JP2017062288A - プロセスカートリッジ、及び電子写真画像形成装置 - Google Patents

プロセスカートリッジ、及び電子写真画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】カートリッジの現像ローラ端部において、現像ローラと現像容器の隙間に配置するシール部材と、現像ローラに当接する可撓シート部材の間からのトナーもれを確実に防止するカートリッジ及び画像形成装置を提供する。【解決手段】カートリッジの現像容器には、現像ローラの軸線方向と直交する方向において、現像ローラ端部に配置されたシール部材の端部が収まる収容部を設ける。収容部には、現像ローラの軸線方向において対向する複数の突起部を設ける。複数の突起部は、少なくとも1つがシール部材に侵入するように配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、取外し可能に装着されるプロセスカートリッジ、及びこれを用いた電子写真画像形成装置に関する。
ここで、プロセスカートリッジとは、電子写真感光体と、この電子写真感光体に作用する現像装置とを一体的にカートリッジ化して、電子写真画像形成装置本体に対して取り外し可能に装着されるものである。また、電子写真画像形成装置とは電子写真画像形成方式を用いて記録媒体に画像を形成するものである。電子写真画像形成装置の例としては、例えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(LEDプリンタ、レーザビームプリンタ等)、ファクシミリ装置及びワードプロセッサ等が含まれる。
従来、電子写真画像形成装置においては、電子写真感光体に形成した静電潜像を、現像ローラや現像ブレードを有する現像手段により現像することで、トナー像を可視化している。このような画像形成装置に用いるプロセスカートリッジにおいては、現像に用いられるトナーがトナー容器内に収容されている。また現像時に回転する現像ローラの両端部と現像ローラを支持する現像容器との隙間にシール部材を配置して、トナー容器外へのトナーもれを防止している。また現像ローラ両端部に配置したシール部材の長手方向内側には、現像ローラと現像容器の隙間を覆う可撓シート部材を配置して、トナー容器外へのトナーもれを防止している。
ここで、特許文献1を用いて上記シール部材と現像ローラに当接する可撓シート部材からのトナーもれ防止手段について説明する。ここでは現像容器に、現像容器より弾性率の小さい樹脂材料を射出成形することにより形成される第二端部シール部材を用いている。第二端部シール部材は、前述のシール部材及び可撓シート部材と接触して、シール部材と可撓シート部材と現像容器の間からのナーもれを防いでいる。
特開2014―067011号公報(25頁、図29)
しかしながら、特許文献1の図29に記載された従来の構成では、第二端部シール部材は、現像容器より弾性率の小さい樹脂材料を用いるため、現像容器とは別に射出成形を行うことにより形成されている。このため現像容器の成形とは別に射出成形のためのゲートを配置する必要があり、また現像容器とは別の成形条件調整や形状管理が必要であった。
本発明の目的は、現像ローラ端部に配置されるシール部材と、現像ローラと現像容器の隙間を覆う可撓シート部材との間からのトナーもれを確実に防ぐことが可能なカートリッジを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係るプロセスカートリッジは、
電子写真感光体と、前記電子写真感光体に作用する少なくとも1つのプロセス手段を有し、電子写真画像形成装置本体に取外し可能に装着されるプロセスカートリッジにおいて、現像剤を担持する現像剤担持体と、前記現像剤を収容する現像容器と、前記現像剤担持体の回動軸線方向両端部において前記現像容器と前記現像剤担持体との間に配置されるシール部材と、前記現像容器に固定され前記現像剤担持体の長手方向に沿って前記現像剤担持体に当接する可撓シート部材と、前記現像容器に設けられ前記現像剤担持体の長手方向と直交する方向において前記シール部材の端部が収まる収容部と、ここで前記収容部の前記現像剤担持体の長手方向において前記シール部材の前記端部と対向する側であって、前記シール部材が前記現像容器に固定される側に傾斜部が設けられ、前記収容部に設けられた複数の突起部と、ここで前記複数の突起部は前記現像剤担持体の長手方向において対向する位置に設けられ、またここで前記複数の突起部の前記現像剤担持体の長手方向において前記シール部材の前記端部と対向する側であって前記シール部材が前記現像容器に固定される側に傾斜部が設けられ、前記複数の突起部のうち少なくとも一個の突起部が前記シール部材に侵入することを特徴とする。
本発明に係るプロセスカートリッジによれば、現像ローラの長手端部に配置されるシール部材と、現像容器で形成される空間(隙間)に現像容器側からシール部材に侵入する突起部を設けることにより、トナー経路を封止する。また現像ローラの長手端部に配置されるシール部材と、現像容器で形成される空間(隙間)に現像容器側からシール部材側に延伸する突起部を設けることにより、前述の空間(隙間)にラビリンスを設けてトナーが通過しにくくする。
本発明を適用可能な第1の実施例に係る現像装置ユニットのシール構成を示す側面図である。 本発明を適用可能な第1の実施例に係る電子写真画像形成装置の画像形成装置本体及びプロセスカートリッジの断面図である。 本発明を適用可能な第1の実施例に係るプロセスカートリッジの断面図である。 本発明を適用可能な第1の実施例に係る開閉扉を開いた画像形成装置本体、プロセスカートリッジの斜視図である。 本発明を適用可能な第1の実施例に係るプロセスカートリッジの構成を説明する斜視図である。 本発明を適用可能な第1の実施例に係るクリーニングユニットの構成を説明する斜視図である。 本発明を適用可能な第1の実施例に係る現像装置ユニットの構成を説明する斜視図である。 本発明を適用可能な第1の実施例に係る現像装置ユニットのシール構成を示す部分斜視図である。 本発明を適用可能な第1の実施例に係る現像装置ユニットのシール構成を示す部分斜視図である。 本発明を適用可能な第1の実施例に係る現像装置ユニットのシール構成を示す長手方向断面図である。 本発明を適用可能な第1の実施例に係る現像装置ユニットのシール構成を示す長手方向と直交する方向の断面図である。 本発明を適用可能な第2の実施例に係る現像装置ユニットのシール構成を示す部分斜視図である。 本発明を適用可能な第2の実施例に係る現像装置ユニットのシール構成を示す長手方向断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
以下の説明において、電子写真感光体ドラムの回転軸線方向を長手方向とする。また、長手方向において、電子写真画像形成装置本体から像担持体である電子写真感光体ドラムが駆動力を受ける側を駆動側(図6において駆動力受け部63a側)とし、その反対側を非駆動側とする。
図2および図3を用いて全体構成および画像形成プロセスについて説明する。図2は本発明の一実施の形態である電子写真画像形成装置の画像形成装置本体(以下、装置本体Aと記載する)及びプロセスカートリッジ(以下、カートリッジBと記載する)の断面図である。図3はカートリッジBの断面図である。ここで、電子写真画像形成装置の装置本体Aとは、カートリッジBを除いた電子写真画像形成装置部分である。
[電子写真画像形成装置全体構成]
図2において、電子写真画像形成装置は、カートリッジBを装置本体Aに着脱自在とした電子写真技術を利用したレーザビームプリンタである。カートリッジBが装置本体Aに装着されたとき、カートリッジBの上側に露光装置3(レーザスキャナユニット)が配置される。
また、カートリッジBの下側に画像形成対象となる記録媒体(以下、シート材Pと記載する)を収容したシートトレイ4が配置されている。
更に、装置本体Aには、シート材Pの搬送方向Dに沿って、ピックアップローラ5a、給送ローラ対5b、搬送ローラ対5c、転写ガイド6、転写ローラ7、搬送ガイド8、定着装置9、排出ローラ対10、排出トレイ11等が順次配置されている。なお、定着装置9は、加熱ローラ9a及び加圧ローラ9bにより構成されている。
[画像形成プロセス]
次に、画像形成プロセスの概略を説明する。
プリントスタート信号に基づいて、電子写真感光体ドラム(以下、ドラム62と記載する)は矢印R方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。バイアス電圧が印加された帯電ローラ66は、ドラム62の外周面に接触し、ドラム62の外周面を一様均一に帯電する。
露光装置3は、画像情報に応じたレーザ光Lを出力する。そのレーザ光LはカートリッジBの上面の露光窓部74を通り、ドラム62の外周面を走査露光する。これにより、ドラム62の外周面には画像情報に対応した静電潜像が形成される。
一方、図3に示すように、現像装置としての現像装置ユニット20において、トナー室29内のトナーTは、搬送部材43の回転によって撹拌、搬送され、トナー供給室28に送り出される。トナーTは、マグネットローラ34(固定磁石)の磁力により、現像剤担持体(以降、現像ローラ32と記載)の表面に担持される。トナーTは、現像剤規制部材(以降、現像ブレード42と記載)によって、摩擦帯電されつつ現像ローラ32周面の層厚が規制される。そのトナーTは、静電潜像に応じてドラム62へ転移され、トナー像として可視像化される。
また、図2に示すように、レーザ光Lの出力タイミングとあわせて、ピックアップローラ5a、給送ローラ対5b、搬送ローラ対5cによって、装置本体Aの下部に収納されたシート材Pがシートトレイ4から給送される。そして、そのシート材Pが転写ガイド6を経由して、ドラム62と転写ローラ7との間の転写位置へ供給される。この転写位置において、トナー像はドラム62からシート材Pに順次転写されていく。
トナー像が転写されたシート材Pは、ドラム62から分離されて搬送ガイド8に沿って定着装置9に搬送される。そしてシート材Pは、定着装置9を構成する加熱ローラ9aと加圧ローラ9bとのニップ部を通過する。このニップ部で加圧・加熱定着処理が行われてトナー像はシート材Pに定着される。トナー像の定着処理を受けたシート材Pは、排出ローラ対10まで搬送され、排出トレイ11に排出される。
一方、図3に示すように、転写後のドラム62は、クリーニングブレード77により外周面上の残留トナーが除去されて、再び、画像形成プロセスに使用される。ドラム62から除去されたトナーはクリーニングユニット60の廃トナー室71bに貯蔵される。
上記において、帯電ローラ66、現像ローラ32、クリーニングブレード77がドラム62に作用するプロセス手段である。
[カートリッジ全体の構成]
次にカートリッジBの全体構成について図3、図5を用いて説明する。図5はカートリッジBの構成を説明する斜視図である。
カートリッジBはクリーニングユニット60と現像装置ユニット20を合体して構成される。クリーニングユニット60は、第1の枠体(以降、クリーニング枠体71と記載)、ドラム62、帯電ローラ66およびクリーニングブレード77等からなる。
一方、現像装置ユニット20は、底部材22、第2の枠体(以降、現像容器23と記載)、第1サイド部材26L、第2サイド部材26R、現像ブレード42、現像ローラ32、マグネットローラ34、搬送部材43、トナーT、付勢部材46等からなる。
これらクリーニングユニット60と現像装置ユニット20を、結合部材75によって互いに回動可能に結合することによってカートリッジBを構成する。具体的には、現像装置ユニット20の長手方向(現像ローラ32の軸線方向)両端部にある第1サイド部材26L及び第2サイド部材26Rに形成したアーム部26aL、26aRの先端に、現像ローラ32と平行な回動穴26bL、26bRが設けられている。
また、クリーニング枠体71の長手両端部には、結合部材75を嵌入するための嵌入穴71aが形成されている。そして、アーム部26aL、26aRをクリーニング枠体71の所定の位置に合わせて、結合部材75を回動穴26bL、26bRと嵌入穴71aに挿入することで、クリーニングユニット60と現像装置ユニット20が結合部材75を中心に回動可能に結合される。このとき、アーム部26aL、26aRの根元に取り付けられた付勢部材46がクリーニング枠体71に当たり、結合部材75を回動中心として現像装置ユニット20をクリーニングユニット60へ付勢している。これにより、現像ローラ32はドラム62の方向へ確実に押し付けられる。そして、現像ローラ32の両端部に取り付けられた間隔保持部材38(図7)によって、現像ローラ32はドラム62から所定の間隔をもって保持される。
[画像形成装置本体に対するカートリッジ着脱の説明]
次に、装置本体Aに対するカートリッジBの着脱について、図4を用いて説明する。図4はカートリッジBを着脱するために開閉扉121を開いた装置本体A、カートリッジBの斜視図である。
装置本体Aには開閉扉121が回動可能に取り付けられている。この開閉扉121を開くと、右カートリッジガイド部材125Rと左カートリッジガイド部材125Lが配設されている。カートリッジBは右カートリッジガイド部材125Rと左カートリッジガイド部材125Lに沿って装置本体A内に装着される。そして、装置本体Aのモータ(不図示)により駆動される駆動軸14が、カートリッジBに設けられた駆動力受け部63a(図6)と係合する。これにより、駆動力受け部63aと結合しているドラム62が装置本体Aから駆動力を受けて回転する。さらに、帯電ローラ66、現像ローラ32は、装置本体Aの給電部(不図示)より給電される。
[クリーニングユニットの構成]
次にクリーニングユニット60の構成について図6を用いて説明する。図6はクリーニングユニット60の構成を説明する斜視図である。
クリーニングブレード77は、板金からなる支持部材77aとウレタンゴム等の弾性材料からなる弾性部材77bからなり、支持部材77aの両端をビス91で固定することで、クリーニング枠体71に対して所定の位置に配置される。
弾性部材77bがドラム62と当接し、ドラム62の外周面上から残留トナーを除去する。除去されたトナーはクリーニングユニット60の廃トナー室71b(図3)に貯蔵される。
第1シール部材82、第2シール部材83、第3シール部材84及び、第4シール部材85は、クリーニング枠体71の所定の位置に設けられている。第1シール部材82は、長手方向に渡って設けられ、クリーニングブレード77の支持部材77aとクリーニング枠体71の隙間から廃トナーが漏出するのを防ぐ。第2シール部材83は、クリーニングブレード77の弾性部材77b長手両端から廃トナーが漏出するのを防ぐ。第3シール部材84は、クリーニングブレード77の弾性部材77b長手両端からの廃トナーが漏出するのを防止しつつ、ドラム62上のトナー等の付着物を拭き取る。第4シール部材85は、長手方向に渡ってドラム62に接して設けられ、クリーニングブレード77に対してドラム62回転方向上流側から廃トナーが漏出するのを防ぐ。
電極部材81、付勢部材68、帯電ローラ軸受67L、67Rは、クリーニング枠体71に取り付けられる。帯電ローラ66の軸部66aは、帯電ローラ軸受67L、67Rにはめ込まれる。帯電ローラ66は付勢部材68によって、ドラム62に対して付勢されるとともに、帯電ローラ軸受67L、67Rによって回転可能に支持される。そして、ドラム62の回転に伴って従動回転を行う。
なお、電極部材81、付勢部材68、帯電ローラ軸受67L、軸部66aは導電性を有する。電極部材81は、装置本体Aの給電部(不図示)に接触している。これらを給電経路として帯電ローラ66に給電する。
ドラム62はフランジ64、フランジ63と一体的に結合され、電子写真感光体ドラムユニット(以下、ドラムユニット61と記載する)となる。この結合方法は、カシメ、接着、溶着等を用いる。フランジ64には、アース接点等(不図示)が結合されている。また、フランジ63には、装置本体Aから駆動力を受ける駆動力受け部63aと現像ローラ32に駆動を伝えるフランジギア部63bを有している。軸受部材76がビス90によりクリーニング枠体71の駆動側に一体的に固定され、ドラム軸78がクリーニング枠体71の非駆動側に圧入固定される。そして、軸受部材76は、フランジ63と嵌合し、ドラム軸78は、フランジ64の穴64aと嵌合する。これにより、ドラムユニット61はクリーニング枠体71に回転可能に支持される。
保護部材79は、ドラム62の保護(遮光)及び露出が可能となるように、クリーニング枠体71に回動可能に支持される。付勢部材80は、保護部材79の駆動側の軸部79aRに取り付けられ、保護部材79をドラム62を保護する向きに付勢する。保護部材79の非駆動側の軸部79aLと駆動側の軸部79aRは、クリーニング枠体71の軸受部71cL、71cRに嵌合される。
[現像装置ユニット]
次に現像装置ユニット20の構成について、図7を用いて説明する。図7は現像装置ユニット20の構成を説明する斜視図である。
現像容器23と底部材22からなる現像枠体は、トナーTを収納するトナー室29(図3)やトナー供給室28(図3)を形成する。底部材22および現像容器23は、溶着等の手段により、一体に結合されている。搬送部材43は、非駆動側を現像容器23に支持され、駆動側を現像容器23に取り付けられた搬送ギア50によって支持される。これにより、搬送部材43はトナー室29内で搬送ギア50に従い回転を行う。トナーシール部材45は現像容器23に熱溶着されており、トナー室29とトナー供給室28を仕切っている。これにより、カートリッジBの輸送中にトナー室29からトナーTが漏出するのを防止する。使用者がトナーシール部材45を開封することによって、トナーTがトナー供給室28へ供給される。
第1シール部材55、第2シール部材56、および第3シール部材57は、現像容器23の所定の位置に設けられている。第4シール部材58は、現像容器23と底部材22が結合された後に、底部材22の所定の位置に設けられている。さらに、第5シール部材59は、現像容器23に配置されている。
第1シール部材55は、現像ブレード42の弾性部材42bの長手両端からトナーTが漏出するのを防ぐ。第2シール部材56は、現像ローラ32の長手両端からトナーTが漏出するのを防ぐ。第3シール部材57は、長手方向に渡って設けられ、現像ブレード42の支持部材42aと現像容器23の隙間からトナーTが漏出するのを防ぐ。第4シール部材58は、長手方向に渡って現像ローラ32に接して設けられ、現像ローラ32下側からトナーTが漏出するのを防ぐ。第5シール部材59は、トナーシール部材45が開封され現像装置ユニット20の外に取り出し開口(不図示)から取り出される際に、トナーシール部材45の表面に付着したトナーTを拭き取ると同時に、取り出し開口と密着してトナーTが漏出するのを防ぐ。
現像ブレード42は、例えば板金からなる導電性ベース部(以降、導電性支持部材42aと記載)と、ウレタンゴム等の弾性材料からなる可撓性部(以降、弾性部材42bと記載)で構成され、清掃部材47と共に支持部材42aの両端をビス93で現像容器23に対して所定の位置に固定される。弾性部材42bは現像ローラ32と当接し、現像ローラ32の周面のトナー量を規定すると共に摩擦帯電電荷を付与する。清掃部材47は、現像ローラ32の端部表面と当接して、トナー等の付着物を清掃する。
現像ローラユニット31は、現像ローラ32、マグネットローラ34、フランジ35、間隔保持部材38、軸受部材37および現像ローラギア39等によって構成される。現像ローラ32の非駆動側端部からマグネットローラ34が挿入され、端部にはフランジ35が圧入固定されている。フランジ35には導電性の電極部材(不図示)が組み込まれており、電極部材(不図示)は現像ローラ32および電極部材27に当接している。
導電性の電極部材27は、第1サイド部材26Lに固定される。電極部材27は、装置本体Aの給電部(不図示)に接触しており、電極部材27、不図示の電極部材を給電経路として現像ローラ32に給電する。また、電極部材27は、現像ブレード42を構成する導電性支持部材42aにも給電経路を形成し、現像ローラ32と現像ブレード42を同電位にしている。
間隔保持部材38は、現像ローラ32の両端部に取り付けられる。その外側に軸受部材37が配置され、駆動側においては、その外側に現像ローラギア39が組み込まれる。両端に配置された、軸受部材37によって現像ローラ32は回転可能に支持される。
駆動伝達部材である第1ギア48と第2ギア49は、現像枠体に回転可能に取り付けられている。これにより、装置本体Aから受けた駆動力は、フランジギア部63b(図6)、現像ローラギア39、第1ギア48、第2ギア49および、搬送ギア50が順次噛み合い、回転することにより、現像ローラ32、搬送部材43へ伝達される。
第1サイド部材26L、第2サイド部材26Rは、長手方向の両端にビス92を用いて現像枠体に固定される。その際、現像ローラユニット31の軸受部材37は、第1サイド部材26L、第2サイド部材26Rによって保持される。
[現像装置ユニット20のシール構成]
現像装置ユニット20の第2シール部材56周辺構成について、図8および図9を用いてさらに詳述する。図8は現像装置ユニット20の第2シール部材56周辺構成を示す部分斜視図である。図9は現像装置ユニット20の第2シール部材56周辺構成を示す部分斜視図で、構成説明のために第2シール部材56および第4シール部材58を非表示している。図1は現像ユニット20の第2シールシール部材56周辺構成を示す部分斜視図で、構成説明のために第2シール部材56および第4シール部材58を非表示している。ここでは長手方向一端側について説明するが、長手方向他端側においても同様の構成である。
第4シール部材58は可撓性シートで形成される。底部材22には、第4シール部材58(以降可撓シート部材58とする)の短手方向一端側58aを固定するための固定部22aが設けられる。可撓シート部材58は両面テープ等の接合手段により、固定部22aに固定される。また、底部材22及び現像容器23の長手方向両端部には、第2シール部材56を固定するための固定部22b及び固定部23aが設けられる。前述のように、底部材22および現像容器23は溶着等の手段により一体的に結合され、固定部22bおよび固定部23aは連続的な面を形成する。この連続的な面は、現像ローラ32と略同心であって現像ローラ32外形と所定のギャップを持った曲面部23a1と、現像ブレード42側に延伸する平面部23a2と、固定部22a側に延伸する固定部22bとからなる。固定部22aと固定部22bは段差を有し、段差面22cが形成される。
固定部22bは、固定部22a側に延伸して凹部22dを形成する。凹部22dには、第2シール部材56の端部56aが収容される。凹部22dは、長手方向と略直交する2面(第1面22d1および第2面22d2)と、固定部22aと略直交する第3面22d3と、固定部22bで形成される。第1面22d1および第2面22d2には、第1突起部22eおよび第2突起部22fが設けられる。第1突起部22eおよび第2突起部22fは、固定部22a側から固定部22b側に延伸している。また、第1突起部22eおよび第2突起部22fは、長手方向において対向する配置である。
第1突起部22eおよび第2突起部22fの固定部22b側端部には、第4面22gおよび第5面22hが形成される。第4面22gは、第1突起部22eの突端面22e1と90°より大きな角度で交差する。また第4面22gは、固定部22bと90°より大きな角度で交差する。第5面22hも同様に、第2突起部22fの突端面22f1および固定部22bと90°より大きな角度で交差する。第4面22gおよび第5面22hは、平面でもR面でもよい。
また第1面22d1および第2面22d2の固定部22b側端部には、第6面22iおよび第7面22jが設けられる。第6面22iは、第1面22d1および固定部22bと90°より大きな角度で交差する。第7面22jも、第2面22d2および固定部22bと90°より大きな角度で交差する。第6面22iおよび第7面22jは、平面でもR面でもよい。さらに、第4面22gと第6面22iおよび第5面22hと第7面22jは同一面でもよい。
さらに、第3面22d3の固定部22b側の端部には第8面22kが設けられる。第8面22kは、第3面22d3および固定部22bと90°より大きな角度で交差する。
第1突起部22eの突端面22e1および第2突起部22fの突端面22f1には、傾斜面22e2および傾斜面22f2が設けられる。傾斜面22e2および傾斜面22f2は、平面でもR面でもよい。また、突端面22e1および突端面22f1の固定部22a側端部には、傾斜面22e3および傾斜面22f3が設けられる。傾斜面22e3および傾斜面22f3は、平面でもR面でもよい。傾斜面22e2および傾斜面22f2、傾斜面22e3および傾斜面22f3を設けることにより、第2シール部材56を第1突起部22eまたは第2突起部22fに侵入させながら組み付ける際の接触領域を減らすことができるため、組立性が向上する。
次に、第2シール部材56の構成および配置について説明する。図10は第2シール部材56を収容する凹部22dの長手方向断面図である。図11は第2シール部材56を収容する凹部22dの長手方向と直交する方向の断面図である。
第2シール部材56は弾性体であり、固定部22bおよび固定部23aに対する固定部56bと、弾性力を付与するための弾性層56cと、現像ローラ32および可撓シート部材58と当接する表層部56dからなる。本実施例では、固定部56bに両面テープを用い、弾性層56cには発泡ウレタンを用い、表層56dには繊維層を用いているが、各層には他の材質を用いてもよく、表層に弾性力を付与して固定部との2層にしてもよい。
第2シール部材56の自然状態の厚さは、固定部22aより突出する関係とする。また、第2シール部材56の自然状態の厚さは、曲面部23a1と現像ローラ32外形とのギャップ量より大きい。従って、現像ローラ32および可撓シート部材58を組付けた状態において、第2シール部材56は圧縮されて現像ローラ32および可撓シート部材58に弾性力により当接する。
第2シール部材56の長手方向の幅をw1とし、第1面22d1と第2面22d2の面間幅をw2とし、第1突起部22eの突端面22e1と第2突起部22fの突端面22f1の面間幅をw3とすると、w3<w1<w2となる。
つまり、第2シール部材56の端部56aは、第1面22d1および第2面22d2に対して隙間を有して配置される。また、第3面22d3に対しては侵入または隙間を有して配置される。さらに端部56aは、第1突起部22eおよび第2突起部22fの少なくとも一方に侵入して配置される。この第1突起部22eおよび第2突起部22fの少なくとも一方への侵入により、シール部材56の端部56a第1突起部22eおよび第2突起部22fの少なくとも一方が当接し、トナー供給室28側からのトナーもれ経路を封止する。
第2シール部材56の固定部56bは、固定部22bと、第4面22gおよび第5面22h、第6面22iおよび第7面22j、第8面22kと当接して固定される。これにより、第1突起部22eまたは第2突起部22fに侵入する第2シール部材56の固定部56b側および第1突起部22eに隣接する第1面22d1の根元側、または第2突起部22fに隣接する第2面22d2の根元側に略90°の隅部が形成されず、固定部56bの隅部が固定部22bから浮いて、トナー供給室側28側からのトナーもれ経路が形成されることを防止する。
次に、本発明の実施例2の形態を図面(図12、図13、)に基づいて説明する。なお、本実施例においては、前述した実施例と異なる部分について詳細に説明する。特に改めて記載しない限りは、材質、形状などは前述の実施例と同様である。そのような部分については、同一の番号を付与し、詳細な説明は省略する。
図12は現像装置ユニット20の第2シール部材56周辺構成を示す部分斜視図である。図13は第2シール部材56を収容する凹部22dに設けられた第1突起部22eおよび第2突起部22fを通る長手方向切断線から見た断面図である。
凹部22dのうち、長手方向内側に設けられた第1突起部22eの固定部22側の端部には、第1面22d1と同一長手位置を起点として第1突起部22eの突端側が低くなる傾斜面220が設けられる。これにより、第1突起部22eと可撓シート部材58の間に隙間221が形成される。第2シール部材56の端部56aが第1突起部22eに侵入して組付けられる際に、第2シール部材56の表層部56dが第1突起部22eの可撓シート部材58側に乗り上げても、表層部56dは隙間221に収容される。これにより、第2シール部材56の表層部56dが第1突起部22eの可撓シート部材58側に乗り上げても、第2シール部材56が可撓シート部材58を現像ローラ32側に押し上げ、可撓シート部材58の現像ローラ32に対する当接圧が上昇するのを防ぐことができる。
3 露光装置(レーザスキャナユニット)、4 シートトレイ、
5a ピックアップローラ、5b 給送ローラ対、5c 搬送ローラ対、
6 転写ガイド、7 転写ローラ、8 搬送ガイド、9 定着装置、9a 加熱ローラ、
9b 加圧ローラ、10 排出ローラ対、11 排出トレイ、14 駆動軸、
20 現像装置ユニット、22 底部材、23 現像容器、26 サイド部材、
26L 第1サイド部材、26aL アーム部、26bL 回動穴、
26R 第2サイド部材、26aR アーム部、26bR 回動穴、27 電極部材、
28 トナー供給室、29 トナー室、31 現像ローラユニット、
32 現像ローラ(現像剤担持体)、34 マグネットローラ、35 フランジ、
37 軸受部材、38 間隔保持部材、39 現像ローラギア、
42 現像ブレード(現像剤規制部材)、42a 支持部材、42b 弾性部材、
43 搬送部材、45 トナーシール部材、46 付勢部材、47 清掃部材、
48 第1ギア、49 第2ギア、50 搬送ギア、
55 第1シール部材(現像ブレード端部)、
56 第2シール部材(現像ローラ端部)、
57 第3シール部材(現像ブレード奥側)、
58 第4シール部材(現像ローラ下側)、
59 第5シール部材(トナーシール部材取り出し部)、60 クリーニングユニット、
61 ドラムユニット(電子写真感光体ユニット)、
62 ドラム(電子写真感光体ドラム)、63 フランジ、63a 駆動力受け部、
63b フランジギア部、64 フランジ、64a 穴、66 帯電ローラ、
66a 軸部、67 帯電ローラ軸受、67L 帯電ローラ軸受、
67R 帯電ローラ軸受、68 付勢部材、71 クリーニング枠体、71a 嵌入穴、
71b 廃トナー室、71cL 軸受部、71cR 軸受部、74 露光窓部、
75 結合部材、76 軸受部材、77 クリーニングブレード、77a 支持部材、
77b 弾性部材、78 ドラム軸、79 保護部材、79aL 軸部、
79aR 軸部、80 付勢部材、81 電極部材、82 第1シール部材、
83 第2シール部材、84 第3シール部材、85 第4シール部材、90 ビス、
91 ビス、92 ビス、93 ビス、A 画像形成装置本体(装置本体)、
B プロセスカートリッジ(カートリッジ)、D 搬送方向、L レーザ光、
T トナー(現像剤)、P シート材(記録媒体)、R 回転方向、22a 固定部、
22b 固定部、23a 固定部、23a1 曲面部、23a2 平面部、
22c 段差面、22d 凹部、22d1 第1面、22d2 第2面、
22d3 第3面、22e 第1突起部、22e1 突端面、22f 第2突起部、
22f1 突端面、22g 第4面、22h 第5面、22i 第6面、
22j 第7面、22k 第8面、56a 端部、56b 固定部、56c 弾性部、
56d 表層、220 傾斜面、221 隙間

Claims (3)

  1. 電子写真感光体と、
    前記電子写真感光体に作用する少なくとも1つのプロセス手段を有し、
    電子写真画像形成装置本体に取外し可能に装着されるプロセスカートリッジにおいて、
    現像剤を担持する現像剤担持体と、
    前記現像剤を収容する現像容器と、
    前記現像剤担持体の回動軸線方向両端部において前記現像容器と前記現像剤担持体との間に配置されるシール部材と、
    前記現像容器に固定され前記現像剤担持体の長手方向に沿って前記現像剤担持体に当接する可撓シート部材と、
    前記現像容器に設けられ前記現像剤担持体の長手方向と直交する方向において前記シール部材の端部が収まる収容部と、
    ここで前記収容部の前記現像剤担持体の長手方向において前記シール部材の前記端部と対向する側であって、前記シール部材が前記現像容器に固定される側に傾斜部が設けられる前記収容部に設けられた複数の突起部と、
    ここで前記複数の突起部は前記現像剤担持体の長手方向において対向する位置に設けられる
    またここで前記複数の突起部の前記現像剤担持体の長手方向において前記シール部材の前記端部と対向する側であって前記シール部材が前記現像容器に固定される側に傾斜部が設けられる
    前記複数の突起部のうち少なくとも一個の突起部が前記シール部材に侵入する
    ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  2. 電子写真感光体と、
    前記複数の突起部のうち前記現像剤担持体の長手方向において内側に設けられた突起部であって前記可撓シート部材が固定される側に傾斜部を有することを特徴とする請求項1記載のプロセスカートリッジ。
  3. 電子写真感光体に作用する少なくとも1つのプロセス手段を有するプロセスカートリッジが取外し可能に装着される画像形成装置において、
    現像剤を担持する現像剤担持体と、
    前記現像剤を収容する現像容器と、
    前記現像剤担持体の回動軸線方向両端部において前記現像容器と前記現像剤担持体との間に配置されるシール部材と、
    前記現像容器に固定され前記現像剤担持体の長手方向に沿って前記現像剤担持体に当接する可撓シート部材と、
    前記現像容器に設けられ前記現像剤担持体の長手方向と直交する方向において前記シール部材の端部が収まる収容部と、
    ここで前記収容部の前記現像剤担持体の長手方向において前記シール部材の前記端部と対向する側であって、前記シール部材が前記現像容器に固定される側に傾斜部が設けられる前記収容部に設けられた複数の突起部と、
    ここで前記複数の突起部は前記現像剤担持体の長手方向において対向する位置に設けられる
    またここで前記複数の突起部の前記現像剤担持体の長手方向において前記シール部材の前記端部と対向する側であって前記シール部材が前記現像容器に固定される側に傾斜部が設けられる
    前記複数の突起部のうち少なくとも一個の突起部が前記シール部材に侵入する
    ことを特徴とする画像形成装置。
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