JP2014042175A - 香り提示装置、方法、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】香り提示装置において、スピーカから出力される音の音圧に応じて、逐次変更した香りを発生させ、更には、香料の消費量を削減する。
【解決手段】香り提示装置1は、バスレフポート12としての孔が設けられたバスレフ型のエンクロージャ10と、エンクロージャ10内に取り付けられたスピーカ11とを有するスピーカシステムと、音信号に基づきスピーカ11を駆動する音信号処理部13と、複数種類の香料を保持する香料保持部16a〜16cと、香気制御情報に基づき、保持された香料を調合して合成香料を生成する香料生成部15と、エンクロージャ10の内部に設けた合成香料を射出する香料射出部17と、を備える。香り提示装置1は、音信号処理部13がスピーカ11から音を出力させることで、香料射出部17で射出した合成香料をバスレフポート12からエンクロージャ10の外部空間へ送出する。
【選択図】図1
【解決手段】香り提示装置1は、バスレフポート12としての孔が設けられたバスレフ型のエンクロージャ10と、エンクロージャ10内に取り付けられたスピーカ11とを有するスピーカシステムと、音信号に基づきスピーカ11を駆動する音信号処理部13と、複数種類の香料を保持する香料保持部16a〜16cと、香気制御情報に基づき、保持された香料を調合して合成香料を生成する香料生成部15と、エンクロージャ10の内部に設けた合成香料を射出する香料射出部17と、を備える。香り提示装置1は、音信号処理部13がスピーカ11から音を出力させることで、香料射出部17で射出した合成香料をバスレフポート12からエンクロージャ10の外部空間へ送出する。
【選択図】図1
Description
本発明は、香り提示装置、方法、プログラム、及び記録媒体に関し、より詳細には、スピーカシステムに組み込み、複数の香料を調合し香りを提示する香り提示装置、方法、プログラム、及び記録媒体に関する。
従来、我々が感受しうる情報を提示する装置として、テレビジョン装置のように映像や音の情報を視聴覚情報として提示するシステムが一般に知られている。しかしながら、「五感」という言葉があるように、我々が外界を認識する場合に感受しうる情報として、視覚・聴覚以外にも、触覚・嗅覚・味覚、細かく分類すればそれ以上の感覚情報がある。
そのうち、嗅覚情報を提示する装置も種々提案されており、例えば、特許文献1が開示されている。特許文献1に記載の芳香発生装置は、音声出力と同時に香りを発散させ効率の良い芳香を行うことで香料の消費を減少させることを目的とし、複数の穴を開けたスピーカを収容するスピーカケースに香料を揮発・充満させ、音声出力時のスピーカからの送風作用によって外部に香りを拡散している。
また、スピーカを用いない香り提示装置として、非特許文献1には、空気砲の原理を用い、香りを渦輪に載せて押し出す香りプロジェクタが開示されている。なお、非特許文献2には、渦輪について開示されている。
大島工、権田和美、柳田康幸共著、「香りプロジェクタの最適化に関する研究 〜空気砲押し出しパラメータの渦輪挙動への影響に関するシミュレーション〜」、社団法人 電気情報通信学会、信学技報、vol.109、no.75、MVE2009−19(2009−06)、p.101−105、2009年6月発行
"渦運動の基礎知識 6.渦輪"、[online]、2006年、[2012年7月19日検索]、インターネット <URL: http://www.nagare.or.jp/download/noauth.html?d=25-3rensai1.pdf&dir=62">
特許文献1に記載の装置では、スピーカにより音声を出力すると同時に香りを発散させることができるものの、映像・音声コンテンツに応じた香りを提示する場合などを考えると、コンテンツのシーンによって香りを逐次切り替えて提示する必要が出てくるが、そのような場合に対応できない。このような提示を行う場合には、スピーカケース内に充満した香料が混同してしまい、香りを切り替えて所望の香りを創りだすのが困難になるためである。そして、無理に香りを切り替えようとすると、より強い香りを送出する必要があるため、香料の消費量が増加してしまう。
更に、特許文献1に記載の装置では、スピーカに入力される音声信号が略無音状態である場合には送風作用が生じないという問題もある。また、この問題は、喩えこの装置に非特許文献1,2に記載の技術を適用したとしても生じ得る。
本発明は、上述のような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、スピーカから出力される音の音圧に応じて、逐次変更した香りを発生させ、更には香料の消費量を削減することが可能な香り提示装置、方法、プログラム、及び記録媒体を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、バスレフポートとしての孔が設けられたバスレフ型のエンクロージャと、該エンクロージャ内に取り付けられたスピーカとを有するスピーカシステムと、音信号に基づき前記スピーカを駆動する音信号処理部と、複数種類の香料を保持する香料保持部と、香気制御情報に基づき、前記香料保持部で保持された香料を調合して合成香料を生成する香料生成部と、前記エンクロージャの内部に設けた、前記香料生成部で生成した合成香料を射出する香料射出部と、を備え、前記音信号処理部が前記スピーカから音を出力させることで、前記香料射出部で射出した合成香料を前記バスレフポートから前記エンクロージャの外部空間へ送出することを特徴としたものである。
本発明の第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記音信号処理部は、非可聴周波数の信号を発生し、前記音信号と前記非可聴周波数の信号とに基づき、前記スピーカを駆動することを特徴としたものである。
本発明の第3の技術手段は、第2の技術手段において、前記音信号処理部は、前記音信号の音圧及び/又は周波数を解析した結果を示す解析情報に基づいて、前記非可聴周波数の信号のゲインを調整することを特徴としたものである。
本発明の第4の技術手段は、第1〜第3のいずれか1の技術手段において、前記音信号処理部は、前記音信号の音圧及び/又は周波数を解析した結果を示す解析情報に基づいて、前記合成香料を射出するタイミングを決定することを特徴としたものである。
本発明の第5の技術手段は、第2又は第3の技術手段において、前記合成香料を射出するタイミングを制御するタイミングコントローラを有し、該タイミングコントローラからの制御に基づいて、前記合成香料を射出するタイミングを決定することを特徴としたものである。
本発明の第6の技術手段は、第2〜第5のいずれか1の技術手段において、前記音信号処理部は、前記音信号の音圧及び/又は周波数を解析して、前記解析情報を生成する解析部を有することを特徴としたものである。
本発明の第7の技術手段は、バスレフポートとしての孔が設けられたバスレフ型のエンクロージャと、該エンクロージャ内に取り付けられたスピーカとを有するスピーカシステムを用いて、香りを提示する香り提示方法であって、香料生成部が、香気制御情報に基づき、香料保持部で保持されている複数種類の香料の中から香料を調合して合成香料を生成する生成ステップと、香料射出部が、前記生成ステップで生成した合成香料を前記エンクロージャの内部で射出する射出ステップと、音信号処理部が、音信号に基づき前記スピーカを駆動し前記スピーカから音を出力させることで、前記射出ステップで射出した合成香料を前記バスレフポートから前記エンクロージャの外部空間へ送出する送出ステップと、を含むことを特徴としたものである。
本発明の第8の技術手段は、バスレフポートとしての孔が設けられたバスレフ型のエンクロージャと、該エンクロージャ内に取り付けられたスピーカとを有するスピーカシステムを用いて、香りを提示する香り提示用のプログラムであって、コンピュータに、香気制御情報に基づき、香料保持部で保持されている複数種類の香料の中から香料を調合して合成香料を生成する生成ステップと、該生成ステップで生成した合成香料を前記エンクロージャの内部で射出する射出ステップと、音信号に基づき前記スピーカを駆動し前記スピーカから音を出力させることで、前記射出ステップで射出した合成香料を前記バスレフポートから前記エンクロージャの外部空間へ送出する送出ステップと、を実行させることを特徴としたものである。
本発明の第9の技術手段は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、第8の技術手段におけるプログラムを記録したことを特徴としたものである。
本発明によれば、スピーカから出力される音の音圧に応じて、逐次変更した香りを発生させ、更には香料の消費量を削減することができる。
以下、本発明の様々な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る香り提示装置の一構成例を示す図である。
図1で例示するように、本実施の形態に係る香り提示装置1は、その主たる特徴として、スピーカシステムと、音信号処理部13と、香料生成部14と、香料射出部17とを備え、これらによって香りを提示する。なお、香り提示装置1は香り発生装置や香り出力装置とも呼べる。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る香り提示装置の一構成例を示す図である。
図1で例示するように、本実施の形態に係る香り提示装置1は、その主たる特徴として、スピーカシステムと、音信号処理部13と、香料生成部14と、香料射出部17とを備え、これらによって香りを提示する。なお、香り提示装置1は香り発生装置や香り出力装置とも呼べる。
スピーカシステムは、例えば、一般にバスレフ型と呼ばれる形状をもつエンクロージャ10を有すると共に、スピーカ(以下、スピーカユニットと言う)11がエンクロージャ10内に取り付けられている。
ここで、エンクロージャ10は、バスレフ型であるため、バスレフポート12としての1又は複数の孔が設けられており、共鳴空間が密閉されていない。バスレフポート12は、エンクロージャ10の前面、側面、背面に設けてもよいし、エンクロージャ10としてケルトン方式(ASW型)を採用することもできる。そして、本発明では、後述するようにこのバスレフポート12から外部空間に香りを送出する。上記孔は1つであることが香りが送出され易いため好ましい。
音信号処理部13は、音信号に基づきスピーカユニット11を駆動する。より具体的には、音信号処理部13は、外部から音楽や映画などのコンテンツとして音信号を受け取り、その音信号に基づきスピーカユニット11を駆動して、スピーカユニット11から音を出力する。例えば、音信号処理部13は、DVD(Digital Versatile Disk)やBD(Blu-ray Disc)などの記録媒体に記録されたコンテンツから得られる音信号であって、既にアンプによって信号増幅され、又はハイパスフィルタやパラメトリックイコライザなどのフィルタによって整形された音信号を受け取り、スピーカユニット11に送り、音を出力させる。
香料保持部16a〜16cは、香料を保持するための香料容器である。香料コントローラ15は、香気制御信号に基づき、1又は複数種類の香料の調合分量を決定する。図1で例示した香料生成部14は、香料コントローラ15と3つの香料保持部16a〜16cを有するが、香料保持部16a〜16cの数は香りを提示する際に使用する香料の種類によって決まり、また香料保持部16a〜16cは香料生成部14の外部に設けられていてもよい。
ここで、香気制御信号は、それぞれの香料の調合分量を示す信号であり、例えばコンテンツ情報のメタデータとして外部から受け取る。香気制御信号は、例えばシーンチェンジ毎に調合分量が切り替わる信号である。
より具体的な例を挙げると、香気制御信号としては、料理番組などでカメラがズームやパンなどした際に映っている料理の匂いを順次出力するように制御する信号などを採用することができる。また、1つの撮影構図において、複数の料理など(例えば、ビーフシチュー、ワイン、花)が表示された場合には、全ての匂いをそのまま混ぜて出力するのではなく、それぞれを経時的に出力する方が匂いを感じ易い。よって、香気制御信号は、このように同時に表示されるオブジェクトについて、それぞれの匂いを表す調合分量をまとめた制御信号であってもよいし、それぞれの匂いを表す調合分量を順番に出力するようにした制御信号であってもよい。
香料生成部14は、香料保持部16a〜16cで保持された香料のうち1又は複数種類の香料を、決定された調合分量で調合して、合成香料を生成し、香料射出部17からこの調合した合成香料を射出させる。そして、香料射出部17は、香料生成部14で生成した合成香料を射出する部位で、エンクロージャ10の内部に設けられている。香料は、液体が好ましいが、ゲル状又は固形でもよく、香料射出部17における射出方法としては、スプレー方式やインクジェット方式など従来の方法でその液体を射出すればよく、ゲル状や固形の場合にもそれから蒸発した雰囲気を通常閉じておいて射出時に開けるなどすればよい。
なお、ここでは香料を調合しているが、上述のように1種類の香料のみ使用して射出させてもよく、その場合には合成香料とはその1種類の香料を指すことになる。また、香り提示装置において、1種類の香料のみが保持されていた場合にもその香料の量を調整したり出力/未出力の切り替えを行うことはできる。
そして、香り提示装置1は、本発明の主たる特徴として、音信号処理部13がスピーカユニット11から音を出力させることで、香料射出部17で射出した合成香料をバスレフポート12からエンクロージャ10の外部空間へ送出する。つまり、香り提示装置1では、スピーカシステムのバスレフポート12から出る空気に載せて香りを外部空間に送る。特に、音信号の音圧レベルが大きいときに、スピーカシステムのエンクロージャ10はその穴の部分であるバスレフポート12から空気が押し出され、この押し出される空気に香料を載せることによって、香りを外部空間に送り出すことができる。
また、本発明では、このような送出方法を採用しているため、香料射出部17における射出口は、エンクロージャ10の内部のうちバスレフポート12の周辺、特にバスレフポート12の筒の内側(外部空間側ではない方)の開口部分に設けることが好ましい。
このように、本発明では、バスレフ構造の孔から低音域の音を出力すると共に、その孔(バスレフポート12)から香りを出力する。この原理について、簡単に説明する。このような香りの出力は、音圧レベルが大きいときに空気砲と同じ原理によって渦輪に載せることで実行することができる。但し、このように渦輪に載せて空気砲により香りを出力する場合に限ったものではない。
実際、渦輪発生のメカニズムとして、まずは、ジェット(衝撃波)が噴出され、それによって、渦輪が生じる。渦輪が生じる条件としては、非特許文献2で、最適値の理論式が考察されている。これによれば、太った定常渦輪が要求する規格化エネルギーをピストンが供給しきれなくなったとき、先頭のトーラスが切り離され、この限界を最適(optimal)状態とみなし、ノズルが円筒状である場合に、噴き出し口の直径をD、ピストンのストロークをLとすると、L/Dが4で限界に達する。つまり、L/Dが4よりも充分に小さいと、空気は噴出するものの渦輪状にならないことになる。このような場合、バスレフポート12から低音域の音を出力すると共に、そのバスレフポート12から音の音圧に応じて生じる衝撃波によって香りを出力することになる。
このように、本発明によれば、スピーカユニット11から出力される音の音圧に応じて、逐次変更した香りを発生させて空間に出力することができる。更に、本発明によれば、無理に香りを切り替えようとしてより強い香りを送出するといった必要がないため、香料の消費量を従来に比べて削減することができる。つまり、本発明によれば、香りを無駄なく切り替えられ、音声コンテンツに応じた香りを提示することができる。
また、香料コントローラ15は、音信号処理部13から入力されたタイミング信号に基づき、香料射出部17から調合した香料を射出することが好ましい。これは、実際の音信号に合わせて香料を射出でき(つまり音による空気の送出に合わせて香料の射出を行うことができ)、香料の消費量をより減らせるためである。なお、実際の音信号に合わせて香料を射出することは、予めその音信号用に生成されたタイミング信号を香料コントローラ15が外部から受け取ることでも実現できる。
特に、音信号処理部13は、音信号の音圧及び/又は周波数を解析した結果を示す解析情報に基づいて、合成香料を射出するタイミングを決定することが好ましい。このような構成例について、図2及び図3を参照しながら説明する。図2は、図1の香り提示装置における音信号処理部の一例を示すブロック図で、図3は、図1の香り提示装置における音信号処理部の他の例を示すブロック図である。
図2で例示する音信号処理部13は、音圧判定部21を有する。ここで、音圧判定部21は、入力された音信号の音圧レベルを算出する。音圧レベルは、例えば式(1)に従い算出される。ここで、SPLが算出された音圧レベル、log10()は常用対数を示す関数、Ampは入力された音信号の振幅値である。
SPL = 20 × log10(Amp) ・・・(1)
SPL = 20 × log10(Amp) ・・・(1)
そして、音圧判定部21は、算出した音圧レベルが一定の閾値を超えた場合に、タイミング信号を生成し、香料生成部14にそのタイミング信号を送る。これにより、タイミング信号を送ることなく香料を射出させて音の出力に応じて外部空間に香りを送出する場合に比べて、香料射出部17からは実際の音信号に合わせて香料を射出できるため、香料の消費量をより減らすことができる。
より具体的には、このような構成により、音信号の音圧レベルが大きくなるタイミングと香料を調合・射出するタイミングが一致する。ここで、上述したように、音信号の音圧レベルが大きいときに、スピーカシステムのエンクロージャ10はその穴の部分であるバスレフポート12から空気が押し出され、この押し出される空気に香料を載せることによって、香りを外部空間に送り出すことができる。そして、上記タイミングの一致により、規定のタイミングでのみ香料を調合・射出することになるため、使用される香料の量をより削減することができ、更には調合される香料を経時的に正確に変化させることができる。
また、図2の音信号処理部13の代わりに、図3で例示する音信号処理部13aを香り提示装置1に設けてもよい。この音信号処理部13aは、音信号の周波数帯域を解析する周波数解析部22を有し、図2の音圧判定部21に代えて次のような音圧判定部23を有する。この音圧判定部23は、その周波数帯域毎に音圧レベルを測定して、或いは所定の周波数帯域だけ音圧レベルを測定して、音圧レベルの判定を行う。周波数帯域毎に分解することによって、例えば、200ヘルツ以下の音信号にのみ閾値判定させる、などの処理を行うことができる。
ここで、図2を参照しながら、音信号処理部13が、音圧判定部21内の音圧レベルを算出する部位として、音信号の音圧を解析してその解析結果を示す解析情報を生成する解析部を備えた例を挙げた。次に、図3を参照しながら、音信号処理部13aが、音圧判定部23内の音圧レベルを算出する部位及び周波数解析部22として、その解析結果を示す解析情報を生成する解析部を備えた例を挙げた。
しかし、周波数を解析することで、周波数の解析結果を示す解析情報を得る解析部を備えるだけでもよい。例えば、音信号処理部13が、周波数が所定数より低いときだけタイミング信号を出力するようにすればよい。更に、上記の解析情報は、香り提示装置1の内部で解析する必要はなく(つまり香り提示装置1が上述のいずれかの解析部を備える必要はなく)、音圧レベル及び/又は周波数の解析結果を示す解析情報を、コンテンツ情報のメタデータなどとして外部から受け取ってもよい。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、規定のタイミングでのみ香料を調合・射出する例を挙げた。このような構成により使用される香料の量を削減することができ、更には、調合される香料を経時的に変化させることができる。しかしながら、例えば、音楽を聞いていない時(無音状態)や音信号が一定よりも小さい音圧状態である場合には、香りを外部空間に送り出すことができない。
第1の実施の形態では、規定のタイミングでのみ香料を調合・射出する例を挙げた。このような構成により使用される香料の量を削減することができ、更には、調合される香料を経時的に変化させることができる。しかしながら、例えば、音楽を聞いていない時(無音状態)や音信号が一定よりも小さい音圧状態である場合には、香りを外部空間に送り出すことができない。
そこで、第2の実施の形態においては、非可聴周波数の音を利用し、無音時にも香り提示動作を実行させ、無音時にも香りを送出させる。このような例について図4を参照しながら説明する。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る香り提示装置の一構成例を説明するための図で、図1の香り提示装置における音信号処理部の他の例を示すブロック図である。なお、ここでは説明の簡略化のため、第1の実施の形態と異なる部分を中心に説明するが、説明しない応用例などについても基本的に第1の実施の形態と同様に適用できる。
図4で例示するように、本実施の形態における音信号処理部13bは、非可聴周波数の信号(以下、非可聴周波数信号)を発生する。図4では、この信号を発生する部位を非可聴周波数信号発生部26で例示している。そして、音信号処理部13bは、音信号と発生させた非可聴周波数信号とに基づき、スピーカユニット11を駆動する。これにより、音信号処理部13bは、音信号による音と共に非可聴周波数の信号による音をスピーカユニット11から出力させる。この例では、音信号処理部13bに加算部28を備え、音信号処理部13bは、音信号と非可聴周波数信号とを加算部28で加算し、加算した信号に基づき、スピーカユニット11を駆動している。
ここで、非可聴周波数信号について説明する。人間は、一般的に20ヘルツから20000ヘルツまでの周波数の音を聴くことができるとされており、可聴音域と呼ばれる。非可聴周波数信号は、この可聴音域外の周波数の信号であり、実際には低域のみ(つまり20ヘルツ未満)の周波数の信号であることが好ましい。無論、高域側の非可聴周波数の信号を利用してもよいが、これによっては香りを僅かに送出できるに過ぎない。
また、音信号処理部13bは、図4で例示したように非可聴周波数信号用の信号増幅器(アンプ)27と、音圧判定部25とを有することが好ましい。アンプ27は、非可聴周波数信号発生部26で発生させた非可聴周波数信号のゲインを、音圧判定部25で判定した音圧レベルに基づいて調整する調整部の一例である。
音圧判定部25は、図2の音圧判定部21や図3の音圧判定部23と同様にして音圧レベルを算出し、閾値判定を行うなどの処理により、音圧判定を行う。この閾値は、第1の実施の形態での閾値と同じ値であってもよい。音圧判定部25で閾値を超える音圧レベルが得られた場合には、アンプ27のゲインを0とし、発生させた非可聴周波数信号をスピーカユニット11に送らない。一方、閾値を超えなかった場合には、閾値と音圧レベルとの差分値に基づきアンプ27のゲインを設定する。このような処理により、音信号と増幅された非可聴周波数信号とが加算部28で加算(合成)された信号の音圧レベルを一定レベル以上にすることができる。
このように、非可聴周波数信号発生部26で発生させた非可聴周波数信号は、アンプ27のゲインにより信号増幅され(ゲイン0の場合を除く)、音信号と合成され、スピーカユニット11に出力されて、スピーカユニット11から音として出力されることになる。したがって、音信号が示す音が無音状態であった場合であっても、増幅された非可聴周波数信号がスピーカユニット11に入力されるため、第1の実施の形態と同様に、調合した合成香料を外部空間に送り出すことができる。
また、音信号処理部13bは、非可聴周波数信号に対して合成香料を射出させるためのタイミング信号として、例えば1ヘルツなどの周期的なタイミングを示す信号(以下、周期タイミング信号)を発生する周期タイミング信号発生部24を備えることが好ましい。この周期タイミング信号発生部24は、香料生成部14だけでなく音圧判定部25も合わせて動作させるために、上記周期タイミング信号を香料生成部14及び音圧判定部25に出力する。これにより、非可聴周波数信号について、音をスピーカユニット11から出力させるタイミングと合成香料を射出させるタイミングとを一致させることができる。
また、音圧判定部25やアンプ27などで説明したように、本実施の形態における音信号処理部13bは、音信号の音圧を解析した結果を示す解析情報(第1の実施の形態と同様に外部入力された解析情報でもよい)に基づいて、上記非可聴周波数信号のゲインを調整することが好ましい。また、第1の実施の形態と同様に、音信号の音圧の代わりに音信号の周波数を解析した結果を示す解析情報を用いて、上記ゲインを調整するようにしてもよい。例えば、音信号が所定周波数より低い場合には、わざわざ非可聴周波数信号を出力しなくてよいと考え、ゲインを0にし、所定周波数より高い場合には非可聴周波数信号を加算するためにゲインを音信号の周波数に応じて大きくすることもできる。無論、音信号の音圧と周波数の双方を解析した結果を示す解析情報を用いて、上記ゲインを調整するようにしてもよい。
また、音信号処理部13bは、ゲイン調整用の音圧判定部25に、第1の実施の形態で説明した図2の音圧判定部21や図3の周波数解析部22及び音圧判定部23の機能をもたせてもよい。このような例は、音圧レベルの算出機能の重複を考慮しなければ、音信号処理部13bを、音圧判定部25に加えて、図2の音圧判定部21又は図3の周波数解析部22及び音圧判定部23を設けるように構成することを意味する。そして、この構成において、音信号のタイミングについては音圧判定部21又は音圧判定部23から出力されるタイミング信号を用いて対応し、非可聴周波数信号については周期タイミング信号発生部24から出力される周期タイミング信号を用いて対応するようにすればよい。
また、本実施の形態では、前の合成香料による香りの射出終了から次の別の合成香料による香りの射出開始までの間に、非可聴周波数信号(特に低音域側)を発生させてその音を出力するように制御することが好ましい。このような制御により、前の香りをバスレフポート12から送出し切り、前の香りが次の香りに混ざることを防ぐことができる。このような制御は、例えば音信号処理部13が香気制御信号を受け取り、合成香料を射出してから別の合成香料を射出するまでの未射出期間をその香気制御信号から抽出して、その未射出期間中、又はその未射出期間のうち一定時間の上限を設けて、非可聴周波数信号発生部26が非可聴周波数信号を発生させ、スピーカユニット11から出力されるように所定のゲインを与えるなどすればよい。
なお、以上説明した第2の実施の形態と同様の効果は、元々の音信号に非可聴周波数信号を含ませておいても得られる。この例では、第1の実施の形態と同様に、入力された音信号に基づきスピーカユニット11を駆動するなどすれば済む。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態として、第2の実施の形態と動作タイミングを異ならせた例を、図5及び図6を参照しながら説明する。図5は、本発明の第3の実施の形態に係る香り提示装置の一構成例を説明するための図で、図6は、図5の香り提示装置に入力される香気制御信号とタイミング信号の例を示す図である。なお、ここでは説明の簡略化のため、第2の実施の形態と異なる部分を中心に説明するが、説明しない応用例などについても基本的に第2の実施の形態と同様に適用できる。
第3の実施の形態として、第2の実施の形態と動作タイミングを異ならせた例を、図5及び図6を参照しながら説明する。図5は、本発明の第3の実施の形態に係る香り提示装置の一構成例を説明するための図で、図6は、図5の香り提示装置に入力される香気制御信号とタイミング信号の例を示す図である。なお、ここでは説明の簡略化のため、第2の実施の形態と異なる部分を中心に説明するが、説明しない応用例などについても基本的に第2の実施の形態と同様に適用できる。
図5で例示するように、本実施の形態における香り提示装置1aは、図1の香り提示装置1に加えて、合成香料を射出するタイミングを制御するタイミングコントローラ18を備える。また、香り提示装置1aは、音信号処理部として、第2の実施の形態において図4の音信号処理部13bにおいて周期タイミング信号発生部24を取り除いた構成を有する音信号処理部13cを備える。タイミングコントローラ18は、図4の周期タイミング信号発生部24で発生させた周期タイミング信号と同様のタイミング信号又は非周期のタイミング信号を、例えばコンテンツからのメタデータとして外部から受け取り、そのタイミング信号を香料生成部14及び音信号処理部13cに送る。
図6で例示するように、香気制御信号(この例では香気A,B,Cとなるように合成香料を制御し、それを繰り返すような信号)に対し、合成香料をスプレー方式やインクジェット方式などで射出させる場合を想定すると、パルス状のタイミング信号32を、タイミングコントローラ18経由で音信号処理部13c及び香料生成部14に出力すればよい。他の例として、このような香気制御信号における合成香料を発生させるための開始・終了信号としてのタイミング信号33を、タイミングコントローラ18経由で音信号処理部13c及び香料生成部14に出力するようにしてもよい。
香料生成部14は、タイミングコントローラ18からタイミング信号を受け取った時(タイミング信号において動作タイミングを示す時)のみ動作する。このように、香り提示装置1aは、タイミングコントローラ18から出力されたタイミング信号に基づいて、つまりタイミングコントローラ18からの制御に基づいて、合成香料を射出するタイミングを決定する。そして、音声信号処理部13cは、非可聴周波数信号の音をスピーカユニット11から出力させるようにしておけば、非可聴周波数信号の音が再生されているときに合成香料を射出させることができ、入力されるタイミング信号で規定できる任意のタイミングで香りを外部空間に送出させることができる。
また、音信号処理部13cは、図4で説明した音圧判定部25を備えることが好ましく、その場合、タイミングコントローラ18からタイミング信号を受け取った時のみ(タイミング信号において動作タイミングを示す時)、この音圧判定部25を動作させる。この音圧判定部25は上述したように解析情報を得る一例であり、香り提示装置1aは、第2の実施の形態と同様に、音信号の音圧及び/又は周波数を解析した結果を示す解析情報に基づいて、非可聴周波数信号のゲインを調整するように構成できる。
また、香り提示装置1aが第2の実施の形態で説明したいずれかの解析部を備える場合には、この解析を行うタイミングも、このタイミングコントローラ18からの制御に基づいて決定する。この制御では、解析を行うタイミングと合成香料を射出するタイミングとを合わせるようにして、合成香料の射出と非可聴周波数信号の音の出力とのタイミングを合わせる。
なお、第1の実施の形態において、実際の音信号に合わせて香料を射出する例として、予めその音信号用に生成されたタイミング信号を香料コントローラ15が外部から受け取る例を挙げた。この例の代わりに、第3の実施の形態で追加したタイミングコントローラ18のようなタイミングコントローラを別途設けておき、香料コントローラ15がそのタイミングコントローラからそのようなタイミング信号を受け取るように構成することもできる。このように、タイミングコントローラを香り提示装置に設ける場合にも、非可聴周波数信号の発生を伴うように構成しないケースもある。
(第1〜第3の実施の形態について)
上述した各実施の形態において、添付図面に図示されている構成等については、あくまで一例であり、これらに限定されるものではなく、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
上述した各実施の形態において、添付図面に図示されている構成等については、あくまで一例であり、これらに限定されるものではなく、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
上述した各実施の形態の説明では、機能を実現するための各構成要素をそれぞれ異なる部位であるとして説明を行っているが、実際にこのように明確に分離して認識できる部位を有していなければならないわけではない。上記の各実施の形態の機能を実現する香り提示装置が、機能を実現するための各構成要素を、例えば実際にそれぞれ異なる部位を用いて構成していてもかまわないし、或いは、全ての構成要素(但し、香料保持部、香料射出部、及びスピーカユニットを除く)を一つのLSI(Large Scale Integration)に実装していてもかまわない。すなわち、どういう実装形態であれ、機能として各構成要素を有していればよい。
例えば、本発明に係る香り提示装置の各構成要素(但し、香料保持部、香料射出部、及びスピーカユニットを除く)は、例えばCPU(Central Processing Unit)、メモリ、バス、インターフェイス、周辺装置などのハードウェアと、これらのハードウェア上にて実行可能なソフトウェアとにより実現できる。なお、香料保持部、香料射出部、及びスピーカユニットについてはハードウェアで実現される。CPUの代わりに、マイクロプロセッサ、又はDSP(Digital Signal Processor)を採用することもできる。上記ハードウェア(但し、香料保持部、香料射出部、及びスピーカユニットを除く)の一部又は全部は集積回路/IC(Integrated Circuit)チップセットとして搭載することができ、その場合、上記ソフトウェアは上記メモリに記憶しておければよい。また、本発明の各構成要素の全てをハードウェアで構成してもよく、その場合についても同様に、そのハードウェア(但し、香料保持部、香料射出部、及びスピーカユニットを除く)の一部又は全部を集積回路/ICチップセットとして搭載することも可能である。
また、上述した各実施の形態で説明した機能を実現するためのソフトウェア(プログラム)をコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをパーソナルコンピュータ等のコンピュータシステムに読み込ませ、コンピュータシステム内のCPU等がそのプログラムを実行することにより、各部の処理を行ってもよい。なお、ここで言う「コンピュータシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(或いは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、DVD−ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、更に前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
以上、本発明に係る香り提示装置について説明したが、処理の流れをフロー図で例示したように、本発明は、バスレフポートとしての孔が設けられたバスレフ型のエンクロージャと、エンクロージャ内に取り付けられたスピーカとを有するスピーカシステムを用いて、香りを提示する香り提示方法としての形態も採り得る。この香り提示方法は、次の生成ステップ、射出ステップ、及び送出ステップを有する。
上記生成ステップは、香料生成部が、香気制御情報に基づき、香料保持部で保持されている複数種類の香料の中から香料を調合して合成香料を生成するステップである。上記射出ステップは、香料射出部が、生成ステップで生成した合成香料をエンクロージャの内部で射出するステップである。上記送出ステップは、音信号処理部が、音信号に基づきスピーカを駆動しスピーカから音を出力させることで、射出ステップで射出した合成香料をバスレフポートからエンクロージャの外部空間へ送出するステップである。その他の応用例については、香り提示装置について説明した通りであり、その説明を省略する。
なお、上記プログラム自体は、換言すると、この香り提示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであり、バスレフポートとしての孔が設けられたバスレフ型のエンクロージャと、エンクロージャ内に取り付けられたスピーカとを有するスピーカシステムを用いて、香りを提示する香り提示用のプログラムである。なお、このスピーカシステムは、このコンピュータに接続されていてもよいし、コンピュータに搭載されていてもよい。また、香料保持部や香料射出部についてもこのコンピュータに接続されていてもよいし、搭載されていてもよい。
すなわち、このプログラムは、コンピュータに、香気制御情報に基づき、香料保持部で保持されている複数種類の香料の中から香料を調合して合成香料を生成する生成ステップと、生成ステップで生成した合成香料をエンクロージャの内部で射出する射出ステップと、音信号に基づきスピーカを駆動しスピーカから音を出力させることで、射出ステップで射出した合成香料をバスレフポートからエンクロージャの外部空間へ送出する送出ステップと、を実行させるためのプログラムである。その他の応用例については、香り提示装置について説明した通りであり、その説明を省略する。
1,1a…香り提示装置、10…エンクロージャ、11…スピーカ(スピーカユニット)、12…バスレフポート、13,13a,13b,13c…音信号処理部、14…香料生成部、15…香料コントローラ、16a,16b,16c…香料保持部、17…香料射出部、18…タイミングコントローラ、21,23,25…音圧判定部、22…周波数解析部、24…周期タイミング信号発生部、26…非可聴周波数信号発生部、27…アンプ、28…加算部。
Claims (9)
- バスレフポートとしての孔が設けられたバスレフ型のエンクロージャと、該エンクロージャ内に取り付けられたスピーカとを有するスピーカシステムと、
音信号に基づき前記スピーカを駆動する音信号処理部と、
複数種類の香料を保持する香料保持部と、
香気制御情報に基づき、前記香料保持部で保持された香料を調合して合成香料を生成する香料生成部と、
前記エンクロージャの内部に設けた、前記香料生成部で生成した合成香料を射出する香料射出部と、を備え、
前記音信号処理部が前記スピーカから音を出力させることで、前記香料射出部で射出した合成香料を前記バスレフポートから前記エンクロージャの外部空間へ送出することを特徴とする香り提示装置。 - 前記音信号処理部は、非可聴周波数の信号を発生し、前記音信号と前記非可聴周波数の信号とに基づき、前記スピーカを駆動することを特徴とする請求項1に記載の香り提示装置。
- 前記音信号処理部は、前記音信号の音圧及び/又は周波数を解析した結果を示す解析情報に基づいて、前記非可聴周波数の信号のゲインを調整することを特徴とする請求項2に記載の香り提示装置。
- 前記音信号処理部は、前記音信号の音圧及び/又は周波数を解析した結果を示す解析情報に基づいて、前記合成香料を射出するタイミングを決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の香り提示装置。
- 前記合成香料を射出するタイミングを制御するタイミングコントローラを有し、
該タイミングコントローラからの制御に基づいて、前記合成香料を射出するタイミングを決定することを特徴とする請求項2又は3に記載の香り提示装置。 - 前記音信号処理部は、前記音信号の音圧及び/又は周波数を解析して、前記解析情報を生成する解析部を有することを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の香り提示装置。
- バスレフポートとしての孔が設けられたバスレフ型のエンクロージャと、該エンクロージャ内に取り付けられたスピーカとを有するスピーカシステムを用いて、香りを提示する香り提示方法であって、
香料生成部が、香気制御情報に基づき、香料保持部で保持されている複数種類の香料の中から香料を調合して合成香料を生成する生成ステップと、
香料射出部が、前記生成ステップで生成した合成香料を前記エンクロージャの内部で射出する射出ステップと、
音信号処理部が、音信号に基づき前記スピーカを駆動し前記スピーカから音を出力させることで、前記射出ステップで射出した合成香料を前記バスレフポートから前記エンクロージャの外部空間へ送出する送出ステップと、
を含むことを特徴とする香り提示方法。 - バスレフポートとしての孔が設けられたバスレフ型のエンクロージャと、該エンクロージャ内に取り付けられたスピーカとを有するスピーカシステムを用いて、香りを提示する香り提示用のプログラムであって、
コンピュータに、
香気制御情報に基づき、香料保持部で保持されている複数種類の香料の中から香料を調合して合成香料を生成する生成ステップと、
該生成ステップで生成した合成香料を前記エンクロージャの内部で射出する射出ステップと、
音信号に基づき前記スピーカを駆動し前記スピーカから音を出力させることで、前記射出ステップで射出した合成香料を前記バスレフポートから前記エンクロージャの外部空間へ送出する送出ステップと、
を実行させるためのプログラム。 - 請求項8に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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2012
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