JP2017057805A - オイルセパレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】オイルの捕捉効率を適切に向上させることができるオイルセパレータを提供する。
【解決手段】オイルセパレータ10は、内燃機関のブローバイガスをケース11内に導入してオイルと分離し、その分離されたオイルを同ケース外に排出する。ケース11の内部には、複数の電極板40が互いに間隔をおいて対向配置されている。電極板40の各々の間には、電気絶縁材料によって形成されたフィルタ50が介設され、且つ電位差を付与することが可能とされている。フィルタ50は、フィルタ50における隣り合う電極板40の対向方向の中央部に、フィルタ50における隣り合う電極板40の対向方向の両端部よりも密度の高い高密度部52を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関のブローバイガスをケース内に導入してオイルと分離し、その分離されたオイルを同ケース外に排出するオイルセパレータに関する。
内燃機関には、クランク室内のブローバイガスを吸気通路に還流する還流通路が設けられている。また、こうした還流通路の途中には、ブローバイガスに含まれる霧状のオイルを分離するオイルセパレータが設けられている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載のオイルセパレータのケース内には、2つの網状の電極が互いに対向して配置されており、これら電極には電源装置によって電位差が付与されるように構成されている。こうしたオイルセパレータによれば、ブローバイガスが一方の電極を通過する際に同ブローバイガスに含まれる水分が帯電され、帯電された水分が静電気力によって他方の電極に吸着される。このとき、ブローバイガスに含まれる霧状のオイルは水分と共に電極に吸着される。このようにして、ブローバイガスに含まれる霧状のオイルを分離することができるとされている。なお、電極に吸着されたオイルや水分は自重によって落下し、ケースの底壁に形成されたオイル排出口を通じてケース外に排出される。
特開平3−141811号公報
ところで、特許文献1に記載のオイルセパレータにおいてブローバイガスの流速が大きい場合には、オイルが電極に衝突せずに同電極を通り抜けやすい。そのため、オイルの捕捉効率が低いものとなっている。
これに対して、前記オイルセパレータにおいて、電極の網の目を細かくすることによりオイルが電極に衝突しやすくすることが考えられる。しかしながら、この場合、電極の網の目を細かくすることによって通気抵抗が増大することとなり、オイルセパレータによる圧力損失が増大するといった別の問題が生じることとなる。
本発明の目的は、オイルの捕捉効率を適切に向上させることができるオイルセパレータを提供することにある。
上記目的を達成するためのオイルセパレータは、内燃機関のブローバイガスをケース内に導入してオイルと分離し、その分離されたオイルを同ケース外に排出する。前記ケースの内部には、複数の電極板が互いに間隔をおいて対向配置され、前記電極板の各々の間には、電気絶縁材料によって形成されたフィルタが介設され、且つ電位差を付与することが可能とされ、前記フィルタは、前記フィルタにおける隣り合う前記電極板の対向方向の中央部に、前記フィルタにおける隣り合う前記電極板の対向方向の両端部よりも密度の高い高密度部を有する。
同構成によれば、各電極板の間にフィルタが介設され、且つ各電極板の間に電位差が付与されることにより、各電極板の間には電界が生じるとともに、フィルタの表面には誘電分極により正または負の電荷が生じる。このため、ブローバイガスに含まれる霧状のオイルのうち帯電しているものは、各電極板の間を通過する際に静電気力によって移動方向が曲げられることとなり、フィルタに捕捉されやすくなる。
また、ブローバイガスに含まれる霧状のオイルのうち帯電していないものは、各電極板の間に介設されたフィルタを通過する際に誘電分極により同オイルの表面に正または負の電荷が生じる。このため、静電気力によってオイルがフィルタの表面の負または正の電荷に引き寄せられることとなり、フィルタに捕捉されやすくなる。
このように、上記構成によれば、目の粗いフィルタであってもオイルを効率的に捕捉することができ、フィルタによる通気抵抗の増大を抑制することができる。したがって、圧力損失の増大を抑制することができるとともに、オイルの捕捉効率を向上させることができる。
ところで、隣り合う電極板の間に介設されたフィルタの密度が均一であると、フィルタを通過するブローバイガスの流速は、フィルタにおける隣り合う電極板の対向方向の中央部ほど大きくなる。そして、ブローバイガスの流量は、フィルタにおいてブローバイガスの流速が大きいところほど多くなる。しかしながら、オイルの捕捉効率は、ブローバイガスの流速が大きいほど低下してしまう。そのため、フィルタの密度が均一であると、フィルタにおける隣り合う電極板の対向方向の中央部では、通過するブローバイガスの流量が多いにもかかわらず、ブローバイガスに含まれるオイルがフィルタにて捕捉されずに同フィルタを通過することが多くなるおそれがある。
この点、上記構成によれば、フィルタにおける隣り合う電極板の対向方向の中央部には、同フィルタにおける隣り合う電極板の対向方向の両端部よりも密度の高い高密度部が設けられている。そのため、フィルタの密度が均一である場合に比べて、フィルタにおける隣り合う電極板の対向方向の両端側の部分を流れるブローバイガスの流量が増大する。そして、フィルタにおける隣り合う電極板の対向方向の中央部ではブローバイガスの流速が相対的に小さくなるため、ブローバイガスの流速分布が均一な状態に近づく。そのため、フィルタにおける隣り合う電極板の対向方向の中央部でブローバイガスの流速が相対的に大きくなることを抑制して、フィルタにて捕捉されずに同フィルタを通過するオイルを減少させることができる。
また、フィルタが同フィルタにおける隣り合う電極板の対向方向の中央部に高密度部を有することで、フィルタにおける高密度部の両側の部分、すなわちフィルタにおける高密度部と電極板との間の部分であって高密度部よりも電極板に近い部分を流れるブローバイガスの流量が増大する。そのため、ブローバイガスに含まれる霧状のオイルのうち帯電したものをより多く電極板に引き寄せることができるようになる。
本発明によれば、オイルの捕捉効率を適切に向上させることができる。
実施形態に係るオイルセパレータの斜視図。 上記オイルセパレータのリッドが外された状態の平面図。 上記オイルセパレータにおける隣り合う電極板とその間に介設されたフィルタとの平面図。 上記オイルセパレータの作用を説明する模式図。 上記オイルセパレータのオイルの捕捉効率と密度が均一なフィルタを備えたオイルセパレータのオイルの捕捉効率とを比較する説明図。
以下、図1〜図5を参照して、オイルセパレータの一実施形態について説明する。
図1に示すように、オイルセパレータ10は、内燃機関のクランク室内のブローバイガスを吸気通路に還流する還流通路に設けられるものであり、例えばナイロン66などの電気絶縁性の硬質樹脂材料によって形成されたケース11を有している。
ケース11は、上部開口を有するケース本体20と、ケース本体20の上部開口を開閉可能に設けられるリッド30とを有している。ケース本体20は、平面視矩形状の底壁22と、同底壁22の四辺から上方に向けて延びる側壁21とを有している。
図1及び図2に示すように、ケース本体20の長手方向における一端側の側壁21には、円筒状のガス流入口23が外側に向けて突設されている。また、ケース本体20の長手方向における他端側の側壁21には、円筒状のガス流出口24が外側に向けて突設されている。底壁22における前記ガス流出口24に近接した位置には、オイル排出口25が下方に向けて突設されている。
ケース本体20の内部には、ステンレス鋼によって形成された4枚の電極板40が、長手方向、すなわちブローバイガスの流れ方向、及び上下方向に沿うとともに互いに間隔をおいて対向配置されている。また、隣り合う電極板40同士は互いに平行に配置されている。各電極板40は、長手方向における両端の側壁21から間隔をおいて配置されている。なお、電極板40は2枚以上であればよく、任意の枚数に変更することができる。
図2に示すように、各電極板40には、導線を介して電源装置60が電気的に接続されている。同図の上から奇数番目の電極板40には電源装置60の陽極(+)が接続され、上から偶数番目の電極板40には電源装置60の陰極(−)またはアースが接続されている。このことにより、互いに隣り合う電極板40の間には、電源装置60によって所定の電位差が付与される。なお、図1においては電源装置60の図示を省略している。
各電極板40の間には、電気絶縁材料によって形成されたフィルタ50が介設されている。フィルタ50は、隣り合う各電極板40に当接されている。また、フィルタ50の上下方向及び長手方向の長さは電極板40と同一とされており、各フィルタ50の長手方向の配設位置は、各電極板40の配設位置に対応している。
図3に示すように、フィルタ50は、フィルタ50における隣り合う電極板40の対向方向(図3において矢印Y参照)の中央部に位置する高密度部52と、該高密度部52における隣り合う電極板40の対向方向の両側にそれぞれ設けられた低密度部53とから構成されている。高密度部52は、低密度部53よりも密度が高く(すなわち充填率が高く)形成されている。そのため、フィルタ50における隣り合う電極板40の対向方向の中央部は、同フィルタ50における隣り合う電極板40の対向方向の両端部よりも密度が高くなっている。
高密度部52及び低密度部53の各々は、電気絶縁材料であるポリエステルの繊維51(図4参照)によって形成されている。なお、ポリエステルなどの電気絶縁材料は、誘電分極が生じる誘電材料でもある。例えば、高密度部52は、充填率が0.086のポリエステル製の不織布にて形成され、低密度部53は、充填率が0.023のポリエステル製の不織布にて形成される。なお、フィルタ50の充填率とは、フィルタ50(繊維51の間の空間を含む)の体積に占める繊維51の体積の割合である。このような電気絶縁材料によって形成されたフィルタ50自体には電気がほとんど流れないため、フィルタ50に捕捉された水分を介して各電極板40の間で通電が生じることが抑制されている。
また、高密度部52における隣り合う電極板40の対向方向の厚さT1は、低密度部53における隣り合う電極板40の対向方向の厚さT2よりも薄く形成されている。例えば、隣り合う電極板40の間の距離Dが10mmの場合、高密度部52の厚さT1は0.6mm、各低密度部53の厚さT2は4.7mmに設定される。そして、本実施形態では、1つの高密度部52と2つの低密度部53とは、別体で形成されたものが重ね合わされてフィルタ50として隣り合う電極板40の間に配置されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
ガス流入口23を通じてケース11内に導入されたブローバイガスは、ガス流出口24に向けて移動する。
オイルセパレータ10においては、各電極板40の間にフィルタ50が介設され、且つ各電極板40の間に所定の電位差が付与されることにより、図4に示すように、各電極板40の間には静電界が生じるとともに、フィルタ50の繊維51の表面には誘電分極により正(+)または負(−)の電荷が生じる。このため、ブローバイガスに含まれる霧状のオイルのうち帯電しているものは、各電極板40の間を通過する際に静電気力によって移動方向が曲げられることとなり、フィルタ50に捕捉されやすくなる。
また、ブローバイガスに含まれる霧状のオイルのうち帯電していないものは、図4に示すように、各電極板40の間に介設されたフィルタ50の繊維51同士の間の間隙を通過する際に誘電分極により同オイルの表面に正(+)または負(−)の電荷が生じる。このため、静電気力によってオイルがフィルタ50の繊維51の表面の負(−)または正(+)の電荷に引き寄せられることとなり、フィルタ50に捕捉されやすくなる。
このように、本実施形態のオイルセパレータ10によれば、目の粗いフィルタ50であってもオイルを効果的に捕捉することができ、フィルタ50による通気抵抗の増大を抑制することができる。したがって、圧力損失の増大を抑制することができるとともに、オイルの捕捉効率を向上させることができる。
なお、オイルが分離されたブローバイガスは、ガス流出口24を通じてブローバイガス還流通路に流出する。一方、底壁22上に溜まったオイルなどは同底壁22を伝って移動し、オイル排出口25を通じてケース11外に排出される。
ところで、隣り合う電極板40の間に介設されたフィルタの密度が均一であると、フィルタを通過するブローバイガスの流速は、フィルタにおける隣り合う電極板40の対向方向の中央部ほど大きくなる。そして、ブローバイガスの流量は、フィルタにおいてブローバイガスの流速が大きいところほど多くなる。しかしながら、オイルの捕捉効率は、ブローバイガスの流速が大きいほど低下してしまう。そのため、フィルタの密度が均一であると、フィルタにおける隣り合う電極板40の対向方向の中央部では、通過するブローバイガスの流量が多いにもかかわらず、ブローバイガスに含まれるオイルがフィルタにて捕捉されずに同フィルタを通過することが多くなるおそれがある。
この点、本実施形態のオイルセパレータ10によれば、フィルタ50における隣り合う電極板40の対向方向の中央部には、同フィルタ50における隣り合う電極板40の対向方向の両端部よりも密度の高い高密度部52が設けられている。そのため、フィルタ50の密度が均一である場合に比べて、フィルタ50における隣り合う電極板40の対向方向の両端側の部分(すなわち低密度部53)を流れるブローバイガスの流量が増大する。そして、フィルタ50における隣り合う電極板40の対向方向の中央部ではブローバイガスの流速が相対的に小さくなるため、ブローバイガスの流速分布が均一な状態に近づく。そのため、フィルタ50における隣り合う電極板40の対向方向の中央部でブローバイガスの流速が相対的に大きくなることを抑制して、フィルタ50にて捕捉されずに同フィルタ50を通過するオイルを減少させることができる。
また、フィルタ50が同フィルタ50における隣り合う電極板40の対向方向の中央部に高密度部52を有することで、フィルタにおける高密度部52の両側の低密度部53、すなわちフィルタ50における高密度部52と電極板40との間の部分であって高密度部52よりも電極板40に近い部分を流れるブローバイガスの流量が増大する。そのため、ブローバイガスに含まれる霧状のオイルのうち帯電したものをより多く電極板40に引き寄せることができるようになる。
ここで、図5に、密度が均一なフィルタを備えたオイルセパレータと、高密度部52を有するフィルタ50を備えたオイルセパレータ10との2種類のオイルセパレータについて、粒径0.5μmのオイルの捕捉効率を測定した結果を示す。図5において、Aは、充填率が0.23、隣り合う電極板40の対向方向の厚さが10mmの密度(充填率)が均一なフィルタを備えたオイルセパレータのオイルの捕捉効率である。Bは、充填率が0.086で厚さT1が0.6mmの高密度部52と、充填率が0.023で厚さT2が4.7mmの2つの低密度部53とから構成されたフィルタ50を備えたオイルセパレータ10のオイルの捕捉効率である(図3参照)。なお、2種類のオイルセパレータにおけるオイルの捕捉効率の測定は、フィルタの構成以外の条件は同じ条件で行った。
図5に示すように、高密度部52を有するフィルタ50を備えたオイルセパレータ10(B)は、密度が均一なフィルタを備えたオイルセパレータ(A)よりもオイルの捕捉効率が4.5%向上することが確認された。また、密度が均一なフィルタを備えたオイルセパレータ(A)の圧力損失と、高密度部52を有するフィルタ50を備えたオイルセパレータ10(B)の圧力損失とは、ほぼ同じであった。
以上説明した本実施形態に係るオイルセパレータによれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)オイルセパレータ10のケース11の内部には、複数の電極板40が互いに間隔をおいて対向配置されている。各電極板40の間には、電気絶縁材料によって形成されたフィルタ50が介設され、且つ電位差を付与することが可能とされている。また、フィルタ50は、フィルタ50における隣り合う電極板40の対向方向の中央部に、フィルタ50における隣り合う電極板40の対向方向の両端部よりも密度の高い高密度部52を有する。こうした構成によれば、前述した作用を奏することから、オイルの捕捉効率を適切に向上させることができる。
(2)フィルタ50は、高密度部52と一対の低密度部53との3層で構成されるため、構成が簡単である。従って、フィルタ50を容易に形成することができる。
(3)密度(充填率)の異なる高密度部52と低密度部53とが別体で形成されている。そのため、フィルタ50の製造が容易である。また、高密度部52と低密度部53とが異なる材料で形成される場合にも、フィルタ50を容易に形成することができる。
(4)各フィルタ50において、高密度部52における隣り合う電極板40の対向方向の厚さT1は、低密度部53における隣り合う電極板40の対向方向の厚さT2よりも薄い。そのため、フィルタ50に高密度部52を設けたことによる圧力損失の増大を抑制することができる。また、電極板40と隣り合う低密度部53を流れるブローバイガスの流量を増大させることができるため、ブローバイガスに含まれる霧状のオイルのうち帯電したものを更に多く電極板40に引き寄せることができるようになる。従って、オイルの捕捉効率を適切により向上させることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・フィルタ50は、高密度部52と一対の低密度部53とが一体で形成された1枚の不織布からなるものであってもよい。このようにすると、オイルセパレータ10の組み付け時にフィルタ50の取り扱いが容易となるため、複数の電極板40の各々の間にフィルタ50を配置することが容易となる。
・フィルタ50を構成する繊維51はポリエステルによって形成されるものに限定されない。他に例えば、ポリエステルと同等の電気抵抗率及び比誘電率を有するポリエチレンやポリスチレン、ポリテトラフルオロエチレンなどに変更することもできる。また、繊維51は、酸化チタン等の高誘電材料を混合したポリエステル等の電気絶縁性を有する樹脂材料から形成されるものであってもよい。
・高密度部52は、樹脂の繊維51によって形成されるものに限らない。高密度部52は、例えば、ポリウレタンなどによって形成された多孔質状のものであってもよい。また、高密度部52は、電気絶縁性を有する誘電体である樹脂材料や金属材料等によって形成された板状のものであってもよい。この場合、高密度部52は、チタン酸バリウム、二酸化チタン等の高誘電材料を含んで形成されることが好ましい。
・低密度部53は、樹脂の繊維51によって形成されるものに限らない。他に例えば、ポリウレタンなどによって形成された多孔質状のものであってもよい。
・高密度部52及び低密度部53の密度(充填率)は、上記実施形態の値に限らず、低密度部53よりも高密度部52の方が高い値となるように適宜変更してもよい。
・高密度部52の厚さT1及び低密度部53の厚さT2は、上記実施形態の値に限らず、適宜変更してもよい。
・フィルタ50は、フィルタ50における隣り合う電極板40の対向方向の中央部ほど密度が高くなる密度勾配を有するように形成されてもよい。
・隣り合う電極板40の対向方向の距離Dは、10mmより長くすることもできるし、10mmより短くすることもできる。
・パンチングメタルや金属網などによって電極板40を形成することもできる。
・ステンレス鋼以外の金属材料によって電極板40を形成することもできる。
・ガス流入口23及びガス流出口24の少なくとも一方をリッド30に形成することもできる。
10…オイルセパレータ、11…ケース、40…電極板、50…フィルタ、52…高密度部、53…低密度部。

Claims (4)

  1. 内燃機関のブローバイガスをケース内に導入してオイルと分離し、その分離されたオイルを同ケース外に排出するオイルセパレータにおいて、
    前記ケースの内部には、複数の電極板が互いに間隔をおいて対向配置され、
    前記電極板の各々の間には、電気絶縁材料によって形成されたフィルタが介設され、且つ電位差を付与することが可能とされ、
    前記フィルタは、前記フィルタにおける隣り合う前記電極板の対向方向の中央部に、前記フィルタにおける隣り合う前記電極板の対向方向の両端部よりも密度の高い高密度部を有する、
    オイルセパレータ。
  2. 前記フィルタは、前記高密度部と、前記高密度部における隣り合う前記電極板の対向方向の両側に設けられ前記高密度部よりも密度の低い一対の低密度部とから構成されている、
    請求項1に記載のオイルセパレータ。
  3. 前記高密度部と前記低密度部とは別体で形成されている、
    請求項2に記載のオイルセパレータ。
  4. 前記フィルタは、前記高密度部と一対の前記低密度部とを有する1枚の不織布からなる、
    請求項2に記載のオイルセパレータ。
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