JP2017057020A - 搬送具、搬送具を備える搬送手段、搬送手段を備える切れ目加工装置、及び、切れ目加工方法 - Google Patents

搬送具、搬送具を備える搬送手段、搬送手段を備える切れ目加工装置、及び、切れ目加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、メンテナンスの手間を最小限に抑え、搬送対象物を容易に離脱させることができる搬送具、その搬送具を備える搬送手段及びその搬送手段を備える切れ目加工装置を提供すること。【解決手段】本発明の搬送具4は、本体5と、搬送対象物10が載置される載置面61と、本体5と接触及び離間可能な接触離間面62とを有するプレート6とを備え、接触離間面62と接触している本体の面5が上向きから下向きへと搬送具4が回転する途中で、接触離間面62が本体5と接触状態から離間状態になる。本発明の搬送手段2は上流側及び下流側のスプロケット21,22と、スプロケット21,22に巻き掛けられる無端チェーン23と、無端チェーン23に取り付けられる搬送具4を備える。本発明の切れ目加工装置1は、搬送手段4と、搬送途中で搬送対象物10に切れ目を入れる切れ目加工手段3とを備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、搬送対象物を搬送する搬送具、その搬送具を備え搬送対象物を搬送する搬送手段、その搬送手段を備え搬送対象物に切れ目を入れる加工装置、及び、搬送対象物に切れ目を入れる加工方法に関する。
搬送対象物を搬送する途中で加工する場合に用いられる搬送具は、搬送対象物の特徴に応じて様々なものが用いられる。
例えば、食品加工分野において、搬送対象物を搬送する途中で切れ目を入れる加工を行うことができる搬送具として特許文献1のホルダーがある。
特許文献1のホルダーは、湾曲した凹部が形成されている。その凹部の底面に搬送対象物である生海老の背中が接触するように載置される。
特開2009−72687号公報
このようなホルダーは、加工精度を向上させるため、加工中に搬送対象物の姿勢を一定に保つ必要がある。そのため、凹部内の搬送対象物は十分に保持されている状態でなければならず、必然的に搬送対象物と凹部との隙間が狭い部分が存在することとなる。加工においては、搬送対象物とホルダーに液体が降りかかる場合もある。また、搬送対象物の加工によって搬送対象物内部から流出する粘性の高い液体が流出する場合もある。このような液体が搬送対象物と凹部との隙間が狭い部分に侵入すると、搬送対象物が凹部に付着する力が生じる。そのため、加工後に凹部から搬送対象物を離脱させることが困難となるという問題がある。
強制的に凹部から搬送対象物を離脱させる機構を設けることも可能ではあるが、この機構が正常に動作し続けるために、メンテナンスの手間が増えるという問題もある。特に、食品等が搬送対象物である場合は、機構の正常な動作を維持するために潤滑油を塗布することが難しい場合もある。
そこで、上記点より本発明は、メンテナンスの手間を最小限に抑え、搬送対象物を容易に離脱させることができる搬送具、その搬送具を備える搬送手段、搬送手段を備える切れ目加工装置、及び、切れ目加工方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の搬送具は、搬送対象物を搬送する搬送具であって、本体と、前記搬送対象物が載置される載置面と、前記本体と接触及び離間可能となっている前記載置面と反対側の接触離間面とを有するプレートとを備え、前記接触離間面と接触している前記本体の面が上向きから下向きへとなるように搬送具が回転する途中で、前記プレートの自重によって、前記接触離間面が本体に接触している状態から離間している状態になる。
請求項1の搬送具によれば、搬送具が回転する途中で、プレートの自重によって、接触離間面は本体に接触している状態から離間している状態になる。プレートの離間限界に達すると、プレートは離間が急に止まることになる。そのまま動き続けようとする搬送対象物と急に離間が止まったプレートとの間において、搬送対象物と載置面とを付着させる力より引き離そうとする力が大きくなる。これにより、載置面から搬送対象物が離れるので、搬送対象物を搬送具から容易に離脱させることができる。
請求項2の搬送具は、前記本体は、前記搬送対象物を収容可能な窪みを有しており、前記プレートは、前記窪みの底と接触及び離間可能となっている前記接触離間面とを有している。
請求項2の搬送具によれば、本体の窪みに搬送対象物が収容可能となっているので、加工中に搬送対象物の姿勢を一定に保つことができる。加えて、前記プレートは、接触離間面が窪みの底と接触及び離間可能となっている。そのため、搬送具が回転する途中で、プレートの自重によって、接触離間面は本体に接触している状態から離間している状態になる。請求項1と同様に、このプレートの動作によって、本体の窪みに収容されている搬送対象物を搬送具から容易に離脱させることができる。
請求項3の搬送具は、請求項1又は2の搬送具において、前記プレートは、前記載置面に突起が設けられている。
請求項3の搬送具によれば、請求項1又は2の搬送具と同様に作用する上に、突起が搬送対象物に当接又は食い込むことによって、加工中に搬送対象物の姿勢の変化を抑制することができる。突起が搬送対象物に食い込むことで、搬送対象物を搬送具から離脱する抵抗が大きくなる可能性があるが、請求項1及び2の作用によって、搬送対象物を搬送具から容易に離脱させることができる。
請求項4の搬送手段は、搬送方向の上流側及び下流側にそれぞれ設けられたスプロケットと、これらのスプロケットに巻き掛けられる無端チェーンと、この無端チェーンに取り付けられる請求項1乃至3のいずれかに記載の搬送具とを備える。
請求項4の搬送手段によれば、無端チェーンに取り付けられた搬送具が下流側のスプロケットにおいて搬送具が回転するようになっている。搬送具が回転する途中で、プレートの自重によって、接触離間面は本体に接触している状態から離間している状態になる。搬請求項1と同様に、このプレートの動作によって、搬送対象物を搬送具から容易に離脱させることができる。
請求項5の切れ目加工装置は、請求項4に記載の搬送手段と、搬送途中で搬送対象物に切れ目を入れる切れ目加工手段とを備える。
請求項5の切れ目加工装置によれば、搬送対象物を搬送具で搬送している途中で対象物に切れ目を入れる加工をおこなうことができ、加工後に搬送対象物を搬送具から容易に離脱させることができる。
請求項6の切れ目加工装置は、請求項5の切れ目加工装置において、前記搬送手段の搬送具に前記搬送対象物を載置した位置から前記切れ目加工手段で切れ目をいれる位置近傍まで、前記搬送対象物を押圧する押圧補助手段をさらに備える。
請求項6の切れ目加工装置によれば、請求項5の切れ目加工装置と同様に作用する上、切れ目加工手段で切れ目を入れる前に、予備的に搬送対象物を押圧することができる。搬送対象物が押圧されることで、搬送対象物の反りを抑制することができる。搬送対象物の反りを抑制した状態で搬送対象部に切れ目を入れることによって、搬送対象物の切れ目の加工精度を向上させることができる。
請求項7の切れ目加工装置は、請求項5又は6の切れ目加工装置において、前記切れ目加工手段は、前記搬送手段の前記搬送具の搬送と同期し、前記搬送対象物を前記プレートに向かって押圧しつつ並行する複数の押圧ベルトと、これらの並行する複数の押圧ベルトの間から突出し、搬送方向に沿って前記搬送対象物に切れ目を入れる刃とを備える。
請求項7の切れ目加工装置によれば、請求項5又は6の切れ目加工装置と同様に作用する上、例えば、反りのある形状を有する搬送対象物を押圧して反りの量を抑えた上で、搬送対象物に切れ目を入れることができる。したがって、反りの量がそれぞれ異なる複数の搬送対象物であっても、連続して切れ目加工を行うことができる。
請求項8の切れ目加工装置は、請求項7の切れ目加工装置において、前記搬送具には、搬送途中に前記刃が接触することなく通過するためのスリットが形成されている。
請求項8の切れ目加工装置によれば、請求項7の切れ目加工装置と同様に作用する上、搬送具の破損や、破損した搬送具の一部が搬送対象物に混入することを防止できる。
請求項9の切れ目加工方法は、搬送具に搬送対象物を載せる工程と、前記搬送対象物を押圧したまま、搬送方向に沿って前記搬送対象物に切れ目を入れる加工を複数回行う工程と、前記搬送対象物を搬送具から離脱させる工程とを備える。
請求項9の切れ目加工方法によれば、搬送対象物を押圧したまま、前記搬送対象物の搬送方向に切れ目を入れるので、例えば、反りを有する搬送対象物を押圧して反りの量を抑えた上で、搬送対象物に切れ目を入れることができる。また、搬送対象物の搬送方向に切れ目を入れる加工を複数回行うので、搬送対象物に過剰な負荷をかけることなく切り目を入れることができる。さらに、搬送対象物を搬送具から離脱させる工程で搬送対象物を容易に離脱させることができる。
請求項1乃至3のいずれかの搬送具、請求項4の搬送手段、請求項5乃至8の切れ目加工装置及び請求項9の切れ目加工方法は、メンテナンスの手間を最小限に抑え、搬送対象物を容易に離脱させることができる効果を有する。
本発明の一実施形態の切れ目加工装置の側面概略図である。 本発明の一実施形態の搬送具の平面図である。 図2の搬送具の正面図である。 図2の搬送具の拡大側面図である。 図3の搬送具のA−A断面線における拡大断面図であって、プレートがない状態を示す。 図3の搬送具のA−A断面線における拡大断面図であって、上向きの状態を示す。 図3の搬送具のA−A断面線における拡大断面図であって、下向きの状態を示す。 図7の切れ目加工手段の底面概略図である。
本発明の一実施形態の切れ目加工装置1について、図面に基づいて説明する。以下の説明中の搬送方向とは図1の表示での上下方向をいう。図1の表示における上が搬送方向の上流側である。図1の表示における下が搬送方向の下流側である。
以下の説明中の上下方向とは、図1の表示での左右方向をいう。図1の表示における左が、説明中においては上下方向の上側である。図1の表示における右が、説明中においては上下方向の下側である。
以下の説明中の幅方向とは、図1を表示した紙面に対する垂直方向をいう。
図1に示すように、切れ目加工装置1は、搬送対象物10を搬送する搬送手段2と、搬送途中で搬送対象物10に切れ目を入れる切れ目加工手段3とを備える。
搬送対象物10は、搬送手段2の種々の改良によって搬送可能となる様々な形状のものである。特に、本発明の切れ目加工装置1は、搬送対象物10が反り有するものであっても、切れ目をいれることが可能である。反り有する搬送対象物10としては、例えば食品においてはエビ等である。
搬送手段2は、搬送方向の上流側及び下流側にそれぞれ設けられたスプロケット21,22と、これらのスプロケット21,22に巻き掛けられる無端チェーン23と、この無端チェーン23に取り付けられる搬送具4と備える。
無端チェーン23はローラーチェーンである。スプロケット21,22が回転することによって、無端チェーン23は側面視で角丸長方形の軌道に沿って動く。
搬送手段2の動作について以下に説明する。
各搬送具4は、無端チェーン23の上側にある状態で、上流側のスプロケット21から下流側のスプロケット22に向かって側面視で直線運動する。
次いで、各搬送具4は、無端チェーン23の上側にある状態から、側面視で下流側のスプロケット22の回転中心周りに回転して、無端チェーン23の下側にある状態となる。
次いで、各搬送具4は、無端チェーン23の下側にある状態で、下流側のスプロケット22から上流側のスプロケット21に向かって側面視で直線運動する。
次いで、各搬送具4は、無端チェーン23の下側にある状態から、側面視で上流側のスプロケット21の回転中心周りに回転して、無端チェーン23の上側にある状態となり最初の状態に戻る。
図2〜図7に示すように、搬送具4は、本体5と、プレート6とを備える。図2及び図4〜図7に示すように、本体5は、搬送対象物10を収容可能な窪み51を有している。
以下、搬送具4の上流側から下流側へ向かう状態で説明する。搬送具4の下流側から上流側へ向かう状態では、上下が逆になる。
本体5の上面に窪み51が形成されている。また、図1に示すように、本体5の下面が無端チェーン23に取り付けられる。
図3に示すように、窪み51の形状は、上面視で本体5の幅方向に延びる矩形となっている。図5に示すように、窪み51の底51aから本体5の下面に向かって穴52が形成されている。穴52は、リング部53の中央の穴53aと、この穴53aと連通する筒状空間部54とからなる。筒状空間部54は、穴53aの直径より大きい内径を有する。リング部53の中心を筒状空間部54の軸線が通過するようになっている。
図2及び図3に示すように、窪み51の底51aの搬送方向両側にある壁には、搬送対象物10に後述する切れ目加工手段3の刃81〜83がそれぞれ通過するための複数のスリット55〜57が形成されている。複数のスリット55〜57は、それぞれ搬送方向に並行に延びている。切れ目加工手段3の刃81〜83は、搬送途中にそれぞれスリット55〜57を通過し、搬送対象物10に接触して切れ目を入れることができる。
また、スリット55〜57の幅は、切れ目加工手段3の刃81〜83の幅方向の厚さより大きくなっている。そのため、スリット55〜57は、切れ目加工手段3の刃81〜83が接触することなく通過できるようになっている。
図3、図4、図6及び図7に示すように、プレート6は、搬送対象物10が載置される載置面61と、本体5の窪み51の底と接触及び離間可能となっている載置面61と反対側の接触離間面62とを有する。
図2〜図4、図6及び図7に示すように、プレート6の載置面61に突起63が設けられている。載置面61に載置された搬送対象物10に突起63が当接又は食い込むようになっている。
図6及び図7に示すように、プレート6の接触離間面62には、円柱状の脚部64が立設している。この脚部64は穴52に挿入された状態となっている。リング部53の穴53aを貫通した脚部64の先端には抜け防止部65が設けられている。
抜け防止部65は、前述の筒状空間部54内で筒状空間部54の軸線方向に移動可能となっている。また、この抜け防止部65は、リング部53の穴53aを貫通した脚部64の先端がリング部53の穴53aから抜けることを防止する。
以下、プレート6の動作について、搬送具4の動作に合わせて説明する。
図1に示すように、搬送具4が上流側のスプロケット21から下流側のスプロケット22に向かって直線運動している間、本体5の面である窪み51の底51aが上向きになっている。図6に示すように、プレート6の接触離間面62は窪み51の底51a及びリング部53と接触した状態となっている。
搬送具4を取り付けた部分のチェーンが下流側のスプロケット22に噛み合うと、搬送具4が下流側のスプロケット22の回転中心周りに回転する。窪み51の底51aが上向きから下向きへとなる途中で、プレート6は自重によって、接触離間面62が窪み51の底51aに接触している状態から離間している状態となる。
図1に示すように、搬送具4が下流側のスプロケット22から上流側のスプロケット21に向かって直線運動している間、本体5の面である窪み51の底51aが下向きになっている。図7に示すように、プレート6の抜け防止部65は、リング部53と接触した状態となっている。抜け防止部65のリング部53との接触によって、プレート6は本体5から落下することはない。
搬送具4を取り付けた部分のチェーンが上流側のスプロケット21に噛み合うと、搬送具4が上流側のスプロケット21の回転中心周りに回転する。窪み51の底51aが下向きから上向きへとなる途中で、プレート6は自重によって、接触離間面62が窪み51の底51aに離間している状態から接触している状態となる。
図1に示すように、切れ目加工手段3は、搬送具4が上流側のスプロケット21から下流側のスプロケット22に向かって直線運動している途中に設けられている。
図8に示すように、切れ目加工手段3は、並行する複数の押圧ベルト71〜74と、これらの並行する複数の押圧ベルト71〜74の間からそれぞれ下向きに突出する刃81〜83とを有する。
押圧ベルト71〜74は可撓性のある無端の帯体である。押圧ベルト71〜74は、幅方向に一方から他方に向かって押圧ベルト71、押圧ベルト72、押圧ベルト73、押圧ベルト74の順に並んでいる。
図1に示すように、押圧ベルト71〜74は、最も下流側に位置するドライブプーリ75と、最も上流側に位置するテールプーリ76に架け渡されている。
ドライブプーリ75及びテールプーリ76は、図1の側面図において時計回りに回転する。したがって、押圧ベルト71〜74は、ドライブプーリ75とテールプーリ76との間の上側は、ドライブプーリ75からテールプーリ76に向かって流れる。押圧ベルト71〜74は、ドライブプーリ75とテールプーリ76との間の下側は、テールプーリ76からドライブプーリ75に向かって流れる。
押圧ベルト71〜74がドライブプーリ75からテールプーリ76に向かって流れる間に、押圧ベルト71〜74は、途中でベントプーリ77によって、変角されている。
押圧ベルト71〜74がテールプーリ76からドライブプーリ75に向かって流れる間に、押圧ベルト71〜74は、途中で2個のキャリアローラ78、78に支えられた後に、さらにスナップローラ79に支えられるようになっている。
キャリアローラ78,78は、押圧ベルト71〜74と搬送具4とが離れすぎないようにする役割を果たす。またスナップローラ79は押圧ベルト71〜74を押し上げ、ドライブプーリ75に押圧ベルト71〜74を巻き付ける角度を調整、維持する役割を果たす。
図8に示すように、ドライブプーリ75の周面、テールプーリ76の周面、ベントプーリ77の周面、キャリアローラ78,78の周面及びスナップローラ79の周面には、周方向に4本の溝が形成されている。
ドライブプーリ75の周面、テールプーリ76の周面、ベントプーリ77の周面、キャリアローラ78,78の周面及びスナップローラ79の周面に押圧ベルト71〜74がそれぞれ溝に嵌り込んだ状態で巻きつくようになっている。これにより、押圧ベルト71〜74は幅方向の間隔が一定に保たれる。そのため、押圧ベルト71〜74が刃81〜83と接触することを防止できる。
図1に示すように、テールプーリ76からドライブプーリ75に向かって流れる押圧ベルト71〜74の進行方向βは、上流側のスプロケット21から下流側のスプロケット22に向かう搬送具4の搬送方向αと同じである。さらに、テールプーリ76からドライブプーリ75に向かって流れる押圧ベルト71〜74の進行速度は、搬送手段2の搬送具4の搬送速度と同じであり、搬送手段2の搬送具4の搬送と同期する。テールプーリ76からドライブプーリ75に向かって流れる押圧ベルト71〜74は、搬送対象物10をプレート6に向かって押圧することができる。
刃81〜83は、回転刃からなる。刃81〜83は、それぞれ回転軸81a〜83aに固定されている。刃81〜83の下端付近の一部が、押圧ベルト71〜74の間からそれぞれ突出するようになっている。刃81〜83は、搬送方向において、最も上流側から刃81、刃82、刃83の順に配置されている。
図8に示すように、刃81は、幅方向において押圧ベルト72と押圧ベルト73との間に配置されている。刃82は、幅方向において押圧ベルト71と押圧ベルト72との間に配置されている。刃83は、幅方向において押圧ベルト73と押圧ベルト74との間に配置されている。
以下、切れ目加工装置による切れ目加工方法について説明する。切れ目加工方法は、搬送具4に搬送対象物10を載せる工程と、搬送対象物10を押圧したまま、搬送対象物10の搬送方向に切れ目を入れる加工を複数回行う工程と、搬送対象物10を搬送具4から離脱させる工程とを備える。
搬送具4に搬送対象物10を載せる工程について、より詳細に説明する。
搬送具4は、上流側のスプロケット21から下流側のスプロケット22に向かって直線運動している。プレート6の接触離間面62は窪み51の底51aは、本体5の窪み51の底51aに接触した状態となっている。
このプレート6の載置面61上に搬送対象物10を載置する。搬送対象部10には突起63が当接又は食い込むようになっている。搬送対象物10は、その一部が本体5の窪み51に嵌り込んだ状態となる。
搬送対象物10を押圧したまま、搬送対象物10の搬送方向に切れ目を入れる加工を複数回行う工程について、より詳細に説明する。
プレート6の載置面61上に搬送対象物10を載置した搬送具4は搬送方向に進む。搬送具4が切れ目加工手段3に到達すると、切れ目加工手段3の押圧ベルト71〜74が搬送対象物10に接触する。
押圧ベルト71〜74が搬送対象物10を下向きに押圧しながら、搬送具4はさらに搬送方向に進む。
搬送方向に進む搬送具4のスリット55を刃81が通過する間に、刃81が搬送対象物10に接触して切れ目を入れる。刃81は搬送対象物10の幅方向中央付近に切れ目を入れる。幅方向中央付近の切れ目によって、搬送対象物10の反りが緩和される。この反りの緩和によって、刃82及び刃83の切れ目の加工精度が向上する。
次に、搬送方向に進む搬送具4のスリット56を刃82が通過する間に、刃82が搬送対象物10に接触して切れ目を入れる。刃82は、刃81の切れ目と搬送対象物10の幅方向一端との間に切れ目を入れる。
次に、搬送方向に進む搬送具4のスリット57を刃83が通過する間に、刃83が搬送対象物10に接触して切れ目を入れる。次に刃83は、刃81の切れ目と搬送対象物10の幅方向の他端との間に切れ目を入れる。次に切れ目が入った搬送対象物10から押圧ベルト71〜74が離れる。
搬送対象物10を搬送具4から離脱させる工程について、より詳細に説明する。
切れ目が入った搬送対象物10は、その一部が本体5の窪み51に嵌り込んだ状態が維持される。この切れ目が入った搬送対象物10は、搬送具4によってさらに搬送方向に進む。
搬送具4を取り付けた部分のチェーンが下流側のスプロケット22に噛み合うと、搬送具4が下流側のスプロケット22の回転中心周りに回転する。
窪み51の底51aが上向きから下向きへとなる途中で、円柱状の脚部64の軸線方向において接触離間面62が窪み51の底51aに接触している状態を維持する力より接触離間面62が窪み51の底51aから離間する力が大きくなる。
そのため、プレート6はこの離間する力が大きくなった瞬間に、勢いよく、接触離間面62が窪み51の底51aに接触している状態から離間している状態となる。この勢いよく離間するプレート6は、搬送対象物10を窪み51から押し出す。さらに抜け防止部65がリング部63に当接すると、プレート6は急に止まることになる。そのまま動き続けようとする搬送対象物10と急に離間が止まったプレート6との間において、搬送対象物10と載置面6とを接触させ続けようとする力より引き離そうとする力が大きくなる。これにより、搬送対象物10を搬送具4から確実に離脱させることができる。
上記実施形態では、搬送手段2が無端チェーン23を備える場合について説明した。しかし、本発明はこれに限定されることない。例えば、搬送手段2が無端ベルトを備えていてもよい。
また、上流側スプロケット、下流側のスプロケット及び無端チェーンは、幅方向に間隔を空けて複数組設けられていてもよい。この場合、搬送具が各組の無端チェーンに幅方向に架け渡された状態で取り付けられていてもよい。
上記実施形態では、本体5が搬送対象物10を収容可能な窪み51を有しており、プレート6が窪み51の底51aと接触及び離間可能となっている接触離間面62とを有している場合について説明した。しかし、本発明はこれに限定されることない。例えば、窪みがない本体の上面にプレートの接触離間面が接触及び離間可能となっていてもよい。
上記実施形態では、窪み51の形状が上面視で本体5の幅方向に延びる矩形となっている場合について説明した。しかし、本発明はこれに限定されることない。例えば、本体5は、搬送対象物の形状に合わせて、窪みの形状を適宜変更してもよい。
押圧ベルトは、搬送対象物と接触する側の面に幅方向に延びる条が連続して設けられていてもよい。押圧ベルトが接触している搬送対象物に対して滑らないようにするためである。
上記実施形態では、搬送方向において、最も上流側から刃81、刃82、刃83の順に配置されており、搬送対象物10に3か所で切れ目を入れる場合について説明した。しかし、本発明はこれに限定されることない。例えば、切れ目加工手段は搬送対象物に2か所又は4か所以上で切れ目を入れることができてもよい。
上記実施形態では、刃81〜83は、それぞれ回転軸81a〜83aに固定されている
場合について説明した。しかし、本発明はこれに限定されることない。例えば、1本の回転軸に複数枚の刃が固定されていてもよい。
上記実施形態では、刃81〜83は回転刃からなる場合について説明した。しかし、本発明はこれに限定されることない。例えば、刃は、押圧ベルトの間から刃の刃先の突出量が搬送方向に進むにしたがって増えるように固定されているものであってもよい。
本発明は、図1に示すように、上記実施形態で説明した構成に加えて、押圧補助手段9をさらに有していてもよい。押圧補助手段9は、搬送具4に搬送対象物10を載置した位置から切れ目加工手段3で切れ目を入れる位置近傍まで搬送対象物10を押圧する。
本実施形態では、切れ目加工手段3で切れ目を入れる位置近傍は、搬送対象物10が最も上流の刃81と接触する位置の近傍である。
押圧補助手段9は、搬送具4の上方で搬送方向に延びる。押圧補助手段9が直接搬送対象物10を押圧する。押圧補助手段9の搬送対象物10を押圧する押圧面91は、搬送方向に進むに従って、立ち上がった状態から寝た状態へと徐々に変化するようになっている。この押圧面91は、搬送対象物10の反りを徐々に抑制することができる。
刃81が搬送対象物10に接触して切れ目を入れるまでの間は、搬送対象物10の反りが強い。この強い反りを切れ目加工手段3の押圧ベルト71〜74だけで押圧して抑制するためには、押圧ベルト71〜74の張力を大きくする必要がある。しかし、押圧ベルト71〜74の張力を大きくすると、押圧ベルト71〜74の寿命が短くなる。また、押圧ベルト71〜74の寿命を長くするために押圧ベルト71〜74を厚くすると、押圧ベルト71〜74が重量化し、切れ目加工装置1全体のエネルギー消費が増大する。
押圧補助手段9を設けることによって、刃81が搬送対象物10に接触して切れ目を入れるまでの間は押圧補助手段9が搬送対象物10を押圧することが可能となる。押圧補助手段9が搬送対象物10を押圧することで、搬送対象物10の強い反りを抑制することができる。押圧補助手段9によって、搬送対象物10の切れ目の加工精度向上、押圧ベルト71〜74の長寿命化、切れ目加工装置1全体のエネルギー消費の抑制を実現することができる。
本発明は、上記実施形態で説明した構成に加えて、刃及び搬送具を洗浄する手段をさらに有していてもよい。刃を洗浄する手段は、例えば、刃の近傍に設けられている液体噴射装置等である。搬送具を洗浄する手段は、例えば、搬送具が無端チェーンの下側にある状態で、下流側のスプロケットから上流側のスプロケットに向かって側面視で直線運動している途中に設けられている液体噴射装置等である。
1 切れ目加工装置
2 搬送手段
3 切れ目加工手段
4 搬送具
5 本体
6 プレート
9 押圧補助手段
10 搬送対象物
21 上流側のスプロケット
22 下流側のスプロケット
23 無端チェーン
51 窪み
51a 底
52 穴
53 リング部
53a 穴
54 筒状空間部
55,56,57 スリット
61 載置面
62 接触離間面
63 突起
64 脚部
62 抜け防止部
71,72,73,74 押圧ベルト
75 ドライブプーリ
76 テールプーリ
77 ベントプーリ
78 キャリアローラ
79 スナップローラ
81,82,83 刃
81a,82a,83a 回転軸
91 押圧面

Claims (9)

  1. 搬送対象物を搬送する搬送具であって、
    本体と、
    前記搬送対象物が載置される載置面と、前記本体と接触及び離間可能となっている前記載置面と反対側の接触離間面とを有するプレートとを備え、
    前記接触離間面と接触している前記本体の面が上向きから下向きへとなるように搬送具が回転する途中で、前記プレートの自重によって、前記接触離間面が本体に接触している状態から離間している状態になることを特徴とする搬送具。
  2. 前記本体は、前記搬送対象物を収容可能な窪みを有しており、
    前記プレートは、前記窪みの底と接触及び離間可能となっている前記接触離間面とを有していることを特徴とする請求項1に記載の搬送具。
  3. 前記プレートは、前記載置面に突起が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送具。
  4. 搬送方向の上流側及び下流側にそれぞれ設けられたスプロケットと、
    これらのスプロケットに巻き掛けられる無端チェーンと、
    この無端チェーンに取り付けられる請求項1乃至3のいずれかに記載の搬送具とを備える搬送手段。
  5. 請求項4に記載の搬送手段と、
    搬送途中で搬送対象物に切れ目を入れる切れ目加工手段とを備える切れ目加工装置。
  6. 前記切れ目加工装置は、前記搬送手段の搬送具に前記搬送対象物を載置した位置から前記切れ目加工手段で切れ目をいれる位置近傍まで、前記搬送対象物を押圧する押圧補助手段をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の切れ目加工装置。
  7. 前記切れ目加工手段は、
    前記搬送手段の前記搬送具の搬送と同期し、前記搬送対象物を前記プレートに向かって押圧しつつ並行する複数の押圧ベルトと、
    これらの並行する複数の押圧ベルトの間から突出し、搬送方向に沿って前記搬送対象物に切れ目を入れる刃とを備えることを特徴とする請求項5又は6に記載の切れ目加工装置。
  8. 前記搬送具には、搬送途中に前記刃が接触することなく通過するためのスリットが形成されていることを特徴とする請求項7に記載の切れ目加工装置。
  9. 搬送具に搬送対象物を載せる工程と、
    前記搬送対象物を押圧したまま、搬送方向に沿って前記搬送対象物に切れ目を入れる加工を複数回行う工程と、
    前記搬送対象物を搬送具から離脱させる工程とを備えることを特徴とする切れ目加工方法。
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