JP2017064279A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】特定の演出により効果的に遊技の興趣を向上し得る遊技機を提供する。
【解決手段】演出制御CPUがボタン演出で設定する有効期間Eは、第1の期間Eaと第2の期間Ebに区分される。演出制御CPUは、大当り遊技が付与される期待度が異なる第1の特定演出または第2の特定演出を表示装置で実行させ得る。演出制御CPUは、第2の期間中に操作ボタンが操作されたと判定した場合に第2の特定演出を表示装置で実行させる確率より、第1の期間中に操作ボタンが操作されたと判定した場合の方が高い確率で第2の特定演出を表示装置で実行させる。演出制御CPUは、第1および第2の期間中に操作ボタンが操作されなかったと判定した場合は、第1および第2の期間中に操作ボタンが操作されたと判定した場合に第2の特定演出を表示装置で実行させる確率とは異なる確率で第2の特定演出を表示装置で実行させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、遊技者が操作可能な操作手段を備えた遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、パチンコ球(遊技球)が流下可能な遊技領域が画成された遊技盤に、パチンコ球が入賞可能な始動入賞口(始動入賞手段)や、図柄を変動表示して図柄変動演出を行う液晶式やドラム式等の表示装置(表示手段)が設けられ、遊技領域を流下するパチンコ球が始動入賞口へ入賞するのを契機として、表示装置の図柄変動演出を開始するよう構成されている。このようなパチンコ機では、始動入賞口へのパチンコ球の入賞を契機として行われる当り判定に当選することで、表示装置に所定の当り表示(例えば同一図柄の三つ揃等)が表示され、その結果、遊技者に有利な当り遊技が付与される。このような当り遊技では、特別入賞口を開閉可能に閉鎖する特別入賞装置の開閉部材が適宜の開放パターンで開閉動作されて、特別入賞口へのパチンコ球の入賞機会が与えられ、遊技者が賞球を獲得し得るようになっている。
また、メダルを用いたスロットマシン(遊技機)は、外周部に識別情報としての複数種類の図柄が表示された複数のリールを備え、メダルの投入または投入ボタン(ベットボタン)の操作後に、スタートレバーの操作を契機にリールの回転が開始するよう構成されている。そして、各リールに対応して設けたストップボタンが操作されることに基づいて各リールの回転を停止し、全てのリールの回転を停止したときに予め設定された入賞役に対応する図柄の組合わせが入賞ライン上に揃った場合に、該入賞役に応じて所定枚数のメダルが払い出されるよう構成されている。
前記パチンコ機やスロットマシン等の遊技機では、遊技者の遊技への参加意欲を高めるために、遊技機に設けられた操作ボタン(操作手段)を遊技者が操作することで、遊技機に備えられた表示装置(演出手段)で実行される演出が切り替え可能に構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−261474号公報
前記操作ボタンの操作によって演出が切り替えられるよう構成された遊技機では、特定の演出が行われることで遊技の興趣を高めるように構成されているので、遊技者が操作ボタンを操作しなかったために特定の演出が実行されない場合には、遊技の興趣が低下してしまう難点がある。特に、遊技に慣れて操作ボタンを操作することに消極的な遊技者の場合では、せっかく設けた特定の演出による効果が期待できなかった。
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、特定の演出により効果的に遊技の興趣を向上し得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、
特定条件の成立に基づいて特定遊技状態を付与可能な遊技機において、
遊技者が操作可能な操作手段(22)と、
前記特定遊技状態が付与される可能性の期待度が異なる複数種類の特定演出(PA,PB)の何れかを演出手段(17,18,19)で実行させる制御手段(65a)とを備え、
前記操作手段(22)の操作が有効となる有効期間(E)には、第1の期間(Ea)と第2の期間(Eb)とが設定され、
前記特定演出(PA,PB)には、第1の特定演出(PA)と、該第1の特定演出(PA)より前記期待度が高い第2の特定演出(PB)とが設定され、
前記制御手段(65a)は、
前記第2の期間(Eb)中に前記操作手段(22)が操作された場合より前記第1の期間(Ea)中に前記操作手段(22)が操作された場合の方が、前記第2の特定演出(PB)を高い確率で前記演出手段(17,18,19)で実行させるよう構成されると共に、
前記第1および第2の期間(Ea,Eb)中に前記操作手段(22)が操作されなかった場合は、前記第1および第2の期間(Ea,Eb)中に前記操作手段(22)が操作された場合に前記第2の特定演出(PB)を前記演出手段(17,18,19)で実行させる確率と異なる確率で前記第2の特定演出(PB)を前記演出手段(17,18,19)で実行させるよう構成されたことを要旨とする。
これによれば、有効期間中に操作手段が操作されなかった場合でも、操作手段が操作された場合に実行される特定演出を実行可能に構成したので、操作に不慣等で操作手段を操作できなかった場合でも特定演出を実行させることができ、遊技の興趣を向上し得る。また、特定遊技状態が付与される可能性の期待度が高い第2の特定演出が実行される確率は、操作手段が操作された場合と操作されない場合とで異なるので、遊技の興趣を一層向上し得る。
請求項2に記載の発明では、
前記第1および第2の期間(Ea,Eb)中に前記操作手段(22)が操作されなかった場合に前記制御手段(65a)が前記第2の特定演出(PB)を前記演出手段(17,18,19)で実行させる確率は、前記第2の期間(Eb)中に前記操作手段(22)が操作された場合に前記第2の特定演出(PB)を前記演出手段(17,18,19)で実行させる確率より高く、かつ前記第1の期間(Ea)中に前記操作手段(22)が操作された場合に前記第2の特定演出(PB)を前記演出手段(17,18,19)で実行させる確率より低く設定されていることを要旨とする。
これによれば、有効期間中に操作手段が操作されなかった場合でも、第2の期間中に操作手段が操作された場合に第2の特定演出が実行される確率より高い確率で第2の特定演出が実行されるので、第2の特定演出による興趣の向上を図り得る。
請求項3に記載の発明では、
前記制御手段(65a)は、前記第1および第2の期間(Ea,Eb)中に前記操作手段(22)が操作されなかった場合には、前記有効期間(E)の開始以前に予め決定した特定演出(PA,PB)を前記演出手段(17,18,19)で実行させるよう構成され、
前記制御手段(65a)は、前記第1および第2の期間(Ea,Eb)中に前記操作手段(22)が操作された場合には、該操作手段(22)が操作された際に決定した特定演出(PA,PB)を前記演出手段(17,18,19)で実行させるよう構成されたことを要旨とする。
これによれば、有効期間中に操作手段が操作されなかった場合に実行される特定演出は予め決定されているので、有効期間の終了後に速やかに特定演出を実行させることができる。
請求項4に記載の発明では、
前記有効期間(E)には、第3の期間(Ec)が設定され、
前記特定演出(PA,PB,PC)には、前記第2の特定演出(PB)より前記期待度が高い第3の特定演出(PC)が設定され、
前記制御手段(65a)は、前記第3の期間(Ec)中に前記操作手段(22)が操作された場合には前記第2の特定演出(PB)または第3の特定演出(PC)を前記演出手段(17,18,19)で実行させ得るよう構成され、
前記制御手段(65a)は、所定の条件下では、前記第3の期間(Ec)中に前記操作手段(22)が操作されなかった場合に前記第2の特定演出(PB)または第3の特定演出(PC)を前記演出手段(17,18,19)で実行させ得るよう構成され、
前記制御手段(65a)は、前記第1および第2の期間(Ea,Eb)が開始される前に、各期間(Ea,Eb)が開始されることを報知する期間開始報知演出を前記演出手段(17,18,19)で実行させるよう構成されると共に、前記第3の期間(Ec)が開始される前には、該第3の期間(Ec)が開始されることを報知しない非期間開始報知演出を前記演出手段(17,18,19)で実行させるよう構成されたことを要旨とする。
これによれば、報知されない第3の期間において、所定の条件下で操作手段が操作されなかった場合には、操作された場合に実行可能な第3の特定演出が実行可能であるので、第3の特定演出が実行されることで遊技の興趣を一層向上し得る。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本願の請求項5に係る発明は、
特定条件の成立に基づいて特定遊技状態を付与可能な遊技機において、
遊技者が操作可能な操作手段(22)と、
前記操作手段(22)が操作されたことを検出する操作検出手段(65a)と、
前記操作手段(22)の操作が有効となる有効期間(E)中に該操作手段(22)が所定の操作態様で操作されたかを判定する操作態様判定手段(65a)と、
前記特定遊技状態が付与される可能性の期待度が異なる複数種類の特定演出(PA,PB)の何れかを演出手段(17,18,19)で実行させる制御手段(65a)とを備え、
前記特定演出(PA,PB)には、第1の特定演出(PA)と、該第1の特定演出(PA)より前記期待度が高い第2の特定演出(PB)とが設定され、
前記制御手段(65a)は、
前記操作検出手段(65a)が前記有効期間(E)中に前記操作手段(22)の操作を検出した場合において、操作された前記操作手段(22)の操作態様が前記所定の操作態様でないと前記操作態様判定手段(65a)が判定した場合より操作された前記操作手段(22)の操作態様が前記所定の操作態様であると前記操作態様判定手段(65a)が判定した場合の方が、前記第2の特定演出(PB)を高い確率で前記演出手段(17,18,19)で実行させるよう構成されると共に、
前記有効期間(E)中に前記操作検出手段(65a)が前記操作手段(22)の操作を検出しなかった場合は、前記有効期間(E)中に前記操作検出手段(65a)が前記操作手段(22)の操作を検出した場合に前記第2の特定演出(PB)を前記演出手段(17,18,19)で実行させる確率と異なる確率で前記第2の特定演出(PB)を前記演出手段(17,18,19)で実行させるよう構成されたことを要旨とする。
これによれば、有効期間中に操作手段が操作されなかった場合でも、該操作手段が操作された場合に実行される特定演出を実行可能に構成したので、操作に不慣等で操作手段を操作できなかった場合でも特定演出を実行させることができ、遊技の興趣を向上し得る。また、特定遊技状態が付与される可能性の期待度が高い第2の特定演出が実行される確率は、操作手段が操作された場合と操作されない場合とで異なるので、遊技の興趣を一層向上し得る。
請求項6に記載の発明では、
前記有効期間(E)中に前記操作検出手段(65a)が前記操作手段(22)の操作を検出した場合に前記制御手段(65a)が前記第2の特定演出(PB)を前記演出手段(17,18,19)で実行させる確率は、前記有効期間(E)中に前記操作検出手段(65a)が操作手段(22)の操作を検出しなかった場合に前記制御手段(65a)が前記第2の特定演出(PB)を前記演出手段(17,18,19)で実行させる確率より高く設定されていることを要旨とする。
これによれば、有効期間中に操作手段を操作しなかった場合より操作した場合の方が第2の特定演出が実行される確率を高くしたので、操作手段の操作を促すことができる。
請求項7に記載の発明では、
前記制御手段(65a)は、前記有効期間(E)中に、該有効期間(E)より短い時間間隔毎に前記操作手段(22)の操作の有無を抽選により決定する擬似抽選処理を実行するよう構成され、
前記有効期間(E)中に前記操作検出手段(65a)が前記操作手段(22)の操作を検出しなかった場合には、前記擬似抽選処理で操作有りと決定した回数が前記所定の操作態様として設定された前記操作手段(22)の操作回数に達した場合に、前記制御手段(65a)は前記第2の特定演出(PB)を前記演出手段(17,18,19)で実行するよう構成したことを要旨とする。
これによれば、有効期間中に操作手段が操作されなかった場合において演出が単調となるのを防いで興趣を向上し得る。
本発明に係る遊技機によれば、操作手段が操作されなかった場合であっても、特定の演出により効果的に遊技の興趣を向上し得る。
本発明の実施例1に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例1に係る遊技盤を示す概略正面図である。 実施例1に係るパチンコ機の制御構成を示すブロック図である。 実施例1の表示装置に表示されるボタン演出の指示画像を示す説明図であって、(a)は指示画像のみを示し、(b)は指示画像と第1の期間が開始されることを報知する期間開始報知演出の画像とを示し、(c)は指示画像と第2の期間が開始されることを報知する期間開始報知演出の画像とを示している。 自動ボタン押下モード設定処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は、はずれ用の有効期間の区分状態を示す説明であり、(b)は、当り用の有効期間の区分状態を示す説明である。 実施例1に係る通常ボタン押下モードで特定演出を決定する際に参照する抽選テーブルを示す説明図であって、(a)は第1はずれ通常モード用抽選テーブルを示し、(b)は第1当り通常モード用抽選テーブルを示している。 実施例1に係る自動ボタン押下モードで特定演出を決定する際に参照する抽選テーブルを示す説明図であって、(a)は第1はずれ自動モード用抽選テーブルを示し、(b)は第1当り自動モード用抽選テーブルを示している。 実施例2に係る通常ボタン押下モードで特定演出を決定する際に参照する抽選テーブルを示す説明図であって、(a)は第2はずれ通常モード用抽選テーブルを示し、(b)は第2当り通常モード用抽選テーブルを示している。 実施例2に係る自動ボタン押下モードで特定演出を決定する際に参照する抽選テーブルを示す説明図であって、(a)は第2はずれ自動モード用抽選テーブルを示し、(b)は第2当り自動モード用抽選テーブルを示している。 実施例2の別例1の表示装置に表示されるボタン演出の指示画像を示す説明図である。 実施例2の別例1に係る自動ボタン押下モードにおける操作回数および擬似操作回数と発光色の変化態様との関係を示す説明図であって、(a)ははずれの場合での関係を示し、(b)は当りの場合での関係を示している。 擬似抽選処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2の別例2に係る自動ボタン押下モードで発光色を変化するか否かを決定する際に参照する抽選テーブルを示す説明図であって、(a)は第3はずれ自動モード用抽選テーブルを示し、(b)は第3当り自動モード用抽選テーブルを示している。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行うパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機10について)
実施例1に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤20を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、複数種類の図柄を変動表示可能な表示装置(演出手段)17が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20を透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透視保護板13bで前後に開口する窓部13aを覆うよう構成された前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例1では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。なお、実施例1では、前記表示装置17としては、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の表示装置やドットマトリックス式の表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の表示装置を採用し得る。
図1に示す如く、前記前枠13には、窓部13aを囲繞するようランプ装置(発光手段)18が配設されると共に、前枠13の上部位置に、音声や効果音を出力可能なスピーカ(音出力手段)19が配設されている。そして、ランプ装置18に設けられたLED等の発光体(図示せず)を点灯・点滅したり、前記スピーカ19から適宜の音声を出力することで、前記表示装置17で行われる各種の表示演出(図柄変動演出)に合わせて光による演出や音による演出を行い得るよう構成されている。すなわち、前記ランプ装置18やスピーカ19は、表示装置17と同様に演出手段としての機能を有している。また、前記上球受け皿14は、前記前枠13と別体に形成して中枠12に対して開閉可能に組み付けるようにしてもよい。
また、前記前枠13の右下方位置には、前記中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられている。前記操作ハンドル16は、左回転方向に付勢された操作レバー16aを備えており、該操作レバー16aを右回転するよう遊技者が回動操作することで前記打球発射装置が作動されて、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20に向けて発射されるようになっている。ここで、前記操作レバー16aの回動量に応じて前記打球発射装置によるパチンコ球の打球力が強弱変化するよう構成されており、遊技者が操作レバー16aの回動量を操作することで、前記遊技盤20に形成された第1球流下経路23a(後述)をパチンコ球が流下する所謂「左打ち」と、該遊技盤20に形成された第2球流下経路23b(後述)をパチンコ球が流下する所謂「右打ち(ゴム打ち)」とを打ち分け得るようになっている。
(遊技盤20について)
実施例1の前記遊技盤20は、アクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材から所定板厚の略矩形状に形成された平板状の透明板(遊技領域形成部材)であって、該遊技盤20の裏側に前記表示装置17が着脱自在に組み付けられている。遊技盤20の前側には、図2に示す如く、前面(盤面)に配設された略円形状の案内レール21によりパチンコ球が流下可能(移動可能)な遊技領域23が画成されて、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が当該遊技領域23内に打ち出されることで遊技が行われるようになっている。また、遊技盤20には、該遊技盤20との間に収容空間を画成する設置部材(図示せず)が配設されており、収容空間には、発光により演出を行う発光演出装置や、可動体の動作により演出を行う可動演出装置等の各種装置が設置されている。そして、発光演出装置や可動演出装置は、前記表示装置17で行われる各種の表示演出(図柄変動演出)に合わせて発光演出や可動体の動作演出を行い得るよう構成されており、該発光演出装置および可動演出装置についても、表示装置17と同様に演出手段としての機能を有している。なお、前記表示装置17は、設置部材の裏側に取り付けられて、後述するように設置部材に設けた開口部(可視部)および枠状装飾体24(後述)の開口部24aを介して遊技盤20の前側から視認可能に臨むよう構成される。なお、遊技盤20は、ベニヤ材や合成樹脂材等の非光透過性の板部材の表面に装飾シール等を貼付したものであってもよい。
前記遊技盤20には、前後に貫通する装着口が前記遊技領域23内に複数開設されて、各装着口に対して各種遊技構成部品が前側から取り付けられると共に、遊技領域23の最下部位置には、該遊技領域23に開口するアウト口28が開設されており、遊技領域23に打ち出されてアウト口28に入球したパチンコ球が機外に排出されるよう構成される。また、前記遊技盤20には、前記遊技領域23内に多数の遊技釘37が設けられると共に、後述する枠状装飾体24の左側方に、遊技領域23(第1球流下経路23a)を流下するパチンコ球の接触に伴って回転する回転案内部材38が回転自在に支持されており、遊技釘37や回転案内部材38との接触によりパチンコ球の流下方向が不規則に変化するよう構成されている。前記回転案内部材38は、所謂「風車」とも称される部材であって、該回転案内部材38の回転に伴ってパチンコ球を弾くように左右方向へ放出する部材である。なお、前記装着口の形成数は、遊技盤20に対して取り付けられる各種遊技構成部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜決定される。
実施例1の前記遊技盤20には、図2に示す如く、前記案内レール21で囲まれた遊技領域23の略中央の大部分が開口する装着口に、前後に開口する開口部24aが形成された枠状装飾体24が取り付けられ、該枠状装飾体24の開口部24aを介して表示装置17の表示部17aが遊技盤20の前面側に臨むよう構成されている。前記設置部材は、前記遊技盤20の外郭形状より僅かに小さな形状に形成された略矩形状の背面板と、該背面板の外周縁部から前方に突出する画壁部とから前方に開口した箱状に形成されて、該画壁部の開口前端部を遊技盤20の裏面に当接させた状態で、当該遊技盤20と設置部材とがネジにより固定される。また、前記設置部材の背面板には、前記枠状装飾体24の開口部24aと前後に整列する位置に、略矩形状の開口部が前後に開口するよう開設されると共に、該背面板の裏側に前記表示装置17が着脱自在に取り付けられて、該開口部を介して表示装置17の表示部17aが遊技盤20の前側に臨むようになっている。
(枠状装飾体24について)
前記遊技盤20に配設される前記枠状装飾体24は、図2に示す如く、前記遊技盤20に開設された前記装着口の内側に沿って延在する環状に形成された枠状基部(図示せず)と、該枠状基部に設けられて前記遊技盤20の前面より前方に突出し、前記遊技領域23と表示装置17の表示部17aを区切って該遊技領域23の内周を画成する庇状部24bと、該庇状部24bの後縁から外方に延出する薄板状の台板部24cとを備える。そして、前記枠状基部を装着口に挿入すると共に台板部24cを遊技盤20の前面に当接した状態で、該台板部24cをネジ等の固定手段で遊技盤20に固定することで、枠状装飾体24が遊技盤20に取り付けられる。ここで、前記庇状部24bは、図2に示す如く、前記枠状装飾体24(枠状基部)の左側縁の略中間位置から上縁および右下縁に亘って連続して延在するように設けられており、開口部24a側、すなわち表示装置17における表示部17aの前面側を横切ってパチンコ球が流下(落下)するのを規制している。
前記枠状装飾体24には、図2に示す如く、前記開口部24aの下側に、ステージ26が設けられると共に、開口部24aの左側に、遊技領域23(第1球流下経路23a)に開口して該遊技領域23を流下するパチンコ球を取り込んでステージ26に案内する球導入部27が設けられ、該球導入部27からステージ26に通出されたパチンコ球は、ステージ26上を左右に転動した後に、後述する第1始動入賞部29が配設されている遊技領域23に排出される。またステージ26の後端縁には、左右方向の全長に亘って上側に向けて所定高さで立上がる透明壁25が設けられ、ステージ26上を転動するパチンコ球が表示装置17の表示部17a側に移動するのを該透明壁25で防止している。
前記遊技盤20に画成された遊技領域23は、前記枠状装飾体24における庇状部24bの左側方をパチンコ球が流下する第1球流下経路23aと、該枠状装飾体24における庇状部24bの上方から右側方をパチンコ球が流下する第2球流下経路23bとに区画されている。これにより、操作ハンドル16の操作レバー16aを回動操作して打球力を調節することで、遊技領域23に打ち出されたパチンコ球が第1球流下経路23aを流下する遊技形態(左打ち)および当該パチンコ球が第2球流下経路23bを流下する遊技形態(右打ち)の何れかを遊技者が任意に選択し得るようになっている。そして、実施例1に係るパチンコ機10では、前記第1球流下経路23aをパチンコ球が流下する場合(左打ちした場合)に、パチンコ球が第2球流下経路23bを流下する場合に較べて後述する第1始動入賞部29にパチンコ球が入賞する可能性が高くなるよう構成されると共に、該第2球流下経路23bをパチンコ球が流下する場合(右打ちの場合)に、パチンコ球が第1球流下経路23aを流下する場合に較べて後述するゲート部35、第2始動入賞部30および特別入賞部31へパチンコ球が入賞する可能性が高くなるよう構成されている。
(入球部について)
図2に示すように、前記遊技盤20には、遊技領域23を流下するパチンコ球が入球可能な複数の入球部(具体的には、後述する第1始動入賞部29、第2始動入賞部30、ゲート部35、特別入賞部31、普通入賞部33)が設けられており、パチンコ球が入球した入球部に応じた制御が実行されることで所定の遊技を行い得るようになっている。具体的に、実施例1のパチンコ機10では、前記入球部としての第1始動入賞部29が前記第1球流下経路23aを流下するパチンコ球が入球可能な位置に設けられると共に、前記入球部としての第2始動入賞部30、特別入賞部31およびゲート部35が、前記第2球流下経路23bを流下するパチンコ球が入球可能な位置に設けられている。なお、実施例1の遊技盤20には、前記第1球流下経路23aに位置するよう入球部としての普通入賞部33が配置されており、第1球流下経路23aを流下させたパチンコ球が普通入賞部33に入賞し得るようになっている。
(始動入賞部29,30について)
前記遊技盤20には、図2に示す如く、前記枠状装飾体24の下方位置に、遊技領域23に臨んで該遊技領域23(第1球流下経路23aおよび第2球流下経路23b)を流下するパチンコ球が入賞可能な第1始動入賞部29が配設されると共に、該第1始動入賞部29の右側方において遊技領域23(第2球流下経路23b)に臨んで特別入賞部31が配設されている。また、枠状装飾体24の右側方に、遊技領域23(第2球流下経路23b)に臨んで該遊技領域23(第2球流下経路23b)を流下するパチンコ球が通過可能なゲート部35が配設されている。更に、ゲート部35の下側に、第2始動入賞部30が配設されている。第1および第2始動入賞部29,30は、遊技領域23を流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞口29a,30aが設けられる。ここで、第1始動入賞部29は、第1始動入賞口29aが遊技領域23に常時開放する常時開放型の入賞部とされ、第2始動入賞部30は、所定の開放条件および閉鎖条件に従って第2始動入賞口30aが始動用開閉部材(開閉部材)30bにより開閉される開閉型の入賞部とされている。なお、第2始動入賞部30は、始動用開閉部材30bを開閉作動する始動入賞ソレノイド39(図3参照)を備え、該始動入賞ソレノイド39がパチンコ機10の裏側に配置されたメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)によって駆動制御されるよう構成される。
前記第1および第2始動入賞部29,30は、該第1および第2始動入賞口29a,30aに入賞したパチンコ球を検出する入賞検出手段としての始動入賞検出センサ41,42(図3参照)が設けられている。前記始動入賞検出センサ41,42は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されている。そして、始動入賞検出センサ41,42からの検出信号がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に入力されることを賞球の払出条件として、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)が賞球の払い出しを決定するようになっている。また、第1および第2始動入賞検出センサ41,42によるパチンコ球の検出(すなわち第1および第2始動入賞口29a,30aへのパチンコ球の入賞)を遊技の開始条件(遊技開始条件)として、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)が各種入賞情報(大当り判定用乱数等の遊技情報)を取得して、この取得した入賞情報に基づいて特図当り抽選(当り判定)が行われるよう構成されている。そして、特図当り抽選の結果に基づいて前記表示装置17において図柄変動演出を実行するように、該表示装置17を後述するサブ制御基板65,70が制御するよう構成される。また、前記表示装置17での図柄変動演出の結果、該表示装置17に所定の当り表示(予め定められた特定表示)となる組み合わせ(例えば同一飾図の3つ揃い等)で図柄(飾図)が確定停止表示されることで、遊技者に有利な当り遊技(以後、大当り遊技という)が付与され、大当り遊技の発生に伴って特別入賞部31の特別入賞口31aを所定の開放条件で開放する大当り遊技が行われて、遊技者が賞球を獲得し得る機会が与えられるよう構成されている。すなわち、実施例1では、遊技者が賞球を獲得し得る機会が与えられる大当り遊技が、遊技者に有利な有利状態となっている。
(特別入賞部31について)
前記特別入賞部(入賞手段)31は、遊技領域23(第2球流下経路23b)に開口する特別入賞口(入賞口)31aを開閉自在に閉成する特別用開閉部材(開閉部材)31bを備えており、駆動手段としての特別入賞ソレノイド43(図3参照)の駆動に伴って特別用開閉部材31bが閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。また、前記特別入賞部31には、前記特別入賞口31aに入賞したパチンコ球を検出する特別入賞検出手段としての特別入賞検出センサ44(図3参照)が設けられている。特別入賞検出センサ44は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており、特別入賞検出センサ44がパチンコ球を検出すると、検出信号をメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に出力し、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、特別入賞検出センサ44からの検出信号の入力を賞球の払出条件として、パチンコ機10の裏側に配置された払出制御基板(図示せず)に制御信号を出力して球払出装置(図示せず)に予め設定された数の賞球を払い出させるようになっている。ここで、前記特別入賞ソレノイド43は、前記第1および第2始動入賞口29a,30aへのパチンコ球の入賞を契機として特別入賞口31aを開閉する大当り遊技が付与される場合(特定条件判定手段での判定結果が肯定の場合)に、前記表示装置17による図柄変動演出の終了後にメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)によって駆動制御される。実施例1のパチンコ機10では、特別用開閉部材31bの開閉態様が異なる複数種類の大当り遊技が設定されており、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、大当り遊技の種類に応じた開閉条件に従って特別入賞ソレノイド43を駆動制御するよう構成される。
(ゲート部35について)
前記ゲート部35には、該ゲート部35をパチンコ球が通過したことを検出するゲートセンサ45(図3参照)が配設される。ゲートセンサ45は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており、該ゲートセンサ45からメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)への球検出信号の入力、すなわちゲートセンサ45のパチンコ球の検出(ゲート部35のパチンコ球の通過)に伴って各種通過検出情報(乱数等の遊技情報)が取得され、この取得した遊技情報に基づいて普図当り判定(普図当り抽選)が行われるよう構成されている。そして、この普図当り抽選の結果に応じて前記始動入賞ソレノイド39が駆動制御されて始動用開閉部材30bが開閉動作するようになっている。
(普通入賞部33について)
図2に示すように、前記普通入賞部33は、前記遊技領域23の左下部位置(第1球流下経路23a)において、パチンコ球が入賞可能な普通入賞口33aが上方に常時開口するよう前記遊技盤20に設けられており、第1球流下経路23aを流下するパチンコ球が一定の確率で普通入賞口33aに入賞し得るようになっている。普通入賞部33は、普通入賞口33aに入賞したパチンコ球を検出する入賞検出手段としての普通入賞検出センサ46(図3参照)が設けられている。前記普通入賞検出センサ46は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されている。そして、普通入賞検出センサ46からの検出信号がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に入力されることを賞球の払出条件として、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)が賞球の払い出しを決定するようになっている。
(操作ボタン22について)
次に、図1に示すように、前記上球受け皿14に、遊技者が操作可能な操作手段として操作ボタン22が配設されている。この操作ボタン22は、表示装置17の表示部17aにおいて表示される指示演出(図4に示す指示画像36)に基づいて押圧操作することで、表示装置17において特定演出が実行可能に構成されている。操作ボタン22には、該操作ボタン22の押圧操作を検出する操作検出手段としての操作検出センサ47(図3参照)が設けられている。操作検出センサ47は、後述する演出制御基板65(演出制御CPU65a)に配線接続されている。そして、操作検出センサ47からの検出信号が演出制御基板65(演出制御CPU65a)に入力されることに基づいて、該演出制御基板65(演出制御CPU65a)が、パチンコ機10に設けられる各種演出手段(表示装置17,ランプ装置18,スピーカ19,可動演出装置等)で特定演出等の各種遊技演出を実行させ得るよう構成されている。
前記操作ボタン22は、内部にLED等の発光手段(図示せず)を備え、該発光手段の発光によって、操作ボタン22の操作時期等を知らせ得るよう構成されている。具体的には、操作が有効(操作検出センサ47からの検出信号を演出制御CPU65aが受け付ける有効期間E)である場合には、発光手段が点灯し、操作が無効である場合には発光手段が消灯するようになっている。
(パチンコ機の制御構成について)
次に、パチンコ機10の制御構成について説明する。実施例1のパチンコ機10には、図3に示す如く、パチンコ機10を全体的に制御する制御手段としてのメイン制御基板(メイン制御手段)60と、該メイン制御基板60からの制御信号に基づいて各制御対象を制御する制御手段としてのサブ制御基板(サブ制御手段)65,70とが設けられている。すなわち、メイン制御基板60では、パチンコ機10に備えられた各種検出センサ(検出手段)からの検出信号に基づいて各種処理が実行され、その処理結果に応じた各種の制御信号(制御コマンド)がサブ制御基板65,70に出力されるようになっている。
また、実施例1のパチンコ機10には、サブ制御基板として、遊技演出を全体的に制御する演出制御基板65と、表示装置17での表示内容を制御する表示制御基板70と、パチンコ機10が備える各種発光演出手段(ランプ装置18等)の発光制御を行うランプ制御基板72と、パチンコ機10が備えるスピーカ19の音出力制御を行う音制御基板73とを備えている。すなわち、メイン制御基板60が出力した制御信号(制御コマンド)に基づいて、前記演出制御基板65が表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73を制御するよう構成されており、パチンコ機10で実行される各種遊技演出(図柄変動演出や発光演出、音声演出)を統括的にコントロールし得るようになっている。ここで、表示制御基板70は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、表示装置17に表示される図柄(飾図)や背景画像等の図柄変動演出の表示内容を制御するよう構成される。また、ランプ制御基板72は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、パチンコ機10が備える各種発光演出手段(ランプ装置18等)の点灯・消灯のタイミングや、発光強度等を制御するものである。そして、音制御基板73は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づき、パチンコ機10が備える各スピーカ19からの音声出力のタイミングや出力内容等を制御するものである。
(メイン制御基板60について)
前記メイン制御基板60は、図3に示に如く、制御処理を実行するメイン制御CPU60a、該メイン制御CPU60aが実行する制御プログラムを記憶するメイン制御ROM60b、当該メイン制御CPU60aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能なメイン制御RAM60c等が備えられている。そして、前記始動入賞検出センサ41,42、特別入賞検出センサ44、普通入賞検出センサ46、ゲートセンサ45等の各種センサが前記メイン制御CPU60aに接続されている。また、メイン制御CPU60aには、前記第2始動入賞口30aを開閉する始動用開閉部材30bに連繋する始動入賞ソレノイド39および特別入賞口31aを開閉する特別用開閉部材31bに連繋する特別入賞ソレノイド43が接続されており、該メイン制御CPU60aでの制御処理結果に基づいて各ソレノイド39,43を駆動させることで、対応する開閉部材30b,31bが開閉するようになっている。そして、メイン制御CPU60aは、大当り遊技の種類に応じた開閉態様で特別用開閉部材31bが開閉するよう前記特別入賞ソレノイド43を駆動制御するよう構成される。
前記メイン制御CPU60aには、パチンコ機0が備える各表示部(特図表示部50A,50B、特図保留表示部52,53、普図表示部55、普図保留表示部56等)が接続されて、各検出センサ41,42,45の検出を契機としてメイン制御CPU60aで実行された制御処理に基づいて、各表示部50A,50B,52,53,55,56の表示制御が実行されるようになっている。
(特図表示部50A,50Bについて)
前記特図表示部50A,50Bは、前記第1始動入賞口29aおよび第2始動入賞口30aへの入賞を契機として行われる特図当り判定(特図当り抽選)の結果を示す報知用の特別図柄(以下、特図という)を特定可能に表示する表示部である(図3参照)。具体的に、特図表示部50A,50Bは、第1始動入賞口29aの入賞(第1始動入賞検出センサ41による検出)を契機として特図変動表示(第1特図変動表示)を開始する第1特図表示部50Aと、第2始動入賞口30aへの入賞(第2始動入賞検出センサ42による検出)を契機として特図変動表示(第2特図変動表示)を開始する第2特図表示部50Bとからなり、各特図表示部50A,50Bの何れも複数個の発光表示部により構成されている。そして、始動入賞口29a,30aへのパチンコ球の入賞を契機として、対応する特図表示部50A,50Bの発光表示部が順次点灯・消灯する特図変動表示が行われ、最終的に発光表示部が確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特図の内の1つを表示するようになっている。なお、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図が特図1であり、第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図が特図2である。
(特図保留表示部52,53について)
前記特図保留表示部52,53は、前記第1始動入賞口29aおよび第2始動入賞口30aにパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)を、機内部の記憶手段(実施例1では、メイン制御RAM60c)に特図始動保留情報(始動保留情報)として記憶する場合に、当該特図始動保留情報の保留数を特定可能に表示する表示部である(図3参照)。具体的に、特図保留表示部52,53は、第1始動入賞口29aにパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)をメイン制御RAM60cが第1特図始動保留情報として記憶した保留数を表示する第1特図保留表示部52と、第2始動入賞口30aにパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)をメイン制御RAM60cが第2特図始動保留情報として記憶した保留数を表示する第2特図保留表示部53とからなり、各特図保留表示部52,53の何れも複数個の発光表示部により構成されている。
(普図表示部55について)
前記普図表示部55は、前記ゲートセンサ45のパチンコ球の検出(ゲート部35のパチンコ球の通過)を契機として行われる普図当り判定(普図当り抽選)の結果を示す報知用の普通図柄(以下、普図という)を特定可能に表示する表示部である。普図表示部55では、ゲートセンサ45のパチンコ球の検出(ゲート部35のパチンコ球の通過)を契機として、複数種類の普図を変動させて1つの普図を導出する変動表示(以下普図変動表示という場合がある)が行われるようになっている。
(普図保留表示部56について)
前記普図保留表示部56は、前記ゲート部35をパチンコ球が通過した際に取得される球通過検出情報(普図当り判定用乱数等の各種乱数情報)を、機内部の記憶手段(実施例1では、メイン制御RAM60c)に普図始動保留情報(始動保留情報)として記憶する場合に、当該普図始動保留情報の保留数を特定可能に表示する表示部である。
(表示装置17について)
前記表示装置17には、前記飾図を変動表示可能な図柄列が複数列設定されており、前記第1始動入賞口29aまたは第2始動入賞口30aへの入賞を契機として、各図柄列の飾図が変動開始されるようになっている。実施例1の表示装置17には、図柄変動演出の結果として1つの飾図を停止表示可能な有効停止位置が設定されており、図柄変動演出により、各図柄列の有効停止位置を組み合わせた停止図柄有効ラインに確定停止表示される飾図の図柄組み合わせを導出するようになっている。また、前記第1特図表示部50Aと表示装置17では、第1特図変動表示と該第1特図変動表示に関連する図柄変動演出が開始され、特図1と飾図とが確定停止表示され、前記第2特図表示部50Bと表示装置17では、第2特図変動表示と該第2特図変動表示に関連する図柄変動演出が開始され、特図2と飾図とが確定停止表示される。なお、表示装置17の各図柄列における飾図の表示領域は、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bに比較して大きな領域で構成されて、特図に比較して飾図が遥かに大きく表示されるようになっている。このため、遊技者は、表示装置17の停止図柄有効ラインに停止表示された図柄組み合わせから特図当り判定の結果(大当り、はずれ)を認識できる。
ここで、前記メイン制御CPU60aは、第1始動入賞口29aまたは第2始動入賞口30aへパチンコ球が入賞したこと(より具体的には第1始動入賞検出センサ41または第2始動入賞検出センサ42がパチンコ球を検出したこと)を契機として入賞情報としての各種乱数を取得するよう設定されている。そして、メイン制御CPU60aは、取得した入賞情報に基づいて特図当り判定(当り判定)を行い、その結果を前記特図表示部50A,50Bおよび表示装置17に表示するよう構成されている。具体的には、特図当り判定の結果に基づいて決定された特図(特図1,特図2)を、対応する特図表示部50A,50Bに表示すように該特図表示部50A,50Bをメイン制御CPU60aが制御する。また、メイン制御CPU60aは、決定された特図を特定する特図指定コマンドを演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力し、演出制御CPU65aは入力された特図指定コマンドに対応する飾図を表示装置17に表示するように該表示装置17を表示制御基板70を介して制御する。なお、演出制御CPU65aは、入力された特図指定コマンドによって特図当り判定の結果を把握し得るよう構成され、特図当り判定の結果と齟齬しない内容の演出を表示装置17で実行させるように該表示装置17を制御するようになっている。また、前記特図当り判定の結果が肯定の場合に付与される大当り遊技の種類は、メイン制御CPU60aが決定した前記特図(特図1,特図2)の種類に対応するようになっており、演出制御CPU65aは、入力された特図指定コマンドによって付与される大当り遊技の種類を把握し得る。また、メイン制御CPU60aは、前記ゲート部35をパチンコ球が通過したこと(より具体的にはゲートセンサ45がパチンコ球を検出したこと)を契機として通過検出情報としての各種乱数を取得するよう設定されている。そして、メイン制御CPU60aは、取得した通過検出情報に基づいて普図当り判定(普図当り抽選)を行い、その結果を前記普図表示部55に表示するよう構成されている。
前記メイン制御ROM60bには、変動内容を特定する複数種類の特図変動パターン(変動パターン)が記憶されている。特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから確定停止表示されるまでの間に実行される表示内容(特図変動表示の内容、図柄変動演出の表示内容、発光演出態様、音声演出態様)の基本的なベースとなる内容を特定するものである。また、特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから特図1または特図2が確定停止表示されるまでの変動時間(特図変動表示および図柄変動演出の時間)を特定している。
前記メイン制御ROM60bに記憶される特図変動パターンには、当り用の特図変動パターンと、はずれ用の特図変動パターンとに分類されている。当り用の特図変動パターンは、大当り判定の結果が肯定の場合に決定可能な特図変動パターンである。また、はずれ用の特図変動パターンは、大当り判定の結果が否定の場合に選択される特図変動パターンである。そして、メイン制御CPU60aは、大当り判定の結果に基づいて特図変動パターンを決定し、決定した特図変動パターンを特定する特図変動パターン指定コマンドを演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力し、演出制御CPU65aは入力された特図変動パターン指定コマンドに基づく図柄変動演出を表示装置17で実行させるように該表示装置17を表示制御基板70を介して制御するようになっている。
(確変状態、変短状態について)
ここで、実施例1のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として確変状態や変短状態等の特典状態を付与する機能を備えている。確変状態は、前記特別入賞口31aへのパチンコ球の入賞契機が、当該確変状態が付与されていない非確変状態に較べて増加する状態である。具体的には、確変状態では、前記特図当り判定が肯定判定される特図当り確率を低確率から高確率に変動することで、特別入賞口31aへのパチンコ球の入賞契機を増加している。また、変短状態は、前記第2始動入賞口30aへのパチンコ球の入賞契機が、当該変短状態が付与されていない非変短状態と較べて増加する入賞率向上状態である。具体的には、変短状態では、(1)普図変動表示の変動時間の短縮、(2)普図当り判定が肯定判定される普図当り確率を低確率から高確率に変動、(3)普図当り1回についての第2始動入賞口30aを開放する始動用開閉部材30bの開放時間を増やすこと、により第2始動入賞口30aへのパチンコ球の入賞契機を増加している。なお、変短状態では、上記(1)〜(3)を単独または複数を組み合わせることができる。そして、確変状態および変短状態は、大当り遊技と同様に遊技者にとって有利な特定遊技状態の1つである。また、確変状態や変短状態は、大当り遊技の種類として設定された確変状態を付与する大当り遊技または変短状態を付与する大当り遊技を、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)が決定した場合に付与される。
(演出制御基板65について)
前記演出制御基板65には、演出制御CPU65aが備えられている。該演出制御CPU65aには、図3に示す如く、演出制御ROM65bおよび演出制御RAM65cが接続されている。また、演出制御CPU65aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を演出制御RAM65cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。
ここで、前記演出制御ROM65bには、図柄変動演出において実行する図柄変動演出の具体的な演出内容を特定する図柄変動演出パターンが記憶されている。前記図柄変動演出パターンは前記特図変動パターンに対応付けられており、メイン制御CPU60aにより決定された特図変動パターンに基づいて対応する図柄変動演出パターンを演出制御CPU65aが決定するようになっている。なお、前記図柄変動演出パターンは、前記特図変動パターンに対して一対一の関係で対応付けられたものではなく、1つの特図変動パターンに対して複数の図柄変動演出パターンが対応付けられている。また、図柄変動演出パターンには、図柄変動演出において各図柄列の飾図の停止タイミングが定められており、該図柄変動演出パターンで定められる停止タイミングに従って各列に飾図が停止されると共に、該飾図の停止に合わせてスピーカ19から適宜の効果音が出力されたり、ランプ装置18が適宜の発光を行ったりするようになっている。
実施例1のパチンコ機10は、図柄変動演出の終了後に付与される大当り遊技中に大当り演出を実行可能に構成されており、前記演出制御ROM65bに、大当り演出の具体的な演出内容を特定する複数種類の大当り演出パターンが記憶されている。そして、演出制御CPU65aは、大当り遊技の種類に応じて複数種類の中から大当り演出パターンを決定するよう構成されている。また、演出制御ROM65bには、表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73を統括的に制御するための演出制御プログラムが記憶されている。演出制御CPU65aは、各種制御コマンドを入力すると、当該演出制御プログラムに基づき各種制御を実行する。
(表示制御基板70について)
次に、図3に基づき表示制御基板70について説明する。表示制御基板70には、表示制御CPU70aが備えられている。該表示制御CPU70aには、表示制御ROM70bおよび表示制御RAM70cが接続されている。また、表示制御基板70(表示制御CPU70a)には、表示装置17が接続されている。表示制御ROM70bには、表示装置17の表示内容を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。また、表示制御ROM70bには、各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。更に、表示制御RAM70cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるようになっている。
(演出制御について)
次に、演出制御基板65で実行される処理について説明する。演出制御基板65の演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aから入力された特図変動パターン指定コマンドに基づいて、当該図柄変動演出において実行する図柄変動演出パターンを決定し、決定した図柄変動演出パターンを指定する演出パターン指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aから特図指定コマンドが入力されると、該コマンドに対応する特図の停止図柄指定に応じて表示装置17に最終停止表示させる各図柄列の飾図を決定する。すなわち、特図指定コマンドで指定された停止図柄が大当り図柄の場合は、大当りを認識可能な図柄組み合わせを決定し、特図指定コマンドで指定された停止図柄がはずれ図柄の場合は、はずれを認識可能な図柄組み合わせを決定する。そして、前記演出パターンで特定される各図柄列の飾図の停止タイミングにおいて、各列の飾図指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。
また、前記演出制御基板65の演出制御CPU65aは、図柄変動演出の終了後に大当り遊技が付与される場合は、大当り遊技の種類に応じて実行する大当り演出パターンを決定し、決定した大当り演出パターンを指定する演出パターン指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。
(表示制御について)
前記表示制御基板70では、図柄変動演出に係る演出パターン指定コマンドが入力されると、該コマンドで特定される図柄変動演出パターンに対応する演出内容を示す表示データを表示制御CPU70aが選択し、該演出パターンに対応した表示内容で図柄変動演出を実行させるように表示装置17を制御する。そして、表示制御CPU70aは、図柄変動演出の開始に伴って演出開始からの経過時間を計時し、計測した時間毎に図柄変動演出パターンに基づいた画像が表示されるよう表示装置17に映し出す画像を所定の周期毎に切り替える。そして、表示制御CPU70aは、各図柄列の図柄停止コマンドが入力されると、対応する図柄列の有効停止位置に飾図指定コマンドで指定された飾図を停止表示させるように表示装置17の表示内容を制御し、図柄変動演出を終了させる。
また、前記表示制御基板70では、大当り演出に係る演出パターン指定コマンドが入力されると、該コマンドで特定される大当り演出パターンに対応する演出内容を示す表示データを表示制御CPU70aが選択し、該演出パターンに対応した表示内容で大当り演出を実行させるように表示装置17を制御する。
ここで、前記表示装置17で実行される図柄変動演出の内容は、メイン制御CPU60aから出力される特図変動パターン指定コマンドまたは演出制御CPU65aから出力される演出パターン指定コマンドに応じて設定されるものであり、メイン制御CPU60aおよび演出制御CPU65aが図柄変動演出の内容を特定する演出内容を決定する図柄変動演出決定手段としての機能を有している。また、表示装置17で実行される大当り演出の内容は、演出制御CPU65aから出力される演出パターン指定コマンドに応じて設定されるものであり、演出制御CPU65aが大当り演出の内容を特定する演出内容を決定する大当り演出決定手段としての機能を有している。更に、表示装置17は、演出制御CPU65aから出力される指定コマンドに基づいて図柄変動演出や大当り演出等の各種演出を実行するものであるので、該演出制御CPU65aは、表示装置(演出手段)17で演出を実行させる演出実行制御手段としての機能を備えている。
(ボタン演出パターンについて)
前記演出制御ROM65bに記憶されている図柄変動演出パターンとして、前記始動入賞口29a,30aへの入賞に基づいて行われる大当り判定が肯定判定(当り)および否定判定(はずれ)の何れの場合にも(メイン制御CPU60aから入力された特図変動パターン指定コマンドが当り用であってもはずれ用であっても)前記演出制御CPU65aが決定可能なボタン演出パターンが設定されている。このボタン演出パターンは、図柄変動演出中において前記操作ボタン22の操作(押下)を契機として、大当り遊技(特定遊技状態)が付与される可能性の期待度が異なる複数種類の特定演出の何れかを演出手段(表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19)で実行可能な演出内容に設定されている。具体的には、図柄変動演出中において前記操作検出センサ47からの検出信号を受け付ける有効期間Eが演出制御CPU65aで設定されて、該有効期間E中における操作検出センサ47からの検出信号に基づいて特定演出を前記表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させ得るよう構成されている。
ここで、実施例1のボタン演出パターンで特定されるボタン演出では、後述する有効期間Eにおいて、図4(a)に示す如く、表示装置17の表示部17aに操作ボタン22を模した画像および該操作ボタン22の画像を操作(押下)することを促す矢印の画像からなる指示画像36が表示される。そして、表示装置17に指示画像36が表示されている間(後述する第1の期間Ea,第2の期間Eb,第3の期間Ec)に、前記操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力された場合に、演出制御CPU65aは、特定演出を決定して前記表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で該特定演出を実行させるようになっている。
(演出制御基板65と操作ボタン22との関係について)
前記演出制御基板65には、前記操作ボタン22に設けられた前記操作検出センサ47が配線接続されており(図3参照)、前記ボタン演出パターンが決定された場合に設定される有効期間E(第1の期間Ea,第2の期間Eb,第3の期間Ec)において、操作検出センサ47からの検出信号を受け付けるよう構成されている。具体的に、演出制御CPU65aは、操作検出センサ47の検出状態がOFF状態(第1状態)からON状態(第2状態)に切り替わった信号(検出信号)によって、操作ボタン22が操作されたことを認識するようになっている。また、演出制御CPU65aは、操作検出センサ47の検出状態がOFF状態(第1状態)からON状態(第2状態)に切り替わり、更にOFF状態(第1状態)に切り替わることで操作ボタン22が1回操作されたことを認識するようになっている。そして、前記有効期間Eにおける操作検出センサ47からの検出信号の入力に基づいて、演出制御CPU65aは特定演出の種類を抽選により決定し、決定した特定演出を特定する特定演出指定コマンドを表示制御基板70に出力し、該表示制御基板70では入力された特定演出指定コマンドで特定される特定演出に対応する表示データを表示制御CPU70aが選択し、該表示データに基づき特定演出を実行させるように表示装置17を制御するよう構成されている。また、前記特定演出指定コマンドは、ランプ制御基板72および音制御基板73にも出力され、該ランプ制御基板72および音制御基板73では入力された特定演出指定コマンドで特定される特定演出に対応する演出内容で発光演出および音声演出を実行させるように対応するランプ装置18およびスピーカ19を制御するよう構成される。
(モード選択について)
前記演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aからの図柄変動演出の終了を指示する全図柄停止コマンドが入力されてからの時間をタイマで計時し、該タイマが予め設定されたデモ設定時間を計時するまでに、メイン制御CPU60aからの図柄変動演出の開始を指示する特図変動パターン指定コマンドの入力がない場合(次回の図柄変動演出が開始されない場合)は、パチンコ機10は演出制御CPU65aの制御下にデモ演出モードに移行するよう設定される。具体的には、演出制御CPU65aから表示制御基板70、ランプ制御基板72、音制御基板73にデモ演出指定コマンドが出力されて、該デモ演出指定コマンドが入力された表示制御基板70、ランプ制御基板72、音制御基板73の制御下に、表示装置17、ランプ装置18およびスピーカ19等の演出手段でデモ演出が実行されるようになっている。
前記表示装置17で実行されるデモ演出として、実施例1ではモード選択演出が実行可能に構成されている。このモード選択演出では、前記ボタン演出パターンで特定される有効期間Eにおいて、前記操作検出センサ47からの検出信号(操作ボタン22の操作)に基づいてのみ前記特定演出を実行する通常ボタン押下モードと、操作検出センサ47からの検出信号(操作ボタン22の操作)に基づくことなく(すなわち操作ボタン22を操作しなくても)自動で特定演出を実行可能とする自動ボタン押下モードとを選択し得るよう構成されている。すなわち、自動ボタン押下モードでは、ボタン操作を煩わしいと考えている遊技者で、有効期間中に操作ボタン22を操作(押下)しない場合であっても該操作ボタン22を操作(押下)した場合と同様に特定演出を実行可能として、演出の興趣を向上し得るようになっている。
前記モード選択の態様を具体的に説明すると、前記演出制御CPU65aは、デモ演出モードにおいて前記操作ボタン22の操作を所定時間(選択用有効操作時間)に亘って有効とする操作有効コマンドを表示制御基板70(表示制御CPU70a)に出力するよう設定される。表示制御基板70では、操作有効コマンドが入力されると、該コマンドで特定される演出パターンに対応する演出内容を示す表示データを表示制御CPU70aが選択し、該演出パターンに対応した表示内容で演出を実行させるように表示装置17を制御するよう構成される。実施例1では、モード選択演出に際しては、表示装置17に操作ボタン22の画像が表示され、該操作ボタン22の操作によって通常ボタン押下モードと自動ボタン押下モードとの何れかを選択可能であることが示唆されるようになっている。そして、表示装置17に操作ボタン22の画像が表示されている状態で、遊技者が操作ボタン22を操作して自動ボタン押下モードを選択した場合は、前記演出制御CPU65aは、演出制御RAM65cに記憶されている自動ボタン押下モードフラグに「1」を設定し、該フラグの値から演出制御CPU65aは自動ボタン押下モードが設定されたことを認識し得るようになっている。なお、自動ボタン押下モードが選択されなかった場合は、演出制御CPU65aは、自動ボタン押下モードフラグを「0」に設定し、該フラグの値から演出制御CPU65aは通常ボタン押下モードに設定されたことを認識し得るようになっている。すなわち、実施例1のパチンコ機10では、デモ演出モードにおいて自動ボタン押下モードを選択した場合は、デモ演出モードにおいて通常ボタン押下モードを選択しない限り、自動ボタン押下モードが維持されるよう構成されている。なお、パチンコ機10のデフォルトでは、押下モードとして通常ボタン押下モードが設定されており、RAMクリア等の初期化処理を実行することで自動ボタン押下モードから通常ボタン押下モードに切り替えられるようになっている。
(自動ボタン押下モード設定処理)
図5は、前記演出制御CPU65aで実行される自動ボタン押下モード設定処理の流れを示すフローチャートである。図5に示す自動ボタン押下モード設定処理では、前記演出制御CPU65aがデモ演出モードであるか否かを判定し(ステップA10)、否定の場合は、該演出制御CPU65aは自動ボタン押下モード設定処理を終了する。ステップA10の判定結果が肯定の場合には、演出制御CPU65aは、ステップA11に移行し、前記操作ボタン22の操作によって自動ボタン押下モードが選択されたか否かを判定し、ステップA11の判定結果が否定の場合には自動ボタン押下モード設定処理を終了する。なお、前記自動ボタン押下モードフラグは、デフォルトでは「0」に設定されており、ステップA10,A11での判定結果が否定の場合には、演出制御CPU65aは、通常ボタン押下モードを設定することになる。
前記ステップA11の判定結果が肯定の場合は、ステップA12に移行し、演出制御CPU65aは、自動ボタン押下モードを設定する。具体的には、自動ボタン押下モードフラグに「1」を設定する。これにより、前記ボタン演出パターンに基づく演出が実行される場合には、前記操作ボタン22を実際に操作しなくても特定演出が自動で決定されて実行され得るようになる。
(有効期間について)
実施例1のパチンコ機10では、前記ボタン演出パターンにより設定される前記有効期間Eにおいて、前記操作ボタン22が操作されたタイミング(操作検出センサ47からの検出信号が入力したタイミング)によって、特定演出の種類や選択割合が異なるよう構成されている。すなわち、有効期間Eは、複数の期間Ea,Eb,Ecに区分されており、各期間Ea,Eb,Ecにおいて操作ボタン22が操作された場合(操作検出センサ47からの検出信号が入力した場合)に応じて、後述する特定演出の抽選テーブルMT1,MT2,AT1,AT2を用いて特定演出を決定することで、該特定演出の種類や選択割合が異なるようになっている。有効期間Eの区分について具体的に説明すると、前記大当り判定が否定判定(はずれ)の場合に決定されたボタン演出パターンで特定される有効期間Eは、図6(a)に示す如く、第1の期間Eaと第2の期間Ebとに区分され、大当り判定が肯定判定(当り)の場合に決定されたボタン演出パターンで特定される有効期間Eは、図6(b)に示す如く、第1の期間Ea、第2の期間Ebおよび第3の期間Ecに区分されている。
また、実施例1のパチンコ機10では、第1の期間Eaまたは第2の期間Ebの前に、対応する第1の期間Eaまたは第2の期間Ebが開始されることを報知する期間開始報知演出を実行する報知期間IMが設定されると共に、第3の期間Ecの前に、該第3の期間Ecが開始されることを報知しない非期間開始報知演出を実行する非報知期間NIが設定されるが、該期間開始報知演出または非期間開始報知演出については後述する。有効期間Eにおける第1の期間Ea、第2の期間Eb、第3の期間Ec、報知期間IMおよび非報知期間NIの区分について具体的に説明すると、実施例1では、はずれ用の有効期間Eは全体として11秒に設定され、図6(a)に示す如く、該はずれ用の有効期間Eの開始(0秒)から1秒までが報知期間IM、1秒から4秒までが第2の期間Eb、4秒から5秒までが報知期間IM、5秒から7秒までが第1の期間Ea、7秒から8秒までが報知期間IM、8秒から有効期間Eの終了(11秒)までが第2の期間Ebとして区分されている。また、実施例1では、当り用の有効期間Eは全体として13秒に設定され、図6(b)に示す如く、該当り用の有効期間Eの開始(0秒)から1秒までが報知期間IM、1秒から4秒までが第2の期間Eb、4秒から5秒までが報知期間IM、5秒から7秒までが第1の期間Ea、7秒から8秒までが報知期間IM、8秒から11秒までが第2の期間Eb、11秒から12秒までが非報知期間NI、12秒から有効期間Eの終了(13秒)までが第3の期間Ecに設定されている。
(通常ボタン押下モードでの特定演出の決定について)
次に、前記通常ボタン押下モードにおいて、前記有効期間Eにおける前記操作ボタン22の操作に基づく特定演出の種類決定について説明する。通常ボタン押下モードでは、前記ボタン演出パターンにより設定される有効期間Eにおいて、前記演出制御CPU65aが、演出制御ROM65bに記憶されている通常モード用抽選テーブルMT1,MT2を参照して、特定演出の種類を抽選により決定するよう構成される。そして、決定された特定演出を、演出制御CPU65aの制御下に、表示制御基板70(表示制御CPU70a)、ランプ制御基板72、音制御基板73を介して表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させるようになっている。
通常ボタン押下モードにおいて参照される通常モード用抽選テーブルMT1,MT2として、大当り判定が否定判定(はずれ)の場合に参照される第1はずれ通常モード用抽選テーブルMT1と、大当り判定が肯定判定(当り)の場合に参照される第1当り通常モード用抽選テーブルMT2とが、前記演出制御ROM65bに記憶されている。
(第1はずれ通常モード用抽選テーブルMT1について)
第1はずれ通常モード用抽選テーブルMT1では、図7(a)に示す如く、前述したように有効期間Eにおける区分された第1の期間Eaおよび第2の期間Ebにおいて、前記操作ボタン22の操作に基づいて決定可能な特定演出として、第1の特定演出PAと第2の特定演出PBとの2種類の特定演出が設定されている。特定演出を決定する具体的構成を説明すると、前記演出制御CPU65aは、演出制御ROM65bに記憶されている乱数および判定値を用いて、特定演出の種類を、第1の特定演出PAおよび第2の特定演出PBの中から抽選により決定するよう構成される。特定演出の種類を決定する際に用いられる乱数および判定値について、特定演出抽選用乱数および特定演出抽選用判定値と指称する場合もある。特定演出抽選用乱数は、所定数の整数値が設定されており、演出制御CPU65aは、特定演出抽選用乱数を所定の周期(4ms)で1ずつ更新し、更新後の値を演出制御RAM65cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えるように構成されている。また、前記第1はずれ通常モード用抽選テーブルMT1には、第1の特定演出PA、第2の特定演出PBの各特定演出の種類に対応して、特定演出抽選用乱数の取り得る整数値の特定演出抽選用判定値が振分けられている。そして、演出制御CPU65aは、前記操作ボタン22の操作タイミング(操作検出センサ47からの検出信号入力タイミング)において特定演出抽選用乱数を取得すると共に、この取得した特定演出抽選用乱数の値を、第1はずれ通常モード用抽選テーブルMT1に設定されている特定演出抽選用判定値と比較して、特定演出の種類を決定するよう構成される。第1はずれ通常モード用抽選テーブルMT1における特定演出抽選用判定値の振分け割合について具体的に説明すれば、第1の期間Eaに操作検出センサ47からの検出信号が入力された場合は、第1の特定演出PAが65%の割合で決定されると共に第2の特定演出PBが35%の割合で決定され、第2の期間Ebに操作検出センサ47からの検出信号が入力された場合は、第1の特定演出PAが85%の割合で決定されると共に第2の特定演出PBが15%の割合で決定されるよう設定される。
(第1当り通常モード用抽選テーブルMT2について)
第1当り通常モード用抽選テーブルMT2では、図7(b)に示す如く、前述したように有効期間Eにおける区分された第1の期間Ea、第2の期間Ebおよび第3の期間Ecにおいて、前記操作ボタン22の操作に基づいて決定可能な特定演出として、第1の特定演出PA、第2の特定演出PBおよび第3の特定演出PCの3種類の特定演出が設定されている。特定演出を決定する具体的構成は、前記第1はずれ通常モード用抽選テーブルMT1を参照する場合と同様に、前記操作ボタン22の操作タイミング(操作検出センサ47からの検出信号入力タイミング)において演出制御CPU65aが取得した特定演出抽選用乱数の値を、第1当り通常モード用抽選テーブルMT2に設定されている特定演出抽選用判定値と比較して、特定演出の種類を決定する。第1当り通常モード用抽選テーブルMT2における特定演出抽選用判定値の振分け割合について具体的に説明すれば、第1の期間Eaに操作検出センサ47からの検出信号が入力された場合は、第1の特定演出PAが25%の割合で決定されると共に第2の特定演出PBが75%の割合で決定され、第2の期間PBに操作検出センサ47からの検出信号が入力された場合は、第1の特定演出PAが55%の割合で決定されると共に第2の特定演出PBが45%の割合で決定されるよう設定される。すなわち、第1の期間Eaおよび第2の期間Ebにおいて操作検出センサ47からの検出信号が入力された場合は、第3の特定演出PCは決定されないよう設定されている。これに対し、第3の期間Ecに操作検出センサ47からの検出信号が入力された場合は、第2の特定演出PBが70%の割合で決定されると共に第3の特定演出PCが30%の割合で決定されるよう設定され、該第3の期間Ecにおいて操作検出センサ47からの検出信号が入力された場合は、第1の特定演出PAは決定されないよう設定されている。
(通常ボタン押下モードでの第1〜第3の特定演出の関係について)
第1はずれ通常モード用抽選テーブルMT1と第1当り通常モード用抽選テーブルMT2とにおける第2の特定演出PBが決定される割合を比較すると、第1はずれ通常モード用抽選テーブルMT1での第1の期間Eaおよび第2の期間Ebにおける第2の特定演出PBが決定される割合は、第1当り通常モード用抽選テーブルMT2での第1の期間Eaおよび第2の期間Ebにおける第2の特定演出PBが決定される割合より低く設定されている。これに対し、第1はずれ通常モード用抽選テーブルMT1での第1の期間Eaおよび第2の期間Ebにおける第1の特定演出PAが決定される割合は、第1当り通常モード用抽選テーブルMT2での第1の期間Eaおよび第2の期間Ebにおける第1の特定演出PAが決定される割合より高く設定されている。すなわち、第2の特定演出PBは、大当り判定が肯定判定(当り)の場合に決定され易いのに対し、第1の特定演出PAは、大当り判定が否定判定(はずれ)の場合に決定され易く設定されており、大当り遊技が付与される期待度は、第1の特定演出PAが実行された場合より第2の特定演出PBが実行された場合の方が高くなっている(期待度:第1の特定演出PA<第2の特定演出PB)。また、前記第3の特定演出PCは、大当り判定が肯定判定(当り)の場合にのみ決定される可能性があるのに対し、第2の特定演出PBは、大当り判定が否定判定(はずれ)の場合および肯定判定(当り)の場合の何れでも決定可能であり、大当り遊技が付与される期待度は、第2の特定演出PBが実行された場合より第3の特定演出PCが実行された場合の方が高くなっている(期待度:第2の特定演出PB<第3の特定演出PC)。なお、第3の特定演出PCは、大当り判定が肯定判定(当り)の場合にのみ決定されるので、該第3の特定演出PCは、大当りが付与されることを確定的に示唆するプレミアム演出である。
また、第1はずれ通常モード用抽選テーブルMT1と第1当り通常モード用抽選テーブルMT2とにおける第1の期間Eaおよび第2の期間Ebでの第2の特定演出PBが決定される割合を比較すると、第1の期間Eaに操作検出センサ47からの検出信号が入力されて第2の特定演出PBが決定される割合は、第2の期間Ebに操作検出センサ47からの検出信号が入力されて第2の特定演出PBが決定される割合より高く設定されている。すなわち、第2の期間Eb中に操作ボタン22が操作された場合より第1の期間Ea中に操作ボタン22が操作された場合の方が、第2の特定演出PBを高い確率で表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させるようになっている。
なお、前記通常モード用抽選テーブルMT1,MT2を参照して前述した各特定演出PA,PB,PCが決定される割合は一例であって、各特定演出PA,PB,PCが実行された場合における大当り遊技(特定遊技状態)が付与される期待度が、第1の特定演出PA<第2の特定演出PB<第3の特定演出PCの関係になっていれば、これに限られるものではない。
(自動ボタン押下モードでの特定演出の決定について)
次に、前記自動ボタン押下モードにおいて、前記有効期間Eにおける前記操作ボタン22の操作に基づく特定演出の種類決定、および有効期間Eにおける操作ボタン22の未操作の場合における特定演出の種類決定について説明する。自動ボタン押下モードでは、前記ボタン演出パターンにより設定される有効期間Eにおいて、操作ボタン22が操作された場合(操作検出センサ47からの検出信号の入力があった場合)は、前記演出制御CPU65aが、演出制御ROM65bに記憶されている自動モード用抽選テーブルAT1,AT2を参照して、特定演出の種類を抽選により決定するよう構成される。そして、決定された特定演出を、演出制御CPU65aの制御下に、表示制御基板70(表示制御CPU70a)、ランプ制御基板72、音制御基板73を介して表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させるようになっている。一方で、有効期間Eにおいて操作ボタン22が操作されなかった場合(操作検出センサ47からの検出信号の入力がなかった場合)は、演出制御CPU65aは、有効期間Eの開始以前に前記自動モード用抽選テーブルAT1,AT2を参照して予め決定していた種類の特定演出を、表示制御基板70(表示制御CPU70a)、ランプ制御基板72、音制御基板73を介して表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させるようになっている。
自動ボタン押下モードにおいて参照される自動モード用抽選テーブルAT1,AT2として、大当り判定が否定判定(はずれ)の場合に参照される第1はずれ自動モード用抽選テーブルAT1と、大当り判定が肯定判定(当り)の場合に参照される第1当り自動モード用抽選テーブルAT2とが、前記演出制御ROM65bに記憶されている。
(第1はずれ自動モード用抽選テーブルAT1について)
第1はずれ自動モード用抽選テーブルAT1では、図8(a)に示す如く、有効期間Eにおける区分された第1の期間Eaおよび第2の期間Ebにおいて、前記操作ボタン22の操作に基づいて決定可能な特定演出として、第1の特定演出PAと第2の特定演出PBとの2種類の特定演出が設定されるのに加えて、第1の期間Eaおよび第2の期間Ebの何れの期間Ea,Eb(有効期間E)においても操作ボタン22が未操作(操作検出センサ47からの検出信号の入力がない場合)においても、第1の特定演出PAまたは第2の特定演出PBが決定可能に設定されている。第1はずれ自動モード用抽選テーブルAT1を参照して特定演出を決定する具体的構成については、有効期間E中に操作検出センサ47からの検出信号の入力があった場合は、前記通常ボタン押下モードの場合で説明したと同様に、前記操作ボタン22の操作タイミング(操作検出センサ47からの検出信号入力タイミング)において演出制御CPU65aが取得した特定演出抽選用乱数の値を、第1はずれ自動モード用抽選テーブルAT1に設定されている特定演出抽選用判定値と比較して、特定演出の種類を決定する。第1はずれ自動モード用抽選テーブルAT1における特定演出抽選用判定値の振分け割合について具体的に説明すれば、第1の期間Eaに操作検出センサ47からの検出信号が入力された場合は、第1の特定演出PAが70%の割合で決定されると共に第2の特定演出PBが30%の割合で決定され、第2の期間Ebに操作検出センサ47からの検出信号が入力された場合は、第1の特定演出PAが90%の割合で決定されると共に第2の特定演出PBが10%の割合で決定されるよう設定される。
ここで、前記演出制御CPU65aは、前記はずれ用のボタン演出パターンを決定した場合は、前記有効期間Eが開始する以前に、前記特定演出抽選用乱数を取得すると共に、この取得した特定演出抽選用乱数の値を、第1はずれ自動モード用抽選テーブルAT1に設定されている特定演出抽選用判定値と比較して、特定演出の種類を決定するよう構成される。そして、有効期間E中に操作検出センサ47からの検出信号の入力がない場合に、演出制御CPU65aは、予め決定した種類の特定演出を表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させるようになっている。なお、第1はずれ自動モード用抽選テーブルAT1における特定演出抽選用判定値の振分け割合について具体的に説明すれば、操作ボタン22の未操作の場合において、第1の特定演出PAが80%の割合で決定されると共に第2の特定演出PBが20%の割合で決定されるよう設定されている。
(第1当り自動モード用抽選テーブルAT2について)
第1当り自動モード用抽選テーブルAT2では、図8(b)に示す如く、有効期間Eにおける区分された第1の期間Ea、第2の期間Ebおよび第3の期間Ecにおいて、前記操作ボタン22の操作に基づいて決定可能な特定演出として、第1の特定演出PA、第2の特定演出PBおよび第3の特定演出PCの3種類の特定演出が設定されるのに加えて、第1の期間Ea、第2の期間Ebおよび第3の期間Ecの何れの期間Ea,Eb,Ec(有効期間E)においても操作ボタン22が未操作(操作検出センサ47からの検出信号の入力がない場合)においても、第2の特定演出PBまたは第3の特定演出PCが決定可能に設定されている。第1当り自動モード用抽選テーブルAT2を参照して特定演出を決定する具体的構成については、有効期間E中に操作検出センサ47からの検出信号の入力があった場合は、前記第1はずれ自動モード用抽選テーブルAT1を参照する場合と同様に、前記操作ボタン22の操作タイミング(操作検出センサ47からの検出信号入力タイミング)において演出制御CPU65aが取得した特定演出抽選用乱数の値を、第1当り自動モード用抽選テーブルAT2に設定されている特定演出抽選用判定値と比較して、特定演出の種類を決定する。第1当り自動モード用抽選テーブルAT2における特定演出抽選用判定値の振分け割合について具体的に説明すれば、第1の期間Eaに操作検出センサ47からの検出信号が入力された場合は、第1の特定演出PAが30%の割合で決定されると共に第2の特定演出PBが70%の割合で決定され、第2の期間Ebに操作検出センサ47からの検出信号が入力された場合は、第1の特定演出PAが60%の割合で決定されると共に第2の特定演出PBが40%の割合で決定されるよう設定される。すなわち、第1の期間Eaおよび第2の期間Ebにおいて操作検出センサ47からの検出信号が入力された場合は、第3の特定演出PCは決定されないよう設定されている。これに対し、第3の期間Ecに操作検出センサ47からの検出信号が入力された場合は、第2の特定演出PBが65%の割合で決定されると共に第3の特定演出PCが35%の割合で決定されるよう設定され、該第3の期間Ecにおいて操作検出センサ47からの検出信号が入力された場合は、第1の特定演出PAは決定されないよう設定されている。
また、自動ボタン押下モードでは、前記演出制御CPU65aは、前記当り用のボタン演出パターンを決定した場合は、前記有効期間Eが開始する前に、前記特定演出抽選用乱数を取得すると共に、この取得した特定演出抽選用乱数の値を、第1当り自動モード用抽選テーブルAT2に設定されている特定演出抽選用判定値と比較して、特定演出の種類を決定するよう構成される。そして、有効期間E中に操作検出センサ47からの検出信号の入力がない場合に、演出制御CPU65aは、予め決定した種類の特定演出を表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させるようになっている。なお、第1当り自動モード用抽選テーブルAT2において、有効期間E中に操作検出センサ47からの検出信号が入力されなかった場合における特定演出抽選用判定値の振分け割合については、第2の特定演出PBが68%の割合で決定されると共に第3の特定演出PCが32%の割合で決定されるように設定されている。また、有効期間E中に操作検出センサ47からの検出信号が入力されなかった場合は、第1の特定演出PCは決定されないようになっている。
(自動ボタン押下モードでの第1〜第3の特定演出の関係について)
第1はずれ自動モード用抽選テーブルAT1と第1当り自動モード用抽選テーブルAT2とにおける第2の特定演出PBが決定される割合を比較すると、第1はずれ自動モード用抽選テーブルAT1での第1の期間Ea、第2の期間Ebにおける第2の特定演出PBが決定される割合は、第1当り自動モード用抽選テーブルAT2での第1の期間Ea、第2の期間Ebにおける第2の特定演出PBが決定される割合より低く設定されている。これに対し、第1はずれ自動モード用抽選テーブルAT1での第1の期間Ea、第2の期間Ebにおける第1の特定演出PAが決定される割合は、第1当り自動モード用抽選テーブルAT2での第1の期間Ea、第2の期間Ebにおける第1の特定演出PAが決定される割合より高く設定されている。また、第3の期間Ecおよび未操作では、第1の特定演出PAは決定されないようになっている。すなわち、第2の特定演出PBは、大当り判定が肯定判定(当り)の場合に決定され易いのに対し、第1の特定演出PAは、大当り判定が否定判定(はずれ)の場合に決定され易く設定されており、大当り遊技が付与される期待度は、第1の特定演出PAが実行された場合より第2の特定演出PBが実行された場合の方が高くなっている(期待度:第1の特定演出PA<第2の特定演出PB)。また、前記第3の特定演出PCは、大当り判定が肯定判定(当り)の場合にのみ決定される可能性があるのに対し、第2の特定演出PBは、大当り判定が否定判定(はずれ)の場合および肯定判定(当り)の場合の何れでも決定可能であり、大当り遊技が付与される期待度は、第2の特定演出PBが実行された場合より第3の特定演出PCが実行された場合の方が高くなっている(期待度:第2の特定演出PB<第3の特定演出PC)。なお、第3の特定演出PCは、通常ボタン押下モードの場合と同様に、大当り判定が肯定判定(当り)の場合にのみ決定されるので、該第3の特定演出PCは、大当りが付与されることを確定的に示唆するプレミアム演出である。
また、第1はずれ自動モード用抽選テーブルAT1と第1当り自動モード用抽選テーブルAT2とにおける第1の期間Eaおよび第2の期間Ebでの第2の特定演出PBが決定される割合を比較すると、第1の期間Eaに操作検出センサ47からの検出信号が入力されて第2の特定演出PBが決定される割合は、第2の期間Ebに操作検出センサ47からの検出信号が入力されて第2の特定演出PBが決定される割合より高く設定されている。すなわち、第2の期間Eb中に操作ボタン22が操作された場合より第1の期間Ea中に操作ボタン22が操作された場合の方が、第2の特定演出PBを高い確率で表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させるようになっている。また、第1はずれ自動モード用抽選テーブルAT1と第1当り自動モード用抽選テーブルAT2とにおける未操作での第2の特定演出PBが決定される割合を比較すると、有効期間E中に操作ボタン22が操作されない未操作の場合に第2の特定演出PBが決定される割合は、第2の期間Ebに操作検出センサ47からの検出信号が入力されて第2の特定演出PBが決定される割合より高く設定されると共に第1の期間Eaに操作検出センサ47からの検出信号が入力されて第2の特定演出PBが決定される割合より低く設定されている。言い替えると、自動ボタン押下モードでは、第1および第2の期間Ea,Eb中に操作ボタン22が操作されなかった場合に演出制御CPU65aが第2の特定演出PBを表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させる確率は、第2の期間Eb中に操作ボタン22が操作された場合に第2の特定演出PBを表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させる確率より高く、かつ第1の期間Ea中に操作ボタン22が操作された場合に第2の特定演出PBを表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させる確率より低く設定されている。すなわち、自動ボタン押下モードでは、第1および第2の期間Ea,Eb中に操作ボタン22が操作されなかった場合は、第1および第2の期間Ea,Eb中に操作ボタン22が操作された場合に第2の特定演出PBを表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させる確率と異なる確率で第2の特定演出PBを表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させるように構成されている。そして、実施例1では、第3の期間Ec中に操作ボタン22が操作されなかった場合に、演出制御CPU65aの制御下に第2の特定演出PBまたは第3の特定演出PCを表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させる所定の条件として、自動ボタン押下モードが設定されている。
なお、第1および第2の期間Ea,Eb中に操作ボタン22が操作されなかった場合には、第3の期間Ec中に操作ボタン22が操作された場合と、有効期間E中に操作ボタン22が操作されなかった場合(未操作の場合)とがあるが、何れの場合における第2の特定演出PBを表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させる確率は、第2の期間Eb中に操作ボタン22が操作された場合に第2の特定演出PBを表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させる確率より高く、かつ第1の期間Ea中に操作ボタン22が操作された場合に第2の特定演出PBを表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させる確率より低く設定されている。前記自動モード用抽選テーブルAT1,AT2を参照して前述した各特定演出PA,PB,PCが決定される割合は一例であって、各特定演出PA,PB,PCが実行された場合におおける大当り遊技(特定遊技状態)が付与される期待度が、第1の特定演出PA<第2の特定演出PB<第3の特定演出PCの関係になっていれば、これに限られるものではない。
(期間開始報知演出について)
実施例1のパチンコ機10では、前記ボタン演出パターンにおいて特定される有効期間E中における演出として、前記第1の期間Ea、第2の期間Ebの前に、該期間Ea,Ebが開始されることを報知する期間開始報知演出を、演出制御CPU65aの制御下に表示装置17で実行させるよう構成されている。すなわち、前記第1の期間Eaの前に設定される報知期間INでは、表示装置17の表示部17aに、図4(b)に示す如く、「第1の期間が開始されるよ!」等の文字画像が表示され、前記第2の期間Ebの前に設定される報知期間INでは、表示装置17の表示部17aに、図4(c)に示す如く、「第2の期間が開始されるよ!」等の文字画像が表示されるようになっている。なお、期間開始報知演出は、表示装置17で実行されるものに限らず、スピーカ19から「第1の期間が開始されるよ」または「第2の期間が開始されるよ」等の音声を併せて出力するようにしてもよい。
(非期間開始報知演出について)
実施例1のパチンコ機10では、前記ボタン演出パターンにおいて特定される有効期間E中における演出として、前記第3の期間Ecの前に、該期間Ecが開始されることを報知しない非期間開始報知演出を、演出制御CPU65aの制御下に表示装置17で実行させるよう構成されている。この非期間開始報知演出は、実施例1では第2の期間Ebと第3の期間Ecとの間に設定される非報知期間NIに実行される演出であって、その演出内容によって第3の期間Ecが開始されることが遊技者に認識できない演出であればよい。実施例1では、非期間開始報知演出として、第2の期間Eb中に表示装置17の表示部17aに表示される画像を継続して表示するよう設定されているが、有効期間Eが終了することが認識可能な画像(例えば、「ボタン演出が終了するよ!」等の文字画像)を表示することで、第2の期間Ebの終了によって有効期間Eが終了するように見せ掛けるような演出であってもよい。すなわち、第3の期間Ecが開始されることを報知しないとは、演出の内容によって第3の期間Ecが開始されることが認識し得ないことであって、演出を実行しないことではない。
実施例1のパチンコ機10では、前記始動入賞口29a,30aの何れかへの入賞(特定条件の成立)を契機として当り遊技を生起させるか否かの当り判定する当り判定手段としての機能を前記メイン制御CPU60aが備えている。またメイン制御CPU60aは、当り判定の判定結果が当り(特定条件の成立)の場合に、決定した種類の当り遊技を特図変動表示終了後(図柄変動演出終了後)に付与する当り遊技付与手段としての機能を備えている。メイン制御CPU60aは、始動入賞口29a,30aの何れかへの入賞を契機として、前記表示手段(特図表示部50A,50B、表示装置17)で行わせる図柄変動演出の変動時間を特定する変動パターン(特図変動パターン)を、記憶手段としてのメイン制御ROM60bが記憶する複数の変動パターンの中から決定する変動パターン決定手段としての機能を備えている。
前記表示装置(表示手段)17は、大当り遊技が付与される可能性の期待度が異なる複数種類の特定演出を実行可能な演出手段としての機能を備えている。また、ランプ装置18やスピーカ19についても、大当り遊技が付与される可能性の期待度が異なる複数種類の特定演出を実行可能な演出手段としての機能を備えている。そして、演出制御CPU65aは、前記特定遊技状態が付与される可能性の期待度が異なる複数種類の特定演出の何れかを演出手段としての前記表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させる制御手段として機能する。また、演出制御CPU65aは、第2の期間Eb中に操作ボタン22が操作された場合より第1の期間Ea中に操作ボタン22が操作された場合の方が、第2の特定演出PBを高い確率で表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させるよう構成されると共に、第1および第2の期間Ea,Eb中に操作ボタン22が操作されなかった場合は、第1および第2の期間Ea,Eb中に操作ボタン22が操作された場合に第2の特定演出PBを表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させる確率と異なる確率で第2の特定演出PBを表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させるよう構成されている。また、演出制御CPU65aは、第1および第2の期間Ea,Eb中に操作ボタン22が操作されなかった場合には、有効期間Eの開始以前に予め決定した特定演出を表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させるよう構成されると共に、第1および第2の期間Ea,Eb中に操作ボタン22が操作された場合には、該操作ボタン22が操作された際に決定した特定演出を表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させるよう構成されている。
前記演出制御CPU65aは、第3の期間Ec中に操作ボタン22が操作された場合には第2の特定演出PBまたは第3の特定演出PCを表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させ得るよう構成される。また、演出制御CPU65aは、所定の条件である自動ボタン押下モードにおいて、第3の期間Ec中に操作ボタン22が操作されなかった場合に第2の特定演出PBまたは第3の特定演出PCを表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させるよう構成される。更にまた、演出制御CPU65aは、第1および第2の期間Ea,Ebが開始される前に、各期間Ea,Ebが開始されることを報知する期間開始報知演出を表示装置17で実行させるよう構成されると共に、第3の期間Ecが開始される前には、該第3の期間Ecが開始されることを報知しない非期間開始報知演出を表示装置17で実行させるよう構成されている。
〔実施例1の作用〕
次に、前述のように構成された実施例1に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
前記前枠13の前面側に設けられた前記操作ハンドル16の操作レバー16aを遊技者が回転操作すると、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が遊技領域23内に打ち出される。このとき、前記操作レバー16aの回動量に応じてパチンコ球の打ち出し位置が変化し、打ち出し位置に応じて遊技領域23の第1球流下経路23aまたは第2球流下経路23bをパチンコ球が流下する。
前記遊技盤20の遊技領域23に打ち出されたパチンコ球が始動入賞部29,30の始動入賞口29a,30aに入賞すると、該パチンコ球の入賞を前記始動入賞検出センサ41,42が検出する。始動入賞検出センサ41,42から検出信号が前記メイン制御CPU60aに入力されると、該メイン制御CPU60aにおいて大当り判定(大当り抽選)が実行され、該大当り判定の判定結果が肯定の場合には(大当り遊技を付与する場合には)、メイン制御CPU60aは大当り用の特図変動パターンを決定する。また、大当り判定(大当り抽選)の判定結果が否定の場合には(大当り遊技を付与しない場合には)、メイン制御CPU60aははずれ用の特図変動パターンを決定する。
特図変動パターンを決定したメイン制御CPU60aは、演出制御CPU65aに対し、決定した特図変動パターンを特定する特図変動パターン指定コマンド(制御コマンド)を出力する。そして、演出制御CPU65aは、入力された特図変動パターン指定コマンドに基づいて演出パターンを決定し、該演出パターンを特定する演出パターン指定コマンドを表示制御基板70、ランプ制御基板72、音制御基板73に出力する。該演出パターン指定コマンドが入力された表示制御基板70、ランプ制御基板72、音制御基板73の制御下に、前記表示装置17が図柄変動演出が開始されると共に、ランプ装置18およびスピーカ19においても図柄変動演出に関連する演出が実行される。また、メイン制御CPU60aは、前記指定した特図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力し、これによって前記表示装置17の表示部17aに飾図が当り表示またははずれ表示で確定停止表示される。飾図が確定停止表示された図柄変動演出の結果、表示装置17の表示部17aに所定の図柄組み合わせが表示されると、図柄変動演出の終了後に大当りが発生する。大当りが発生すると、表示部17aに表示された図柄組み合わせに応じて、前記遊技盤20に設けられた特別入賞部31の特別入賞口31aを開閉する特別用開閉部材31bが所定条件で開放制御される大当り遊技が実行されると共に、サブ制御手段65,70の制御に基づいて表示装置17の表示部17aにおいて大当り演出が行われる。
前記演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aからの全図柄停止コマンドが入力されてからの時間をタイマで計時し、該タイマが予め設定されたデモ設定時間を計時するまでに、メイン制御CPU60aからの図柄変動演出の開始を指示する特図変動パターン指定コマンドの入力がない場合は、パチンコ機10は演出制御CPU65aの制御下にデモ演出モードに移行する。
前記デモ演出モードにおいて実行されるモード選択演出において、遊技者は操作ボタン22を用いて通常ボタン押下モードまたは自動ボタン押下モードの何れかを選択し得る。そして、通常ボタン押下モードが選択されると、演出制御CPU65aでは、自動ボタン押下モードフラグに「0」を設定し、以後の遊技では通常ボタン押下モードでボタン演出が実行される。また、モード選択演出において自動ボタン押下モードが選択されると、演出制御CPU65aでは、自動ボタン押下モードフラグに「1」を設定し、以後の遊技では自動ボタン押下モードでボタン演出が実行される。
(通常ボタン押下モードにおけるボタン演出)
前記通常ボタン押下モードにおいて、前記演出制御CPU65aが決定したボタン演出パターンが、はずれ用のボタン演出パターン(大当り判定が否定の場合)である場合は、該演出制御CPU65aは、前記有効期間E(11秒)を設定する。そして、前記表示制御CPU70aは、有効期間Eにおいて前記表示装置17の表示部17aに前記指示画像36を表示するように該表示装置17を制御する(図4(a)参照)。また、有効期間Eの開始から1秒までは、図4(c)に示す如く、表示部17aに「第2の期間が開始されるよ!」の文字画像を表示するように表示制御CPU70aによって表示装置17が制御される。そして、第2の期間Eb中に、前記操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力された場合(操作ボタン22が操作された場合)は、演出制御CPU65aは、前記第1はずれ通常モード用抽選テーブルMT1を参照して第1の特定演出PAまたは第2の特定演出PBの何れかを決定し、決定した特定演出PA,PBに対応する演出を表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19に実行させるように各制御基板70,72,73を介して表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。すなわち、有効期間E中であっても操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力されると、有効期間Eはキャンセルされると共に、表示部17aには指示画像36に代って特定演出PA,PBに対応する画像が表示される。
前記第2の期間Eb中に操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力されることなく該第2の期間Ebが経過すると、前記表示部17aに、図4(b)に示す如く、「第1の期間が開始されるよ!」の文字画像を表示するように表示制御CPU70aによって表示装置17が制御される。そして、第1の期間Ea中に、前記操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力された場合(操作ボタン22が操作された場合)は、演出制御CPU65aは、前記第1はずれ通常モード用抽選テーブルMT1を参照して第1の特定演出PAまたは第2の特定演出PBの何れかを決定し、決定した特定演出PA,PBに対応する演出を表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19に実行させるように各制御基板70,72,73を介して表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。また、前記第1の期間Ea中に操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力されることなく該第1の期間Eaが経過すると、前記表示部17aに、図4(c)に示す如く、「第2の期間が開始されるよ!」の文字画像を表示するように表示制御CPU70aによって表示装置17が制御される。そして、第2の期間Eb中に、前記操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力された場合(操作ボタン22が操作された場合)は、演出制御CPU65aは、前記第1はずれ通常モード用抽選テーブルMT1を参照して第1の特定演出PAまたは第2の特定演出PBの何れかを決定し、決定した特定演出PA,PBに対応する演出を表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19に実行させるように各制御基板70,72,73を介して表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。
前記通常ボタン押下モードにおいて、前記演出制御CPU65aが決定したボタン演出パターンが、当り用のボタン演出パターン(大当り判定が肯定の場合)である場合は、該演出制御CPU65aは、前記有効期間E(13秒)を設定する。そして、前記表示制御CPU70aは、有効期間Eにおいて前記表示装置17の表示部17aに前記指示画像36を表示するように該表示装置17を制御する(図4(a)参照)。また、有効期間Eの開始から1秒までは、図4(c)に示す如く、表示部17aに「第2の期間が開始されるよ!」の文字画像を表示するように表示制御CPU70aによって表示装置17が制御される。そして、第2の期間Eb中に、前記操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力された場合(操作ボタン22が操作された場合)は、演出制御CPU65aは、前記第1当り通常モード用抽選テーブルMT2を参照して第1の特定演出PAまたは第2の特定演出PBの何れかを決定し、決定した特定演出PA,PBに対応する演出を表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19に実行させるように各制御基板70,72,73を介して表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。
前記第2の期間Eb中に操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力されることなく該第2の期間Ebが経過すると、前記表示部17aに、図4(b)に示す如く、「第1の期間が開始されるよ!」の文字画像を表示するように表示制御CPU70aによって表示装置17が制御される。そして、第1の期間Ea中に、前記操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力された場合(操作ボタン22が操作された場合)は、演出制御CPU65aは、前記第1当り通常モード用抽選テーブルMT2を参照して第1の特定演出PAまたは第2の特定演出PBの何れかを決定し、決定した特定演出PA,PBに対応する演出を表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19に実行させるように各制御基板70,72,73を介して表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。また、前記第1の期間Ea中に操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力されることなく該第1の期間Eaが経過すると、前記表示部17aに、図4(c)に示す如く、「第2の期間が開始されるよ!」の文字画像を表示するように表示制御CPU70aによって表示装置17が制御される。そして、第2の期間Eb中に、前記操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力された場合(操作ボタン22が操作された場合)は、演出制御CPU65aは、前記第1当り通常モード用抽選テーブルMT2を参照して第1の特定演出PAまたは第2の特定演出PBの何れかを決定し、決定した特定演出PA,PBに対応する演出を表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19に実行させるように各制御基板70,72,73を介して表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。
そして、前記演出制御CPU65aが当り用のボタン演出パターンを決定した場合では、演出制御CPU65aの内部的に設定された第3の期間Ecが開始される前(すなわち第2回目の第2の期間Ebが終了した後)に、前記表示部17aでは第3の期間Ecが開始されることを報知しない非期間開始報知演出が実行される(実施例1では、第2の期間Eb中に表示される画像(操作ボタン22を模した画像)が継続する)。第3の期間Ec中に、前記操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力された場合(操作ボタン22が操作された場合)は、演出制御CPU65aは、前記第1当り通常モード用抽選テーブルMT2を参照して第2の特定演出PBまたは第3の特定演出PCの何れかを決定し、決定した特定演出PB,PCに対応する演出を表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19に実行させるように各制御基板70,72,73を介して表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。
そして、前記通常ボタン押下モードにおいては、演出制御CPU65aが決定したボタン演出パターンがはずれ用であっても当り用であっても、前記有効期間E中に操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力されることなく該有効期間Eが経過すると、演出制御CPU65aは、ボタン演出を終了するように各制御基板70,72,73を介して表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。すなわち、通常ボタン押下モードでは、有効期間E中に操作ボタン22が操作されなかった場合は、特定演出は実行されない。
(自動ボタン押下モードにおけるボタン演出)
前記自動ボタン押下モードにおいて、前記演出制御CPU65aがボタン演出パターンを決定した場合は、該演出制御CPU65aは、前記有効期間E(11秒)を設定する前に、前記第1はずれ自動モード用抽選テーブルAT1または第1当り自動モード用抽選テーブルAT2を参照して第1の特定演出PA、第2の特定演出PBまたは第3の特定演出PCの何れかを決定し、決定した特定演出PA,PB,PCを特定可能な情報を演出制御RAM65cに記憶する。すなわち、演出制御CPU65aが決定したボタン演出パターンが、はずれ用のボタン演出パターン(大当り判定が否定の場合)である場合は、演出制御CPU65aは、第1はずれ自動モード用抽選テーブルAT1を参照して第1の特定演出PAまたは第2の特定演出PBの何れかを決定し、当り用のボタン演出パターン(大当り判定が肯定の場合)である場合は、演出制御CPU65aは、第1当り自動モード用抽選テーブルAT2を参照して第2の特定演出PBまたは第3の特定演出PCの何れかを決定する。
前記自動ボタン押下モードにおいて、前記演出制御CPU65aが決定したボタン演出パターンが、はずれ用のボタン演出パターン(大当り判定が否定の場合)である場合は、該演出制御CPU65aは、前記有効期間E(11秒)を設定する。自動ボタン押下モードにおいて、各期間Ea,Ebにおいて操作ボタン22が操作された場合(操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力された場合)の流れは、特定演出PA,PBを決定するために参照するテーブルが異なるだけで基本的には前記通常ボタン押下モードの場合と同じである。すなわち、演出制御CPU65aが有効期間E(11秒)を設定すると、表示制御CPU70aは、有効期間Eにおいて前記表示装置17の表示部17aに前記指示画像36を表示するように該表示装置17を制御する(図4(a)参照)。また、有効期間Eの開始から1秒までは、図4(c)に示す如く、表示部17aに「第2の期間が開始されるよ!」の文字画像を表示するように表示制御CPU70aによって表示装置17が制御される。そして、第2の期間Eb中に、前記操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力された場合(操作ボタン22が操作された場合)は、演出制御CPU65aは、前記第1はずれ自動モード用抽選テーブルAT1を参照して第1の特定演出PAまたは第2の特定演出PBの何れかを決定し、決定した特定演出PA,PBに対応する演出を表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19に実行させるように各制御基板70,72,73を介して表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。
前記第2の期間Eb中に操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力されることなく該第2の期間Ebが経過すると、前記表示部17aに、図4(b)に示す如く、「第1の期間が開始されるよ!」の文字画像を表示するように表示制御CPU70aによって表示装置17が制御される。そして、第1の期間Ea中に、前記操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力された場合(操作ボタン22が操作された場合)は、演出制御CPU65aは、前記第1はずれ自動モード用抽選テーブルAT1を参照して第1の特定演出PAまたは第2の特定演出PBの何れかを決定し、決定した特定演出PA,PBに対応する演出を表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19に実行させるように各制御基板70,72,73を介して表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。また、前記第1の期間Ea中に操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力されることなく該第1の期間Eaが経過すると、前記表示部17aに、図4(c)に示す如く、「第2の期間が開始されるよ!」の文字画像を表示するように表示制御CPU70aによって表示装置17が制御される。そして、第2の期間Eb中に、前記操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力された場合(操作ボタン22が操作された場合)は、演出制御CPU65aは、前記第1はずれ自動モード用抽選テーブルAT1を参照して第1の特定演出PAまたは第2の特定演出PBの何れかを決定し、決定した特定演出PA,PBに対応する演出を表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19に実行させるように各制御基板70,72,73を介して表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。
そして、前記第2の期間Eb中に操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力されることなく該第2の期間Ebが経過する、すなわち有効期間E中に操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力されることなく該有効期間Eが経過した場合には、演出制御CPU65aは、前記第1はずれ自動モード用抽選テーブルAT1を参照して予め決定していた特定演出PA,PBに対応する演出を表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19に実行させるように各制御基板70,72,73を介して表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。
前記自動ボタン押下モードにおいて、前記演出制御CPU65aが決定したボタン演出パターンが、当り用のボタン演出パターン(大当り判定が肯定の場合)である場合は、該演出制御CPU65aは、前記有効期間E(13秒)を設定する。そして、前記表示制御CPU70aは、有効期間Eにおいて前記表示装置17の表示部17aに前記指示画像36を表示するように該表示装置17を制御する(図4(a)参照)。また、有効期間Eの開始から1秒までは、図4(c)に示す如く、表示部17aに「第2の期間が開始されるよ!」の文字画像を表示するように表示制御CPU70aによって表示装置17が制御される。そして、第2の期間Eb中に、前記操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力された場合(操作ボタン22が操作された場合)は、演出制御CPU65aは、前記第1当り自動モード用抽選テーブルAT2を参照して第1の特定演出PAまたは第2の特定演出PBの何れかを決定し、決定した特定演出PA,PBに対応する演出を表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19に実行させるように各制御基板70,72,73を介して表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。
前記第2の期間Eb中に操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力されることなく該第2の期間Ebが経過すると、前記表示部17aに、図4(b)に示す如く、「第1の期間が開始されるよ!」の文字画像を表示するように表示制御CPU70aによって表示装置17が制御される。そして、第1の期間Ea中に、前記操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力された場合(操作ボタン22が操作された場合)は、演出制御CPU65aは、前記第1当り自動モード用抽選テーブルAT2を参照して第1の特定演出PAまたは第2の特定演出PBの何れかを決定し、決定した特定演出PA,PBに対応する演出を表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19に実行させるように各制御基板70,72,73を介して表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。また、前記第1の期間Ea中に操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力されることなく該第1の期間Eaが経過すると、前記表示部17aに、図4(c)に示す如く、「第2の期間が開始されるよ!」の文字画像を表示するように表示制御CPU70aによって表示装置17が制御される。そして、第2の期間Eb中に、前記操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力された場合(操作ボタン22が操作された場合)は、演出制御CPU65aは、前記第1当り自動モード用抽選テーブルAT2を参照して第1の特定演出PAまたは第2の特定演出PBの何れかを決定し、決定した特定演出PA,PBに対応する演出を表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19に実行させるように各制御基板70,72,73を介して表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。
そして、前記演出制御CPU65aが当り用のボタン演出パターンを決定した場合では、演出制御CPU65aに内部的に設定された第3の期間Ecが開始される前(すなわち第2回目の第2の期間Ebが終了した後)に、前記表示部17aでは第3の期間Ecが開始されることを報知しない非期間開始報知演出が実行される(実施例1では、第2の期間Eb中に表示される画像(操作ボタン22を模した画像)が継続する)。第3の期間Ec中に、前記操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力された場合(操作ボタン22が操作された場合)は、演出制御CPU65aは、前記第1当り自動モード用抽選テーブルAT2を参照して第2の特定演出PBまたは第3の特定演出PCの何れかを決定し、決定した特定演出PB,PCに対応する演出を表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19に実行させるように各制御基板70,72,73を介して表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。
そして、前記第3の期間Ec中に操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力されることなく該第3の期間Ecが経過する、すなわち有効期間E中に操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力されることなく該有効期間Eが経過した場合には、演出制御CPU65aは、前記第1当り自動モード用抽選テーブルAT2を参照して予め決定していた特定演出PB,PCに対応する演出を表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19に実行させるように各制御基板70,72,73を介して表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。
すなわち、前記自動ボタン押下モードにおいては、演出制御CPU65aが決定したボタン演出パターンがはずれ用であっても当り用であっても、前記有効期間E中に操作検出センサ47からの検出信号が演出制御CPU65aに入力されることなく該有効期間Eが経過すると、演出制御CPU65aの制御下に、自動モード用抽選テーブルAT1,AT2を参照して予め決定していた特定演出PA,PB,PCの何れかが表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行される。
実施例1のパチンコ機10によれば、自動ボタン押下モードにおいては、有効期間E中に操作ボタン22が操作されなかった場合でも、操作ボタン22が操作された場合に実行される特定演出PA,PB,PCを実行可能に構成したので、操作に不慣等で操作ボタン22を操作できなかった場合でも特定演出PA,PB,PCを実行させることができ、遊技の興趣を向上し得る。また、大当り遊技が付与される可能性の期待度が高い第2の特定演出PBが実行される確率は、操作ボタン22が操作された場合と操作されない場合とで異なるので、遊技の興趣を一層向上し得る。
また、実施例1のパチンコ機10では、第1および第2の期間Ea,Eb中に操作ボタン22が操作されなかった未操作の場合に第2の特定演出PBを表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させる確率は、第2の期間Eb中に操作ボタン22が操作された場合に第2の特定演出PBを表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させる確率より高く、かつ第1の期間Ea中に操作ボタン22が操作された場合に第2の特定演出PBを表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させる確率より低く設定しているので、有効期間E中に操作ボタン22が操作されなかった場合でも、第2の期間Eb中に操作ボタン22が操作された場合に第2の特定演出PBが実行される確率より高い確率で第2の特定演出PBが実行されるので、第1の特定演出PAより期待度の高い第2の特定演出PBが実行される可能性による興趣の向上を図り得る。
更に、前記演出制御CPU65aは、有効期間E中に操作ボタン22が操作されなかった場合に実行される特定演出を予め決定するので、有効期間Eの終了後に速やかに特定演出を実行させることができる。また、自動ボタン押下モードでは、第3の期間Ecにおいて操作ボタン22が操作されなかった場合においても、該第3の期間Ecにおいて操作ボタン22が操作された場合に実行される可能性のある第3の特定演出PCが決定される可能性がある。すなわち、不慣れな遊技者がボタン操作を忘れたりした場合においても、有効期間Eにおける特定の期間(第3の期間Ec)で操作した場合に実行可能な第3の特定演出PCが実行される可能性があるので、該第3の特定演出PCが実行されることで遊技の興趣を一層向上し得る。
次に、実施例2に係るパチンコ機について説明する。実施例2のパチンコ機は、前記実施例1のパチンコ機10と基本的な構成は同じであるので、実施例2のパチンコ機については、実施例1のパチンコ機10と異なる部分についてのみ説明し、実施例1に既出の同じまたは同種の構成部材には同じ符号を付して詳細説明は省略する。
前記実施例1のパチンコ機10では、前記ボタン演出の有効期間E中(自動ボタン押下モードにおける未操作を除く)において特定演出を決定するために要求される操作ボタン22の操作形態は、該操作ボタン22を1回操作(操作検出センサ47からの検出信号が1回入力)するものであったが、実施例2のパチンコ機では、有効期間E中において特定演出を決定するために要求される操作ボタン22の操作形態として、操作ボタン22を1回操作する形態と異なる操作形態に設定されている。具体的には、操作ボタン22を2回以上の所定回数操作された場合(操作検出センサ47からの検出信号が2回以上の所定回数入力された場合)に、演出制御CPU65aが特定演出を決定するよう設定されている。なお、以後の説明において、実施例2のパチンコ機において特定演出を決定するために要求されている操作ボタン22の操作形態について「連打」と指称する場合もある。
実施例2のパチンコ機では、前記演出制御CPU65aはカウント手段(図示せず)を備え、前記有効期間Eにおいて前記操作検出センサ47からの検出信号をカウント手段でカウントし、該カウント手段のカウント値が予め設定されたカウント値(操作回数)となった場合に、該演出制御CPU65aが特定演出を後述する抽選テーブルMT3,MT4,AT3,AT4を参照して決定可能に構成されている。なお、実施例2では、前記ボタン演出の有効期間Eは15秒に設定されて、該有効期間Eにおいて前記連打において特定演出を決定するための条件として操作ボタン22の操作回数(カウント値)を30回に設定した場合で説明するが、該有効期間Eや操作回数(カウント値)については任意に設定し得る。
(通常ボタン押下モードでの特定演出の決定について)
実施例2では、前記デモ演出モードにおけるモード選択演出において、通常ボタン押下モードが選択された場合は、前記ボタン演出パターンにより設定される有効期間Eにおいて、前記演出制御CPU65aが、演出制御ROM65bに記憶されている通常モード用抽選テーブルMT3,MT4(図9)を参照して、特定演出の種類を抽選により決定するよう構成される。そして、決定された特定演出を、演出制御CPU65aの制御下に、表示制御基板70(表示制御CPU70a)、ランプ制御基板72、音制御基板73を介して表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させるようになっている。
通常ボタン押下モードにおいて参照される通常モード用抽選テーブルMT3,MT4として、大当り判定が否定判定(はずれ)の場合に参照される第2はずれ通常モード用抽選テーブルMT3と、大当り判定が肯定判定(当り)の場合に参照される第2当り通常モード用抽選テーブルMT4とが、前記演出制御ROM65bに記憶されている。第2はずれ通常モード用抽選テーブルMT3および第2当り通常モード用抽選テーブルMT4では、図9(a),(b)に示す如く、前記有効期間Eにおいて、前記操作ボタン22の連打に基づいて決定可能な特定演出として、第1の特定演出PAと第2の特定演出PBとの2種類の特定演出が設定されている。第2はずれ通常モード用抽選テーブルMT3または第2当り通常モード用抽選テーブルMT4を参照して特定演出を決定する具体的構成について説明すれば、前記操作ボタン22の操作回数(カウント値)が30回に達したタイミングにおいて演出制御CPU65aが取得した特定演出抽選用乱数の値を、第2はずれ通常モード用抽選テーブルMT3または第2当り通常モード用抽選テーブルMT4に設定されている特定演出抽選用判定値と比較して、特定演出の種類を決定する。
(第2はずれ通常モード用抽選テーブルMT3について)
前記第2はずれ通常モード用抽選テーブルMT3における特定演出抽選用判定値の振分け割合について、図9(a)を参照して具体的に説明すれば、有効期間E中に操作回数が30回に達しない場合(30回未満)は、第1の特定演出PAおよび第2の特定演出PBの何れの特定演出も決定されない。これに対し、有効期間E中に操作回数が30回に達した場合(30回以上)は、第1の特定演出PAが80%の割合で決定されると共に第2の特定演出PBが20%の割合で決定されるよう設定される。なお、有効期間E中に操作回数が30回に達しない場合は、演出制御CPU65aは、特定演出とは異なる非特定演出を表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させるように各制御基板70,72,73を介して表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御するようになっている。
(第2当り通常モード用抽選テーブルMT4について)
前記第2当り通常モード用抽選テーブルMT4における特定演出抽選用判定値の振分け割合について、図9(b)を参照して具体的に説明すれば、有効期間E中に操作回数が30回に達しない場合(30回未満)は、第1の特定演出PAおよび第2の特定演出PBの何れの特定演出も決定されない。これに対し、有効期間E中に操作回数が30回に達した場合(30回以上)は、第1の特定演出PAが25%の割合で決定されると共に第2の特定演出PBが75%の割合で決定されるよう設定される。なお、有効期間E中に操作回数が30回に達しない場合は、前述したように、非特定演出が表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行される。
(通常ボタン押下モードでの第1〜第2の特定演出の関係について)
第2はずれ通常モード用抽選テーブルMT3と第2当り通常モード用抽選テーブルMT4とにおける第2の特定演出PBが決定される割合を比較すると、第2はずれ通常モード用抽選テーブルMT3を参照する場合に第2の特定演出PBが決定される割合は、第2当り通常モード用抽選テーブルMT2を参照する場合に第2の特定演出PBが決定される割合より低く設定されている。これに対し、第2はずれ通常モード用抽選テーブルMT3を参照する場合に第1の特定演出PAが決定される割合は、第2当り通常モード用抽選テーブルMT4を参照する場合に第1の特定演出PAが決定される割合より高く設定されている。すなわち、第2の特定演出PBは、大当り判定が肯定判定(当り)の場合に決定され易いのに対し、第1の特定演出PAは、大当り判定が否定判定(はずれ)の場合に決定され易く設定されており、大当り遊技が付与される期待度は、第1の特定演出PAが実行された場合より第2の特定演出PBが実行された場合の方が高くなっている(期待度:第1の特定演出PA<第2の特定演出PB)。
また、第2はずれ通常モード用抽選テーブルMT3または第2当り通常モード用抽選テーブルMT4の何れを参照する場合においても、有効期間E中での操作ボタン22の操作回数が30回未満であった場合(所定の操作態様でない場合)には、演出制御CPU65aは、第2の特定演出PBを決定しないように設定されている(0%)。すなわち、有効期間E中での操作ボタン22の操作回数が30回未満であった場合(所定の操作態様でない場合)より、有効期間E中での操作ボタン22の操作回数が30回以上の場合(所定の操作態様の場合)の方が、第2の特定演出PBを高い確率で表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させるようになっている。言い替えると、実施例2における通常ボタン押下モードにおいては、操作ボタン22を連続(連打)して30回操作することが、演出制御CPU65aが特定演出を決定する条件となる所定の操作態様として設定されており、有効期間E中に操作ボタン22が操作された場合において、該操作が所定の操作態様であると演出制御CPU65aが判定した場合と、該操作が所定の操作態様でないと演出制御CPU65aが判定した場合とでは、第2の特定演出PBが実行される確率が異なるようになっている。
なお、前記通常モード用抽選テーブルMT3,MT4を参照して前述した各特定演出PA,PBが決定される割合は一例であって、各特定演出PA,PBが実行された場合における大当り遊技(特定遊技状態)が付与される期待度が、第1の特定演出PA<第2の特定演出PBの関係になっていれば、これに限られるものではない。
(自動ボタン押下モードでの特定演出の決定について)
次に、前記自動ボタン押下モードにおいて、前記有効期間Eにおける前記操作ボタン22の連打に基づく特定演出の種類決定、および有効期間Eにおける操作ボタン22の未操作の場合における特定演出の種類決定について説明する。
実施例2では、前記デモ演出モードにおけるモード選択演出において、自動ボタン押下モードが選択された場合は、前記ボタン演出パターンにより設定される有効期間Eにおいて、前記演出制御CPU65aが、演出制御ROM65bに記憶されている自動モード用抽選テーブルAT3,AT4(図10)を参照して、特定演出の種類を抽選により決定するよう構成される。そして、決定された特定演出を、演出制御CPU65aの制御下に、表示制御基板70(表示制御CPU70a)、ランプ制御基板72、音制御基板73を介して表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させるようになっている。
自動ボタン押下モードにおいて参照される自動モード用抽選テーブルAT3,AT4として、大当り判定が否定判定(はずれ)の場合に参照される第2はずれ自動モード用抽選テーブルAT3と、大当り判定が肯定判定(当り)の場合に参照される第2当り自動モード用抽選テーブルAT4とが、前記演出制御ROM65bに記憶されている。第2はずれ自動モード用抽選テーブルAT3および第2当り自動モード用抽選テーブルAT4では、図10(a),(b)に示す如く、前記有効期間Eにおいて、前記操作ボタン22の連打に基づいて決定可能な特定演出として、第1の特定演出PAと第2の特定演出PBとの2種類の特定演出が設定されている。第2はずれ自動モード用抽選テーブルAT3または第2当り自動モード用抽選テーブルAT4を参照して特定演出を決定する具体的構成について説明すれば、前記操作ボタン22の操作回数(カウント値)が30回に達したタイミングにおいて演出制御CPU65aが取得した特定演出抽選用乱数の値を、第2はずれ自動モード用抽選テーブルAT3または第2当り自動モード用抽選テーブルAT4に設定されている特定演出抽選用判定値と比較して、特定演出の種類を決定する。一方で、有効期間Eにおいて操作ボタン22が操作されなかった場合(操作検出センサ47からの検出信号の入力がなかった場合)は、演出制御CPU65aは、実施例1と同様に有効期間Eの開始以前に前記自動モード用抽選テーブルAT3,AT4を参照して予め決定していた特定演出を、表示制御基板70(表示制御CPU70a)、ランプ制御基板72、音制御基板73を介して表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させるようになっている。
(第2はずれ自動モード用抽選テーブルAT3について)
前記第2はずれ自動モード用抽選テーブルAT3における特定演出抽選用判定値の振分け割合について、図10(a)を参照して具体的に説明すれば、有効期間E中に操作回数が30回に達しない場合(30回未満)は、第1の特定演出PAおよび第2の特定演出PBの何れの特定演出も決定されない。これに対し、有効期間E中に操作回数が30回に達した場合(30回以上)は、第1の特定演出PAが85%の割合で決定されると共に第2の特定演出PBが15%の割合で決定されるよう設定される。なお、有効期間E中に操作回数が30回に達しない場合は、演出制御CPU65aは、前記非特定演出を表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させる。
また、有効期間E中に操作検出センサ47からの検出信号の入力がない場合に、演出制御CPU65aは、予め決定した種類の特定演出を表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させる。なお、第2はずれ自動モード用抽選テーブルAT3における特定演出抽選用判定値の振分け割合について具体的に説明すれば、操作ボタン22の未操作の場合において、第1の特定演出PAが87%の割合で決定されると共に第2の特定演出PBが13%の割合で決定されるよう設定されている。
(第2当り自動モード用抽選テーブルAT4について)
前記第2当り自動モード用抽選テーブルAT4における特定演出抽選用判定値の振分け割合について、図10(b)を参照して具体的に説明すれば、有効期間E中に操作回数が30回に達しない場合(30回未満)は、第1の特定演出PAおよび第2の特定演出PBの何れの特定演出も決定されない。これに対し、有効期間E中に操作回数が30回に達した場合(30回以上)は、第1の特定演出PAが30%の割合で決定されると共に第2の特定演出PBが70%の割合で決定されるよう設定される。なお、有効期間E中に操作回数が30回に達しない場合は、前述したように、非特定演出が表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行される。
また、有効期間E中に操作検出センサ47からの検出信号の入力がない場合に、演出制御CPU65aは、予め決定した種類の特定演出を表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させる。なお、第2当り自動モード用抽選テーブルAT4において、有効期間E中に操作検出センサ47からの検出信号が入力されなかった場合における特定演出抽選用判定値の振分け割合については、第1の特定演出PAが35%の割合で決定されると共に第2の特定演出PCが65%の割合で決定されるように設定されている。
(自動ボタン押下モードでの第1〜第2の特定演出の関係について)
第2はずれ自動モード用抽選テーブルAT3と第2当り自動モード用抽選テーブルAT4とにおける第2の特定演出PBが決定される割合について、有効期間E中に操作ボタン22が操作された場合(操作検出センサ47からの検出信号が1回でもあった場合)を比較すると、第2はずれ自動モード用抽選テーブルAT3を参照する場合に第2の特定演出PBが決定される割合は、第2当り自動モード用抽選テーブルAT4を参照する場合に第2の特定演出PBが決定される割合より低く設定されている。これに対し、第2はずれ自動モード用抽選テーブルAT3を参照する場合に第1の特定演出PAが決定される割合は、第2当り自動モード用抽選テーブルAT4を参照する場合に第1の特定演出PAが決定される割合より高く設定されている。すなわち、第2の特定演出PBは、大当り判定が肯定判定(当り)の場合に決定され易いのに対し、第1の特定演出PAは、大当り判定が否定判定(はずれ)の場合に決定され易く設定されており、大当り遊技が付与される期待度は、第1の特定演出PAが実行された場合より第2の特定演出PBが実行された場合の方が高くなっている(期待度:第1の特定演出PA<第2の特定演出PB)。
また、第2はずれ自動モード用抽選テーブルAT3または第2当り自動モード用抽選テーブルAT4の何れを参照する場合においても、有効期間E中に操作ボタン22が操作された場合(操作検出センサ47からの検出信号が1回でもあった場合)であって、有効期間E中での操作ボタン22の操作回数が30回未満であった場合(所定の操作態様でない場合)には、演出制御CPU65aは、第2の特定演出PBを決定しないように設定されている(0%)。すなわち、有効期間E中での操作ボタン22の操作回数が30回未満であった場合(所定の操作態様でない場合)より、有効期間E中での操作ボタン22の操作回数が30回以上の場合(所定の操作態様の場合)の方が、第2の特定演出PBを高い確率で表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させるようになっている。言い替えると、実施例2における自動ボタン押下モードにおいては、前記通常ボタン押下モードの場合と同様に、操作ボタン22を連続(連打)して30回操作することが、演出制御CPU65aが特定演出を決定する条件となる所定の操作態様として設定されており、有効期間E中に操作ボタン22が操作された場合において、該操作が所定の操作態様であると演出制御CPU65aが判定した場合と、該操作が所定の操作態様でないと演出制御CPU65aが判定した場合とでは、第2の特定演出PBが実行される確率が異なるようになっている。
また、第2はずれ自動モード用抽選テーブルAT3および第2当り自動モード用抽選テーブルAT4における未操作での第2の特定演出PBが決定される割合を比較すると、有効期間E中に操作ボタン22が操作されない未操作の場合に第2の特定演出PBが決定される割合は、第2はずれ自動モード用抽選テーブルAT3および第2当り自動モード用抽選テーブルAT4の何れを参照する場合においても、有効期間E中での操作ボタン22の操作回数が30回以上の場合(所定の操作態様の場合)に第2の特定演出PBが決定される割合より低く設定されている。言い替えると、自動ボタン押下モードでは、有効期間E中での操作ボタン22の操作回数が30回以上の場合(所定の操作態様の場合)に第2の特定演出PBを表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させる確率は、有効期間E中に操作ボタン22が操作されなかった場合に演出制御CPU65aが第2の特定演出PBを表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させる確率より高く設定されている。すなわち、自動ボタン押下モードでは、有効期間E中に操作ボタン22が操作されなかった場合は、有効期間E中に操作ボタン22が操作された場合に第2の特定演出PBを表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させる確率と異なる確率で第2の特定演出PBを表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させるように構成されている。
なお、前記自動モード用抽選テーブルAT3,AT4を参照して前述した各特定演出PA,PBが決定される割合は一例であって、各特定演出PA,PBが実行された場合における大当り遊技(特定遊技状態)が付与される期待度が、第1の特定演出PA<第2の特定演出PBの関係になっていれば、これに限られるものではない。
実施例2のパチンコ機では、演出制御CPU65aが、操作手段としての操作ボタン22が操作されたことを検出する操作検出手段としての機能と、操作ボタン22の操作が有効となる有効期間E中に該操作ボタン22が所定の操作態様で操作されたかを判定する操作態様判定手段としての機能を有している。演出制御CPU65aは、操作検出手段としての演出制御CPU65aが有効期間E中に操作ボタン22の操作を検出した場合において、操作された操作ボタン22の操作態様が所定の操作態様(30回の操作)でないと操作態様判定手段としての演出制御CPU65aが判定した場合より操作された操作ボタン22の操作態様が所定の操作態様であると操作態様判定手段としての演出制御CPU65aが判定した場合の方が、第2の特定演出を高い確率で演出手段としての表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させるよう構成されている。また、演出制御CPU65aは、有効期間E中に操作検出手段としての演出制御CPU65aが操作ボタン22の操作を検出しなかった場合は、有効期間E中に操作検出手段としての演出制御CPU65aが操作ボタン22の操作を検出した場合に第2の特定演出を前記表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させる確率と異なる確率で第2の特定演出を表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させるよう構成されている。
前記実施例2のパチンコ機においても、自動ボタン押下モードにおいては、有効期間E中に操作ボタン22が操作されなかった場合でも、操作ボタン22が操作された場合に実行される特定演出PA,PBを実行可能であるので、操作に不慣等で操作ボタン22を操作できなかった場合でも特定演出PA,PBを実行させることができ、遊技の興趣を向上し得る。また、実施例2のパチンコ機では、前述した実施例1のパチンコ機10が奏するその他の効果と同様な作用効果を奏する。
(実施例2の別例1について)
次に、実施例2の別例1について説明する。この別例1では、自動ボタン押下モードにおいて、有効期間Eにおいて前記操作ボタン22が操作された回数に応じて、前記表示装置17で表示される演出を変化させるよう構成されている。また、別例1でのボタン演出では、図11に示す如く、前記表示装置17の表示部17aに操作ボタン22を模した画像および該操作ボタン22の画像を押下することを促す矢印と連打の文字の画像からなる指示画像36が表示される。更に、別例1でのボタン演出においては、前記表示部17aに、操作ボタン200の操作回数(押下回数)に応じて表示態様が変化するポイントメータ(可変表示画像)49が表示される。このポイントメータ49は、具体的には、複数の領域においてランプが点灯している状態と消灯している状態とを段階的に表示し得るようになっており、操作ボタン22の操作回数(押下回数)に応じて消灯状態から点灯状態となる領域が変化することで操作ボタン22が操作されていることを示し得るよう構成される。また、ポイントメータ49は、操作ボタン22の操作回数(操作検出センサ47からの検出信号の入力回数等)に応じて、発光色が変化するように、表示装置17が表示制御基板70(表示制御CPU70a)を介して演出制御CPU65aによって制御されるようになっている。
(大当り判定が否定判定(はずれ)の場合におけるボタン演出)
図12(a)は、別例1において、大当り判定が否定判定(はずれ)の場合におけるボタン演出での操作ボタン22の操作回数(所定の操作態様として設定された操作回数)と、ポイントメータ49の発光色との関係を示している。なお、ポイントメータ49の発光色は、有効期間Eの開始時は白色に設定されている。有効期間Eにおいて演出制御CPU65aのカウント手段のカウント値(操作ボタン22の操作回数)が第1条件回数(具体的には10回)に達した場合は、発光色を白色から青色に変化する。また、有効期間Eの開始からのカウント手段の通算カウント値(操作ボタン22の操作回数)が第2条件回数(具体的には20回)に達した場合は、発光色を青色から緑色に変化させ、有効期間Eの開始からのカウント手段の通算カウント値(操作ボタン22の操作回数)が第3条件回数(具体的には30回)に達した場合は、発光色を緑色から赤色に変化させるよう設定されている。より具体的には、操作ボタン22の操作回数が1回〜9回までは、ポイントメータ49の発光色が白色で点灯すると共に点灯領域が増化し、操作回数が10回〜19回までは、ポイントメータ49の発光色が青色で点灯すると共に点灯領域が増化し、操作回数が20回〜29回までは、ポイントメータ49の発光色が緑色で点灯すると共に点灯領域が増化し、操作回数が30回に達したときにポイントメータ49の発光色が赤色に変化するよう構成される。
ここで、別例1におけるパチンコ機の自動ボタン押下モードでは、有効期間E中に、有効期間Eより短かい時間間隔(具体的には0.3秒)毎に、擬似的に操作ボタン22の操作の有無を抽選する擬似抽選を実行し、該擬似抽選の結果が操作有りと決定された回数を演出制御CPU65aの擬似カウント手段でカウントする擬似抽選処理が行われるようになっている。そして、有効期間E中の実際に操作ボタン22が操作されなかった場合には、演出制御CPU65aは、擬似カウント手段のカウント値(擬似操作回数)に応じて、ポイントメータ49の発光色を変化するように、表示制御基板70(表示制御CPU70a)を介して表示装置17を制御するよう構成されている。
なお、擬似抽選処理での擬似抽選は、前記演出制御CPU65aが、演出制御ROM65bに記憶されている擬似抽選用テーブルを参照して、操作有りまたは操作無しを抽選により決定するよう構成される。具体的には、擬似抽選用テーブルでは、「操作有り」および「操作無し」の選択肢の夫々に、所定数の擬似抽選用判定値が振分けられており、前記時間間隔毎に演出制御CPU65aが取得した擬似抽選用乱数を、擬似抽選用テーブルに設定されている擬似抽選用判定値と比較して、「操作有り」または「操作無し」を決定するよう構成されている。なお、擬似抽選用テーブルでは、例えば操作ボタン22の「操作有り」と決定する確率が66%となるように擬似抽選用判定値が振分けられているが、該確率は任意に変更設定可能である。
(擬似抽選処理について)
前記擬似抽選処理について、図13に基づき説明する。擬似抽選処理では、演出制御CPU65aは、有効期間Eが開始されると(ステップB10)、ステップB11で操作検出センサ47からの検出信号が入力されたか否かを判定(操作ボタン22が操作されたか否かを判定)し、該ステップB11の判定結果が肯定の場合は、擬似抽選処理を終了する。また、ステップB11の判定結果が否定の場合は、ステップB12に移行して擬似抽選を行い、その結果が操作有りか否かを判定し、その判定結果が肯定の場合はステップB13に移行して擬似カウント手段のカウント値に1を加算する。次に、ステップB14で有効期間Eが終了したか否かを判定し、否定であればステップB11に戻って処理を繰り返す。また、前記ステップB12での判定結果が否定、すなわち擬似抽選において操作無しと判定された場合には、ステップB14に移行する。
そして、演出制御CPU65aは、有効期間Eの終了時における擬似カウント手段でのカウント値(擬似操作回数)に基づいて、前記ポイントメータ49の発光色を有効期間Eの終了後に変化させるよう構成されている。具体的には、大当り判定が否定判定(はずれ)の場合におけるボタン演出では、図12(a)に示す如く、有効期間Eの終了時における擬似カウント手段でのカウント値(擬似操作回数)が第1条件回数(具体的には15回)の場合は、ポイントメータ49の発光色を白色から青色に変化させ、カウント値(擬似操作回数)が第2条件回数(具体的には25回)の場合は、ポイントメータ49の発光色を白色から緑色に変化させ、カウント値(擬似操作回数)が第3条件回数(具体的には35回)の場合は、ポイントメータ49の発光色を白色から赤色に変化させるよう設定されている。なお、有効期間E中において1回でも操作検出センサ47からの検出信号が入力された場合は、演出制御CPU65aは、擬似抽選処理を終了すると共に擬似カウント手段のカウント値を0に戻す。すなわち、有効期間E中において1回でも操作検出センサ47からの検出信号が入力された場合は、前記ポイントメータ49の発光色の変化は、操作ボタン22が実際に操作された回数によってのみ決定されるようになっている。
(大当り判定が肯定判定(当り)の場合におけるボタン演出)
図12(b)は、別例1において、大当り判定が肯定判定(当り)の場合におけるボタン演出における操作ボタン22の操作回数(所定の操作態様として設定された操作回数)と、ポイントメータ49の発光色との関係を示すものであって、有効期間Eにおいて演出制御CPU65aのカウント手段のカウント値(操作ボタン22の操作回数)が第1条件回数(具体的には5回)に達した場合は、発光色を白色から青色に変化する。また、有効期間Eの開始からのカウント手段の通算カウント値(操作ボタン22の操作回数)が第2条件回数(具体的には10回)に達した場合は、発光色を青色から緑色に変化させ、有効期間Eの開始からのカウント手段の通算カウント値(操作ボタン22の操作回数)が第3条件回数(具体的には15回)に達した場合は、発光色を緑色から赤色に変化させるよう設定されている。
また、前記擬似抽選処理に伴う擬似カウント手段でのカウント値と発光色の変化の関係については、大当り判定が肯定判定(当り)の場合におけるボタン演出では、図12(b)に示す如く、有効期間Eの終了時における擬似カウント手段でのカウント値(擬似操作回数)が第1条件回数(具体的には10回)の場合は、ポイントメータ49の発光色を白色から青色に変化させ、カウント値(擬似操作回数)が第2条件回数(具体的には15回)の場合は、ポイントメータ49の発光色を白色から緑色に変化させ、カウント値(擬似操作回数)が第3条件回数(具体的には20回)の場合は、ポイントメータ49の発光色を白色から赤色に変化させるよう設定されている。
なお、実施例2のボタン演出においては、カウント手段でカウントされる操作回数や擬似カウント手段でカウントされる擬似操作回数が、予め設定された条件回数に達することで、演出制御CPU65aは、所定の操作態様で操作ボタン22が操作されたと判定してポイントメータ49の発光色を前述したように変化させる一方で、前記操作回数や擬似操作回数が、予め設定された条件回数に達しない場合に、演出制御CPU65aは、所定の操作態様で操作ボタン22が操作されないと判定してポイントメータ49の発光色を変化しないよう構成されている。
別例1におけるパチンコ機の通常ボタン押下モードにおける発光色の決定は、前記自動ボタン押下モードにおける未操作時の制御がないだけで、他は同じである。すなわち、通常ボタン押下モードにおいて有効効間E中に操作ボタン22が操作されなかった場合は、発光色を変化させる演出は実行されないようになっている。また、前記発光色を変化させるか否かの条件となる前記各条件回数は一例であって、任意の回数に設定することができる。
(発光色と大当り遊技が付与される期待度との関係)
前記有効期間Eにおいて実際に前記操作ボタン22が操作された場合では、大当り判定が否定判定(はずれ)の場合(図12(a))と、大当り判定が肯定判定(当り)の場合(図12(b))とにおいて、発光色が白色から青色に変化する条件である操作回数は、はずれの場合は10回であるのに対し、当りの場合には5回に設定されており、当りの方が青色が決定され易くなっている。また、発光色が青色から緑色に変化する条件である操作回数は、はずれの場合は10回(20回−10回)であるのに対し、当りの場合には5回(10回−5回)に設定されており、当りの方が緑色が決定され易くなっている。また、発光色が緑色から赤色に変化する条件である操作回数は、はずれの場合は10回(30回−20回)であるのに対し、当りの場合には5回(15回−10回)に設定されており、当りの方が赤色が決定され易くなっている。なお、発光色について、白色、青色、緑色および赤色が実行された場合における大当り遊技が付与される期待度は、白色、青色、緑色、赤色の順で高くなるよう設定されている。具体的には、大当り判定が否定判定(はずれ)の場合に演出制御CPU65aが発光色を決定する確率は、白色、青色、緑色、赤色の順で低くなるように設定されるのに対し、大当り判定が肯定判定(当り)の場合に演出制御CPU65aが発光色を決定する確率は、赤色、緑色、青色、白色の順で高くなるように設定されている。
また、前記有効期間E中に前記操作ボタン22が操作されず、前記擬似抽選処理によってカウントされた擬似操作回数によって発光色が変化する場合では、大当り判定が否定判定(はずれ)の場合(図12(a))と、大当り判定が肯定判定(当り)の場合(図12(b))とにおいて、発光色が白色から青色に変化する条件である擬似操作回数は、はずれの場合は15回であるのに対し、当りの場合には10回に設定されており、当りの方が青色が決定され易くなっている。また、発光色が青色から緑色に変化する条件である擬似操作回数は、はずれの場合は10回(25回−15回)であるのに対し、当りの場合には5回(15回−10回)に設定されており、当りの方が緑色が決定され易くなっている。また、発光色が緑色から赤色に変化する条件である操作回数は、はずれの場合は10回(35回−25回)であるのに対し、当りの場合には5回(20回−15回)に設定されており、当りの方が赤色が決定され易くなっている。すなわち、有効期間E中に前記操作ボタン22を操作した場合および操作しなかった場合の何れの場合においても、操作回数または擬似操作回数が多くなる程、大当り期待度が高くなる発光色に変化可能に構成されている。
ここで、実施例2の別例1では、有効期間E中に操作ボタン22を実際に操作した場合に発光色が変化する条件となる操作回数と、有効期間E中に操作ボタン22を操作しなかった場合に発光色が変化する条件となる擬似操作回数とを比較すると、青色、緑色および赤色に変化する回数は、何れも擬似操作回数の方が大きく設定されている。例えば、大当り判定が否定判定(はずれ)の場合であれば、操作回数が10回で発光色が白色から青色に変化するのに対し、擬似操作回数の場合は15回に達しないと発光色が白色から青色に変化しない。同様に、大当り判定が肯定判定(当り)の場合であれば、操作回数が5回で発光色が白色から青色に変化するのに対し、擬似操作回数の場合は10回に達しないと発光色が白色から青色に変化しない。このように、有効期間E中に操作ボタン22を実際に操作した場合の方が、操作しなかった場合より発光色が変化し易く設定されている。
なお、別例1におけるパチンコ機の通常ボタン押下モードにおける発光色の決定は、前記自動ボタン押下モードにおける未操作時の制御がないだけで、他は同じである。すなわち、通常ボタン押下モードにおいて有効効間E中に操作ボタン22が操作されなかった場合は、発光色が変化する演出は実行されないようになっている。
実施例2の別例1によれば、有効期間E中に操作ボタン22が操作されなかった場合においても、擬似抽選処理によってカウントした擬似操作回数に応じて前記ポイントメータ49の発光色が様々に変化する演出が実行されるので、演出が単調となるのを防いで興趣を向上することができる。また、実施例2の別例1においても、前記実施例2が奏する同様のその他の作用効果を奏する。
(実施例2の別例2について)
次に、実施例2の別例2について説明する。前記実施例2の別例1では、自動ボタン押下モードにおいて操作ボタン22の実際の操作回数および擬似抽選処理でカウントされた擬似操作回数が予め設定された操作回数(所定の操作態様として設定された操作回数)に達した場合に、前記ポイントメータ49の発光色を変化するよう構成したが、実施例2の別例2では、演出制御ROM65bに記憶されている抽選テーブルAT5,AT6を参照して発光色を変化させるか否かを抽選によって決定するよう構成されている。
ここで、実施例2の別例2における自動ボタン押下モードでは、前記演出制御CPU65aが、演出制御ROM65bに記憶されている抽選テーブルAT5,AT6を参照して、操作有りまたは操作無しを抽選により決定するよう構成される。具体的には、抽選テーブルAT5,AT6では、「変化させる」および「変化させない」の選択肢の夫々に、所定数の抽選用判定値が振分けられており、前記別例1と同様に演出制御CPU65aが操作ボタン22の実際の操作をカウントした操作回数(操作検出センサ47からの検出信号の入力回数)または擬似抽選処理によりカウントした擬似操作回数が、前記各条件回数に達した際に演出制御CPU65aが取得した抽選用乱数を、抽選テーブルAT5,AT6に設定されている抽選用判定値と比較して、発光色を変化するかしないかを決定するようになっている。
図14(a)は、実施例2の別例2における自動ボタン押下モードにおいて、大当り判定が否定判定(はずれ)の場合に参照される第3はずれ自動モード用抽選テーブルAT5を示している。この第3はずれ自動モード用抽選テーブルAT5では、前記操作ボタン22の操作時において操作回数が前記第1条件回数に達した場合に、発光色を変化させると決定する確率が18%に設定され、前記第2条件回数に達した場合に、発光色を変化させると決定する確率が8%に設定され、前記第3条件回数に達した場合に、発光色を変化させると決定する確率が6%に設定されている。また、前記操作ボタン22の未操作時において擬似操作回数が前記第1条件回数に達した場合に、発光色を変化させると決定する確率が8%に設定され、前記第2条件回数に達した場合に、発光色を変化させると決定する確率が6%に設定され、前記第3条件回数に達した場合に、発光色を変化させると決定する確率が3%に設定されている。
図14(b)は、実施例2の別例2における自動ボタン押下モードにおいて、大当り判定が肯定判定(当り)の場合に参照される第3当り自動モード用抽選テーブルAT6を示している。この第3当り自動モード用抽選テーブルAT6では、前記操作ボタン22の操作時において操作回数が前記第1条件回数に達した場合に、発光色を変化させると決定する確率が20%に設定され、前記第2条件回数に達した場合に、発光色を変化させると決定する確率が10%に設定され、前記第3条件回数に達した場合に、発光色を変化させると決定する確率が8%に設定されている。また、前記操作ボタン22の未操作時において擬似操作回数が前記第1条件回数に達した場合に、発光色を変化させると決定する確率が10%に設定され、前記第2条件回数に達した場合に、発光色を変化させると決定する確率が8%に設定され、前記第3条件回数に達した場合に、発光色を変化させると決定する確率が5%に設定されている。
(発光色と大当り遊技が付与される期待度との関係)
前記有効期間Eにおいて実際に前記操作ボタン22が操作された場合では、大当り判定が否定判定(はずれ)の場合(図14(a))と、大当り判定が肯定判定(当り)の場合(図14(b))とにおいて、発光色が白色から青色に変化する確率は、はずれの場合は18%であるのに対し、当りの場合には20%に設定されており、当りの方が青色が決定され易くなっている。また、発光色が青色から緑色に変化する確率は、はずれの場合は8%であるのに対し、当りの場合には10%に設定されており、当りの方が緑色が決定され易くなっている。更に、発光色が緑色から赤色に変化する確率は、はずれの場合は6%であるのに対し、当りの場合には8%に設定されており、当りの方が赤色が決定され易くなっている。なお、発光色について、白色、青色、緑色および赤色が実行された場合における大当り遊技が付与される期待度は、白色、青色、緑色、赤色の順で高くなるよう設定されている。具体的には、大当り判定が否定判定(はずれ)の場合に演出制御CPU65aが発光色を決定する確率は、白色、青色、緑色、赤色の順で低くなるように設定されるのに対し、大当り判定が肯定判定(当り)の場合に演出制御CPU65aが発光色を決定する確率は、赤色、緑色、青色、白色の順で高くなるように設定されている。
ここで、実施例2の別例2では、有効期間E中に操作ボタン22を実際に操作した場合に発光色が変化する確率と、有効期間E中に操作ボタン22を操作しなかった場合に発光色が変化する確率とを比較すると、青色、緑色および赤色に変化する確率は、何れも操作しなかった場合の方が小さく設定されている。すなわち、有効期間E中に操作ボタン22を実際の操作した場合の方が、操作しなかった場合より発光色が変化し易く設定されている。
なお、別例2におけるパチンコ機の通常ボタン押下モードにおける発光色の決定は、前記自動ボタン押下モードにおける未操作時の制御がないだけで、他は同じである。すなわち、通常ボタン押下モードにおいて有効効間E中に操作ボタン22が操作されなかった場合は、発光色が変化する演出は実行されないようになっている。
実施例2の別例2によれば、有効期間E中に操作ボタン22が操作されなかった場合においても、抽選によって前記ポイントメータ49の発光色を変化するか否かを判定して、発光色が様々に変化する演出が実行可能となっているので、演出が単調となるのを防いで興趣を向上することができる。また、実施例2の別例2においても、前記実施例2が奏する同様のその他の作用効果を奏する。
〔変更例〕
本願は前述した各実施例等の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 各実施例等では、デモ演出モードにおいて通常ボタン押下モードと自動ボタン押下モードとを選択するよう構成したが、大当り遊技中の大当り演出として、モード選択演出を設定し、演出制御CPUが大当り演出としてモード選択演出を決定した場合に、該モード選択演出において通常ボタン押下モードと自動ボタン押下モードとを選択し得るようにしてもよい。
(2) 各実施例等では、特定遊技状態を大当り遊技の場合で説明したが、確変状態や変短状態を特定遊技状態としてもよい。すなわち、特定演出の期待度は、確変状態や変短状態が付与される可能性の期待度であってもよい。また、特定遊技状態を確変状態や変短状態とした場合の特定条成の成立とは、メイン制御CPUが当り判定において当りと判定した場合において、該メイン制御CPUが決定する大当り遊技の種類が、確変状態を付与する大当り遊技または変短状態を付与する大当り遊技を決定することとなる。
(3) 特定遊技状態を確変状態や変短状態とした場合は、大当り遊技中に表示装置等の演出手段で実行される大当り演出として各実施例等のボタン演出を実行するようにしてもよい。
(4) 各実施例等では、有効期間を2つまたは3つの期間に区分した場合で説明したが、区分する期間は4つ以上であってもよく、各期間において複数の特定演出のうちの1つが決定される確率が異なる構成を採用し得る。
(5) 各実施例等では、有効期間を区分する期間について、期待度の高い第2の特定演出が高い確率で決定される第1の期間を1つとしたが、有効期間のなかに複数の第1の期間を設定してもよい。
(6) 各実施例等では、自動ボタン押下モードにおいて、有効期間中に操作ボタンが操作されなかった場合(未操作の場合)は、有効期間の開始前に予め決定しておいた種類の特定演出を演出手段で実行させるよう構成したが、有効期間の終了時に特定演出を決定し、該特定演出を演出手段で実行させるようにしてもよい。
(7) 各実施例等では、有効期間の各期間において要求される操作ボタンの操作態様(演出制御CPUが特定演出を決定する契機となる操作態様)が変わらない場合で説明したが、各期間において要求される操作ボタンの操作態様を変えるようにしてもよい。例えば、第2の期間では1回のみのボタン操作を要求し、第1の期間では連打を要求する等、異なる操作態様を組合わせるようにしてもよい。
(8) 各実施例等では、操作手段としてボタン形式の手段を挙げたが、該操作手段は、ボタン形式に限られるものではなく、ジョイステック形式等、公知の各種形態を採用し得る。また、操作ボタン(操作手段)の配設位置は、上球受け皿以外の、例えば前枠における窓部の上側や左右の側部等、遊技者が操作可能な箇所に設けられていればよい。
(9) 各実施例等では、表示装置、ランプ装置およびスピーカ等の複数の演出手段で特定演出等を実行する場合で説明したが、特定演出を実行する演出手段は1つであっても、表示装置とランプ装置または表示装置とスピーカとの組合わせ等であってもよい。
(10) 実施例2では、操作ボタンの操作態様としての所定の操作態様が連打の場合で説明したが、該所定の操作態様は連打に限らず長押し等、その他の態様であってもよい。そして、自動ボタン押下モードでは、所定の操作態様がなされたか否かを擬似的に抽選で決定するようにすればよい。
(11) 実施例2の別例1では、操作ボタンを連打することでポイントメータの発光色や点灯表示領域が変化する演出を挙げたが、連打に伴って表示装置に表示されるキャラクタの大きさが変化したり色が変わったり、あるいは連打の数によって表示装置に表示されるアイテムが変わる等、各種の演出態様を採用し得る。
(12) 実施例2の各別例では、自動ボタン押下モードにおいて、有効期間中に操作ボタンが操作されなかった場合(未操作の場合)は、有効期間中における擬似操作回数や抽選によって決定した発光色に有効期間の終了後に変化させる演出を実行するよう構成したが、実施例1のように区分された期間毎に、擬似操作回数や抽選によって発光色を変化させるか否かを決定し、有効期間中に発光色を変化させる演出を実行し得るようにしてもよい。
(13) 各実施例等では、遊技球が一定の確率で入賞可能な第1始動入賞部(第1始動入賞口)と、遊技球の入賞確率を可変可能な第2始動入賞部(第2始動入賞口)とを別々に設け、各始動入賞部毎に検出手段(始動入賞検出センサ)を設けて個別に遊技球の入賞を検出するよう構成したが、該第1および第2始動入賞部の入賞検出手段を共通にしてもよい。すなわち、第1始動入賞部への入賞と、第2始動入賞部への入賞とを区別しないよう構成してもよい。
(14) 各実施例等においてメイン制御手段(メイン制御CPU)が備える機能の全部または一部をサブ制御手段(演出制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対にサブ制御手段が備える機能の全部または一部をメイン制御手段が備えるようにしてもよい。そして各実施例等では、メイン制御基板とサブ制御基板(演出制御基板)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、各実施例等におけるメイン制御手段およびサブ制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。更に、別途制御基板を備えて、各実施例等のメイン制御手段やサブ制御手段が備える機能の全部また一部を、別の制御手段に備えさせてもよい。
(15) 各実施例等において演出制御手段(演出制御CPU)が備える機能の全部または一部を表示制御手段(表示制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対に表示制御手段が備える機能の全部または一部を演出制御手段が備えるようにしてもよい。そして各実施例等では、演出制御基板(演出制御CPU)と表示制御基板(表示制御CPU)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、各実施例等における演出制御手段および表示制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。また、発光制御を行うランプ制御手段や音出力制御を行う音制御手段に関しても同様に、演出制御手段が兼用することができる。
(16) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機、パチンコ球やコイン等の遊技媒体を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
17 表示装置(演出手段)
18 ランプ装置(演出手段)
19 スピーカ(演出手段)
22 操作ボタン(操作手段)
65a 演出制御CPU(制御手段、操作検出手段、操作態様判定手段)
E 有効期間
Ea 第1の期間
Eb 第2の期間
Ec 第3の期間
PA 第1の特定演出
PB 第2の特定演出
PC 第3の特定演出

Claims (7)

  1. 特定条件の成立に基づいて特定遊技状態を付与可能な遊技機において、
    遊技者が操作可能な操作手段と、
    前記特定遊技状態が付与される可能性の期待度が異なる複数種類の特定演出の何れかを演出手段で実行させる制御手段とを備え、
    前記操作手段の操作が有効となる有効期間には、第1の期間と第2の期間とが設定され、
    前記特定演出には、第1の特定演出と、該第1の特定演出より前記期待度が高い第2の特定演出とが設定され、
    前記制御手段は、
    前記第2の期間中に前記操作手段が操作された場合より前記第1の期間中に前記操作手段が操作された場合の方が、前記第2の特定演出を高い確率で前記演出手段で実行させるよう構成されると共に、
    前記第1および第2の期間中に前記操作手段が操作されなかった場合は、前記第1および第2の期間中に前記操作手段が操作された場合に前記第2の特定演出を前記演出手段で実行させる確率と異なる確率で前記第2の特定演出を前記演出手段で実行させるよう構成された
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1および第2の期間中に前記操作手段が操作されなかった場合に前記制御手段が前記第2の特定演出を前記演出手段で実行させる確率は、前記第2の期間中に前記操作手段が操作された場合に前記第2の特定演出を前記演出手段で実行させる確率より高く、かつ前記第1の期間中に前記操作手段が操作された場合に前記第2の特定演出を前記演出手段で実行させる確率より低く設定されている請求項1記載の遊技機。
  3. 前記制御手段は、前記第1および第2の期間中に前記操作手段が操作されなかった場合には、前記有効期間の開始以前に予め決定した特定演出を前記演出手段で実行させるよう構成され、
    前記制御手段は、前記第1および第2の期間中に前記操作手段が操作された場合には、該操作手段が操作された際に決定した特定演出を前記演出手段で実行させるよう構成された請求項1または2記載の遊技機。
  4. 前記有効期間には、第3の期間が設定され、
    前記特定演出には、前記第2の特定演出より前記期待度が高い第3の特定演出が設定され、
    前記制御手段は、前記第3の期間中に前記操作手段が操作された場合には前記第2の特定演出または第3の特定演出を前記演出手段で実行させ得るよう構成され、
    前記制御手段は、所定の条件下では、前記第3の期間中に前記操作手段が操作されなかった場合に前記第2の特定演出または第3の特定演出を前記演出手段で実行させ得るよう構成され、
    前記制御手段は、前記第1および第2の期間が開始される前に、各期間が開始されることを報知する期間開始報知演出を前記演出手段で実行させるよう構成されると共に、前記第3の期間が開始される前には、該第3の期間が開始されることを報知しない非期間開始報知演出を前記演出手段で実行させるよう構成された請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
  5. 特定条件の成立に基づいて特定遊技状態を付与可能な遊技機において、
    遊技者が操作可能な操作手段と、
    前記操作手段が操作されたことを検出する操作検出手段と、
    前記操作手段の操作が有効となる有効期間中に該操作手段が所定の操作態様で操作されたかを判定する操作態様判定手段と、
    前記特定遊技状態が付与される可能性の期待度が異なる複数種類の特定演出の何れかを演出手段で実行させる制御手段とを備え、
    前記特定演出には、第1の特定演出と、該第1の特定演出より前記期待度が高い第2の特定演出とが設定され、
    前記制御手段は、
    前記操作検出手段が前記有効期間中に前記操作手段の操作を検出した場合において、操作された前記操作手段の操作態様が前記所定の操作態様でないと前記操作態様判定手段が判定した場合より操作された前記操作手段の操作態様が前記所定の操作態様であると前記操作態様判定手段が判定した場合の方が、前記第2の特定演出を高い確率で前記演出手段で実行させるよう構成されると共に、
    前記有効期間中に前記操作検出手段が前記操作手段の操作を検出しなかった場合は、前記有効期間中に前記操作検出手段が前記操作手段の操作を検出した場合に前記第2の特定演出を前記演出手段で実行させる確率と異なる確率で前記第2の特定演出を前記演出手段で実行させるよう構成された
    ことを特徴とする遊技機。
  6. 前記有効期間中に前記操作検出手段が前記操作手段の操作を検出した場合に前記制御手段が前記第2の特定演出を前記演出手段で実行させる確率は、前記有効期間中に前記操作検出手段が操作手段の操作を検出しなかった場合に前記制御手段が前記第2の特定演出を前記演出手段で実行させる確率より高く設定されている請求項5記載の遊技機。
  7. 前記制御手段は、前記有効期間中に、該有効期間より短い時間間隔毎に前記操作手段の操作の有無を抽選により決定する擬似抽選処理を実行するよう構成され、
    前記有効期間中に前記操作検出手段が前記操作手段の操作を検出しなかった場合には、前記擬似抽選処理で操作有りと決定した回数が前記所定の操作態様として設定された前記操作手段の操作回数に達した場合に、前記制御手段は前記第2の特定演出を前記演出手段で実行するよう構成した請求項5または6記載の遊技機。
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