般入賞口ＳＷ１５ａが付設されている。

始動口装置１２は、第２始動口１２ａ、第２始動口１２ａを開閉する開閉部材１２ｂ、第２始動口１２ａに入賞した遊技球を検出する第２始動口ＳＷ１２ｃ、開閉部材１２ｂを開閉駆動する第２始動口ＳＯＬ１２ｄ（「ＳＯＬ」はソレノイドアクチュエータを意味する）を有し、第２始動口１２ａは、開閉部材１２ｂ及び第２始動口ＳＯＬ１２ｄによって、通常は遊技球が入賞し難い（入賞不可能な）閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い開状態とに作動し得る。

大入賞口装置１４は、大入賞口１４ａ、大入賞口１４ａを開閉する開閉部材１４ｂ、大入賞口１４ａに入賞した遊技球を検出する大入賞口ＳＷ１４ｃ、開閉部材１４ｂを開閉駆動する大入賞口ＳＯＬ１４ｄを有し、大入賞口１４ａは、開閉部材１４ｂ及び大入賞口ＳＯＬ１４ｄによって、通常は遊技球が入賞し難い（入賞不可能な）閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い開状態とに作動し得る。

遊技領域５ａを流下する遊技球が入賞口１１，１２ａ，１４ａ，１５の何れかに入賞すると、その遊技球１個の入賞につき入賞口１１，１２ａ，１４ａ，１５毎に設定された数（数個〜10数個）の遊技球が賞球として上皿６ａに払い出され、上皿６ａが遊技球で満杯になっている場合には下皿６ｂに払い出される。入賞口１１，１２ａ，１４ａ，１５の何れかに入賞した遊技球は、そこから遊技領域５ａの外部へ排出され、遊技球が入賞口１１，１２ａ，１４ａ，１５の何れにも入賞しないと、最終的に遊技盤５の下部に形成された排出口９ｂから遊技領域５ａの外部へ排出される。

遊技球が始動口１１，１２ａの何れかに入賞すると特別遊技抽選が行われ、その抽選で当選すると、大入賞口１４ａを開放する特別遊技が発生し、遊技球がゲート１３を通過すると補助遊技抽選が行われ、その抽選で当選すると、第２始動口１２ａを開放する補助遊技が発生する。遊技者は、遊技状態に応じて、特別遊技とその抽選、補助遊技とその抽選についてより有利になるように、発射ハンドル８を操作して遊技領域５ａに発射する遊技球の発射強度を調整して、遊技球が遊技領域５ａにおいてセンタ役物２０の左側を流下する「左打ち」、又はセンタ役物２０の右側を流下する「右打ち」を行うことができる。

遊技盤５には、センタ役物２０（センタケース２０）、画像表示器２１、及び可動役物２２が装備されている。画像表示器２１は液晶表示器からなり、この画像表示器２１に、主に特別遊技抽選の結果に基づいた遊技演出が表示され、可動役物２２は、特定の遊技演出の一環として作動する。また、開閉扉４には枠ランプ２３が、遊技盤５には盤ランプ２４が夫々取付けられ、これらのランプ２３，２４も、画像表示器２１等と共に遊技の進行に伴う演出を実行する。

遊技盤５には、遊技領域５ａの外部（ガイドレール９ａの左下外側）に、複数のＬＥＤを所定配列に並べてなる第１遊技表示盤２５（第１状態表示器２５）が設けられ、この第１遊技表示盤２５は、第１特別図柄表示器２５ａ、第２特別図柄表示器２５ｂ、普通図柄表示器２５ｃ、第１特別図柄保留ランプ２５ｄ、第２特別図柄保留ランプ２５ｅ、普通図柄保留ランプ２５ｆを備えている。

第１特別図柄表示器２５ａには第１特別図柄が変動可能に表示され、第１特別図柄保留ランプ２５ｄには第１特別図柄保留数が表示され、その第１特別図柄保留数は４未満の場合に第１始動口１０に遊技球が入賞する毎に１加算される。第２特別図柄表示器２５ｂには第２特別図柄が変動可能に表示され、第２特別図柄保留ランプ２５ｅには第２特別図柄保留数が表示され、その第２特別図柄保留数は４未満の場合に第２始動口１２ａに遊技球が入賞する毎に１加算される。

第１，第２特別図柄が変動停止状態で、第１特別図柄保留数が１以上の場合、第２特別図柄保留数が０の場合には、第１特別図柄保留数が１減算されて第１特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で特別遊技抽選の結果が表示される。第１，第２特別図柄が変動停止状態で、第２特別図柄保留数が１以上の場合、第１特別図柄保留数に関わらず、第２特別図柄保留数が１減算されて第２特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で特別遊技抽選の結果が表示される。

普通図柄表示器２５ｃには普通図柄が変動可能に表示され、普通図柄保留ランプ２５ｆには普通図柄保留数が表示され、その普通図柄保留数は４未満の場合にゲート１３に遊技球が入賞する毎に１加算される。普通図柄が変動停止状態で、普通図柄保留数が１以上の場合、普通図柄保留数が１減算されて普通図柄が変動開始され、その後の停止図柄で補助遊技抽選の結果が表示される。

遊技盤５には、遊技領域５ａの内部（ガイドレール９ａの左下内側）において、遊技球が流下しない（障害釘１０が存在しないようにした）部分に、複数のＬＥＤを所定配列（第１遊技表示盤２５の複数のＬＥＤの配列と異なる配列）に並べてなる第２遊技表示盤２６（第２状態表示器２６）が設けられ、この第２遊技表示盤２６は、第１遊技表示盤２５の表示器２５ａ〜２５ｆが表示する情報と同じ情報を、全体的に表示器２５ａ〜２５ｆによる表示態様と異なる表示態様で表示する。

遊技機１の制御系について説明する。
図２に示すように、遊技機１の制御装置３０は、遊技制御基板３１、払出制御基板３２、演出制御基板３３、画像制御基板３４、ランプ制御基板３５を備え、これら制御基板３１〜３５に夫々ＣＰＵとＲＯＭとＲＡＭを含むコンピュータを備えて構成され、演出制御基板３３は更にＲＴＣ（「ＲＴＣ」はリアルタイムクロックを意味する）を備え、遊技制御基板３１のコンピュータが、遊技の進行を制御し、演出制御基板３３、画像制御基板３４、及びランプ制御基板３５のコンピュータが、遊技の進行に伴う演出を制御する。

遊技制御基板３１のコンピュータは、第１，第２始動口ＳＷ１１ａ，１２ｃ、１対のゲートＳＷ１３ａ、大入賞口ＳＷ１４ｃ、複数の一般入賞口ＳＷ１５ａからの信号、払出制御基板３２からの制御情報を受けて、第２始動口ＳＯＬ１２ｄ、大入賞口ＳＯＬ１４ｄ、第１遊技表示盤２５（図柄表示器２５ａ〜２５ｃ、図柄保留ランプ２５ｄ〜２５ｆ）を制御し、払出制御基板３２、演出制御基板３３に必要な制御情報を出力する。

払出制御基板３２のコンピュータは、払出球検出ＳＷ３６ｂ、球有り検出ＳＷ３６ｃ、満タン検出ＳＷ３６ｄからの信号、遊技制御基板３１からの制御情報を受けて、払出モータ３６ａを制御し、遊技制御基板３１に必要な制御情報を出力する。演出制御基板３３のコンピュータは、演出ボタンＳＷ７からの信号、遊技制御基板３１、画像制御基板３４、ランプ制御基板３５からの制御情報を受けて、第２遊技表示盤２６を制御し、画像制御基板３４、ランプ制御基板３５に必要な制御情報を出力する。

画像制御基板３４のコンピュータは、演出制御基板３３からの制御情報を受けて、画像表示器２１、スピーカ３７を制御し、演出制御基板３３に必要な制御情報を出力する。ランプ制御基板３５のコンピュータは、可動役物２２（ＳＷ）からの信号、演出制御基板３３からの制御情報を受けて、可動役物２２（電動モータ）、枠ランプ２３、盤ランプ２４を制御し、演出制御基板３３に必要な制御情報を出力する。

次に、図３に示すように、遊技制御基板３１の主にコンピュータにより構成される図示の各手段４０〜４６，５２〜５５，６０，６１について説明する。

乱数更新手段４０は、特別遊技を行うか否かを判定する為の大当り乱数、特別遊技として大当り遊技を行う場合に大当り図柄を判定（決定）する為の大当り図柄乱数、特別遊技を行わない場合にリーチ状態にするか否かを判定する為のリーチ乱数、及び特別図柄の変動パターン（変動時間）を判定（決定）する為の変動パターン乱数を夫々設定範囲内で微小時間毎に順次更新する。

図柄情報取得手段４１は、遊技球が第１始動口１１に入賞したときに第１特別図柄保留数が４未満の場合に取得条件が成立し、この取得条件の成立毎に、乱数更新手段４０により更新された大当り乱数、大当り図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数を１組の第１特別図柄情報として取得し、遊技球が第２始動口１２ａに入賞したときに第２特別図柄保留数が４未満の場合に取得条件が成立し、この取得条件の成立毎に、乱数更新手段４０により更新された大当り乱数、大当り図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数を１組の第２特別図柄情報として取得する。

図柄情報取得手段４１により取得された特別図柄情報が特別図柄情報記憶手段４２に記憶される。特別図柄情報記憶手段４２は、第１，第２特別図柄情報を夫々最大４つまで記憶可能であり、特別図柄情報記憶手段４２に記憶（保留）されている第１特別図柄情報の数が第１特別図柄保留数となり、特別図柄情報記憶手段４２に記憶（保留）されている第２特別図柄情報の数が第２特別図柄保留数となる。

第１，第２特別図柄が変動停止状態で、第１，第２特別図柄保留数の少なくとも一方が１以上の場合、始動条件が成立し、この始動条件の成立毎に、特別図柄情報記憶手段４２に記憶されている特別図柄情報が、順次１ずつ特別図柄情報判定手段４３（第１判定手段４３）による判定に供して、特別図柄情報記憶手段４２から消去（消化）される。特別図柄情報記憶手段４２に複数の特別図柄情報が記憶されている場合、それら複数の特別図柄情報は、図柄情報取得手段４１により取得された順番で前記判定に供して消化され、但し、第１，第２特別図柄情報の両方が記憶されている場合には、第２特別図柄情報が第１特別図柄情報よりも優先して前記判定に供して消化される。

特別図柄情報判定手段４３において、大当り判定手段４３ａは、始動条件の成立毎に、消化された当該特別図柄情報の大当り乱数に基づいて、遊技者に有利な特別遊技（大当り遊技、小当り遊技）を行うか否かを判定し、図柄判定手段４３ｂは、大当り判定手段４３ａより大当り遊技を行うと判定された場合、当該特別図柄情報の大当り図柄乱数に基づいて、停止表示させる大当り図柄を決定して、当該大当り遊技中の大入賞口１４ａの開放パターン、つまり有利度合いの異なる複数の大当り遊技の何れを行うかを決定すると共に、当該大当り遊技終了後の遊技状態を決定する。

大当り判定手段４３ａは、具体的に、図４に示す大当り判定テーブルを用いて、「通常遊技状態」又は「時短遊技状態」が設定されている場合には、約1/400 の割合（低確率）で、また、「潜確遊技状態」又は「確変遊技状態」が設定されている場合には、約10/400の割合（高確率）で、当該特別図柄情報の大当り乱数が大当り特定値と一致すると、特別遊技として大当り遊技を行うと判定する。また、設定されている遊技状態に関わらず、約3/400 の割合で、当該特別図柄情報の大当り乱数が小当り特定値と一致すると、特別遊技として小当り遊技を行うと判定する。

図柄判定手段４３ｂは、具体的に、大当り判定手段４３ａにより大当り遊技を行うと判定された場合、複数の大当り図柄（図５に示す大当り図柄Ａ〜Ｅ，ａ，ｂ）の何れかを判定図柄として決定し、小当り遊技を行うと判定された場合、小当り図柄を判定図柄として決定し、特別遊技（大当り遊技、小当り遊技）を行わないと判定された場合、ハズレ図柄を判定図柄として決定する。ここで、大当り図柄については、当該特別図柄情報が第１特別図柄情報である場合は、図５に示す第１図柄選択テーブルにより規定される選択率で図柄選択が行われ、また、当該特別図柄情報が第２特別図柄情報である場合は、図５に示す第２図柄選択テーブルにより規定される選択率で図柄選択が行われる。

特別図柄情報判定手段４３において、リーチ判定手段４３ｃは、大当り判定手段４３ａにより特別遊技を行うと判定された場合、基本的に特別遊技が行われることを期待させるリーチ状態にするが、大当り判定手段４３ａにより特別遊技を行わないと判定された場合、当該特別図柄情報のリーチ乱数に基づいて、リーチ状態にするか否かを判定する。

特別図柄情報判定手段４３において、変動パターン判定手段４３ｄは、当該特別図柄情報（具体的には、大当り判定手段４３ａ、図柄判定手段４３ｂによる判定結果（決定された判定図柄；大当り図柄Ａ〜Ｅ，ａ，ｂ、小当り図柄、ハズレ図柄の何れか）、リーチ判定手段４３ｃによる判定結果（リーチ乱数）、変動パターン乱数）に基づいて、更に、遊技状態、及び特別図柄保留数等に基づいて、特別図柄を変動表示させる変動パターン（変動時間）を決定する。この変動パターン判定手段４３ｄが変動パターンを決定する具体的な処理については後で説明する。

特別図柄表示制御手段４４は、始動条件の成立により第１特別図柄情報が消化されたことを契機に第１特別図柄の変動表示を開始させ、第２特別図柄情報が消化されたことを契機に第２特別図柄の変動表示を開始させ、変動パターン判定手段４３ｄにより決定された変動パターンで特別図柄を変動表示させ、つまり当該変動パターンで規定される変動時間、特別図柄を変動表示させた後に、大当り判定手段４３ａ、図柄判定手段４３ｂによる判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。

大当り判定手段４３ａにより大当り遊技を行うと判定された場合には、図柄判定手段４３ｂにより決定された大当り図柄Ａ〜Ｅ，ａ，ｂの何れかを判定図柄として停止表示させ、小当り遊技を行うと判定された場合には、小当り図柄を判定図柄として停止表示させ、特別遊技（大当り遊技、小当り遊技）を行わないと判定された場合には、ハズレ図柄を判定図柄として停止表示させる。

特別遊技実行手段４５は、大当り判定手段４３ａにより特別遊技（大当り遊技、小当り遊技）を行うと判定された場合、特別図柄表示制御手段４４により当該判定結果を示す判定図柄、つまり図柄判定手段４３ｂにより決定された判定図柄（大当り図柄Ａ〜Ｅ，ａ，ｂ、小当り図柄の何れか）が停止表示された後、その判定図柄に応じた開放パターンで大入賞口１４ａを開放する遊技者に有利な特別遊技（大当り遊技、小当り遊技）を行う。

図６に示すように、大当り図柄Ａ〜Ｃの何れかが停止表示されると「確変大当り」となり、大当り図柄Ｄが停止表示されると「突確大当り」となり、大当り図柄Ｅが停止表示されると「突潜大当り」となり、大当り図柄ａが停止表示されると「時短大当り」となり、大当り図柄ｂが停止表示されると所謂「突時大当り」となり、小当り図柄が停止表示されると「小当り」となる。

大当り遊技中の大入賞口１４ａの開放パターンとして、大当り図柄（大当り図柄Ａ〜Ｅ，ａ，ｂ）の種類に応じて、16Ｒ長期開放、８Ｒ長期開放、２Ｒ長期開放、２Ｒ短期開放（「Ｒ」はラウンドを意味する）の何れが行われ、小当り遊技中の大入賞口１４ａの開放パターンとして、２Ｒ短期開放が行われる。

16Ｒ長期開放では、大入賞口１４ａが１〜16Ｒに亙って開閉され、８Ｒ長期開放では、大入賞口１４ａが１〜８Ｒに亙って開閉され、２Ｒ長期開放では、大入賞口１４ａが１〜２Ｒに亙って開閉され、これら長期開放の各Ｒのラウンド遊技は、大入賞口１４ａを開放して開始後、大入賞口１４ａに遊技球が例えば10個入賞する、又は例えば30秒経過するＲ終了条件が成立すると、大入賞口１４ａを閉塞して終了し、２Ｒ短期開放では、大入賞口１４ａが１〜２Ｒに亙って開閉され、この短期開放の各Ｒのラウンド遊技は、大入賞口１４ａを開放して開始後、大入賞口１４ａに遊技球が例えば10個入賞する、又は例えば0.1 秒経過するＲ終了条件が成立すると、大入賞口１４ａを閉塞して終了する。

遊技者は、特別遊技において、16Ｒ長期開放が行われると、例えば約2000個の遊技球を獲得でき、８Ｒ長期開放が行われると、例えば約1000個の遊技球を獲得でき、２Ｒ長期開放が行われると、例えば約250 個の遊技球を獲得でき、２Ｒ短期開放が行われると、遊技球を実質獲得できない。尚、大当り遊技では、２Ｒ短期開放が行われるところを、例えば、２Ｒ長期開放が行われるようにして、つまり「突確大当り」「突潜大当り」「突時大当たり」を廃止し、何れの大当りでも遊技球を獲得できるようにしてもよい。

事前判定手段４６（第２判定手段４６）は、特別図柄情報記憶手段４２に記憶されている特別図柄情報に基づいて、特別図柄情報判定手段４３が判定を行う前に、具体的には、図柄情報取得手段４１により特別図柄情報が取得された際、その特別図柄情報に対して、特別図柄情報判定手段４３が行う判定と同等の判定（即ち、特別遊技を行うか否かの判定、大当り図柄Ａ〜Ｅ，ａ，ｂ、小当り図柄、ハズレ図柄の何れかの判定、リーチ状態にするか否かの判定、特別図柄の変動パターンの判定）を事前に行うことが可能である。

一方、乱数更新手段４０は、補助遊技を行うか否かを判定する為の当り乱数、及び補助遊技を行う場合に当り図柄を判定（決定）する為の当り図柄乱数を夫々設定範囲内で微小時間毎に順次更新する。図柄情報取得手段４１は、遊技球がゲート１３を通過したときに普通図柄保留数が４未満の場合に取得条件が成立し、この取得条件の成立毎に、乱数更新手段４０により更新された当り乱数、及び当り図柄乱数を１組の普通図柄情報として取得する。

図柄情報取得手段４１により取得された普通図柄情報が普通図柄情報記憶手段５２に記憶される。普通図柄情報記憶手段５２は、普通図柄情報を最大４つまで記憶可能であり、普通図柄情報記憶手段５２に記憶（保留）されている普通図柄情報の数が普通図柄保留数となる。普通図柄が変動停止状態で、普通図柄保留数が１以上の場合、普通図柄の始動条件が成立し、この始動条件の成立毎に、普通図柄情報記憶手段５２に記憶されている普通図柄情報が、順次１ずつ普通図柄情報判定手段５３による判定に供して、普通図柄情報記憶手段５２から消去（消化）される。普通図柄情報記憶手段５２に複数の普通図柄情報が記憶されている場合、それら複数の普通図柄情報は、図柄情報取得手段４１により取得された順番で前記判定に供して消化される。

普通図柄情報判定手段５３において、当り判定手段５３ａが、始動条件の成立により消化された当該普通図柄情報の当り乱数に基づいて、遊技者に有利な補助遊技を行うか否かを判定し、補助遊技を行うと判定した場合、図柄判定手段５３ｂが、当該普通図柄情報の当り図柄乱数に基づいて、停止表示させる当り図柄を決定して、当該補助遊技中の第２始動口１２ａの開放パターン、つまり有利度合いの異なる複数の補助遊技の何れを行うかを決定する。

具体的に、当り判定手段５３ａは、図７に示すように、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」（「低作動モード」）が設定されている場合には、1/10の割合で、また、「時短遊技状態」又は「確変遊技状態」（「高作動モード」）が設定されている場合には、10/10 の割合で、補助遊技を行うと判定し、補助遊技を行うと判定すると、図柄判定手段５３ｂは、図８に示すように、複数の当り図柄（当り図柄ａ，ｂ）の何れかを図示の選択率により決定し、補助遊技を行わないと判定すると、ハズレ図柄を選択する。

普通図柄表示制御手段５４は、始動条件の成立により普通図柄情報が消化されたことを契機に普通図柄の変動表示を開始させ、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」（「低作動モード」）が設定されている場合には、12秒間、「時短遊技状態」又は「確変遊技状態」（「高作動モード」）が設定されている場合には、0.5 秒間、普通図柄を変動表示させた後、普通図柄情報判定手段５３による判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。

補助遊技実行手段５５は、当り判定手段５３ａにより補助遊技を行うと判定された場合、普通図柄表示制御手段５４により当該判定結果を示す判定図柄、つまり図柄判定手段５３ｂにより決定された判定図柄（当り図柄ａ，ｂの何れか）が停止表示された後、その判定図柄に応じた開放パターンで第２始動口１２ａを開放する遊技者に有利な補助遊技を行う。具体的に、図７、図８に示すように、補助遊技中の第２始動口１２ａの開放パターンは、当り図柄の種類及び遊技状態（作動モード）に応じて図示のように決定される。

遊技状態制御手段６０は、複数の遊技状態（図９に示す「通常遊技状態」「時短遊技状態」「潜確遊技状態」「確変遊技状態」）の何れかを択一的に設定し、その遊技状態で遊技を制御する。尚、電源投入時には前回の電源遮断時に設定されていた遊技状態を継続的に設定し、電源投入時にＲＡＭクリア処理が実行された場合には「通常遊技状態」を設定する。

図９に示すように、「通常遊技状態」又は「時短遊技状態」が設定された場合、大当り判定手段４３ａにより大当り遊技を行うと判定される大当り確率が低確率（図４に示す約1/400 ）に設定され、「潜確遊技状態」又は「確変遊技状態」が設定された場合、大当り確率が高確率（図４に示す約10/400）に設定され、また、第２始動口作動モードとして、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」が設定された場合、第２始動口１２ａを開状態に作動させ難い低作動モードに設定され、「時短遊技状態」又は「確変遊技状態」が設定された場合、第２始動口１２ａを開状態に作動させ易い高作動モードが設定される。

遊技状態制御手段６０は、特別遊技実行手段４５により大当り遊技が行われた場合、その大当り遊技終了後の遊技状態を図６に示すように設定変更する。大当り図柄Ａ〜Ｃの何れかが停止表示されて「確変大当り」になった場合、及び、大当り図柄Ｄが停止表示されて「突確大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に「確変遊技状態」を設定し、その後、大当り遊技が行われることなく特別図柄が変動表示された回数（特別図柄変動回数）が10000 回を超えると、「確変遊技状態」から「通常遊技状態」へ設定変更する。

大当り図柄Ｅが停止表示されて「突潜大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に「潜確遊技状態」を設定し、その後、大当り遊技が行われることなく特別図柄変動回数が10000 回を超えると、「潜確遊技状態」から「通常遊技状態」へ設定変更する。但し、「通常遊技状態」以外の遊技状態（「潜確遊技状態」又は「時短遊技状態」又は「確変遊技状態」）からは「突確大当り」となり、当該大当り遊技終了後に「確変遊技状態」を設定し、その後、特別図柄変動回数が10000 回を超えると、「確変遊技状態」から「通常遊技状態」へ設定変更する。

大当り図柄ａが停止表示されて「時短大当り」になった場合、及び、大当り図柄ｂが停止表示されて「突時大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に「時短遊技状態」を設定し、その後、大当り遊技が行われることなく特別図柄変動回数が20回又は40回又は60回を超えると、「時短遊技状態」から「通常遊技状態」へ設定変更する。小当り図柄が停止表示されて「小当り」になった場合、当該小当り遊技終了後に当該小当り遊技開始前の遊技状態を設定する（即ち、遊技状態を設定変更しない）。

次に、前記の変動パターン判定手段４３ｄが変動パターンを決定する具体的な処理について説明する。変動パターンを決定するために、複数の変動パターン決定テーブルが存在し、変動パターン判定手段４３ｄは、現在の遊技状態に対応する変動パターン決定テーブルを用いて、特別図柄を変動させる変動パターンを決定する。

先ず、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」が設定されている場合、図１０に示す通常／潜確遊技状態用の変動パターン決定テーブルを用いて、第１特別図柄に対しては、特別図柄情報判定手段４３により特別遊技を行うと判定された（「大当り」又は「小当り」となる）場合、決定された判定図柄（大当り図柄又は小当り図柄）と、当該第１特別図柄情報の変動パターン乱数に基づいて、また、特別遊技を行わないと判定された（「ハズレ」となる）場合、当該第１特別図柄情報のリーチ乱数に基づいて、更にリーチ乱数によっては第１特別図柄保留数に基づいて、或いは当該第１特別図柄情報の変動パターン乱数に基づいて、図示の複数の変動パターンの中から１の変動パターンを決定する。

第２特別図柄に対しては、特別図柄情報判定手段４３により特別遊技を行うと判定された（「大当り」又は「小当り」となる）場合、決定された判定図柄（大当り図柄又は小当り図柄）と、当該第２特別図柄情報の変動パターン乱数に基づいて、また、特別遊技を行わないと判定された（「ハズレ」となる）場合、当該第２特別図柄情報のリーチ乱数に基づいて、更にリーチ乱数によっては当該第２特別図柄情報の変動パターン乱数に基づいて、図示の複数の変動パターンの中から１の変動パターンを決定する。

ここで、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」が設定されているときに、第１特別図柄に対して、判定図柄が「大当り図柄Ａ」となる場合に、当該第１特別図柄情報の変動パターン乱数によって決定され得る「変動パターン１」を「全回転変動パターン」とし、判定図柄が「ハズレ図柄」となる場合に、当該第１特別図柄情報の変動パターン乱数によって決定され得る「変動パターン51」を「偽全回転変動パターン」とする。

次に、「時短遊技状態」又は「確変遊技状態」が設定されている場合、図１１に示す時短／確変遊技状態用の変動パターン決定テーブルを用いて、第１特別図柄に対しては、特別図柄情報判定手段４３により特別遊技を行うと判定された（「大当り」又は「小当り」となる）場合、決定された判定図柄（大当り図柄又は小当り図柄）と、当該第１特別図柄情報の変動パターン乱数に基づいて、また、特別遊技を行わないと判定された（「ハズレ」となる）場合、第２特別図柄保留数、及び当該第１特別図柄情報の変動パターン乱数に関わらず、図示の複数の変動パターンの中から１の変動パターンを決定する。

第２特別図柄に対しては、特別図柄情報判定手段４３により特別遊技を行うと判定された（「大当り」又は「小当り」となる）場合、決定された判定図柄（大当り図柄又は小当り図柄）と、当該第２特別図柄情報の変動パターン乱数に基づいて、また、特別遊技を行わないと判定された（「ハズレ」となる）場合、当該第２特別図柄情報のリーチ乱数に基づいて、更にリーチ乱数によっては第２特別図柄保留数に基づいて、或いは当該第２特別図柄情報の変動パターン乱数に基づいて、図示の複数の変動パターンの中から１の変動パターンを決定する。

ここで、「時短遊技状態」又は「確変遊技状態」が設定されているときに、第２特別図柄に対して、判定図柄が「大当り図柄Ａ」となる場合に、当該第２特別図柄情報の変動パターン乱数によって決定され得る「変動パターン61」を「全回転変動パターン」とし、判定図柄が「ハズレ図柄」となる場合に、当該第２特別図柄情報の変動パターン乱数によって決定され得る「変動パターン101 」を「偽全回転変動パターン」とする。

遊技情報出力手段６１は、遊技の進行に伴う演出を行うために必要な複数の遊技情報を、夫々コマンドにより所定のタイミングで演出制御基板３３に出力する。

例えば、図１２（１）に示すように、第１又は第２特別図柄情報が取得される毎に、特別図柄情報の取得時に事前判定手段４６により行われた事前判定の結果（判定図柄、変動パターン）を示す情報を含む第１又は第２特別図柄保留数増加コマンドを出力する。また、図１３（２）に示すように、第１又は第２特別図柄が変動表示される毎に、特別図柄の変動開始時に特別図柄情報判定手段４３により行われた当該判定の結果（判定図柄、変動パターン）を示す情報を含む第１又は第２特別図柄変動開始コマンドを出力し、特別図柄の変動停止時に特別図柄変動停止コマンドを出力する。

また、図１３（３）に示すように、特別遊技が行われる毎に、その特別遊技に関連する特別遊技情報として、特別遊技の開始時に、開始する特別遊技の種類（大当り図柄又は小当り図柄）を示す情報を含むオープニングコマンドを出力し、各Ｒのラウンド遊技の開始時に、開始するラウンド遊技のＲ数を示す情報を含むラウンド開始コマンドを出力し、特別遊技の終盤（最終Ｒの終了時）に、特別遊技の終了後に設定される遊技状態を示す情報を含むエンディングコマンドを出力する。

次に、図３に示すように、演出制御基板３３、画像制御基板３４、ランプ制御基板３５のコンピュータにより構成される図示の各手段７０〜７４について説明する。

演出制御手段７０（演出実行手段）は、図柄変動演出制御手段７１、特別遊技演出制御手段７２、保留演出制御手段７３、先読み演出制御手段７４を備え、遊技情報出力手段６１により出力された遊技情報に基づいて、演出手段８０（画像表示器２１、可動役物２２、枠ランプ２３、盤ランプ２４、スピーカ３７）を制御し、主に特別図柄が変動表示されているとき、及び特別遊技が行われているときに、特別図柄情報判定手段４３、更には事前判定手段４６による判定結果に基づいて、演出手段８０を用いて遊技演出を実行する。

図柄変動演出制御手段７１は、特別図柄が変動表示されているときに、当該特別図柄の変動開始時に受けた第１又は第２特別図柄変動開始コマンド、即ち特別図柄情報判定手段４３による判定結果に基づいて、当該判定結果を示唆する図柄変動演出であって、当該特別図柄の変動パターン（変動パターン判定手段４３ｄにより決定された変動パターン）に対応する図柄変動演出を、複数の図柄変動演出（図１３（ａ）に示す図柄変動演出１，２，３・・・ｎ）の中から選択して実行する。

図柄変動演出制御手段７１の演出図柄制御手段７１ａ（図柄演出実行手段）は、画像表示器２１に、複数の演出図柄を変動させてから、当該判定結果（大当り判定手段４３ａ、図柄判定手段４３ｂによる判定結果）を示す組合せ図柄態様で停止させるように表示する。基本的には、図１４に示すように、（１）３組の演出図柄列２１ａが変動開始した後、先ず、（２）左側の演出図柄２１ａ-1として「Ｘ」が変動停止し、次に、（３）右側の演出図柄２１ａ-2として「Ｙ」が変動停止し、最後に、（４）中央の演出図柄２１ａ-3として「Ｚ」が変動停止するように表示され、これら３つの演出図柄「ＸＺＹ」が当該判定結果を示す組合せ図柄態様として確定表示される。

ここで、図柄変動演出制御手段７１は、現在の遊技状態等に応じて、図１５に示す複数の演出モードの何れかを設定し、その設定した演出モードで図柄変動演出を実行する。各演出モードでの図柄変動演出は、他の演出モードでの図柄変動演出に対して、画像表示器２１に表示される演出図柄の背景となる背景画像や、演出図柄の表示態様（演出図柄の柄、サイズ、変動態様等）を異ならせたものになる。

演出モードの設定について、基本的に、「通常遊技状態」のときには「通常モード」を、「時短遊技状態」のときには「時短モード」を、「潜確遊技状態」のときには「潜確モード」を、「確変遊技状態」のときには「確変モード」を設定する。但し、場合により、「突潜大当り」「小当り」となる特別遊技の終了後、特別図柄変動回数が設定回数（例えば、1 〜60回の何れかの回数）を超えるまでの間、「潜確示唆モード」を設定し、「突確大当り」「突時大当り」となる特別遊技の終了後、特別図柄変動回数が設定回数（例えば、20,40,60回の何れかの回数）を超えるまでの間、「確変示唆モード」を設定する。

また、事前判定手段４６による判定結果に基づいて、保留されている先読み演出の対象とされた特別図柄情報に対して、その対象とされた特別図柄情報に基づく特別図柄の変動表示が終了するまでに、特別図柄が数回に亙って変動表示される間、例えば、「通常モード」を設定しているときには、第１特別図柄が数回（１〜４回の何れかの回数）に亙って変動表示される間、「先読みモード」を設定し、つまり、「先読みモード」で図柄変動演出を行わせて、大当りになることを期待させることができる。

さて、図柄変動演出では、具体的に、図１６に示すように、（１）３組の演出図柄列２１ａが変動開始した後、（２）左側の演出図柄「７」が変動停止して、（３）右側の演出図柄「１」が変動停止すると、これら演出図柄「７」「１」が揃わない非リーチ状態になり、その後、（４）中央の演出図柄「６」が変動停止して、「７６１」となるハズレ組合せ図柄態様が確定表示されると、一連の「Ｎハズレ演出」が行われたことになって、「ハズレ」となる当該判定結果が報知される。「Ｎ」はノーマルを意味する。

（２）左側の演出図柄「７」が変動停止して、（５）右側の演出図柄「７」が変動停止すると、これら演出図柄「７」「７」が揃うリーチ状態になって「リーチ演出」が開始され、その「リーチ演出」において発展演出に移行しない「ノーマルリーチ演出」が行われてから、（６）中央の演出図柄「６」が変動停止して、「７６７」となるハズレ組合せ図柄態様が確定表示されると、一連の「ＮＲハズレ演出」が行われたことになって、「ハズレ」となる当該判定結果が報知され、一方、（７）中央の演出図柄「７」が変動停止して、「７７７」となる当り組合せ図柄態様が確定表示されると、一連の「ＮＲ当り演出」が行われたことになって、「確変大当り」又は「時短大当り」となる当該判定結果が報知される。「ＮＲ」はノーマルリーチを意味する。

（５）「リーチ演出」が開始された後、図１７に示すように、その「リーチ演出」において、（１）演出図柄「７」「７」が画面隅側へ移動し縮小表示されると、（２）発展演出である「ＳＰリーチ演出」が行われる。「ＳＰ」はスペシャルを意味し、「ＳＰリーチ演出」は、基本的に「ノーマルリーチ演出」よりも大当りになる期待度；大当り期待度が高い演出であり、この「ＳＰリーチ演出」では、大当り期待度や、大当りになった場合にその大当り終了後に「確変遊技状態」が設定される期待度；確変期待度が異なる複数の演出動画の何れかが画像表示器２１に表示される。

その後、「ＳＰリーチ演出」の終了により、（３）中央の演出図柄「６」が変動停止して、「７６７」となるハズレ組合せ図柄態様が確定表示されると、一連の「ＳＰハズレ演出」が行われたことになって、「ハズレ」となる当該判定結果が報知され、一方、（４）中央の演出図柄「７」が変動停止して、「７７７」となる当り組合せ図柄態様が確定表示されると、一連の「ＳＰ当り演出」が行われたことになって、「確変大当り」又は「時短大当り」となる当該判定結果が報知され、或いは、（５）中央の演出図柄「★」が変動停止して、「７★７」となる当り組合せ図柄態様が確定表示されると、一連の「ＳＰ当り演出」が行われたことになって、「突確大当り」又は「潜確大当り」又は「突時大当り」又は「小当り」となる当該判定結果が報知される。

（２）「ＳＰリーチ演出」が行われた後、続いて、（６）発展演出である「ＳＰ・ＳＰリーチ演出」が行われ得る。「ＳＰ・ＳＰリーチ演出」は、基本的に「ＳＰリーチ演出」よりも大当り期待度が高い演出であり、この「ＳＰ・ＳＰリーチ演出」では、大当り期待度や確変期待度が異なる複数の演出動画の何れかが画像表示器２１に表示される。その後、「ＳＰ・ＳＰリーチ演出」の終了により、（７）中央の演出図柄「６」が変動停止して、「７６７」となるハズレ組合せ図柄態様が確定表示されると、一連の「ＳＰ・ＳＰハズレ演出」が行われたことになって、「ハズレ」となる当該判定結果が報知され、一方、（８）中央の演出図柄「７」が変動停止して、「７７７」となる当り組合せ図柄態様が確定表示されると、一連の「ＳＰ・ＳＰ当り演出」が行われたことになって、「確変大当り」又は「時短大当り」となる当該判定結果が報知される。

このように、特別図柄が変動表示されているときに、図柄変動演出として、「Ｎハズレ演出」「ＮＲハズレ演出」「ＮＲ当り演出」「ＳＰハズレ演出」「ＳＰ当り演出」「ＳＰ・ＳＰハズレ演出」「ＳＰ・ＳＰ当り演出」の何れかが、当該特別図柄の変動パターンに応じて実行されるが、これ以外に、特別図柄が「全回転変動パターン」となる図１０に示す「変動パターン１」又は図１１に示す「変動パターン61」で変動表示されているときには、図１８に示す一連の「特殊図柄変動演出」が実行される。

演出図柄制御手段７１ａの全回転演出図柄制御手段７１ｂ（特別演出実行手段）は、大当り判定手段４３ａにより大当り遊技を行うと判定され、しかも、図柄判定手段４３ｂにより「大当り図柄Ａ」が決定され、且つ変動パターン判定手段４３ｄにより「全回転変動パターン」（「変動パターン１」又は「変動パターン61」）が決定された場合、つまり特別図柄が「全回転変動パターン」で変動表示されているとき、「特殊図柄変動演出」において、複数の演出図柄を変動開始させた後、所定タイミングから当該判定結果を夫々示す複数の特別組合せ図柄態様（「１１１」「２２２」「３３３」・・・「９９９」）に揃えて変動させた後に何れかの特別組合せ図柄態様（「７７７」）で停止させるように表示する「全回転演出（特別演出）」を実行する。

具体的に、図１８に示すように、（１）３組の演出図柄列２１ａが変動しているとき、或いは、その後に（２）左側の演出図柄「７」が変動停止してから（３）右側の演出図柄「７」が変動停止してリーチ状態になるまでの間、或いは、その後に（４）演出図柄「７」「７」が画面隅側へ移動し縮小表示されるまでの間、或いは、その後に（５）「ＳＰリーチ演出」が行われているとき、或いは、その後に（６）「ＳＰ・ＳＰリーチ演出」が行われているとき、の何れかのタイミングを第１タイミングとし、その第１タイミングから「全回転演出」に至る「全回転前兆演出」が開始される。

「全回転前兆演出」では、（７）画像表示器２１の画面の略全体が黒色に表示されて、ブラックアウト演出が行われ、このブラックアウト演出の終了後のタイミングを第２タイミング（所定タイミング）とし、その第２タイミングから「全回転演出」が開始される。

「全回転演出」では、（８）〜（１０）９組の当り組合せ図柄態様；「１１１」「２２２」「３３３」・・・「９９９」が、「１１１」→「２２２」→「３３３」→・・・→「９９９」→「１１１」→「２２２」→・・・の順番で切り換わるように、上側から下側へ比較的低速にスクロール表示され、ここで、９組の当り組合せ図柄態様は、最初は、非常に薄く（透過状に）表示されるが、（８）→（９）→（１０）へと徐々に濃く表示されていって通常の濃さの表示に戻り、（１１）最終的に１組の当り組合せ図柄態様；「７７７」が停止して確定表示される。尚、この「全回転演出」では、複数の演出図柄が、当初は、当り組合せ図柄態様；「１１１」「２２２」「３３３」・・・「９９９」に揃って変動しないで、「１２３」「２３４」「３４５」・・・「９１２」・・・のように、バラケ目で変動し、次の段階で、「１１２」「２２３」「３３４」・・・「９９０」のように、徐々に当り組合せ図柄態様に揃うように変動し、最終的に、当り組合せ図柄態様；「１１１」「２２２」「３３３」・・・「９９９」に揃って変動するようにしてもよい。

ここで、画像表示器２１には、「全回転演出」の実行中、画面全体に、専用のプレミアム動画（例えば、遊技機１の演出主人公等を強く印象付けるアニメーション）が表示され、このプレミアム動画を背景動画として、その前側に当り組合せ図柄態様が位置するように重ね合わせて表示されるが、当り組合せ図柄態様が薄れてスクロール表示されているときには、プレミアム動画がその当り組合せ図柄態様を透過するように表示され、プレミアム動画の視認性、つまりプレミアム動画による演出効果が高められる。

プレミアム動画としては、動画内容が異なる複数のプレミアム動画の何れかを決定し、その決定したプレミアム動画を表示させるようにしてもよい。この場合、プレミアム動画の決定については、演出図柄制御手段７１ａが自動的に行うようにしてもよいが、「全回転演出」の序盤に、遊技者が演出ボタンＳＷ７を含む操作装置を操作して選択し決定できるようにしてもよい。そのために、「全回転演出」の序盤の一定期間、複数のプレミアム動画のタイトルを表示させ、その複数のタイトルの何れかを操作により選択することで、対応するプレミアム動画を決定し、その後、決定したプレミアム動画を「全回転演出」の実行中に表示させることができる。

尚、図１６〜図１８に示すように、画像表示器２１には、その隅近く（左下）に演出図柄とは別に、また、演出図柄よりは目立たないように、飾り図柄２１ｂ（第４図柄２１ｂ）が表示され、この飾り図柄２１ｂによって、特別図柄（演出図柄）が変動表示されているか否かが表示され、更には特別図柄保留数が表示される。例えば、飾り図柄２１ｂは、その少なくとも一部が点灯状態と点滅状態とに切り換わり得る比較的小さな図柄（ドッド状の図柄等）からなり、点灯状態で特別図柄が変動表示されていないことを表示し、点滅状態で特別図柄が変動表示されていることを表示する。或いは、飾り図柄２１ｂは、複数の演出図柄と同期して変動・停止する複数の特定図柄を表示し、変動停止時には、その停止図柄列により、特別図柄情報判定手段４３による判定結果を報知するようにし、この場合、「全回転演出」の際、つまり、複数の演出図柄が、当り組合せ図柄態様；「１１１」「２２２」「３３３」・・・「９９９」に揃って変動するとき、飾り図柄２１ｂにおける複数の特定図柄を、同じく「１１１」「２２２」「３３３」・・・「９９９」に揃えて変動表示させてもよい。

画像表示器２１には、飾り図柄２１ｂが常時表示され、依って、特別図柄が変動表示されているとき、図１７（２）の「ＳＰリーチ演出」中や図１７（６）の「ＳＰ・ＳＰリーチ演出」中に演出図柄が全て表示消去されるようにしても、更に後述の保留図柄が表示消去されるようにしても、また、図１８に示すブラックアウト演出が行われて、演出図柄が全て表示消去されても、更に保留図柄が表示消去されても、また、図１８、図２３に示す「全回転演出」中に保留図柄が表示消去されるようにしても、また、ブラックアウト演出終了後に、演出図柄が薄く表示され見え難い状態であっても、飾り図柄２１ｂから、特別図柄が変動表示されていることを表示し、更に特別図柄保留数を表示することができる。尚、ブラックアウト演出が行われているときや「全回転演出」中には、飾り図柄２１ｂの表示も消去されるようにしてもよい。

特別遊技演出制御手段７２は、特別遊技が行われているときに、当該特別遊技の開始時に受けたオープニングコマンドに基づいて、当該特別遊技の種類を示唆するオープニング演出を含む特別遊技演出を、複数の特別遊技演出（図１３（ｂ）に示す特別遊技演出１，２，３・・・ｎ）の中から選択して実行し、この特別遊技演出において、ラウンド開始時に受けたラウンド開始コマンドに基づいて、ラウンド遊技演出を実行するとともに、特別遊技の終盤に受けたエンディングコマンドに基づいて、当該特別遊技の終了後に設定される遊技状態を示唆するエンディング演出を、複数のエンディング演出（図１３（ｃ）に示すエンディング演出１，２，３・・・ｎ）の中から選択して実行する。

保留演出制御手段７３は、特別図柄情報の取得時に受けた第１又は第２特別図柄保留数増加コマンド、及び特別図柄の変動開始時に受けた第１又は第２特別図柄変動開始コマンドに基づいて、画像表示器２１に、第１特別図柄保留数と相当数の第１保留図柄を表示させ、第２特別図柄保留数と相当数の第２保留図柄を表示させ、更に、特別図柄が変動表示されている（図柄変動演出が行われている）ときには、当該保留図柄を表示させる。尚、前記のように、第１，第２保留図柄、及び当該保留図柄の表示は、ブラックアウト演出が行われているときや「全回転演出」中には消去される。

具体的に、図１９に示すように、第１保留図柄２１ｃは、保留されている第１特別図柄情報に対応するように、画像表示器２１の第１保留図柄表示領域２１ｃａに、その第１特別図柄情報が消化される順番で並ぶように表示され、第２保留図柄２１ｄは、保留されている第２特別図柄情報に対応するように、画像表示器２１の第２保留図柄表示領域２１ｄａに、その第２特別図柄情報が消化される順番で並ぶように表示され、当該保留図柄２１ｅは、当該特別図柄の変動表示の開始時に消化された特別図柄情報に対応するように、画像表示器２１の当該保留図柄表示領域２１ｅａに表示される。尚、図１９は、特別図柄が変動表示中で、第１特別図柄保留数が３、第２特別図柄保留数が１の状態を示している。

例えば、図２０（１）に示すように、第１保留図柄２１ｃと当該保留図柄２１ｅが表示されている状態で、第１特別図柄情報が新たに取得され保留されると、図２０（２）に示すように、第１保留図柄２１ｃが追加表示される。また、図２０（２）に示すように、第１保留図柄２１ｃと当該保留図柄２１ｅが表示されている状態で、特別図柄の変動表示が終了すると、図２０（３）に示すように、当該保留図柄２１ｅが表示消去され、次に、第１特別図柄の変動表示の開始時、図２０（４）に示すように、消化された第１特別図柄情報に対応する第１保留図柄２１ｃが表示消去されるとともに、その第１保留図柄２１ｃに対応する当該保留図柄２１ｅが表示される。

先読み演出制御手段７４は、特別図柄情報の取得時に受けた第１又は第２特別図柄保留数増加コマンド、即ち事前判定手段４６による判定結果に基づいて、先読み演出を行うか否かを決定し、先読み演出を行うと決定した場合に、その先読み演出の対象とされた特別図柄情報に対して、その特別図柄情報が消化される（つまり、その特別図柄情報に基づいて特別図柄情報判定手段４３が判定を行う）前から、大当りになることを期待させる先読み演出を実行する。

例えば、先読み演出として、特別図柄の数回の変動にわたって、前記のように、図柄変動演出制御手段７１によって、「先読みモード」で図柄変動演出を行わせたり、保留演出制御手段７３によって、先読み演出を行わない際に表示する保留図柄とは異なるデザイン（例えば色、形）の先読み保留図柄を表示させたりする。

特に、先読み演出制御手段７４の全回転予告演出制御手段７４ａ（予告演出実行手段）は、全回転演出図柄制御手段７１ｂより「全回転演出」が実行される場合、つまり事前判定手段４６により大当り遊技を行うと事前判定され、しかも、「大当り図柄Ａ」であり、且つ「全回転変動パターン」（「変動パターン１」又は「変動パターン61」）であると事前判定された場合に、「全回転演出」が開始される第２タイミングの前に、「全回転演出」が実行されることを予告する「全回転予告演出（予告演出）」を実行可能である。尚、先読み演出制御手段７４が実行する「全回転予告演出」以外の先読み演出は、「全回転演出」が実行されることを予告する演出とは異なり、単に大当りになることを期待させる演出、更には、「全回転演出」以外の「ＳＰリーチ演出」や「ＳＰ・ＳＰリーチ演出」が実行されることを予告する演出とされ、つまり「全回転演出」と区別されている。

また、全回転予告演出制御手段７４ａは、全回転演出図柄制御手段７１ｂより「全回転演出」が実行されない場合でも、事前判定手段４６により「偽全回転変動パターン」となる図１０に示す「変動パターン51」又は図１１に示す「変動パターン101 」であると事前判定された場合には、「全回転予告演出」を実行可能である。

全回転予告演出制御手段７４ａは、特別図柄が「全回転変動パターン」又は「偽全回転変動パターン」で変動表示される図柄変動演出の実行前の１回又は連続する複数回（２回又は３回）の図柄変動演出（特別図柄／演出図柄の変動）において、演出図柄表示制御手段７１ａによって、複数の演出図柄を用いて、それら複数の演出図柄を特定の表示態様で表示して、１回又は複数回（２回又は３回）の「全回転予告演出」を実行する。

具体的に、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」が設定されている場合、図２１（１）に示すように、「全回転予告演出」の実行条件は、第１特別図柄情報から「全回転変動パターン」である「変動パターン１」又は「偽全回転変動パターン」である「変動パターン51」が事前判定されたこと、及び、その事前判定時の第１特別図柄保留数が２以上であること、及び、他に特別遊技等（「ＳＰリーチ演出」「ＳＰ・ＳＰリーチ演出」となる変動パターン）が事前判定された第１，第２特別図柄情報が保留されていないこととされ、この「全回転予告演出」の実行条件が成立すると、図２１（２）に示すように、「全回転予告演出」の実行回数が、「変動パターン１」又は「変動パターン51」の事前判定時の第１特別図柄保留数が２の場合は１回に、同第１特別図柄保留数が３の場合は１又は２回に、同第１特別図柄保留数が４の場合は１又は２又は３回に決定される。

ここで、「変動パターン１」が決定される割合と「変動パターン51」が決定される割合とのトータルの比率は適宜設定可能であり、例えば、「変動パターン１」の決定割合と「変動パターン51」の決定割合との比率を１；２にすると、「全回転予告演出」が実行された時点で、「全回転演出」が実行される期待度、つまり大当り期待度（及び確変期待度）が約33％になる。尚、「全回転予告演出」の実行条件として、「変動パターン51」が事前判定されたことを必須とせず、「変動パターン51」以外のハズレとなる変動パターンが事前判定された場合、割振り抽選を行って適当な割合で「全回転予告演出」が実行されて、「全回転予告演出」の実行時の大当り期待度が適当な値（約33％等）になるようにしてもよい。

また、「時短遊技状態」又は「確変遊技状態」が設定されている場合、図２２（１）に示すように、「全回転予告演出」の実行条件は、第２特別図柄情報から「全回転変動パターン」である「変動パターン61」又は「偽全回転変動パターン」である「変動パターン101 」が事前判定されたこと、及び、その事前判定時の第２特別図柄保留数が２以上であること、及び、他に特別遊技等（「ＳＰリーチ演出」「ＳＰ・ＳＰリーチ演出」となる変動パターン）が事前判定された第２特別図柄情報が保留されていないこととされ、この「全回転予告演出」の実行条件が成立すると、図２２（２）に示すように、「全回転予告演出」の実行回数が、「変動パターン61」又は「変動パターン101 」の事前判定時の第２特別図柄保留数が２の場合は１回に、同第２特別図柄保留数が３の場合は１又は２回に、同第２特別図柄保留数が４の場合は１又は２又は３回に決定される。

ここで、「変動パターン61」が決定される割合と「変動パターン101 」が決定される割合とのトータルの比率は適宜設定可能であり、例えば、「変動パターン61」の決定割合と「変動パターン101 」の決定割合との比率を１；１にすると、「全回転予告演出」が実行された時点で、「全回転演出」が実行される期待度、つまり大当り期待度（及び確変期待度）が50％になる。尚、「全回転予告演出」の実行条件として、「変動パターン101 」が事前判定されたことを必須とせず、「変動パターン101 」以外のハズレとなる変動パターンが事前判定された場合、割振り抽選を行って適当な割合で「全回転予告演出」が実行されて、「全回転予告演出」の実行時の大当り期待度が適当な値（50％等）になるようにしてもよい。

尚、「時短遊技状態」又は「確変遊技状態」が設定されている場合には、「変動パターン61」が事前判定されない限り、「全回転予告演出」が実行されないようにして、「全回転予告演出」の実行時の大当り期待度が100 ％になるようにしてもよい。つまり、全回転予告演出制御手段７４ａは、全回転演出図柄制御手段７１ｂより「全回転演出」が実行されない場合、「全回転予告演出」を実行不可能にしてもよい。

さて、「全回転予告演出」では、具体的に、図２３に示すように、図柄変動演出において、複数の演出図柄を変動停止させる際に、特定の表示態様として、一時的に大当り特別組合せ図柄態様；「７７７」に揃えてスクロール表示させてから、そのうちの右側の演出図柄だけをズラすように表示させて、ハズレ組合せ図柄態様；「７７４」又は「７７５」又は「７７６」を確定表示させる。一時的ではあるが、複数の演出図柄を大当り特別組合せ図柄態様；「７７７」に揃えてスクロール表示させることで、「全回転演出」を予告していることを明瞭にすることができる。

図２３は、第１又は第２特別図柄保留数が４のときに、「全回転予告演出」の実行条件が成立して、その次変動の図柄変動演出から、連続する３回の図柄変動演出において、３回の「全回転予告演出」を実行する例を示している。「●」で示した保留図柄が、「全回転予告演出」の対象とされた特別図柄情報（「全回転変動パターン」又は「偽全回転変動パターン」が決定される）に対応するものである。

ここで、３回の「全回転予告演出」は、何れも複数の演出図柄を一時的に「７７７」に揃えてスクロール表示させてから、１回目は「７７４」を確定表示させ、２回目は「７７５」を確定表示させ、３回目は「７７６」を確定表示させ、このように、確定表示させる組合せ図柄態様を徐々に「７７７」に近づけるようにして、「全回転演出」が実行されることを煽る（期待を高める）演出とすることができる。

尚、２回の「全回転予告演出」を実行する場合には、１回目の「全回転予告演出」で「７７５」を確定表示させ、２回目の「全回転予告演出」で「７７６」を確定表示させ、また、１回の「全回転予告演出」を実行する場合には、その「全回転予告演出」で「７７６」を確定表示させる。

最後の「全回転予告演出」を含む図柄変動演出が終了すると、次変動の図柄変動演出において、前記のように、複数の演出図柄が変動を開始した後、ブラックアウト演出が行われてから、「全回転演出」が行われる場合、その「全回転演出」において、９組の当り組合せ図柄態様；「１１１」「２２２」「３３３」・・・「９９９」がスクロール表示され、最終的に１組の当り組合せ図柄態様；「７７７」が停止して確定表示され、一方、「全回転演出」が行われない場合、ブラックアウト演出が行われてから、進行中の元の表示の続きに戻り、最終的にハズレ組合せ図柄態様；「３４６」等が停止して確定表示される。

ここで、「全回転予告演出」の演出態様は複数種類存在し、実行される「全回転予告演出」の演出態様の種類によって、その後「全回転演出」が実行される期待度；全回転演出期待度が異なるようにしてもよい。例えば、「全回転予告演出」の演出態様の種類として、複数の演出図柄を一時的に大当り特別組合せ図柄態様に揃えてスクロール表示させてから、前記のよう右側の演出図柄だけをズラすように表示させる演出態様１、左側の演出図柄だけをズラすように表示させる演出態様２、中央の演出図柄だけをズラすように表示させる演出態様３が存在すると、演出態様１よりも演出態様２の方が、また、演出態様２よりも演出態様３の方が、全回転演出期待度が高くなるようにしてもよい。

尚、全回転予告演出制御手段７４ａは、複数の演出図柄を、図２３に示す「全回転予告演出」における表示態様以外の、特定の表示態様で表示して「全回転予告演出」を実行してもよい。例えば、複数の演出図柄の変動開始時、通常は、複数の演出図柄が一斉に変動を開始するが、「全回転予告演出」における特定の表示態様として、複数の演出図柄が通常とは異なるように個別に適当時間（例えば、１秒）おき変動を開始したり、或いは、複数の演出図柄の変動停止時、通常は、演出図柄が左→右→中の順番で変動を停止するが、「全回転予告演出」における特定の表示態様として、複数の演出図柄が通常とは異なるように左中（同時停止）→右の順番で変動を停止したりしてもよい。

尚、先読み演出制御手段７４は、複数の演出図柄を用いて（複数の演出図柄の停止表示時の組合せ図柄態様の種類等によって）、先読み演出の対象とされた特別図柄情報に対して、「全回転予告演出」以外の予告演出であって、大当り期待度や確変期待度、或いは対応する図柄変動演出の種類（内容）を予告する予告演出を実行可能にしている。

以上説明した遊技機１の作用・効果について説明する。
遊技者は、発射ハンドル８を操作して、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」が設定されているときには、「左打ち」により遊技を行って、第１，第２始動口１１，１２ａと左側のゲート１３を狙うことができ、「時短遊技状態」又は「確変遊技状態」が設定されているとき、及び特別遊技が行われているときには、「右打ち」により遊技を行って、第２始動口１２ａと右側のゲート１３と大入賞口１４ａを狙うことができる。

第１特別図柄保留数が４未満のときに、遊技球が第１始動口１１に入賞すると、第１特別図柄情報が取得・記憶され、第１特別図柄保留数が１増加し、第２特別図柄図保留数が４未満のときに、遊技球が第２始動口１２ａに入賞すると、第２特別図柄情報が取得・記憶され、第２特別図柄保留数が１増加し、普通図柄保留数が４未満のときに、遊技球がゲート１３を通過すると、普通図柄情報が取得・記憶され、普通図柄保留数が１増加する。

記憶された普通図柄情報は、普通図柄の変動開始毎に順次消化され、その際、複数の普通図柄情報が記憶されている場合、それら複数の特別図柄情報は取得された順番で消化され、普通図柄保留数が１減少し、補助遊技抽選が行われる。すると、普通図柄が変動表示された後、その補助遊技抽選の結果を示す判定図柄が停止表示され、補助遊技抽選で当選すると、当り図柄が停止表示されて、補助遊技が発生する。

記憶された特別図柄情報は、特別図柄の変動開始毎に順次消化され、その際、複数の特別図柄情報が記憶されている場合、それら複数の特別図柄情報は取得された順番で消化され、更に、第１，第２特別図柄情報の両方が記憶されている場合には、第２特別図柄情報が第１特別図柄情報よりも優先して消化され、第１，第２特別図柄保留数の何れかが１減少し、特別遊技抽選が行われる。すると、特別図柄が変動表示された後、その特別遊技抽選の結果を示す判定図柄が停止表示され、特別遊技抽選で大当りに当選すると、大当り図柄が停止表示され、大当り遊技が発生し、特別遊技抽選で小当りに当選すると、小当り図柄が停止表示され、小当り遊技が発生する。

大当り遊技では、その大当り遊技の開始にあたって変動停止した大当り図柄の種類によって、大入賞口１４ａが16Ｒ長期開放、８Ｒ長期開放、２Ｒ長期開放、２Ｒ短期開放の何れかがで開放され、小当り遊技では、大入賞口１４ａが２Ｒ短期開放で開放される。「右打ち」により、16Ｒ長期開放では、例えば約2000個の遊技球を獲得でき、８Ｒ長期開放では、例えば約1000個の遊技球を獲得でき、２Ｒ長期開放では、例えば約250 個の遊技球を獲得でき、２Ｒ短期開放では、遊技球を実質獲得できない。また、大当り遊技終了後には、「時短遊技状態」「潜確遊技状態」「確変遊技状態」の何れかが設定され、また、小当り遊技終了後には、その小当り遊技開始前に設定されていた遊技状態が設定される。

遊技者は、特別遊技抽選で大当りに当選することを期待して遊技を行うことができ、大当りに当選した場合は、より多くの遊技球を獲得できる大当り遊技が行われること（つまり、２Ｒ短期開放よりも２Ｒ長期開放が、２Ｒ長期開放よりも８Ｒ長期開放が、８Ｒ長期開放よりも16Ｒ長期開放が行われること）を期待して遊技を行うことができ、また、大当り遊技の終了後は、「時短遊技状態」よりも「潜確遊技状態」が、「潜確遊技状態」よりも「確変遊技状態」が設定されることを期待して遊技を行うことができる。

特別遊技抽選で大当りに当選した場合、大当り図柄Ａが停止表示されると、16Ｒ長期開放で約2000個の遊技球を獲得でき、しかも、大当り遊技の終了後に「確変遊技状態」が設定されるため、他の大当り図柄Ｂ〜Ｅ，ａ，ｂの何れが停止されるよりも遊技者に有利に、即ち最も遊技者に有利な大当りになり、また、大当り図柄Ａが停止表示される割合は、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」が設定されているとき（つまり第１特別図柄情報に基づく判定）よりも、「時短遊技状態」又は「確変遊技状態」が設定されているとき（つまり第２特別図柄情報に基づく判定）の方が高くなる。

一方、遊技演出において、画像表示器２１に表示される画像（動画）、及びその画像に合わせてスピーカ３７から出力される音声、更には可動役物２２の作動や、枠ランプ２３と盤ランプ２４による電飾によって、特別図柄が変動表示されているときには、特別遊技抽選の結果を示唆する図柄変動演出が行われ、特別遊技が行われているときには、その特別遊技を盛り上げる特別遊技演出が行われるので、遊技性並びに遊技興趣が高められる。

特に図柄変動演出では、遊技者は、画像表示器２１の表示を見て、複数の演出図柄が変動開始後、先ず、左右の演出図柄が同図柄で停止してリーチ状態になることを期待し、リーチ状態になると、次に、「ノーマルリーチ演出」よりも大当り期待度が高い「ＳＰリーチ演出」が行われることを、更に「ＳＰリーチ演出」よりも大当り期待度が高い「ＳＰ・ＳＰリーチ演出」が行われることを期待し、また、「ＳＰリーチ演出」や「ＳＰ・ＳＰリーチ演出」では、より大当り期待度が高い演出動画が表示されることを期待し、そして、最終的に、複数の演出図柄が当り組合せ図柄態様で停止して、大当りになることを期待して、遊技を行うことができる。

このように、「ノーマルリーチ演出」「ＳＰリーチ演出」「ＳＰ・ＳＰリーチ演出」の何れかを含む図柄変動演出では、最終的に、複数の演出図柄が変動停止して、大当りか否かが確定し、故に、それ迄の間、遊技者はハラハラドキドキしながら遊技を楽しむことができるが、「特殊図柄変動演出」が行われると、そこで、複数の演出図柄が変動開始後、複数の当り組合せ図柄態様；「１１１」「２２２」「３３３」・・・「９９９」に揃って変動した後、何れかの当り組合せ図柄態様；「７７７」で停止するように表示される。

この「全回転演出」は、複数の演出図柄の変動停止を待たずに大当りが行われることが確定するプレミアム演出であり、しかも、大当り図柄Ａが停止表示されて、前記のように、16Ｒ長期開放で約2000個の遊技球を獲得でき、しかも、大当り遊技の終了後に「確変遊技状態」が設定される、最も遊技者に有利な大当りになることが確定する演出となるため、遊技者が最も実行されることを望む演出であると言える。しかし、「全回転演出」を単に行うだけでは、この「全回転演出」に関して演出性を高めるのに限界がある。

そこで、本発明によれば、「全回転演出」が実行される場合、その「全回転演出」の開始前に、「全回転演出」が実行されることを予告する「全回転予告演出」を実行可能にし、また、「全回転演出」が実行されない場合でも、「全回転予告演出」を実行可能にしたので、この「全回転予告演出」を実行することで、その後「全回転予告演出」が実行されない場合もあるが、「全回転演出」が実行されることを遊技者に期待させるようにして、「全回転演出」に関して演出性を高めることが可能になる。

しかも、複数の演出図柄を有効活用し、特定の表示態様で表示して「全回転予告演出」を実行することができ、また、「全回転予告演出」は、事前判定手段４６による判定結果に基づいて実行するので、「全回転演出」が実行される場合には、その「全回転演出」を含む図柄変動演出が開始される前において、１又は複数回の図柄変動演出において「全回転予告演出」を実行することができるので、比較的長期間、「全回転演出」が実行されることを遊技者に期待させることができる。

次に、実施例１の「全回転予告演出」を変更した［変更形態１］〜［変更形態４］について説明する。尚、各変更形態の「全回転予告演出」は、実施例１の「全回転予告演出」と併用して適用してもよいし、実施例１の「全回転予告演出」の代わりに適用してもよい。また、［変更形態１］〜［変更形態４］のうち少なくとも任意の２つの変更形態の「全回転予告演出」を組合わせて本発明としてもよい。

［変更形態１］
全回転予告演出制御手段７４ａは、特別図柄が「全回転変動パターン」又は「偽全回転変動パターン」で変動表示される図柄変動演出の実行前の１回又は連続する複数回（２回又は３回又は４回）の図柄変動演出において、保留演出制御手段７３によって、第１保留図柄２１ｃ又は第２保留図柄２１ｄを用いて、その保留図柄の図柄態様を変化させて、「全回転予告演出」を実行する。

尚、この「全回転予告演出」の実行条件は、図２１（１）に示す実行条件において、第１特別図柄保留数が２以上という条件を排除したものと、図２２（１）に示す実行条件において、第２特別図柄保留数が２以上という条件を排除したものとになる。

この保留図柄を用いた「全回転予告演出」では、具体的に、図２４（１）→（２）に示すように、第１特別図柄情報が取得されたとき、その第１特別図柄情報に基づいて、「全回転変動パターン」又は「偽全回転変動パターン」であると事前判定されると、第１保留図柄２１ｃが、通常図柄態様「○」と異なる特殊図柄態様「◎」で新たに追加表示され、これにより、その第１保留図柄２１ｃに対応する第１特別図柄情報に基づいて「全回転演出」が実行される可能性があることが予告される。

その後、図２４（３）→（４）に示すように、特殊図柄態様「◎」で表示された第１保留図柄２１ｃは、その第１保留図柄２１ｃに対応する第１特別図柄情報が消化されるまで、特殊図柄態様「◎」での表示が継続される。尚、特殊図柄態様「◎」での第１保留図柄２１ｃが表示消去され、その代わりに表示される当該保留図柄２１ｅも、通常図柄態様と異なる特殊図柄態様で表示されてもよい（図２４（４）ではそうなっている）。

尚、第１特別図柄情報に基づいて、「全回転変動パターン」又は「偽全回転変動パターン」であると事前判定されても、当初は、第１保留図柄２１ｃが通常図柄態様「○」で表示され、その後、その第１保留図柄２１ｃに対応する第１特別図柄情報が消化されるまでの所定のタイミングで、その第１保留図柄２１ｃの保留図柄２１ｃを通常図柄態様「○」から特殊図柄態様「◎」に変更してもよい。尚、第２保留図柄２１ｄも、同様に特殊図柄態様「◎」で表示可能である。尚、特殊図柄態様として、「◎」以外の種々の図柄態様（例えば「○」に「全回転？」等の予告文字を付設した図柄態様）としてもよい。

尚、先読み演出制御手段７４は、第１保留図柄又は第２保留図柄を用いて、その保留図柄の図柄態様を「◎」以外の図柄態様（「△」や「□」「☆」等）に変化させて、「全回転予告演出」以外の予告演出であって、大当り期待度や確変期待度、或いは対応する図柄変動演出の種類（内容）を予告する予告演出を実行可能にしている。

［変更形態２］
全回転予告演出制御手段７４ａは、特別図柄が「全回転変動パターン」又は「偽全回転変動パターン」で変動表示される図柄変動演出の実行前の１回又は連続する複数回（２回又は３回又は４回）の図柄変動演出において、図柄変動演出制御手段７１によって、「先読みモード」としての「全回転予告モード」で図柄変動演出を行わせて、「全回転予告演出」を実行する。

尚、先読み演出制御手段７４は、「先読みモード」として「全回転予告モード」以外の予告モードで図柄変動演出を行わせて、「全回転予告演出」以外の予告演出であって、大当り期待度や確変期待度、或いは対応する図柄変動演出の種類（内容）を予告する予告演出を実行可能にしている。

［変更形態３］
全回転予告演出制御手段７４ａは、特別遊技（大当り遊技／小当り遊技）が行われているとき、その特別遊技終了後に特別図柄が「全回転変動パターン」又は「偽全回転変動パターン」で変動表示される特別図柄情報が保留されている場合に、特別遊技演出やエンディング演出において、少なくとも一部の通常演出態様を特殊演出態様に変更して、「全回転予告演出」を実行する。

［変更形態４］
全回転予告演出制御手段７４ａは、特別図柄が「全回転変動パターン」又は「偽全回転変動パターン」で変動表示される図柄変動演出の実行前の１回又は連続する複数回の図柄変動演出において、演出ボタンＳＷ７を用いて、その演出ボタンＳＷ７の作動態様を変化させて、「全回転予告演出」を実行する。

図２５に示すように、演出ボタンＳＷ７は、（１）に示す通常位置と（２）に示す突出位置とに亙って電動モータにより自動的に進退して切換わることが可能に構成され、特別図柄が「全回転変動パターン」又は「偽全回転変動パターン」で変動表示される特別図柄情報が保留されていない場合には、演出ボタンＳＷ７が通常位置に保持されるが、同特別図柄情報が保留されている場合には、演出ボタンＳＷ７が通常位置から突出位置に進出し、その突出位置に保持されたり、或いは、演出ボタンＳＷ７が進退動作されたりすることで、「全回転予告演出」が実行される。

尚、演出ボタンＳＷ７が、前記のように通常位置と突出位置とに自動的に切換わるようにした上で、或いは、通常位置と突出位置とに切換わるようになっていないものでも、演出ボタンＳＷ７に複数のＬＥＤを有する電飾を設け、この電飾の発光態様を変化させることで、「全回転予告演出」が実行されなかったり実行されたりしてもよい。尚、枠ランプ２３や盤ランプ２４の発光態様を変化させることでも、「全回転予告演出」が実行されなかったり実行されたりしてもよい。

実施例２の全回転予告演出制御手段７４ａは、先読み演出制御手段７４ではなく図柄変動演出制御手段７１に属するものとされ、全回転演出図柄制御手段７１ｂより「全回転演出」が実行される場合、つまり当該判定手段４３（特別図柄判定手段４３）により大当り遊技を行うと判定され、しかも、「大当り図柄Ａ」、且つ「全回転変動パターン」（「変動パターン１」又は「変動パターン61」）が決定された場合に、「全回転演出」が開始される第２タイミングの前に、「全回転演出」が実行されることを予告する「全回転予告演出（予告演出）」を実行可能である。

また、実施例２の全回転予告演出制御手段７４ａは、全回転演出図柄制御手段７１ｂより「全回転演出」が実行されない場合でも、当該判定手段４３により「偽全回転変動パターン」となる図１０に示す「変動パターン51」又は図１１に示す「変動パターン101 」が決定された場合には、「全回転予告演出」を実行可能である。

この全回転予告演出制御手段７４ａは、特別図柄が「全回転変動パターン」又は「偽全回転変動パターン」で変動表示される図柄変動演出において、演出図柄表示制御手段７１ａによって、複数の演出図柄を用いて、第２タイミングの前に１又は複数回、複数の演出図柄を特定の表示態様で表示して、「全回転予告演出」を実行する。

具体的に、図２６に示すように、特別図柄が「全回転変動パターン」又は「偽全回転変動パターン」で変動表示される１回の図柄変動演出において、複数の演出図柄を変動開始させた後、特定の表示態様として、一時的に大当り特別組合せ図柄態様；「７７７」に揃えてスクロール表示させてから、そのうちの右側の演出図柄だけをズラすように表示させて、ハズレ組合せ図柄態様；「７７４」又は「７７５」又は「７７６」を仮停止となるように表示させ、その後、複数の演出図柄を再始動させ、つまり擬似連続演出の一部として「全回転予告演出」を実行する。

図２６は、擬似１，２，３の３回の擬似連続演出を実行する図柄変動演出において、擬似１，２，３の夫々で１回の「全回転予告演出」を実行することで、合計３回の「全回転予告演出」を実行する例を示している。

ここで、３回の「全回転予告演出」は、何れも複数の演出図柄を一時的に「７７７」に揃えてスクロール表示させてから、１回目は「７７４」を仮停止するように表示させ、２回目は「７７５」を仮停止するように表示させ、３回目は「７７６」を仮停止するように表示させ、このように、仮停止するように表示させる組合せ図柄態様を徐々に「７７７」に近づけるようにして、「全回転演出」が実行されることを煽る（期待を高める）演出とすることができる。

尚、擬似１，２の２回の擬似連続演出を実行する図柄変動演出において、２回の「全回転予告演出」を実行する場合には、１回目の「全回転予告演出」で「７７５」を仮停止するように表示させ、２回目の「全回転予告演出」で「７７６」を仮停止するように表示させ、また、擬似１の１回の擬似連続演出を実行する図柄変動演出において、１回の「全回転予告演出」を実行する場合には、その「全回転予告演出」で「７７６」を仮停止するように表示させる。

最後の「全回転予告演出」が終了し、つまり複数の演出図柄を「７７６」を仮停止させ、再始動させた後、前記のように、ブラックアウト演出が行われてから、「全回転演出」が行われる場合、その「全回転演出」において、９組の当り組合せ図柄態様；「１１１」「２２２」「３３３」・・・「９９９」がスクロール表示され、最終的に１組の当り組合せ図柄態様；「７７７」が停止して確定表示され、一方、「全回転演出」が行われない場合、ブラックアウト演出が行われてから、進行中の元の表示の続きに戻り、最終的にハズレ組合せ図柄態様；「３４６」等が停止して確定表示される。

尚、実施例２の全回転予告演出制御手段７４ａは、演出図柄を用いた前記の「全回転予告演出」と併用して、或いは演出図柄を用いた前記の「全回転予告演出」の代わりに、当該図柄変動演出の「全回転予告演出」として、実施例１の［変更形態１］で開示した演出ボタンＳＷ７を用いた「全回転予告演出」や、実施例１の［変更形態４］で開示した演出ボタンＳＷ７を用いた「全回転予告演出」を適用してもよい。

その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前記開示事項以外の種々の構成を付加して実施可能であり、前記実施例の所謂確変機以外に、公知の所謂ＳＴ機や１種２種混合機等の種々のパチンコ遊技機に本発明を適用可能である。

１ 遊技機
４３ 特別図柄情報判定手段（判定手段，第１判定手段）
４６ 事前判定手段（判定手段，第２判定手段）
７０ 演出制御手段（演出実行手段）
７１ａ 演出図柄制御手段（図柄演出実行手段）
７１ｂ 全回転演出図柄制御手段（特別演出実行手段）
７４ａ 全回転予告演出制御手段（予告演出実行手段）

第１の発明は、取得された判定情報に基づいて遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する判定手段(43/46) と、この判定手段(43/46) による判定結果に基づいて遊技演出を実行する演出実行手段(70)とを備えた遊技機(1) において、前記演出実行手段(70)は、複数の図柄を変動させてから、前記判定結果を示す組合せ図柄態様で停止させるように表示する図柄演出実行手段(71a) を有し、前記図柄演出実行手段(71a) は、前記判定手段(43/46) により前記特別遊技を行うと判定された場合、前記複数の図柄を変動開始させた後、所定タイミングから当該判定結果を夫々示す複数の特別組合せ図柄態様に揃えて変動させた後に何れかの前記特別組合せ図柄態様で停止させるように表示する特別演出を実行可能な特別演出実行手段(71b) を有し、前記演出実行手段(70)は、前記特別演出実行手段(71b) により前記特別演出が実行される場合、前記所定タイミングの前に、前記特別演出が実行されることを予告する予告演出を実行可能であり、前記予告演出において、前記複数の図柄を変動後に所定の予告組合せ図柄態様に揃えて停止又は仮停止させる予告表示を複数回行うとともに、前記複数回の予告表示にわたって前記予告組合せ図柄態様を段階的且つ規則的に変化させていくことを特徴とする。

第３の発明は、第１，第２の何れかの発明において、前記判定手段(43/46) は、前記判定を行う第１判定手段(43)と、この第１判定手段(43)が判定を行う前に前記判定を行うことが可能な第２判定手段(46)とを有し、前記特別演出実行手段(71b) は、前記第１判定手段(43)による判定結果に基づいて前記特別演出を実行し、前記演出実行手段(70)は、前記第２判定手段(46)による判定結果に基づいて前記複数の図柄の１回又は連続する複数回の変動において前記予告演出を実行することを特徴とする。

Claims (4)

1. 取得された判定情報に基づいて遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する判定手段と、この判定手段による判定結果に基づいて遊技演出を実行する演出実行手段とを備えた遊技機において、
   前記演出実行手段は、
   複数の図柄を変動させてから、前記判定結果を示す組合せ図柄態様で停止させるように表示する図柄演出実行手段を有し、
   前記図柄演出実行手段は、
   前記判定手段により前記特別遊技を行うと判定された場合、前記複数の図柄を変動開始させた後、所定タイミングから当該判定結果を夫々示す複数の特別組合せ図柄態様に揃えて変動させた後に何れかの前記特別組合せ図柄態様で停止させるように表示する特別演出を実行可能な特別演出実行手段を有し、
   前記演出実行手段は、
   前記特別演出実行手段により前記特別演出が実行される場合、前記所定タイミングの前に、前記特別演出が実行されることを予告する予告演出を実行可能であることを特徴とする遊技機。
2. 前記演出実行手段は、
   前記特別演出実行手段により前記特別演出が実行されない場合でも、前記予告演出を実行可能であることを特徴とする請求項１に記載の遊技機。
3. 前記演出実行手段は、
   前記複数の図柄を特定の表示態様で表示して前記予告演出を実行することを特徴とする請求項２に記載の遊技機。
4. 前記判定手段は、前記判定を行う第１判定手段と、この第１判定手段が判定を行う前に前記判定を行うことが可能な第２判定手段とを有し、
   前記特別演出実行手段は、前記第１判定手段による判定結果に基づいて前記特別演出を実行し、
   前記演出実行手段は、前記第２判定手段による判定結果に基づいて前記複数の図柄の１回又は連続する複数回の変動において前記予告演出を実行することを特徴とする請求項１〜３の何れか１項に記載の遊技機。