JP2017059700A - 半導体発光装置及びその製造方法 - Google Patents

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哲二 松尾
Tetsuji Matsuo
哲二 松尾
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Abstract

【課題】発光素子と共に半導体素子を内蔵し、且つ小型化が容易な半導体発光装置を提供する。【解決手段】互いに対向する第1主面と第2主面を有し、発光素子が形成された発光素子領域と半導体素子が形成された半導体素子領域とが互いの側面が接するように第1主面に沿って隣接して配置された半導体積層体を備え、発光素子が第1主面に露出する第1導電型の第1の化合物半導体層を有し、第1の化合物半導体層によって半導体素子の側面が囲まれている。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体素子を内蔵する半導体発光装置及びその製造方法に関する。
発光ダイオード(LED)などの発光素子に、この発光素子と接続する半導体素子を付加する様々な構造が提案されている。例えば、LEDを静電気放電(ESD)に起因する破壊から保護する静電保護ダイオードをLEDに付加した構造の半導体発光装置が開示されている(例えば特許文献1参照。)。
特開2013−247298号公報
発光素子に半導体素子を付加することによって半導体発光装置の小型化が妨げられないことが望ましい。しかしながら、特許文献1に開示された構造では、LEDと半導体素子を横方向に並べて配置する際に、LEDと半導体素子とを分離する領域やLEDと半導体素子とを接続する配線を配置する領域を設ける必要がある。また、発光素子と半導体素子をそれぞれ形成する工程において互いの損傷を防ぐためにも、LEDと半導体素子とを分離する領域が必要である。このため、半導体発光装置の小型化が阻害される。
また、発光素子と半導体素子を縦方向に配置する場合には、配線構造が複雑になる。このため、発光素子と半導体素子の配線パターンを合わせるアライメント技術が難しく、半導体発光装置の小型化が困難である。
上記問題点に鑑み、本発明は、発光素子と共に半導体素子を内蔵し、且つ小型化が容易な半導体発光装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、互いに対向する第1主面と第2主面を有し、発光素子が形成された発光素子領域と半導体素子が形成された半導体素子領域とが互いの側面が接するように第1主面に沿って隣接して配置された半導体積層体を備え、発光素子が第1主面に露出する第1導電型の第1の化合物半導体層を有し、第1の化合物半導体層によって半導体素子の側面が囲まれている半導体発光装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、基板の上部の一部に半導体素子を形成するステップと、半導体素子が形成された半導体素子領域を除いた残余の領域について基板の上部を選択的に除去し、半導体素子が形成された領域をメサ形状に残すステップと、半導体素子を覆って基板の全面に第1導電型の第1の化合物半導体層を基板と接触させて形成するステップと、残余の領域のうちの発光素子領域に、発光層及び第2導電型の第2の化合物半導体層を形成し、第1の化合物半導体層、発光層及び第2の化合物半導体層が積層された発光素子を形成するステップと、残余の領域のうちの発光素子領域を除いた領域において第1の化合物半導体層と電気的に接続する第1の電極を形成するステップと、発光素子領域において第2の化合物半導体層と電気的に接続する第2の電極を形成するステップと、第1の化合物半導体層が露出するまで基板の下部をエッチングするステップとを含む半導体発光装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、発光素子と共に半導体素子を内蔵し、且つ小型化が容易な半導体発光装置及びその製造方法を提供できる。
本発明の実施形態に係る半導体発光装置の構造を示す模式的な断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体発光装置の構造を示す模式的な平面図である。 本発明の実施形態に係る半導体発光装置の実施例を示す模式的な断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体発光装置の製造方法を説明するための模式的な工程断面図である(その1)。 本発明の実施形態に係る半導体発光装置の製造方法を説明するための模式的な工程断面図である(その2)。 本発明の実施形態に係る半導体発光装置の製造方法を説明するための模式的な工程断面図である(その3)。 本発明の実施形態に係る半導体発光装置の製造方法を説明するための模式的な工程断面図である(その4)。 本発明の実施形態に係る半導体発光装置の製造方法を説明するための模式的な工程断面図である(その5)。 本発明の実施形態の変形例に係る半導体発光装置の構造を示す模式的な断面図である。 本発明のその他の実施形態に係る半導体発光装置の構造を示す模式的な断面図である。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。また、以下に示す実施形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、構成部品の形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の実施形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
本発明の実施形態に係る半導体発光装置1は、図1に示すように、互いに対向する第1主面101と第2主面102を有し、発光素子10が形成された発光素子領域S1と半導体素子20が形成された半導体素子領域S2とが、互いの側面が接するように第1主面101に沿って隣接して配置された半導体積層体100を備える。発光素子10は、第1主面101に露出する第1導電型の第1の化合物半導体層11を有し、第1の化合物半導体層11と半導体素子20が直接に接している。
発光素子領域S1では、半導体積層体100は、第1の化合物半導体層11に発光層12と第2導電型の第2の化合物半導体層13がこの順に積層された構造である。なお、第1導電型と第2導電型とは互いに反対導電型である。即ち、第1導電型がp型であれば、第2導電型はn型であり、第1導電型がn型であれば、第2導電型はp型である。以下では、第1導電型がn型であり、第2導電型がp型である場合を例示的に説明する。つまり、第1の化合物半導体層11はn型半導体層であり、第2の化合物半導体層13はp型半導体層である。
図1に示すように、発光素子領域S1において第1の化合物半導体層11の主面が第1主面101であり、第2の化合物半導体層13の主面が第2主面102である。半導体素子領域S2では、半導体素子20の一方の端面が第1主面101であり、第1の化合物半導体層11の主面が第2主面102である。
発光素子10は、第1の化合物半導体層11をn型クラッド層、第2の化合物半導体層13をp型クラッド層とするLEDである。即ち、第1の化合物半導体層11、発光層12、第2の化合物半導体層13が積層されたダブルヘテロ構造を発光素子10に採用している。第1の化合物半導体層11、発光層12及び第2の化合物半導体層13には、窒化物半導体などが使用される。代表的な窒化物半導体は、AlxInyGa1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)で表され、例えば窒化アルミニウム(AlN)、窒化ガリウム(GaN)、窒化インジウム(InN)などである。例えば、薄いGaAs層からなる発光層12を、発光層12よりもバンドギャップエネルギーの大きなAlGaAs層からなる第1の化合物半導体層11と第2の化合物半導体層13とで挟んだ構造などを発光素子10に使用可能である。発光素子10では、第1の化合物半導体層11を経由した電子と第2の化合物半導体層13を経由したホール(正孔)とが発光層12で再結合することにより、発光層12で光が発生する。発生した光は、第1主面101から半導体発光装置1の外部に出力される。
また、半導体積層体100は、発光素子領域S1と半導体素子領域S2とを除いた残余の領域(以下において、「延伸領域S3」という。)を有する。第1の化合物半導体層11は、発光素子領域S1を超えて延伸領域S3まで延在している。図1に示すように、半導体積層体100の延伸領域S3は第1の化合物半導体層11によって構成されている。つまり、延伸領域S3においては、第1の化合物半導体層11の一方の主面が第1主面101であり、他方の主面が第2主面102である。
図1に示したように、第1の化合物半導体層11は、発光素子領域S1を超えて半導体素子領域S2まで延在している。図1に示した例では、第1の化合物半導体層11の凹部に半導体素子20が埋め込まれた構造である。つまり、半導体素子20の側面が第1の化合物半導体層11によって囲まれていると共に、第1の化合物半導体層11は半導体素子20と膜厚方向に重なった領域を有する。第1主面101に露出する半導体素子20の一方の端面に対向する他方の端面の上に、この端面に接して第1の化合物半導体層11が形成されている。このような構造とすることで、膜厚方向に重なった領域の引き出し電極が無い領域を光が伝搬して、発光素子領域S1から延伸領域S3へ向かう横方向への光の伝搬が良好となり、発光の面内分布が均一になり、光を取り出す効率も向上して光出力が高くできる。この場合、引き出し電極が形成される領域(素子ビア53及び配線ビア54が配置される領域)は、できるだけ小さいことが好ましい。
このように、第1の化合物半導体層11が、半導体素子20の側面と片方の端面とに接触している。半導体素子20と第1の化合物半導体層11との接触部分をオーミック接触させることによって、半導体素子20と第1の化合物半導体層11とを電気的に接続する配線の少なくとも一部を省略できる。
図2に、第1主面101側から見た半導体発光装置1の構成例を示す。なお、図1は、図2のI−I方向に沿った断面図である。図2に示した例では、半導体素子領域S2が第1主面101の中央部に配置されている。そして、半導体素子領域S2と隣接して延伸領域S3が配置され、半導体素子領域S2と延伸領域S3を囲んで発光素子領域S1が配置されている。図2では、発光素子領域S1の発光層12も記載している。
このように、半導体素子領域S2を第1の電極31と第2の電極32間に配置することで、それ以外の領域に配置した場合と比較し、第2の電極32から半導体素子領域S2を経由して第1の電極31までの距離を最短に形成することができる。この結果、例えば配線34を短くすることが可能となる。なお、半導体素子領域S2は、平面視において、第1の電極31の直上または第2の電極32の直上の領域に配置してもよい。特に半導体素子領域S2を静電保護素子として使用する場合は、上記構造が好ましく、特に第1の電極31の直上の領域を含むように形成すると、第1の電極31と半導体素子領域S2の距離が最短となり、より効果的な静電対策を可能とした半導体発光装置1を形成できる。
半導体発光装置1は、延伸領域S3において第2主面102を介して第1の化合物半導体層11と電気的に接続する第1の電極31を備える。第1の電極31は、延伸領域S3の膜厚方向に配置されている。延伸領域S3の第1の化合物半導体層11が露出する第2主面102に配置された導電性を有する第1電極層41と第1ビア51を経由して、第1の電極31と第1の化合物半導体層11が電気的に接続されている。第1ビア51は、第1の化合物半導体層11上に形成された保護膜60を貫通している。保護膜60は、図1に示すように、第1主面101を除いた半導体発光装置1の表面に配置されている。保護膜60には絶縁膜などが使用される。
また、半導体発光装置1は、第2主面102を介して第2の化合物半導体層13と電気的に接続された第2の電極32を備える。第2の電極32は、発光素子領域S1の膜厚方向に配置されている。図1に示すように、第2の化合物半導体層13が露出する第2主面102に配置された導電性を有する第2電極層42と第2ビア52を経由して、第2の電極32と第2の化合物半導体層13が電気的に接続されている。第2電極層42は、第2の化合物半導体層13の略全面に形成されている。第2ビア52は、第2電極層42上に形成された保護膜60を貫通している。
第1の電極31と第2の電極32の間に所定の電圧を印加することによって、発光素子10に駆動電流が流れる。第1の化合物半導体層11がn型半導体層であり、第2の化合物半導体層13がp型半導体層である場合は、第1の電極31にマイナス電位が印加され、第2の電極32にプラス電位が印加される。これにより、第1の電極31から第1の化合物半導体層11に電子が供給され、第2の電極32から第2の化合物半導体層13に正孔が供給される。そして、発光層12に、第1の化合物半導体層11から電子が注入され、第2の化合物半導体層13から正孔が注入される。注入された正孔と電子が発光層12で再結合することにより、発光素子10が光を出射する。
半導体発光装置1は、第2主面102を介して半導体素子20と電気的に接続された素子電極33を更に備える。素子電極33は、半導体素子領域S2の第2主面102に形成された保護膜60を貫通する素子ビア53を経由して、半導体素子20と電気的に接続されている。素子電極33は、半導体素子領域S2の膜厚方向に配置されている。
更に、発光素子10と半導体素子20とを電気的に接続する配線34が、保護膜60の上に配置されている。配線34によって、第1の電極31や第2の電極32と半導体素子20とが電気的に接続されたり、電極間が電気的に接続されたりする。図1に示した例では、配線34によって第2の電極32と半導体素子20とが電気的に接続されている。配線34と半導体素子20は、保護膜60を貫通する配線ビア54によって電気的に接続される。配線34の配置パターンは、発光素子10を発光させると共に半導体素子20に所定の動作を行わせるために種々の形態が使用される。例えば、素子電極33や配線34を経由して伝播される電気信号に応じて、半導体素子20が所定の動作を行う。半導体素子20には、例えば発光素子10の出射光の強度の調整や点滅動作などを設定する機能を持たせる。或いは、以下に示すように、半導体素子20を発光素子10の静電気破壊を防止する静電保護ダイオードとしてもよい。
図3に示した半導体発光装置1の実施例では、発光素子10の静電気破壊を防止する静電保護ダイオードを、半導体素子20として半導体素子領域S2に形成している。この静電保護ダイオードは、第1主面101側に第2導電型の第1半導体層21を配置し、第2主面102側に第1導電型の第2半導体層22を配置した構造である。第1の化合物半導体層11がn型半導体層であり第2の化合物半導体層13がp型半導体層である場合は、第1半導体層21はp型半導体層であり、第2半導体層22はn型半導体層である。
図3に示すように、第1半導体層21が、静電保護ダイオードの一方の端子(アノード端子)として第1の化合物半導体層11と電気的に接続されている。第1半導体層21と第1の化合物半導体層11との電気的接続は、第1半導体層21と第1の化合物半導体層11との接触部分をオーミック接触させることにより実現している。そして、第2半導体層22が、静電保護ダイオードの他方の端子(カソード端子)として第2の化合物半導体層13と電気的に接続されている。第2半導体層22と第2の化合物半導体層13との電気的接続は、第2半導体層22と接続する配線34を第2の電極32に接続することによって実現している。
このように、発光素子10と整流方向が逆向きになるように静電保護ダイオードを発光素子10に接続することによって、発光素子10の静電気破壊を防止できる。
以上に説明したように、本発明の実施形態に係る半導体発光装置1では、発光素子領域S1と半導体素子領域S2とが互いの側面が接するように隣接して配置され、発光素子10と半導体素子20とを分離する領域が設けられていない。具体的には、発光素子10を構成する第1の化合物半導体層11が、半導体素子20と直接に接触している。このため、発光素子10と共に半導体素子20を内蔵する半導体発光装置1を小型化することができる。更に、第1の化合物半導体層11と半導体素子20が接触している部分がオーミック特性であることによって、発光素子10と半導体素子20とを接続する配線を省略できる。これにより、半導体発光装置1を更に小型化できる。
以下に、図4〜図8を参照して、本発明の実施形態に係る半導体発光装置1の製造方法を説明する。なお、以下に述べる半導体発光装置1の製造方法は一例であり、この変形例を含めて、これ以外の種々の製造方法により実現可能であることはもちろんである。
まず、周知の半導体デバイス製造プロセスによって、図4に示すようにシリコン基板などの基板200の上部の一部に半導体素子20を形成する。その後、半導体素子20が形成された領域を除いた残余の領域について、基板200の上部を選択的に除去する。これにより、図5に示すように、半導体素子20を形成した領域がメサ形状に残される。このメサ形状に残された領域が、半導体素子領域S2である。このとき、半導体素子20が形成された深さ以上に半導体素子領域S2以外の基板200の上部を除去することにより、半導体素子20の全体がメサ形状に含まれる。メサ形状の高さは、例えば数μm〜10μm程度である。
次に、図6に示すように、半導体素子20を覆って、第1の化合物半導体層11を基板200の全面に亘って基板200と接触させて形成する。例えば、エピタキシャル成長法によって、基板200のメサ形状が形成された主面上に第1の化合物半導体層11を形成する。第1の化合物半導体層11の膜厚は、例えば2μm〜5μm程度である。更に、第1の化合物半導体層11上に、発光層12と第2の化合物半導体層13を順次積層する。発光層12の膜厚は50nm程度、第2の化合物半導体層13の膜厚は0.15μm〜0.3μm程度である。
そして、フォトリソグラフィ技術やエッチング技術を用いて、図7に示すように、第1の化合物半導体層11、発光層12及び第2の化合物半導体層13を所定の形状に形成する(図7〜図8では、図面の上下を図4〜図6と逆にしている)。即ち、発光素子領域S1にのみ発光層12及び第2の化合物半導体層13を形成する。これにより、第1の化合物半導体層11、発光層12及び第2の化合物半導体層13が積層された発光素子10が発光素子領域S1に形成される。更に、半導体素子20の第2主面102で外部と電気的接続する領域について、半導体素子20上の第1の化合物半導体層11の一部を選択的に除去する。例えば、第1の化合物半導体層11の素子ビア53や配線ビア54が形成される領域を、半導体素子20の表面が露出するまで除去する。一方、発光素子領域S1及び延伸領域S3については第1の化合物半導体層11を残す。
次いで、第2の化合物半導体層13上に第2電極層42を形成する。なお、第2電極層42に発光素子10の出射光を反射する導電性膜を使用することにより、半導体発光装置1の出力光の輝度を向上させることができる。発光素子10の出射光を反射する第2電極層42には、例えば銀(Ag)膜やアルミニウム(Al)膜、これらそれぞれの合金膜などの金属膜を採用可能である。一方、延伸領域S3の第1の化合物半導体層11上に第1電極層41を形成する。
次に、基板200の全面に保護膜60を形成する。保護膜60には、例えば酸化シリコン膜や窒化シリコン膜などの絶縁膜が使用される。保護膜60の所定の位置にビアホールを形成した後、図8に示すように、保護膜60上に配線34や各電極を形成する。即ち、延伸領域S3において第1ビア51を介して第1電極層41と電気的に接続する第1の電極31、発光素子領域S1において第2ビア52を介して第2電極層42と電気的に接続する第2の電極32を形成する。また、半導体素子領域S2において素子ビア53を介して半導体素子20と電気的に接続する素子電極33を形成する。配線34や各電極には金属膜などの導電性材料が使用される。
その後、第1の化合物半導体層11が露出するまで、基板200の下部をエッチングする。これにより、図1に示した半導体発光装置1が完成する。
上記のように、発光素子10の一部を構成する第1の化合物半導体層11は、発光素子領域S1を超えて半導体素子20が形成された半導体素子領域S2に延在するように形成される。したがって、半導体素子20と第1の化合物半導体層11との間には、隙間や接着層などが介在しない。このため、半導体発光装置1を小型化できる。また、第1の化合物半導体層11と半導体素子20との接触部分をオーミック接触させることによって、発光素子10と半導体素子20間の配線の少なくとも一部を省略できる。これにより、半導体発光装置1を更に小型化できる。第1の化合物半導体層11と半導体素子20とをオーミック接触させるには、例えば特開2002−217453号公報や特許第3952210号公報などに開示された方法などの、周知の技術を使用可能である。
<変形例>
本発明の実施形態の変形例に係る半導体発光装置1を、図9に示す。図9に示した半導体発光装置1では、第1主面101の上に透光性樹脂膜70が配置されている。
透光性樹脂膜70は、半導体発光装置1の封止材及び半導体発光装置1の機械的強度を向上する補強材などとして機能する。透光性樹脂膜70の膜厚は、例えば50μm程度である。発光素子10の出射光を透過する樹脂膜であれば、透光性樹脂膜70に熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を採用可能である。透光性樹脂膜70に透明樹脂を使用することによって、発光素子10の出射光と同色の出力光を半導体発光装置1から出力できる。
或いは、発光素子10の出射光によって励起されて励起光を放射する蛍光体を含有する蛍光体樹脂を透光性樹脂膜70に採用してもよい。透光性樹脂膜70に蛍光体樹脂を採用することにより、所望の色の出力光を半導体発光装置1から出力できる。また、半導体発光装置1から、発光素子10の出射光と励起光とが混色された出力光を出力させることも可能である。
上記のように、半導体発光装置1の出力光に対する所望の色に応じて、透光性樹脂膜70の構造、材料を任意に選択可能である。例えば、出射光が青色光の発光素子10を使用した場合に、青色光に励起されて黄色光を放射するイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)などを透光性樹脂膜70に含まれる蛍光体として用いる。このとき、発光素子10から出射された青色光の一部が蛍光体を励起することにより、黄色光に波長変換される。蛍光体から放射された黄色光と発光素子10から出射された青色光とが混合されることにより、白色の出力光が半導体発光装置1から出力される。
白色光を半導体発光装置1から出力させるためには、発光素子10の出射光と蛍光体との組み合わせはこれに限られるものではない。例えば、近紫外光を出射する発光素子10と、近紫外光によって励起されて赤色光、緑色光、及び青色光を放射する蛍光体を含有した透光性樹脂膜70を使用してもよい。もちろん、半導体発光装置1の出力光が白色光以外の場合にも、発光素子10の出射光と蛍光体との種々の組み合わせを採用可能である。透明樹脂として、例えば、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂などを採用可能である。また、蛍光体樹脂として前記の透明樹脂に蛍光材料を混合したものなどを採用可能である。
なお、透光性樹脂膜70に散乱剤を混入させてもよい。これにより透光性樹脂膜70内で発光素子10の出射光が散乱され、出力光の輝度が向上する。また、透光性樹脂膜70に蛍光体が含有される場合に、透光性樹脂膜70に散乱剤を混入することによって効率よく蛍光体を励起させることができる。
また、図9に示すように、第2主面102に補強樹脂膜80を配置してもよい。補強樹脂膜80は、第1の電極31と第2の電極32との間を埋め込んで形成され、各電極の表面は補強樹脂膜80から露出している。補強樹脂膜80を第2主面102に形成することによって、半導体発光装置1の機械的強度が向上する。
補強樹脂膜80には、例えば、発光素子10の出射光を反射する白色や黒色のエポキシ樹脂やシリコーン樹脂などを使用できる。この場合、第2電極層42に透明電極を使用し、保護膜60に酸化シリコン膜や窒化シリコン膜などの透光性の絶縁膜を使用することにより、発光素子10の出射光が補強樹脂膜80で反射される。これにより、半導体発光装置1からの出力光の輝度を向上させることができる。透明電極には、ITO膜、ZnO膜、InZnO膜などを使用可能である。
図9に示すように、第1主面101に透光性樹脂膜70を配置したり、第2主面102に補強樹脂膜80を配置したりすることによって、半導体発光装置1の機械的強度が向上すると共に、チップハンドリングや組み立てが容易になる。このため、半導体発光装置1を更に小型化できる。
(その他の実施形態)
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
既に述べた実施形態の説明では、半導体素子領域S2と第1の化合物半導体層11の一部が膜厚方向に重なっていたが、半導体素子20と第1の化合物半導体層11とが側面以外では接触しないようにしてもよい。例えば、図10に示すように、半導体素子20の端面に第1の化合物半導体層11が形成されない構造にしてもよい。このような構造を採用することにより、第1の化合物半導体層11において発光素子10と電気的に接触させる必要のない半導体素子20の領域を、半導体素子領域S2の第2主面102に露出して形成することができる。第2主面102に露出させたこの領域は、例えば配線34や素子電極33を介して所定の電位を印加したり電気信号を入力させたりできる。なお、図10に示した半導体発光装置1においても、第1主面101に透光性樹脂膜70を配置したり、第2主面102に補強樹脂膜80を配置したりしてもよい。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことはもちろんである。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…半導体発光装置
10…発光素子
11…第1の化合物半導体層
12…発光層
13…第2の化合物半導体層
20…半導体素子
31…第1の電極
32…第2の電極
33…素子電極
34…配線
41…第1電極層
42…第2電極層
60…保護膜
70…透光性樹脂膜
80…補強樹脂膜
100…半導体積層体
101…第1主面
102…第2主面
S1…発光素子領域
S2…半導体素子領域
S3…延伸領域

Claims (9)

  1. 互いに対向する第1主面と第2主面を有し、発光素子が形成された発光素子領域と半導体素子が形成された半導体素子領域とが互いの側面が接するように前記第1主面に沿って隣接して配置された半導体積層体を備え、
    前記発光素子が前記第1主面に露出する第1導電型の第1の化合物半導体層を有し、前記第1の化合物半導体層によって前記半導体素子の側面が囲まれていることを特徴とする半導体発光装置。
  2. 前記半導体素子と前記第1の化合物半導体層が接触している部分がオーミック特性であることを特徴とする請求項1に記載の半導体発光装置。
  3. 前記発光素子が、前記第1の化合物半導体層に発光層と第2導電型の第2の化合物半導体層がこの順に積層された構造を有し、
    前記半導体積層体の前記発光素子領域と前記半導体素子領域とを除いた残余の領域まで前記第1の化合物半導体層が延在し、
    前記残余の領域において前記第2主面を介して前記第1の化合物半導体層と電気的に接続された第1の電極と、
    前記第2主面を介して前記第2の化合物半導体層と電気的に接続された第2の電極と
    を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体発光装置。
  4. 前記第2主面に配置され、前記第1の電極と前記第2の電極を除いた部分を埋める補強樹脂膜を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の半導体発光装置。
  5. 前記半導体素子が、平面視において前記第1の電極の直上の領域から前記第2の電極の直上の領域にわたる範囲を含んで形成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の半導体発光装置。
  6. 前記第1主面の上に配置された透光性樹脂膜を更に備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の半導体発光装置。
  7. 前記第1の化合物半導体層が前記半導体素子領域まで延在し、前記第1の化合物半導体層と前記半導体素子とが膜厚方向に重なった領域を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の半導体発光装置。
  8. 前記半導体素子が前記発光素子の静電気破壊を防止する静電保護ダイオードであり、前記静電保護ダイオードの一部を構成する第2導電型の半導体層が前記第1の化合物半導体層と接触している部分がオーミック特性であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の半導体発光装置。
  9. 基板の上部の一部に半導体素子を形成するステップと、
    前記半導体素子が形成された半導体素子領域を除いた残余の領域について前記基板の上部を選択的に除去し、前記半導体素子が形成された領域をメサ形状に残すステップと、
    前記半導体素子を覆って前記基板の全面に第1導電型の第1の化合物半導体層を前記基板と接触させて形成するステップと、
    前記残余の領域のうちの発光素子領域に、発光層及び第2導電型の第2の化合物半導体層を形成し、前記第1の化合物半導体層、前記発光層及び前記第2の化合物半導体層が積層された発光素子を形成するステップと、
    前記残余の領域のうちの前記発光素子領域を除いた領域において前記第1の化合物半導体層と電気的に接続する第1の電極を形成するステップと、
    前記発光素子領域において前記第2の化合物半導体層と電気的に接続する第2の電極を形成するステップと、
    前記第1の化合物半導体層が露出するまで前記基板の下部をエッチングするステップと
    を含むことを特徴とする半導体発光装置の製造方法。
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