JP2017058497A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の感光ドラムの膜厚が互いに異なる場合でも、残留トナー帯電部材の寿命が縮めることなく、中間転写ベルト上の残留トナーを精度良く感光ドラムに回収する技術を提供する。【解決手段】現像剤像が形成される複数の像担持体11と、像担持体11上の現像剤像が1次転写される中間転写体30と、中間転写体30に1次転写された現像剤像を記録媒体Pに2次転写する転写部材32と、中間転写体30から記録媒体Pに現像剤像が2次転写された後に中間転写体30上に残留した残留現像剤を帯電する帯電部材37と、像担持体11に関する情報を記憶する記憶部17と、帯電部材37によって帯電された残留現像剤を、中間転写体30から像担持体11に転写し回収する際に、情報に基づいて帯電部材37に印加するバイアスを変えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真技術を利用した画像形成装置に関する。
従来、電子写真技術を用いてカラー画像をシートに形成する画像形成装置が知られている。このような画像形成装置では、複数のプロセスカートリッジにおいて形成されたトナー像は中間転写ベルトに1次転写される。また、中間転写ベルト上に重ねて1次転写されたトナー像はシートに2次転写される。そして、シートに2次転写されたトナー像が定着装置によって加熱・加圧されることでシートにカラー画像が形成される。
ここで、中間転写ベルトからシートにトナー像が2次転写された後に、中間転写ベルト上のトナーが残留することがある。中間転写ベルト上の残留したトナーを残留トナーとする。そして、中間転写ベルト上の残留トナーを感光ドラムに逆転写させて回収する方法が知られている。具体的には、中間転写ベルト上の残留トナーを残留トナー帯電部材によって帯電する。そして、帯電された残留トナーを、感光ドラムと中間転写ベルトとのニップ部において感光ドラムに逆転写させている。
特許文献1に開示される技術では、上述した残留トナーの回収方法において、中間転写ベルト上のトナーを回収するために感光ドラムに露光される露光量を低くしている。これにより、感光ドラムの劣化を抑制している。
また、特許文献2に開示される技術では、上述した残留トナーの回収方法において、中間転写ベルト上の残留トナーは、残留トナー帯電部材によって帯電される前に、ブラシ部材によって均一に散らされる。これにより、中間転写ベルト上の残留トナーは、残留トナー帯電部材によって均一に帯電される。残留トナーは、中間転写ベルト上に残留することなく全て感光ドラムに逆転写される。
また、特許文献3に開示される技術では、上述した残留トナーの回収方法において、温度環境と湿度環境とに基づいて、残留トナー帯電部材に印加される電圧の大きさを変更している。これにより、高温高湿環境下において、残留トナーが十分に帯電されないことによって生じるクリーニング不良を抑制することができる。また、低温低湿環境下において、残留トナーが過帯電されることで生じる画像不良を抑制することができる。
しかしながら、カラー画像形成装置において、複数のプロセスカートリッジで感光ドラムの膜厚が異なる場合がある。感光ドラムの膜厚が薄い場合には、1次転写の際に、感光ドラムと1次転写ローラとの間の放電によって、中間転写ベルト上のトナー像に多くの電流が流れてしまう。これにより、中間転写ベルト上のトナー像において、トナーの電荷の分布が広がってしまう。つまり、トナー像において、1つ1つのトナーが有する電荷が大きくばらついてしまう。大きい正電荷を有するトナーや、大きい負電荷を有するトナーなどがトナー像の中に混在してしまう。また、2次転写の際に、中間転写ベルト上のトナーの電荷の分布がさらに広がってしまう。
特許第5645870号公報 特開2009−205012号公報 特開平11−161043号公報
このため、上述した残留トナーの回収方法において、中間転写ベルト上の残留トナーが、残留トナー帯電部材によって十分に帯電されない場合があった。例えば、残留トナーを正極性に帯電したい場合に、負の電荷が大きいトナーが正極性に十分に帯電されない場合があった。十分に帯電されなかった残留トナーは、感光ドラムに逆転写されることなく中間転写ベルト上に残留してしまう。この課題を解消するために、残留トナー帯電部材に印加する電圧を高くすることで全ての残留トナーを十分に帯電する方法も考えられる。しかし、残留トナー帯電部材に印加する電圧を高くした場合、残留トナー帯電部材の劣化によって、残留トナー帯電部材の寿命が縮まってしまうおそれがある。
そこで、本発明である画像形成装置は、
現像剤像が形成される複数の像担持体と、
前記像担持体上の現像剤像が1次転写される中間転写体と、
前記中間転写体に1次転写された現像剤像を記録媒体に2次転写する転写部材と、
前記中間転写体から記録媒体に現像剤像が2次転写された後に前記中間転写体上に残留した残留現像剤を帯電する帯電部材と、
前記像担持体に関する情報を記憶する記憶部と、
前記帯電部材によって帯電された前記残留現像剤を、前記中間転写体から前記像担持体に転写し回収する際に、前記情報に基づいて前記帯電部材に印加するバイアスを変えることを特徴とする。
本発明によれば、複数の感光ドラムの膜厚が互いに異なる場合でも、残留トナー帯電部材の寿命が縮まることなく、中間転写ベルト上の残留トナーを精度良く感光ドラムで回収することができる。
実施例1において帯電動作が制御される流れを示すフローチャート 実施例1に係る画像形成装置の概略断面図 残留現像剤帯電部材によって残留現像剤が帯電される様子を示す図 実施例1に係る画像形成装置における電気回路を示す図 中間転写体に一次転写されたトナーの電荷の分布を示す図 実施例1に係る像担持体と中間転写体との間の転写位置を示す図 実施例2において帯電動作が制御される流れを示すフローチャート 実施例3において帯電動作が制御される流れを示すフローチャート
以下に図面を参照して、本発明の実施形態を例示する。ただし、実施形態に記載されている構成部品の寸法や材質や形状やそれらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件などにより適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施形態に限定する趣旨ではない。
(実施例1)
実施1について図面を用いて説明する。本実施例では、像担持体である感光ドラム11Y〜11Kの膜厚が2種類以上である場合(感光ドラム11の種別が2種類以上である場合)に、感光ドラム11Y〜11Kの膜厚に基づいてICLローラ37に印加される電圧(バイアス)を制御している。また、本実施例では、像担持体として、膜厚が10μmである感光ドラム11(A−ドラム)(第1像担持体)と、膜厚が25μmである感光ドラ
ム(B−ドラム)(第2像担持体)とを用いた。なお、本実施例では、第1像担持体と第2像担持体の2種類を用いて説明しているが、3種類や4種類の像担持体を用いてもよい。
<画像形成装置の構成>
図2は、実施例1に係る画像形成装置1の概略断面図である。画像形成装置1は、電子写真技術を用いたレーザービームプリンタである。画像データ(電気的な画像情報)が、プリンタコントローラ200(外部ホスト装置)からインターフェース201を介して制御部100に入力される。そして、画像データに対応した画像が、記録媒体である用紙P(記録媒体)に形成される。
制御部100は、画像形成装置1の動作を制御する。また、制御部100は、プリンタコントローラ200から各種の電気的情報信号を受信し、プリンタコントローラ200に電気的情報信号を送信する。また、制御部100は、各種のプロセス機器の動作や、センサから入力される電気的情報信号の処理や、各種のプロセス機器に入力される指令信号の処理や、所定のイニシャルシーケンスや、所定の作像シーケンスなどを制御する。プリンタコントローラ200は、例えば、ホストコンピュータやネットワークやイメージリーダやファクシミリなどである。
実施例1に係る画像形成装置1には、4つのプロセスカートリッジ10Y・10M・10C・10Kが、横方向(略水平方向)に一定の間隔で並んで配置されている。つまり、画像形成装置1には、プロセスカートリッジ10が複数設けられている。画像形成装置1は、いわゆるタンデム型の画像形成装置である。プロセスカートリッジ10Y〜10Kは、感光ドラム11(11Y〜11K)と帯電ローラ12(12Y〜12K)と現像ローラ13(13Y〜13K)とドラムクリーナ14(14Y〜14K)と現像ブレード15(15Y〜15K)とを有している。ここで、プロセスカートリッジ10Y〜10Kは、収納されるトナーの色以外は同一の構成となっている。そこで、特に限定をする必要がない場合は、プロセスカートリッジ10Y〜10Kの構成について、添え字であるY〜Kを省略してまとめて説明する。
感光ドラム11は、トナー像(現像剤像)が形成される像担持体である。帯電ローラ12は、感光ドラム11の表面を所定の電位で一様に帯電する。現像ローラ13は、感光ドラム11上(像担持体上)に形成された静電潜像を現像するための非磁性一成分トナー(マイナス帯電特性)を担持・搬送する。現像ブレード15は、現像ローラ13上のトナー層の厚さを均一にする。ドラムクリーナ14は、感光ドラム11から中間転写ベルト30(中間転写体)にトナー像が1次転写された後に感光ドラム11の表面を清掃する。なお、感光ドラム11の表面は、不図示の駆動手段によって図2の矢印方向に200(mm/sec)で回転される。
ここで、プロセスカートリッジ10Y・10M・10C・10Kは、それぞれがイエロー(Y)・マゼンタ(M)・シアン(C)・ブラック(K)のトナー像を形成する。また、プロセスカートリッジ10Y〜10Kは、画像形成装置1の装置本体に対して着脱可能に構成されている。したがって、例えば、現像剤容器16内のトナーが全て消費された場合には、プロセスカートリッジ10Y〜10Kを交換することで画像形成装置1にトナーを補充することができる。
また、プロセスカートリッジ10Y〜10Kには記憶手段としてメモリ17(記憶部)が設けられている。メモリ17としては、例えば、接触不揮発性メモリや非接触不揮発性メモリや電源を有する揮発性メモリなどを用いることができる。本実施例では、非接触不揮発性メモリであるメモリ17が記憶手段としてプロセスカートリッジ10に搭載されて
いる。メモリ17は、情報伝達手段であるアンテナ(不図示)を有している。メモリ17は、画像形成装置1の装置本体に設けられた制御部100と無線で通信することで、情報の読み出し・書き込みを行うことができる。もちろん、非接触型でなく接触型のメモリでもよい。
すなわち、制御部100は、画像形成装置1の装置本体に設けられる情報伝達手段と、メモリ17に対して情報を読み書きする機能とを有している。メモリ17には、感光ドラム11における感光層の膜厚と、感光ドラム11の感度に関する情報が製造時に記憶される。また、感光ドラム11の使用に伴って変化する感光ドラム11の膜厚・感度に関する情報の書き込み・読み出しを行うことができる。
接触型の帯電手段である帯電ローラ12は、芯金と、芯金上に形成された導電性弾性体層とを有している。帯電ローラ12の回転中心軸線は、感光ドラム11の回転中心軸線に対して略平行となっている。また、帯電ローラ12は、感光ドラム11の導電性弾性体層の弾性力に抗して所定の押圧力で感光ドラム11に当接している。帯電ローラ12の芯金は、芯金の両端部において、不図示の軸受けに回転可能に支持されている。これにより、帯電ローラ12は、感光ドラム11の回転に従動して回転する。本実施例では、帯電ローラ12の芯金に対して、帯電バイアス電圧として約−1100V程度のDC電圧が印加される。
現像ローラ13は、芯金と、芯金上に形成された導電性弾性体層とを有している。また、現像ローラ13の回転中心軸線は、感光ドラム11の回転中心軸線と略平行になっている。現像ブレード15は、SUS製の金属薄板などによって形成されている。現像ブレード15における自由端は、現像ローラ13に所定の押圧力で当接している。現像ローラ13は、摩擦によって負極性に帯電されたトナーを感光ドラム11に向かって搬送する。また、現像ローラ13は、感光ドラム11に対して、不図示の接離機構によって当接・離間されることができる。さらに、現像ローラ13は、画像を形成する際には感光ドラム11に当接する。また、画像を形成する際には、現像ローラ13の芯金に、現像バイアス電圧として約−300VのDCバイアス電圧が印加される。
本実施に係る画像形成装置1には、感光ドラム11を露光するレーザ露光ユニット20がプロセスカートリッジ10ごとに設けられている。レーザ露光ユニット20には、制御部100によって画像処理された画像情報の時系列電気デジタル画素信号が入力される。ここで、制御部100によって画像処理された画像情報とは、プリンタコントローラ200からインターフェース201を介して制御部100に入力された画像情報である。
レーザ露光ユニット20は、入力される時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザ光Lを出力するレーザ出力部や、回転多面鏡(ポリゴンミラー)やfθレンズや反射鏡などを有している。また、レーザ露光ユニット20は、レーザ光Lで、感光ドラム11の表面を主走査露光する。そして、レーザ光Lによる主走査露光と、感光ドラム11の回転とによって、画像情報に対応した静電潜像が感光ドラム11の表面に形成される。
<トナー像が転写されるメカニズム>
本実施に係る画像形成装置1には、プロセスカートリッジ10Y〜10Kにおける感光ドラム11Y〜11Kと当接するように中間転写ベルト30が配置されている。中間転写ベルト30は、電気抵抗値(体積抵抗率)が1011〜1016(Ω・cm)程度であって厚さが100〜200μmである。中間転写ベルト30の材質は、必要に応じて抵抗が調整されたPVdf(ポリフッ化ビニリデン)やナイロンやPET(ポリエチレンテレフタレート)やPC(ポリカーボネート)などの樹脂フィルムである。また、本実施例にお
いて、中間転写ベルト30は無端状となっている。中間転写ベルト30は、駆動ローラ34と二次転写対向ローラ33とによって張架され、不図示のモーターによって駆動ローラ34が回転することにより循環駆動される。
一次転写ローラ31(1次転写部材)は、体積抵抗を10〜10(Ω・cm)に調整した発泡スポンジ体が導電性弾性層として軸上に設けられることで構成されている。また、一次転写ローラ31の回転中心軸線は、感光ドラム11Mの回転中心軸線と略平行となっている。一次転写ローラ31は、中間転写ベルト30を介して感光ドラム11に所定の押圧力(9.8N)で当接している。そして、一次転写ローラ31は、中間転写ベルト30の移動に従動して回転する。一次転写ローラ31の軸に正極性のDCバイアス(1500Vの電圧)が印加されることで、一次転写ローラ31と感光ドラム11との間に電界が形成される。
感光ドラム11上に形成された各色のトナー像は、図2の矢印方向に感光ドラム11がさらに回転することで、感光ドラム11と一次転写ローラ31との間(一次転写位置)に搬送される。そして、一次転写ローラ31と感光ドラム11との間に生じる一次転写電界によって、感光ドラム11上のトナー像は、中間転写ベルト30上(中間転写体上)に順次一次転写される。
このとき、4色のトナー像は、中間転写ベルト30上に順次重ねて転写される。一次転写後に感光ドラム11上に残留したトナーは、ドラムクリーナ14(クリーニング装置)によってクリーニングされる。なお、高転写効率や低再転写率などの条件を満たして常に良好に一次転写が行われるためには、一次転写バイアス電源701から一次転写ローラ31に印加される正極性のバイアスを、環境やパーツの特性などを考慮して最適な値に常に制御する必要がある。この制御は、転写高圧制御手段によって行われている。
ここで、実施例1に係る画像形成装置1には、用紙Pを積載する用紙カセット50が設けられている。用紙カセット50に積載された用紙Pは、所定のタイミングで給紙・搬送される。また、用紙Pを給紙するピックアップローラ51と、給紙された用紙Pを搬送する搬送ローラ52とが設けられている。さらに、画像形成装置1には、トナー像の形成と同期させて中間転写ベルト30と2次転写部材である二次転写ローラ32との間(二次転写位置)に用紙Pを搬送するレジストローラ53とが設けられている。
4色のトナー像が中間転写ベルト30上に一次転写されると、中間転写ベルト30の回転と同期を取って、レジストローラ53によって二次転写位置に用紙Pが搬送される。二次転写ローラ32は、一次転写ローラ31と同様に構成されており、中間転写ベルト30に向かって用紙Pを押圧する。そして、二次転写ローラ32に二次転写バイアス電源702から正極性バイアスが印加されることで、中間転写ベルト30上の4色のトナー像は一括して用紙Pに二次転写される。
二次転写ローラ32は、ローラ状であり、体積抵抗が10〜10(Ω・cm)に調整された発泡スポンジ体が導電性弾性層として軸上に設けられることで構成されている。また、二次転写ローラ32は、所定の押圧力(50N)で中間転写ベルト30に当接しており、中間転写ベルト30の移動に従動して回転する。中間転写ベルト30上のトナー像を用紙Pに二次転写する際は、二次転写ローラ32には+2500Vの電圧が印加される。
<中間転写ベルトをクリーニングするメカニズム>
図3は、中間転写ベルト30上に残留したトナーがICLローラ37(帯電部材)によって帯電される様子を示す図である。図3に示すように、二次転写後に中間転写ベルト3
0上に残留したトナーである2次転写残トナー(残留現像剤)は、二次転写ローラ32に印加された正極性の電圧の影響を受けて正極性と負極性の両方に帯電する。また、図3のAに示すように、用紙Pの表面の凹凸の影響を受けて、2次転写残トナーは、局所的に複数の層になって中間転写ベルト30上に残留する。
中間転写ベルト30の移動方向においてICLローラ37よりも上流側に位置する導電性ブラシ36は、中間転写ベルト30に所定の量だけ侵入するように配置されている。これにより、図3のBに示すように、複数の層となって中間転写ベルト30上に堆積する2次転写残トナーは、導電性ブラシ36を通過する過程で、導電性ブラシ36と中間転写ベルト30との周速差によって機械的に略1つの層になる。また、導電性ブラシ36には高圧電源80から正極性の電圧が印加されている。そして、導電性ブラシ36を制御(定電流制御)することで、2次転写残トナーが導電性ブラシ36を通過する過程で、2次転写残トナーを、静電潜像が現像される際のトナーの極性とは逆の極性(正極性)に帯電する。また、正極性に帯電されなかった負極性のトナーは、導電性ブラシ36によって回収される。このように、導電性部材である導電性ブラシ36は、現像剤を分散させて現像剤の層を低くする機能や、現像剤を帯電させる機能を有する。
その後、導電性ブラシ36を通過した2次転写残トナーは、中間転写ベルト30の移動に伴ってICLローラ37に向かって搬送される。ICLローラ37には、ローラ高圧電源70から正極性の電圧(1500V)が印加される。そして、導電性ブラシ36によって正極性に帯電された2次転写残トナーは、ICLローラ37を通過する過程でさらに帯電される。これにより、図3のCに示すように、中間転写ベルト30上の2次転写残トナーを感光ドラム11に逆転写させるために最適な正電荷を2次転写残トナーに付与することができる。
そして、最適な電荷が付与された2次転写残トナーは、一次転写ローラ31Yに正極性の電圧が印加されることで、感光ドラム11Yと一次転写ローラ31Yとの間の電界によって感光ドラム11Yに逆転写される。感光ドラム11Yに逆転写された2次転写残トナーは、ドラムクリーナ14Yによって回収される。なお、導電性ブラシ36によって回収されたトナーと、ICLローラ37に付着したトナーは、画像形成動作が終了した後に実行される後回転動作によって定期的に吐き出される。ここで、後回転動作とは、画像形成動作が終了した後に感光ドラム11を継続して所定の期間回転させる動作である。
なお、本実施例では、中間転写ベルト30の移動方向において、ICLローラ37は、導電性ブラシ36の下流側に配置されている。2次転写残トナーの帯電量は、2次転写が行われたときの環境(温度や湿度など)や、中間転写ベルト30に一次転写されたトナーの帯電量や、記録材の種類などによって変化することが多い。ICLローラ37などの帯電部材は、抵抗が調整された導電性弾性層によって形成されている。しかし、ICLローラ37に電流が印加され続けると、ICLローラ37が劣化し、画像形成装置の寿命が短くなるおそれがある。そこで、ICLローラ37に印加される電圧は、必要最低限のバイアス値(電圧値)に制御されることが望まれる。
4色のトナー像が転写された用紙Pは、搬送ローラ54と搬送ローラ55とによって定着装置60に搬送される。用紙Pに転写された未定着トナー像は、定着装置60によって加熱・加圧されることで用紙Pに定着される。その後、トナー像が定着された用紙Pは、搬送ローラ56と搬送ローラ57と排紙ローラ58とによって画像形成装置1に上面に配置される排紙トレイに排紙される。
<画像形成装置の高圧電源回路について>
図4は、実施例1に係る画像形成装置1における高圧電源回路を示す図である。図4に
示すように、プロセスカートリッジ10Y〜10Kにおける帯電ローラ12Y〜12Kには、帯電バイアス電源602が接続されている。つまり、帯電ローラ12Y〜12Kには、同一の帯電バイアス電源602から帯電バイアスが印加される。したがって、帯電ローラ12Y〜12Kには、同一の値の帯電バイアスが印加される。また、プロセスカートリッジ10Y〜10Kにおける現像ローラ13Y〜13Kには、現像バイアス電源601が接続されている。この場合においても、現像ローラ13Y〜13Kには、同一の現像バイアス電源601から現像バイアスが印加される。したがって、現像ローラ13Y〜13Kには、同一の値の現像バイアスが印加される。
同様に、プロセスカートリッジ10Y〜10Kにおける一次転写ローラ31Y〜31Kには、共通の一次転写バイアス電源701から転写バイアスが印加される。したがって、一次転写ローラ31Y〜31Kには、同一の値の転写バイアスが印加される。また、不図示の高圧トランス部を介して一次転写ローラ31には転写バイアスが印加される。このように、本実施に係る画像形成装置1においては、プロセスカートリッジ10Y〜10Kにおける一次転写ローラ31Y〜31Kには、同一の高圧電源から電圧が印加される。このため、電源の数を少なくし、画像形成装置1の小型化・低コスト化を実現することができる。
<2次転写残トナーによって生じる問題点>
上述したように、一次転写ローラ31に転写バイアスを印加する電源が一次転写バイアス電源701に共通化されている場合、一次転写ローラ31Y〜31Kには、同一値の転写バイアスしか印加することができない。ここで、転写バイアスは、中間転写ベルト30の抵抗値や環境(温度や湿度)や通紙枚数などに応じて、感光ドラム11上のトナー像が中間転写ベルト30に最も効率良く転写されるように設定されている。
しかしながら、プロセスカートリッジ10Y〜10Kにおける感光ドラム11Y〜11Kのそれぞれの膜厚が異なる場合、一次転写ローラ31と感光ドラム11との間に放電によって流れる電流が、感光ドラム11上のトナーの電荷に影響を与える。感光ドラム11の膜厚が薄い場合、感光ドラム11の膜厚が厚い場合よりも、一次転写ローラ31と感光ドラム11との間の放電によってトナー像に流れる電流が多くなる。したがって、膜厚が厚い感光ドラム11を基準に一次転写ローラ31に電圧を印加すると、膜厚が薄い感光ドラム11と一次転写ローラ31との間に放電によって流れる電流の量が大きくなってしまう。
そのため、膜厚が異なる感光ドラム11が画像形成装置1内に存在するときに、全ての感光ドラム11上のトナー像を精度良く一次転写しようとする場合、膜厚が薄い感光ドラム11と一次転写ローラ31との間に流れる電流の量が大きくなってしまう。この場合、膜厚が薄い感光ドラム11から中間転写ベルト30に転写されたトナー像に、放電によって電荷が付与される。これにより、中間転写ベルト30上のトナー像を構成するトナーの電荷の分布が広がってしまう。つまり、トナー像を構成する1つ1つのトナーが有する電荷がそれぞれ大きくばらついてしまう。大きい正電荷を有するトナーや、大きい負電荷を有するトナーなどがトナー像の中に混在してしまう。
図5は、中間転写ベルト30に一次転写されたトナーの電荷の分布を示す図である。図5において、横軸は、トナーの電荷量Q/M(μC/g)となっている。また、縦軸は、トナー像の中に存在しているトナーの割合を示している。実線は、感光ドラム11の膜厚が25μmである場合を示し、破線は、感光ドラム11の膜厚が10μmである場合を示している。図5に示すように、感光ドラム11の膜厚が異なると、中間転写ベルト30上の2次転写残トナーの電荷の分布が変化する。
本実施例では、感光ドラム11の膜厚が25μmである場合に、感光ドラム11上の電位を−150Vに設定し、一次転写ローラ31に印加される転写バイアスを+500Vに設定している。また、例えば、感光ドラム11Yと一次転写ローラ31Yとの間の転写位置において、2次転写残トナーの電荷の分布が広がっているとする。この場合に、感光ドラム11M〜11Kと一次転写ローラ31M〜31Kとの間の転写位置において、2次転写残トナーの電荷の分布がさらに広がる傾向にある。
図6は、実施例1に係る感光ドラム11と中間転写ベルト30との間の一次転写位置を示す図である。図6に示すように、記録媒体に画像を形成する場合、感光ドラム11から中間転写ベルト30に一次転写されたトナー像は、中間転写ベルト30の移動方向に搬送される。図6ではトナー像は左から右に搬送される。感光ドラム11の膜厚が10μmである場合、トナー像を一次転写させるには、感光ドラム11上の電位を−500Vにし、一次転写ローラ31に印加される転写バイアスを+500Vにする必要がある。
そして、膜厚が薄い感光ドラム11と一次転写ローラ31との間の一次転写位置で2次転写残トナーの電荷の分布が広がった場合に、中間転写ベルト30の移動方向における下流側の一次転写位置で放電によってトナーの電荷の分布がさらに広がる。このように、中間転写ベルト30の移動方向における下流側の一次転写位置をトナー像が通過する度に、放電によってトナーの電荷の分布はさらに広がる。トナー像の中に、さらに大きい正電荷を有するトナーや、さらに大きい負電荷を有するトナーなどが混在してしまう。
大きい正電荷を有するトナーは、中間転写ベルト30の移動方向の下流側に位置する一次転写位置において、感光ドラム11に逆転写されることで回収される。しかし、大きい負電荷を有するトナーは、感光ドラム11に逆転写されることなく中間転写ベルト30上に留まる。また、中間転写ベルト30と二次転写ローラ32との間の二次転写位置において、二次転写ローラ32に転写バイアスが印加されることで記録媒体にトナー像が二次転写される。しかし、大きい負電荷を有するトナーは、2次転写残トナーとして中間転写ベルト30上に残留する。
中間転写ベルト30上に残留する2次転写残トナーは、ICLローラ37によって十分に帯電されない場合があった。十分に帯電されなかった2次転写残トナーは、感光ドラム11に逆転写されず、感光ドラム11から一次転写されたトナー像とともに中間転写ベルト30上に残留する。このため、回収されなかった2次転写残トナーが一次転写されたトナー像とともに記録媒体に定着されることがあった。回収されなかった2次転写残トナーはいわゆるゴースト画像として記録媒体に定着されていた。
<ICLローラの帯電動作を制御する流れ>
ICLローラ37に印加されるバイアスを制御する流れについて図1を用いて説明する。図1は、ICLローラ37の帯電動作が制御される流れを示すフローチャートである。ステップ1において、プリンタコントローラ200から送信された画像情報を制御部100が受信した場合ステップ002に進む(ステップ001・YES)。一方、プリンタコントローラ200から送信された画像情報を制御部100が受信していない場合ステップ002には進まない(ステップ001・NO)。
ステップ002において、制御部100は、プロセスカートリッジ10に設けられているメモリ17などに記憶される感光ドラム11についての情報を確認する。ここで、本実施例では、感光ドラム11についての情報とは、感光ドラム11の数と感光ドラム11の膜厚である。その後、ステップ003に進む。ステップ003において、複数の感光ドラム11の膜厚が異なる場合ステップ004に進む(ステップ003・YES)。一方、ステップ003において、複数の感光ドラム11の膜厚が異ならない場合ステップ007に
進む(ステップ003・NO)。
例えば、ステップ003において、画像形成装置1内に、膜厚が10μmである感光ドラム11と、膜厚が25μmである感光ドラム11とが混在している場合ステップ004に進む。一方、画像形成装置1に設けられる感光ドラム11Y〜11Kの膜厚が全て10μmである場合ステップ007に進む。ステップ004において、制御部100は、メモリ17から、感光ドラム11の膜厚と感光ドラム11の数とを取得する。感光ドラム11の膜厚と感光ドラム11の数は、メモリ17に記憶されたプログラムが実行されることで取得される。
ステップ005において、制御部100は、取得した感光ドラム11の膜厚と感光ドラム11の数とに基づいて、ICLローラ37に印加される電圧を決定する。ここで、メモリ17には、感光ドラム11の数と感光ドラム11の膜厚とに対応した電流値が予め記憶されている。ここで、この電流値とは、ICLローラ37に流れる電流値である。また、感光ドラム11の数と感光ドラム11の膜厚とに対応した電流値とは、ICLローラ37の寿命が縮まることがない電流値であって、中間転写ベルト30上の2次転写残トナーが精度良く感光ドラム11に逆転写されるような電流値である。そして、制御部100は、感光ドラム11Y〜11Kの膜厚の最小値に対応する電流がICLローラ37に流れるようにローラ高圧電源70を制御する。所望の電流がICLローラ37に流れることで、中間転写ベルト30上の2次転写残トナーの帯電状態が適当になる。これにより、ICLローラ37の寿命が縮まることなく、2次転写残トナーが感光ドラム11に逆転写されやすくなる。
そして、ステップ006において、制御部100は、決定された電圧がICLローラ37に印加されるようにローラ高圧電源70を制御する。また、この状態で画像形成動作が実行されるように、制御部100は、プロセスカートリッジ10などのプロセス部材を制御する。一方、ステップ007において、制御部100は、通常モードで画像形成動作を実行することを決定する。通常モードとは、感光ドラム11Y〜11Kの膜厚が略同じである場合に実行されるモードである。ここで、通常モードにおいても、制御部100は、感光ドラム11の膜厚に応じて、一次転写バイアス電源701が一次転写ローラ31に印加される電圧を制御する。具体的には、感光ドラム11の膜厚に対応した電流値がメモリ17に予め記憶されており、制御部100は、感光ドラム11の膜厚に対応した電流値がICLローラ37に流れるようにローラ高圧電源70を制御する。これによって、一次転写されたトナー像の帯電状態を安定させる。
ステップ008において、通常モードにおける電圧がICLローラ37に印加されるようにローラ高圧電源70を制御する。また、この状態で画像形成動作が実行されるように、制御部100は、プロセスカートリッジ10などのプロセス部材を制御する。ステップ009において、画像形成装置1が次のプリント信号を受信した場合ステップ002に進む(ステップ009・YES)。一方、ステップ009において、画像形成装置1が次のプリント信号を受信していない場合ステップ010に進む(ステップ009・NO)。そして、ステップ010において、画像形成動作を終了する。
本実施例では、通常モードにおいて、ICLローラ37に流れる電流は20μAに設定されている。ICLローラ37に20μAの電流を流して、プロセスカートリッジ10Y〜10Kにおいてトナー像を形成している。なお、ICLローラ37に流れる電流を20μAに一定に制御するために、DC電圧値を1500Vに設定している。膜厚が10μmである感光ドラム11と、膜厚が25μmである感光ドラム11とが画像形成装置1内に混在している場合には、ICLローラ37に流れる電流が30μAになるように一次転写バイアス電源701を制御している。
これにより、本実施例では、画像不良の発生を抑制することができる。一方、膜厚の異なる感光ドラム11が画像形成装置1内に混在している場合に、通常モードにおける電圧をICLローラ37に印加すると軽微な画像不良(ゴースト画像)が確認された。このようにICLローラ37に印加される電圧を制御することで、2次転写残トナーがICLローラ37を通過する過程で、大きい負電荷を有する2次転写残トナーを十分に正極性に帯電することができる。これにより、中間転写ベルト30上の2次転写残トナーの電荷量をコントロールすることで、ゴースト画像が発生することを抑制することができる。ここで、表1に、ICLローラ37に印加される電流値ごとの画像不良の発生状況を示す。なお、表1は、膜厚が10μmである感光ドラム11と、膜厚が25μmである感光ドラム11とが画像形成装置1内に混在している場合における検証結果である。
Figure 2017058497
表1において、△は、軽微な画像不良(ゴースト画像)が発生したことを示している。また、×は、ICLローラ37が通電によって劣化したことを示している。膜厚が10μmである感光ドラム11と、膜厚が25μmである感光ドラム11とが画像形成装置1内に混在している場合、ICLローラ37に流れる電流を30μAに制御すると、印字枚数が50K枚(50000枚)に達しても画像不良が生じていない。
一方、ICLローラ37に流れる電流を20μAに制御すると、印字枚数によらず軽微な画像不良が発生した。また、ICLローラ37に流れる電流を40μAに制御すると、印字枚数が50K枚(50000枚)に達した場合に、ICLローラ37が通電によって劣化してしまった。したがって、膜厚が10μmである感光ドラム11と、膜厚が25μmである感光ドラム11とが画像形成装置1内に混在している場合には、ICLローラ37に流れる電流を30μAに制御することが望ましい。
以上のように、本実施例では、感光ドラム11の膜厚に基づいて、ICLローラ37に印加されるバイアスが制御されている。これにより、複数の感光ドラム11の膜厚が互いに異なる場合でも、ICLローラ37の寿命が縮まることなく、中間転写ベルト30上の2次転写残トナーを精度良く感光ドラム11で回収することができる。
また、本実施例では、複数の感光ドラム11の中に膜厚の異なる感光ドラム11が存在している場合に、感光ドラム11の数と感光ドラム11の膜厚とに基づいてICLローラ37の帯電動作が制御される。これにより、感光ドラム11の膜厚が異なることで2次転写残トナーが十分に帯電されなくなることを抑制することができる。
(実施例2)
実施例2に係る画像形成装置の構成は、実施例1に係る画像形成装置1の構成と同様である。実施例2では、実施例1と異なり、感光ドラム11の表面の電位に基づいて感光ドラム11の膜厚を推定(測定・予測)している。そして、感光ドラム11の膜厚の推定値(測定情報)に基づいてICLローラ37の帯電動作が制御される。ここで、実施例2に
おいて、実施例1と同一の機能を有する部分については同一の符号を付すことでその説明を省略する。
<ICLローラの帯電動作を制御する流れ>
図7は、実施例2においてICLローラ37の帯電動作が制御される流れを示すフローチャートである。ステップ101において、プリンタコントローラ200から送信されたプリント信号を制御部100が受信した場合はステップ102に進む(ステップ101・YES)。一方、プリンタコントローラ200から送信されたプリント信号を制御部100が受信していない場合はステップ102には進まない(ステップ101・NO)。
ステップ102において、制御部100は、感光ドラム11の表面の電位に基づいて感光ドラム11の膜厚を推定する。感光ドラム11上の電位は、感光ドラム11の使用履歴によって変化する。ここで、感光ドラム11の膜厚の推定方法について説明する。プロセスカートリッジ10に設けられたメモリ17には、感光ドラム11の表面の電位と感光ドラム11の膜厚との対応関係が記憶されている。制御部100は、メモリ17に記憶されたその対応関係と、センサS(測定部)によって検知された感光ドラム11の表面の電位とを照合することで感光ドラム11の膜厚を推定する。なお、センサSは、感光ドラム11の表面の電位を検知することができるセンサである。感光ドラム11の膜厚は、メモリ17に記憶されたプログラムが実行されることで推定される。
なお、画像が形成された用紙Pの枚数(通紙枚数)や感光ドラム11の回転数などに基づいて感光ドラム11の膜厚を推定することも可能である。通紙枚数に基づいて感光ドラム11の膜厚を推定する場合には、センサSとして、通紙枚数をカウントするセンサを用いる。また、感光ドラム11の回転数に基づいて感光ドラム11の膜厚を推定する場合には、センサSとして、感光ドラム11の回転数をカウントするセンサを用いる。この場合、メモリ17には、感光ドラム11の膜厚の初期値が予め記憶されている。感光ドラム11の膜厚の減少量と通紙枚数(または感光ドラム11の回転数)との対応関係がメモリ17に記憶されており、センサSがカウントした通紙枚数(または回転数)と対応関係とに基づいて、感光ドラム11の膜厚の減少量が求められる。そして、感光ドラム11の膜厚の初期値から膜厚の減少量を減算することで、感光ドラム11の膜厚が求められる。
次に、ステップ103において、感光ドラム11Y〜11Kの少なくともいずれか1つの膜厚の推定値が閾値Tよりも小さい場合はステップ104に進む(ステップ103・YES)。一方、ステップ103において、感光ドラム11の膜厚の推定値が閾値Tよりも小さくない場合はステップ107に進む(ステップ103・NO)。ステップ104において、制御部100は、ICLローラ37に流れる電流値を変更することを決定する。
ステップ105において、制御部100は、感光ドラム11の膜厚の推定値に基づいてICLローラ37に流れる電流値を決定する。ここで、メモリ17には、感光ドラム11の膜厚の推定値に対応した電流値が予め記憶されている。具体的には、メモリ17には、感光ドラム11の膜厚の推定値を区分する(分類する)閾値と、感光ドラム11の膜厚の区分ごとに対応する電流値とが記憶されている。ここで、この電流値とは、ICLローラ37に流れる電流値である。また、感光ドラム11の膜厚の推定値に対応した電流値とは、ICLローラ37の寿命が縮まることがない電流値であって、中間転写ベルト30上の2次転写残トナーが精度良く感光ドラム11に逆転写されるような電流値である。
そして、制御部100は、複数の感光ドラム11Y〜11Kの膜厚の最小値を取得し、膜厚の最小値が属する区分に対応する電流値をメモリ17から取得する。そして、取得した値の電流がICLローラ37に流れるようにローラ高圧電源70を制御する。所望の電流がICLローラ37に流れることで、中間転写ベルト30上の2次転写残トナーの帯電
状態が適当になる。これにより、ICLローラ37の寿命が縮まることなく、2次転写残トナーが感光ドラム11に逆転写されやすくなる。
そして、ステップ106において、制御部100は、決定された電流がICLローラ37に流れるようにローラ高圧電源70を制御する。また、この状態で画像形成動作が実行されるように、制御部100は、プロセスカートリッジ10などのプロセス部材を制御する。一方、ステップ107において、制御部100は、通常モードで画像形成動作を実行することを決定する。ステップ108において、通常モードにおける電圧がICLローラ37に印加されるようにローラ高圧電源70を制御する。また、この状態で画像形成動作が実行されるように、制御部100は、プロセスカートリッジ10などのプロセス部材を制御する。
ステップ109において、画像形成装置1が次のプリント信号を受信した場合ステップ102に進む(ステップ109・YES)。一方、ステップ109において、画像形成装置1が次のプリント信号を受信していない場合ステップ110に進む(ステップ109・NO)。そして、ステップ110において、感光ドラム11の膜厚の推定値と、ICLローラ37に流した電流値とをメモリ17に書き込む。その後、画像形成動作を終了する。
実施例2では、通常モードにおいてICLローラ37に印加される電圧を実施例1と同様に設定している。また、感光ドラム11の膜厚の閾値Tは11μmとしている。つまり、感光ドラム11Y〜11Kの少なくともいずれか1つの膜厚が11μm未満である場合に、ICLローラ37に印加される電圧を変化させている。実施例2では、感光ドラム11Y〜11Kの少なくともいずれか1つの膜厚が閾値よりも小さい場合、ICLローラ37に30μAの電流が流れるようにしている。これにより、本実施例では、実施例1と同様に、画像不良(ゴースト画像)が発生することを抑制することができる。なお、画像不良の発生状況については、実施例1における表1と同様の傾向を示した。
以上のように、実施例2では、実施例1と同様に、ICLローラ37の寿命が縮まることなく、中間転写ベルト30上の2次転写残トナーを精度良く感光ドラム11で回収することができる。
また、実施例2では、感光ドラム11の膜厚に基づいて2次転写残トナーの帯電状態を変化させている。これにより、感光ドラム11が劣化した場合であっても、中間転写ベルト30上の2次転写残トナーを精度良く感光ドラム11で回収することができる。
(実施例3)
実施例3に係る画像形成装置の構成は、実施例1に係る画像形成装置1の構成と同様である。実施例3では、実施例1と異なり、感光ドラム11の膜厚の推定値と感光ドラム11の並び順とに基づいて、2次転写残トナーの帯電状態を推定している。そして、推定された2次転写残トナーの帯電状態に基づいてICLローラ37の帯電動作が制御される。ここで、実施例3において、実施例1と同一の機能を有する部分については同一の符号を付すことでその説明を省略する。
<ICLローラの帯電動作を制御する流れ>
図8は、実施例3においてICLローラ37の帯電動作が制御される流れを示すフローチャートである。ステップ201において、プリンタコントローラ200から送信されたプリント信号を制御部100が受信した場合はステップ202に進む(ステップ201・YES)。一方、プリンタコントローラ200から送信されたプリント信号を制御部100が受信していない場合はステップ202には進まない(ステップ201・NO)。ステップ202において、制御部100は、感光ドラム11の表面の電位に基づいて感光ドラム11の膜厚を推定する。なお、感光ドラム11の膜厚の推定方法は実施例2と同様であ
る。
次に、ステップ203において、感光ドラム11Y〜11Kの少なくともいずれか1つの膜厚の推定値が閾値Tよりも小さい場合はステップ204に進む(ステップ203・YES)。一方、ステップ203において、感光ドラム11の膜厚の推定値が閾値Tよりも小さくない場合はステップ207に進む(ステップ203・NO)。
ここで、実施例2では、メモリ17には、感光ドラム11の数と、感光ドラム11の膜厚の推定値と、感光ドラム11の並び順と、それらに応じた電流値とが予め記憶されている。ここで、メモリ17に記憶された電流値は、2次転写残トナーが感光ドラム11に逆転写されやすくなるような電流値である。また、感光ドラム11の並び順とは、中間転写ベルト30の移動方向における感光ドラム11の並び順である。そして、ステップ204において、制御部100は、メモリ17から、感光ドラム11の数と感光ドラム11の膜厚と感光ドラム11の並び順とを取得する。
次に、ステップ205において、制御部100は、感光ドラム11の数と感光ドラム11の膜厚の推定値と感光ドラム11の並び順とに基づいてICLローラ37に流れる電流値を決定する。ここで、メモリ17には、感光ドラム11の数と、感光ドラム11の膜厚の推定値と、感光ドラム11の並び順とに対応した電流値が予め記憶されている。ここで、この電流値とは、ICLローラ37に流れる電流値である。また、メモリ17に予め記憶された電流値とは、ICLローラ37の寿命が縮まることがない電流値であって、中間転写ベルト30上の2次転写残トナーが精度良く感光ドラム11に逆転写されるような電流値である。このような電流がICLローラ37に流れるようにICLローラ37に所定の電圧が印加される。そして、所望の電流がICLローラ37に流れることで、中間転写ベルト30上の2次転写残トナーの帯電状態が適当になる。これにより、ICLローラ37の寿命が縮まることなく、2次転写残トナーが感光ドラム11に逆転写されやすくなる。
そして、ステップ206において、制御部100は、決定された電流がICLローラ37に流れるようにローラ高圧電源70を制御する。また、この状態で画像形成動作が実行されるように、制御部100は、プロセスカートリッジ10などのプロセス部材を制御する。一方、ステップ207において、制御部100は、通常モードで画像形成動作を実行することを決定する。ステップ208において、通常モードにおける電圧がICLローラ37に印加されるようにローラ高圧電源70を制御する。また、この状態で画像形成動作が実行されるように、制御部100は、プロセスカートリッジ10などのプロセス部材を制御する。
ステップ209において、画像形成装置1が次のプリント信号を受信した場合ステップ202に進む(ステップ209・YES)。一方、ステップ209において、画像形成装置1が次のプリント信号を受信していない場合ステップ210に進む(ステップ209・NO)。そして、ステップ210において、感光ドラム11の膜厚の推定値と、ICLローラ37に流した電流値をメモリ17に書き込む。その後、画像形成動作を終了する。
実施例3では、通常モードにおいてICLローラ37に印加される電圧を実施例1、2と同様に設定している。感光ドラム11の膜厚の閾値Tは11μmとしている。つまり、感光ドラム11Y〜11Kの少なくともいずれか1つの膜厚が11μm未満である場合に、ICLローラ37に印加される電圧を変化させている。表2に、膜厚が閾値よりも薄い感光ドラム11が感光ドラム11Y〜11Kの中に2つある場合にICLローラ37に流す電流値を示す。
ここで、表2における「膜厚が閾値:T以下のステーション」とは、膜厚が閾値よりも薄い感光ドラム11を有するプロセスカートリッジ10であって、中間転写ベルト30の移動方向において最も上流側に位置するプロセスカートリッジ10の種類である。「Ye」は、イエローのトナー像を形成するプロセスカートリッジである。「Mg」は、マゼンタのトナー像を形成するプロセスカートリッジである。また、「Cy」は、シアンのトナー像を形勢するプロセスカートリッジである。
Figure 2017058497
画像形成装置1が使用される環境は、通常の環境(温度環境や湿度環境など)である。表2に示すように、中間転写ベルト30の移動方向における「Ye」〜「Cy」よりも下流側に、膜厚が閾値よりも薄い感光ドラム11を有するプロセスカートリッジ10がもう1つある場合、「ICL印加バイアス出力値」が変化している。ここで、「ICL印加バイアス出力値」とは、ICLローラ37に流される電流であって、2次転写残トナーを全て感光ドラム11に逆転写できるような電流値である。
まず、一次転写される際に、中間転写ベルト30上のトナー像が放電によって負電荷を受ける。そして、中間転写ベルト30の移動方向における下流側で、感光ドラム11と一次転写ローラ31との間をトナー像が通過する過程でトナー像がさらに負電荷を受ける。このため、実施例3では、中間転写ベルト30の移動方向における感光ドラム11の並び順と感光ドラム11の数とに応じて、ICLローラ37に流れる電流を変化させている。これにより、本実施例では、実施例1、2と同様に、画像不良(ゴースト画像)が発生することを抑制することができる。なお、画像不良の発生状況については、実施例1における表1と同様の傾向を示した。
以上のように、実施例3では、実施例1と同様に、ICLローラ37の寿命が縮まることなく、中間転写ベルト30上の2次転写残トナーを精度良く感光ドラム11で回収することができる。
また、実施例3では、複数の感光ドラム11の少なくともいずれか1つの膜厚の推定値が閾値よりも小さい場合に、ICLローラ37に流れる電流を変化させている。具体的には、感光ドラム11の膜厚の推定値と感光ドラム11の数と感光ドラム11の並び順とに基づいて、ICLローラ37に流れる電流を変化させている。これにより、感光ドラム11の順番に応じて2次転写残トナーの帯電状態が変化している場合でも、2次転写残トナーを効率良く感光ドラム11に逆転写させることができる。
なお、実施例1では、一次転写ローラ31Y〜31Kに同一のバイアスが印加されていたが、必ずしもこれに限られることはない。例えば、2つか3つの一次転写ローラ31に共通のバイアスが印加されていてもよい。複数の一次転写ローラ31に共通のバイアスが印加されていれば、実施例1における効果を生じさせることができる。また、一次転写部材は、一次転写ローラである必要はなく、また一次転写部で像担持体と対向する位置になくてもよい。たとえば、中央に1つだけ一次転写部材が配置されるような構成でもよい。
また、二次転写ローラからの電流を中間転写体である中間転写ベルトに流し、一次転写される構成でもよい。この場合、これまで説明した一次転写部材である一次転写ローラはなくても良くなる。
また、各実施例では、ICLローラ37に流れる電流が一定となるようにローラ高圧電源70を定電流制御しているが、必ずしもこれに限られない。例えば、画像形成装置1の使用環境(温度環境や湿度環境など)に基づいて、ICLローラ37に流れる電流を変化させてもよい。本実施例では、電源は回路のトランスを意味している。
本実施例では、帯電部材として接触帯電方式のICLローラを用いているが、これに限定されるものでなく、非接触帯電であればコロナ帯電でも構成によっては使用可能である。
また、実施例1では、膜厚が10μmである感光ドラム11と、膜厚が25μmである感光ドラム11の2種類のみが画像形成装置1に設けられている。しかし、必ずしもこれに限られることはない。感光ドラム11の膜厚は、これ以外の膜厚であってもよい。
また、各実施例では、ICLローラ37にDC電圧を印加することでICLローラ37に流れる電流を定電流制御した。しかし、必ずしもこれに限られることはない。例えば、ICLローラ37に印加される電圧は、DC成分(直流電圧)にAC成分(交流電圧)を重畳したものであってもよい。この場合、ICLローラ37の周りに生じる電界によって、ICLローラ37と中間転写ベルト30との間で2次転写残トナーを往復運動させることで、2次転写残トナーを撹乱させることもできる。
なお、実施例2と実施例3では、画像形成装置1がプリント信号を受信してから感光ドラム11の膜厚を推定している。そして、感光ドラム11の膜厚の推定値によって、ICLローラ37に流れる電流を制御している。しかしながら、必ずしもこれに限られることはない。例えば、ICLローラ37に流れる電流の制御は、1000枚の用紙Pに画像が印字される毎に行ってもよい。これにより、画像形成動作を短時間で実行することができる。
また、各実施例では、情報を記憶する手段として、プロセスカートリッジ10に設けられたメモリ17を用いている。しかし、必ずしもこれに限られることはない。例えば、情報を記憶する手段は、画像形成装置1の装置本体に設けられたHDD(ハードディスクドライブ)であってもよい。
また、各実施例では、像担持体に関する情報は、像担持体の種類、像担持体の回転数、像担持体の感光層の膜厚や感度、これらの時間ごとの変化量などを含み、記憶部にはこれらの情報のうちの少なくとも1つを記憶している。もちろん複数の情報を記憶していてもよく、逐次更新される情報を追加で記憶する記憶部でもよい。
また、各実施例において、感光ドラム11の膜厚に応じて、ICLローラ37に印加されるバイアスの出力値を段階的に変化させてもよい。例えば、感光ドラム11の膜厚が15μm〜20μmである場合にはICLローラ37に流れる電流を30μAにし、感光ドラム11の膜厚が20μm〜25μmである場合にはICLローラ37に流れる電流を25μAにしてもよい。
また、各実施例において、ICLローラ37に印加されるバイアスは、感光ドラム11の感度に基づいて決定されてもよい。例えば、感光ドラム11表面の電位に基づいて、感光ドラム11の感度を低感度と中感度と高感度とに区分し、それぞれの感度レベルに対応するバイアスをICLローラ37に印加してもよい。
また、各実施例において、ICLローラ37に印加されるバイアスは、感光ドラム11の回転数に基づいて決定されてもよい。例えば、感光ドラム11の回転数と感光ドラム11の膜厚との対応関係がメモリ17に記憶されており、感光ドラム11の回転数と対応関
係とによって、感光ドラム11の膜厚を求めてもよい。
11…感光ドラム、17…メモリ、30…中間転写ベルト、31…一次転写ローラ、
32…二次転写ローラ、37…ICLローラ、P…用紙

Claims (13)

  1. 現像剤像が形成される複数の像担持体と、
    前記像担持体上の現像剤像が1次転写される中間転写体と、
    前記中間転写体に1次転写された現像剤像を記録媒体に2次転写する転写部材と、
    前記中間転写体から記録媒体に現像剤像が2次転写された後に前記中間転写体上に残留した残留現像剤を帯電する帯電部材と、
    前記像担持体に関する情報を記憶する記憶部と、を有し、
    前記帯電部材によって帯電された前記残留現像剤を、前記中間転写体から前記像担持体に転写し回収する際に、前記情報に基づいて前記帯電部材に印加される印加バイアスを変えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記像担持体に関する情報は、前記像担持体の膜厚の厚さに応じて分類された前記像担持体の種類と、前記像担持体の回転数と、前記像担持体の膜厚と、前記像担持体の感度のいずれかの情報であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体に関する情報は、前記像担持体の膜厚の測定情報であり、
    前記像担持体上の電位を測定する測定部を有し、
    前記記憶部には、前記像担持体の膜厚と前記像担持体上の電位との対応関係が予め記憶されており、
    前記像担持体の膜厚の測定情報は、前記測定部によって測定された電位に基づいて取得され、前記記憶部に記憶されることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記像担持体の膜厚の測定情報は、前記像担持体の使用履歴によって変化する前記像担持体上の電位から予測されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 制御部を有し、
    前記制御部は、
    複数の前記像担持体の種別が異なる場合には、複数の前記像担持体の膜厚の最小値を取得し、前記膜厚の最小値に対応する印加バイアスを前記記憶部から取得して、前記帯電部材に印加されるバイアスを制御し、
    複数の前記像担持体の種別が同じ場合には、印加バイアスが変更しないように前記帯電部材に印加されるバイアスを制御する請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 制御部を有し、
    前記記憶部には、前記像担持体の膜厚を区分する閾値と、前記像担持体の膜厚の区分にごとに対応する印加バイアスとが記憶されており、
    前記制御部は、複数の前記像担持体の少なくともいずれか1つの膜厚の測定情報が閾値より小さい場合に、複数の前記像担持体の膜厚の最小値を取得し、前記膜厚の最小値が属する区分に対応する印加バイアスを前記記憶部から取得して、前記帯電部材に印加されるバイアスを制御することを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。
  7. 制御部を有し、
    前記記憶部には、前記像担持体の数と、前記中間転写体の表面の移動方向における前記像担持体の並び順と、前記像担持体の膜厚と前記像担持体の数と前記並び順とに対応する印加バイアスとが記憶され、
    前記制御部は、複数の前記像担持体の少なくともいずれか1つの膜厚の測定情報が閾値より小さい場合に、前記像担持体の膜厚の測定情報と前記像担持体の数と前記並び順とに対応する印加バイアスを前記記憶部から取得して、前記帯電部材に印加されるバイアスを
    制御することを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。
  8. 前記帯電部材に流れる電流は定電流制御され、
    前記像担持体の膜厚に応じて印加バイアスの出力値が段階的に変化するように、前記帯電部材に印加されるバイアスが制御されることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記帯電部材に印加されるバイアスは、直流電圧と交流電圧とを重畳させたものであることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 複数の前記像担持体が第1像担持体と第2像担持体とを有する場合で、前記第1像担持体と前記第2像担持体とで像担持体の種類が異なる場合、前記種類に基づいて、前記帯電部材に印加されるバイアスを変えることを特徴とする請求項1と2と5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記像担持体上の現像剤像を前記中間転写体に1次転写する1次転写部材を有し、
    前記1次転写部材は、複数設けられており、
    複数の前記1次転写部材のうち少なくとも2つ以上は、共通の電源によってバイアスが印加されていることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記像担持体は、画像形成装置の装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジに設けられることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記像担持体上の現像剤像が前記中間転写体に1次転写された後に前記像担持体上に残留した現像剤を回収するクリーニング装置を有し、
    前記帯電部材によって帯電された前記残留現像剤は、前記中間転写体から前記像担持体に転写された後に、前記クリーニング装置によって回収されることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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