JP2023172761A - 吸収性物品の個包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】包装シートの破れを抑えつつ、脱落防止性の高さを使用者に認識させて安心感を与えることができる吸収性物品の個包装体を提供する。【解決手段】個包装体30は、吸収性物品10の幅方向Xの外方の長手方向Yに沿う一対の両側縁部34、34それぞれに、包装シート20同士を接合する複数の融着部4を備え、長手方向の一端側に位置する包装シートの開封端35が表面に露出した第1面は、開封端を境界とした第1露出面30Cと第2露出面30Dとを有し、第1露出面は開封端に近い方から第1着色帯領域51、第2着色帯領域52、背景領域53を含み、着色インクの濃度の大きい順で第2着色帯領域、第1着色帯領域、背景領域とされ、第1露出面と第2露出面とに跨るようにリードテープ6が配されており、第1着色帯領域及び第2着色帯領域それぞれに対応する両側縁部の各融着部4の面積が、背景領域に対応する両側縁部の各融着部の面積よりも大きい。【選択図】図1

Description

本発明は、吸収性物品の個包装体に関する。
生理用ナプキン等の吸収性物品は個包装されて販売されることが知られている。例えば、生理用ナプキン等のパッド型の吸収性物品は、通常包装シートによって包まれ、かつ長手方向に折りたたまれて厚み方向に積層されて、個包装体の包装形態にされることが多い。このような個包装体において、開封時のいわゆる摘み(タブ)の機能を持たせ、かつ異物混入を防ぐために、開封端を跨ぎ、かつ吸収性物品の長手方向に沿って延びるようにしてリードテープが貼付される(例えば、特許文献1及び2)。前記リードテープは前記開封端を境に、摘まんで引き上げるテープ剥離部と、包装シートに固着保持されるテープ止着部とに区分される。
特開2020-103809号公報 特開2007-521117号公報
前記リードテープは、前述の開封時のみならず、吸収性物品の使用後の廃棄梱包用としても利用される。そのため、前記テープ止着部は、前記リードテープと包装シートとを、個装開封時から吸収性物品の廃棄時まで脱落させない接着性を必要とする。脱落させない接着性により、使用者は、使用済みの吸収性物品を包装シートで包み、かつ中身が見えないように、リードテープのテープ剥離部を再度包装シートに接合し丸めて廃棄することが可能となる。
一方で、一般的に包装シートには、外観のデザイン性やそれによる消費者への訴求性を高める等の観点から様々な着色印刷がされている。しかし、特許文献1に記載されているように(段落[0007]参照)、着色された包装シートでは、前記リードテープと接着する部位において着色インクの濃度が高い程、該着色インクの介在によってリードテープと包装シートとの接着性が悪くなることがある。そのため、包装シートの着色領域とテープ止着部との間の接着性には、リードテープの脱落防止性の観点から改善の余地がある。
この点、特許文献1には、包装シートの着色インクの濃度をテープ剥離部よりもテープ止着部と重なる領域で相対的に小さくすることで、前記接着性を高めることができると記載されている。
しかし、この場合、包装シートと重なったリードテープを見ると、テープ剥離部の色がテープ止着部の色よりも濃く見える。使用者は一般的に、包装シートに貼り付いたリードテープの色が濃い方が、密着面積が大きく良く密着しているという印象を持ち、接着性が高いと認識しやすい。すなわち、実際の接着性と色の濃淡から受ける接着性の印象とが反比例した関係になりやすい。
そのため、使用者は、相対的に色の薄いテープ止着部において接着性が低いと誤解し、リードテープの脱落防止性を正しく認識できずに、脱落不安を抱いてしまうことがある。また、使用者は、相対的に色の濃いテープ剥離部において接着性が高いと認識してしまい、リードテープに加える力を必要以上に強くする虞がある。このとき、剥離開始が勢いよくなされて、テープ止着部の両側境界で包装シートの破れが生じかねない。
一方で、特許文献2記載のパーソナルケア製品のように、包装シートの開封端に着色印刷による感覚表示を間欠的に配置することで、テープ止着部における着色インクの濃度を上げることができる。この場合、リードテープのテープ止着部を介した色の濃さにより、テープ脱落の不安感を使用者に与えないようにすることができる。しかし、テープ止着部と包装シートとの間の実際の接着性が低下し、テープ脱落現象が起きやすくなってしまう。
これに対して、例えば、リードテープのテープ止着部における接着剤等の固定剤の坪量を増やすなどして接着性を高めることも考えられる。
しかし、単にテープ止着部と重なる着色領域での接着剤等の坪量を増やすだけでは、その高い接着性ゆえに前述したテープ止着部の両側境界での包装シートの破れが生じかねず、改善の余地がある。
本発明は、開封方向に沿うリードテープ境界での包装シートの破れを抑えつつ、該包装シートからのリードテープの脱落防止性を高め、該脱落防止性の高さを使用者に認識させて安心感を与えることができる吸収性物品の個包装体に関する。
本発明は、吸収性物品と、該吸収性物品を長手方向に折り畳んだ状態で包被する包装シートとを有する、吸収性物品の個包装体であって、前記個包装体は、前記吸収性物品の幅方向の外方であって前記吸収性物品の長手方向に沿う一対の両側縁部それぞれに、前記包装シート同士を接合する複数の融着部を備え、前記吸収性物品の長手方向の一端側に位置する前記包装シートの開封端が表面に露出した第1面と、該第1面と反対側に位置して露出した第2面とを有し、前記開封端は前記吸収性物品の幅方向に沿って延在して前記両側縁部に含まれており、前記第1面は、前記開封端を境界とした第1露出面と第2露出面とを有し、前記第1露出面は、前記開封端に近い方から第1着色帯領域、第2着色帯領域、背景領域を含み、着色インクの濃度の大きい順で第2着色帯領域、第1着色帯領域、背景領域とされており、前記第1面には、前記第1露出面と前記第2露出面とに跨り、かつ、前記開封端から近い順で、前記第1着色帯領域、前記第2着色帯領域、前記背景領域のそれぞれと重なる領域を有するリードテープが配されており、前記第1露出面の平面視で、前記第1着色帯領域及び前記第2着色帯領域それぞれに対応する前記両側縁部の各融着部の面積が、前記背景領域に対応する前記両側縁部の各融着部の面積よりも大きい、吸収性物品の個包装体を提供する。
本発明に係る吸収性物品の個包装体は、開封方向に沿うリードテープ境界での包装シートの破れを抑えつつ、該包装シートからのリードテープの脱落防止性を高め、該脱落防止性の高さを使用者に認識させて安心感を与えることができる。
本発明に係る吸収性物品の個包装体の好ましい一実施形態を、開封端が露出する第1面側から模式的に示す平面図である。 図1に示す個包装体おけるII-II線断面を模式的に示す拡大断面図である。 第1面側からの平面視した融着部を拡大して示す図面代用写真である。 第1露出面と第2露出面とに跨って配されるリードテープを、第1着色帯領域、第2着色帯領域及び背景領域と共に模式的に示す拡大平面図である。 第1露出面の平面視、第1着色帯領域、第2着色帯領域及び背景領域それぞれに対応する側縁部に配される融着部の配列を模式的に示す拡大平面図である。
本発明の吸収性物品の個包装体は、吸収性物品と、該吸収性物品を長手方向に折り畳んだ状態で包被する包装シートとを有する。この包被に関し、前記吸収性物品と前記包装シートとは、該包装シートが外側になるようにして一緒に折り畳んでもよく、前記吸収性物品を折り畳んだ状態のものを前記包装シートで包被してもよい。また、折り畳みの回数は、吸収性物品の長さや個包装体の大きさ等に応じて適宜設定することができる。前記包装シートは、1枚からなるものであってもよく、複数枚からなるものであってもよい。
前記吸収性物品とは、下着などの衣類に固定して着用者の身体に装着し、排泄物等を吸収保持することができるものをいう。例えば、生理用ナプキン、パンティライナー(おりものシート)などが挙げられる。
吸収性物品は、個包装を解いて展開させた状態で縦長形状であり、着用者の腹側部、股下部及び背側部に対応する、前方部、中間部及び後方部を有する。この形状において、着用者の腹側部、股下部及び背側部を繋ぐ方向に対応する長手方向と、該長手方向と直交する幅方向とを有する。同様に、包装シートは、個包装を解いて展開させた状態で、長手方向と幅方向とを有する。
個包装体において、前記吸収性物品は前述の通り長手方向に沿って折り畳まれている。前記包装シートも前記吸収性物品の長手方向に沿って折り畳まれている。そのため個包装体において、前記吸収性物品の長手方向に沿う方向は、吸収性物品及び包装シートの折り畳み方向であり、前記折り畳み方向とは逆方向の、個包装体の開封方向でもある。以下において、吸収性物品の長手方向及び幅方向をそれぞれ長手方向Y及び幅方向Xという。長手方向Yに関し、折り畳み方向と開封方向とを区別するとき、折り畳み方向Y1、開封方向Y2ともいう。
本発明に係る吸収性物品の個包装体の好ましい一実施形態について図面を参照しながら以下に説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の個包装体30は、吸収性物品である生理用ナプキン10(以下、単にナプキン10とも言う。)と、ナプキン10を長手方向Yに折り畳んだ状態で包被する包装シート20とを有る。ナプキン10及び包装シート20は、ナプキン10の長手方向Yにおける中間部Cを含む部分を折り畳み中央部31とし、その前後において個装折り線L1及びL2を折り軸とし、長手方向Yに沿って折り畳まれている。その際、包装シート20を外側にして折り畳むことで、ナプキン10が包装シート20に内包され、個包装体30に収納されている。
本実施形態において、折り畳み中央部31の前後の生理用ナプキン10及び包装シート20の積層部分を第1折り畳み端部32、第2折り畳み端部33という。また、折り畳み中央部31、第1折り畳み端部32、第2折り畳み端部33の区分に合わせ、包装シート20は中央包装部21、第1折り包装部22、第2折り包装部23に区分される。本実施形態においては、折り畳み中央部31に対して、第1折り畳み端部32が重なり、その上に第2折り畳み端部33が重ねられている。包装シート20についても、中央包装部21に対して、第1折り包装部22が重なり、その上に第2折り包装部23が重ねられている。
なお、個装折り線は、折り畳みの回数を定めるものであり、前述の通り吸収性物品の長さや個包装体の大きさ等に応じて適宜設定することができる。また、折り畳みの順番は上記形態に限定されるものでなく適宜設定できる。
個包装体30は、ナプキン10の幅方向Xの外方であって、該ナプキン10の長手方向Yに沿う一対の両側縁部34、34それぞれに、包装シート20同士を接合する複数の融着部4を備える。両側縁部34は、ナプキン10が介在せずに上記の折り畳みによって形成された包装シート20の積層部分である。この両側縁34、34に複数の融着部4を配することにより、両側縁部34、34は、個装折り線L1及びL2の垂直方向、すなわちナプキン10の長手方向Yに沿って個包装体30を封止するシール領域をなす。これにより、外部からの異物混入を防止するようにしている。
各融着部4は、包装シート20の部分的な溶融によりシート同士が接合された部分であり、熱エンボスや超音波エンボスなどこの種の物品において通常用いられる方法により形成することができる。各融着部4は、例えばドット状に形成され、その平面形状は後述の構成及びそれによる作用を具備する限り種々の形状とすることができる。各融着部4は、例えば、両側縁部34、34それぞれの延在方向(吸収性物品の長手方向Yに沿う方向)に等間隔で配列されことが、外部からの異物混入防止性を高める観点から好ましい。同様に、両側縁部34,34それぞれにおいて、前述の融着部4の列を複数有することが好ましい。
融着部4は、第1面30A側からの平面視、図3に示すように両側縁部34、34の領域内で色が最も濃く、かつ厚み方向について連続的・一体的に包装シート20を結合した領域と定義される。「連続的」な結合とは、融着部4の平面領域全体において非結合部分を含まずに包装シート20が結合されていることを意味する。「一体的」な結合とは、融着部4の厚み方向おいて包装シート20の積層構造全体が結合されていることを意味する。前記色の濃さは、例えば後述の(網点濃度の測定方法)によって得られる網点濃度によって示される。
また、個包装体30は、ナプキン10の長手方向Yの一端側に位置する包装シート20の開封端35が露出した第1面30Aと、第1面30Aと反対側に位置して露出した第2面30Bとを有する。ここで言うナプキン10の長手方向Yの一端側は、ナプキン10を折り畳んで長手方向Yの両端を重ねた積層構造において、最表層にある折り畳み端部の側を意味する。本実施形態において、ナプキン10の長手方向Yの一端側は、個装折り線L2にて区画される第2折り畳み端部33に含まれている。第2折り畳み端部33に含まれる包装シート20の第2折り包装部23の端部が個包装体30の開封端35となって露出している。第2折り畳み端部33の開封端35が露出する面が第1面30Aであり、その反対側の折り畳み中央部31が露出する面が第2面30Bである。
このような個包装体30において、開封端35は、ナプキン10の幅方向Xに沿って延在し、両側縁部34、34の一部を含んでいる。言い換えると、両側縁部34,34は、開封端35の一部(具体的には両側部)を含んでいる。個包装体30の開封時、後述のリードテープ6を摘まんで開封端35を引き上げながら、ナプキン10の長手方向Y、すなわち個包装体30の折り畳み方向Y1とは逆方向の開封方向Y2に引っ張る。これにより、長手方向Yに沿って延在する両側縁部34、34の複数の融着部4の融着が剥離されて個包装体30が開封され、内部のナプキン10が露出するようにされる。
第1面30Aは、開封端35を境界とした第1露出面30Cと第2露出面30Dとを有する。本実施形態において、第1露出面30Cは第2折り畳み端部33に含まれる包装シート20の第2折り包装部23によって構成され、第2露出面30Dは第1折り畳み端部32に含まれる包装シート20の第1折り包装部22によって構成されている。この積層形態において、第1露出面30Cが第2露出面30Dよりも表面側に位置する。
第1露出面30Cは、開封端35に近い方から第1着色帯領域51、第2着色帯領域52、背景領域53を含む。これらの領域は、塗布された着色インクの濃淡により区別され、着色インクの濃度の大きい順で第2着色帯領域52、第1着色帯領域51、背景領域53とされている。前記濃度は、例えば下記測定方法に示す、画像中の着色部分(印刷部分)を構成する網点部分が占める面積の割合を百分率で表した値として示すことができる。
(網点濃度の測定方法)
(1)個包装体30の第1露出面30Cの第1着色帯領域51、第2着色帯領域52及び背景領域53それぞれにおいて、10mm×10mmの大きさのサンプル片を切り出す。光学顕微鏡(例えば、株式会社キーエンス製VHX-6000(商品名))を用いて、サンプル片の平面視における画像を撮像する。観察倍率は、200倍率とする。
(2)撮像した画像において、網点部分の面積が占める面積の割合を百分率であらわしたものを求める。
(3)上記(1)及び(2)により異なる3箇所で網点濃度を測定し、それぞれの平均値を算出して、第1着色帯領域51、第2着色帯領域52及び背景領域53それぞれの網点濃度とする。
第1着色帯領域51及び第2着色帯領域52は、ナプキン10の幅方向Xに沿う方向に延在している。その延在する長さ等は適宜設定することができる。本実施形態において、第1着色帯領域51及び第2着色帯領域52は、ナプキン10の幅方向Xに沿う方向に沿って連続的に延在しているが、これに限定されず、間欠的に延在していてもよい。また、本実施形態において、第1着色帯領域51及び第2着色帯領域52は、幅方向Xに沿う個包装体30の長さ全体に延在し、両側縁部34、34に含まれているが、これに限定されない。例えば、第1着色帯領域51及び第2着色帯領域52それぞれの配置位置と両側縁部34、34が有する融着部4との対応関係が把握できる程度に、第1着色帯領域51及び第2着色帯領域52が両側縁部34、34よりも幅方向Xの内方側に止まっていてもよい。
第1着色帯領域51、第2着色帯領域52及び背景領域53は、前述の網点濃度に基づく序列の要件の下、種々の色を備えることができる。この色には、有彩色の他、グレーや黒などの無彩色が含まれる。例えば、第1着色帯領域51及び第2着色帯領域52は、後述する色による接着性に関する視覚的効果を有意にする観点から、有彩色で構成されることが好ましく、同じ色、又は類似色の有彩色で構成されていることがより好ましい。また、背景領域53は、色による接着性に関する視覚的効果と実際に接着性を高めることに加え、個包装体30の第1露出面30Cの情緒性の観点から、前述の網点濃度関係の要件を満たすことを条件として第1着色帯領域と異なる色を含むことが好ましく、無彩色を含むことがより好ましく、無彩色と有彩色との2種類以上の色で構成されることが更に好ましい。また、背景領域は、製品情報やコンセプト等を表現するデザインや図柄等を有してもよい。
上記の着色は、この種の物品において通常用いられる方法により形成することができる。例えば、顔料や染料を用いてフレキソ印刷、グラビア印刷、インクジェット印刷等によって形成することができる。
なお、本明細書において、色の異同は下記により測定される色差ΔEによって表され、上記の観点から、第1着色帯領域51と第2着色帯領域52との色差ΔEの値は、類似色である場合、20以下であることが好ましく、15以下であることがより好ましく、13以下であることが更に好ましい。なお、本明細書において「同じ色」とは、両者の色差ΔEが5以下であることを指す。
(色の異同の測定方法)
2種類の色の違いは、下記に示すように、「色差ΔE」によって示される。色差ΔEは、1976年に国際照明委員会(CIE)で規格化されたL表色系(CIE1976(L)表色系)に基づき測定される色度a、色度b及び明度Lから以下の式(1)によって算出されるものである。なお、ΔL、Δa、Δbは、色相空間で対比される2点間におけるL値、a値、b値各々の差を示す。
ΔE={(ΔL+(Δa+(Δb1/2 (1)
色差ΔEの測定は、色差計(例えば、日本電色工業株式会社製SE-2000)を用いることにより行うことができる。測定条件に関しては、光束30mmφの反射測定方法にて、付属の標準白色校正版(L=98.59、a=0.55、b=0.36)による標準合わせを行った後で、サンプル片の測定を開始する。なお、サンプル片に関しては、色差系の測定に必要な最小面積を満たすために、光学顕微鏡(例えば、キーエンス製VHX-6000)によりサンプル片を拡大した撮像画像を、印刷機(例えば、Ricoh製カラーBasic)にて所定の着色インク(例えば、株式会社Ricoh製MP Pトナー シアンC6003、イエローC6003、マゼンタC6003、ブラックC6003)を用いてカラー印刷したものにより、測定を行ってもよい。
加えて図4に示すように、第1面30Aには、第1露出面30Cと第2露出面30Dとに跨り、かつ、開封端35から近い順で、第1着色帯領域51、第2着色帯領域52、背景領域53と重なる領域を有するリードテープ6が配されている。リードテープ6は、第1露出面30Cと第2露出面30Dとに跨って貼付されていることで、開封端35からの異物混入等の進入を抑制するようにしている。
リードテープ6は、開封端35を境に、第2露出面30Dに対して剥離可能に貼付されたテープ剥離部61と、第1露出面30Cに固着保持されるテープ止着部62とに区分される。テープ剥離部61は、個包装体30の開封時に摘まんで引き上げる部分であり、開封時の力で第2露出面30Dの包装シート20(第1折り包装部22)から剥離可能にされている。一方、テープ止着部62は、開封操作中、ナプキン使用中及び使用後の廃棄時においても、第1露出面30Cの包装シート20(第2折り包装部23)から剥離せずに固着保持される接着力を備えている。
リードテープ6は、第1面30A側からの平面視、第1露出面30Cと第2露出面30Dとに跨るよう、ナプキン10の長手方向Yに沿って延在する形状を有する限り、種々の平面形状を有し得る。
リードテープ6の数は、本実施形態においては1枚とされているが、これに限らず複数枚あってもよい。リードテープ6が1枚配されている場合、個包装体30の円滑な開封操作を行う観点から、ナプキン10の幅方向Xに沿う個包装体30の長さの中間位置にあることが好ましい。リードテープ6が複数枚配されている場合、上記と同様の観点から、左右対称に配されていることが好ましい。
更に図5に示すように、第1露出面30Cの平面視、第1着色帯領域51及び第2着色帯領域52それぞれに対応する側縁部34A及び34Bの各融着部4A及び4Bの面積M1及びM2を、背景領域53に対応する側縁部34Cの各融着部4Cの面積M3よりも大きくしている。上記の面積の構成(M1>M3、M2>M3)に関し、背景領域53に対応する側縁部34Cについては、その全体で満たしていてもよく、一部で満たしていてもよい。一部で満たす場合、背景領域53の中で第2着色帯領域52に隣接する領域に対応する両側縁部34Cにおいて、融着部4Cの面積M3が、融着部4A及び4Bそれぞれの面積M1及びM2より小さくすることが好ましい。
(第1露出面30Cの平面視における融着部4の面積の測定方法)
第1露出面30Cの側から見た個々の融着部4(4A、4B、4C)において、最も濃い着色がある連続的・一体的な領域の境界を、光学顕微鏡に付属の線描画ツールを用いてなぞる。なぞった境界内の領域の面積を融着部4(4A、4B、4C)の第1露出面30Cにおける面積(M1、M2、M3)と定める。
このような個包装体30において、リードテープ6のうちテープ止着部62が第1着色帯領域51及び第2着色帯領域52と重なる領域及びテープ止着部62の周辺領域では、前述着色インクの濃度の相対的な高さから、色が相対的に濃く見える。これを見た使用者は、テープ止着部62と包装シート20(第2折り包装部23)との接着面積が大きく、接着性が高いと認識し得る。これにより、テープ止着部62の脱落防止の安心感を使用者に与えることができる。一方で、第1着色帯領域51及び第2着色帯領域52では、前記濃度の相対的な高さから、実際の接着力が相対的に弱められ、開封開示時のテープ止着部62の両側境界での包装シート20の破れを抑えることができる。
同時に、テープ止着部62の実際の脱落防止性も高められている。これは次の構成による。すなわち、前記濃度の最も高い第2着色帯領域52が、これよりも前記濃度が低い第1着色帯領域51、更にこれよりも前記濃度が低い背景領域53の間に挟まれている。これにより、第2着色帯領域52における前記濃度による実際の接着力の低さが、第1着色帯領域51及び背景領域53における相対的な接着力の高さによって補われ、テープ止着部62全体での固着保持性が高められ、高い脱落防止性を備える。特に、テープ止着部62と重なる3つの領域の中で、前記濃度の最も低い背景領域53における接着力が最も高い。そのため、リードテープ6を開封方向Y2に引っ張ったときに背景領域53がテープ脱落の最後の食い止め領域となって、テープ脱落を防ぐことができる。更に開封後でも、ナプキン10を取り出して使用し、残った包装シート20を、リードテープ6を固着させたまま保管して廃棄時に利用するまで、テープの脱落を防止することができる。また、使用者は、開封時の背景領域53でのテープ止着部62の固着保持機構を認識して、テープ脱落防止性に対するより一層安心感を得ることができる。
加えて、個包装体30の開封過程において、第2着色帯領域52と背景領域53との境界で接着力の差が急激に大きくなる。このことがシグナルとなって、使用者に対してテープ脱落の危険を感知させ、力のかけすぎを控える機会を使用者に与える。これにより、実際には最も接着力の高い背景領域53と重なる部分で、テープ止着部62に対する過剰な力の付与を回避でき、テープ止着部62の両側境界での包装シート20の破れ発生を抑えることができる。
また個包装体30の開封時、リードテープ6のテープ剥離部61を摘まんで開封方向Y2に沿って引っ張る操作によって、両側縁部34、34に配された複数の融着部4のシールを順次剥離していく。この開封操作において、前述の融着部4の面積の大小関係(M1>M3、M2>M3)の構成が、テープ止着部62の両側境界での包装シート20の破れ防止性を更に高める。
具体的には、両側縁部34の開封端35寄りの融着部4A及び4Bの面積が大きいこと(M1>M3、M2>M3)で、その存在に対する視認性が上がる。このことが、使用者に対して、包装シート20同士の接着性を相対的に強く印象付け、少しだけ強めに開封した方が良いと認識させて、開封が開始される。開封開始時に少し強めの力が加わっても、またこれにより勢いよく開封操作がされても、第1着色帯領域51及び第2着色帯領域52と重なるテープ止着部62では、前記濃度を相対的に高くして接着力が相対的に弱められているので、包装シート20の破れが生じ難い。
更にシール剥離が進んで、背景領域53に対応する両側縁部34Bに到達すると、融着部4Cの面積M3の相対的な小ささが、包装シート20同士の融着力の相対的な低さとして使用者に認識される。このことが、使用者に背景領域53での開封する力を緩めるよう促す。これにより、融着部4Cの良好なシール剥離と同時に、背景領域53の位置での最も接着力の高いテープ止着部62に対する過剰な力の付与が回避できる。その結果、テープ止着部62の両側境界での包装シート20の破れ、及びこれによるテープ止着部62の包装シート20からの脱落を抑制することができる。
このようにして、個包装体30においては、使用者が勢いよく開封操作を行っても包装シート20の高い破れ防止性を抑えつつ、高い接着性によるテープ脱落防止性と該テープ脱落防止性に対する使用者への安心感の付与とを同時に実現することができる。
本実施形態の個包装体30において、前記濃度の相違による前述作用をより効果的にする観点から、第2着色帯領域52における着色インクの濃度N2の、背景領域53における着色インクの濃度N3に対する比(N2/N3)は、1.5以上が好ましく、1.8以上がより好ましく、2.0以上が更に好ましい。
なお、上記の着色インクの濃度N2及びN3並びに下記の着色インクの濃度N1は、例えば前述の(網点濃度の測定方法)により得られる網点濃度により示される。
同様の観点から、第2着色帯領域52における着色インクの濃度N2の、第1着色帯領域51における着色インクの濃度N1に対する比(N2/N1)は、1.1以上が好ましく、1.3以上がより好ましく、1.5以上が更に好ましい。
また同様の観点から、第1着色帯領域51における着色インクの濃度N1の、背景領域53における着色インクの濃度N3に対する比(N1/N3)は、1.5以上が好ましく、1.8以上がより好ましく、2.0以上が更に好ましい。
また本実施形態の個包装体30において、融着部4の面積の相違による前述の作用をより効果的にする観点から、第1着色帯領域51に対応する両側縁部34Aの各融着部4Aの面積M1の、背景領域53に対応する両側縁部34Cの各融着部4Cの面積M3に対する比(M1/M3)、及び第2着色帯領域52に対応する両側縁部34Bの各融着部4Bの面積M2の、背景領域53に対応する両側縁部34Cの各融着部4Cの面積M3に対する比(M2/M3)は、1.5以上が好ましく、1.7以上がより好ましく、2.0以上が更に好ましい。
また、前記比(M1/M3)及び前記比(M2/M3)」は、背景領域53に対応する両側縁部34Cの各融着部4Cにおいて面積が小さく視認されすぎることによる不安感防止の観点から、7.0以下が好ましく、6.5以下がより好ましく、6.0以下が更に好ましい。
本実施形態の包装体30において、リードテープ6の、ナプキン10の長手方向Yに沿う方向について、リードテープ6と第1着色帯領域51との重なり領域の長さH1は、リードテープ6と第2着色帯領域52との重なり領域の長さH2よりも長いことが好ましい(図4参照)。これにより、リードテープ6と第1融着帯領域51とが重なる領域での、リードテープ6の包装シート20からの脱落をより効果的に抑制することができる。
この観点から、リードテープ6と第1着色帯領域51との重なり領域の長さH1の、リードテープ6と第2着色帯領域52との重なり領域の長さH2に対する比(H1/H2)は、5.0以上が好ましく、7.0以上がより好ましく、9.0以上が更に好ましい。
更に、リードテープ6の、ナプキン10の長手方向Yに沿う方向について、リードテープ6と背景領域53との重なり領域の長さH3は、リードテープ6と第2着色帯領域52との重なり領域の長さH2よりも長いことが好ましい。これにより、第2着色帯領域52と背景領域53との境界で接着力の急激な変化によるシグナル発信後の、使用者による力抑制のための時間的猶予を与えることができる。これにより、使用者の力抑制による、背景領域53でのテープ脱落の回避をより確実にすることができる。
この観点から、リードテープ6と背景領域53との重なり領域の長さH3の、リードテープ6と第2着色帯領域52との重なり領域の長さH2に対する比(H3/H2)は、5.0以上が好ましく、7.0以上がより好ましく、9.0以上が更に好ましい。
また、本実施形態の個包装体30において、第2着色帯領域52は、第1着色帯領域51を構成する着色インクと背景領域53を構成する着色インクとの両方を含むことが好ましい。第2着色帯領域52において、第1着色帯領域51と背景領域53とを構成する着色インクが混ざることで、第2着色帯領域52の色の濃さがより際立って視認しやすくなる。これにより、前述の、テープ脱落防止性の安心感を使用者に与える等の効果を更に高めることができる。
本実施形態の個包装体30において、リードテープ6は光透過性を有し、リードテープ6を介して、第1着色帯領域51、第2着色帯領域52及び背景領域53の色が視認可能であることが好ましい。これにより、リードテープ6を引っ張る前に、リードテープ6のテープ止着部62の周辺領域のみならず、テープ止着部62が第1着色帯領域51及び第2着色帯領域52と重なる領域の色の濃さがより視認しやすくなる。このことにより、前述の、テープ脱落防止性の安心感を使用者に与える効果を更に高めることができる。
更に、前述のリードテープ6が着色されていて、リードテープ6を通して見える第1着色帯領域51の色と第2着色帯領域52の色との色差R1が、リードテープ6に隣接する位置での第1着色帯領域51の色と第2着色帯領域52の色との色差R2より小さいことが好ましい。これにより、リードテープ6の隣接領域と比較して、リードテープ6上では第1着色帯領域51及び第2着色帯領域52が一体的に見えやすくなる。この見え方により、リードテープ6との重なり面積がより大きく接着されているように使用者に認識させることができ、前述の、テープ脱落防止性の安心感を使用者に与える効果を更に高めることができる。
本実施形態の個包装体30において、第1露出面30Cの平面視、融着部4は、融着部4が配されていない領域よりも色が濃いことが好ましい。例えば、第1着色帯領域51に対応する両側縁部34Aの融着部4Aの色が、融着部4Aが配されていない第1着色帯領域51の色よりも濃いことが好ましい。第2着色帯領域52に対応する両側縁部34Bの融着部4Bの色が、融着部4Bが配されていない第2着色帯領域52の色よりも濃いことが好ましい。また、背景領域53に対応する両側縁部34Cの融着部4Cの色が、融着部4Cの配されていない背景領域53の色よりも濃いことが好ましい。この色の濃さは、例えば前述の(網点濃度の測定方法)により得られる網点濃度により判断することができる。
これにより、融着部4(4A、4B、4C)の視認性がより高められ、前述の、テープ脱落防止性の安心感を使用者に与える効果、及び開封時の使用者の力の制御に与える効果を更に高めることができる。
本実施形態の個包装体30が包装袋に複数収納された包装体について、前記包装袋の少なくとも一面には、前述のリードテープ6と、着色インクの濃度が互いに異なる第1着色帯領域51、第2着色帯領域52及び背景領域53の少なくとも2つ以上との重なりに関する情報、並びに、融着面積が異なる融着部4(4A、4B、4C)と、第1着色帯領域51、第2着色帯領域52及び背景領域53の少なくとも2つ以上との対応関係に関する情報が含まれていることが好ましい。これらの情報の表示としては、例えば、包装体の少なくとも一面が透明又は半透明な面であって、個装体30の前記情報を含む面が包装体の当該面から視認可能な実施形態が挙げられる。
これにより、店頭においてや購入後の開封前の段階等において、使用者が包装体のパッケージを目視して、各着色帯領域に対する開封操作時に必要な力のかけ具合を意識しやすくなり、前述の効果を一層確実に発現させやすくなる。
個包装体30を構成するナプキン10及び包装シート20の形成材料は、この種の物品に用いられるものを特に制限なく用いることができる。
包装シート20としては、融着部4を形成できる種々の材料を特に制限なく用いることができる。例えば、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などのポリオレフィン系のポリマー樹脂などを用いて形成することができる。ポリエチレン〔直鎖状低密度ポリエチレン(L-LDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)〕、ポリプロピレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン-アクリル酸共重合体(EA)、スチレン-イソプレン共重合体(SIS)、スチレン-ブタジエン共重合体(SBS)、オレフィン系エラストマー等の一種又はそれらの混合物が挙げられる。
ナプキン10は、肌当接面側の表面シートと、非肌当接面側の裏面シートと、表面シートと裏面シートとの間に配された吸収体とを有することが好ましい。
吸収体としては、吸収性物品において通常用いられる種々の形態のものを特に制限なく採用することができる。例えば、親水性繊維の積繊体または親水性繊維と高吸収性ポリマー材との混合積繊体を親水性の被覆シートで覆ったものでもよい。また、親水性繊維からなる2つのシート状の繊維層間に高吸収性ポリマー材を挟持して固定した薄い吸収性シートから構成されていてもよい。吸収性シートの形成にあたっては、高吸収性ポリマー材が湿潤によって発現する粘着力や別に添加した接着剤や接着性繊維等のバインダーを利用して一体化することができる。作製は通常用いられる種々の方法によって行うことができ、湿式、乾式いずれの方式によってもよい。
吸収性シートは厚みを3.0mm以下に抑えながら、高吸収性ポリマー材をシートの平面方向に分散配置させているためゲルブロキングを起こし難く、高い吸収力を有する。例えば、特開平8-246395号公報の段落[0019]~[0131]に記載のものなどが挙げられる。
吸収体を構成する親水性繊維としては、疎水性の繊維を親水化処理したもの、それ自体が親水性であるものが挙げられる。特に、それ自体が親水性でかつ保水性を有するものが好ましい。後者の親水性繊維としては、天然系の繊維、セルロース系の再生繊維又は半合成繊維が好ましい例として挙げられる。親水性繊維としては、特にパルプ、レーヨンが好ましく、パルプが一層好ましい。更にセルロース繊維の分子内及び/又は分子間を架橋させた架橋セルロース繊維や木材パルプをマーセル化処理して得られるような嵩高性のセルロース繊維を用いてもよい。パルプとしては、針葉樹クラフトパルプ或いは広葉樹クラフトパルプのような木材パルプ、木綿パルプ或いはワラパルプ等の天然セルロース繊維等が挙げられるが、それらに限定されるものではない。これらのパルプは1種又は2種以上を用いることができる。
吸収体を構成する高吸収性ポリマー材としては、例えば、アクリル酸又はアクリル酸塩を主成分とし、場合によって架橋剤を添加してなる水溶性のエチレン性不飽和モノマーを重合させて得られるヒドロゲル材料が挙げられる。また、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、スルホン化ポリスチレン及びポリビニルピリジンの架橋物、デンプン-ポリ(メタ)アクリロニトリルグラフト共重合物のケン化物、デンプン-ポリ(メタ)アクリル酸グラフト共重合物、デンプン-ポリ(メタ)アクリルエステルグラフト共重合物の加水分解物などが挙げられる。これらの高吸収性ポリマー材は1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。高吸収性ポリマー材は、自重の20倍以上の液を吸収・保持できゲル化し得るものが好ましい。
高吸収性ポリマー材の形状は、吸収体に用いられる種々ものを特に制限なく用いることができる。例えば、球状、粒状、繊維状、俵状、塊状などが挙げられる。
表面シートは、液透過性を有する種々のものを用いることができる。肌触りの良さを考慮すると、親水性の不織布が好ましく、サーマルボンド不織布がより好ましく、エアスルー不織布が特に好ましい。親水化処理された熱可塑性樹脂繊維であり、かつ、該繊維が2次クリンプ又は3次クリンプのような立体捲縮がなされた繊維であることが好ましい。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、及びこれらの複合繊維を作成し、所定の長さにカットしてステープルを形成する前の段階で、各種親水化剤を塗工する。親水化剤としては、αオレフィンスルホン酸塩に代表される各種アルキルスルホン酸塩、アクリル酸塩、アクリル酸塩/アクリルアミド共重合体、エステルアミド、エステルアミドの塩、ポリエチレングリコール及びその誘導物、水溶性ポリエステル樹脂、各種シリコーン誘導物、各種糖類誘導物、及びこれらの混合物など、通常用いられる親水化剤による親水化処理を用いることができる。
裏面シートとしては、防漏性を有する種々のものを用いることができる。例えば、非透湿性若しくは透湿性フィルム単独、又はフィルムと不織布とを貼り合わせたもの、撥水性の不織布(SMSやSMMS等)を用いることができる。コスト面やズレ止め粘着剤とのマッチングなどから、非透湿性フィルム単独を防漏材として用いることが最も好ましい。
10 生理用ナプキン
20 包装シート
30 個包装体
30A 第1面
30B 第2面
30C 第1露出面
30D 第2露出面
34 側縁部
35 開封端
4 融着部
51 第1着色帯領域
52 第2着色帯領域
53 背景領域
6 リードテープ
61 テープ剥離部
62 テープ止着部
X 幅方向
Y 長手方向
Y1 折り畳み方向
Y2 開封方向

Claims (7)

  1. 吸収性物品と、該吸収性物品を長手方向に折り畳んだ状態で包被する包装シートとを有する、吸収性物品の個包装体であって、
    前記個包装体は、前記吸収性物品の幅方向の外方であって前記吸収性物品の長手方向に沿う一対の両側縁部それぞれに、前記包装シート同士を接合する複数の融着部を備え、前記吸収性物品の長手方向の一端側に位置する前記包装シートの開封端が表面に露出した第1面と、該第1面と反対側に位置して露出した第2面とを有し、前記開封端は前記吸収性物品の幅方向に沿って延在して前記両側縁部に含まれており、
    前記第1面は、前記開封端を境界とした第1露出面と第2露出面とを有し、前記第1露出面は、前記開封端に近い方から第1着色帯領域、第2着色帯領域、背景領域を含み、着色インクの濃度の大きい順で第2着色帯領域、第1着色帯領域、背景領域とされており、
    前記第1面には、前記第1露出面と前記第2露出面とに跨り、かつ、前記開封端から近い順で、前記第1着色帯領域、前記第2着色帯領域、前記背景領域のそれぞれと重なる領域を有するリードテープが配されており、
    前記第1露出面の平面視で、前記第1着色帯領域及び前記第2着色帯領域それぞれに対応する前記両側縁部の各融着部の面積が、前記背景領域に対応する前記両側縁部の各融着部の面積よりも大きい、
    吸収性物品の個包装体。
  2. 前記リードテープの、前記吸収性物品の長手方向に沿う方向について、前記リードテープと前記第1着色帯領域との重なり領域の長さは、前記リードテープと前記第2着色帯領域との重なり領域の長さよりも長い、請求項1記載の吸収性物品の個包装体。
  3. 前記リードテープの、前記吸収性物品の長手方向に沿う方向について、前記リードテープと前記背景領域との重なり領域の長さは、前記リードテープと前記第2着色帯領域との重なり領域の長さよりも長い、請求項1又は2記載の吸収性物品の個包装体。
  4. 前記第2着色帯領域は、前記第1着色帯領域を構成する着色インクと前記背景領域を構成する着色インクとの両方を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の吸収性物品の個包装体。
  5. 前記リードテープは光透過性を有し、前記リードテープを介して、前記第1着色帯領域、前記第2着色帯領域及び前記背景領域の色が視認可能である、請求項1~4のいずれか1項に記載の吸収性物品の個包装体。
  6. 前記第1露出面の平面視、前記融着部は、前記融着部が配されていない領域よりも、色が濃い、請求項1~5のいずれか1項に記載の吸収性物品の個包装体。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載の前記吸収性物品の個装体が包装袋に複数収納された包装体であって、
    前記包装袋の少なくとも一面には、前記リードテープと、着色インクの濃度が互いに異なる前記第1着色帯領域、前記第2着色帯領域及び前記背景領域の少なくとも2つ以上との重なりに関する情報、並びに、融着面積が異なる前記融着部と、前記第1着色帯領域、前記第2着色帯領域及び前記背景領域の少なくとも2つ以上との対応関係に関する情報が含まれている、包装体。
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