JP2017058263A - アンテナ評価装置及びアンテナ評価方法 - Google Patents

アンテナ評価装置及びアンテナ評価方法 Download PDF

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Abstract

【課題】長尺アンテナの放射指向性を簡易かつ精度良く評価できるアンテナ評価装置を提供する。【解決手段】アンテナ評価装置1は、所定の回転軸線Oに対し一定の間隔rを空けて平行に延在する柱状の部材であって、柱状側面に評価対象とする長尺アンテナAを固定して支持するアンテナ支持部材14と、アンテナ支持部材14の延在方向における両端の各々を支持しながら、アンテナ支持部材14を、回転軸線O回りの円軌道に沿って移動可能とする一対の回転支持部材13a、13bと、を備え、アンテナ支持部材14は、長尺アンテナAの主軸線が回転軸線Oと一致するように支持する。【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナ評価装置及びアンテナ評価方法に関する。
近年、携帯電話等の基地局の増加に伴い、基地局用アンテナの性能評価を行う場面が増えている。携帯電話基地局アンテナのように、垂直面内にビーム幅が比較的狭い長尺アンテナの放射指向性を高精度に評価するためには、十分に長い測定距離が必要となるため、簡易かつ高速な測定が困難であった。
そこで、長尺アンテナの近傍界(極近傍界)において、その長尺アンテナの長尺方向に沿った一次元走査を行うとともに、当該走査によって得られた一次元電流分布に基づいて長尺アンテナの放射指向性(垂直面内指向性E(θ))の推定を行う手法が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。このようにすることで、垂直面内指向性E(θ)の評価にあたっては、プローブを直線状に動かす単純な走査で済むため、大幅な測定時間の短縮が期待できる。
大橋絵理子、新井宏之 「一次元電流分布を用いたアレーアンテナの指向性推定および利得に関する検討」電子情報通信学会技術報告,AMT2014-12,2014年12月
非特許文献1によれば、長尺アンテナの全方位(全球面)についての放射指向性E(θ,φ)は、当該長尺アンテナの垂直面内指向性E(θ)及び水平面内指向性E(φ)の積(E(θ)・E(φ))で近似可能である。ここで、垂直面内指向性E(θ)は、上述のとおり、長尺アンテナの近傍界(極近傍界)において、その延在方向に沿った一次元電流分布を測定し、当該一次元電流分布の測定結果に基づく推定手法を用いることで評価可能である。一方、水平面内指向性E(φ)は、長尺アンテナの近傍界において、その延在軸線(主軸線)回りの周方向に沿った円軌道電流分布を測定することで評価する。
そのため、長尺アンテナの延在方向に沿った一次元電流分布、及び、延在軸線回りの周方向に沿った円軌道電流分布の各々を簡易かつ精度良く測定可能とするアンテナ用の測定装置の開発が望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、評価対象とするアンテナの放射指向性を簡易かつ精度良く評価できるアンテナ評価装置及びアンテナ評価方法を提供する。
本発明の一態様は、所定の回転軸線に対し一定の間隔を空けて平行に延在する柱状の部材であって、柱状側面に評価対象とするアンテナを固定して支持するアンテナ支持部材と、前記アンテナ支持部材の延在方向における両端の各々を支持しながら、当該アンテナ支持部材を、前記回転軸線回りの円軌道に沿って移動可能とする一対の回転支持部材と、を備え、前記アンテナ支持部材は、前記アンテナの主軸線が前記回転軸線と一致するように支持するアンテナ評価装置である。
このような構成とすることで、アンテナを支持する柱状のアンテナ支持部材が、その両端が支持された状態で回転するので、回転支持部材の回転に伴い、アンテナ支持部材(及び、これに支持されるアンテナ)の軸線がぶれることを防止することができる。したがって、アンテナの放射指向性を簡易かつ精度良く評価できる。
また、本発明の一態様によれば、上述のアンテナ評価装置において、前記アンテナ支持部材は、水平方向に延在している。
このようにすることで、評価対象とするアンテナを水平な姿勢で取り付けることができ、その取り付け、取り外し工程等における作業性が向上する。
また、本発明の一態様によれば、上述のアンテナ評価装置は、前記アンテナの電流分布を計測するためのプローブを、前記回転軸線の延在方向に移動可能とする延在方向移動機構を更に備えている。
このようにすることで、固定されたアンテナに対しプローブを一方側から他方側にかけて移動させることができるので、自動的に、一次元電流分布を取得することができる。したがって、アンテナ評価の作業効率を向上させることができる。
また、本発明の一態様によれば、上述のアンテナ評価装置は、前記プローブを、前記回転軸線回りの径方向に移動可能とする径方向移動機構を更に備えている。
このようにすることで、プローブとアンテナとの間隔を、測定のステップに応じて自動的に変更することができる。
また、本発明の一態様によれば、上述のアンテナ評価装置は、前記回転軸線と前記アンテナ支持部材との間隔を変更可能な間隔変更機構を更に備えている。
このようにすることで、評価対象とするアンテナの形状が様々に異なる場合であっても、当該アンテナの主軸線を回転軸線に容易に一致させることができる。
また、本発明の一態様は、上述のアンテナ評価装置を用いて行うアンテナ評価方法であって、前記アンテナの主軸線に沿う方向の電流分布である主軸方向電流分布を取得するステップと、前記アンテナの主軸線回りの周方向に沿う電流分布である円軌道電流分布を取得するステップと、を有するアンテナ評価方法である。
これにより、全球面についての放射指向性E(θ,φ)を網羅的にサンプリングするよりも、サンプリング点数を大幅に減らせるので、評価に要する時間を大幅に短縮することができる。
上述のアンテナ評価装置及びアンテナ評価方法によれば、評価対象とするアンテナの放射指向性を簡易かつ精度良く評価できる。
第1の実施形態に係るアンテナ評価装置の斜視図である。 第1の実施形態に係るアンテナ評価装置の上面図である。 第1の実施形態に係るアンテナ評価装置の正面図である。 第1の実施形態に係るアンテナ評価装置の側面図である。 第1の実施形態に係るアンテナ評価装置の制御部の機能構成を示す図である。 第1の実施形態に係るアンテナ評価装置の各種処理を詳細に説明する図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ評価装置を、図1〜図6を参照しながら詳細に説明する。
(全体構成)
図1〜図4は、それぞれ、第1の実施形態に係るアンテナ評価装置の斜視図、上面図、正面図及び側面図である。
図1〜図4に示すように、第1の実施形態に係るアンテナ評価装置1は、土台部材10と、固定支持部材11a、11bと、回転駆動機構12a、12bと、回転支持部材13a、13bと、アンテナ支持部材14と、を備えている。
土台部材10は、所定方向(±X方向)を長辺とする長方形状に形成された剛体の部材であって、床面上に水平に載置され、アンテナ評価装置1の筐体全体を安定的に支える。
なお、土台部材10における長尺アンテナAの下方には、電波吸収体Bが配置されている。これにより、載置する床面の床材による電波の反射等の影響を軽減でき、プローブPによる各種電流分布の測定精度を高めることができる。
固定支持部材11a、11bは、それぞれ、土台部材10の長辺方向(±X方向)における異なる位置(土台部材10の両端付近)から上方(+Z方向)に、同じ長さだけ延在してなる剛体の部材である。固定支持部材11aは回転駆動機構12aを、固定支持部材11bは回転駆動機構12bを、それぞれ床面から同じ高さで固定設置する。
回転駆動機構12a、12bは、自らが回転することで連結された部材を回転させることができる駆動機構である。本実施形態においては、回転駆動機構12a、12bは、それぞれ、固定支持部材11a、11bによって互いに同じ高さで固定設置されており、水平(載置する床面に平行)に伸びる一つの回転軸線O回りに回転する。
また、回転駆動機構12a、12bは、後述するように、連動して駆動し、互いに同じタイミング、回転量及び回転速度で回転する。
回転駆動機構12aの可動部位には、回転支持部材13aが連結されている。また、回転駆動機構12bの可動部位には、回転支持部材13bが連結されている。
回転支持部材13a、13bは、略長方形板状に形成された剛体の部材である。
回転支持部材13aは、長辺方向の一端(基端)側が回転駆動機構12aの可動部位に連結される。これにより、回転駆動機構12aの可動部位が回転した際には、回転支持部材13aの他端(先端)側が回転軸線O回りの円軌道に沿って旋回移動する。
同様に、回転支持部材13bは、長辺方向の一端(基端)側が回転駆動機構12bの可動部位に連結される。これにより、回転駆動機構12bの可動部位が回転した際には、回転支持部材13bの他端(先端)側が回転軸線O回りの円軌道に沿って旋回移動する。
また、回転支持部材13aの長辺方向の先端側には、アンテナ支持部材14の一端が連結されている。また、回転支持部材13bの長辺方向の先端側には、アンテナ支持部材14の他端が連結されている。
アンテナ支持部材14は、回転支持部材13aから回転支持部材13bにかけて延在する柱状の部材である。
アンテナ支持部材14は、その延在方向が回転軸線Oと平行となるように、その両端において回転支持部材13a及び回転支持部材13bに連結されて支持されている。また、アンテナ支持部材14は、回転支持部材13a、13bを通じて、回転軸線Oから一定の間隔rを空けた位置に配置される。
アンテナ支持部材14は、回転駆動機構12a、12bの可動部位が連動して回転することで、回転軸線Oと平行な姿勢を維持したまま、当該回転軸線O回りに、間隔rを半径とする円軌道に沿って旋回移動する。
また、アンテナ支持部材14は、その柱状側面に評価対象とする長尺アンテナAを固定して支持する。具体的には、アンテナ支持部材14の延在方向(±X方向)における所定箇所に固定具A1、A2が取り付けられており、長尺アンテナAは、当該固定具A1、A2を通じてアンテナ支持部材14に固定支持される。
ここで、図1〜図4に示すように、長尺アンテナAは、その主軸線(長尺アンテナAの長尺方向に伸びる中心軸線)がアンテナ評価装置1の回転軸線Oに一致するように支持される。このように支持された状態で回転駆動機構12a、12bの各々が連動して回転することで、長尺アンテナAがその主軸線を中心に回転(自転)する。
回転支持部材13a、13bには、それぞれスライド機構L1、L2が設けられている。スライド機構L1、L2は、回転支持部材13a、13bとアンテナ支持部材14との連結位置を、当該回転支持部材13a、13bの延在方向(図1〜図4に示す状態においては±Y方向)に調整可能とする。つまり、スライド機構L1、L2は、アンテナ支持部材14と回転軸線Oとの間隔rを調整可能な間隔変更機構として機能する。
例えば、アンテナ評価装置1のオペレータは、評価対象とする長尺アンテナAの形状に応じて、当該長尺アンテナAの主軸線を回転軸線Oに一致させるように、スライド機構L1、L2(間隔r)を調整する。
釣合おもりg1、g2は、それぞれ、回転駆動機構12a、12bの回転軸線Oを支点として、その片側に連結された長尺アンテナA等の重量とバランスを取るために設けられている。これにより、回転駆動の際、回転駆動機構12a、12bに印加すべき回転トルクを軽減することができる。
なお、第1の実施形態に係るアンテナ評価装置1が評価対象とする長尺アンテナAは、例えば、携帯電話用の無線基地局に用いられる基地局用アンテナであって、長尺方向に2m〜3m程度の長さを有する長尺アンテナである。したがって、アンテナ評価装置1の各種寸法(例えば、一対の回転支持部材13a、13b間距離、又は、その回転径方向の延在長等)は、基地局用アンテナ(長尺アンテナA)のサイズ、形状に応じた適切な寸法とされる。
ただし、他の実施形態においては上記態様に限定されず、アンテナ評価装置1は、基地局用アンテナ以外のアンテナを評価対象としてもよい。また、アンテナ評価装置1は、当該評価対象とする種々のアンテナの形状、サイズに応じて、適宜、設計変更され得る。
アンテナ評価装置1は、更に、プローブ支持部材20と、径方向移動機構21と、延在方向移動機構22と、を備えている。
プローブ支持部材20は、長尺アンテナAの電流分布を計測するためのプローブPを固定して支持する。
また、プローブPは、微小ループコイルであって、当該ループコイルが配される空間的位置の微小領域に生じている電流を非接触に検出可能とする。プローブPは、図示しない電流計測器に接続され、当該電流計測器にて、プローブPで検出された電流検出値のサンプリングがなされる。
径方向移動機構21は、プローブ支持部材20を支持しながら、回転軸線O回りの径方向(±Y方向)に移動可能とする駆動機構である。径方向移動機構21が駆動することで、プローブ支持部材20に取り付けられたプローブPが回転軸線Oの径方向に移動する。これにより、プローブPと、アンテナ支持部材14に取り付けられた長尺アンテナAと、の間隔(後述する距離d1、d2)が所望に調整される。
また、延在方向移動機構22は、径方向移動機構21を更に支持しながら、これを回転軸線Oに沿って移動可能とする駆動機構である。延在方向移動機構22が駆動することで、プローブ支持部材20に取り付けられたプローブPが回転軸線Oに沿って移動する。即ち、プローブPは、アンテナ支持部材14に取り付けられた長尺アンテナAの長尺方向に沿って移動する。
また、本実施形態において、アンテナ評価装置1は、各種機構の動作を制御する制御装置(汎用のコンピュータ等)を更に備えている。そして、上述の回転駆動機構12a、12b、径方向移動機構21及び延在方向移動機構22における各種駆動は、上記制御装置からの駆動用の制御信号に基づいてなされるものとする。また、プローブPを介した上記電流計測器によるサンプリング処理も、上記制御装置からのサンプリング用の制御信号に基づいてなされるものとする。
(アンテナ評価装置の処理フロー)
図5は、第1の実施形態に係るアンテナ評価装置の処理フローを示す図である。
図6は、第1の実施形態に係るアンテナ評価装置の各種処理を詳細に説明する図である。
以下、図5、図6を参照しながらアンテナ評価装置1が実施する各種処理手順について詳細に説明する。
本実施形態において、アンテナ評価装置1(上述の制御装置)は、予め用意された評価用シーケンスに従って各種駆動制御及びサンプリング制御を行うことで、ある長尺アンテナAに対する一連の評価処理を自動的に実施可能とされる。
具体的には、アンテナ評価装置1(制御装置)は、回転駆動機構12a、12b、径方向移動機構21及び延在方向移動機構22を駆動させて、評価対象とする長尺アンテナA及びプローブPを、一次元電流分布測定用の初期位置に配置する。ここで、アンテナ評価装置1は、プローブPと長尺アンテナAの主軸線(回転軸線O)との間隔を、一次元電流分布測定用の距離d1に調整する(ステップS01)。本実施形態において、距離d1は、長尺アンテナAの近傍界に属する間隔であって、特に間隔が狭い領域(極近傍界、例えば、3cm〜5cm程度)とされる。
続いて、アンテナ評価装置1は、長尺アンテナAの位置を固定した状態で、延在方向移動機構22を駆動させて、プローブPを長尺アンテナAの長尺方向の一方側から他方側(例えば、−X方向から+X方向)にかけて移動させる。そして、アンテナ評価装置1は、プローブPを移動させている最中に、一定の移動量ごとに、プローブPを介して検出される電流検出値のサンプリングを行う。
この処理の結果、アンテナ評価装置1は、図6に示すように、長尺アンテナAレドーム内部に配されるアンテナ基板A’の長尺方向(回転軸線O方向)に沿う複数の垂直面用サンプリングポイントp1で電流検出値を取得する。即ち、アンテナ評価装置1は、垂直面用サンプリングポイントp1における電流検出値からなる一次元電流分布(主軸方向電流分布)を取得する(ステップS02)。
ここで、図6に示すように、垂直面用サンプリングポイントp1は、アンテナ基板A’の主軸線(回転軸線O)から当該アンテナ基板A’の板面(XZ面)の垂直方向(+Y方向)に距離d1だけ離れた位置となる。また、垂直面用サンプリングポイントp1の走査方向(回転軸線O方向)における間隔は、例えば、0.1λ程度とされる。
次に、アンテナ評価装置1は、径方向移動機構21及び延在方向移動機構22を駆動させて、評価対象とする長尺アンテナA及びプローブPを、円軌道電流分布測定用の初期位置に配置する。ここで、アンテナ評価装置1は、プローブPと長尺アンテナAの主軸線(回転軸線O)との間隔を、円軌道電流分布測定用の距離d2に調整する(ステップS03)。本実施形態において、距離d2は、長尺アンテナAの近傍界に属する間隔(例えば、15〜30cm(波長λ程度の距離))とされる。また、プローブPは、例えば、長尺アンテナAの長尺方向の中央近傍に配される。
続いて、アンテナ評価装置1は、プローブPの位置を固定した状態で、回転駆動機構12a、12bを駆動させて長尺アンテナAを主軸線(回転軸線O)回りに回転させる。そして、アンテナ評価装置1は、長尺アンテナAが主軸線回りに回転している最中に、一定の回転量ごとに、プローブPを介して検出される電流検出値のサンプリングを行う。
この処理の結果、アンテナ評価装置1は、図6に示すように、長尺アンテナA(アンテナ基板A’)の主軸線(回転軸線O)回りの周方向に沿う複数の水平面用サンプリングポイントp2で電流検出値を取得する。即ち、アンテナ評価装置1は、水平面用サンプリングポイントp2における電流検出値からなる円軌道電流分布を取得する(ステップS04)。
ここで、図6に示すように、水平面用サンプリングポイントp2は、アンテナ基板A’の主軸線(回転軸線O)を中心とする、半径が距離d2の円軌道上に配される位置となる。また、水平面用サンプリングポイントp2の走査方向(周方向)における間隔は、0.1λ程度とされる。
アンテナ評価装置1は、ステップS02で取得された一次元電流分布(主軸方向電流分布)に基づいて、長尺アンテナAの垂直面内指向性E(θ)を算出する処理を行う。また、アンテナ評価装置1は、ステップS04で取得された円軌道電流分布に基づいて、長尺アンテナAの水平面内指向性E(φ)を算出する処理を行う。そして、アンテナ評価装置1は、垂直面内指向性E(θ)と、水平面内指向性E(φ)と、の積を演算して、長尺アンテナAの全球面についての放射指向性E(θ,φ)(=E(θ)・E(φ))を算出する(ステップS05)。
(作用効果)
以上のように、第1の実施形態に係るアンテナ評価装置1は、回転軸線Oに対し一定の間隔rを空けて平行に延在する柱状の部材であって、柱状側面に評価対象とするアンテナAを固定して支持するアンテナ支持部材14を備えている。また、アンテナ評価装置1は、アンテナ支持部材14の延在方向における両端の各々を支持しながら、当該アンテナ支持部材14を、回転軸線O回りの円軌道に沿って移動可能とする一対の回転支持部材13a、13bと、を備えている。また、アンテナ支持部材14は、長尺アンテナAの主軸が回転軸線Oと一致するように支持する。
即ち、アンテナ評価装置1は、アンテナ支持部材14の延在方向の両端が一対の回転支持部材13a、13bで支えられ、当該一対の回転支持部材13a、13bが連動して回転する構成とされている。そのため、長尺アンテナAを支持する柱状のアンテナ支持部材14が、その両端が支持された状態で回転するので、回転支持部材13a、13bの回転に伴い、アンテナ支持部材14(及び、これに支持される長尺アンテナA)の軸線がぶれることを防止することができる。
したがって、長尺アンテナAの放射指向性を簡易かつ精度良く評価できる。
また、本実施形態に係るアンテナ評価装置1は、アンテナ支持部材14が水平方向に延在していることを特徴としている。
このようにすることで、長尺アンテナAを水平な姿勢で取り付けることができる。そうすると、3m程度の長さを有する長尺アンテナAの取り付け、取り外し工程等における作業性が向上する。また、高い天井を有する特殊な実験設備でなくとも評価可能となる。
また、本実施形態に係るアンテナ評価装置1は、長尺アンテナAの電流分布を計測するためのプローブPを、回転軸線Oの延在方向に移動可能とする延在方向移動機構22を更に備えている。
これにより、プローブPが長尺アンテナAの長尺方向の一方側から他方側にかけて移動させることができるので、自動的に、一次元電流分布(主軸方向電流分布)を取得することができる。したがって、アンテナ評価の作業効率を向上させることができる。
また、本実施形態に係るアンテナ評価装置1は、プローブPを、回転軸線O回りの径方向に移動可能とする径方向移動機構21を更に備えている。
これにより、プローブPと長尺アンテナAとの間隔を、測定のステップに応じて自動的に変更することができる。特に、一次元電流分布を取得する際(図5のステップS02)のプローブPと長尺アンテナAとの間隔(距離d1)と、円軌道方向電流分布を取得する際(図5のステップS04)のプローブPと長尺アンテナAとの間隔(距離d2)と、を測定のステップごとに自動的に調整することで、アンテナ評価の作業効率を向上させることができる。
なお、非特許文献1によれば、長尺アンテナAの一次元電流分布(主軸方向電流分布)を取得する際のプローブPと長尺アンテナAとの間隔は、近傍界の中でも特に間隔を狭くする(極近傍界とする)ことで、垂直面内放射指向性の推定精度が向上することが知られている。したがって、求められる測定精度によっては、長尺アンテナAの一次元電流分布の取得時における間隔(距離d1)と、円軌道電流分布の取得時における間隔(距離d2)とは、それぞれ異なり得る。
また、本実施形態に係るアンテナ評価装置1は、回転軸線Oとアンテナ支持部材14との間隔rを変更可能なスライド機構L1、L2を更に備えている。
このようにすることで、評価対象とする長尺アンテナAの形状が様々に異なる場合であっても、当該長尺アンテナAの主軸線を回転軸線Oに容易に一致させることができる。
また、本実施形態に係るアンテナ評価装置1は、長尺アンテナAの主軸線に沿う方向の電流分布である一次元電流分布を取得するステップ(ステップS02)と、長尺アンテナAの主軸線回りの周方向に沿う電流分布である円軌道電流分布を取得するステップ(ステップS04)と、を有して、長尺アンテナAの評価を行うことを特徴とする。
これにより、長尺アンテナAの垂直面内指向性E(θ)と、水平面内指向性E(φ)と、をそれぞれ算出し、これらの積(E(θ)・E(φ))から、長尺アンテナAの全球面についての放射指向性E(θ,φ)を算出することができる。そうすると、全球面についての放射指向性E(θ,φ)を網羅的にサンプリングするよりも、サンプリング点数を大幅に減らせるので、評価に要する時間を大幅に短縮することができる。
以上、第1の実施形態に係るアンテナ評価装置1について詳細に説明したが、第1の実施形態に係るアンテナ評価装置1の具体的な態様は、上述のものに限定されることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において種々の設計変更等を加えることは可能である。
例えば、第1の実施形態においては、長尺アンテナAが水平方向に配置される態様として説明したが、別の実施形態では、長尺アンテナAが垂直方向に配置される態様であってもよい。
また、プローブPを移動させる各種移動機構(径方向移動機構21、延在方向移動機構22)の各種態様は第1の実施形態に限定されることはなく、例えば、必要とするサンプリングポイントの位置等に応じて、その一部又は全部を具備しない態様であってもよい。
また、図5に示す処理フローにおいて、ステップS01〜S02の処理工程(一次元電流分布の取得)と、ステップS03〜S04(円軌道電流分布の取得)と、の処理の順番は、所望に変更可能である。
また、図5に示す処理フローでは、一次元電流分布及び円軌道電流分布は、それぞれ、一回ずつ測定を行う態様であったが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。例えば、円軌道電流分布を長尺アンテナAの長尺方向(±X方向)における異なる箇所で複数回取得してもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
1 アンテナ評価装置
10 土台部材
11a、11b 固定支持部材
12a、12b 回転駆動機構
13a、13b 回転支持部材
14 アンテナ支持部材
20 プローブ支持部材
21 径方向移動機構
22 延在方向移動機構
A 長尺アンテナ
A’ アンテナ基板
A1、A2 固定具
B 電波吸収体
P プローブ
O 回転軸線
L1、L2 スライド機構(間隔変更機構)
p1 垂直面用サンプリングポイント
p2 水平面用サンプリングポイント
g1、g2 釣合おもり

Claims (6)

  1. 所定の回転軸線に対し一定の間隔を空けて平行に延在する柱状の部材であって、柱状側面に評価対象とするアンテナを固定して支持するアンテナ支持部材と、
    前記アンテナ支持部材の延在方向における両端の各々を支持しながら、当該アンテナ支持部材を、前記回転軸線回りの円軌道に沿って移動可能とする一対の回転支持部材と、
    を備え、
    前記アンテナ支持部材は、前記アンテナの主軸線が前記回転軸線と一致するように支持する
    アンテナ評価装置。
  2. 前記アンテナ支持部材は、水平方向に延在している
    請求項1に記載のアンテナ評価装置。
  3. 前記アンテナの電流分布を計測するためのプローブを、前記回転軸線の延在方向に移動可能とする延在方向移動機構を更に備える
    請求項1又は請求項2に記載のアンテナ評価装置。
  4. 前記プローブを、前記回転軸線回りの径方向に移動可能とする径方向移動機構を更に備える
    請求項3に記載のアンテナ評価装置。
  5. 前記回転軸線と前記アンテナ支持部材との間隔を変更可能な間隔変更機構を更に備える
    請求項1から請求項4の何れか一項に記載のアンテナ評価装置。
  6. 前記請求項1から請求項5の何れか一項に記載のアンテナ評価装置を用いて行うアンテナ評価方法であって、
    前記アンテナの主軸線に沿う方向の電流分布である主軸方向電流分布を取得するステップと、
    前記アンテナの主軸線回りの周方向に沿う電流分布である円軌道電流分布を取得するステップと、
    を有するアンテナ評価方法。
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