JP2017056758A - 船舶 - Google Patents
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Abstract
【課題】船橋及び居住区を船尾に有する貨物船において、積載量を確保しつつ、喫水の浅いバラスト状態においても、十分な前方の海面見通しを確保できる船舶を提供する。【解決手段】船体形状を、型幅を48.4m以上で49m以下とし、型深さDmを23m以上で25.9m以下とし、夏季最大満載喫水を15.2m以上とし、船体の全長Loaを船体の型幅の5倍以上で6,5倍未満にすると共に、船橋3を居住区4の上部に設けた上部構造物の高さを15.6m以上で18.5m以下とする。【選択図】図1
Description
本発明は、船舶に関し、より詳細には、船橋及び居住区を船尾に有する貨物船において、積載量を確保しつつ、喫水の浅いバラスト状態においても、十分な前方の海面見通しを確保することができる船舶に関する。
従来の貨物船においては、船橋と居住区を伴う上部構造物を船尾の機関室上に配置することが一般的である。しかしながら、船橋と居住区を船尾に設けた船舶においては、甲板上に、球形タンクの上部やセルガイドによって固定されたコンテナが無くて、前方の海面見通しの確保に障害となるような物が無い場合であっても、特に喫水の浅いバラスト状態では、船舶前方の海面見通しを確保することが困難となる。
特に、運河を通航する際は、曳航作業の安全性を確保する等の観点等から、広い前方の海面見通しを確保する必要がある。また、新パナマ運河では、航行時の見通し要件が他の航行域において一般船舶に要求される要件に比べて、特に厳しくなる。
この前方の海面見通しを改善する方法として、下記のような幾つかの方法が考えられるが、それぞれ問題がある。例えば、この改善方法の一つとして、船橋の高さを上げる方法があるが、船橋の位置を高くするためには船橋と居住区を含む上部構造物の高さを高くする必要あるので、建造コスト増を招くという問題と、さらには、エアドラフトが大きくなることで、橋のかかった港湾や河川における航行が制限されるという問題がある。
また、船橋、居住区及び機関室を船首部に配置する方法もある。例えば、コンテナ船ではあるが、船体の中央部より船首側に発電機を備えた発電機室を設けるとともに、この発電機室の上部に操舵室を含む居住室を設ける一方で、船体の船尾側に推進用プロペラを回転する駆動モータを設け、船首側の発電機と船尾側の駆動モータを電気的に接続したコンテナ船が提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、この場合には波浪中動揺の影響を受けて船首側居住室における居住性が悪くなるという問題がある。また、船橋、居住区及び機関室を船体中央に配置する場合には、貨物の積載量を十分に確保できない等の弊害が生じるという問題がある。
また、喫水を深める方法では、前方見通しは改善することはできるが、運河等の水深に制限がある航路を通行する際に支障を来すという問題がある。さらに、船橋高さを保ちつつ型深さを小さくする方法では、前方見通しは改善するが、貨物倉やタンク容積の確保に支障を来し、船舶の経済性が損なわれるという問題がある。
なお、帆走商船ではあるが、この前方の見通しを確保しつつ、風の流れを有効に利用するために、マストを右舷近傍および左舷近傍に、軸心を中心に旋回自在に立設した帆走商船が提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、この発明は帆走商船における前方見通しの改善を図ることができるが、一般的な貨物船における前方見通しの改善には寄与しない。
本発明は、船橋及び居住区を船尾に有する貨物船において、積載量を確保しつつ、喫水の浅いバラスト状態においても、十分な前方の海面見通しを確保できる船舶を提供することにある。
上記の目的を達成するため本発明の船舶は、船橋及び居住区を船尾に有する貨物船において、船体形状を、型幅を48.4m以上で49m以下とし、型深さを23m以上で25.9m以下とし、夏季最大満載喫水を15.2m以上とし、船体の全長を前記型幅の5倍以上で6.5倍未満にすると共に、前記船橋を前記居住区の上部に設けた上部構造物の高さを上甲板より上に15.6m以上で18.5m以下として構成される。
この構成によれば、船体の基本要目の型幅、型深さ、夏季最大満載喫水、及び、全長の関係を上記としたことにより、十分な積載量、貨物倉またはタンク容積と推進性能をバランスよく確保しつつ、新パナマ運河を通過できる船体形状にすることができる。
また、船橋を居住区の上部に設けた上部構造物の高さを15.6m以上で18.5m以下とすることにより、喫水の浅いバラスト状態においても、船舶前方の海面見通しを十分に確保することができると共に、エアドラフトを抑えることができるので、バラスト状態における運河・河川、港湾等の通航性を確保することができる。
この上部構造物の高さを15.6m以上とするのは、居住区の居住性を考慮すると,居住区の一層の高さとしては、2.6mが必要であるので、各居住区の高さを2.6m以上とし、また、船橋と居住区における居室配置のためのスペース確保のためには6層分の面積が必要であることから、上部構造物の高さは(2.6m×6層=15.6m)で15.6mの高さが必要となるためである。なお、船橋および居住区は、乗員の居住快適性を確保するためエンジンケーシングおよび煙突と分離して配置することが望ましい。
そして、上記の船体主要目と船橋高さの組み合わせにより、十分な積載量、貨物倉またはタンク容積と推進性能をバランスよく確保しつつ、前方の海面見通しを十分に確保することができるので、新パナマ運河などの運河を十分に航行可能な船舶となる。
型幅を48.4m以上で49m以下とするのは、48.4mより小さいと、復原力を十分に確保することや載貨重量を確保することが難しく、49mより大きいと、運河通行に支障をきたすからである。また、型深さを23m以上で25.9m以下とするのは、23mより小さいと貨物倉やタンク容量を確保するのが難しく、25.9mより大きいと、船橋が高くなりエアドラフトの確保が難しくなるからである。また、夏季最大満載喫水を15.2m以上とするのは、15.2mより小さくすると新パナマ運河の可航最大喫水より浅くなり、同運河を航行することによる輸送効率を十分に活かすことができないからである。なお、夏季最大満載喫水の上限を定めていないが、この夏季最大満載喫水は最大でも型深さより乾舷の分だけ小さくなるので、型深さが決まるとその上限は決まることになる。
そして、船体の全長を船体の型幅の5倍以上で6.5倍未満にするのは、推進性能と前前方の海面見通し確保の観点からであり、船体の全長を船体の型幅の5倍より小さいと載貨重量を確保するのが難しいと共に、幅広船型になり過ぎて推進性能および操縦性能の確保が難しくなり、6.5倍より大きいと前方の海面見通し確保が難しいからである。また、船橋を居住区の上部に設けた上部構造物の高さを上甲板より上に15.6m以上で18.5m以下とするのは、前方の海面見通しの確保とエアドラフトの抑制からであり、15.6mより小さいと前方の海面見通しの確保が難しくなり、18.5mより大きいと、エアドラフトが大きくなりすぎることにより、橋の下を通過するのが困難になるからである。
なお、上記の船舶において、前記船橋における監視位置を、船橋甲板より1.8m高く、前面壁から0.75m後方としたときに、この監視位置と船首端の最高部を結ぶ見通し線が、当該船舶のバラスト喫水状態で水面と交差する位置が、船体最前部から船の全長の1.5倍以下となるように前記船橋甲板の高さを設定して構成されると、確実に運河航行時のバラスト状態における前方の海面見通しを確保できるようになる。
上記の船舶において、前記船の全長を242m以上で318m以下として構成すると、新パナマ運河が航行可能となるので、大西洋―太平洋間の油や貨物の輸送において、大幅な輸送効率の改善が可能となる。
上記の船舶において、遠方から視認するための灯具が配置されている灯具設置用ポストを、右舷側と左舷側の二つにして前記船橋又は前記居住区の上に配置するとともに、レーダーマストを起倒式マストで構成すると、居住区以外の灯具設置用ポストやレーダーマストが要因で、エアドラフトが高くならないようにすることができる。
また、上記の船舶において、煙突高さをレーダーマストの頂上よりも低く構成したり、煙突高さを前記起倒式マストで構成される前記レーダーマストを倒したときの前記レーダーマストの最高高さよりも低く構成したりすると、居住区以外の煙突が要因で、エアドラフトが大きくならないようにすることができる。
本発明の船舶によれば、船体の基本要目の型幅、型深さ、夏季最大満載喫水、及び、全長の関係を、型幅を48.4m以上で49m以下とし、型深さを23m以上で25.9m以下とし、夏季最大満載喫水を15.2m以上とし、船体の全長を船体の型幅の5倍以上で6.5倍未満にしたことにより、十分な積載量、貨物倉またはタンク容積と推進性能をバランスよく確保しつつ、新パナマ運河を通過できる船体形状にすることができる。
また、船橋を居住区の上部に設けた上部構造物の高さを15.6m以上で18.5m以下とすることにより、特に見通しの確保が困難な喫水の浅いバラスト状態においても、船舶前方の海面見通しを十分に確保することができると共に、エアドラフトを抑えることができるので、バラスト状態における運河・河川、港湾等の通航性を確保することができる。
そして、上記の船体主要目と船橋高さの組み合わせにより、十分な積載量と推進性能をバランスよく確保しつつ、前方の海面見通しを十分に確保することができるので、新パナマ運河などの運河を十分に航行可能な船舶となる。
以下、本発明に係る実施の形態の船舶を図を参照しながら説明する。この本発明に係る実施の形態の船舶1は、図1及び図2に示すように、船尾に機関室2を有し、機関室2の上部に船橋3及び居住区4を有している。また、この船橋3の両側にブリッジウィング5が設けられており、船橋3の後部には煙突(ファンネル)6が設けられている。
この船舶1は、上甲板7の上に、球形タンクの上部やセルガイドによって固定されたコンテナがなくて、前方の海面見通しの確保に障害となるような物が無い船舶である。
この船舶1は、船体形状を、型幅Bmを48.4m以上で49m以下とし、型深さDmを23m以上で25.9m以下とし、夏季最大満載喫水dmaxを15.2m以上とし、船体の全長LOAを船体の型幅Bmの5倍以上で6.5倍未満にする。それと共に、船橋3を居住区4の上部に設けた上部構造物の高さH1を上甲板7より上に15.6m以上で18.5m以下として構成される。この上部構造物の高さH1とは、船体中央線(センターライン)CL上の居住区4の最下部(上甲板7)から船橋3の最上端までの高さである。
この船舶1において、船橋3における監視位置(視点位置)9を、船橋甲板3aより1.8m高く、前面壁から0.75m後方としたときに、この監視位置9と船首端の最高部10を結ぶ前方見通し線Tcが、この船舶1のバラスト喫水状態で水面Sbと交差する位置11が、船体最前部10から船の全長LOAの1.5倍以下となるように船橋甲板3aの高さHaを設定して構成する。これにより、確実に運河航行時のバラスト状態における前方の海面見通しを確保する。
更に、この船舶1において、船の全長LOAは366m以下であり、これらにより新パナマ運河が航行可能となるので、大西洋―太平洋間の油や貨物の輸送において、大幅な輸送効率の改善が可能となる。
型幅Bmを48.4m以上で49m以下とするのは、48.4mより小さいと載貨重量を確保するのが難しく、49mより大きいと、新パナマ運河を航行できる最大寸法要件を満たさなくなり、運河通行に支障をきたすからである。
また、型深さDmを23m以上で25.9m以下とするのは、23mより小さいと載貨重量を確保するのが難しいためである。そして、25.9mより大きいと、船橋が高くなりエアドラフトの確保が難しくなるからである。
また、夏季最大満載喫水を15.2m以上とするのは、15.2mより小さくすると新パナマ運河の可航最大喫水より浅くなり、同運河を航行することによる輸送効率を十分に活かすことができないからである。
そして、船体の全長LOAを船体の型幅Bmの5倍以上で6.5倍未満にする。この船体の全長LOAを船体の型幅Bmの5倍以上にする理由は、幅広船型になり過ぎないようにして推進性能および操縦性能を確保できるようにするためであり、また、構造規則上で特殊な強度検討を要求されるためである。また、6.5倍未満にする理由は、船長が大きくなり過ぎると建造コストが過大になるためであり、また、前方の海面見通し確保が難しくならないようにするためである。よって、これらの推進性能と前方の海面見通し確保の観点から、船体の全長LOAは、船体の型幅Bmの5倍以上で6.5倍未満、すなわち、「5≦LOA/Bm<6.5」となる。
また、船橋3を居住区4の上部に設けた上部構造物の高さH1を上甲板7より上に15.6m以上で18.5m以下とするのは、前方の海面見通しの確保とエアドラフトの抑制からである。
この上部構造物の高さH1を15.6m以上とするのは、居住区4の居住性を考慮すると,居住区4の一層の高さとしては、2.6mが必要であるので、各居住区4の高さを2.6m以上とし、また、船橋3と居住区4における居室配置のためのスペース確保のためには6層分の面積が必要であることから、上部構造物の高さH1は(2.6m×6層=15.6m)で15.6mの高さが必要となる。なお、船橋3および居住区4は、乗員の居住快適性を確保するためエンジンケーシング2aおよび煙突6と分離して配置することが望ましい。
そして、上部構造物の高さH1が18.5mより大きいと、エアドラフトが大きくなりすぎて、橋の下を通過するのが困難になり、エアドラフトがベースラインより約50mまたは水面より約41mの制限高さHp1またはHp2がある港(一般的なアメリカの港)に航行できなくなるので、18.5m以下にして、これを避ける。なお、これらの上部構造物の高さH1の設定は、船橋3の上端から煙突6やレーダーマスト12等の高さHfを8mと仮定して余裕をとった場合を想定して設定している。
また、遠方から視認するための灯具が配置されている灯具設置用ポスト13を、右舷側と左舷側の二つにして船橋3又は居住区4の上に配置するとともに、レーダーマスト12を起倒式マストで構成すると、居住区4以外の灯具設置用ポスト13やレーダーマスト12が要因で、エアドラフトが高くならないようにすることができる。
また、煙突6の高さをレーダーマスト12の頂上よりも低く構成したり、煙突6の高さを起倒式マストで構成されるレーダーマスト12を倒したときのレーダーマスト12の最高高さよりも低く構成したりすると、居住区4以外の煙突が要因で、エアドラフトが高くならないようにすることができる。
上記の構成の船舶1によれば、船体の基本要目の型幅Bm、型深さDm、夏季最大満載喫水dmax、及び、全長LOAの関係を上記としたことにより、十分な積載量と推進性能をバランスよく確保しつつ、新パナマ運河を通過できる船体形状にすることができる。
また、船橋3を居住区4の上部に設けた上部構造物の高さH1を15.6m以上で18.5m以下とすることにより、喫水の浅いバラスト状態においても、船舶1の前方の海面見通しを十分に確保することができると共に、エアドラフトを抑えることができるので、バラスト状態における運河・河川、港湾等の通航性を確保することができる。
そして、本発明の実施の形態の船舶1は下記の条件を満たすことができる。つまり、全長LOAが55m以上の船舶には、不可視距離(前方の海面見通し:貨物積載状態)V1および不可視距離(前方の海面見通し:バラスト状態)V2が船の全長LOAの2倍または500m以下であることが要求されるが、この船舶1はこの要件を満たしている。この不可視距離V1は、この船舶1の夏季最大満載喫水状態で前方見通し線Tcが水面Saと交差する位置11aと船首端10との間の前後距離となり、また、不可視距離V2は、この船舶1のバラスト喫水状態で前方見通し線Tcが水面Sbと交差する位置11と船首端10との間の前後距離となる。
また、新パナマ運河を通航するために必要な新パナマ運河規則の要件として、最大寸法要件(neo Panamax サイズ)は船舶1の船の全長LOA=366m、幅B=49m、可航最大喫水dp=15.2mと規定されている。更に、貨物積載状態において、不可視距離(前方の海面見通し)は船の全長LOAの1倍以下であること、また、バラスト状態において、不可視距離(前方の海面見通し)は船の全長LOAの1.5倍以下であることが要求される。船舶1はこの要件を満たし、貨物積載状態およびバラスト状態にて同運河を航行可能であり、また、可航最大喫水dpにて同運河を航行可能である。
従って、上記の船体主要目と上部構造物の高さH1の組み合わせにより、十分な積載量、貨物倉またはタンク容積と推進性能をバランスよく確保しつつ、前方の海面見通しを十分に確保することができるので、新パナマ運河などの運河を十分に航行可能な船舶となる。
本発明の船舶は、船橋及び居住区を船尾に有する貨物船において、積載量を確保しつつ、喫水の浅いバラスト状態においても、十分な前方の海面見通しを確保できるので、数多くの船舶に利用することができる。
1 船舶
2 機関室
2a エンジンケーシング
3 船橋
3a 船橋甲板
4 居住区
5 ブリッジウィング
6 煙突(ファンネル)
7 上甲板
8 船尾端
9 監視位置
10 船首端
11 前方見通し線がバラスト喫水状態の水面と交差する位置
11a 前方見通し線が夏季最大満載喫水状態の水面と交差する位置
12 レーダーマスト
13 灯具設置用ポスト
LOA 船の全長
Sa 夏季最大満載喫水状態の水面
Sb バラスト喫水状態の水面
Tc 前方見通し線
V1 不可視距離(前方の海面見通し:貨物積載状態)
V2 不可視距離(前方の海面見通し:バラスト状態)
2 機関室
2a エンジンケーシング
3 船橋
3a 船橋甲板
4 居住区
5 ブリッジウィング
6 煙突(ファンネル)
7 上甲板
8 船尾端
9 監視位置
10 船首端
11 前方見通し線がバラスト喫水状態の水面と交差する位置
11a 前方見通し線が夏季最大満載喫水状態の水面と交差する位置
12 レーダーマスト
13 灯具設置用ポスト
LOA 船の全長
Sa 夏季最大満載喫水状態の水面
Sb バラスト喫水状態の水面
Tc 前方見通し線
V1 不可視距離(前方の海面見通し:貨物積載状態)
V2 不可視距離(前方の海面見通し:バラスト状態)
Claims (5)
- 船橋及び居住区を船尾に有する貨物船において、船体形状を、型幅を48.4m以上で49m以下とし、型深さを23m以上で25.9m以下とし、夏季最大満載喫水を15.2m以上とし、船体の全長を前記型幅の5倍以上で6.5倍未満にすると共に、前記船橋を前記居住区の上部に設けた上部構造物の高さを上甲板より上に15.6m以上で18.5m以下として構成したことを特徴とする船舶。
- 前記船体の全長を242m以上で318m以下とすることを特徴とする請求項1に記載の船舶。
- 遠方から視認するための灯具が配置されている灯具設置用ポストを、右舷側と左舷側の二つにして前記船橋又は前記居住区の上に配置するとともに、レーダーマストを起倒式マストで構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の船舶。
- 煙突高さを前記起倒式マストで構成される前記レーダーマストを倒したときの前記レーダーマストの最高高さよりも低く構成したことを特徴とする請求項3に記載の船舶。
- 煙突高さをレーダーマストの頂上よりも低く構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の船舶。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015180598A JP2017056758A (ja) | 2015-09-14 | 2015-09-14 | 船舶 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015180598A JP2017056758A (ja) | 2015-09-14 | 2015-09-14 | 船舶 |
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Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015180598A Pending JP2017056758A (ja) | 2015-09-14 | 2015-09-14 | 船舶 |
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WO (1) | WO2017047403A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022176512A1 (ja) * | 2021-02-22 | 2022-08-25 | 古野電気株式会社 | レーダ信号処理装置、レーダ装置、レーダ信号処理方法およびレーダ信号処理プログラム |
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JPH0458496U (ja) * | 1990-09-28 | 1992-05-19 | ||
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JP2015116974A (ja) * | 2013-12-19 | 2015-06-25 | 三井造船株式会社 | 船形構造物 |
-
2015
- 2015-09-14 JP JP2015180598A patent/JP2017056758A/ja active Pending
-
2016
- 2016-09-02 WO PCT/JP2016/075778 patent/WO2017047403A1/ja active Application Filing
Patent Citations (4)
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---|---|
WO2017047403A1 (ja) | 2017-03-23 |
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