JP2017059222A - 紙葉類処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙葉類処理装置を利用して大量枚数の紙葉類を効率よく準備する。【解決手段】紙葉類処理装置を、紙葉類を集積する集積部と、集積部に集積可能な最大集積枚数を超える枚数の指定を、集積部に集積する紙幣のバッチ枚数として受け付けて、集積部から抜き取った紙葉類の枚数と集積部に集積中の紙葉類の枚数との合計枚数がバッチ枚数に達するまで集積部へ紙葉類を集積する制御部とによって構成する。【選択図】図1

Description

この発明は紙葉類の種類を識別して所定種類の紙葉類を集積部に集積する紙葉類処理装置に関する。
従来、紙葉類の種類を識別して所定種類の紙葉類を集積部に集積する紙葉類処理装置が利用されている。例えば、特許文献1に記載された紙幣処理装置では、紙幣の金種、正損、真偽等を識別して複数の集積部に種類別に分類して集積することができる。
また、この紙幣処理装置では、集積部に集積中の紙幣の集積枚数が予め指定された100枚に達すると、紙幣の集積を停止するバッチ処理を実行することができる。具体的には、紙幣を1枚ずつ装置内に取り込んで識別部で識別し、所定種類の紙幣を集積部に集積する。そして、集積部に集積中の紙幣の枚数が100枚に達すると紙幣の集積を停止する。例えば、同一金種の紙幣を100枚ずつ束にしたい場合に、バッチ処理を実行すれば、所定金種の紙幣だけを100枚ずつ集積部に集積して束を作成することができる。
国際公開2008−096432号
しかしながら、上記従来技術によれば、大量枚数の紙幣を準備する紙幣処理を効率よく行えない場合があった。例えば、ATM(自動現金預払機)で利用する紙幣を収納するATMカセット用に紙幣を準備する場合には、2000枚又は3000枚というように1000枚単位で、状態のよい紙幣を準備する必要がある。このため、状態のよい紙幣を選んで100枚ずつ集積部に集積するバッチ処理を実行しても、集積部に集積された100枚の紙幣を抜き取ってATMカセットに詰める作業を何回も繰り返さなければならない。また、100枚の紙幣が集積される度に、紙幣を識別して集積する処理を停止する必要があるため、全ての紙幣をATMカセットに詰めるまでに時間がかかる上に、紙幣の抜き取りを繰り返しているうちにATMカセットに何枚の紙幣を詰めたのかが分からなくなる場合があった。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたもので、大量枚数の紙葉類を効率よく準備することができる紙葉類処理装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、紙葉類処理装置であって、紙葉類を集積する集積部と、前記集積部に集積可能な最大集積枚数を超える枚数の指定を、前記集積部に集積する紙葉類のバッチ枚数として受け付けて、前記集積部から抜き取った紙葉類の枚数と前記集積部に集積中の紙葉類の枚数との合計枚数が前記バッチ枚数に達するまで前記集積部へ紙葉類を集積する制御部とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記制御部は、指定された1つの集積部に紙葉類を集積して、集積中の紙葉類の枚数が前記集積部の最大集積枚数に達した場合には、前記集積部への紙葉類の集積を一旦停止して、前記集積部から集積中の紙葉類が抜き取られると前記集積部への紙葉類の集積を再開することにより前記バッチ枚数分の紙葉類を集積することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記制御部は、指定された複数集積部の1つに紙葉類を集積して、集積中の紙葉類の枚数が前記集積部の最大集積枚数に達した場合には、前記集積部への紙葉類の集積を停止して、前記複数集積部のうち紙葉類を集積可能な別の集積部で紙葉類の集積を継続することにより前記バッチ枚数分の紙葉類を集積することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記制御部は、集積停止枚数の指定を受け付けて、紙葉類を集積している集積部で集積中の紙葉類の枚数が前記集積停止枚数に達した場合には、前記集積部への紙葉類の集積を停止して、前記集積部から集積中の紙葉類が抜き取られると再び前記集積部を紙葉類の集積先として利用することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記集積部に集積する紙幣に関する情報を表示する表示部をさらに備え、複数集積部を利用してバッチ処理を実行する際に、前記複数集積部のそれぞれから前記集積停止枚数の紙幣を抜き取った抜取回数を示す情報を前記表示部に表示することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記制御部は、紙葉類を集積している集積部で、集積中の紙葉類の枚数が前記集積部の最大集積枚数に達する前に、集積中の紙葉類が抜き取られた場合には、前記集積部への紙葉類の集積を停止せずに連続して行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記制御部は、集積部から紙葉類を抜き取る必要が生じた場合には、抜き取りが必要な前記集積部の位置を報知することを特徴とする。
本発明によれば、紙葉類処理装置の集積部に同時に集積可能な最大集積枚数を超える枚数をバッチ枚数として指定して、バッチ処理を開始してから集積部に集積した紙葉類の合計枚数がバッチ枚数に達するまで、集積部に連続して紙幣を集積することができる。例えば、ATMカセット等の収納容器に2000枚の紙葉類を詰めるために、バッチ枚数を2000枚として、最大集積枚数が500枚の集積部でバッチ処理を開始して、集積部に集積中の紙葉類の枚数が500枚に達するより前に、集積中の紙葉類を適宜集積部から抜き取ることにより、2000枚の紙葉類を連続して集積部に集積させることができる。これにより、短時間で大量枚数の紙幣を準備して収納容器に詰めることができる。
また、本発明によれば、集積部に集積中の紙葉類の枚数が、集積部の最大集積枚数に達した場合には紙葉類の集積が一旦停止されるが、集積部から紙葉類を抜き取れば紙葉類の集積が自動的に再開されるので効率よく作業を進めることができる。
また、本発明によれば、紙葉類の集積に利用する集積部を複数指定することができる。例えば、バッチ枚数を2000枚として、最大集積枚数の合計が2000枚以上となるように複数の集積部を指定すれば、指定した複数集積部に順に紙葉類を集積することにより、バッチ枚数分の紙葉類の集積を、停止することなく連続して行うことができる。また、指定した複数集積部の最大集積枚数の合計がバッチ枚数に満たない場合でも、一つの集積部で集積中の紙葉類の枚数が最大集積枚数に達したら他の集積部で紙葉類の集積を続けて、この集積部へ紙葉類を集積している間に、満杯になった集積部から紙葉類を抜き取ることにより、満杯だった集積部を、再度紙葉類の集積に利用可能な状態とすることができる。満杯になった集積部から適宜紙葉類を抜き取ることにより、バッチ枚数分の紙葉類の集積を停止することなく連続して行うことができる。
また、本発明によれば、最大集積枚数まで紙葉類を集積すると紙葉類が多すぎて掴み難くなるような場合に、バッチ枚数とは別に、集積停止枚数として紙葉類の集積枚数を指定することができる。例えば、バッチ枚数を2000枚として、最大集積枚数が500枚の集積部でバッチ処理を行う場合に、集積停止枚数を250枚とすれば、集積部に集積中の紙葉類の枚数が250枚に達すると集積が停止される。これにより、集積部に集積中の紙葉類の枚数が250枚に達するより前に、集積中の紙葉類を適宜集積部から抜き取ることにより、2000枚の紙葉類を連続して集積部に集積させることが可能であり、かつ、抜き取りを忘れた場合でも、集積中の紙葉類の枚数が250枚に達すると集積が停止されるので紙葉類を掴んで抜き取る作業を容易に行うことができる。
図1は、本実施形態に係る紙幣処理装置で行うバッチ処理の概要を説明するための模式図である。 図2は、本実施形態に係る紙幣処理装置の外観を示す斜視図である。 図3は、紙幣処理装置の内部構成概略を示す断面模式図である。 図4は、紙幣処理装置の機能構成概略を示すブロック図である。 図5は、8つの集積部を有する紙幣処理装置の内部構成概略を示す断面模式図である。 図6は、バッチ処理用の集積設定の例を示す図である。 図7は、バッチ処理設定の例を示す図である。 図8は、バッチ処理の流れを示すフローチャートである。 図9は、大束を準備する際に使用する集積パターンの例を示す図である。 図10は、大束を準備する紙幣処理時に表示される画面例を示す図である。 図11は、大束情報入力画面の例を示す図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る紙葉類処理装置について詳細に説明する。紙葉類処理装置では、小切手、商品券、紙幣等の紙葉類を処理対象とすることができるが、本実施形態では、紙幣を処理対象とする紙幣処理装置を例に説明する。
まず、紙幣処理装置で行う処理の概要について説明する。図1は、本実施形態に係る紙幣処理装置で行うバッチ処理の概要を説明するための模式図である。紙幣処理装置は、内部に紙幣を集積する集積部60を有し、集積部60内に集積された紙幣は開口から抜き取り可能となっている。紙幣処理装置でバッチ処理を行う際には、集積部60に同時に集積することができる紙幣の最大集積枚数(以下「ハードフル枚数」と記載)を超える枚数を、バッチ枚数として指定することができる。
また、バッチ処理を短時間で効率よく行うため、紙幣処理装置の利用者は、集積部60へ紙幣を集積している途中、いつでも集積部60に集積中の紙幣を開口から抜き取ることができる。具体的には、紙幣処理装置では、集積部60に集積中の紙幣の集積枚数がハードフル枚数に達すると集積部60への紙幣の集積を停止するようになっているが、集積部60の集積枚数がハードフル枚数に達するより前に、集積部60に集積中の紙幣を適宜抜き取ることにより、集積部60への紙幣の集積を停止することなく連続して大量枚数の紙幣を集積できるようになっている。
バッチ処理で集積部60に集積する紙幣の金種や正損等の紙幣の種類と、紙幣の集積に利用する集積部60と、バッチ枚数とを指定して、バッチ処理を開始する。バッチ処理を開始すると、紙幣処理装置は、受入部に載置された複数の紙幣を1枚ずつ装置内に取り込んで搬送し、識別部によって識別計数する。そして、識別結果に基づいて、バッチ処理の対象として指定された種類の紙幣を、指定された集積部60に集積する。
ハードフル枚数が500枚の集積部60で、図1に示すように、紙幣100cを集積している途中で、集積部60から集積済みの紙幣100bを抜き取ると、紙幣の集積は停止されずに継続され、紙幣100c、紙幣100dと連続して紙幣が集積される。すなわち、紙幣処理装置では、集積部60に集積中の紙幣の集積枚数がハードフル枚数に達しないように適宜紙幣を抜き取ることにより、集積部60へ集積した紙幣の合計枚数がバッチ枚数に達するまで、連続して集積部60に紙幣を集積させることができる。
紙幣の合計枚数がバッチ枚数に達したか否かの判定は、バッチ処理開始後に集積部60に集積した紙幣の合計枚数に基づいて行われる。すなわち、バッチ処理開始後に集積部60から抜き取られた抜き取り済みの紙幣の枚数(抜取枚数)と、集積部60に集積中の紙幣の枚数(集積枚数)との合計枚数に基づいて判定される。例えば、図1に示す例では、バッチ処理開始後に集積部60から抜き取られた紙幣100aの枚数と、集積部60内にある紙幣100b〜100dの集積枚数との合計枚数がバッチ枚数に達すると、紙幣処理装置は集積部60への集積を停止してバッチ処理を完了する。
なお、集積部60から既に抜き取られた紙幣の枚数を含めて、バッチ処理開始後に集積部60に集積された紙幣の合計枚数がバッチ枚数に達してバッチ処理を完了する場合の他、集積部60に集積中の紙幣の集積枚数がハードフル枚数に達した場合には、これ以上の紙幣を集積できないため、紙幣処理装置は、集積部60への紙幣の集積を一旦停止する。この場合、紙幣の集積を停止した集積部60から紙幣が抜き取られると、紙幣処理装置は、集積部60に設けた抜取検知センサによってこの抜き取りを検知して、集積部60への紙幣の集積を再開する。
また、紙幣処理装置では、集積部60への紙幣の集積を停止する条件として集積停止枚数を設定することも可能となっている。例えば、ハードフル枚数分の紙幣が同時に集積されると紙幣を掴んで抜き取る作業を行い難い場合は、紙幣を容易に掴むことができる枚数を集積停止枚数として設定する。集積停止枚数は、ハードフル枚数及びバッチ枚数とは別に設定することができる。
具体的には、バッチ枚数を2000枚と指定して、ハードフル枚数が500枚の集積部60でバッチ処理を行う際に、250枚以上の束になると紙幣を掴むのが難しい場合は、集積停止枚数を250枚に設定する。この結果、紙幣処理装置は、集積部60に集積中の紙幣の枚数が250枚に達すると紙幣の集積を停止して、集積部60から紙幣が抜き取られると再び集積を開始するという動作を繰り返す。そして、紙幣処理装置は、バッチ処理開始後に集積部60から抜き取られた紙幣の抜取枚数と、集積部60に集積中の紙幣の集積枚数との合計が、バッチ枚数の2000数に達すると、集積部60への集積を停止してバッチ処理を完了する。なお、集積停止枚数を設定した場合でも、集積部60に集積中の紙幣の集積枚数が集積停止枚数に達する前に紙幣を抜き取れば、紙幣処理装置は、紙幣の集積を停止せずに継続する。また、集積停止枚数がハードフル枚数未満の枚数に限定されるものではなく、バッチ枚数未満の枚数であれば、ハードフル枚数を超える枚数を集積停止枚数として設定することも可能である。
図1では、バッチ枚数分の紙幣を1つの集積部60に集積する例を示しているが、バッチ処理に利用する集積部60の数は特に限定されない。具体的には、複数の集積部60を利用してバッチ処理を実行することもできる。
例えば、各集積部60のハードフル枚数の合計がバッチ枚数を超えるように複数の集積部60を指定してバッチ処理を行う。具体的には、例えばバッチ枚数2000枚のバッチ処理を行う場合には、ハードフル枚数が500枚の集積部60を4つ選択してもよいし、ハードフル枚数が500枚の集積部2つとハードフル枚数が200枚の集積部5つとを選択してもよい。こうして紙幣の集積先として複数の集積部60を指定すれば、各集積部60に順にハードフル枚数に達するまで紙幣を集積することにより、紙幣の集積を停止することなく連続してバッチ枚数2000枚分全ての紙幣を集積することができる。
また、例えば、各集積部60のハードフル枚数の合計によらず複数の集積部60を指定してバッチ処理を行う。具体的には、例えばバッチ枚数2000枚のバッチ処理を行う場合に、ハードフル枚数が500枚の集積部60を2つ選択してバッチ処理を開始する。この場合、紙幣処理装置は、紙幣の集積先として指定された2つの集積部60のうち1つ目の集積部60で紙幣の集積を開始して、1つ目の集積部60で紙幣の集積枚数がハードフル枚数の500枚に達すると、1つ目の集積部60への紙幣の集積を停止して、2つ目の集積部60で紙幣の集積を開始する。2つ目の集積部60に紙幣を集積している間に1つ目の集積部60から紙幣を抜き取ることにより、1つ目の集積部60を紙幣の集積に利用可能な状態とすることができるので、2つ目の集積部60で集積枚数がハードフル枚数に達した際には、2つ目の集積部60への紙幣の集積を停止して、再度、1つ目の集積部60へ紙幣を集積する。指定された複数の集積部60のうち紙幣を集積可能な集積部60へ紙幣を集積することにより、紙幣の集積を停止することなく連続してバッチ枚数2000枚分全ての紙幣を集積することができる。
なお、集積部60を3つ以上選択した場合にも、同様に、紙幣を集積している集積部60が満杯になった場合には、この集積部60への紙幣の集積を停止する一方で、紙幣を集積可能な別の集積部60で紙幣の集積を開始することにより、紙幣の集積を連続して行うことができる。また、複数の集積部60を利用してバッチ処理を行う場合でも、各集積部60に対して集積停止枚数を設定することができる。
このように、紙幣処理装置では、集積部60のハードフル枚数を超える紙幣枚数をバッチ枚数として指定してバッチ処理を実行することができる。バッチ処理の開始後、集積部60に集積中の紙幣を適宜抜き取れば、この集積部60への紙幣の集積を停止することなく継続することができる。すなわち、集積中の紙幣の枚数がハードフル枚数又は予め設定した集積停止枚数に達しない限り、集積部60への紙幣の集積が停止されることはなく紙幣が連続して集積される。
また、紙幣処理装置では、集積中の紙幣の枚数が集積停止枚数又はハードフル枚数に達した場合に、紙幣を集積可能な別の集積部60があればこの集積部60で紙幣の集積を続けることができるし、別の集積部60がなければ紙幣の集積を一旦停止するが、紙幣が抜き取られて紙幣を集積可能な状態になればすぐに紙幣の集積を再開する。そして、バッチ処理開始後に集積部60から抜き取った紙幣の枚数である抜取枚数と、集積部60に集積中の紙幣の枚数である集積枚数との合計、すなわちバッチ処理開始後に集積部に集積された紙幣の合計枚数が、バッチ枚数に達すると、集積部60への紙幣の集積を停止してバッチ処理を完了する。
例えば、ATMで利用する所定種類の紙幣を2000枚準備してATM用のカセットに詰める場合に、紙幣の種類及びこの紙幣を集積する集積部60を指定して、バッチ枚数を2000枚としてバッチ処理を行えば、紙幣処理装置は、所定種類の紙幣2000枚を、指定された集積部60に集積してバッチ処理を完了する。紙幣処理装置の利用者は、集積部60に集積された紙幣の枚数や、集積部60から抜き取ってATMカセットに詰めた紙幣の枚数を確認する必要はなく、集積部60に集積された紙幣をATMカセットに詰める作業を繰り返すだけで、所定種類の紙幣2000枚をATMカセットに詰めることができる。また、集積部60に集積されている紙幣を適宜抜き取ることにより、所定種類の紙幣が集積部60へ連続して集積されるので、ATM用の大量枚数の紙幣を短時間で効率よく準備することができる。
なお、抜取枚数と集積枚数との合計枚数がバッチ枚数に達したか否かの判定は、バッチ処理対象として指定された種類の紙幣であると識別されて集積部60に集積された紙幣の枚数をカウントするトータルカウンタの数値に基づいて行うが、トータルカウンタの詳細については後述する。
また、集積部60に集積中の紙幣の集積枚数が集積停止枚数に達したか否かの判定は、バッチ処理対象として指定された種類の紙幣であると識別されて集積部60に集積された紙幣の枚数をカウントするソフトカウンタに基づいて行う。ソフトカウンタの数値は、抜取検知センサによって集積部60からの紙幣の抜き取りを検知すると0(ゼロ)にリセットすることにより、集積部60に集積中の紙幣の集積枚数を示すようになっているが、詳細については後述する。
また、集積枚数がハードフル枚数に達したか否かの判定は、ソフトカウンタの数値に基づいて行うこともできるし、集積部60に設けられているフル検知センサによる検知結果に基づいて行うこともできる。
次に、本実施形態に係る紙幣処理装置の構成について説明する。図2は、本実施形態に係る紙幣処理装置1の外観を示す斜視図である。また、図3は、紙幣処理装置1の内部構成概略を示す断面模式図である。紙幣処理装置1は、複数の紙幣を載置可能な受入部11と、受入部11に載置された複数紙幣を1枚ずつ装置内へ取り込む取込部10とを有する。装置前面には、設定操作や指示操作等を行う際に各種情報を入力するための操作部51と、設定情報や処理結果等を確認する際に各種情報が表示される表示部52とが設けられている。
図3に示すように、紙幣処理装置1の内部には、取込部10で装置内に取り込んだ紙幣を搬送路に沿って搬送する搬送部70と、搬送部70によって搬送される紙幣を識別計数する識別部55とが設けられている。
識別部55は、搬送部70によって搬送される紙幣の金種、新旧、方向、真偽、正損等を識別して計数する機能を有する。方向とは、紙幣の面(表裏)及び紙幣の向き(天地)を示す情報である。真偽とは、紙幣が真の紙幣(真券)であるか、偽の紙幣(偽券)であるかを示す情報である。正損とは、予め定められた所定条件に基づいて紙幣の傷み具合を判定した情報で、例えば市場で再使用する紙幣を正券、市場での再使用に適さない紙幣を損券とする。さらに、正券のうちATMでの使用に適した紙幣をATMフィット券、ATMフィット券に比べると傷んでいるが金融機関の窓口でテラーが使用可能な紙幣をテラーフィット券に分類することができる。
紙幣処理装置1には、2つのリジェクト部65(65a、65b)が設けられている。識別部55による識別結果に基づいて、識別できない識別不能券、集積部60(60a〜60d)に集積する種類として指定されていない種類の紙幣である指定外券、明らかに偽の紙幣である偽券、偽券の疑いがあるが真偽を確定できないサスペクト券等がリジェクトされるが、これらのリジェクト紙幣を、第1リジェクト部65a及び第2リジェクト部65bにリジェクト原因別に分けて集積することができる。
紙幣処理装置1には4つの集積部60が設けられている。識別部55による識別結果に基づいて、指定外券等のリジェクト紙幣がリジェクト部65に集積される一方で、集積部60に集積するよう指定されている種類の紙幣は、指定券として各集積部60に種類別に分類して集積される。バッチ処理で各集積部60に集積する紙幣の種類は、予め設定できるようになっているが詳細は後述する。
図2に示すように、集積部60は、前面に開口を有しており、紙幣処理装置1を利用する利用者は、集積部60に集積された紙幣を開口から抜き取ることができる。また、装置前面には、第1集積部60a〜第4集積部60dのそれぞれに対応して、開口の上部に、紙幣の集積枚数に関する情報を表示するための集積情報表示部62(62a〜62d)が設けられている。また、開口の左側には、集積される紙幣の種類に関する情報表示及び設定操作を行うための集積設定操作表示部63(63a〜63d)が設けられている。
集積情報表示部62には、各集積部60に集積中の紙幣の集積枚数が表示されるが、各表示部の右側にある操作ボタンを操作することにより、表示内容を切り替えられるようになっている。具体的には、各集積部60に集積中の紙幣の枚数を表示したり、各集積部60から抜き取り済みの紙幣を含めて、バッチ処理開始後に各集積部60に集積された紙幣の合計枚数を表示したりすることができる。
また、集積情報表示部62での枚数の表示方法は、設定により変更することができる。例えば、バッチ枚数を100枚として紙幣を集積する場合に、通常設定では、紙幣が集積される度に集積情報表示部62に表示される枚数表示が1ずつカウントアップするようになっている。具体的には、集積枚数が95枚に達して枚数表示を「95」とした後、紙幣が1枚ずつ集積される度に、枚数表示が「96」、「97」、「98」、「99」と1ずつ増える。そして、集積枚数が100枚に達して枚数表示が「100」に更新されると、紙幣の集積を停止してバッチ処理を完了することになる。
これに対して、集積情報表示部62の表示方法に係る設定を変更することにより、集積枚数が所定枚数に達した後は、集積枚数を示す数字を表示せずに、ピリオドやドット等の記号を表示して、集積枚数がバッチ枚数に達すると、再び集積枚数を示す数字を表示させることもできる。具体的には、95枚の紙幣を集積して「95」と表示した後、紙幣が1枚ずつ集積されるのに応じて「96」〜「99」の数字を表示するタイミングで、これらの数字に代えてドットマーク「・」を表示し、集積枚数が100枚に達すると、再び数字で「100」と表示する。すなわち、「95」、「・」、「・」、「・」、「・」、「100」と表示する。また、この他、「95」と表示した後、「96」〜「99」の数字を表示するタイミングで、これらの数字に代えて「95」の数字を表示した後、集積枚数が100枚に達すると再び数字で「100」と表示するように設定することもできる。すなわち、「95」、「95」、「95」、「95」、「95」、「100」と表示する。なお、集積情報表示部62に、記号等、実際の紙幣の集積枚数とは異なる情報を表示する際には、紙幣処理に係るエラーが発生して紙幣処理を停止した場合、所定時間(例えば2秒間)経過しても集積部60に紙幣が集積されない場合、集積部60に集積中の紙幣が抜き取られた場合等、所定条件を満たしたタイミングで、集積情報表示部62に表示する情報が実際の紙幣集積枚数を示す数字に戻るようになっている。
また、集積情報表示部62の表示情報を更新するタイミングに係る設定を変更することもできる。例えば、識別部55で、集積部60に集積する95枚目の紙幣が識別されたタイミングで、この集積部60に対応する集積情報表示部62に「95」と表示させることもできるし、95枚目の紙幣が識別された後さらに搬送部70によって搬送されて集積部60に集積されたタイミングで集積情報表示部62に「95」と表示させることもできる。また、95枚目の紙幣が集積部60に集積されるタイミングより数十ミリ秒前、数十ミリ秒後等、所定のタイミングで集積情報表示部62に「95」と表示させることもできる。
第1集積設定操作表示部63a〜第4集積設定操作表示部63dは、対応する第1集積部60a〜第4集積部60dに集積する紙幣の種類を表示するための表示部と、各表示部に表示されている紙幣の種類を変更するための操作ボタンとを有している。表示部には、通貨情報を表示する通貨情報表示部と、金種情報を表示する金種情報表示部と、正損情報を表示する正損情報表示部とが含まれる。例えば、第1集積部60aに、米国通貨の1ドル紙幣のATMフィット券を集積するよう設定されている場合に、図2に示すように、第1集積設定操作表示部63aの通貨情報表示部には「USD」と表示され、金種情報表示部には「$1」と表示され、正損情報表示部にはATMフィット券であることを示す「A−FIT」の文字が表示される。
集積設定操作表示部63で、通貨情報表示部の下にある操作ボタンを押すと、対応する集積部60に集積する紙幣の通貨が変更される。同様に、金種情報表示部の下にある操作ボタンを押すと集積部60に集積する紙幣の金種が変更され、正損情報表示部の下にある操作ボタンを押すと集積部60に集積する紙幣の正損が変更される。
具体的には、例えば、通貨情報表示部の操作ボタンを押すと、米国通貨、日本通貨、ユーロ通貨及び不使用の4つの選択肢の間で設定を切り替えることができる。なお、米国通貨、日本通貨及びユーロ通貨の選択肢は、集積部60に集積する通貨の種類を指定するためのもので、不使用の選択肢は、集積部60に紙幣を集積しないことを指定するためのものである。操作ボタンを操作して通貨を選択した場合には、通貨に対応する「USD」、「JPY」又は「EUR」の文字が通貨情報表示部に表示される。また、操作ボタンを操作して不使用を選択した場合には、通貨情報表示部には文字が表示されない。
通貨情報表示部で米国通貨を選択した状態で金種情報表示部の操作ボタンを押すことにより、100ドル、50ドル、20ドル、10ドル、5ドル、2ドル、1ドルの間で金種を切り替えることが可能であり、金種情報表示部には切り替えられた金種に対応する「$100」等の文字が表示される。また、通貨情報表示部の操作ボタンを操作して通貨を日本通貨に切り替えると、通貨情報表示部には「JPY」と表示され、金種情報表示部の操作ボタンを押すことにより、日本通貨の一万円、五千円、二千円、千円の間で金種を切り替えられるようになって、金種情報表示部には切り替えられた金種に対応する「¥10000」等の文字が表示される。また、正損情報表示部の操作ボタンを押すことにより、ATM用の正券であるATMフィット券、テラー用の正券であるテラーフィット券及び損券の3つの選択肢の間で正損を切り替えることが可能であり、正損情報表示部には切り替えられた正損に対応する「A−FIT」、「T−FIT」又は「UNFIT」の文字が表示される。
集積設定操作表示部63は、既存の集積設定の変更及び新たな集積設定の作成に利用することができる。具体的には、操作部51及び表示部52を利用して、既存の集積設定を呼び出すと、この集積設定で各集積部60に集積するよう設定されている紙幣の通貨、金種及び正損情報が、各集積部60に設定されると共に、集積設定操作表示部63に含まれる各表示部に表示される。この状態で集積設定操作表示部63の操作ボタンを操作することにより、各集積部60に集積する紙幣の通貨、金種及び正損を変更することができる。集積設定操作表示部63の操作ボタンを操作して変更した内容は集積設定に反映され、紙幣処理を開始すると、各集積部60には、表示部に表示されている通貨、金種及び正損の紙幣が集積されることになる。
また、予め記憶部に保存されている集積設定を呼び出して、集積設定操作表示部63で各集積部60に集積する紙幣の通貨、金種及び正損を変更した後、操作部51で所定の操作を行うことにより、変更後の設定内容を新たな集積設定として登録することができる。変更後の集積設定を新たな集積設定として登録する操作を行うと、次回の処理からは、登録した集積設定を呼び出して利用することができる。
なお、図2では、集積設定操作表示部63が、通貨情報表示部、金種情報表示部及び正損情報表示部を含み、操作ボタンによって通貨、金種及び正損の設定を変更可能な例を示したが、本実施形態がこれに限定されるものではない。例えば、通貨、金種及び正損のうち1つ又は2つのみについて情報表示及び設定変更を行う態様であってもよい。また、例えば、集積設定操作表示部63によってバッチ枚数や集積停止枚数を設定可能な態様とすることもできる。具体的には、集積設定操作表示部63が、バッチ枚数表示部及び集積停止枚数表示部と、これらに対応する操作ボタンとを含み、各集積部60に集積する紙幣のバッチ枚数や集積停止枚数を変更可能な態様であってもよい。集積設定操作表示部63に含まれる1つ又は複数の表示部に表示して、操作ボタンによって設定変更可能とする紙幣の種類や枚数等の内容は、設定により変更可能となっている。
図3に示すように、第1集積部60a〜第4集積部60dには、紙幣の抜き取りを検知するための抜取検知センサ73(73a〜73d)と、集積中の紙幣で満杯状態になったことを検知するためのフル検知センサ74(74a〜74d)とが設けられている。また、受入部11には紙幣検知センサ72が設けられ、受入部11に紙幣が載置されたことや、受入部11から全ての紙幣が装置内に繰り出されたことを検知することができる。また、図3には示していないが、リジェクト部65にも紙幣検知センサが設けられており、リジェクト紙幣が集積されたことや、リジェクト紙幣が抜き取られたことを検知できるようになっている。
図3に示すように、搬送部70には、紙幣を分岐するための複数の分岐部材71が設けられている。また、搬送部70には、搬送路を搬送される紙幣を検知するための複数の紙幣検知センサ72が設けられている。識別部55が紙幣の真偽や種類を識別した後、識別結果に基づいて、制御部50が4つの集積部60a〜60d及び2つのリジェクト部65a、65bの中から、紙幣を搬送して集積する集積先を決定する。そして、制御部50が、紙幣検知センサ72によって紙幣の搬送位置を検出しながら分岐部材71による分岐動作を制御することにより、決定した集積先へ各紙幣を搬送して集積する。
また、図3に示すように、第1集積部60a〜第4集積部60dの内部には、LED(発光ダイオード)等の発光素子75(75a〜75d)が設けられている。例えば、バッチ処理を行う際には、このバッチ処理で紙幣の集積に利用する集積部60内の発光素子75が点灯する。これにより、紙幣処理装置1の利用者は、複数の集積部60の中からバッチ処理中に紙幣が集積される集積部60の位置を認識することができる。
また、集積部60に集積中の紙幣の枚数が集積停止枚数に達した場合、ハードフル枚数に達した場合、バッチ枚数に達した場合等、集積部60から紙幣を抜き取る必要が生じた場合には、この集積部60内の発光素子75が点滅するようになっている。このように、紙幣処理装置1では、紙幣の抜き取りが必要な集積部60の位置が報知されるので、利用者は、紙幣の抜き取りが必要な集積部60の位置を認識することができる。なお、紙幣の抜き取りが必要な集積部60を報知する方法については、発光素子の点灯や点滅により行う他、表示部52への情報表示によって行う態様であってもよいし、集積中の紙幣を開口側へ押し出す押出部材を集積部60内に設けて、抜き取りが必要な紙幣を押出部材によって押し出すことにより行う態様であっても構わない。
図4は、紙幣処理装置1の機能構成概略を示すブロック図である。図4に示すように、紙幣処理装置1は、上述した構成に加えて、各部を制御する制御部50と、制御部50の動作に必要なプログラムや設定等の各種データを保存するための記憶部56と、上位端末やサーバ等の外部装置との間で各種データを送受信するための通信部76とを有している。紙幣処理装置1の各機能及び各動作は、制御部50が、各種データを記憶部56から読み出したり記憶部56に保存したりしながら各部を制御することによって実現される。
紙幣処理装置1が有する集積部60の数は特に限定されないが、図3に示す紙幣処理装置1は、4つの集積部60を有する構成を基本ユニットとして、筐体右側の側面に、集積部60を含む別ユニットを増設可能な構造を有している。図5は、8つの集積部60(60a〜60h)を有する紙幣処理装置1の内部構成概略を示す断面模式図である。
図5の例は、基本ユニットの右側に、第1集積部60a〜第4集積部60dと同一構造を有する4つの集積部60e〜60hを含む増設ユニットを接続した状態を示している。増設ユニットを接続することにより、紙幣処理装置1では、第1集積部60a〜第8集積部60hに、紙幣を種類別に分類して集積できるようになる。なお、図5では符号を省略しているが、第5集積部60e〜第8集積部60hにも、抜取検知センサ73e〜73h、フル検知センサ74e〜74h及び発光素子75e〜75hが設けられている。
記憶部56には、各集積部60a〜60hに集積する紙幣の種類やバッチ枚数等、バッチ処理を実行するために必要な情報を予め設定したバッチ処理用の集積設定が保存されている。以下では、図5に示すように、8つの集積部60a〜60hを有する紙幣処理装置1を例に、バッチ処理用の集積設定について説明する。
図6は、バッチ処理用の集積設定の例を示す図である。図6には、集積設定に含まれる集積パターンを1つだけ示しているが、集積設定には、複数の集積パターンを登録できるようになっている。紙幣処理装置1で、操作部51及び表示部52を利用して、図6に示すNo.1の集積パターンを選択してバッチ処理を開始すると、制御部50は、選択された集積パターンに基づいてバッチ処理を実行する。
集積パターンは、No.、通貨、金種、正損、集積部、バッチ枚数、集積停止枚数の項目を含んでいる。No.の項目は、各集積パターンを区別するために付与された識別番号を示している。通貨、金種及び正損の項目は、それぞれバッチ処理で集積部60に集積する紙幣の通貨、金種及び正損を示している。なお、正損の項目にある「T−FIT」はテラーが利用するのに適したテラーフィット券を示し、「A−FIT」はATMでの利用に適したATMフィット券を示している。この他、正損の項目では、損券を示す「UNFIT」を指定することもできる。
集積部の項目は、バッチ処理で紙幣の集積に利用する集積部60を示している。集積部の項目では、1つ又は複数の集積部60を指定することができる。バッチ枚数の項目は、バッチ処理で集積する紙幣の合計枚数を示しており、集積部60のハードフル枚数を超える枚数を指定できるようになっている。
集積停止枚数の項目は、集積部の項目で指定した各集積部60で紙幣の集積を停止させたい紙幣の集積枚数を示している。例えば、集積停止枚数の項目を250枚と設定すると、ハードフル枚数が500枚の集積部60でも、集積中の紙幣の集積枚数が250枚に達したところで紙幣の集積が停止される。なお、集積停止枚数を設定しなければ、ハードフル枚数に達するまで紙幣が集積される。また、集積部の項目で複数の集積部60を設定した場合には、各集積部60に異なる集積停止枚数を設定することもできる。
図5に示す紙幣処理装置1で、図6に示すNo.1の集積パターンを選択すると、制御部50は、第1集積部60a〜第3集積部60cを利用して米国$20(20ドル紙幣)のテラーフィット券を1500枚集積するバッチ処理と、第4集積部60d及び第5集積部60eを利用して米国$20のATMフィット券を2000枚集積するバッチ処理と、第6集積部60f及び第7集積部60gを利用して米国$10のATMフィット券を2000枚集積するバッチ処理と、第8集積部60hに米国$5のATMフィット券を2000枚集積するバッチ処理とを、並行して実行する。
複数種類の紙幣を含む混合状態で紙幣を受入部11に載置してバッチ処理を開始すると、受入部11の紙幣が1枚ずつ装置内に繰り出されて識別部55によって識別される。そして、米国$20のテラーフィット券であれば第1集積部60a〜第3集積部60cのいずれかに集積し、米国$20のATMフィット券であれば第4集積部60d又は第5集積部60eに集積し、米国$10のATMフィット券であれば第6集積部60f又は第7集積部60gに集積し、米国$5のATMフィット券であれば第8集積部60hに集積する。
図6に示すNo.1の集積パターン2段目で設定されている$20のATMフィット券については、第4集積部60dで紙幣の集積を開始する。そして、第4集積部60dに集積中の紙幣の集積枚数が、集積停止枚数の250枚に達した場合には、第4集積部60dへの紙幣の集積が停止され、第5集積部60eへの$20のATMフィット券の集積が開始される。第5集積部60eへ紙幣を集積している間に、第4集積部60dから250枚の紙幣が抜き取られると、第4集積部60dは、再び紙幣の集積に利用可能な状態となる。第5集積部60eの集積枚数が250枚に達すると、第5集積部60eへの紙幣の集積が停止され、再び、第4集積部60dへの紙幣の集積が再開される。このように、紙幣の集積先を、集積部の項目で指定された複数の集積部60のうち紙幣を集積可能な集積部60へ切り替えながら紙幣の集積を継続して、バッチ処理の開始後に第4集積部60dから抜き取った紙幣、バッチ処理の開始後に第5集積部60eから抜き取った紙幣、第4集積部60dに集積中の紙幣、及び第5集積部60eに集積中の紙幣の合計枚数がバッチ枚数の2000枚に達すると、$20のATMフィット券の集積を停止してバッチ処理を完了する。すなわち、バッチ処理の開始後、第4集積部60dに集積された$20のATMフィット券の枚数と、第5集積部60eに集積された$20のATMフィット券の枚数との合計枚数が2000枚に達するとバッチ処理を完了する。
図6に示すNo.1の集積パターン3段目で設定されている$10のATMフィット券についても、同様に、第6集積部60f及び第7集積部60gを利用してバッチ処理が行われ、2000枚を集積してバッチ処理を完了する。
図6に示すNo.1の集積パターン1段目で設定されている$20のテラーフィット券についても、同様に、第1集積部60a〜第3集積部60cを利用してバッチ処理が行われ、1500枚を集積してバッチ処理を完了する。ただし、$20のテラーフィット券については集積停止枚数が指定されていないため、他のバッチ処理とは異なり、集積中の紙幣の集積枚数がハードフル枚数の500枚に達しない限り、紙幣の集積は停止しない。
図6に示すNo.1の集積パターン4段目に示す$5紙幣については、第8集積部60hのみを利用し、第8集積部60hに集積中の$5のATMフィット券の枚数が、集積停止枚数として設定された250枚に達しない限り、バッチ枚数の2000枚に達するまで、紙幣の集積が連続して行われる。第8集積部60hの集積枚数が250枚に達した場合には、他の集積部60を利用できないため、紙幣の集積が一旦停止される。そして、第8集積部60hから紙幣が抜き取られると、抜取検知センサ73hによってこれを検知して、紙幣の集積が自動的に再開される。バッチ処理開始後に第8集積部60hから抜き取った紙幣の抜取枚数と、第8集積部60hに集積中の紙幣の集積枚数との合計枚数が、バッチ枚数の2000枚に達すると、$5のATMフィット券の集積を停止してバッチ処理を完了する。
なお、バッチ処理を行っている間に、受入部11の紙幣が少なくなると、受入部11に追加の紙幣を載置する。これにより、全てのバッチ処理が完了するまで、紙幣を識別して集積部60へ集積する処理を継続することができる。全てのバッチ処理を完了すると、受入部11からの紙幣の取り込みが自動的に停止される。
また、装置内に取り込んだ紙幣が、日本紙幣等、バッチ処理で集積部60に集積する紙幣と異なる種類の紙幣である場合には、この紙幣はリジェクト部65にリジェクトされる。また、バッチ処理を完了した紙幣である場合にも、この紙幣はリジェクト部65へ搬送される。具体的には、例えば、図6に示すNo.1の集積パターン1段目で設定されている$20のテラーフィット券のバッチ処理を完了した後、装置内に取り込まれた紙幣が米国$20のテラーフィット券であった場合には、この紙幣はリジェクト部65へリジェクトされる。
このように、紙幣処理装置1では、予め準備されたバッチ処理の集積パターンを選択することにより、バッチ処理を実行するために必要な集積部やバッチ枚数等を一括して設定して、複数のバッチ処理を並行して実行することができる。
紙幣処理装置1では、図6に示すように、予め集積設定として準備されたバッチ処理の集積パターンを選択して複数のバッチ処理に係る設定を一括して行う他、1つのバッチ処理内容を設定したバッチ処理設定を、1つずつ選択することにもできる。また、選択したバッチ処理設定を集積パターンとして登録することも可能となっている。
図7は、バッチ処理設定の例を示す図である。紙幣処理装置1の記憶部56には各通貨の各金種について、複数種類のバッチ処理設定が予め準備されている。操作部51及び表示部52を利用して、バッチ処理設定を選択する操作を開始すると、表示部52の画面上には、バッチ処理の処理対象とする通貨、金種及び正損の指定を要求する紙幣選択画面が表示される。操作部51を操作して、例えば、米国$20の紙幣を選択すると、これに対応するNo.20−1〜No.20−3等のバッチ処理設定が表示部52の画面上に表示される。
正損、集積部、バッチ枚数、集積停止枚数等の項目でバッチ処理の設定内容を確認して、No.20−1のバッチ処理設定を選択すると、表示部52の画面は、再び紙幣選択画面に戻る。ここで選択されたバッチ処理設定で設定された内容は、集積設定操作表示部63の対応する表示部に表示される。続いて、紙幣選択画面で、再び米国$20の紙幣を選択すると、表示部52の画面上には、選択可能なバッチ処理設定が表示される。
具体的には、先の操作で第1集積部60a〜第3集積部60cを利用するNo.20−1のバッチ処理設定を選択済みであり、第1集積部60a〜第3集積部60cを別のバッチ処理に利用することはできない。このため、画面上には、選択された米国$20について予め準備されているバッチ処理設定のうち、第1集積部60a〜第3集積部60cを利用しないNo.20−3等のバッチ処理設定が表示され、第1集積部60a〜第3集積部60cを利用するNo.20−1及びNo.20−2のバッチ処理設定は表示されない。
No.20−3のバッチ処理設定を選択して、紙幣選択画面に戻り、続いて米国$10の紙幣を選択すると、既に選択したバッチ処理設定で紙幣の集積に利用するよう設定された第1集積部60a〜第5集積部60eを別のバッチ処理に利用することはできないため、画面上には、選択された米国$10紙幣について予め準備されているバッチ処理設定のうち、第1集積部60a〜第5集積部60eを利用しないNo.10−2等のバッチ処理設定が表示され、第4集積部60dを利用するNo.10−1のバッチ処理設定は表示されない。こうして、バッチ処理の処理対象とする紙幣の種類を選択して、この紙幣について行うバッチ処理の設定を選択する操作を繰り返す。なお、操作を繰り返すうちにバッチ処理に利用可能な集積部60がなくなった場合には、これを示す情報が表示部52の画面上に表示される。
このように、紙幣処理装置1では、図7に示すように予め準備されたバッチ処理設定の中から複数を選択する際に、選択可能なバッチ処理設定のみが表示部52の画面上に表示される。これにより、バッチ処理に利用する集積部60が重複しないようにバッチ処理設定を選択することができる。
こうして、予め準備されている1つ又は複数のバッチ処理設定を選択することにより、紙幣処理装置1で、選択した複数のバッチ処理を並行して実行することができる。また、バッチ処理設定を選択して、必要に応じて集積設定操作表示部63で設定を変更した後、操作部51で所定の操作を行うことにより、選択したバッチ処理設定を、図6に示すように集積パターンとして登録することができる。集積パターンは、登録済みの集積パターンと識別するための番号(図6の「No.」)を付与して記憶部56に保存される。次の処理からは、登録した集積パターンを呼び出すだけで複数のバッチ処理に係る設定を一括して行えるようになる。
次に、バッチ処理の流れについて説明する。紙幣処理装置1では、複数のバッチ処理を並行して実行可能であり、1つのバッチ処理で複数の集積部60を利用して紙幣を集積することも可能であるが、以下では、説明を簡単にするため、1つのバッチ処理を1つの集積部60を利用して行う場合を例に、処理の流れについて説明する。具体的には、集積停止枚数を250枚、バッチ枚数を2000枚として、米国$20のATMフィット券を、ハードフル枚数が500枚の第1集積部60aを利用して集積するバッチ処理を例に、処理の流れについて説明する。
図8は、バッチ処理の流れを示すフローチャートである。紙幣処理装置1で、表示部52の情報を確認しながら操作部51を操作してバッチ処理の処理内容を設定する。そして、受入部11に複数の紙幣を載置してバッチ処理を開始すると、制御部50は、紙幣の計数結果を示すカウンタをリセットする(ステップS1)。具体的には、バッチ処理開始後に第1集積部60aに集積された米国$20のATMフィット券の枚数を計数するトータルカウンタCtを0(ゼロ)にすると共に、第1集積部60aに集積中の米国$20のATMフィット券の集積枚数を計数するソフトカウンタCsを0(ゼロ)にする。
続いて、受入部11の紙幣が1枚ずつ取込部10によって装置内に取り込まれ、搬送部70によって搬送路に沿って搬送され、識別部55によって識別される(ステップS2)。識別部55によって識別した結果、紙幣が第1集積部60aへ集積する紙幣、すなわち$20のATMフィット券であった場合には(ステップS3;Yes)、この紙幣を第1集積部60aに搬送して集積する(ステップS4)。第1集積部60aに紙幣を集積すると、制御部50は、トータルカウンタCt及びソフトカウンタCsをカウントアップする(ステップS5)。
なお、図8では第1集積部60aを利用したバッチ処理の流れを示しているため省略しているが、紙幣が第1集積部60aに集積する紙幣でない場合には(ステップS3;No)、紙幣の種類に応じて、リジェクト紙幣であればリジェクト部65に集積して、他の集積部60へ集積すべき紙幣であれば対応する集積部60へ集積する処理が行われることになる。
続いて、制御部50は、第1集積部60aの集積枚数を示すソフトカウンタCsの数値が、第1集積部60aの集積停止枚数として指定された250枚と一致するか否かを判定する(ステップS6)。ソフトカウンタCsの数値が250枚に達していない場合には(ステップS6;No)、続いて制御部50は、ソフトカウンタCsの数値が、第1集積部60aのハードフル枚数500枚と一致するか否かを判定する(ステップS7)。そして、ソフトカウンタCsの数値が500枚に達していない場合には(ステップS7;No)、続いて制御部50は、第1集積部60aに設けられているフル検知センサ74aが、第1集積部60aで紙幣が満杯状態になったことを検知したか否かを判定する(ステップS8)。
そして、フル検知センサ74aによる検知もされていない場合には(ステップS8;No)、続いて制御部50は、第1集積部60aの抜取検知センサ73aによって、第1集積部60aからの紙幣の抜き取りが検知されたか否かを判定する(ステップS9)。
第1集積部60aで紙幣の抜き取りが検知されていない場合には(ステップS9;No)、続いて制御部50は、バッチ処理開始後に第1集積部60aに集積された$20のATMフィット券の合計枚数を示すトータルカウンタCtの数値が、バッチ枚数の2000枚と一致するか否かを判定する(ステップS10)。そして、トータルカウンタCtの数値がバッチ枚数の2000枚に達している場合には(ステップS10;Yes)、第1集積部60aへの紙幣の集積を停止して、米国$20のATMフィット券のバッチ処理を完了する。一方、トータルカウンタCtの数値が2000枚に達していない場合には(ステップS10;No)、ステップS2に戻って処理を継続する。
第1集積部60aの抜取検知センサ73aによって、第1集積部60aで紙幣の抜き取りが検知された場合には(ステップS9;Yes)、制御部50は、ソフトカウンタCsをリセットして0(ゼロ)にする(ステップS13)。第1集積部60aから紙幣が抜き取られた場合には、第1集積部60aに集積中の紙幣の集積枚数を示すソフトカウンタCsをリセットするものである。そして、トータルカウンタCtの数値がバッチ枚数の2000枚に達していれば(ステップS10;Yes)、バッチ処理を完了して、達していなければ(ステップS10;No)、ステップS2に戻って処理を継続する。
第1集積部60aに集積中の$20のATMフィット券の集積枚数を示すソフトカウンタCsの数値が集積停止枚数の250枚と一致した場合(ステップS6;Yes)、ソフトカウンタCsの数値がハードフル枚数の500枚と一致した場合(ステップS7;Yes)、又は第1集積部60aのフル検知センサ74aによって第1集積部60aが紙幣で満杯状態になったことを検知した場合(ステップS8;Yes)には、制御部50は、第1集積部60aへの集積を停止する(ステップS11)。
第1集積部60aへの紙幣の集積を停止すると、第1集積部60aから紙幣が抜き取られるのを待つ待機状態となり(ステップS12;No)、第1集積部60aの抜取検知センサ73aによって、第1集積部60aで紙幣の抜き取りを検知した場合には(ステップS12;Yes)、制御部50は、ソフトカウンタCsをリセットして0(ゼロ)にする(ステップS13)。第1集積部60aから紙幣が抜き取られた場合には、第1集積部60aに集積中の紙幣の集積枚数を示すソフトカウンタCsをリセットするものである。そして、トータルカウンタCtの数値がバッチ枚数の2000枚に達していれば(ステップS10;Yes)、バッチ処理を完了して、達していなければ(ステップS10;No)、ステップS2に戻って、紙幣を識別して集積する処理を再開する。
こうして、ソフトカウンタCs及びトータルカウンタCtを利用しながら、$20のATMフィット券を第1集積部60aへ集積する処理を続けて、トータルカウンタCtの数値がバッチ枚数の2000枚に達すると(ステップS10;Yes)、第1集積部60aへの紙幣の集積を停止してバッチ処理を完了する。
このように、紙幣処理装置1では、バッチ処理を開始した後、バッチ処理の対象とする紙幣を集積している集積部60で、集積中の紙幣の集積枚数が予め設定された集積停止枚数又はハードフル枚数に達した場合や、集積部60が満杯になったことが検知された場合には、集積部60への紙幣の集積を一旦停止する。そして、集積を停止した集積部60からの紙幣の抜き取りを検知すると自動的に集積部60への紙幣の集積を再開する。一方、集積部60に集積中の紙幣を処理途中で適宜抜き取ることにより、集積中の紙幣の集積枚数が予め指定された集積停止枚数にもハードフル枚数にも達することなく、かつ、集積部60が満杯になったことも検知されなければ、紙幣の集積を停止することなくバッチ枚数に達するまで連続して行うことができる。
なお、図8では、ソフトカウンタCsの数値に基づく判定(ステップS7)と、フル検知センサ74aによる検知結果に基づく判定(ステップS8)との両方で、第1集積部60aが集積中の紙幣で満杯になったことを検知する態様を示しているが、判定方法がこれに限定されるものではなく、いずれか一方の判定のみを行う態様であっても構わない。
また、バッチ枚数分の紙幣の集積先として複数の集積部60を設定している場合には、集積部60への集積を停止した際に(ステップS11)、紙幣の集積先として別の集積部60を選択して紙幣の集積を継続する点と、紙幣の集積を停止した集積部60から紙幣が抜き取られると(ステップS12)、ソフトカウンタCsをリセットして(ステップS13)、その後すぐにはこの集積部60で紙幣の集積を再開せずに、この集積部60が紙幣の集積先として再び選択された際に紙幣の集積を再開する点(ステップS10;No)とが異なるが、その他の処理については、複数集積部60のそれぞれにおいて図8と同様の処理が行われる。また、複数のバッチ処理を並行して行う場合には、各バッチ処理が図8と同様に実行される。
なお、集積部60に集積中の紙幣の集積枚数がハードフル枚数又は集積停止枚数に達するなどして紙幣を集積できなくなり、かつ、この紙幣を集積できる別の集積部60もなくなった場合については、紙幣処理を停止する態様の他、集積部60へ集積すべき紙幣をリジェクト部65へ集積するようにして紙幣処理を継続する態様であってもよい。
具体的には、例えば、$10紙幣及び$20紙幣が混合された大量の紙幣を受入部11に載置して、第1集積部60aに$20紙幣を集積するバッチ処理と、第2集積部60bに$10紙幣を集積するバッチ処理とを並行して実行する際に、第1集積部60aが満杯になった場合には、第1集積部60aへの$20紙幣の集積を停止する。このとき、装置内で紙幣の搬送を停止して紙幣処理自体を停止すると、$10紙幣のバッチ処理も停止することになる。これに対して、紙幣処理装置1では、第1集積部60aに集積できなかった$20紙幣をリジェクト部65に集積しながら、受入部11から装置内に紙幣を取り込んで識別する紙幣処理を続けることにより、第1集積部60aで$20紙幣の集積を停止した後も、第2集積部60bでは$10紙幣を集積するバッチ処理を継続して行うこともできる。
満杯になった第1集積部60aから$20紙幣を抜き取って紙幣を集積可能な状態とすれば、紙幣処理装置1では、第1集積部60aへの$20紙幣の集積が再開され、再び、$20紙幣のバッチ処理と$10紙幣のバッチ処理とを並行して実行することができる。第1集積部60aが満杯であったためにリジェクト部65に集積された$20紙幣については、再度、受入部11に載置すればよい。例えば、紙幣処理装置1では、一方のリジェクト部65aに偽券等のリジェクト紙幣を集積して、他方のリジェクト部65bに、第1集積部60aに集積できなかった$20紙幣を集積することができる。第1集積部60aに集積可能な$20紙幣のみをリジェクト部65bから抜き取って受入部11に載置するようにすれば、リジェクト紙幣の再処理を回避することができる。
このように、紙幣処理装置1では、集積先がなくなったバッチ処理対象の紙幣をリジェクト部65に集積しながら紙幣処理を継続することができるので、並行して実行する複数のバッチ処理の1つで集積部60に紙幣を集積できない状態となった場合でも、他のバッチ処理を継続することができる。これにより大量枚数の紙幣を準備する紙幣処理を短時間で完了することができる。
次に、図2及び図3に示すように4つの集積部60(60a〜60d)を有する紙幣処理装置1を利用して大束を準備する場合を例に、具体的な紙幣処理について説明する。所定枚数(例えば100枚)の紙幣をまとめたものが小束であり、小束を複数まとめたものが大束である。
米国通貨の$20紙幣を対象として、ATMフィット券の大束、テラーフィット券の大束及び損券の大束を準備するものとする。ATMフィット券及びテラーフィット券については、100枚の小束、20束分から成る2000枚の大束を準備し、損券については、100枚の小束、20束分から成る2000枚の大束を準備するものとする。
図9は、大束を準備する際に使用する集積パターンの例を示す図である。上述したように、操作部51を操作して、図9に示す集積パターンを設定する。このとき、バッチ枚数の項目で大束の紙幣枚数を指定して、集積停止枚数の項目で小束の紙幣枚数を指定する。図9に示す集積パターンで紙幣処理を実行することにより、$20紙幣から成るATMフィット券の大束、テラーフィット券の大束及び損券の大束を準備する3つのバッチ処理を、1台の紙幣処理装置1で並行して実行することができる。
図9に示す集積パターンで紙幣処理を開始すると、表示部52の画面上に、各集積部60に集積する紙幣の情報が表示される。図10は、大束を準備する紙幣処理時に表示される画面例を示す図である。
画面上には、4つの集積部60を示す情報が表示され、この情報の下側に、各集積部に集積する紙幣の種類を示す情報が表示される。例えば、第1集積部60aが「Stacker1」と表示され、第1集積部60aに集積する$20のATMフィット券が「$20−ATM」と表示される。第2集積部60bについても同様に「Stacker2」、「$20−ATM」と表示される。第3集積部60cについては「Stacker3」と表示され、第3集積部60cに集積する$20のテラーフィット券が「$20−TLR」と表示される。第4集積部60dについては「Stacker4」と表示され、第4集積部60dに集積する$20の損券が「$20−UFT」と表示される。
図10に示すように、画面上側には「Banknotes」と表示された矩形201内に、各集積部60に集積中の紙幣の枚数を示す情報が表示される。矩形201の左側には、小束に対応する紙幣枚数の目盛り202が表示される。具体的には、0枚、50枚、100枚の目盛り202が表示され、各集積部への集積状況を確認できるようになっている。矩形201は、第1集積部60a〜第4集積部60dの配置に合わせて、4つの枠に分割される。
例えば複数枚の$20紙幣を、紙幣処理装置1の取込部10に載置して処理を開始すると、各紙幣が識別計数され、正損の状態に応じて、対応する集積部60に集積される。各集積部60に集積された紙幣の枚数に応じて、図10に示す画面が更新される。矩形201内では、各集積部60に対応する枠内に、1枚の紙幣を示すライン204と、10枚の紙幣を示すブロック205とが画像で表示される。各枠内の右上部には、紙幣枚数を示す数値203が表示される。紙幣の集積枚数が1枚増えるのに合わせて画面上のライン204の数が1本ずつ増えて、紙幣枚数が10枚に達すると、それまでに表示した9本のライン204に代えて1つのブロック205が表示されるようになっている。紙幣枚数を示す数値203は、紙幣枚数に合わせてカウントアップされる。例えば、第4集積部60dに13枚の紙幣を集積した段階で、図10に示すように、10枚の紙幣を示す1つのブロック205と、3枚の紙幣を示す3本のライン204とが表示される。同じ枠内の右上部には、集積中の紙幣の枚数を示す「13」の数値203が表示される。
第3集積部60cに集積された紙幣の集積枚数が小束枚数(集積停止枚数)である100枚に達すると、第3集積部60cへの紙幣の集積が停止される。このとき、画面上には、図10に示すように、100枚の紙幣を示す10個のブロック206が表示される。小束を準備可能な紙幣枚数に達したことが分かるように、小束枚数に達した集積部60のブロック206と、小束枚数に達していない集積部60のブロック205とが、異なる色で表示されるようになっている。
利用者が、第3集積部60cから100枚の紙幣を抜き取ると、抜取検知センサがこれを検知して、紙幣の集積が自動的に再開される。一方、画面上では、紙幣の抜取に合わせて、第3集積部60cに対応する矩形201の枠内で紙幣枚数203の数値が0(ゼロ)になり、紙幣を示すライン204及びブロック205の画像が消える。紙幣の集積が再開され、第3集積部60cに紙幣が集積されると、再び集積された紙幣の枚数に合わせて画面が更新される。このとき、画面下側でも、100枚の紙幣が抜き取られて1つの小束が準備されたことが分かるように画面が更新される。
図10に示すように、画面下側には「Bundles」と表示された矩形207内に、各集積部60から抜き取った小束の数を示す情報が表示される。矩形207の左側には、作成済みの小束数の数を示す0束、5束、10束の目盛り208が表示され、小束の準備状況を確認できるようになっている。
小束数を示す矩形207は、バッチ処理を実行する集積部の配置に合わせて3つの枠に分割される。具体的には、図9に示す集積パターンでは、第1集積部60a及び第2集積部60bの2つの集積部を使用して1つのバッチ処理が実行される。このため、図10に示すように、画面上側の矩形201内で第1集積部60aを示す枠と第2集積部60bを示す枠とに対応する領域が、画面下側の矩形207内では1つの枠で表示される。すなわち、各集積部60に集積中の紙幣枚数を示す矩形201は集積部60の数に合わせて分割され、バッチ処理用に作成された小束数を示す矩形207はバッチ処理の数に合わせて分割される。
集積部60内の紙幣枚数が小束枚数の100枚に達して紙幣の集積が停止され、利用者が、集積部60から100枚の紙幣を抜き取ると、集積部60に対応する枠内に、小束1束に対応する1つのブロック209が追加される。
例えば、図10は、第3集積部60cで準備済みの小束の数が12束で、集積部内に現在100枚の紙幣を集積中であることを示している。利用者が第3集積部60cから100枚の紙幣を抜き取ると、第3集積部60に対応する矩形207の枠内でブロック209が1つ追加され、小束数を示す数値が「12」から「13」に更新される。すなわち、矩形207内では、各集積部60から小束枚数(集積停止枚数)に達した紙幣を抜き取った抜取回数が、ブロック209及び数値で表示される。
第1集積部60a及び第2集積部60bについては、2つの集積部を利用して、1つのバッチ処理を実行する。このため、第1集積部60aに集積された$20のATMフィット券の枚数が小束枚数の100枚に達すると、第1集積部60aでは紙幣の集積を停止して、第2集積部60bで$20のATMフィット券の集積を開始する。利用者が第1集積部60aから100枚の紙幣を抜き取ると、小束数を示す矩形207内に、第1集積部60a及び第2集積部60bに対応して設けられた枠内で、小束1束を示す1つのブロックが追加され、小束数を示す数値がカウントアップされる。同様に、第2集積部60bに集積された$20のATMフィット券の枚数が小束枚数の100枚に達すると、第2集積部60bでは紙幣の集積を停止して、紙幣が抜き取られて空になった第1集積部60aで$20のATMフィット券の集積を再開する。利用者が第2集積部60bから100枚の紙幣を抜き取った場合も、矩形207内の第1集積部60a及び第2集積部60bに対応する枠内で、小束1束を示す1つのブロックが追加され、小束数を示す数値がカウントアップされる。
紙幣の集積停止と再開とを繰り返しながら集積部60から抜き取った100枚の紙幣で小束を準備し、紙幣処理を開始してから集積部60に集積された紙幣枚数が大束枚数に達するとバッチ処理を終了する。
例えば、図9に示すように、$20のATMフィット券については、第1集積部60a及び第2集積部60bを利用して、100枚の小束によって2000枚の大束を準備するよう設定されている。すなわち、100枚の紙幣から成る小束20束によって大束を準備するよう設定されている。このため、第1集積部60a及び第2集積部60bを利用して20束の小束を準備し終えると、大束の準備を完了したものとして、図10に示すように、小束数を示すブロック210が、大束枚数に達していない集積部60のブロック209と異なる色で表示される。利用者は、画面上の表示に基づいて、第1集積部60aで大束の準備を終えたことを認識することができる。
第1集積部60a及び第2集積部60bでバッチ処理を終えた後も、第3集積部60c及び第4集積部60dでは大束を準備し終えるまで紙幣の集積が継続して行われる。これらの集積部60でも、小束にした紙幣の枚数が、大束枚数(バッチ枚数)に達するとバッチ処理を完了する。
大束の準備を終えると、表示部52には、大束に関する情報の入力を求める画面が表示される。図11は、大束情報入力画面の例を示す図である。第1集積部60a及び第2集積部60bを利用して$20紙幣ATM券100枚の小束20束から成る大束を準備し終えると、図11に示す画面が表示される。第1集積部60a及び第2集積部60bには、ATMフィット券を収納する設定としたため、画面上には、ATMに関する情報を入力する画面が表示される。利用者は、操作部51を操作して、ATMを識別するATM番号と、紙幣カセットを識別するカセット番号とを入力する。日時については自動的に入力される。利用者が、ATM番号及びカセット番号を入力すると、紙幣処理装置1は、日時、ATM番号及びカセット番号を記録して管理する。一方、第3集積部60cで大束の準備を終えた場合は、テラーフィット券を収納する設定となっているため、銀行の名称、銀行を識別する銀行番号、銀行の支店を識別する支店番号等の入力を求める大束情報入力画面が表示される。第4集積部60dで大束の準備を終えた場合も、予め準備した設定に基づく大束情報入力画面が表示される。どのような紙幣を処理した際に、どのような大束情報入力画面を表示するかは予め設定できるようになっている。大束情報入力画面を表示するタイミングについては、大束の準備を終えたタイミングに限定されるものではない。例えば、バッチ処理開始時等、所定タイミングで大束情報入力画面を表示するように設定することができる。
図9〜図11では、正損カテゴリ別に、複数の小束から大束を作成する場合について説明したが、金種別に大束を作成する場合、新旧別に大束を作成する場合についても、同様に行うことができる。
上述してきたように、本実施形態に係る紙幣処理装置1によれば、バッチ処理を実行する際に、バッチ枚数として、集積部60に同時に集積可能な紙幣の集積枚数を超える枚数を指定することができる。
また、集積部60に集積中の紙幣の集積枚数が集積部60のハードフル枚数又は予め設定された集積停止枚数に達しない限り、集積部60への紙幣の集積を連続して行うことができる。例えば、ATMカセット用の紙幣として、バッチ枚数を2000枚と指定して、集積部60から適宜紙幣を抜き取ってATMカセットに詰める作業を行えば、集積部60に集積された紙幣の合計枚数が2000枚に達するまで、紙幣の集積が停止することなく連続して行われるので、短時間で効率よくATMカセット用の紙幣を準備することができる。また、紙幣処理装置1の利用者は、集積部60へ集積された紙幣を抜き取ってATMカセットに詰める作業を行うだけで、2000枚ちょうどの紙幣をATMカセットに詰めることができる。利用者は、集積部60から抜き取った紙幣の抜取枚数や、集積部60に集積中の紙幣の集積枚数を記憶したり確認したりする必要がないので、ATMカセットに紙幣を詰める作業を容易に行うことができる。
以上のように、本発明に係る紙葉類処理装置は、ATMカセットに詰める紙幣等、大量枚数の紙葉類を効率よく準備するために有用である。
1 紙幣処理装置
10 取込部
11 受入部
50 制御部
51 操作部
52 表示部
55 識別部
56 記憶部
60、60a〜60h 集積部
62、62a〜62d 集積情報表示部
63、63a〜63d 集積設定操作表示部
65、65a、65b リジェクト部
70 搬送部
71 分岐部材
72 紙幣検知センサ
73、73a〜73h 抜取検知センサ
74、74a〜74h フル検知センサ
75、75a〜75h 発光素子
76 通信部

Claims (7)

  1. 紙葉類を集積する集積部と、
    前記集積部に集積可能な最大集積枚数を超える枚数の指定を、前記集積部に集積する紙葉類のバッチ枚数として受け付けて、前記集積部から抜き取った紙葉類の枚数と前記集積部に集積中の紙葉類の枚数との合計枚数が前記バッチ枚数に達するまで前記集積部へ紙葉類を集積する制御部と
    を備えることを特徴とする紙葉類処理装置。
  2. 前記制御部は、指定された1つの集積部に紙葉類を集積して、集積中の紙葉類の枚数が前記集積部の最大集積枚数に達した場合には、前記集積部への紙葉類の集積を一旦停止して、前記集積部から集積中の紙葉類が抜き取られると前記集積部への紙葉類の集積を再開することにより前記バッチ枚数分の紙葉類を集積することを特徴とする請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  3. 前記制御部は、指定された複数集積部の1つに紙葉類を集積して、集積中の紙葉類の枚数が前記集積部の最大集積枚数に達した場合には、前記集積部への紙葉類の集積を停止して、前記複数集積部のうち紙葉類を集積可能な別の集積部で紙葉類の集積を継続することにより前記バッチ枚数分の紙葉類を集積することを特徴とする請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  4. 前記制御部は、集積停止枚数の指定を受け付けて、紙葉類を集積している集積部で集積中の紙葉類の枚数が前記集積停止枚数に達した場合には、前記集積部への紙葉類の集積を停止して、前記集積部から集積中の紙葉類が抜き取られると再び前記集積部を紙葉類の集積先として利用することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。
  5. 前記集積部に集積する紙幣に関する情報を表示する表示部
    をさらに備え、
    複数集積部を利用してバッチ処理を実行する際に、前記複数集積部のそれぞれから前記集積停止枚数の紙幣を抜き取った抜取回数を示す情報を前記表示部に表示する
    ことを特徴とする請求項4に記載の紙葉類処理装置。
  6. 前記制御部は、紙葉類を集積している集積部で、集積中の紙葉類の枚数が前記集積部の最大集積枚数に達する前に、集積中の紙葉類が抜き取られた場合には、前記集積部への紙葉類の集積を停止せずに連続して行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。
  7. 前記制御部は、集積部から紙葉類を抜き取る必要が生じた場合には、抜き取りが必要な前記集積部の位置を報知することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。
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