JP2017053803A - X線小角光学系装置 - Google Patents

X線小角光学系装置 Download PDF

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Abstract

【課題】所望の角度分解能を容易に実現するX線小角光学系装置の提供。
【解決手段】微小焦点を有する、X線源11と、楕円反射面を有し、X線源が出射するX線を集光して試料に照射する、多層膜ミラー12と、試料より発生する散乱X線を検出する、X線検出器14と、を備えるX線小角光学系装置1であって、多層膜ミラー12の楕円反射面は、焦点A及び焦点Bを有し、微小焦点が焦点Aを含むよう、X線源11は配置され、X線検出器14は、焦点Bよりも多層膜ミラー側12に配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、X線小角光学系装置に関する。
X線源が出射するX線を集光素子により集光するX線小角光学系装置が用いられている。特許文献1に、楕円反射面を有する多層膜ミラーを備えるX線光学装置が開示されている。特許文献1の図1に示す通り、多層膜ミラー1からの反射X線の収束点(焦点B)に試料Sを配置し、その下流にX線検出器3が設置されている。すなわち、集光素子(多層膜ミラー1)から試料までの領域は集光領域であり、試料は集光素子の焦点位置に配置される。X線検出器は、焦点位置よりもさらに下流である発散領域に配置される。
電子シンクロトロンからの放射光X線を用いるX線小角光学系装置では、高輝度で低発散(指向性が高い)X線源が実現できる。それゆえ、かかるX線源と、波長単色化する集光素子と、を備えるX線小角光学系装置では、焦点位置にX線検出器を配置し、試料を集光素子と焦点位置の間にある集光領域に配置することにより、小角分解能の最適化を行っている。
米国特許第6504902号明細書
X線小角光学系装置では、試料に入射し透過または反射したX線と試料からの散乱X線をできるだけ小さい散乱角で分離することが求められる。すなわち、そのような条件で散乱X線を観測または測定できる高い小角分解能が求められ、その実現がX線小角光学系の設計には求められる。ここで、高い小角分解能とは、例えば散乱角2θが0.1°よりも小さい場合である。
特許文献1に記載のX線光学装置では、収束点(焦点B)に試料Sを固定している。試料SとX線検出器3との間の距離を長くすれば、X線の空気散乱が増加してバックグラウンドが上昇し、S/N比を悪くするおそれがある。そのために、試料SとX線検出器3との間を真空パスで覆うことが望ましいとの記載がある。試料Sを収束点に固定することにより試料位置でのX線の強い光束(フラックス)を実現しつつ、X線検出器3を移動させることにより、所望の小角分解能を得ることが出来る。しかし、試料SとX線検出器3との間を真空パスで覆うとなれば、その移動にも限界があり、また、検出器が大型になると実装することが困難であるなどの問題が生じてしまう。
近年、集光素子の加工技術の向上により、焦点距離が長い集光素子が実現している。また、集光素子のモザイシティを制御する加工技術も向上している。ここで、モザイシティとは、集光素子を構成する結晶の配向の度合いを示す概念的な指標である。集光素子の結晶に光源サイズが十分に小さい光源からのX線を照射したときに、理想的にはシャープな焦点となるが、実際には広がりを持って有限サイズの焦点として観測される。この広がりは光源サイズが有限であることと結晶の不完全性に起因している。楕円反射面を有する多層膜ミラーは、重元素層と軽元素層とが交互に繰り返されて積層される人工結晶である。多層膜ミラーの加工技術の向上により、かかる人工結晶のモザイシティを制御する加工精度が向上している。
比較的大きな微小焦点を有するX線源と、集光素子としてモザイク結晶モノクロメータと、を備えるX線小角光学系装置において、集光素子と焦点位置との間に、擬似焦点(pseudo-focus)領域があることが知られている。擬似焦点領域では、X線の光束の幅はなだらかに変化している。X線の光束の幅がなだらかに変化しているので、擬似平行光領域と呼んでもよい。
発明者らは、楕円反射面を有する多層膜ミラーについて鋭意検討を行った。その結果、集光素子としてかかる多層膜ミラーを用いる場合に、現在実用化されているX線源を用いて、多層膜ミラーと焦点位置との間に擬似平行光領域を実現することが出来るとの知見を発明者らは得た。
本発明はかかる知見に基づいてなされたものであり、本発明は、所望の角度分解能を容易に実現するX線小角光学系装置の提供を目的とする。
(1)上記課題を解決するために、本発明に係るX線小角光学系装置は、微小焦点を有する、X線源と、楕円反射面を有し、前記X線源が出射するX線を集光して試料に照射する、多層膜ミラーと、前記試料より発生する散乱X線を検出する、X線検出器と、を備えるX線小角光学系装置であって、前記多層膜ミラーの前記楕円反射面は、焦点A及び焦点Bを有し、前記微小焦点が前記焦点Aを含むよう、前記X線源は配置され、前記X線検出器は、前記焦点Bよりも前記多層膜ミラー側に配置される。
(2)上記(1)に記載のX線小角光学系装置であって、前記多層膜ミラーがモザイシティを有することにより、前記多層膜ミラーと前記焦点Bとの間に、擬似平行光領域が形成されてもよい。
(3)上記(2)に記載のX線小角光学系装置であって、前記擬似平行光領域にて前記試料を支持するとともに、X線の光軸方向に沿って前記擬似平行光領域の中で前記試料を移動させる、試料台を、さらに備えてもよい。
(4)上記(2)又は(3)に記載のX線小角光学系装置であって、前記擬似平行光領域は、X線ビームのビームサイズが、最小となる値となる位置を含み、該最小の値の1.2倍以下となる領域であってもよい。
(5)上記(1)乃至(4)に記載のX線小角光学系装置であって、前記多層膜ミラーの楕円反射面の中心位置と前記焦点Bとの距離が1000mm以上であってもよい。
本発明により、所望の角度分解能を容易に実現するX線小角光学系装置が提供される。
本発明の実施形態に係るX線小角光学系装置の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る多層膜ミラーからのX線ビームの測定結果を示す図である。 本発明の実施形態に係る多層膜ミラーからのX線ビームのビーム幅の計算結果を示す図である。 本発明の実施形態に係る多層膜ミラーからのX線ビームの断面を示す図である。 本発明の実施形態に係る多層膜ミラーからのX線ビームの断面を示す図である。 本発明の実施形態に係る多層膜ミラーからのX線ビームの断面を示す図である。 本発明の実施形態に係る多層膜ミラーからのX線ビームの断面を示す図である。 本発明の実施形態に係る多層膜ミラーからのX線ビームの断面を示す図である。 本発明の実施形態に係る多層膜ミラーからのX線ビームの断面を示す図である。 本発明の実施形態に係るX線小角光学系装置における試料からの散乱X線の測定結果を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、寸法、形状等について模式的に表す場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
図1は、本発明の実施形態に係るX線小角光学系装置1の構成を示す模式図である。当該実施形態に係るX線小角光学系装置1は、例えば、ラボベース(研究室内)で用いられるX線小角散乱装置である。X線小角光学系装置1は、X線源11と、多層膜ミラー12と、試料100を支持する試料台13と、X線検出器14と、を備える。
X線源11は、微小焦点(微小な光源サイズ)を有するX線発生装置であり、銅(Cu)をターゲット材料とするローターターゲットを有している。ローターターゲットの側面のX線発生領域は線形状(偏平楕円形状)であるが、長軸に対して斜め方向にX線を取り出しているので、実効的な焦点サイズ(光源サイズ)は微小焦点であり、その径は0.07mmである。なお、出力は1.2kW、印加電圧は40kV、印加電流は30mAである。
多層膜ミラー12は、楕円反射面を有する。多層膜ミラー12の楕円反射面は、焦点A及び焦点Bを有し、微小焦点が焦点Aを含むよう、X線源11は配置されている。焦点距離は4000mm、ミラー長さは80mmである。ここで、焦点距離は、多層膜ミラー12の楕円反射面の中心位置から焦点Bまでの距離をいう。
多層膜ミラー12の人工結晶は、所望のモザイシティを有しており、X線源11の微小焦点の有限サイズとの関係で、図に示す通り、多層膜ミラー12からの反射X線は、多層膜ミラー12から焦点Bにかけて、順に、集光領域及び擬似平行光領域となっている。また、焦点B付近よりさらに下流は発散領域となっている。すなわち、多層膜ミラー12と焦点Bとの間に、擬似平行光領域が形成されている。試料100を擬似平行光領域に配置することにより、試料100を擬似平行光領域の中をX線の光軸方向に沿って移動させても、試料100に照射されるX線の光束の変化は抑制されている。その結果、多層膜ミラー12からのX線を効率的に試料100へ照射することが出来る(試料100に照射されるX線の光束が増加する)。
試料台13は、試料100を擬似平行光領域にて試料100を支持することが出来る。さらに、試料台13は移動機構を有しており、X線の光軸方向に沿って(すなわち、図の左右方向)擬似平行光領域の中で試料100を移動させることが出来る。試料100を多層膜ミラー12へ近づけると、小角分解能(検出可能な最小角度)が向上し、試料100を焦点Bへ近づけると、測定範囲を大きくすることが出来る。
図2は、当該実施形態に係る多層膜ミラー12からのX線ビームの測定結果を示す図である。図には、X線ビームのビームサイズY1(mm)と、X線源11からの距離X1(mm)との関係が示されている。当該実施形態に係る多層膜ミラー12がシンボル”○”で、比較例に係る多層膜ミラーがシンボル”□”で、それぞれ示されている。当該実施形態に係るX線源11の微小焦点の有限サイズと、当該実施形態に係る多層膜ミラー12のモザイシティにより、図に示す通り、X線ビームのビームサイズが非常になだらかに変化している。ここで、X線ビームのビームサイズは、半値全幅(FWHM)で定義される。
ここで、擬似平行光領域を、X線ビームのビームサイズで定義する。x1=2200のときに、X線ビームのビームサイズは最小値が0.8となっている。擬似平行光領域は、かかる最小値の1.2倍以内の領域と定義すると、xが1000〜3300mmの範囲となっている。当該実施形態に係るX線小角光学系装置1では、焦点距離が4000mmと長く、そして、擬似平行光領域の範囲も2300mmと広範囲に実現することが出来ている。かかる領域に支持台13が試料100を配置することが出来る。
対して、比較例に係る多層膜ミラーでは、焦点距離も短く、また、X線ビームのビームサイズも急峻に変化するために、擬似平行光領域を確保することが出来ていない。当該実施形態に係る多層膜ミラー12は、長い焦点距離と所望のモザイシティの加工精度が向上したことにより、実現されるものである。
図3は、当該実施形態に係る多層膜ミラー12のX線ビームのビーム幅の計算結果を示す図である。図の縦軸Y2(mm)は、X線ビームのビーム幅である。図の横軸X1(mm)は、多層膜ミラー12(の反射面の中心位置)からの距離である。図には、半値全幅(FWHM:ビームサイズ)が実線L1で、最大値の10%となる幅が破線L2で示されている。図2に示す測定結果のみならず、計算結果においても、X線ビームのビーム幅はなだらかに変化していることが分かる。
図4A乃至図4Fは、当該実施形態に係る多層膜ミラー12からのX線ビームの断面を示す図である。図4A乃至図4Fに示す図は、光軸に垂直な平面におけるX線ビームの測定強度を模式的に示している。図4A乃至図4Fは、多層膜ミラー12からの距離が、順に171mm、1071mm、1971mm、2571mm、3171mm、及び3771mmとなる位置におけるX線ビームの断面を、それぞれ示している。前述の通り、X線ビームのビームサイズは、半値全幅(FWHM)で定義される。しかし、実際のX線ビームの断面の形状は必ずしも円形状とは限らない。当該実施形態においても、図4Aに示す通り、多層膜ミラー12の近傍においては、ほぼ正方形となっている。かかる場合であっても、測定されるX線ビームの強度を横方向(第1の方向)と、横方向に垂直な縦方向(第2の方向)それぞれに正射影をし、それぞれの方向において、半値全幅を求め、その平均値をビームサイズとすればよい。こうして得られたビームサイズが、図2に示されている。
図5は、当該実施形態に係るX線小角光学系装置1における試料100からの散乱X線の測定結果を示す図である。図には、散乱X線の強度(Intensity)と、散乱ベクトルの絶対値Qとの関係が示されている。図2と同様に、本発明の当該実施形態に係る測定結果がシンボル”○”で、比較例に係る測定結果がシンボル”□”で、それぞれ示されている。図の横軸に示す散乱ベクトル Qは、Q=4πsinθ/λで定義される(θは散乱角)。図に示す通り、測定することが出来る散乱ベクトルQの最小値Qminは、小角分解能を示しており、Qminが小さいほど小角分解能が向上する。当該実施形態のQminは、比較例と比べてより小さくなっており、本発明の顕著な効果が得られている。
なお、図5に示す測定において、当該実施形態及び比較例において、ともに、試料とX線検出器との距離を1300mmとしている。比較例においては、特許文献1と同様に、試料を多層膜ミラーの焦点位置に配置している。
以上、当該実施形態に係るX線小角光学系装置1について説明した。当該実施形態に係るX線小角光学系装置1では、集光光学系であるとともに、所望の小角分解能を得ることが出来る。試料100を配置する領域が擬似平行光領域であるので、試料100の移動に伴って変化する試料100に照射されるX線の照射量(照射面積)の変動が抑制されているとともに、試料100に照射されるX線の照射量を上昇することが出来ている。
当該実施形態に係るX線小角光学系装置1は、2ピンホール光学系、3ピンホール光学系、Kratky光学系など、いずれの光学系を備えることが可能であり、2次元X線小角散乱法(Small-Angle X-ray Scattering:SAXS)を用いる光学系に広く適用することが出来る。図1には、2ピンホール光学系の例を示しており、2つのピンホールスリット21,22が備えられている。当該実施形態に係るX線小角光学系装置1は、小角散乱測定に最適であるが、汎用X線回折装置、汎用散乱測定装置、特に低角度測定が必要なものに適用することが出来る。また、当該実施形態に係るX線小角光学系装置1の多層膜ミラー12では、多層膜ミラー12の楕円反射面の中心位置と焦点Bとの距離が1000mm以上であるのが望ましく、2000mm以上であるのがさらに望ましく、3000mm以上であるのがさらに望ましい。長い焦点距離の多層膜ミラー12が実現したことにより、多層膜ミラー12と焦点Bとの間に広い空間を確保することが出来、かかる領域に試料100を配置することが出来る。さらに、かかる長い焦点距離の多層膜ミラー12の反射面の曲率半径は長くなっているが、かかる反射面であっても、モザイシティを制御する技術が向上してくることにより、かかる領域を擬似平行光領域とすることが出来ている。
1 X線小角光学系装置、11 X線源、12 多層膜ミラー、13 支持台、14 X線検出器、100 試料。

Claims (5)

  1. 微小焦点を有する、X線源と、
    楕円反射面を有し、前記X線源が出射するX線を集光して試料に照射する、多層膜ミラーと、
    前記試料より発生する散乱X線を検出する、X線検出器と、
    を備えるX線小角光学系装置であって、
    前記多層膜ミラーの前記楕円反射面は、焦点A及び焦点Bを有し、
    前記微小焦点が前記焦点Aを含むよう、前記X線源は配置され、
    前記X線検出器は、前記焦点Bよりも前記多層膜ミラー側に配置される、
    ことを特徴とする、X線小角光学系装置。
  2. 前記多層膜ミラーがモザイシティを有することにより、前記多層膜ミラーと前記焦点Bとの間に、擬似平行光領域が形成される、
    ことを特徴とする、請求項1に記載のX線小角光学系装置。
  3. 前記擬似平行光領域にて前記試料を支持するとともに、X線の光軸方向に沿って前記擬似平行光領域の中で前記試料を移動させる、試料台を、
    さらに備える、請求項2に記載のX線小角光学系装置。
  4. 前記擬似平行光領域は、X線ビームのビームサイズが、最小となる値となる位置を含み、該最小の値の1.2倍以下となる領域である、
    ことを特徴とする、請求項2又は3に記載のX線小角光学系装置。
  5. 前記多層膜ミラーの楕円反射面の中心位置と前記焦点Bとの距離が1000mm以上である、
    ことを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載のX線小角光学系装置。
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