JP2017064103A - 吸収性物品包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率的に開封作業を行うことが可能な吸収性物品包装体を提供する。【解決手段】互いに交差する長手方向と幅方向と厚さ方向とを備え、吸収性物品と包装シート20とが厚さ方向に重ねられた吸収性物品包装体であり、幅方向の一端側に設けられ長手方向に沿う第1長手方向折り目FL1を基点に、幅方向に折り畳まれた第1折り畳み部51と、幅方向の他端側に設けられ長手方向に沿う第2長手方向折り目FL2を基点に、幅方向に折り畳まれた第2折り畳み部とを有し、第1折り畳み部の厚さ方向の外側に、第2折り畳み部の一部が重なり、第1折り畳み部のうち第2折り畳み部重ならない領域である第1領域511と、第2折り畳み部のうち第1折り畳み部と重なった領域である第2領域522とに、異なる図柄が設けられ、第2領域と、第1折り畳み部のうち第2折り畳み部と重なった領域である第3領域513の一部とには、同じ図柄が設けられている。【選択図】図5

Description

本発明は、吸収性物品包装体に関する。
従来、生理用ナプキンや失禁パット等の吸収性物品を包装シートによって個別に包装して折り畳んだ吸収性物品包装体が広く知られている。このような吸収性物品包装体において、包装シートの所定の領域に画像等が印刷された印刷領域と、画像等が印刷されていない非印刷領域を設けることにより、包装シートに包まれた状態の吸収性物品の種類を外部から視認可能にすると共に、必要以上に吸収性物品が視認されないように隠蔽性を確保する技術がある(例えば、特許文献1)。
特開2013−208325号公報
しかし、特許文献1に開示されている吸収性物品包装体では、該包装体を開封して吸収性物品を使用する際に、使用者が開封口の位置を認識しにくいという問題があった。例えば、包装シートが折り畳まれた状態で、折り畳まれた部分の端部と対向する部分との境目にそれぞれ同じ色や画像が設けられていた場合、当該境目(すなわち開封口となる部分)が目立ちにくくなる。このような場合、使用者は、どの部分から吸収性物品包装体を開封すれば良いのか分からず、開封作業を効率的に行うことができなかった。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、効率的に開封作業を行うことが可能な吸収性物品包装体を提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、互いに交差する長手方向と幅方向と厚さ方向とを備え、吸収性物品と包装シートとが前記厚さ方向に重ねられた吸収性物品包装体であって、前記幅方向の一端側に設けられ前記長手方向に沿った第1長手方向折り目を基点に、前記幅方向に折り畳まれた第1折り畳み部と、前記幅方向の他端側に設けられ前記長手方向に沿った第2長手方向折り目を基点に、前記幅方向に折り畳まれた第2折り畳み部とを有し、前記包装シートの前記第1折り畳み部の前記厚さ方向の外側に、前記第2折り畳み部の少なくとも一部が重なっており、前記包装シートの前記第1折り畳み部のうち前記第2折り畳み部重ならない領域である第1領域と、前記包装シートの前記第2折り畳み部のうち前記第1折り畳み部と重なった領域である第2領域とには、異なる図柄が設けられており、前記第2領域と、前記包装シートの前記第1折り畳み部のうち前記第2折り畳み部と重なった領域である第3領域の少なくとも一部とには、同じ図柄が設けられている、ことを特徴とする吸収性物品包装体である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、効率的に開封作業を行うことが可能な吸収性物品包装体を提供することができる。
展開された状態のナプキン1を肌側から見たときの概略平面図である。 図1のA−A断面について表した概略断面図である。 図3A〜図3Fは、ナプキン1を折り畳んで個包装状態とする際の動作について説明する図である。 幅方向に折り畳まれたナプキン1を肌側から見た状態の一例を表す概略平面図である。 図4のB−B断面について表した概略断面図である。 色差ΔE*abの大きさと、視覚的な認識のしやすさとの関係について表した表である。 第2幅方向折り畳み部52の第2領域522に設けられる図柄を変形した場合の一例を表す図である。 図8Aは、展開された状態の包装シート20を非肌側から見た場合について表す平面図である。図8Bは、幅方向に折り畳まれた状態の包装シート20を肌側から見た場合について表す平面図である。 ナプキン1の非肌側面に図柄が設けられる場合について説明する概略断面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
互いに交差する長手方向と幅方向と厚さ方向とを備え、吸収性物品と包装シートとが前記厚さ方向に重ねられた吸収性物品包装体であって、前記幅方向の一端側に設けられ前記長手方向に沿った第1長手方向折り目を基点に、前記幅方向に折り畳まれた第1折り畳み部と、前記幅方向の他端側に設けられ前記長手方向に沿った第2長手方向折り目を基点に、前記幅方向に折り畳まれた第2折り畳み部とを有し、前記包装シートの前記第1折り畳み部の前記厚さ方向の外側に、前記第2折り畳み部の少なくとも一部が重なっており、前記包装シートの前記第1折り畳み部のうち前記第2折り畳み部重ならない領域である第1領域と、前記包装シートの前記第2折り畳み部のうち前記第1折り畳み部と重なった領域である第2領域とには、異なる図柄が設けられており、前記第2領域と、前記包装シートの前記第1折り畳み部のうち前記第2折り畳み部と重なった領域である第3領域の少なくとも一部とには、同じ図柄が設けられている、ことを特徴とする吸収性物品包装体。
このような吸収性物品包装体によれば、第1領域と第2領域とに異なる図柄が設けられていることにより、第1領域と第2領域との差が目立ちやすくなる。さらに、第2領域と第3領域とに同じ図柄が設けられていることにより、第3領域の図柄が第2領域を透して濃く見えるようになるため、第1領域と第2領域との差がより目立ちやすくなる。これにより、吸収性物品包装体を開封する際に、使用者は第1領域と第2領域との境界部(開封口)を認識しやすくなり、効率的に開封作業を行うことができる。
かかる吸収性物品包装体であって、前記第1領域と前記第2領域とについて、L*a*b*表色系に基づいて算出される色差が19.4以上となる部分を有する、ことが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、7割以上の人間が2つの領域の色の違いを認識することができるようになる。これにより、ほとんどの使用者が第1領域と第2領域との境界部(開封口)を認識できるようになるため、効率的な開封(展開)作業を行うことができる。
かかる吸収性物品包装体であって、前記第1領域と前記第2領域との境界部について、L*a*b*表色系に基づいて算出される色差が19.4以上である、ことが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、第1領域と第2領域との境界部の全体で色の違いが認識されやすくなるため、使用者は開封口の位置を明確に認識することができる。したがって、より効率的な開封作業を行うことができる。
かかる吸収性物品包装体であって、前記第2領域の少なくとも一部の領域に所定の色が付されており、前記第3領域のうち前記一部の領域と前記厚さ方向に重なる領域の少なくとも一部に、前記所定の色と同じ色が付されている、ことが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、肌側から見た場合に、前記第3領域に着色されている色が第2領域に着色されている色と重なって濃く見えるようになるため、第2領域と第1領域との色差がより大きくなる。これにより、使用者は第1領域と第2領域との境界部(開封口)をより認識しやすくなり、効率的な開封作業を行うことができる。
かかる吸収性物品包装体であって、前記第2領域のうち前記所定の色が付されている領域と、前記第3領域のうち前記所定の色が付されている領域とは、前記厚さ方向に接合されている、ことが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、第2領域の着色された部分と第3領域の着色部された部分分とが密着しやすくなり、第2領域を透かして第3領域に着色された色がより濃く見えるようになる。これにより、使用者は第1領域と第2領域との境界部(開封口)をより認識しやすくなり、より効率的な開封作業を行うことができる。
かかる吸収性物品包装体であって、前記包装シートの前記第2折り畳み部のうち前記第1折り畳み部と重ならない領域である第4領域を有し、前記第1領域と前記第2領域とについて、L*a*b*表色系に基づいて算出される色差は、前記第2領域と前記第4領域とについて、L*a*b*表色系に基づいて算出される色差よりも大きい、ことが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、第2領域と第4領域との色差よりも第1領域と第2領域との差の方が目立ちやすくなるため、使用者が、誤って第2領域と第4領域との境界部に開封口が形成されていると判断してしまうことを抑制しやすくなる。つまり、使用者は開封口の位置を間違えにくくなる。
かかる吸収性物品包装体であって、前記第1領域と前記第2領域とについて、L*a*b*表色系に基づいて算出される色差は、前記第1領域と前記第2領域と前記第4領域とのうち、任意の2点についてL*a*b*表色系に基づいて算出される色差以上である、ことが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、使用者が吸収性物品包装体の肌側面を見た際に、第1領域と第2領域との色差が最も目立ちやすくなるため、使用者は一見して開封口の位置を把握しやすくなる。これにより、効率的な開封作業を行いやすくなる。
かかる吸収性物品包装体であって、前記第1領域の前記幅方向の全体に亘って図柄が設けられている、ことが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、第1領域の幅方向において均一な図柄が設けられることになるため、該第1領域中で幅方向における色差が大きくなりにくくなる。これにより、使用者は第1領域と第2領域との境界部の位置を誤りにくくなる。これにより、効率的な開封作業を行いやすくなる。
かかる吸収性物品包装体であって、前記第2領域の前記幅方向の全体に亘って図柄が設けられている、ことが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、第2領域の幅方向において均一な図柄が設けられることになるため、該第2領域中で幅方向における色差が大きくなりにくくなる。これにより、使用者は第1領域と第2領域との境界部の位置を誤りにくくなる。これにより、効率的な開封作業を行いやすくなる。
かかる吸収性物品包装体であって、前記第3領域の前記幅方向の全体に亘って図柄が設けられている、ことが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、第3領域の幅方向において均一な図柄が設けられることになるため、第2領域と重複した部分において第2領域に濃淡が生じにくくなる。したがって、第2領域中で色差が大きくなりにくく、使用者は第1領域と第2領域との境界部の位置を誤りにくくなる。これにより、効率的な開封作業を行いやすくなる。
かかる吸収性物品包装体であって、前記包装シートの光透過度の大きさは、40%以上である、ことが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、包装シートを折り畳んで重ねた際に、重ねられた部分の色(図柄)の重複度合いがより視認しやすくなる。
かかる吸収性物品包装体であって、折り畳まれた状態の前記包装シートの前記厚さ方向について、前記第1領域が有る側の面と反対側の面に図柄が設けられている、ことが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、非肌側面にも図柄を設けることにより、肌側面(第1領域)との差異を分かりやすくして、使用者が吸収性物品包装体の裏表を判断しやすくなるようにしている。また、非肌側面に図柄を設けることにより、吸収性物品包装体を非肌側から見た場合に、包装シートに包装された吸収性物品を見えにくくすることができる。
===実施形態===
<吸収性物品包装体の構成>
本実施形態に係る吸収性物品包装体の一例として、生理用ナプキン1(以下、単にナプキン1とも呼ぶ)について説明する。なお、以下ではナプキン1について説明するが、本実施形態の吸収性物品包装体には、所謂おりものシート(例えばパンティライナー)や失禁パット等も含まれており、生理用ナプキンに限定されるものではない。
図1は、展開された状態のナプキン1を肌側から見たときの概略平面図である。図2は、図1のA−A断面について表した概略断面図である。
図1及び図2に示されるように、本実施形態のナプキン1は、吸収性物品10と、包装シート20と、セパレーター30とリードテープ40とを有する。なお、セパレーター30及びリードテープ40は必須の構成要素ではなく、吸収性物品10及び包装シート20のみによってナプキン1が構成されるのであっても良い。以下の説明では、図1に示すように、各方向を定義する。すなわち、ナプキン1(吸収性物品10)の製品長手方向に沿った方向を「長手方向」とする。長手方向は「前側」と「後側」を有する。この「前側」は吸収性物品10の使用時において使用者の腹側となる方向であり、「後側」は吸収性物品10の使用時において使用者の背側となる方向である。また、長手方向と直交する方向、すなわち製品幅方向に沿った方向を「幅方向」とする。また、長手方向及び幅方向と直交する方向を「厚さ方向」とし、吸収性物品10の使用時(着用時)に使用者(着用者)の肌と当接する側を「肌側」、その逆側を「非肌側」とする。
吸収性物品10は、液体を吸収する吸収体11と、使用者の肌側から吸収体11を覆う表面層12と、使用者の非肌側から吸収体11を覆う裏面層13とを有する(図2参照)。
吸収体11は、長手方向に沿って長い縦長の部材であり、親水性繊維やパルプ等を含み、体液等の液体を効率的に吸収・保持することができる。表面層12は、体液等の液体を透過させる液透過性のシート部材であり、例えば不織布によって形成される。裏面層13が非液透過性であることから、ナプキン1の使用時において表面層12を透過して吸収体11によって吸収された液体が下着等の着衣側(非肌側)に染み出すことが抑制される。
図1では、吸収性物品10の長手方向中央部が幅方向の外側に延出してウイング部14が形成されている。このウイング部14は、ナプキン1の使用時において、ナプキン1を下着(不図示)に載置固定する際に供される固定部である。但し、ウイング部14は必ずしも設けられていなくても良い。
包装シート20は、吸収性物品10を個別に包装するシート部材である。この包装シート20は、ナプキン1の使用前においては吸収性物品10と厚さ方向に重ね合せられた状態で接合されており、ナプキン1を使用する際には、吸収性物品10から取り外される。なお、吸収性物品10と包装シート20とは、図2に示されるようにセパレーター30を介してホットメルト接着剤等の接着剤が設けられた接着部131及び接着部132によって接合されている。包装シート20の材料としては、例えば、プラスチックフィルム、ナイロンフィルム等の各種フィルムや、不織布、不織布をラミネート加工したフィルム等が用いられる。なお、本実施形態で用いられる包装シート20は半透明な素材で形成されており、吸収性物品10を包装した状態で、使用者は包装シート20を透かして内部の吸収性物品10の一部を確認することが可能である。
セパレーター30は、吸収性物品10の裏面層13と包装シート20との間に配置されるシート部材である(図2参照)。セパレーター30の表面はシリコン樹脂等を用いて剥離加工が施されており、吸収性物品10との間に設けられた接着部131に対して剥離可能に貼付されている。剥離加工については公知であるため説明を省略する。このようなセパレーター30が配置されることにより、吸収性物品10の使用前において接着部131を形成する接着剤が包装シート20に付着することや、接着部131の粘着性が弱くなることが抑制されると共に、該接着部131が保護される。そして、吸収性物品10を使用する際には、接着部131からセパレーター30が剥がされ、該接着部131の粘着力によって吸収性物品10が使用者の下着等に固定される。
リードテープ40は、折り畳まれた状態のナプキン1を展開(開封)する際に、使用者によって引っ張られる引っ張り部である。リードテープ40については後で説明する。
<ナプキン1の個包装について>
本実施形態のナプキン1には、長手方向に沿った長手方向折り目、及び、幅方向に沿った幅方向折り目がそれぞれ一つ以上形成されている。これらの折り目を基点として、吸収性物品10及び包装シート20(及びセパレーター30)が長手方向や幅方向に折り畳まれることにより、ナプキン1が個包装状態となる。図3A〜図3Fは、ナプキン1を折り畳んで個包装状態とする際の動作について説明する図である。
図3Aは、ナプキン1が展開された状態について示す平面図であり、図1に示される状態に相当する図である。本実施形態のナプキン1は、長手方向に沿った長手方向折り目として、幅方向の一端側(図3Aでは左側)に設けられた第1長手方向折り目FL1と、幅方向の他端側(図3Aでは右側)に設けられた第2長手方向折り目FL2とを有する。また、幅方向に沿った幅方向折り目として、長手方向の一端側(図3Aでは後側)に設けられた第1幅方向折り目FW1と、長手方向の他端側(図3Aでは前側)に設けられた第2幅方向折り目FW2とを有する。
ナプキン1を折り畳む際には、先ず、第1長手方向折り目FL1を基点として、厚さ方向に重ねられた状態の吸収性物品10及び包装シート20の一端側が幅方向の内側に折り畳まれる。以下、この折り畳まれた部分を第1幅方向折り畳み部51と呼ぶ(図3B参照)。
続いて、第2長手方向折り目FL2を基点として、吸収性物品10及び包装シート20の他端側が幅方向の内側に折り畳まれる。以下、この折り畳まれた部分を第2幅方向折り畳み部52と呼ぶ(図3C参照)。なお、本実施形態では、第2幅方向折り畳み部52の幅方向端部(図3Cでは左側の端部)が第1長手方向折り目FL1と重ならないように折り畳まれる。すなわち、第1幅方向折り畳み部51の肌側面において、第2幅方向折り畳み部52と厚さ方向に重ならない部分(後述する第1領域511)が形成される。
ナプキン1の幅方向の両端が折り畳まれることにより、第1幅方向折り畳み部51の厚さ方向の外側(図3Cでは肌側)に第2幅方向折り畳み部52の一部の領域が重複する第1重複部55が形成される。第1重複部55は、図3Cで長手方向に沿った縦長の領域である。
そして、この第1重複部55の少なくとも一部において、第1接着領域151が形成される。第1接着領域151は、第1幅方向折り畳み部51と第2幅方向折り畳み部52との厚さ方向の間にホットメルト接着剤等の接着剤が塗布されることによって形成され、当該第1接着領域151によって、第1幅方向折り畳み部51と第2幅方向折り畳み部52とが厚さ方向に接合される。本実施形態では、図3Cの斜線部で示されるように長手方向に沿った縦長の帯状に第1接着領域151が形成される。これにより、第1重複部55において第1幅方向折り畳み部51の肌側に第2幅方向折り畳み部52が長手方向の全体に亘って接合され、ナプキン1の幅方向の折り畳み状態が維持されやすくなる。但し、第1接着領域151の形状は上述のような縦長の帯状である必要はなく、第1幅方向折り畳み部51と第2幅方向折り畳み部52とを接合することができれば、他の形状であっても良い。また、第1接着領域151が複数形成されるのであっても良い。
なお、第1接着領域151では、第1幅方向折り畳み部51と第2幅方向折り畳み部52とが剥離可能に接合されており、ナプキン1の使用時には、使用者が接着部を剥がして第1幅方向折り畳み部51及び第2幅方向折り畳み部52を図3Aのように展開することが可能である。
続いて、第1幅方向折り目FW1を基点として、吸収性物品10及び包装シート20の一端側が長手方向の内側に折り畳まれる。以下、この折り畳まれた部分を第1長手方向折り畳み部61と呼ぶ(図3D参照)。
続いて、第2幅方向折り目FW2を基点として、吸収性物品10及び包装シート20の他端側が幅方向の内側に折り畳まれる。以下、この折り畳まれた部分を第2長手方向折り畳み部62と呼ぶ(図3E参照)。ナプキン1の長手方向の両端が折り畳まれることにより、第1長手方向折り畳み部61の厚さ方向の外側(図3Eでは肌側)に第2長手方向折り畳み部62の一部の領域が重複する第2重複部65が形成される。
この第2重複部65の少なくとも一部において、第2接着領域152が形成される。第2接着領域152は、第1長手方向折り畳み部61と第2長手方向折り畳み部62との厚さ方向の間にホットメルト接着剤等の接着剤が塗布されることによって形成され、当該第2接着領域152によって、第1長手方向折り畳み部61と第2長手方向折り畳み部62とが厚さ方向に接合される。本実施形態では、図3Eの斜線部で示されるように幅方向に沿った横長の帯状に第2接着領域152が形成される。これにより、第2重複部65において第1長手方向折り畳み部61の肌側に第2長手方向折り畳み部62が幅方向の全体に亘って接合され、ナプキン1の長手方向の折り畳み状態が維持されやすくなる。但し、第2接着領域152の形状は上述のような横長の帯状である必要はなく、第1長手方向折り畳み部61と第2長手方向折り畳み部62とを接合することができれば、他の形状であっても良い。また、第2接着領域152が複数形成されるのであっても良い。
ナプキン1が幅方向及び長手方向に折り畳まれた後、幅方向中央部において、第1長手方向折り畳み部61と第2長手方向折り畳み部62との境目を長手方向に跨ぐようにリードテープ40が設けられる(図3F参照)。リードテープ40は、ナプキン1の使用時において、折り畳まれた状態(すなわち個包装状態)から展開する際に引っ張られる引っ張り部であり、使用者は当該リードテープ40を厚さ方向の肌側かつ長手方向の前側に引っ張ることにより、第2接着領域152を剥がすと共に、折り畳まれていた第2長手方向折り畳み部62を簡単に展開することができる。
リードテープ40の長手方向の前側の領域は、第2長手方向折り畳み部62の肌側表面において、第2重複部65の幅方向中央部にしっかりと接合されている。本実施形態では、図3Eに示されるように、第2長手方向折り畳み部62の長手方向の後側端部にリードテープ40(引っ張り部)が設けられている。一方、リードテープ40長手方向の後側の領域は、第1長手方向折り畳み部61の肌側表面に対して剥離可能に貼付されており、さらにその先端部分(図3Fにおいて長手方向の後側端部)は第1長手方向折り畳み部61と接合されていない、所謂ドライエッジとなっている。これにより、使用者がリードテープ40の先端部(長手方向の後側端部)を摘まんで、該リードテープ40を引っ張りやすくなっている。
ナプキン1は、製造工程において図3A〜図3Fで説明したような動作により、吸収性物品10が包装シート20の内部に包装されて折り畳まれた「個包装状態」となる。このような個包装状態は、平面に展開された状態(図3A)と比較してコンパクトで嵩張りにくく、ナプキン1はこの状態で市場に流通し、使用者によって持ち運ばれる。吸収性物品10が包装シート20の外部に露出していないため、吸収性物品10を衛生的に使用することが可能となり、また、使用者は吸収性物品10を他人の目に触れさせることなくナプキン1を持ち運べるようになる。
ナプキン1を使用する際には、上述した折り畳み動作を逆の手順で行うことにより、ナプキン1が個包装状態から平面状態に展開される。すなわち、図3F〜図3Aの順に各折り畳み部62,61,52,51が展開され、開封される。そして、吸収性物品10から包装シート20(及びセパレーター30)を取り外すことにより、吸収性物品10が使用可能となる。
<個包装状態のナプキン1の展開について>
ナプキン1を個包装状態から展開する際には、上述したリードテープ40(引っ張り部)を引っ張ることにより、第2長手方向折り畳み部62及び第1長手方向折り畳み部61を簡単に長手方向に展開することができる。一方、第2幅方向折り畳み部52を幅方向に展開する際には、リードテープ40のような引っ張り部が設けられていないため、展開させることが難しい(図3C参照)。特に、第2幅方向折り畳み部52と第1幅方向折り畳み部51との境目が視認しにくい場合、使用者は何処から展開すれば良いのか分からなくなるおそれがある。すなわち、第1幅方向折り畳み部51との境目である開封口52E(図4参照)の位置が認識されにくく、個包装状態のナプキン1の開封作業を効率的に行うことが難しくなる場合がある。
そこで、本実施形態のナプキン1では、包装シート20に所定の図柄を設けることにより、開封口52Eを一見して把握しやすくすることで、使用者がナプキン1の開封(展開)作業を効率的に行うことができるようにしている。図4は、幅方向に折り畳まれたナプキン1を肌側から見た状態の一例を表す概略平面図である。同図4は、図3Cの状態に対応しており、第1長手方向折り畳み部61及び第2長手方向折り畳み部62が展開され、第1幅方向折り畳み部51及び第2幅方向折り畳み部52のみが形成されている状態を示している。図5は、図4のB−B断面について表した概略断面図である。同図5では、説明の便宜上、吸収性物品10及びセパレーター30を省略して示している。
図4及び図5に示されるように、包装シート20の第1幅方向折り畳み部51のうち第2幅方向折り畳み部52と厚さ方向に重ならない領域を第1領域511とし、包装シート20の第2幅方向折り畳み部52のうち第1幅方向折り畳み部51と厚さ方向に重なる領域を第2領域522とする。すなわち、第2領域522は第2幅方向折り畳み部52のうち第1重複部55に相当する領域である。また、包装シート20の第1幅方向折り畳み部51のうち第2幅方向折り畳み部52と厚さ方向に重なる領域を第3領域513とする。すなわち、第3領域513は第1幅方向折り畳み部51のうち第1重複部55に相当する領域である。また、包装シート20の第2幅方向折り畳み部52のうち第1幅方向折り畳み部51と厚さ方向に重ならない領域を第4領域524とする
この状態でナプキン1を肌側から見ると、幅方向の左側から順に第1領域511,第2領域522,第4領域524が並んで配置されているのが視認される。一方、第3領域513は第2幅方向折り畳み部52の下側(厚さ方向の非肌側)に隠れているため、視認されない。
本実施形態において、ナプキン1の肌側面のうち第1領域511と第2領域522とにはそれぞれ異なる図柄が設けられている。ここで、「図柄」とは、或る領域に付された文字や模様、1色または2色以上からなる色彩等、視覚によって認識されるものである。本実施形態では、図4に示されるように包装シート20の第1領域511と第2領域522とに異なる色が付されている。なお、この「図柄」には、素材そのもの色や模様も含まれる。例えば、第1領域511に設けられた図柄は包装シート20の色そのものであり、第2領域522に設けられた図柄はインク等を用いて着色された色である。
第1領域511と第2領域522とでそれぞれ異なる色(図柄)が設けられていることにより、2つの領域の境界部分における色差が大きくなり、第2領域522と第1領域511との境界である開封口52Eが目立ちやすくなる。したがって、使用者は、当該開封口52の位置を簡単に認識することが可能となり、ナプキン1を容易に展開することができるようになる。
なお、第1領域511と第2領域522との「色差」は、測定対象となる2点(2つの領域)について市販の測色器を用いて測色を行い、JIS Z 8729に規定されるCIE1976(L*a*b*)色空間に基づいて数値化した値を比較することによって求めることができる。具体的に、測定対象たる2点間のL*値の差がΔL*、a*の差がΔa*、b*値の差がΔb*であるときに、色差ΔE*ab=[(ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2]1/2によって求められる。本実施形態では、この色差ΔE*abが19.4以上となる部分を有するように、2つの領域の色(図柄)を決定している。
図6は、色差ΔE*abの大きさと、視覚的な認識のしやすさとの関係について表した表である。同図6では、第1領域511と第2領域522の色差ΔE*abを2.5〜111の複数段階の大きさで変化させた場合に、No.1〜10の10人の被験者が2つの領域の境界部(開封口52E)を視覚的に認識できるか否かについて実験した結果を示している。各被験者が所定の色差ΔE*abにおいて境界を認識できた場合は○を、認識できなかった場合には×が記録される。実験の結果、色差ΔE*abが11.5以下の場合、境界部を視認することができる人の割合は20%以下であり、ほとんどの人は境界部を認識することができないことが分かった。一方、色差ΔE*abが19.4以上の場合は、70%以上の人が境界部を認識できることが明らかとなった。そこで、本実施形態では、第1領域511と第2領域522の色差ΔE*abが19.4以上になるようにしている。なお、通常の場合、色差ΔE*abが2.5程度あれば、人間が肉眼で色の違いを感知できるとされているが、ナプキン1において色差ΔE*abが2.5程度では、図6に示されるようにほとんどの人が第1領域511と第2領域522との境界部(開封口52E)を認識できないことが確認されているため、本実施形態では、色差ΔE*ab≧19.4という条件を設定している。これにより、ほとんどの使用者が開封口52Eを認識できるようになり、効率的な開封(展開)作業を行うことができる。
なお、第1領域511と第2領域522との境界部の全ての範囲で、必ずしも色差ΔE*abが19.4以上でなくても良い。図7は第2幅方向折り畳み部52の第2領域522に設けられる色(図柄)を変形した場合の一例を表す図である。図7では、図4と異なり、第2領域522にストライプ模様が設けられている。当該ストライプ模様のうち着色された部分をSt1とし、着色されていない部分をSt2とする。この状態で第1領域511と第2領域522との色差を比較すると、第2領域522のうち着色部分であるSt1と第1領域511との色差ΔE*abは19.4よりも大きくなるが、第2領域522のうち非着色部分であるSt2と第1領域511との色差ΔE*abは19.4よりも小さくなる。つまり、第1領域511と第2領域522とで色差ΔE*ab<19.4となる部分が存在する。
しかし、第2領域522の着色部分St1と第1領域511との色差ΔE*abは19.4よりも大きく、使用者は少なくともこの部分において境界を視認することができるため、開封口52Eの位置を認識することができる。但し、図7のように第1領域511と第2領域522との境界の一部の色差が大きい場合よりも、図4のように第1領域511と第2領域522との境界の全て部分において色差が大きい方が、色の違いをより認識しやすいことは明白である。したがって、ナプキン1においては第1領域511と第2領域522との境界の全ての部分について色差ΔE*abが19.4以上であることが望ましい。これにより、使用者は、開封口52Eの位置を明確に認識することができる。
また、本実施形態のナプキン1では、第2領域522と第3領域513の少なくとも一部の領域とに同じ図柄(同じ色)が設けられている。図8Aは、展開された状態の包装シート20を非肌側から見た場合について表す平面図である。図8Bは、幅方向に折り畳まれた状態の包装シート20を肌側から見た場合について表す平面図である。
図8Aの例では、斜線部に示されるように包装シート20の幅方向両端部には同じ図柄(色)が付されている。これは、製造工程において、包装シートの連続部材から個々の包装シート20を裁断する際に、或る色(例えば着色部)と他の色(例えば非着色部)との境目の位置で正確にカットすることが難しいため、敢えて着色された部分をカットしているためである。このようにすれば、裁断された包装シート20の幅方向両端部が必ず同じ色で着色されていることになるため製品の品質が安定し、また、裁断工程における制御が容易になるため製造コストを低く抑えることができる。
このように幅方向の両端部に色が付された包装シート20を第1長手方向折り目FL1にて幅方向に折り畳むと、第1幅方向折り畳み部51において第3領域513の少なくとも一部が着色された状態となる。同様に、包装シート20を第2長手方向折り目FL2にて幅方向に折り畳むと、第2幅方向折り畳み部52において第2領域522の少なくとも一部が、第3領域513と同じ色(図柄)で着色された状態となる。そして、図8Bに示されるように第2領域522及び第3領域513の同じ色で着色された部分が厚さ方向に重複することにより、当該重複部分の色が濃く見えるようになる。これにより、第2領域522と第1領域511との色差がより大きくなり、使用者は開封口52Eをより認識しやすくなる。
なお、同じ色(図柄)が重複する部分の色がより濃く見えるようにするためには当該重複する部分同士が厚さ方向に密着していることが望ましい。仮に、第2領域522と第3領域513とが厚さ方向に密着せず、両者の間に空気の層等が形成されていると、色(図柄)の重なりの効果が薄れて色(図柄)が濃く見えないからである。これに対して、本実施形態では、第1重複部55において第2領域522と第3領域513とを接着する第1接着領域151が、色の重なる部分に形成されるようにしている(図5及び図8B参照)。これにより、第2領域522の着色部分と第3領域513の着色部分とがより密着しやすくなり、当該部分において色が濃く見えやすくなる。
さらに、図8Bのような色の重なりの効果をより大きくするためには、包装シート20を折り畳んだ際に、厚さ方向の非肌側に位置する第3領域513に付された色が、厚さ方向の肌側に位置する第2領域522を透過して視認しやすいことが望ましい。つまり、包装シート20の光透過性が高いことが望ましい。本実施形態では、光透過度が40%以上の包装シート20を用いている。このような光透過特性を有する包装シート20を用いることにより、折り畳んで重ねた際に、色(図柄)の重複度合いをより視認しやすくすることができる。なお、「光透過度」は、包装シート20が可視光範囲の波長(例えば、380〜780nm程度の波長)を有する光を透過させる割合のことである。
また、本実施形態のナプキン1では、第1領域511と第2領域522との色差ΔE*ab12が、第2領域522と第4領域524との色差ΔE*ab24よりも大きくなるように各領域に色(図柄)が設けられている(ΔE*ab12>ΔE*ab24)。仮に、第2領域522と第4領域524との色差ΔE*ab24が第1領域511と第2領域522との色差ΔE*ab12以上であるとすると、第1領域511と第2領域522との境界部(すなわち開封口52E)よりも第2領域522と第4領域524との境界部の方が目立ちやすくなってしまう。この場合、第2領域522と第4領域524との境界部に開封口が形成されていると使用者に判断されるおそれがあり、開封作業の妨げとなる可能性がある。これに対して、本実施形態ではΔE*ab12>E*ab24となるように色(図柄)が設けられているため、使用者は開封口52Eの位置を間違えにくく、効率的に開封作業を行うことが可能である。
そして、第1領域511と第2領域522との色差ΔE*ab12は、幅方向に折り畳まれた状態のナプキン1の肌側面において最も大きな値となることがより望ましい。言い換えると、第1領域511と第2領域522との色差ΔE*ab12は、第1領域511及び第2領域522及び第4領域524のうちの任意の2点間の色差以上であることが望ましい。このような関係であれば、使用者がナプキン1の肌側面を見た際に、第1領域511と第2領域522との境界が最も目立ちやすくなるため、使用者は一見して開封口52Eの位置を把握しやすくなる。
また、本実施形態のナプキン1では、第1領域511、第2領域522、第3領域513の各領域について、それぞれ幅方向の全体に亘って図柄(色)が設けられていることが望ましい。
第1領域511及び第2領域522は、共に使用者によって直接視認される面であるため、当該領域中ではなるべく均一な図柄(色)が設けられている方が良い。例えば、第1領域511において着色されている部分と着色されていない部分とが有る場合、第1領域511中で着色部と非着色部との境界の色差が大きくなり、第1領域511と第2領域522との境界部(開封口52E)が目立ちにくくなる。特に、第1領域511の幅方向において色差が発生すると、開封口52Eの位置を認識しにくくなるおそれがある。そのため、本実施形態では、第1領域511の幅方向の全体に亘って図柄が設けられるようにして、第1領域511における色差をなるべく小さくしている。これにより、使用者は第1領域511と第2領域522との境界部の位置を誤りにくくなる。
同様に、第2領域522についても幅方向の全体に亘って図柄が設けられるようにしている。第2領域522の幅方向における色差が大きくなりにくいため、使用者は第1領域511と第2領域522との境界部の位置を誤りにくくなる。
一方、第3領域513は、使用者によって直接視認されない面であるため、上述のような問題は生じにくい。しかし、図8Bで説明したように、当該領域には第2領域522と同様の色(図柄)が設けられ、第2領域522と厚さ方向に重複することによって色が濃く見えるようになっている。したがって、第3領域513において着色されている部分と着色されていない部分とが有る場合、第2領域522と重複したときに第2領域522に濃淡が生じて色差が大きくなり、第1領域511と第2領域522との境界部(開封口52E)が目立ちにくくなる。そのため、本実施形態では、第3領域513の幅方向の全体に亘って着色される(図柄が設けられる)ようにして、第2領域522における色差を小さくしている。
また、幅方向に折り畳まれた状態のナプキン1の肌側面に設けられる図柄について説明してきたが、ナプキン1の非肌側面に図柄が設けられていても良い。言い換えると、幅方向について第1領域511が有る側の面(すなわち肌側面)と反対側の面(すなわち非肌側面)に図柄が設けられていても良い。図9は、ナプキン1の非肌側面に図柄が設けられる場合について説明する概略断面図である。同図9に示されるように、幅方向に折り畳まれた状態のナプキン1(包装シート20)の非肌側面71に図柄を設けることにより、肌側面(すなわち、第1領域511,第2領域522,第4領域524)との差異を分かりやすくして、使用者がナプキン1の裏表を判断しやすくなるようにしている。その際、非肌側面71の全範囲に均一な図柄が設けられるようにすると良い。例えば、非肌側面71の全体が同じ色で着色されるようにすると良い。
このようにすれば、非肌側面71において色差が発生しにくくなるため、裏表の判断がより容易になる。また、非肌側面71の全体に図柄を設けることにより包装シート20による隠蔽性が高くなり、個包装状態のナプキン1を非肌側から見た場合に、内部の吸収性物品10を見えにくくすることができる。特に、本実施形態では包装シート20の光透過度が40%以上であり、内部が透けて見えてしまう可能性があるので、非肌側面71に図柄を設けることで十分な隠蔽性を確保することができる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのは言うまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
<ナプキン1の折り畳み方について>
上述の実施形態では、吸収性物品10及び包装シート20が、第1幅方向折り目FW1及び第2幅方向折り目FW2にて折り畳まれることにより、長手方向に三つ折りにされたナプキン1の個包装状態の例について説明されていたが、ナプキン1の折り畳み方はこの限りではない。例えば、幅方向折り目が一つだけ設けられ、ナプキン1が長手方向に二つ折りにされるのであっても良いし、3つ以上の幅方向折り目によって四つ折り以上にされるのであっても良い。
1 生理用ナプキン(ナプキン)、
10 吸収性物品、
11 吸収体、12 表面層、13 裏面層、14 ウイング部、
20 包装シート、
30 セパレーター、
40 リードテープ、
51 第1幅方向折り畳み部、52 第2幅方向折り畳み部、52E 開封口、
55 第1重複部、
61 第1長手方向折り畳み部、62 第2長手方向折り畳み部、
65 第2重複部、
71 非肌側面、
131 接着部、132 接着部、133 接着部、
151 第1接着領域、152 第2接着領域、
511 第1領域、513 第3領域、
522 第2領域、524 第4領域、
FL1 第1長手方向折り目、FL2 第2長手方向折り目、
FW1 第1幅方向折り目、FW2 第2幅方向折り目

Claims (12)

  1. 互いに交差する長手方向と幅方向と厚さ方向とを備え、
    吸収性物品と包装シートとが前記厚さ方向に重ねられた吸収性物品包装体であって、
    前記幅方向の一端側に設けられ前記長手方向に沿った第1長手方向折り目を基点に、前記幅方向に折り畳まれた第1折り畳み部と、前記幅方向の他端側に設けられ前記長手方向に沿った第2長手方向折り目を基点に、前記幅方向に折り畳まれた第2折り畳み部とを有し、
    前記包装シートの前記第1折り畳み部の前記厚さ方向の外側に、前記第2折り畳み部の少なくとも一部が重なっており、
    前記包装シートの前記第1折り畳み部のうち前記第2折り畳み部重ならない領域である第1領域と、前記包装シートの前記第2折り畳み部のうち前記第1折り畳み部と重なった領域である第2領域とには、異なる図柄が設けられており、
    前記第2領域と、前記包装シートの前記第1折り畳み部のうち前記第2折り畳み部と重なった領域である第3領域の少なくとも一部とには、同じ図柄が設けられている、
    ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記第1領域と前記第2領域とについて、
    L*a*b*表色系に基づいて算出される色差が19.4以上となる部分を有する、ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  3. 請求項2に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記第1領域と前記第2領域との境界部について、
    L*a*b*表色系に基づいて算出される色差が19.4以上である、ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の吸収性物品包装体であって、
    前記第2領域の少なくとも一部の領域に所定の色が付されており、
    前記第3領域のうち前記一部の領域と前記厚さ方向に重なる領域の少なくとも一部に、前記所定の色と同じ色が付されている、ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  5. 請求項4に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記第2領域のうち前記所定の色が付されている領域と、前記第3領域のうち前記所定の色が付されている領域とは、前記厚さ方向に接合されている、ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  6. 請求項1〜5に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記包装シートの前記第2折り畳み部のうち前記第1折り畳み部と重ならない領域である第4領域を有し、
    前記第1領域と前記第2領域とについて、L*a*b*表色系に基づいて算出される色差は、
    前記第2領域と前記第4領域とについて、L*a*b*表色系に基づいて算出される色差よりも大きい、ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  7. 請求項6に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記第1領域と前記第2領域とについて、L*a*b*表色系に基づいて算出される色差は、
    前記第1領域と前記第2領域と前記第4領域とのうち、任意の2点についてL*a*b*表色系に基づいて算出される色差以上である、ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の吸収性物品包装体であって、
    前記第1領域の前記幅方向の全体に亘って図柄が設けられている、ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の吸収性物品包装体であって、
    前記第2領域の前記幅方向の全体に亘って図柄が設けられている、ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の吸収性物品包装体であって、
    前記第3領域の前記幅方向の全体に亘って図柄が設けられている、ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の吸収性物品包装体であって、
    前記包装シートの光透過度の大きさは、40%以上である、ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の吸収性物品包装体であって、
    折り畳まれた状態の前記包装シートの前記厚さ方向について、前記第1領域が有る側の面と反対側の面に図柄が設けられている、ことを特徴とする吸収性物品包装体。
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