JP2017062130A - 蔵書管理装置 - Google Patents

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【課題】蔵書が書架のどこに収容されているのか判別できる蔵書管理装置を得る。【解決手段】書架の間口を規定し各棚板の高さ位置に対応する間口ICタグ7、蔵書に付される蔵書ICタグ8、書架の高さ方向全体にわたって収容される蔵書の蔵書ICタグ8を読み取るために上下に並ぶ複数のアンテナ3、各ICタグからの信号を読み取るリーダー、読み取り信号が入力される信号処理部、アンテナを移動させる移動体2を有する。信号処理部は、間口ICタグ7からの信号強度が最大となるアンテナを選択し、選択したアンテナによる間口ICタグ7からの信号のピーク値で間口を判別し、選択したアンテナで判別した間口の蔵書ICタグ8の読み取り信号により蔵書の位置、配列順を推定。【選択図】図1

Description

本発明は、図書館などで使用するのに便利な蔵書管理装置に関するものである。
図書館などにおいて、蔵書や保管資料などを管理するために、情報信号を読み書き可能なICタグを用いたものがある。ICタグは、RFIDとも称されていて、個別の識別情報を記憶するICチップと、電波を送受信するアンテナを内蔵している。図書館などでは、個々の蔵書などにICタグを張り付け、蔵書などの個別情報をICタグのICチップに記憶させている。
ICタグは、リーダーとの間で、それぞれが有しているアンテナを介して電波によって情報信号を送受信することができる。送受信にUHF帯の電波を用いると、ICタグとリーダーのアンテナが数メートル離れていてもICタグの識別情報を非接触で読み取ることができる。したがって、ICタグが張り付けられている蔵書を棚に保管し、この棚の前方においてアンテナを移動させると、アンテナを介してリーダーがICタグの識別情報を読み取り、個々の蔵書に関する情報を得ることができる。
特許文献1に記載されている蔵書管理システムは、本発明に関連のある従来技術の一つで、リーダーを書架の前方において水平方向および垂直方向に移動可能としたものである。
特許文献2に記載されている図書管理装置は、個々の図書に貼り付けた図書ICタグと、図書の収容範囲を規定する第1基準ICタグと、図書の配列方向に所定間隔で取り付けられた第2基準ICタグを有する。この図書管理装置は、ICタグとリーダーのアンテナを相対移動させながら各ICタグからの電波を連続的に受信して電波の経時的変化情報を取得し、経時的変化情報から、図書ICタグの配列順を推定するものである。
特開2001−163417号公報 特許第5739568号公報
特許文献1、特許文献2に記載されているような従来の蔵書管理装置によれば、リーダー側のアンテナを図書の収容位置高さに合わせて移動させることにより図書の有無および図書の個別情報を読み取ることができる。しかし、従来の蔵書管理装置は、棚に配架した図書のICタグを読み取るとき、アンテナから放射される電波が読み取りたい図書およびその周辺に広がってしまう。そのため、読み取りたい図書以外の、例えば上下段の図書までも読み取ってしまい、読み取り対象としたい段に配架されている図書を正確に読み取ることができない。
本発明は、リーダー側のアンテナを蔵書の収容位置高さに合わせなくても、蔵書が書架のどこに収容されているのか判別することができる蔵書管理装置を提供することを目的とする。
本発明は、
複数段の棚板を有する書架の間口を規定するとともに前記書架の前記各棚板の高さ位置に対応して配置される間口ICタグと、
前記書架に収容される蔵書ごとに付される蔵書ICタグと、
前記書架の高さ方向全体にわたって収容される蔵書の前記蔵書ICタグを読み取ることができる範囲で上下方向に並んでいる複数のアンテナと、
前記複数のアンテナによる前記各ICタグからの信号を読み取るリーダーと、
前記リーダーによる読み取り信号が入力される信号処理部と、
前記アンテナを前記書架の間口面と平行に連続的に移動させる移動体と、を有し、
前記信号処理部は、前記移動体とともに移動する前記複数のアンテナのうち前記間口ICタグからの信号強度が最大となるアンテナを選択し、選択した前記アンテナによる前記間口ICタグからの信号のピーク値で前記間口を判別し、前記選択したアンテナによる前記判別した間口の蔵書ICタグの読み取り信号により蔵書の位置および配列順を推定する
ことを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、リーダー側のアンテナを蔵書の収容位置高さに合わせなくても、蔵書が書架のどこに収容されているのかまで判別することができる蔵書管理装置を得ることができる。
本発明に係る蔵書管理装置の実施例を模式的に示す斜視図である。 前記実施例の信号処理系統の例を示すブロック図である。 前記実施例中の各ICタグとリーダーの関係を示す斜視図である。 前記実施例中のアンテナの受信信号を示すもので、(a)はICタグよりアンテナが高い位置にある場合、(b)はICタグとアンテナがほぼ同じ高さ位置にある場合、(c)はICタグよりアンテナが低い位置にある場合を示す波形図である。 前記実施例における書架の前面側と背面側にある蔵書とリーダーとの関係を模式的に示す側面図である。 前記書架の前面側にある蔵書と背面側にある蔵書を判別する原理を示す波形図であって、(a)は送信波形を、(b)は前面側間口ICタグからの信号の受信波を、(c)は蔵書ICタグからの受信波をそれぞれ示す。 前記書架の各収容区画において蔵書数が正常であるか過不足があるかの表示例を示す図である。 前記各収容区画における蔵書の表示例を示す図である。 前記実施例中の制御部が備える機能を示す機能ブロック図である。 前記実施例中の管理PCおよび記憶部が備える機能を示す機能ブロック図である。 前記実施例中のアンテナ相対位置算出部が備える機能を示す機能ブロック図である。 前記実施例中のタグ相対位置算出部が備える機能を示す機能ブロック図である。 前記実施例の動作を示すフローチャートである。 前記実施例における蔵書ICタグの読み取り信号の例を示す波形図で、(a)は位相反転による場合、(b)はドップラー周波数のゼロクロスによる場合を示す。
以下、本発明に係る蔵書管理装置の実施例を、図面を参照しながら説明する。
[全体の構成]
図1において、書架1は開架型の書架であって、前面側および背面側に蔵書の収容空間がある。書架1は、前面側の左右方向に連続して並んだA棚、B棚、C棚の3つの棚と、背面側の左右方向に連続して並んだA´棚、B´棚、C´棚の3つの棚とを有してなる。各棚単位において、左右方向への区切りを間口という。書架1は、間口が3つあり、それぞれの間口において上下に5段の棚板が設置されている。個々の間口と棚板で区切られた各空間が蔵書6の収容空間となっている。書架1は、間口面が3連で、前面側と背面側に背中合わせ状に一体に結合された一つの書架であってもよい。
書架1の前記各間口を規定する側板あるいは支柱の前面には、前記棚板の高さとほぼ同じ高さ位置に間口ICタグ7が設置されている。間口ICタグ7は、前に説明したRFIDとも称されているものである。図示の例では、書架1の間口間隔および棚板の高さ間隔が等間隔になっている。これに応じて、各間口ICタグ7は、書架1の各間口を規定する部材ごとに、かつ、棚板の高さとほぼ同じ高さ位置ごとに、垂直面内においてマトリクス状に配置されている。各間口ICタグ7は、書架1の高さ方向にも配置されていることにより、高さICタグも兼ねている。書架1に収容される個々の蔵書6には、個々の蔵書6を区別することができるとともに、蔵書6の個別情報が記録されている蔵書ICタグ8が付されている。
図1において、書架1の左端の側板等に配置されている間口ICタグ7を下から順にA1,A2,・・・A5とする。書架1の左から2番目の側板等に配置されている間口ICタグ7を下から順にB1,B2,・・・B5とする。以下順に、次の側板等に配置されている間口ICタグ7をC1,C2,・・・C5、次の側板等に配置されている間口ICタグ7をD1,D2,・・・D5とする。
図1に示すように、書架1の間口面前方において間口面から一定距離Sをおいて水平方向に移動体としての台車2がある。台車2には垂直方向に支柱21が立てられ、支柱21の右側において8個のアンテナ3が、上下方向に等間隔に並んで支持されている。支柱21の左側においても8個のアンテナ4が上下方向に等間隔に並んで支持されている。アンテナ3は垂直方向すなわちy方向の直線偏波アンテナ、アンテナ4は水平方向すなわちx方向の直線偏波アンテナである。アンテナ3,4はRFIDアンテナであって、前記各ICタグとの間で交信できる。本実施例ではアンテナ3を用いるので、アンテナ4に関する詳細な説明は省略する。
間口ICタグ7は、複数段の棚板を有する書架1の間口を規定するものであるが、書架1の前記各棚板の高さ位置に対応して配置される高さICタグも兼ねている。アンテナ3は、台車2とともに移動することによって、すべての間口ICタグ7および蔵書ICタグ8を読み取り可能である。したがって、アンテナ3は、書架1の高さ方向全体にわたって収容される蔵書6の蔵書ICタグ8を読み取ることができる範囲で上下方向に並んでいる。アンテナ3の高さ方向の配置ピッチは、棚板の高さ方向の配置ピッチよりも小さく、アンテナ3の数は棚板の段数より多い。ただし、後で説明する動作原理からもわかるように、アンテナ3の上下方向の数は複数であればよく、棚板の段数と同じでも、棚板の段数より少なくてもよい。
台車2にはリーダー5が搭載され、リーダー5からの送信信号がアンテナ3から上記各ICタグに向けて送信される。各ICタグはそれぞれの内蔵アンテナで前記送信信号を受信して動作し、それぞれの識別信号を前記内蔵アンテナから送信する。各ICタグからの信号はアンテナ3を介してリーダー5で受信され、リーダー5は各ICタグからの信号を識別できるように復調して管理PC9に入力する。管理PC9は信号処理部であって、その具体的な機能は後で説明する。管理PC9には表示部10が接続されている。
[電気的制御系統の例]
前記実施例の電気的制御系統の例を図2に示す。図2において、台車2には、前述の通り、複数のアンテナ3,4、複数のリーダー5が搭載されている。複数のアンテナ3,4、複数のリーダー5で、各ICタグの検出部20が構成されている。図2では、検出部20が蔵書6と交信するように描かれているが、検出部20は全てのICタグと交信可能である。
台車2には、制御部30が搭載されている。制御部30は各リーダー5による読み取り信号が入力され、かつ、各リーダー5の動作を制御する。台車2は駆動源として走行モータ22を内蔵している。走行モータ22はモータコントローラ23を介して制御部30によって動作が制御される。走行モータ22が駆動されることにより、台車2は書架1の前方において間口面と平行に連続的に移動することができる。
制御部30は前記管理PC9との間で無線による信号の交信が可能である。管理PC9には、蔵書管理データほか各種データを記録しておく記憶部40が接続されている。
[制御部の構成]
制御部30は、図9に示すように、アンテナ相対位置算出部50、タグ相対位置算出部60、配列推定部31、位置分割部32、台車駆動部33、計測及び台車走行同期部34、を有する。
アンテナ相対位置算出部50は、間口ICタグ7および蔵書ICタグ8からの信号の受信強度(RSSI)の最大値を測定したアンテナを特定する部分である。
タグ相対位置算出部60は、間口ICタグ7および蔵書ICタグ8の読み取り信号の位相差によって、特定の蔵書が書架1の手前側と背面側のどちらに収容されているかを特定する部分である。
配列推定部31は、読み取られた蔵書ICタグ8からの信号の受信強度(RSSI)の最大値から、蔵書の配列を推定する部分である。
位置分割部32は、間口ICタグ7および蔵書ICタグ8からの信号の受信強度(RSSI)の最大値から、読み取りの対象となる間口を規定する部分である。
台車駆動部33は、台車走行指令に伴って台車を走行させ、停止指令に伴う台車の停止および台車の自動停止を行わせる部分である。図2に示す走行モータ22が台車駆動部33に該当する。
計測及び台車走行同期部34は、各ICタグの計測機能と、台車2を計測に同期させて走行させる機能および同期の有無を決定することができる部分である。図2に示すモータコントローラ23が計測及び台車走行同期部34に該当する。
[管理PCおよび記憶部の構成]
図10に示すように、管理PC9は、データ照合部91、不一致データ抽出部92、不一致棚表示部93、配架位置表示部94を有する。不一致棚表示部93、配架位置表示部94は、前記表示部10に、必要に応じて表示エリアが確保される。管理PC9には記憶部40が接続されている。
データ照合部91は、制御部30から転送される蔵書の推定位置と、記憶部40の蔵書配架位置情報を参照して得られる蔵書の位置情報とを比較する部分である。
不一致データ抽出部92は、データ照合部91による蔵書位置の比較で不一致が生じた場合、不一致が生じた蔵書をすべて抽出する部分である。
不一致棚表示部93は、不一致データ抽出部92により不一致データが存在する書架1あるいは棚板が抽出された場合、抽出された書架1あるいは棚板を表示する部分である。
配架位置表示部94は、制御部30から転送される蔵書の推定配架順番を、記憶部40に記憶されている蔵書画像の中から、該当する蔵書画像のデータを読み出して表示する部分である。
記憶部40は、蔵書配架位置情報41と蔵書画像情報42を記憶している。蔵書配架位置情報41は該当する蔵書が配架されている位置情報、すなわち、列、連、段(高さ)などの情報である。蔵書画像情報42は該当する蔵書の背表紙の画像情報である。
[アンテナ相対位置算出部の構成]
前記アンテナ相対位置算出部50はさらに、図11に示すように、全アンテナ計測データ(受信信号強度)記録部51、アンテナ計測データ最大値抽出部52、アンテナ特定部53を有している。アンテナ相対位置算出部50は、上下方向に並ぶ複数のアンテナ3のうち、最大の受信信号強度を得ることができるアンテナ3を特定する。特定したアンテナ3の高さ位置に対応する高さの棚板を特定することにより、上下の蔵書収容空間を特定することができる。
全アンテナ計測データ(受信信号強度)記録部51は、全アンテナにより読み取られる各ICタグの情報と各ICタグからの受信信号強度データを記録する部分である。
アンテナ計測データ最大値抽出部52は、全アンテナ計測データ(受信信号強度)記録部51に記録されているデータから、特定のICタグからの受信信号強度の最大値を抽出する部分である。
アンテナ特定部53は、アンテナ計測データ最大値抽出部52で抽出されたデータからアンテナを特定する部分である。
[タグ相対位置算出部の構成]
前記タグ相対位置算出部60はさらに、図12に示すように、位相データ抽出部61、位相差算出部62、アンテナ特定部63を有している。
位相データ抽出部61は、アンテナ3からの送信信号の位相データ、間口ICタグ7からの信号の位相データおよび蔵書ICタグ8からの信号の位相データを抽出する部分である。
位相差算出部62は、位相データ抽出部61で抽出される各位相データの、アンテナ3からの送信信号に対する位相差を算出する部分である。より詳細には、アンテナ3からの送信信号に対する間口ICタグ7からの信号の位相差(これを「第1位相差」という)を算出する。また、アンテナ3からの送信信号に対する蔵書ICタグ8からの信号の位相差(これを「第2位相差」という)を算出する。
アンテナ特定部63は、位相差算出部62で算出されたアンテナ3からの送信信号に対する間口ICタグ7と蔵書ICタグ8からの各信号の位相差を比較し、特定の蔵書の収容位置が書架の手前側か背面側かを特定する部分である。
[主要な動作原理]
次に、本発明に係る蔵書管理装置の実施例の主要な動作原理について説明する。図3は、前記実施例における書架1の一つの蔵書収容区画、すなわち、一つの間口の一つの棚板上の蔵書収容区画とアンテナ3の関係を示す。一つの蔵書収容区画は、書架1の一つの間口を規定する一対の側板12と、一対の側板12間に支持されている棚板13とで、左右両端と下端が区画されている。棚板13上には複数の蔵書6が縦方向に立った姿勢で左右方向に並べて収容されている。
一対の側板12の前面にはそれぞれ同じ高さ位置に間口ICタグ7が配置されている。図1について説明したように、間口ICタグ7は複数あって、各棚板13の高さ位置に対応して棚板13の高さとほぼ同じ高さ位置に配置されている。したがって、間口ICタグ7は、各棚板13の高さ位置に対応した高さICタグを兼ねている。各蔵書6には蔵書ICタグ8が付されている。棚板13の前面には、水平方向に一定間隔で複数の位置ICタグ15が配置されている。位置ICタグ15も基本構成は間口ICタグ7、蔵書ICタグ8と同じである。
蔵書ICタグ8の配置位置は特に限定されないが、図3に示す例では、蔵書ICタグ8は蔵書の裏表紙の内面などに貼付されて、書架1の間口面に直交するとともに垂直方向の姿勢をとっている。前記複数のアンテナ3が、書架1の前方を、書架1の前面から前記一定距離Sをおいて水平方向に平行移動すると、アンテナ3を介して前記リーダー5が各ICタグ7,8、15を読み取る。アンテナ3の移動は、制御部30の台車駆動部33によって行われる。各ICタグ7,8、15の読み取りは、制御部30の計測及び台車走行同期部34によって行われる。
各ICタグの読み取り信号は、横軸を時間軸とすると、信号強度を表すグラフが何れも山形になってピークを持つ。各ICタグ7,8、15の読み取り信号とは、各ICタグに記録されている個別のデータ信号であって、もともと読み取り信号強度に影響されるものではない。本発明の実施例では、各ICタグ7,8、15の読み取信号強度のピークが時間軸上に現れる位置を、蔵書の位置および配列順の推定に利用している。
台車2とともに移動する複数のアンテナ3のすべてが間口ICタグ7、蔵書ICタグ8および位置ICタグ15を読み取り可能である。しかし、各アンテナ3と各ICタグとの距離やICタグが備えるアンテナの大きさによって読み取り信号強度が異なる。図4は、図1に示す例において、8個のアンテナ3のうち下から3番目のアンテナが、下から2番目の棚板13に最も接近した位置を通る場合の測定データを示している。図4の(b)が前記3番目のアンテナによる測定データである。図4の(a)は下から4番目のアンテナによる測定データ、図4の(c)は下から2番目のアンテナによる測定データを示す。
各蔵書6の蔵書ICタグ8は間口ICタグ7よりも奥の方に位置しているため、蔵書ICタグ8から出力される信号の受信信号強度よりも、間口ICタグ7から出力される信号の受信信号強度が高い。位置ICタグ15は小型のICタグで、このICタグからの信号の受信信号強度は、図4においてa,b,c,・・・zで示すように、他のICタグからの信号の受信信号強度よりも低い。
図4の(a)(b)(c)いずれにおいても、強度の高い信号が一定の時間間隔で表れている。この強度の高い信号は間口ICタグ7からの信号の受信信号で、この受信信号で分割される部分が一つの間口を規定している。かかる間口の分割は、制御部30の位置分割部32によって行われる。
図4に示す例では強度の高い信号でA棚とB棚を区画している。この1区画に一つの棚板13があり、この棚板13上に蔵書6が収容されている。間口ICタグ7からの信号の受信信号よりも強度が低く、数字1,2,3、・・・が付された受信信号は、蔵書ICタグ8からの信号の受信信号である。受信信号強度がさらに低く、a,b,c,・・・で示す受信信号は位置ICタグ15からの信号の受信信号である。
図4(b)に示すように、下から3番目のアンテナによる受信信号強度が最も高く、受信信号のピーク値は−30dBmである。次に受信信号強度が高いのは図4(c)に示すように、下から2番目のアンテナによる受信信号強度で、受信信号のピーク値は−40dBmである。最も受信信号強度が低いのは図4(a)に示す下から4番目のアンテナによる受信信号強度で、受信信号のピーク値は−50dBmである。
[蔵書の特定]
図4に示す受信信号の例から、以下のようにして特定の書架の特定の棚板に収容されている蔵書を特定することができる。まず、アンテナ3ごとに、間口ICタグ7からの信号のピーク値で書架ごとすなわち図示の例では間口ごとに分割する。図4の(a)(b)(c)は、3つのアンテナによる受信信号強度のみを示しているが、他のアンテナによっても各ICタグからの信号を受信可能である。しかし、特定の書架の特定の棚板の蔵書を特定するには3つのアンテナによる受信信号強度データがあればよい。図4の(a)(b)(c)に示すように、いずれの測定データからも間口ごとに分割することができる。
次に、前記8個のアンテナ3すべてで得られる間口ICタグ7からの受信信号強度(RSSI)を比較し、最大のピーク値を得ることができるアンテナで得られるデータを選択する。図4の例では、下から3番目のアンテナで得られるデータを選択する。下から3番目のアンテナは、前述の通り図1の例における下から2番目の棚板に最も近いアンテナである。このようなアンテナの特定は図9に示すアンテナ相対位置算出部50で行われる。
下から3番目のアンテナによる測定データで、1番目と2番目の間口ICタグ7からの受信信号で規定される領域をA棚と判断する。A棚の領域において最大ピーク値を持つ信号を発している蔵書タグからの信号を読み取り蔵書を特定する。こうして特定された蔵書は、A棚の領域で下から2番目の棚板上に収容されている蔵書である。
同様にして、2番目と3番目の間口ICタグ7からの受信信号で規定される領域をB棚と判断し、B棚の領域において最大ピーク値を持つ信号を発している蔵書タグからの信号を読み取り、蔵書を特定する。こうして特定された蔵書は、B棚の領域にあって、下から2番目の棚板上に収容されている蔵書である。他の棚(例えばC棚)乃至は間口においても、間口ICタグ7からの受信信号で規定される領域において最大ピーク値を持つ信号を発している蔵書タグからの信号を読み取ることにより蔵書を特定することができる。
前記位置ICタグ15は、一つの棚板13の収容領域を左右方向に等分している。位置ICタグ15は、蔵書ICタグ8とともに順に読み取られるため、上記のようにして特定された蔵書が、一つの棚板13の上記収容領域のうちのどれに該当するかを判断する基準となる。
図3、図4で説明した蔵書の特定手法は、すべての高さ位置にある棚板13上に収容されている蔵書の特定に用いることができる。すなわち、すべての高さ位置にある棚板13それぞれに最も近いアンテナ3があり、このアンテナ3を介して読み取られる間口ICタグ7の読み取り信号が最大ピーク値を持つことになる。そこで、読み取り信号が最大ピーク値を持つ間口ICタグ7で規定される領域で読み取られる蔵書ICタグ8からの信号を蔵書の特定に用いる。蔵書の特定とともに、個々の蔵書の配架位置情報も得ることができ、図10に示す蔵書配架位置情報41として記憶部40に記憶される。蔵書の特定には、図9に示す配列推定部31による蔵書の配列の推定を含む。以上説明した蔵書の特定は、図11に示すアンテナ相対位置(該当段)算出部50において行われる。
[書架の手前側と背面側の蔵書の判別]
図1に示す例では、書架1の手前側と背面側に蔵書を収容することができるようになっている。本発明の実施例では、以下に説明するように、書架1の手前側に収容されている蔵書であるのか、背面側に収容されている蔵書であるのかを判別することができる。
図5は、書架1の手前側に収容されている蔵書6と背面側に収容されている蔵書6を判別するためのアンテナ3と蔵書6の関係を示す。図5において、書架1の手前側と背面側の同じ高さ位置に棚板13があり、両側の棚板13上にそれぞれ蔵書6が収容されている。各蔵書6には、前述のとおり蔵書ICタグ8が付されている。書架1は支柱によって間口が区画され、各支柱の前面には棚板13の高さ位置ごとに間口ICタグ7が配置されている。
図書館での一般的な運用において、蔵書ICタグ8は蔵書6の背表紙に近い位置に付され、蔵書6は、その背表紙を棚板13の前面に合わせて整列される。蔵書6のサイズの多くはA4版で、書架1の蔵書収容空間もA4版を基準に設定される。A4版の蔵書の奥行き寸法は210mmであり、棚板13の奥行き寸法は少なくとも220mmはある。以上のような寸法関係から、棚板13上に蔵書6が通常の姿勢で普通に収容されているとすると、蔵書ICタグ8は、棚板13の前面から棚板13の奥行き寸法の半分よりも手前側にあることになる。
以上の寸法関係にある書架1の前方をアンテナ3が移動するとき、アンテナ3から送信される信号を図6(a)に、間口ICタグ7からの受信信号を図6(b)に、蔵書ICタグ8からの受信信号を図6(c)に示す。図6(a)に示すように、アンテナ3から正弦波状の信号を送信しながら、アンテナ3を書架1の前方において書架1の間口面と平行に、水平方向に連続移動させる。
アンテナ3と間口ICタグ7との間には前記間隔Sがあるため、アンテナ3から送信され、間口ICタグ7で送り返されてアンテナ3で受信されるまでに、図6(b)に示すように位相差αが生じる。なお、アンテナ3は連続移動していてアンテナ3と間口ICタグ7との距離は変動している。アンテナ3と間口ICタグ7の間隔が最短になったとき、間口ICタグ7からの受信信号強度が最大値を示すので、そのときの上記位相差αを得る。位相差αを第1位相差とする。
同様にして、蔵書ICタグ8からの受信信号強度が最大値を示したとき、すなわちアンテナ3と蔵書ICタグ8の間隔が最短になったとき、図6(c)に示すように蔵書ICタグ8からの信号を受信する。このときのアンテナ3からの送信信号に対する蔵書ICタグ8からの受信信号の位相差βを得る。位相差βを第2位相差とする。さらに、上記第1位相差αと第2位相差βとの差分Δφを
Δφ=|α−β|
によって得る。
いま、間口ICタグ7の前後方向の位置を起点として、間口ICタグ7から検出対象とする蔵書の蔵書ICタグ8までの距離を算出する場合を想定する。このときの間口ICタグ7は棚板13の前端面と同一面にあるものと想定する。
上記の想定に基づき、蔵書ICタグ8が棚板13の前端面と同一面にある場合を考察する。間口ICタグ7から蔵書ICタグ8までの距離をLminとすると、
Lmin=0(mm)
である。これを前記位相差の差分Δφに換算すると、
Δφ=|α−β|=0 (1)
となる。
次に、蔵書ICタグ8が棚板13の前端面から半分奥方にずれた位置にある場合を考察する。間口ICタグ7から蔵書ICタグ8までの距離をLmaxとすると、
Lmax=220/2=110(mm)
である。これを前記位相差の差分Δφに換算すると、
Δφ=|α−β|=2π×110/326=2.1 (2)
となる。UHF帯の電波を使用することを想定しているので、周波数fは920MHz、波長λは326mmとして計算している。
以上より、間口ICタグ7からの受信信号の位相差αと蔵書ICタグ8からの受信信号の位相差βとの差分Δφによって、書架1の手前側に収容されている蔵書なのか、背面側に収容されている蔵書なのかを判断することができる。より具体的には、上記差分Δφが、
0≦Δφ≦2.1
の条件を満足する場合に、検出対象とする蔵書は手前側の棚板に収容されていると判断することができる。(2)式の値は、想定条件に応じて変動するものであり、上記Δφの値も変動して差し支えない。
以上説明した書架の手前側と背面側の蔵書の判別は、図12に示すタグ相対位置算出部60において行われる。
[蔵書の表示]
以上説明してきた蔵書管理装置の実施例は、書架1の高さ方向全体にわたって上下方向に並んだ複数のアンテナ3を有する。したがって、アンテナ3が書架1の前方を1回移動することにより、書架1に収容されているすべての蔵書の蔵書ICタグを読み取ることができる。また、図5、図6を参照しながら説明したように、書架1の手前側すなわちアンテナ3側に収容されている蔵書も、背面側に収容されている蔵書も区別して読み取ることができる。
読み取った結果は図1に示す表示部10に表示することができる。表示形態は任意であるが、視認性の観点から、図8に示すように、一つの棚板単位で表示するのが望ましい。図8は、一つの間口を規定する一対の側板12と上下の棚板13とで区画される一つの収容空間が形成されていて、この収容空間に複数の蔵書6が収容されている例を示している。
図10に示す蔵書画像情報42は、各蔵書6の背表紙の画像情報であって、予め撮影され保存されている写真などのデータである。上記収容空間に収容されている蔵書6が特定されるとその蔵書6の背表紙の画像が表示される。前述の通り、上記収容空間に収容されている蔵書6の位置、順番もわかるので、各蔵書につき、わかった位置、順番で表示する。
図7は、書架1の各収容区画において蔵書数が正常であるか過不足があるかの表示例を、3つの書架1について、また、同じ高さ位置にある各収容空間について示す平面図である。符号100は、適切な数の蔵書が収容されている区画を示す。符号101は蔵書数が不足している区画を示す。符号102は蔵書が過剰に収容されている区画を示す。書架1の棚板の高さ位置ごとに図7に示すような表示を行うことにより、すべての書架1のすべての収容空間につき、蔵書数が適切か否かを知ることができる。
[実施例全体の動作の流れ]
上記実施例の全体の動作の流れは、概略的に、台車の自動移動または手動による移動、ICタグを読み取る、台車の移動終了、読み取ったICタグのデータを解析、表示部に表示、という流れである。台車の自動移動とは、台車を自走させることで、自走に同期してICタグのデータを読み取るものである。台車の手動による移動とは、人手によって台車を移動させ、ICタグのデータ読み取りスタートなどを手動的なスイッチ操作などで行うものである。
図13は、台車が自走する場合における上記実施例の全体の動作の流れを示す。各動作ステップに、S1,S2,・・・の符号を付している。まず、台車2の自走開始(S1)によって動作を開始する。次に、台車の自走と手動読み取り機能が同期しているかどうかを確認する(S2)。同期していればICタグの読み取りを開始し(S4)、非同期であれば手動で読み取り開始を実行し(S3)、ICタグの読み取りを開始する(S4)。図9に示す台車駆動部33と、計測及び台車走行同期部34がこの動作を分担する。
次に、台車が自走終了地点に到達したら(S5)、台車の駆動を停止して台車を停止させる(S6)。再び台車の自走と手動読み取り機能が同期しているかどうかを確認し(S7)、同期していれば台車の自走を終了させ(S9)、非同期であれば手動で読み取り終了を実行して(S8)台車の自走を終了させる(S9)。以後の動作は、読み取ったICタグからのデータの解析である。
ステップS10で、ICタグからの受信信号強度(RSSI)、位相のデータをアンテナの番号ごとに振り分ける。
間口ICタグからの受信信号強度(RSSI)のピーク値ごとに間口を決定し、ICタグごとに受信信号強度(RSSI)の最大値を取得したアンテナ番号から、個々の蔵書が配架されている高さ位置すなわち該当段を決定する(S11)。図9に示す位置分割部32がこの動作を分担する。
図9に示すアンテナ相対位置(該当段)算出部50が間口ICタグ7および蔵書ICタグ8の受信信号強度(RSSI)の最大値から対象間口を分割する。そして、配列推定部31で蔵書ICタグ8の受信信号強度(RSSI)の最大値の発生時間順位から該当段内の蔵書配架を推定する(S12)。
ステップS13で、配架段の蔵書ICタグおよび間口ICタグからの信号の位相差から、配架位置が手前側の棚であるか背面側の棚であるかを判断する。かかる判断は、図12に示すタグ相対位置(手前/奥)算出部60において、図5、図6で説明した原理のもとに行われる。
制御部30は、各ICタグの読み取りデータと上記配架位置(棚段の位置)判断データを管理PC9(図1参照)へ転送する(S14)。管理PC9で、制御部30から転送される蔵書の配架推定位置情報と、記憶部40内の蔵書配架位置情報41を参照して得られる蔵書の位置情報とを照合する(S15)。この動作は管理PC9において、図10に示すデータ照合部91が分担する。
ステップS16で、台車制御部から転送される配架情報と管理PC9で参照した配架情報が一致するか否かを判断する。上記両情報が一致すればステップS18に進み、一致しなければ管理PC9が表示部10に不一致の棚を表示して(S17)、ステップS18に進む。上記両情報の不一致の抽出は、図10に示す不一致データ抽出部92で行われる。不一致の棚の表示は不一致棚表示部93で行われる。
ステップS17では、管理PC9で画像データを参照し、表示部10に特定の配架位置すなわち蔵書収容領域に収容されている蔵書の画像を表示する。図8は表示の一例を示している。
[蔵書の位置および配列順の推定タイミング]
前記アンテナ3が蔵書ICタグ8からの信号を受信し、リーダー5が受信信号を判別できれば、個々の蔵書のデータを読み取ることができる。しかし、特定の配架位置における蔵書の位置および配列順を推定するには、蔵書ICタグ8からの信号の読み取りタイミングを一定のルールのもとに決めておく必要がある。その一つは蔵書ICタグの読み取り信号強度のピークが時間軸上に現れる位置とするものである。他の一つは蔵書ICタグの読み取り信号の位相が反転する位置とするものである。さらに他の一つは蔵書ICタグの読み取り信号のドップラー周波数のゼロクロス位置とするものである。画像の表示は配架位置表示部94で行われる。
蔵書ICタグ8からの信号の読み取りタイミングを読み取り信号強度のピーク位置とするものについて説明する。図4に示すように、アンテナ3の移動に伴って間口ICタグと蔵書ICタグからの信号が順に読み取られる。各ICタグの読み取り信号は、アンテナ3が各ICタグに最接近したときの強度がピークとなる山形の信号になる。そこで、蔵書ICタグの読み取り信号のピーク位置において読み取られるデータを蔵書のデータとして採用する。これらの蔵書データは、時間軸上において蔵書の配列順に現れるので、時間軸上に現れる蔵書データの順によって蔵書の配列順を推定することができる。
図14(a)は、蔵書ICタグの読み取り信号の位相が反転する位置において読み取られるデータを蔵書のデータとして採用する場合の例を示す。図6について説明したように、アンテナ3から送信される信号に対して、ICタグから戻ってくる信号の位相は、アンテナ3とICタグとの距離によって異なる。アンテナ3の移動によりアンテナ3がICタグに近づくときは徐々に位相差が小さくなり、最接近位置を境にしてアンテナ3がICタグから遠ざかるときは徐々に位相差が大きくなる。したがって、図14(a)に示すように、上記位相差が反転するタイミングで蔵書ICタグを読み取ればよい。ICタグの読み取りによって得られる蔵書データは、時間軸上において蔵書の配列順に現れるので、上記蔵書データの読み取り順によって蔵書の配列順を推定することができる。
図14(b)は、蔵書ICタグの読み取り信号のドップラー周波数のゼロクロス位置において読み取られるデータを蔵書のデータとして採用する場合の例を示す。アンテナ3がICタグに近づくときはドップラー周波数が徐々に高くなり、遠ざかるときはドップラー周波数が徐々に低くなる。図14(b)はドップラー周波数の変化度合いを示しており、アンテナ3がICタグに最接近した位置でドップラー周波数の変化度合いはゼロとなり、その前後では変化度合いが反転する。そこで、図14(b)においてドップラー周波数の変化度合いがゼロクロスするタイミングで蔵書ICタグを読み取ればよい。ICタグの読み取りによって得られる蔵書データは、時間軸上において蔵書の配列順に現れるので、上記蔵書データの読み取り順によって蔵書の配列順を推定することができる。
[実施例の効果]
本発明に係る蔵書管理装置の実施例によれば、書架1の間口面に沿ってアンテナ3を1回移動させれば、書架1の間口全体につき蔵書のICタグを読み取ることができ、能率的な蔵書管理が可能になる。
書架1の間口を規定する間口ICタグ7を有し、この間口ICタグ7を読み取ることによって間口を規定し、規定した間口単位で蔵書の位置および配列順を推定するため、精度の高い蔵書の位置および配列順を推定することができる。
間口ICタグ7は間口の高さ方向にも配置されて高さICタグを兼ねているため、書架の間口面を高さ方向にも規定して、特定の高さ位置の収容空間における蔵書の位置および配列順を推定することができる。
そのほか、実施例の説明中でも述べたような作用効果を得ることができる。
1 書架
2 移動体としての台車
3 アンテナ
5 リーダー
6 蔵書
7 間口ICタグ
8 蔵書ICタグ
9 管理PC
10 表示部
15 位置タグ

Claims (7)

  1. 複数段の棚板を有する書架の間口を規定するとともに前記書架の前記各棚板の高さ位置に対応して配置される間口ICタグと、
    前記書架に収容される蔵書ごとに付される蔵書ICタグと、
    前記書架の高さ方向全体にわたって収容される蔵書の前記蔵書ICタグを読み取ることができる範囲で上下方向に並んでいる複数のアンテナと、
    前記複数のアンテナによる前記各ICタグからの信号を読み取るリーダーと、
    前記リーダーによる読み取り信号が入力される信号処理部と、
    前記アンテナを前記書架の間口面と平行に連続的に移動させる移動体と、を有し、
    前記信号処理部は、前記移動体とともに移動する前記複数のアンテナのうち前記間口ICタグからの信号強度が最大となるアンテナを選択し、選択した前記アンテナによる前記間口ICタグからの信号のピーク値で前記間口を判別し、前記選択したアンテナによる前記判別した間口の蔵書ICタグの読み取り信号により蔵書の位置および配列順を推定する蔵書管理装置。
  2. 前記間口ICタグは高さICタグを兼用している請求項1記載の蔵書管理装置。
  3. 複数の前記アンテナは上下方向に等間隔に配置されている請求項1または2記載の蔵書管理装置。
  4. 前記信号処理部は、送信信号の位相に対する前記間口ICタグからの信号の位相差を第1位相差とし、前記送信号の位相に対する前記蔵書ICタグからの信号の位相差を第2位相差とし、前記第1位相差と前記第2位相差との差によって、前記書架の前面側に収納されている蔵書であるかまたは前記書架の背面側に収納されている蔵書であるかを判断する請求項1、2または3記載の蔵書管理装置。
  5. 前記信号処理部は、前記蔵書ICタグの読み取り信号強度のピークが現れる位置によって蔵書の位置および配列順を推定する請求項1乃至4のいずれかに記載の蔵書管理装置。
  6. 前記信号処理部は、前記蔵書ICタグの読み取り信号の位相が反転する位置によって蔵書の位置および配列順を推定する請求項1乃至4のいずれかに記載の蔵書管理装置。
  7. 前記信号処理部は、前記蔵書ICタグの読み取り信号のドップラー周波数のゼロクロス位置によって蔵書の位置および配列順を推定する請求項1乃至4のいずれかに記載の蔵書管理装置。
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