JP2017060128A - スピーカー - Google Patents

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【課題】スピーカー本体の振動板の振動によって発生する背圧の脈動を利用して芳香をスピーカーの周囲に拡散させる。【解決手段】エンクロージャーとしての筐体10に、ダイナミック型のスピーカー本体50が収容されてなるスピーカーであって、筐体10の壁部15に、筐体内空間S1と筐体外部S2とを連通させて空気流通を可能にする開口部13が備わっている。開口部13に芳香を拡散する機能を備えた芳香放出手段30が装備されている。芳香放出手段30が、開口部13に着脱可能な芳香成分を保持した環状体でなる。消音室60の壁部に開口部13を設けてもよい。【選択図】図3

Description

本発明は、スピーカー、特に、スピーカー本体の振動板の振動によって発生する背圧の脈動を利用して当該スピーカーの周囲に芳香を拡散させるための対策が講じられたスピーカーに関する。
オーディオ機器や各種放送設備に使用されているスピーカーについては、音質調節のために種々の対策が講じられている。また、ダイナミック型のスピーカー本体をエンクロージャーとしての筐体に装備させたスピーカーでは、スピーカー本体の振動板の振動によって出力された音をそのままスピーカーボックスの外部に向けて放出する構造になっている。たとえば、先行例としての特許文献1には、仕切り部材によって第1空間と第2空間とに分割されたキャビネット(エンクロージャーに相当する。)の第1空間の前面パネルにダイナミック型のスピーカー手段(スピーカー本体に相当する。)を設け、仕切り部材にドローンコーンを設け、第2空間の前面パネルにポート管を設けてなるスピーカーシステムが開示されている。
一般的に、エンクロージャーとしての筐体にダイナミック型のスピーカー本体を装備させたスピーカーでは、スピーカー本体が振動板とこの振動板を駆動するための電磁気回路とを有していて、筐体は、スピーカー本体の背部から筐体内空間に出る音を封じ込めて筐体外部に出る音と干渉させないようにする機能を発揮する。また、スピーカーにおいて、筐体に設けられるポート(上記ポート管に相当する。)はヘルツホルム共鳴の原理でスピーカー本体の背部へ放出された低音域の音を共振増強して筐体の外部へ放出する作用を発揮する。さらに、ドローンコーンは、上記したスピーカー本体から電磁気回路を省略することによって構成されていて、同じ筐体に取り付けられている電磁気回路を有するスピーカー本体によって受動的に動作する要素である。
上掲の特許文献1に示されているスピーカーシステムに見られるように、従来より周知のスピーカーは、スピーカー本体やポート、ドローンコーンのそれぞれの作用を利用して音質調節による効果を利用者に享受させようとするものが多かった。
実開平3−51598号公報
本発明は、以上の状況に鑑みてなされたものであり、従来周知のスピーカーとは異なる態様、具体的にはスピーカー本体の振動板の振動によって発生する背圧の脈動を利用して芳香をスピーカーの周囲に拡散させるという態様を採用することによって、利用者の生活環境をよりよく改善することを目的としている。また、本発明は、特に、快適な入眠環境を整えて利用者を良質な睡眠状態に導入することに役立つスピーカーを提供することを目的とする。
本発明に係るスピーカーは、エンクロージャーとしての筐体にダイナミック型のスピーカー本体が収容されてなる。そして、上記筐体の壁部に、筐体内空間から筐体外部へスピーカー本体の振動板の振動によって発生する背圧の脈動を伝えることを可能にする開口部が備わり、その開口部の近傍に、当該開口部を流通する気流に対して芳香を拡散する機能を備えた芳香放出手段が装備されている。
このように構成されたスピーカーによると、スピーカー本体やエンクロージャーとしての筐体がそれら本来の作用を発揮するだけでなく、芳香放出手段が、筐体の開口部を流通する気流に対して芳香を拡散する。そして、筐体の開口部を流通する気流のうち、スピーカー本体の振動板の振動に伴う背圧の脈動によって筐体内空間から筐体の外部へ押し出される気流が芳香をスピーカーの周囲に運んで拡散させることにより、利用者の生活環境が芳香によって改善される。また、芳香の種類を適宜選択することによって、芳香を利用者の快適な入眠のために利用することも可能である。
本発明においては、上記芳香放出手段が、上記開口部に着脱可能な芳香成分を保持した環状体でなり、この環状体の中央孔部が上記開口部に連通されている、という構成を採用することが望ましい。この構成の芳香放出手段を採用すると、開口部を流通する気流が芳香放出手段の中央孔部を通過するので、芳香放出手段からの気流への芳香の拡散が効率よく行われる。
本発明では、上記筐体の2箇所に上記スピーカー本体が並べて収容され、それらのスピーカー本体の並び方向での相互間に、一対の孔空き仕切り板によって上記筐体内空間から仕切られてなる消音室が設けられ、上記壁部に具備された上記開口部が、この消音室を介して上記筐体内空間から上記筐体外部へスピーカー本体の振動板の振動によって発生する背圧の脈動を伝えることを可能にしている、という構成を採用することが可能である。この構成を採用すると、芳香を気流と共にスピーカーの周囲に拡散させる機能を発揮する開口部からの中高音域の音漏れが、消音室の作用によって軽減されるという利点があり、この利点により、エンクロージャーとしての筐体の本来の作用が損なわれにくくなる。
本発明では、上記筐体が円弧状の筒体でなり、この筒体の軸方向の両端部のそれぞれに、上記スピーカー本体が、上記軸方向で外向きに装備されていると共に、上記開口部が、上記筒体の軸方向中央部に位置している、という構成を採用することが可能である。また、上記筒体の軸方向中央部に消音領域が設けられ、上記壁部に具備された上記開口部が、この消音領域を介して上記筐体内空間から上記筐体外部へスピーカー本体の振動板の振動によって発生する背圧の脈動を伝えることを可能にしている、という構成を採用することも可能である。これらの構成を採用すると、上記した芳香拡散作用や音漏れ軽減作用が発揮されるだけでなく、スピーカーに、汎用的ではない斬新な外観が付与される。
本発明では、上記開口部にドローンコーンとしての振動板が装備され、上記芳香放出手段が、この振動板に芳香成分を保持させてなる、という構成を採用することが可能である。上記したようにドローンコーンはダイナミック型のスピーカー本体から電磁気回路を省略したものに相当していて、その振動板が、同じ筐体に取り付けられているダイナミック型の電磁気回路を有するスピーカー本体の振動板の振動によって発生する背圧の脈動によって受動的に動作する。そのため、この構成のスピーカーにおいて、ドローンコーンの振動板の振動により筐体外部S2へ伝えられた脈動により生じる気流により、芳香をドローンコーンの前方に運んでスピーカーの周囲に拡散させる。
以上のように、本発明に係るスピーカーによると、スピーカー本体及びエンクロージャーとしての筐体の作用に加えて、スピーカー本体の振動板によって生じる背圧を利用して芳香を放出するので、利用者の生活環境を音と芳香とによってよりよく改善することに役立つ。しかも、芳香の種類を適宜選択することによって、スピーカー本体から出る音と共に、芳香を利用者の快適な入眠のために利用することが可能になるという効果が奏される。
本発明の第1実施形態に係るスピーカーの外観斜視図である。 図1のスピーカーの縦断側面図である。 芳香放出手段が装備された開口部の形成箇所の構造の一例を説明的に示した断面図である。 芳香放出手段が装備された開口部の形成箇所の構造の他の例を説明的に示した断面図である。 本発明の第2実施形態によるスピーカーの概略斜視図である。 図5のスピーカーを背部から見て示した縦断面図である。 第3実施形態によるスピーカーの概略斜視図である。 図7のスピーカーの縦断面図である。 第1回路基板の説明図である。 第2回路基板の説明図である。 第4実施形態によるスピーカーの概略斜視図である。 図11のスピーカーの横断平面図である。
図1は本発明の第1実施形態に係るスピーカーの外観斜視図、図2は図1のスピーカーの縦断側面図である。このスピーカーは、エンクロージャーとしての中空箱形の筐体10の前壁11に設けられた円形のスピーカー取付口12に、ダイナミック型のスピーカー本体50が前向きに取り付けられている。エンクロージャーとしての筐体10は、スピーカー本体50の背部から筐体内空間S1に出る音を封じ込めて筐体外部S2に出る音と干渉させないようにする機能を発揮する。また、スピーカー本体50は、コーン型の振動板51とこの振動板51を駆動するための電磁気回路52とを有していて、電磁気回路52の作用によって振動板51が振動する、そして、振動板51が振動すると、スピーカー本体50の前方に音が放出されるのに対し、スピーカー本体50の後方には、図2矢印で示したように背圧の脈動が発生する。
図1及び図2に示した中空六面体でなる箱形の筐体10は、その壁部に開口部(図1及び図2には現れていない。)を有し、その開口部を通してスピーカー本体50の背部の筐体内空間S1と筐体外部S2とが連通されて、筐体内空間S1と筐体外部S2とを連通させて空気流通を可能にすることにより、筐体内空間S1から筐体外部S2へスピーカー本体50の振動板15の振動によって発生する背圧の脈動を伝えることを可能にしている。また、その開口部に、当該開口部を流通する気流に対して芳香を拡散する機能を備えた芳香放出手段が装備されている。
上記開口部を形成する箇所である筐体10の壁部は、筐体10が備える前壁、後壁、上壁、底壁、左右の側壁などから、それらのうちの1つの壁部又は複数の壁部が選択される。図3及び図4は、芳香放出手段30が装備された上記開口部13の形成箇所を説明的に示した断面図である。
図3の事例において、符号15は上記筐体の前壁、後壁、上壁、底壁、左右の側壁から選ばれた任意の壁部を示している。図3に示した芳香放出手段30が装備された開口部13の形成箇所では、壁部15に、筐体内側に向けて突出した有底筒状の凹入部16が設けられていて、その凹入部16の底部に、上記開口部13と同心の孔部17が備わっている。そして、その凹入部16に、所定の芳香成分を保持している芳香放出手段30が収容されている。この芳香放出手段30は、ドーナツ形ないし平面視円形の環状体でなる。また、凹入部16に芳香放出手段30を収容させた状態では、環状体でなる芳香放出手段30の中央孔部31が開口部13及び孔部17に連通している。図3に示した開口部13に対する芳香放出手段30の装着状態(装着構造)は、筐体の上壁が壁部15として選択される場合に好ましく採用される。なお。芳香放出手段30は、凹入部16の底部に図示のように単に載置されているだけであってもよい。あるいは、図示していないけれども、芳香放出手段30の直径を凹入部16の内径に合わせて製作しておき、その芳香放出手段30を凹入部16に容易に脱落しない状態に嵌着されていてもよい。これらいずれの場合でも、芳香放出手段30は開口部13に着脱可能であるので、異なる芳香を放出する芳香放出手段30に取り替えたい場合や、芳香放出手段30に保持された芳香成分が減少して芳香放出作用が十分に発揮されなくなった場合に、芳香放出手段30を取り替えることが容易に可能である。
図4の事例においても、上記同様に符号15は上記筐体の前壁、後壁、上壁、底壁、左右の側壁から選ばれた任意の壁部を示している。図4に示した芳香放出手段30が装備された開口部13の形成箇所では、壁部15に、筐体外側に向けて突出した筒状の突出部18が設けられている。また、筒状の突出部18の内部に、孔部22を有する仕切り板部21が設けられている。さらに、その仕切り板部21の内面側に円環状の磁石23が固定されているのに対し、環状体でなる芳香放出手段30の裏面側に円環状の金属板25が固定されている。そして、芳香放出手段30を突出部18に挿入してその金属板25を仕切り板部21に重ねると、金属板25が磁石23に引き寄せられて芳香放出手段30が突出部18内に位置決めされるようになっている。このように、芳香放出手段30は、突出部18内で、仕切り板部21に重なり合った状態で開口部13に装備されている。この芳香放出手段30は、ドーナツ形ないし平面視円形の環状体でなる。また、突出部18に芳香放出手段30を収容させた状態では、環状体でなる芳香放出手段30の中央孔部31が孔部22や開口部13に連通している。図4に示した開口部13に対する芳香放出手段30の装着状態(装着構造)は、筐体の上壁が壁部15として選択される場合のほか、筐体の側壁が壁部15として選択される場合にも好ましく採用される。この構成であっても、芳香放出手段30は開口部13に容易に着脱可能である。そのため、上記同様に、異なる芳香を放出する芳香放出手段30に取り替えたい場合や、芳香放出手段30に保持された芳香成分が減少して芳香放出作用が十分に発揮されなくなった場合に、芳香放出手段30を取り替えることが容易に可能である。
図1又は図2に示したスピーカーが、図3又は図4を参照して説明した芳香放出手段30の装着構造を備えていると、スピーカー本体50の振動板51の振動に伴う背圧の脈動により、筐体内空間S1と筐体の外部S2との間で、開口部13や芳香放出手段30の中央孔部31を通過する気流が生じる。そのため、筐体10の開口部13を流通する気流に対して芳香放出手段30が芳香を拡散する。そして、筐体10の開口部13を流通する気流のうち、上記背圧の脈動によって図3又は図4に示した矢印のように筐体内空間S1から筐体の外部S2へ押し出される気流が芳香をスピーカーの周囲に運んで拡散させる。これにより、利用者の生活環境が芳香によって改善される。
芳香放出手段30は、円環状に形成された多孔質体に芳香成分を含侵保持されることによって構成することができ、その多孔質体には、素焼き陶磁器やセラミックなどの素材でなる無機質多孔質素材、繊維質多孔質素材、といった各種の多孔質体を使用することが可能である。そして、その芳香放出手段30に保持させる芳香の種類を適宜選択することも可能であり、そうすることによって芳香を利用者の快適な入眠のために利用することも可能である。
図5は第2実施形態によるスピーカーの概略斜視図である。図6は図5のスピーカーを背部から見て示した縦断面図である。このものでは、筐体10の内部の左右2箇所にダイナミック形のスピーカー本体50,50が並べて収容され、それらのスピーカー本体50,50の並び方向での相互間に、一対の孔空き仕切り板61,61によって、筐体内空間S1,S1から仕切られた消音室60が設けられ、筐体10の壁部に具備された開口部13が、この消音室60を介して筐体内空間S1,S1と筐体外部S2とを連通させて空気流通を可能にすることにより、筐体内空間S1から筐体外部S2へスピーカー本体50の振動板51の振動によって発生する背圧の脈動を伝えることを可能にしている。62は仕切り板61に設けられている孔部を示している。なお、開口部13には、図3を参照して説明した装着構造を利用して芳香放出手段30が装備されている。
このスピーカーによると、開口部13を通じて、芳香が気流と共にスピーカーの周囲に拡散する。また、一対の孔空き仕切り板61,61によって、左右のスピーカー本体50,50の逆相の音の干渉を防ぐ。そして、開口部13からの主に中高音域の音漏れが、消音室60の作用によって軽減されるという利点があり、この利点により、エンクロージャーとしての筐体10の本来の作用が損なわれにくくなる。なお、消音室60は、一対の孔空き仕切り板61,61の相互間にガラスウールその他の繊維質素材を装填することによって構成されている。
また、上記のように、第2実施形態では、一対の孔空き仕切り板61,61を備えることにより、左右のスピーカー本体50,50の逆相の音の干渉を防ぐと共に消音室60が設けられるが、第2実施形態において一対の孔空き仕切り板61,61を設けない場合であっても、エンクロージャーとしての筐体10の本来の作用は多少損なわれるものの、開口部13を通じて、芳香を気流と共にスピーカーの周囲に拡散させることができる。
図7は第3実施形態によるスピーカーの概略斜視図、図8は図7のスピーカーの縦断面図である。このスピーカーは、エンクロージャーとしての筐体10が円弧状の円筒体でなり、その円筒体の軸方向の両端部のそれぞれに、ダイナミック型のスピーカー本体50が、上記軸方向で外向きに装備されている。また、図8に破線で示したように、円筒体でなる筐体10の壁部の軸方向中央部の側面に開口部13が設けられていて、この開口部13に、図4を参照して説明した装着構造を利用して芳香放出手段30が装備されている。さらに、図8に示したように、上記した2つのスピーカー本体50,50のそれぞれに、誘導ダクト71,71が設けられていて、これらの誘導ダクト71,71に具備されている流線形の絞り出口72,72が上記開口部13の形成箇所に向けて開口している。
この実施形態のスピーカーによると、2つのスピーカー本体50,50の振動板の振動に伴う背圧の脈動により、誘導ダクト71,71の流線形の絞り出口72,72から気流が放出され、その気流が開口部13やその開口部13に装備された芳香放出手段30の中央孔部31を通過するときに芳香が気流中に拡散され、その気流が筐体10の外部S2へ押し出されて芳香をスピーカーの周囲に運んで拡散させる。
また、この実施形態においても、筐体10の内部の開口部13の形成箇所を含む一定領域に、消音作用を発揮するガラスウールその他の繊維質素材でなる消音材73が装填されている。これにより、開口部13からの音漏れが軽減されるという利点が得られ、この利点により、エンクロージャーとしての筐体10の本来の作用が損なわれにくくなる。
さらに、この実施形態では、円弧状の円筒体でなる筐体10に三日月形の把手81が設けられていて、この把手81の内部に第1回路基板82が収容されている。また、筐体10の軸方向中央部の外側に第2回路基板83が装備されていて、この第2回路基板83が図示していないカバーで覆われている。
図9は第1回路基板82の説明図、図10は第2回路基板83の説明図である。図9に示した第1回路基板82は、スピーカー本体50,50の制御ボタン、具体的には駆動開始停止ボタン84、音量調節用ボタン85、その他の必要とされるモード切り替えボタン86などが搭載されている。さらに、この第1回路基板82には、光源としてのLED87が搭載されている。このLED87は、把手81に設けられた透明な窓(不図示)から所定の色の光を放出してスピーカーの周囲を照明する。そのため、LED87による照明作用が、上記したような芳香の拡散と共働して利用者の生活環境を改善したり、利用者の快適な入眠を誘導したりすることに役立つ。また、図10に示した第2回路基板83には、ACアダプタ接続コネクタ88やオーディオ入力コネクタ89などが搭載されている。
上記の第1、2、3実施形態では、芳香放出手段30を開口部13に装備しているが、芳香放出手段30を、筺体10の内部の開口部13の近傍に備えてもよいし、筺体外側の壁部であって開口部13の近傍に装備してもよい。その場合の芳香放出手段30としてはドーナツ形ないし平面視円形の環状体で無くともよく、皿にアロマオイルを垂らしたものを芳香放出手段30としてもよい。
図11は第4実施形態によるスピーカーの概略斜視図、図12は図11のスピーカーの横断平面図である。このスピーカーは、エンクロージャーとしての箱形の筐体10に、ダイナミック型のスピーカー本体50とドローンコーン90の振動板91が装備されている。スピーカー本体50は、筐体10の前壁11のスピーカー取付口12に取り付けられているのに対して、ドローンコーン90が取り付けられているスピーカー取付口12は、筐体内空間S1と筐体外部S2とを連通させて空気流通を可能にする開口部13としての機能を発揮するようになっており、その開口部13にドローンコーン90の振動板91を取り付けることにより、筐体内空間S1から筐体外部S2へスピーカー本体50の振動板51の振動によって発生する背圧の脈動を伝えることを可能にしている。そして、この実施形態では、ドローンコーン90の振動板91に芳香成分を保持させることによって芳香放出手段30を構成している。このスピーカーによると、ダイナミック型のスピーカー本体50によってドローンコーン90の振動板91が受動的に動作し、そのような振動板91の振動によって生じた気流に芳香が拡散され、その芳香が気流によって開口部13を経てドローンコーン90の前方に運ばれてスピーカーの周囲に拡散する。
この実施形態では、ドローンコーン90の振動板91に芳香成分を補充する手段として、図11に示したように、筐体10の上壁に小孔92を設け、この小孔92を利用して、筐体10の外部からスポイトなどを使ってドローンコーン90の振動板91に液体の芳香成分を滴下することができるようになっているが、筐体10の外部からドローンコーン90の振動板91の表面に直接に液体の芳香成分を滴下してもよい。ドローンコーン90の振動板91には、繊維質素材、紙、皮革といった液体の芳香成分を含侵させることが可能な素材を用いてもよいし、振動板91をプラスチックや金属の素材として、その振動板91に素焼き陶磁器やセラミックなどの素材でなる無機質多孔質素材、繊維質多孔質素材、といった各種の多孔質体を取り付けて芳香成分を含侵保持することによって構成してもよい。
また、上記の第1、2、3実施形態における芳香放出手段30としてドローンコーン90を採用してもよく、その場合には、第1、2、3実施形態における開口部13に見合った径を持つドローンコーン90の振動板91を開口部13取り付ければよい。
10 筐体
13 開口部
15 筐体の壁部
30 芳香放出手段
31 環状体の中央孔部
50 スピーカー本体
60 消音室
61 孔空き仕切り板
90 ドローンコーン
91 振動板
S1 筐体内空間
S2 筐体外部

Claims (6)

  1. エンクロージャーとしての筐体にダイナミック型のスピーカー本体が収容されてなるスピーカーであって、
    上記筐体の壁部に、筐体内空間から筐体外部へスピーカー本体の振動板の振動によって発生する背圧の脈動を伝えることを可能にする開口部が備わり、その開口部の近傍に、当該開口部を流通する気流に対して芳香を拡散する機能を備えた芳香放出手段が装備されていることを特徴とするスピーカー。
  2. 上記芳香放出手段が、上記開口部に着脱可能な芳香成分を保持した環状体でなり、この環状体の中央孔部が上記開口部に連通されている請求項1に記載したスピーカー。
  3. 上記筐体の2箇所に上記スピーカー本体が並べて収容され、それらのスピーカー本体の並び方向での相互間に、一対の孔空き仕切り板によって上記筐体内空間から仕切られてなる消音室が設けられ、上記壁部に具備された上記開口部が、この消音室を介して上記筐体内空間から上記筐体外部へスピーカー本体の振動板の振動によって発生する背圧の脈動を伝えることを可能にしている請求項1又は請求項2に記載したスピーカー。
  4. 上記筐体が円弧状の筒体でなり、この筒体の軸方向の両端部のそれぞれに、上記スピーカー本体が、上記軸方向で外向きに装備されていると共に、上記開口部が、上記筒体の軸方向中央部に位置している請求項1又は請求項2に記載したスピーカー。
  5. 上記筒体の軸方向中央部に消音領域が設けられ、上記壁部に具備された上記開口部が、この消音領域を介して上記筐体内空間から上記筐体外部へスピーカー本体の振動板の振動によって発生する背圧の脈動を伝えることを可能にしている請求項4に記載したスピーカー。
  6. 上記開口部にドローンコーンとしての振動板が装備され、上記芳香放出手段が、この振動板に芳香成分を保持させてなる請求項1、請求項3、請求項4、及び請求項5のいずれか1項に記載したスピーカー。
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