JP2017055587A - 電気接続箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】コネクタ装着部に対する外部コネクタの装着作業性を悪化させることなく、ケース内への異物の混入を防止して、コネクタ装着部に装着されるコネクタやそれから延び出す電線をよりコンパクトに配索することができる、新規な構造の電気接続箱を提供すること。【解決手段】側面66aにコネクタ装着部68が突設された電気部品12が配設された第1のケース16と、第1のケース16との間に電気部品12を収容する収容空間を構成する第2のケース18とを備え、第2のケース18の周壁部42に設けられた切欠部40を介してコネクタ装着部68が外部に露呈されている一方、第1のケース16の周縁部から第2のケース18側に向かって突出する覆蓋壁部72が設けられており、切欠部40の第1のケース16側の開口部80が覆蓋壁部72によって覆蓋されており、電気部品12の側面66aが覆蓋壁部72の外面82よりも内方に配設されているようにした。【選択図】図3
Description
本発明は、ケースの内部に配設されたコネクタ装着部を備えた電気部品が、ケースの外部に露呈されて相手方コネクタが装着可能とされている電気接続箱に関する。
従来から、自動車等に搭載される電気接続箱として、電流センサ等のコネクタ装着部を備えた電気部品がケース内に収容された内部回路に接続配置され、ケースに設けられた貫通孔を介して外部に露呈された構造の電気接続箱が知られている。例えば、特開2015−53787号公報(特許文献1)に記載のものがそれである。このような電気接続箱では、ケースの外部に露呈された電気部品のコネクタ装着部に対して、外部の相手側コネクタが接続されるようになっている。
ところで、近年の車両のコンパクト化に伴い、電気接続箱に許容される配設スペースが限られたものとなってきている。そのため、電気接続箱に接続されるコネクタから延び出す電線についてもコンパクトに配索することが求められている。
ところが、従来構造の電気接続箱においては、例えば特許文献1に記載されているように、ケースの内部に配設された電流センサ等の電気部品のコネクタ装着部が、ケースの上面に設けられた貫通孔を通じて上方に突出しており、コネクタ装着部に対してケースの上方から接続される相手側コネクタがさらに上方に突出する構造とされている。それゆえ、相手側コネクタから延び出す電線が上方に向かって突出した状態とされることから、ケースの上方の省スペース化には限界があった。
この問題を解決するために、例えば電気部品のコネクタ装着部をケースの上面に突出しないように、電気部品をケースの内方に配設することも考えられる。しかしながら、ケースの上面にはリレー等の他の電気部品が突出して配設されていることから、外部のコネクタを電気部品のコネクタ装着部へ装着する作業の作業性が悪化するおそれがある。さらに、電気部品とケースの貫通孔との間に隙間が生じて、かかる隙間からケース内に異物が混入するおそれがあり、有効な対策とは言えなかった。
本発明は、上述の如き事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、コネクタ装着部に対する外部コネクタの装着作業性を悪化させることなく、ケース内への異物の混入を防止して、コネクタ装着部に装着されるコネクタやそれから延び出す電線をよりコンパクトに配索することができる、新規な構造の電気接続箱を提供することにある。
本発明の第一の態様は、側面にコネクタ装着部が突設された電気部品が配設された第1のケースと、前記第1のケースに組み付けられて前記第1のケースとの間に前記電気部品を収容する収容空間を構成する第2のケースとを備え、前記第2のケースの周壁部に前記第1のケース側に開口する切欠部が設けられており、前記切欠部の周囲の前記周壁部が前記電気部品の側面に重ね合されていると共に、前記切欠部を介して前記コネクタ装着部が外部に露呈されている一方、前記第1のケースの周縁部から前記第2のケース側に向かって突出する覆蓋壁部が設けられており、該覆蓋壁部が前記切欠部の前記第1のケース側の開口部に配設されて該開口部が前記覆蓋壁部によって覆蓋されており、前記電気部品の側面が前記覆蓋壁部の外面よりも内方に配設されていることを特徴とする。
本態様によれば、側面にコネクタ装着部が突設された電気部品を第1のケースに配設する一方、第2のケースの周壁部に第1のケース側に開口する切欠部を設けてコネクタ装着部を露呈することで、電気接続箱の側方からコネクタ装着部に対して外部コネクタを装着できるようになっている。したがって、リレー等の他の電気部品が突出して配設されている電気接続箱の上面に比べて、他の電気部品との干渉を避けつつ、外部コネクタを電気部品のコネクタ装着部に有利な装着作業性をもって装着することができる。
さらに、電気部品の側面が覆蓋壁部の外面よりも内方に配設されていることから、電気部品の側面に設けられたコネクタ装着部に装着される外部コネクタやそこから延び出す電線の側方への突出代を有利に抑えることができ、電線のコンパクトな配索も可能となる。
しかも、第2のケースにおける切欠部の周囲の周壁部が電気部品の側面に重ね合されている一方、切欠部の第1のケース側の開口部が、第1のケースの周縁部から第2のケース側に向かって突出する覆蓋壁部によって覆蓋されている。それゆえ、電気部品をケースの内方に配設した場合でも、電気部品と切欠部との間に隙間が生じて、かかる隙間からケース内部に異物が混入することが未然に防止されている。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記コネクタ装着部の突出端面が、前記覆蓋壁部の外面よりも内方に位置しているものである。
本態様によれば、コネクタ装着部の突出端面が覆蓋壁部の外面よりも内方に位置していることから、ケースの内方に配設されたコネクタ装着部に収容配置される相手方コネクタの分、コネクタから延び出す電線のケース側方への突出代をより一層有利に抑えることができ、電線のコンパクトな配索をより有利に実現できる。
本発明の第三の態様は、前記第一または第二の態様に記載のものにおいて、前記切欠部の周方向両側において前記第2のケースの前記周壁部に設けられた係止部が、前記覆蓋壁部の周方向両側において前記第1のケースの前記周縁部に設けられた被係止部に対して係合されているものである。
本態様によれば、切欠部の周方向両側において第2のケースの周壁部に設けられた係止部が、覆蓋突起の周方向両側において第1のケースの周縁部に設けられた被係止部に対して係合するようになっている。これにより、切欠部の周方向両側の周壁部が板厚方向に弾性変形することが防止されており、例えば車両走行中等に、切欠部の周方向両側において第2のケースの周壁部が板厚方向に弾性変形することで、切欠部から異物が浸入し電気部品等に悪影響を及ぼすおそれが有利に防止されている。
本発明の第四の態様は、前記第一乃至第三の何れか一つの態様に記載のものにおいて、前記第1のケースには、前記周縁部から内方に離隔した部位に、前記電気部品が装着される枠状の電気部品装着部が突設されており、前記覆蓋壁部が前記周縁部から前記電気部品装着部に至る板厚寸法で突設されている一方、前記第2のケースでは、前記周壁部が、前記電気部品の側面に重ね合される上方周壁部と前記第1のケースの前記周縁部に重ね合される下方周壁部を含んで構成されており、前記下方周壁部では、前記切欠部で分断された両側縁部に前記覆蓋壁部の板厚方向で広がって該覆蓋壁部の側面に重ね合される一対の当接壁部を有している一方、前記上方周壁部では、前記切欠部で分断された両側縁部が、前記下方周壁部の前記当接壁部の前記板厚方向の内方端縁部に連接して上方に突設しており、前記切欠部を画成する前記下方周壁部と前記上方周壁部の間に段差が設けられているものである。
本態様によれば、覆蓋壁部が、第1のケースの周縁部と第1のケースに設けられた電気部品装着部を連結する板厚で設けられており、覆蓋壁部の剛性が図られている。さらに、第2のケースの下方周壁部に、切欠部の両側に位置して、所定の板厚を有する一対の当接壁部が設けられている。それゆえ、第1のケースと第2のケースを組み付ける際に、第1のケースに突設された覆蓋壁部の側面に、第2のケースの一対の当接壁部を重ね合せることで、第1のケースと第2のケースの位置決めを有利に行うことができる。加えて、切欠部を画成する下方周壁部と上方周壁部の間に段差が設けられていることから、周壁部に比較的大きな切欠部を設けても切欠部の形状を安定して維持することができ、切欠部からの異物の浸入等を一層有利に阻止することができる。
本発明によれば、側面にコネクタ装着部が突設された電気部品を第1のケースに配設し、第2のケースの周壁部に第1のケース側に開口する切欠部を設けてコネクタ装着部を露呈することで、電気接続箱の側方からコネクタ装着部に対して外部コネクタを装着できるようになっている。したがって、他の電気部品が突出して配設されている電気接続箱の上面に比べて、他の電気部品との干渉を避けつつ、外部コネクタを電気部品のコネクタ装着部に有利な装着作業性をもって装着できる。さらに、電気部品の側面が覆蓋壁部の外面よりも内方に配設されていることから、コネクタ装着部に装着される外部コネクタやそこから延び出す電線の側方への突出代を有利に抑えられ、電線のコンパクトな配索も可能となる。しかも、第2のケースにおける切欠部の周囲の周壁部が電気部品の側面に重ね合されている一方、切欠部の第1のケース側の開口部が、第1のケースの周縁部から突出する覆蓋壁部によって覆蓋されている。それゆえ、電気部品をケースの内方に配設した場合でも、電気部品と切欠部間に隙間が生じて、内部に異物が混入することが防止されている。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1〜7に、本発明の一実施形態としての電気接続箱10を示す。電気接続箱10は、電気部品である電流センサ12やバスバー14が配設された第1のケースたるロアケース16と、ロアケース16に組み付けられてロアケース16との間に電流センサ12やバスバー14を収容する収容空間を構成する第2のケースたるアッパケース18と、を備えて構成されている。なお、ロアケース16とアッパケース18はいずれも、例えばポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)等の合成樹脂により射出成形等によって一体形成されている。また、以下の説明において、上方とは、図1中の上方、下方とは、図1中の下方、前方とは、図1中の左方、後方とは、図1中の右方を言うものとする。
図1〜3に示されているように、アッパケース18は、略横長矩形の板形状とされた上壁20の外周縁部に、下方に突出する周壁部22が形成された、下方に開口する略箱体形状とされている。アッパケース18の上壁20の上面24には、各種のリレー装着部26a,26bや抵抗装着部28が突設されており、各種のリレー30a,30bや抵抗32が装着されている。また、アッパケース18の上面24には、やや後方の手前側においてアッパケース18の裏面34に開口しかつ平面視で略矩形状の箱体形状を有する電流センサ収容部36が突設されている。加えて、図1〜2に示されているように、アッパケース18の手前側において、電流センサ収容部36の側壁38とアッパケース18の周壁部22は連接されており、かかる側壁38と周壁部22が上下方向の略全長に亘って側面視で略矩形状に切り欠かれることにより、ロアケース16側に開口する切欠部40が設けられている。
かかる切欠部40が設けられている周壁部42は、アッパケース18の手前側に設けられた電流センサ収容部36の側壁38により構成された上方周壁部44と、アッパケース18の手前側に設けられた周壁部22により構成された下方周壁部46を含んで構成されている。下方周壁部46は、切欠部40によって分断された両側縁部において後述する覆蓋壁部72の板厚方向に広がる一対の当接壁部48,48を有している。一方、上方周壁部44では、切欠部40で分断された両側縁部が、下方周壁部46の当接壁部48の板厚方向の内方端縁部50に連接して上方に向かって突設されており、切欠部40を画成する下方周壁部46と上方周壁部44の間に段差52が設けられている。さらに、図5に示されているように、切欠部40の周方向両側において、アッパケース18の下方周壁部46には、周方向および下方に開口する第1の凹所54と周方向外方に開口しかつ上下方向に延出する略溝状の第2の凹所56からなる係止部が設けられている(図5参照)。加えて、図1〜2に示されているように、アッパケース18の周壁部22の下端部には、ロック片57が形成されている。
図1〜2に示されているように、ロアケース16は、全体として略横長矩形の扁平ブロック形状を呈しており、ロアケース16の表面58には内部回路を構成するバスバー14が配設されるようになっている。バスバー14は、銅や銅合金等からなる金属板がプレス打ち抜きおよび屈曲加工等されて形成されており、回路配索形状等を考慮して任意の形状に設定され得る。例えば、バスバー14の端部が屈曲されて形成されたリード部接続端子60には、アッパケース18の上面24に突設された各種のリレー装着部26a,26bや抵抗装着部28において底面に貫設された図示しないリード部挿通孔を挿通した各種のリレー30a,30bや抵抗32のリード部62が配設されるようになっている。
また、ロアケース16の表面58には、周縁部から内方に離隔した部位において、電流センサ12が装着される略矩形枠状の電流センサ装着部64が突設されている。かかる電流センサ装着部64に装着配置される電流センサ12の手前側の側面66aには、図示しない相手側の外部コネクタが装着可能なコネクタ装着部68が突設されている一方、電流センサ12の手前側の側面66aに直交する対向側面66b,66c間の下方側には、電流測定を行うバスバー14を挿通するためのバスバー挿通孔70が貫設されている。さらに、ロアケース16のアッパケース18の切欠部40に対応する周縁部には、周縁部からアッパケース18側に向かって突出する側面視で略矩形状とされた覆蓋壁部72が設けられている。かかる覆蓋壁部72は、ロアケース16の周縁部から電流センサ装着部64に至る板厚寸法:tで突設されている(図4参照)。さらに、図4に示されているように、覆蓋壁部72の周方向両側において、ロアケース16の周縁部には、上方に突出する第1の突部74と第1の突部74からさらに上方に突出する第2の突部76からなる被係止部が設けられている。加えて、図1〜2に示されているように、ロアケース16の周縁部には、アッパケース18のロック片57に対応する位置において、ロック爪78が突設されている。
そして、図1〜3に示されているように、このような構造とされたロアケース16の表面58に電流センサ12やバスバー14を配設した後、各種のリレー30a,30bや抵抗32が装着されたアッパケース18をロアケース16の表面58を覆蓋するように組付ける。これにより、アッパケース18の周壁部22の下端部に設けられたロック片57が、ロアケース16の周縁部に設けられたロック爪78に嵌合されることで、アッパケース18がロアケース16に対して固定されるようになっている。かかる嵌合状態において、アッパケース18の上方周壁部44が電流センサ12の手前側の側面66aに重ね合されるようになっている一方、下方周壁部46がロアケース16の周縁部に突設された覆蓋壁部72に重ね合されるようになっている。より詳細には、覆蓋壁部72が切欠部40のロアケース16側の開口部80に配設されて、かかる開口部80が覆蓋壁部72によって覆蓋されると共に、電流センサ12の手前側の側面66aが覆蓋壁部72の外面82よりも内方に配設されるようになっているのである。また、アッパケース18の下方周壁部46では、一対の当接壁部48,48が覆蓋壁部72の側面84に重ね合されている。
加えて、かかる嵌合状態において、電流センサ12のコネクタ装着部68が切欠部40を介して外部に露呈されている一方、コネクタ装着部68の突出端面86が覆蓋壁部72の外面82よりも内方に位置するように構成されている(図3参照)。また、図1〜2,図4〜5および図7に示されているように、アッパケース18の下方周壁部46に設けられた第1の凹所54と第2の凹所56からなる係止部が、ロアケース16の覆蓋壁部72の周方向両側の周縁部に設けられた第1の突部74と第2の突部76からなる被係止部に対して係合されている。
このような構造とされた電気接続箱10によれば、側面66aにコネクタ装着部68が突設された電流センサ12をロアケース16に配設する一方、アッパケース18の周壁部42にロアケース16側に開口する切欠部40を設けてコネクタ装着部68を露呈するように構成することにより、電気接続箱10の側方から電流センサ12のコネクタ装着部68に対して図示しない外部コネクタを装着できるようになっている。それゆえ、各種のリレー30a,30bや抵抗32が配設されている電気接続箱10の上面24に電流センサ12のコネクタ装着部68が突設されていた従来構造に比べて、各種のリレー30a,30bや抵抗32との干渉を避けつつ、外部コネクタを電流センサ12のコネクタ装着部68に有利な装着作業性をもって装着することが可能となるのである。
さらに、電流センサ12の側面66aが覆蓋壁部72の外面82よりも内方に配設されていることから、電流センサ12の側面66aに設けられたコネクタ装着部68に装着される外部コネクタやそこから延び出す電線による電気接続箱10の側方への突出代を有利に抑えることができ、電線のコンパクトな配索も可能となる。しかも、コネクタ装着部68の突出端面86が覆蓋壁部72の外面82よりも内方に位置するように構成されていることから、かかる内方に配設されたコネクタ装着部68に収容配置される外部コネクタの分だけ、外部コネクタから延び出す電線の電気接続箱10の側方への突出代をより一層有利に抑えることができ、電線のコンパクトな配索をより有利に実現できるようになっている。
加えて、アッパケース18の上方周壁部44が電流センサ12の側面66aに重ね合されるようになっている一方、切欠部40のロアケース16側の開口部80が、ロアケース16の周縁部に突設された覆蓋壁部72によって覆蓋されている。それゆえ、側面66aにコネクタ装着部68が突設された電流センサ12をロアケース16に配設した場合でも、電流センサ12と切欠部40のロアケース16側の開口部80間に隙間が生じて、かかる隙間から収容空間内に異物が混入することが未然に防止されるようになっている。
また、覆蓋壁部72が、ロアケース16の周縁部とロアケース16に設けられた電流センサ装着部64に至る板厚寸法:tで突設されていることから、覆蓋壁部72の剛性の強化が図られている。さらに、アッパケース18の下方周壁部46には、切欠部40によって分断された両側縁部において覆蓋壁部72の板厚方向に広がる一対の当接壁部48,48が設けられている。これにより、ロアケース16とアッパケース18を組み付ける際に、ロアケース16の覆蓋壁部72の側面84に、アッパケース18の一対の当接壁部48,48を重ね合せることで、ロアケース16とアッパケース18の位置決めを有利に行うことができるようになっている。加えて、切欠部40を画成する下方周壁部46と上方周壁部44の間に段差52が設けられていることから、アッパケース18の周壁部42に比較的大きな切欠部40を設けても切欠部40の形状を安定して維持することができ、切欠部40から収容空間内への異物の浸入等を一層有利に阻止することができるのである。
さらに、切欠部40の周方向両側において、アッパケース18の下方周壁部46には、第1の凹所54と第2の凹所56からなる係止部が設けられている一方、覆蓋壁部72の周方向両側において、ロアケース16下周縁部には、第1の突部74と第2の突部76からなる被係止部が設けられている。そして、かかる係止部が、被係止部に対して係合するようになっている。これにより、アッパケース18の下方周壁部46が板厚方向に弾性変形することが防止されており、例えば車両走行中等に、アッパケース18の下方周壁部46が板厚方向に弾性変形することで、アッパケース18の下方周壁部46から収容空間内に異物が浸入し電流センサ12やバスバー14等に悪影響を及ぼすおそれが有利に防止されている。
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、上記実施形態では、電流センサ12の側面66aに外部コネクタが装着可能なコネクタ装着部68が突設されていたが、側面にコネクタ装着部が突設されているものであれば、任意の電気部品が採用可能である。また、上記実施形態では、電流センサ12が1個の場合について説明を行ったが、複数個の電流センサ12がロアケース16に配設されて、それぞれに対応する切欠部40や覆蓋壁部72が設けられていてもよい。
10:電気接続箱、12:電流センサ(電気部品)、16:ロアケース(第1のケース)、18:アッパケース(第2のケース)、40:切欠部、42:周壁部、44:上方周壁部、46:下方周壁部、48:当接壁部、50:内方端縁部、52:段差、54:第1の凹所(係止部)、56:第2の凹所(係止部)、64:電流センサ装着部(電気部品装着部)、66a:側面、68:コネクタ装着部、72:覆蓋壁部、74:第1の突部(被係止部)、76:第2の突部(被係止部)、80:開口部、82:外面、84:側面、86:突出端面
Claims (4)
- 側面にコネクタ装着部が突設された電気部品が配設された第1のケースと、
前記第1のケースに組み付けられて前記第1のケースとの間に前記電気部品を収容する収容空間を構成する第2のケースとを備え、
前記第2のケースの周壁部に前記第1のケース側に開口する切欠部が設けられており、前記切欠部の周囲の前記周壁部が前記電気部品の側面に重ね合されていると共に、前記切欠部を介して前記コネクタ装着部が外部に露呈されている一方、
前記第1のケースの周縁部から前記第2のケース側に向かって突出する覆蓋壁部が設けられており、該覆蓋壁部が前記切欠部の前記第1のケース側の開口部に配設されて該開口部が前記覆蓋壁部によって覆蓋されており、
前記電気部品の側面が前記覆蓋壁部の外面よりも内方に配設されている
ことを特徴とする電気接続箱。 - 前記コネクタ装着部の突出端面が、前記覆蓋壁部の外面よりも内方に位置している請求項1に記載の電気接続箱。
- 前記切欠部の周方向両側において前記第2のケースの前記周壁部に設けられた係止部が、前記覆蓋壁部の周方向両側において前記第1のケースの前記周縁部に設けられた被係止部に対して係合されている請求項1または2に記載の電気接続箱。
- 前記第1のケースには、前記周縁部から内方に離隔した部位に、前記電気部品が装着される枠状の電気部品装着部が突設されており、前記覆蓋壁部が前記周縁部から前記電気部品装着部に至る板厚寸法で突設されている一方、
前記第2のケースでは、前記周壁部が、前記電気部品の側面に重ね合される上方周壁部と前記第1のケースの前記周縁部に重ね合される下方周壁部を含んで構成されており、
前記下方周壁部では、前記切欠部で分断された両側縁部に前記覆蓋壁部の板厚方向で広がって該覆蓋壁部の側面に重ね合される一対の当接壁部を有している一方、
前記上方周壁部では、前記切欠部で分断された両側縁部が、前記下方周壁部の前記当接壁部の前記板厚方向の内方端縁部に連接して上方に突設しており、
前記切欠部を画成する前記下方周壁部と前記上方周壁部の間に段差が設けられている請求項1〜3の何れか1項に記載の電気接続箱。
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2015
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