JP2017057677A - バックホウ、バックホウ用アタッチメント、および、水道管切断方法 - Google Patents

バックホウ、バックホウ用アタッチメント、および、水道管切断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】バックホウ、バックホウ用アタッチメント、および、水道管切断方法を提供する。【解決手段】バックホウBH1は、上下動作可能(好適には、さらに、回動可能かつ旋回可能)なアームARM1と、アームARM1(好適には先端部)に装着される当接部CON1であって、アームARM1の下への動作によって、当接部CON1の少なくとも一部が水道管に当接し、該水道管を下方に押圧して反力を得る、或いは、該水道管を把持する当接部CON1と、当接部CON1に連結され該水道管を切断するコアドリルCD1とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、バックホウ、バックホウ用アタッチメント、および、水道管切断方法に関するものである。
高度経済成長の時代に、公共の上水道は急速に整備されてきた。そして、当時、敷設された銅管などの金属製の水道管は寿命を迎えつつある。そして、各地で耐久性に問題がある水道管が現在も使用され、水漏れ事故などが起こる可能性が高まっている。
よって、水道事業を行う自治体や公社などは、耐用期間を迎えた水道管を交換する水道工事を行っている。しかしながら、このような交換すべき古い水道管は数多くあり、工事の効率化が求められている。そのため、水道管などの既設菅の切断については、新たな装置や工事方法の提案がなされてきた。
例えば、管切断装置(特許文献1を参照されたい。)という従来技術がある。これは、カッターを水道管に当てて、円周方向に周回させていき切断する装置である。管切断装置は、管2内に縮径状態で挿入して可動アーム拡縮径駆動軸4を回転させることにより周方向に配置した複数の可動アーム5を拡径方向に移動させて管2の内壁に固定する管内拡縮径固定機構6と、管内拡縮径固定機構6の後端側に、可動アーム拡縮径駆動軸4の軸心と同軸心で回転可能に且つ管2の内周に沿うように取り付けられた架台7と、架台7に管2の軸心方向に移動可能に載置されカッター支持体8と、カッター支持体8を架台7に固定するカッター切断位置決め機構10と、カッター支持体8に支持されたカッター3を管2の軸心方向と直交する方向に移動させるカッター管径方向移動機構11と、カッター支持体8に支持されたカッター3を管2の内周に沿って公転させるカッター公転機構12を備えたものである。
特開2010−260155号公報
上記のようなカッターは、一般的にトルク(回転力)が足りず、水道菅を完全に水抜きして負荷がからない状態にして切断作業をする必要がある。土中の既設菅の場合には、このような水抜きが困難な場合が多い。また、カッターのトルクが一般的には弱いという欠点のため、一旦、既設菅を土中から完全に露出させる必要がある。さらに、菅の周囲を自転しながら、公転させるような複雑な機構を使用する必要があり、故障が多いなどの難点もある。
また、カッターなどが水道管からずれた場合に、作業員が自分の手足をカッターの刃で傷つけるなどの事故も発生し易い。さらに、カッターの騒音の問題もある。切断した水道管は、重量があり、その撤去と、新しい水道管の敷設が面倒であるといった問題もある。
そこで、本発明の目的は、上述した諸課題を解決したバックホウ、バックホウ用アタッチメント、および、水道管切断方法を提供することである。
上述した諸課題を解決すべく、第1の発明によるバックホウは、
上下動作可能(好適には、さらに、回動可能かつ旋回可能)なアームと、
該アーム(好適には先端部)に装着される当接部であって、該アームの下への動作によって、該当接部の少なくとも一部が水道管に当接する(さらに、該水道管を下方に押圧して反力を得る、或いは、該水道管を把持する)当接部と、
該当接部に連結され、該水道管を切断するコアドリルと、
を有する。
また、第2の発明によるバックホウは、
前記当接部が、前記アームに、シャフトを介して装着される、
ことを特徴とする。シャフトとアームは他の連結部材を介して連結してもよい。
また、第3の発明によるバックホウは、
前記当接部が、
磁力によって前記水道管に該当接部を固定する(前記コアドリルのずれを防止する)磁石部を有する、
ことを特徴とする。
また、第4の発明によるバックホウは、
前記コアドリルが、
前記当接部に支持される支柱と、
該支柱に装着され、該支柱の長手方向に移動可能であって、前記水道管に刃を対向させたドリルヘッドと、
を有する、
ことを特徴とする。
また、第5の発明によるバックホウは、
前記コアドリルに水を供給し、冷却する給水部、
をさらに有することを特徴とする。
また、第6の発明によるバックホウは、
前記コアドリルを覆い、該コアドリルの運転音の周囲への漏れを低減する防音カバー、
をさらに有することを特徴とする。
また、第7の発明によるバックホウは、
前記当接部が、
前記該水道管を把持する把持部として機能する、
ことを特徴とする。
また、第8の発明によるバックホウは、
上下動作可能(好適には、さらに、回動可能かつ旋回可能)なアームと、
該アーム(好適には先端部)に上端が装着されるシャフトと、
該シャフトの下端に装着される当接部であって、該アームの下への動作によって、該当接部の少なくとも一部が水道管に当接する(さらに、該水道管を下方に押圧して反力を得る、或いは、該水道管を把持する)当接部と、
前記シャフトを軸として受ける軸穴を持ち、該シャフトの長手方向に昇降するリング部(ドーナツ状部材)と、
該リング部に連結され、該リング部の昇降に伴い、同様に昇降する前記水道管を切断するコアドリルと、
を有する。
また、第9の発明によるバックホウ用アタッチメントは、
バックホウのアームの先端部の軸穴にピンを使用して回動可能に装着可能な軸穴を持つジョイント部と、
該ジョイント部の軸穴に上端が回動可能に連結される(重心によって、即ち重心を保つために回動され常にシャフトが水道菅に垂直に保持される)シャフトと、
該シャフトの下端に上面がほぼ垂直に、かつ、該シャフトを軸として回動可能に(回動によって水道菅の向きと、当接部との向きとのズレが解消される)、連結され、下面の少なくとも一部が水道管に当接する当接部と、
該当接部の上面にほぼ垂直に連結される支柱と、
該支柱を軸として受ける軸穴を有し、該支柱の長手方向に昇降するリング部(ドーナツ状部材)と、
該リング部に連結され、該リング部の昇降に伴い、同様に昇降する前記水道管を切断するコアドリルと、
を有することを特徴とする。
また、第10の発明によるバックホウ用アタッチメントは、
バックホウから油圧の供給を受け動作する油圧手段をさらに有し、
該油圧手段によって前記リング部を昇降させることによって、前記コアドリルを昇降させる、
ことを特徴とする。
また、第11の発明によるバックホウは、
第9または第10の発明に記載のバックホウ用アタッチメントを有する。
上述したように本発明の解決手段を装置として説明してきたが、本発明はこれらに実質的に相当する方法としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本発明を方法として実現させた第12の発明による方法は、
上下動作可能(好適には、さらに、回動可能かつ旋回可能)なアームと、該アーム(好適には先端部)に装着される当接部であって、該アームの下への動作によって、該当接部の少なくとも一部が水道管に当接する(さらに、該水道管を下方に押圧して反力を得る、或いは、該水道管を把持する)当接部と、該当接部に連結され、該水道管を切断するコアドリルとを有するバックホウを使用した水道管切断方法であって、
土中にある水道管の少なくとも上面が露出されるまで土を掘削する掘削工程と、
前記アームを下げて、前記水道管に、前記当接部を接触させ、押圧する押圧工程と、
前記コアドリルを下げて前記水道管を切断する切断工程と、
を有する。
本発明によれば、バックホウを用いて十分なトルクを持つコアドリルで安全に水道管を切断することが可能となる。
図1は、本発明の一実施態様(実施態様1)によるバックホウの基本的な構成を示す図である。 図2は、掘削工程の段階を示す模式図である。 図3は、掘削工程の結果と、アームの下降の段階を示す模式図である。 図4は、アームの下降の段階から、水道菅への接触段階を示す模式図である。 図5は、水道菅への接触段階から、水道菅の切断段階を示す模式図である。 図6は、本発明の一実施態様(実施態様2)によるバックホウの基本的な構成を示す図である。 図7は、当接部と水道菅との接触を模式的に示す図である。 図8は、当接部の変形例を示す図である。 図9は、本発明の一実施態様(実施態様3)によるバックホウの基本的な構成を示す図である。 図10は、水道管切断方法の各ステップを示すフローチャートである。 図11は、本発明の一実施態様(実施態様4)によるバックホウの基本的な構成を示す図である。 図12は、実施態様2によるバックホウのアーム先端部に装着した部材をアタッチメントとして着脱可能に構成させたものを示す図である。 図13は、アタッチメントの変形例を示す図である。 図14は、図13のアタッチメントをバックホウに装着したものを示す図である。 図15は、本発明の一実施態様(実施態様2)によるバックホウの変形例の構成を示す図である。 図16は、水道管切断方法の変形例の各ステップを示すフローチャートである。 図17は、2種類のアタッチメントを使って作業を行うバックホウを模式的に示した図である。
以降、諸図面を参照しながら、本発明の実施態様を詳細に説明する。
<実施態様1>
図1は、本発明の一実施態様(実施態様1)によるバックホウの基本的な構成を示す図である。図に示すように、バックホウBH1は、上下動作可能(好適には、さらに、回動可能かつ旋回可能)なアームARM1を有する。アームの先端部には油圧手段OP1により先端部に設けた2軸の軸受部(軸受部は2つある)の1つに動力が伝達され、1軸を中心にして、回動するように構成される。アームの先端部の軸受部の1つの軸AX1に、その軸を中心にして回動可能にシャフトSR1が連結される。シャフトはその下部に連結される部材全体の重心調整によって、シャフトSR1が垂直になるように回動可能に装着するのが好適である。或いは、軸AX1でアームとシャフトとが回動しないように固定して、アームARM1の先端部への油圧伝達によって、シャフトSR1が垂直になるように油圧手段OP1の操作をしてもよい。シャフトSR1の下部には当接部CON1がシャフトSR1からほぼ垂直に装着される。当接部CON1は、アームの下への動作によって、当接部の少なくとも一部(その下面の平端部の一部と、ボルトVLT1の下部)が水道管に当接する。さらに、該水道管を下方に押圧して反力を得る。或いは、水道管を把持する把持部(後述する)を設けてもよい。
当接部CON1から立ち上がるシャフトSR1には、シャフトを軸として受ける軸穴を持ち、シャフトの長手方向に昇降するリング部DN1(ドーナツ状部材)が装着される。そして、リング部DN1にはコアドリルCD1が連結され、リング部の昇降に伴い、同様に昇降する水道管を切断する。コアドリルCD1は、その下部にドリルヘッドDH1を含む。最終的には、ドリルヘッドDH1が水道菅WP1を切断する。ドリルヘッドDH1は、シャフトの長手方向に沿って移動可能であって、水道管に刃を対向させてある。本実施態様によれば、バックホウのアームの下方への押圧によって、当接部が水道菅を押さえつけ、その反力を得ているため、当接部が水道菅に固定され、最終的には、コアドリルおよびそのドリルヘッドがずれることが防止できる。よって、ずれによる作業員の怪我などを防止でき、安全な作業を行える。
次に、上述した図1のバックホウを用いた水道管切断工事(方法)の各工程を段階別に説明する。
図2は、掘削工程の段階を示す模式図である。図に示すように、段階PR1は、掘削前の地面GRD1の下の土中に敷設された既存の水道菅WP1がある。水道菅WP1が切断対象である。そして、段階PR2は、掘削工程であって、人力または重機(バックホウなど)によって穴HOLE1が掘られ、水道菅WP1の少なくとも上面が露出されている。
図3は、掘削工程の結果と、アームの下降の段階を示す模式図である。段階PR2は、掘削工程であり、図2で説明したのと同様である。そして、段階PR2の後は段階PR3に進み、バックホウBH1が水道菅WP1に対して作業可能な位置に移動し(最初から当該位置に待機していてもよい)、アームARM1を下方に降下(移動)させて、当接部CON1が水道菅WP1に当接(当たって接触)させることを目指す。このとき、アームARM1を左右に旋回させて、水道菅の切断されるべき位置にドリルヘッドDH1の中心が位置するように調整する。
図4は、アームの下降の段階から、水道菅への接触段階を示す模式図である。PR3は、加工の段階であり、図3で説明したのと同様である。そして、段階PR3の後は段階PR4に進み、これは接触段階である。シャフトSR1が軸AX1で固定され、回動しない場合は、アームARM1の下降に伴ってシャフトSR1の傾いてしまうため、油圧手段OP1により、シャフトSR1が鉛直、または、水道菅WP1に垂直になるように調整することが好適である。このようにして、当接部CON1が当接した後も、アームARM1を下げて、ある程度、水道菅WP1を押圧したままにして反力を得るようにする。これで、当接部CON1およびこれに連結されているコアドリルCD1がしっかりと固定される。
図5は、水道菅への接触段階から、水道菅の切断段階を示す模式図である。PR4は、接触段階であり、図4で説明したのと同様である。そして、段階PR4の後は段階PR5に進み、これは切断段階である。切断段階では、コアドリルCD1の作動ボタン(図示せず)を押して、ドリルヘッドDH1を回転させる。そして、シャフトを軸として受ける軸穴を持ち、シャフトの長手方向に昇降するリング部DN1を下降させる。リング部の下降は、図示しないレバーで行うこともできるが、バックホウから油圧の供給を受け、それを動力として使用して下降させることも可能である。或いは、バッテリーなどから電力の供給を受け、モータで下降させてもよい。リング部に連結され、リング部の下降に伴い、同様にコアドリルおよびそのドリルヘッドDH1が下降し、水道菅WP1を切断していく。コアドリルはトルクが強力であり、水道菅の残留水を抜かずに作業可能である。他のドリルの場合は水があるとトルク不足で切断できないため、コアドリルを使用することが重要である。
<実施態様2>
図6は、本発明の一実施態様(実施態様2)によるバックホウの基本的な構成を示す図である。図に示すように、バックホウBH2はアームARM2の先端部までは、図1の同様の符号のもの(アルファベット共通で数字だけ異なるもの)と同じものである。これは以降の他の実施態様でも同様である。即ち、バックホウBH2は、上下動作可能(好適には、さらに、回動可能かつ旋回可能)なアームARM2を有する。アームの先端部には油圧手段OP2により先端部に設けた2軸の軸受部(軸受部は2つある)の1つに動力が伝達され、1軸を中心にして、回動するように構成される。アームの先端部の軸受部の1つの軸AX2に、その軸を中心にして回動可能にシャフトSR2が連結される。図1のそれらと同様に、回動可能としてもよいし、軸AX2でシャフトSR2を固定して、油圧手段の動力による先端部のピボット動作によってシャフトSR1を水道管に垂直になるように調整してもよい。
実施態様2では、当接部CON2の上面にほぼ垂直に連結される支柱SPT2を設ける。支柱SPT2は、下部が平坦なベース部BS2にほぼ垂直に連結され、このベース部BS2が当接部の上面にボルトで固定されている。支柱SPT2には、支柱を軸として受ける軸穴(内部を貫通させる穴)を有し、該支柱の長手方向に昇降するリング部DN2(ドーナツ状部材)を装着する。リング部DN2に連結され、該リング部の昇降に伴い、同様に昇降する前記水道管を切断するコアドリルCD2を装着する。コアドリルCD2は、ドリルヘッドDH2を持つ。
このように、支柱SPT2、ベース部BS2、リング部DN2、コアドリルCD2という構成(コアドリルユニットと呼ぶ)の利点は、市販のコアドリルの構成をそのまま流用できる場合があるからである。従って、シャフトSR2、当接部CON2のアタッチメントを作成しておけば、コアドリルユニットを目的によって付け替えることが可能となり、便利である。また、切断対象の水道菅が深い位置にある場合は、シャフトSR2をその深さの分だけ長いものに差し替えて、対応することが容易である。
図7は、当接部と水道菅との接触を模式的に示す図である。これは実施態様1の当接部を図示してあるが、実施態様2の場合も同様である。図7の(A)は、水道菅WP1を輪切りにした断面から見た模式図であり、(B)は、当接部を上から見た模式図である。(A)に示すように、当接部CON1は、平板と、4本のボルトVLT1といった簡便な構造である。そして、水道菅WP1とは、接触箇所CC1,CC2,C3などが接触(当接)する。(B)は上から見たものであるが、平板の接触箇所CC1は細長くなる。また、当接部CON1は、4本のボルトVLT1でしっかりと、水道菅WP1を挟むようにして固定される。このようにして、ドリルの位置が固定され、所望の位置で切断できるし、位置ずれによる作業員の怪我も防止できる。
図8は、当接部の変形例を示す図である。これらの当接部の変形例は、実施態様1,2(後述する実施態様3、4)に適用することが可能である。図8の(A)は、把持部GRP3を有する当接部CON3を示す。図に示すように、把持部GRP3は、水道菅WP1を把持、即ち、挟んで保持することが可能であり、よりしっかりと固定できる。把持部GRP3は、円弧状に湾曲しているため、水道菅との接触箇所の面積が増え、より強く水道菅と当接することが可能となる。また、2か所以上切断した後で、水道菅を把持したまま土中から引き上げたり、新規の水道菅を把持して設置したりすることが可能となる、把持部はバックホウから油圧を受けて、その油圧で、把持動作を行うことが好適である。
(B)は、当接部CON10の下面に水道管をはめ込むことが可能なように、水道管の上側の形状にならった半円状の形状(穴)を持つ。また、この半円状の穴の部分は、磁化、または永久磁石で構成され、水道管を当接した後は、磁力によって水道管を把持することが可能である。
<実施態様3>
図9は、本発明の一実施態様(実施態様3)によるバックホウの基本的な構成を示す図である。これは実施態様1の変形例であり、異なるのは、油圧手段OP3で、リング部DN1を昇降することが可能である点である。バックホウBH3の作業員が遠隔からリング部DN1、即ち、コアドリルCD1およびドリルヘッドDH1を昇降させて水道管を切断できるため、作業員がコアドリルの運転中やコアドリルの運転中に、コアドリルに接近しなくて済む。これにより怪我を完全に防止することが可能となる。また、コアドリルの操作スイッチもバックホウから遠隔で操作できるように、油圧や電気的に操作可能なスイッチをバックホウ運転席に設けることがさらに好適である。
図10は、水道管切断方法の各ステップを示すフローチャートである。図に示すように、工程S11では、掘削対象の水道菅(土中の既設菅)の上から、土をシャベルなどの使った人力または重機(バックホウなど)によって穴を掘り、水道菅の少なくとも上面を露出させる。水道管の下面も完全に露出させるまで掘削してもよいが、コアドリルは土があっても切断十分なトルクがあるため、そこまでしなくてよい。次に、工程S12では、バックホウを操作して、バックホウの上下動作可能なアームを下げて、当接部の少なくとも一部を水道管に当接させる。さらに、より好適には、アームの先の当接部を水道管に押圧して反力を得る。次に、工程S13では、コアドリルのスイッチを入れて、ドリルヘッドを回転させる。次に、工程S14では、コアドリル(リング部)を下げていく。次に、工程S15では、ついにコアドリルのドリルヘッドが水道菅の上面に到達し、水道管を切断する。水道管が完全に切断した後、もう一か所切断する。最後に、工程S16では、切断した水道管を除去する。このとき、当接部が磁石で把持部を有している場合は、切断した後、そのまま把持した水道管を除去するためには、単にアームを上げればよい。
<実施態様4>
図11は、本発明の一実施態様(実施態様4)によるバックホウの基本的な構成を示す図である。これは実施態様1の変形例であり、異なるのは、コアドリルCD1を覆う防音カバーCV4を設けた点である。これにより、コアドリルの運転時の騒音を低減することが可能となる。防音カバーは、防音用の建設用資材を用いることが好適である。
図12は、実施態様2によるバックホウのアーム先端部に装着した部材をアタッチメントとして着脱可能に構成させたものを示す図である。図に示すように、のアーム先端部に装着した部材をアタッチメントとして構成させることができ、(A)が側面図であり、(B)前面図である。シャフトSR2と、当接部CON2とは、回転部を介して連結されており、状況に応じて、当接部が首振りをしたり、シャフトが斜めなった状態で水道管に当接したりことが可能な構造となっている。
図13は、アタッチメントの変形例を示す図である。図に示すように、バックホウ用アタッチメントATC1は、アーム先端部とシャフトSR4との間には、クランク状の構造を設けてある。また、当接部CON4とシャフトSR4との間にも連結部材を設けてある。ベース部BS4より先のリング部DN4,コアドリルCD4などは他の実施態様と同様である。
図14は、図13のアタッチメントをバックホウに装着したものを示す図である。図に示すように、バックホウ用アタッチメントATC1は、バックホウのアームARM1に簡便に装着したり、外したりすることが可能である。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各部、各工程などに含まれる処理や機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段/部やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
図15は、本発明の一実施態様(実施態様2)によるバックホウの変形例の構成を示す図である。図に示すように、バックホウBH2は、アームARM2の先端部から先の部材をアタッチメントとして着脱自在に構成させてある。よって、アタッチメントを水道管に当接させた後は、アーム先端部からアタッチメントを切り離し、アタッチメント単体で切断作業を行う。そして、切断終了後にまた、アームにアタッチメントを装着して、アタッチメントを引き上げる。或いは、上述したようにアタッチメントが把持部を含む場合は、そのまま切断した水道管を引き上げることが可能である。
図16は、水道管切断方法の変形例の各ステップを示すフローチャートである。図に示すように、工程S21では、掘削対象の水道菅(土中の既設菅)の上から、土をシャベルなどの使った人力または重機(バックホウなど)によって穴を掘り、水道菅の少なくとも上面を露出させる。水道管の下面も完全に露出させるまで掘削してもよいが、コアドリルは土があっても切断十分なトルクがあるため、そこまでしなくてよい。以降の工程S22−S26までは、図10の工程S12−S16と同様である。異なるのは、途中の工程S22−1、S25−1である。これは、図15で説明したように、アームより先の部材を水道管に当接させた後で、アームより先の部材(アタッチメント)を外して、バックホウが別の作業を行い得るように構成させたものである。切断作業終了後は、またアタッチメントをアームに装着して、後続の処理を行う。
図17は、2種類のアタッチメントを使って作業を行うバックホウを模式的に示した図である。アタッチメントATC4は、ドリルアタッチメントであり、最初は、このアタッチメントATC4をバックホウBH4のアームARM4の先端に装着して、水道管に当接させる。そして、切断時にはバックホウBH4はアタッチメントATC4を外して他の作業をさせてもよいが、そのまま切断作業してもよい。アタッチメントATC4を外していた場合は、アタッチメントATC4をバックホウBH4のアームARM4の先端に装着して、このアタッチメントを持ち上げて、別の場所でこの、アタッチメントATC4を外して、水道管除去用のマグネット単体アタッチメントATC5をアームARM4の先端部に連結部材(図示せず)を介して連結穴CNT5とを連結させる。そして、磁石部MGN5は、レバー操作によって、ワーク(水道管)
の磁力で付けたり、磁力をなくしてワークを外したりすることが可能となっている。或いは電磁石で構成させてもよい。当接部CON5が水道菅を吸着即ち把持して把持部として機能させることが可能である。
ARM1 アーム
ARM2 アーム
ATC1 バックホウ用アタッチメント
AX1 軸
AX2 軸
BH1 バックホウ
BH2 バックホウ
BH3 バックホウ
BS2 ベース部
BS4 ベース部
CC1,CC2,C3 接触箇所
CD1 コアドリル
CD2 コアドリル
CD4 コアドリル
CON1 当接部
CON10 当接部
CON2 当接部
CON3 当接部
CON4 当接部
CV4 防音カバー
DH1 ドリルヘッド
DH2 ドリルヘッド
DN1 リング部
DN2 リング部
DN4 リング部
GRD1 地面
GRP3 把持部
HOLE1 穴
OP1 油圧手段
OP2 油圧手段
OP3 油圧手段
PR1 段階
PR2 段階
PR3 段階
PR4 段階
PR5 段階
S11 工程
S12 工程
S13 工程
S14 工程
S15 工程
S16 工程
SPT2 支柱
SR1 シャフト
SR2 シャフト
SR4 シャフト
VLT1 ボルト
WP1 水道菅

Claims (12)

  1. 上下動作可能なアームと、
    該アームに装着される当接部であって、該アームの下への動作によって、該当接部の少なくとも一部が水道管に当接する当接部と、
    該当接部に連結され、該水道管を切断するコアドリルと、
    を有するバックホウ。
  2. 請求項1に記載のバックホウにおいて、
    前記当接部が、前記アームに、シャフトを介して装着される、
    ことを特徴とするバックホウ。
  3. 請求項1または2に記載のバックホウにおいて、
    前記当接部が、
    磁力によって前記水道管に該当接部を固定する磁石部を有する、
    ことを特徴とするバックホウ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のバックホウにおいて、
    前記コアドリルが、
    前記当接部に支持される支柱と、
    該支柱に装着され、該支柱の長手方向に移動可能であって、前記水道管に刃を対向させたドリルヘッドと、
    を有する、
    ことを特徴とするバックホウ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のバックホウにおいて、
    前記コアドリルに水を供給し、冷却する給水部、
    をさらに有することを特徴とするバックホウ。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のバックホウにおいて、
    前記コアドリルを覆い、該コアドリルの運転音の周囲への漏れを低減する防音カバー、
    をさらに有することを特徴とするバックホウ。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のバックホウにおいて、
    前記当接部が、
    前記該水道管を把持する把持部として機能する、
    ことを特徴とするバックホウ。
  8. 上下動作可能なアームと、
    該アームに上端が装着されるシャフトと、
    該シャフトの下端に装着される当接部であって、該アームの下への動作によって、該当接部の少なくとも一部が水道管に当接する当接部と、
    前記シャフトを軸として受ける軸穴を持ち、該シャフトの長手方向に昇降するリング部と、
    該リング部に連結され、該リング部の昇降に伴い、同様に昇降する前記水道管を切断するコアドリルと、
    を有するバックホウ。
  9. バックホウのアームの先端部の軸穴にピンを使用して回動可能に装着可能な軸穴を持つジョイント部と、
    該ジョイント部の軸穴に上端が回動可能に連結されるシャフトと、
    該シャフトの下端に上面がほぼ垂直に、かつ、該シャフトを軸として回動可能に、連結され、下面の少なくとも一部が水道管に当接する当接部と、
    該当接部の上面にほぼ垂直に連結される支柱と、
    該支柱を軸として受ける軸穴を有し、該支柱の長手方向に昇降するリング部と、
    該リング部に連結され、該リング部の昇降に伴い、同様に昇降する前記水道管を切断するコアドリルと、
    を有することを特徴とするバックホウ用アタッチメント。
  10. 請求項9に記載のバックホウ用アタッチメントにおいて、
    バックホウから油圧の供給を受け動作する油圧手段をさらに有し、
    該油圧手段によって前記リング部を昇降させることによって、前記コアドリルを昇降させる、
    ことを特徴とするバックホウ用アタッチメント。
  11. 請求項9または10に記載のバックホウ用アタッチメントを有するバックホウ。
  12. 上下動作可能なアームと、該アームに装着される当接部であって、該アームの下への動作によって、該当接部の少なくとも一部が水道管に当接する当接部と、該当接部に連結され、該水道管を切断するコアドリルとを有するバックホウを使用した水道管切断方法であって、
    土中にある水道管の少なくとも上面が露出されるまで土を掘削する掘削工程と、
    前記アームを下げて、前記水道管に、前記当接部を接触させ、押圧する押圧工程と、
    前記コアドリルを下げて前記水道管を切断する切断工程と、
    を有する水道管切断方法。
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