JP2017058040A - 乗物用給湯システム - Google Patents

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Yoshisuke Ushikusa
義祐 牛草
智宏 土屋
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智宏 土屋
成篤 近藤
Nariatsu Kondo
成篤 近藤
慎二郎 土屋
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慎二郎 土屋
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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Abstract

【課題】 航空機等の乗物に設置する給湯システムとして、湯を使用できなくなる問題を解消し、安定した給湯を確保する。設置スペース効率の向上及び軽量化を図るとともに、消費電力の削減にも寄与する。【解決手段】 貯水タンク3から所定流量の水Wを蛇口4に供給可能な給水系統2と、この給水系統2の中途に接続することにより、供給される水Wを瞬間湯沸機能Fhにより加熱し、所定温度の湯Whとして吐出する電気ヒータ6を用いた加熱装置5と、この加熱装置5から流出した湯Whの温度(湯温)Twを検出する湯温センサ7と、この湯温センサ7による検出結果に基づき、電気ヒータ6に供給する電力Pdを制御し、湯温に係わる設定温度Twsになるように、湯温Twに対するフィードバック制御を行う制御系8とを備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、航空機等の乗物における給湯を行うための機内設備として設置される乗物用給湯システムに関する。
一般に、航空機には、機内設備としての給湯システムが設置され、トイレや厨房設備には給湯を行う蛇口を設けている。この給湯システムは、通常、水タンクを備え、この水タンクに、水を貯留するとともに、水タンクの中にヒータ等の加熱手段を配設し、水を加熱する際には、当該加熱手段により水タンクに収容された水を加熱している。
従来、この種の給湯システムとしては、特許文献1で開示される航空機用の熱利用装置に備える給湯器が知られている。この給湯器は、水タンクを形成する断熱容器、給水口、配水口、燃料電池排気ガスの供給ノズル、排気ダクト、補助ヒータなどから構成されたものである。これにより、排気が加熱庫に供給されていない間は、排気は断熱容器内のノズルから、直接タンク内の水の中に吹き込まれる状態となり、ノズルは細密な泡を形成される機能を持つため、水との接触面積が大きく、排気の持つ熱が水に伝達される。
特開2002−46696号公報
しかし、上述した航空機用の熱利用装置に備える給湯器をはじめ、従来におけるこの種の給湯システムは、次のような問題点があった。
第一に、使用量が必ずしも一定に維持されるわけではなく、使用状況により使い過ぎが生じた場合、貯湯タンクが空になる虞れがある。この場合、湯切れとなり、湯を使用できなくなるなど、安定した給湯ができない。しかも、加熱手段の間欠的な制御、即ち、加熱状態又は加熱停止状態の二つの状態に対する切換制御に留まるため、精度の高い緻密な温度制御を行うことができない。
第二に、断熱性を確保した大型の貯湯タンクを搭載する必要がある。したがって、そのための設置スペースを確保する必要があるとともに、重量アップも無視できない。しかも、保温の関係から常時ほぼ一定の温度に維持する必要があるため、保温に伴う消費電力も大きくなる。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した乗物用給湯システムの提供を目的とするものである。
本発明は、上述した課題を解決するため、乗物に設置し、給湯モードへの切換に基づいて所定温度を有する所定流量の湯を蛇口から吐出するとともに、停止モードへの切換に基づいて当該湯の吐出を停止する乗物用給湯システム1を構成するに際して、貯水タンク3から所定流量の水Wを蛇口4に供給可能な給水系統2と、この給水系統2の中途に接続することにより、供給される水Wを瞬間湯沸機能Fhにより加熱し、所定温度の湯Whとして吐出する電気ヒータ6を用いた加熱装置5と、この加熱装置5から流出した湯Whの温度(湯温)Twを検出する湯温センサ7と、この湯温センサ7による検出結果に基づき、電気ヒータ6に供給する電力Pdを制御し、湯温に係わる設定温度Twsになるように、湯温Twに対するフィードバック制御を行う制御系8とを具備することを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、電気ヒータ6には、アルミナヒータ6sを用いることができる。また、給湯モードへの切換は 人感センサ11の感知に基づいて行うとともに、停止モードへの切換は、人感センサ11の非感知に基づいて行うことができる。一方、制御系8による電気ヒータ6に供給する電力Pdの大きさの制御は、MOSFET12,13のON/OFFにより当該電気ヒータ6に対する電力Pdの供給をON/OFF制御するPWM制御により行うことができる。また、蛇口4又はその近傍には、使用者の操作により設定温度Twsを変更可能な湯温設定部15を設けることができる。なお、乗物には、航空機,船舶,列車,バスの少なくとも一つを含ませることができる。
このような構成を有する本発明に係る乗物用給湯システム1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 貯湯タンクが不要になるため、使用量に左右されることなく、湯切れとなる不具合を回避できる。したがって、湯を使用できなくなる虞れがなく、安定した給湯を確保できる。また、大型の貯湯タンクの搭載が不要になるため、そのための設置スペースの確保が不要になり、設置スペース効率の向上及び軽量化に寄与できるとともに、保温が不要となることから消費電力の削減にも寄与できる。この結果、航空機,船舶,列車,バス等の乗物に最適な給湯システム1として提供できる。
(2) 好適な態様により、電気ヒータ6に、アルミナヒータ6sを用いれば、アルミナヒータの特性に基づく利点、即ち、小型,良好な熱効率,優れた耐久性,速い昇温速度等の利点を享受でき、特に、本発明に係る乗物用給湯システム1に用いて最適な電気ヒータ6として用いることができる。
(3) 好適な態様により、給湯モードへの切換は 人感センサ11の感知に基づいて行うとともに、停止モードへの切換は、人感センサ11の非感知に基づいて行うようにすれば、自動水栓機能を組合わせた最も望ましい形態の乗物用給湯システム1として実施できる。
(4) 好適な態様により、制御系8による電気ヒータ6に供給する電力Pdの大きさの制御は、MOSFET12,13のON/OFFにより当該電気ヒータ6に対する電力Pdの供給をON/OFF制御するPWM制御を行えば、例えば、周波数が360〜800〔Hz〕の交流電源を搭載する航空機であっても、単純なON/OFFにより電気ヒータ6に供給する電力Pdの大きさに対する確実な制御を行うことができるとともに、精度の高い緻密な温度制御を行うことができる。
(5) 好適な態様により、蛇口4又はその近傍に、使用者の操作により設定温度Twsを変更可能な湯温設定部15を設ければ、使用者が任意の設定温度Tws或いは複数の温度から選択した設定温度Twsを任意に設定できるため、使用者の利便性を高めることができる。
本発明の好適実施形態に係る乗物用給湯システムのブロック系統図、 同乗物用給湯システムに備えるメインコントローラの回路図、 同乗物用給湯システムの要部構造図、 同乗物用給湯システムに備える蛇口周りの外観構成図、 同乗物用給湯システムに備える湯温設定部を含む湯温制御系の系統図、 同乗物用給湯システムに備える電気ヒータに供給する電力の大きさを制御するPWM制御信号の信号波形図、 同乗物用給湯システムの動作を説明するためのフローチャート、
次に、本発明に係る好適実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る乗物用給湯システム1の構成について、図1〜図5を参照して説明する。
図1において、符号90は航空機に搭載されている既設の設備であり、3は水(水道水)Wが収容された貯水タンクを示すとともに、91は周波数360〜800〔Hz〕の交流電圧115〔V〕を出力する電源設備を示す。また、2は貯水タンク3から所定流量の水Wを蛇口4に供給可能な給水管21により構成される給水系統を示す。一方、給水系統2の中途には、供給される水Wを瞬間湯沸機能Fhにより加熱し、所定温度の湯Whとして吐出する電気ヒータ6を用いた加熱装置5を内蔵する加熱ユニット20を接続するとともに、給水系統2の先端には蛇口4を備える蛇口ユニット80を接続する。
加熱ユニット20は、図1に示すように、内部を給水管21(給水系統2)が通り、この給水管21に、上流側から、バルブ22,アルミナヒータ6s,安全装置23,湯温センサ7,流量センサ24を接続する。
この場合、バルブ22は給水管21の開閉を行う機能を有する電磁開閉バルブを用いることができる。アルミナヒータ6sは、上述した電気ヒータ6を構成する。電気ヒータ6に、このようなアルミナヒータ6sを用いれば、アルミナヒータの特性に基づく利点、即ち、小型,良好な熱効率,優れた耐久性,速い昇温速度等の利点を享受でき、特に、本発明に係る乗物用給湯システム1に用いて最適な電気ヒータ6として用いることができる。安全装置23は、過熱に対する二重保護を目的としたものであり、過熱により作動するサーモスタットを用いることができる。湯温センサ7は、アルミナヒータ6sから流出した湯Whの温度(湯温)Twを検出するものであり、特定のセンサに限定するものではない。したがって、液体の温度を検出する機能を有するものであれば、各種センサを利用できる。また、流量センサ24は、給水管21を流れる湯Whの流量を検出するものであり、湯温センサ7と同様、特定のセンサに限定するものではない。したがって、液体の流量を検出する機能を有するものであれば、各種センサを利用できる。なお、図1は接続する順番を特定するものではない。
さらに、加熱ユニット20には、電源設備91に接続したメインコントローラ25を内蔵する。そして、上述したバルブ22及びアルミナヒータ6sはそれぞれメインコントローラ25の出力ポートに接続するとともに、安全装置23,湯温センサ7及び流量センサ24はそれぞれメインコントローラ25の入力ポートに接続する。
また、加熱ユニット20は、図3に示すように、キャビネット31を備え、このキャビネット31の内部に図1に示した各種部品類を配設する。なお、図1と同一部分には同一符号を付してその構成を明確にした。特に、キャビネット31には、密閉された小型の加熱チャンバ32を内蔵し、この加熱チャンバ32の内部にアルミナヒータ6sと湯温センサ7を配設した。そして、このアルミナヒータ6sの流入口に、上流側の給水管21(21f)を接続するとともに、加熱チャンバ32の流出口に、給水管21(21s)を接続した。さらに、キャビネット31の上部には、基板ケース33を内蔵し、この基板ケース33の内部に、メインコントローラ25を構成する配線基板25mを配設した。なお、配線基板25mには、パイロットライト35を接続し、キャビネット31の外部から目視できるようにした。
一方、図2には、メインコントローラ25の具体的な回路例を示す。メインコントローラ25は、大別して、内部電源ライン41,直流電源部42,制御処理部44及びドライバ回路45を備える。
この場合、内部電源ライン41の入力側には、ノイズフィルタ51を接続し、ノイズフィルタ51の一次側に前述した電源設備91からの外部電源ライン41iを接続するとともに、内部電源ライン41の出力側は、外部電源ライン41eを介してアルミナヒータ6sに接続する。なお、41igはアースライン、52は電源ライン41に接続した温度ヒューズをそれぞれ示す。直流電源部42は、サージ保護回路53,AC/DCコンバータ54,DC/DCコンバータ55を順次接続して構成し、サージ保護回路53の入力側は、温度ヒューズ56を介して内部電源ライン41に接続する。
また、制御処理部44は、制御機能及び処理機能を有するマイクロコンピュータを用いて構成する。この制御処理部44には、上述したDC/DCコンバータ55の出力部を接続する。したがって、DC/DCコンバータ55の出力部からは、マイクロコンピュータの動作に必要な安定化直流電圧が得られる。この制御処理部44には、後述するサブコントローラ61からの信号となる人感センサ11の検出結果信号Sh及び湯温設定部15の湯温設定信号Stが入力するとともに、安全装置23の状態信号Ss,湯温センサ7の検出信号Sd及び流量センサ24の検出信号Sfが入力する。一方、開閉切換信号Svがバルブ22に対して出力する。これにより、湯温センサ7による検出結果に基づき、アルミナヒータ6sに供給する電力Pdを制御し、湯温に係わる設定温度Twsになるように、湯温Twに対するフィードバック制御を行う制御系8が構成される。
他方、内部電源ライン41にはドライバ回路45を接続する。ドライバ回路45は内部電源ライン41に直列接続した一対のパワーMOSFET(以下、MOSFET)12,13と、このMOSFET12,13をON/OFF制御するフォトカプラ73,74と、各フォトカプラ73,74にそれぞれ接続したトランジスタ75,76を備え、一方のトランジスタ75のベースは、制御処理部44の制御信号出力部44oに接続するとともに、他方のトランジスタ76のベースは、NOT回路77を介して制御処理部44の制御信号出力部44oに接続する。なお、78,79は抵抗を示す。また、各部の動作については後述する。
ところで、一般に、交流電源をON/OFF制御する半導体素子の代表的なものとして、サイリスタやトライアックが知られているが、使用できる電源周波数は50〜60〔Hz〕レベルである。これに対して、航空機の電源周波数は、360〜800〔Hz〕となるため、サイリスタやトライアックでは正常な動作が保証されない。このため、本実施形態では、360〜800〔Hz〕であっても十分に対応することが可能となるMOSFET12,13を使用した。
一方、蛇口ユニット80は、図1に示すように、前述した蛇口4に備えるとともに、この蛇口4又はこの近傍には、人感センサ11及び湯温設定部15を備える。また、サブコントローラ61を内蔵し、人感センサ11及び湯温設定部15を接続する。このサブコントローラ61は接続ライン62を介してメインコントローラ25に接続する。このサブコントローラ61とメインコントローラ25は相互通信可能であり、特に、蛇口ユニット80側のサブコントローラ61は、人感センサ11の検出結果信号Sh及び湯温設定部15の湯温設定信号Stをメインコントローラ25に送信する機能を備えている。
この場合、人感センサ11は、人(使用者)が近付いたときに、それを感知し、感知に基づく感知信号を含む検出結果信号Shを出力するとともに、人(使用者)が離れたときには、非感知に基づく非感知信号を含む検出結果信号Shを出力する機能を有する。したがって、人感センサ11には、例えば、赤外線や超音波等を用いた反射タイプの各種人感センサを使用可能である。
これにより、給湯モードへの切換は、人感センサ11の感知に基づいて行うとともに、停止モードへの切換は、人感センサ11の非感知に基づいて行うことができる。このように、人感センサ11による感知又は非感知に基づいて、給湯モード又は停止モードへの切換を行うようにすれば、自動水栓機能を組合わせた最も望ましい形態の乗物用給湯システム1として実施できる。
また、湯温設定部15は、設定温度Twsの変更を行うものであり、一例を図5に示す。例示の湯温設定部15は、低温設定ボタン15a,中温設定ボタン15b,高温設定ボタン15cを有し、使用者は、いずれかの設定ボタン15a,15b又は15cを押すことにより、湯温Twに係わる設定温度Twsを、低温設定値,中温設定値又は高温設定値に変更設定できる。このように、蛇口4又はその近傍に、使用者の操作により設定温度Twsを変更可能な湯温設定部15を設ければ、使用者が任意の設定温度Tws或いは複数の温度から選択した設定温度Twsを任意に設定できるため、使用者の利便性を高めることができる利点がある。
なお、サブコントローラ61を含む蛇口ユニット80の電源は、メインコントローラ25の電源を利用する。したがって、メインコントローラ25に備えるDC/DCコンバータ55の出力が接続ライン62を介してサブコントローラ61に付与される。
図4は、航空機のトイレ等に設置される手洗い場における蛇口周りの外観構成を示している。図4中、4は蛇口を示し、この蛇口4の上方に、図5に示す湯温設定部15を配設するとともに、蛇口4の下方に、人感センサ11を配設する。また、蛇口4及び人感センサ11の下方にはシンク64を配設する。さらに、シンク64の下方には、収納部65を備え、この収納部65の内部に、前述したキャビネット31に収容された加熱ユニット20を配設する。
この場合、使用する蛇口4は、ストレートタイプではなく、シャワータイプが望ましい。シャワータイプの蛇口4を使用することにより、蛇口4から吐出する湯Whの流量(放水量)を減らした場合であっても、使用者は、使用感を損なうことなく快適に使用できるとともに、併せて消費電力の低減にも寄与できる利点がある。
次に、本実施形態に係る乗物用給湯システム1の動作について、図1〜図6を参照しつつ図7に示すフローチャートに基づいて説明する。
なお、非使用時におけるバルブ22は閉に切換わっているとともに、アルミナヒータ6sはOFFの状態、また、給湯システム1は停止モードによる待機中となる。さらに、初期状態における湯温設定部15は、中温設定ボタン15bが押された状態に自動で設定される。
今、使用者が蛇口4に近付けば、人感センサ11が感知し、感知信号を含む検出結果信号Shがサブコントローラ61に付与されるとともに、さらに、接続ライン62を介してメインコントローラ25に付与される(ステップS1)。これにより、停止モードから給湯モードへの切換が行われる。給湯モードでは、まず、メインコントローラ25から開信号を含む開閉切換信号Svをバルブ22に供給し、バルブ22を開に切換える(ステップS2)。また、メインコントローラ25は、対象となるセンサ類の信号状態をチェックする(ステップS3)。具体的には、安全装置23(状態信号Ss)の非動作(正常)状態,流量センサ24(検出信号Sf)の信号状態及び湯温センサ7(検出信号Sd)の信号状態をチェックし、センサから信号が出力していないなどのエラーが検出されたなら所定のエラー処理、例えば、パイロットライト35をエラー表示にしたりエラー発生信号を他の監視表示画面等に送信するなどの所定のエラー処理を行う(ステップS4,S5)。なお、パイロットライト35は、正常時にはグリーン色に点灯させるとともに、エラーが発生したならレッド色の点滅に切換えることができる。
そして、メインコントローラ25による信号状態のチェックにより正常を確認したなら、アルミナヒータ6sにヒータ制御信号Scを出力する(ステップS4,S6)。ヒータ制御信号ScはPWM(パルス幅変調)信号であり、ヒータ制御信号Scの信号波形を図6に示す。
この場合、ヒータ制御信号Scの生成は次のように行われる。即ち、図5に示すように、制御処理部44には、湯温センサ7から湯温Twに係わる検出信号(検出値)Sdが付与されるとともに、湯温設定部15から設定温度Twsに係わる湯温設定信号(設定値)Stが付与される。なお、上述したように、初期状態における設定温度Twsは中温に設定された設定値Stである。一方、制御処理部44では、検出値Sdと設定値Stの偏差を得、この偏差を0にするためのPWM信号を生成する。即ち、検出値Sdが設定値Stよりも低いときは、パルスのON区間を長くし、検出値Sdが設定値Stよりも高いときは、パルスのOFF区間を長くするPWM信号(ヒータ制御信号Sc)を生成する。
また、生成されたヒータ制御信号Scは、制御処理部44における出力部44oから出力し、ドライバ回路45に付与される。ドライバ回路45からは、このヒータ制御信号ScにおけるパルスのON区間に対応した電力Pdがアルミナヒータ6sに供給される。したがって、湯温センサ7による検出結果に基づき、アルミナヒータ6sに供給する電力Pdを制御し、湯温Twが設定された設定温度Twsになるように、湯温Twに対するフィードバック制御が行われる。以上が制御系8における湯温制御に係わる機能となる。
湯温制御時におけるドライバ回路45の具体的な動作は次のようになる。今、ヒータ制御信号Scが、パルスのON区間にある場合を想定する。パルスのON区間では、アルミナヒータ6sがON、即ち、アルミナヒータ6sに通電が行われ、電力Pdが供給されることにより、水Wに対する加熱が行われる(ステップS7,S8)。この場合、図2に示すように、制御処理部44の出力部44oからは「H」信号が出力し、一方のトランジスタ75はON、他方のトランジスタ76はOFFとなる。この結果、一方のフォトカプラ73に電流が流れ、MOSFET12,13が共にON、即ち、MOSFET12(13も同じ)のゲート−ソース間に電圧が発生し、ドレイン−ソース間がショートすることにより、電源電圧115〔V〕がアルミナヒータ6sに印加される。
一方、上流側の給水管21(21f)から供給される水Wは、アルミナヒータ6sに供給され、瞬間湯沸機能Fhにより加熱される。そして、加熱により生成された湯Whは、アルミナヒータ6sから流出し、一旦、加熱チャンバ32に収容された後、加熱チャンバ32の流出口から外部に流出する。流出した湯Whは、下流側の給水管21(21s)を介して蛇口4に供給され、この蛇口4から外部に放出される。なお、湯Whは、一旦、加熱チャンバ32に収容されるが、湯温Twの平均化(安定化)を図ることを目的としたものである。したがって、加熱チャンバ32の容積は、湯温Twの平均化を図れる大きさで足り、貯留を目的とした容積は不要である。
次に、ヒータ制御信号Scが、パルスのOFF区間に移行した場合を想定する。パルスのOFF区間では、アルミナヒータ6sがOFF、即ち、アルミナヒータ6sに対する電力Pdの供給は停止する(ステップS9,S10)。この場合、制御処理部44の出力部44oからは「L」信号が出力し、一方のトランジスタ75はOFF、他方のトランジスタ76がONとなる。この結果、他方のフォトカプラ74に電流が流れ、MOSFET12,13が共にOFF、即ち、MOSFET12(13も同じ)のゲート−ソース間がショートし、ドレイン−ソース間がオープンになることにより、アルミナヒータ6sに対する電源電圧115〔V〕の印加が解除される。
以上の動作は、ヒータ制御信号Scの出力の継続中、即ち、人感センサ11から非感知に基づく非感知信号を含む検出結果信号Shを受け取らない限り、繰り返されることになる(S11,S6…)。この後、使用者が蛇口4から離れ、人感センサ11から非感知に係わる非感知信号を含む検出結果信号Shが制御処理部44に送られれば、ドライブ回路45に対するヒータ制御信号Scの出力は停止する(ステップS12)。また、これに基づいて、メインコントローラ25は閉信号を含む開閉切換信号Svをバルブ22に付与し、バルブ22を閉に切換える(ステップS13)。これにより、給湯モードから停止モードへの切換が行われる。
このように、制御系8では、アルミナヒータ6sに供給する電力Pdの大きさに対してPWM制御が行われ、MOSFET12,13のON/OFFにより、当該アルミナヒータ6sに対する電力Pdの供給がON/OFF制御される。このようなPWM制御を行うことにより、周波数が360〜800〔Hz〕の交流電源を搭載する航空機であっても、単純なON/OFFによりアルミナヒータ6sに供給する電力Pdの大きさに対する確実な制御を行うことができるとともに、精度の高い緻密な温度制御を行うことができる。
ところで、使用中に、使用者が湯温Twを変更した場合には、湯温設定部15を操作することにより、湯温Twを変更することができる。例えば、少し熱くしたい場合には、高温設定ボタン15cを押せばよい。これにより、設定温度Twsが中温から高温の設定温度Twsに変更され、制御系8では、湯温Twを高温にするためのフィードバック制御が行われる。このような設定温度Twsの変更は、低温設定ボタン15aを押した場合にも、同様に行うことができる。
よって、このような本実施形態に係る乗物用給湯システム1によれば、乗物に設置し、給湯モードへの切換に基づいて所定温度を有する所定流量の湯を蛇口から吐出するとともに、停止モードへの切換に基づいて当該湯の吐出を停止する給湯システムを構成するに際し、基本構成として、貯水タンク3から所定流量の水Wを蛇口4に供給可能な給水系統2と、この給水系統2の中途に接続することにより、供給される水Wを瞬間湯沸機能Fhにより加熱し、所定温度の湯Whとして吐出する電気ヒータ6を用いた加熱装置5と、この加熱装置5から流出した湯Whの温度(湯温)Twを検出する湯温センサ7と、この湯温センサ7による検出結果に基づき、電気ヒータ6に供給する電力Pdを制御し、湯温に係わる設定温度Twsになるように、湯温Twに対するフィードバック制御を行う制御系8とを備えるため、従来の貯湯タンクが不要になる。これにより、使用量に左右されることなく、湯切れとなる不具合を回避できる。したがって、湯を使用できなくなる虞れがなく、安定した給湯を確保できる。また、大型の貯湯タンクの搭載が不要になるため、そのための設置スペースの確保が不要になり、設置スペース効率の向上及び軽量化に寄与できるとともに、保温が不要となることから消費電力の削減にも寄与できる。この結果、航空機,船舶,列車,バス等の乗物に最適な給湯システム1として提供できる。
以上、好適実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、乗物用給湯システム1を設置する乗物としては、例示した航空機が望ましいが、その他、船舶,列車,バス等の各種乗物に対しても同様に適用可能である。また、電気ヒータ6には、アルミナヒータ6sを用いることが望ましいが、ニクロム線ヒータ等の他の電気ヒータ6の使用を排除するものではない。一方、給湯モードへの切換は 人感センサ11の感知に基づいて行うとともに、停止モードへの切換は、人感センサ11の非感知に基づいて行う場合を示したが、コックやハンドル等を人為的に操作し、手動により給湯モード又は停止モードに切換える場合を排除するものではない。さらに、制御系8によるアルミナヒータ6sに供給する電力Pdの大きさの制御として、MOSFET12,13のON/OFFにより、当該アルミナヒータ6sに対する電力Pdの供給をON/OFF制御するPWM制御により行う場合を示したが、例えば、PDM(パルス密度変調)制御等の電力Pdの大きさに対して同様の制御を行うことができる各制御方式を排除するものではない。他方、湯温設定部15として、使用者の操作により設定温度Twsを選択的に変更する形態を示したが、設定温度Twsの大きさを連続的に変更できる形態であってもよいし、必ずしも設けることを要しない。
本発明に係る乗物用給湯システムは、航空機,船舶,列車,バス等の乗物に設置し、様々な給湯用途における給湯システムとして利用できる。
1:乗物用給湯システム,2:給水系統,3:貯水タンク,4:蛇口,5:加熱装置,6:電気ヒータ,6s:アルミナヒータ,7:湯温センサ,8:制御系,11:人感センサ,12:MOSFET,13:MOSFET,15:湯温設定部,W:水,Wh:湯,Fh:瞬間湯沸機能

Claims (6)

  1. 乗物に設置し、給湯モードへの切換に基づいて所定温度を有する所定流量の湯を蛇口から吐出するとともに、停止モードへの切換に基づいて当該湯の吐出を停止する乗物用給湯システムであって、貯水タンクから所定流量の水を蛇口に供給可能な給水系統と、この給水系統の中途に接続することにより、供給される水を瞬間湯沸機能により加熱し、所定温度の湯として吐出する電気ヒータを用いた加熱装置と、この加熱装置から流出した湯の温度(湯温)を検出する湯温センサと、この湯温センサによる検出結果に基づき、前記電気ヒータに供給する電力を制御し、前記湯温に係わる設定温度になるように、湯温に対するフィードバック制御を行う制御系とを具備することを特徴とする乗物用給湯システム。
  2. 前記電気ヒータには、アルミナヒータを用いることを特徴とする請求項1記載の乗物用給湯システム。
  3. 前記給湯モードへの切換は 人感センサの感知に基づいて行うとともに、前記停止モードへの切換は、前記人感センサの非感知に基づいて行うことを特徴とする請求項1記載の乗物用給湯システム。
  4. 前記制御系による前記電気ヒータに供給する電力の大きさの制御は、MOSFETのON/OFFにより当該電気ヒータに対する電力の供給をON/OFF制御するPWM制御により行うことを特徴とする請求項1又は2記載の乗物用給湯システム。
  5. 前記蛇口又はその近傍には、使用者の操作により前記設定温度を変更可能な湯温設定部を設けることを特徴とする請求項1記載の乗物用給湯システム。
  6. 前記乗物には、航空機,船舶,列車,バスの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1記載の乗物用給湯システム。
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