JP2017059326A - 二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】充放電性能の低下を抑えつつ、二次電池を外圧で圧縮した場合等に生じる可能性がある集電部品と電極の短絡等、電極面に対して水平方向での短絡を防止し、より安全な二次電池を提供する。
【解決手段】本発明の二次電池1は、正極金属箔露出部11cと負極金属箔露出部12cとが捲回軸方向一方側と他方側に配置された状態で捲回されている円筒形捲回群10を有している。円筒形捲回群10は、負極電極12とその外周側の正極電極11との間に介在される第1セパレータ13と、負極電極12とその内周側の正極電極11との間に介在される第2セパレータ14を有している。第1セパレータ13は、負極電極12の端面12Bと対向して折り返された折り返し部13aを有しており、その折り返し部13aは、正極電極11の正極合剤層11bよりも捲回軸方向外側に配置されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、二次電池に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2012−64448号公報(特許文献1)がある。この公報には、「シート状の集電体の両面に第1の電極活物質が塗布された第1の電極であって、第1の電極活物質が塗布された第1の領域と、第1の電極活物質が塗布されていない第2の領域とを有する第1の電極と、シート状の集電体の両面に、第1の電極活物質とは異なる極性の第2の電極活物質が塗布された第2の電極と、多孔質セパレータと、を有する積層体2であって、第1および第2の電極が、多孔質セパレータを介して積層された積層体2を備え、多孔質セパレータは、第1の電極の第2の領域と第2の電極の第2の電極活物質が塗布された領域とに対向する部分が、複数層に折り畳まれている、積層型二次電池。」と記載されている。
また別の背景技術として、特開2014−67633号公報(特許文献2)がある。この公報には、「それぞれ金属箔に活物質層を設けた正極シート及び負極シートと、少なくとも1枚のセパレータとを、前記正極シートと前記負極シートとの間に前記セパレータが介在するように重ね合わせて巻回又は積層してなる電極体を備え、前記セパレータは、前記正極シート及び前記負極シートのうちの一方を包むように長手方向に沿って折り曲げた折曲部を有する第1セパレータを含む、蓄電素子。」と記載されている。
特開2012−64448号公報 特開2014−67633号公報
特許文献1に開示されている積層型二次電池では、第1の電極の箔部分と第2の電極の電極活物質が塗布された領域でセパレータを複数層に折りたたむことで、電極面に垂直方向の短絡を防止するが、電池が外圧で圧縮された場合等に生じる可能性がある集電部品と電極の短絡等、電極面に水平方向での短絡に対しては効果がない。
特許文献2に開示されている蓄電素子では、セパレータを折り曲げて、1枚のセパレータで電極を包むように配置している。この場合、電池が外圧で圧縮された場合等に生じる可能性がある集電部品と電極の短絡等、電極面に水平方向での短絡に対して効果があるが、1枚のセパレータで電極を覆うように折り曲げ捲回した場合、折り曲げられた内側のセパレータと外側のセパレータでは、捲回時の周長がセパレータと電極の厚みの合計分異なっているため、周長が短い内側のセパレータで余りが生じる。余りが正極の電極活物質が塗布された領域と、負極の電極活物質が塗布された領域が向かい合った部分で生じた場合、セパレータは正極活物質と負極活物質とでしっかりと挟まれており、余りが定期的に解消できず蓄積されて大きなシワが生じ電池特性の低下に繋がる可能性がある。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、充放電性能の低下を抑えつつ、二次電池を外圧で圧縮した場合等に生じる可能性がある集電部品と電極の短絡等、電極面に対して水平方向での短絡を防止し、より安全な二次電池を提供する。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本発明は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、「長辺と短辺を有する正極金属箔の両面に正極合剤層が設けられ、前記正極金属箔の一方の長辺に沿って正極金属箔露出部が形成された正極電極と、長辺と短辺を有する負極金属箔の両面に負極合剤層が設けられ、前記負極金属箔の一方の長辺に沿って負極金属箔露出部が形成された負極電極とが、セパレータを介して長辺方向に、前記正極金属箔露出部と前記負極金属箔露出部とが捲回軸方向一方側と他方側に配置された状態で、捲回された捲回群を有する二次電池であって、
前記セパレータは、前記負極金属箔の端面と対向して折り返され、折り返し部が形成され、前記折り返し部は、前記正極合剤層よりも捲回軸方向外側に設けられた」ことを特徴とする。
本発明によれば、充放電性能の低下を抑えつつ、二次電池を外圧で圧縮した場合等に生じる可能性がある集電部品と電極の短絡等、電極面に対して水平方向での短絡を防止し、より安全な二次電池を提供できる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
円筒形二次電池の断面図。 円筒形二次電池の分解斜視図。 円筒形二次電池の捲回群を一部分解して部分的に断面で示す斜視図。 実施例1における円筒形捲回群の正極タブ側の要部断面を拡大して示す図。 捲回装置の構成を説明する図。 セパレータの折り返し部の形成方法を説明する図。 実施例2における円筒形捲回群の正極タブ側の要部断面を拡大して示す図。 実施例3における円筒形捲回群の正極タブ側の要部断面を拡大して示す図。 実施例4における円筒形捲回群の負極タブ側の要部断面を拡大して示す図。 角形二次電池の外観図。 角形二次電池捲回群の分解斜視図。 実施例5における扁平捲回群の正極金属箔露出部側の要部断面を拡大して示す図。 実施例6における扁平捲回群の正極金属箔露出部側の要部断面を拡大して示す図。 実施例7における扁平捲回群の正極金属箔露出部側の要部断面を拡大して示す図。 実施例8における扁平捲回群の負極金属箔露出部側の要部断面を拡大して示す図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、円筒形二次電池の断面図である。
円筒形二次電池1は、底部を有し、上部が開口された円筒形の電池缶2および電池缶2の上部を封口するハット型の電池蓋3で構成される電池容器4を有する。電池容器4の内部には、以下に説明する発電用の各構成部材が収容され、非水電解液5が注入されている。
円筒形の電池缶2には、上端側に設けられた開口部2b側に電池缶2の内側に突き出した溝2aが形成されている。電池缶2の内部には、円筒形捲回群10が配置されている。円筒形捲回群10は、軸方向に沿う中空部を有する細長い円筒形の軸芯15と、軸芯15の周囲に捲回された正極電極および負極電極とを備える。円筒形の軸芯15の中空部は、軸方向(図面の上下方向)で軸方向に垂直な面の断面形状が異なる。中空部の上方での断面形状は平行部と曲線部で形成されるレーストラック形状をしている。中空部の下方での断面形状は上方の平行部の幅よりも小さい径の円形である。この上方の中空部15aに円筒状の正極集電板27の下部筒部27bが圧入されている。正極集電板27は、円盤状の基部27aと、この基部27aの内周部において軸芯15側に向かって突出し、軸芯15の内面に圧入される下部筒部27bと、外周縁において電池蓋3側に突き出す上部筒部27cとを有する。正極集電板27は、この下部筒部27bにより軸芯15の上端部に固定支持されている。
正極電極の正極タブ16は、正極集電板27の上部筒部27cに溶接されている。正極集電板27は、例えばアルミニウム系金属により形成され、上部筒部27cの外周には、正極電極の正極タブ16および押え部材28が溶接されている。多数の正極タブ16は、正極集電板27の上部筒部27cの外周に密着させておき、正極タブ16の外周に押え部材28をリング状に巻き付けて仮固定し、この状態で超音波溶接により接合される。
軸芯15の下端部の外周には、外径が径小とされた段部15bが形成され、この段部15bに負極集電板21が圧入されて固定されている。負極集電板21は、例えば、銅系金属により形成され、軸芯15の段部15bが圧入される開口部21bが円盤状の基部21aに形成され、円盤状の基部21aの外周縁に、電池缶2の底部側に向かって突き出す外周筒部21cが形成されている。負極集電板21の基部21aには、軸芯15の中空軸に注液された非水電解液5を円筒形捲回群10に浸透させるための開口部21d(図2参照)が形成されている。
負極電極の負極タブ17は、負極集電板21の外周筒部21cに接合される。負極集電板21の外周筒部21cの外周には、負極電極の負極タブ17および押え部材22が溶接されている。多数の負極タブ17を、負極集電板21の外周筒部21cの外周に密着させておき、負極タブ17の外周に押え部材22をリング状に巻き付けて仮固定し、この状態で溶接される。負極集電板21の基部21aには、接続リード板50が、抵抗溶接、或いはレーザ溶接等により接合されている。
多数の正極タブ16は、正極集電板27に溶接され、多数の負極タブ17が負極集電板21に溶接されることにより、正極集電板27、負極集電板21および円筒形捲回群10が一体的にユニット化された発電ユニット20が構成される。電池缶2の内部には、非水電解液5が所定量注入されている。非水電解液5の一例として、リチウム塩がカーボネート系溶媒に溶解した溶液が挙げられる。
図2は円筒形二次電池の分解斜視図である。
円筒形状の軸芯15の中空部の上方には、円筒状の正極集電板27が圧入されている。正極集電板27は、例えば、アルミニウム系金属により形成されている。正極集電板27の基部27aには、電池内部で発生するガスを放出するための開口部27dが形成されている。正極集電板27に形成された開口部27eは、接続リード板50を電池缶2に溶接するための電極棒(図示せず)を挿通するためのものである。電極棒を正極集電板27に形成された開口部27eから軸芯15の中空部に差し込み、その先端部で接続リード板50を電池缶2の底部2cの内面に押し付けて抵抗溶接を行う。これにより、発電ユニット20は電池缶2の底部2cに固定される。
また、負極集電板21が接続されている電池缶2の底面は、一方の出力端子として作用し、円筒形捲回群10に蓄電された電力を電池缶2から取り出すことができる。正極集電板27の基部27aの上面には、複数のアルミニウム箔が積層されて構成されたフレキシブルな接続部材33が、その一端部を溶接されて接合されている。
正極集電板27の上部筒部27c上には、電池蓋ユニット30が配置されている。電池蓋ユニット30は、リング形状をした絶縁板34、絶縁板34に設けられた開口部34aに嵌入された接続板35、接続板35に溶接されたダイアフラム37およびダイアフラム37に、かしめと溶接により固定された電池蓋3により構成される。
絶縁板34は、円形の開口部34aを有する絶縁性樹脂材料からなるリング形状を有し、正極集電板27の上部筒部27c上に載置されている。絶縁板34は、開口部34aおよび下方に突出する側部34bを有している。絶縁板34の開口部34a内には接続板35が嵌合されている。接続板35の下面には、接続部材33の他端部が溶接されて接合されている。
接続板35は、アルミニウム系金属で形成され、中央部を除くほぼ全体が均一でかつ、中央側が少々低い位置に撓んだ、ほぼ皿形状を有している。接続板35の中心には、薄肉でドーム形状に形成された突起部35aが形成されており、突起部35aの周囲には、複数の開口部35bが形成されている。開口部35bは、電池内部に発生するガスを放出する機能を有している。接続板35の突起部35aはダイアフラム37の中央部の底面に抵抗溶接または摩擦攪拌接合により接合されている。ダイアフラム37はアルミニウム系金属で形成され、ダイアフラム37の中心部を中心とする円形の切込み37aを有する。切込み37aはプレスにより上面側をV字形状に押し潰して、残部を薄肉にしたものである。ダイアフラム37は、電池の安全性確保のために設けられており、電池の内圧が上昇すると、切込み37aにおいて開裂し、内部のガスを放出する機能を有する。
ダイアフラム37は、周縁部において電池蓋3の周縁部を固定している。ダイアフラム37は、図2に図示されるように、当初、周縁部に電池蓋3側に向かって垂直に起立する側壁37bを有している。この側壁37b内に電池蓋3を収容し、かしめ加工により、側壁37bを電池蓋3の上面側に屈曲して固定する。
電池蓋3は、炭素鋼等の鉄で形成され、表裏両面にニッケルめっきが施されており、ダイアフラム37に接触する円盤状の周縁部3aと、この周縁部3aから上方に突出す筒部3bを有するハット型を有する。筒部3bには開口部3cが形成されている。この開口部3cは、電池内部に発生するガス圧によりダイアフラム37が開裂した際、ガスを電池外部に放出するためのものである。電池蓋3は、一方の電力出力端として作用し、電池蓋3から蓄電された電力を取り出すことができる。
ダイアフラム37と電池蓋3とのかしめ部を覆う絶縁部材からなるガスケット43が設けられている。ガスケット43は、ゴムで形成されており、限定する意図ではないが、1つの好ましい材料の例として、フッ素系樹脂をあげることができる。ガスケット43は、リング状の基部43aの周側縁に、上部方向に向けてほぼ垂直に起立して形成された外周壁部43bを有する形状を有している。
そして、プレス等により、電池缶2と共にガスケット43の外周壁部43bを屈曲して基部43aと外周壁部43bにより、ダイアフラム37と電池蓋3を軸方向に圧接するようにかしめ加工される。これにより、電池蓋3、ダイアフラム37、絶縁板34および接続板35が一体に形成された電池蓋ユニット30がガスケット43を介して電池缶2に固定されると共に、絶縁板34が発電ユニット20の正極集電板27に当接し、発電ユニット20を電池缶2の缶底側に押しつけている。
図3は、円筒形捲回群10の構造の詳細を示すための分解断面斜視図である。
円筒形捲回群10は、軸芯15の周囲に、正極電極11、負極電極12、およびセパレータ13、14が捲回された構造を有する。円筒形捲回群10は、正極電極11と負極電極12とを、互いに重なり合った状態で巻回して正極金属箔露出部11c及び正極タブ16と、負極金属箔露出部12c及び負極タブ17とが捲回軸方向一方側と他方側に配置されている。
軸芯15は、例えば、PP(ポリプロピレン)のような絶縁材により形成され、中空円筒形状を有する。軸芯15には、セパレータ13、負極電極12、セパレータ14および正極電極11が、順に積層され、捲回されている。最内周の負極電極12の内側にはセパレータ13およびセパレータ14が数周(図3では、1周)捲回されている。セパレータ13およびセパレータ14は、絶縁性の多孔質体で形成されている。
最内周(軸芯側)では、負極電極12の捲き始めが正極電極11の捲き始めよりも周方向に延出している。また、最外周(電池缶側)では負極電極12が正極電極11よりも外周側に捲回されており、負極電極12の捲き終わりが正極電極11の捲き終わりよりも周方向に延出されている。最外周の負極電極12の外周にセパレータ14が捲回されている。最外周のセパレータ14の終端が接着テープ19で止められる。尚、最外周でセパレータ13およびセパレータ14が数回、捲回された後、接着テープ19で止められることもある。
正極電極11は、アルミニウム箔により形成された長辺と短辺を有する帯状の正極金属箔11aと、この正極金属箔11aの両面に正極合剤が塗布された正極合剤層11bを有する。正極金属箔11aの一方の長辺に沿って延在する上方側の側縁は、正極合剤が塗布されず正極金属箔11aが露出した正極金属箔露出部11cとなっている。すなわち、正極金属箔露出部11cは、正極金属箔11aの一方の長辺に沿って形成されている。この正極金属箔露出部11cには、軸芯15の軸に沿って上方に突き出す多数の正極タブ16が等間隔に一体的に形成されている。
正極合剤は正極活物質と、正極導電材と、正極バインダとからなる。正極活物質として、コバルト、マンガン、ニッケル等のリチウム酸化物が挙げられる。正極バインダとして、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)やフッ素ゴムなどが挙げられる。
正極合剤を正極金属箔11aに塗布する方法の例として、ロール塗工法、スリットダイ塗工法、等が挙げられる。正極合剤に分散溶媒を混練したスラリを、厚さ20μmのアルミニウム箔の両面に均一に塗布し、乾燥させた後、プレスし、裁断する。正極合剤の塗布厚さの一例としては片側約40μmである。正極金属箔11aを裁断する際、正極タブ16を一体的に形成する。すべての正極タブ16の長さは、ほぼ同じである。
負極電極12は、銅箔により形成された長辺と短辺を有する帯状の負極金属箔12aと、この負極金属箔12aの両面に負極合剤が塗布された負極合剤層12bとを有する。負極金属箔12aの一方の長辺に沿って延在する下方側の側縁は、負極合剤が塗布されず銅箔が露出した負極金属箔露出部12cとなっている。すなわち、負極金属箔露出部12cは、負極金属箔12aの一方の長辺に沿って形成されている。この負極金属箔露出部12cには、軸芯15の軸に沿って正極タブ16とは反対方向に延出された、多数の負極タブ17が等間隔に一体的に形成されている。
負極合剤は、負極活物質と、負極バインダと、増粘剤とからなる。負極活物質としては、黒鉛炭素が挙げられる。負極合剤を負極金属箔12aに塗布する方法の例として、ロール塗工法、スリットダイ塗工法等が挙げられる。負極合剤に分散溶媒を混練したスラリを、厚さ10μmの圧延銅箔の両面に均一に塗布し、乾燥させた後、裁断する。負極合剤の塗布厚さの一例としては片側約40μmである。負極金属箔12aをプレスにより裁断する際、負極タブ17を一体的に形成する。すべての負極タブ17の長さは、ほぼ同じである。
セパレータ13、14の幅は、負極電極12の負極合剤層12bの幅よりも大きい。負極電極12の負極合剤層12bの幅は、正極電極11の正極合剤層11bの幅よりも大きい。負極合剤層12bの幅および長さを正極合剤層11bの幅および長さよりも大きくして、正極合剤層11bの全領域を負極合剤層12bで覆う構造とされている。リチウムイオン二次電池の場合、正極活物質であるリチウムがイオン化してセパレータを浸透し、負極活物質に吸蔵される。この場合、負極側に負極活物質が形成されておらず負極金属箔12aが表出していると負極金属箔12aにリチウムが析出し、内部短絡を発生する原因となる。上記の如く、正極合剤層11bの全領域を負極合剤層12bで覆うことにより、このようなリチウム析出に伴う内部短絡を防止することができる。セパレータ13およびセパレータ14は、それぞれ、例えば、厚さ25μmのポリエチレン製多孔膜で形成されている。
図4は、実施例1における円筒形捲回群の正極タブ側の要部断面を拡大して示す図である。円筒形捲回群10は、内周側から外周側に向かって正極電極11、セパレータ(第2セパレータ)14、負極電極12、セパレータ(第1セパレータ)13の順番に重ねられている。セパレータ13は、負極電極12と負極電極12に対向して円筒形捲回群10の外周側に配置される正極電極11との間に介在され、セパレータ14は、負極電極12と負極電極12に対向して円筒形捲回群10の内周側に配置される正極電極11との間に介在されている。
セパレータ14の端部14bは、負極電極12の端面12Bよりも円筒形捲回群10の捲回軸方向外側に突出して、正極電極11の正極金属箔露出部11c及び正極タブ16に対向配置されている。セパレータ13は、負極金属箔12aの端面と対向して折り返されて形成された折り返し部13aを有している。折り返し部13aは、セパレータ13の捲回軸方向一方側の端部を円筒形捲回群10の内周側に折り返して形成されている。折り返し部13aは、負極電極12の他方の長辺の端面12Bを覆っており、正極電極11の正極合剤層11bよりも捲回軸方向外側に配置されている。折り返し部13aは、負極電極12の端面12Bよりも円筒形捲回群10の捲回軸方向外側で折り返されており、折り返し部13aの先端は、セパレータ14の端部14bと負極電極12の負極合剤層12bとの間に配置されている。
負極電極12の端面12Bは、セパレータ13の折り返し部13aによって覆われているので、円筒形捲回群10の捲回軸方向外側に向かって露出することが防止される。したがって、例えば円筒形二次電池1を長手方向に圧縮した場合に正極集電板27と負極電極12の端面12Bとが直接接触して短絡するのを防止できる。
セパレータ13の折り返し部13aの先端は、セパレータ14の端部14bに少なくとも一部が接触しており、接触による摩擦力によって、折り返しが解除されるのを防いでいる。セパレータ13の折り返し部13aは、正極電極11の正極合剤層11bよりも捲回軸方向外側の位置に配置されている。仮に、セパレータ13の折り返し部13aを正極電極11の正極合剤層11bと負極電極12の負極合剤層12bとの間に挟み込まれる位置に配置してしまうと、セパレータ1枚分の厚みと捲回ターン数の積だけ円筒形捲回群10の径増加を招き、一定容量の電池容器内に詰められる電極面積が小さくなり充放電性能が低下するおそれがある。これに対して、本実施例では、セパレータ13の折り返し部13aを、正極電極11の正極合剤層11bよりも捲回軸方向外側の位置に配置しているので、円筒形捲回群10の径増加を防ぎ、電池容器内における電極面積を広く確保でき、充放電性能の低下を防止できる。
また、正極合剤層11bの片側厚みを、セパレータ13、14の合計厚みよりも厚くする寸法形状とすることにより、セパレータ13の折り返し部13aの面圧は、緩和もしくは解消される。これにより、セパレータ13の負極電極12と正極電極11との間に介在されている部分と、セパレータ13の折り返し部13aの部分との間の周長差による余りは定期的に解消される。したがって、セパレータ13の余りが蓄積されて大きなシワが発生するのを抑制し、シワに伴う電池性能の低下を防止できる。
セパレータ14とセパレータ13は、同じ幅寸法を有しており、セパレータ13の端部に折り返し部13aを形成しなかった場合にセパレータ14の端部14bの先端とセパレータ13の端部の先端とが捲回軸方向のほぼ同じ位置に配置されるように、セパレータ14とセパレータ13との相対的な位置決めがなされている。そして、本実施例では、セパレータ13の端部を折り返して折り返し部13aを形成しているので、セパレータ14の端部14bの方がセパレータ13よりも捲回軸方向外側に突出している。
図5は、円筒形捲回群10を作製する捲回装置200の構成例を示す図である。
捲回装置200は、装置中央にスピンドル201が回転可能に支持されており、図示していない回転駆動装置によって時計回りに回転駆動されるようになっている。そして、スピンドル201の側方には、正極電極11、セパレータ14(第2セパレータ)、負極電極12、セパレータ13(第1セパレータ)、軸芯15をスピンドル201に供給するための供給装置が設けられている。
供給装置は、装置右上から順に正極電極11、セパレータ14、負極電極12、セパレータ13をロール状に保持しており、外周端部から繰り出してスピンドル201に供給するようになっている。また、各々の電極11、12、セパレータ14、13を所定位置に供給する送りローラ260a〜260dと、所定の長さで切断するカッタ261a〜261d、セパレータの幅方向一方側の端部を折り曲げる折り曲げ機構258a、258bを備える。
スピンドル201は、軸芯15を保持する巻き芯(図面内には未記載)を有している。そして、巻き芯の近傍には、巻き芯を回転させて円筒形捲回群10を形成した後に、円筒形捲回群10がほどけないように粘着テープ263を貼り付ける貼付手段267を備えている。貼付手段267は図中、破線で囲まれた部分であり、送り出し機構264、カッタ265、貼付機構268を有する。粘着テープ263は、送り出し機構264によって所定長さだけ繰り出され、カッタ265で所定長さにカットされて、貼付機構268により、円筒形捲回群10に貼付される。また、スピンドル201の近傍には、巻き芯で保持した軸芯15にセパレータ14、13を加熱溶着するヒータヘッド270と、ヒータヘッド270を所定位置まで移動させて加圧するヒータ移動機構271を備える。
捲回装置200では、まず、巻き芯で軸芯15を保持する。次に、軸芯15にセパレータ14、13をヒータヘッド270により加熱溶着し、セパレータ14、13を捲回する。この際、実施例1では、セパレータ13の幅方向一方側の端部を折り曲げ機構258bで折り曲げて折り返し部13aによって負極電極12の端面12Bを覆った後、セパレータ14で挟み込むことにより、まず、負極電極12を捲回する。負極電極12を1周捲回したところで、捲き始めの円筒形捲回群10とセパレータ14の間に正極電極11を挟み込むことにより、内周に負極電極12、その外側に正極電極11を配置して捲回していく。尚、最外周の電極は負極電極12とするため、負極電極12の方が正極電極11よりも約1周分、多く捲回されている。最外周の負極電極12の外側はセパレータ13に覆われており、セパレータの端部は円筒形捲回群10がほどけないように貼付手段267により粘着テープ263を貼り付ける。
図6は、セパレータの幅方向一方側の端部を折り曲げる方法を示す模式図である。
セパレータ13は、折り曲げ機構258b(図5参照)により幅方向一方側の端部をガイド等で持ち上げて、セパレータ13の上面に折り返すことにより、折り返し部13aが形成される。実施例1では、負極電極12の端面12Bを覆う位置関係でセパレータ13が折り曲げられる。なお、折り曲げは、軸芯15にヒータヘッド270でセパレータ14、13を溶着する前から実施しても良いが、軸芯15にセパレータ14、13溶着してから電極12が挿入されるまでの間に折り曲げても良い。セパレータ13の折り返し部13aの長さ寸法は、折り返し部13aがセパレータ14の端部14bに当接して摩擦により折り返し部13aの折り返しが解除されない程度の長さを有していればよく、負極電極12の厚さよりも長く、本実施例では、約1mmから2mmの間の長さ寸法に設定されている。
図7は、実施例2における円筒形捲回群の正極タブ側の要部断面を拡大して示す図である。セパレータ13の折り返し部13aは、負極電極12の端面12Bよりも円筒形捲回群10の軸方向外側で円筒形捲回群10の内周側に折り返されており、折り返し部13aの先端の少なくとも一部はセパレータ14の端部14bに当接している。
上述の実施例1では、セパレータ13の折り返し部13aの先端がセパレータ14の端部14bと負極電極12の負極合剤層12bとの間に配置されていたが、本実施例では、セパレータ13の折り返し部13aは、折り返し部13a全体が負極電極12の端面12Bよりも捲回軸方向外側に位置しており、折り返し部13aの先端はセパレータ14の端部14bと負極電極12の負極合剤層12bとの間には配置されていない。本実施例によれば、実施例1の作用効果に加えて、実施例1よりもセパレータ13の折り返し部13aが円筒形捲回群10の径方向に自由に移動できる範囲が広いので、セパレータ13の周長差による余りを収容するスペースが大きく、シワの発生を確実に防ぐことができる。
図8は、実施例3における円筒形捲回群の正極タブ側の要部断面を拡大して示す図である。本実施例では、実施例1と比較してセパレータ14の端部14bの突出長さが短くなっている。すなわち、セパレータ14の端部14bの突出長さは、セパレータ13の折り返し部13aを折り返さなかった場合の突出長さよりも短くなっている。これは、セパレータ14とセパレータ13を互いに幅が異なるものに変更し、セパレータ14にセパレータ13よりも幅の小さいものを用いるか、または、同じ幅のセパレータ14とセパレータ13を用意して捲回時の幅方向の位置関係をずらすことにより作製できる。セパレータ14の突出長さを短くすることにより、充放電性能に寄与する正極合剤層11bの幅を増やすことができ、円筒形二次電池1の特性向上に繋がる。本実施例では、セパレータ14の捲回軸方向の長さ(短辺長さ)をセパレータ13の捲回軸方向の長さ(短辺長さ)よりも短くすることにより、作製している。同じ幅を有するセパレータ14とセパレータ13を用意することによって、材料を共通化でき、コストを低減できる。
なお、本実施例では、セパレータ14の端部14bの方がセパレータ13の折り返し部13aの折り返し位置よりも捲回軸方向外側に配置されているが、セパレータ13の折り返し部13aがセパレータ14の端部14bに当接してその摩擦力により折り返し状態が維持されていればよく、セパレータ14の端部14bの方がセパレータ13の折り返し部13aの折り返し位置よりも捲回軸方向内側に配置されていてもよい。
図9は、実施例4における円筒形捲回群の負極タブ側の要部断面を拡大して示す図である。本実施例では、実施例1の構成に加えて、セパレータ14が、セパレータ14の捲回軸方向他方側の端部を円筒形捲回群10の内周側に折り返して形成された折り返し部14aを有している。
円筒形捲回群10の負極タブ側において、セパレータ13の端部13bとセパレータ14の折り返し部14aは、それぞれ負極電極12の負極合剤層12bよりも捲回軸方向外側に突出している。セパレータ14の折り返し部14aは、セパレータ13の端部13bと負極電極12の負極合剤層12bとの間に配置されており、折り返し部14aの先端は、セパレータ13の端部13bに少なくとも一部が接触している。
正極電極11の端面11Bは、セパレータ14の折り返し部14aによって覆われているので、円筒形捲回群10の捲回軸方向外側に向かう露出が防止される。したがって、例えば円筒形二次電池1を長手方向に圧縮した場合に負極集電板21と正極電極11の端面11Bとが直接接触して短絡するのを防止できる。また、正極側と負極側の両方でセパレータ13の折り返し部13aとセパレータ14の折り返し部14aによって正極電極11の端面11Bと負極電極12の端面12Bとがそれぞれ覆われているので、捲回軸方向外側から円筒形捲回群10内への異物の侵入を防ぐことができる。
セパレータ14の折り返し部14aは、セパレータ13の端部13bに少なくとも一部が接触しており、接触による摩擦力によって、折り返しが解除されるのを防いでいる。本実施例では、セパレータ14の折り返し部14aの先端を、正極電極11の正極合剤層11bよりも捲回軸方向外側の位置に配置しており、セパレータ13と正極電極11との間に挟み込んでいない。したがって、円筒形捲回群10の径増加を防ぎ、電池容器内における電極面積を広く確保でき、充放電性能の低下を防止できる。
セパレータ13とセパレータ14は、例えば同じ幅寸法を有しており、セパレータ13は正極タブ側で端部が折り返されて折り返し部13aが形成され、セパレータ14は負極タブ側で端部が折り返されて折り返し部14aが形成されている。したがって、負極タブ側でセパレータ13が軸方向外側に突出する突出長さを短くでき、かつ、正極タブ側でセパレータ14が軸方向外側に突出する突出長さを短くできる。したがって、充放電性能に寄与する正極合剤層11bの幅を増やすことができ、円筒形二次電池1の特性向上に繋がる。
なお、図面には示していないが、負極タブ17側においても、実施例3のように、セパレータ13、14の幅や捲回位置を変更して、セパレータ14の捲回軸方向の突出長さを短くしてもよい。また、実施例1と実施例4等を組み合わせて同じ二次電池に適用することができる。
図10は、角形二次電池の外観斜視図である。
角形二次電池100は、電池缶101および電池蓋106を備える。電池缶101は、長方形の底面と、底面の長辺から立ち上がる相対的に面積の大きい一対の対向する幅広側面と、底面の短辺から立ち上がる相対的に面積の小さい一対の対向する幅狭側面を有しており、上部には上方に向かって開口する開口部が設けられている。
電池缶101内には、扁平捲回群103(図11を参照)が収納され、電池缶101の開口部が電池蓋106によって封止されている。電池蓋106は略矩形平板状であって、電池缶101の開口部を塞ぐように溶接されて電池缶101を封止し、電池缶101との協働により電池容器を構成している。
電池蓋106には、正極外部端子108Aと、負極外部端子108Bが設けられている。正極外部端子108Aと負極外部端子108Bを介して扁平捲回群103に充電され、また外部負荷に電力が供給される。電池蓋106には、ガス排出弁110が一体的に設けられ、電池容器内の圧力が上昇すると、ガス排出弁110が開いて内部からガスが排出され、電池容器内の圧力が低減される。これによって、角形二次電池100の安全性が確保される。
図11は、捲回群の一部を展開した状態を示す分解斜視図である。
扁平捲回群103は、負極電極132と正極電極131を間にセパレータ133、134を介して扁平状に捲回することによって構成されている。扁平捲回群103は、最外周の電極が負極電極132であり、さらにその外側にセパレータ133、134が捲回される。セパレータ133、134は、電解液を透過可能な絶縁性の多孔質シートからなり、正極電極131と負極電極132との間を絶縁する役割を有している。
負極電極132の負極合剤層132bが塗布された部分は、正極電極131の正極合剤層131bが塗布された部分よりも幅方向に大きく、これにより正極合剤層131bが塗布された部分は、必ず負極合剤層132bが塗布された部分に挟まれるように構成されている。正極金属箔露出部131cと負極金属箔露出部132cは、捲回軸方向一方側と他方側でそれぞれ積層され、平面部分で束ねられて溶接等により正極集電板と負極集電板に接続される。尚、セパレータ133、134は、幅方向で負極合剤層132bが塗布された部分よりも広いが、正極金属箔露出部131c、負極金属箔露出部132cで端部の金属箔面が露出する位置に捲回されるため、束ねて溶接する場合の支障にはならない。
正極電極131は、正極集電体である正極金属箔の両面に正極活物質合剤を有し、正極金属箔の幅方向一方側の端部には、正極活物質合剤を塗布しない正極金属箔露出部131cが設けられている。負極電極132は、負極集電体である負極金属箔の両面に負極活物質合剤を有し、負極金属箔の幅方向他方側の端部には、負極活物質合剤を塗布しない負極金属箔露出部132cが設けられている。正極金属箔露出部34cと負極金属箔露出部132cは、金属箔の金属面が露出した領域であり、捲回軸方向の一方側と他方側の位置に配置されるように捲回される。
図12は、実施例5における扁平捲回群の正極金属箔露出部側の要部断面を拡大して示す図である。
扁平捲回群103は、内周側から外周側に向かって正極電極131、セパレータ(第2セパレータ)134、負極電極132、セパレータ(第1セパレータ)133の順番に重ねられている。セパレータ133は、負極電極132と負極電極132に対向して扁平捲回群103の外周側に配置される正極電極131との間に介在され、セパレータ134は、負極電極132と負極電極132に対向して扁平捲回群103の内周側に配置される正極電極131との間に介在されている。
セパレータ134の端部134bは、負極電極132の端面132Bよりも扁平捲回群103の捲回軸方向外側に突出して、正極電極131の正極金属箔露出部131cに対向配置されている。
セパレータ133は、セパレータ133の捲回軸方向一方側の端部を扁平捲回群103の内周側に折り返して形成された折り返し部133aを有している。折り返し部133aは、負極電極132の端面132Bよりも扁平捲回群103の軸方向外側で折り返されており、折り返し部133aの先端は、セパレータ134の端部134bと負極電極132の負極合剤層132bとの間に配置されている。
負極電極132の端面132Bは、セパレータ133の折り返し部133aによって覆われているので、扁平捲回群103の捲回軸方向外側に向かう露出が防止される。したがって、例えば角形二次電池1を横幅方向に圧縮した場合に電池容器内で正極集電板と負極電極132の端面132Bとが直接接触して短絡するのを防止できる。
セパレータ133の折り返し部133aの先端は、セパレータ134の端部134bに少なくとも一部が接触しており、接触による摩擦力によって、折り返しが解除されるのを防いでいる。セパレータ133の折り返し部133aは、正極電極131の正極合剤層131bよりも捲回軸方向外側の位置に配置されているので、扁平捲回群103の径増加を防ぎ、電池容器内における電極面積を広く確保でき、充放電性能の低下を防止できる。
また、正極合剤層131bの片側厚みを、セパレータ133、134の合計厚みよりも厚くする寸法形状とすることにより、折り返し部133aの面圧は、緩和もしくは解消される。これにより、セパレータ133の負極電極132と正極電極131との間に介在されている部分と、セパレータ133の折り返し部133aの部分との間の周長差による余りは定期的に解消される。したがって、セパレータ133の余りが蓄積されて大きなシワが発生するのを抑制し、シワに伴う電池性能の低下を防止できる。
図13は、実施例6における扁平捲回群の正極金属箔露出部側の要部断面を拡大して示す図である。セパレータ133の折り返し部133aは、負極電極132の端面132Bよりも扁平捲回群103の軸方向外側で扁平捲回群103の内周側に折り返されており、セパレータ134の端部134bに当接している。
上述の実施例5では、セパレータ133の折り返し部133aの先端がセパレータ134の端部134bと負極電極132の負極合剤層132bとの間に配置されていたが、本実施例では、セパレータ133の折り返し部133aは、折り返し部133a全体が負極電極132の端面132Bよりも捲回軸方向外側に位置しており、折り返し部133aの先端はセパレータ134の端部134bと負極電極132の負極合剤層132bとの間には配置されていない。本実施例によれば、実施例5の作用効果に加えて、実施例5よりもセパレータ133の折り返し部133aが捲回群10の径方向に自由に移動できる範囲が広いので、セパレータ133の周長差による余りを収容するスペースが大きく、シワの発生を確実に防ぐことができる。
図14は、実施例7における扁平捲回群の正極金属箔露出部側の要部断面を拡大して示す図である。本実施例では、実施例5と比較してセパレータ134の端部134bの突出長さが短くなっている。すなわち、セパレータ134の端部134bの突出長さは、セパレータ133の折り返し部133aを形成しなかった場合の突出長さよりも短くなっている。これは、セパレータ134とセパレータ133を互いに幅が異なるものに変更し、セパレータ134にセパレータ133よりも幅の小さいものを用いるか、セパレータ134とセパレータ133の捲回時の幅方向の位置関係をずらすことにより作製できる。セパレータ134の突出長さを短くすることにより、充放電性能に寄与する正極合剤層131bの幅を増やすことができ、角形二次電池100の特性向上に繋がる。
なお、本実施例では、セパレータ134の端部134bの方がセパレータ133の折り返し部133aの折り返し位置よりも捲回軸方向外側に配置されているが、セパレータ134の端部134bがセパレータ134の端部134bに当接してその摩擦力により折り返し状態が維持されていればよく、セパレータ134の端部134bの方がセパレータ133の折り返し部133aの折り返し位置よりも捲回軸方向内側に配置されていてもよい。
図15は、実施例8における扁平捲回群の負極金属箔露出部側の要部断面を拡大して示す図である。本実施例では、実施例5の構成に加えて、セパレータ134の負極金属箔露出部側の端部を扁平捲回群103の内周側に折り返した折り返し部134aを有している。
扁平捲回群103の負極金属箔露出部側において、セパレータ133の端部133bとセパレータ134の折り返し部134aは、それぞれ負極電極132の負極合剤層132bよりも捲回軸方向外側に突出している。そして、セパレータ134の折り返し部134aは、扁平捲回群103の捲回軸方向外側で扁平捲回群103の内周側に折り返されて形成されている。セパレータ134の折り返し部134aは、セパレータ133の端部133bと負極電極132の負極合剤層132bとの間に配置されており、折り返し部134aの先端は、セパレータ133の端部133bに少なくとも一部が接触している。
正極電極131の端面131Bは、セパレータ134の端部134aによって覆われているので、扁平捲回群103の捲回軸方向外側に向かう露出が防止される。したがって、例えば角形二次電池100を横幅方向に圧縮した場合に負極集電板と正極電極131の端面131Bとが直接接触して短絡するのを防止できる。また、正極側と負極側の両方でそれぞれセパレータ133の折り返し部133aとセパレータ134の折り返し部134aによって、正極電極131の端面131Bと負極電極132の端面132Bとが覆われているので、捲回軸方向外側から扁平捲回群103への異物の侵入を防ぐことができる。
セパレータ134の折り返し部134aは、セパレータ133の端部133bに少なくとも一部が接触しており、接触による摩擦力によって、折り返しが解除されるのを防いでいる。本実施例では、セパレータ134の折り返し部134aの先端を、正極電極131の正極合剤層131bよりも捲回軸方向外側の位置に配置しており、セパレータ133と正極電極131との間に挟み込んでいない。したがって、扁平捲回群103の外形増加を防ぎ、電池容器内における電極面積を広く確保でき、充放電性能の低下を防止できる。
セパレータ133とセパレータ134は、例えば同じ幅寸法を有しており、セパレータ133は正極金属箔露出部側で折り返し部133aが形成され、セパレータ134は負極金属箔露出部側で折り返し部134aが形成されている。したがって、負極金属箔露出部132c側でセパレータ133の端部133bが軸方向外側に突出する突出長さを短くでき、かつ、正極金属箔露出部131c側でセパレータ134の端部134bが軸方向外側に突出する突出長さを短くできる。したがって、充放電性能に寄与する正極合剤層131bの幅を増やすことができ、角形二次電池100の特性向上に繋がる。
なお、図面には示していないが、正極金属箔露出部131c側においても、実施例7のように、セパレータ133、134の幅や捲回位置を変更して、セパレータ134の突出長さを短くしてもよい。また、実施例5と実施例7等を組み合わせて同じ二次電池に適用することができる。
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形形態が含まれる。例えば、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 円筒形二次電池
10 円筒形捲回群
11 正極電極
11a 正極金属箔
11b 正極合剤層
11c 正極金属箔露出部
12 負極電極
12a 負極金属箔
12b 負極合剤層
12c 負極金属箔露出部
13 セパレータ(第1セパレータ)
13a 折り返し部
14 セパレータ(第2セパレータ)
14a 折り返し部
16 正極タブ
17 負極タブ
21 負極集電板
30 電池蓋ユニット
100 角形二次電池
103 扁平捲回群
131 正極電極
131a 正極金属箔
131b 正極合剤層
131c 正極金属箔露出部
132 負極電極
132a 負極金属箔
132b 負極合剤層
132c 負極金属箔露出部
133 セパレータ(第1セパレータ)
133a 折り返し部
134 セパレータ(第2セパレータ)
134a 折り返し部

Claims (8)

  1. 長辺と短辺を有する正極金属箔の両面に正極合剤層が設けられ、前記正極金属箔の一方の長辺に沿って正極金属箔露出部が形成された正極電極と、
    長辺と短辺を有する負極金属箔の両面に負極合剤層が設けられ、前記負極金属箔の一方の長辺に沿って負極金属箔露出部が形成された負極電極とが、
    セパレータを介して長辺方向に、前記正極金属箔露出部と前記負極金属箔露出部とが捲回軸方向一方側と他方側に配置された状態で、捲回された捲回群を有する二次電池であって、
    前記セパレータは、前記負極金属箔の端面と対向して折り返され、折り返し部が形成され、前記折り返し部は、前記正極合剤層よりも捲回軸方向外側に設けられた二次電池。
  2. 前記捲回群は、前記負極電極と該負極電極に対向して前記捲回群の外周側に配置される前記正極電極との間に介在される第1セパレータと、前記負極電極と該負極電極に対向して前記捲回群の内周側に配置される前記正極電極との間に介在される第2セパレータを有しており、
    前記折り返し部は、前記第1セパレータの捲回軸方向一方側の端部を前記捲回群の内周側に折り返して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
  3. 前記折り返し部の先端は、少なくとも一部が前記第2セパレータに当接していることを特徴とする請求項2に記載の二次電池。
  4. 前記折り返し部の先端は、前記負極電極の負極合剤層と、前記第2セパレータとの間に配置されている請求項2又は3に記載の二次電池。
  5. 前記折り返し部の先端は、前記負極電極の他方の長辺の端面よりも捲回軸方向外側に配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の二次電池。
  6. 前記第2セパレータの捲回軸方向一方側の端部は、
    前記第1セパレータの前記折り返し部が折り返されている折り返し位置よりも捲回軸方向外側に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の二次電池。
  7. 前記第2セパレータは、前記第1セパレータよりも捲回軸方向の長さが短いことを特徴とする請求項6に記載の二次電池。
  8. 前記第2セパレータは、該第2セパレータの捲回軸方向他方側の端部を前記捲回群の内周側に折り返して形成された折り返し部を有しており、
    該折り返し部は、前記正極電極の正極合剤層よりも捲回軸方向外側に配置されて前記正極電極の他方の長辺の端面を覆っていることを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか一項に記載の二次電池。
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